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【場】『 大通り ―星見街道― 』
972
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2020/03/31(火) 04:54:31
>>971
「実は、この小鳥は私が描いたのよ。
番組のイメージキャラクターなの。
名前は『電気カナリア』ね」
フフ
「大丈夫よ。最近はラジオが聴けるアプリもあるから。
今はラジオを聴く機会も少なくなってるから、
きっかけが増えるのは、関係者としてもありがたい事ね」
「そうね――最初は緊張するかもしれないけど、
話し始めると落ち着いてくる事も多いから。
もちろん、話しやすいような雰囲気作りには、
私も気を遣っているしね」
「だから、林檎さんも気が向いたら掛けてきて。
いつでも待ってるわ」
ザッ
「――さてと……調子はどうかしら?」
シートに腰を下ろし、慣れた動きでキックレバーを蹴る。
三回目のキックで、無事にエンジンが始動した。
一安心し、小さくため息を漏らす。
「何とか元気になってくれたみたいね。
次は張り切り過ぎないように言っておかないと」
「でも、この子が失敗したお陰で林檎さんと出会えたんだけど」
クスッ
スクーターに乗ったまま、少女に笑い掛ける。
故障がなければ、会う事はなかっただろう。
だから、ある意味では幸運だったのかもしれない。
973
:
猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』
:2020/03/31(火) 05:21:04
>>972
「『カナリア』って、あの美しい声で唄うっていう鳥の?いいえ、直接聞いた事はないのだけれど」
「くるみさんは電気のカナリアで、その声を電波に乗せて届けるのね!なんだかロマンティックだわ」
『カッ』『カツッ』
自分の推理が当たっていると思い込んだのか、感極まったかのように林檎はくるくると回った。
ブーツの底がアスファルトの地面にぶつかり、音を立てる。
「そうなのね、それはとてもありがたいわ。今度お家で聴かせてもらうわね」
「他の人と話しているところを聴けば、どんな雰囲気かも分かりやすいでしょうし」
「うふっ。くるみさんにリードして頂けるなんて、とても光栄だわ、あたし」
美作がスクーターの上に乗り、レバーを蹴る様をまた興味深そうに見つめる林檎。
そしてエンジンが点火したのに驚き、一歩後ろに下がった。
「そうね、あたしはその子に感謝したいけれど。その子がやきもちを妬いてないといいわ」
「それじゃあね、ばいばい。くるみさんとのドライブ、楽しんできてね」
スクーターのヘッドライトの辺りを覗き込み、小さく手を振る。
そして改めて美作へと向き直り、ドレスの裾をつまんで一礼をした。
「ありがとう、くるみさん。また今度、その時は電波でお会いしましょうね」
そうして林檎は背中を向けると、靴音を鳴らしながら去っていった。
その小さな姿も、やがて人の中に紛れ込んでいく。
「…あの人は、いい大人だったなぁ」「できれば『ボク』の時に会いたかったかも」
「うーん、でも『ラジオ』でお店を宣伝させてもらうのはいいアイディアかな?」
「でもでも、目立ち過ぎるとボクは働けなくなっちゃうしなぁ」
誰もいない所でセミロングのウィッグを外し、『少年』に戻った少女は一人呟く。
自分が歩いてきた道を振り返り、あの優しいラジオパーソナリティの人を思い出していた。
はぁ、とため息を吐くと、ウィッグをかぶり直し、『少女』へとなった少年は、己の戦場である夜の街へと歩いていく。
974
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/12(日) 21:36:59
商店街の中にある、スポーツ用品店。そこから買い物袋を手にした一人の少年が出てきた。
竹刀の手入れ用品を買い足した彼は、そのままの足で和菓子屋さんへと向かう。
今日は何を買って行こうか、そんな事を考えながら、時折反対側の歩行者へチラリと視線を送る。
何の変哲もない、平和な通りだ。そうあるべきな、望み通りの光景だ。
「・・・・・」
考え事をしながら、横を見て歩く少年は前方に注意を向けていない。誰かにぶつかってしまうかもしれない。
975
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/13(月) 18:53:06
>>974
>誰かにぶつかってしまうかもしれない。
どん! ばらばらっ!
