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「あなたは昔から男の子だよ?」√しずく

1名無しさん@転載は禁止:2021/06/29(火) 01:17:26 ID:PnTHZ.Y.
春。
出会いと別れの季節、春。

それはここ、虹ヶ咲学園にも当然訪れる。
三年生は卒業して、新入生が新たに加わる。

それは今までもあったことだし、今更戸惑うこともない。

たった一つだけ、あることを除けば。

歩夢「──どうしたの? 今日は朝からなんだか調子が悪そうだけど……」

侑「あ、あぁ……いや、なんでもないよ、歩夢」

歩夢「ならいいんだけど……何か困ってることとか、悩みごとがあったら、なんでも相談してね!」

幼馴染みの上原歩夢。
自分で言うのもなんだけど、可愛い女の子だと思う。そんな子が幼馴染みだと……羨ましがられるんだ。

そう──特に、今は。

歩夢「そういえば、今日は身体測定があるんだって。『女子』は更衣室使うみたいだけど、間違って入っちゃだめだよ〜」

自分が──女の子から、男の子に変わってしまっている今は。

☆☆☆

侑「はぁ〜〜〜なにがなんだか……」

まさか眠りから覚めたら男の子になっちゃってるなんて……いや、わけわかんないよ。
わけわかんないけど、仕方ないから順応する。

わかっていることは、歩夢とは変わらず幼馴染みであること、自分のことは僕と呼ぶ事、そして一番驚いたのは、ここではスクールアイドル同好会が存在しないこと。

スクールアイドルという文化自体はあるようだけど……。

先生「はい、身長169センチ、体重は57キロね」

侑「ご、57……」

先生「ん? どうしたの?」

侑「いえ……」

女の子の体のときを、かんがえるとちょっとショックだったけど、別にこれくらいが普通、というかちょっと軽いらしい。

むしろ身長はもう少し欲しいくらいだね、なんて言われた。

(むしろ、視線が高くなって変な感じ)

まさか歩夢を見下ろす日が来るとは思わなかった。

(でも、なにはともあれ、だよね)

どんな理屈、ファンタジーで私が男の子になってしまったのかはわからないけど、普通に日常を送らないと。

もしかしたら、そのうち元に戻れるかも……しれないし。

「え〜と、となると気を付けないといけないことは……」

うっかり女子トイレにはいらない、男子のちんちん見えても動揺しない、僕っていうこと、男の子っぽく過ごすこと。

259名無しさん@転載は禁止:2021/08/06(金) 00:04:51 ID:JO2uWunI
ロキソニン飲んでしっかり寝なよ
回復までまってるよ

260名無しさん@転載は禁止:2021/08/08(日) 01:13:46 ID:FS3MqeCE
「お〜い、高咲くん上原さ〜ん、こっちこっち」

先についていた先輩達が手を振ってこっちを呼んでいる。

侑「おまたせしました」

「いんや、みんなも今着いたくらいだよ」

皆それぞれ浴衣や好きな服。
女子はだいたい浴衣で……。

からん、かこん、と草履の音。
複数ある中のたった一つに私は反応した。

261名無しさん@転載は禁止:2021/08/08(日) 02:39:34 ID:WthNYKqA
おかえりなさい

262名無しさん@転載は禁止:2021/08/08(日) 21:02:06 ID:FS3MqeCE
深い青色に金魚が泳いでいるデザイン。
ハーフアップではなくポニーテールにしていて、普段はみない姿だった。
着ている物も、髪型も。一粒でニ度美味しいとはこれか。

しずく「──先輩、こんばんは」

侑「やっほ」

うわぁ。
可愛いなぁ。

263名無しさん@転載は禁止:2021/08/09(月) 06:46:58 ID:3kg5iydA
どうしよう、それしか考えられないな。

「よーし、皆集まったみたいだし、そろそろ行こうか」

★★★

やっぱり花火大会といえば屋台。
チョコバナナ、イカ焼き、りんご飴。

何から手を付けたっていい。

264名無しさん@転載は禁止:2021/08/09(月) 14:14:47 ID:z1TXcee.
隣に浴衣の歩夢がくっ付いてんだよね?

265名無しさん@転載は禁止:2021/08/09(月) 22:35:44 ID:3kg5iydA
侑「歩夢、なにか食べる?」

歩夢「じゃあ……りんご飴」

侑「いいね、買お買お」

しずくは他の先輩たちと一緒にいる。
歩夢が一緒にいるし、声をかけるのもなんだか憚られた。

別に悪いことじゃないんだけど。

侑「はい、歩夢」

歩夢「ありがとう、侑くん」

嬉しそうにりんご飴にかじりつく歩夢。
そんなにりんご飴とか好きだったっけ?

