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ライトノベル総合(2)

56なると:2023/04/30(日) 18:16:37 ID:CVo7XjhE
◆よろず建物因縁帳 首荒い滝

因縁帳シリーズ第二作目。舞台は長野県姥捨山近くの神社とその側の滝。村人しか知らない「首洗いの滝」(かつて村人は落ち武者を騙して,首を切って洗った滝)に近づいたクライマーが、滝から滑落して、岩場で顔を削られて死亡する。
ちょうど仕事へ来ていた広告代理店アーキテクツに務めるヒロイン「高沢春菜」が、その事件に巻き込まれ、再び仙龍やコーイチとともに、神社や滝にまつわる因縁を解き明かし、その因縁を祓おうと立ち向かうホラーミステリー。

長野県の地図を調べたら、本当に「姥捨山」と、近くに「石神仏群」があって、なるほど実在する場所を参考に創ったんだなあって納得。今回は,一部に人だけが体験する悪霊ではなく、村人たちやヒロインの上司まではっきりとした悪霊を見てしまうってシュチュエーションが新鮮。
そして、今度の悪霊は積極派の行動派で、ほっとくと滝から離れていようと,狙った相手のもとにやってきて、顔を剥ごうとするらしい。お寺とか神社とか産女とか鵺とか言葉が飛び交うので、まるで「京極堂」シリーズみたいでした。そして、因縁が複雑怪奇で、因縁の謎解きが面白かったですね。
ラストは,晴れ晴れとした明るい未来がある的な終わり方になってましたが、自分はそういう気分になれなかったかなあ(滝を訪れた観光客に,また祟りが残ってそう、主な原因は取り除いても、落ち武者の恨みとがまだあって、全員成仏させたとは書いてなかったし)。

でも怖くて面白かった。全10巻、どんどん読んでいこうと思います。


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