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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

160『きらきら星を追え!』:2016/07/18(月) 23:34:39
>>159

>『ご存じ』だったのですか?私の行動を
>この工場や住人達は、あなたの能力が関わっているものだと……?

『あぁ、そうとも。だからこそ工場内で起きてる事は全て私は理解出来る……
と、言えれば良いんだがね』

フゥー…

ゴーストは、長く細い溜息をはき。少し顔を俯かせてから気怠く
天井へと仰いだ。

『……最初に貴方が訪れたのは牧場……だったかな。一応、例外を除き
殆どの場所には小人達が各々の働きをしている。その内の幾つかには私が
頼んで……知らない人間が訪れたら私に報せる。そう役目を課した。
 本当に、そんな何て事のない理由なんだ。』

『……単純に、この工場が私の力の産物。と答えられればいいんだがね。
正直……本当に正直に言わせて貰えれば
   私には解らないんだ。
 私が、私と言う肉体から離れた時。私はそう、幽霊と言う存在になっていた。
今の世間一般の幽霊と言うものがどうかは知らないが。
 その当時、私は酷く脆かった。小さな鳥、いや強めの風に運ばれた枯れ葉が
体に当たっても私は千切れ千切れになって何処かに野晒しになっていただろう。
 君が考えるよりずっと、私は脆弱で、幼子よりも希薄だ。
もっとも、今では何とか現実の服を羽織れるぐらいの固さはあるが……』

『話を戻すが。私は死人だ、其れはこの透き通った体からも明白な事だ。
 そして、私は私と言う存在の壊れ易さに恐怖していた時、ふと、気づけばだ。
狭く、暗い場所に気づけば私は一人、そこに居た。
 ――それが工場だ。
 私と言う存在が、人でもない、スタンドと言う精神的なエネルギーの塊でもないからこそ
工場は私を管理人として認めてくれて、此処の管理人に仕立て上げたか。
 それとも私の恐怖が発端となり、この工場が生まれたのか……私には今もその理由を
推し量る事は出来ない。そして、解明出来なくても別に構わないんだよ。
 試してはいなくとも、私は君たちのいる場所まで……この身で出ようと思えないんでね』

そう、ゴーストは錆び付いたような微笑を浮かべ告げた。

>この工場に来る他の人達もスタンド使いなのですか?会社の方達のようですが……。
   あなたとは、どういった繋がりがあるのでしょう……?

『あぁ……ソレか』

ゴーストは、その問いに軽く息を吐きだす。重たく、長い過去を
掘り出すかのように、大きく息を吸い目を閉じる。

 そして、目を開くと答えはじめた……。


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