266名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 01:49:56 ID:BdbYD8N6
歩夢「……」

★★★

人混みの中をかき分けて。
急ごう、もうすぐ花火が咲く。

「いやぁ、なかなかいいねぇ。ここからだといい眺めがみられそう」

「あれ……高咲くんと上原さんは?」

「しずくもいないね。3人でいるのかな」

★★★

侑「……歩夢、ここ?」

歩夢「うん、そうだよ……というか、幼い頃はよくここで一緒に見たじゃない」

歩夢に連れてこられた場所は、少し人気のない離れたスポット。

良い、眺めだった。

267名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 01:57:17 ID:BdbYD8N6
歩夢「……ここで、一緒に見たかったんだ」

侑「……そうなんだね」

花火が打ち上がりはじめる。

侑「わぁ……!」

歩夢「……」

侑「やっぱり、花火は綺麗だね歩夢……ん?」

私は花火を見上げていたけれど、歩夢は花火を見てはいなかった。
私のことを、見つめていた。

268名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 02:05:02 ID:BdbYD8N6
侑「……歩夢? どうしたの?」

歩夢「あのね、侑くん……」

その言葉は、漫画のように。


歩夢「私、侑くんのことが好き」

花火の音で、かき消されやしなかった。
私の耳に、まっすぐ届いた。

侑「……え?」

歩夢「ずっと、ずっと好きでした。……だから、私と付き合ってほしい」

侑「ぁ……」

★★★

今更。
幼い頃から知っていて、歩夢の良いところも悪いところも分かっている。
もう私達の関係は幼なじみにはとどまらないほどなんだ。
だから……。

侑「ごめん……歩夢。僕も歩夢のことは好きだよ。だけど……僕の好きと、歩夢の好きは……違うものなんだ」

歩夢「っ……」

侑「……それに」

269名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 09:36:38 ID:BdbYD8N6
侑「いま、ちょっと気になる子もいるからね」

歩夢「……それって」

侑「……それは恥ずかしくて言いにくいよ。……歩夢だって別に聞きたく……」

歩夢「聞かせて」

侑「……」

侑「……しずく、ちゃんだよ」

歩夢「……」

歩夢「そっか……あの子かぁ……」

歩夢「……馬鹿みたい、私……」

侑「歩夢……」

歩夢「ううん、いいの。仕方ない」

歩夢(誰も悪くない)

270名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 12:34:27 ID:kX7N2mhY
歩夢ちゃん……

271名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 17:29:02 ID:9eK6kNR6
普通の子ならかすみ編でぼろぼろになって諦めるだろうけどそれでもまだ頑張れる時点ですごい

272名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 18:04:54 ID:pxrnIur.
これ菜々√でバキバキに歩夢ちゃん折る予定らしいけど歩夢√で侑くんに告白されても歩夢ちゃん素直に信じられないよね
またかすみ√みたいになるんじゃないかって悩むのすら吹っ飛ぶくらいのハッピーエンドを期待してる

273名無しさん@転載は禁止:2021/08/10(火) 20:12:09 ID:jIMtYimw
二股で捨てられるという最低の扱い受けても幻滅せずに
好きでいられるほどの想いだから反動が怖くもある

274名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 11:31:34 ID:S.TP3cJ6
歩夢「……侑くん」

歩夢「私に足りないものって……なんなのかな」

侑「歩夢に……」

歩夢「……ううん、やっぱりなんでもない」

歩夢「……」

歩夢「ねぇ、侑くん。私と付き合ってくれたら、どんなことでもするっていったら、どうする?」

侑「どう、って……」

歩夢「侑くんが望む事だったらどんな内容でも。エッチなことでも、なんでも」

侑「……」

侑「そういう、事じゃないんだよ。歩夢」

275名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 11:41:12 ID:S.TP3cJ6
侑「好きだから、そういうことをしたくなるんだよ」

侑「誰でもいい訳じゃない。僕は、ね」

歩夢「……」

歩夢「うん……」 

歩夢「……じゃあしずくちゃんとは、そういうことしたいって思うんだ……」

侑「……」

侑「かもね……」

★★★

侑「かもね……」

最後の最後で聞いてしまった。
その頃にはもう顔が真っ赤だったと思う。熱く、夏のせいじゃない火照り。

しずく(──)

276名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 12:56:04 ID:S.TP3cJ6
しずく(嘘……)

二人がどこかへ離れていくところを、好奇心──本当にそれだけか──で後を追った。

するとどうでしょう。

しずく(先輩、私のことを……気になってるって……)

しかも、その気になったらエッチなことをシたくなるかもしれない、とか。

しずく(ど、どうしよう……)

次から会うとき……どんな顔していれば……!?

