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ライトノベル総合(2)

79レタス:2024/01/23(火) 05:48:16 ID:CVo7XjhE
◆歌の終わりは海 SONG END SEA 

浮気調査を依頼された探偵の「小川令子」と「加部谷恵美」は早速、夫で有名作詞家である「大日向慎太郎」の素行調査を始めるが、捜査途中で彼の姉の「紗絵子」が敷地内の「離れ」で首つり自殺をしてしまう。
しかし、発見された状況は、体の不自由な姉が自力で首つり自殺は、無理な状況であった。と言う、純文学風なミステリー小説かなあ。

感想:トリックとか事件の展開や推理の面白さは横に置いた、人生をやりきった姉弟のしみじみとした「終活」、確固たる意思を持った前向き?なラストイベントを描いた小説だった。
「鷹知祐一朗」や「雨宮純」「西之園萌絵」などおなじみの人物が出て来るから、もっと派手で高ぶるものを期待していたが、そういう期待は裏切られたが、これはこれで味わい深い小説でした。
自殺の自由・権利・自殺に対する民衆の感じ方変革も、少し論じられたが、多分それがメインではなく、この姉弟の一つの生き方(終わり方)・考え方を、読者に色々考えてもらいたいと言う趣旨なんだろうと思う。

浮気調査というのは表の名目で、アリバイ作りのためか、自殺をさせないためか、自殺幇助のためか、多分妻も色々と複雑な思いだったに違いないと感じました。
まあ、「これ面白いから」と他人には勧められる小説ではないが、読んで損するものではなかったと思う。

実は「詩(うた)の終わりは海」なんだろうね。


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