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愛「へー……3人の名前に因んでるのかぁ」
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/16(水) 03:10:35 ID:6SrrO8Rc
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1572862705/
↑これの改造版
基本りなあいだけどモブが喋りまくる
設定もスクスタの遥か前に勝手に組み上げたのほぼそのまま
187
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:10:06 ID:XsVqOjug
彼方「お2人さんよう……スマートフォンは個人情報の塊なんだぜ?」
彼方「しかも彼方ちゃん達こういう立場にいるんだよ。何が言いたいか分かるっしょ?」
エマ「うん。だから、わたしは今日からロック掛けるようにしようと思います」
愛 「アタシはパスしようと思います」
彼方「おーい」
愛 「いや、だって! スマホ使い始めて長いけど、ロック解除するの手間なんだもん!」
彼方「……はあぁ、もう好きにしなされ」😰
彼方「でも、そんなこと言ってオメー……いつか墓穴掘っても知らんぞ?」
愛 「大丈夫だってえ。アタシ以外と抜け目ないからね!」
彼方「どーだかね」
エマ「2人とも設定のやり方おしえてー」
彼方「はいはい……」
愛 「任せろ!」
彼方「……この後、変な電話とか掛かってきたら、すぐ部長さんに言えよ? マジで」
エマ「うん、分かったあ」ポワポワ
彼方「……本当に分かってんのかい君」
.
188
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:10:50 ID:XsVqOjug
愛 「ここをこうして……ほい、出来た」
エマ「おおー」
彼方「あとは好きな番号を設定するだけだね。やってみー」
エマ「分かった」
エマ「……」
彼方「……」
愛 「……エマっち?」
エマ「ごめん、何が良いんだろ、こういうのって」
彼方「ええ……そんなの、別に好きな数字入れれば?」
エマ「そ、そうなんだけど……わたし、こういうの忘れっぽくて」
.
189
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:11:35 ID:XsVqOjug
彼方「んーまあ、チョイ捻った方が良いのはあるけど、そんな難しくても忘れた時があれだからね」
エマ「彼方ちゃんのロック番号は何なの?」
彼方「いや教えねーよ(笑)」
エマ「あ、そっか」
愛 「ちなみにアタシはロック使ってた頃“531128”にしてた」
彼方「……その心は?」
愛 「松平健の誕生日! おばーちゃんが好きだから!」
彼方「あ、ああそう……」
エマ「まつけんさんば?」
愛 「おお! エマっち知ってんの?!」
彼方「後にせい! 今はロック番号!」
愛 「へーい」
.
190
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:12:06 ID:XsVqOjug
彼方「まーつっても、誰かの誕生日に設定するのは定番かもしれんね」
彼方「実際、彼方ちゃんのロック番号もそうだし」
愛 「あ、そうなんだ」
エマ「じゃあ、わたしも……うん、ガブリエルの誕生日にしよう」ポチポチ
愛 「誰よ」
エマ「同い年の弟」
彼方「まあ彼方ちゃんは、そこに一捻り加えてあるけどね」
エマ「一捻り?」
彼方「逆さまにしただけだよ。それだけでも防犯効果は飛躍的に上がるぜ」
エマ「おおー」
愛 「……ちなみに誰の誕生日?」
彼方「なあ、さっきから君ら彼方ちゃんのスマホ暴こうとしてね?」
エマ「そんなそんな」
愛 「まさかまさか」
彼方「ガキ共!」
.
191
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:33:45 ID:XsVqOjug
───意識の奥の奥底に眠る、きっと願望
-?????-
愛 「ただいまー!」
歩夢「……ほあ?」
愛 「ただいまー……あれ、どしたん歩夢、そんなとこでボッとして」
歩夢「ううん、なんれも……。わたし、髪こんらに明るくしたかなって」
愛 「えー?」
愛 「こないだアンタらが2人揃って染め直してきたんじゃん。これで3人お揃いだーって」
歩夢「ええ……そーらっけ?」
愛 「そうだよ! アイツなんかコッソリ耳まで開けてきて、普通そんなの忘れる?」
愛 「さては寝惚けてんな。それとも、まだ酔ってんの?」
.
192
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:34:31 ID:XsVqOjug
歩夢「……酔うってなあに? わらしィまら未成年らよ?」
愛 「やっぱり酔ってんのか……ほら、家事はアタシらでやるから。暫く寝てな」
歩夢「?? はれぇ、がっこおは?」
愛 「───はああ? アンタいつの話してんだよ一体。重患だなこりゃ」
歩夢「……ふくーるあいどるは?」
愛 「しかも高校時代まで戻ってんのかよ……」
愛 「こ! こ! は! アメリカ! ニューヨークのマンハッタン!」
歩夢「……まんはったん?」
愛 「そう! 日本じゃないでしょ、シッカリしなよ!」
愛 「それにアタシら、もう30近いでしょ!」
歩夢「……はええ?」
.
193
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:34:56 ID:XsVqOjug
部長「どうしたんだ? ……ん、起きたのか歩夢」
愛 「あ、ちょっと聞いてよ、歩夢ったらさー」
歩夢「…………」
歩夢「…………」
愛 「んで、何つったと思うよ。聞いて驚け“スクールアイドルはぁ?”だとよ」
部長「なっつかし……! マンハッタンまで来て下積み時代の夢かよ……(笑)」
愛 「おっかしいよねー」
歩夢「…………」
歩夢「……えへ……へへぇ」ニヘラァ
部長「まったく、弱いのに無理して飲むから……」
.
194
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:36:58 ID:0ViMokxU
部長「バナナ買ってきて良かったな。スムージー作ってやろう」
愛 「あ、アタシにも作ってー」
部長「お前は酔ってないだろ……」
愛 「いーいーじゃーん! 好きなんだもん、作ってハニー♥」
部長「やめろ歳を考えろ。……特別だぞ」
愛 「やったぜ」
歩夢(なんだ、そうだったね)
歩夢(そうだ、そういえば、そうだった)
歩夢(わたしと愛ちゃんは、あれから何の運命が働いたか、歌手として世界的に有名になって……)
歩夢(いまは故郷から遠く離れた地で暮らしてて)
歩夢「あは……あははっ」
部長「?」
そういえば、そうだった
───そうだったね、そうだったんだ!
そ お だ っ た ん だ あ
.
195
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:37:34 ID:0ViMokxU
歩夢「ふ、ふふ、ふふふ」
部長「あ、あゆ、む?」
歩夢「あははっは、はは。おかしいなぁ……なんで今更あんな夢、見てたんだろ」
歩夢「あはははっ! 何でかなぁ! あははっ!」ケラケラ
愛 「……」ゾクッ
愛 「……ねえ、大丈夫なの、こいつ。ヤバくない? 今までこんな酔い方しなかったよね?」
部長「ああ。お、おい歩夢、明後日の公演やめにするか? 体調がアレなら無理しないでも……」
歩夢「ううん! 大丈夫! 寧ろ最高の気分だよ! 今なら……この3人なら、何でも歌えそう!」
歩夢「あははっ! あはははっ!」
歩夢「ねえ2人とも! ───大好きだよ」
愛 「……は、はあ?」
部長「な、何だよ。どうしたんだ急に」
歩夢「わたしね、いまとっても幸せ」
歩夢「離れたくない。ずっと2人といられるなら、わたし何でもする」
部長「……おまえ」
愛 「あ、歩夢……アンタ一体」
歩夢「だから……」
歩夢「これからも3人で───ずっと一緒に───
ず っ と
侑 「はい、そこまで」
歩夢「えっ?」
……………………
……………………
.
196
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:38:19 ID:0ViMokxU
-東京都中央区銀座 上原家-
チュン チュン
チュン チュン
歩夢「…………」
歩夢「…………」
歩夢「最悪……」
.
197
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 20:38:58 ID:0ViMokxU
ここまでね
198
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 21:07:43 ID:PyAnwMIs
続き来た
五十嵐君羨ましすぎる
と思ったら何か良からぬことでもあったのか
199
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/03(火) 23:06:24 ID:g7xUXvgw
まさか更新があるとは
202
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:16:50 ID:sTkOJ2JU
.
.
.
前回までの虹ヶ咲!
.
.
.
……目を醒ますと、そこは知らない天井だった
窓から見えるのは、見慣れた東京の街並みではない、どこか遠い国の摩天楼
朦朧とする意識の中、歩夢は自身に起きた事態を何とか思い出そうとする
スクールアイドル同好会……2人の大切な人……そして、知らない記憶の断片
そこに突如として現れた愛と部長は、歩夢に対して驚愕の事実を告げる───
それは歩夢の意識の奥底に眠る、かつての彼女の弱さ、醜さの片鱗
過去に捨て置いてきた筈の、独占欲と逃避衝動の発露……
───歩夢が無意識に抱いていた、剥き出しの願望の顕れ
一体……彼女に、このような悪夢を見せたのは誰なのか?
今朝2時頃、豊島区上空にて観測された謎の巨大思念波との関連は?
そして、時を同じくして就寝中の近江彼方を襲った怪現象の正体とは……?
全ての鍵は……あの宮下愛が握っている……?
…………
…………
-虹ヶ咲学園 生徒会室-
栞子「ん……ねえ、もしかしてテレビつけてるの?」
栞子「うん、少しボリューム落として。声よく聞こえない」
栞子「……」
栞子「ん、良い感じ。聞こえる聞こえる」
.
203
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:17:46 ID:sTkOJ2JU
栞子「……うん……うん……へえ、そんな事が」
栞子「こっち? うん、元気だよ皆。愛さんも会いたがってた」
栞子「いや、一緒に日が暮れるまでバスケで勝負してた人でしょ。憶えてないの?」
栞子「そう……」
栞子「…………」
栞子「本当? ……じゃあ、うん。分かった、やってみる」
栞子「うん……うん……スケジュールは何とか調整してみるね」
栞子「……うん、私も楽しみにしてる」
栞子「それじゃ……うん、またね」ピッ
栞子「ふう……」
遥 「えへっ」ヒョコ
栞子「わっ!?」
遥 「みーふねさん! そんな隅っこで、お電話ですか?」
栞子「こ、近江さん……もしかして聞いてたの?」
遥 「今の英語だよね! 三船さん英語もペラペラなんだ!」
栞子「ま、まあね……小さい頃から海外には行ってたから……」
遥 「誰? 誰と話してたの? もしかして三船さんって親戚に海外の人が───」
栞子「ち、違うから……中等部の頃、ショートステイでウチに来てた子」
遥 「?」
.