しずく(でも……)

嬉しい反面。
歩夢さんのことが過る。

しずく(……もしかして、私のせいなのかな)

277名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 13:30:14 ID:aQ72/LSI
悪くないんだけど、何故か今回読んでてしずくの顔が思い浮かばないというかイメージされないというか…

278名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 13:51:01 ID:2eSG9gIU
かすみ√でもえっちしたのは付き合ってだいぶ経ってる上に歩夢ちゃんからでしたね……

279名無しさん@転載は禁止:2021/08/11(水) 18:06:33 ID:cnVKXTaQ
自分はあまり小悪魔寄りなのよりこれくらいの方がしずくちゃんのイメージかな

280名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 10:55:55 ID:c9nipLZ.
歩夢にド変態プレイさせろ

281名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 19:36:07 ID:d5nmsGfA
今までで一番難しいかもしれません。
自分で書いてて頭の中で声が再生しにくいあたり、皆さんはどうでしょうか。

282名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 19:55:01 ID:XopNW.V2
率直な感想を言うと今の段階だとすでに栞子√くらい丁寧な感じは出せてない気がする
しずくちゃんらしくないわけではないけどしずくちゃんが恋愛するとこうなるのか、みたいな感じではないって言うのかな
気を悪くしたらごめんなさい

283名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 20:55:09 ID:N5RqgJLw
俺の中のしずくちゃんだと、手を引いて無理にでも二人をくっつけさせようとするかな
あくまで俺の中でだけど

284名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 22:30:55 ID:HM6TIO66
これがしずくっていうのが人によって少しずつ異なるのがしずくらしいのかもしれないな
キャラが固まってないという意味じゃなくてどれもあり得そうで掴みどころがないという

285名無しさん@転載は禁止:2021/08/12(木) 22:38:09 ID:cG/V4th2
演劇部で仮面で本当の自分を隠してるという背景があるから、人によって色んなしずくがあるんだろうね。

286名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 00:27:46 ID:KZGMo5sk
仮にそうだったとしても。
私は……。

この気持ちを抑えたくない、

しずく(歩夢先輩、ごめんなさい)

私きっと、嫌な後輩になってしまいます。

287名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 00:51:38 ID:KZGMo5sk
★★★

花火を見ていた。
ずっと消えないはずの花火を。

あなたと見るはずだった花火も、今となってはもう目を伏せてしまいたい。
それでも見るの。

もしかしたら、こうして隣で花火を見ることができるのは。
これが最後なのかもしれないから。

★★★

花火を見ていた。
特に意味はないはずだった花火を。

綺麗だった。
確かにそれは綺麗だった。
でも、欲を言うなら。

隣にいるのが、あの子なら。
どう思えたのか、確かめたかった。

288名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 00:54:04 ID:KZGMo5sk
★★★

花火を見ていました。
隙間から、一人。
花火を見ている、というよりもまるで私が花火に覗き込まれている気分だった。

人のことを覗き見して。
それでも空に咲く花はきらびやかで。
でも、見上げる桜の花は、きれいなんでしょうか。

……。

いえ……。

しずく(結局私は……)

289名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 01:12:12 ID:KZGMo5sk
怖がっているだけ。

しずく(歩夢先輩から何かを思われることを)

逆の立場から、私だって何かを思うかもしれない。
思わない、とも言い切れない。

だからいま必要なのは。

しずく(もっと、わがままになる)

あとから欲しくなったとしても。
あとから好きになったとしても。

それが、強欲で卑怯と思われても。

それでいいと思えるような人と出会い、変えられてしまったのだから。

290名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 01:13:12 ID:KZGMo5sk
夜再開。
しずく√もなんとか良い感じにできるよう努力します。
夜再開。

291名無しさん@転載は禁止:2021/08/13(金) 01:15:29 ID:C4Cmjdk2
>>287
切なすぎる…

292名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 00:11:28 ID:zDmQPSTo
★★★

夏休みも終わりがやってきた。
また明日から学校だ。

侑「大会ももうすぐだ……」

あと一ヶ月程度。
いま、私達がやっているの反復練習。
できる限り完成度を高めていくことだ。

293名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 16:47:46 ID:zDmQPSTo
侑「……」

