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【代理スレ】ウイングマン連載中 ドリムノート2冊目

2002/6:2010/04/07(水) 21:22:11 ID:???
      親子の血は争えないもので、オレはこの10年、「男の道」を歌い続けてきた
       とうちゃんが「男の道」で勝負していた、オレも今日この歌で勝負する

張り切るレモンを建物の中から見ていた清掃員達は怪訝に呟く。
「おい、ありゃなんだい」
「さぁ、今日のコンテストの出場者じゃねぇのか? 早くから来てずっとああやってるぜ」
レモンは懐から広告を取り出し、またそれを読み返す。
「オレの事、おぼえててくれたんですね 大崎さん」
――今日のコンテストの審査委員長は、あの大崎巌(43)なのだった。
レモンは幼かった頃の記憶を思い出す――…

<以下回想>
「巌さん! ボクもね、とうちゃんみたいになりたいんだぁ」
「ほう! そりゃいいや  …よし! 大きくなったらオレの所に来いよ、面倒みてやる」
はしゃぐレモンを肩車する大崎。すぐそばでは桃次郎もほほえんで2人を見守っていた。
<回想終了>

「…ホントになっちゃったな…
 これまで、どれだけのコンテストに落ちた事か
 ――でも、それで正解だったね 大崎さんにまた会えるんだから
 あー とうちゃんと一緒に、オレの才能わかってくれるの、大崎さんだけだ
 大崎さんが審査委員長なら、もうコンテスト、合格したも同然だね☆」

これまでの不合格通知を出し、もう勝った気でいるレモンはニヤニヤ笑う。
「へへ、このバカなやつらを…」  ビリ
不合格通知を破ろうとしていると、ふと背後から誰かに呼ばれる。
「キミ出場者? もういいかげん中に入ったら? そろそろ打ち合わせがあるぜ」
「ほ――――い  …よし!!  行くぜ! とうちゃん!!」
自分に喝を入れスックと立ち上がると、これまでの自分を捨てるかの様に不合格通知を破り捨てる!


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