204
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:24:43 ID:xf0qQFuI
遥 「ショートステイ?」
栞子「そう、ショートステイ。1週間のね」
遥 「……」
遥 「あ、ああ! ホームステイのこと!」
栞子「そう、香港から」
遥 「ほんこん……」💭
栞子「……ちなみに、その島は台湾の方」
遥 「きゃー! 人の考え覗かないでー!」
.
205
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:25:16 ID:xf0qQFuI
遥 「中等部って事は、1年か2年前くらいの話?」
栞子「つい去年の話」
栞子「前年にショートステイ行事が中止になったからって理由で、その年は夏と冬の2回あったんだけど……その子、何と2回ともうちにステイ希望したの」
遥 「えっ何でさ」
栞子「……その、私の家って結構な日本家屋で……それが気に入ったみたいで。帰国してから今までも割と連絡を取ってるの」
遥 「ほおー……愛されちゃってますなあ三船さん」
栞子「べ、別に? 愛されてるのは私の家の方だし」
遥 「ぬぬ! 三船さんが照れています! 遥さんジェラシーですよジェラシー!」
栞子「馬鹿じゃないの……」
.
206
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:25:44 ID:xf0qQFuI
遥 「それで、今のは何の電話だったの?」
栞子「今度、こっちで会う約束をね。……向こう、結構な財閥の娘さんで、ちょっと無茶な所あって」
栞子「こうと決めたら絶対に曲げないタイプなの。決して悪い子じゃあ、ないんだけどね」
遥 「……ふふふふ」
栞子「なに」
遥 「あ、ううん。ちゃんと三船さんにも仲良い子いてよか……あ、何でもない」
栞子「ばっ馬鹿にしてんの?! 友達くらいいるわ普通に!」
遥 「こないだ見たけど三船さん教室で1人だったじゃん」
栞子「あ、ぐ……う、うるさい! 友達なんか多くても面倒なだけだもん!」
遥 「え」
栞子「は?」
.
207
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:26:16 ID:xf0qQFuI
遥 「……ほ、本当に1人なの?」
栞子「───」
栞子「!!!」カアァァ
遥 「その、流石に予想外でした」
栞子「こ、こ、この……! 騙し、騙した……!」
栞子「この卑怯者お!!」
遥 「うひょー!」
会長「…………」
遥 「あ」
栞子「あ」
……………………
……………………
遥 「怒られたじゃん……」ヒソヒソ
栞子「あんたのせいでしょ……」ヒソヒソ
.
208
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:27:22 ID:xf0qQFuI
遥 「でも……そっか、三船さんの家かあ」
遥 「───」
遥 「……よし」
栞子「嫌だからね」
遥 「わたし今度、三船さんの家で勉強合宿したい」
栞子「聞きなさいよ」
遥 「意外に思うでしょうが、わたし実は学業成績が芳しくございません」
栞子「うちの役員で知らない人はいないと思うけど」
遥 「きこえなーいきこえなーい」
栞子「……(呆れ)」
遥 「三船さんとわたし、何だかんだ知り合ってちょっと経つ訳だし、これを機に更なる親密性の向上を図りたい!」
栞子「なら後で一緒に自習室……」
遥 「却下します」
栞子「あなたね」
遥 「お願いします。三船さんと同じ環境で、同じ負荷を受ける事で、何か得る物がある筈なのです」
遥 「そのためにも何卒、近江遥、近江遥を三船さんのハウスに……」
栞子「選挙カーか」
.
209
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:27:50 ID:xf0qQFuI
遥 「お願いします……! 何でもします……!」🙇
栞子「だーかーら……」
栞子「…………」
遥 「…………」🙇
栞子「はあ……分かった。まあ正直、私も近江さんの成績は不安だったから」
遥 「!」
栞子「私で良ければ見てあげる。その代わり、今度の定期で結果出さなかったら酷いからね」
遥 「やったーい!」
遥 「……」
遥 「酷いとは?」
栞子「さあ? その時に乞う御期待って事で」
遥 「ぬぐっ……が、頑張るぜ!」
栞子「その意気その意気。何でもするって言ったからね、あなた」
遥 「こ、近江遥は過去を振り返らない」😼キリッ
.
210
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:28:32 ID:xf0qQFuI
遥 「この合宿を通じ、近江遥は優等生に生まれ変わってみせる」
栞子「はいはい」
遥 「頼りにしてるよ三船さん」
栞子「任せなさい。私、割と人に教えるのは得意なんだから」
遥 「おおー」
栞子「……で、本心は?」
遥 「三船さんの家どんなのか気になります!」
栞子「そんなこったろうと思ったわ!!」
会長「呼んだ?」
栞子「ないです、ごめんなさい……」
会長「静かにね」
栞子「はい……」
遥 「やーい怒られた」
会長「…………」
遥 「ごべんなざい……」
.
211
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 00:32:21 ID:xf0qQFuI
>>198
そんな深くシリアスに潜る事はないので安心してね
>>199
何とか完結まではこぎ着けたい
212
:
名無しさん@転載は禁止
:2022/05/06(金) 09:33:03 ID:HMCXcRic
急になにかと思ったわw
ランジュも出るのかなこれは
213
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:41:09 ID:ywxN01d.
───受け継がれる愛
-虹ヶ咲学園 普通科特進(FB)1年教室-
ざわ… ざわ…
ざわ… ざわ…
菜々「そもそも作中にプリキュアが1人だけっていう案は過去にあったものなんですけど、震災の煽りを受けて一度は立消えになっちゃった背景がありまして」
歩夢「そうなの? え、震災ってあの?」
菜々「です。震災のあった翌年に“1人で孤独に戦うヒロイン”はどうなの、って事で色々と計画が見直されて───」ペラペラ
歩夢「あー……そういう感じのね」
菜々「はい! で最終的に、その年は当初と真逆の“5人で力を合わせる”コンセプトに落ち着いた経緯があるんですよね」ペラペラ
歩夢「へえー……じゃあこれも、その企画のリベンジを今になって、っていう事なのかなあ」
菜々「まさに! そういう事なんですよ! いや公式は何も明言してないんですけど、ファンとしては本当、遂に来たか! って感じで!」
菜々「しかもタイトルが……もう原点作に喧嘩を売ってるとしか思えませんって、こんなの」
歩夢「“ふたりは”に対する“わたしは”って事なんだね」
菜々「そうなんですよ! しかも予告PVを見るに敵組織は小さい女の子向けアニメを原作とするものにあるまじき───」ペラペラ
🚪<ガラッ!
彼方「へーい歩夢チャーン!」
菜々「ッ!?」
彼方「おっ、菜々チャンもおるやん」
歩夢「わっ……彼方先輩?」
.
214
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:42:38 ID:ywxN01d.
彼方「あーごめんごめん驚かした? 今度から静かに登場しようね」
歩夢「大丈夫ですけど……何か御用ですか?」
彼方「そーよ。あーちょっと1個お願いなんだけど……どっちかジャージ貸してくんない?」
歩夢「ジャージ……?」
彼方「せやせや。申し訳ないんだけど、この後の体育で使うんだよー」
彼方「昨日の朝、確かに洗濯したんだけど……うっかり鞄に入れとくの忘れてたっぽいんだよねー」
彼方「今日グラウンド授業だから、この寒さで半袖短パンは流石にキツくってさ」
菜々「……すいません、私のは今日は無いですね」
歩夢「あ、じゃあわたしが貸しますよ。ロッカーに予備の置くようにしてますので」
彼方「おお! いやー助かるよ歩夢チャーン。今度モンエナでも奢ったげるね」
菜々「あ、いいな」
歩夢「あはは、お気持ちだけで大丈夫ですよ」😅
菜々「えっ」
彼方「あらそう? 遠慮せんでいいのに」
歩夢「あ、じゃあ待っててください、いま取ってきますので」
彼方「ごめーん、感謝感激よ」
菜々(もんえな……)😫
彼方「後で無理矢理にでも渡すから、歩夢ちゃんにくれるよう頼んでみな」
菜々「な、何も言ってないです!」
歩夢「?」
……………………
……………………
.
215
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:47:33 ID:ywxN01d.
歩夢「はい、これです」
彼方「おうセンキュー」
彼方(すげー良い匂いするんだが)クンクン
歩夢「ナチュラルに嗅がないでくださいよ!」
菜々「でも、どうして先輩ここまで借りに来たんですか?」
彼方「んー?」
歩夢「あ、そうですよね。ここLD科から離れてますし」
彼方「おう……ははは、悲しいことに彼方ちゃん、LD科じゃ友達ゼロのボッチちゃんだからね」
歩夢「え」
菜々「え」
彼方「冗談どえーす」
歩夢「あらっ」ガクッ
菜々「何なんですか! もう!」
彼方「ここの近く通り掛かったタイミングで、たまたま忘れてるの思い出したってだけよ」
.
216
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:50:51 ID:ywxN01d.
菜々「でも……それにしたって学年違うとジャージの色も違いますよ? それで授業出たら目立つんじゃ……」
歩夢「そうだよね」
彼方「ははは……彼方ちゃん別に気にしないよ、そんな事」
彼方「それにね君ら、彼方ちゃん達は仮にもアイドルやってるんだよ? そんな目立つ事なんて今更だと思わんか」
歩夢「え、ええ……? それは何か目立ち方のベクトルが違う気が」
菜々「ロックですね彼方先輩……」
菜々「(ボッチだけに)」
彼方「何か言った?」
菜々「あっいえ、さすがは彼方先輩だなあ、と」
彼方「褒めるな褒めるな。まあ彼方ちゃんはそろそろ引退だけどねー」
……………………
……………………
.
217
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:51:59 ID:ywxN01d.