歩夢のことが少し気掛かりだけど……考えても仕方ない。

侑「さ、寝よう……」

★★★

しかしどうしたことか、練習中に。

「しずくー、急に動きが固くなったね」

しずく「す、すみません……」

しずくの演技が少し崩れてきていた。

294名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 23:22:42 ID:zDmQPSTo
特にラストのキスのところで、嘘だろっていうくらい体が固くなっている。

今まではそんなことはなかったのに。

「いまさら照れだしたの?」

しずく「い、いえ、そういうことでは……」

「逆に高咲くんは自然とできるようになったね」

侑「そうですね。演技は演技……って割り切るようにしたら、段々と」

295名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 23:37:29 ID:zDmQPSTo
しずく「すみません……」

「まぁそれ以外は特に問題はないから、もう少しそこをなんとかしようか」

しかしその後の練習でも、しずくの体がほぐれる事はなかった。

★★★

侑「──もしかして、僕なにかしずくにしちゃったかな」

しずく「え、え?」

帰り道──歩夢はいない──で、しずくにそう訊いてみた。
もしかしたら私になにか原因があるのかもしれないから。

しずく「そ、そんなわけは!」

侑「そうなの? ……じゃあ、今日は一体」

しずく「ちょ、ちょっと疲れていたのかもしれません! 明日からは、全然普通にできますから……」

侑「……」

296名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 23:43:46 ID:zDmQPSTo
何かを隠している。
明らかにしずくの様子はおかしかった。

侑「しずく、悩みとかあるなら相談しなよ」

しずく「ぇ……」

侑「演劇については、しずくのほうが先輩だけど」

侑「こういう時は、頼ってよ。先輩、だからさ」

もしも本当に何も悩みがないなら、心配しすぎと言われるかもしれないけれど、それならそれでいい。

やっぱりこの子は放っておけないから。

しずく「……ありがとうございます、先輩」

しずくは足を止めて、私のことを見た。

しずく「──先輩にお話したい事が、あるんです」

297名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 23:46:18 ID:zDmQPSTo
今回はここまで。
しずく√でこういうのがあってほしいとかって何かありますか? がっつり参考にしようと思っています。

また明日に。

298名無しさん@転載は禁止:2021/08/15(日) 23:48:41 ID:DlyNGZjI
ラストでエチュードじゃないけど演劇のセリフみたいな感じで会話して終わるとかどうですか

299名無しさん@転載は禁止:2021/08/16(月) 00:05:07 ID:eSf3Yi66
演劇だけにとらわれず、JKらしさを出すしずくも見たい

300名無しさん@転載は禁止:2021/08/16(月) 00:22:16 ID:t0eJ.Oic
せっかく同じ部活なんだし悪意なく歩夢ちゃんに見せつけてまくって下さい

301名無しさん@転載は禁止:2021/08/16(月) 14:27:31 ID:zvKZx6rc
打ち上げ花火のとこの三人の心情を表す文章がとても綺麗すぎて、涙流しながら読んでた。
昨日久々に手持ち花火をやってたんだけど、急にこの文章思い出して情緒不安定になってた。

302名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:15:29 ID:DwBam0.o
★★★

話したいことがあると伝えられて。
私はしずくに連れられて、とある喫茶店に来ていた。
 
人が少なく、静かで居心地はいい。

侑「……それで、話って?」

しずく「はい」

アイスコーヒー(ミルク入り)を一口相槌代わりに含んだ。

しずく「私先輩のことが好きです」

吹き出しそうになった。

303名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:22:35 ID:DwBam0.o
侑「んぐっ!?」

いや逆流して鼻に入ってきた。
リアル鼻から牛乳をやらかすところだった。

しずく「だ、大丈夫ですか先輩!?」

侑「い、いや大丈夫……大丈夫だけど……」

それどころじゃない気が……。

侑「……いや、えーと」

侑「……え?」

しずく「いろいろ、ここに来るまでに考えたんです」

しずく「たくさん悩んだり、モヤモヤしたりするくらいなら……思い切って言ってしまおうって」 

しずく「……それに」

侑「それに……?」

しずく「私、聞いちゃったんです。……その、先輩が……私のこと、気になってる、って……」

侑「!」

しずく「そ、それで、その。じゃあ、それなら……両想いなのかなー、っとか思い出して、あの……!」

次第に自分の大胆な発言に、顔が赤くなっていくしずく。
ついには手で顔を覆ってしまった。

侑(そうだったんだ……)

確かに……それなら。
私達は両想いなのかもしれない。
今ここで付き合っちゃえばいいのかもしれない。
だけど……。

侑「……ありがとう、しずく」

しずく「!」

侑「……」

侑「でも……少し待ってほしい」

304名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:29:08 ID:DwBam0.o
これは私の、自分との気持ちの戦い。

