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プロレス・格闘技クリッピング▲6▼

183名無し部員:2007/04/03(火) 21:08:21
上田馬之助 金狼の遺言
 オヤジ(力道山)と同じ感覚・感性を引き継いでるのが猪木さんだ、ここぞ、という時に見えを切ることができる。猪木さんには私にはないリング上の華がある。私が猪木さんに負けるところがあるとすれば、この点ではないか。
 そこで、力道山時代からの盟友で唯一、元気な猪木さんにお願いがある。それは、ちゃんとした世間が認める立派なレスラーを育ててもらいたいことだ。今のプロレス界を見ても、それができるのは猪木さんしかいない。過去にも藤波、藤原、長州、タイガーマスク、前田、闘魂三銃士、藤田と立派なレスラーを育ててきた。コーチとしては、まだまだ十分な体力を持っているはずだ。それを、オヤジも望んでいると思う。
 私も元気だったら、ゆくゆくは力道山時代のような誰にでも誇れるセメントのできるレスラーを思っていたが…。もう、その夢はかなわない。
 猪木さんとは、これまでにいろいろとあったが、私は今でも、誰よりプロレスを愛しているし、プロレス界の復興を願っている。ともに力道山道場で、セメントに強くなろうと励んだ仲だから言いたい。「寛チャン、立派なレスラーを育ててくれ!」
 もちろん、セメントができるレスラーだ。猪木さんさんにもうひとつだけ言いたい。ちょうど31年前の昭和51年、猪木さんはそれまでの常識を破って、ボクシングの世界王者と戦った。誰もが実現しないと思っていたことを実現させたが、また半面、リスクも大きかった。案の定、一般的には内容を酷評され(15Rフルに戦い引き分け)、アリのファイトマネーは莫大であった。猪木さんがアリ戦でおった多額の借金(主にアリのファイトマネー)を新日本プロレスが一丸となって、長年にわたり返済していった。
 中でも坂口征二、藤波辰爾の2人の努力というか、縁の下の力ははたから見ても頭が下がった。2人は逃げ出そうと思えば、よそにも行けたはずだ。でも、2人は歯を食いしばって頑張ったと思う。猪木さんも十分知ってると思うが、2人に対する感謝は忘れないでほしい。
 坂口クン、藤波クンがリング内外で全力を尽くして新日本を守った。特に藤波クンがジュニアという新境地を開拓して大活躍し、世にいうドラゴンブームを作ってバックアップしたのも大きい。猪木さんは、支えてくれた人たちに対する恩義をもっと大切にして欲しい。
 私は事故に遭って、気付かせてもらった。このように自由が利かなくなり、何一つ1人では出来なくなって、女房に全てをやってもらわなければならない。薬をのむことも、入浴、リハビリ、排せつ、何一つ1人では出来ない。もちろん、女房だけではない、いろんな人にお世話になって生きている。だから、毎日が感謝、感謝で生きている。
 今の世の中、「感謝」という2文字をおろそかにしているのではないか。人間は1人では生きていけない。どんな人でも必ず誰かの世話になっている。そのことを感謝しながら生きていくと、人生は素晴らしいと感じるはずだ。
(4月4日付け東京スポーツ)




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