したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

闘争の系統 〜ネタバレノート〜

1ティアラロイド ◆EeTIARA9jE:2014/06/21(土) 16:38:22
こちらは、闘争の系統に在籍するSS執筆者さんたちが、
温めてあるネタがあるけれど、シナリオ進行上の順番の問題や、
今現在まだテレビで番組が放送中などで、ルール上まだ本編に
投稿できないなど、披露したいけれどできない構想をここで
明かしちゃおうというスレッドです。

ここはタイトル通り、ネタバレ上等なスレッドです。
物語の核心に関わる事実に触れられる場合もありますので、
ネタバレが嫌いな方は、閲覧にはくれぐれもご注意を!

■設定資料集(まとめサイト)
ttp://www.geocities.jp/oa002843/index.html

497ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/01(木) 16:16:36
登場団体一覧に載せる新規項目についてプロット案

■天童忍軍

聖天子付き補佐官・天童菊之丞の耳目及び手足となって動き、
密命を帯びて秘かに情報収集や工作などに従事する隠密集団。
ブレイバーズとは、ある時は味方として共闘、またある時は
恐るべき敵となって立ちはだかるなど微妙な関係が続いている。

天童右近、三雲惺梛、千坂朱音については
イラストギャラリーの紹介文テキストを参照。

以下は全員オリジナルキャラ(一回限りかセミレギュラー)。

●高坂正眼
天童家の用人。日々多忙な菊之丞に代わって天童忍軍を指揮差配する事もある。
一回限りではなく、何度かに渡って登場する事になりそう。

●つばくろ(燕)のお蝶
普段は政財界のVIPが居並ぶお座敷に出入りする芸者「銀蝶姐さん」として
情報収集やハニートラップを仕掛けるために暗躍。
鳥追い女の姿で外を出歩き、三味線の中に隠された仕込み刀が武器。
任務に失敗した忍びを処刑する役割も担う。

●忍者さそり
偵察を主な任務とし、その名の通り
毒針を仕込んだ吹き矢による暗殺も得意とする天童忍者。
暗黒結社ゴルゴムでいうところのコウモリ怪人ポジション。

●世羅文蔵
一番最初に登場する予定の天童忍軍組頭。千坂朱音の直接の上司。
天童忍軍には彼以外にも組頭クラスの上忍は多数おり、
彼が殉職した後も次々と新たな組頭が現れる予定。

●根来右平次
天童忍軍に属する根来忍者の頭。

●甲賀宮飛脚
江戸時代以前に京都朝廷の禁裏御用を勤めていた甲賀忍者集団。
東十条基房などがよく手下として利用する。

●甲賀百人組
同じく天童に仕える甲賀忍者集団。頭は甲賀玄心。

●黒鍬衆
表向きは江戸時代に土木作業を請け負うなどして幕府に仕えていた集団であったが、
その実体は戦闘工兵などの役割を受け持つ忍者組織であり、江戸城大奥の警護や
東北諸藩の監視などを任務としていた。徳川五代将軍綱吉の側室・お伝の方(瑞春院)も、
この黒鍬者の出であったとされる。
現在は天童家を通じて、昔の江戸城だった聖居の警備を引き続き仰せつかっており、
天童忍軍の一角として活動している。頭領は辻村蔵人。

498ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/02(金) 13:04:49
>>496-497追記。

■海防大学関係者

○孫悟飯=グレートサイヤマン1号(ドラゴンボールシリーズ)
 新たに海防大学人文学部に準教授として赴任してきた。
 職場が同じ敷地内のため、付属高校の光平たちともよく顔を合わせる。
 ちなみにいつもパオズ山の自宅から日本のメガロシティまで
 舞空術で一人飛行して通勤している模様(日本の領空に入る事については、
 ブレイバーズを通して事前に航空自衛隊に通告している)。
 牧村光平=天凰輝シグフェルに、名乗りの決めポーズについて
 いろいろとアドバイス(という名の入れ知恵)をしている張本人。


■堕神

まだ未定ながら、スネイザとガーミッドの他にも
同格の幹部があと5人くらい登場する予定。

499凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/10/03(土) 13:18:51
■黒脛巾組(くろはばきぐみ)
戦国時代、伊達政宗の配下として活躍した陸奥の忍者集団。
印として黒の脛当てを着けていた事からこの名がある。
東北出身の仁科宗禎=アフマド・アルハザードはかねて耳にしていた彼らの諜報能力に目をつけ、
配下として大量に雇い入れた。
サラジア・シークレット・サービスの下請けとして日本を中心に活動し、
様々な情報を収集してサラジアへ送っている。
天童忍軍、戸隠流、隠流、疾風流などの忍者集団とは対立し暗闘を繰り広げている。

■バリク共和国
内戦が続いている東南アジアの国。
宗教・民族対立が深刻で、軍事政権と反政府武装勢力との抗争が泥沼化している。
軍事政権はマイノリティであるキリスト教徒系民族を激しく迫害しているため、
欧米のメディアは総じて軍事政権に批判的で、
経済制裁のみならず地球連邦軍やNATO軍による武力介入を求める声もある。
軍事政権はサラジア共和国からの経済援助や兵器供給を盛んに受けており、
サラジアの動きと連動しながら反欧米姿勢を強めている。

■ロリシカ国
ヨーロッパ(?)の新興軍事国家。首都はニューカークシティ。
南太平洋のインファント島を領有している。
かつてインファント島で核実験を行った事もある核保有国。
核武装による軍事力を背景に独自外交を展開し、
欧米では危険視されているサラジア共和国のアルハザード体制を支持している。
一部では、友好関係にあるロリシカ、サラジア、バリクの
三大軍事国家を合わせて「悪の枢軸」と呼ぶ者もいる。

500ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/03(土) 17:25:43
≪海防大学付属高校・生徒ファイル№1≫

○水野 蛍一(みずの・けいいち)
男子生徒、2年C組、宇宙開発工学コース専攻、天文部所属。
ある夜、天体観測中にGショッカーのUFOが秘密基地に着陸する様子を偶然目撃。
そのためGショッカーに狙われる事に。彼と同じ天文部所属で親友でもある
広瀬ザジが、彼の怯える不審な様子に気づいて、光平たちに助けを求める事に。

○碓氷 昂(うすい・あおぐ)
男子生徒、3年A組、陸上部のエースで沢渡優香の尊敬する先輩。
陸上部の盛んな名門大学への推薦入学が決まっていたが、
エゴスのスポーツ怪人によって偽物とすり替えられて、某所に監禁されてしまう。
捕えられている碓氷たちを救出するため、光平たちは野球仮面率いる
Gショッカーのスポーツ系怪人混成軍団との野球試合を迫られる事になる。

○中司 絵礼奈(なかつかさ・えれな)
女子生徒、2年D組。海洋生物学の権威・中司博士の一人娘。
Gショッカーから脱走した中司博士をおびき出す餌として狙われ、
拉致されて人質にされる。

○勘解由小路 詠子(かでのこうじ・うたこ)
女子生徒、2年E組、茶道部部長。おしとやかな性格。
実家は武田信玄の甥であった穴山梅雪の末裔で、
信玄が遺した名器の茶釜が代々の家宝である。
その茶釜の中に、信玄が日本のどこかに隠したとされる
武田家埋蔵金の在り処に関わるヒントが隠されており、
金と欲に目のくらんだ悪の一味から狙われる事になってしまう。

○清水 鳴衣(しみず・めい)
女子生徒、3年B組、女子水泳部の部長→前部長。
錦織佳代を水泳部へと誘った。

△月夜見 伊予(つくよみ・いよ)
女子生徒、2年F組、朝倉慎哉と同じく情報処理技術コースを専攻。
実は黒脛巾組の草の者(数代前の先祖の頃から現地に潜伏している
スパイ)で、黒脛巾組の上忍・百目鬼一成から牧村光平と北上紗希の
暗殺を命じられ、その目的のために慎哉に近づく。
しかし最初は相手に取り入るためのお芝居だったはずが、
そのうちに本当に慎哉に恋心を抱いてしまい、任務との間で
板挟みとなってしまう。
一方の千坂朱音は、黒脛巾組の背後にいる雇い主(黒幕)の正体を掴むため、
あえて伊予を泳がせておくようにと天童から指令を受ける。

伊予は最期は助からずに、悲劇的な結末を迎えてしまう予定。
慎哉にとっては悲恋に終わる事に…。

○海防大学付属高校生徒会長
生徒会副会長である沢渡優香ですら、その顔を見た事がないという正体不明の生徒会長。
「校長を越える権力を握っている」「理事長の親族である」など様々な噂が飛び交っているが、
真相は全く不明。ちなみに今年も普通に生徒会役員選挙が行われたのだが、
当選した先代会長が原因不明の急病を理由に退任。「何か見えざる大きな力」が働いて、
謎の人物がいつのまにか生徒会長の座に収まってしまったらしい。

501ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:20:17
≪タイトル未定≫

ある日の早朝、いつも通り登校した朝倉慎哉は
靴を脱いでズックに履き換えようと下駄箱を開けると、
そこには女の子が使うような一通の可愛らしい
ハートマークがあしらわれた封筒が入っていた。

慎哉「なんだこれ…?」
光平「どうしたんだ慎哉?」
優香「それってもしかしてラブレターじゃないの?」
慎哉「…ハハハ。ま、まさか(汗」

朝のホームルーム前の教室。

佳代「ついに朝倉にも春が来たとはねえ。( ̄∇ ̄)ニヤニヤ」
慎哉「だからまだそうと決まった訳じゃないって!」
紗希「早く開けて読んでみて」
慎哉「…う、うん。ちょっと待ってろ」

慎哉が封を開け、中に入っていた手紙を読んでみると、
その内容は以下の通りであった。

「親愛なる朝倉慎哉様へ

どうしてもお伝えしたい事があります。

今日の放課後、一人で校舎の屋上まで来てください。

             2年F組 月夜見 伊予」

光平「やっぱりラブレターじゃないか」
優香「月夜見さんって、確か朝倉くんと同じ
 情報処理技術コースの人でしょ」
慎哉「ああ。今まであんまり話した事もなかったのに、
 どうしていきなり俺なんかに…」
佳代「どうしたの? あんまり嬉しそうじゃないね」
慎哉「………」

今、慎哉の脳裏には天使と悪魔がせめぎ合っていた。

天使の声「コラッ朝倉慎哉、お前はフィリナさん一筋じゃなかったのか!
 振り向いてもらえないからって、他の女性に乗り換えるだなんて最低だぞ!」
悪魔の声「別にフィリナさんとは告白した訳でも正式に付き合っている訳でもなし。
 そもそも一般サラリーマン家庭の息子が石油王のご令嬢と結ばれる訳なんかないだろうが。
 ここでせっかく掴んだ出会いのチャンスを不意にするのか? フィリナの事はもう諦めろ!」

慎哉「いかんいかん! たとえ振り向いてもらえなかったとしても、
 俺の好きな女性はあくまでフィリナさんなんだ!
 こんな浮ついた気持ちで付き合ったとしても、月夜見さんに失礼だ。
 彼女には悪いけどハッキリと断ろう」

502ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:20:56
その日の放課後…。

慎哉「ごめん! 月夜見さん!」
伊予「えっ…?」

出会いがしらにいきなり慎哉に頭を下げられ、
月夜見伊予は困惑している様子。

慎哉「俺には他に好きな人がいるんだ!
 君の思いに応える事はできない。だから…」
伊予「あの…何の話ですか?」
慎哉「へっ…?」

今度は慎哉の方が目が点になる番だった。
伊予の話によると、男子テニス部のマネージャー募集の広告を見て、
部長である慎哉にその事を相談しようと呼びだしたのだった。

慎哉「…なんだ、そうだったのか。ハハハ(汗」
伊予「ごめんなさい。なんか誤解させちゃったみたいで…」
慎哉「いやいや、別に気にしないでくれよ。
 勝手に早とちりしたのは俺の方なんだからさ。
 ところで何でウチの部のマネージャーに?」
伊予「私、高校に入学してから部活には何も入っていなくて、
 友達も少なかったんです。かと言って生まれつき身体が弱くて
 激しいスポーツもできないし。でもテニスは個人的に好きだったから、
 マネージャーくらいなら務まるかなと思って…」

こうして月夜見伊予は慎哉の仲介で、
男子テニス部のマネージャーを務める事になった。

その日の放課後、部活練習時間の合間に水泳部の練習用プール脇に集まった、
テニスウェア姿の光平、慎哉、雄大、陸上ウェア姿の優香、競泳水着姿の佳代、
そして文化部員なので制服姿のままの紗希の6人は、その話題で持ちきりになる。

佳代「あはははは!!! そんなところじゃないかとは思ってたよ」
慎哉「笑うな! 全く紛らわしいよな…」
光平「元気出せよ慎哉」
慎哉「別に落ち込んでなんかねーよ!」
優香「それで、結局月夜見さんはどうしたの?」
慎哉「ああ、朱音ちゃんに話して早速今日から
 マネージャーを始めてもらってるよ」
雄大「まだマネージャー業務も初心者なのに
 熱心に務めてもらってて、他の男子部員からの
 評判も上々ッスよ」
紗希「ふ〜ん…」

そして夕方になり、部活の練習時間も終わり、
伊予は途中まで慎哉や光平と一緒に下校する事にする。

光平「月夜見さん、テニス部のマネージャー業務はどうだった?
 初めてでいろいろ大変だったでしょ」
慎哉「分からない事があったら、遠慮しないで何でも聞いてくれよ」
伊予「ありがとうございます。ところで部活動の休憩時間中、
 プール脇のところで沢渡さんや錦織さんたちと一緒に話してましたけど、
 皆さんはいつもよくあそこに集まるんですか?」
慎哉「ああ、時々な」
伊予「別の部なのに仲がいいんですね。なんだか羨ましい。
 特に錦織さんと北上さんはいつも一緒ですよね」
光平「二人は住んでるアパートも隣同士だからね」
慎哉「そういえば錦織のやつ、今夜は急な用事があって
 アパートを留守にするとか言ってたなあ…」
伊予「………」

503ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:21:30
***都内某所・黒脛巾組のアジト***

百目鬼「なにっ、それは真か!?」
伊予「ハッ、今夜錦織佳代は忍びの任務で
 例のアパートを留守にするようです。
 北上紗希を仕留めるにはまたとない機会かと…」

戦国時代、伊達政宗の配下として活躍した陸奥の忍者集団――黒脛巾組。
実は月夜見伊予の素性は、この黒脛巾組配下の草の者であり、
海防大付属のテニス部に近づいたのも、全ては牧村光平と北上紗希の
暗殺任務を遂行するためだったのである。

伊予「しかしお頭、一介の高校生に過ぎない二人を
 なぜわざわざ我ら黒脛巾組が動いてまで
 始末せねばならぬのでしょう?」
百目鬼「それはお前の知る必要のない事だ。
 我らはただクライアントからの依頼を
 こなしておればよい」

その日の寝静まった夜、上忍・百目鬼一成率いる黒脛巾組は、
北上紗希のいるアパートを襲撃した。
しかしその日を留守にしていた錦織佳代の側にも
その点に抜かりはなかったのである。
その晩は不在の佳代の代わりに、ミスリルから
メリッサ・マオとクルツ・ウェーバーの二人が
代替の護衛要員として派遣されていた。
さらにアパートの敷地の至る所に対侵入者用の
トラップが仕掛けられていたのである。
黒脛巾組は散々に敗北して撤退を余儀なくされた。

百目鬼「この馬鹿者ッ」
伊予「うっ…!!」

百目鬼は伊予に八つ当たりして、彼女の頬を殴りつける。

百目鬼「なにが"今日はまたとない機会"だ!
 奴らはいつにも増して厳重な警備を敷いていたではないか!」
伊予「申し訳ございません…」
百目鬼「今夜の件で奴らは警戒を強めるだろう。
 何か他によい手を考えなくては…」

504ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:22:17
翌朝、生徒たちが登校する校門前で、
光平や慎哉とたまたま顔を合わせる月夜見伊予。

光平「月夜見さん、どうしたんだよその顔は!?」
伊予「あっ、これは…」

その伊予の顔のひどく腫れた痣は、昨夜百目鬼に折檻された傷跡である。
彼女は「ついさっき道で転んだ」と言い繕う。

慎哉「それにしたってひどい怪我じゃないか!
 光平、俺は月夜見さんを保健室に連れて行くから
 先に教室に行っててくれ」
光平「わかった」
慎哉「さあ行こう月夜見さん!」
伊予「あっ…で、でも……」

保健室で伊予は慎哉に傷薬を塗ってもらい
絆創膏まで丁寧に貼ってもらう。

慎哉「大丈夫? 痛くない?」
伊予「う、うん…。平気です…(///)」

幼い頃から非情な忍びの修行に明け暮れていた伊予にとって、
同世代の男の子から優しくしてもらうのは、これが人生初めての経験だった。
この時初めて月夜見伊予は、朝倉慎哉を異性として意識し始めたのである。

伊予「……なんなの、この胸が熱くなるような気持ちは?
 ダメだ! 私は忍びだ! アイツはあくまで使命のために
 利用しているにすぎない! でも…」

一方、昨夜自分の留守中に
紗希のアパートが謎の一団に襲われたと聞いた佳代は、
血相を変えて慎哉を壁際で問い詰める。

慎哉「女の子が壁ドン!?」
佳代「朝倉、昨日アタシが留守にする事を
 誰かに言ったかい!?」
慎哉「いきなり怖い顔してどうしたんだよ?」
佳代「いいから答えて! 昨日アタシがいない間に
 北上さんが襲われたんだ。アタシが忍びの任務で
 一晩だけ離れる事を話したのは光平と朝倉だけだよ!」
慎哉「そ、そんなこと! 俺も光平も誰かに
 漏らしたりする訳がないじゃないか!」
佳代「よく思い出して!!」
慎哉「そう言われてもなあ……。いや、待てよ」
佳代「やっぱり覚えがあるんだね!?」

慎哉は昨日夕方の部活帰りの下校途中に、
月夜見伊予にポロッと話してしまった事を思い出す。
その話を聞いて、佳代は暫し深く考え込んだ。

慎哉「おい錦織、まさか月夜見さんが怪しいだなんて
 言いださないよな?」
佳代「それはまだわからない。でも念のために
 あの娘には必要以上に近づかない方がいい」
慎哉「ふざけるな! 月夜見さんが刺客の一味な筈があるもんか!」
佳代「待って朝倉っ!!」

慎哉は激昂して、佳代が止めるのも聞かずに走り去ってしまった。

慎哉「嘘だよな月夜見さん! あんな優しくて何事にも一生懸命で可愛い娘が
 北上さんを襲った一味なんかである筈がない!」

505ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:23:17
その頃、メリダ島のミスリル基地では、
サムライトルーパーの一人、光輪のセイジこと伊達征士も呼ばれて
昨夜の一件の監視カメラ映像の分析が行われていた。

征士「間違いない。彼らは黒脛巾組だ」
テッサ「やはり…」
征士「彼らが装着している黒の脛当てが何よりの証拠」

征士は、仙台藩初代藩主・伊達政宗の直系の子孫である。
当時仙台藩に仕えていた忍者である黒脛巾組についても当然詳しかった。
征士の話によれば、明治に入って以降、伊達家と黒脛巾組は音信不通となり、
今の世ではすっかり自然消滅してしまっているものと思われていたのだが…。

クルツ「何でそんな奴らが紗希ちゃんを?」
マオ「奴らの背後関係を洗い出す必要があるわね」
テッサ「カクレンジャーとハリケンジャーの皆さんにも
 至急連絡を取ってください」

こうしてブレイバーズが黒脛巾組の捜査に乗り出していた頃、
天童菊之丞邸では、千坂朱音が事の次第を家令・高坂正眼に報告していた。
朱音にとって、新しくマネージャーとしてテニス部に入って来た伊予の正体が
実は自分と同業者であると見破るのに、それほど時間はかからなかったのである。

朱音「ご用人様、すでにブレイバーズも黒脛巾組の存在に気づき、
 奴らの背後にいる者の正体を探り始めております」
高坂「朱音よ、天童閣下からの言伝である。
 黒脛巾組の黒幕の正体を突き止めるため、今は奴らを泳がせろ」
朱音「しかしそれでは…!」
高坂「何があろうと決して手出しはならぬぞ。よいな?」
朱音「……ハハッ」

天童一門は、今回の件では静観を決め込む。

そして、生まれて初めての恋心に揺れる月夜見伊予。
彼女には百目鬼一成から新たな任務を与えられていた。

百目鬼「伊予よ、お前に最後の機会を与えよう。
 これをあの朝倉慎哉とかいう小僧に渡せ」
伊予「これは…」
百目鬼「この小包の中身は爆弾だ。
 これで牧村光平諸共朝倉家を吹き飛ばす!」
伊予「そんな…!」
百目鬼「もししくじれば、今度こそお前の命はないぞ!」

忍びの使命と慎哉への恋の間で板挟みになり苦悩する伊予。
しかし彼女は思い悩んで末に、贈り物と偽って
慎哉に爆弾入りの小包を渡してしまう。
朝倉家爆破の瞬間が刻一刻と迫る…!

クライマックスでは、今回の事件の黒幕であるサラジアから技術提供された
黒脛巾組の巨大からくりロボが、無敵将軍や旋風神と市街地で戦う事に!?

506ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/11(日) 23:42:14
≪総理大臣暗殺計画!≫

メガロシティとヌーベルトキオシティの両湾岸工業地帯を視察中だった
剣桃太郎総理の一団が、正体不明のテロリスト集団に襲撃を受けた。
その日以来、剣総理は忽然と姿を消した…。

内閣官房長官は記者会見で「総理は都内の病院に入院。命に別条はなし」とだけ発表。
しかしその真偽は謎のままであり、様々な憶測が政界やマスコミ各社を駆け巡ったのである。

その頃、天凰輝シグフェルこと牧村光平が居候している
朝倉家のリビングルームでは――。

慎哉「…ど、どうぞ。粗茶ですが…(汗」
桃太郎「ああ、気を使わせてすまないな」
慎哉「いえ、どういたしまして…(汗」

緊張した面持ちの朝倉慎哉が、熱いお茶の入った茶碗を
お盆に載せてテーブルまで運び、桃太郎にそっと差し出す。

なんと剣桃太郎は単身、朝倉家に身を寄せていたのである。
いきなり現役の内閣総理大臣に我が家に押し掛けられ、
光平と慎哉の二人は困惑の表情である。

慎哉(小声で)「おい光平! これっていったいどういうことなんだよ…!」
光平(小声で)「そんなこと俺に聞かれたってわからないよ…!」

そして沢渡優香、錦織佳代と北上紗希も何か用があって
朝倉家を訪れるのだが、当然ながら桃太郎の顔を見て
案の定びっくり仰天。

優香「どうして総理大臣がこんなところにいるの!?」
桃太郎「…ん? 君は確か塾長のところにいる
 錦織佳代君だったな?」
佳代「…は、はい!?」
桃太郎「ちょうどよかった。塾長に言伝を頼みたい。
 今から手紙をしたためるから、それを届けてほしい」
佳代「かしこまりました!」

桃太郎から江田島平八への手紙を託された佳代は、
すぐに表情が仕事モードへと切り替わり、
朝倉家から出て行く。

佳代「なんだか事情はよくわかんないけど、
 アタシが戻るまで北上さんをお願いね」
光平「わかった!」
紗希「錦織さん…」
佳代「大丈夫♪ すぐに帰って来るから心配しないで」

どうやら剣桃太郎は一般の民家に身を隠しつつ、
暗殺団の正体をあぶり出すつもりらしい。

光平「そういうことだったんですか…」
桃太郎「潜伏先にはヌーベルトキオの旋風寺邸も考えたが、
 あそこは普段からマスコミや敵対勢力の目が光っている。
 近場で身を隠せそうな場所がここしかなかった。
 君たちには迷惑をかけるな…」

507ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/11(日) 23:44:55
光平はせっかくのこの機会に、以前に初めて会った時は
時間がなくて聞く事の出来なかった、
父・光一郎の在りし日の事について桃太郎に尋ねる。

桃太郎「君のお父上、牧村参事官は真の意味で
 日本を代表する優秀な外交官だった。
 まだ一年生議員だった頃の私にも
 外交のイロハというものを熱心に教えてくれ、
 あの頃は共に国際社会の在り方について
 互いによく意見を交わしたものだった」
光平「父さんが…」

桃太郎は光平に、光一郎の外交官としての活躍と働きぶりを
真摯且つ丁寧に話して聞かせてくれた。その日は夜通しで
その話に熱心に耳を傾ける光平であった…。

やがて首相暗殺未遂事件の黒幕として、
以前にサムライフラメンコの活躍により失脚して現在は謹慎中である
奥崎・フラメンコ・真太郎元総理の復権を企む一味が浮上して来る。

桃太郎は「これは政府内の醜い権力闘争に過ぎず、
ブレイバーズの手出しは無用である」とだけ告げ、
自ら単身一人だけで暗殺集団に立ち向かう覚悟である。
確かに今回は、Gショッカーやイーバのような人外の化け物が相手ではない。
しかしこれを見て、果たして光平はどう動くのか?
それとも桃太郎の言うとおりに従い、ただ最後まで黙って見ているだけなのか?

508ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/10/13(火) 11:23:30
『スーパーロボット大戦BX』に『聖戦士ダンバイン』が参戦しているのだが、プレイしていて
オーラバトラーの開発者ショット・ウェポンの『闘争の系統』での扱いについて、3通りの案を
思いついたので、ここに記載する。

<<A案>>バイストン・ウェルに戦乱をもたらした原因として、不死の呪いを掛けられて、魂は
 転生する事が出来ず各地を放浪していた所、Gショッカー地下帝国軍で新生7大将軍となった
 黒騎士の部下となる。だが、実は部下を装いつつ背後から黒騎士を操っている。

<<B案>>『スーパーロボット大戦UX』では人類軍(蒼穹のファフナー)の一員だったから
 ティターンズ(ロゴス)の一員となる。しかし不死という人外の存在となっているので
 ナチュラルではないショットの存在はロゴスに居ていいのか迷う所。

<<C案>>アルハザードのいるサラジアに身を寄せる。サラジア所有のASやMS等の
 機動兵器にオーラバトラーの技術が使われる。だがショットはアメリカ人である為
 反米思想のサラジアでは反感を招くのではないかという疑問がある。

ご意見があれば、お願いする。

509ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/14(水) 15:12:57
>>508 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>『スーパーロボット大戦BX』に『聖戦士ダンバイン』が参戦しているのだが、プレイしていて
>オーラバトラーの開発者ショット・ウェポンの『闘争の系統』での扱いについて、3通りの案を
>思いついたので、ここに記載する。
>(中略)
>ご意見があれば、お願いする。
俺は『聖戦士ダンバイン』はほとんど見た事はなく、同作品が参戦したスパロボをプレイしたのも
α以来なので、ショット・ウェポンに関する知識はあまり当てにはならぬかもしれぬが
それでもよろしければ意見を申し述べたい。

><<A案>>バイストン・ウェルに戦乱をもたらした原因として、不死の呪いを掛けられて、魂は
> 転生する事が出来ず各地を放浪していた所、Gショッカー地下帝国軍で新生7大将軍となった
> 黒騎士の部下となる。だが、実は部下を装いつつ背後から黒騎士を操っている。
特に異論はない。無難な案だと思う。

><<B案>>『スーパーロボット大戦UX』では人類軍(蒼穹のファフナー)の一員だったから
> ティターンズ(ロゴス)の一員となる。しかし不死という人外の存在となっているので
> ナチュラルではないショットの存在はロゴスに居ていいのか迷う所。
まあロゴスの主義主張というのも「サイボーグ手術による改造人間はアウトで、
薬物による強化人間はセーフ」という、割といい加減なものだからな。
不死という概念程度は融通を利かしてもよいのではないかな。

><<C案>>アルハザードのいるサラジアに身を寄せる。サラジア所有のASやMS等の
> 機動兵器にオーラバトラーの技術が使われる。だがショットはアメリカ人である為
> 反米思想のサラジアでは反感を招くのではないかという疑問がある。
ショット・ウェポンが「自分には愛国心なんて物はありません。
金儲けや自分の野心が満たされるのであれば、喜んで国を売ります」みたいな
タイプの人間であるならば、国籍に関係なくサラジアでも歓迎されるだろう。

510凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/10/15(木) 17:50:33
*現時点ではあくまで原案であり、実際に本編に登場するかは未確定です。

●波川 桂(なみかわ かつら)
波川ファウンデーションの会長・波川謙吾の一人娘。
岡島雄大(or牧村光平)のクラスメイトで、都内の大豪邸で暮らしているお嬢様だが、
実はX星人に入れ替わられており、本物の桂は屋敷の地下に監禁されている。
屋敷で雇われている大勢の使用人も全てX星人の戦闘員で、
屋敷はX星人の侵略基地として利用されている。
波川ファウンデーションも謙吾以下、ほとんどの社員がX星人に入れ替わられており、
X星人の地球侵略の陰謀を進める隠れ蓑となっている。

●黒崎 楓(くろさき かえで)
ブレイバーズに新加入した青年戦士。
テロ組織に拉致されて改造手術を受けサイボーグとなったが、
脱走してブレイバーズに保護を求めた……と自身の略歴を語っているが、
実はX星人が変身した姿で、本物の楓はテロで既に死亡している。
驚異的な身体能力を持ち、生身でGショッカー怪人と互角に渡り合うほど強い。
海防大学付属高校へ転入してシグフェルのサポート要員として活躍するが、
本当の使命はシグフェルの監視及びブレイバーベースを内部から破壊する事である。

511ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/16(金) 14:45:06
>>510
>●黒崎 楓(くろさき かえで)
>本当の使命はシグフェルの監視及びブレイバーベースを内部から破壊する事である。

この男の狙いが「ブレイバーベースを内部から破壊する事」であるならば、
ブレイバーベースの中枢・心臓部であるビッグエンゼルへのアクセス権限を得る事が
何よりの確実な近道だ。そのためには卓越したハッキング技能を持つ人材がいた方がよい。

普段は牧村光平の側近くにいる黒崎楓が狙いやすいとすれば、
第一のターゲットは自然と朝倉慎哉になるだろう。
一般人の慎哉に常時自由自在にビッグエンゼルにアクセスできるような
権限はないが、牧村光平の関係者という事でブレイバーズ側も油断しよう。

黒崎が慎哉を騙してブレイバーベースまで連れて行き、
そこで彼に催眠術をかけて支配下に置けば、
ビッグエンゼルを乗っ取る作業も容易となるのではないかな?

