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【ミ】『撃的』
449
:
氷山『エド・サンズ』
:2021/04/23(金) 00:46:12
>>448
背後で意気消沈する『宝木君』を尻目に、スクールバスに乗り込む
どうやら、一人の男の『青春』が始まる前に終わってしまったようだが、気づかない
そんな事よりも、余裕を持って劇場へ入り、全身全霊で鑑賞に集中する必要があるからだ
ブロロロロロロォォォ〜〜〜〜〜〜ッッ
・
・
・
劇場に着くとちょうど予告編が始まるところであった
ポップコーンやドリンクを買う時間はなかったが、必要ない
初見の映画を見る上で、どんな情報も取りこぼすわけにはいかない だからだ
そして、本編が始まり・・・・・・
「・・・・・・うん」
素晴らしかった
まず、思ったのはその一言であった
原作の物語を上手く実写のリアリティに落とし込んだ脚本の筆力は言うに及ばない
コスプレ感のない、それでいて現代的にアレンジされた衣装は古臭さを感じさせず、
それでいて、その世界の中で生きている実感を感じさせられた
史実を絡めたストーリーラインは激動の時代を生き抜いた人々の精彩を放つ人生観を映し出している
心の『ベスト・オブ・ベスト』だ
この余韻を胸に残し、しばらく席に残っていたが、一人また一人と席を立つ観客を見て、腰を浮かせる
> 「あのタイミングで『坂本龍馬』とバッティングしなくね?」
> 「史実じゃあ、十年は先の話なんじゃあねぇーの?」
「むぅ・・・・」
無粋だ、とそう感じる
映画という物はフィクションだ
演出のために時代背景を無視することなどいくらでもある
だが、知った顔をする自称批評家の中には
『江戸時代なのに”ファイト”という言葉を使った』だの、『忍者はこんな風に手裏剣を投げたりしない』だの
利口ぶった『御批評』を我が物顔で言ってくる者が後を絶たない
ふぅ、と一息ため息をつきながら、出口に向かって歩き始めた瞬間
> 「デカい事件に絡ませたかったから、整合性は無視したんだろうけど」
> 「気付いちまうと、こーいうのは興醒めするんだよな」
聞き覚えのある声に気が付く
「・・・・・・・!?」
上映が始まってから後ろの席に誰かが座った気配はない(そんな事があれば集中が乱されて嫌でも気が付く)
という事は・・・・この『男』はあの場所から即座に移動し、まだ本編が始まる前に席に着いた事になる・・・・・
しかも、この上映は『完全予約制』なのに!
「随分と・・・・お早く着いていたみたいですね・・・
しかも、後でお相手するといったはずなのに、ここまで追ってくるなんて
せっかちな人ですね それとも、ストーカーか何かが趣味なんですか?」
言い放ち、背後を振り返る
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