彼方「んじゃそーゆーことで! 洗って明日に返すねー!」😉
歩夢「お、お構いなく」😅
彼方「しーゆーれいらー」
🚪<ガララ……パタン
菜々「……行っちゃいました」
歩夢「言動がのんびりしてるだけで、実は賑やかな人だよね」
菜々「ですねえ、あれで友達いないは無理がありまくりですよ」
歩夢「大体あの人、果林先輩って友達がいるもんね。言ったら全力で否定しそうだけど」
菜々「あの2人、いい加減お互い素直になれば良いのにって思いますよね」
歩夢「あはは、本当だよね。それで……。……あ、あれ? 何の話してたんだっけ」
菜々「えっ?」
歩夢「ほら1つ挟まるとすぐ忘れちゃう。歳かな」
菜々「やめてくださいよ、私達まだ高校生ですよ……」
菜々「確か……えーと……あれ、何の話してたんでしたっけ」
歩夢「菜々ちゃんもじゃん。わたし達、若年性健忘症コンビだね」
菜々「急にリアルな病名出さないでください! うぐぐ……私は若者……私は若者……」←自己暗示
歩夢(若年性健忘症コンビ……次回の配信で使ってみようかな。例のサジェスト消せるかも)
菜々「えーとえーと……あ、そうだ! 大人向けプリキュアがアマプラ限定で配信される話!」
歩夢「ああっ! そうだったそうだった! もー2人揃っておばさんじゃん」
菜々「私は若者ですもん……あーそれで、確かタイトルが原点作に……」
菜々「……」
.
218
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:53:50 ID:ywxN01d.
菜々「……」
歩夢「菜々ちゃん? え、どうかした?」
菜々「あ、いえ……ちょっと冷静になる時間があったので」
歩夢「え?」
菜々「よくよく考えたら私、さっきから自分ばかり話してて……」
菜々「その、ちょっと調子に乗り過ぎたかなと」
歩夢「……どういうこと?」
菜々「私、その……アニメの事とか話し始めると際限無く、みたいな所ありますよね?」
歩夢「───」
菜々「彼方先輩を挟んだら、急に自覚が出てきて……それで、ちょっと」
歩夢「……」
菜々「あの、歩夢さん?」
歩夢「あ、ううん、何でもない」
歩夢「なるほどね。もしかして菜々ちゃん、それで友達に引かれちゃった経験があったり?」
菜々「うっ……は、はい、実の所」
歩夢「ふふふ、ごめんね変なこと訊いて」
菜々「い、いえいえ! そんな事は!」
.
219
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:54:44 ID:ywxN01d.
歩夢「でも、菜々ちゃんの気持ち分かるよ。話したい事が溢れて止まらなくなる時、あるよね」
菜々「え?」
歩夢「何を隠そう、わたしもそうだもん」
菜々「そ、そうなんですか? 歩夢さんも?」
歩夢「うん、気付いたら自分ばっかり話してたりね」
歩夢「でも、そういうの割と誰にでもある部分だから、あんまり気にしなくて良いと思う」
菜々「……そう、言ってくれるのは、嬉しいですけど……」
歩夢「別に菜々ちゃんの顔色とか伺ってる訳じゃないよ? わたしの本心だよ、これは」
歩夢「それに、菜々ちゃんの話って聞いてて元気が出るし、菜々ちゃんがどういう人かも知れるから、わたし嬉しい」
菜々「!?」
歩夢「だから、そんな事は気にしないで、これからも沢山お話してね」😊✨
菜々「……あ、わ」
菜々「……」ササッ
歩夢「あれ……菜々ちゃん? え、どうしたの、急にそっぽ向いて」
菜々「いえ……その」
菜々「すいません……いまの歩夢さん、私には眩し過ぎて直視出来ないです」
歩夢「えええ?」
菜々(この人、本当に元対人恐怖症なのかな……)
.
220
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:55:22 ID:ywxN01d.
───別れ、の、その先に
かすみ「ヴ……えぅ……」😢
菜々 「おはようござ……うわ」
しずく「あ、おはようございます」
愛 「よっすー。ピーナッツ食べる?」ポリポリ
菜々 「あ、どうも」ポリポリ
菜々 「……どうしたんですか、彼女。何かヘッドホンして泣いてますけど」ポリポリ
愛 「あー……ね。何か時間差で来た寂寥感、だそうだよ」
菜々 「え?」
しずく「“イニシアティブ”を聴いてるんですよ、さっきからずっと」※果林ソロ曲
菜々 「果林先輩の……」
しずく「はい、卒業式の後はスッキリお別れ出来てたみたいですけど……」
愛 「週が明けて部室に来たら、この1年間のこと色々と思い出しちゃったみたいでさ。さっきからずっと、あの調子」
愛 「イニシアティブは果林先輩とデュオで歌った事もあったし、きっと思い出の曲なんだろね」
菜々 「……そういうことですか」
かすみ「うぐ……うぇ……」😢
.
221
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:57:17 ID:ywxN01d.
愛 「アタシ2番目に部室に来たんだけど、その時からずーっとあんな感じ」
愛 「肩ゆすって、どうしたのって聞いたら……」
───ただの時間差で来た寂寥感です、放っておいてくださいませ
愛 「って」
菜々 「何かキャラ変になってる……でも、そ、そうですか……じゃあ、そっとしておいてあげましょう」
愛 「だね」
しずく「かすみさん大丈夫かな……今日も練習なのに」
愛 「そこは……大丈夫っしょ、かすみ絶妙にクレバーな所あるから」
菜々 「ですね、練習に対してはストイックですもんね。いざ始まればコロッと練習モードですよ、多分」
しずく「信頼度が凄まじい……」
愛 「ここに入るために虹ヶ咲を受けた、なんて豪語された側とすりゃね」
菜々 「試しに練習開始のチャイム鳴らしてみます? 即座にヘッドホン放り出しますよ」
しずく「や、やめたげてください、怒られますよ」😅
かすみ「ぐすっ……ひっく」🎧🎶
.
222
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/01(土) 23:57:59 ID:ywxN01d.
愛 「3人いないだけで、本当に静かになるもんだよねぇ」
しずく「もう2人の喧嘩も、エマ先輩が何かやってるのも見られないんですもんね……」
菜々 「な、何かやってるって何ですか」
愛 「あー……そういやエマっちって、いつも何かやってたもんね……」
菜々 「分からないでもないですけど……でも、もう少し他に無いんですか表現的に」
しずく「一度、部長さんから貰ってプラモデル作ってた事ありましたよね、あの……ええと、あの大きいの」
菜々 「VF-31AX“カイロスプラス”!」キリッ
しずく「な、名前までは憶えてないですよぉ」
愛 「あー、あったね。接着剤が指に付いて半泣きになっててさ」
愛 「……あれ今どこにあるんだろ。持って帰ったのかなエマっち」
しずく「他にも発掘恐竜やってたり、スライムで遊んでたり……」
愛 「あと一時期ネット麻雀にハマってた事もあったっけ」
菜々 「ありましたありました。本当、何事も全力でエンジョイする人でしたよね」
愛 「最初の頃、2人で横浜まで遊びに行った事あって、その時に聞いたんだけど……ずっと憧れてた土地らしいんだよね、この国」
愛 「だから、滞在してる間は楽しくて仕方なかったんだと思うよ」
しずく「何か妙に嬉しくなっちゃいますね。日本に住む1人としては」
愛 「ねー」
.
223
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 00:00:09 ID:Fbp8BXWI
かすみ「ぐす……えぐっ」🎧🎶
愛 「ちなみに横浜には、雑誌に載ってたベーカリー目当てで行ったんだけど……」
しずく「えっ!? もしかしてそのベーカリーが……」😲
愛 「かすみん家じゃないんだなあ、これが」😁
しずく「あらっ」ガクッ
菜々 「愛さんはもう……意味も無くそういう事しますよね」
愛 「だはは……あー、かすみはまだ泣いてるね」
しずく「果林さんの曲、もう何ループ目なんだろ……」
菜々 「そういえば果林先輩、勉強見てあげたり、かすみさんには何かと良くしてあげてたみたいですよね」
彼方 「赤点連発者同士、ほっとけなかったんだよ。あいつ昔はマジのドベだったからね」
愛 「え」
菜々 「……私も話には聞いてましたけど……果林先輩って本当に勉強が苦手だったんですね」
.
224
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 00:02:19 ID:Fbp8BXWI
しずく「私の知ってる果林先輩は、あまりそんな感じしませんでした」
彼方 「そう。あいつ1年の頃ずっと勉強で苦しい思いしてたから。かすみちゃんに同じ苦労を背負わせたくなかったのさ」
菜々 「果林先輩が……」
彼方 「当の自分は体調崩して人に迷惑掛けて……どこまでもアホだった癖にね」
しずく「そうだったんですか……でも、お優しい人だったんですね」
しずく「……」
菜々 「……」
菜々 「かなたせんぱい?」
彼方 「よう菜々ちゃん」
しずく「かな、た先輩?」
彼方 「ハローしずっちゃん」
愛 「……」
愛 「ピーナッツ、食べる?」
彼方 「おっ! せんきゅー愛後輩!」
菜々 「え、えっ!? (💥ガッ)あ痛ッちょあっ!? な、なん、彼方先輩なんで!?!」
しずく「か、彼方先輩!? どうして?!」ガタッ
かすみ「すみませんちょっと静かに……!?」
かすみ「えええ彼方先輩!?」ビクビクッ
彼方 「おう、彼方先輩! 元気してるか皆!」
ガチャ
歩夢 「こんにちはー……え、彼方先輩!?」
部長 「どうした歩夢彼方先輩!?」
しずく「彼方先輩!」
菜々 「彼方先輩!」
- 彼 方 先 輩 ! ? -
愛 「皆ちょっと落ち着きなって」
璃奈「彼方先輩……」
彼方「いえーい、皆さんお揃いで」ポリポリ
.
225
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 00:04:12 ID:Fbp8BXWI
───何でここにいるんですか!? 卒業しましたよね!?
───いやあ、ちょっと特待生の最後の仕事が残ってて
───最後の仕事……?
───来年の1年共に学科代表メッセージを残さなくちゃならないんだけど……
───間抜けなことに、先生がそれウッカリ忘れてたみたいでねー
………………
………………
愛 「はは、まさか彼方先輩が来るとは。別れの余韻ブチ壊しだよ」
愛 「でも、これで今度こそ、明日から7人だけになっちゃうね……」
璃奈「……うん」
愛 「璃奈は寂しい?」
璃奈「……」
璃奈「ううん、寂しくない」
愛 「お?」
璃奈「もう二度と会えない訳じゃないし……それに」
璃奈「皆がいるから」😊
愛 「……」
愛 「へへ、そっか」😁
.
