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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

132『きらきら星を追え!』:2016/07/01(金) 19:22:43
>>131

 ―ザシュゥ…!

貴方は『スーサイド・ライフ』を発現すると、手早く右手を切り落とした。
 呆気にとられるラポポやロポポを後目に素早く右手は動くと
未だに気の抜ける悲鳴を上げながら竜巻の乱気流の中でもみくちゃになる
小人を貴方の手は……見事に掴む! そして、貴方の目の置ける場所で
その小人は乾いた砂の上に置かれ、そして貴方の手も接合された。

砂漠の砂へと置かれた小人の恰好は、ターバンに砂漠に合わせた熱射を防ぐ
厚着をしていて、眼鏡をかけている。もっとも、その眼鏡は竜巻の影響で
大きくずれていたが、吹き飛ばなかっただけ幸運だろう。

 「お〜あいたた……いやはや、有難う御座いますゴーストさん。
お手数をかけてしまって……おや?
 こりゃ、驚いたっ。ゴーストさんじゃなく巨人さんだったのか!
いや〜、面目ない。お見苦しい所を見せてしまったぁ」

 ラポポとロポポの母親と同じぐらいの背丈。それでいて少しずれた
眼鏡を掛けなおしつつ、貴方を見て驚くのは。ちょっと頼りなさ気だが
優しそうな感じな顔つきの男性小人だ。

 「お父さんっ。もうっ、砂竜巻に呑まれるなんて……巨人さんが
いてくれて良かったけど、そうじゃなきゃ大変だったわよっ」

ロポポは涙目で父親に声かける。

「おーロポポかっ。まぁ、いや何……抜け出せなくて確かに困ってたが
日が暮れれば竜巻も収まっただろうし、大丈夫だよ。お父さんは見た目より
頑丈だからねっ っあいたた……腰が」

 「大丈夫かよ、父ちゃん本当に。しかし何でまた竜巻なんかに呑まれる
ようなドジな事してたんだよ?」

グッと格好つけようとして、小さく鳴る腰を押さえる父親に、呆れた様子でラポポは尋ねる。

 「いたたた。いや、別に竜巻に好きで呑まれた訳でもなさい。実はね。
コレを見つける為に躍起になっていたら。竜巻にも気づかなったんだよ」

 そう言って、小人の父親はポケットから何かを取り出した。貴方の目には
小さすぎて、何か石のような粒に見える。
 
 「父ちゃん、ソレは?」

 「これは『砂漠の薔薇』だよ。砂漠にある化合物の結晶でね
天然ものは貴重なものだよ。これを基に金平糖へ『注ぐ』事になれば
今までにない味のものが仕上がるかも知れない」

 そう鼻を擦る父親の顔は、中々自慢気な様子だった。

「っと、まぁ私の今日の仕事はこれを見つけた事だし、ようやく完了と
いったところだ。これから何日かは家でゆっくり、ロポポとラポポと
一緒に過ごせるぞぉ」

 『そりゃあ良いっ(それは素敵っ)』

 父親の言葉に兄妹は手を叩き喜ぶ。話の限り、この家族は母親は主に
家事をして居住区で生計を。父親は工場内にある別の部屋で何か採掘したり
などして人間のような生活をしているようだ……。

暫く雑談した後に、ラポポやロポポが貴方を案内してる事を聞いた父親は
訳知り顔で頷くと、貴方へ訪ねた。

 「……ふむ、助けて貰った手前。私が知る限りの事は何なりと
答えましょうともっ」

 貴方の前で、ゆっくりターバンを下して深々と頭を下げる父親。

この工場内を探索するに伴い、貴方が今知りたい限りの事を彼は
きっと正しい助言をしてくれるに違いない……。


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