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闘争の系統 〜ネタバレノート〜

504ホウタイ怪人 ◆sEGOS2kBD6:2015/10/04(日) 11:22:17
翌朝、生徒たちが登校する校門前で、
光平や慎哉とたまたま顔を合わせる月夜見伊予。

光平「月夜見さん、どうしたんだよその顔は!?」
伊予「あっ、これは…」

その伊予の顔のひどく腫れた痣は、昨夜百目鬼に折檻された傷跡である。
彼女は「ついさっき道で転んだ」と言い繕う。

慎哉「それにしたってひどい怪我じゃないか!
 光平、俺は月夜見さんを保健室に連れて行くから
 先に教室に行っててくれ」
光平「わかった」
慎哉「さあ行こう月夜見さん!」
伊予「あっ…で、でも……」

保健室で伊予は慎哉に傷薬を塗ってもらい
絆創膏まで丁寧に貼ってもらう。

慎哉「大丈夫? 痛くない?」
伊予「う、うん…。平気です…(///)」

幼い頃から非情な忍びの修行に明け暮れていた伊予にとって、
同世代の男の子から優しくしてもらうのは、これが人生初めての経験だった。
この時初めて月夜見伊予は、朝倉慎哉を異性として意識し始めたのである。

伊予「……なんなの、この胸が熱くなるような気持ちは?
 ダメだ! 私は忍びだ! アイツはあくまで使命のために
 利用しているにすぎない! でも…」

一方、昨夜自分の留守中に
紗希のアパートが謎の一団に襲われたと聞いた佳代は、
血相を変えて慎哉を壁際で問い詰める。

慎哉「女の子が壁ドン!?」
佳代「朝倉、昨日アタシが留守にする事を
 誰かに言ったかい!?」
慎哉「いきなり怖い顔してどうしたんだよ?」
佳代「いいから答えて! 昨日アタシがいない間に
 北上さんが襲われたんだ。アタシが忍びの任務で
 一晩だけ離れる事を話したのは光平と朝倉だけだよ!」
慎哉「そ、そんなこと! 俺も光平も誰かに
 漏らしたりする訳がないじゃないか!」
佳代「よく思い出して!!」
慎哉「そう言われてもなあ……。いや、待てよ」
佳代「やっぱり覚えがあるんだね!?」

慎哉は昨日夕方の部活帰りの下校途中に、
月夜見伊予にポロッと話してしまった事を思い出す。
その話を聞いて、佳代は暫し深く考え込んだ。

慎哉「おい錦織、まさか月夜見さんが怪しいだなんて
 言いださないよな?」
佳代「それはまだわからない。でも念のために
 あの娘には必要以上に近づかない方がいい」
慎哉「ふざけるな! 月夜見さんが刺客の一味な筈があるもんか!」
佳代「待って朝倉っ!!」

慎哉は激昂して、佳代が止めるのも聞かずに走り去ってしまった。

慎哉「嘘だよな月夜見さん! あんな優しくて何事にも一生懸命で可愛い娘が
 北上さんを襲った一味なんかである筈がない!」




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