……案の定、誰かとぶつかってしまった。同時に、なにかが散らばる音が響く。
「おっと、ごめんよ」
ぶつかったのは、白黒の髪に黒の清月学園中等部制服、シャチのような風貌をした少年だ。
身長178cmの鉄よりいくらか低い(172cm)が、がっしりとした体格をしている。
「すまねぇ、よそ見してた。どっか汚れなかったか?」
地面には『携行補給食』の『スポーツ羊羹』が散らばっている。
976
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/13(月) 20:17:10
>>975
「ッ?!」
「いや、申し訳ない。こちらこそ、ぼうっとしていて…」
ぶつかってまず思ったのは、しっかりとした体幹だ。何らかのスポーツをやっているのだろうか。
制服からすると中学生らしいが、かなり恵まれた体格をしている。
筋肉量次第では、こちらよりウェイトは上かもしれない。
「こちらは大丈夫だ。拾う手伝いをさせてくれ」
頭を下げ、彼が床に落としてしまったものを拾おうとする。
その内の一つを手に取ったところで、思わずしげしげと眺めてしまった。
「これは…?『羊羹』か?」
977
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/13(月) 20:59:42
>>976
「いやいや、こちらこそすまない。」(ペコォー
少年は頭を下げる。
「拾わせちゃって更にすまない。助かる。」
落ちた『羊羹』を自らも拾う。
「ああ、『羊羹』さ。
『男が和菓子なんて!』と思うかもしれないが、コイツは『スポーツ羊羹』ってヤツだ。
小サイズで高カロリーだから、競技中の栄養補給にピッタリなのさ。
まぁ、競技抜きにしても好きなんだけどな。」
喋りながらヒョイヒョイと拾っていく。
978
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/13(月) 21:09:55
>>977
『ピクッ』
「このサイズで、高カロリー…?しかも、『羊羹』で?」
何という高機能食品だろう。携帯しやすいサイズでありながら、手軽にエネルギーを補給できる。
しかも、美味しい和菓子の羊羹で。
自分も拾えるだけ集めて、二人で一通り拾った所でわ改めて少年へと向き直る。
「すまないが君、この羊羹はどちらで売っているんだ?」
「ああ、申し遅れた。俺は高等部二年生、鉄 夕立(くろがね ゆうだち)だ」
「『剣道部』に所属している」
979
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 05:35:17
>>978
「拾ってくれて、ありがとうさん」
拾ってもらった羊羹を受け取る。
「んん?『スポーツ羊羹』に興味あるのかい?
すぐそこの和菓子屋で売ってるが……一緒に行ってみるかい?」
聞いてみる。
「ご紹介ありがとう、先輩だったのか。
俺は清月学園の中等部3年、石動織夏(いするぎおるか)だ。」
「『水泳部』に所属している。」
980
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 16:45:46
>>979
「是非、頼みたい」
「それと…『和菓子』を好きな男がいても、何らおかしくはないさ」
「美味しいものを好きな気持ちに、男女は関係ないのだから」
自己擁護も含めつつ、彼の提案に頷く。自分も『洋菓子』より『和菓子』の方が好きだ。
総じて甘いものが好きな方だ。その点に関して、男なのに、と誰かに言われようとも嗜好に関しては仕方あるまい。
「織夏(おるか)、いい名前だ」
「しかし『水泳部』か…何かスポーツをやっているのでは、と思っていたが、
それなら納得だ。良い鍛え方をしているな、石動くんは」
自分も勿論鍛錬は怠ってはいないが、剣道部の中ではやや細い方になる。
肉が付きづらい体質なので、剣筋は力で押すよりも速さで攻めるタイプだ。
981
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 18:37:39
>>980
「おう!喜んで案内するぜ!
和菓子好きが増えるのはいいことだからな!」
案内するように、てくてくと歩いていく。
「鉄さんは剣道部か。なるほど『らしい』や。
水泳は冷えるし、鍛えなきゃ泳げないからな、適切な食事が必須なのさ。」
「しかし、『くろがね』ってことは『鉄』って字か。
『いするぎ』が『石動』って字だから、アレだな。
お互い『鉱物』に関する名字ってワケだ。アイアンとストーンだな。」
軽口を叩く。
「……さて、着いたぞ。」
そんなこんなで和菓子屋さんの前に着いた。『御菓子司 鈴○』 と書いてある。
※和菓子屋さん役のNPCはこちらが演じる、ということでいいでしょうか?
982
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 19:14:52
>>981
「確かに、冷える環境というのはそれだけでカロリーを消費する」
「他のスポーツよりも、その点に関してより気を付けなければならないのか。
…しかし、『水泳』は周囲の環境に影響される所が多くて大変だな」
冬場などは、やはりそのまま泳ぐことは難しく、陸上部のように身体を鍛える事もあるのだとか。
温水プールなどが近くにあれば、練習場所としてはいいのだろうが、他の利用者との兼ね合いもあるのだろう。
…いや、『清月学園』にはひょっとしてあるのか?あの学園は大きい、自分の知らない施設があってもおかしくない。
「ふむ、着眼点が素晴らしい。気がつかなかったな」
「鉱物として同じ、好物の同じコンビとしてキミとは仲良くしたいものだ」
石動くんの言葉に、小さく微笑む。
肉体も素晴らしいものを持っているが、機転も効くタイプのようだ。
「ここにも『和菓子屋』が。気がつかなかったな」「『場所』をしっかり覚えておかなくては」
※ありがとうございます、よろしくお願いします。
983
