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愛「へー……3人の名前に因んでるのかぁ」
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/06/16(水) 03:10:35 ID:6SrrO8Rc
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1572862705/
↑これの改造版
基本りなあいだけどモブが喋りまくる
設定もスクスタの遥か前に勝手に組み上げたのほぼそのまま
286
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:47:58 ID:pE3pKmD6
男子J「皆あの時は色々とピリピリしててさ……君がどういう気持ちでいるとか考えて……」
男子J「───いや、違うか。分かってるのに無視してたんだ。……本当に、ごめんなさい」
璃奈 「……ううん、い、いいよ」
璃奈 「た、確かに大変な事になっちゃったけど、あの時の中等部は、その、酷かったもん。誰の目、から見ても」
男子J「……それは完全に同意」
璃奈 「少数の嫌な人達のために、全体が迷惑するのなんて……そ、そんなの絶対、間違ってる」
璃奈 「皆のやった事は、間違ってはなかった、と思う……だから、もういい。そ、れに、あれが無かったら、わたしも、今頃どうなってたか、分からない、し」
男子J「……ありが、とう」
璃奈 「…………」
璃奈 「じ、実はね、ちょっと前に、あなた、みたいに謝ってきた人が、いたんだ」
男子J「えっ?」
.
287
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:48:58 ID:pE3pKmD6
───あの時は本当に申し訳ありませんでした!
───許してくれなんて言える立場じゃないのは分かっています!
───でも……このまま何も言わないで終わるのだけは駄目だから……だから!
.
288
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:49:35 ID:pE3pKmD6
璃奈 「って感じで」
男子J「うわー……うわ本当? 格好悪いじゃん俺……」
璃奈 「そ、そんな事はない、と思うけど」
男子J「……でも、その上で謝らせてほしい。本当に申し訳なかった」
璃奈 「ううん、お、大事にはなっちゃったけど、でも今は平穏に学校生活出来てる。だから、も、もう良いんだよ」
璃奈 「それより……ひ、1つ訊きたいんだけど、ね」
男子J「うん?」
璃奈 「……」ポソポソ
男子J「え?」
璃奈 「わ、私みたいな……表情の無い子が、あ、アイドルやる、って……変か、な」ポソポソ
男子J「───別に変とかないでしょ」キッパリ
璃奈 「!」
.
289
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:50:02 ID:pE3pKmD6
男子J「確かに、そういう前例は無いかもしれないし、最初の内は何か言われる、と思う」
男子J「でも、表情が上手く出せない事がアイドルを……だけじゃない、他の何にしても……表舞台を志しちゃいけない理由にはならないと思う」
璃奈 「……」
男子J「先の見えない選択肢は不安かもだけど……」
男子J「少なくとも天王寺さんがアイドルやる事は変じゃない。それだけは本当」
璃奈 「……そう」
男子J「そうだよ」
璃奈 「……そっか」
男子J「なんて俺如きが偉そうに講釈垂れたけど……はい、回答としては以上、です」
璃奈 「ううん、ありがとう。す、少し気が楽になったかも」
男子J「本当? ……なら、うん。良かったかな」
男子J(あれ、何でこんな話になってんだ……まあ、いいか)
璃奈 「……」
璃奈 「し、正直わたし、五十嵐……部長先輩にスカウトされた時……全然、わ、訳が分からなかったの」
男子J「どういうこと?」
.
290
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:50:30 ID:pE3pKmD6
璃奈 「だって……そうでしょ。わ、わたし、顔の事、が無く、ても、性格は明るくないし……そ、そんな可愛い訳でも、ない」
璃奈 「声だって、小さいし……」
男子J「いくらなんでも卑下し過ぎだと思うけど」
璃奈 「……」
男子J「俺の主観、天王寺さんは容姿的には優れてると思うし、さっきも言ったけど別にアイドルやって変だな、なんて思わないよ」
璃奈 「そう、かな」
男子J「そうだよ、変じゃない変じゃない。……ぶっちゃけちょっと見たい気もするな、天王寺さんのアイドル姿」
璃奈 「……嘘」
男子J「いや割とマジで」
男子J「うんまあ、いきなりで戸惑うのは分かるけどさ……少なくとも五十嵐先輩っていう、天王寺さんの適性を見出した人が確かに居るんだから……やりたいって気持ちがあるなら、信じて進むのも悪い事じゃ思うよ?」
璃奈 「適正……」
璃奈 「わ、わたしに、本当にあったのかな、そん、なのが」
男子J「無いのにスカウトされるとは考えられないでしょ(笑)」
男子J「それに五十嵐先輩の実家って───」
───ランチタイムの終了時刻です。各自、次の授業の準備を……
.
291
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 18:51:05 ID:pE3pKmD6
男子J「……」
璃奈 「……」
男子J「そういう感じで」
璃奈 「締まらないなあ」
男子J「はは、ごめん」
璃奈 「へへ」
璃奈 「でも、うん……じゃあ、考えてみる、よ。考えて……も、もしそうなったら、頑張って、みる」
男子J「そっか」
璃奈 「うん」
男子J「じゃあ、また後で」
璃奈 「うん、またね」
.
