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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

1 ◆bK3.D2B8eM:2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)

※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50

439 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:27:55 ID:oTk5wKvg
凛「そう言いながらも、すぐに視線を穂乃果ちゃんに戻してしまう。そんな真姫ちゃんであったにゃ。」シミジミ

真姫「う、うるさいわねっ!/////だから違うって、そう言ってるでしょっ!?/////」チラッ…チラッ


にこ(ハア…ま、確かに凛の言う通りね。今のコイツのこんな姿を、もし大勢の前で晒したりでもしたら。)

にこ(そりゃもう、とんでもなくヤバい事態になるわ……ド派手に世間を騒がすレベルでさ。)


にこ(…にしても……こうゆう時の穂乃果って……こんな表情や声、なのね…//////)ドキドキ


にこ(……って、ちょっとぉ!?///ぬわんでこの私が、コイツに見惚れなきゃいけないのよっ!?///)

にこ(ああ〜、もう…!///ホント、どこまでもムカつくヤツだわっ…!!///)



海未(…今の私の中で、こんなにも激しく昂っている…この感覚は一体、何だというのでしょうか…?//////)ドキドキ


海未(ハッ…!?もしや、この騒めく気持ちこそが…いわゆる『背徳感』と呼ばれるもの、だとでも…!?)

海未(そ、そそっ…そんなはしたない感情を、大切な幼馴染みの親友に抱くだなんてっ…!///)

海未(いい、いけませんっ…!///そんなの…そんな事……ははっ、破廉恥ですっっ!!!//////)ズガガーン

440 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:34:24 ID:oTk5wKvg
希「そ〜らそら〜♪まだまだやで〜、穂乃果ちゃ〜ん?ウチの必殺わしわしの本番はー…ここからやっ!!」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!


穂乃果「や、やあっ…はぁ…あん……ダ、ダメ…だよぉ…//////の、のぞ…み、ちゃ…あっ……はぁ、も、もう…やっ、やめ…//////」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!! 


穂乃果「あっ、ああ…んっ…やぁ……やめっ、て……あぁ…んっ…//////はぁ、やぁ…ん……あ…ん、んんっ…あ…あぁ……////////」


ことり「もうダメええええぇぇーーーーっっ!!!><」


ザザザーーッ!!


パッ!


パッ!

441 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:44:55 ID:oTk5wKvg
希「およ…?」


穂乃果「わっ…!?とっと、と……はあっ…はあ…っ…///」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」


穂乃果「はあ……はあ……た、助かったよ……ことり、ちゃん…///」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!あの…大丈夫、なの…?」


穂乃果「う、うん……はぁ……はぁ……何とか、大丈夫…だよ…!///」

ことり「えっと…それなら、いいけど……」 


穂乃果「…はぁ……ふぅ……ふぅ〜……うん、よし…!ありがとう、ことりちゃん…!」ニコッ

ことり「…穂乃果ちゃん……」


ことり「……〜〜っ!」キッ! 


希「なんや〜…いけずやね、ことりちゃん。」

442 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 14:55:57 ID:oTk5wKvg
ことり「希ちゃんっ!!」

希「は、はいっ!?」


ことり「今のはっ!流石にやり過ぎですっ!!><」プンプン!

希「そ、それは…えっと、そのー…つまり、なんてゆうか…」タジタジ


穂乃果「そうだよー!いきなりでビックリしたし、ひどいよ希ちゃん…もうっ!」プンプン!


希「…うん、そうやね。ウチが調子に乗り過ぎてたって思う。」


希「だから…穂乃果ちゃん、ごめんね。」ペコッ


穂乃果「え…?あ…う、うん。別に私、そんなに怒ってる訳じゃないし…」

穂乃果「希ちゃんが分かってくれたなら、それで充分だから…」


希「おおきに、穂乃果ちゃん。ことりちゃんも手間掛けさせて、すまんかったね。」ペコッ


ことり「…私こそ、大声出しちゃって…ごめんなさい。」

443 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 15:17:35 ID:oTk5wKvg
希「ううん、それもウチのせいなんやから。」 


穂乃果「でも…どうして希ちゃんは、その……わ、わしわし…なんて、えっと…して来たのかな?」


希「それは……何でやろうね。」


穂乃果「…あのね?確かに希ちゃんって、悪フザケする事も結構あるけど…」

穂乃果「そのタイミングを、絶対に間違えたりはしない人だって…私は思ってるよ。」


希「………」


穂乃果「だからなんだ。どうして、こんな時に…」

希「こんな時だからこそ、かな。」


穂乃果「え…?」


希「やれやれ……敵わんなぁ、穂乃果ちゃんには。」

444 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 15:38:46 ID:oTk5wKvg
穂乃果「やっぱり本当は…何か理由があったんだよね?」


希「…そうやね。」


穂乃果「話して、くれるかな?」

希「うん…勿論。」 


にこ「フン。道化ぶるのもラクじゃないわね、希?」

真姫「それに関しては、にこちゃんに同意よ。」


希「あいたたた…何か最近のウチって、こんなんが多い気がするんやけど。」


真姫「貴女が自分でそうしてるんでしょ。本当…不器用な人ね。」

絵里「まあ良くも悪くも、それも希の持ち味だから…ね?」クスッ


希「ハァ…キミ達に『不器用』なんて言われると、本気で凹みそうになるやん。」ポリポリ

445 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:03:16 ID:oTk5wKvg
希「さて…待たせちゃってすまんね、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「ううん。それじゃあ、私に聞かせてくれるかな?希ちゃんの…本当の気持ち。」


希「……うん。」


穂乃果「希ちゃんの事で、私がよく知らなかったりする事…まだ色々あるから。」


希「………」


穂乃果「だから私…もっと知りたい。もっと分かるようになりたい。」


穂乃果「絵里ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃんみたいに。」

穂乃果「私も…私だって希ちゃんを、ちゃんと受け止められる様になりたいの。」

穂乃果「今よりも、もっともっと。希ちゃんの事、いっぱいいっぱい。」


希「……!」


穂乃果「だからね。希ちゃんの本当の気持ち、私に聞かせて欲しいな。」

446 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:39:53 ID:oTk5wKvg
穂乃果「希ちゃんが感じている事、想ってる事や願ってる事を。もっと私に、いっぱい。」


希「……ええ、そうね。」


希(……『本当の気持ち』を…か。)


希(『本当の理由』ではなく…『本当の考え』や『本当の狙い』でもなく…)

希(知りたいのは『本当の気持ち』…それは『想い』や『願い』達から成り立っている…私の『本当の心』。)

希(この子にとって大事なのは、その一点。『ウチ』の奥の『私』が、いつも隠し続けている…その『本質』のみ。)


希(そう。この子は、他の何よりも『それ』を知りたいと…私に言っている。)

希(『絵里』達の様な、私との付き合いの長さや距離の近さが無くても…)

希(それでも…この子は『それ』と向き合う為に。今も私の目の前で、その真っ直ぐな瞳で…私の言葉を待っている。)


