したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

愛「へー……3人の名前に因んでるのかぁ」

1 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 03:10:35 ID:6SrrO8Rc
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1572862705/

↑これの改造版

基本りなあいだけどモブが喋りまくる
設定もスクスタの遥か前に勝手に組み上げたのほぼそのまま

53 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 05:19:48 ID:oW3lrayM

───普通の会話


璃奈 「かすみ……何かイライラしてるの?」

かすみ「あ、分かる?」

璃奈 「何か雰囲気がね。歩き方からしてそうだった」

かすみ「りな子アンタ、案外よく人のこと見てるね……」

かすみ「あー実は、朝から嫌なのに遭遇してさあ」

璃奈 「嫌なの?」

かすみ「そ、いわゆる厄介なファン。朝の駅で呼び止め、からのサインだの握手だの、しつこく強請られて」

かすみ「こっちは急いでるってのに、超ウザかったわ……」

璃奈 「うわ、悲惨」

璃奈 「え? ていうか……そもそもウチ、そういうのイベント以外では全部NGって規約にあるよね?」

かすみ「先輩も言ってたよね。そういうのは全部断れって」

かすみ「でも、分かってても来るよ、ああいう人は。欲のためなら規約なんて平気でポイだよ」

璃奈 「……仕方ないとは思うけど、そういう人達もファンに居るって考えると正直イヤだなぁ……」

かすみ「分かる分かる。普段は考えないようにしてるけどね」

かすみ「で、朝テンションもあって余計に頭きてさー……ちょっとキレて、最後は駅員さんの御世話になっちゃった」

かすみ「いま考えると、駅員さんも忙しい時間帯だったのに申し訳ない事したかも」

璃奈 「いやいや、それは流石に仕方ない……かすみ正しい対応したよ」

54 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 05:20:23 ID:oW3lrayM

璃奈 「部長先輩も危険を感じたら迷うなって言ってたじゃん。変な事にならなくて済んだし結果オーライだよ」

かすみ「まあねー。アイドルは楽しいけど、ああいうイラつかせられるのは2度とゴメンだなぁ。こっちも気分沈むし」

かすみ「りな子は何か無い? そういう本気でイラついた事とか」

璃奈 「愛先輩と会ってから、イラついてない日の方が少ないよ」

かすみ「……ふっ、あっははは! りな子も言うじゃん」

璃奈 「……まあ、それは冗談として(あんま冗談でもないけど)、イラつく事なら普通にある」

璃奈 「予想付くよね、わたしの“表情の事”だよ」

かすみ「あっ……」

かすみ「あー、その……それって」

璃奈 「別に気は使わなくていいよ。大丈夫だから」

かすみ「や、やっぱあるんだね、そういうの。昔から?」

璃奈 「割とね。もう最近は、何か言われても何とも思わなくなってきてるくらい」

かすみ「ふーん……」

璃奈 「中でも一番ムカついたのは……やっぱアレかな? 中1くらいの頃に言われたやつ」

璃奈 「虹ヶ咲の中等部って……何て言うか、ちょっと多くて。そういう自分の家柄とか裕福さに酔ってるみたいな人」

かすみ「あっ、何かそれだけで察せる。中学生に全能感を与えるのって絶対に良い事ない」

璃奈 「うん。その手の人達がグループになってね、何か色々と威張り散らしてたりしたの」

璃奈 「で、わたしなんだけど、一時期そのグループから……何か目付けられちゃって」

かすみ「……」

璃奈 「多分、良いターゲットが出来たと思ったんだろうね。毎日のように顔の事で嫌味とか言われてさ」

かすみ「なるほど……厄介な事に巻き込まれたね」

55 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 05:20:44 ID:oW3lrayM

璃奈 「それで、いい加減どうにかしようって思い始めた頃、昼御飯を食べてる時に言われたんだよね」

かすみ「な、なんて?」

璃奈 「何か主犯みたいな人の取り巻き1人から……顔筋も無いのにどうやって食べてるのって」

かすみ「うーわ……」

璃奈 「普通に泣いたよ。そんな事を平気で言える人が居るっていうのがムカつくし悲し過ぎて」

璃奈 「でも問題なのはそこからでさ……」

かすみ「え、もしかして本格的に虐めが始まったりとか」

璃奈 「その逆」

かすみ「?」

璃奈 「そういう嫌な人が多いのは本当なんだけど、まあ腐っても難関の名門校って事なんだろうね」

璃奈 「学校って勉強する場じゃん? そこで虐めなんてものが起こってる事が許せない層っていうのも、一定数いてさ」

かすみ「…………」

璃奈 「イメージつかない?」

かすみ「あんまり……」

璃奈 「まあ簡単に言うと、お前らが気分悪い事してるせいで勉強に集中出来ないだろ! っていう主張の人達」

かすみ「え! そ、そんなの居るの!?」

璃奈 「うん。将来のために命掛けて来てる人達も居るからね、虹ヶ咲」

璃奈 「そういう人達と、わたしに突っ掛かってきてたグループで……何か最終的に、学年全体巻き込んで冷戦みたいな状態になって」

かすみ「えええ!?」

璃奈 「うん、それで真面目に学校生活送らない奴と一緒の授業は嫌だって……信じられる? 集団ボイコット起こったの」

かすみ「ぼいこッ」

56 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 05:30:48 ID:oW3lrayM

かすみ「えマジで!? 中学で!? そんな事あるの!?」

璃奈 「あったんだよ、それが。最終的に都教委まで動いて……わたしが発端みたいなものだし、本当どうしたら良いやらだったよね」

璃奈 「ちょっとだけど、ニュースでも取り上げられてたよ」

かすみ「はー……壮絶じゃん。この平和な学園でそんな事があったとか、想像つかないわ……」

かすみ「で、どうなったの最終的に」

璃奈 「20人かそのくらい厳重注意。4、5人は謹慎。1人は暴力行為と喫煙がバレて退学」