292
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 19:00:44 ID:pE3pKmD6
-虹ヶ咲学園-
瑞希「ハローハロー」👉ツンツン
部長「え? ……あっ!?」
瑞希「よっ! 遅くなったけど入学おめでと。おうおう、たった数年で伸びたね身長」
部長「み、瑞希先輩!? ……ですよね!? どうしてここに!」
瑞希「ふふっ歩夢ちゃんに劣らず良い反応。今日は東雲学院バスケ部として来たんだよ、これから合同練習」
部長「あ、ああ……なるほど。バスケ部でしたね、そういえば」
瑞希「聞いたよ、何か面白そうな事やってるみたいじゃん? スクールアイドルだっけ」
部長「あ、あはは……僭越ながら部の舵取りの方を」
瑞希「見たよ公式チャンネルのMV。……いや予想より六段くらい上のクオリティ行ってて、ちょっと口開いちゃった」
瑞希「あの曲って殆ど全部、君の作詞作曲なんでしょ? ……初めて会った時は全然そんな感じしなかったけど、君って大概ヤバい子だったんだね……」
部長「き、恐縮っす」😅
.
293
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/04/20(土) 19:09:02 ID:pE3pKmD6
部長「というか先輩、歩夢に会ったんですか」
瑞希「一応さっきね。何かスタイル良い人と歩いてたよ」
部長(果林先輩かな)
瑞希「声掛けた途端に悲鳴上げて逃げられたけど(笑)」
部長「……ん、まあ、そうでしょうね。先輩があんな事すれば誰でもそうなりますって」
瑞希「ふふふ、やっぱバスケだね。バスケは全てを解決する。歩夢ちゃんもバスケの神に掛かればあんなもんよ」
瑞希「すっかり明るい性格になってくれて、特訓した身としては鼻が高くなっちゃう」
部長(代わりに別のトラウマが生えてきたわ)
瑞希「いやあ、何か思い出しちゃうな。あの頃は4人で本当に楽しかった」
部長(後でメンタルケアしといた方が良いかな)
部長「それで、あいつの方には会ってないんですか?」
瑞希「あいつ? ……ああ愛の事。愛は……今は会わなくてもいいかな別に」
部長「え、どうしてです」
愛 「ビデオ通話を含めれば今も週2くらいで会ってるし」
部長「……なるほど」
.
294
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:30:35 ID:2kH.toF6
瑞希「まま、それは置いといてね? 実ゥはァー、瑞樹先輩から君にィ、ある重大発表がございますゥ」
部長「なんですかその喋り方……重大発表とは?」
瑞希「ふふん、聞いて驚くなよ? いや実際さっきより良いリアクション欲しいんだけどさ。ふっふん」
部長「いやに助走つけるじゃないですか。何があったんです一体」
瑞希「何とあたしねぇ……この度! めでたいことに 可愛い彼女 が出来ましたー!」✨🙌✨
部長「お、おおぉー」
瑞希「ぱちぱちぱちぱち!」👏
部長「ぱちぱち……」
部長「……」
瑞希「……」
部長「え、いま彼女って言いました?」
瑞希「気付くの遅いって!」😤✋ビシッ
.
295
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:31:45 ID:2kH.toF6
瑞希「何だよ一番反応に困る微妙なリアクションしおってからに! 何かもっとあるだろ!」
部長「い、いやいやいや! 驚いてますよ普通に! 彼女って……その、瑞希先輩って、いわゆる」
瑞希「んーん? あたし自身は男の人が好きだよ」
部長「は?! いやだって今───」
瑞希「そう、彼女なの。付き合い自体は昔から結構ある子なんだけど……ちょっと訳ありでね」
瑞希「東雲学院的に」
部長「……東雲学院が何か?」
瑞希「あの学院ってね、君も知っての通り半寮制の女子校で……勿論そういう人ばっかじゃないんだけど、凄い“女性至上”みたいな所があってさ」
部長「女性至上って……ええと、つまり男性への風当たりが強いって事ですか?」
瑞希「ぶっちゃけ男性嫌悪のレベルで刺々しい空気がね」
部長「女子校で女性至上に男性嫌悪……なるほど、いかにも不穏ですね」
瑞希「でしょ。あたしも入学する前、あの学校そんな雰囲気あるらしいヨーって人伝に聞いてたんだけどさ……いや入学してみたら、あるらしいヨなんて可愛げあるもんじゃなかった訳」
瑞希「一部の教員からして普段の言動おかしい所あるし、それに影響されちゃってる子も少なからずでさ」
.