希(……本当、敵わないわね……この子には。)

447 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/02(日) 16:51:49 ID:oTk5wKvg
今回は、ここまでとなります。次回もどうか宜しくお願い致します。

コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
投稿を再開させて頂くまでに、随分と時間が空いてしまっていた為に
正直色々な不安がありましたので、支援のメッセージを頂けて本当に嬉しかったです。

448 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 11:42:37 ID:hBgTHCPU
希「…穂乃果ちゃん。」


穂乃果「うん。」


希「ウチね…見せたかったんよ。穂乃果ちゃんにも、みんなにも。」

希「今日だからこそ、今の穂乃果ちゃんにだからこそ。いつものウチを…いつもの日常を。」


希「さっきの占いでも、ウチが少し言ってた事やけど。」

希「これから穂乃果ちゃんは、ウチらの世界に強い影響を及ぼす『存在』となっていく…必ず。」


穂乃果「………」


希「…ずっと今まで閉まっておいた、眠りし『力』を閉じていた『蓋』。」

希「でも…もし一度でも、その『蓋』が開けられたのなら。その瞬間から『力』は目覚め、眠りし場所から解放される。」

希「そして解放された『力』は、激しい勢いで外へと広がっていき…やがては世界の『何か』にまで、大きな変化をもたらす。」


希「それ程の代物なんよ。穂乃果ちゃんの『蓋』の奥に眠っていた…その『力』は。」

449 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 12:04:49 ID:hBgTHCPU
希「最も…こんな事を言われてみても、今の穂乃果ちゃんとしては。」

希「『余りピンと来ない』っていうのが、正直な感想ってトコやないかな。」


穂乃果「……えっと…ごめんね。私、どういう事なのか…よく分かってなくて。」


希「クス…そうやね。こんな話を『普通』に聞いても、大げさで現実味に欠けた与太話でしかない。」 

希「それは話をしてるウチ自身だって、よく分かってる事なんやから。」


穂乃果「あはは…そう言われちゃうと私、何て言えばいいのか…ちょっと困っちゃうかも。」 

希「勿論、それもよく分かっとるよ。」フフッ


穂乃果「もー…希ちゃんのイジワル。」プクー


にこ(…フン。大したモンよね、希のヤツも。)


にこ(…私がこれまでに得てきた、数えきれない程の『アイドル』の知識と情報。そして経験。)

にこ(その財産を元に…私は見抜いた。今の穂乃果が『それ』である事を。)

450 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 12:53:05 ID:hBgTHCPU
にこ(だけど希の場合…確かに妙な知識も含めて、アレコレと知ってるヤツではあるけど。)

にこ(『アイドル』や『それ』に関しては、そこまで詳しいと言える程ではなかった筈だわ。)


にこ(それでも希は、自らの直感と鋭い洞察力で…明らかに辿り着いている。)

にこ(希本人にとっては、まだボンヤリした形でありながらも…穂乃果の『それ』へと。)


にこ(全く…あんたってヤツも。あんたの言う、スピ…何とやらってヤツも。)

にこ(私からすれば、本当に厄介モノだわ。)フン



希「穂乃果ちゃん…ウチ、信じてるんよ。」

希「今日のみんなの言葉、その想いを。」


希「これから先、どんな事があったとしても。」

希「みんなの…ウチらの穂乃果ちゃんへの気持ちは、決して変わらないって事を。」


穂乃果「希ちゃん…」

451 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 13:40:23 ID:hBgTHCPU
希「どんなに穂乃果ちゃんが、これまでと大きく変わっていっても。」

希「そんな穂乃果ちゃんの『力』によって、この世界が激しく揺れ動く事になったとしても。」


希「それでも、ウチらにとっての穂乃果ちゃんは。」

希「これからも、いつまでも…ずっとずっと大切な穂乃果ちゃんなんやから。」


穂乃果「…うん。ありがとう……すごく嬉しい。」


希「…ただ、それでも。ウチらの世界においては…全ての人がそうやない。」


希「大きな『力』や、それによって生じる『変化』ってモノは…不安や恐怖という感情を、人々に与えてしまう事も多い。」

希「そんな感情が、幾つも幾つも重なり合って……その結果、深く重い悲しみを生んでしまう事だって…時にはある。」


穂乃果「………」


希「だからこそ、今もウチは…こう思ってる。」

452 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 15:46:22 ID:hBgTHCPU
希「そんな悲しみが、いつか待っているかも知れない状況へと…もしも誰かが、身を置いた時に。」

希「その誰かと、いつも一緒にいた別の誰かが。今までと何も変わる事なく、ずっと側にいてくれるんなら。」


希「いつも通り、一緒にお喋りをしたり。一緒に好きな事をしたり、一緒にバカな事もやったり。」

希「そんな風に…いつもの自分達のままで、ずっと一緒にいてくれる人が…その人の側にいるんやったら。」


希「例え、その人の先に待っている世界が……辛く悲しい世界だったとしても。」

希「それでも…きっと。その人は、その人のままで…ずっと、いられるんやないかな…って。」


穂乃果「…希ちゃん…」  


希「本当にごめんな…穂乃果ちゃん。」

希「ウチは穂乃果ちゃんに…あんなやり方でしか、自分を見せる事が出来んかった。」


穂乃果「………」


希「以前に、真姫ちゃん達に言われてるんやけどね。ウチって不器用で、それに面倒臭い人だって。」

453 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 16:29:24 ID:hBgTHCPU
希「本当にその通りやって、自分でも思ってるんよ。ウチは普段から、おどけたりイタズラしてばかりで。」

希「そうやって『バカ』をして見せる事でしか、自分の気持ちを伝えられないんやから…こんな時にでさえも。」 


希「そんな臆病で、ズルくて…情けないウチを……そんな『私』を。」


希「どうか…許して下さい。穂乃果ちゃん。」 


穂乃果「………」


スッ…


希「……え…?」


ギュッ…


希「……あ…」


ナデナデ…

454 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 16:41:34 ID:hBgTHCPU
希「………穂乃果、ちゃん…?///」


穂乃果「えへへ……どうかな、希ちゃん?」


ナデナデ…


希「…ど、どうって……言われても…///」


穂乃果「あのね…?さっき花陽ちゃんとお話ししてて、私が泣いちゃった時に…」

穂乃果「花陽ちゃん、そっと私を抱きしめてくれて…頭を撫でてくれたの。」


穂乃果「こんな風に……静かに、ゆっくり。」


ナデナデ…


希「………///」


穂乃果「そんな花陽ちゃんの手と体温が、とっても温かくて…本当に優しくて。」

455 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 17:47:44 ID:hBgTHCPU
穂乃果「花陽ちゃんのおかげで、辛かった気持ちも和らいでいって…また元気になれたんだ、私。」


