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映画感想スレ(4)

104シャアダム:2019/07/13(土) 21:06:27 ID:rmiMl0oI
◆スミス都へ行く(原題:Mr. Smith Goes to Washington=スミス氏はワシントンへ行く)1939年アメリカ

内容はダム建設汚職や大統領選挙に関わっていた上院議員が急になくなり、その州を裏から支配していた影の実力者の新聞社経営のジムテイラーは代わりにボーイスカウト(みたいな活動)の責任者をやっていた地元で人気のあるが全くの政治素人の主人公スミスを担ぎ出した。
スミスは政治の中心で国会議事堂のあるワシントンへ新人の上院議員としてやってくる。愛国心に溢れるスミスはワシントンの像や国家憲章をみて感動する。
新聞社の取材で変わったことをして、国会でしどろもどろで答弁をして、みんなに馬鹿にされたり、上院議員として品格が足りないとかいわれるが、先輩議員ペイン(次期大統領候補)がかばってくれる。
そのうち、議員としての使命に目覚め、自分も「地元にキャンプ地を作って貧しい子供達を自然に触れさせて愛国心を教育しよう」という法案を作る。だがその法案はダム建設(ペインやテイラーが関わってる)と被ってしまい、阻止される。
そのことでダム建設汚職に気付いたスミスは秘書のサンダースや新聞記者の助言により、その真実を明らかにしようとする勝ち目の薄い戦いに挑むが。先輩議員ペインが今度は最大の敵となって立ちはだかることになる。
果たして、新米議員の戦いの行方は・・・という話でした。

感想:昔々の白黒映画でしたが、十分に見応えがあって面白かったです。2時間10分も有りましたが、全然苦痛を感じず最後までのめり込んで観れました。
主人公が田舎のパッとしないおっとりとした人物が表舞台に、新聞社絡み、政治絡み、ということで、前に観た「群衆」(浮浪者が有名人に仕立てられて、大統領選挙戦に関わる)に似てるなあ、こういう話が当時流行ったのかなあって思いましたw
まず、ペイン議員のキャラ立てが深くていいよね!最初小狡いだけの悪人かなあって思ったけど、スミスの過去話を聞いて、親が子を観るような顔つきに変わって、あ、この人悪いことに関わってるけど、少しはいい人なんだなって思わせてくれたり、
昔は自分も正義感に燃えていたが・・政治の現実を知って、この世界で上手くやっていくには権力者の言うことを間違ったことでも聞かなければならないとか発言。そして、優しさから非情な人への変身、スミスを破滅に追いやろうとする一方で、心は良心の痛みで葛藤する。
ペインさん憎め無い人でしたw
あとサンダースとの淡いラブロマンス(かな)。サンダースに言い寄る新聞記者と主人公とペインの娘の美女スーザンとの4角関係(?)も見所の一つだったかな。最初はスミスをやっかいな田舎の阿呆でテイラーの操り人形だと思っていたスーザンは、彼と話す内に母が子供を観るような感じになり、スミスが美人のスーザンとデートした際に嫉妬して、自分の気持ちも分からず、怒って仕事を辞めようとしたり、影の主役サンダース・クラリッサも良いキャラだったわ。
それと、議長も愛すべき微笑ましい良いキャラだった。公平な議会進行にみせかけて、罠にはめられた新人スミスを何となく援護する立ち回りが良かったですね。それにしても24時間もスミスの演説に徹夜で付き合ったのかなあ(ありえないけど、この人凄くお人好しだよね)w

ラストの議会妨害的なスミスの命がけの戦略は昔だから許されたんだよねって思いつつも、熱い根性のスミスに応援せざるを得ないでしょう。なにせ敵のテイラーやペインはマスコミやヤクザを使って嘘報道や子供に暴力(これが酷すぎるわ、子供達の乗ったスミスの家族が経営する地方新聞の配達車を事故らせたり)数と金の暴力。その辺の暴力アクション映画より凄い。

ただね、ハッピーな音楽でこの映画終わるんだけど、ペインのこれからの悲惨な人生を思うとラストは素直に喜べなかったなあ。ペインのおかげで勝負に勝ったようなものだからね。良心に呵責により自暴自棄になった、本当は優しいペインさん大統領候補から刑務所行きだよ。そこまでフォローが有るともっと良かったなあ。

とにかく、昔の映画だからって観ないと損するかも・・って映画でした。(まだ書き足りないw)。


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