296
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:34:33 ID:2kH.toF6
瑞希「確かに良い学校ではあるんだけど、ちょっとそういう所が頂けないんだよね」
部長「ははあ……ええと、東雲の内情は理解しましたけど、それが先輩に……か、彼女さんが出来る事と何が関係あるんです?」
瑞希「聞いた事ない? 女子校、とりわけ格式高い所って、そういう同性愛者紛いの子が多いみたいな話」
部長「え、じゃあ……もしかして東雲学院も?」
瑞希「そうなの。で、ちょっと前に流行ったでしょ? 多様性がどうこうっていう」
部長「……人並みには知ってますが」
瑞希「その流れの残滓と、学院に元からあった空気が変な反応を起こして “そういう派閥 ”の声が余計デカくなっちゃっててねー」
瑞希「そんで、聞いて驚かないでほしいんだけど」
部長「え?」
瑞希「あたし入学して一時期、その派閥から崇拝対象みたいに祭り上げられちゃってた訳♪」
部長「はああ!?」
瑞希「あ、言っとくけどあたしの意思じゃないよ? 周りが勝手に持ち上げてただけ」
部長「いや瑞希先輩って違うんですよね!? いま男性が対象だって言ったじゃないですか!」
瑞希「だから勝手に祭り上げられたんだって。意外だろうけど、あたし結構モテるんだよ……女の子から」
部長「……ああ」
瑞希「意外そうにしろ」😡💨
297
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:36:58 ID:2kH.toF6
瑞希「どこで聞き付けたんだか知らないけど、女の子にモテる=あたしが同性愛者って勝手に解釈されちゃってさ」
部長「んな無理矢理な。その感じだと、先輩側の釈明とかは聞いてくれなかった感じですか」
瑞希「 ま さ に そ れ 」ズイッ
部長「圧が凄い」
瑞希「もー毎日毎日ウッザくてさー。呼んでもないのに近寄ってきて御機嫌いかがですかだの、お時間いただけませんかだの」
部長「そのフレーズ現実で使われる事ガチであるんですか!」
瑞希「信じられないよね。色んな意味で閉鎖された環境って怖いよねー」
瑞希「で2年に進級してから一段と酷くって、校内で心安まる時が無かったんだよ。ママゴトに付き合わされる身にもなれって話」
部長「……キツいですね。でも、その人達は瑞希先輩が異性が対象って本当に気付いてないんです?」
瑞希「あれはもう、知った上で見ない振りしてるんだよ。あたしの内心なんて微塵も配慮してないよね」
部長「結局は自分の都合しか考えてないって事ですか……」
瑞希「そうそう。自分の信じる真実のために他人の意思すら捏造するのさ」
.
298
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:38:17 ID:2kH.toF6
瑞希「そういう訳で」
瑞希「あまりにウザかったんで、望み通り同性愛者を演じてあげる事にしたんだ」
部長「…… ……あの、これ俺の予測なんですが」
部長「つまり先輩、その連中を遠ざけるため気の知れた友人と偽装カップルを結成したと」
瑞希「くふふ」😁
部長「マジかよ……」
瑞希「結論、目論見は大成功! 連中も声を掛けてくる事は目に見えて減ったよ」
部長「凄まじいなあんた……行動力ハンパなさ過ぎだろ……」
瑞希「君に行動力を褒められてもあんま嬉しくないねー」
部長「で、でも、その相手役の人は大丈夫なんです?」
瑞希「いやー最初は変な虐めが起こったりしないか心配したんだけど……あの子は強いからね。そういうのは全然なかったよ」
部長「そ、そうですか」
瑞希「まあ別の意味で行動に制約が出た部分はあるけど、今は前に比べたら穏やかに過ごせてる感じかな」
.
299
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:39:37 ID:2kH.toF6
瑞希「波乱の青春を送ってるのは君達だけじゃないんだよね」
部長「で、その先輩を祭り上げてたグループは……」
瑞希「すっかり大人しくなってるよ? 一時期の纏わり付きっぷりが嘘みたいに。逆に怖いくらい」
部長「大丈夫なんですかそれ……その内、変な事になったりしないと良いんですけど」
瑞希「へ、変な事って何だよ! 怖い事を」
部長「変な事は変な事ですよ。何かあったら教えてくださいよ? 俺に出来る事なら助けますから……」
瑞希「そういうのは大事な人のために取っておきなさい」
部長「あんたも大事な友達だから言ってんだろ!」
瑞希「……言うじゃん」
.
300
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/17(水) 23:51:46 ID:7N7fLXcI
完結するかな
301
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:39:54 ID:YBzdLXZQ
瑞希「んじゃ、次はそっちの番ね」
部長「……はい? 俺の番?」
瑞希「そうだよ。あたしが話したんだから、そっちも恋の近況を話せ」
部長「……えーと」
瑞希「だーも察せよ! 君は結局どっち選んだのって話だよ! 愛と歩夢ちゃんの!」
部長「……」
部長「はあー……」😩
瑞希「何だその溜息は!」
部長「その話まだ続いてるんですか、先輩の中では」
瑞希「続くに決まってんだろォ? 少なくとも君がどっちと結婚するって明言するまでは!」
部長「いや、だから! 言ってるでしょ当時から何度も! 選ぶも何も、俺も愛……あいつも今以上の関係持つ気は無いんですって!」
部長「どうしてそう、火の無い所に意地でも煙を立たせようとするんだアンタらって人種は!!」
瑞希「いつから愛のこと下の名前で呼ぶようになったのかな」
部長「揚げ足取んなスルーしろ!」
部長「って言うか偽装カップルの成立って恋の話題に含まれるのか!?」
瑞希「細かい事は気にしない」
.
