したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

431小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/04/11(火) 00:06:11
>>427-429

  「……ありがとうございます」

彼が告げた名前は、自分の予想していたようなものではなかった。
『アイアン・セイヴィアー』という名は彼自身の名前とは思えない。
確かに気にはなるが――これ以上は聞かないことにした。

彼の放つ雰囲気から、きっと何かしら事情があると察したからだ。
それに配慮して、これ以上踏み込むことはしないつもりだった。
もっとも、尋ねたとしても答えてはくれないだろう。

  バタンッ!!    ドンッッ!!

独りでに閉じられた扉。
そして、扉に蹴りを叩きつけた『アイアン・セイヴィアー』。
振り返る必要もなく、切り離した『目』を通して、それらの光景を目撃した。

  「――大丈夫ですか……?」

『アイアン・セイヴィアー』に短く声を掛ける。
今しがた彼が言った『反射』によるものだろう。
大きなダメージではないと思いたいが、それでも少し心配だった。
しかし、そのことだけを考えることもできなかった。
謎めいた響きを持つ女性の声が聞こえてきたからだ。

       スッ・・・

謎の女性から目を離さないようにしながら、少し横に動く。
手元を隠すことで、今から行う行動を見られないようにするためだ。
まず、『スーサイド・ライフ』で両手の『小指』を切り落とす。
そして、切り離した2本の『小指』を、喪服のポケット内(左右に1本ずつ)に移動させる。
背後に配置している『目』は、その位置に留まったままでグルリと回転し、
目の前の女性以外に誰かが潜んでいる気配がないか確認する。

  「思い通り……とは、どういうことでしょう。どうか説明していただけませんか?
   あなたの予定では――これから私達はどうなることになっているのか、を……」

フードの女性に『目的』について問い掛ける。
けれども、閉じ込められたことから考えると、あまり良い答えは期待できそうにない。
『スーサイド・ライフ』を握り締めながら、フードの女性の返答を待つ。

今、一番近くにいるのは天羽すずりだ。
聞いたところによると、彼女のスタンドは戦闘能力は薄いらしい。
だから、もし彼女に危害が及ぶようなら、自分が盾になるつもりでいる……。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板