希「…で、でも……どうして…穂乃果ちゃんは……それを今、ウチに……///」


穂乃果「うん。だって希ちゃん、寂しそうだったから。」


希「…っ!」ドキン


穂乃果「迷子になって、すごく不安そうで。怖くて寂しくて、独りぼっちで震えてて。」

穂乃果「そのまま、すぐにでも泣いちゃいそうな…まるで小さな子供みたいだったから。」


希「……〜〜っ…//////」カアア


穂乃果「そんな顔、してたんだよ…?私がこうする前の、さっきまでの希ちゃん。」


希(……まいったなあ…///内心はともかく…顔にまで出した覚えは、無かった筈なんやけど…///)


希(それでも…見抜かれてしまうんやね。いつも『本質』に向き合おうとする…この子には。)

456 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 19:02:12 ID:hBgTHCPU
穂乃果「だからね。花陽ちゃんが私にしてくれた事を、今度は私がしたいって思ったんだ…希ちゃんに。」

穂乃果「私がこうやって、希ちゃんに癒しパワーを送って。それで希ちゃんに、もっと元気になって貰いたいなって。」


穂乃果「ただ…花陽ちゃんよりは、ちょっとだけ荒っぽいかも知れないけど。」

穂乃果「そこは一つ、大目に見てくれると嬉しいかなー…なんてね☆」


希「……穂乃果ちゃん…」


ナデナデ…


花陽(穂乃果ちゃん……えへへ…本当に良かった。)

花陽(さっきの事は、元々私のせいだったし…あれくらいの事しか、私には出来なかったけど。)

花陽(それでも、穂乃果ちゃんにとっては…そんな私でも、少しは力になれてたんだね……すごく嬉しい。)


ナデナデ…


希「……うん……本当に気持ちが…落ち着くんやね。」

457 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/09(日) 20:23:43 ID:hBgTHCPU
穂乃果「えへへ…私でも、それなりの効果はあったのかな?」


ナデナデ…


希(…それなり、なんかやない……溢れんばかりの勢いで…この身に伝わってくる。)

希(強さと温かさ…そして優しさ。そんな心地良い感覚達が、穂乃果ちゃんの手と体温から…次々と届いてくる。)

希(まるで太陽エネルギーの様な、穂乃果ちゃんのパワーが……ウチの全身へと…広がっていく。)



にこ(ヤレヤレ…希もホントに、色々と手間が掛かるヤツよね。)クスッ


にこ(…そう言えば。私が見た感じだと、まだ花陽は…気付いてないみたいね。)


にこ(…花陽の『アイドル』への情熱は、時にこの私を唸らせる事だってあるわ。)

にこ(そう…あの膨大な知識量と卓越した『目』は、並大抵の『好き』で培えるモノじゃない。)


にこ(それに…花陽クラスのヤツなら、とっくに常識だものね。『アイドル』世界の『それ』にも通じてる事くらい。)

にこ(だからこそ、未だに穂乃果の『それ』に気付いてる様子がないのは…ちょっと意外なのよね。)

458 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 10:04:32 ID:bwvfsbvU
にこ(私と花陽は『アイドル』が大好きで、似てる面も確かにあるけど。『アイドル』を見る時の『視点』は、根本的に大きく違う。)

にこ(常に『アイドル』の『意識』や『姿勢』を重要視する私に対して、客観性が強い花陽は『先見』や『分析』に優れているものね。)

にこ(それなのに、とでも言うべきなのか。私が気付いて花陽は気付いてないって事には…私としても、少し不思議に思ってるんだけど。)


にこ(ま…それでも花陽の事だから、割とすぐに自分で気付くと思うけどね。わざわざ私が伝えるまでもなく。)

にこ(だって、花陽ってさ?あの頃の観客0だった穂乃果達に…他の誰よりも早く、そして強く惹かれたヤツなんだから。)



希「…おおきに、穂乃果ちゃん。ウチなら、もう大丈夫やから。」


穂乃果「そっか。うん、良かった。」


スッ…


希「ふう〜……ありがとな、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「ううん、どういたしまして。」


希「うーん…!おかげさんで、何だか生き返った気分やね。」

459 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 10:27:07 ID:bwvfsbvU
穂乃果「ねえ、希ちゃん。」


希「ん…?穂乃果ちゃん、どうしたん?」


穂乃果「あのね?イタズラが大好きな人って、とっても寂しがり屋なんだって。」

穂乃果「本当はいつだって、とってもとっても寂しがり屋さんなの。それこそ年中無休でね。」


希「………」 


穂乃果「イタズラ好きの寂しがり屋さんは、相手の人に構って欲しいから。自分の事を、その人に見て欲しいから。」

穂乃果「だって本当は、その人の事が大好きだから。でも、なかなかその気持ちに素直になれなくて。」

穂乃果「それでもね。やっぱりその人の事が大好きだから、どうしても自分に気を引きたくなって…いつもイタズラしちゃうの。」


希「…うん。そうかも知れんね。」


穂乃果「だけど…やっぱりイタズラって、相手の人を困らせちゃう事だって多いから。」

穂乃果「どんなに『大好き』な気持ちでも、相手の人にちゃんと伝わらなければ…すごく寂しいって思うんだ、私。」

460 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 10:44:07 ID:bwvfsbvU
希「…その通りやね。ヘタしたら、その人に…嫌われてしまうんやから。」


穂乃果「うん。だから、希ちゃん?」

希「え…?」


穂乃果「いつもイタズラしてばかりの、そんな悪い子には〜…」キラーン☆


希「…?穂乃果ちゃん?」


穂乃果「今から私が、しっかりと罰を与えたいと思います!」エッヘン


希「………へ?」


穂乃果「コホン…!えー…では、これより。」

穂乃果「えっちでイタズラ大好きな、とっても悪い子の東條希ちゃんに!」


ビシィッ!

461 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 11:03:18 ID:bwvfsbvU
穂乃果「この私、高坂穂乃果がー…ドーンとおしおきをしちゃいますっ!」ドドーン


希「………」ポカーン


穂乃果「フッフーン。これからは希ちゃんが、もう悪いイタズラなんて出来ない様に!」


穂乃果「この穂乃果ママが、タップリと反省させてあげちゃうよっ!」ドヤッ


希「………」


穂乃果「さあ、希ちゃん!覚悟は出来てるよねっ?」フンス


希「………プッ…」


穂乃果「あーっ!希ちゃん、今笑ったーっ!私、これでも真剣なのにー!」プクー


希「…ご、ごめんな…穂乃果ちゃん……プッ、クク…でも、おっ…可笑しくて、つい…!」

462 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 11:21:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「むー…なら希ちゃんっ?今からとびっきりのヤツ、遠慮なくお見舞いしちゃうからねっ!」


希「ク、ククッ……ま、まあ…そう、怒らんといてっ…?」

希「その気持ちは…ホントに、う…嬉しいんっ、やから……フフッ、フフフ…!」


穂乃果「むむむぅー…じゃあ、いいもん!もう手加減なんて、絶対してあげないからっ!><」プンプン


希(プッ…!そ、そんな…可愛らしい顔で…プンプンって、怒られても…ク、ククッ…余計に、お…可笑しくなるやんっ?)クククッ…


穂乃果「それじゃー、いっくよーっ!?くらえーっ、希ちゃーーんっ!!」 


希「フ、フフッ…い、いやいや…!堪忍してーな、穂乃果ちゃ……」


穂乃果「えーーーいっ☆」


チュッ♪♪


希「…ーーっ!?//////」ドキーン

463 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 11:36:39 ID:bwvfsbvU
ことり(え…えええーーっ!?//////)