302
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:40:41 ID:YBzdLXZQ
部長「いい加減しつこいですよ何度も! そういうノリは中学で終わりにしてくださいよ!」
瑞希「えーじゃあ……このまま何も捻り無く歩夢ちゃんとキメちゃう訳?」
部長「捻る事で得をする人物が1人も居ないわ!」
瑞希「え、得する人が居るなら捻るの?」
部長「捻らんわ! 例え居たとしても!」
部長「あっ」
瑞希「ふふふふふふ、聞いたぞ? 確かに聞いたぞォ? いいねいいねいいね! なら歩夢ちゃんを将来の相手として選ぶんだね?」
部長「だ……だから! そういう話題はですね!」
瑞希「は? 選ぶんだよね?」
部長「いや、そもそも結婚なんてまだ時期が」
瑞希「おうおうおう逃げんなよぉ? ここで会ったが……ええと何だっけ」
瑞希「とにかく、中学からハッキリしないまま躱されててモヤモヤしてたんだ。ここで男らしくキメてもらうからなぁ?」
部長「ぐ……い、今更そんなの言わなくても分かるでしょ……結婚とかは一先ず置いておくとしても、俺は昔からずっと」
瑞希「分からん」
部長「え」
.
303
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:41:05 ID:YBzdLXZQ
瑞希「分からんよ」
瑞希「分かる訳ないだろ、アホか君は」
部長「な、なに、を」
瑞希「……さっきさ、あたし歩夢ちゃんに悲鳴上げて逃げられたって言ったでしょ」
部長「え、はい」
瑞希「あれ半分は嘘なんだ」
部長「はっ?」
瑞希「実際は、悲鳴上げて逃げられそうになったけど投げ縄で捕まえた。一緒にいたスタイル良い子ごと」
部長「……」😒
瑞希「し、仕方ないじゃん久しぶりに歩夢ちゃんと話したかったんだもん!」😡
瑞希「スタイル良い子には悪いと思ったけどさ!」
部長(すいません果林さん、後で埋め合わせします)
.
304
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:41:44 ID:YBzdLXZQ
瑞希「ごほん、それは置いといて……何とか歩夢ちゃん落ち着かせて思い出話は出来たんだ」
部長「縄で縛った状態で……?」
瑞希「さすがに解いたっつの」😡
瑞希「で、どんな流れでそうなったのかは忘れたけど、あたし歩夢ちゃんから1個相談されてさ」
部長「……何をですか」
瑞希「何となく分かるでしょ? 君との関係の事だよ」
瑞希「君の気持ちが自分から離れていってる気がして不安だ、ってね」
部長「……は?」
.
305
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:43:01 ID:YBzdLXZQ
……………………
……………………
瑞希「それは、どういう意味かな」
歩夢「たまにですけど……最近、そう感じる事があって」
果林「歩夢、何を言ってるの? 部長君は歩夢の事をちゃんと」
歩夢「分かってるんです!」
果林「!」
歩夢「分かってるんです、頭では」
歩夢「でも、駄目なんです。どうしても不安になるんです」
果林「歩夢……」
瑞希「……」
同好会が始まって、忙しい毎日を繰り返して
当然、彼も前より手が離せない状況になる事が増えました
わたしは……
それは本当に仕方ない事だと思います
多忙になる以上、疎かになる部分が出て当たり前
分かっていた
それを理解した上で、支えるつもりだった
分かっている
自分の言っている事が身勝手なものだって事も
でも、それでも
それでも、だって、でも
……………………
……………………
.
306
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:43:37 ID:YBzdLXZQ
瑞希「そんな考えに落ちて、自己嫌悪で眠れなくなる事がたまにあるみたいよ?」
部長「あ、歩夢が……そんな」
瑞希「君が歩夢ちゃんを一から十まで信頼してるのは理解する。活動が忙しいのも分かる」
瑞希「毎回あのクオリティを完璧に仕上げてる上に勉学もこなすんだ、並大抵の多忙さじゃないんだろうね」
部長「……」
瑞希「でも、たまにでいい。もう少し、あの子の気持ちに報いてあげてほしいんだ」
瑞希「それじゃなくたって、歩夢ちゃんには沢山お世話になってるんでしょ?」
部長「……はい」
瑞希「うん、とりあえず現状は理解したみたいだね?」
部長「……ええ。俺が、間違ってました。歩夢の事、そこまで不安にさせてたなんて気付いてなくて」
瑞希「よしオッケー。これで認めなかったらガチで殴り倒してやったんたけど、流石にそんな愚かじやないよな君は」
瑞希「要するに、もっと言葉や態度に出して感謝の言葉を伝えるようにしろって話だね。君は歩夢ちゃんの事を信用し過ぎ。あの子だって君から具体的な形で気持ちを感じたいんだから」
部長「そうですね、意識して伝えるようにします。……それと、時間も作ります」
瑞希「うむ」
部長「ありがとうございます先輩。歩夢の相談聞いてくれて」
瑞希「何の何の、“大事な友達”だからね」
.