226
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 00:09:22 ID:Fbp8BXWI
>>212
ごめん
出す予定ない
227
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/02(日) 02:12:39 ID:wY8v3qUY
突然の復活
228
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 10:25:40 ID:v3e57M62
───だって女子ばっかだし気は遣うし
愛 「夏はガリガリ君に限るね!」
エマ 「すいかばー❤ すいかばー❤」
📲♪
***************
朝香果林 :この時期いちご練乳氷あるわよね? あれで
かなたそ :完熟マンゴーのアイスバーよろ
かす☆みん:ラムネバーを所望します
桜坂しずく:チョコモナカジャンボお願いします
宮下AI :あずきバーとかじゃなくて?
桜坂しずく:チョコモナカジャンボお願いします!😡
NNNA :アイスの実カフェオレ味!無ければぶどう味で!
ぽむさん :あいすくりん最中
宮下AI :それ高知限定だわ!
ぽむさん :じゃあバニラのワッフルコーンで
R!NA :スイカバー食べたい
EMMA.V :あ、わたしと同じだ❤
R!NA :❤
宮下AI :❤
R!NA :💔👋
宮下AI :😭
***************
.
229
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 10:27:40 ID:v3e57M62
ミーンミンミン…
-セブンイレブン 学園前店-
愛 (あいつから返ってこないな……アタシと同じで良いか)
愛 「エマっち日本の夏は好きかい」
エマ 「あんま好きくないです……」
愛 「愛さんもー……」
愛 「でも虹ヶ咲学園は最高だね、どの部屋もエアコン完備だもん」
エマ 「学園の夏は好きです!」
愛 「愛さんも! 戻ったら涼しい中で練習とかいう天国が……」
店員A「御会計¥(#値下げしろ全日本)です」
愛 「あっはい、ペイペイで」📱
店員A「かしこまりましたー」
.
230
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 10:28:40 ID:v3e57M62
<アリガトーゴザイマシター
ミーンミンミン…
愛 「うわ暑ッ!? 外あっつ!? ヤバいヤバい、早く部室に戻らないと皆のアイス溶けちゃう」
エマ「早く戻ろうね」
愛 「うん……うわ見てよ、外気37.8℃だって……まさに酷暑」😳
エマ「国書?」
愛 「酷い暑さで“コクショ”ね」
エマ「あえ……えーと……“猛暑”じゃないんですか?」
愛 「どっちでも同じだよ。好きに使えば良いの」
エマ「日本語難しいです……」
愛 「分かる」
愛 「アタシもモスクワから日本に来たての頃はそう思ってた」
エマ「そうなんだ」
エマ「……」
エマ「……えっ!? 愛ちゃんロシアに住んでたの!?」
愛 「生まれも育ちも豊島区巣鴨でーす」
エマ「……」イラッ
愛 「エマっち?」
エマ「ッ! な、何でもない! 何でもないよ! もー愛ちゃんてばあ」
愛 「?」
エマ(危ない危ない……ここではエマは優しい子……簡単には怒らない子……)🌀ミョンミョン
.
231
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 10:29:54 ID:v3e57M62
-虹ヶ咲学園 スクールアイドル同好会部室-
愛 「ふー焦ったぁ……早いとこ冷凍庫に入れちゃおこれ」
エマ「ひゃー練習前なのに汗びっしょりだよぉ。エアコン付けて良いかな」
愛 「多分もう付けられると思うよ。でも涼しくなるまで暫く温風が出てくるだろうなあ」
エマ「うぐっ……で、でも天国のためなら」ピッ
エアコン:冷房運転を開始します
愛 「うわっ……」😵
エマ「な、生温い風がぁ……」😣
愛 「が、我慢だぞエマっち……暫くすれば、涼しい中で皆とアイスの時間が待ってるからな!」
エマ「ううう……もうYシャツ脱ぎたいよぉ」←汗だく
愛 「そ、それはアカン! 特にエマっちは!」
エマ「脱ぎたいよぉ……ベタベタやだよぉ」😭
232
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 10:31:06 ID:v3e57M62
_、<(>''~:\/: : : \/: : : : : /\: : : / \: : : :/\ / / ///, ::::|
lニニ,、<(>''~\/ : : /\: :..:.:/\: : : /: : : \/ : : : \/: : : / / / /:/, :::|
_、<\>''~\: : : /\ /: : : \:/: : : \/: : : : : /\: : : :/\: :/ / /// : /,::::|
ミーンミンミン… _、<(_>''|: : :\: / : \/: : :/\: : : :/\: : : :/\: : : /: : : \:/: : : :/ / /..::.////,: :|
_,、<(>'''~: : |: | |\: :.\: : :/\:/: : :.:\/: : : :\:/: : : \/: : : : : /\: :./ / /// :.://:|:::|
_,、<(>''~: |\ |: : :|: | |: :| \: :.\: : :/\: : : :/\: : : :/\: : : :/\: : : /: : : :./ / /: : ///:.:.:/:|:::|
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.._|\/\/ /|/ /\/\__j|-‐|…'T¨|二ニ=||‐ |¨¨¨¨~:|三三三|二ミ| |``'|_|,,.. ⊥ -一 |'' ~ ̄|ミト|ミ|TT丁|ミ|二二二二
二二| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丁|二| ̄ ̄| ̄|¨|-‐|…'T¨|二ニ=||‐ |\: .:.:.:|三三三|二ミ| |.:.:.:|_|,,.. ⊥ -一 |'' ~ ̄|ミト|ミ|Tr────''"´ ̄
 ̄| ||¬iー┬┴┬::|-‐|…'T¨|二ニ=||‐ |/\__|三三三| |\|´|_|,,.. ⊥ -一 |'' ~ ̄|ミト|ミ|:::| |工工工工工工
__|_____..|..| | | :| ̄ ̄|-‐|…'T¨|二ニ=||‐ |アアアアアアニ| | |=|_|,,.. ⊥ -一 |'' ~ ̄|ミト|ミ|:::| | |::::::| |二二二
/\ /\ /\ ̄ ̄/\ ̄\‐=ニ二:|__「二| ̄「| ̄「l<ニニ| | |: |_|,,.. ⊥ -一 |'' ~ ̄|ミト|ミ|:::| | |::::::| |::::::::::::::::
──--------'' ¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨` ¨¨ ““¨¨””” ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ”” '''' TニニニニニニニTニi──
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233
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名無しさん@転載は禁止
:2023/07/04(火) 19:20:55 ID:llUCYmBo
ポイ活にオススメな2つの方法を紹介します!
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234
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名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 23:56:04 ID:bYssF/66
愛 「Foo! やっと少し涼しくなってきたね!」
エマ「うう……まだ汗で気持ち悪い」
愛 「そうだねー……練習で流す汗は気持ち良いくらいなのに」👜;ガサゴソ
愛 「……お、あった。シート使う? 小さいやつだから顔しか拭けないけど」
エマ「ありがとー❤❤❤」😍
愛 「喜びっぷりが凄まじいなオイ」
エマ「あっ……ご、ごめんね、今度から校内でも持つようにする」
愛 「お、おうアタイ別に怒ってるわけやないよ」
.
235
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名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 23:56:49 ID:bYssF/66
エマ「顔サッパリ❤ でも身体ベタベタのまま……」😣
愛 「そっちは練習に入れば気にならなくなるって。それに練習後のシャワー、きっと極楽だよ」
エマ「それもそっか」😆
愛 (表情コロコロ変わるな)
───校内にいる生徒の皆さん、夏い中での部活動、お疲れ様です
───体調に注意して、健やかな一時を過ごしましょう
愛 「お、そろそろ皆も来る頃だね」
エマ「皆とアイス♪ 皆とアイス♪」
愛 「はいはい、もう少しだからね……あー、やっとマシになった」
エマ「アイス♪アイス♪」
愛 「そんなに楽しみか」
エマ「うん!」
🚪<ガチャ
部長「あれ、早いな」
愛 「おーっす、ガリガリ君でいい?」
部長「いや何の話だよ」
エマ「部長サンお疲れー」
部長「先輩も暑い中ありがとうございます」
エマ「いえいえ♪」
.
236
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名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 23:57:36 ID:bYssF/66
…………
…………
部長「え、アイス?」
愛 「そうだよ……アンタ本当に個人アカの反応薄いよね。アイス買ってくるから何にするかって送ったのに」
部長「え、マジで? じゃあ俺あずきバー」
愛 「遅いわ! もう買っちまったよ! 大人しくアタシとガリガリ君をガリガリしろ」
部長「なんてこった……でもありがたく貰う」
愛 「冷凍庫の中に入ってるから皆が来たら一緒に食おうぜ」
エマ「皆とアイス❤」
愛 「……さっきから変に拘るね? エマっち」
エマ「うん! わたし夏の日本で大勢の友達とアイス食べるの夢だったの!」
愛 「随分ピンポイントな夢だね!?」
エマ「好きな小説にそういうシーンがあって、ずっと憧れてたんだ!」👜ガサゴソ
エマ「ほら見て、風鈴もある! これ吊っておけば、もっとアイス美味しくなるんだよね!」🎐
部長「それは初耳なんですが……」
愛 「本当エマっちってアタシらより日本人してるよね」
.
237
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名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 23:58:38 ID:bYssF/66
部長「……え? てゆーか、もしかして俺も頭数に入ってます?」
エマ「もちろんだよ?」
部長「えー……ハードル高ェ」
愛 「?」
愛 「あ、もしかして女子ばかりの中でアイス食べんの恥ずかしいみたいな?」
部長「ぐ」
愛 「はははっ全員アンタが集めた癖に情けないねー」😁
部長「うっせえ! 9:1だぞ当たり前だろ!」😠
エマ「恥ずかしくなんかないよ部長サン! 皆、部長サンのこと大好きだから気にしないで!」
部長「……」
愛 「見なよエマっち、美人に優しくされてキョドッてる(笑)」
エマ「愛ちゃん! 意地悪ダメ!」
部長(後で憶えてろコイツ……)
🚪<ガッチャ!
かすみ「っひゃあ゙あ゙涼しい゙ィ゙!!💢 かすみのアイスはどこですか!!💢💢」
愛 「いや開口一番それかよ!」
.
238
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/11(月) 23:59:33 ID:bYssF/66
🎐チリン
.