ツン☆ツン☆


希「ーーーっっ!!?/////////」ドギューーーン


パッ


穂乃果「はーい☆おしおき完了だよっ♪」ニコッ


希(……な…なっ……い、い…今のって…!?/////////)バクンバクン


穂乃果「へっへーん♪流石にビックリしたでしょー、希ちゃんっ?」フフーン


希(…は……鼻の頭に、不意打ちで…キ、キスしてきて…!//////)

希(し…しかも、そのまま…しっ、舌先で……つついてっ、くるなんて…!!/////////)


穂乃果「えへへー。前に同じトコをカプってした時、何だか驚いてたっぽい感じだったもんね。」

464 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 12:16:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「だから今回は、ちょっとだけアレンジしてみたの☆それならきっと、また驚くと思ったんだよねー♪」

穂乃果「まあ本当は、ついさっき思いついたんだけどね。でもアドリブにしては、効果バツグンだったでしょ?」フフン


希(あ…それって……そう、やったんか…//////)

希(あの時の事…まだ穂乃果ちゃんも、覚えててくれたんやね…//////)


穂乃果「うんうん!珍しく希ちゃん、かなりビックリしてるみたいだし☆よーし、作戦大成功〜♪」ブイッ!


希(…はは……やられたなぁ、カンペキに……ホント…堪忍して欲しいやん、もう…//////)

希(あの時だって、ウチ…危うくアッチの世界に、行きかけるトコやったっていうのに…//////)

希(今の穂乃果ちゃんに、あんな事されたら……本気で最後の防衛ラインを、越えてしまってたかも知れんやん…?//////)


希(ふう〜……あの時にも思ってたけど…やっぱり穂乃果ちゃんは、ウチら『μ's』の中でも…一番の爆弾やね…///)


穂乃果「ねえ、希ちゃん?これに懲りたら、もうイタズラばっかりなんて…ダ・メ・だ・よっ?」メッ!


希(…クス。そう言ってる自分こそ…イタズラっ子そのものって顔、さっきまでしてたんやけどね。)

465 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 12:36:14 ID:bwvfsbvU
希「あはは…まいったわ。肝に銘じとくよ、穂乃果ちゃん……重ね重ね、ありがとね。」


穂乃果「うんっ!」


花陽「…穂乃果ちゃんが、希ちゃんの鼻に…キ、キスしちゃうなんて……ビックリしちゃった…///」

海未「ハア……ああいった事を、平気でやって来るから…穂乃果という人は、大変なのですよ///」ヤレヤレ


凛「だけど穂乃果ちゃん、何だか希ちゃんのお母さんみたいで…ちょっとカッコよかったにゃ///」


にこ(…穂乃果のああいう不意打ちには、私も気を付けないとね。特にこれからは…今まで以上に。)ウンウン


ことり(……穂乃果、ちゃん……)


ことり(…あはは……もう…これで何回目、なのかな……この痛みって……)ズキンズキン…


穂乃果「あ…!それと希ちゃん、後一つだけ!」


希「ん?どうしたん、穂乃果ちゃん?」

466 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 13:07:16 ID:bwvfsbvU
穂乃果「えっと…あのね?私だって一応は、その…お、女の子なんだから…///」


穂乃果「幾ら相手が、自分と同じ女の子でも……む、胸を…いっぱい触られるのはっ、やっぱり困りますっ!///」


ことり「…っ!!」ギクッ 


穂乃果「希ちゃん、いっつも急に触ってくるし…それに手加減とか、全然してくれないし…///」

ことり「………」


穂乃果「しかも平気で、遠慮なしに…思いっきり掴んできたり……も、揉んできたりするし…!///」

ことり「………」タラー…; 


穂乃果「だ、だから…そうゆうのは、あの……されてる私の方は、すっごく恥ずかしいんだからっ…!///」

ことり「………」コソ…コソコソ


ソローリ……ソローリ……


凛&花「「………?」」

467 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/13(木) 13:45:05 ID:bwvfsbvU
凛「…ねえ、かよちん。ことりちゃん、何かヘンな動きしてるけど…急にどうしたのかにゃ?」


花陽「うん…両手を後ろに組んで、その姿勢のままで…横に逸れてく感じで、ゆっくり歩いてるよね。」

凛「そうそう。何だかアレって、カニみたいだにゃ。」


真姫「…多分だけど。」


花陽「真姫ちゃん…?」


真姫「穂乃果の視界から外れる位置まで、バレない様に少しずつ移動してるんじゃない?」


花陽「あ…やっぱり真姫ちゃんも、そう思う…?」

真姫「少なくとも、私にはそんな風に見えるわね。」


凛「…あ、ホントだ!穂乃果ちゃんの後ろ側に、あのまま回り込もうとしてるっぽいよ!」


真姫「余りにも不自然過ぎるのよね、あの動きって。アレは絶対に怪しいわ…きっと何かあるわよ?」

468 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/20(木) 04:41:56 ID:LAzdumNk
海未「恐らくですが…居心地が悪いのでしょうね。今のことりの心情としては。」


真姫「海未…?それって、どうゆう事?」


海未「実は……私と穂乃果とことりの3人は、昔から一緒に銭湯に行く事があるのですが。」

海未「その度に、ことりは…その……私や穂乃果が、ちゃんと成長しているか…等と言ってきて…」

海未「それで…いつも楽しそうにしながら、私達2人の……体に、触ってくるのです。」


花陽「え?あのことりちゃんが…?」


海未「はい…それでも私の方は、警戒や防御等はしていますので。」

海未「全体的に見るのであれば、まだ被害は少ない方と言えるのですが…」


真姫「…成る程、読めて来たわよ。それで、穂乃果ね?」 


海未「ええ…その通りです。いつも穂乃果は、無防備で隙だらけですし…それに次の機会には、もう忘れてしまっているせいで…」


凛「えっとー。つまり穂乃果ちゃんって、今までことりちゃんにー…」

469 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/20(木) 05:07:55 ID:LAzdumNk
凛「いっぱいいっぱい、おっぱいとか触られまくってるんだにゃ?」


海未「り、凛…!///もう少し言い方を、柔らかくと言いますか…は、はしたないですよっ?///」


凛「でもでも、ホントはそうゆうコトなんでしょ?」

海未「…ま、まあ……間違っている訳では、ありませんが…」


凛「それにさ?お風呂でってコトは、トーゼンみんなハダカなんだよね?」

海未「え、ええ…一応、そういう事になりますね。」


凛「それって、ひょっとしたらー…ことりちゃんの方が、希ちゃんよりもエッチなんじゃないかにゃ?」

海未「…?それは、何故…なのでしょうか?」


凛「だって希ちゃんの方は、まだ服の上からのわしわし〜だけど。」

凛「ことりちゃんの場合だと、いっつもナマで触ってるってコトだし。ハダカの穂乃果ちゃんのおっぱい。」


海未「…た、確かに…その……そんな見方も、無い訳では……無い様な…?///」

470 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/20(木) 05:44:23 ID:LAzdumNk
花陽「…あれ…?そう言えば……前の曲作りの合宿で、3つのグループで別れた時に…」

