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【代理スレ】ウイングマン連載中 ドリムノート2冊目

1978/9:2010/04/01(木) 21:42:12 ID:01uryuAU
         オレ プロじゃないけど… とうちゃんじゃないけど…
      かあちゃんにも聞こえるように! とうちゃんの歌が聞こえるように!!

レモンの必死の思いと情熱に、『何か』をゾクリと感じ取るこのえだった。

      ♪それェがァ 男の! それェがァ 男の! いきるゥ みィちィーっ!!♪

歌い終わったレモンはおじぎする。顔を上げると、当然、あっけに取られて静まり返っている観客。

「レモンくん…」
思わず拍手する舞美。
その拍手は次第に大きくなり―― ついにはスタッフからも、観客全体からも拍手が巻き起こった!!
無数の大拍手を受けたレモンは父の言ったとおりだと喜ぶ。『歌』で大勢の人が喜んでくれる事に。


レモンは笑顔を浮かべ、舞台袖へと走り戻っていく。
「とうちゃん! とうちゃん!! とうちゃんの言ったとおりだったよ、みんなよろこんだぜ!」
「そ そうか」
桃次郎はレモンの報告と大きな歓声を聞き、無数の脂汗を浮かべながらも満足そうに微笑む。
「さ、 今度はとうちゃんの番だよ! いつまでねっころがってんだよ、早く!」
「しゃべらないで」
「……なんでよ、大崎さん!
 ねぇ!なんで立たないの!? 今度はとうちゃんの番だろ! ねぇ、なんでさ!」
『うるさいぞ!レモン!』
報告を受け、かけつけた兄・武道にすがりつくレモン。
そんなレモンに桃次郎は苦しさをこらえつつも、微笑みながらも弱弱しい声で話す。
「とうちゃんは……  かあちゃんの所に行って…  歌ってくるわ……」
「何言ってんの! ここで歌ったって聞こえるだろ!?
 それに 今歌わねぇと、みんなとうちゃんの事、知らないままじゃないか!!」
「レ モ…ン」
桃次郎は愛する息子の肩に力なく手を伸ばす。


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