307
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:44:22 ID:YBzdLXZQ
瑞希「 は い 」
瑞希「じゃあ話も纏まった所で、そろそろ練習試合も始まるし、〆に入ろうか」
部長「は?」
瑞希「やっちゃおっか、私は他の誰より歩夢ちゃんを愛してます宣言」
瑞希「ここで」
部長「……」
部長「なんですって?」
.
308
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:45:08 ID:YBzdLXZQ
瑞希「はい、どうぞ。あたしに聞こえるよう宣言しなさい」
部長「あの、え、どういう」
瑞希「愛してんでしょ? 歩夢ちゃんのこと」
部長「は、はい」
瑞希「うん。じゃ歩夢ちゃんに申し訳ないと思うなら……見せろや、誠意」
部長「誠意、とは」
瑞希「俺は歩夢を誰より愛してるって……ここで声に出して宣言しろ」
部長「 」
瑞希「そもそも、さっきの話まだ終わってないからね」
.
309
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:45:35 ID:YBzdLXZQ
瑞希「どうしたの? 早く宣言しなよ」
部長「ちょ、え、待っ……こ、ここでですか!?」
瑞希「場所なんぞ関係あるか!」
部長「本気ですか!? こんな往来で!」
瑞希「本気も本気だよボケ!」
瑞希「いいか!? あたしは正直ムカついてんだよ。あんな可愛くて健気な子を、不安にさせやがった君に対してな!」
部長「あ、あんたまさか、これのためにあんな長々と」
瑞希「問答無用! さあ心を込めて歩夢ちゃんに詫びな! 愛を宣言する事で!」
部長「訳が分からねえよ! 大体それは、これから俺が歩夢に直接───」
瑞希「へーふーん、あっそー……君の気持ちは所詮その程度なんだね。こりゃガッカリだ」
部長「……は」
.
310
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:46:11 ID:YBzdLXZQ
瑞希「あんなビッグマウスかましといてねぇ? 人前だから決意表明すらしないと? こら可笑しいわハハハ」
瑞希「口だけなら何とでも言えるもんな? その気なんか全然ないのに俺が間違ってました、くらい軽いよな?」
部長「……」イラッ
瑞希「そんな程度の気持ちじゃ、破局は見えてるも同然だね」
瑞希「果たして歩夢ちゃんみたいな頭の良い子と、こんな情けない男が向こう数年続いているでしょうか?」
瑞希「いや、ない」
部長「……」ピキピキ
瑞希「まあ歩夢ちゃんは真の意味で優しいからね、君と違って。あと数年くらいは付き合ってくれるんじゃない?」
部長「……」ブチッ
瑞希「でもま、歩夢ちゃんだって人間だからね? このまま行けば普通に心が離れて終わりでしょ。そうだね、あたしの見立てだと保って後───」
部長「あ゙ーーーーーーーーーーも!!!!!」
瑞希「うおう」 璃奈「ッ!?」ビクッ
部長「分かりましたよ言えばいいんでしょ言えば!! 言うよああ言いますとも!!」
瑞希「おおお?! 遂に男を見せるか!!」
部長「そうだよ! 見とけや俺の男気ィ!!」
瑞希「待ってたぜぇこの時を!」👏
璃奈(陽キャ怖い……)ソソクサ
瑞希「さあ宣言しろ! あたしの目を見て!」
.
311
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:47:40 ID:YBzdLXZQ
部長「俺は! ────
.
312
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:48:16 ID:YBzdLXZQ
──────
.
313
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:49:10 ID:YBzdLXZQ
瑞希「……」ポカーン
部長「……ふー……ふー」
ざわ… ざわ…
ざわ… ざわ…
部長「言いましたけど? この往来でバッチリ決めましたけど? ……これで満足しました?」
瑞希「……」
瑞希「ごめん」
部長「は?」
瑞希「何も、そんな声高にじゃなくても、普通に宣言してくれれば良かったんだけど……」
部長「……」
瑞希「思い返すとそうね、大声で叫ぶ流れにも取れるね。言葉が足りなかったわ」
瑞希「ええと……ごめちょ☆」テヘッ
部長「恐怖! 目潰し正拳!!」✌ブォン!
瑞希「うわぁっ!?」サッ
部長「鼓膜貫通指!」👈 👉シャシャッ!
瑞希「うお危なぁぁ!?」ササッ
部長「血管針攻撃!」パバァーッ
瑞希「あ痛たたたたッ!? あ、謝るっ、ちょ待って謝るからこれっや、やめ、やめてちょっと……!」
.
314
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:50:11 ID:YBzdLXZQ
──
────
──────
瑞希「とまあ、不慮の事故は散見されたが、君の歩夢ちゃんへの気持ちを確かめられて良かった」ハァ…ハァ…
部長「どの口が抜かすんですか」ゼェ…ゼェ…
瑞希「ごめんごめん。嫌な感じのこと言ってゴメンね、君の決意は確かに見届けたよ」
瑞希「よくぞ言った、瑞希先輩は感動した。これぞ武の真髄、もうあたしから言う事は何もない」
部長「望み通り武の真髄を見せますか」コォォォ
瑞希「どうどう」
.
