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映画感想スレ(4)

34シャアダム:2019/03/10(日) 01:27:23 ID:ThfKNmts
◆ボー・ジェスト(原題:Beau Geste=麗しき振る舞い・この映画の主人公の名前でもある)1939年アメリカ

孤児であるジェスト三兄弟は養子として引き取られ、わんぱくに育つ。ある日叔母さんが親戚から預かっているサファイア「ブルーウォーター」が盗まれる。その場にいた三兄弟と娘イザベル、従兄弟の誰かが疑われたが、三兄弟の長兄ボーは自分が盗んだと書き置きして、逃げるようにフランス外人部隊に入隊する。
追うように、三男のディグビーも本当は自分が盗んだと書き置きしてフランス外人部隊へと入隊した。そしてイザベルと恋仲の次男ジョンも宝石泥棒の罪を背負って、遅れてフランス外人部隊に入隊する。三人はそこで「ブルーウォーター」の事を知った元犯罪者で指揮官のマーコフ軍曹の策略により、別々の砦に引き離され、マーコフ軍曹は長男ボーが持ってると思われる「ブルーウォーター」を横取りしようとする。元々評判の悪かったマーコフ軍曹に腹を立てた傭兵達が反乱を起こして脱走しようとするが失敗、その傭兵達を処刑するようにボーとジョンに命令するのだが、武器なしのからえらを撃つことは出来ない拒否、今度は兄弟が先に命令無視で処刑されようとした時、大勢のアラブの敵部族が砦を襲ってきた、様々な人間模様が交錯する中、兄弟の運命は?砦の運命は?宝石は誰が盗んだのか?どこにあるのか?隠された真実が明かされていくという、戦争サスペンスミステリー&兄弟の友情物語でした。

感想:感動するって程の話じゃ無かったけど、良く出来た二時間火曜サスペンスみたいな、または良く出来たヒッチコック風サスペンスみたいな感じで、ラストにパズルのピースが上手く填まってスッキリ!みたいな充実感・充足感・奇妙な感動があって楽しい映画でした。
構成も面白い。最初のシーンで全滅した砦に、駆けつけたフランス外人部隊の援軍。そのラッパ兵として次男のジョンがいて、先に砦の様子を見に行かせられ、急に何故か砦が燃えだして、何故かジョンは行方不明になってしまう、と言う謎の展開から、一旦15年前の少年時代に戻って、生い立ちやフランス外人部隊に入隊するまでをじっくり描く、そして入隊してから砦が全滅するまでを描き、ラストに再び何故ジョンが行方不明になったのか?何故砦の兵達は奇妙な姿勢で全滅していたのか?が描かれて、その後も少しだけ冒険は続き、ラストのラストボーの手紙により、誰の手によって何故宝石は盗まれたのかの真実が分かるという演出&構成が素晴らしかったなあ。
少年時代の軍隊ごっこや海賊退治ごっこが伏線の一部になっていたというシナリオの鮮やかさ、唸っちゃいますね。子供のごっこ遊びで「遺体のそばには犬がいなきゃ駄目だ」(これも伏線でしたw)。

アクションシーンはまるでインディアンに襲われる騎兵隊の砦のようでした(原作はイギリスなんだが、まるでアラブを舞台にしたの西部劇「アラモ」ですね)。

あと、注目なのはマーコフ軍曹の演技の巧さとその存在感。憎たらしくやっつけてやりたい人物なのだが、いざアラブ民族との戦闘となると、頼もしいことこの上なしw最初はみんなに憎まれていたんでスが、その一流の指揮ぶりに殺害しようとしていた傭兵達も一致団結して、意気揚々とアラブ民族と戦う始末。共通の敵がいるって事は崩壊寸前な軍隊の団結には欠かせないんだなあって改めて真実のようなものを感じましたね。
いやあ、この役者ブライアン・ドンレヴィにアカデミー助演男優賞を取らせてあげたかったなあ。反して主演のゲイリークーパーも中々の演技でしたが、マーコフに全部持って行かれてただの一兵士になっていて、影が薄かったですねw

まとめ:感動作品とまでは行かないけど、そこそこ面白く、ドキドキして面白いサスペンス映画でした。兄弟の友情も恩返し的な振る舞いも、題名通り「麗しき振る舞い(ボージェスト)」だったと思いますが、やっぱり他人のものを勝ってにアレした(ネタバレ)〇〇さんは麗しくないかも(兄弟を育てるのにお金が困っていたからしかたがないのかなあ)wあと、「ブルーウォーター」といえばあのアニメを思い出しますねw


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