侑「……あの話を聞いていたのなら知ってるかもしれないど、歩夢との交際を断ったんだ」

侑「大切だった幼なじみの、ね……」

しずく「……」

侑「それはそれで気持ちの整理が微妙についてないんだ」

侑「……それだけなんだけどね」  

しずく「……確かに、私も思うところはあります」

しずく「私も……横から入って、歩夢先輩の好きな人を取ろうとしている事に、罪悪感がないわけじゃありません」

しずく「……でも、だから諦めてしまうのも、嫌だったんです」

305名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:39:08 ID:DwBam0.o
侑「……じゃあ、どうする?」

しずく「……」

しずく「……このままじゃ、あんまりにも私はずるいですからね」

しずく「歩夢先輩の今まで……10年くらいでしょうか。それだけの想いを超えるんですから、たった出会って半年程度の私が得るには、虫が良すぎるかもしれません」

侑「……」

しずく「先輩」

侑「うん」

しずく「この大会……最優秀賞を取れたら」

しずく「私とお付き合いしてください」

306名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:41:09 ID:jjthPzG6
甘いよ
リアルな女はコロコロ気が変わるんだから
今回は最優秀取れたら〜だけど、本来なら侑くんが気持ちの整理…だなんて言ってる間にも好きじゃなくなってるよ

307名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:43:18 ID:Fy7O6ZLo
理想の展開なのか理想の女性像なのか分からんけど恋愛に関して美化しすぎ
さては>>1恋愛したことないな?
セクロス描写の腕は上がったみたいだけど素人との恋愛はまだだったか?

308名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:44:51 ID:DwBam0.o
今回はここまで。
本当は最初の大会は地区予選程度で、その後も県大会などがあるので、全国一位になれたら……としようと思ったのですが、それをやると長ったらしくなってダレるので今回はご愛嬌ということで。

菜々√はだいぶ王道な内容です。この子でやりたいことが多すぎます。

最後の歩夢√はちょっと地の文が増えそうです。

また明日に。

309名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:47:22 ID:8gyKp1Rc
こんなところで恋愛論について語るなよ
ダサい

310名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 00:54:38 ID:t.pCYlIs
しずく√より菜々√の方がプロット出来てそう

311名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 02:34:53 ID:Qur/gvDk
せつ菜はしずく以上に人によってキャラが変わりそうだ
場合によっては誰それ感がキツくなりそう

312名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 07:05:29 ID:DwBam0.o
そう言われると少し怖いですね。

313名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 07:47:46 ID:ufH1qwek
>>307
誰もがリアル求めてこれ読んでる訳じゃないだろ
さては思慮が足りない童貞かな

314名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 09:39:53 ID:usC.yHto
どうやっても誰かのイメージから外れるなら逆に気にせず自分のイメージで書けばいいと思う

菜々√でやりたいこと全部やった後にスーパースターに移るために歩夢√を駆け足で流すことにならないといいなって

315名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 23:33:25 ID:0h9Y7yP2
しず子のイメージはこれが理想かな
一言では言い表せない掴み所がないキャラだしラ!シリーズの中でも屈指の難しさだね

桜坂しずく(28)「わたしの理想のヒロイン」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1592051291/
桜坂しずく(30)「やがてひとつの……」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1606007112/

316名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 23:46:38 ID:DwBam0.o
★★★

その日は、その言葉を最後に別れた。
頭の中で繰り返される。

侑「……最優秀賞、ね」

それって一番、一位……ってことだよね。
それは演劇初心者の私がいて成せる事なのか。

侑「……」

不安になるくらいなら、大人しくOKをしてしまえばよかったのに。

侑「私も大概にしとかないとな……」

これじゃ、なんのために歩夢を振ったのか、わからなくなる。

侑(もしかしたら、私もまだ確信が持てていないのかもしれない)

317名無しさん@転載は禁止:2021/08/17(火) 23:55:51 ID:DwBam0.o
もしかしたら私は、愛想よく接してくる姿に勘違いしているだけなのかもしれない。

好きって言われたから、じゃあ好きですと言うのも違う。
持論だけど。

だけどたしかに私は、あの瞬間。

『先輩のことが好きです』

胸が締め付けられた。

318名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 00:12:41 ID:DNdlJNxE
本当に人の心を惑わせてくれる。

侑(桜坂しずく……) 

もしかしたら、あんな子は一人としていないのかもしれない。

侑(不思議な子だよ……まったく)

★★★

それからのしずくは、迷いがなくなったように見えた。
全てを完璧にこなして、もう完成形と呼ぶにふさわしいほどに仕上がりつつあった。

319名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 00:28:32 ID:DNdlJNxE
以前あれだけ「勘違いしているだけなのかもしれない」とか思っていたくせに。

侑(……それだけ私と……?)