239
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/12(火) 08:38:28 ID:hVMOFrWI
まさかの更新
240
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:49:09 ID:kqEqPCqw
───没ネタ供養、最も外れた“微ギャル設定”
しずく「ええ! ナンパですか!?」
愛 「そーなんだよねー」
愛 「この前、歩夢と渋谷に行った時に……何と2人揃って誘われちゃったよ」
しずく「大丈夫だったんですか!?」
歩夢 「だ、大丈夫だよ……こうして今ここに居るんだから」
しずく「あ……そ、そういえばそうですね(恥)」
彼方 「ナンパねぇ……漫画だけの話だと思ってたけど、そういうの本当にあるんだねー」
愛 「うん、本当に漫画で見るような、古くさーい感じのナンパだった。 “お茶しなーい?”って」
歩夢 「あー……もしかしたら、あの外見で相当なオジさんだったのかもよ?」
愛 「うわ一気にキモくなった」
.
241
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:49:35 ID:kqEqPCqw
しずく「でも、何か変な事とかされたり言われたり……」
愛 「……された?」
歩夢 「あんまり、そんな感じの事は無かったよね」
愛 「だよね。普通にランチ誘われたくらい」
彼方 「典型的やん」
歩夢 「え?」
愛 「何が?」
彼方 「付いていかなくて良かったねー。それ実は危ないパターンだよ」
かすみ「というと?」
彼方 「簡単には逃げられない状況を作る口実なんだ」
彼方 「店の絶妙に奥まった席、楽しいランチの最中……男が何の脈絡も無く、万札数枚をギュッと握らせてきて───」
歩夢 「!」ゾワッ
愛 「うわぁ(笑)」
かすみ「ぎゃああああああキモいキモいキモい無理無理無理!!」ゾゾゾゾ
しずく「彼方先輩そういうの急に出すのやめてくださいよ……」←鳥肌
彼方 「はっは、失敬失敬(笑)」
かすみ「なーに笑ってんですか! 本気で背筋に来ましたよ!」ゾクゾク
歩夢 「つ、付いてかなくて良かったね、本当に」
愛 「ねー」
.
242
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:50:04 ID:kqEqPCqw
歩夢 「でも……あれかな。わたし達って、そんなに遊んでそうに見えるのかな」
かすみ「いやいや、愛先輩はともかく歩夢先輩は別にそんな事ないですよ」
愛 「おい!」
しずく「そうですよ」
しずく「軽そうに見えたとかじゃなくて、歩夢先輩がそういうのに慣れてなさそうに見えたから、行けると思ったんじゃないですか?」
歩夢 「え」
しずく「きっと、その人は愛先輩より手頃な相手と決め付けて歩夢先輩を狙ってたんですよ」
歩夢 「えええ……失礼ここに極まれり」
しずく「本当ですよね」
愛 「おいコラ、まるで愛さんは慣れまくってるみたいな言い方やめろや」
彼方 「いや、そうとも言えねえかもよ。もしかしたらそのおじさん(確定)ギャル好きなのかも」
かすみ「え?」
しずく「え?」
彼方 「まあナンパ男の考えなんて分かったって何の得も無いけど……」
彼方 「厳然たる事実としてさ、歩夢ちゃんて同好会じゃ愛後輩に次いで派手そうじゃん。見た目の話」
歩夢 「えっ!?」
彼方 「性格云々は別にしてね」
歩夢 「え、えええ!? そんな事は───」チラ
しずく「…………」
かすみ「…………」
歩夢 「ないよね!? わたし地味でしょ!?」
彼方 「諦めーや」
愛 「髪色、ピアス(小さいけど)、アクセ。派手っちゃ派手だね」
歩夢 「ガチギャル星人にまで派手って言われた!」
愛 「何なん君らさっきから」
.
243
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:53:15 ID:kqEqPCqw
(※璃奈とかのあれは漫画的表現ということで)
彼方 「別に知らなくても無理は無いよね。歩夢ちゃんエゴサとかしなさそうだし」
歩夢 「エゴサ?……確かに精神に悪そうなのでした事ありませんけど」
歩夢 「急に何の話ですか?」
かすみ「ああ、もしかしてあれの事ですか。知らないんです? 歩夢先輩と愛先輩のコンビが何て呼ばれてるか」
愛 「あー……あの」
歩夢 「え、わたしと愛ちゃんにコンビ名なんか付いてるの……? 嫌なんだけど」
愛 「おい」
歩夢 「でもわたしと愛ちゃんなら……普通に幼馴染コンビとか」
彼方 「虹学ギャルコンビ」
歩夢 「にじがくぎゃるこんび!?」
しずく「虹学ギャルコンビ……」
かすみ「あれ、しず子も知らなかった?」
しずく「うん。そもそも私ネットとか殆ど見ないから……」
かすみ「な、なるほど……」
.
244
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:53:41 ID:kqEqPCqw
歩夢 「ぎゃる!? わたしファンからギャル認識されてるんですか!?」
彼方 「その筋で、まことしやかに」
歩夢 「まことしやかに!?」ガーン
愛 「まあ、ぶっちゃけ他メンバーと比べて髪色が明るくて、アタシと頻繁に組んでるから、ってだけな気もするけど」
愛 「つまり、ほぼ愛さん補正だね」
歩夢 「それだけの理由でぇ……?」ゲンナリ
しずく「確かに……ありますよね、そういうの」
しずく「黒髪ロングってだけで思考の古臭い清楚キャラにされたりとか」シミジミ
彼方 「いや、しずくちゃんは清楚でしょ」
しずく「え」😓
歩夢 「うん、しずくちゃんは清楚だよ。特に古臭くはないと思うけど」
愛 「寧ろ清楚しかないっしょ、って感じだね。たまに茶目っ気あるのも清楚」
かすみ「下手したら国で保護されるレベルの清楚」
しずく「そんな!?」😨
.
245
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:54:25 ID:kqEqPCqw
しずく「最近メイクも変えたのに……」😢
かすみ「ドンマイしず子」
歩夢 「うう……で、でも! ピアスして髪ちょっと染めてるくらいでギャルなんて……」
彼方 「分かってないね、歩夢ちゃん」
歩夢 「え……」
彼方 「世間からしてみりゃね、結局は“見てくれ”だけが答えなんだよ」
彼方 「“そう”見えるから“そう”に違いない。もしかしたら違うのかもしれないけど、(視界の範囲の)皆が納得してるし本人達も何も言わないから“そう”で良いだろう」
彼方 「悲しいけど、それが解釈ってものなのさ」
かすみ「ですよ歩夢先輩。きっと彼らの中にも、本当は“いや歩夢ちゃんはギャルじゃないだろ”って思ってる人もいるんです」
歩夢 「……理不尽だよぉ」
愛 「髪は染めてるしピアスもしてる。外見だけならアタシに次いで派手だし、そのアタシと仲良いから、歩夢はギャルだろう、そういう程度の認識なんだよね。確かに理不尽ではある」
歩夢 「違うもん……わたしギャルじゃないもん……遊び慣れてなんかないもん……」
しずく「先輩、仲間はここにいますよ」
歩夢 「……しずくちゃん、ちょっと今から金髪にしてこよっか」
しずく「い、嫌ですよっ!」
かすみ「自分から目線を逸らさせるつもりですか歩夢先輩……」
.
246
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名無しさん@転載は禁止
:2023/09/17(日) 11:54:50 ID:kqEqPCqw
彼方 「それに、まだ君ら2人は良い方じゃん」
歩夢 「?」
彼方 「彼方ちゃんと果林ちゃんが何て呼ばれてるか、教えてやろうか?」
歩夢 「彼方先輩と果林先輩……」
歩夢 「……あ、“漫才コンビ”とかですか?」
彼方 「ははは、それがねぇ───おい何で分かった」
愛 「それは……うん、何となく分かるっしょ」
かすみ「ですね」
しずく「あはは……」
彼方 「解せぬ」
.
247
:
名無しさん@転載は禁止
:2023/09/20(水) 00:05:13 ID:BQY4p3ng
―別の日―
歩夢「……」📱ポチポチ
歩夢「……」📱
─────────────────────
🔍 上原歩夢 ×│🎙 🔍
─────────────────────
🔍 上原歩夢 ソロ
🔍 上原歩夢 配信 出演情報
🔍 上原歩夢 彼氏 誰
🔍 上原歩夢 彼氏いない
🔍 上原歩夢 私服 地雷系
🔍 上原歩夢 宮下愛 ギャルコンビ
🔍 上原歩夢 宮下愛 幼なじみ
🔍 上原歩夢 父 警察官
🔍 上原歩夢 嫌い
歩夢「……」
歩夢「ああああああ……」
歩夢「見るんじゃなかった……」
.
248
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/01/31(水) 04:52:13 ID:NOnxthG6
女性「社長、いま宜しいですか?」
男性「どうしました?」
女性「お電話が入っています」
男性「? はあ、どこからです?」
女性「息子さんから、なんですけど」
男性「ええ? ……ああ、またか。対応ありがとうございます。まったく大樹の奴、今度は何をやらかして」
女性「いえ、そちらではなくて」
男性「は?」
女性「若葉くん……の方から、なんですが」
男性「……」
男性「何かの間違いでは」
.
249
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:28:47 ID:sKxQrAwM
───青春
-私立星条中学校-
瑞希「ハロー、あらら随分と絞られたみたいだね」
愛 「……先輩」
瑞希「うわ声ひっく。こりゃガチな感じか」
愛 「……だいじょうぶ」
瑞希「どこがだよ、そんな項垂れて。まー酷い話だよね、愛は何も間違った事なんてしてないのに」
愛 「……」
瑞希「そもそも普通に考えりゃ分かりそうなもんだけど、平気で人を虐める連中を部に置いとくリスクの方がヤバいだろって」
瑞希「ねえ?」
愛 「……3年生は、何て?」
瑞希「んーまあ愛が言われた事と大体変わらないと思うよ? 退部させろとか何とか。空気と感情で物言ってる奴ばっか」
瑞希「そうやって腕のある人間を追い出して、その後の事なんて多分ちっとも考えてないんだよね。顧問も何か言えば良いのに」
愛 「……」
.