――と、俺なりにブレイバーベース攻略のヒントを
アドバイスさせてもらう。

512ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/18(日) 14:05:09
クールギン殿ご考案の黒崎楓とも似ている部分の多いオリキャラ案なのだが、
ご覧の皆様は『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』に登場した
サイバトロン戦士のダブルスパイをご存知だろうか?

サイバトロンとデストロンの双方のロボットモードに変形可能なトランスフォーマーで、
本来の姿はサイバトロン所属なのだが、宇宙の情報屋という肩書きでデストロンに潜入し、
スパイとしてサイバトロン側に様々な情報を促す役割を担った。

このダブルスパイと同じように、「正義のヒーロー」と「悪の怪人」両方の姿に変身可能な
ブレイバーズ所属の諜報員というのをずっと以前から構想していた。
ただ一つネックなのは、そのキャラが仮にGショッカーにスパイとして潜入した場合、
Gショッカー側の防諜責任者であるアポロガイストの目を果たして誤魔化せるかという
点なのだが…。

513ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/19(月) 17:21:48
それともう一つのネックは、すでに版権キャラの中に乾巧や虹野明など、
ヒーロー体と怪人体の二つの姿に変身できる者がいるので、
わざわざオリキャラでそういうのを作っても、
特に目新しくはないという事なのだ。

514ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/25(日) 21:42:51
≪江戸柳生対尾張柳生≫

柳生石舟斉宗厳によって創始された柳生新陰流。
やがて柳生新陰流は、五男の柳生(又右衛門、但馬守)宗矩の江戸柳生と、
孫である柳生(兵庫助)利厳の尾張柳生とに分派する。

尾張柳生は、開祖石舟斉に正統と認められた本家本流は自分たちであり、
江戸柳生は分家に過ぎないと主張。自分たちより格下であるはずの江戸柳生が、
徳川将軍宗家の御家流となり大名にまで栄転したのに対し、
一方の尾張柳生は御三家の尾張徳川家の下で
たかだか五百石の禄高に甘んじなければならなかった屈辱と嫉妬も重なり、
江戸時代を通じて江戸と尾張の二つの柳生の対立と確執は
長い間続いていたのである…。

そして現代…。
国立半蔵学院に通う一年生の柳生(やぎゅう)や、
サムライトルーパーたちの後見人であるナスティ柳生など、
江戸柳生一族の血縁関係者が次々と何者かによって
襲撃される事件が発生。

犯人は、現代の世に生き延びていた尾張柳生一門だった。
尾張柳生の現当主・当代柳生兵庫助は、密かに天童菊之丞と手を結び、
江戸柳生への挑戦状を叩きつけたのである。
天童は尾張柳生を利用して、この機に江戸柳生一門と協力関係にある
ブレイバーズを失墜させようとの魂胆だ。

兵庫助「我らの狙いは唯一つ、柳生十兵衛三厳の首である!」

鬼丸によって現代に蘇り、今は鉄刃の心強い協力者となっている
江戸柳生伝説の剣豪・柳生十兵衛こそが、尾張柳生最大のターゲットだった。
今、十兵衛に危機が迫る!

515ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/31(土) 22:05:40
≪増子一族、シグフェルの謎を追う!≫

美奈「みんなも知りたい!私も知りたい! 海防大学付属高校・新聞部部長!増子美奈!
 続けて読めば〜、マスコミな!」

海防大学付属高校2年E組に通う女子生徒・増子美奈は、
サンクルミエール学園の増子美香や、人気番組「プリキュアウィークリー」の
看板キャスターである増子美代とは従姉妹同士に当たる。
来たるべき学園祭に向けた特集記事として、
最近現れた謎のニューヒーロー、天凰輝シグフェルの正体を探っている美奈は、
一年下の後輩である岡島雄大に突撃取材を敢行した。

雄大「…な、何なんですかいきなり〜!?」
美奈「岡島くんは、あの知る人ぞ知る有名オカルトサイトを
 運営されているYOUさんですよね?」
雄大「あのぉ…増子先輩、その件に関しては
 リアルでの取材はお断りしてるんですけれども…」
美奈「数ヶ月前、YOUさんはネット上で、
 "あのシグフェルの正体について目星をつけた。
 近日中にシグフェルの正体を暴いて見せる!"と
 堂々と断言されていますよね?」
雄大「……(人の話聞いてるのかな?この人)」( ̄_ ̄ i)タラー
美奈「ですがその数日後に、突然YOUさんは
 シグフェルの話題について急に沈黙するようになった。
 これは実は、シグフェルの正体を知ったものの、
 出会ったシグフェル本人から口止めをされたからでは
 ありませんか!?」
雄大「そ、そんなわけないじゃないですかぁ…。アハハ(汗。
 ………(意外と鋭いなぁこの人)」・・・(゚_゚i)タラー・・・
美奈「そう言えば、最近岡島くんは2年A組の北上紗希さんと
 妙に親しいらしいですね。部活も同じ民俗研究会ですし」
雄大「それが何か…」
美奈「ズバリッ!! 天凰輝シグフェルの正体は北上紗希さんでしょう!?」
雄大「エ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ッ!!!!!」

増子美奈の盛大な勘違いから、事態はややこしい方向へと向かうww。
尻尾を掴もうと、四六時中紗希をしつこくマークし続ける美奈。

佳代「ちょっと増子さん! これ以上北上さんをつけ回すのはやめてくれる?
 正直言って迷惑なんだよ!」
増子「錦織さんって月影一族の忍者なんでしょ?」
佳代「ど、どうしてそれを!?」
増子「ふっふっふ! それくらいの調べはとっくの昔についてるんだから。
 我が海防大付属の新聞部を舐めてもらっちゃ困るわ♪」
佳代「うっ…!?」・・・(゚_゚i)タラー・・・
増子「凄腕の忍者が常に側に寄り添うように
 北上さんをボディーガードしてるだなんて、
 ますます怪しいわ」

516ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/31(土) 22:06:18
急遽、朝倉家に集まった光平たち他いつもの6人。
増子美奈率いる新聞部の取材攻勢にどのように対処すべきか話し合う。

紗希「ごめんなさい、みんな。私のために…」
佳代「ううっ…よりにもよって素人に素性を見破られるだなんて。
 アタシ忍者失格だよ…」il||li_| ̄|○il||li

増子美奈に忍者である事を見破られた錦織佳代は、
落ち込んですっかりお通夜状態である。

雄大「こんな時に落ち込まないでくださいよ佳代先輩!」
光平「本来なら俺が名乗り出るのが一番いいんだろうけど…」

光平がシグフェルの正体だと名乗り出れば、
もう紗希が新聞部から取材に付きまとわれることはなくなるだろう。
しかしそうなれば、光平は今の学校にいられなくなってしまう。

慎哉「しょうがないな。できればこういう手段は
 使いたくはなかったけど…」
優香「どうするの?」
慎哉「まあ任せとけって」

一方、この瞬間にも朝倉家は新聞部によってマークされていた。
紗希、佳代、雄大の3人がここに来る時に尾行されていたのだ。
佳代が完全に落ち込んでいた最中だったため、
迂闊にも全く尾行に気づかなかったのだ。

部下の部員達に撮らせた写真を一枚一枚、
学校の部室で確認する美奈。

新聞部員A「朝倉慎哉の家に集まっていたのは、以上のこの6人です」
美奈「なるほどね。この6人が天凰輝シグフェルとそのお仲間ってわけね。
 確かな証拠を掴むまで、引き続きマークを続けてちょうだい」
新聞部員B「ぶ、部長! 大変です!!」

突然PCに向かっていた部員の一人が悲鳴を上げた。

美奈「どうしたの!?」
新聞部員B「PCが何者かにハッキングされています!!」
美奈「何ですって!?」

気がついた時には、PCに保存されていたシグフェルに関するデータが
全てきれいさっぱりと削除されてしまっていたのだった。

新聞部員B「いったい誰がこんな事を…!?」
美奈「こんなことができるのは一人しかいないわ。
 やってくれるじゃない朝倉くん…!」
新聞部員A「部長…?」
美奈「今回のところは私の負けみたいね。いいわ…潔く引き下がってあげる。
 でも絶対絶対ぜぇ〜ったいシグフェルの正体を突き止めるのは
 諦めませんからねぇーっだ!」

今回はいったん引き下がる事に決めた増子美奈だったが、
果たして彼女が次に暴走するのは、いつの日になるのだろうか?

517ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/03(火) 21:09:35
>>227の続き。

≪マシンガルーダ、家出する。≫

周囲の指導の甲斐もあって、ようやく二輪免許を取得した牧村光平は、
ついに自らの専用マシーンとなる「マシンガルーダ」との初対面の日がやって来た。

マシンガルーダ「はじめましてシグフェル。ボクはマシンガルーダといいます♪」
光平「バイクが喋った!?」
マシンガルーダ「一生懸命頑張りますので、どうかよろしくお願いします!」
光平「よ、よろしく…(汗」

マシンガルーダは、まだ生まれたての純真な子供のように幼い状態であると同時に、
これまで歴代ヒーローを支えて来たサポート乗用メカたちを大変尊敬していた。
シグフェルともそんな歴戦のヒーロー&専用マシンたちと同じくらいの
ベストコンビネーションを組んで活躍できる日を夢見ていたのだった。

しかしいざ戦場に出撃してみたら、そのコンビネーションはチグハグぶりを露呈してしまい、
マシンガルーダはシグフェルから"かえって邪魔だ"と置いて行かれてしまう。

シグフェル「ここから先は俺一人で戦う!
 キミは端の方で待機していてくれ」
マシンガルーダ「そ、そんなぁ…!」

その一方で、一緒に戦っていた仮面ライダーBLACK RXとその相棒であるアクロバッターは、
見事な連携プレーで大活躍。戦いが終わった後も、南光太郎はアクロバッターに寄り添うように労わる。

光太郎「大丈夫かアクロバッター?」
アクロバッター「このくらいの傷は平気だ。すぐに自己修復で治る」

その様子を、非常に羨ましそうに眺めているマシンガルーダ。

マシンガルーダ「光平さんも、いざとなればボクのことを
 あんな風に庇ってくれるんですよね?」
光平「う、うん…。まあ、たぶんね」
マシンガルーダ「たぶん!? たぶんなんですか!?
 そんな…! 絶対って言ってください!!」
光平「いきなりそんなことを言われても…」
マシンガルーダ「光平さんのバカァァァッ!!!!!!」。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!
光平「お、おい!? ちょっと待てって!」

マシンガルーダは光平の言葉にショックを受けて
どこかへ飛び出して行ってしまった。

518ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/03(火) 21:10:24
家出したマシンガルーダが押しかけて頼った先は、
なんと南光太郎がいつもアジトに使っている倉庫だった。
マシンガルーダに泣きつかれた光太郎たちは困惑。

マシンガルーダ「聞いてくださいよ! アクロバッター先輩!
 ライドロン先輩! 光平さんったらひどいんですよ!!」。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
ライドロン「………(汗」
光太郎「参ったなこりゃ…。どうしよう?」
アクロバッター「いいか?マシンガルーダ。私と光太郎のコンビネーションも
 一朝一夕に出来あがった訳ではない。両者の連携プレーがぴったり
 息の合うところまで行き着くには、長い戦いによる経験の積み重ねがあったのだ」

アクロバッターはマシンガルーダに優しく諭して、
自分と光太郎の戦いの日々の思い出を聞かせるのであった。

一方の光平は、そもそもシグフェルには飛行能力があるのに、
どうして移動用のサポートメカが自分に必要なのか未だに理解出来ず、
マシンガルーダの返上を佐原博士に申し出ていたが…。

佐原「光平君、マシンガルーダは単に君専用の移動用メカとして
 用意された訳ではない。その意味が分からないようでは、
 君もまだまだ地球の平和を守る戦士としては未熟だな」
光平「佐原博士…」

自分の迂闊な言葉でマシンガルーダの心を深く傷つけてしまった事を
後悔した光平は、自ら光太郎のところまで出向き、マシンガルーダに謝罪。

光平「マシンガルーダ、ごめん。俺…お前の気持ちを全然解ってなかった」
マシンガルーダ「光平さん…」
光平「ようやくわかったんだ。戦いには苦しみも悲しみも共に分かち合える
 相棒が必要だってことに!」

再度戦場へと赴くシグフェルとマシンガルーダ。

シグフェル「行くぞマシンガルーダ! 俺とお前の力を合わせて、
 目の前のアイツを倒すんだ!」
マシンガルーダ「任せてくださいシグフェル!」

敵キャラ「ぐははは!! バカめ!
 バイクに乗った程度でこの俺様に勝てると
 本気で思っているのかァーッ!!」

しかし今度は前回とは見違えるほどの見事な連携プレイで、
シグフェルとマシンガルーダは強敵を撃破したのだった。
その勝利をしかと見届けるRXとアクロバッター。

RX「シグフェル、マシンガルーダ、見事だ!」
アクロバッター「やれやれ、これでようやく心配の必要はなくなったようだな」

夕焼けを背に語り合う光平とマシンガルーダ。

マシンガルーダ「やりましたね光平さん♪」
光平「なあマシンガルーダ、その"光平さん"って言うのはやめてくれないか。
 俺の事は"光平"と呼び捨てで呼んでくれていいよ」
マシンガルーダ「そうですねぇ…。では光平、ボクのことも"ガル"と呼んでください」
光平「"ガル"か…。よし、わかった。よろしくなっ♪ガル」
マシンガルーダ「こちらこそ末永くよろしくお願いします、光平♪」

こうして天凰輝シグフェルと、その相棒にして戦友となる
マシンガルーダとのコンビがここに誕生したのだった!

519ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/15(日) 21:13:22
Drドゥーム殿がご考案中のオリジナルヒーローについて、
キャラクター作成の議論がしやすいように
これまで大体決まっている部分を項目にしてまとめてみた。

名前 :
変身(パワードスーツ装着)後のコードネーム:
国籍 :日本国
年齢 :15歳以上18歳以下のイメージ
性別 :男
職業 :複数の大学とその付属高校といった教育機関、企業による合弁会社に所属。
学歴 :大学まで飛び級で卒業した後、何かしらの理由で高校に入学し直し、某高校に在籍している。
簡単なプロフィール :ある勢力に拉致され、「第二の天凰輝シグフェルを生み出す実験」に
 協力させられていたが、自前の特殊強化アーマーを密かに作り上げ脱出・・・そしてブレイバースの
 メンバーではないが彼らに協力しつつ世界の悪と戦う・・・。
趣味 :
恋人の有無 :
好きな異性のタイプ :
好きな食べ物 :
最近気になること :
一番苦手なもの :
得意な技 :
一番の決めゼリフ :
将来の夢 :
交友関係 :『キテレツ大百科』のキテレツこと木手英一

520凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/11/17(火) 19:50:18
≪アセーリアの神≫

アセーリアの世界を創造したのは、セイロスという神である。
セイロスはおよそ2000年前、アセーリアの世界を生み出し、
最初の人間である二人の男女を土から形作ってネクナールの楽園に住まわせた。
現在のアセーリア人は全てその「アセーリア版アダムとイブ」の子孫である。
(アセーリア人は猿から進化したのではなく、
 神によって初めから人間の状態で創り出された)

歴史の初期、アセーリア人は自らを創造したセイロスを父なる神として崇めていたが、
次第に各地で様々な新しい宗教が起こってセイロス教に取って代わり、
現在、古代からの正統なセイロス教を信仰し続けているのはメルヴィオンの人々だけである。
(ただし、世界各地には古代のセイロス崇拝の名残りと見られる
 古い伝統宗教を奉じている集団もわずかに存在している)

セイロスは国を挙げて自分を崇拝しているメルヴィオン聖王国の守護神となり、
気候を安定させて豊作や豊漁をもたらしたり、
国王や祭司に神託を与えて進むべき道を教え導いたりした。
(メルヴィオンは王権の強い王政国家だが、
 国家存亡の危機や人間の知恵では決めかねるような難題が持ち上がった時などには
 守護神であるセイロスのお告げを仰ぐ神権政治が行われる)
神の恵みをふんだんに受けたメルヴィオンは長い歴史を通じて繁栄を続け、
ついに300年前、ロサレダ大陸の全土を統一。
それ以来、戦乱のない平和な時代を過ごしてきた。

ところが、セイロスは受肉し人間の姿となって地球を訪れていたところ、
たまたま通りがかりに遭遇したGショッカーのテロから地球人を守ろうとして負傷。
体内の変身システムが壊され、傷が癒えるまで神の姿に戻る事もアセーリアへ帰る事もできなくなってしまった。
やむなくセイロスは受肉したまま傷の回復を待ちつつ日本人の青年として生活を始め、
海防大学付属高校に入学して生徒会長に就任。
学校を陰から動かす存在として見えざる力を振るいつつ、
メルヴィオンのラウール王子に瓜二つな牧村光平の存在に興味を引かれ始める。

一方、神が長期間不在となったアセーリアでは世界のバランスが崩れ出し、
天変地異が続発するだけでなく、時空が不安定となって時空クレバスが大量発生。
時空クレバスを通って多くのモンスターが出現し人々を襲い始めた。
セイロスのお告げが突然聞こえなくなったメルヴィオンは動揺し、
「これは世界の終末ではないか」「神は我らを見捨てたのか」とパニックが巻き起こる。
そんな騒然とした情勢下で、遂に地球とアセーリアを繋ぐ時空クレバスが開き、
サラジアという恐るべき科学力を持った侵略者がメルヴィオンに現れる…。

521ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/23(月) 20:19:21
※未回収の伏線整理

■地球編>291-2
大教授ビアスによる裏切り者ブッチーの抹殺命令。その後は特に動きなし。
おそらくブッチーが現在勤めている遊園地は甘城ブリリアントパーク。
そこには元ネロス帝国の音楽ロボット・ラプソディもいる?

■地球編>291-67
大教授ビアスが新しい千点頭脳を集めるため、ベン博士にも狙いをつけ始めたところで
ストーリーは停止状態に。ビアスは「外宇宙へも視野を広げねばなるまい」と発言しているので、
地球外の科学者キャラも今後狙われる事が予想される。
個人的には『テイルズオブエクリシア』及び『テイルズオブエクリシア2』のジュード・マティスや
『ドラゴンクエストヒーローズ』のジュリエッタとかが武装頭脳軍ボルトに狙われる展開とかをやりたい。

■地球編>398〜402
ネオ生命体ドラスと手を組む大博士リー・ケフレン一味。
その後、改造実験帝国メスには長らく動きがなかったが、
地球編>1502においてドラスのパワーアップ計画はまだ継続中である事が語られる。
ちなみに大帝ラー・デウスやサー・カウラーはまだ未登場。

■地球編>402〜403
まだ望月博士がネロス帝国に捕まったまま。
望月博士はオリジナルキャラ・彩堂寺戒が初登場して
サーベルタイガーグライアー(ザジロード)に改造されるエピソードにて
この後に重要な役割を果たす予定?

■地球編>404〜406
望月博士と麻生勝の行方を追う警視庁。
仮面ライダーX=神敬介と仮面ライダーファイズ=乾巧は、
これまでオールライダー映画で何度も共闘していたにもかかわらず、
変身前の素顔で面識が出来たのは、ごく最近『仮面ライダー大戦』での出来事。
したがってブレイバーズ結成以後の現在でも、麻生勝が仮面ライダーZOであるとは
まだヒーローサイドに知られていない可能性もある。
ひょんなことから麻生勝の捜索に協力することになった誰かが
「仮面ライダー組合ってないんですか?」とかボヤく事になりそう。

■地球編>439
≪絆は種族を超えて…4≫を最後に、「見えない学校」に向かったはずの
鬼太郎たちの動向が完全ストップ。

■地球編>655〜658
ジャシンカ帝国のカー将軍が計画している関東制圧作戦。
これが成功すれば「東京陥落。剣総理以下ほとんどの閣僚が行方不明」という事態となり、
京都に暫定政権ができて反撃へと移る展開も。

■地球編>664
九州へ向けて旅立つ静弦太郎と霧島五郎。その後長らく出番がなかったが、
その後地球編>1359にてようやく再登場。栃木、東京と転戦を続け、順調に日本列島を南下。
現在も九州への隠密旅を続けている。

522ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/23(月) 21:22:35
■国家防衛局 National defense Agency

地球圏外及び人外の存在による侵略やテロリストの攻撃、自然災害などあらゆる脅威から
日本国民の安全を守る目的で設立された内閣府外局。「省」ではないが、
法律で国務大臣をもってその長に充てることと定められている、所謂「大臣庁」である。
「防衛省」や「国家安全保障局」と名称が似ているが、陸海空自衛隊を管理・運営する防衛省や、
国家安全保障会議の事務組織である国家安全保障局に対して、国家防衛局は民間を含む
ヒーローたちとの連携を重視する事で、行政組織としての棲み分けが図られている。

真影壮一が去った後の現在の国務大臣・国家防衛局長官は、民自党参議院議員・大塚茂。
所轄署の警部時代にまだ少年だった頃の現ICPO長官・金田正太郎をよき理解者として支え、
コスモクラッシャー隊長官として明神タケルをはじめとする若き隊員を見守る父親的存在で
あり続けた実績を高く評価されての入閣である。


1.組織(幹部)

国務大臣・国家防衛局長官(参議院議員):大塚茂(太陽の使者 鉄人28号/六神合体ゴッドマーズ)
副長官:
長官政務官:
事務次官:
長官補佐官:戸賀間明夫(仮面ライダードライブ)


2.組織(施設等機関)

・特殊状況下防衛センター


3.省庁間の連絡調整

・国家公安委員会
 獅子王機関

・内閣官房
 内閣超常現象特捜部(S.A.I.D.O.C.)
 内閣権力犯罪強制取締局(G.C.I.A.)

・内務省
 治安維持局
 公安部
  公安9課
 超能力支援研究局(B.A.B.E.L.)

・文部科学省
 情報管理局
  ネットワーク管制室
 正史編纂委員会

・総務省
 総合通信基盤局
  高度通信網振興課
   第二分室(通信ネットワーク内仮想空間管理課:通称「仮想課」)

・環境省
 公害調査局
  第8分室(怪獣Gメン)

・国家警備機構

・陰陽庁

・森羅

・独立行政法人・国立情報処理局
 情報通信戦略課
  情報管理科

・東京都
 首都消防局

523ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/11/26(木) 14:31:50
<<牧村光平の修学旅行>>

光平、慎哉、優香、佳代、紗希は海防大付属高校の修学旅行で、月へと
やって来た。(雄大は1年である為、当然ながら同行していない)
光平達は、月での目的地であるフォン・ブラウン市のアナハイム・エレクトロニクス社で
工場見学をする事になる。しかし、光平達はガイドや他の海防大付属高校の修学旅行生達と
はぐれてしまう。

アムロ「どうかしたのかい、君達?」
慎哉「ああぁ〜!貴方は一年戦争の英雄で、連邦軍屈指のエースパイロットである
 アムロ・レイ大尉ですか!?」

そこに機体の整備の為、アナハイムの工場に来ていたロンド・ベル隊所属のパイロット
であるアムロやカミーユ、ジュドー達と出会う。

光平「俺は牧村光平といいます。俺達は修学旅行で此処に見学しに来たんですけど、
 はぐれてしまったのです」
アムロ「牧村光平・・・・すると、君がシグフェルか!」

アムロは光平の名前を聞いて彼がブレイバーズの一員となった
シグフェルだという事に気が付く。そしてアムロ達は光平達を
送り届ける事にした。

慎哉「所で、アムロ大尉は一年戦争の時にギレン・ザビの演説を聞いて
 モニターを叩き割ったていう話を聞いたのですが、本当ですか?」
アムロ「・・・・架空の話だよ」

慎哉の質問にアムロは苦笑しながら、答える。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢

ギュネイ「上層部(うえ)からの命令だ。これよりアナハイムの工場を
 制圧する!攻撃開始!!」

所が、アナハイムの工場をネオジオン、ギガノスの残党部隊が強襲。
部隊を率いるギュネイ・ガスの号令で攻撃が始まり、工場は大混乱となる。
さらに工場を制圧しようと、ネオジオンやギガノスの兵士が工場内に
侵入してくるのであった。

アムロ「ガンダムで出撃する!行くぞ、カミーユ、ジュドー!」
光平「俺は工場内に侵入して来た連中を相手にします。翔着(シグ・トランス)!!」

アムロ達、ロンド・ベルのパイロット達はガンダムで出撃。そして光平は
シグフェルに変身して、侵入して来たネオジオンの兵士達を相手に戦う。

佳代「私達は、皆が避難出来るようにするよ!」
慎哉「皆、慌てず係員の指示に従うんだ!」
ネオジオン兵「貴様ら!おとなしくしろ!!」
優香「―!」
シグフェル「優香ぁ!!」

慎哉達はシグフェルが戦いやすいように他の修学旅行生達や工場の
職員達の避難を手伝っていた。だがネオジオンの兵士の銃口が優香を
捉える。

―シュ!

ネオジオン兵「くっ!」
シグフェル「苦無?何だか分からないけど、チャンスだ!」

だが、何処からか飛んできた苦無がネオジオン兵の手に刺さり、銃を
落としてしまう。その隙にシグフェルはネオジオン兵をねじ伏せた。

佳代「(今の苦無、もしかして・・・・・)」

佳代は苦無を投げた人物に心当たりがあるが、一先ず考えるのは
後にした。

メガブラック「ネオジオン、アナハイムの工場を制圧させたりはさせないぞ!」
メガイエロー「アナハイムにいる皆さん、要請を受けて救出に参りました!」

そこに連邦軍からの要請を受けて、I.N.E.Tからメガブラックとメガイエローが
救援に駆けつける。メガブラックこと遠藤耕一郎とメガイエローこと城ケ崎千里は
諸星学園高校を卒業した現在、I.N.E.Tの職員となっていたのであった。
そしてシグフェルと協力して、工場に侵入して来たネオジオンの兵士は捕縛されるのであった。

524ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/11/26(木) 14:44:12
ギュネイ@ギュネイ専用ヤクト・ドーガ「その機体、アムロ・レイか!覚悟してもらうぞ!」
アムロ「―!この感じ、ギュネイか!」

一方、ギュネイの乗るヤクト・ドーガに対してアムロはHi‐νガンダムで
激突する。

カミーユ@Ζガンダム「アムロ大尉!!」
レズン@レズン専用ギラ・ドーガ「おっと、行かせはしないよ!」
ジュドー@ΖΖガンダム「くそ、どきやがれ!」

アムロを助けようと、Ζガンダムに乗るカミーユとZZガンダムに乗る
ジュドーはネオジオンの兵士であるレズン・シュナイダーに行く手を
阻まれる。

ネオジオン兵「ギュネイ隊長、こちらに接近する熱源が多数!」
ギュネイ「何者だ!?」

そして戦闘区域に現れたのは、同じくロンド・ベルに所属する
ネェル・アーガマと宇宙にあがっていたグレンダイザーだった。

デューク・フリード「アムロ大尉!援護します」
リディ@デルタプラス「下がってください!」
アムロ「デューク・フリード!そしてリディか!」

ネェル・アーガマから出撃したデルタプラスに乗るリディ・マーセナスや
グレンダイザーに乗るデューク・フリードが援軍として駆けつけた事に
より、事態は優勢となり、ギュネイ達ネオジオンは撤退した。

ブライト「君が、牧村光平君とその友人達か。私はブライト・ノア。
 このロンド・ベルの旗艦ラー・カイラムの艦長をしている」
光平「(この人が、歴戦の名艦長ブライト・ノア大佐・・・・)」

戦闘後、光平は慎哉達と共に修学旅行を抜け出して、ロンド・ベルの旗艦
ラーカイラムに訪れ、ロンド・ベルの面々と交流する。だが、その直後に
全世界のメディアを通して、ジオンの赤い彗星の異名で呼ばれていた
シャア・アズナブルが自身が黄泉還りで現世に復活し、再びネオジオンを
率いる事を伝え、正式に地球連邦にネオジオンによる宣戦布告を行う。

シャア「―!時々、見るこのヴィジョン・・・・・これが意味するもの。それは・・・・」

会見後、自室に戻ったシャアは黄泉還ってから時々見る、あるヴィジョンをまた
見る様になる。彼が見ているヴィジョンとは・・・・・。

525凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/11/28(土) 16:50:08
≪バリク共和国に関する設定構想≫

■『フルメタル・パニック!TSR』劇中情報から分かる事

・内戦が起きている国である。

・ミスリル西太平洋戦隊の管轄地域なので、恐らく東南アジアかオセアニア。

・首都かどうかは不明だが、タボリ市という都市があり、
 内戦の戦闘地帯となっている。

・十字架が飾られた教会の前で政府軍のマレス大佐が、
「お前達の信じる神など知るものか」と言って難民を虐殺しようとする場面がある。
→政府側は非キリスト教徒。
 キリスト教系の民族集団を政府が弾圧している。
 内戦も恐らく「非キリスト教徒の政府VSキリスト教徒の少数民族」の構図で起きている。

・アマルガムと兵器の代金支払いで揉め、アマルガム幹部にマレス大佐が殺害される事態に。
→これ以上アマルガムとのビジネス継続は難しそう。
 兵器輸入などの支援には別ルートが必要。


■闘争の系統における設定アイデア

東南アジアの国・バリク共和国では、
国内の多数派を占める非キリスト教系民族と、マイノリティのキリスト教系民族との民族紛争が深刻で、
非キリスト教系民族による政府にキリスト教系民族の武装グループが反旗を翻し、
長年に渡って内戦が続く状態となっている。
政府軍を指揮するのは黄泉がえったマレス大佐で、
反政府ゲリラのリーダーは、同じくリザレクターである元A21のセイナである。
(セイナは日本人だが、抵抗運動に同調してゲリラに加わり、
 その実力が評価されてゲリラの指導者に祭り上げられた)

かつてはアマルガムから兵器の支援を受けていたバリク政府軍だが、
代金の支払いを巡ってトラブルを起こして以来、アマルガムとは縁を切り、
代わってサラジア共和国を新たな支援者としている。
サラジアにとっては、バリクの内戦は新兵器の実験場や
兵士の実戦経験を積ませる場として最適であり、
バリク政府軍に兵器を供与したり、時にはサラジア軍自らバリクで空爆などの掃討作戦を行なうなど、
活発にバリク内戦に介入している。

一方、欧米諸国の世論や政府は、同じキリスト教徒として、
キリスト教系の少数民族を弾圧しているバリク政府には総じて批判的で、
バリク政府が非民主的な軍事独裁政権である事もあり、
反政府ゲリラの側を「圧政に対するレジスタンス」として好意的に見る向きが強い。
今のところ欧米諸国は表立って反政府ゲリラを支援したりはしていないが、
裏ではアメリカ影の政府から資金や武器の提供があるとも、
バチカンのローマ教皇庁から何らかの援助が与えられているとも噂されている。

ただし、反政府ゲリラもセイナがその人徳でよくまとめているとは言え、
中にはテロリズムを肯定するような過激派も少なからずおり、
必ずしも欧米のメディアが報じているような完璧な「正義の味方」ではないのが現実である。
極端な民族主義やキリスト教原理主義に毒されたそれら一部の過激派は、
バリク政府軍が支配している地域だけでなく時にはサラジアでも市民を巻き込むテロを行ない、
「民族の自治権の承認」や「サラジア軍の撤退」を要求している。
(サラジアのアルハザード副大統領は自国で発生した爆弾テロに激怒し、
 「バリクの反政府ゲリラを支持するアメリカこそテロ支援国家だ!」と咆えた事がある)

地理的にバリクに近いオーブ連合首長国やフィリピン、インドネシアなど東南アジア各国は、
バリク内戦で故郷から焼け出された難民の受け入れを進めつつ、
停戦に向け力を尽くしているが、泥沼化した内戦の終わりは一向に見えない。
果たしてバリクの地に平和はいつ訪れるのであろうか…?

526ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/28(土) 21:04:18
≪スタースクリームの幽霊≫

???「使い物にならなくなった戦闘員を連れて来るんだね」
戦闘員A「…や、やめてくれ! 助けてくれ〜!!」
???「うるさい。黙るんだね」

宙を舞い言葉を話す謎の黒いフード&パーカが、
部屋に連行されて来た用済みのショッカー戦闘員に憑依した。

ロック「フフフ…久々の肉体なんだね」

ディスダーク三銃士の一人であるロックは、
以前に乗っ取っていたクロロの肉体を失った後、
現在では戦闘員の肉体を代用品として利用していた。

ロック「しかし所詮は下等な戦闘員の肉体。
 そんなに長い時間はもたない。早くボクに相応しい
 肉体を探さなければ…」

一方、その頃…。
地球圏に遠征中の皇太子ワルズ・ギルの元に、ザンギャック本星から
決戦兵器グレートワルズ改が到着した。

ワルズ「くくくくっ…これで地球のブレイバーズなぞ一捻りだ!」
ダマラス「直ちに起動準備!」
インサーン「ハハッ!」

ところがである…。

グレートワルズの声?「わりぃな、ザンギャックのボンボンよぉ。
 ちょっとコイツを借りてくぜ!」

ワルズ「…ぐ、グレートワルズが喋った!?」
ダマラス「そんなバカな!?」

無人のまま勝手に動き出したグレートワルズ改は
強引にギガントホースから発進すると地球へと向かい、
そこでロックと合流した。

ロック「どうだい? ザンギャックの最高の技術の粋が詰まった
 鋼鉄の巨体の乗り移り心地は?」
グレートワルズの声?「悪くねえ。デストロンのニューリーダーとして
 遜色ない秘めたパワーを感じるぜ♪」

実はグレートワルズ改が勝手に動き出したのは、
スタースクリームの幽霊が乗り移っていたからだった!
ロックは密かにスタースクリームの幽霊と手を結び、
ギガントホースにグレートワルズ改が送られて来るという
情報を横流ししていたのだ。

ロック「さあ約束だよ。今度はボクの新しい肉体を探すのに
 協力してもらうんだね」
グレートワルズ(スタースクリーム)「知るかっ! 後は俺の知ったこっちゃねえ。
 てめえ一人だけで勝手にやりな!」

土壇場で約束を反故にしようとするスタースクリーム。
しかしロックは余裕の表情だった。

ロック「くくくくくっ…」
グレートワルズ(スタースクリーム)「何がおかしい?」
ロック「どうせそう来ると思ったんだね。こんなこともあろうかと、
 その機体の内部には爆弾をセットしておいたのさ。せっかく手に入れた
 新しい肉体を破壊されたくなかったら、大人しくボクの言う事を聞くんだね」
グレートワルズ(スタースクリーム)「ちきしょう! ハメやがったなこのガキ!」

どうやらロックの方が一枚上手だったようだ。
スタースクリームの幽霊は、渋々ロックに従う事に…。

527ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/28(土) 21:05:15
***焼き鳥屋「さべーじ」***

今日も仕事を終えた後に、いつものようにみんなで集まって飲んでいる、
甘ブリ三羽ガラス(モッフル、マカロン、ティラミーの3人)。
後輩の従業員であるブッチー(元武装頭脳軍ボルト)とラプソディ(元ネロス帝国)も一緒である。

モッフル「ささ、遠慮しないで一杯やるもふ」
ブッチー「ご馳走になるだす」

ブッチーとラプソディはロボットなので、
お酒ではなくオイルで一杯やる。
その時、道路の方から騒々しい声が…。

マカロン「なんの騒ぎだろん?」
ラプソディ「行ってみよう!」

店の玄関から外に出てみると、緑色の皮膚をした奇妙な生き物が、
通行人たちから気持ち悪がられて、次々と石を投げつけられていた。

ベガベビー「やめて…やめてください…!」
通行人A「この化け物!!」
通行人B「あっち行け!!」

ブッチー「…キ、キミは!?」

ブッチーは、人間達から迫害を受けているその怪物を見て驚く。
その生物には以前に見覚えがあったのだ。
一方のその生物も、ブッチーの方に気づいて驚愕する。

ベガベビー「…あ…あああ…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ブッチー「お前はベガベビー!?」
ベガベビー「た、助けてぇ〜!!」
ブッチー「ちょ、ちょっと待つだすぅ〜!!」

ベガベビーは、かつて頭脳獣ベガヅノーによって
超獣戦隊ライブマンのグリーンサイ=相川純一の腹部に寄生して
誕生した後、母と慕う純一に見守られながら
儚くして非業の最期を遂げた異星生物型の赤ん坊だ。
そのベガベビーがブッチー同様、再生者(リザレクター)として
現世に黄泉がえっていたのだ。

ブッチーを視認するや否や、一目散に逃げ出すベガベビー。
生前の頃にまだ悪だったブッチーに殺されかかった経験があるので無理もない。
今のブッチーが岬めぐみのおかげで改心している事情など知る由もないのだ。

必死に逃げる途中でベガベビーは転んでしまい、
やがてブッチーに追いつかれた。

ブッチー「やっと追いついただす」
ベガベビー「やめてぇ! 殺さないで!!」
ブッチー「落ち着くだす! 何もキミをいじめたりはしないだす!」
ベガベビー「本当…?」
ブッチー「思えばキミにもひどいことをしてしまっただすなあ…。
 この通り謝るだす」

膝をついて土下座をし謝罪したブッチーは、
ベガベビーを甘城ブリリアントパークの管理棟まで連れて戻る。

528ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/11/28(土) 21:06:42
***甘城ブリリアントパーク・事務管理棟***

西也「……( ゚д゚)ポカーン」
いすず「……( ゚д゚)ポカーン」

ブッチー「可児江さん、いすずさん、お願いだす。
 どうか一晩だけでいいので、彼をここに泊めてやって
 ほしいのだす」
ベガベビー「………」
西也「し、しかしだなあ…」
ラティファ「まあ一晩だけならよろしいんじゃないですか?」
いすず「ラティファ様!?」

ラティファの鶴の一声で、ベガベビーは明日ブレイバーズの迎えが来るまで
パークに泊めてもらえることになった。

ラプソディ「ブレイバーズには連絡しておいた。明日にはライブマンが
 この子を迎えに来てくれるぞ」
ベガベビー「それじゃあママに会えるの!?」
ブッチー「よかっただすなあベガベビー」
ベガベビー「うん♪」

生みの母?である純一との再会に心躍らせるベガベビー。
しかし翌日、運命の悪戯か一足違いでライブマンの到着よりも早く、
ロックとグレートワルズが甘城ブリリアントパークを襲撃した来た!

ロック「ベガ星人の生命遺伝子から造られた生命体。
 まさしくこのボクの新たな肉体にちょうどいいんだね!!」
ベガベビー「きゃああっ――!!」
ブッチー「ベガベビー!?」

なんとベガベビーはロックに体を乗っ取られてしまった。

ブッチー「おのれぇ! 目ん玉リボル――」
ロック「おっと、いいのかい?
 ボクを攻撃すると、中のベガベビーの肉体まで
 一緒に傷つくんだね」
ブッチー「ぐぬぬぬ!!」
グリーンサイ「ベビーを…ベビーを返せ!」
ロック「欲しけりゃ腕ずくで取り返して見るんだね」

ベガベビーを傷つける事が出来ず、ライブマンとブッチーは対応に苦慮する。
一方スタースクリームのグレートワルズは、パーク内で逃げ惑う入場客たちを襲いながら
破壊行為で大暴れ。ラティファのいるメープル城に迫る!

いすず「こうなったらアレを使うしかないわ!」
西也「バカなっ…! アレには一回200万円の経費がかかってしまうのだぞ!」
ラティファ「可児江さん、もうこうなっては背に腹は代えられません!」
西也「くっ…やむを得ん!」

「絶対に押してはいけないボタン」を起動させ、自動迎撃モードへと変形するメープル城。

グレートワルズ(スタースクリーム)「遊園地の城がトランスフォームしただと!?」

果たしてメープル城VSグレートワルズの戦いの行方は!?

529ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/06(日) 20:47:47
>>510 波川桂の設定追加補足案

その一:関西出身案
元々は大阪の出身であり、父が仕事の本拠地を東京に移したため
自身も東京の海防大学付属高校に転入してきた。
波川ファウンデーションという大企業のお嬢様には違いないのだが、
普段の会話では、標準語ではなく関西弁を話すという異色のお嬢様。
関西弁を話しつつも性格はおしとやかなお嬢様になるのか、
それとも関西弁に似つかわしい商魂溢れる浪花のお嬢様になるのかは、
まだわからない…。

その二:実は人間ではなく人外の種族
①波川ファウンデーションの会長・波川謙吾の正体は、
実は人間界に移住(亡命?)してきた穏健派の魔族。
謙吾には元々商才に長けていたところがあり、
異境の地である日本で一代にして巨万の財産を築き上げた。
その後に出会った日本人女性と結ばれ、一人娘の桂が生まれた。
したがってこの場合、桂は人間と魔族のハーフということになる。
人間界では普通の人間として平穏に暮らすために、
魔力の発動を抑えるリミッターとなるアクセサリ(腕輪かネックレス等)を
身につけており(本人の自由意思で外せない)、そのためX星人に
襲われた時も抵抗できなかった。

②もう一つのケースは、波川夫妻は普通の人間だが、
桂はある事情で夫妻が引き取った養女であるというケース。
実は桂の正体は、半人半鳥の魔族セイレーン族。
波川夫妻もその事実は引き取った当初から承知している。
美しい歌声の持ち主であるため、学校では声楽部に所属。
彼女の歌声が、X星人の弱点となる一定の周波数と
一致していたため、それが反撃のチャンスを生む事になる。

530凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2015/12/07(月) 20:27:20
>>529追加案

③波川ファウンデーションの会長・波川謙吾の正体は、
遠い宇宙の彼方のムーサ星からやって来たムーサ星人(オリジナル宇宙人)。
ムーサ星人は「音楽の民」として知られる平和的種族で、
争いを好まず戦闘力は低いが、彼らが演奏に用いる民族楽器「エラトーの竪琴」が
X星人の苦手な周波数の音を発するため、X星人にとっては天敵と言うべき存在。

X星人の侵略を竪琴の力で撃退したムーサ星人だが、
10年前、不幸にも巨大隕石の衝突によって母星を失い滅びてしまった。
しかし謙吾は娘の桂を連れて命からがら地球へ逃げ延び、
地球に「エラトーの竪琴」を持ち込んでいた。
絶滅したはずのムーサ星人の生き残りが地球にいた事は
地球侵略を開始したX星人にとって最大の誤算。
波川家の屋敷に保管されていたX星人が恐れるこの竪琴が、
X星人の侵略から地球を守る最終兵器となる。

531ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/08(火) 16:13:06
>>502 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>『終わりのセラフ』・・・グレンを助ける為、更なる鬼の力を引き出そうとする優一郎。
> しかし次第に暴走していき、鬼に変わろうとしていたが仲間達によって暴走は収まり
> 月鬼ノ組は深夜の指揮の下、撤退する。
クローリー強すぎる!!
思わず「誰かサイタマさんを呼んでくれ!」と
心の中で叫んでしまった。
(君月とジェノスは中の人が同じ人だし。)

>>503 凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.
>黒崎楓を関西弁キャラにしようかとも考えていたので、
>重複するのはちょっと…。
これは申し訳ない。波川桂と黒崎楓の二人は
登場時期は少しズレて重複はしないものと
こちらで勝手に思い込んでいたのだが、
活躍するのは同一のシナリオであったか…。

>いや、それとも二人とも敢えて関西弁に揃えてしまおうか。
>考えてみればそれも悪くないかな。
いや、俺も重複するのは避けた方がよいと思う。

>セイレーン族というのはオリジナル設定の魔族だろうか?
海上に出た漁師を妖しい歌声で惑わすという
伝説上の半人半鳥の怪物セイレーンがモデルだが、
俺は「ムーサ星人」の案の方に賛成だ。
「エラトーの竪琴」というのは、おそらく宇宙のプレシャス。
ボウケンジャーを絡ませられそうだ。ハザードレベルも考えておかねばなるまい。

>>504 ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.
>そういえばオリジナルの宇宙人キャラと呼べる存在は、まだいませんでしたなぁ。
なるべく版権作品の設定やキャラの中に利用できそうなものを先に探して、
どうしても見当たらなければオリジナルの設定やオリキャラを用いるように
しているからかもしれませぬな。ただ最近になって考えが変わって来たのだが、
SS筆者が互いのオリキャラやオリジナル設定を持ちより、
一つの物語上で交差させるのも、ある意味「クロスオーバー」なのでは
ないかとも思う。

532ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/08(火) 16:13:39
失礼、誤爆した…(汗。

533ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/12(土) 12:46:44
≪ガイファードの帰還≫

X星人と黒崎楓が暗躍し、波川ファウンデーションが乗っ取られていた事件が解決してから数カ月後のこと…。
ある日、師事している東亜大学の堀口一郎博士のお遣いで、「ドクター城石」と呼ばれている人物のところに
出掛けた獅堂未加と剣の姉妹。そこで出会った城石本人の顔を見て、二人は吃驚仰天。

未加「堀口博士!??」
剣「いつの間に僕たちより先回りしてたんですか?」
城石「ハァ? 何を言っとるんだ君たちは?」

この人物――城石丈雄博士は、未加や剣たちグランセイザーの後見人でもある堀口博士とは、
まるで双子の兄弟でもあるかのように瓜二つな人物だった。
一方その頃、京都では日本全体を震撼させる事件が幕を開けようとしていた…。

復活を果たした悪の秘密組織クラウンは、京都の仙洞御所に眠る「ある物」を手に入れようと、
ミューティアンによる工作部隊を侵入させるが、混乱の中、同じく御所内に侵入していた
何者かによって先を越されてしまった。クラウンよりも先手を打って
先に「ある物」を奪取したのは、死んだはずの黒崎楓だった!?

さらに数日後の東京…。

牧村光平たちは、ある日偶然街中で、その黒崎楓と遭遇する。

佳代「黒崎楓! まさか生きていたとはね!
 アタシたちを裏切っておいて、よくもおめおめと
 また顔を出せたもんだね!」
楓「…ん? 誰やお前? ワイはお前なんかに
 会った事はないで」
佳代「とぼけるなッ!」
楓「うわっ!? いきなり何すんのや!!」
光平「待つんだ佳代ちゃん! そいつは"あの黒崎楓"じゃない!」
佳代「甘いよ光平! 敵に情けは無用だ!」

なんとなく目の前の男が自分たちのよく知る黒崎楓とは
別人であることを察した光平は制止するものの、
敵意むき出しで襲いかかる錦織佳代の忍刀を
飄々と避け続ける楓だったが、女の子相手に本気を出せないのか
次第に追い詰められていく。

???「――王気・極星拳!!!」

突然、別方向から飛んできた「星」の気を用いた強力な破壊力を秘めた拳が、
佳代を衝撃で吹き飛ばして楓の窮地を救った。

佳代「ああああっっ!!!」
光平「佳代ちゃん!?」

デスファード「楓、あまり手間をかけさせるな!」
楓「将人さん、剛さん、すんまへん…」
ガイファード「すまないが彼は我々に預からせてもらう」

いきなり現れたデスファードとガイファードは多くを語らず、
楓を回収すると即座に撤退。呆然とする光平たち。

佳代「くっ…!」
光平「いったい今の奴らは何者なんだ!?」

534ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/12(土) 12:47:18
黒崎楓が生きて再び東京に現れたとの情報を聞いた
ブレイバーズのメンバーたちが捜索を開始する中、
沖一也はとある山中で、偶然に風間将人・剛の兄弟と出会う。

一也「その構え、もしや拳王流か?」
将人「そういうお前は赤心少林拳と見た。相手にとって不足はなさそうだ」
剛「兄貴、ここは俺に任せてくれ!」
一也「……(この二人は只者ではない)」

拳を交えて対決する沖一也と風間剛。

◇   ◇   ◇

某所轄署のはみだし刑事として知られるベテランの中野祐二刑事は、
ある連続怪事件を追っていたが、突然上層部から捜査中止の圧力が…。

中野「納得できません! 理由を説明してください!」
捜査課長「さる"やんごとなき筋"からのご依頼だ…」
中野「やんごとなき筋ぃ〜? ああなるほど、宮中からって訳ですかい!」
捜査課長「バカッ! 声が大きい! とにかくこの件は我々の手から
 離れたんだ! わかったな!!」

こうして捜査本部は解散してしまう。

中野の部下「中野さん、マズイっすよ。
 今度ばかりは相手が悪いですって」
中野「バカやろう! 宮中のお歯黒が怖くて刑事(デカ)が務まるか!
 俺は絶対に諦めんからな!」

後輩刑事達が止めるのも聞かず、構わず中野刑事は単身で
捜査を続行するのであった。

だが"やんごとなき筋"からの圧力がかかっていたのは、
中野刑事のいる所轄署だけではなかった。
ここ、東京都千代田区の首相官邸においても…。

由良「これが桔梗局様から剣総理へと宛てた書状です」
桃太郎「………」

京都の仙洞御所が東京に派遣したエージェント、
"北面武士"である二之宮蓮と烏丸由良は、
院庁(治天の君の家政機関)の内密の使者として首相官邸を訪れ、
「東京の中央政府とブレイバーズはこの件に口も手も出すな」と釘をさす。

桃太郎「院(治天の君)のご意向とあれば、官邸としても無碍にはできんな…」

こうしてブレイバーズには、日本政府から不介入のお達しが伝えられる事に。

小野「剣総理は私たちの味方だと思っていたのに!」
海野「所詮、政治家なんて結局はみんな似たようなもんさ…」

不満を述べる隊員たちだったが、佐原博士と剣持隊長はなぜか笑っている。

村中「二人とも何がそんなにおかしいんですか?」
剣持「お前たちには、剣総理の言っている言葉の"裏の意味"が解らんのか?」
海野「えっ?」
佐原「我々は地球連邦政府と星間評議会から公式に認められた
 独立行動部隊だ。東京の官邸としては仙洞御所の顔を立てる
 必要があるが、我々には"日本政府の意向など無視して
 思う存分にやれ"と剣総理は言ってくれているんだ」
村中「そうだったのか…」

535ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/12(土) 12:47:53
クラウンの司令官バイクロスは、石津麟一郎と手を結び、
自分たちより先に「ある物」を奪った黒崎楓、風間剛、風間将人の行方を追っていた。

バイクロス「風間剛の仲間だった九條麗と優の兄妹を人質に取り、
 奴らを罠におびき出すのだ!」
メタル紫苑「Gショッカーなどの他勢力との間に開いた差の
 遅れを取り戻すためにも、例のアレは絶対に必要です」
石津「Mr.バイクロス、我らG機関の精鋭も手をお貸ししよう」

クラウンとG機関の合同部隊は、九條麗と優の兄妹を襲おうと計画を立てるが、
九條兄妹は天童忍軍が先手を打って保護(という名の拉致)をされていた。
そして二之宮蓮と烏丸由良も、天童と行動を共にしていたのだった。
クラウンが考えていた事と同様、兄妹を餌にしてガイファードたちをおびき出す算段だ。

蓮「なんかこっちが人質を取ってる卑怯な悪役みたいで
 気がすすまんなあ…」
由良「蓮、私たちの任務はガイファードから例の物を奪い返すこと。
 院のご宸襟を悩ます者は、たとえ何者と言えども排除する。
 手段を選んではいられないわ!」

◇   ◇   ◇

剛「麗と優を助けなければ!」
城石「いかん! いかんぞぉ! 剛、これは罠だ!」
剛「覚悟の上だ」
将人「お前一人を行かせはしないぞ」
楓「ワイも一緒について行きまっせ!
 たとえ剛さんがイヤだと言っても」
剛「兄貴、楓…」

天馬「俺たちグランセイザーも手を貸すぜ!」
一也「我々にも是非協力させてくれ」


風間剛たちが仙洞御所から盗み出し、クラウンが手に入れたがっている
「ある物」とは何なのか!?
そして天童一門と手を組んでまで、仙洞御所が
それを執拗に取り戻したがっているのは何故なのか?

なぜ死んだはずの黒崎楓が、生きて風間剛たちと行動を共にしているのか?

そしてクラウンと石津が手を組んでの陰謀の中身とは…!?

ブレイバーズとの邂逅を果たしたガイファードは、
天童の手に落ちた九條麗と優の兄妹を救い出すと同時に、
クラウンの恐るべき計画を阻止出来るのか!?

536ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/13(日) 09:37:22
※『絆は種族を超えて・・・』の件が解決してある事が前提。

<<岡島雄大の奇妙な体験>>

光平、慎哉、優香、佳代の4人が「仁科宗禎」という人物を調べに
東北の岩屋村へと向かった頃。東京に残った雄大は自身が運営
しているオカルトサイトに集まっているオカルト情報をチェックしていた。

雄大「さーて、今日はどんな情報が来ているかな?・・・・・被ると吸血鬼に
 変わる石仮面・・・・古代エジプトで造られたパズル・・・・重さを無くす蟹、
 今日も色々情報があるなぁ・・・・?!これは・・・・・」

サイトに色々な情報が送られているが、雄大はその中のある情報に目を止める。
内容は本物の幽霊が現れるという古い廃ビルについてで、情報によれば
雄大の自宅から近い場所にある事を知る。光平達が不在の今、暇を持て余した
雄大は単身、廃ビルに行く事にするのであった。

◇ ◇ ◇

廃ビルに来ると、雄大は同じ様に幽霊を見ようと廃ビルに入っていく人々を
見かける。雄大も同じく廃ビルの中に入り、1人探索を始める。

???「キャーー!!」
雄大「な、何だ!?」

突然叫び声が聞こえたので、声のする方まで行ってみると、先に廃ビルに
来ていた人達が何かに襲われている姿を目撃する。

ガゴゼ「他にも人間がいたか・・・・」
黒坊主「見たな!!」
ガリリ「貴様もドクロにしてやる!!」
雄大「ヒィ!!」

人を襲っていたのは元奴良組の幹部であるガコゼ、黒豹の頭を
している黒坊主、夜泣き岩に封じられていた大魔王ガルバーの
配下であるガリリという妖怪達だった。彼等3体の妖怪は心霊
スポットである廃ビルを利用して、やって来た人間を襲って命を
奪っていたのである。3体は雄大の命を奪おうとしたので、雄大は
その場から逃げ出す。

※大魔王ガルバーの配下である妖怪ガリリはGショッカーの一員で、
 黒坊主とガコゼは妖怪帝国の傘下に加わっているのだが、ガルバーは
 妖怪帝国と繋がりを持っており、今回共同作戦としてガリリ、黒坊主、
 ガコゼは一緒に人を襲っていた。

雄大「な、何とかビルから出て、人に報せないと・・・・!」

雄大はビルから出ようと、急いで玄関を目指した。内心は光平達に
連絡したい所だが、生憎彼らは不在である為どうしようもなかった。
そして曲がり角を曲がろうとしたその時、誰かとぶつかる。

???「イタタ・・・・」
???「大丈夫かい?カナ君」
雄大「ぶつかってごめんなさい!・・・君達は?」

雄大とぶつかったのは中学生くらいの少女で、友達であろう男子は
「カナ」と呼びながら、ぶつかって倒れた彼女を起こす。雄大も
ぶつかった事に謝ると、見た事が無い彼女達が何者か質問する。

清継「僕の名前は清継。浮世絵中で清十字団っていう集まりの会長を
 しています」
カナ「私は家長カナと申します」

浮世絵中学に通う清継は、妖怪との遭遇を目的とした清十字怪奇探偵団
(通称“清十字団”)を結成しており、カナはその一員で、彼らは妖怪任侠
一家“奴良組”の三代目総大将、奴良リクオの仲間なのだが、最近悪さを
働く妖怪が増え、その対応に忙しいリクオの力になりたいと考え、人が死ぬ
という噂がある、この心霊スポットを調べに来たのであった。(なお、他にも
団員がいるのだが、皆それぞれの用事により欠席している)ガコゼ達が
迫ってきているので雄大は簡単に状況を説明し、出口に向かいながら、
清継達の事情を知る。そして、ようやく出口でもあるビルの玄関口まで
辿り着いた。

雄大「やった!ようやく脱出できる!!」
ガコゼ「・・・・それは、どうかな?」

537ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/13(日) 12:11:30
玄関口まで辿り着いた事に喜ぶ雄大達だったが、黒い煙の姿である
黒坊主が玄関口の前に立ちはだかり、ガコゼとガリキは雄大達の
背後から現れる。

清継「お、お前は!?」
ガコゼ「?俺を知っているのか・・・・いや、思い出したぞ!そこのお前と
 女は確かリクオと同じ学校にいたガキだったか?ふふ、リクオに俺は
 殺されたが、またこの世に戻って来たんだ。リクオへの恨みとして、
 今度こそ殺してやろう!」
カナ「―!?」
黒坊主「ならば、俺はそこの背の高いガキの命をもらおう」
清継「な、何」
ガリキ「それならば、俺は残ったこの眼鏡の小僧をドクロにして
 エキスを作るとしよう。ふふ、小僧私の命の糧になるがいい!」
雄大「くっ、光平先輩・・・・!」

ガコゼ達が一斉に雄大達に襲い掛かり、最早これまでかと諦めかけた
その時。ガコゼ達はその手を何故か止める。そして下駄の音が響く。

ガリキ「う、動けん!」
黒坊主「こ、この下駄の音は!」
???「そこまでだ!黒坊主」

通路から下駄の音共に現れたのは、前髪で左目が隠れており
ちゃんちゃんこを着て下駄を履いた少年、ゲゲゲの鬼太郎だった。

黒坊主「貴様は鬼太郎!」
雄大「き、鬼太郎って、あの都市伝説になっている妖怪の少年!
 本当にいたのか!!」
ガコゼ「奴が、あのゲゲゲの鬼太郎か!(だが、今感じている<<畏れ>>は
 奴の物では無い。まさか・・・・・!)」
???「・・・・それ以上、人間に仇を成すのは許さねえぜ。ガコゼ」
ガコゼ「―!」

ガコゼの背後から、いつのまにか近づいていた長い髪と着流しが
特徴の青年が現れる。

ガコゼ「お、お前はリクオ!?」
カナ「リクオくん!」
清継「奴良くん!」

現れた青年こそ、関東の妖怪を取り仕切る妖怪任侠一家“奴良組”の
三代目総大将、奴良リクオだった。ガコゼはリクオの<<畏れ>>に身を
震わせ、すぐ様リクオから距離を取る。リクオが助けに来た事に
カナや清継は安堵する。

リクオ「・・・・たく、危ないマネしやがって」
カナ「ごめんなさい、リクオくん」
清継「す、すまない。悪さをしている妖怪かと思って調べに来たけど
 君に迷惑を掛けてしまった」
リクオ「言い訳なら後で聞いてやる。とりあえず下がってな」
鬼太郎「君も彼らと下がっているんだ」
雄大「は、はい!」

リクオと鬼太郎に下がる様言われた雄大、カナ、清継は邪魔に
ならないように物陰へと下がる。鬼太郎とリクオは彼らを守る
様に前へ立った。

リクオ「久しぶりだな、ガコゼ。妖怪帝国なんて所にいるらしいが、
 死んでも、その性根は治らねえようだな」
ガコゼ「ふん、妖怪帝国やGショッカーの協力を得られた今こそ
 貴様に斬られた恨みを晴らす。ガリキ!」
ガリキ「現れよ、ヨウキども!」

かつてリクオに斬られたガコゼは、恨みを晴らそうとガリキに
戦闘員であるヨウキを呼び出させる。ヨウキ達は一斉に現れ
鬼太郎やリクオの前に立ち塞がり、攻撃を始めた。

猫娘「シャアー!!」
つらら「てやぁ!」
青田坊「ふん!」

鬼太郎とリクオに攻撃しようとしたヨウキ達は鬼太郎の仲間である
猫娘、リクオの側近である雪女のつらら、青田坊らによって、
ねじ伏せられる。

猫娘「鬼太郎には手を出させないわよ!」
つらら「リクオ様、お怪我はありませんか?」
青田坊「てめぇら、リクオ様を攻撃しようとは、覚悟が出来ているんだろうなあ!!」

猫娘らも加わり、ヨウキ達はばったばったと倒されていく。そこでガリキは
物陰に隠れている雄大達を攻撃しようとする。

???「スカイ剣!」
ガリキ「ぐわぁ!!」

雄大達をガリキから助けたのは、ガリキ達妖怪と戦った三超神の
ビビューン、バシャーン、ズシーンだった。彼らも廃ビルの噂を聞いて
調べにやって来たのである。彼等三超神も加わり、勝機は鬼太郎らに
傾くのであった。

◇ ◇ ◇ ◇

鬼太郎やリクオ、三超神の活躍でガコゼ達妖怪は倒された後、雄大は
鬼太郎から危ない目に遭わないように注意をされるものの感謝し、
奇妙な体験を自身のサイトのブログに書き込むのであった。

雄大「そういえば清継も、僕と同じオカルトサイトを運営しているみたい
 だけど、今度会った時、このサイトの事を教えようかな?あ、KIYOさん
 からブログの感想が来てる!」

雄大と連絡を取っている「KIYO」があの晩出会った清継だという事を
知るのは、もう少し先になるかもしれない。

538ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/13(日) 12:15:06
【訂正】
×ガリリ→◯ガリキ

539ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/13(日) 19:57:38
≪優香を救え! Gショッカーの結婚式!?≫

倉重俊夫、22歳。親はかなりの資産家らしく、都内某三流大学を卒業後、
ろくに働きもせずに都内の某マンションの一室に引き籠りながら
一人暮らしをしている。ご近所付き合いや他者との交流はほとんどない…。

倉重「ぐへへへへ…優香ちゃん優香ちゃん優香ちゃ〜ん♪」

薄気味悪くニヤニヤ笑いながら、倉重はPCのモニターに映された
沢渡優香の画像や動画を、ずっと何時間も延々と見返し続けている…。
そして部屋の壁一面は全て、優香の学校生活からプライベートに至るまでの
あらゆる写真が所狭しと無数に飾られていた。
言うまでもなく、これらの写真や動画は全て盗撮された物である。
やがてPC内のデータに保存されている画像を検索していた倉重は、
ある一枚の写真に目が留まる。その途端、倉重の目は異様な殺意を漲らせるのであった。

倉重「…この男ォォォッッ!! ぶっ殺すッ!!!」

倉重の視線の先にある画像には、優香と仲良く一緒に
下校する様子の牧村光平の姿が…!

