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映画感想スレ(4)

149 シャアダム :2019/10/06(日) 03:18:57 ID:rmiMl0oI
◆尼僧物語(原題:The Nun's Story)1959年アメリカ

数々の賞にノミネートされた、オードリーヘップバーン主演で実話小説を基に作られたベルギーにて「キリスト教の修道女(尼僧)」となった実在の「シスタールーク(ルカ)」の半生を描いた物語。
因みに原題の「Nun(ナン)」とはシスター(修道女)の正式な言い方であるらしい。
もう少し物語を説明すると、1930年頃、医者の娘ガブリエル(ルーク)はどういう理由なのかよく分らないが、恋人と別れて、家族の反対を押し切り、修道女の門戸を叩く(理由を教えてよw)。見習いから正式な誓願式をへて、精神的な厳しい修行を経て、紆余曲折があったが、ついに念願のコンゴ派遣(医者の補助など看護師みたいな仕事)になる。
アフリカコンゴで色々な患者やスタッフと出会い、色んな病気(ハンセン病・マラリア・結核)を治療したり、自分も病気になったり、殺人事件が起こったり、色んな出来事を体験して、故郷ベルギーに戻ってくる。再びコンゴへ行こうとするが、ついに第二次世界大戦が始まって、ドイツが侵攻してそれどころじゃなくなる。主人公達の運命はどうなる?・・という話でした。

意外とスケールが大きく、また修道女達の禁欲で閉じられた生活が観ていて新鮮で面白かった(喋ってはいけないとか、許可無く水をのんではいけないとか、廊下は端っこを静かに歩く、毎日反省文を書いたり告白したりするとか、手を服の中に隠すとか、鐘が鳴ったら何をしていてもお祈りをするとか)。最初は奇異な目で変な儀式(床に十字に伏せるなど)とか観て楽しんでいたが(まるで刑務所や軍隊や舞妓の世界だなあ)、そのうち何か可哀想だなあ、なぜ修道女になりたかるんだろうか?とか、こんな生活していたら信心深く慈愛に満ちて自己犠牲も苦にならなくなるだろうなあって、ちょっと洗脳ぽくて怖くなりました。
ほんと、何故主人公が修道女になりたがったのか、そこを知りたいわ。でも、こういう世界もあるんだなあって最後まで面白く観れました。コンゴ・ロケも素晴らしく、第二次世界大戦まで触れていて、なかなかの力作だと思います。精神病院とハンセン病(顔や体にぶつぶつが・・)のシーンがちょっと怖かったなあwあとシスターが殴り殺されるシーンが衝撃でした。

さてここからはちょっと気になったシーン。

結構、専門的な医学用語が飛び交って途中は「修道女映画」というより「K2」(医療漫画)みたいでした。キニーネという薬はマラリアの特効薬とか、コンゴにはハンセン病が多いとか、住血鞭毛虫(トリパノソーマ)はツエツエ蠅を介してアフリカ眠り病を引き起こすとか。
それから、当時、初期の結核には金粉を飲ませたり、金粉は腎臓に負担がかかるのでビールを飲ませたり(今もかなあ)、コンゴにはキリスト教徒とアミニズムは半々だとか、
コンゴ共和国(元フランス領)とコンゴ民主共和国(元ベルギー領・首都キンシャサ)の二つあるとか、スワヒリ語のこんにちはは「ジャンボ」かと思っていたらこの映画では「ヤンボー」だったり、「マンボ」って言い方もあったり、とあるシーンで医者が「ここには猿しかいない、あなたは猿について知っている」と言ったあとに「見ざる聞かざる言わざる」ってジェスチャーをするんだが、日本日光発祥の言葉かと思ったら、世界共通なんですねwまあ、元の仏教ってインド発祥だからね。笑いは健康に良いってのは同感。
あと、その医者が別れのシーンで真っ白なスーツで見送るんだが、めっちゃ目立っていてスマートで黒人の国で白スーツって絵になるなあって思いましたw

あとは、第二次世界大戦について調べたら、ドイツ軍によるベルギー侵攻が1940年5月でベルギーが降伏したのも同じ5月なんですね。映画中に「マジノ線が破られました」「ダンケルクで戦ってます」とか「地下組織で仲間を助けてます、協力して下さい」言うんですが、このままだと戦争映画になっちゃうよ〜ちょっと苦笑い(それはそれで歓迎ですが)w余談ですが、コンゴで採れたウランでアメリカは原子爆弾を作ったらしい(マンハッタン計画)ですね。
もう一つ、書いときたいのがシスターが殺されるシーン、まるで「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」ですね。逃げれば助かったかも知れないのに、ゾンビのように犯人に歩み寄るシスターが不気味でしたがあれが殉教者の鏡なんでしょうか、多分、犯人に、「大丈夫だよ、こんなことは辞めようよ」って慈愛の姿を見せ改心をさせたかったんですね。

色々余計な事を書きましたが、とても魅力のあるいい映画でした。ヘップバーンの魅力も「モンロー」に負けていませんで、可愛かったですwラストはちょっと寂しい不安な終わり方ですが、キリッっと決心して「いつかまたコンゴへいこう!」または「地下組織でナチと戦おう」ってなったとも取れますね。


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