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ライトノベル総合(2)

91なると:2025/07/03(木) 03:36:22 ID:CVo7XjhE
◆玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿
建築探偵シリーズ第二弾。今から30年も前の作品である。昔1度読んだ事があったが、内容を忘れたのでもう一度読んでみた。
内容は、建築に詳しい大学院生の主人公が、蒼という中学生のアシスタントと共に、建築にまつわる因縁めいた殺人事件ミステリーを解いていくというもの。
今回は10年前にインドで起こった殺人事件を、インドに行ったことも無い主人公が、関係者に頼まれて真相を暴き出そうという、一見無理だろうって思える謎やトリックを解いていくもので、日本の恒河館というホテルに殺人事件が起こったインドで一緒に旅していた演劇仲間を招いて、真相を突き詰めるというもの。
主人公の桜井京介は、依頼人でホテルのオーナー「狩野都」という元名女優のことが好きで、気が進まないながら引き受ける。ホテルには片手の無いインド人ナンディという狩野都の養子で、ホテルマンもいて、こいつが狩野都のためならなんでもやる危険人物である。

さて感想だが、最初の夜は、インド料理を楽しめて、のんびりとした気分で小説を読む事が出来たが、二日目、昔の仲間がやって来てからが、ドキドキハラハラ、ギスギスの不安な展開になる。なにせ、みんながこのホテルから出れないようにするために、「狩野都」が自殺して呪縛をかけるのだ。
おいおい、犯人を知りたいのに先に死んでどうするんだよwそして、犯人を見つけるためには人も傷つける「ナンディ」が意志を継いで凶暴さを表す。
ホテルから逃げ出そうとする昔の仲間も、急に降り出した豪雨で道に迷い、結局ホテルへ舞い戻ってくる。そして、10年前の事件について、少しづつ語り出すのだが、まさか、このホテルでさらなる殺人事件が起こって、10年前の事件の犯人が動き出す展開だ。
最後の方まで、犯人が誰か分からなかったけど、犯人が分かっても、さらなる真実や暗躍があって、愛憎ぐちゃぐちゃそして、インドの神々との関係、麻薬やインドの風習や性の無い種族等も絡んで、最後はもう二転三転する。

作者がシリーズ第二弾にして、この番外編と思われる奇妙な物語をいかにも書きたかったって気持ちが伝わってくる奇妙で不思議な内容でした。インド旅行だけはかんべんさって思わせる内容でもありました。


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