璃奈 「結局そういうのが1ヶ月は続いて、もう気まずいったら無かったよね」

璃奈 「話が逸れたけど、以上わたしのムカついたエピソードでした」

かすみ「何か半分以上、虹ヶ咲の黒歴史って感じだったけど」

璃奈 「まあね。でもまあ今はムカつく事も無く、楽しくやれてるよ。良い感じに」

かすみ「……その楽しいに、愛先輩は入ってる?」

璃奈 「それコメントしなきゃ駄目?」

57 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:04:15 ID:ESrnzrwE

───副部長と愛先輩


-スクールアイドル同好会 部室-


果林「はいこれ。急がなくて良いけど、協力よろしくね」ピラリ

愛 「何これ? “ファッションと心境に関するアンケート”……?」

果林「ちょっといま、卒論のデータ用にアンケート取ってるの」

愛 「卒論って……え、卒業論文!? あんのウチ!?」

果林「普通科は無いんじゃなかった? あるのは確かLD科と芸術科だけよ」

愛 「な、なーんだ……一瞬ガチでビビったわ」

果林「ふふ、なかなか苦行よ。大学ほど本格的じゃないけど」😏

愛 「はえー……ただでさえアタシら忙しいのにねぇ」

果林「本当よね。最低でも2万字は書けって。あー気が遠くなるわ……」

愛 「ほほう」

58 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:04:43 ID:ESrnzrwE

愛 「ちなみにテーマは?」

果林「主に中高生の期間における服飾嗜好と、社会流行の変化に関する心理的影響および───」

愛 「あ、ゴメン。愛さんついて行けそうにない……」

果林「でしょうね。専門的だもの」フフフ

愛 「にしてもアンケートって、何人くらいに取るん?」

果林「最低でも100人、理想としてはその10倍くらいは取りたいけど無理よね。まあ出来るなら2、300程度には」

愛 「ひゃく! お、多いね……アタシで何人目?」

果林「昨日に始めたばかりだから、あなたで12人目よ……」

愛 「ははは、先の長い道のりだねぇ」

果林「そうね……えっちらおっちらって感じよ」

愛 「……」

愛 「あっそうだ。良かったら、アタシのツテで100人チョイ助けてあげよっか?」

果林「えっ!?」

59 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:05:38 ID:ESrnzrwE

果林「ちょ、な」

果林「え、マジ? マジで言ってる?」

愛 「対象者の条件は何かある? ツテって言っても友達から友達に伝っていく感じだから未成年ばっかだけど」

果林「クリティカルよクリティカル! 対象は主に中学〜大学生くらいの男女!」

愛 「良いね」

愛 「なら多分……そうだね、多くなれば200人くらいはイケると思うよ。期待してくれて大丈夫」スマホポチポチ…

果林「え、何ホント? 良いの? そんなの頼んで大丈夫なの?」

愛 「良いの良いの。気の良い連中だし、まあ果林の頼みなら喜んで飛び付くって」ポチポチ…

果林「…………」

愛 「で、今からちょっと呼び掛けてみるけど、どう? やる?」

果林「…………」

果林「あなた、最高よ」

愛 「はいはい。愛さん超サイコー」ポチッ

果林「やっぱり持つものは信頼し合える友達ね!」💪イエスッ!

彼方「呼んだ?」

果林「寝てろ」

60 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:07:02 ID:ESrnzrwE

───愛ちゃん歴5年の貫禄


愛 「今度、うちの地元で大きな清掃活動イベントがあるんだけどさー」

愛 「友達を3人以上誘うと、全員に商品券2000円分が貰えるんだよ。23区内で使えるやつ」

璃奈「ふーん」

愛 「菜々とエマっちも来るって言ってたから、よかったら璃奈も一緒に」

璃奈「うん、行くよ」

愛 「なーんでさー」

愛 「…………」

愛 「……ん、あれ?」

璃奈「どしたの、テスト明けの部長先輩みたいな顔して」

愛 「え、来るの? 璃奈?」

璃奈「うん、商品券は欲しいし」

璃奈「……どうかしたの?」

愛 「いや……うん、うん分かった。じゃあチラシあげるね」ピラリ

璃奈「うん」

愛 「それに日時は書いてあるから、巣鴨駅の近くのセブンに集合で……」

璃奈「はいはい」

果林「2人とも、そろそろ練習始めるよ」

璃奈「はーい」

璃奈「行こ、先輩」

愛 「あ、うん……」

愛 「…………」

愛 (無意識に拒否られるの前提で考えてたわアタシ。普通の清掃活動なのに)

愛 (ちょっと考え直した方が良いのかな。自分の振る舞い)

61 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:07:23 ID:ESrnzrwE

愛 「───って事があってさ」

歩夢「ふーん、珍しい事もあるんだね」

愛 「……ど、どういう意味で御座いましょう」

歩夢「愛ちゃんが、ちゃんと自分のオバカさを振り返られる人だって分かって嬉しくて」

愛 「うん、あのね」

愛 「愛さんね、歩夢がそうやってアタシにだけ無駄に辛辣なの、マジで辛いんだからね本当」

歩夢「愛ちゃんと長く深い関係やってると大抵こうなるんだよ」

歩夢「この人の事は、あれこれ考えるだけ余計な労力だなって、ある時ふと悟るの」

愛 「泣いていいスか?」

歩夢(遠くから眺めてるだけならカッコいいんだけどね)

歩夢(どうせなら、もっと中身も真面目に振舞うようにすればいいのに。きっと、そうすれば璃奈ちゃん達の対応も変わるよ)

歩夢「まあ何にしろ、そうして気付けたなら救いはあるよ。これからは気を付けるようにしようね」

愛 「むう……」

62 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 06:18:34 ID:ESrnzrwE
また今度ね

63 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 13:42:02 ID:WCXBfAF2
もとのやつ読んだことないけどこっちだけでいい?