花陽「穂乃果ちゃんと、ことりちゃん…それに私の3人で、一緒に露天風呂に入ったんだけど。」

花陽「でも…その時のことりちゃんって、穂乃果ちゃんにそういう事とか…特に何もしてなかった覚えが…」


真姫「それを言うなら、花陽。温泉には私達9人でも、夏の合宿で入った事だってあるじゃない?」


花陽「あ…そうだよね。でも、それなら……もしかして、ことりちゃんは……」

真姫「そう。ことりも場はわきまえてる…と言うより、きっと私達には知られたくないんでしょうね。」


真姫「その代わり。幼馴染みだけでの入浴の時には、タガが外れたことりは好き放題。」

真姫「特に、いつも隙だらけの穂乃果相手にはね。そうでしょ、海未?」


海未「ええ…そういう事になります。ただ…ことりに触られている時の穂乃果は、いつもくすぐったがってる様子でしたし。」

海未「希にされる程には、恥ずかしがっていた訳では無いので…実際には、そこまで気にしていないとは思うのですが…」

海未「それでもことりとしては、今の状況は落ち着かないのでしょう。この件には、自分も無関係では無い訳ですから。」


真姫「まあ、そうでしょうね。ことりが穂乃果にやってた事って、話を聞く限りでは希と大して変わらないんだし。」

471 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/20(木) 06:21:24 ID:LAzdumNk
真姫「多分、今のことりって……もし穂乃果に今のタイミングで、自分の事まで思い出されでもしたら。」

真姫「自分も希みたいに言われる事で、これまでの所業がみんなに知られてしまうかも…だから何とか、それは避けておきたい。」

真姫「なんて、思ってるんじゃない?」


海未「そうですね、私も真姫と同じ考えです。最も実際にそうなる可能性は、割と低いであろうとも考えていますが…」

海未「恐らくことりも、その事自体は分かっていると思います。それでも今の場が治まるまでは、安心は出来ないのでしょう。」


真姫「だけど結局、私達3人にはバレちゃった訳なんだけどね。話してくれた海未としては、これで良かったの?」


海未「はい、それは構いません。ことりのこの件に関しては、私としても昔から困っていましたので。」

海未「むしろこうなる事で、本人への良い薬になって欲しいくらいですから。」 


真姫「そう、海未も苦労してるのね。とにかく要約すると…こういう事ね。」


真姫「さっき希の事を、あんなにも怒ってたことりだけど…」

真姫「実はその自分だって、幼馴染みと一緒の時には『触り魔』で。」

472 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/20(木) 06:52:38 ID:LAzdumNk
真姫「特に…穂乃果がターゲットの時のことりは、あの希以上にタチが悪いかも知れない。」


花陽「えっと、つまり…ずっと前から、穂乃果ちゃんの事を…ことりちゃんは……そ、その…///」


凛「スイホリ歌詞のねこまんまに!『ことりのおやつ』にしてたんだにゃっ!」


花陽「ナンデ『ねこ』イレチャッタノオォッッ!??」ズガーン



ことり(…ふぅ。これで今は…何とか思い出されずに、済みそうかな…?)ホッ


ことり(…ん…?何だか…誰かの視線を、感じる様な……気のせい…?)チラッ


花陽「………」ジー

凛「………」ジー

真姫「………」ジー


ことり(あ…あれれ…?私、花陽ちゃん達に…じーっと見られてる、みたいだけど……で、でも…どうして…??)

473 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/21(金) 07:05:11 ID:COELNoi2
ことり(…あ……そう言えば、海未ちゃんって……今は、花陽ちゃん達の側にいるけど…)

ことり(確か、さっきまでは…もう少し離れた、絵里ちゃん達の近くにいた筈…だったよね…?)


ことり(………)

ことり(………)

ことり(………っ!?)


ことり(も…もしかして……う、海未ちゃんっ…!?)アセアセッ


海未(ことり…分かっていますね?これに懲りたなら、今までの自分の行ないを反省しつつ。)

海未(あの様な破廉恥な行動は、今後はもう自重して下さいね?)ジー


ことり(う、ううっ…海未ちゃ〜〜んっ!!><;)ナンテコト!


海未(こればかりは、貴女の自業自得です。)ジロッ

ことり(そ、そんなぁ〜…!)オロオロ

474 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/21(金) 07:28:38 ID:COELNoi2
ことり(さっき、ことりを気遣ってくれた…あの、あの心優しい海未ちゃんは…)

ことり(一体、どこへ…どこへ行ってしまったの…!?)ウルウル


海未(それとこれとは、全く話が別ですから。)ツーン

ことり(う…海未ちゃんが、とっても冷たいよぉ〜…!)シクシク


花陽「………(憐れみの目)」ジー

凛「………(生温かい目)」ジー

真姫「………(ジト目)」ジー


ことり(すっごく嬉しくない視線で見られてるっ!?)チュン!?


ことり(…クスン……今の私って、シリアスに落ち込んでる最中なのに…)

ことり(こんなカッコ悪い形で、もっと追い討ちが来るなんて…ひ、ひどいよ〜…!><;)エーン


海未(知りません。)プイッ

475 ◆bK3.D2B8eM:2020/02/21(金) 12:00:05 ID:COELNoi2
ことり(ふぇ〜ん、海未ちゃんのイジワル〜〜ッ!T-T)



穂乃果「…だから、希ちゃんっ?これからは気を付けてよねっ!///」プンプン


希「うん、そうやね。よく分かったよ、穂乃果ちゃん。」


穂乃果「うんうん。ちゃんと分かってくれたなら、それでいいよ!」


希「勿論やん。次からは、もうちょいパワー落としていくから!」フンス


穂乃果「全然分かってないよっっ!??∑( ̄△ ̄;)」ガビーン


希「大丈夫、大丈夫♪スタートの時は、出力20%くらいに抑えとくし☆」


穂乃果「お願い希ちゃんっ!!ここまでの私の時間と労力っ、今すぐまとめて返してっっ!!?\(T△T)/」ウワーーン!


希「冗談や♪」ペロッ☆


穂乃果「もぉーー!希ちゃーーんっ!!><」プンスコ!

