したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

754小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/10/25(水) 18:50:47
>>750-751

切り落とした『目』を通じ、二人の少女と何か達が対峙する光景を見つめる。
そして、床下から響いてくる不穏な音を『耳』で聞き取った。
テラスという場所を考えると、そのような音を立てるものは一つしかない。
これから起こるであろう事態を想像し、思わず顔が青ざめていく。
けれど、それでさえ、この混乱に満ちた状況の一部でしかなかった。

  「――!?」

残っている目を見開き、眼前に広がる光景に驚愕する。
湖から現れた何かは三体だけではなかった。
既に、店内にまで入り込んでいる。
その事実を知り、冷たい汗が背中を伝い、胸の鼓動が早鐘を打つ。
ともかく、今は店長を助けなければ……。

  「……あなた達は……誰ですか……?」

  「何のために、こんなことをしているのですか……?」

  「――どうか、答えて下さい」

微かに震える声で二体の何かに問い掛けながら、『スーサイド・ライフ』で『右手』を切り落とす。
その際は、可能な限り向こうからは見えないように注意したい。
不必要に驚かせないために、できればペイにも見えないようにしておきたい。
そして、中央のテーブルを迂回させる形で、『手』を何か達に向かって進ませる。
移動の途中で、包丁を一本『手』に持たせたい。

  「……ペイさん、後ろに下がっていて下さい」

  「私は……彼らと同じようなものを見たことがあります」

  「もしかすると――なんとかできるかもしれません」

  「店長は……必ず助けます」

  「あなたは、お店の中や周りで他に何か起こっていないか確かめてもらえませんか……?」

厨房から遠ざけるため、背後にいるペイに呼び掛ける。
納得してもらえるかどうかは分からないけれど、今はこの説明で精一杯だった。
左手の『スーサイド・ライフ』を構え、目の前に立つ二体の動きに注意を払う。
『目』と『耳』は、ひとまず現在の位置を維持する。
今後、本体である自分の移動によって射程外になりそうな場合は、
『目』と『耳』をテラスの入口方向へ移動させることで、射程外となることを防ぐつもりでいる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板