250
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:31:50 ID:sKxQrAwM
瑞希「でもとりあえず、安心だけはしといてよ。愛の事は絶対に退部なんてさせないから」
愛 「え」
瑞希「当たり前でしょ? 愛が辞めさせられちゃ星条バスケ部お先真っ暗だし、後腐れヤバすぎだし」
瑞希「何より友達じゃん、あたしら」
愛 「!」
瑞希「正直、主にアホ連中のせいで分の悪い展開になるだろうけど……それでも、あいつらみたいなのばかりじゃない。愛の事ちゃんと評価してる人達も沢山いるからね」
瑞希「だからさ、瑞希先輩にも少し頑張らせてよ。じゃなきゃ、大体こんなのあんまりじゃんか」
愛 「……あり、がとう」
瑞希「辛気臭いなあ……もう下ばっか向いてないでよ、ほら」
瑞希「ほい! いつもみたいに!」
愛 「あ、ありがとう」
瑞希「上を向いて元気に!」
愛 「ありがとうございます!」
瑞希「いいね」👍
瑞希(……とは意気込んだけど、これから大変になるなぁ。はてさてどうするとしましょうか)
.
251
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:32:16 ID:sKxQrAwM
部長「あの……」
瑞希「ん?」
愛 「あっ」
瑞希「……君は?」
部長「1年の五十嵐です。すみません、宮下さんがここに居ると聞きまして」
部長「その、盗み聞くつもりはなかったんですけど」
瑞希「あらま、聞かれちゃった? 恥ずかしいトコ見られちゃったね。え、愛に何か用?」
愛 「先輩、この人が」
瑞希「ん? ああー……もしかして例のカップ……ごほん、被害者2人の片方の子ね」
部長「そうです……」
瑞希「ごめん、口滑ったとはいえ無神経過ぎた。マジごめん」
部長「い、いえ、大丈夫です」
.
252
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:34:23 ID:sKxQrAwM
部長「で、宮下さん」
愛 「えっ!? は、はい!」
部長「この場で言うのも何だけど、まずは本当にありがとう。歩夢のこと庇ってくれて」
愛 「あっ……う、ううん! そんなこと気にしないでよ! あれはアタシが勝手に……やったことだし」
部長「仮にそうだとしても、俺達は本当に救われた。いくら感謝しても足りないくらい」
部長「歩夢も少しずつだけど立ち直ってきてる。向こうも宮下さんに感謝していた。普段あんなだけど、割と話は出来る子なんだ」
瑞希「ほら、評価してくれる人いたじゃん。良かったね」
愛 「あ、えと……その」ムズッ
愛 「そ、それほどでもあるぜェ」
部長「えっ?」😓
瑞希「こら、また悪い癖が出てる」😠
愛 「だって恥ずかしいんだもん……」😳
部長「???」
.
253
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:35:07 ID:sKxQrAwM
部長「ええと、それで本題なんですけど」
瑞希「あーそういえばそうだったね。結局どうしてここに?」
部長「実は俺、ここに来る前から知っていたんです。俺達に代わって、今度は宮下さんがクラス内外で嫌な扱い受けてるの」
部長「部を辞めさせられそうになってるとかは、いま初めて知りましたけど……」
愛 「……」
瑞希「うんうん、そうなの。参ったよね本当。君らを虐めてた連中の中に、うちの部長の身内がいてさ」
部長「それで───」
瑞希「そうなの。経緯スッ飛ばして愛を辞めさせろの一点張りよ」
瑞希「しかも顧問は殆どダンマリ、他の部員も知らんぷり、これぞ正に八方塞がり……どうしようムカついてきたよ」
愛 「せ、先輩」
瑞希「ごめん、大丈夫。でもそういう事。これが全大常連こと星条中学バスケ部の正体だったんだよ」
部長「でも先輩は宮下さんを?」
瑞希「そうだよ。あたしは全面的に愛の味方」
瑞希「あ、さっきも言ったけど別にあたしだけが愛側って訳じゃないよ? ちゃんと正しく状況を見てるのも何人かはいる」
部長「……そうですか」
254
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:35:45 ID:sKxQrAwM
瑞希「それで? 本題ってのは?」
部長「……」
部長「単刀直入に言って俺に……正確には俺の力じゃないんですけど、その……宮下さんの力にならせてほしくて」
瑞希「!」
愛 「え?」
部長「俺、宮下さんに思い出させもらったんです。大事なこと」
愛 「え……え? アタシ?」
部長「あの時の宮下さんの姿を見たら、何だか今まで足踏みしてた自分が馬鹿らしくなってきて」
瑞希「んー何かよく分からないけど、要するに君はあたしらの味方になりたいって事? だよね」
部長「はい」
瑞希「……」
.
255
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:36:16 ID:sKxQrAwM
自分の中に、前へ進む意思の力があったのに
その手に、振るえるだけの力が握られていたのに
手の中の力で助けられるものがあるのに……俺は黙ったままでいた
宮下愛と俺達2人に、同じクラスに在籍している以上の関係は無かった
はっきり言って赤の他人
なのに、この結果は何だ
俺は、どこまで行っても臆病者で、立ち向かう事も出来ず……大事なものを傷付け続け
そうして今度は、その赤の他人に助けられ、挙げ句それすら傷付ける事になって
……
256
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:36:54 ID:sKxQrAwM
俺は何をしているんだろう
こんな結果を招いてまで、尚も動かないでいるつもりなのか
もう迷ってなんかいられない
もう後悔したくない
……だから、俺は
それが、どんなに格好悪い事でも、他力本願であったとしても
自分や自分の大事なもの
その大事なものを守ってくれた、見ず知らずの彼女に誇れる自分になりたい
と、思った
.
257
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:38:49 ID:sKxQrAwM
父親「久しぶりだな……一体どういう、風の吹き回しだ?」
若葉「……お久しぶりです、父さん」
若葉「実は───」
.
258
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:54:34 ID:sKxQrAwM
───愛「んごっ……うぅん……」💤
-神奈川県鎌倉市 桜坂邸-
母親 「よいですか、しずく」
しずく「はあ」
母親 「まず誤解の無いよう先に述べておきますが」
母親 「私達も、娘が新たな分野に挑戦しようとする事、それ自体は大いに賛成なのです」
父親 「そうだね、昔から君は、面白そうと見るや何にでも挑みたがる子だった」
父親 「それにスクールアイドルも、今になってやろうとする者がいるのは実に面白いと思うよ」←若干世代
母親 「私達も、当時は少しばかりスクールアイドルを見聞きする機会がありました」←Not世代
母親 「話を聞くに安全面も問題ないようですし……娘があの世界に身を置くのも、まあ面白いかもしれません」
しずく「…………はあ」
母親 「しかし! それとこれとは別問題!」
母親 「何なのですこの衣装は? 多少は目を瞑る気でしたが、これは度を越しています!」
父親 「流石に見過ごせないね、こういう……その、露出の行き過ぎた物を着た娘が衆目に晒されるのは……」
母親 「あなた御覧になって! ちょっと動いたら下着が見えそうよ!」チラッチラッ
母親 「何ということかしら!」チラッ! チラッ!
父親 「おお……これは……なかなか……」
しずく「何ということかしら! じゃあないんですよ!!!」
しずく「何でそれ着てるんですか! お母様が!?」
.
259
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:55:38 ID:sKxQrAwM
母親 「年頃の娘の部屋に入るのに、ノックを失念。それは明確に母の非です……しかし!」
しずく「何スルーしてんですか!」
母親 「その年頃の娘が! このような破廉恥な装いに身を任せ! 人生に禍根を残すのを見過ごしてはおけません!」
父親 「若いからこそ弾けたい、その気持ちは理解するよ。しかし、度というのはどうしても越えてほしくないんだ」
しずく「今まさに度を超えた光景が展開されてますよ!? 娘の視覚上で禍根が刻まれてますよ!?」
しずく「興味本位で着たわたしがバカだった!! 出来る事なら過去に戻って自分を殴りたい!!」
しずく「ついでに中須も!」
.
260
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:57:19 ID:sKxQrAwM
母親 「繰り返しますが、私達はあなたのスクールアイドル志望に賛成です」
父親 「だけど、それは健全な部、健全な活動である事を条件に、だよ。分かるね?」
しずく「…………」
母親 「その通り! 桜坂の者が、このような装いで衆目に曝される事など! あってはなりません!」
母親 「それは正に失態! 末代までの恥と形容すべきもの!(キャルンッ)
母親 「外に出る前に現場を押さえられて、幸いと言う外ない!(キャルンッ)」
しずく「…………」プルプルプル
母親 「歴史ある桜坂の娘として!(キランッ) 極めて嘆かわしい事なのですよ!(キャピンッ)」
しずく「何がなのですよだ! 今すぐそれやめろっ!!」
母親 「……何のことです?」
しずく「取ってんだよ! ポーズを! さっきから感嘆符1個ごとに! 何がしたいんだよ40代後半ァ!」
父親 「ごめん、もう少し目線こっちに貰えるかな」📷
母親 「テンアゲかしら?」
父親 「超テンアゲだよ!」📷❇
しずく「わたしはテンサゲだよ撮るな! 桜坂の看板にヘドロぶちまるな! 消せ今すぐ!」
.
261
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 16:58:46 ID:sKxQrAwM
しずく「それに! その衣装は同好会の物じゃないんです!」
母親 「……はい?」
父親 「そうなのかい?」
しずく「そうですよ! 大体、学校の部活で、こんな公序良俗に反しかねない物を使える訳ないでしょう!」
しずく「それは中須……お友達が悪戯でわたしの鞄に入れやが……入れた物です! 決して同好会で使うものじゃありません!」
母親 「……真実ですね?」チラッ
しずく「誓って真実です。いかがわしい事をする同好会ではありません」
しずく「どさくさでスカート捲ろうとするな」
父親 「……」📷❇
しずく「撮るな!!」
.
262
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 17:01:05 ID:sKxQrAwM
母親 「何だ、そうだったの」
しずく「わたしも興味本位で試着する愚行は犯しましたけど、決して人前で着るつもりはありませんから」
しずく「だから、もう不毛な説教は終わりにしましょう。本当に疲れるので」
母親 「あらいやだ……恥ずかしいわ。こんな大仰な説教を投げておいて早とちりだなんて」
父親 「僕たちも半分パニックになってしまったいたね」
しずく「いえ……いいんです」
しずく(恥ずかしいのはアンタの格好だよ。そしてパニックなんて可愛いレベルじゃねーよ)
父親 「……では、これは遠慮なく母が貰って」
しずく「脱げ! 今すぐ!!!」グイーッ
母親 「きゃー!? あ、あなた向こうを向いてて!」
父親 「はわわっ!? し、しずく駄目だよ! 女性の衣服を急に脱がすなんてっ……!」チラチラ
しずく「黙れ馬鹿共! もうやめて! 娘の精神を破壊しないで!! 助けてオフィーリア!!」
しずく「くっそ何でコイツこんな肌綺麗なんだ40代後半の癖に!」
兄 「……」
姉 「……」
兄 「向こうに行こう……こんな所に入ったら病気が悪化してしまうよ」
姉 「そうですね……」
しずく「兄さん! スルーしないで助けてよぉ!」
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263
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 17:01:44 ID:sKxQrAwM
璃奈(愛さん、魘されてる……?)