315
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:50:55 ID:YBzdLXZQ
瑞希「さてと、何か何ヶ月も話し込んでた気もするが、もう練習試合が始まるし、これで失礼するね」
部長「……はい。願わくば今度は普通の会話が出来るよう」
瑞希「はははっ! どう見たって健全な先輩後輩の遣り取りだったでしょー?」
瑞希「どこがだ」
部員「瑞希ー! どこー?」
瑞希「ありゃ、もう時間かな。そんじゃ、また何処かでね」
部長「……先輩も元気で」
瑞希「じゃーねー!」
瑞希「……」
瑞希「あ、あとさ」
部長「……まだ何かあるんですか」
瑞希「コミュ力改善バスケ特訓、また4人でやろうな」
部長「……」
部長「歩夢の説得は頑張りますが、期待しないでください」
瑞希「へへっ」😁
部長「それでは」
.
316
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:51:46 ID:YBzdLXZQ
部員「瑞希どこで油売ってたのさ! もうアップ始まるよ!」
瑞希「ごめんごめん、懐かしい顔に2人も会ってテンション上がっちった」
部員「あんたが来ないと始まらないんだから、早く来てよね! 待ってるから!」
瑞希「はいよー」
瑞希「……」
瑞希「さて、と」📱ピッ
📱<オレハ! コノサキナニガアッテモ──
ピッ
瑞希「ごめんね少年……嫌なこと言っちゃって」
瑞希(でも、歩夢ちゃんにあんな顔されちゃあさ。こうするしかなかった)
愛と仲良くなってくれてありがとう
あたしから君達に、ささやかな御礼(お節介)だよ
喜んでくれると嬉しいな
瑞希「送信……っと」
.
317
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:52:46 ID:YBzdLXZQ
-虹ヶ咲学園 部室棟-
部長(あー疲れた……部活前から疲れてどうすんだよ、あの恋愛バスケ脳め)
部長(しかも思わずとんでもない事を言っちまったわ……部室に着いたら少し落ち着こう)
部長(……言葉にして伝える、か)
菜々「あ」
部長「ん?」
菜々「ど、どうも」
部長「ああ中川さん、お疲れ様です」
部長「まだ練習開始まで結構ありますけど、もうレッスン室に?」
菜々「はい、まあ」
菜々「……あの」
部長「はい?」
菜々「……出来れば、逃げた方がいいと思いますよ」
部長「え?」
菜々「あ、ええと、それでは」🚶ソソクサ
部長(???? ……まあいいか、行こう)
部長(まだ気まずそうだけど、中川さんも丸くなってくれて良かったよ本当)
.
318
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:53:39 ID:YBzdLXZQ
☞ スクールアイドル同好会部室
.
319
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:54:10 ID:YBzdLXZQ
🚪ガチャリ
部長「お疲れさまです。今日も同好k───」
部長「!!!」ゾッッ
歩夢「あっ……」
果林「いらっしゃー↑い♪ やっと来たわね」ニコニコ
彼方「本日の主役が来たぜ、彼方ちゃん感動したぞぉ?」ニヤニヤ
愛 「よくも来れたな色男、早速だが死んでもらう」チャキッ
エマ「うふふふふふふ」ニッコニコ
部長「じゃあ俺は制作部の方に」
愛 「おら逃がすかっ! ここで終わらせてやるっ!」ガシッ
部長「ぐあっ!?」
果林「彼方そっち押さえなさい! 私は脚!」ガシッ
彼方「任されてぇぇ!」ガシッ
部長「な、何をっ」
.
320
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:56:12 ID:YBzdLXZQ
エマ「持ってきたよぉパイプ椅子さん」ガチャリ
果林「ナイスよエマ! 何故か頑丈な縄もあるから縛り上げるのよ!」
彼方「ふっふっふ、果林ちゃん本当こんな縄どこで手に入れたのさ?」
果林「思い出したくもないわ!」
部長「そ、その縄まさかっ!?」
果林「やりなさい彼方!」
彼方「よしきた! とりゃああああああ!」
部長「ぎゃあああああ何すんだ放せええええええ」
エマ「はい、愛ちゃんは大人しくしてようね」ガッシ
愛 「放せエマっち! 殺らせろエマっち! アタシがケジメをつけるんだ!」バタバタ
部長「ち、畜生! あんたの仕業か吉川瑞希!? 憶えてろ絶対に報いを受けさせる!」バタバタバタバタ
歩夢「あ、あう……あう」アワアワ
部長「はなせえええええええ!!」バタバタバタバタ
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321
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:56:58 ID:YBzdLXZQ
-スクールアイドル同好会部室-
↓
-部 長 審 問 会 会 場-
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322
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 10:57:26 ID:YBzdLXZQ
タスケテエエェェェェ!!>
瑞希「ふふ、お幸せに」😏
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323
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:15:43 ID:YBzdLXZQ
───それは勇気の証
-セブンイレブン学園前店 事務所-
店員A「……」💻カチカチ
店員A(うーわ、今度は新宿の店で無断駐車を注意され逆ギレか……世も末だ)💻
店員A(こないだの恐喝騒ぎといい……最近、都内の店舗は嫌な事ばかり起こるな)
店員A(それでも他に比べりゃ、ここは平和そのものだけどさ)
🛎<チーン
店員A「あ、はーい!」チラッ
🕛
店員A(やべやべ! もうこんな時間だ!)
