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テレビ番組スレ その15

79レト:2022/12/20(火) 22:03:56 ID:bJP5OGZ.
●鎌倉殿の13人
非常に注目度の高かった最終話だが、本作は最終話でも流石の貫禄を見せつけてくれた。
処理すべき内容の多さから「ほぼダイジェストになるかも」と予想され実際に承久の乱はダイジェスト気味だったものの、
予想通りそのことは本作ではほとんど問題にならず、逆に全体的にこれまで通りの丁寧な筆致で話を締め、
改めて本作の構成の秀逸さを印象付けた(その承久の乱も泰時の見せ場と朝廷側の混乱はしっかり描き切っているのが凄い)。

義時の最期は宣言通り壮絶なものに。
妻と親友に毒を盛られたこと以上に毒で苦しみながらも汚れ仕事を遂行しようとする
使命に縛られた地縛霊のような姿こそが最も惨めに思えた。
だからこそ政子は引導を渡したのだろう。
愛憎相半ばする存在ではあったが、それ以上に義時を労い泰時に希望を託す発言にすべてが表れている。
義時が血を流す時代はすでに終わりを告げた。 
それでも義時が魂を汚してまでも築き上げたものはしっかりと受け継がれる。それは泰時も明確に意識しそう発言している。
それを理解してか義時は最期の瞬間に穏やかな表情を取り戻した。
壮絶ながら救いのある最期だった。

作品全体をまとめるならば「時代の過渡期に犠牲になった人々と新時代への継承」だろうか。
作品の内容的にもっと徹底的に救いのないストーリーになってもおかしくなかったところを
最後まで随所にユーモアを忘れず、救いの存在も光らせストーリーにしっかりとメリハリを利かせた。
これは正しくこれまで喜劇を描いてきた三谷幸喜の真骨頂であり新境地とも言えるかもしれない。
もちろん、性悪説の作者が描く救いのないストーリーにも名作は多々あるが、
その手法をなぞれば脱落者続出でここまで視聴者の共感と反響を呼んだ作品にはならなかっただろう。
途轍もなくエモーショナルで傑作と呼ぶに相応しいドラマだった。




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