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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

667凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2016/03/21(月) 17:40:57
***ゴーストバンク・改造手術室***

その頃、ゴーストバンク内の手術室では、
ゾルベゲール博士と望月敏郎博士の手によって、
拉致された彩堂寺戒のグライアーへの改造手術が行われていた。

望月「…できない。やはり私には、こんな恐ろしい事はできない!」
ゾルベゲール「この期に及んでまだ言うか、望月博士」

戒の体にメスを入れようとしていた望月が手を止め、
手術台の上にメスを投げ出して震える声で言った。
ゾルベゲールは望月をギロリと睨みつける。

望月「これは悪魔の実験だ。
 こんな若者を醜い怪物に変えてしまうなんて、私にはできない!」
ゾルベゲール「究極のモンスターを己の手で生み出せるのだぞ?
 これが科学者冥利に尽きる栄誉でなくて何だというのだ」
望月「かつてネオ生命体を作り出したのは、
 狂気に駆られた私の過ちだった。
 あのような罪を犯す事を二度と繰り返すわけには行かない」
ゾルベゲール「事ここに至って、まだ私を困らせるか!」

自ら進んで計画に参加している主任のゾルベゲールとは異なり、
ネロス帝国に拉致されて強制的に協力させられている望月は
グライアー計画には終始反対というのが本音である。
ゾルベゲールは嘆息を漏らすと、部屋の壁に設置されているブザーを押した。
数秒もしない内に、別室に控えていた暴魂ヒドーマンが手術室へ乗り込んで来て望月を睨む。

ヒドーマン「何事だ、ゾルベゲール博士」
ゾルベゲール「望月の奴がまだ未練たらしく文句を申しおる。
 そなたの鞭で目を覚まさせてやってくれんかな、ヒドーマン殿」
ヒドーマン「望月博士…。
 帝王のご命令に逆らうとどうなるか、
 まだ分からんと言うのか!」
望月「ぐわぁっ!」

言われた通りに、鞭で望月の脇腹を殴りつけるヒドーマン。
ネロス帝国一の残忍さを誇るヒドーマンは、
望月を力ずくで服従させるための拷問係である。

ヒドーマン「さあやれ!
 己の痛みだけでは足りんというなら、
 宏とかいうお前の可愛い息子を同じ目に遭わせてもいいんだぞ」
望月「宏を…!?
 頼む、それだけはやめてくれ!」
ヒドーマン「やめてほしければ、さっさと手術にかかれ!」
望月「………」

息子を楯に脅されて、やむなく立ち上がって手術台に向き直る望月。
戒の体にメスが入れられ、いよいよ改造手術が開始された…。




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