店員A「須藤さん! レジ混んだらフォローお願いします!」
はーい>
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324
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:16:10 ID:YBzdLXZQ
🚪<ガチャリ
店員A「お待たせ致しましたー! レジ袋は御利用になられますか?」
璃奈 「大丈夫です……」
店員A(うおっ、天王寺璃奈ちゃんだ。久しぶりに見た。にわかファンです)
店員A「かしこまりましたー」
・ひよこ豆の缶詰×1
・トマトソースのパウチ×1
・ミックスサンド×1
・カットパイン×1
・ミネラルウォーター×1
・iTunes Card×1
・レジ袋12号×1
↓ここから
店員A(今回も豆缶とサンドイッチだけ……毎回そうだけど、これで保つのかねぇ)ピッ
店員A(あっ、でも来る頻度が落ちてからはカットフルーツも買っていくよな。心境の変化かな)ピッ
↑この間1秒
店員A「……」ピッ
.
325
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:16:37 ID:YBzdLXZQ
レジ :レシートをお受け取りください
店員A「はい、お待たせいたしましたー」
璃奈 「お世話さまです……」ペコリ
店員A「いえいえー」
店員A「ありがとうございましたー、またお越しくださいませー」
璃奈 「……」トコトコ
店員A「……」
店員A(思えば、最初の頃は注文も聞き取れないくらい小さい声だったのに。本当に人は変わるなあ)
店員A(はあ……さて、そろそろ揚げ物も作り始めるか)チラッ
璃奈 「……」トコトコ
店員A「ん?」
店員A(あの脚……包帯?)
.
326
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:18:36 ID:YBzdLXZQ
───開設2年目の文化祭ライブにて
女子K「ねえ! ヤバい!! ヤバい!!!」
女子F「感嘆符の無駄使い……」
女子K「ねえ見た!? さっきの見た!? 見たよね!?!?」
女子F「……」
女子K「ごめん……使用頻度ちょっと下げるから……無視はやめて」
女子F「ん」
女子F「で、何を見たっての?」
女子K「宮下愛先輩が……」
女子F「が?」
女子K「私に投げチューしてくれてん」
女子F「投げ……ああ、投げキッスの事ね、さっきのあれでしょ?」
.
327
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:19:04 ID:YBzdLXZQ
女子K「ヤバい……死ぬ……あたい死ぬ。推しから投げチューされたん……」
女子F「……いや、別にアンタに対してだった訳じゃないと思うよ?」
女子K「は?」
女子F「そういうの大抵は気のせいだから。だから死ぬなこんな事で」
女子K「き、気のせいだとぅ!?」
女子F「感嘆符」
女子K「あ、ごめ……いや、使用頻度を下げるゆうだけで全く使わんする訳ちゃうし!」
女子F(こいつ興奮すると訛り漏れるよな……)
女子K「と、とにかく! あれは気のせいちゃう! 絶対に私に投げチューしてくれたもん」
女子F「投げキッス」
女子K「投げチューの方が言いやすいんよぉ……」
女子F「……」
.
328
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:20:05 ID:YBzdLXZQ
女子K「だって、あの目線は明らかに最前列の私に向いてたもん……気のせいやないよ絶対……」
女子F「じゃあ良いんじゃないの、それで」
女子K「何か対応がしょっぱいんだけど」
女子F「……一先ず置いといて。ハマるのは良いけど、アンタ絶対そんな厄介ドルオタにはなるなよ?」
女子K「し、失礼な! 私そんな人の気持ち考えらんない人達みたいにはならんもん!」
女子K「ファン規約だって同好会の公式サイトのやつ丸暗記してるし」
女子F「憶えてる事と実行する事は別だぞ」
女子K「うう、そうだけど……で、でも! さっきのは絶対、私に向けての投げチューだったんよ……さっきのだけは絶対そうなんよお……」
女子F「はいはい……そろそろ次の曲が始まるから静かにね」
女子K「絶対さっきのは私に向けてだったんよー……」
女子F「良い思い出が出来て良かったねー(適当)」
女子K「投げチュー……投げチュー……」
───続きましては、上原歩夢と天王寺璃奈で……
.