64 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 14:28:40 ID:wprXlVds
>>63
大丈夫だけど>>1の通り勝手に組み上げた設定ばかりなんで、呼称違いも駄目な人は控えた方が良いかも

65 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 14:29:52 ID:wprXlVds

───残念ながら恵まれた方ではありませんでした


愛 「そーいや璃奈ってさ、中等部から虹ヶ咲に居たんだよね」

璃奈「……内部進学」

愛 「だよね! 知り合いにも1人いるよ内進生。中等部の制服カワイイよねー」

璃奈「そう?」

愛 「丁度いま中等部の制服あるから、ちょっと着てみて……」ガサゴソ

璃奈「ヴェルデ先輩たすけて!!!」ダッ

愛 「ちょ、冗談だって……てか久々に聞いたわ璃奈の大声」

……………………

……………………

愛 「ところで、中等部で部活は何やってたん璃奈。……ちなみにアタシは中学時代バスケ部♪」

愛 「僭越ながら青春というものに興じておりまして候」ドヤ

璃奈「あ、あっそう……」ヒキ…

愛 「璃奈は? 何部で青春?」

璃奈「別に青春じゃないけど……ユーチュー部ってとこ」

愛 「……」

愛 「何て?」

璃奈「ユーチュー部」

愛 「……」

愛 「You……Tube……?」

66 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 14:30:24 ID:wprXlVds

璃奈「YouTubeは知ってるでしょ流石に」

愛 「それはまあ……」

愛 「字面的に動画作って投稿する感じの?」

璃奈「そう。部活全体でユーチューバーするの」

愛 「へー!」

愛 「そんなんあるんだ!」

璃奈「うん」

璃奈「私の代は映画のレビュー動画とかを投稿してたよ」

愛 「え、なにそれ見たい。それ超見たいんだけど」

愛 「璃奈のレビューもあったんでしょ?」

璃奈「あ、あったけど……卒部したから削除してるよ?」

愛 「…………」

愛 「えー」

璃奈「ろ、露骨に残念そうな顔しないでよ……」

璃奈「それに、残ってたとしても見せないからね」

璃奈「顔は出してないけど恥ずかしいもん」

愛 「なんだよー……見たかったのに」シューン…

璃奈(…………)

璃奈(本当は幽霊部員で、一度も撮ったこと無いんだけどね)

67 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/16(水) 14:30:52 ID:wprXlVds

───おや? 愛先輩の様子が……


-山手線 品川・東京方面行き車内-

───間もなく 新宿 新宿 お出口は……

愛  (が、ガチで眠い……瞼が言うこと聞かない)ウツラウツラ

愛  (周りがおじさんの背中だらけで良い感じに寄り掛かれちゃうし、しかも揺れが揺籠的に……)ガタンガタン

愛  (こ、このままじゃ愛さん立ったまま寝落ちしてしまう……ぐぬぬ)

愛  (この状況じゃスマホ出したら迷惑だし、何か気を紛らわせるもの無いか……)

男子C「子どもっていや知ってるか? 1年生の女子でさぁ」

男子D「1年生女子? あーもしかして情報科の……」

男子C「あ、やっぱ知ってるか」

愛  (ぬ? ……情報科? もしかして虹ヶ咲の男子かな)

男子C「スゲーよなマジで。トラックに轢かれそうになってるトコなんてさぁ……」

男子D「俺ン友達でそこ見た奴居てさ。ガチで漫画のワンシーンみたいだったってよ」

男子D「でも脚が血だらけになってたみたいだけど……」

男子C「血? うわ……女子でそれはキッツいな」

男子C「でも虹学の誇りだわな。人命助けた訳だし、後で表彰とかされるんじゃね」

男子D「な、本当にな。寧ろされて然るべきだと思うけど」

愛  「──────」

愛  「──────」

気を抜けば1秒後には意識を失うかもしれない程キツい睡魔だった

でも、意識を向けられる場所が出来た途端、それは呆気なく吹き飛んだ

68 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:19:36 ID:9EV17tXc

───翌日


-虹ヶ咲学園 第一教務室-

愛 「はい失礼しまーす」ガラリラ

愛 「数学の小泉先生いらっしゃいますかー?」

先生「いるよー。どうした宮下、珍しいな」

愛 「あ、センセー。おっはよーん」ガサリ

先生「ん、おはよう」

先生「……で、何だ。その袋」

愛 「うん、ちょっと折り入って頼みがあるんだけどさぁ」

先生「お、おう……」

愛 「数学準備室の冷蔵庫、昼休みまでで良いから使わせてくーださい」

先生「冷蔵庫ォ? 何でまた急に」

愛 「んふふ、ちょっとねー」

69 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:20:18 ID:9EV17tXc

───国交科はレポート課題あり(日本人生徒は全文英語で)


果林「そういえば、そろそろ1年生は修学旅行の時期よね」

璃奈「うん……」

愛 「2年もねー」ヒョコ

果林「いいわねえ2人とも……今年は何処にしたの、旅先」

璃奈「遥が誘ってきて、ホノルルになった」

愛 「遥が?」

璃奈「うん、かすみとしずくも一緒。あと……何か生徒会の人が居た」

愛 「へえ……アタシは去年ロンドンだったから、今年は香港にしたよ」

愛 「美味しい物たーくさん食べるんだー」

果林「あら、偶然ね」

璃奈「何が?」

果林「私1年の時に香港で、2年はホノルルだったのよ」

璃奈「ああ……」

愛 「へーぇ! どっちも経験者だったんだ」

璃奈「銃声とか聞こえたりした? ホノルル」

果林「それはファイブオーの中だけよ……」

果林「でも、美味しいトンカツ屋さんはあったわ」

璃奈「え……ハワイまで行ってトンカツ?」

70 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:20:56 ID:9EV17tXc

果林「まあ、どっちも良い所よ。期待して損は無いかな」

愛 「おぉー今から楽しみだぜ」

愛 「……ぬふっ、それはそーと璃奈ァ(ねっとり)」

璃奈「(ゾワッ)ちょっと御手洗いに……」

愛 「このパターン前もやったぞー?」ガシッ

璃奈「ふぎっ」

果林(あ、まーたいつものが始まったわ)