◇   ◇   ◇

ここ最近、沢渡優香はストーカー被害に悩まされていた。
余計な心配をかけまいと、光平や母・奈津子にも相談せずにいた優香だったが、
ついにある日の下校中、ストーカーである倉重が優香の目の前に現れた。

倉重「ゆ…優香ちゃん! ずっと…ずっと好きでした!
 付き合ってください!!」
優香「あなたなのね! 今まで私をつけ回していたのは!
 お断りします! 帰ってください!!」
倉重「ど、どうして!? ボクはこれほどまでに君を愛しているというのに!
 偉大なこのボクの求愛を受け入れられないというなら仕方がない。
 一緒に死んでくれ」
優香「――!?」

倉重はなんとナイフを取り出し、優香の手を掴んで
強引にどこかへと連れ去ろうとする。

優香「イヤッ!! なにするの!? 放して!!」
倉重「さあ、ボクと共に永遠の楽園に行くんだ!」

大ピンチの優香だったが、そんな彼女の危機を救ったのは、
たまたま通り掛かった彩堂寺戒だった。戒は倉重の腕を軽くねじ伏せる。

倉重「イタタタタッ!! 痛いッ! 腕が痛いよォォ〜ッ!!」
戒「失せろ、雑魚がっ…!」
倉重「優香ちゃん! ボクは絶対に諦めないからねえ〜ッッ!!」

戒にこっぴどく痛めつけられた倉重は、みっともなく泣き喚きながら
その場を退散した。

540ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/13(日) 19:58:19
優香「ありがとう彩堂寺くん。また…助けられちゃったね」
戒「勘違いするな。たまたま気まぐれを起こしただけだ。
 それにしても奴は何者だ?」
優香「数日前から変な手紙が送り付けられたり、尾行されたりしていたの。
 たぶんその犯人だと思う…」
戒「その事を牧村は知っているのか?」
優香「………」

優香は黙って首を横に振る。

戒「放っておけばあの男はまた現れるぞ。遠慮せずに牧村に相談した方がいい。
 奴ならこの程度の問題、どうにかしてくれるだろ」
優香「私の事を心配してくれているの?」
戒「だから勘違いするなと言っている! 俺はいずれ牧村――シグフェルとの決着をつける。
 それも対等の条件で正々堂々とな。お前のトラブルのせいで奴のコンディションが乱されては、
 せっかくのシグフェルとの対決も意味を成さなくなる」
優香「彩堂寺くん…」
戒「今日はもう遅い。気をつけて帰れよ」

こうしてこの日は別れた優香と戒だったが、彼が心配した通り、
案の定、倉重はまた懲りもせずに優香の目の前に現れた。

倉重「優香ちゃん、ボクとチュ〜しましょう!」
優香「やめてよ変態!! 誰か助けて〜!!」

またしても倉重に襲われた優香の窮地を救ったのは、牧村光平――でもなく、
彩堂寺戒――でもなく、デストロンの怪人ドリルモグラと戦闘員の一団だった!

倉重「ば、化け物〜!?」
優香「Gショッカー!?」
ドリルモグラ「リ〜ロ〜! どけぃ!そこの男! 貴様なんぞに用はない!!」
倉重「ひ、ひええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

ドリルモグラに脅された倉重は、
優香を置いて自分一人だけ一目散に逃げ出した。

ドリルモグラ「その娘はGショッカーに楯突く牧村光平の女だ!
 捕まえて人質にしろ!」
優香「いやぁぁっ! 助けて〜!!」

危うく拉致されるところだった優香だが、運よく近くを通りかかり
異変を察知した光平が駆けつけて来た。すぐさまシグフェルに変身して応戦する。
そして戒も現れてザジロードに変身してデストロンを蹴散らした。

シグフェル「ザジロード!? どういう風の吹きまわしだ?」
ザジロード「ふんっ…貴様がいつまでも雑魚相手に
 手間取るのを見ていられなかっただけだ!」

ドリルモグラ「ぐぬぬ〜これまでか! この場は退けい!!」

退却するドリルモグラたち。だが面倒な事に、光平や戒が変身する瞬間を
こそこそ隠れながらしっかり目撃していた者がいた。倉重だ。

倉重「なんてことだ! アイツらが天凰輝シグフェルと牙冥甲ザジロードだったのか!?」

541ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/13(日) 19:59:07
戦闘が終わり、ここで初めて光平は、優香のストーカー被害の件を知るのだった。

光平「どうしてもっと早く話してくれなかったんだ!?」
優香「ごめんなさい…。光平くんに心配かけたくなかったの」
光平「彩堂寺には話せたのにか? 俺ってそんなに頼りないかな…」
優香「そんな言い方って…! 私はただ――」
慎哉「おいよせよ二人とも!」
戒「フッ…牧村、貴様も女心が解らないようではまだまだだな」
光平「なんだとっ!?」
優香「やめて! 二人ともこんなところで喧嘩しないで!」

光平と優香の間に微妙な隙間風が生じていたその頃、
倉重俊夫はGショッカー基地の改造手術室へと拉致されていた。

倉重「な、何をする気だ!? やめろ! やめてくれ〜!!」
ドリルモグラ「この男には俺と同じ匂いを感じる…」
犬神博士「お前は牧村光平と彩堂寺戒に対して異様なほどの憎しみを
 抱いているらしいな。気に入った。その望み、我らGショッカーが
 叶えてやろう!」
倉重「ぎゃあああっ!!!」

倉重俊夫は、Gショッカー怪人ドリルモグラ2世として蘇り、
初代ドリルモグラとロンダーズ・ファミリーのストーカー刑事アベルから
直々に戦闘訓練を受けることとなる。

ドリルモグラ「シグフェルとザジロードを倒せば、至高邪神の祝福の下に
 お前と沢渡優香を結婚させてやる」
アベル「ボクらが清く正しいストーカー道という奴を、
 君にたっぶりと教えてあげよう」
ドリルモグラ2世「リ〜ツ〜!! 俺はシグフェルとザジロードが憎い!
 必ず奴らを殺して沢渡優香を手に入れる!」

二人のストーカー怪人によって
鍛え上げられたドリルモグラ2世は優香を誘拐し、
偽手紙でシグフェルとザジロードをそれぞれ某海岸へとおびき出す。
しかしそこで縛られていた優香は人形の偽物であり、
その場所には爆弾が仕掛けられていたのだった。

シグフェル「本物の優香はいったい!?」
ザジロード「謀られた!?」

爆発によって辺り一面は粉微塵と化した…。

542ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/13(日) 19:59:48
シグフェルとザジロードを始末して意気揚々でアジトに凱旋するドリルモグラ2世。
檻の中に閉じ込められている優香に自信満々にその事を告げる。

優香「嘘よそんなの!」
ドリルモグラ2世「信じる信じないはお前の勝手。
 しかしこれでお前は俺の妻になる事が決まったのだ!」
優香「誰があなたなんかと!」
アベル「抵抗しても無駄だ。キミにはこれを吸ってもらう」

アベルは優香に精神コントロールガスを吹きかけた。

優香「うっ…」

抵抗する力も意思も奪われ、優香は怪人たちの言うがままになってしまう

ドリルモグラ「直ちに我が息子の花嫁のために、漆黒の花嫁衣装を用意するのだ!」
ドリルモグラ2世「ありがとう親父!!」
犬神博士「あとはこのデストロンの婚約指輪を嵌めれば、この娘は本当に
 身も心もGショッカーになるのだ!」
アベル「さあ、結婚披露宴の始まりだ!」

一方、ドリルモグラ2世の罠に嵌まり爆発の中に消えたと思われていた
牧村光平と彩堂寺戒の二人は、仮面ライダーV3=風見志郎によって
助け出されていた。

戒「おのれ〜! 負けるものかぁ…! ぐっ…」
風見「待て、一人だけでどこへ行く? その怪我では無理だ」
戒「あのモグラの化け物との決着をつける。手出しは無用だ…!」

戒は風見が止めるのも聞かず、自分一人だけで
ドリルモグラ2世の待つアジトへと先行する。

光平「風見さん、いくら言っても無理ですよ。あいつには通じやしないんです」
風見「…光平、お前からそんな言葉を聞くとは思わなかったぞ」
光平「え…?」
風見「お前と彩堂寺戒との間の事情は勿論知っている。
 だがどうして最初から信じようとしない?
 どうしてそんな風に決め付けてしまう?
 同じ人間の心を持っているなら、必ず分かり合えるはずだ。
 まずは体と体で正面から思い切りぶつかってみろ!」
光平「風見さん…」

風見志郎の言葉で目が覚めた光平は、急いで戒の後を追うのだった。

543ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/12/13(日) 20:01:23
そしてGショッカー基地の教会では、
いよいよドリルモグラ2世と優香の結婚式が
執り行われようとしていたが…。

シグフェル「その結婚、ちょっと待ったああっ!!!」

優香「シグフェル!? よかった、生きてたのね…(涙」
ドリルモグラ2世「バカなっ! どうやって助かったのだ!?」

V3「ハハハハハ!! それはこの私が助け出したのだ!
 ドリルモグラ、貴様のやり口は熟知しているからな!」

ドリルモグラ「おのれライダーV3めええっ!!」
アベル「人の恋路を邪魔するとは無粋な!
 お前たちブレイバーズはドリルモグラ2世の
 純粋な愛を否定するのか?」

V3「それが貴様らの言う愛か? そんなものは愛ではない!!」

ドリルモグラ2世「ぐぬぬぬっ…!」

V3「シグフェル、雑魚は私が引き受けた!
 お前は優香ちゃんを助け出せ!」
シグフェル「はい! そちらは頼みます!
 ――ザジロード、今日のところは共同戦線だ! 構わないな?」
ザジロード「いいだろう。貴様との決着は、あのモグラの化け物を
 先に片づけてからだ!」

果たしてシグフェルとザジロードは、Gショッカーのストーカー怪人たちを倒して
無事に沢渡優香を救う事が出来るのか!?

544ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/22(火) 12:04:38
<<クリスマスパニック(仮)>>

12月24日はクリスマスイブ。街はイルミネーションに彩られ、大変賑わい、
まさにクリスマスムード一色だった。ブレイバーズの拠点であるブレイバー
ベースでもブレイバーズでクリスマスパーティーを行おうと準備が行われていた。

ガンテツ「ジングルベ〜ル、ジングルベ〜ル鈴が〜鳴る〜♪今日のパーティーは
 楽しみじゃのう!」
三郎「ええ。全員参加という訳にはいきませんが、ブレイバーベースのクリスマス
 パーティーは豪華な食事や催しがあるみたいですね」
甲児「確かビンゴ大会の景品が、ブレイバーズのスポンサーになっている企業から
 提供だったな」
ボス「きっと、スゴイ景品が用意されている違いないぜ!」

レッドマフラー隊の隊員であるガンテツは歌を唄いながら、ワンセブンのパートナー
である南三郎やマジンガーZのパイロットである兜甲児、甲児の仲間ボスらと
クリスマスの飾り付けをしながら、パーティーについて話題にする。
ブレイバーベースのクリスマスパーティーは、天道総司をはじめとするブレイバーズ
きっての料理人達による豪華な食事や、破嵐財閥や旋風寺コンツェルンといった
主要スポンサーの提供による景品が手に入る催しが開かれるのであった。

◇ ◇ ◇ ◇

クルシメマスオルグ「クリスマスに浮かれる人間共め!」
レインディアサンタ「貴様達には悪夢のクリスマスをプレゼントだ!」
デーボ・ヤナサンタ「我々クリスマス怪人の力を見ろー!」

だが、街にオルグのクルシメマスオルグ、エヴォリアンのトリノイド第21号
レインディアサンタ、デーボス軍の怪人デーボ・ヤナサンタといったGショッカーに
属するクリスマス怪人がクリスマスで賑わっている街を襲いだす。

ジョーカー「ふふふふ、クリスマスを台無しにされた事で人間達から、良い
 バッドエナジーが手に入る事でしょう!行きなさい、アカンベエ!!」
ベール「友達や恋人もおらず、一人ぼっちでクリスマスを過ごす奴がいる
 みたいだなぁ。面白い、貴様らをジコチューにしてやる!」

さらにバッドエンド王国の幹部ジョーカーとジコチューの幹部ベールは
それぞれクリスマスを台無しにされて悲しむ人々の放つバッドエナジーを
得る為、クリスマスを1人寂しく過ごして他人を羨む人々をジコチューに
変える為、クルシメマスオルグ達に協力してアカンベエやジコチューを
暴れさせる。

果たして、ブレイバーズはクリスマスを取り戻せるのか!

545ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/29(火) 16:56:40
>>544追加シーン

夕方。パーティーの準備も済み、いよいよブレイバーズによるクリスマスパーティーが始まる。
会場となる場所はGGGや勇者特急隊の勇者ロボの様な巨大サイズのメンバーでも参加
できるように格納庫で行われる。格納庫にはブレイバーズに所属する多くのメンバーが集まっていた。

エルファ「それでは、御集りのブレイバーズの皆様!これよりクリスマスパーティーを始めます!
 まずは佐原博士から乾杯のご挨拶がありますので、お手元のグラスをお取り下さい」

エルファに言われ、パーティーに参加するブレイバーズの面々はグラスを手に取る。そして設けられた
壇上に佐原博士が立つ。

佐原博士「諸君。今日は日頃の戦いを忘れ、大いにパーティーを楽しんでくれ。では、乾杯!」
ブレイバーズ一同「カンパーイ!!」

壇上に立った佐原博士は手短に挨拶を済ませ、乾杯をする。そして参加しているメンバーも
 乾杯をしてクリスマスパーティーは始まった。

ヨーコ「モグモグ・・・・このクリスマスケーキ美味しいわね!」
うさぎ「こっちのケーキも最高!」

ゴーバスターズの宇佐美ヨーコとセーラームーンこと月野うさぎは
テーブルの上にあるクリスマスケーキを食べて絶賛する。

リュウジ「そっちのケーキは確か、鴻上ファウンデーションの鴻上会長が
 作ったケーキだね。こっちのケーキは誰が作ったんだろう?」
???「ホホホ、ワテクシのケーキをお褒めいただきありがとうございます!」
ヨーコ&うさぎ「ぶほぉ!!」

リュウジは鴻上会長がクリスマスケーキを作った事をヨーコ達に話すが、
もう一品のケーキが誰が作ったのか疑問に思っていると、いかつい恰好で
スキンヘッドの男(?)が現れ、突然の登場にヨーコとうさぎは食べていた
ケーキを吹き出しそうになる。

奏「もしかして、有名なパティシエの凰蓮さんですか!?」
響「知っているの?奏」
奏「『シャルモン』っていう人気の洋菓子店の店長さんで、フランスの
 有名な大会を優勝する程、高い実力を持ったパティシエよ」
凰蓮「あら、あなたが噂のプリキュアの女の子ね!ワテクシの事を
 知っていてくれるなんて光栄だわ」

スイートプリキュアの1人、キュアリズムこと南野奏は実家がケーキショップで
自身もパティシエを目指している事から、現れた人物が、有名なパティシエ
である凰蓮・ピエール・アルフォンゾである事を知っていた。凰蓮は弟子の
城乃内秀保と共にクリスマスケーキを提供しにパーティーに参加したのであった。

奏「このケーキ、どういうレシピなんだろう・・・・?」
凰蓮「あら、レシピが気になるかしら?よかったら、今度教えてあげてもいいわよ」
奏「本当ですか!ありがとうございます」

ケーキ作りという共通点から、奏と凰蓮はケーキ談義で会話が弾むのであった。

木更「何で、アンタがここにいるのよ!」
未織「あら?ウチもブレイバーズのスポンサーの1人や。パーティーに参加してもおかしくはない。
 里見ちゃん、向こうに美味しい料理があるから一緒に食べましょ!」
蓮太郎「お、おい!」
木更「ちょっと!蓮太郎君は私と食べるのよ!」
延珠「ム!ズルいぞ。蓮太郎は私と食べるのだ!」
ティナ「お兄さん、私とケーキ食べませんか?」
蓮太郎「・・・・勘弁してくれ」

パーティーに参加しに来た蓮太郎達だが、ブレイバーズのスポンサーとなった
司馬未織も参加しに来ており、天敵の登場に木更は不満を漏らす。そして
蓮太郎を独占しようと未織が連れて行こうとするので、木更や延珠、ティナは
蓮太郎の取り合いが起こるのであった。

ボス「くそ〜、あんなカワイイ女の子に囲まれて羨ましいぜ!」
ヌケ「俺達、何時になったら彼女が出来るんだろ・・・・」
ムチャ「腹いっぱい食べて、忘れましょ!ボス」

蓮太郎が木更達に囲まれている姿を見て、女子にモテずにいる
ボス達は、その姿を羨む。

546ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2015/12/30(水) 18:29:55
>>546の続き

護「氷竜達、パーティー楽しんでる?」
氷竜「はい。ワンセブン達とパーティーを楽しんでいる所です」
三郎「ワンセブンもワンエイトも楽しんでいるようだね」
ワンエイト「アア。彼等ト盛リ上ガッテイタ所ダ」

氷竜達勇者ロボやワンセブンにワンエイト、バディロイドなどの
ロボットが集まっている所に、GGGの隊員である護やワンセブンの
パートナーである南三郎らがやって来る。ワンセブンとワンエイトは
勇者ロボと比べてサイズが大きいので後ろの方にいた。

ヒロム「こちらもロボット同士で盛り上がっているようだな」
ニック「ああ。普段一緒に戦っているが、こうして話すっていうのも
 中々ないからな。楽しくし・・・・・」
J「皆、エネトロンの缶はちゃんと片づけるんだぞ!」
ニック「被るなよ!」

ニックもエネトロンを飲みながら、他のロボット達とパーティーを楽しんでいる事を
パートナーのヒロムに話そうとしたが、Jことビート・J・スタッグが会話に割り込んで
きたので、ニックはツッコミをいれる。

ブラックガイン「これがクリスマスパーティーか・・・・・」
ガイン「ブラックはクリスマスが初めてだったな。ああいったパーティーを楽しむ
 皆の笑顔を守っていきたいものだな」
ブラックガイン「そうだな・・・・」

ガインの超AIをコピーして生まれたブラックガインは初めてのクリスマスパーティーを
迎え、パーティーを楽しむブレイバーズのメンバーの笑顔に感動していた。
「兄」であるガインは、この笑顔を守りたいとブラックガインと改めて誓う。

テレビの司会者『さぁ、始まりました◯◯◯◯(番組名)クリスマススペシャル!
 オープニングを飾るのはANGELとTHEHEARTSによるコラボをどーぞ!」
イサミ「あっ!銀牙さん達の曲だ」
ソウジ「ライディーン戦士の皆さんや真琴さん達は今夜、この歌番組に出演するんだったね」

会場に設けられた巨大なモニターに、今夜歌番組に出演するANGELや剣崎真琴らの姿が映り、
ANGELの歌が流れ出す。イサミなど、その歌を聴くのであった。

マイク「う〜、マイクも歌いたいもんね〜!」
栄人「歌か・・・・俺も久しぶりに歌うか!」
忍「俺も、久しぶりにギターをやぁぁってやるぜ!」
ドクター・ウェスト「ギターならば、我輩も負けていられないのであ〜る!」
キッド「なら、セッションするか?」

テレビから流れる歌を聴いて、ロックが好きなマイク・サウンダース13世や
一時的にボーカリストだった狼座の聖闘士、栄人。ギタリストでもある
藤原忍やドクター・ウェスト、ブラスター・キッドは歌やギターを演奏したくなるのであった。

エルファ「会場に御集まりの皆さん!これよりビンゴ大会が始まりますので
 集まって下さい」

パーティーを楽しんでいた面々は、エルファからビンゴ大会が始まる事を告げられ、
エルファのいる所まで集まるのであった。

547ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/01/02(土) 18:31:30
>>546の続き。

クルツ「さぁ〜て、本日のメインイベントのビンゴ大会の時間だ!
 ここからはエルファに代わって、この俺クルツ・ウェーバーが
 仕切らせてもらうぜ!」
マオ「早くやれ〜!ヘボ司会者!」
ミサト「そうだそうだ!」
シンジ「あの2人、もう出来上がっている・・・・・(汗」

エルファに代わり、クルツがビンゴ大会の司会進行を行う。酒を飲んで
既に酔っているマオとミサトの様子にシンジは呆れる。

クルツ「まずは豪華賞品の紹介をしていくぜ。第5位は四葉ありす嬢からの提供、
 ファンシーなぬいぐるみだ!」
ありす「当たった方は可愛がってあげて下さいね」ニコッ

ありすが賞品として提供したのは、可愛らしいファンシーなぬいぐるみだった。

舞亜「(かわいい・・・・///)」
陽「欲しいのか?」
舞亜「いや、別に私は・・・・」
陽「俺が取ってやる」
舞亜「・・・・ありがとう///」

アーシア「・・・・・」
一誠「アーシアもぬいぐるみが欲しいのか?なら俺が当ててプレゼントするよ」
アーシア「ありがとうございます、一誠さん!」
リアス「あら、私達にはプレゼントは無いのかしら?」
朱乃「妬けちゃいますわ」
小猫「・・・・・ズルいです、先輩」
一誠「あ、いや!そういう訳じゃ・・・・・」
リアス「ふふ、冗談よ♪」
ゼノヴィア「アーシアは大切な家族だ。私達も当てたらアーシアにプレゼントするよ」
アーシア「ありがとうございます。皆さん!」

恋人や大切な人にプレゼントしようと、陽や一誠は張り切る。
続いて発表された第4位の賞品は、中川グループの御曹司で
警察官の中川からの提供で、彼のコレクションしているスポーツカーだった。

駆流「おお、カッコいいじゃん!」
真吾「あの車に乗って、レースに出場してみたいな」

選ばれしドライバーの1人である轟駆流やバイオマンのグリーンツーこと
高杉真吾といった車好きの面々は興味を持つ。

クルツ「次は万丈からの提供で、この【ナイトフューリーの爪】だ!」
五飛「ムッ!あれは・・・・・」
デュオ「知っているのかよ、五飛!」
ドモン「その昔、ヴァイキングの英雄が従えていたというドラゴンの爪・・・・・」
ダイゴ「それを手にした奴は皆から勇者として湛えられるって親父から聞いた事があるぜ!」
剣持「ここでお目にかかる事が出来るとは・・・・」

ブレイバーズの中でも屈強なメンバーは万丈が用意した賞品に、先程のスポーツカーとは
別に盛り上がっていた。

クルツ「んじゃ、次はクライン・サンドマンからの提供だ!2位になった奴は
 サンドマンの所で経営している温泉、「愚裸美温泉」に宿泊できるぜ」
サンドマン「ブレイバーズの戦士諸君、戦いの日々の疲れを是非、癒してくれたまえ」

ブレイバーズのスポンサーの1人でもあるクライン・サンドマンは自身が所持している
温泉旅館を提供する。

虎徹「温泉かぁ・・・・・温泉に浸かりながら一杯とか最高だな!」
獅子王「それいいな!おい、天晴。温泉を当ててオレを連れてけ!」
天晴「応、オレに任せろ!」
喜美「温泉といえば、美肌ね!」
春麗「絶対、当てなくちゃ!」

温泉の話を聞いて、虎徹や獅子王の様な中年メンバーや葵・喜美や
春麗など美容を気にする女性メンバーは興味を示す。

クルツ「そんじゃいよいよ1位の発表だ!1位の賞品は、この日の為に
 このフードロイド、バーガミールを使って撮影したブレイバーズ女子
 メンバーの機密写真集だ!!」
一誠「うぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」
ボス「機密写真って何が機密なんだ!??」
トーリ「そりゃ、やっぱり色んな所が機密なんだろ」ヘラヘラ

クルツが発表した1位の賞品に、ブレイバーズの男性メンバーから
雄叫びに近い歓声が上がる。実はクルツはこの日の為にフォーゼの
サポートメカであるフードロイド、バーガミールを借りてこっそり女性
メンバーの写真を撮影したのであった。

茉子「私達の写真を見せる訳にはいかないわね」
モネ「絶対、1位を当てなきゃ!」

自分達の恥ずかしい写真を見せる訳にはいかないと女性メンバー達も
俄然やる気を出すのであった。

〜その後のオチ〜

その後、ビンゴで1位になった者が現れるが、Gショッカーが街で暴れて
ブレイバーズが出動。機密写真を手に入れるが、写真には男性メンバーの
あられのない姿を収めた写真だった。実はこうなる事を予想して、あらかじめ
バーガミールに写真を入れ替えさせたのであった。1位になった人物は
ガックリする・・・・というオチを予定。

548ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/02(土) 19:20:30
【オリジナルキャラクター案】

○吉村 遥香(よしむら はるか)

外見:ttp://www.geocities.jp/oa002843/gallerymisiyou.html
上記URL先の一番下から3番目、左から3番目。

イメージキャラクターボイス:ココナラで出品登録しているネット声優さんに依頼予定。

プロフィール:破嵐財閥などの支援により事業再開したブルーリサーチの見習いアルバイト調査員。
ブルースワットの協力者であり現社長秘書である麻生すみれ(スミレ)の大学の後輩で、19歳の女子大生。
社長である広瀬 剛(シグ)の正体とその経歴、昔のブルースワットとスペースマフィアの戦いの事情については、
過去のある出来事(Gショッカーに襲われたところをシグに助けられた)がきっかけで知っている。
ブルーリサーチに誘われて働くようになった経緯も同様である。

ブルースワットが最初に戦っていた当時のスミレとよく似ていて、先走りとおっちょこちょいの性格で、
シグやブレイバーズのヒーローたちの足を引っ張ってしまうところもあるが、一応これでも優秀な調査員。
しかし、まだ見習い調査員に危険な仕事は任せられぬと言われ、簡単な仕事しか回してもらえないために
本人は少々不満気味である…。

シグの息子ザジとも仲良しで、よく社長のシグや社長秘書のスミレの目を盗んで、
内緒で彼を一緒に極秘調査活動に連れ出している。

大学に入ってからはやめてしまったものの、実は高校時代は女子柔道部の所属で、
都大会や関東大会での優勝経験もアリ。油断さえしなければ、ショッカー戦闘員程度の
相手であれば余裕で返り討ちにする事も可能(しかし結局油断してしまい、敵に捕まって
人質にされてしまうのは毎回お約束のパターン)。また宇佐美 星児(セイジ)ほどではないが、
コンピューターの扱いにもそこそこ長けている。

鳴海 翔(ショウ)と美杉 沙羅(サラ)については、直接の面識はまだ今の時点ではないが
大方の話はシグたちから聞いており、憧れを抱いている。

『闘争の系統』設定資料集(まとめサイト)にて、
ココナラのネット声優さんに音声による台詞を収録してもらった上で、
「吉村ハルカの報告リポート!」と題して、ナレーションの形で
『闘争の系統』オリジナルキャラクターたちの紹介や、
暗躍する各勢力の近況分析報告などをアップする事を検討中。

549ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/05(火) 09:53:10
≪東京陥落編-1(仮)≫

今日は、マシンガルーダの定期的なメンテナンスの日である。
ダイナピンクこと立花レイが、朝倉家まで機体を引き取りに来た。
マシンガルーダのコンピューターには、立花レイが開発した
動物語の翻訳機能も搭載されていたからである。

レイ「それじゃあ光平くん、マシンガルーダは暫く預かるわね」
マシンガルーダ「では光平、行ってきます」
光平「ああ、ガルも気をつけてな」
慎哉「しばらくの間だけとはいえ、なんか寂しくなるな…」
くらのすけ「わんわん!!」

こうしてマシンガルーダはブレイバーズの車両整備基地へと
数日間の予定で引き取られて行ったのだが、その様子をスパイメカを使い、
地底のグランギズモの指令室から確認している者がいた。
ジャシンカ帝国のカー将軍である。

カー「これで相棒のいないシグフェルの戦力は、ここ数日の間だけ大幅にダウンする。
 この時を待っていたのだ!」

ジャシンカと同盟を結ぶ不知火族と邪魔大王国が九州にて一斉蜂起し、
ブレイバーズの注意が九州に向けられている隙をついて、
ジャシンカ帝国は海防大学付属高校を襲撃して占拠するという
学園ジャック事件を起こす。大勢の生徒や教職員が人質となった。

サイシンカ「動くな牧村光平!」
コウモリシンカ「もしおかしな真似をすれば、学校中に仕掛けた爆弾の
 起爆スイッチを押すぞ!」
光平「くっ…!」

囚われの身となった光平は、外部からもよく見えるよう
校舎屋上に高く掲げられた十字架に磔にされてしまった。
ブレイバーズへの威嚇と牽制が目的である。

三葉虫シンカ「どうだ天凰輝シグフェル! わざわざお前のために
 特注して拵えてやった磔柱の居心地は?」
バクシンカ「そこでブレイバーズの最後を、しかと見物しているがいい!」
光平「ブレイバーズがお前たちなんかに負けるもんか!!」

カー将軍の目論見通り、最大の難敵シグフェルの動きは
これで完全に封じられたのだった。

550ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/05(火) 09:53:51
やがて東京はジャシンカ帝国の手に落ちてしまう。東京に入城を果たした
若き帝王メギドは、一般市民の女性をレイプしようとしていたシッポ兵を見つけるや、
即座に問答無用で一刀両断に切り捨てる!

