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ライトノベル総合(2)

42めかぶ:2021/11/11(木) 23:10:59 ID:0hpZ/cmg
◆君たちは絶滅危惧種なのか?

WWシリーズの第5作目。ドイツの国定自然公園内にある動物園で警官が殺され、飼育員と何かの動物が行方不明に。その後、同じ公園内で釣りをしていた男性が何者かに襲われ大怪我を負う。
その全容解明のため、主人公のグアト達はデータ解析に呼ばれ、パートナーのロジは護衛にセリンとペネラピを連れて行く。この一連の事件の謎に挑むSFミステリ―。

いやあ、内容が難しく,哲学的ですぐには理解できなかった(今も理解はしてないかもw)、でも知的好奇心をくすぐられる内容で、いつも通り面白かった。
もうここまでくると、人類に変わって「ウォーカロン」が新しい人類になるとか、人類の代わりに「人工知能」や「トランスファー」が支配する世の中になるとか、どうでも良くなる、その先を行く内容ですね。
人類は完璧な自由を求めて、電子の世界でデータとなって生きる、現実の肉体は「自殺」して処分する時代へって所まで来ているんだから。一方、長寿を得た代わりに子供ができなくなる問題も、実はかなり前に解決していて企業が利益のために隠ぺいしていたという事実で、すでにこのシリーズの主幹からズレ始めているという。
ただ、電子データとしてヴァーチャル世界で生きるべきか、子供を産んで子孫を残すべきか、奴隷として使役されてるウォーカロン達がそれを黙って見ているか、という勢力がぶつかりそうな気配ではある。いやあ、難しいけど淡々とした文章だけど面白い。

そして、久々に登場した全身サイボーグ化してそうなペネラピ(前シリーズの名前は「アネバネ」で完璧な女装の名人でもあるw)が来てくれて、グアト(前シリーズではハギリ)チームが完成して、彼らの「スパイ大作戦」のような戦闘がまた楽しかった。一見戦闘には役に立たなそうなグアトもアドバイスで大活躍。ロジ(ウグイ)もツンデレで、セリン(サリノ)も素直ないい子って感じで微笑ましく読めました。

今回の題名「絶滅危惧種なのか?」って問いも、ちゃんとグアトが答えを出したし、これは人類自体にも問いかけてるのかもしれない。
ところで、ラスト付近に出てきた最強のトランスファーが良く分からなかったが、これは「デボラ」って事でいいのかなあ。
それから、赤い目をした少女(赤目姫と関係ありそう)も正体も「マガタシキ」(少女バージョン)なのかなあ。そこは良く分からなかった。

まだまだ続いて楽しませてほしいシリーズではある。


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