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ライトノベル総合(2)

71なると:2023/08/17(木) 15:29:04 ID:CVo7XjhE
◆禍事(まがごと)

「異能処理班ミカヅチ」シリーズの3作目。警視庁の地下三階にあって、一般には知られてない、「怪異事件を騒ぎになる前に処理する」部署「ミカヅチ班」。
務める刑事や班員はみんな能力者ばかり。怪異を感じて観る事ができる能力を買われて新しく雇われた主人公「安田怜」は今回も2本の怪異事件に挑む事になる。
ある日、一斉に各地で奇妙な事件が起こり、ミカヅチ班は何か大きな禍事が怒る前触れでは兎感じる。そんな中、「幽霊アパートがネットに載ったり」に「元総理大臣が地獄の怪物に食い殺される」事件が起こり、その処理を通して、幽霊となった班の責任者の「折原(元)警視正」と悪魔憑きの同僚「極意京介」の過去や事情を知ることになる。ホラーミステリー。

感想:今回は事件の面白さ怖さより、「折原」と「極意」の過去や悲しき事情についての語りが中心だったので、ちょっと肩透かしというかたるかったかな。でも、それなりに面白かったです。ミカヅチ班が守る扉にはどんな秘密があるのか、どんな恐ろしいモノが閉じ込められてるのかは楽しみ。
あと、平将門の塚の「何か」に首を切断された「折原」の怪異事件の真相もまだ有耶無耶だし、悪魔との契約や地獄の番犬ケルベロス(契約完了後に魂を取りに来る役目?)との関係やシステムもまだ謎が多い。

そして、主人公「安田怜」の生い立ちや覚醒しつつある能力もまだ謎が多い。妹の病気のため悪魔と契約し、体を悪魔に売った「極意」のエピソードは悲しくてやるせなかったなあ。

その「極意」を悪魔やケロベロスから救うため、主人公が悪魔契約システムの謎を解明して、謎の能力でなんとかするって話になるんだろうけど、悪魔は狡猾で、人知を超えた何かなので、救ったと思わせて悲劇が起こりそうで怖いなあ。

前作「よろず建物因縁帳」では、ヒロインが苦労の末に呪いを解いて、愛する人を救ったが、今回は所詮人間には地獄のシステムには立ち向かえないって事で、救えなかったで終わりそうで怖いなあ。主人公がこのまま人間だったらの話だが。

どうやら今年中に第4作の「迷塚」が刊行されそうなので楽しみですね。


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