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 19:56:22
>>982
石動「……褒めすぎだ。照れるぜ。」
鉄の言葉に石動が照れた。
石動「和菓子屋さーん、また来たぜ〜。」
ガラガラガラ……と戸を開けて、店に入る。
京風の和菓子屋だ。バイトの女の子が店番をしている。
和菓子屋のバイトさん「あら、石動さん、いらっしゃい。さっきも来た所ですのにどうしました。」
石動「新しいお客さん連れてきたんだ。ちょっと店内見せてよ。」
店内には……
・七味せんべい
・葛饅頭
・若鮎
・羊羹
……などが並んでいる。
984
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 20:23:24
>>983
「こんにちは」
「石動くんの友人の、鉄です。お邪魔させて頂きます」
店員さんへと一礼をする。
成る程、顔を覚えられる程に石動くんはこの『和菓子屋』を訪れているようだ。
そんな事をするつもりは毛頭ないが、万に一つも失礼がないようにしよう。
陳列されている『商品』を眺めていく。
「『若あゆ』…珍しいな」「確か元々は京都の方で作られた和菓子だとか」
この『若あゆ』と、石動くん愛用の『スポーツ羊羹』は2つずつ買っておこう。
何故2つかと言うと、羊羹はともかく、若あゆを1人だけで食べていると妹に見つかった時に怒られるからだ。
後は『団子』、それと『安倍川餅』あるいは『信玄餅』があったら買っておこう。やはり2つ。
「…そういえば、あるいは既に知っているかもしれないが」
「石動くんと同じ学年に、妹がいるんだ。鉄 朝陽(くろがね あさひ)と言う」
「もし何か関わる機会があれば、よろしく頼む」
石動くんの方を見て、言う。
985
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 20:53:20
>>984
和菓子屋のバイトさん「鉄さんですね。よろしくお願いしますー。」
和菓子屋のバイトさん「石動さんは部活の帰りによく寄られるので覚えちゃったんですよー。」
和菓子屋のバイトさん「はいはい、若鮎とスポーツ羊羹ですねー。」
和菓子屋のバイトさん「あと、『お団子』と『安倍川餅』もー。」
和菓子屋のバイトさん「全部おふたつですね。」
てきぱきと包んでいく。
和菓子屋のバイトさん「税込1600円になりますー。」
商品8つで、お値段は1600円。そこそこ安い方にあたるのだろうか。
石動「おっと、妹さんがいるのかい。実は俺のとこにも喧しい妹がいるんだが……。」
石動「おう。関わる機会があったらよろしくされるぜ。」
よろしくされた。
986
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 20:59:56
>>985
「ありがとうございます」
財布からお金を出して、無事購入を済ませる。買い物袋が二つになった。
家に帰って、味を確かめるのが待ち遠しい。『スポーツ羊羹』は部活動の時に持っていくとしよう。
「そうか、キミも兄だったのか」「やはり共通点が多いみたいだ」
「それで妹さんは、どんな子なんだ?石動くんと同じ『水泳部』なのか?」
お店を出ながら、訊ねる。
987
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 21:30:01
>>986
和菓子屋のバイトさん「毎度ありがとうございますー。」
ちりんちりーん……お店を出た。
石動「妹かい、玲緒(れお)って言うんだが、変わっててさ。」
石動「カンフーが大好きなんだが、色んな部活動を転々としてるから、さながら『応援部員』って感じだなぁ。」
石動「まぁ、うちの家族は変わり者が多いから、なんとも言えねぇや。」
988
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 21:45:42
>>987
「レオ、か。勇ましい名前だな」
「名に似て活発そうな妹さんだ。まだまだ、色々な事を経験するのも良い歳だな」
「しかし、カンフー…と言うと中国拳法かな?」「女性でありながら『武』を志すというのは、恐れ入る」
兄のオルカ、というのはシャチの別名だったはずだ。妹のレオ共々、強い子になってほしいという親の想いを感じる。
自分も妹と対になる名前だが、意味は考えずに響きで決めたらしい。…何か願いとかなかったのだろうか。
「世話になったな、石動くん」「この借りは何らかの形で返したい」
店を出た所で、改めてお礼を言う。新しい『和菓子屋』さんを知る事ができたのは、大きな収穫だ。
989
:
石動 織夏『パイオニアーズ・オーバーC』
:2020/04/14(火) 21:53:08
>>988
「うん、勇ましすぎて、女の子らしさが足りねぇんだよなぁ……。」
「借りとか、そういうこと言わなくていいって。鉄さんはマメだなぁ……。」
「この店お気に入りだから常連さんが増えたら面白いな、ってだけの話だからさ。」
「それじゃあな!妹さんにもヨロシクー!」
よろしくを言って、去っていく。
990
:
鉄 夕立『シヴァルリー』
:2020/04/14(火) 22:22:44
>>989
「オレの妹も、『ピアノ』を習い始めるまでは似たようなものだったよ…」
「もっとも、それでようやく少し変わったかな、ってところが」
女の子らしくないことがいけない事ではない、と個人的には思うが。
ただ、それで要らぬ諍いを呼んでしまうのではないかと、少し心配になってしまう気持ちもある。
「これはオレの個人的な感覚だ、キミは気にしなくていいさ」
「それじゃあまた、石動くん。キミとキミの妹さんも、お元気で」
そう言って自分も帰途につく。
なお、この後剣道部でちょっとした『スポーツ羊羹』のブームがあったとか。
991
:
『星見町案内板』
:2020/04/15(水) 13:17:40
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