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【代理スレ】ウイングマン連載中 ドリムノート2冊目

2073/5:2010/04/08(木) 21:39:08 ID:???
「あの〜〜 舞美ちゃん、どうかしたんですか?」
『どうかしたのじゃないよ! キミ、マネージャーだろ!? ちゃんとついてろよ!!』
舞美のマネージャーに八つ当たりする責任者だった。
――そしてレモンは…… 舞美の言葉に決意を固めていた。



―第一控え室(大崎の控え室)―
「あやまりに来たのか? そんなつまらねー事なら帰んな」
「いえ… 残念ながら違います  あやまりません! 悪いとは思っていませんから!
 ――だけど、どうしても大崎さんにオレの歌を聞いてもらいたいんです
 子供の頃からそう思ってたし、歌手になる時は一番に大崎さんに、って」
「ボーズ、失格なんだろが」
「わかってます! でもオレ、歌手に今すぐなりたいんです! オレを待ってる人がいるんだ!!」
「だから?」
「だからって… だから、オレはおやじのような歌手に…」
ふと、今まで座っていた大崎が立ち上がった。
「ボーズ おやじのようなって、どんな風な歌手だ」
「…………………それは、ビッグな…」
話にならんと判断した大崎は控え室をあとにしようとレモンの横を通り過ぎる。
「待ってくだ………!」
「桃次郎… 確かにあいつは本物だった
 あの男を初めて見たのが、ある作曲家の家だった
 部屋の中には、いかにも売れそうにない一人の男がいた
 ただ、ガムシャラに歌っているようだった…
 ガラスの向こうで音は聞こえない、何を歌っているかも分からない ただ…
 突き刺さる視線を感じる。温かくも激しくもある、必死な目
 オレもその目を見返していた… すると!」
――若かりし頃の大崎の耳の奥で声が聞こえてきた。どんな歌かがよく分かる!

「ふるえた こいつは、『本当』の『本物』に出会えたと  桃次郎は『目』で歌っていたのだ!」


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