璃奈(そろそろ起こした方が良いかな)
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264
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/03/20(水) 22:29:31 ID:ZWWSonOU
待ってたよ
265
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/10(水) 19:06:01 ID:ObJ/5U02
-虹ヶ咲学園 女子寮-
エマ「ほ、本当に撃っちゃったの!? パパったら……相変わらず無茶するんだから」
エマ「それで、ソフィア達の方は何て?」
弟 :そっちは相変わらずかな、エマがいなくて平和だとか
エマ「あはは……やっぱりね」
弟 :気にするな、意地を張ってるだけだ。本当は寂しくて仕方ない筈だよ
エマ「分かってる。でも……やっぱり少しだけ心配もしちゃうなぁ」
弟 :エマこそ相変わらずの心配性だな
エマ「お互いさまでーす。ガブリエルこそ、わたしがいなくて寂しくなーい?」
弟 :……寂しいに決まってるよ
エマ「じゃあハグしに帰国してあげよっか?」
弟 :ば、馬鹿を言うな!
.
266
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/10(水) 19:07:50 ID:ObJ/5U02
弟 :でも、その感じだと日本には慣れたのか?
エマ「うん、もう最高だよぉ。皆とても優しいし、面白い人ばかりだし。素敵な所だよ」
エマ「そうそう、この前なんか学校見学会で仲良くなった子と、その日にヨコハマまでお出掛けしちゃったんだ!」
弟 :学校見学? ……ああ、来年に入学してくる人達のか。こんな早い時期から始まってるんだな
エマ「うん! アイちゃんっていうんだけどね、とっても優しくて楽しい子! オバカだけど!」
弟 :へえ?
弟 :…… ……オバカだけど?
エマ「うん!」😊
弟 :そ、そうか……
エマ「今度、機会があったら紹介してあげるね」
弟 :どんな顔して会えば良いんだ……
.
267
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/10(水) 19:10:54 ID:ObJ/5U02
エマ「じゃあ、もうそこの角曲がれば部屋だから、そろそろ切るね」スタスタ
弟 :ん、分かった。またな
弟 :皆に伝えておく事あるか?
エマ「伝えておく事なんて決まってるよぉ。喧嘩しないで、元気で過ごして」スタスタ
弟 :はは、そうだった。エマも次に会うときまで元気で
エマ「うん!」
エマ「でも本当、ガブリエル達には心配───」⤵クルッ
倒れ伏す果林「 」
エマ「ばっひょ」
弟 :?!?!
.
268
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/10(水) 19:11:38 ID:ObJ/5U02
倒れ伏す果林「 」
エマ「ひええぇぇっ?!」ズザザザザ
弟 :ッッ!? どうした!? 何かあったのかエマ!!
エマ「ひ、ひと、ひとがっ! ひと、死んっ、でるっ!」
弟 :な、何だって!? すぐ警察を───
倒れ伏す果林「いき……てる……わよ」ピクピク
エマ「あ、よかった生きてた」
弟 :ええ……
.
269
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:34:36 ID:pE3pKmD6
───果たして愛先輩アイドルモードは出るのか
女子K「ねえねえ、桜坂さんだよね! さっきの誰!?」
しずく「はい?」
女子K「あ、私同じクラスの」
しずく「ああ……失礼」
しずく(でっか)チラチラ
女子K「どしたの?」
しずく「い、いえ!」
女子K「……? まいいや。んで、さっきの人って誰なん!?」
しずく「さっきの?」
女子K「話し掛けられてたじゃん2年生の男子から! もしかして彼氏とか……」
しずく「あ……ち、違います! あの人は……」
しずく「ええと、何というか……そう、スカウト? の人で」
女子K「スカウト……?」
しずく「はい、部活の勧誘です。ちょっと書類の不備の事で話してて」
女子K「なーんだ、彼氏じゃないの……」ガックシ
しずく「あはは……」
しずく(何でそんな残念そうなんだろう)
.
270
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:35:10 ID:pE3pKmD6
女子K「そういえば聞いてるよ桜坂さん。スゴいんでしょ、水泳とか陸上とか受賞歴」
女子K「あと演劇だっけ? 何か凄いコンクールで優勝したんだよね?」
しずく「ま、まあ……そこそこですね」🚶スタスタ
女子K「謙遜しちゃってぇん」🚶スタスタ
しずく(自然に付いてくるな、この人……)
女子K「やっぱ噂は流れるもんなんだよね、私もバレー経験あるんだけど、やってたの小学生の頃なのに声掛けられたもん」
しずく「はあ……」
女子K「一体どっから仕入れてくるんだろね? こわいわー虹ヶ咲こわいわー」
女子K「で、あの人は何部の人? 水泳? 陸上?」
しずく「……いえ、2つとも違います」
女子K「あら? すると……やっぱ演劇部」
しずく「いえ、それでもなくて」
女子K「ちゃうの?」
.
271
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:35:43 ID:pE3pKmD6
女子K「じゃあ何の部活だったのさ?」
しずく「…………」
女子K「桜坂さん?」
しずく「ええと、“スクールアイドル”って御存知ですか?」
女子K「ほ?」
しずく「スクールアイドル」
女子K「す、すく……アイドル?」
しずく「あはは、やっぱり知らないですよね。もう十何年も前に流行ったらしくて、まんま部活でアイドル活動するみたいですよ」
女子K「す、す……すく」カタカタカタ
しずく「当時は本当に凄く流行ったみたいなんですけど、何年かして資金力格差とか色々な問題が出てきて───」
女子K「スクドル部にスカウトされたの!?」
しずく「わっしょい(驚愕)」
.
272
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:36:05 ID:pE3pKmD6
しずく「びっくりした……」ドクンドクン
女子K「ご、ごめん。でも桜坂さんスクドル部だよ?! ヤバいっしょ!」
しずく「ヤバい……とは」
女子K「もしかして桜坂さん知らないの? ちょっと前に朝のニュースでミニ特集されてたんだよ、そのスクドル部!」
しずく「え、えええ。そうだったんですか」
女子K「スカウトの人、そんな話してなかったの?」
しずく「いえ全く……」
女子K「何で言わないのさ……?」
しずく「さ、さあ」
女子K「ユーチューブにチャンネル開設されてるから見てみなよ、普通に一動画万単位で再生されてるよ!」
しずく「へえー……全然そんなの知らなかった。確かに珍しい部活だなって思ったけど……」
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273
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:36:32 ID:pE3pKmD6
しずく「実はわたし、あなたの言う通り、元は演劇部に入るつもりでいたんですけど……」
しずく「その……スカウトさんの話を聞いてみると、スクールアイドルって少し楽しそうで」
女子K「え、じゃあ演劇部は……」
しずく「はい。ちょっと欲張りさんですけど、演劇部と兼部でやってみようかな、と」
女子K「…………」
しずく「どうしました?」
女子K「いや……いや兼部て」
しずく「そうですが、何か変ですか?」
女子K「斜め上過ぎる返答が来た……てっきり演劇部は辞めるものかと」
しずく「辞めませんよ? きっと大変な生活になるでしょうけど、わたし演劇も好きですから」
女子K「いやあ大変どころじゃないっしょ多分。桜坂さん大丈夫なの、倒れたりしない?」
しずく「大丈夫! 昔から“体力底無しずく”って言われてきましたから!」💪
女子K「そ、そこなしずく……」
しずく「それに、やりたいと思ったら何でも徹底的に取り組み着る主義なんです!」
女子K「……」
しずく「挑戦したいものが多いなら、それに越した事はないですからね」
女子K「はえー……凄えわ桜坂さん。挑戦心の塊やん。純粋に尊敬だわ」
しずく「そ、そうですか?」
女子K「でも絶対あんた、その内どっかからストップ掛かるべ。ドクターとか家族とかから」
しずく「そうかなあ」
女子K「そうだよ……ほどほどにした方が良いよ」
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274
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:37:02 ID:pE3pKmD6
女子K「でも、結局そういう人こそ端から見てたら応援したくなっちゃうよね」
しずく「そんな……」
女子K「んー……よし。したら、私が桜坂さんのファン1号ってやつになる」
しずく「えっ?」
女子K「はい決定。もう決まりました。良いよね? 答えは聞いてないけど!」
しずく「え、あ……い、良いというか、わたしまだ入部すら済んでないんですけど……」
女子K「でも、入部するんでしょ?」
しずく「そ、そうですけど」
女子K「なら無問題やん! こういうのは早いほど良いって相場が気まっとん」
しずく「えええ……」
女子K「縁(えにし)ってやつだよ。こうして互いに知り合ったんだから、大切にしていこうぜ!」
しずく「縁……」
女子K「……ええと、あかんかな?」
しずく「……いえ、そうですね、では、ファンお願いします」
女子K「しゃっ! お願いされた! これからよろしくね! あ、ファンだけじゃなくて友達としても」
しずく「あはは、勿論」
女子K「……所で、ファンってお願いされてなるもの?」
しずく「……」
女子K「……」
しずく「ふっ(笑)」
女子K「あははっ!」
.
275
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:37:28 ID:pE3pKmD6
しずく「でも……な、何か変な感じですね。わたし達、さっき話し始めたばかりなのに」
女子K「気にしない気にしない。私コミュ力には自信あるからねー」
女子K「…………」
女子K「そーだ、コミュ力っていえば、桜坂さん知ってる?」
しずく「え?」
女子K「スクールアイドル同好会に宮下愛って人がいるんだけど」
しずく「宮、下……」
女子K「おりょ、知らない? その人がね、もう───すっっッッごいカッコいい人なんだよ……」
しずく「そ、そんなに」
女子K「そう!! そんなに!」ズイッ
しずく「近いです……」
女子K「私ちょっとしたファンなんだよぉ……! 綺麗に染めた金髪で、優しい口調で、配信の時も気配り上手な雰囲気が凄いし、それにクールで美人で」
女子K「しかも校外でも有名なコミュ力お化けらしくて、噂だと本当に友達100人いるとか!」
しずく「な、なるほど……?」
女子K「桜坂さん部室に行ったんだよね、なら会ったんじゃないの!? どんな感じだった!?」
しずく「金髪で、優しくて、気配り上手で、クールで美人で……」
……………………
……………………
.