シッポ兵A「ギャアアッ――!! メギド様…なぜ…っ?」
メギド「愚か者! 我がジャシンカ帝国は神聖にして名誉ある軍隊である!
 そのジャシンカの誇りを泥で汚そうとする者は許さん!」
キメラ「皆の者もよく聞きなさい! 一般市民への強姦や略奪は特に禁じます!
 これに背く者は帝王メギドの名において反逆の罪にて処刑される事になるでしょう!」

自軍への綱紀粛正を厳しく引き締めた帝王メギドは
次に「興味がある」と言って、磔の牧村光平と対面する。

光平「俺はどうなってもいい。でも学校のみんなは解放してくれ」

この光平の態度に感服したメギドは、すぐに他の人質たちを全員解放した。

メギド「牧村光平との約束により、現時刻をもってお前たちは全員解放される。
 生命は保障しよう! どこへでも好きなところへ行くがよい!」

優香「いやっ! 光平くん一人だけを置いてなんか行けない!」
佳代「バカッ! あたしだって悔しいよ! でもあたしたちが
 ここに残ったってどうすることも出来ないじゃないか!」
慎哉「沢渡、ここは錦織の言うとおりだ…」
紗希「行きましょう沢渡さん、ここを出ればきっとチャンスも出て来るわ」
雄大「待っててください光平先輩! 必ず助けに戻りますから!」

こうして高校の敷地内から、生徒や教職員の姿は一人もいなくなった…。

メギド「カー将軍、俺は甘いと思うか?」
カー「いえ、これでよろしゅうございます。被征服民どもに
 新たな支配者の度量をお示しになられました。それに、
 これで数匹の鼠どもを泳がせることにも繋がりますゆえ」
メギド「後の作戦は任せたぞ!」
カー「御意!」

光平の仲間たちは、自由の身になれば必ず都内に潜伏している
ブレイバーズと連絡を取ろうとするに違いない。そこを尾行して
現場を抑え、一気に敵を一網打尽にしようと企むカー将軍の策であった。
果たしてジャシンカに占領された首都・東京の運命や如何に!?


***サラジア共和国駐日大使館***

サラジアの国籍と外交官特権を取得し、「外交顧問」の肩書きで
大使館の敷地内に匿われている、日本の元国家防衛局長官・真影壮一。

真影「ジャシンカもなかなかやるではないか」
書記官「直ちに東京を掌握したジャシンカの新政権を
 我が国としても承認する声明を発表しましょうか?」
真影「それはまだ早い。もうしばらく様子を見て、
 ブレイバーズとジャシンカのどちらが最終的に勝つか
 見極めてからでも遅くはないだろう。今はそれよりも――」

真影の手には、北上紗希の姿が映った一枚の写真が握られている。

真影「今のこの混乱時こそ、アルハザード閣下が抹殺したがっている
 この少女の息の根を止める絶好の機会だとは思わないかね?」

本人の知らないところで、北上紗希にも魔の手が伸びようとしていた…!

551ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/05(火) 10:02:13
≪吉村ハルカの追跡リポート!(第1回)仮原稿≫

初めまして! 私は吉村遥香、19歳の女子大生です。
「吉村ハルカの追跡リポート!」記念すべき第1回目は
皆さんに、私がアルバイトで勤めている情報調査会社・
ブルーリサーチについてご説明しますね。

創業当時のブルーリサーチは「よろず相談オフィス」として
小さな事務所でスタートしたそうなんですけど、あまり儲からずに
経営状態は常に火の車だったんですって。でも今では破嵐財閥や
四葉財閥など大手のスポンサーが幾つもついて急成長!
東京湾に建設された都市「メガロシティ」の中央に聳える
メガロビルの一画に広いオフィスを構え、私を含めた300人近い
調査人員を抱えるまでになっているんですよ♪
ここだけの話…ウチの広瀬社長、実は正体は異星人なんです。
社長秘書で私の大学の先輩でもある麻生すみれさんや
他の仲間たちと一緒に、過去に地球を侵略しに来た
悪いエイリアンと戦っていたんですって。私もそれを知った時は
驚いたけれど、そのお話については、またいつか別の機会に
したいと思います。

ブルーリサーチは地球を守るヒーローたちの防衛組織ブレイバーズ
の協力企業として、今日もまた、平和を脅かす悪の組織の動向を
常に追っているのです!

552ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/06(水) 11:08:42
≪軍師官兵衛、ジャシンカ帝国に仕官す≫

来たるべき東京大侵攻作戦に備え、地底人、地上人を問わず
武芸を誇る猛者たちを各地から傭兵として募っている有尾人一族ジャシンカ帝国。
今日も若き帝王メギドが直々に、傭兵たちの腕を見るため御前試合が開かれていた。

傭兵A「たぁーっ!!」
官兵衛「ふんっ!!」

史実の筑前福岡藩の祖・黒田孝高(如水)と同じ姓名を持ち、
『戦国BASARA』の世界から時空を超えてやって来た戦国武将・黒田官兵衛。
帝王メギドの御前にて木刀で相手と戦っている。

傭兵A「チッ…引き分けか」
官兵衛「いや、小生の勝ちだ」
傭兵A「何を言うか!?」
官兵衛「今の勝負、真剣ならばお主が先に斬られておる」
傭兵A「ならば真剣にて今一度勝負だ!」
官兵衛「メギド陛下のお許しがあればな」

メギド「構わぬぞ。面白い。やってみよ!」

試合進行係のシッポ兵たちが、それぞれに木刀と交換で真剣を手渡そうとするが、
官兵衛は「小生はこれでいい」と言って拒否し、手枷の先についている鉄球で充分だという。

傭兵A「ははは、お主、その鉄の球で戦おうと言うのか!?」
官兵衛「そういうお主こそ、この地底では戦争好きで聞こえたバガール族を名乗っているそうだが、
 その刀の構えはまさしく天童式抜刀術。察するに…地底人に成り済ました裏天童の密偵か?」
傭兵A「――Σ(゚д゚lll)!? うりゃああああああ!!!!!!!!!」

官兵衛の言葉に一瞬動揺を見せた相手は、
すぐさま口を封じようと有無を言わさず斬りかかってきたが、
官兵衛が力技で振り回した鉄球で一撃のもとに顔面を叩き潰された。

傭兵A「ぐぎゃああっっ――!!」

顔が血まみれとなって潰れた相手の無残の死体から衣服の襟もとを破いて、
官兵衛は密かに縫い付けてあった天童からの指令書を見つけ出す。

官兵衛「やはり睨んだ通り、天童の手の者。
 探索の指令が詳しくこの手紙の中に書いてござる」

官兵衛から天童の間者が隠し持っていた指令書を受け取り、
メギドはその記された内容にざっと目を通す。

メギド「フフフッ…キメラ、それにカー将軍。
 どうやらよい拾い者を見つける事ができたようだぞ」
キメラ「はい」( ̄ー ̄)ニヤリ
カー「そのようで…」( ̄ー ̄)ニヤリ
メギド「黒田官兵衛とやら、気に入ったぞ! 我の元に仕えよ」
官兵衛「ハハッ!」

こうして黒田官兵衛は帝王メギドの配下となった。

553ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/01/13(水) 15:07:42
>>552の続き。

メギドの配下となった官兵衛は、メギドから女王キメラと共に九州へ
行くように命じられた後、用意された部屋に案内される。もっとも、
官兵衛には巨大な鉄球が付いた手枷が着けられている為、元々は
牢屋だった部屋を急遽、改造した部屋だった。

官兵衛「ふっふっふ・・・・やったぞ!小生にもツキが巡って来たぞぉぉぉ!!」

部屋に入り、1人になった官兵衛は大きく叫んだ。官兵衛は優れた軍師であるものの
生まれつき不運の星の下にいるせいか、やる事なす事、裏目に出てしまい失敗続きだった。
(付け加えて、口の悪さとうっかり屋な所も失敗の原因でもある)

官兵衛「思えば、小生も妙な場所へ来ちまったもんだ・・・・・・」

官兵衛はこれまでの事を思い返す。

――それは、黄泉還り現象や時空クレバスの発生が始まった頃。元の
世界で官兵衛は自身に付けられた手枷を外す鍵を探して、西から東へ
探し回っていた所、気が付けば見た事も無い巨大な建物ばかりの土地へと
来てしまっていた。その土地こそ、現在の地球である。

官兵衛「一体、此処は何処だ・・・・?」
警察官「おい、そこの君!その両腕についている手枷は何だ!?まさか、
 刑務所から脱獄したとかじゃないだろうな」
官兵衛「い、いや・・・・小生は決して怪しい者では(汗」
警察官「言い訳は後で聞く!とにかく、そこの交番に来てもらうよ」
官兵衛「な、何故じゃああああ!!」

通りかかった警察官に不審者として、交番に連れてかれそうになった
官兵衛は、その場を逃げ出す。しかし重い鉄球を引きずっているので
動きが遅い。何より目立つ格好をしているので、すぐに追手が来てしまう。

官兵衛「何とか逃げなければ――ん?」
アバレンジャー「ダイノボンバー!」
バクダンデライオン「グワァァアアア!!」ドカーン
官兵衛「何故じゃああああああ!!!」

逃げていた所、偶々アバレンジャーとエヴォリアンのトリノイド、
バクダンデライオンとの戦闘に出くわしてしまい、丁度必殺技を
ぶつけた所なので、その衝撃により官兵衛は吹っ飛んでしまう。
吹っ飛んだ官兵衛は、ある屋敷の庭に落ちてしまう。

官兵衛「イテテ・・・・・ヒドイ目に遭った」
使用人A「貴様、ここが天童菊之丞閣下の屋敷と知っての狼藉か!」
使用人B「生きては返さんぞ!!」
官兵衛「だぁぁぁ、刀なんぞ向けおってあぶないだろうが!

吹っ飛んだ先は、何と天童菊之丞の屋敷の庭で、屋敷の使用人達は
天童流抜刀術で庭に落ちた官兵衛に斬りかかる。官兵衛は斬られまいと
鉄球を地面に置いて両手で何回も打ち付けて周囲に衝撃波を起こす技
“厄当り”で衝撃波を起こして使用人達を怯ませた隙に、その場を何とか
逃げ出す。しかし、その後運悪く川へと落ちてしまい、重い鉄球によって、
川の底へと沈んでしまう。

官兵衛「ブハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・・死ぬかと思った」

しかし、根性で下水道の入り口に辿り着いた官兵衛は、鉄球を
引きずりながら下水道の中を彷徨う。その後、官兵衛は下水道を
彷徨っている内にジャシンカ帝国のシッポ兵に連行され、労働に従事。
やがて官兵衛は口は悪いものの、元の世界では部下に慕われていた為か
他の労働者と打ち解け、この世界について教えてもらう。(その過程で、
天童の屋敷で、使用人達が使った剣術が天童流抜刀術という事を知る)

官兵衛「(ここにいる奴らは、小生と同じ薄暗い地下よりも、あの地上を
 目指すばかりかもしれない・・・・・)」

他の労働者やジャシンカのシッポ兵らと、長く一緒にいる内に、そう思える
様になった官兵衛はメギドが東京大侵攻作戦に備えて兵力を集めている
話を聞き、自身の野望の為にも御前試合に参加し、今に至るのであった。

官兵衛「小生は今度こそ掴むぞ、あの天窓の箒星を!」

1人改めて決意した官兵衛は、後日キメラの部隊に従軍して
九州へ向かうのであった。

554ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/19(火) 16:00:17
≪シグフェル、新たなる戦いの始まり-1≫

***サラジア共和国・副大統領官邸***

謎のヒーロー・シグフェルの正体は牧村光平であった。
Gショッカーが掴んだこの情報は、
直ちにサラジア共和国のアフマド・アルハザード副大統領の下へも打電された。

アルハザード「牧村光平…。
 まさか…いや、名前からして間違いない…。
 うむ…やはりそうだ…!」

ネロス帝国から送られてきたシグフェルの資料を持つアルハザードの手は、
わなわなと震えているのであった。

秘書N「牧村光平、17歳。
 東京の海防大学付属高校に在籍している学生です」
秘書R「彼の両親は幼い頃にサラジアで死亡しており、
 現在は東京都内の朝倉家という民間人の家庭に身を寄せているようです」
アルハザード「その両親が問題なのだ!
 エゴスのホウタイ怪人が調べ上げたというこの資料によれば、
 奴の父親はあの牧村陽一郎ではないか」
秘書N「10年ほど前、中近東方面で活動していた日本の外交官ですね」
秘書R「ご存じなのですか? 副大統領」
アルハザード「うむ。奴はちょっとした有名人でな…。
 もう20年近く前の事だが、光一郎は赴任先のアルジェで
 石油王アルシャード一族の娘と恋に落ち、
 そのまま駆け落ちしてしまったそうだ。
 お前達はまだ子供だったので知らんだろうが、
 アルシャードは激怒して日本への石油の輸出を止めるとまで言い出し、
 それはもう大騒ぎになったものよ」
秘書R「そのような事が…」
アルハザード「結局、何とか事は穏便に収まったが、
 日本の外務省を揺るがす一大スキャンダルだったゆえ、
 政府はこの件を一切シークレット扱いにしておる。
 噂によれば、駆け落ちした二人の間には息子が生まれたとの事だが、
 どこでどうしているのか、知る者は今まで誰もいなかった…」
秘書N「その息子こそが、この牧村光平…」

しばらく押し黙っていたアルハザードは、
顔に噴き出す冷や汗をハンカチで拭うと、呟くように言った。

アルハザード「…殺さねばならん」
秘書N「はっ…?」
アルハザード「牧村陽一郎の息子は抹殺せねばならん。
 万が一にも奴が父親からあの秘密を聞かされていれば…。
 この私にとって一大事となる」
秘書R「…?」
アルハザード「もたもたしている暇はない。
 一刻も早く牧村光平をこの世から葬り去るのだ!」
秘書N・R「…! かしこまりました!」

555ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/19(火) 16:01:22
***日本・東京メガロシティ 海防大学付属高校テニスコート***

放課後の部活練習時間……。
だが今日はいつもとは違い、テニス部のコートに
牧村光平の姿はない。

優香「光平くん、今日も学校お休みなのね…」
慎哉「あのバカッ…」

陸上ウェア姿の沢渡優香が、テニスコートのフェンス越しに
テニスウェア姿の朝倉慎哉と話をしている。
慎哉は、光平がブレイバーズに加わった事に
まだ納得していない様子である。

優香「光平くんがブレイバーズに行ったこと、まだ怒ってるの?」
慎哉「そんなんじゃねーよ……」
優香「熟慮の末に光平くん自身が決めた事だもん…。
 私たちもその判断を尊重してあげようよ」
慎哉「………」


***ブレイバーベース・バトルシュミレーションルーム***

エルファ「これよりシュミレーションスキャンを開始します。
 準備はいいですか?」
シグフェル「ああ、やってくれ!」

ブレイバーベースのナビゲータービジョンロイド・エルファの開始の合図と共に、
何もない荒野の中央に一人立つシグフェルを狙って、無数の訓練用球体型バトルポットが
浮遊しながら群れを成し、次々と猛スピードでビーム攻撃を仕掛けて来る。

シグフェル「……!!」

シグフェルは瞬速で頭上に飛翔し、高速で接近してくるバトルポットたちをかわしつつ
無駄のない動きで、炎の手刀を用いて片っ端からバトルポットを切り裂いて戦闘不能にしていく。
超人機メタルダーの必殺技「レーザーアーム」を参考にして編み出した攻撃技「フレイムアーム」だ。

さらにシグフェルは、残ったバトルポットを谷間へと巧妙に誘導し、
そこに敵機が集中してきたところで両手で印を結び、
胸部の辺りより超強力な熱光線を発射した。

シグフェル「――ヴァジェト・レイ!!!!!!」

残っていたバトルポットは、これで全て全滅した。広範囲に跨る敵に対しては有効な破壊光線技だ。
古代エジプトの蛇の女神「ヴァジェト(Vaget)」が悪を焼き尽くすために用いたと伝えられる
燃えさかる炎にちなんで、この技は「ヴァジェト・レイ」と名付けられた。

シグフェル「――!?」

訓練用MA「グゴゴゴォ…!!」

間髪入れずに新たな敵の気配に気づいたシグフェル。背後に振り替えると、
そこには全長60メートルはあろうかという巨大モビルアーマーが立ちはだかっていた。
モビルアーマーはシグフェルめがけてメガ粒子砲を連射してくる。
まるで虚空を舞うように、容赦のない敵の攻撃を回避し続けるシグフェルは、
右腕を天高く掲げて叫ぶ!

シグフェル「フレアセイバー!!」

シグフェルの右手の拳が炎に包まれ、プレシャスの剣フレアセイバーが掌の中で具現化する。
戦闘力が急激に上昇したシグフェルは、真上から一刀両断でモビルアーマーを
真っ二つに切り裂いた。轟音と共に爆発し崩れ落ちるモビルアーマー。

556ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/19(火) 16:02:26
ガラス越しにシュミレーションルームでのシグフェルの戦闘能力解析作業の
様子を見守っているブレイバーベース科学陣の面々。

四ッ谷「凄まじいまでの戦闘能力じゃな」
ギルモア「これでシグフェルの持つ全スキル及び
 スペックに関する解析は問題なく終了じゃ」
佐原「だが問題は次だ…」

ブレイバーベースでは、光平本人の同意も得た上で、
血液や毛髪の採取、遺伝子の分析、CTスキャンによる体内画像の解析に至るまで、
医療スタッフによるシグフェルの身体の分析作業が開始された。
これは光平本人も元から望んでいた事であった。
しかしブレイバーズの誇る宇宙最先端の医学と科学技術力を持ってしても、
超生命体としてのシグフェルの肉体の秘密に迫る事は困難を極めた。

光平「…つまり、どういう事なんですか?」
ウルシェード「お前さんの体は原子レベルの段階で
 ナノマシンと置き換えられとる。信じ難いことじゃが、
 こんな技術は地球上は勿論、宇宙のどこの星にだって
 まだ存在しない」
豪「こんなことを言われるときっと不快に思うだろうけど、
 君の肉体はナノマシンが神経組織を伝って全身の細胞に侵食していて、
 まさに戦うための生体兵器というべき存在に進化しているんだ」
光平「生体…兵器……」

基地内の診察室で、光平はドクター・ウルシェードと尾村豪から
分析結果の説明を受けていた。予感していた事とは言え、
「生体兵器」という言葉に光平は少なからずショックを受ける。

佐原「光平君、落ち着いて聞いてほしい。
 残念ながら今の我々の科学力では、
 君の肉体を元に戻す事は不可能だ。
 お役にたてず申し訳ない…」
光平「いえ、気にしないでください。
 ショックじゃないと言えば嘘になりますけど、
 これでスッキリしました」
豪「光平君…」
光平「実の事を言えば、もうこの身体の事は諦めてたんです。
 だけど俺はここに来て、俺と同じように自分の意思に反して
 普通の人間とは違う力を身につけてしまった人たちが
 他にも大勢いる事を知りました。そしてその人たちはみんな、
 事情や経緯はどうあれ、その力を世の中のよいことのために
 役立てようと前向きに頑張っています…。俺もそんな人たちに
 少しでも近づければ…」

ブレイバーズにとって思惑が外れた点は、謎の怪物群「イーバ」の正体について、
シグフェルから何か有力な情報を得られるのではと期待しながら、
実際はシグフェル=牧村光平自身もイーバについてはほとんど何も知っておらず、
具体的な証言や情報の類が全く得られなかった事である。

しかし、光平をシグフェルに改造したと思われる東条寺理乃が、
イーバとも何らかの関係を持っている可能性が高い。
そちらの方は警察機関の方で継続して追跡・捜査が行われるだろう。

光平をシグフェルへと変えた謎の人体実験による生命改造技術…。
エゴスのホウタイ怪人は光平に「改造神(ゴッドサイボーグ)」と呼んでいたが、
果たしてどのような関係があるのであろうか…?

557凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2016/01/20(水) 17:50:05
≪メルヴィオンの沙也可一揆≫

黄泉がえってサラジア軍の将となったブリューヌ王国のザイアン・テナルディエは、
雑賀孫市らの雑賀衆を配下に従え、メルヴィオン聖王国の領土を次々と征服していた。
ある日、辺境のとある小さな村を発見したザイアンらは、
そこも占領して支配下に収めようとするが…。

孫市「…慶次! どうしてここに?」
慶次「ありゃ、孫市じゃねえか。奇遇だねえ。
 それとも、運命かい?」

ザイアンと共に村へ乗り込んだ孫市は、そこに知己の前田慶次がいるのを見て驚く。
慶次は家来になったアオイ人のセイキチを連れて旅をしているうちに、
この村に辿り着いて宿を借りているところだった。

ザイアン「おお、この村には随分かわいい娘がいるじゃねえか。
 税のおまけに、その娘を俺様に献上してもらおうか」
慶次「嫌だと言ったらどうする?」
ザイアン「この村を丸焼きにしてやるよ」
慶次「なあ孫市、お前はこんなゲス野郎の言いなりなのかよ」
孫市「我らは定められた契約に従って戦う。それだけだ」
慶次「本当にそれでいいのか?」
孫市「………」
ザイアン「三日の猶予をくれてやる。
 それまでに返事を決めてもらおうか」

まだ年端も行かない村娘を差し出せ、拒否すれば滅ぼすぞと脅されて村は騒然。
村人達は集まって夜通し対策を話し合うがなかなか良い意見が出ない。
その時、端で話を聞いていた慶次が口を挟んだ。

慶次「さっきから黙って聞いてりゃ…。
 あんたらには勇気出して戦うっていう発想はねえのかよ?」
村人A「戦う…?」
慶次「そうさ。一揆だ。
 武器を取って悪い支配者に立ち向かうんだよ。
 皆で力を合わせりゃ何とかなるだろ」
村人B「無茶だ。勝てるわけがねえ」
慶次「安心しな。俺とセイキチが付いてる。
 戦い方はしっかり教えてやるよ。
 俺達の言う通りにやれば大丈夫だ」
村人C「よし…。やるぞ!」
村人D「おお!」
慶次「問題は、敵にあの孫市がいるって事なんだが…」

こうして慶次に背中を押され、村人達は農民反乱に立ち上がる事を決意した。
一方その頃、雑賀衆も主だった者達が頭領の孫市を囲い、
深夜の密談をしていた。

孫市「お前達、こんな夜更けに私を呼び出して何の用だ?」
雑賀衆A「頭領、我らの話をどうか聞いてほしい」
雑賀衆B「我らは数ヶ月に渡ってこの世界で転戦してきたが、
 やる事と言えば行く先々で無辜の民衆を虐げ、
 彼らを守ろうとする高潔な騎士達を鉄砲で撃ち殺すばかり…」
雑賀衆C「特にこの部隊を率いるザイアンという男は、
 民というものを虫ケラのようにしか思っていません。
 今回占領した村でも苛斂誅求の限りを尽くし、
 村娘を自分のために献上せよなどと勝手傲慢のしたい放題!」
雑賀衆D「我ら雑賀衆とて元は紀州の民草。
 兵の中にはこの国の民に同情する者も多く、
 我が軍のあまりの外道ぶりに厭戦気分が漂っております」
雑賀衆E「頭領、我ら雑賀衆の力を、
 異世界の平和を踏みにじるこのような戦争に使うのは
 果たして正しいのでしょうか?」
孫市「………」

558凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2016/01/20(水) 17:54:12
翌朝。慶次が不吉な予感に駆られて起きてみると、村は既に雑賀衆に包囲されていた。
村に乗り込んできた孫市らは、一揆を起こそうとしていた現場を取り押さえる。

孫市「一揆か。面白い事を考えたものだな、慶次」
セイキチ「しまった! 勘付かれたか」
慶次「ちっ…! やっぱ孫市にはかなわねえや。
 孫市、一揆を煽ったのはこの俺だ。村の皆には罪はねえ。
 俺を煮るなり焼くなり、あのザイアンって奴に突き出すなり好きにしな。
 ただし皆の事は許してやってくれ」
 
ところが、雑賀衆は構えていた鉄砲を一斉に下ろし、
孫市は愉快そうに笑うのであった。

慶次「どういう事だ、孫市」
孫市「慶次…。我ら雑賀衆一同は、
 罪もない異世界の民の暮らしを踏みにじるこの不毛な戦に飽き飽きした。
 我々もお前達の仲間に加えてもらおうか。
 民を苦しめる邪悪な圧政者を共に倒すのだ」

こうして雑賀衆が味方に加わり、一揆勢の戦力は大幅に強化された。
鉄砲を撃ちながらザイアンの城へ乗り込んだ一揆勢は、
とうとう城を攻め落とす。

ザイアン「ひええ〜っ! 逃げろ〜!」
孫市「逃がさんぞ、民衆の敵…!」

一目散に逃亡を図るザイアンだったが、
孫市のスナイパーショットで脳天を撃ち抜かれ敢えなく絶命したのであった。

慶次「勝ち鬨を上げろ!」

こうして農民反乱は成功し、サラジア軍を追い出して、
メルヴィオンでは前例のない「百姓の持ちたる国」が誕生した。
慶次と孫市が中心となって指導的役割を果たしつつ、
村人達の合議で政治を進めて行く、農民の自治コミュニティである。
やがてノアトーンからラウール王子の軍が進軍して来ると、
彼らはラウールの傘下に入って自治権を認められ、
強力な鉄砲隊を提供してラウールの頼もしい戦力となる。
ラウールの国王即位後、各地に新領主が置かれて封建制が再スタートする中でも、
この地域だけは例外的な特区として民衆自治の継続を許され、
やがて地球から導入される民主政治の先駆けともなるのであった。

559ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/21(木) 19:34:05
≪シグフェル、新たなる戦いの始まり-2≫

光平がブレイバーズの長期研修のため
朝倉家を離れて一週間ほど経過した…。
あれから連絡等は全くない。

慎哉「………」

慎哉が自室のパソコンで何やらハッキングして
熱心に何かを調べている。

慎哉「よしっ! わかったぞ!」
優香「これからどうするの?」
慎哉「決まってんだろ。光平の様子を
 直接見に行くのさ」

慎哉は今まで、光平が現在どこにいるのかを
あちこちに情報検索して調べていたのだ。
全ては光平の身を心配しての行動だった。
慎哉が優香を伴って一緒に自宅から外へ出て来ると、
玄関先の前では一台のパトカーが停まっていた。

チャック「よっ!」

優香「チャックさん…」
慎哉「………」

この付近を管轄しているメガロシティ署の刑事である
チャック・スェーガーと桂美姫の2人が、ずっと家の前を見張っていた。

慎哉「チャックさん、美姫さん……いや、これからは超音戦士ボーグマンと
 ファントムスワットの隊長さんとお呼びしましょうか?」
チャック「やれやれ、すっかり嫌われてしまったな」
美姫「黙っていた事は謝るけど、その件に関してはお互いさまよ」
慎哉「じゃあ、俺たちは急いでますんで、これで…」
チャック「どこへ行く?」
慎哉「ちょっと出かけて来るだけですよ」
美姫「光平君が戻って来るまで、あなた達の身に万一の事がないよう
 こっちはガードを固めてるのよ」
慎哉「余計なお世話です。自分の身くらい自分で守りますから。
 沢渡、さっさと行くぞ!」
優香「…え? あ、うん。チャックさん、美姫さん、
 私たちはこれで」

優香は申し訳なさそうにペコリとお辞儀をして、
慎哉と共にその場から去るが、チャックと美姫は
パトカーに乗り込んで尾行する。

慎哉「沢渡…」
優香「なあに?」
慎哉「次の曲がり角を右に入ったら走るぞ」
優香「…え!? あ、ちょ…ちょっと待って!!」

慎哉とは優香の右腕を引っ張り、急に走り出した。
そして右の角を曲がった時、もう2人の姿はどこにも
見当たらなかったのである。
あらかじめチャックたちの尾行を想定していた慎哉が、
事前に彼らの尾行をまくためのルートも下調べしておいたのだ。

チャック「しまった! どこにもいないぞ!」
美姫「やられたわね…」

560ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/21(木) 19:34:40
***レッドマフラー隊・関東基地***

優香「いったいどうやって中に忍びこむの?」
慎哉「へへっ、任せとけって♪」

慎哉は持参して来た携帯端末から回線に繋いで、
あっさりと非常口のロックを解除して
まんまと基地内に潜入してしまう。

巡回の兵士たちに見つからないよう、
安全なルートを検索して訓練用グラウンドまで
辿り着いた二人が見たものは、年下の南三郎少年に
訓練でしごかれている迷彩服姿の光平の姿だった!