愛 「いつの間にか遥とも仲良くなってんじゃーん? 学科も違うのにぃ」

璃奈「だ、だからなに。良いでしょ、わたしが誰と仲良くたって」

愛 「そーなんだけどさあ」

愛 「こうね? 璃奈に友達が出来ていくのは、まあ嬉しいんだけどね? まあ、なんつか……」

璃奈「…………」

愛 「何か寂しいぢゃん♥」クネクネ

璃奈「気持ち悪い」ズバッ

愛 「ぐうぅッ!?」

果林(無様ね)

71 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:26:11 ID:9EV17tXc

愛 「そ、それでさ、璃奈的には───」

果林「どうせ自分と遥ちゃんどっちが好き、とか言うんでしょ?」

愛 「……ねえ、アタシそんな分かりやすい?」

果林「少しは自分の言動を顧みなさい」

愛 「果林先輩にそれを言われるとは」

果林「何ですって」

璃奈「…………」ジトッ

愛 「あっ」

璃奈「…………」

愛 「…………」

愛 「どっちが好き?」シレッ

璃奈「遥」

愛 「ほげっ」ガーン

果林「見えてる地雷に突き進むのね……」

愛 「さ、寂しくなったら香港まで電話してイイヨー」グイグイ

璃奈「大きな御世話です」グググ…

72 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:26:42 ID:9EV17tXc

───同好会の健康優良児3人組


-月曜日-

しずく「あ、愛先輩! おはようございます」

愛  「ん? あ、おっはとぅーす」

しずく「はい! こんな所で会うのは珍しいですね」

しずく「……あれ、でも今日は朝練ありませんよね? 先輩も、この時間に登校するんですか?」

愛  「いや、いつもは今より遅いよ……それがさ」

愛  「昨日、都心全域で濃い霧が発生したでしょ?」

しずく「? ですね」

愛  「それの湿気で関節とか内臓が潤ったから、目覚めも動きもスムーズでさ」

愛  「もうギュインギュインって感じ」

しずく「───」

しずく「あ、そうなんですね」ニコッ

愛  「遠慮せずツッコんで良いんだよ」ニヤリ

しずく「そういうノリは誰にでも通じる訳じゃないんです」ニコッッッ

愛  「こわいっス……」

愛  (クソッ! アタシの後輩こんなんばっかだぜ!)

愛  (いや原因ほぼアタシだけども! だけどもだけど!)

73 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:27:05 ID:9EV17tXc

愛  「そういうシズは、いつもこの時間に来てるん?」

しずく「はい! わたし朝の4時半くらいには起きてますので……」

愛  「え……」

しずく「住んでる所が都心から距離あって……余裕を持って登校したいので、毎日その時間に」

愛  「───」

愛  「ねえシズって……いつも何時に寝てらっしゃるん」

しずく「え? ええと……基本、21時半過ぎるくらいには布団に入っちゃいますね」

愛  「おお」

しずく「それくらいが一番良い眠り方出来るので」

愛  「ひょええ、今時レアリティ高いこと。規則正しさの見本みたい」

しずく「……」ムッ

愛  「?」

しずく「御心配なさらずっ! 自分が古臭い事くらい分かってますよーだ! へっ」😠

愛  「え、な、何でお怒りなさるの……良い事じゃんそれは」

愛  「アタシなんか、いつも11時くらいだもん、寝るの」

しずく「先輩は逆に不健康過ぎます!」

愛  「へっ」😏

74 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:27:46 ID:9EV17tXc

菜々 「…………」

璃奈 「…………」

愛  「ところで、何でそこの2人そんな微妙な空気してんの?」

しずく「?」

璃奈 「いや……別に」

菜々 「誰か早くツッコんでくれないかなと……」

愛  「???」

しずく「???」

菜々 「天王寺さん見ました? マジなのですか2人は……」

璃奈 「……もうメンドい。わたしから行く」

璃奈 「あのね、2人とも」

愛  「おう?」

璃奈 「今どき高校生にもなって、12時までに布団入ってる方が珍しいよ」

菜々 「その通りです」

愛  「…………」

しずく「…………」

愛  「ええええええええ……? まぁーたまたー(笑)」

しずく「信じられない……璃奈さんが、そんな御冗談を……」

璃奈 「ねえ交代しようよ菜々先輩。無駄に腹立つんだけどこれ」

菜々 「も、もうちょっと頑張ってください……」

75 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:28:06 ID:9EV17tXc

愛  「え、なに? マジの本気で言ってんの?」

璃奈 「大マジだよ」

璃奈 「知らないけど、昭和の女子高生でも2人よりは遅く寝てたと思う」

愛  「うそお」

しずく「え、じゃ、じゃあ……一体2人は何時に……」

菜々 「普通は明けて半、特に遅い時だと2時近くに」

璃奈 「いつも1時過ぎ、遅くて2時くらい」

愛  「…………」←頭押さえてる

しずく「冗談ですよね……?」

愛  「いや……まあ、それが本当だとしてね? うん」

愛  「2人とも、そんなに遅くまで何してんの一体」

璃奈 「それは言えない」

菜々 「右に同じです」

愛  「何なんだようっ!」

しずく「私たちをからかって楽しいんですか!」

璃奈 「大真面目なんだけど……」

菜々 (世間的に見れば我々の方が不健康なのは間違い無いんですけどね、まあ)

76 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:28:31 ID:9EV17tXc

……………………

……………………

愛  「歩夢と部長に訊いてみたけど……2人とも12時過ぎだった……」

しずく「彼方先輩に訊いたら1時頃って返ってきた……ショックです……」

菜々 「かすみさんも1時頃ですって!」ドヤッ

璃奈 「果林先輩は早めだけど12時くらいには寝るって言ってる」

璃奈 「ほらね、これで証明された」

璃奈 「高校生にもなって、そんな規則正しい生活してる人は天然記念物なんだよ」

菜々 「そうですそうです!」

愛  「そうかなあ……」

しずく「納得いきません……うぅ」

菜々 「ね! エマ先輩もそう思いますよね!!」

エマ 「?」←8時半就寝

77 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/17(木) 01:28:57 ID:9EV17tXc
今更だけどMate推奨

78 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/18(金) 07:39:26 ID:OI.vAxxA
スレタイどゆこと?