276
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:38:27 ID:pE3pKmD6
-スクールアイドル同好会 部室前-
部長 「じゃあ、そのパンフは差し上げますね。……それでなんですけど」
しずく「?」
部長 「すいません、スカウトさせてもらった傍から申し訳ないんですが、色々と規約があって正式な部員じゃないと部室には入れられないんですよ……」
しずく「ああ……はい、それは大丈夫です」
部長 「ありがとうございます……」
部長 「じゃあ、ちょっとここで待っててください。契約書類と、あとサンプルメディアとか持ってきます。書類はお持ち帰り頂きまして、御自宅で記入してきてください」
しずく「あ、はーい」
部長 「では……」
ガチャ
愛 「おっつー…… (扉閉まる) あれ、今の新入りの人?」バリボリ
🚪<「おう、その予定。えーと支給品カタログの在庫どこ置いたっけ」
🚪<「カタログならデスクの上の棚で見た気がするけど」ゴクゴク
🚪<「マジか。そんなとこ仕舞ったっけ」
🚪<「んで? もう採用は確定なの彼女」
🚪<「半分以上はな。とりあえず今日の所は書類とか渡すだけ……っておい!? その品川巻き俺の分だろが!」
🚪<「はえ? あー、ごみんごみん。つい腹ペコで」バリボリ
🚪<「ごみんじゃねえよ取っといたのに!」
🚪<「……おい待て生茶も飲みやがったなテメェ!?」💢
🚪<「あちょ、ごめ……あいったたたた! き、気安くレディのカラダに触れおってぇ……!」ギチギチ
🚪<「ほざけオラ!」
しずく(……)😓
.
277
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:39:15 ID:pE3pKmD6
……………………
……………………
しずく「…………」
しずく「うーん、金髪の人はいたけど、その宮下愛さんじゃないと思います」
女子K「あらホント? 不在だったのかな」
しずく「部長さんと、その人と……他には多分いなかったと思います。その時は」
女子K(……あそこ他に金髪の人いたっけ。上原先輩も近江先輩も金髪とは違うし……)
しずく「どうかしました?」
女子K「ううん、何でも」
女子K(そういえば裏方で色々やってる人達がいるんだっけ。そこの人かな)
女子K「とにかく、男女問わずヤベーくらいファン多いんだよ宮下愛!」
しずく「そうなんですねー。宮下愛さんか……どんな人なんだろう」
しずく「今度、部室に行ったら見てみます」
女子K「どんな感じだったか教えてね!」
.
278
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名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:41:18 ID:pE3pKmD6
───女子FのFは普通科の普通の人のF
女子F「あなた近江さんだよね?」
遥 「最初に言っておく!」👉💥
女子F「へっ」
遥 「同好会メンバーのサイン! その他関連品の譲渡は、イベント以外では一切! 駄目!」👐
女子F「……」😓
遥 「むん!」😤フスーッ
ーーーーーーーーーーーー✂
───
───
🎬
女子F「あなた近江さんだよね?」
遥 「な、何でリテイクするの!?」
女子F「別にサインとか貰いたい訳じゃなんだけど」
遥 「ありゃ?」
279
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:42:35 ID:pE3pKmD6
遥 「い、いらないの? サイン……」
女子F「別にいらない」
遥 「……じ、じゃあ……」
遥 「わたしの鞄の、へなちょこ果林ちゃんアクキー(姉手作り)が欲しいとか……」
女子F「普通にいらない」
遥 「いらないの!?」ガーン
女子F「そんなショック受けられても」
遥 「なんということだ……はっ!」
遥 「で、では……もしかして、最近おめー調子こいてんだろ屋上来いよ的な……」ガタガタ
女子F「違う、もう喋らないでいいから人の話を聞いて」
遥 「……」
女子F「はい、じゃあ最初の質問だけど、あなた近江遥さんでしょ?」
遥 「……」
女子F「……」
遥 「……」
女子F「ごめん、喋っていいよ」
.
280
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:43:25 ID:pE3pKmD6
遥 「はい! 近江彼方の妹、近江遥と申します!」🙋
遥 「僭越ながら生徒会役員など務めさせて頂いております! わたしに何か御用でしょうか!」
女子F(何でこんなテンション高いの……)
女子F「あーその、ね……これなんだけど」📃スッ
遥 「ほい?」
・歯科検診日程告知
遥 「……」
遥 「これわ?」
女子F「いや書いてあるでしょ、歯科検診の日程だよ」
女子F「近江さん、金曜日は体調不良で早退したでしょ? 私、保健委員だから預かってたの」
遥 「……はあ、御苦労様です」
女子F「はい、確かに渡したからね」
遥 「……」
女子F「用件は以上。じゃ私はこれで───」
遥 「えええこれだけ!? ここまで引っ張って!?」
女子F「そうだよそれだけだよそんだけ! 寧ろ他に何があるっての他に!」😠
.
281
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:43:59 ID:pE3pKmD6
遥 「勝手に……勝手に1人で盛り上がって……こんなの、わたしが馬鹿みたいじゃん!」😭
女子F「……」😒
遥 「な、なんだその目は!」😡
女子F「いや逆に訊きたいわ」
遥 「うっ」
女子F「何で昼間から紙ペラ1枚ごときのために、こんなスタミナ削り取られなきゃならんの」
遥 「ううっ……そ、それは、誠に申し訳なく存じますと言いますか」
遥 「私事になるんですけど……ここに来てから、ずっと姉の事で根掘り葉掘りだったもので」
女子F「まあ、お姉さんの事は私も人並み程度に知ってるけどさ。またその手の者だって思った訳? 」
遥 「うす……」
女子F「色々と言いたい事はある……けどまあ、一先ず事情は分かった」
遥 「お騒がせしました」😢
女子F「いいよもう」
.
282
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:44:37 ID:pE3pKmD6
女子F「ていうか、根掘り葉掘りって質問攻めって意味でしょ? そんなにヒドいの?」
遥 「う、うん、お姉ちゃんの事でね。普段どんな感じなのーとか、どういう話するのーとか……好きなタイプはーとか」
女子F「くだらない……そもそも妹じゃなくて本人に訊けば良いのに」
遥 「あ、あはは。それはそれで凄い度胸」
女子F「あなたも嫌なら嫌ってハッキリ……言えないから困ってるんだよね、そうだよね、ごめん」
遥 「う、ううん、気にしないで」
女子F「本当に大丈夫? クラスで気が休まらないんじゃない?」
遥 「大丈夫大丈夫! 一応、気の休まる場所が無い訳でもないから」
女子F「そう? なら良いんだけど」
遥 「それに」
女子F「ん?」
遥 「丁度いま、クラスに気の休まりそうな場所を見つけたので」ニヒヒ
女子F「……?」
.
283
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:46:14 ID:pE3pKmD6
───中等部、仁義なき受験戦争の果て
男子J「ん」
璃奈 「あ……」
男子J「……」
璃奈 「……」
男子J「昼は食べた?」
璃奈 「う、うん」
男子J「じゃあ今、ちょっと一緒に来れる?」
璃奈 「……大丈夫、だけど」
男子J「ありがとう」
男子J「話があるんだ。ここじゃあれだし、ラウンジまでお願い」
.
284
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:46:49 ID:pE3pKmD6
-虹ヶ咲学園 ラウンジ-
男子A「お? お前どうした? 浮気か?」
男子B「いーけないんだいけないんだ彼女さんに言っちゃお」
男子J「真面目な話してんだよ来んなボケ!」
男子A「うぃー(笑)」
男子B「ごゆっくりー(笑)」
男子J「アホ共が……」
璃奈 「と、友達?」
男子J「俺らと同じクラスの奴らでしょ。外部進学の」
璃奈 「そうだっけ」
男子J「まあ俺も話したの今が初めてだけど」
璃奈 「ええ……」
.
285
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:47:25 ID:pE3pKmD6
男子J「そういや聞いたよ。例のスクールアイドル同好会にスカウトされたんだって?」
璃奈 「う……どこから、き、聞いたの。まだやるとは決めてな、いけど」
男子J「あれ、そうだった? でも、あれだけ目立ってれば嫌でも耳に入るというかね」
璃奈 「ぐ」
男子J「……もしかして、あんま気が進まない感じ?」
璃奈 「……」
男子J「なら、ハッキリ断る選択肢もあるんじゃないの」
璃奈 「───」
男子J「GBの五十嵐先輩でしょ?」
男子J「確かに色々な意味で気後れする相手だよね。でも別に変な噂も聞かないし、正面から断れば普通に折れてくれると……」
璃奈 「……」
男子J「!」ハッ
男子J「ごめん、ごめん。言い辛いなら言わなくていい。深入りし過ぎた」
璃奈 「うん……」
男子J「それに、そんな事を話すのに呼び出したんじゃないしね」
璃奈 「話って……あ、あのこと?」
璃奈 「なん、だよね」
男子J「……うん、そうだよ。中1の時の」
璃奈 「……」
男子J「ここまで言わずに来ちゃったけど、あの時は本当に申し訳なかった」
.
286
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:47:58 ID:pE3pKmD6
男子J「皆あの時は色々とピリピリしててさ……君がどういう気持ちでいるとか考えて……」
男子J「───いや、違うか。分かってるのに無視してたんだ。……本当に、ごめんなさい」
璃奈 「……ううん、い、いいよ」
璃奈 「た、確かに大変な事になっちゃったけど、あの時の中等部は、その、酷かったもん。誰の目、から見ても」
男子J「……それは完全に同意」
璃奈 「少数の嫌な人達のために、全体が迷惑するのなんて……そ、そんなの絶対、間違ってる」
璃奈 「皆のやった事は、間違ってはなかった、と思う……だから、もういい。そ、れに、あれが無かったら、わたしも、今頃どうなってたか、分からない、し」
男子J「……ありが、とう」
璃奈 「…………」
璃奈 「じ、実はね、ちょっと前に、あなた、みたいに謝ってきた人が、いたんだ」
男子J「えっ?」
.
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