三郎「なんだそのへっぴり腰は!
 しっかり走らないか牧村隊員!」
光平「はい!!」

この光景を目にした慎哉と優香はびっくり仰天。

慎哉「あの教官、どう見ても中坊だろ!
 なんで光平があんな奴の言いなりになってんだ!」
優香「やっぱり光平くん、ブレイバーズの人たちから
 いじめられていたんじゃ…」
慎哉「だから俺は反対だったんだ!」

よりにもよって年下の少年から光平が
悪しざまに罵詈雑言を浴びせられている光景を見て、
慎哉は激しく憤慨。優香も心配そうな表情で様子を見つめる。
そこへ、たまたま通り掛かった海野隊員が…。

海野「コラッ君たち! こんなところで何をしている!」

優香「――!?」
慎哉「やべっ…」

◇    ◇    ◇

巡回中の海野隊員に見つかってしまった慎哉と優香。
ブリーフィングルームへと連れて来られた2人は、
案の定、剣持隊長からカミナリが落ちる。

剣持「君の友人でなければ、即座に不法侵入で
 逮捕するところだ!」
光平「申し訳ありません。責任は全て俺が取ります!」
慎哉「おい光平っ、もうこの人たちなんかに
 ヘーコラする必要なんかないぞ!」
光平「コラッ慎哉…。ここは俺がどうにかするから
 お前たちは黙って――」

騒ぎを聞いて驚いて駆けつけて来た光平は、
なんとかその場を取り繕うとするが……。

慎哉「これ以上お前が新人いびりされてる光景なんか
 見てられるか!」
優香「そうよ! あまりにもひどすぎます!」

慎哉と優香の猛抗議は収まらない。

561ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/21(木) 19:35:17
光平「新人いびりって……誰が?」

慎哉「え…?」( ゚д゚)ポカーン
優香「で、でも…! あの中学生くらいの男の子から
 ひどい言葉を浴びせられていたじゃない!?」

慎哉たちから「中学生」と言われて、光平にはそれが
南三郎少年の事を指しているとすぐに思い当った。

光平「ああ…三郎君の事か。確かに彼は俺より年下だけど、
 たとえ年少でも俺より遥かに経験豊かなベテラン戦士なんだ。
 ブレイバーズでは俺の先輩に当たるんだから当然だよ」
優香「でも……」
剣持「牧村隊員、君はたった今、ここにいる友人二人の
 不始末の責任を自分が取ると言ったな?」
光平「はい、確かに言いました」
剣持「では懲罰として、君に今からグラウンド50周を課す!」
慎哉「…ちょ、ちょっと待ってくれ!」
優香「悪いのは私たちです! 光平くんは何も悪くありません!」
光平「いいからここは俺に任せて、二人とも黙ってろ」

お互いに庇いあう光平と慎哉と優香。

剣持「では3人とも一人ずつ25周として軽減しよう。
 3人分合わせて合計75周だ。南隊員、君が最後まで
 しっかりと監督して見届けるんだ」
三郎「了解しました、剣持隊長!」
慎哉「………(コイツ、さっきの光平をいびってた中坊!!)」

◇    ◇    ◇

三郎「へえ…3人ともなかなかやりますね」

三郎が感心しながら見ている中、
光平たち3人がグラウンド25周を走り終えた頃には、
もう全員ヘトヘトになってその場に倒れ込んでいた。

慎哉「…ハァ…ハァ。こう見えても俺は運動部なんだ…!
 この程度大したことなんてあるか…! なめんなよ!」
優香「…ハァ…ハァ。私だって…ハァ…陸上部なんだから!」
光平「慎哉…優香……」

そこへ3人分のバスタオルを持って、佐原千恵と小野隊員がやって来た。

小野「シャワーの準備をしてあるわ」
千恵「せっかくだからそこの二人も汗を流して行きなさい」

562ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/21(木) 19:36:09
お言葉に甘える形でシャワーを借りた慎哉と優香が、
汗を流して着替えて出て来ると、ブリーフィングルームでは
さっきとは一転した驚きの光景が…。

光平「こんな簡単な問題も解らないのか!」
三郎「イテッ!!」

なんと光平が三郎の頭に拳骨を食らわしていたのである。
どうも光平が三郎の勉強を見てやっているらしいが…。

優香「…こ、これって!?(汗」
慎哉「いったいどうなっているんだ!?」

てっきり三郎が光平をいじめているものとばかり思い込んでいた二人は、
さっきとは光平と三郎の立場が逆転している様子に困惑している。
そこへクスクスッと笑みを浮かべながら、佐原千恵が話しかけて来た。

千恵「これで分かった? 光平君が決して"新人いびり"なんて
 受けていないってことが」
優香「いったいこれはどういうことなんですか!?」
千恵「それはね…」

千恵は、優香と慎哉の二人に事情を丁寧に説明した。
南三郎は13歳の時にブレイン党の攻撃で両親と姉を失い、
天涯孤独の身となった。その点では幼い時に両親を失った
光平とも境遇はよく似ている。

光平「ほら、ここの公式はこうやって解くんだよ」
三郎「あーなるほど、さすが光平さんだね♪」

三郎は、まるで実の兄が出来たかのように光平に懐いており、
また光平の方も可愛い弟のように三郎を可愛がっていた。
そしてこうして今も実の兄弟のように無邪気にじゃれ合いながら、
光平が三郎の学校の宿題を見てやっている。
二人は実は大いに仲が良かったのだ。

意外な展開に些か拍子抜けしながらも、
ひとまずは納得して帰路に着く慎哉と優香であったが……。

優香「よかった。光平くんが楽しくやっているみたいで…」
慎哉「…でも、なんかブレイバーズに光平を取られたみたいだよな?」
優香「………」

一応安心はしつつも、慎哉と優香の二人は
複雑な寂しい思いに駆られるのであった。

――その時、二人の頭上を、
何か飛行物体が通り過ぎたような気がした。

優香「……?」
慎哉「…なんだ今の?」
優香「自衛隊の戦闘機か何かかしら…」

◇    ◇    ◇

レッドマフラー隊の関東基地へと向かっている謎の飛行物体。
それは自衛隊や在日米軍の戦闘機などではなく、
国籍不明のモビルアーマーだった!

コクピットには、サラジアシークレットサービス所属の強化人間である
エージェントSSS8が操縦している。

SSS8「まもなく目的地の上空に到達する。攻撃準備…」

(つづく)

563凱聖クールギン ◆COOLqGzyd.:2016/01/22(金) 18:06:32
≪ロサレダ大陸の地理≫

アセーリアのロサレダ大陸は、地球のアフリカ大陸を東西引っ繰り返したような形。
やや南北に長く、北半分は東側に大きく陸が突き出している。
ttp://s1.gazo.cc/up/172977.png

ロサレダ大陸の全土はメルヴィオン聖王国が統治している。
王都ネクナールはロサレダ大陸の北西寄りにあり、ノアトーンは南端にある。
アオイ国は東の海の彼方にあり、ノアトーンとは海上交易路で結ばれている。


≪基本ストーリーライン≫

メルヴィオン聖王国の都ネクナール近辺に地球と繋がる時空クレバス(門)が発生。
サラジア軍がやって来て国王アディラス16世に降伏を迫る。
  ↓
アディラス16世は降伏を拒否し、首都近郊でサラジア軍と決戦。
圧倒的な軍事力を持つサラジア軍に大敗し、三人の王子が揃って討ち死に。
アディラス16世はネクナールに退いて籠城するがこれも敢えなく攻め落とされ、自害する。
  ↓
その頃、修業のためモンスター退治の旅に出されて都を離れていたラウール王子は
ネクナール陥落の報せを受けて愕然とする。
王家の聖剣リオレウスを託されて落ち延びてきたキクマル・サダムネらと合流し、
ナレイン・レンドルフの勧めで、彼の一族の所領であるリジナス州を目指す。
  ↓
ロサレダ大陸南端のリジナス州はゲリラ戦向きのジャングルが多く、
州都ノアトーンは難攻不落の城塞都市。
命からがらノアトーン入りしたラウールはここを本拠地として守りを固め、
北から攻め寄せるサラジア軍に抗戦の意思を明らかにする。
  ↓
ラウールの生存と決起を聞いたサラジア軍は、
リジナス州へラウール討伐の兵を差し向ける。
サラジア軍の主力部隊は大陸の中央を走る街道を一気に南下してラウールを攻め、
それ以外の地域には順次、別動隊を送って平定を進めていく段取り。
  ↓
サラジア軍がリジナス州攻めを開始するが、
ジャングルと堅城に立て籠もったラウール軍に攻めあぐね、戦況はやや膠着。
この間にラウールは有能な人材を集め、アオイ国との海上交易などで力を蓄える。
  ↓
力を蓄えたラウール軍はやがて反攻に出る。
ここで一大決戦(モデル:桶狭間の合戦)が起こり、
ナレインの奇策もあってラウール軍が奇跡の初勝利。
ここからラウール軍が徐々に北へと戦線を押し返し始める。
  ↓
別の場所では、サラジア軍の残忍さに不満を抱いていた雑賀衆の寝返りが発生。
農民反乱に加勢し、一つの地域を制圧して独立勢力を打ち立てる。
  ↓
同じ頃、パルスやブリューヌ、ジスタートなどの国々では、
アセーリアと繋がる時空クレバス(門)から乱入したモンスターによる被害が続発。
安全確保のため、彼らは探検とモンスター討伐の軍を時空クレバスの向こうへ派遣する。
  ↓
ロサレダ大陸に出現したパルス、ブリューヌ、ジスタート軍は、
モンスターを狩りつつ時空クレバス(門)の周辺を制圧。
現地の民から解放軍として迎えられ、サラジア軍と戦う事になる。
  ↓
北上してきたラウール軍は、雑賀衆やパルス軍など
各地で別個に戦っていた勢力と次々に合流。
雪だるま式に膨れ上がりながらネクナールを目指し進撃する。
  ↓
ネクナール近郊まで迫ったラウール軍とサラジア軍が天下分け目の大決戦。
ラウール軍が勝利し、サラジア軍は時空クレバス(門)の向こうへ撤退する。
*地球編の進み具合によっては、ここでちょうどアルハザードがシグフェルに倒され、
 アルハザードの死の報せがサラジア軍総崩れの一因となる可能性も。
  ↓
奪還したネクナールの神殿で戴冠式を執り行い、
ラウールは新国王アディラス17世として正式に即位。
メルヴィオンに平和と安定が戻る。

564ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 13:13:45
≪地球の騎士『天凰輝』誕生!≫

***ギガントホース・艦橋司令室***

渡された情報ファイルをまじまじと見つめている
ザンギャック地球派遣艦隊の司令官ワルズ・ギル。
その手はわなわなと震えている…。

ワルズ・ギル「まさかシグフェルの正体が、こんな地球人のガキだったとは…」

以前にGODのキングダークと合同で行った東京制圧作戦は、
突如何の前触れもなく現れた謎のヒーロー・シグフェルの前に
完膚なきまでに叩きのめされてしまった。

黄泉がえり現象により再びこの世に復活した自分の復帰戦が、
自分より年少の地球人の少年たった一人によって黒星をつけられたのだ。
今もワルズ・ギルの怒りは尋常ではなかった。

ワルズ・ギル「ダマラス! 我が栄光あるザンギャック帝国の再起を掛けた一戦が、
 こんな辺境の惑星の鼻垂れ小僧一匹によって汚されてしまったのだぞ。
 お前はなんとも思わんのか!?」
ダマラス「お怒りはごもっともでございます」
ワルズ・ギル「ならば早急に手を打たんか!」

周囲に当たり散らすワルズ・ギルに、参謀長ダマラスは冷静に進言する。

ダマラス「殿下、ここはキアイドーに任せてみるべきかと存じます」
ワルズ・ギル「…キアイドーだと?」

宇宙の賞金稼ぎキアイドー。これまでに150もの凶悪な賞金首を打ち倒し、
1億ザギンを超える報酬を受け取っている実力者でもある。
その狂気じみた闘争心は、あのキャプテン・マーベラスことゴーカイレッドすら
恐怖と敗北感を深々と植え付けて震え上がらせたという。

ワルズ・ギル「なるほど、確かに奴なら適任かもしれんな…」

※冒頭シーンここまで。

565ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 18:46:26
>>346加筆

玄海「相手が剣を使うのであれば、こちらも剣の使い手に
 教わるのが一番! 入ってくれ」
丈瑠「はっ!」

相談を受けた玄海老師は、志葉家の当主であるシンケンレッドこと志葉丈瑠を
光平に引き合わせる。ブレイバーズにも剣を武器に戦うヒーローは数多いが、
シグフェルはフレアセイバーを武器としているので、
同じく火を力にする剣士である丈瑠が選ばれたのであった。

丈瑠「俺との修練は厳しいが、覚悟はあるか…?」
光平「…覚悟はあります。俺に教えてください、丈瑠さん!」
丈瑠「その覚悟、確かに俺が預かった!」

林の中で互いに竹刀を構える丈瑠と光平。

丈瑠「一応、剣の心得はあるようだな?」
光平「小さい頃に沖縄の祖父に習って、少しかじったことがあります」
丈瑠「…なるほど。薩摩示現流か」

ちなみに光平の父方の祖父・靖臣は、江戸時代に琉球に移住した薩摩藩士の末裔である。
幕末においても、かの新撰組が何より恐れたのが薩摩藩士の操る示現流であった。

丈瑠「キアイドーのような強敵を相手にする真剣の立ち合いでは、
 竹刀剣道のように振り回す剣法は役に立たない。
 一撃必殺の打ち込みと気迫で勝負が決まる。
 ひたすら気迫と一撃に鍛錬を極める示現流は、
 正にそれに適している」
光平「はい!」

そして始まる丈瑠との修練は実に険しく、時には他のシンケンジャーを
相手に剣技を磨いていく。そしてその様子をそっと見守っている
サングラスの青年――地場衛の姿があった。

衛「………」

566ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 18:47:26
シグフェルは、己自身の必殺技「火焔十字の舞(クロスプロミネンス)」を編み出し、
見事キアイドーに勝利した。

玄海「光平君、見事であった!」
光平「玄海老師…」
玄海「君に引き合わせたい人物がおる。入られよ!」
光平「……?」

本堂へと入って来た青年は、サングラスを外して
玄海老師に対して一礼して正座する。

衛「玄海老師ですね。お初にお目にかかります」
玄海「地場衛殿じゃな?」
光平「地場衛…? それって確かうさぎちゃんの……」

地場衛――またの名をタキシード仮面。
そしてもう一つの名を、地球の次期女王ネオ・クィーン・セレニティの
王配となるべき人物キング・エンディミオンである。
セーラームーン=月野うさぎと将来を誓い合った恋人である。

衛「光平君、君の戦いぶりは確かにこの目で見届けさせてもらった。
 今日は君に大事な話があって来た」

衛は、光平に「地球の騎士」の称号について話を切り出した。

光平「地球の騎士…?」
衛「厳密に言えば、女王の騎士(Knight of the Queen)だ。
 地球連邦の象徴的存在である歴代国王が代々一人だけ
 選ぶことを許される、言ってみれば懐刀みたいなものかな」
光平「それを俺に!? どうしてですか?
 そんな大事な役割なら水野さんや火野さんが…」
衛「あいにく女王の騎士に任命される資格があるのは、
 地球生まれの男性だけなんだ」
光平「それでしたら俺なんかよりも
 もっと経験豊富で適任の人が…」
衛「いや、君が一番相応しい。うさ子と同世代で歳も近く、
 側にいて信頼して心を開ける人間は、他に君しかいない」
光平「買いかぶり過ぎですよ…」

困ってしまう光平。まだ駆け出しの戦士に過ぎない
自分にはあまりにも荷が重すぎる。

玄海「光平君、せっかくの話、受けてみたらどうじゃ?」
光平「玄海老師まで…」
衛「そう難しく考えなくていいんだ。残念ながら
 俺は事情があってうさ子の側近くには当面
 一緒にいてやれない。代わりに君に彼女を
 支えてやってほしい。ここは人助けと思って
 引き受けてはもらえないか?」

光平は少し考え込んでから、静かに口を開いてこう答えた。

光平「少し…考えさせてください」

567ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 18:48:02
***PU旗艦 エトワール・ド・ラ・セーヌ***

そして数日後……。
プリンセス・ユニオンの総本山ともいうべき
見目麗しき巨大戦艦 エトワール・ド・ラ・セーヌ内にある大広間において、
ささやかながら「女王の騎士(Knight of the Queen)」の叙任式が執り行われた。

西洋風の甲冑とマントに身を包んだ礼装をした牧村光平が、
ゆっくりと大広間を奥へと進み、上座に立つ次期女王のドレスを来た月野うさぎと
次期王配の礼装をした地場衛の前へと出る。

光平「我は神々と精霊に恩寵を受け、生を賜りし光のしもべ。
 我、剣と共に全てを次期女王陛下に捧げます」

衛「………」
うさぎ「………」

光平が差し出した儀礼剣を受け取るうさぎ。
その剣の腹で、光平の肩を叩き、
かしゃり、かしゃりと2回叩く音がする。
うさぎから剣を返された光平はそれを受け取り、
剣を鋭く3回振り払い、鞘に納める。

光平「我が剣、我が力、我が身体、我が魂からの忠誠は
 全て女王(Queen)のもの。女王(Queen)こそが我が魂の主人にて、
 我が希望の宿り主。その忠義、今ここに我が主と精霊に誓います」
うさぎ「牧村光平、汝を今ここに女王の騎士(Knight of the Queen)に任じます」

こうして叙任式は恙無く終わり、牧村光平は名実ともに
ネオ・クィーン・セレニティに仕える騎士となったのである。


***秩父山赤心寺***

その後、光平は再び玄海老師に赤心寺へと呼び出された。
いったい何事だろう?と寺を訪れた光平だったが、
法堂へと案内された彼の目の前で、玄海老師は自ら筆を奮い、
一筆を書いて光平に贈る。その場には志波丈瑠も同席していた。

光平「天凰輝(テンオウキ)…?」
玄海「天に輝く鳳凰の騎士という意味じゃ」
丈瑠「まさに今の光平に相応しい言葉だ」

女王の騎士(Knight of the Queen)となった光平に、
玄海老師が祝福の意味を込めて書いたものだ。

玄海「これからは天凰輝シグフェルと名乗るがよい!」
光平「天凰輝…シグフェル!」

今ここに名実ともに地球の平和を守る新たなヒーロー、
地球の騎士、天凰輝シグフェルが誕生した!


***朝倉家・光平の部屋***

朝倉家へ帰って来た光平は、自室で亡き両親の写真を手にとって
静かに決意を語りかける。

光平「父さん…母さん…。元々思い描いていたものとは少し違っちゃったけど、
 これで父さんが志した道に俺もようやく近づけたよ。天国で見ててくれよな…」

568ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 18:48:42
***永田町・首相官邸***

土橋「いやあ、めでたいめでたい♪
 光平君の晴れ姿、陽一郎君にも見せてやりたかった!」

光平が女王の騎士(Knight of the Queen)に叙任された事を、
まるで自分の孫の事でもあるかのように喜んでいる土橋竜三。
これによって、これまで光平を一方的に反日危険分子と看做していた
永田町や霞が関の一部上層部も、迂闊に彼に手出しをする事は
出来なくなったのである。

土橋「これでワシも光平君の監視役から晴れてお役御免♪
 もう党の長老たちも彼にちょっかいを出すような心配も
 いらなくなるでしょう」
桃太郎「そうなるといいがな…」
土橋「はい…?」

剣桃太郎は、さっきからずっと執務室の窓から、
何かよからぬ予感しているように、
じっと外の景色を見つめている。

桃太郎「確かに党の老人たちも、あの少年に対して下手な干渉は
 控えるようになるだろう。だがそれも表向きの話だ…」
優子「総理は"影"が動くと読まれているのですね?」
土橋「まさか……」

今までは表向きの監視状態に置かれていただけだったが、
その牧村光平が公の地位に関わる称号を得たとなると、
表では動きにくくなった以上、これからは影の部分が
代わって動き出すのは、ある意味必然であると言えた。

桃太郎「………」


***天童菊之丞邸・茶室***

聖天子付き補佐官・天童菊之丞が茶を立てている中、
一人の編笠を被った尼僧が茶室の脇へと控える。諸国探索の任務より戻った
天童の女忍者・千坂朱音である。

朱音「御前、ただ今戻りました」
菊之丞「ご苦労であった。では報告を聞こう」
朱音「大阪エリア指導者・斉武宗玄、並びに仙台エリア首相・稲生紫麿、
 東京に対して異心を抱いているのは明白にございます。
 特に斉武は京都の仙洞御所に連なる旧華族の何人かとも接触を
 繰り返している形跡がございます」
高坂「もし斉武が、京都におわす治天の君と結びつくようなことがあれば、
 聖天子様にとっても由々しき事態…」

茶室に同席している天童家の用人・高坂正眼は、朱音の報告を聞き憂慮する。
「治天の君」とは日本国の先々帝であり、当代の聖天子から見て高祖父に当たる人物だ。
天子の位を退いてからは京都の仙洞御所に引き籠り、すでに御歳は100歳を軽く超えているといわれる。

菊之丞「北陸の様子はどうであった?」
朱音「金沢エリアには、今のところ目立った動きは見られませぬ」

金沢エリアは、大阪や仙台と同様に、日本が道州エリア制を導入してから、
新潟県、富山県、石川県、福井県の4県を統括する上位行政区分である。
首長が大統領的な権限を握っている大阪エリアや仙台エリアとは異なり、
金沢エリアには「北陸宮」と呼ばれる宮家が御輿として招かれており、
現在も名誉職的な存在の首長として公務に励んでいる。

高坂「本日その方を呼び戻したのは他でもない。
 そなたに渡す物がある」

高坂が朱音に手渡した大判の封筒の中には、
高校の教員免許が一枚入っていた。

朱音「御用人様、これはいったい?」
高坂「永田町の老人どもが閣下に泣きついて参ったのよ。
 その方にはこれよりメガロシティにある海防大学付属高校に
 教師として赴任してもらう。手続きもすでに済ませてある」
菊之丞「………」
高坂「仔細については追って沙汰を下す。
 それまで待て」
朱音「ハハッ」

569ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/24(日) 18:49:44
○地場衛→牧村光平を「女王の騎士(Knight of the Queen)」に推挙。
○月野うさぎ→牧村光平を「女王の騎士(Knight of the Queen)」に叙任。
○玄海老師→シグフェルに「天凰輝」の称号を一筆書いて贈る。
○志葉丈瑠→シグフェルと共にキアイドーを撃破。
 玄海老師が牧村光平に「天凰輝」の称号を一筆書いて贈る場に同席。
○土橋竜三→牧村光平が「女王の騎士(Knight of the Queen)」に叙任された事と
 自分が光平の監視役を事実上解かれた事を喜ぶ。。
○木場優子→これから牧村光平に"影"の手が迫るであろう事を憂慮する。
○剣桃太郎→これから牧村光平に"影"の手が迫るであろう事を憂慮する。
△天童菊之丞→千坂朱音に海防大学付属高校への潜入任務を命じる。

○牧村光平/天凰輝シグフェル→必殺技「火焔十字の舞(クロスプロミネンス)」を会得し、キアイドーを撃破。
 地場衛の推挙によって「女王の騎士(Knight of the Queen)」に任命される。さらに玄海老師から
 一筆を贈られ、以後は変身後のコードネームとして「天凰輝シグフェル」を名乗る。
△千坂朱音→諸国探索の任務から帰還し、東京に戻る。天童菊之丞から教師として海防大学付属高校に
 潜入する任務を新たに命じられる。
△高坂正眼→千坂朱音のために教員免許を用意し、海防大学付属高校に新任教師として
 赴任できるよう手続きを済ませる。

【今回の新規登場】
△高坂正眼(闘争の系統オリジナル)
 天童家の家令(執事長)であり、天童菊之丞に仕える用人。

570ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/26(火) 08:18:37
>>564加筆

***ギガントホース・艦橋司令室***

渡された情報ファイルをまじまじと見つめている
ザンギャック地球派遣艦隊の司令官ワルズ・ギル。
その手はわなわなと震えている…。

ワルズ・ギル「まさかシグフェルの正体が、こんな地球人のガキだったとはな…」

以前にGODのキングダークと合同で行った東京制圧作戦は、
突如何の前触れもなく現れた謎のヒーロー・シグフェルの前に
完膚なきまでに叩きのめされてしまった。

黄泉がえり現象により再びこの世に復活した自分の復帰戦が、
自分より年少の地球人の少年たった一人によって黒星をつけられたのだ。
今もワルズ・ギルの怒りは尋常ではなかった。

ワルズ・ギル「ダマラス! 我が栄光あるザンギャック帝国の再起を掛けた一戦が、
 こんな辺境の惑星の鼻垂れ小僧一匹によって汚されてしまったのだぞ。
 お前はなんとも思わんのか!?」
ダマラス「お怒りはごもっともでございます」
ワルズ・ギル「ならば早急に手を打たんか!」

周囲に当たり散らすワルズ・ギルに、参謀長ダマラスは冷静に進言する。

ダマラス「殿下、ここはキアイドーに任せてみるべきかと存じます」
ワルズ・ギル「…キアイドーだと?」

宇宙の賞金稼ぎキアイドー。これまでに150もの凶悪な賞金首を打ち倒し、
1億ザギンを超える報酬を受け取っている実力者でもある。
その狂気じみた闘争心は、あのキャプテン・マーベラスことゴーカイレッドすら
恐怖と敗北感を深々と植え付けて震え上がらせたという。

ワルズ・ギル「なるほど、確かに奴なら適任かもしれんな…」


***成田空港・国際線ターミナルロビー***

光平を取り巻いていた一連の問題がとりあえず収束し、
彼の当面の進むべき道も決まった事を見届けたフィリナは、
フランスへ帰ることになった。成田まで見送りに来る光平たち。

フィリナ「これからは、このナジブをあなたとの連絡役にするわ。
 彼は信頼できる男よ」

別れ際に、光平はフィリナから
一人のアルジェリア人男性を紹介された。
フィリナの会社での側近らしい。

ナジブ「ナジブと申します。フィリナ様からお話は伺っております。
 何かお困りの際は、どうぞなんなりと仰せつけくださいませ。光平様」
光平「…そんな、様だなんて!? 俺の事はただ"光平"でいいですよ(汗」
ナジブ「………」
フィリナ「じゃあ光平、ブレイバーズではいろいろと大変な事もあるだろうけど、
 あなたならきっとやり抜く事が出来ると信じてるわ。頑張ってね」
光平「ああ、フィリナも気をつけてな」
慎哉「フィリナさんもお元気で」
優香「また日本に遊びに来てください」

こうしてフィリナは日本を飛び立ち、フランスへと帰って行った。


※この帰り道で、光平はキアイドーに襲われる。

571ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/01/27(水) 13:49:30
>>571の続き。

光平「じゃ、フィリナを見送った事だし家に帰るか」
ナジブ「御車をご用意しましたので、私が皆さんをお送り致します」

フィリナを見送った光平達は、成田空港を出てナジブが用意した車で
家に帰る事にした。光平達を乗せたナジブの車は、高速道路に入る。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢

光平「・・・・・・・」
優香「どうしたの?光平くん」
光平「いや、こうして見るとこの辺も結構荒れているんだなぁと思って・・・・」
慎哉「この辺はガストレアや幻獣が出現したっていうからな」

高速道路から見える景色は、ガストレアや幻獣といった前大戦の影響による
荒らされた景色だった。あまり気に留めていなかった光平だったが、
ブレイバーズに入り、改めてこの荒れた景色を見て、この景色がまた起きないように
戦っていこうと内心、決意する。だが、その時・・・・・。

――キキィッ!!

優香「キャッ!!」
慎哉「うわぁ!」
光平「どうしたんですか?ナジブさん!」
ナジブ「目の前に人が!」

突然ナジブが急ブレーキをしたので、車の中で慌てる3人。ナジブが
指差す方を見ると、赤いエイリアン―賞金稼ぎキアイドーだった。

キアイドー「貴様がシグフェルか」
光平「お前は何者だ!」
キアイドー「俺の名はキアイドー。ザンギャック帝国から貴様を始末するように
 依頼を受けてな。貴様の命を貰い受ける」

車から降りた光平はキアイドーと対峙する。キアイドーは自身の名を名乗り、
剣を光平に向けた。

ナジブ「下がってください。こいつは危険です!」
キアイドー「俺が用があるのは、そこのガキだけだ。だが俺の邪魔をするのなら
 貴様も斬るぞ!」
光平「―!」

ナジブは光平を守ろうと前に出て、ファイティングポーズをとるが
キアイドーは「邪魔をするのなら斬る」と殺気を放つ。キアイドーから
発せられる殺気を受けて、光平に緊張が走る。 

光平「下がってください、ナジブさん。俺が戦います」
ナジブ「しかし・・・・」
光平「俺よりも慎哉と優香を守って下さい。お願いします」
ナジブ「・・・・分かりました。光平さんも気を付けて」

光平はキアイドーと戦う事を決め、ナジブに慎哉と優香を守ってもらうように頼む。
光平の決意を察したナジブは了承した。

優香「光平・・・・」
光平「心配すんなよ。俺は大丈夫だから」
慎哉「必ず戻ってこいよ!」

心配する優香と慎哉をナジブに託して、光平はキアイドーに目を向けた。
優香、慎哉、ナジブの3人は車の影に身を潜めて事態の成り行きを見守る。

キアイドー「別れの挨拶は終わったか?終わったのなら早くシグフェルに
 変身しろ!」
光平「何だとっ!?」
キアイドー「俺は退屈が一番嫌いなんだ。そんな俺の虚しさを埋めてくれるのは
 金と戦いだけだ。聞けば貴様は圧倒的な強さを持つというじゃないか。
 貴様は俺を楽しませてくれるか?」
光平「ふざけるな!翔着(シグ・トランス)!!」

572ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/01/27(水) 13:51:00
キアイドーと対峙した光平はシグフェルに変身する。シグフェルは
炎の手刀「フレイムアーム」でキアイドーに斬り込んでいくが、
キアイドーは容易く受け流してしまう。

シグフェル「(全部、受け流してしまうなんて何て強さなんだ!)」
キアイドー「この程度か?」
シグフェル「何を!だったら、これならどうだ。フレアセイバー!!」

余裕な態度をとるキアイドーにシグフェルは炎に包まれた右手の掌から
フレアセイバーを具現化する。そして一刀両断しようと構えるが・・・・・。

キアイドー「遅い!」
シグフェル「ぐわぁ!!」

だが、シグフェルがフレアセイバーを振り下ろすよりも早く、キアイドーは
その剣でシグフェルを斬る。その凄まじさにより、シグフェルは倒れてしまった。

シグフェル「ぐぅぅぅ・・・・」
慎哉「光平!」
優香「光平くん!」
ナジブ「危険です!行ってはいけません」

倒れた光平を心配して駆けつけようとする慎哉と優香だが、ナジブは
2人の身を案じて引き留める。

キアイドー「期待して来てみれば、貴様の強さはこの程度か。
 つまらん。あの赤い海賊はもっと俺を楽しませてくれたぞ…!」
シグフェル「くっ…!」
キアイドー「これでは俺の退屈はちっとも治らん。
 貴様など殺す価値もない」
シグフェル「・・・・ま・・・・待て!」
キアイドー「しつこいぞ。それ以上、無様な事をすれば
 本当に殺してやろうか?」
シグフェル「――!」
キアイドー「ふん!」

シグフェルは倒れながらもキアイドーになお挑もうとした。しかし、
キアイドーの更なる殺気を受けて、シグフェルは倒れた。
そしてキアイドーは倒れ伏すシグフェルに見切りをつけると、刀を鞘に納め
その場を後にする。この時キアイドーに惨敗した光平は初めて死の恐怖を
経験し、挫折を味わうのであった。

573ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/01/27(水) 14:46:51
●ワルズ・ギル→シグフェルを打倒する為、キアイドーを差し向ける。
●ダマラス→シグフェルを打倒する為、キアイドーを推挙する。
●キアイドー→ワルズ・ギルからシグフェルを打倒するように依頼され、
   シグフェルを叩きのめすが、仕留めずに帰還する。

◯牧村光平/光凰輝シグフェル→フィリナを見送った帰りにキアイドーに
  襲われる。シグフェルに変身して戦うが、敗北する。
◯朝倉慎哉→フィリナを見送った帰りにキアイドーに襲われる。
◯沢渡優香→フィリナを見送った帰りにキアイドーに襲われる。
◯フィリナ・クラウディア・アルシャード→フランスに帰国する。別れの際、光平達に
  ナジブを紹介する。
◯ナジブ→連絡役としてフィリナから光平達に紹介される。光平達を家に
 送る為、車を運転していたが、キアイドーに襲われる。

【今回の新登場】
●賞金稼ぎキアイドー(海賊戦隊ゴーカイジャー)
 宇宙帝国ザンギャックが雇った宇宙一の賞金稼ぎ。これまで150もの
 凶悪な賞金首を打ち倒し、1億ザギンを超える報酬を受け取っている
 実力者。細身のソードを武器に様々な宇宙の体術を駆使した戦いを行い、
 全身を覆うアーマーは赤熱磁場でコーティングされ、あらゆる弾丸を弾き返す。
 退屈を嫌う戦闘狂で、かつてキャプテン・マーベラスに恐怖と敗北感を
 植え付けた事がある。


