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【ミ】『撃的』

592『その拳はデルタを描く』:2021/05/29(土) 00:42:30
>>591(東雲)
>「…コレは、何か新しく作っとるんですか?」

     「ああ、今回のギミックには『必要』なんだ。
      普段はこの扉を開けっぱなしにしているから、
      あまり目立ちはしなかったがな……」

     「よっ、と……だいぶ重そうだな……」

      ガラララララララァァァ――――

『黒服』は扉に手を掛け、歯を食いしばって引っ張る。
隙間の少ない作りなのだろう。難儀そうに扉を引き開けた。

扉の向こう側に見える光景。多くの観客が席を埋めている。
そして、『東雲』の注文通り、会場には『有刺鉄線』がビッシリと張り巡らされている。
見たところ、この『有刺鉄線』を切断しなければ、場内を進めないようだ。

『足首』、『腰元』、『頭上』の高さで『三』の字となった『有刺鉄線』が張られている。
その高さは『2m』を超えており、『ザイオン・トレイン』の脚力であっても、
軽々とは飛び越えられない。

     プゥーン

会場からはソースの香りが漂ってきている。


        キュラキュラキュラキュラァァァ――――

開いた扉からリフト式の『高所作業車』が入って来た。
先程の会話から推察するに、天井付近の『解説席』に、
『解説役』を送り届けたようだ。

     「あっ、『東雲』さん。お疲れ様です。
      じゃあ、高いところから失礼します」

年若い『黒服』は器用に高所作業車を運転しながら、
『東雲』の脇を通過していく。

【アリーナ俯瞰図】         北   【横から見た図。Xが金網、■が壁とする】
∴∴∴∴■■扉扉扉■■∴∴∴4   |
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴  |                            〇
∴∴■┼□┼□□□┼□┼■∴∴  | XX.  .                XX        ̄/ .
∴■┼柱┼柱┼┼┼柱┼柱┼■∴  | XX.  .                XX    〇 /椅
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  | XX.  .                XX   ̄/ .■■■
∴■┼┼┼柱┼┼┼柱┼┼┼■∴  | XX..柱+++++++++++++++++柱XX. ./椅■■■
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  |■■柱+++++〇+++++〇+++柱■■■■■■■■
∴■┼□□┼□□□┼□□┼■∴  |■■柱+++++ ト+++++.ノ|+++ 柱■■■■■■■■
∴■┼柱┼柱┼┼┼柱┼柱┼■∴  |■■柱+++++ノ>+++++<\++柱■■■■■■■■
∴∴■┼□┼□□□┼□┼■∴∴  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∴∴∴■┼柱□□□柱┼■∴∴∴  |        東雲   マサ      観客席
∴∴∴∴■■扉扉扉■■∴∴∴∴  |※二人は入場していないが、イメージ図として


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