79 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:21:02 ID:2KBBvsEU
>>78
最後の方に持ってくるつもりのネタに関することとだけ

80 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:21:17 ID:2KBBvsEU

───後日、栗原はるみのレシピ本あげた


愛 「あ」

璃奈「どしたの」

愛 「いやね? アタシ、料理出来るんだよ」

璃奈「……はあ」

璃奈(また何か始まったよ)

愛 「そんでさ、歩夢も菜々も一通り作れはする訳ね、料理」

璃奈「…………」

愛 「見たトコ、シズもかすみも出来そうだし───」

愛 「果林先輩もエマっちも出来る……意外や意外、カナ先輩は料理上手」

愛 「そんで部長も、何ならカナ先輩級に上手いっぽい」

璃奈「……御手洗い行ってくるね」スタスタ

愛 「さっき行ってたっしょー?」ガッシ

璃奈「は、離して痴漢! 良いじゃん別に! 1週間ピザ出前してたって!!」バタバタ

愛 「はっ?」

璃奈「はっ?」

愛 「ちょっと待てコラ思いもしない新情報来たんだけど?!」

璃奈「はっ!」

81 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:21:50 ID:2KBBvsEU

愛 「え、なに? 璃奈ん家、御両親が殆ど帰らないのは知ってたけど……」

璃奈「…………」

愛 「まさかガチで毎日ピザーラお届けな訳?」🍕💨

璃奈「ピザハットだし……だって料理なんてワケ分かんないんだもん」🍕🎩

愛 「マージか」

愛 「こないだのアレ(>>22)で何となくそーじゃないかって思ってたけど……」

璃奈「料理なんて出来なくたっていいもん……」

愛 「ふむ……」

愛 「よし、わかった」←矢部警部補のポーズ

璃奈「あ、結構です」

愛 「アタシ教えに行くから璃奈ん家の住所……ちょっと」

愛 「ねえ前から皆に言おうと思ってたんだけど、アタシのセリフ先回りするのやめよ?」

璃奈「やだよ(低音)。愛先輩にプライベート知られるなんて」ジト

愛 「そ、そんなストーカーに向けたみたいな声を……」

愛 「んーじゃあ璃奈がウチに……」

璃奈「わざわざ渋谷を通り越して巣鴨まで来いって?」

愛 「ぐぬぬ」

82 訂正 :2021/06/22(火) 04:23:49 ID:2KBBvsEU

愛 「え、なに? 璃奈ん家、御両親が殆ど帰らないのは知ってたけど……」

璃奈「…………」

愛 「まさかガチで毎日ピザーラお届けな訳?」🍕💨

璃奈「ピザハットだし……だって料理なんてワケ分かんないんだもん」🍕🎩

愛 「マージか」

愛 「こないだのアレ(>>49)で何となくそーじゃないかって思ってたけど……」

璃奈「料理なんて出来なくたっていいもん……」

愛 「ふむ……」

愛 「よし、わかった」←矢部警部補のポーズ

璃奈「あ、結構です」

愛 「アタシ教えに行くから璃奈ん家の住所……ちょっと」

愛 「ねえ前から皆に言おうと思ってたんだけど、アタシのセリフ先回りするのやめよ?」

璃奈「やだよ(低音)。愛先輩にプライベート知られるなんて」ジト

愛 「そ、そんなストーカーに向けたみたいな声を……」

愛 「んーじゃあ璃奈がウチに……」

璃奈「わざわざ渋谷を通り越して巣鴨まで来いって?」

愛 「ぐぬぬ」

83 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:26:53 ID:2KBBvsEU

───わたしは知ってる


男子A「うちの女子って、マジでレベル高いの多いよなぁ」

男子B「まあな。それに性格も良い人ばっかりだし……」

男子A「そこはまあ、あの人格適性検査の結果だからな」

男子A「俺達も一応、そこパスしてきた人間だぜ?」

男子B「はは、まあそうなんだけど」

男子A「俺が知ってるのだと……2年の宮下先輩なんか最高だな」

男子B「あー俺も知ってる。あんな外見でスッゲぇ優しくて、友達も多いらしいな」

璃奈 「…………」

男子A「良いよなーギャップあるってのは。まず人として憧れるわー」

男子B「人から聞いた話だけど、何か女子人気もエグいらしい。あの人」

男子A「あー解るかも、それ。男から見てもカッコいいもんな、シッカリしてるし」

男子A「俺も、もーちょいイケメンに生まれてたらなぁ……あんな人と飯食いに行きてぇわ」

男子B「な。でも宮下先輩も良いけど、俺は3年の───」

璃奈 「…………」

84 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:27:21 ID:2KBBvsEU

……………………

……………………

璃奈「こんにちはー」ガラリラ

璃奈「……って」

愛 「ゲッホゴホ、うおぇ……」🌈

璃奈「ちょ、何してんの先輩」

菜々「あ、天王寺さん」

璃奈「菜々先輩……なにこれ。何があったの」

菜々「わ、分かんないんです。ジュース飲んだと思ったら急に……」

璃奈「……」チラリ

コーラの缶「どーも」

璃奈「それってまさか……」

愛 「ちょっと前……メントス食べ、たの……忘れてた」

愛 「げほっ、えぼふっ」オエー

璃奈「やっぱり……愛先輩のオバカ」

菜々「え、え、どういう事ですか?」

璃奈「これはメントスガイザーって言ってね……」

愛 「説明は、いい、から……みず」ゲホッ

……………………

……………………

85 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:30:20 ID:2KBBvsEU

璃奈 「…………」ピクッ

璃奈 「…………」

男子A「?……な、なあオイ」

男子B「どした?」

男子A「何か……天王寺さん笑ってないか?」

男子B「は? 天王寺さんが?」

男子B「…………」チラッ

璃奈 「…………」

男子B「そうか? 別にいつも通り無表情だけど」

男子A「あれー……? 確かに笑ってたと思ったんだけどな」

男子B「気のせいだろ、きっと。あんま触れてやるなよ、気にしてるみたいなんだから」

男子A「わ、分かってるよ。んー……でもなぁ」

男子B「まあ良いじゃん。それより、朝香先輩と近江先輩が昨日さ……」

86 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:32:00 ID:2KBBvsEU

───初期の彼女はウィスパーボイス


-スクールアイドル同好会 部室-