◯ナジブ(闘争の系統オリジナル)
 フィリナの秘書兼ボディガードを務めるアルジェリア人の青年。
 武術の達人。主にフィリナと日本で暮らす光平との間の連絡を
 取り持つ繋ぎ役。

574ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:16:45
>>570-573からの続き。

***千葉・房総半島の海岸某所***

道着姿に着替えた光平は、海岸の岩の上で
静かに目を閉じて座禅を組み瞑想している。

光平「………」

キアイドーに完膚なきまでに打ち負かされた光平は、
生まれて初めて感じた死の恐怖を打ち勝つためには、
こうなれば自分の精神力で自分自身に勝つしかないと考え、
荒波が迫る中、一人で修行に励んでいた。

光平「やあぁぁぁっ!!!」

立ち上がった光平は木刀を手に持ち、
目の前の大きな岩に何度も繰り返し打ちかかるが、
岩はビクともしない。

光平「やっぱりダメだ……」

玄海「無駄じゃ!光平君」

光平「――!?」

光平が驚いて声がした方向に振り向くと、
そこには弟子の弁慶を伴った玄海老師の姿があった。
どうやらシグフェルがキアイドーに敗れたとの話を聞き、
わざわざ駆けつけて来てくれたらしい。

弁慶「………」
光平「玄海老師!? いつこちらへ?」
玄海「迷いの心で幾ら打ちつけたところで、その石は割れん!
 かえって己自身の恐怖は増すばかりじゃ!」
光平「ではどうしたら!?」
玄海「ついてきなさい」


***志葉邸***

玄海老師と弁慶に伴われて、光平がその足でやって来たのは、
武家屋敷風の広い邸宅だった。

彦馬「これは玄海老師、わざわざのお運び、
 誠に恐縮にございます」

玄関先でこの家の執事か用人らしき
初老の和服に袴姿の男性が、礼儀正しく玄海らを出迎える。

玄海「ご当主の丈瑠殿はご在宅かな?」
彦馬「はい。只今ご案内いたします」
玄海「いやなに、気遣いは無用。勝手知ったる屋敷じゃ」

575ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:17:53
光平「あの弁慶さん、ここはいったい…?」
弁慶「ここは江戸時代に、房総半島の内この地帯を治めていた大名で、
 旧華族である志葉家のお屋敷だ。…と言っても、今のお前には
 アヤカシ外道衆と戦った侍戦隊シンケンジャーの本部と言った方が
 解り易かろう」
光平「ここが噂に聞いたシンケンジャーの……」

志葉家初代当主・烈堂は、クサレ外道衆の頭目・脂目マンプクを封印した功績を
徳川家康に認められ、今の千葉県北部の辺りを治める大名となった。
以来、志葉家は代々外道衆のアヤカシと戦い続ける宿命にある。

そういえば、自分の歓迎会の時にほとんどのヒーローたちと面識が出来た光平だったが、
あの時あの場で志葉家の当主の姿を見た覚えはない。その事を弁慶に尋ねると――

弁慶「ははは…志葉のご当主は、そういった賑やかな催しが
 苦手だと聞いているからな」
光平「……???」

応接間で出された茶を飲みながら、この家の主が現れるのを待っていると、
一人の若い青年が姿を見せた。

丈瑠「玄海老師、お久しぶりにございます」
玄海「光平君、引き合わせよう。こちらは志葉家19代目当主・志葉丈瑠殿じゃ」
丈瑠「志葉丈瑠だ。よろしく」
光平「よ、よろしくお願いします!……(この人がシンケンレッド)」
玄海「相手が剣を使うのであれば、こちらも剣の使い手に
 教わるのが一番じゃ」

ブレイバーズにも剣を武器に戦うヒーローは数多いが、
シグフェルは炎の剣フレアセイバーを武器としている以上、
同じく火を力にする剣士である丈瑠が選ばれたのは、
玄海老師の慧眼である。

丈瑠「俺との修練は厳しいが、覚悟はあるか…?」
光平「…覚悟はあります。俺に教えてください、丈瑠さん!」
丈瑠「その覚悟、確かに俺が預かった!」

林の中で互いに竹刀を構える丈瑠と光平。

丈瑠「一応、剣の心得はあるようだな?」
光平「小さい頃に沖縄の祖父に習って、少しかじったことがあります」
丈瑠「…なるほど。薩摩示現流か」

ちなみに光平の父方の祖父・靖臣は、江戸時代に琉球に移住した薩摩藩士の末裔である。
幕末においても、かの新撰組が何より恐れたのが薩摩藩士の操る示現流であった。

丈瑠「キアイドーのような強敵を相手にする真剣の立ち合いでは、
 竹刀剣道のように振り回す剣法は役に立たない。
 一撃必殺の打ち込みと気迫で勝負が決まる。
 ひたすら気迫と一撃に鍛錬を極める示現流は、
 正にそれに適している」
光平「はい!」

そして始まる丈瑠との修練は実に険しく、時には他のシンケンジャーを
相手に剣技を磨いていく。そしてその様子をそっと見守っている
サングラスの青年――地場衛の姿があった。

衛「………」

<つづく>

576ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:42:25
≪タイトル未定≫

***異世界アセーリア・学都コンクェイテューラ付近の森***

緑のロングヘアを風になびかせた一人の少女が、険しい森で歩を進めている。

キリカ「お父さん、お母さん、どうか…無事でいて!」

自分の故郷の村へと急ぐその少女――キリカであったが、
不幸にして落武者狩りの山賊たちに見つかり、取り囲まれてしまった。

山賊A「おい見ろ、女だぞ!」
山賊B「コイツは上玉だ。久しぶりに楽しませてもらうとするか。ゲヘヘ…」

キリカ「…い、いやあっ! やめて! 誰か助けてぇー!!」

◇     ◇     ◇

一方、こちらは同じ森の少し離れた場所を彷徨っている
(自称)美少女天才魔道士リナ・インバースとその御一行=正義の仲良し四人組である。

ガウリィ「ハ、ハラ減ったぁ…」
リナ「あたしたちの新たな冒険、ここでいきなり終わるかもしんない…」

門矢士=仮面ライダーディケイドの導きと、
異世界への外交親善使節として父フィリオネル王子の親書を携えたアメリアの護衛、
そしてリナの姉ルナからの手紙に書かれてあった「行かないと殺す!」という
強制的命令(笑)によって、全く未知の異世界へと足を踏み入れたリナたちだったが、
もう一週間飲まず食わずの状態が続いていて、もう餓死寸前の様相を呈していたのだったww。

山賊A「こんなところにも獲物がいたぜ」
山賊B「命が惜しかったら身ぐるみ全部置いていきな!」

リナ「………」o(★___________★)o キラァーン!!

すっかり弱気になっていたリナだったが、
目の前に山賊が現れた途端に元気MAXになり、
まとめて返り討ちにしたうえ逆に身ぐるみ剥いで
全員を全裸にして縛り上げてしまった。

山賊A「…な、なんなんだおめえたちは!?」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
山賊B「…こんなのアリか! セイロス神の名の下に公平な裁きを要求する!」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
リナ「黙れ! 悪人に人権はない!!」
山賊C「そ、そんなぁ…」(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

アメリア「セイロス神…? 初めて聞く名前ですね」
ゼルガディス「おそらくこっちの世界の神の名だろう…」
ガウリィ「お〜い、みんなぁ! こっちに来てくれ〜!」

ガウリィが、馬車の荷台の中に押し込められていたキリカを発見して救助する。

キリカ「助けてくださってありがとうございます。なんとお礼を申し上げたらいいのか…」
リナ「あらそっ、じゃあね」
キリカ「えっ!? もう行っちゃうんですか?」
リナ「なあに、まだ何か用?」
アメリア「リナさん、せめてこの人を村まで送り届けてあげましょうよ」
ゼルガディス「もしかしたら一晩の飯と寝床くらいにはありつけるかもしれんぞ」
リナ「まあそういうことなら…」

577ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:43:27
しかし、辿り着いたキリカの村は、すでにサラジア軍に焼き討ちに遭っており、
村人の姿は誰一人として残ってはいなかった。

キリカ「そんな…!」

きっと家族はみんな死んでしまったものと思い込み、悲嘆にくれて泣き崩れるキリカ。

ゼルガディス「死体がない…」
ガウリィ「は…?」
ゼルガディス「仮に村中焼き払われたにせよ、一人二人の死体がそこら辺に
 転がっていてもいいはずだ。なのに死体が全く見当たらない。だとすれば
 考えられる事は二つ――」
リナ「村が襲われる前に全員無事に逃げ出したか、
 それとも村を襲った連中によってどこかへ連れ去られたか…」
キリカ「それじゃあ…!?」
リナ「安心しなさい。あなたの家族はどこかできっと生きてる筈よ」

リナの言葉で、表情に安堵の笑みが戻るキリカ。

アメリア「それで、あなたはこれからどうするんですか?」
キリカ「コンクェイテューラの神殿に戻ります。よろしければ皆さんもご一緒に
 ついて来てください。山賊から助けてもらったお礼もしたいですし」

しかしその様子を密かに窺っている魔物がいた。
魔界同盟に所属する大神官ハーゴンの邪教集団配下の
小悪魔グレムリンだ。

グレムリン「キィキィ!! 生き残りの人間を見つけたぞ!
 急いで戻って赤い三日月隊に報告だ!」


***学都コンクェイテューラ ファーブラ神殿***

ここはロサレダ北東部中央の山岳地帯と森に囲まれた場所に位置する、
創造神セイロスに仕える知識神ファーブラを祀る神殿である。
この地を治めるメルヴィオン聖王国の学問の中心地として昔から栄え、
王国中から学問を志す学士や学生たちが集まって来る場所でもある。

キリカの家族や村人たちは、村へ様子を見に外へ出かけた彼女と入れ違いに
この神殿へと皆無事に避難して来ていたのだった。

村長「おお、キリカ!」
村長の妻「よかった! 無事だったんだね! お前が私たちを探しに
 村へ戻ったと聞いた時は本当にどうしようかと…」
キリカ「お父さん! お母さん!」

無事な再会を喜び合う親子3人。だが……

シン「キリカ!!(怒」
キリカ「シン…?」

――パチンッ!!

いきなり現れた僧服姿の少年が、怒りの形相で
キリカの頬に平手打ちをお見舞いする。

キリカ「………」
シン「お前一人の身勝手な行動が、周囲にどれだけ
 迷惑を掛けたと思っている!?」
キリカ「ごめんなさい…」

これにはすぐ側で見ていたアメリアが激怒して猛抗議する。

アメリア「ちょっと待ってください!
 いきなり女性の人をぶつだなんてあんまりです!
 暴力反対!!」
キリカ「いいんですアメリアさん。悪いのは私なんですから…」
アメリア「でも……」

578ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:44:19
シン「君たちは?」
キリカ「この人たちは森で私を助けてくれたの」
シン「そうか。キリカを助けてくれた事には感謝しよう。
 ……しかし、余計な者たちまで連れて来てしまったようだな?」
リナ「どうやらそうみたいね」

シンと呼ばれた僧服の少年とリナが同時に窓から外へ視線を向けると、
神殿に向かって大挙して進軍してくる軍隊の姿が…。

キリカ「あいつらです! 私たちの世界にいきなり現れて、
 見た事もないような鉄の鳥や、火を噴く大筒を積んだ鉄の馬車で
 大陸全土を蹂躙しているのは!」
シン「この神殿は結界を張って外部から侵入方法は分からないように
 なっていた。しかしお前たちが尾行されたせいで、結界の抜け道が
 敵方に知られてしまった。この始末、どう取ってくれるつもりだ?」
リナ「要はアイツらまとめてどうにかしてしまえばいいんでしょ?」
シン「簡単には言うが…!」
リナ「まあ見てなさいって♪」

リナは神殿の一番高い位置の物見台の上に立ち、
呪文の詠唱を開始!

リナ「黄昏よりも昏きもの
 血の流れより紅きもの
 時の流れに埋もれし
 偉大なる汝の名において
 我ここに 闇に誓わん
 我等が前に立ち塞がりし
 すべての愚かなるものに
 我と汝が力もて
 等しく滅びを与えんことを!
 ――ドラグスレ―イブッッ!!!!!!!
                        l|、
                        ゙'.lッv..,,_          _..;;;;ニ`-''"゙'ュ
                             `''ミ-,,〃 /(    ゙ぐ、.
                                      /.:.:.: ヽ   ヽl゙
              ,. - ェ)、,.         \      /.:.:  .:.}   l:!
   -==二三二ニ=--/. :Σ._:_:κ        \|ヽ/(/.:.:   :.{   `j.!
  =二三三二ニ二三彡-く´"ァ`^         /} ).::.:.:.::    :.:.`ー '''
   ´77777777`="{ {__} ヽー┬───r-----} | ).:.:.:: ;;;;;
    //////////,_∧   〉.┴───''──┴' -.:.:.:.:. ;;;;;
    ////////,//=ヽ/ー────''──┴' ノ.:.:.:..:.:.;;;;     ,,,,.
    /////// ./.:::  //            /⌒ヽ:::::.:.:.:.... .:.:r'´   "
    / ̄ ̄  /¨¨¨'//               /    )⌒ヽr、:.:.::(
        __/  ∧  `ヽ                    _,,,.. -
        ヽ⌒ゝ-〈_/ヽ   |                 ,rシ"         i".|
        |   | ヽ L __ヽ             ..r'/           ゝミ;; 、
        .',   |  ',  ',             .,, |/           ____    / /
           ',   |  ',  ',          . /ノ゛             一''`-`--゙
       / /    ',  ',         '--'゛

579ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 20:46:23
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

580ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 21:00:32
シン「………」(;゚д゚)ポカーン
キリカ「………」(;゚д゚)ポカーン
              ____        / \ヽ. }ノ}/ {_
             /   }       /     ヽ} / ′   ヽ`ヽ
                '     !      /               \_ヽ___,
            |    l   __/                 <
            l     , `ー‐ァ    /            \ヾ、
   _____       '     '、 / ,.   、{ /_{   ム、 {_.-‐     ',
    !   ヽ      '、    ∨,.ィ' / 、〃ヽ∨ { ィ'´^テxノ l  /\ _.. -‐┐
   ',     \      ヘ.    ∨{  {: ヾ《 ト::}`\r  ト::} 》' }! 〈\ノ´.::::::::/ /
         \     ヽ     \ ∧ ハ' 、,ゞ' ,   └'-' } メ.ヽノ\▽.://
    ヽ     ヽ、    、     \ヽ!{    、-‐vi   ,ス'´ .) /~ //
      \       ` ー ' ヽ      `ヽ≧z、 ヽ__ノ , イ >`¨∠__/ィ´}…┐
       丶                   ヽ::::.\z≦¨ イ /.:::::::彡/ /  {
           ` ‐-r--- 、       ノ      ト、::ヾ\X⌒hr=ニ二___ノ‐  /
            }        _r'        !::::ヽ、:::く`¨_ノ_/ヽ_r┴ヽ /==‐-  、
            ハ    …‐ '´ }   ノ  ノ}ヽ、____ノ' ̄>'   ル- 、 r}' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
           /::::{        /    }  ノ. : : : : : :,/  rィ /  } }/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
         /.::::ハ `ヽ ___//   ノ‐く  ̄ ゝ. ̄  ノ/! }/   .'¨ .:.: ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
        /.::::/.:.:.:{.___________人___/.:.:.:.:.\‐- ミ≡彡イi  !ハヽ/.:.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
        |:::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ノヽ: : : : : : : : :} |:.:Ⅳ .:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
        |/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヾ \ : : : : : : /  !: .:\ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. }
リナ「ビクトリーッ! まっ、あたしにかかればザッとこんなもんよ♪」

***ロサレダ北東部・サラジア軍(赤い三日月隊)の陣地***

副司令官「…バ、バカなっ! 新たに発見した敵の拠点を攻撃に向かった
 部隊が全滅しただと!? 敵にそれほど火力のある兵器はないはずだぞ!」
将校「し、しかし…! 核爆発に匹敵するほどの大爆発が起こったとの
 報告も来ております!」

まさかの敗報に、驚きと戦慄が走るサラジア軍。

副司令官「と、とにかく、この件はザイード総司令官殿に
 報告せねばなるまい…(汗」

581ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 21:35:08
――翌日の早朝。

***学都コンクェイテューラ ファーブラ神殿***

シン「師匠、起きてください!」

朝早くからリナの寝泊まりしている寝室の扉の前に立ち、
何度もドアノブを叩いているシン。

リナ「だぁぁーっ!! もう五月蠅い!!」
シン「師匠、やっと起きてくださいましたか!」
リナ「今いったい何時だと思ってる訳!?
 あたしは疲れてるんだから寝せてちょーだい」

この騒ぎで別室で寝ていたガウリィたちも起きて来た。

ガウリィ「ふわああ〜! なんだなんだぁ?」
ゼルガディス「あの少年、昨日の夜からずっとあの調子か?」
アメリア「なんでもリナさんの天才的な魔法の腕前に惚れ込んで、
 弟子入りを望んでいるんだそうです」
ガウリィ「物好きな人間もいるもんだなぁ…」

リナ「だいたいきっきからその"師匠"ってなに?」
シン「僕はこれから貴女に教えを請うわけですから、
 師匠とお呼びするのは当然です」
リナ「勝手に決めないでくれる!
 あたしは弟子を取ったりはしないわよ」
シン「もちろんタダでとは申しません!
 レッスン料はきちっとお支払いします」

シンはリナの目の前に、金貨がどっさり詰まった革袋を3つ差し出した。

リナ「………」(;゚д゚)ポカーン
アメリア「すごい…!」
ゼルガディス「おい、この金の出所はどうした?」
シン「もちろん神殿の金庫です」
ガウリィ「神殿の金庫!?」
シン「申し遅れました。僕の名はシンディラ・アシヌス。
 当ファーブラ神殿の責任者を務める大司教アシヌスの長男で、
 神殿責任者の代理を務めております」
リナ「シン、もしかしてあなた、いいところのぼんぼん――
 ――じゃなくて、良家の御曹司か何か?」
シン「御曹司だなんて、そんな大した身分ではありませんよ。ハハハ…。
 メイド長、リナ師匠と皆さんに朝食のご用意を!」
メイド長「畏まりました」

582ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2016/01/29(金) 21:37:11
ダイニングルームで出された豪華な食事を
次々と遠慮など全くなしでおかわりして
大量に平らげるリナとガウリィ。

ゼルガディス「この神殿は今は籠城中の筈だろ?
 こんな調子で兵糧の方は大丈夫なのか?」
メイド長「ご心配なく。この神殿の地下には
 温室の農場と牧場もあり、自給自足が可能。
 仮に戦が長引いたとしても、10年先まで
 籠城は充分可能でございます」
アメリア「大したものですね…」

すっかり満腹になったリナは、
いきなり真剣な真顔になりシンに視線を向ける。

リナ「シン、あたしの修行は厳しいわよ!
 ついてこれる覚悟はある?」
シン「無論覚悟の上です!僕に教えてください、リナ師匠!」
リナ「よーしっ! その覚悟、確かにあたしが預かったわ!」

ガウリィ「現金なやつ…(汗」

ついさっきまでシンにつれない態度を取っていたのに、
彼が金持ちだと分かった途端にコロリと態度を変えたリナに、
ガウリィは呆れるのであった。

<つづく>

583ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/01(月) 14:24:20
>>575加筆・修正
光平「あの弁慶さん、ここはいったい…?」
弁慶「ここは江戸時代に、房総半島の内この地帯を治めていた大名で、
 旧華族である志葉家のお屋敷だ。…と言っても、今のお前には
 アヤカシ外道衆と戦った侍戦隊シンケンジャーの本部と言った方が
 解り易かろう」
光平「ここが噂に聞いたシンケンジャーの……」

志葉家初代当主・烈堂は、クサレ外道衆の頭目・脂目マンプクを封印した功績を
徳川家康に認められ、今の千葉県北部の辺りを治める大名となった。
以来、志葉家は代々外道衆のアヤカシと戦い続ける宿命にある。

そういえば、自分の歓迎会の時にほとんどのヒーローたちと面識が出来た光平だったが、
あの時あの場で志葉家の当主の姿を見た覚えはない。その事を弁慶に尋ねると――

弁慶「ははは…志葉のご当主は、そういった賑やかな催しが
 苦手だと聞いているからな」
光平「……???」

応接間で出された茶を飲みながら、この家の主が現れるのを待っていると、
一人の若い青年が姿を見せた。

丈瑠「玄海老師、お久しぶりにございます」
玄海「光平君、引き合わせよう。こちらは志葉家19代目当主・志葉丈瑠殿じゃ」
丈瑠「志葉丈瑠だ。よろしく」
光平「よ、よろしくお願いします!……(この人がシンケンレッド)」
玄海「相手が剣を使うのであれば、こちらも剣の使い手に
 教わるのが一番じゃ」

ブレイバーズにも剣を武器に戦うヒーローは数多いが、
シグフェルは炎の剣フレアセイバーを武器としている以上、
同じく火を力にする剣士である丈瑠が選ばれたのは、
玄海老師の慧眼である。

丈瑠「俺との修練は厳しいが、覚悟はあるか…?」
光平「…覚悟はあります。俺に教えてください、丈瑠さん!」
丈瑠「その覚悟、確かに俺が預かった!」

林の中で互いに竹刀を構える丈瑠と光平。

丈瑠「一応、剣の心得はあるようだな?」
光平「小さい頃に沖縄の祖父に習って、少しかじったことがあります」
丈瑠「…なるほど。薩摩示現流か」

ちなみに光平の父方の祖父・靖臣は、江戸時代に琉球に移住した薩摩藩士の末裔である。
幕末においても、かの新撰組が何より恐れたのが薩摩藩士の操る示現流であった。

丈瑠「キアイドーのような強敵を相手にする真剣の立ち合いでは、
 竹刀剣道のように振り回す剣法は役に立たない。
 一撃必殺の打ち込みと気迫で勝負が決まる。
 ひたすら気迫と一撃に鍛錬を極める示現流は、
 正にそれに適している」
光平「はい!」
丈瑠「良し。そしてキアイドーに強力な一撃を加える為にも、お前には
 自身の持つ火の力、キアイドーの剣の速さを凌ぐ速さを鍛えてもらう
 必要がある。俺は技を教えるつもりは無い。だが、それらを鍛えれば
 自ずと己の技が見えてくる筈だ」
光平「火の力に速さか・・・・・」
丈瑠「まずは速さを鍛える。さぁ、俺に打ち込んで来い!」
光平「行きます!タァ!!」

丈瑠に鍛えていく部分を教わった光平は丈瑠に剣を打ち込んでいく。
そして始まる丈瑠との修練は実に険しく、時には他のシンケンジャーを
相手に剣技を磨いていく。そしてその様子をそっと見守っている
サングラスの青年――地場衛の姿があった。

衛「………」

584ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/01(月) 15:21:27
>>346加筆・修正
***ギガントホース・艦橋司令室***

一方、ザンギャックの旗艦であるギガントホースに帰還したキアイドーは
シグフェルを仕留めずに戻ってきた事をワルズ・ギルから責められていたが
キアイドーは気にせずケロッとしていた。

キアイドー「俺は、俺の流儀で仕事をするまでだ」
ワルズ・ギル「ぐぬぬ、貴様〜!」
???「・・・その様な賞金稼ぎ風情に頼るからですよ、殿下」
ダマラス「何奴!?」

ワルズ・ギル達の前に現れたのは、1万年前最強の護星天使と謳われ
地球救星計画で地球を破壊し、新たに星を創り出そうとした救星主の
ブラジラだった。姿を現すと、ワルズ・ギルに膝をついて、頭を垂れる。

ワルズ・ギル「・・・・お前は確かブラジラとかいったな。何しに来た?」
ブラジラ「はい、殿下。この私めも殿下の配下にお加えいただく参上いたしました」
ダマラス「お待ち下さい殿下!こ奴は自分の目的の為に、様々な組織を利用してきた者。
 信用されてはいけませぬぞ!」

自分を配下に加える様に言うブラジラだが、ブラジラが過去ウォースター、
幽魔獣、マトリンティスと様々な組織の一員となり、その裏で利用してきた
という経歴を知るダマラスはブラジラがワルズ・ギルの配下に加わる事に
反対する。

ブラジラ「流石は皇帝アクドス・ギル様の懐刀で在らせられるダマラス参謀。
 私の様な者を警戒されるのは至極同然。ですが、私もヒーローには恨みを
 持つ身・・・・私を配下に加えて下さるのであれば、かならずやシグフェルを
 討ち取ってみせましょう」
ワルズ・ギル「・・・・良し。ブラジラよ、お前を我が配下に加えてやろう。そして
 キアイドーと共にシグフェルを倒して来い!キアイドーもそれで良いな?」
キアイドー「俺の邪魔をしなければ、構わん」
ダマラス「殿下!うぬぬ・・・殿下に妙なマネをすれば、その時は覚悟しろ!」
ブラジラ「かならずや、ご期待に副えましょう(・・・ふん、ザンギャックの力、
 利用させてもらう」

ワルズ・ギルはブラジラを自分の配下に加える事を決め、反対していた
ダマラスもしぶしぶ承諾する。だが、ワルズ・ギルの配下に加わった
ブラジラは内心ではザンギャック帝国の力を利用しようと考えていた。
そしてキアイドーとシグフェルの再戦は刻一刻と近づくのであった。

585ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/01(月) 16:23:49
◯玄海老師→キアイドーに敗北した光平に、志葉丈瑠を引き合わせる。
◯弁慶→玄海老師と共に光平を志波邸へ連れてくる。
◯志葉丈瑠→光平に修練を積ませる。
◯日下部彦馬→光平、玄海老師、弁慶を出迎える。
◯地場衛→丈瑠の下で修練を積む光平の様子を見守る。
●ワルズ・ギル→シグフェルを仕留めなかったキアイドーを責める。
  そして救星主のブラジラを配下に加え、キアイドーと共に
  シグフェルを始末するように命令を下す。
●ダマラス→ブラジラが配下に加わる事を反対するが、しぶしぶ承諾する。
●キアイドー→ワルズ・ギルにシグフェルを仕留めなかった事を責められる。
●救星主のブラジラ→ワルズ・ギルの配下に加わる。内心ではザンギャックの
  力を利用しようと考えている。

◯牧村光平/シグフェル→キアイドーに敗北した為、1人修行に励んでいた所、
  玄海老師によって、志葉丈瑠と引き合され、丈瑠から修練を課される。

【今回の新登場】
●救星主のブラジラ(天装戦隊ゴセイジャー)
 ウォースター、幽魔獣、マトリンティスといった様々な組織を渡り歩いた
 ブレドランの正体。1万年前、幽魔獣を封印した最強の護星天使で
 ゴセイナイトの本来の持ち主。人間を根絶やしにして汚れきった地球を
 一度破壊し、新しい星を創る「地球救星計画」を画策し、そうして創った
 星の「命を導く者」として君臨しようとしていた。ダークヘッダーを配下として
 従えている他、様々な組織で活動していた「ブレドラン」を分身体として
 呼び出す事が出来る。趣味はコスプレ。

586ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/02(火) 11:23:06
>>347加筆・修正
***志葉邸***

光平「タァッ!」
丈瑠「ふん!」

光平と丈瑠の下で修練を始めてから数日。志葉邸の庭では光平
丈瑠は向かい合い、今日も竹刀を振るっていた。庭には2人だけでなく
家臣である他のシンケンジャーや慎哉や優香が見守っていた。

慎哉「光平・・・・」
優香「光平君・・・・」

連日の厳しい修練により、光平が帰宅してくると、その疲労さは
剣の素人である慎哉にもありありと伝わって来た。故に慎哉は
光平が倒れてしまうのではないかと心配でしょうがなかった。
そしてそれは優香も同じ思いだった。

刃「よぉ、邪魔するぜ」
さやか「もぉ、ちゃんと挨拶しなさいよ!」
ソウジ「お邪魔します。シンケンジャーの皆さん」
千明「おっ!刃にソウジも来たのか」

そこへ鉄刃と峰さやか、そしてキョウリュウジャーのキョウリュウグリーンこと
立風館ソウジが志葉邸にやってくる。刃やソウジもシンケンジャー同様、
光平の修練の相手をしていたのであった。

刃「大分、様になってきたみたいだな。光平の奴」
流ノ介「うむ。光平は中々飲み込みが速いようでな。間もなく修練の
 仕上げの段階となったのだ」

光平の剣裁きなど数日で格段に上がっている事に気付いた刃に
流ノ介は修練が仕上げの段階になった事を話す。

丈瑠「・・・・良し。では、修練の仕上げに入る。変身しろ」
光平「えっ、シグフェルにですか?」
丈瑠「そうだ。修練の仕上げは変身して俺と戦う事だ。一筆奏上!」

丈瑠から告げられた修練の仕上げはシグフェルに変身して、丈瑠と
戦う事だった。丈瑠はシンケンレッドに変身する。

光平「しかし・・・・」
シンケンレッド「お前の覚悟はその程度か。その様な覚悟ではキアイドーに
 勝てんぞ!」
光平「―!・・・・・分かりました。翔着!」

丈瑠の言葉により、自分の持つ覚悟がまだまだ半端だった事に気付いた
光平は気持ちを改めて丈瑠に挑もうと、シグフェルに変身し、両者は己の
武器であるシンケンマルとフレアセイバーを構える。

シンケンレッド「さぁ、来い!光平・・・・いや、シグフェル!!」
シグフェル「うぉぉぉぉ!!」

シンケンマルとフレアセイバーの刀身は激しく燃え、シンケンレッドと
シグフェルはぶつかるのであった・・・・・・・。

♢ ♢ ♢ ♢ ♢ ♢

光平「イテテ・・・・・」
優香「大丈夫、光平君?」
光平「うん、何とか・・・・・黒子の皆さんが良い傷薬を塗ってくれた
 おかげで痛みも大分、和らいできたよ」
慎哉「全く無茶しやがって。俺も優香もヒヤヒヤしながら見ていたんだからな!」
光平「ハハハ、心配かけて御免」
慎哉「・・・・まぁ、無事でなによりだけどさ」
丈瑠「・・・・・傷の方は大丈夫か?」
光平「丈瑠さん・・・・・」

志葉家に仕える黒子達により手当てを受けた光平に、慎哉や優香は
心配で光平の側にやってくる。そこへ同じく黒子の手当てを受けた
丈瑠がやって来た。シンケンレッドとのぶつかり合いで、シグフェルに
変身した光平は今までの修練を経て、編み出した技をぶつける。
それによりシンケンレッドを倒したが、外道衆と激しい戦いをしてきた
シンケンレッドの攻撃により、シグフェルも倒れてしまったのだった。