477名無しさん@転載は禁止:2020/03/05(木) 09:14:05 ID:DdCQ2.jg
http://fanblogs.jp/inabata2019/archive/60/0

478名無しさん@転載は禁止:2020/03/08(日) 18:21:08 ID:48toN.AA
作者さん元気してる?
コロナウイルスと花粉で結構大変だろうけどお体に気を付けてな

479 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 07:09:33 ID:NhaOKz6c
絵里(フフ…良かったわね、希。)

絵里(貴女の胸の奥にある寂しさを、こんなにも癒してくれる人に出会えて。)


絵里(私達9人が集い、想いを共にしていく事。その気持ちは、今の9人全員の願いでもあるけれど。)

絵里(でも、それを誰よりも強く願い続けていたのは……希、きっと貴女だったわ。)

絵里(そして…その始まりであるこの子に、私達は巡り会えた。だから私達は、今もこうして共にいる。)


絵里(ねえ、希…?例えどんな未来が、この先の私達に待っていたとしても。)

絵里(貴女と私を救ってくれた、私達の大切なこのコを。)

絵里(これからも、ずっと一緒に支えてゆきましょうね……ずっとずっと。)


絵里「さて…次は、ことりだけど。時間の方は……うん、何とか予定範囲内で来てるわね。」


ことり「………」ショボーン


絵里「ねえ、ことり。念の為に貴女も、話の前に時間を確認して貰えるかしら?」

ことり「………」ブツブツ…

480 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 07:24:36 ID:NhaOKz6c
絵里「ことり…?」


ことり「………」サッキマデノアノナガレハ、ゼッタイニオカシイヨネ…キット、ナニカノインボウニチガイナイチュン…


絵里「こーとーり?」ポンッ


ことり「ちゅんっ!?」


絵里「これから貴女の番だけど…どうかしたの?」


ことり「あ…ご、ごめんねっ?私、またボーッとしちゃってて…その……」


絵里(…?何か、独り言を言ってた気もするけど…多分、余り突っ込まない方が良さそうね。)


絵里「それでね、ことり。貴女の時間の方だけど、まだ大丈夫なのかしら?」

ことり「え…?う、うん。」


ことり「あの、少しくらいなら…時間がオーバーしても、何とかなると思うから。」

481 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 08:23:33 ID:NhaOKz6c
絵里「そう、それなら良かったわ。じゃあことり、次は貴女から宜しくね。」パチッ☆


ことり「あ……うん、了解です☆」


スッ…


ことり「えっと…それでは。穂乃果ちゃんもにこちゃんも、それにみんなも。」

ことり「今からは、ことりの時間です♪」


穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり…ちょっと無理してるっぽいよね。)

穂乃果(さっき、今日は少し疲れてるって言ってたし…それなのに、この後も用事があるみたいだけど。)


穂乃果「あの…ことりちゃん。」


ことり「…そんなに心配しないで、穂乃果ちゃん。ことり、もう元気だから♪」


穂乃果「う、うん……それなら、いいんだけど。」

482 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 08:44:30 ID:NhaOKz6c
ことり「えへへ……ありがとう、穂乃果ちゃん☆」


にこ「で、まだかしら?さっきから待ってるんだけど。」


ことり「あ、うん。待たせちゃって、ごめんね?」


にこ「ったく、早くしなさいっての。あんたの時間の件だって、あるんでしょ?」

ことり「はい、そうでした〜><にこちゃんも、ありがとう☆」


にこ「フン。」


ことり「それでは〜…みんな聞いてください♪」


ことり「えっとね?ことりは、今の穂乃果ちゃんが〜…」


ことり(………)

ことり(…………)

ことり(…………っ…!)ギュッ

483 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 09:53:05 ID:NhaOKz6c
ことり「初めて見た時には、とってもヤキモチ妬いちゃったくらいに><」

ことり「もうもう〜、最高だって思っちゃってます♪やんやんっ☆」


にこ「ハア…?ヤキモチって、何よソレ?」


ことり「だってだって〜。今の穂乃果ちゃんって、もう可愛いだけじゃなくって。」

ことり「とっても綺麗で、それに色っぽくって♪すっごく素敵な女の子なんだもん☆」


絵里「フフ、確かにそうね。それについては、誰も異論は無いんじゃないかしら?」 


凛「異議ナーシ!」ノ

花陽「わ、私も…異議な〜し…!」ノ

真姫「…まあ、いいんじゃない?///」ノ


穂乃果「そ、そんな…///」テレッ


ことり「クス♪ねえ、穂乃果ちゃん?」

484 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/11(水) 11:27:03 ID:NhaOKz6c
ご無沙汰しております。

コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
こちらのサイトに入れない時期が暫くあったり、一週間以上体調を崩していたり等で
またしても間が空いてしまいましたが、今日はこうして無事に投稿出来て良かったです。
お気遣い頂けた事、すごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。

それでは、次回もどうか宜しくお願い致します。

485 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/12(木) 08:19:12 ID:Jff9LKBg
穂乃果「え…?///」


ことり「やっぱりみんなも、ことりと一緒なんだね☆」

穂乃果「え、えっと……あ…ありがとう…//////」カアア


ことり「でもね…だからなの。今日の朝、私が穂乃果ちゃんに会った時に…」

ことり「イメチェンしてた穂乃果ちゃんが、すっごくすっごく魅力的だったから。」


にこ「…だったから?」


ことり「穂乃果ちゃん、本当に素敵だったんだ。同じ女の子として、とっても羨ましくなるくらいに。」

ことり「それに気付いた時には、私ったら穂乃果ちゃんに妬いちゃってたの…ああ、思い出すと恥ずかしいよ〜…><」


にこ「はあ…『妬いちゃってた』って、あんたがねえ。」


絵里「なる程、そんな事もあったのね。ただ、それにしても…」

希「『女の子らしさの象徴』みたいなことりちゃんが、いつも大好きな穂乃果ちゃんにヤキモチとはね。」

486 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/12(木) 09:14:59 ID:Jff9LKBg
海未「ええ。ことりは朝の時にも、今と同じ事を穂乃果に言っていましたから。」

真姫「まあ…要するに今の穂乃果って、それ程に魅力的だって事なんじゃない?ことりから見ても。」クルクル


ことり「うん、そうなの♪今の穂乃果ちゃんは〜、最高に素敵で無敵なんですっ☆」


ことり「だけど…それでヤキモチなんて、私が妬いちゃったせいで。」

ことり「今日の朝はちょっとだけ、穂乃果ちゃんと気まずくなっちゃって…><」


ことり「でもね?穂乃果ちゃんは優しいから、全然怒ってなくて。だから、すぐに私の事を許してくれて。」

ことり「そのおかげでヤキモチなんて、あっという間にどこかへ飛んで行っちゃった。」


ことり「もう当たり前の事なんだけど…その時に改めて思ったの。」


ことり「やっぱり私は、穂乃果ちゃんがホントに大好きなんだって♪えへへ☆」


穂乃果「ことりちゃん…」


ことり「だから、私は……ことりは。」

487 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/13(金) 15:27:36 ID:VBHYqCHs
ことり(…………っ……)グッ…


ことり「大好きな穂乃果ちゃんには、いつも素敵な穂乃果ちゃんでいて欲しいな☆」

ことり「いつか世界中のみんなが、穂乃果ちゃんを大好きになっちゃうくらいにね♪」ニコッ


穂乃果「…ことりちゃん……ありがとう///」

穂乃果「私もことりちゃんの事、とっても大好きだよ…!えへへっ///」


ことり「…うんっ♪」ズキッ…


ことり(……今の私には…何も出来ないから……だから……仕方ない、よね……)