329
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:20:34 ID:YBzdLXZQ
愛 「だっはー! 緊張したあ!」
果林「お疲れ、マテ茶あるけど飲む?」
愛 「お、おうセンキュー」ゴクゴク…
果林「相変わらず良い飲みっぷりね」
果林「私達デュオ組んで割と長いけど、まだ緊張する?」
愛 「するよするする! アタシ、準備足りないと本番で固まっちゃうタイプなんだから!」
果林「……その割には私より上手くやれてたみたいだけど?」
愛 「それっぽく取り繕うのが上手いだけだってぇ」
果林「……あんまり謙遜されるとムカつくだけって事、アンタ知った方が良いわよ」
果林「さっきのアレだって、私じゃ咄嗟には出来ない事だもの」
愛 「さっきのって?」
果林「とぼけないで。あのアドリブ、私ちょっと感心したんだけど?」
愛 「アドリブ……」
果林「最前列の子に投げキッスあげてたでしょ? あの女の子ヤバいくらい悲鳴あげてたわよ」
愛 「……ああ……ね」
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330
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名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:23:46 ID:YBzdLXZQ
果林「そういう所は伊達に友達多い訳じゃないわねアンタ。悔しいけど、ああやって自然にファンサ出来るの凄いと思う」
果林「私もこういうキャラで売ってるから、あれちょっと参考に───」
愛 「いや、うん……結果的にファンサになったんだけどさ」
果林「え?」
愛 「その……ね、ステージ入りした時からなんだけど……」
愛 「あの子すっっッッごい───おっぱいデカくて、しかも最前列だから、何となく目についちゃって」
果林「……は?」
愛 「いま皆クラT着てるから、余計に大きさが強調されてて……その、ね?」
果林「……あ?」
愛 「な、何か気になってチラチラ目が行っちゃってさ!……したら、たまたま目が合って……えっと……誤魔化そうと思って、というか」
果林「……」
愛 「……」
愛 「えへ」
果林「今すぐ私の感心を返しなさい」
愛 「け、結果オーライだってぇ!あの子的には良い思い出だしさ! きっと!」
果林「アンタのスケベ心で築かれた良い思い出ね」
愛 「ああー良心の軋む音ォー❤」ミシミシ
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331
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:25:49 ID:YBzdLXZQ
果林「最ッ低ねアンタ……」
愛 「うう……この事、出来れば他の子には」
果林「言う訳ないでしょ、こんなくだらない事」
愛 「あ、ありが」
果林「もう遅いけどね」
愛 「え?」
果林「たった今アンタの後ろ、璃奈と歩夢が通り過ぎたわ」
愛 「?!」
果林「2人とも鮫みたいな暗い目でアンタを見てたわよ」
愛 「そ、そんな出鱈目で脅そうったって───」
彼方「ねーねー、そこで歩夢ちゃんと璃奈ちゃんと擦れ違ったんだけど……ああ、また愛後輩か」
愛 「畜生! 弁解してくる!」ダッ!
果林「これから2人ともステージ入りよやめなさい!」ガッシ!
愛 「ち、違う! 違うんだよ2人とも! いやおっぱい見てたのは事実だけど、そんなおっぱいちがくて!」
愛 「おっぱいしか見てなかった訳じゃなくて、ライブは真面目におっぱ、えーとおっぱいで……!」←パニック
果林「部長君! このバカ外に放り出していい!?」💢
彼方「滅多に無い対面ライブだってのに、何おっぱい連呼してんだコイツは」
.
332
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:26:37 ID:YBzdLXZQ
オッパイ! オッパイ!
女子K「……? ねえ、いま何か聞こえた?」
女子F「え? 別に何も」
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333
:
名無しさん@転載は禁止
:2024/07/18(木) 21:28:28 ID:YBzdLXZQ
>>300
おれも分かんなくなってきた……
334
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名無しさん@転載は禁止
:2024/07/19(金) 00:00:33 ID:LJWMSiOg
───超ネタバレ注意
マスター:ありがとうスネーク、これで起爆コードの入力は完了した
愛 「は、はえ……?」
マスター:もうメタルギアを止める事は出来ない
愛 「ま、ます……マス、ター?」
歩夢「……」ニヤニヤ
愛 「え、え……ど、これ、どういう……こと」
大佐:スネーク! そいつはマスター・ミラーではない!
愛 「へ?!」
大佐:マスター・ミラーの遺体が彼の自宅から発見された。死後3日経ってる
愛 「はああ!?」
歩夢「く、ふふふ……」ニヤニヤ
大佐:お前が話していたのは…
リキッド:俺だ、兄弟
愛 「り!? え、これ、りきっど……リキッドなの、おまえ……!?」
スネーク:まさか……リキッドか!!
リキッド:貴様の役割は済んだ、あの世へ行け!
愛 「はああああああ!?!」
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335
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名無しさん@転載は禁止
:2024/07/19(金) 00:04:44 ID:LJWMSiOg
……………………
……………………
愛 「いやはあぁ……ゥ面白すぎる。何これ映画やん最早」
歩夢「おもしろい、よね。メタルギア」
愛 「本ッ当に申し訳ないんだけど……アタシ正直、あんま期待してなかったんだよね、こういうの」
愛 「ゲーム自体、小2くらいの時に一瞬ツムツム触ってそれっきりだったし」
歩夢「つむつむ……」
愛 「いやもう認識改めたよ。メタルギア面白いわ。13年くらい生きてきてこんな体験初めてだわ」
歩夢「よ……き、気に入ってくれて、よ、よか、った」
リキッド:スネーク! 俺のサングラスもイカスだろ?
スネーク:リキッド!
愛 「ああ最高にイカしてたよこの野郎!」
愛 「あの真っ暗なサングラスの裏で、アタシのこと嗤ってたのか兄弟ィ!」
歩夢(の、のめり込んでるなぁ……)
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