既に悶々としてきていた。
そりゃあそうだろう。

しずく「すみません、ここは全員が出てきたほうが……」

「あー、確かに。いいね、それでやってみよう」
 
もちろん、仮にあの条件が無かったとしてもしずくは全力でやるだろう。

でも、どうしても私は知ってしまっている。

侑(……ダメだダメだ、私も集中しないと!)

320名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 00:33:29 ID:DNdlJNxE
★★★

日が過ぎ、いつかまだかと待っていたその日は、ついにやってくる。

「明日がついに練習の成果をぜんぶ出す日だよ! 今日はゆっくり休んで明日に備えて!」

ドキドキしてきた。
あした、ついに舞台に立つのかと思うと。

寝て起きたらもうその日になってしまっているだろう。
そんなふうにそわそわしていたら、ラインが1件。

相手はしずくだった。
その内容は至ってシンプルだった。

侑「『明日は頑張りましょう』、か。……ふふ」

なんだか笑ってしまった。
理由はわからないけれど、すこしほぐれた気もする。

侑「……さぁ、寝よう」

明日、全部が決まる。

321名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 00:33:46 ID:DNdlJNxE
今回はここまで。
また明日に。

322名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 04:34:11 ID:Yjxgi1xk
ワクワク

323名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 23:43:14 ID:DNdlJNxE
★★★

明日が本番だと言うのに、私はとてもおちついていた

324名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 23:45:57 ID:DNdlJNxE
★★★

明日が本番だと言うのに、私はとても落ち着いていた。

しずく「……」

しずく「むしろ、早く明日になってほしいな……」

そうすれば……先輩ともっと早くお付合いが出来るかもしれないから。

しずく「……」

私も随分と変えられてしまった。
優しいだけじゃない。

不思議な魅力がある人だ。

325名無しさん@転載は禁止:2021/08/18(水) 23:54:51 ID:DNdlJNxE
……。
明日は、懸ける想いは一つじゃないけれど。

楽しんでやろう。
思い切り。

★★★

当日はよく晴れた天気だった。
10月だけどまだ暖かい。

やることはいろいろとあった。
学校から持参した舞台で使う道具たちをホールの中へ。

各校がこれをやるからそれだけでそれなりに時間がかかる。

326名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:00:00 ID:MEauHY6s
「みて、あの学校のめちゃくちゃでかい」
「相当気合いれてるね」

まるで教室を切り取ったようなセットを用意しているところもあった。
やっぱり学園モノはやりやすいジャンルなのかな。

しずく「そろそろ開会式が始まりますよ。中に行きましょう、先輩」

★★★

審査をしてくれる先生は3人。
それぞれが演劇に携わった人たちで、様々な観点から意見をくれる。

「なにはともあれ、まずは全員楽しんでください」

それは、当然のことだった。
こころなしか、全員その瞬間だけは頷いていた気がする。

327名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:17:09 ID:MEauHY6s
そしてついに、一校目から順に幕が上がる。
なんの因果か、虹ヶ咲学園はトリだ。
 
これは悪くないらしい。
どうしても一日に複数の公演を見ていけば、印象に残りやすいのは後半だ。

逆に言えば、ハードルが上がるとも言う。

各校の演劇を見て感じたことがある。
それはどの人たちも、それぞれが持つ熱意があること。

自分が一番うまく演技ができる。
自分が描いた脚本が一番面白い。
自分が作った舞台装置が一番手が込んでいる。
演出、照明。

どれもがかけては上手くは行かない。

328名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:22:02 ID:MEauHY6s
観ていて、面白い、と感じた。
悔しいけれどそう思えた。
けれど。

燃えていた。
これに負けないようなものを、こっちだって仕上げてきたんだ。
そうでしょう?

