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週刊少年ジャンプ、ジャンプSQ以外の漫画雑誌総合スレ3

780感想下記:2016/10/21(金) 01:57:08 ID:OBbiT.b.
ジャンプGIGA
刻どキ
一行感想
古味先生は天才だ(こなみ)



以下ネタバレ多数




















あらすじ
一生に打つ心臓の鼓動の回数が常人より少ないという難病を持った少女がいて余命あと6-7年
鼓動が早くなるようなことをすると寿命が縮まってしまう
ヒロイン「寿命が縮まるのは怖い…でもどうせ長く生きられないならもっと思いっきりドキドキするような事をたくさんしたい」
主人公「じゃあドキドキするようなことをしよう!」
→結果リア充デート、リア充高校ライフ

ヒロインのやつ生の喜びを知りやがって…いい話だなぁという物語ではなく

実は主人公もヒロインと同様の病気で結局ヒロインより先に死ぬというとんでもないどんでん返しが待っている
読んでいる最中ウッソだろ!オイ!と心の中で叫んでしまった。

落ち着いて考えればありえるような話なのだが深く考えず、
死が待っているヒロインのために主人公が尽くす話だという固定観念で読むとハマリこんでしまう。
いやあ一本とられましたわ、さすが古味先生!すごいっす、マジぱねぇ!

・古味流恋愛術
とにかくデートシーンがいい、楽しそうっていうのが絵面にあふれている
本当なら死に対して怯える存在なのにデートをしているときは生きるって楽しいっていう思いが伝わってくる
最期は死ぬ、けど最期死ぬとしてもそれが生きたっていう証明になる

古味先生はニセコイで王子様とお姫様が死ぬ物語なんかより、王子様とお姫様が生きて結ばれる物語のほうが幸せで『素晴らしい』という一つの結論を書いた
だが自分の生んだその結論に対して真っ向から勝負するこの姿勢!
死ぬことが生きて結ばれることよりも愛されないなんて誰が決めた、俺が死というものから掬い上げられる幸せを書いてやる!
そんな強さを感じました、いやぁ本当に素晴らしい。これも一つの古味先生が考えに考え抜いた結論だと思います。

しかし一方でデートはするけどキスはしない、セックスはもってのほか…告白さえもしていない…
くっそこれぞコミィだぜ!この恋愛というものに対する価値観、ある程度の距離感を保ち続けるような話
ああ^〜これが古味節なんじゃあ^〜なんというか恋愛を綺麗なものとして留めようとする潔癖症がたまらない

そして結局結論として浮かび上がってくるのが理解というもの難しさっていうところだと思う
主人公がヒロインに近づけたのも主人公がヒロインと同じ境遇だったっていうところにある
結局はお互いに魂のレベルで共有できる要素が無ければ互いを理解することができないっていうことを古味先生は暗に示している

健康な人間がお情けで病弱な人間の相手をするといったものを書かない、お互いが平等であるからこそここまで触れ合えた
そういう意味ではお互いが平等であり続けたニセコイの楽×千棘こそが古味先生の理想なんだと頭ではなく心で理解できた
そして一般からの断絶感みたいなものがこの作者の本質ではあるんだろうなというのも感じる、そうじゃなきゃこんなラストは描けない

あと大事なものを落とすっていうのはこの人の作品ではもう今後様式美になるんじゃないかと思った。
落とした〜!ギターのピック落としちゃった!!

まあこんな駄文的批評は抜きにして読んでいてクッソ面白かったです!さっさとジャンプ本誌に戻ってきてください、待っています。
それかこれ映画化しましょうや、今どきのライトな客層なら楽に釣ることできそうですぜ!目指せ第二の新海監督!!(大暴言)

ときどき一句
会うたびに
開く一面
眩しくて

会ううちに心を開いてくれたヒロイン
一方で閉ざしながら開くヒロインを見続ける主人公
舞子君もそうだけど本当古味先生は秘密を持つタイプが好きやなぁ(満面の笑み)




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