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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

112『きらきら星を追え!』:2016/06/19(日) 00:10:16
>>111

貴方が携帯を打ち込む挙動に、兄である小人のほうは威嚇した様子ながらも
恐々と様子を伺い、妹のほうは涙目で兄の衣服の端を引っ張り、その友人は
武器らしきものを構えつつ目を細めて貴方の動きを注意深く見つめる。

そして携帯の画面を見せると、兄のほうは武器を下げて呟く。

「……本当に何もする気はないのか?」

「んー……『ラポポ』、とりあえず言う通り、いや文字通り付いても
良いだろうさ。何もゴーストは小人をとって食うような奴じゃないだろう。
現にロポポも怪我一つなかったんだし」

「うん! ロポポ、何も怖い事されてないよ。お話ししようって言われただけ」

「……んー」

 友達の小人と妹の小人に促され、兄の小人は酷く悩んだ様子を見せる。

だが、十秒程の後。まだ眉はハの字ながらも上下に顔は頷いて呟いた。

「わかったよ。けど、ロポポにもヨポロにも何もしないでくれよ」

 貴方は彼らの返事を聞き、そして手を背中に隠して待つ。

数秒して、肉眼で右手が戻ってきた通路から。残像が残るような速さと
共に小さな影が飛び出てきた。

 『うん、ゴーストは何処に?』

 『! み、見るんだラポポ、ロポポ!!』

 小石川文子。そう貴方たちを見下ろし名乗る人間である貴方。

そして、ゴーストと思い対応していた小人達。かくして貴方が
ゴーストでなく人間である事を、名乗った事からしても時間をかけて気づき……。


 『巨人! ゴーストは巨人だったのか!?』

そう、目を皿のようにして驚く小人達は次の瞬間……。


 『なーんだ! 巨人なら恐がる必要ないなっっ!!』


――そう、一転して驚きから安堵の表情で三人で顔を見合わせ
笑顔になった。

 これは果たして小人と言う種族故の楽観的な発想なのか。
もしくは、彼ら小人が巨人(人間)を友好的なものと見ているのか……。

それは、これから交友しない限り解らない。


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