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映画感想スレ(4)

257シャアダム:2020/11/10(火) 21:06:03 ID:rmiMl0oI
◆それでも夜は明ける(原題:12 Years a Slave「12年間奴隷として」)2013年イギリス・アメリカ合作

実在の人物、ソロモンノーサップによる奴隷として生活した12年間を書いた自伝(1853年発表)のスティーブマックイーンによる映画化。

まずスティーブマックイーン監督はあの有名な白人俳優(「パピヨン」「タワーリングインフェルノ」「大脱走」とか)ではなく、別人の黒人の監督です。
それからこの原作小説が発表されたころのアメリカは奴隷解放で有名な「南北戦争」の直前の時代で、ソロモンは奴隷制廃止の活動家としても有名。もう一つ言えば「トムソーヤーの冒険」(マークトゥエイン著)もこのちょっと前の時代の話です、たしかアニメにもトムの家に奴隷が居ましたね。

もう少し詳しくストーリーを書くと、自由黒人で家族持ちのノーサップは軽い気持ちでバイオリン演奏のバイトでワシントンへ行ったが、そこで騙されて奴隷商人に囚われ、南部で農園主に売られ、奴隷として過酷な労働を強いられることになる。逃げようとしたり、また別の農園主に売られたり、困難をいくつも乗り越え、なんとか故郷へ手紙を書いて、家族に現状を知らせ救援を求めようとするが・・という実際あった話の映画化である。

感想:最初のエッチシーンが多少意味が分からなかったが、全体として天国から地獄へ突き落された主人公、主人公だけじゃなく奴隷たちの苦しさ、悲惨さ、絶望がダイレクトに伝わってくるなかなかの佳作だと思いました。
名前を変えられて、本当の名前を語ると鞭で矯正されたり、子供と別々の農園主に売られていく母親の悲しみ、その母親が泣いてばかりでうるさいとどこかへ連れていかれる(農園主に吊るされて殺されたのかも)。一日のノルマを達成ないと鞭うち、疲れてるのに農園主の我がままで一晩中踊らされたり(パーティで)、ブラック企業が天国に思えるよ。そしてロリコン農園主に毎晩犯される奴隷「パッツィー」がもう一人の主人公と言っていい。
彼女は、農園主の怒りを買ってむち打ち、農園主の奥さんの嫉妬を買って、事あることに虐待(ひっかかれたり、風呂で石鹸を使わせてもらえない)、この生活が耐えられなくて最後は主人公に「殺してくれ」と頼む。まだマシな主人公と、徹底的に打ちのめされるパッツイーは凄く対照的で、ほとんどの奴隷が「パッツィ―」(それ以上に悲惨)なんだろうなあってラストシーンで自分も絶望で倒れそうになりました。
奴隷制度は悪だってひしひしと感じさせられました。無くなって良かったわwでも今も続く黒人差別なんだよなあ。

ラスト付近で出てくる救世主、あれ?ブラッドピットに似てるぞ、でも目つきが違うなあ・・・ってやっぱり「ブラッドピット」のリンカーン(奴隷解放運動した大統領)風な変装(髭が)でしたw

あと、この頃の1ドルは今の1700円らしいから、1000ドルで売られた主人公は170万円か。農園主も結構な値段で買うんだなあ(一人じゃないから、何人も買うから)。これじゃあ、お金を払った分以上は稼いでもらわないといけないから、奴隷をこき使うよなあ。まだ世界のあちこちでこういう制度は残ってるんだろうね。

まあ、なんというか、若い人たちに観て考えてもらいたい良い作品でした。それと特殊メイクだと分かっていても、ムチの後が生々しい映画でした。パッツイーの絶望が頭をはなれないな〜「自分だけ助かりやがって、私も助けて、連れて行って、って思っただろうなあ」。


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