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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その2

104『きらきら星を追え!』:2016/06/14(火) 09:57:47
>>103

思考に耽る貴方。確かに、あの特殊な金平糖が普通の工場で作られてるものなのか?
もしかすれば、ホームページ自体も全て偽装してるものであり。真実の工場は別に
あるのではないか。そう思えてくる。
 だが貴方は二つの事実も思い出してくるだろう。
興味が告げた事が全てが真実である前提であるならば、わざわざコストの掛からない
天然の自然水であるH湖より余程離れた場所に、その特殊な金平糖を作る工場を隠す。
 となると天然水を輸送するなりの方法は必須となり、もし今までそのような隠された
ルートを使っていたのならば誰かが既にその秘密の工場を知る確率が高いであろう事。
 確かにホームページの内容全てが嘘でH湖以外での何処かしらの水源なり何なりを
利用して別の工場で金平糖を作ってる可能性もあるだろう。だが、興味曰く
ジャーナリストとしての勘と、全てが虚偽でまみれた企業と言うのは必ずしも尻尾が出て
暴露されるものだが。真実と嘘を織り交ぜたものと言うのは長々と悟られぬもの、と言う具合だ。

 そして貴方は上記の作戦を決行する。

「あんれまぁ、どうしたんだい。お嬢さん?」

「天文台? そりゃあんた此処とは逆方向になるよ。ちょっと××くん
この娘の為に地図、車から持ってきてや」

突如工場に来訪した貴方に、ザラメを開封していた中年程の業者達は
少々吃驚しつつも、道を迷ったと言う小石川の為に快く応じてくれた。

 少しして貴方は頃合いと感じるタイミングが訪れ。そしてキーワードである
『この辺りの土地には不慣れなもので……』と告げる。

 シュバッ!

「どーも、良いお日柄で! ××社の記者である興味 有菜と言います。
実は今日は、連絡も寄越さず申し訳ありませんが、この工場の取材をと!」

 勢いよく躍り出て取材を強請る興味へ、業者達は鳩が豆鉄砲を食らった顔を
暫し浮かべてから、苦虫を噛んだ顔へと変わる。

 「いや、わざわざ遠い所からお越し頂いてすまんけどね。
この工場は取材は断ってて」

 「そこを何とか! 安心して下さい。写真の掲載せず文面だけのインタビュー
だけで良いんですっ」

 「そうは言ってもねぇ……」

ワイワイと興味のほうへと周囲の関心は集まる。貴方に対しての注意は
完全に消え失せていた。

 既に貴方の『右手』は廃棄される金平糖が入った箱の射程圏内だ……。


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