ことり「…あ、ええっと〜…ちゅん♪ことりからは、以上ですっ☆」


絵里「クス、本当に仲良しで微笑ましいわね。ちょっと妬けちゃうわ。」フフッ


絵里「さてと…凛から海未、次に花陽と真姫…続いて私と希、そしてことり。」

絵里「これで私達7人は、全員が話を終えた事になるわね。」

488 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/13(金) 16:43:12 ID:VBHYqCHs
希「うん、そうやね。ところで〜…ことりちゃんはどうするん?穂乃果ちゃんとのスキンシップ♪」ニヤリ

ことり「もぉ〜、希ちゃんと一緒にしないでっ!><」プンプン


希「フフ。まあことりちゃんは、穂乃果ちゃんにいつもベッタリやし。」

希「あんまり時間もない今の状況で、改めてやる必要も特にないって事なんやろうね。」


凛「だよねー…(生温かい目)」ジー

花陽「デスヨネ…(憐れみの目)」ジー

真姫「デショーねえ…(ジト目)」ジー


ことり(ううっ……また、あの突き刺さる視線達が……とってもイタイです…><;)


海未「…さて、にこ。私達7人の意思は、これで全て出揃いました。」

にこ「………」


海未「それぞれの形は違ってはいても、皆の穂乃果への気持ちは同じであるという事。」

海未「もう貴女にも、それは充分に伝わっていると私は思っています。」

489 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/15(日) 15:32:17 ID:JE37GNa6
海未「最も…この話が始まる前の時点で、にこは既に分かっていた筈です。絵里と希が言っていた様に。」

にこ「………」


海未「にこ…私達7人は、穂乃果との話を終えました。ただ…最後の一人だけが、まだ残っています。」


絵里「そうね。後は…にこだけよ。」

にこ「………」


穂乃果「…にこちゃん…」

にこ「………ふう。」


花陽「…大丈夫だよ、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「花陽ちゃん…?」


花陽「にこちゃんは…ちゃんと話してくれるから。」

穂乃果「…うん。」

490 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/15(日) 16:57:02 ID:JE37GNa6
花陽「ね、にこちゃん?」

にこ「……ええ、分かってるわ。」


花陽「良かった…えへへ。」 

にこ「…ま、そうゆう約束だったものね。」


花陽「うん…そうだね。」ニコッ


にこ「…フン。」プイッ


絵里「フフ。どうやら流石のにこでも、花陽相手には時々押され気味になるみたいね。」

海未「確かに…何かと気難しい面も目立つにこですが、花陽に対しては柔らかい態度も多い気がします。」


穂乃果「…二人とも『アイドル』が、すごく大好きで…そこから通じ合ってるところも、きっと沢山あるんじゃないかな。」

海未「穂乃果…」


穂乃果「そんな二人だから…お互いの事がよく分かっていて、とっても強く繋がってるんだろうな…って。」

491 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/15(日) 18:20:47 ID:JE37GNa6
絵里「大きな共通点がある故に、お互いへの理解も深まる…という事なのでしょうね。それって、すごく素敵な関係だと思うわ。」

海未「そうですね。大好きなものを共有し合えるからこそ、そこに生まれ得る『絆』とも言えるのかも知れません。」


穂乃果「うん。だから私、ちょっと二人が羨ましいかも。」


にこ「ねえ、そこのあんた達3人。いつまでヒソヒソとお喋りしてんのよ?」


穂乃果「あ…ゴメンね、にこちゃん!><」

絵里「ごめんなさい、にこ。話を振ったのは私なの。」

海未「いえ、私もつい…大変申し訳有りません。」


にこ「ったく。あれだけ人に話せって言っといて、ほったらかしにしてんじゃないわよ。」ムスッ


穂&絵&海「「「はい…ごめんなさい。」」」


花陽「ま、まあまあ…にこちゃん。みんな、ちゃんと謝ってるんだし…だから、ね?」

にこ「…ハア……分かったわよ。」

492 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/19(木) 05:09:45 ID:klHUU3TQ
絵里「それじゃあ…にこ。聞かせてくれるかしら?」

絵里「今の穂乃果への、貴女からの…」


にこ「『合格』。」


絵里「え…?」


にこ「『合格』よ。」


穂乃果「へっ…?」キョトン


にこ「『合格』だって言ったの。」


絵里「『合格』ね…もう。もっと他の言い方だって、あっても良さそうなのに。」ヤレヤレ


にこ「別にいいでしょ?これが私の答えよ。」フン


希「まあ、にこっちらしい返答やとは思うけどね。」フフッ

493 ◆bK3.D2B8eM:2020/03/19(木) 06:12:33 ID:klHUU3TQ
にこ「あー、そうそう。一応、私からも言っとくけど。」

にこ「あんた達7人の意思ってヤツ、トーゼンこの私はハナから分かってたわ。」


にこ「だけど…それでも確認しときたかったのよ、あんた達の事も。」

にこ「今の自分の中の、ゴチャ混ぜになってたこの気持ちを…ちゃんと自分で整理する為にもね。」


花陽(…?今のにこちゃんの顔……ちょっと悔しそうで……何だか、寂しそうな……)

花陽(それに…何かを決意したみたいな……そんな、すごく複雑な表情だったけど……どうしたのかな…?)


にこ「…まーさ。ある程度の事は理解してた上で、あんた達が私に付き合ってくれた事には…感謝はしてるわ。」


真姫「…本当、面倒くさい人よね。」

凛「全くだにゃ。」


絵里「フフ、それには同感ね。」

希「うんうん。」

494 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 06:05:59 ID:D3HIpaIw
にこ「フン…あんた達には言われたくないわよ。」スッ


スタスタ……


ピタッ


にこ「………」ジー


穂乃果「え、えっと……にこ、ちゃん…?」


にこ「穂乃果……よく聞きなさい。」


穂乃果「え…?う、うん。」


にこ「これから先、今まで以上に…いいえ、今までの比なんかじゃないくらいに。」

にこ「私達『μ's』の中心としても。それに、あんた個人としても。」

にこ「あんたは世間から、とても大きな注目を浴びる事になるわ。必ずね。」

495 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 06:29:25 ID:D3HIpaIw
にこ「それだけじゃないわ。その規模は間違いなく、今後ドンドン拡大していくでしょうね。」


穂乃果「…で、でも……本当に…そうなる、のかな…?」


にこ「……ハア……ああー、もう…!」

穂乃果「…あ、あの〜…にこ、ちゃん…?」


にこ「こんのっ、あほのかぁーーーっっ!!!」ウガーッ!!


穂乃果「いきなりヒドイっっ!??><;」ガーン! 


