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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

150小石川文子『スーサイド・ライフ』:2016/07/13(水) 21:19:55
>>149

     スゥッ

この白い扉が明らかに異質であることは、最初に見た時から理解できた。
だからこそ真っ先に調べるという選択もできたが、あえて最後にしておいたのは、
できるだけ多くの情報を集めた後で入りたかったからだ。
おそらくは重要な場所であろうし、何も知らないで入るよりは、
事前に知識を得た状態で入った方が、大事なことを見落とさずに済むだろうと思えた。

     カチャ

『ゴーストがよく入っていた』という言葉は、心の中にある期待を強めるには、十分すぎる裏付けだった。
もしかすると、今も室内にいる可能性もある。
この工場で最も謎に満ちた存在である『ゴースト』――『彼女』と対面した時、
自分はどのように声をかけるべきだろうか。

     キィィィ……

  「……何もない部屋ね……。それに、誰もいない……」

だが、にわかに高まる期待に反して、部屋は無人の状態だった。
しかし、まだ諦めるのは早い。
この部屋の中に『ゴースト』の手がかりが残されているかもしれない。
そんなことを考えていると、ロポポの言葉が耳に入った。
よく見ると、確かに何かが描かれているようだ。
紋章らしきものの傍らにあるのは、文字……だろうか?

  「――これは……?」

ゆっくりと近付いていく。
これが手がかりになってくれるといいのだが……。
その内容に目を走らせ、静かに黙読する。





【※備考】

・呼び方について
その認識で構いません。

・よく二人で過ごした場所
『彼』と出会った場所でもある『Heads or Tails(ヘッズ・オア・テイルズ)』というカフェとバー兼業の店。
白と黒のモノトーンで統一された落ち着いた内装で、昼はカフェ、夜はバーを経営している。
マスターは無口で物静かだが愛想はいい。
以前に住んでいた町(星見町近辺の町)で営業していたため、星見町にはなかった。
しかし、最近になって星見町に店舗が移転しており、自分もそのことを最近知った。


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