★★★

一つ、一つ。
一時間毎に、出番が迫る。

最初こそは、長いと感じたけれど、もうそう思う余裕もなくなってきた。

正直に言えば緊張している。
胸の中を、モヤがかかってスッキリしない。

329名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:24:03 ID:MEauHY6s
深呼吸。
頭の中をクリアにして。
大丈夫、セリフも覚えている。

侑(大丈夫、できる)

出来ることはやってきた。
あと、ほんのわずかな勇気だけ──

 


歩夢「侑くん」

330名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:26:43 ID:MEauHY6s
侑「! ……歩夢」

歩夢「……」


歩夢「頑張ってね」

侑「……!」


侑「……ありがとう、歩夢」

331名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:29:01 ID:MEauHY6s
……下手な芝居はできないな。

侑「よし──行こう!」

もう靄は晴れていた。
単純なもんだ。

★★★

──劇が始まると、本当に。
さっきの緊張はどこに行ってしまったんだ? と拍子抜けするほど、私の口も、身体も軽かった。

すらすらと次のセリフが出てくる。

332名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:30:56 ID:MEauHY6s
まるで役に憑依してしまったようだった。
目の前のしずくは、しずくじゃなくて、その役の子にしか思えない。

トリップしているとも言うのか。

これは演技じゃない。
もうひとりの私だ。

だからなのかな?
今、目の前のしずくが──愛しくて仕方ない。

333名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:33:54 ID:MEauHY6s
こんな状況なのに。
劇の内容が進展すればするほど、しずくへの気持ちが熱くなる。

本当に恋をしてしまったかのように。
いや。
してしまった、とかじゃないな。

もうとっくに、私は……しずくに恋をしていたんだ。

今まで気づいていないフリをしていただけ。
そんな事に、こんな日がくるまで気付けないなんて。

鈍いにもほどがあった。

334名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:39:22 ID:MEauHY6s
想いは加速する。
それは劇の終盤、あと一分で終わるラストには、メーターを振り切っていた。

★★★

「もう、自分の気持ちには嘘はつけない」

「先輩? ……きゃっ!」

思い切り壁に手をうちつけても平気なセットに感謝して。

「これからも一緒に、いてくれるか?」

「……はい」

そして二人は、結ばれる。
誓いのキスと共に。
暗くなる照明は、二人を照らさない。

……。

そして、静かに幕は閉じ……大きな拍手が鳴り響いた。

335名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:42:27 ID:MEauHY6s
「お疲れー!! いやぁ、やっぱりエモいわこの話。特に高咲くんが過去のトラウマ話すところなんて……どうしたの、えらく顔が赤いけど」

しずく「えっ!? あ、ぁあ、お、終わったらホッとして、なんだか暑くて!」

「そう? まぁいいや、この後すぐに講評だよ、いこつまか」

侑「……」

しずく「……ばか」

侑「ごめんね」
 
★★★

336名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:47:18 ID:MEauHY6s
★★★

侑「もう、自分の気持ちに嘘はつけない」

しずく「先輩? ……きゃっ!」

侑「これからも一緒に、いてくれるか?」

しずく「……はい」

これで終わりだ。
もう私達は、姿が見えなくなる瞬間にキスをするフリをすれば──

侑「──好きだ」

しずく「え、んっ……」

──声を出さなかったしずくは偉い。そのおかげで、審査員にも何もバレてはいない。
だけど今思えばとんでもない暴走だ。

完全に、不意をついてキスをした。おまけに告白もした。

……まあまあひどい先輩かな。

しずく「……ばか」

侑「ごめんね」

でも私は悪くない。
君が可愛いのが、悪いんだ。

★★★

337名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 00:48:03 ID:MEauHY6s
今回はここまで。
ようやく次の更新で普通にイチャつくだけの内容に移ります。

338名無しさん@転載は禁止:2021/08/19(木) 10:38:48 ID:Ux/dDp8g
>>335,336は誤字やダブりが入ったのかな

339名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 00:18:39 ID:lC28SO.M
★★★

「皆さんお疲れさまでした。各校とても素晴らしい劇をありがとうございます」

「それでは選考に──」

★★★

各校に、順番に感想を伝えられていく。
良いところ、悪いところ。

ズバッと一蹴されるところもあれば、よく褒められるところもある。

「虹ヶ咲学園……さん、ですね」

「これは〜……そうね。ライトノベルのような展開……と思っていたところにそれを忘れさせてくるシリアスでメリハリがかなりついていたと思います」

「それとびっくりしたのはね、最初は女の子のフリしてた男子。あれすごいね、私も最初わからなかった」

「普通に女の子かとおもっちゃった」

340名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 00:30:33 ID:lC28SO.M
侑「あ、ありがとうございます」

なんだかちょっぴり複雑な気持ちだ……。

「でも最後はね、やりたいことはわかるけど。もっとわかりやすくしてもよかったかもね、ここで終わりです! っていう感じで」

「音もなく照明が落ちて幕閉じると微妙な間が産まれてしまうから」

341名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 00:34:29 ID:lC28SO.M
★★★