愛 「こーんちはー! 歩夢もう来て……」

愛 「る……」

璃奈「?」

果林「あら、愛じゃない」

果林「あっそうそう、グッドニュースよ。ついさっき、部長君が1年生の子をスカウトしてきたの」

果林「こちら、情報科の璃奈ちゃん。割と入部に乗り気な感じよ」

璃奈「えと……こんにちは」ポソポソ

璃奈「1年の……てんのうじ、です」ポソポソ

果林「見て、可愛いわよね。まだ正式に入るかは分からないけど───」

愛 「…………」

愛 「…………」カタカタ

果林「……愛? どうかした?」

璃奈「?」オドオド

愛 「…………」カタカタカタカタ



愛 「 こ れ ア タ シ の ー ー ー ッ ! ! 」

 ガ バ ァ ッ !



璃奈「─────────」

果林「ちょ」

87 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:33:00 ID:2KBBvsEU
.



───キャアアアアアアアアアアアアアアアアアァ?!?!



.

88 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:34:28 ID:2KBBvsEU
愛 「ごめん、マジごめんて」ヒリヒリ…

璃奈「…………」←果林の背後に隠れてる

果林「あなた……どういうつもりよ。まして初対面の子に」

愛 「あんまり可愛くて……その、美味しそうだったもんで……」

璃奈「!?」ササッ

果林「愛!」

愛 「いや、ホントホント! 美味しそうは流石に冗談だけど、マジ反射的なの……」

愛 「こうね? 守ってあげたいなーと! そう背筋にビビッときてさ! 気付いたら身体が勝手に……ね?」

果林「ね、じゃないわよ。……アンタとは1年やってきたけど、付き合い方を改めるべきかしら」

愛 「ちょ! 悪気は無いんだって! ゴメンね? えーと、てんのうじ? さん?」

璃奈「……」[果林] _・`)チラッ

璃奈「てんのうじ……りな、です……」

愛 「リナね、おっけ。アタシ宮下愛、さっきは脅かして本当に……」

璃奈「へんなこと……しない?」ポソポソ

愛 (かっわ)

果林「愛!!」グアッ

愛 「まだアクションすら取ってないんだけど!?」

89 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:36:18 ID:2KBBvsEU

愛 「うーん……よし、もう決めた! 即決で決めた!」

果林「……一応、訊いておくわ。なにを?」ゴゴゴ

愛 「ごめん副部長、ちょっと声と顔と身長が怖いんだけど」

果林「身長は関係無いわよ。暫く私からアンタへの信頼は地の底だから、そのつもりで」

愛 「厳し過ぎる……」

愛 「と、とりあえず、決めたってのはね……璃奈のこと」

璃奈「ふぇ」ビクッ

愛 「そ、そんな怖がんないで……単に、アタシが璃奈の1番のファンになるって事だから」

璃奈「へ?」

愛 「璃奈の良さに最初に気付いたって事と、あと1番に熱心なファンって2つの意味でね」

愛 「そういう事だから! それに部員同士って意味でも、これからヨロシクね!」

璃奈「…………」

璃奈「よろしく……おねがいします」ポソポソ

愛 「おう!」

果林「……まあ、良しとするわ」

果林「でも言っとくけど、最初に璃奈ちゃんの良さに気付いたのは部長君よ」

愛 「……」ガクッ

果林「ちなみに2番目は部長君と一緒だった歩夢。私が3番目」

果林「あなた4番目よ」

愛 「う、うっせーやい! 話の腰を折るなし!」

璃奈(へんなひと……)

90 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:36:53 ID:2KBBvsEU

───そんなの憶えてなかったんだもん(璃奈談)


-豊島区巣鴨 和菓子屋美舟庵-

愛 「こんちはー! いつもの豆大福と月餅……を」

遥 「いらっしゃいま───」

遥 「…………」

愛 「…………」

愛 「んん、遥?」

遥 「え……あれ、愛先輩だ」

愛 「ん、んー? ここ美舟庵で合ってる? よね?」

遥 「ですけど……愛先輩もしかして、御実家は巣鴨に?」

愛 「う、うん。てか、何で遥がココに」

栞子「近江さん? お客さん来たの?」ガタ

栞子「って、ああ、愛さんですか。いらっしゃい」

愛 「栞子ちゃん……」

遥 「え、え? お2人お知り合い?」

愛 「え?」

栞子「え?」

遥 「え?」

愛 「…………」

愛 「……うん」

愛 「状況整理、開始!」✋

……………………

……………………

91 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:41:22 ID:2KBBvsEU

愛 「栞子ちゃんがウチの内部進学生で生徒会にいるのは知ってたけど……」

愛 「まさか遥まで生徒会に居たなんて知らなかったわー。彼方先輩ってば何も言わないんだもん」

栞子「ね、こんな所で繋がってるなんて思わなかった」

愛 「遥は今日どうして?」

遥 「あー、恥ずかしい話なんですけど、私ちょっと成績に不安があって」

栞子「“ちょっと”?」

遥 「あはは……それで、今日は昼前から明日の朝まで、ここで三船さんと勉強する事に」

愛 「明日の朝!? え、徹夜すんの!?」

栞子「徹夜は近江さんが言い出したの。私は反対したんだけど、聞かなくて」

愛 「大丈夫なんそれ……やる気あるのは良いけど、身体に悪くない?」

遥 「大丈夫ですよ! 徹夜は流石に今回だけのつもりです!」

遥 「それに、友達の家に来て勉強するのって何か楽しいですもん。きっと寝ようとしても眠れませんから」

栞子「……そう浮かれ気分じゃ勉強しても頭に入らないでしょ」

遥 「そ、そんな事ないよお。明日には一気に優等生だよ、わたし!」

愛 「まあ、本気でやるなら、後で少し昼寝でもしといた方が良いかもね」

92 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 04:42:53 ID:2KBBvsEU

愛 「で、いまは何してんの? 遥が店番してたけど」

栞子「いまは、お昼御飯が食べ終わったから少し休憩中」

遥 「三船さんのおじいさんが店の奥に居るんですけど、何か忙しいみたいで……」

遥 「折角だから、勉強見てくれる御礼で私が店番しよっかなーって!」

栞子「ほとんど立ってるだけだから私はいいって言ったんだけど」

愛 「へー感心だね」

愛 (何か理由つけて休憩にしたかったんだろうなあ)