光平「・・・・すいません、丈瑠さん。丈瑠さんの方こそ身体の方は?」
丈瑠「これぐらい、何でも無い。だが、お前の編み出した技は見事だった。
 これならば修練の方は終えても良いだろう」
光平「本当ですか?ありがとうございます」

丈瑠から修練の成果を認められた事で、ついに光平は丈瑠からの
修練をクリアしたのであった。

流ノ介「うぉぉぉ、私は感動したぞ!よくぞ厳しい修練を耐えたな、光平!」
茉子「声が大きいわよ、流ノ介。でも、がんばったわね。光平君」
千明「ああ、丈瑠のシゴキに耐えられるなんて大した奴だぜ」
ことは「よう、がんばったなぁ。偉いで、光平君」
源太「こりゃぁ、寿司でも握ってお祝いしないとな!」

修練を終えた光平にシンケンジャーの面々は、それぞれ労いの
言葉を掛ける。

刃「へへ、2人の戦いを見ていたら、俺も戦いたくなってきたぜ。
 今度は俺と勝負な!」
さやか「怪我人相手に、何を言っているのよ!」
ソウジ「だけど怪我が治ったら、是非俺とも戦ってほしい。良いかい?」
光平「はは、まいったな・・・・でもあのキアイドーに勝ったら、その勝負
 受けてたちます!」

光平と丈瑠の戦いを見ていた刃やソウジから、勝負の申し込みを
受けられた光平は強敵キアイドーに勝った時、勝負を受けると
約束するのであった。

587ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/02(火) 14:15:32

彦馬「さぁさぁ、お前達。殿も光平殿もお疲れだ。騒ぐのはその辺に
 しておきなさい」

彦馬は修練で傷ついた光平や丈瑠を案じて、騒がしくしている
流ノ介達を諌める。だがその時・・・・・・。

カラカラカラカラ

丈瑠「ム!」
彦馬「これは!?」

三途の川から隙間を通って現世に現れるアヤカシに反応する
隙間センサーが鳴り響く。彦馬はアヤカシが何処に現れたのか
調べる。

彦馬「殿、どうやらアヤカシは大江戸市の様です」
刃「なっ!俺の所かよ」
丈瑠「皆、すぐに支度だ!」
優香「でも、丈瑠さん。その身体じゃ・・・・」
丈瑠「アヤカシが出たのであれば、退治する。それが俺の・・・・
 俺達の使命だ!だからこそ、この程度の怪我だろうが出陣する!」

刃やしんせん組が住む大江戸市にアヤカシの反応が出た事を知り、
出陣しようとする丈瑠に対して、優香が心配する。しかしアヤカシとの
戦いが使命である為、出陣しようと支度を始める。

光平「俺も行きます・・・・」
慎哉「光平!お前だって、怪我しているじゃねぇか!」
光平「心配なのは分かる。でも、俺もブレイバーズの一員になったんだ。
 だからこそ、人が悲しむ思いをしないように俺が出るんだ!」

心配する慎哉に光平はブレイバーズの一員になったからこそ、
人々を守る為に戦いに赴こうとしていた。

丈瑠「・・・・分かった。お前も出陣の支度をしろ」
光平「ありがとうございます!」
刃「よ〜し、光平のフォローは・・・・」
ソウジ「俺達に任せてくれ!」

怪我をしている光平のフォローをする為、刃とソウジも赴く。
そして一同は大江戸市へと向かった。

588ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/02(火) 14:16:23
****大江戸市****

イサミ「タァッ!」
ナナシ連中「ナナ〜!」
トシ「おりゃぁ!」
ビービ「ビビ〜!」
ソウシ「くらえ!」
ゴーミン「ゴゴ〜!」

一方、大江戸市ではイサミ、トシ、ソウシ達しんせん組の3人が
大江戸市で暴れるナナシ連中、魔虫兵ビービ、ゴーミンを相手に
戦っていた。

刃「お前らー!」
イサミ「刃さん!それにシンケンジャーの皆さんも」
ソウシ「キョウリュウグリーンのソウジさん、それとシグフェル・・・・
 牧村光平さんですね」
光平「ああ、確か君達はしんせん組のイサミちゃん、トシくん、
 ソウシくんだったね?」
ソウジ「君達も大丈夫かい?」
トシ「ソウシにソウジ・・・・ややこしい」

戦っていたしんせん組の3人の所へ、シンケンジャー、刃、ソウジ
そして光平が合流する。光平は歓迎パーティーでしんせん組の
3人と顔を合わせたばかりだった。そしてしんせん組のソウシと
キョウリュウジャーのソウジは名前が似ている為か、トシはややこしいと
感じる。

流ノ介「しかし、外道衆のナナシ連中だけでなく魔虫兵ビービに
 ザンギャック帝国のゴーミンまで暴れているとは・・・・」
茉子「彼等の狙いは何?」
千明「何でもいいけど、やっちまおうぜ!」
ブラジラ「ようやく現れたな。ブレイバーズの諸君」

ナナシ連中らを相手に戦おうとしていた彼等の前にブラジラが
立っていた。その横手にはキアイドー、そしてブラジラが血祭の
ブレドランを名乗っていた時に従っていたアヤカシ、マダコダマがいた。

光平「キアイドー・・・・・」
キアイドー「ほう、貴様か。俺を楽しませる程強くなったか?」
光平「貴様・・・・!」
丈瑠「待て、光平。貴様達の目的は何だ!」
ブラジラ「知れた事。ワルズ・ギル殿下はそこにいるシグフェルの
 存在にひどくご立腹である。故に、この救星主のブラジラ改め・・・・
 ザンギャックのブラジラが引導を渡してくれる!」
光平「俺を殺す為だけに、街を襲ったのか!許さないぞ!」
ブラジラ「ふん。ブレイバーズの者達共々、くたばるがいい。
 行け、お前達!」
キアイドー「邪魔立てはするなよ」
マダコダマ「やっと出番か。行くぜ!」

ブラジラは光平そしてブレイバーズを始末するべく、キアイドー、
マダコダマそしてナナシ連中や魔虫兵ビービ、ゴーミンに命令を
下し、キアイドー達は襲い掛かる。

丈瑠「いけるか、光平」
光平「勿論です。丈瑠さん」
丈瑠「そうか。ならば行くぞ、お前達!」
シンケンジャー5人「「「「「一筆奏上!」」」」」
源太「一貫献上!」

ガブリボルバー@音声「ガブリンチョ!ザクト〜ル!」

ソウジ「キョウリュウチェンジ!」

ガブリボルバー@音声「ファイア!」

シグフェル「―翔着(シグ・トランス)!!」

それそれシンケンジャー、キョウリュウグリーン、シグフェルに変身し、
刃、しんせん組と共に立ち向かう。

シンケンレッド「シグフェル、ブラジラ達の相手は俺達がする!
 お前はキアイドーと決着を着けろ!」
シグフェル「はい!」

そしてシグフェルは決着をつけるべくキアイドーに向かっていくのであった。

589ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/02(火) 15:48:02
◯志葉丈瑠/シンケンレッド→修練の仕上げとして光平と戦い、その成果を認める。
  街に現れたブラジラ達と戦う為、シンケンレッドに変身する。
◯池波流ノ介/シンケンブルー→光平と丈瑠の戦いを見届けた後、街に
  現れたブラジラ達と戦う為、シンケンブルーに変身する。
◯白石茉子/シンケンピンク→光平と丈瑠の戦いを見届けた後、街に
  現れたブラジラ達と戦う為、シンケンピンクに変身する。
◯谷千明/シンケングリーン→光平と丈瑠の戦いを見届けた後、街に
  現れたブラジラ達と戦う為、シンケングリーンに変身する。
◯花織ことは/シンケンイエロー→光平と丈瑠の戦いを見届けた後、街に
  現れたブラジラ達と戦う為、シンケンイエローに変身する。
◯梅盛源太/シンケンゴールド→光平と丈瑠の戦いを見届けた後、街に
  現れたブラジラ達と戦う為、シンケンゴールドに変身する。
◯日下部彦馬→ブラジラ達が大江戸市に出現した事を報せる。
◯鉄刃→光平と丈瑠の戦いを見届ける。街にブラジラ達が現れた為、
  しんせん組と合流する。
◯峰さやか→刃と共に光と丈瑠の戦いを見届ける。
◯立風館ソウジ/キョウリュウグリーン→光平と丈瑠の戦いを見届ける。街に
  ブラジラ達が現れた為、キョウリュウグリーンに変身する。
◯花丘イサミ→街で暴れるナナシ連中に攻撃する。
◯月形トシ→街で暴れる魔虫兵ビービに攻撃する。
◯雪見ソウシ街で暴れるゴーミンに攻撃する。
●救星主のブラジラ→シグフェルを打倒すべくキアイドー達に攻撃を
  命じる。
●キアイドー→ブラジラ達と共に街に現れ、光平達に襲い掛かる。
●マダコダマ→ブラジラ達と共に街に現れ、光平達に襲いかかる。

◯牧村光平/シグフェル→修練の仕上げとして丈瑠と戦い、技を編み出して
  修練の成果が認められる。街にブラジラ達が現れたのでシグフェルに
  変身する。
◯朝倉慎哉→光平と丈瑠の戦いを見守る。
◯沢渡優香→光平と丈瑠の戦いを見守る。

【今回の新登場】
●マダコダマ(天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕)
 山水画ような、閻魔大王のねぶたのような姿を持つアヤカシ。放たれた
 モヂカラや天装術を右肩の岩の穴で吸い込み、それを元に左肩の閻魔
 大王の口から攻撃を吐きだす能力を有する他、空中に水蒸気のレンズを
 作り出す事も出来る。血祭のブレドランの護星界壊滅の野望に加担し、
 この世に侵攻。外道衆に関わらず、骨のシタリに従わず、外道シンケンレッド
 の炎のモヂカラをレンズで増幅させ、護星界への道を開く事に成功した。
 山彦の伝承のルーツとされるアヤカシ。

590ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 12:39:56
>>347加筆・修正
フレアセイバーを構え、シグフェルはキアイドーに斬りかかり、
激しい剣のせめぎ合いをしていく。

キアイドー「貴様、どうやら体にダメージを負っているようだな。そんな
 状態で、俺に勝てると思っているのか?」
シグフェル「俺は勝つ!勝ってお前から受けた恐怖と敗北を乗り越えて
 みせる!」
キアイドー「ならば、せいぜい俺を楽しませてみせろ!」

先程、丈瑠との戦いで身体にダメージが残っているが、自分に恐怖と
敗北感を植え付けた強敵に勝利すべく、フレアセイバーを振るった。
一方、シンケンジャー達は、ブラジラとマダコダマを相手に戦っていた。

ブラジラ「シンケンジャー・・・・貴様達を相手にするのであれば、この姿で
 相手をするとしよう」
シンケンレッド「行くぞ、ブレドラン!」

ブラジラはカモミラージュの天装術で「血祭のブレドラン」に姿を変える。
血祭のブレドランはシンケンレッドを相手にし、他のメンバーはマダコダマや
ナナシ連中等の相手をする。

ソウシ「“正義の矢”をくらぇぇ!」
マダコダマ「甘い!!」

ソウシはエネルギーを纏わせた矢をマダコダマに向けて放つが、
マダコダマは右肩の岩の穴で吸い込んでしまう。そして吸い込んだ
矢は左肩の閻魔大王の口から放たれて、攻撃にしてしまう。

シンケンブルー「あのアヤカシは、我々のモヂカラやゴセイジャーの
 天装術を吸い込んで、攻撃として吐き出してしまうのだ」
刃「そういう事、早く言ってくれよ!」
シンケンピンク「以前戦った時は、モヂカラと天装術を組み合わせた
 攻撃をぶつけて何とかなったけど・・・・・」
マダコダマ「ゴセイジャーがいない今、貴様らなんぞ敵では無い!」

マダコダマは以前、モヂカラと天装術が合わさった技を吸収しきれず
吹き飛んでしまい、結果として敗北する切欠となったのだが、この場には
ゴセイジャーがいない為、シンケンジャー達はどの様に活路を開くべきか
思案する。

???「“稲妻連動・三段打ち”!」
???「“ケントロスパイカー”!」
マダコダマ「ぬぉ!?」

突如、マダコダマに錐状の電撃とビームが命中する。咄嗟の事
だったのでマダコダマは吸い込む事が出来なかった。

キョウリュウゴールド「お待たせしたでござる。ソウジ殿!」
キョウリュウブラック「Sorry、女の子とデートがあったものでね」
キョウリュウグリーン「イアン、空蝉丸来てくれたのか!キング達は?」
キョウリュウゴールド「キング殿達は、後から合流してくるでござる」
キョウリュウブラック「遅れてきた分、キング達が来る前に片付けようぜ!」

マダコダマを攻撃したのは、キョウリュウグリーンの仲間である
キョウリュウゴールドとキョウリュウブラックだった。キョウリュウグリーンが
戦っていると聞き、駆けつけたのであった。

シンケンブルー「他のキョウリュウジャーも来てくれたか。心強い!」
イサミ「でも、攻撃を吸い込んじゃう能力をどうすれば・・・・」
キョウリュウブラック「心配するなよ、お嬢さん。良い考えがあるぜ!」

敵の能力に太刀打ちできるか心配なイサミにキョウリュウブラックは
ある秘策を思いつく。

591ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 12:41:04

キアイドー「いいぞ、シグフェル!やはり貴様をあの時仕留めなかった
 のは正解だったなぁ!」

一方、シグフェルとキアイドーの戦いはダメージを負った身体だが、
修練の成果によりキアイドーを凌ぐほどの剣裁きを身に着ける。
シグフェルが自分を上回る強さにまで成長したと理解したキアイドーは
新しい玩具を与えられた子供の様に喜んだ。

シグフェル「(このまま、こっちの体力が尽きる。どうすれば・・・・)」
ゴーミン「ゴゴッ!」
キアイドー「邪魔だ!」ズバッ
ゴーミン「ゴゴ〜!」
シグフェル「―!」

キアイドーに決定打を打てないか思案していたシグフェルだが、
そこへ1体のゴーミンがキアイドーとシグフェルの間に入ってしまい、
キアイドーに邪魔者として斬られてしまう。

シグフェル「仲間なのに斬るなんて・・・・」
キアイドー「仲間?ふん、俺の楽しみを邪魔するのであれば、
 誰だろうと斬る。さぁ、もう一度俺と戦え!」
シグフェル「・・・・・仲間を斬る様な奴に俺は負けない!
 今度こそ、貴様を倒す!はぁぁぁぁ!!」

シグフェルは力を貯め、フレアセイバーの刀身を炎で包むと、
瞬時にキアイドーの間合いに立ち、その動きはまるで舞を
するかの如くキアイドーの体を斬りつけていく。

キアイドー「急に、剣の速さが上がっただと・・・・」
シグフェル「はぁぁぁぁ、<<火焔十字の舞(クロスプロミネンス)>>」

そしてキアイドーの胸に横へ一閃、さらにフレアセイバーを天高く
上へ突き上げると、そのまま縦に強力な一撃が加わる。キアイドーの
胸には炎で燃える十字が刻まれた。これこそ丈瑠との修練で得た
必殺技『火焔十字の舞(クロスプロミネンス)』だった。

592ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 14:10:54
一方、マダコダマを相手に戦うブレイバーズ。キョウリュウブラックは
皆にある秘策を伝える。

キョウリュウブラック「シンケンジャーのモヂカラとゴセイジャーの
 天装術を組み合わせて倒せたのなら、今度はモヂカラとブレイブの
 力、そして皆の力を合わせればいいってことさ」
キョウリュウゴールド「おお、モヂカラとブレイブさらに皆の力を
 合わせるのでござるか!」
キョウリュウグリーン「まるで、キングが言いそうだね」
キョウリュウブラック「そういえば、そうだな。どうやらキングに
 影響されたらしい。だが、その方がブレイバーズって感じだろ?」
シンケンイエロー「うん。その方がええわ」
刃「やってやろうぜ!」

キョウリュウブラックの秘策を受けて、彼らは動き出す。まずは
キョウリュウゴールドとシンケンピンク、ソウシがマダコダマの
前に立った。

シンケンピンク「私の【天】のモヂカラと」
キョウリュウゴールド「拙者の雷の力」
ソウシ「そこにルミノタイトでエネルギーとなった精神力を加える!」

シンケンピンクから放たれる【天】のモヂカラとキョウリュウゴールドが
発した電気は、ソウシが放ったエネルギーの矢と合わさった事で
強力なエネルギーの塊に変わり、マダコダマの右肩の穴に吸い込まれる。

マダコダマ「ぐぅうう、い、イカン!エネルギーが強すぎて受け止められん!
 ぐわぁぁああ!」

その強すぎるエネルギーを処理できずマダコダマは吹っ飛んでしまう。

キョウリュウブラック「アームドオン、パラサショット!」
トシ「こいつも持っていきやがれ!!」

そこへパラサショットを装備したキョウリュウブラックが
ガブリボルバーと一緒にマダコダマに向けて弾丸を放つ。
更にトシも龍の目を強烈なシュートでぶつけた。

シンケンブルー「我らの出番だ。行くぞ!」

そしてシンケンブルー、シンケングリーン、シンケンイエローが
シンケンマルで斬りつけていく。

キョウリュウグリーン「トリニティストレイザー!」
刃「かみなり斬り!」
イサミ「龍の剣!」
マダコダマ「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」

さらにキョウリュウグリーン、刃、イサミがフェザーエッジ、
魔剣クサナギ、龍の剣でトドメをさされた事でマダコダマは
倒された。

593ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 14:11:35
血祭のブレドラン「キアイドーが!?」
シンケンレッド「余所見などするな!」
血祭のブレドラン「ぬうぅ!」

シンケンレッドと戦っていた血祭のブレドランはキアイドーが
シグフェルの新技『火焔十字の舞(クロスプロミネンス』によって
倒れたのに驚愕する。

キアイドー「ぐ、ぐうう・・・・見事だ。今の・・・・・貴様との戦いは、
 赤の海賊との戦いを思い出したぞ」
シグフェル「キアイドー・・・・・」
キアイドー「ふ・・・・ふふふはははは!もっと・・・・戦いたかっ・・・・た」ドサァ

『火焔十字の舞』を受けたキアイドーは最後の言葉を振り絞ると
力尽きて倒れる。今、シグフェルは恐怖と敗北を乗り越えた瞬間だった。

血祭のブレドラン「ええい、キアイドーが倒れるとは!ならば私がこの手で!」
シンケンレッド「させるか!」

キアイドーが倒されるのを見た血祭のブレドランは自分の手で
シグフェルを倒そうと襲い掛かる。しかし、血祭のブレドランを
シンケンレッドが阻んだ。

シンケンレッド「まだ、やれるか?シグフェル」
シグフェル「はい、シンケンレッド!」

シンケンレッドとシグフェルはそれぞれ、シンケンマルと
フレアセイバーを構えるとブレドランの体に炎を纏わせた
刀身で斬りつけていく。そして、ブレドランの前後に
シンケンレッドとシグフェルが向かい合った。

シンケンレッド&シグフェル「「獅凰双炎斬!!」」
血祭のブレドラン「ぐわぁぁぁあ!!」

向かい合った2人の斬撃から、それぞれ炎の獅子と
鳳凰が出現してブレドランに大ダメージを負わせる。

血祭のブレドラン「貴様らぁ〜!こ・・・このまま手ぶらで帰る訳には
 いかん。せめてシンケンレッド・・・・貴様を葬る!」
シンケンレッド「―!」
シンケンゴールド「あぶない、丈ちゃん!ぐわぁ!」
シンケンレッド「源太!!」

大ダメージを受けた血祭のブレドランは、せめてシンケンレッドを
葬ろうと攻撃するが、シンケンゴールドが代わりに攻撃を受けて
倒れてしまう。

血祭のブレドラン「ちぃ、仕留める事が出来なかったか。
 ならば行け!ビービ虫よ!」

シンケンレッドを仕留める事が出来なかった血祭のブレドランは
ビービ虫を用いて、キアイドーを復活させて巨大化させる。
時を同じくして、倒されたマダコダマも【二の目】となり巨大化して
復活する。

594ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 15:52:19
****ギガントホース・艦橋司令室****

ワルズ・ギル「ええい、結局あのシグフェルを倒せなかったではないか!」
ダマラス「殿下、落ち着きくだされ。インサーン、スゴーミン達を出撃させよ!」
インサーン「はっ!」

シグフェルとキアイドーの再戦を観ていたワルズ・ギルは作戦の失敗に
地団太を踏む。ダマラスはインサーンにスゴーミンの出撃を命じて、
出撃したスゴーミンはインサーンの開発した巨大化光線により巨大化して
街で暴れるキアイドーやマダコダマのいる所に現れる。またビルの隙間から
三途の川を通って、大ナナシ連中も出現した。なお、そのドサクサに
紛れ、血祭のブレドランは姿を消す。

シンケングリーン「おいおい滅茶苦茶いるじゃねえか!」
キョウリュウゴールド「とにかくプテラゴードン達を呼ぶでござる」
イサミ「あれは!?」

獣電竜を呼び出そうとしたその時。ブレイバーズの旗艦の一つである
地球連邦の戦艦ラー・カイラムが現れ、マジンガーZやν‐ガンダム等
ブレイバーズに所属するスーパーロボット達が出撃する。

ν‐ガンダム@アムロ「補給を終えて日本から出る予定だったが、
 出撃する事になるとは・・・・。だが相手はゴーカイジャーや
 シグフェルを一度は倒した強敵。皆、油断はするなよ!」
マジンガーZ@甲児「了解!マジンガーも久々の出撃なんだ。
 行くぞ、ロケットォォパァァァアンチ!!」

アムロ達ラー・カイラムのクルーは補給を終えた為、日本から
出国する所だったが、巨大化したキアイドー達が暴れていると
情報が入った為、甲児達ブレイバーズのスーパーロボットの
パイロット達と共に出撃したのであった。

キョウリュウジン@キョウリュウレッド「お〜い、イアン達!遅くなっちまった」
キョウリュウジン@キョウリュウブルー「敵は“テキ”パキ倒すよ!」
キョウリュウジン@キョウリュウピンク「行くわよ〜!」

遅れてきたキョウリュウレッド、キョウリュウブルー、
キョウリュウピンクは獣電竜ガブティラ、ステゴッチ、
ドリケラが合体した獣電巨人キョウリュウジンに
乗り込み、他のスーパーロボット達と共に大ナナシ連中や
スゴーミンと戦っていく。

キョウリュウゴールド「こちらもキング殿達に合流するでござる!」

キョウリュウゴールド、キョウリュウグリーン、キョウリュウブラックの
3人はパートナーである獣電竜プテラゴードン、ザクトル、パラサガンを
呼び出し、カミツキ合体によってプテライデンオー・ウェスタンとなり
巨大戦に加勢する。

シンケンレッド「大丈夫か?源太」
シンケンゴールド「・・・うぅ、すまねぇ丈ちゃん。今はこれ以上
 無理みたいだ・・・・」
シンケンレッド「お前のおかげで助かった。今は休め。
 源太の事を頼む」
イサミ「はい」

シンケンゴールドはシンケンレッドを庇って受けたダメージにより
これ以上は戦えなかった。シンケンゴールドをイサミ達に託すと
シンケンジャーは折神を【折神大変化】で巨大化させる。

シンケンレッド「お前も来い!」
シグフェル「え!?」

巨大化した相手にシンケンジャーは一気に侍合体でシンケンオーと
なるが、シンケンレッドによってシグフェルもシンケンオーの中に乗り
込む事になる。その影響なのか、シンケンオーのダイシンケンは
光り輝く。

プテライデンオー・ウェスタン@キョウリュウゴールド「あのアヤカシは我らが!」
キョウリュウゴールド&キョウリュウグリーン&キョウリュウブラック「プテライデンオーウェスタン・
 ブレイブフィニッシュ!!」
マダコダマ「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

右腕のパラサビームガンに3体のキョウリュウスピリッツが放たれ、
マダコダマは消滅した。

シグフェル「ここがシンケンオーの中・・・・」
シンケンレッド「シグフェル、俺達に合わせろ!」
シグフェル「は、はい!」
シンケンジャー&シグフェル「「ダイシンケン侍斬り!!」
キアイドー「ぬぉぉぉぉぉお!!」

シンケンオーのコックピットに来たシグフェルは、シンケンオーの
中に入った事により戸惑う中、シンケンジャーがシンケンマルを
降るのと同時に、シグフェルもフレアセイバーを振り下ろす。
そして、キアイドーはその光り輝くダイシンケンによって断末魔を
挙げながら倒されるのであった。

595ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 15:58:13
>>590修正
フレアセイバーを構え、シグフェルはキアイドーに斬りかかり、
激しい剣のせめぎ合いをしていく。

キアイドー「貴様、どうやら体にダメージを負っているようだな。そんな
 状態で、俺に勝てると思っているのか?」
シグフェル「俺は勝つ!勝ってお前から受けた恐怖と敗北を乗り越えて
 みせる!」
キアイドー「ならば、せいぜい俺を楽しませてみせろ!」

先程、丈瑠との戦いで身体にダメージが残っているが、自分に恐怖と
敗北感を植え付けた強敵に勝利すべく、フレアセイバーを振るった。
一方、シンケンジャー達は、ブラジラとマダコダマを相手に戦っていた。

ブラジラ「シンケンジャー・・・・貴様達を相手にするのであれば、この姿で
 相手をするとしよう」
シンケンレッド「行くぞ、ブレドラン!」

ブラジラはカモミラージュの天装術で「血祭のブレドラン」に姿を変える。
血祭のブレドランはシンケンレッドを相手にし、他のメンバーはマダコダマや
ナナシ連中等の相手をする。

ソウシ「“正義の矢”をくらぇぇ!」
マダコダマ「甘い!!」

ソウシはエネルギーを纏わせた矢をマダコダマに向けて放つが、
マダコダマは右肩の岩の穴で吸い込んでしまう。そして吸い込んだ
矢は左肩の閻魔大王の口から放たれて、攻撃にしてしまう。

シンケンブルー「あのアヤカシは、我々のモヂカラやゴセイジャーの
 天装術を吸い込んで、攻撃として吐き出してしまうのだ」
刃「そういう事、早く言ってくれよ!」
シンケンピンク「以前戦った時は、モヂカラと天装術を組み合わせた
 攻撃をぶつけて何とかなったけど・・・・・」
マダコダマ「ゴセイジャーがいない今、貴様らなんぞ敵では無い!」

マダコダマは以前、モヂカラと天装術が合わさった技を吸収しきれず
吹き飛んでしまい、結果として敗北する切欠となったのだが、この場には
ゴセイジャーがいない為、シンケンジャー達はどの様に活路を開くべきか
思案する。

???「“稲妻連動・三段打ち”!」
???「“ガブリボルバー”!」
マダコダマ「ぬぉ!?」

突如、マダコダマに錐状の電撃とビームが命中する。咄嗟の事
だったのでマダコダマは吸い込む事が出来なかった。

キョウリュウゴールド「お待たせしたでござる。ソウジ殿!」
キョウリュウブラック「Sorry、女の子とデートがあったものでね」
キョウリュウグリーン「イアン、空蝉丸来てくれたのか!キング達は?」
キョウリュウゴールド「キング殿達は、後から合流してくるでござる」
キョウリュウブラック「遅れてきた分、キング達が来る前に片付けようぜ!」

マダコダマを攻撃したのは、キョウリュウグリーンの仲間である
キョウリュウゴールドとキョウリュウブラックだった。キョウリュウグリーンが
戦っていると聞き、駆けつけたのであった。

シンケンブルー「他のキョウリュウジャーも来てくれたか。心強い!」
イサミ「でも、攻撃を吸い込んじゃう能力をどうすれば・・・・」
キョウリュウブラック「心配するなよ、お嬢さん。良い考えがあるぜ!」

敵の能力に太刀打ちできるか心配なイサミにキョウリュウブラックは
ある秘策を思いつく。

596ユガミ博士 ◆AOwcv36qk.:2016/02/03(水) 16:39:02
>>569より一部抜粋
○志葉丈瑠/シンケンレッド→シグフェルと共にキアイドー、血祭のブレドランを撃破。
◯池波流ノ介/シンケンブルー→マダコダマと戦い、撃破する。
◯白石茉子/シンケンピンク→マダコダマと戦い、撃破する。
◯谷千明/シンケングリーン→マダコダマと戦い、撃破する。
◯花織ことは/シンケンイエロー→マダコダマと戦い、撃破する。
◯梅盛源太/シンケンゴールド→シンケンレッドを庇って負傷する。
◯キョウリュウレッド゙→キョウリュウジンに乗って出撃する。
◯イアン・ヨークランド/キョウリュウブラック→キョウリュウゴールドと共に助けに
  駆けつける。巨大戦ではプテライデンオーウェスタンに乗り込む。
◯キョウリュウブルー→キョウリュウジンに乗って出撃する。
◯立風館ソウジ/キョウリュウグリーン→マダコダマと戦い、撃破する。
  巨大戦ではプテライデンオーウェスタンに乗り込む。
◯キョウリュウピンク→キョウリュウジンに乗って出撃する。
◯空蝉丸/キョウリュウゴールド→キョウリュウブラックと共に助けに
 駆け付ける。巨大戦ではプテライデンオーウェスタンに乗り込む。
◯鉄刃→マダコダマと戦い、撃破する。
◯花丘イサミ→マダコダマと戦い、撃破する。
◯月影トシ→マダコダマと戦い、撃破する。
◯雪見ソウシ→マダコダマと戦い、撃破する。
◯アムロ・レイ→ν-ガンダムで出撃する。
◯兜甲児→マジンガーZで出撃する。
●ワルズ・ギル→作戦が失敗したのでスゴーミンを出撃させる。
●ダマラス→作戦が失敗したのでスゴーミンに出撃させる。
●インサーン→出撃させたスゴーミンに巨大化光線を当てる。
●キアイドー→シグフェルの新技「火焔十字の舞」によって撃破される。
  ビービ虫によって巨大化するが、シンケンオーによって倒される。
●救星主のブラジラ→カモミラージュにより「血祭のブレドラン」に変身する。
  倒されたキアイドーをビービ虫を使って巨大化させる。
●マダコダマ→シンケンジャー達によって撃破される。二の目により
  巨大化した後、プテライデンオーウェスタンによって倒される。
 
○牧村光平/天凰輝シグフェル→必殺技「火焔十字の舞(クロスプロミネンス)」を会得し、
 キアイドーを撃破。巨大戦ではシンケンオーに乗り込む。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板