それから。
脚本賞や、優秀賞の発表。
複数の学校がそこに選ばれて……。

「で、うちだもんなぁ」

演劇部先輩が最優秀賞の表彰状をまじまじと見つめていた。

「みんな頑張ってたもんね。よし! これから打ち上げだっー!」

部員たちは最優秀賞の雰囲気にそわそわして気が落ち着かないようだった。

私達は……。
また、別の理由で、落ち着けなかった。

342名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 00:39:45 ID:lC28SO.M
しずく「……」

侑「……」

みんながいる前じゃ話せない。
手も繋げない。

しずく「……」

しずくがポチポチとスマホを操作し、私のスマホが震える。

一言の、ラインのメッセージ。

『約束、覚えてますか?』

私はそれに、

『当たり前だよ』

と返して。

『僕もしずくのことが好きだ』

そう、口には出せない告白をした。
しずくが私の顔を見て、指を動かせた。

『これからも、よろしくおねがいします』

こうして、静かに私達は結ばれた。
誰に知られることもなく、ひっそりと……。

343名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 00:40:07 ID:lC28SO.M
また明日に。

344名無しさん@転載は禁止:2021/08/20(金) 22:46:29 ID:uvMUsE/w
jΣミイ˶

345名無しさん@転載は禁止:2021/08/23(月) 16:01:10 ID:umRA5paI
★★★

打ち上げは楽しかったけれど、今の私はしずくと話したかった。
それはしずくも同じだったようで、打ち上げが終わった後、二人は自ずと集まった。

侑「電車の時間とか大丈夫?」

しずく「はい、まだ大丈夫です」

346名無しさん@転載は禁止:2021/08/23(月) 16:45:39 ID:umRA5paI
しずく「……先輩、劇の最後に言ったあれって」

侑「……他の人に聞こえても、違和感はないかなって思ったから」

しずく「……だめです」

侑「え? だめ、って?」

しずく「そんな、ちょっと誤魔化しの含まれた言葉じゃ、嫌です」

侑「……というと」

しずく「……ちゃんと、舞台の上の先輩じゃなくて」

しずく「今、目の前の先輩に好きって言って欲しいんです」

347名無しさん@転載は禁止:2021/08/24(火) 08:38:51 ID:sQ4lbHuM
意外と欲張りな子だ。
だけどそれくらいのほうが可愛気があって私も好きだ。

侑「好きだよ」

しずく「……」

侑「あれ、だめだった?」

しずく「……いえ。思ったよりも、効いちゃうなぁ、と思って……」

348名無しさん@転載は禁止:2021/08/24(火) 08:47:58 ID:sQ4lbHuM
侑「……へぇ」

顔を背けるから覗き込む。

侑「それなら、僕にもちゃんと言ってほしいな」

しずく「……私も」

しずく「私も、先輩の事が……好きです」

侑「ありがとっ」

これからどんな想い出を増やしていこうか。

侑「とりあえずデートしたいな、二人きりでお出かけ」

しずく「私もしたいです、先輩と……デート」

349名無しさん@転載は禁止:2021/08/26(木) 12:49:10 ID:Zx1zrRLo
良き

350名無しさん@転載は禁止:2021/08/26(木) 18:46:43 ID:NhsA5Dy6
土曜日に再開

351名無しさん@転載は禁止:2021/08/26(木) 20:40:27 ID:aMj.ghss
期待

352名無しさん@転載は禁止:2021/08/28(土) 14:35:40 ID:u3SBNaDk
しずく編は過去一のどすけべ期待してる

353名無しさん@転載は禁止:2021/08/30(月) 06:44:46 ID:/4wOzwCY
少しお待ちを。今週中には再開できます

354名無しさん@転載は禁止:2021/08/30(月) 20:28:23 ID:kalSiJc2
期待してる

355名無しさん@転載は禁止:2021/08/30(月) 21:51:22 ID:cRvjG8X.
期待しながら待機してる

356名無しさん@転載は禁止:2021/08/31(火) 00:01:57 ID:O7LKYak6
★★★

少し時間は飛び、もう寒い季節。

しずく「先輩、おはようございます」

侑「おはよう、しずく」

今日は約束したデートの日。
行きたいところはもう決まっていた。

侑「水族館に行くのも久しぶりかも、僕」

しずく「わたしもです。だから今日はとっても楽しみでした!」

357名無しさん@転載は禁止:2021/08/31(火) 00:15:50 ID:O7LKYak6
しずくだけ都合上エッチはゴム無しです。
また明日に。

358名無しさん@転載は禁止:2021/08/31(火) 01:59:00 ID:v/c71Hks
>>357
やったぜ


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