栞子「愛さんは? 部活の帰り?」

愛 「今日は休み。実は一昨日、長野の親戚から桃が送られてきてさ」

栞子「桃?」

愛 「そーそー。で渋谷に住んでる別の親戚と、あと知り合いの所にお裾分けして……そんで帰ってきたとこ」

愛 「おばーちゃんも朝から人使いが荒いよね」

遥 「え、朝から渋谷に行って今まで……? 長くないですか?」

愛 「ちょっと、いろいろ手間取ってさ。思ってたより掛かっちゃった」

遥 「……?」

93 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:11:00 ID:EeysCLwI
栞子「まあいいじゃない。豆大福と月餅だよね、ちょっと待ってて♪」

栞子「ええと、何個ずつ?」

愛 「あー……いつもと同じ分と、あと月餅の方は余分に2個ちょうだい。あと供え物用の落雁も貰える?」

栞子「はーい(高音)。……近江さん、その棚にある“落雁”って書かれた箱1つ取って(低音)」

遥 「あ、うん……」ゴトゴト

遥 「らくがん……コレだよね。はい」

栞子「ありがと(低音)。じゃあ愛さん御会計しちゃうね(高音)?」

愛 「はいよー」

……………………

……………………

栞子「はいっ! 50円お釣りね(高音)」

愛 「はい、ありがとー」

遥 「……うーん」ジロジロ

栞子「……近江さん、さっきからどうしたの? ジロジロ見て」

遥 「え、あ、ごめん……」

遥 「いや気のせいかもしれないけど何か……三船さん声が」

栞子「は?」

遥 「その……話す時ね、私と愛先輩とで声の感じが違うなあ、って思って」

愛 「あ、それアタシも思ったわ」

遥 「ですよね!」

栞子「…………」

栞子「何の事か全然……」

遥 「Oh, 無自覚!」

愛 「ははは」

栞子「?」

94 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:11:34 ID:EeysCLwI

愛 「アタシと話す時と、遥と話す時とで、栞子ちゃんの声の高さが微妙に違うって話だよね」

遥 「そうです! そうなんですよ!」

遥 「愛先輩と話す時、三船さん何か優しそうな話し方だよ! わたしと話す時つっけんどんな感じなのに!」

遥 「何でなの三船さん!」

栞子「……」

栞子「ああ……そういう。やっと分かった」

栞子「別に、近江さんを軽んじてるつもりはないの。単に付き合いの長さの差が表れただけでしょ」

遥 「えー! なにそれぇ!?」

栞子「うるさいんだけど……」

愛 (何か、普段の果林先輩とカナ先輩のノリに似てる気がするなぁ)

愛 (……何だろ、この違和感)

