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ライトノベル総合(2)
73
:
なると
:2023/10/08(日) 18:24:03 ID:CVo7XjhE
◆真夜中の全ての光(上)
最愛の妻「皐月」を交通事故で失った失意の主人公「御堂彰」は、大学時やっていた高額のバイト「ヴァーチャル仮想都市」の延長である「仮想空間パンドラ」という娯楽空間と出会う。
そして、「パンドラ」の中で人工人格「シーニユ」と出会い、心の隙間を埋めるように、次第にはまっていく。何度目かの利用時に、死んだ妻「皐月」の仮想人格が、バイトで通っていた研究所の「仮想都市」に存在してることを知る。
一方、一緒に「仮想空間」のバイトをして知り合った「英一」の不審死が気になり始める。ただの交通事故なのか何かの陰謀なのかという疑念が湧く、センチメンタルなミステリーかな。
上巻なので、まずは主人公の今にも自殺しそうな心情と妻「皐月」とのなれ初めや、友人達との過去回想やバイトの内容、そして疑惑のパンドラや友人の家族事情を詳しく描かれていて、まだ、事件性は薄く、物語も淡々として、大きく動かなかった。
下巻で、何か物語を動かす事件が起こるのかなあ。とにかく、どんな内容か全然分からなかったから、ずっと落ち込んだ主人公の心情や過去回想ばかりで、凄くとっつきにくく、引き込まれる内容でも無く、没入感も得られなく、ちょっと苦痛だった。
でも最後まで読むと、ちょっと面白そうな雰囲気は感じられる、といった気長にじっくり読む人向けの読み物でした。
後半、この物語がどこへ向かうのかは気になりますね。研究所の陰謀で、最後までバイトに関わった人達(仮想人格のモデルとなった人達)を、わざと交通事故を起こして死亡させた可能性もありそうな感じ。さて・・。
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