遥 「ぬぎぎ……何か悔しいぞ。わたし三船さんの一番の友達のつもりだったのに」

愛 「あっはは、まあ栞子ちゃんと遥も、暫く付き合ってれば自然と柔らかい感じになれるよ」

遥 「で、ですよね! きっと三船さん、わたしにも柔らかくなってくれますよね!」

栞子「そのためにも早く成績で私を安心させて。虹学の生徒会が、その辺り厳しいの知ってるでしょ」

遥 「くぅーん……」🐶

愛 「大丈夫だって。栞子ちゃん案外、人見知りが長いタイプだからね。時間が解決してくれるよ」

栞子「人見知りなんかしてない!」

95 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:12:46 ID:EeysCLwI

愛 「で、そもそも2人が知り合ったのって?」

遥 「三船さんと初めて会ったのは入会面接の時ですね」

愛 「あ、そっか。うちの生徒会、面接に通らないと入れないんだっけ」

栞子「はい。でも本当、何であの体たらくで2人とも受かったのか不思議で不思議で……」

愛 「え、どゆこと?」

遥 「入会希望者同士でグループディスカッションもするんですけど、その時にちょっと」

栞子「近江さん、最初から最後までトンチンカンな事ばっかり言ってて、私ずっとフォローに回る羽目になって」

遥 「だ、だってー……わたしサンドイッチの話だとばかり……」

愛 「サンドイッチ????」

栞子「それは“BLT”でしょ!! “LGBT”も知らなくて、よく虹学に受かったわね本当!」

愛 「……遥ぁ、もしかして入学試験から燃え尽きてない?」

遥 「そ、そんな事ないですぅー!」

栞子「それだけじゃない! 活動始めてからも、あなたパソコンすら碌に使えなくて、結局は私が教える事になって!」

遥 「す、スマホで事足りてたんだもーん!」

愛 「大丈夫かよ遥ぁ? これはカナ先輩に報告案件かな」

遥 「やめてくださーい!」

96 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:13:49 ID:EeysCLwI

愛 「はは、何か2人の新しい一面がザクザク出てくるなぁ」

愛 「でもアタシ的には、遥ちゃんが採用された理由も分からなくないけどね」

栞子「何でですか……」

愛 「組織には必要なんだよ。そういう、ムードメーカーっていうか……空気を堅くなり過ぎないように出来る人が」

遥 「そ、そうだよ三船さん! わたし生徒会に欠かせない要素なんだからね!」

栞子「そのムードメーカーさんは、エクセルのショートカット一覧そろそろ覚えられた?」

遥 「ぱ、パソコンの話はヒキョーだぞ!」

愛 「あははっ! まあ何にせよ、あの栞子ちゃんにも良い友達が出来て嬉しいよ愛さん……」

栞子「“あの”って……」

愛 「よっしゃ、そんなの見せられたら、これをあげない訳にいかない!」ガサッ

愛 「頑張る2人に翼を授ける!」🐥

遥 「へ?」

97 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:14:53 ID:EeysCLwI

遥 「な、何ですかこの袋」

愛 「差し入れ! 本当は自分用に買った物だけど、特別に2人にあげちゃうぜ!」

栞子「あー……」

遥 「え!? い、いいですよぉ! 先輩にそんな……」

栞子「近江さん、気にしないで。ありがたく貰っておきましょ」

遥 「ほえ?」

栞子「愛さん、昔からそう。……何かあると、すぐ食べ物とか渡してくる癖があるの。親戚のおじさんみたいでしょ」

遥 「へ、へえ……」

愛 「ひでぇ言われようだな。まあそーゆーことだから、遠慮せず受け取りなはれ」

愛 「はいどーぞ! エナドリと、少ないけどお菓子が入ってるよ! 駅前のセブンで帰りに買ってきたんだ!」

遥 「じゃ、じゃあ甘えさせてもらって」

愛 「おう! あ、見てみ? 偶然だけど栞子ちゃんの大好きなやつ入ってるよ!」

栞子「えっ�� なになに?」ガサガサ

遥 (いまの三船さん、生徒会の皆に見せてみたい……)

愛 「あ、レッドブル3本入ってるから1本返してね。2人で1本ずつ飲んで」

栞子「うん」ガサガサ

栞子「それで他には……」

栞子「え」

遥 「何なの? 三船さんの好きなの、って」

遥 「え」

98 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:20:44 ID:4lkEG.iQ
遥 「こ、これは……」

栞子「あ……あ」


https://i.imgur.com/hUk3WRd.jpg


遥 (〇ン〇ン〇ンの……ペロペロチョコ……)

愛 「どやっ」

栞子「な……なぁ……」アワアワ

愛 「いやあ、たまたまコンビニで見掛けて、つい懐かしくなっちゃってさあ」

愛 「栞子ちゃん、前それあげたら凄い喜んでたし、好きだよね!」

栞子「……は、はい」ヒキツリ

栞子(それ年長の頃の話ィイイイ!!)

愛 「うん! 何本かあるから、良ければ遥も食べてねー」

遥 「は、はーい……」←苦笑い

遥 (どう反応すれば模範解答なのこれ)

愛 「あっと、そろそろ時間かな……」

愛 「じゃ、また学園でね。ティ・アーモ♪」

……………………

……………………

99 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:21:23 ID:4lkEG.iQ

遥 「ありがとうございましたー」

遥 「えーっと」チラッ

栞子「……」

遥 「その、何て言えば良いか……愛先輩ってスゴい人だよね、いろんな意味で」

栞子「……うん」💀

遥 「…………」

遥 「にしても……三船さん、これ好きだったんだ。意外かも」

栞子「い、いいでしょ! それ5歳の頃の話だもん!!」カァァ

遥 「悪いなんて言ってないよお。三船さんの新しい一面じゃん、良いと思うよ」

栞子「もおおおぉ恥ずかしいぃぃ! 何であんな、おばあちゃんみたいな事するのっ! 愛さんのバカ!」

遥 「三船さん可愛いよー」

栞子「可愛くないっ!」

遥 「あははっ、可愛い可愛い」

栞子「ああいう唐突に変なことするの昔から変わらないんだからっ! ほんと勘弁してほしいんだけどっ!」

遥 (ふふ……そう言ってても、何か嬉しそうなのは気のせいかな)

遥 (にしても三船さん、学校でもそんな感じでいればいいのに。きっと今の比じゃないくらいモテ始めるよ)

遥 「あ、美味しい……」ペロペロ

栞子「もうっ!」

100 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:22:11 ID:4lkEG.iQ

愛 (ふっふーん♪ 今日は気分良いぜ)

愛 (にしても意外な組み合わせがあるもんだ。彼方先輩、遥の事ちょっと心配してたけど上手くやれてるじゃん。良かった良かった)

愛 (いやあ、それにしても璃奈ん家はデカかったなー)

愛 (近所の人に訊いて回って、見つけるの随分掛かったけど……へへっ! 璃奈、喜んでくれてるかな)

愛 (さーて、帰ってゲームしよ。昨日は少佐が死んじゃってヘコんだけど……今日こそ全クリアするぞー!)

愛 (……)

愛 (分かった、さっきの違和感の正体。デジャブだ)

果林先輩とカナ先輩

栞子ちゃんと遥

歩夢とアタシ───

愛 (似てるんだわ。この3組の関係性)





.

101 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:24:06 ID:4lkEG.iQ

プルルルルルル……ガチャ

部長「はい制作部……あ、天王寺さん? 珍しいじゃん、この番号に」

部長「え? ……うん、どした?」

部長「……は? 帰ってきたら玄関に……変な袋?」

部長「ちょ、ちょっと待って」ガタッ…ゴソゴソ…

部長「はい、いいよ。うん……宛名は無し……“1番のファン”とだけ(……ええ、ヤバ)……うん」メモメモ

部長「宅配便の伝票も無く、ドアの前に……筆跡は男か女か分かり辛い……うん」メモメモ

部長「見るからに怪しいな……ちなみにだけど、同好会で天王寺さんの住所を知ってるのは……」

部長「あ、今んとこ誰にも教えた憶え無い……? そう、か」

部長「……」

部長(自宅が特定されてる……? 考え過ぎて悪い事は無い、よな)

部長「とりあえず、一応これから部員に確認するから。絶対に触らないで、そこに放置ね」

部長「うん、大丈夫。怖いと思うけど、危ない目には遭わせないから安心して」

部長「じゃあ、暫く家の中で動かないでね。もし何かあったら躊躇わず通報して。また後で掛ける」

ガチャン……





───このあと愛先輩は、事情を知った歩夢先輩から絞られた

102 名無しさん@転載は禁止 :2021/06/22(火) 06:28:01 ID:4lkEG.iQ
また今度ね


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

■ したらば のおすすめアイテム ■

サクラクエスト 3巻 (まんがタイムKRコミックス) - Alexandre S. D. Celibidache


この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板