にこ「あんたねえ…!今日、この学校の中だけで!それも、たった半日足らずで!」

にこ「どっかの誰かさんのせいで、一体どれだけの騒ぎになったと思ってんのよっ!?」


穂乃果「そ、それは…その…ええっと……」タジタジ


にこ「大体ねえっ?これは私だけじゃなく、さっき希だって言ってた事でしょーがっ!」

496 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 06:40:38 ID:D3HIpaIw
にこ「それを肝心のあんたが、ちゃんと理解してなくてどーするってのよっ!?」ガミガミ

穂乃果「ご…ごごっ、ごめんなさい〜っ!><;」ヒエエー


にこ「ハア、ハア……ホントに、あんたってヤツは……ったく、もう。」

穂乃果「…すみませんです。」シュン


にこ「…あんたの周りは、もうとっくに変わり始めてる。」

にこ「それにまだまだ、この先だって。もっと激しく変わっていく事になるわ。」


にこ「それでもあんたは、これからも沢山の人間達と関わり合っていく。」

にこ「だって、そこに終わりなんてないんだもの…そうでしょ?」


穂乃果「…そう、だね。」


にこ「そう…その事実だけは、いつまでも変わらないのよ。絶対に。」

にこ「例えあんたの周りの世界が、どれだけ変わっていったとしてもね。」

497 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 06:55:12 ID:D3HIpaIw
穂乃果「………」


にこ「でもね…穂乃果。あんたには『μ's』が…私達との大きな繋がりだって…あるでしょ?」

穂乃果「…うん。」


にこ「さっきまでの話、ちゃんと聞いてたわよね?今のあんたへの…『8人』の気持ちをさ。」

穂乃果「うん…勿論だよ。だって私、本当に…すごく嬉しかったから。」


にこ「ま、ならいいわ。あれだけの時間をかけたのが、ムダにならずに済んだのならね。」 

穂乃果「あはは……手厳しいなあ、にこちゃんは。」


にこ「フン。それよりも、あんたには私から…伝えておくべき事があるわ。」

穂乃果「伝えておくべき、事…?」


にこ「そうよ。この私にこにーが、今のあんたに対して…言っておくべき事があるのよ。」

穂乃果「えっと…何だか、急に改まった感じなんだけど…どうしたの、にこちゃん?」

498 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 07:12:27 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね。そんな事、今はどうでもいいのよ。」


穂乃果「そ、そう言われても…いきなりだと、どうしたらいいのか…私だって困っちゃうし。」


にこ「い・い・か・らっ!」ズイッ

穂乃果「わわっ…!?」


にこ「あんたは今から私が言う事を、しっかりと覚えておきなさい。いいわね、穂乃果っ?分かったわねっ!?」ズズイッ

穂乃果「う、うん……分かった。」タジタジ


にこ「コホン……穂乃果。これからだって、あんたは大勢の人前に出る事になるわ。」

にこ「それはライブ会場だけじゃない。ネットを通しての場合だって多いし、時にはTVに映る事だってある。」

にこ「その理由は簡単でしょ?何故なら『スクールアイドル』なんだから、あんたは。」


穂乃果「うん……そう、だけど。」

499 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 07:27:55 ID:D3HIpaIw
にこ「だから当然、世間からは注目される。そして活躍の場が広がっていけば、人気も知名度も更に上がっていくわ。」

にこ「でも、そんなポジにいるからこそ。スクールアイドルとしての『イメージ』も、それに比例して大切になってくる。」


にこ「ま、それについては今更よね。私が長い時間をかけて、ずっとあんた達に話してた事だからさ。」


穂乃果「あ、でも…すごく良いお話だったし、勉強にもなったって…私はそう思ってるよ。」

穂乃果「きっとみんなも、そう思ってるんじゃないかな。」


にこ「……それはどうも。」プイッ


穂乃果(あ…テレてるみたい。)


にこ「……ふう。」


にこ「…悔しいけど……この際、ハッキリ言うわよ。」

500 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 07:41:58 ID:D3HIpaIw
穂乃果「え…?」


にこ「私、今日あんたにさ。何度もこう言ってたわよね?」

にこ「下手な小細工しただけのイメチェンだったら、ブン殴ってでもやめさせるつもりだったって。」


穂乃果「…うん。」 


にこ「…そのメイク。あんたが自分で色々考えて、始めたんじゃなかったって事も。」

にこ「きっと、それを教えたヤツに勧められたんだろうって事も。」

にこ「だからこそ、あんたが自分でよく理解してなかった事も…私にはすぐに分かったわ。」


穂乃果「………」


にこ「だけど…だけどね。そんな私の色んな考えなんて、すぐにどっかへ飛んでっちゃうくらいに…」

にこ「この私が、本気で目を奪われるくらいに…今のあんたは、文句ナシに……すごく魅力的だったのよ。」


穂乃果(……にこちゃん…)

501 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 08:02:26 ID:D3HIpaIw
にこ「…あんたにチャッカリ、そのメイクを吹き込んだヤツだけどさ。」

にこ「一体どこの誰だか、私は知らないけどね。ホントに、本っ当に…大したヤツよ?」


にこ「一見、割と簡単そうなメイクに見えて…実はその全てが、完璧と言える程に計算されていて…」

にこ「あんたの持ってた、ずっと今まで隠れてた…そんな良いトコを、この私でさえも驚く程のレベルで…」

にこ「もう、これでもかってくらいに……最大限にまで引き出してるんだから。」


穂乃果(…あんじゅさんが……私の為に……) 


にこ「…さっき、海未や絵里達が言ってた様に。私だって…今日まで気付けてなかった。」


にこ「あんたの中にあった、あんたがずっと持ってた…今のあんたの魅力ってヤツに。」


穂乃果「………」


にこ「でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。」

502 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 08:22:34 ID:D3HIpaIw
にこ「いい、穂乃果?一度しか言わないから…絶対に聞き逃すんじゃないわよっ?」

穂乃果「あ…う、うん…!」


にこ「……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……」


にこ「今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!」


穂乃果「…っ!!」


にこ「……だから……穂乃果。」


にこ「これからのあんたは…もっと自分に対しての、自覚と自信を。そして誇りとプライドを…しっかり持ちなさい。」

にこ「『μ's』の中心としても、一人のスクールアイドルとしても……一人の女の子としても。」


穂乃果「……にこ…ちゃん……」


にこ「この先ずっと、あんたが今の姿でいるにしても…いつかは、前の姿に戻るつもりだとしても。」

にこ「それだけは、絶対に…絶対に……何があっても、忘れるんじゃないわよ?」

503 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 08:42:45 ID:D3HIpaIw
穂乃果「…っ……うんっ……」


にこ「…これは、部長命令よ。分かったわね、穂乃果っ!」


穂乃果「……うん……うんっ…!」


にこ「ったく…この私に、ここまで言わせるなんて。」

にこ「ホント、とことんムカつくヤツよね……あんたは。」


穂乃果「えへへ…そうだよね……ありがとう、にこちゃん…!」

にこ「……フン。」


穂乃果「私、今ね…?にこちゃんに言って貰えた事が、すごく嬉しい…すっごく嬉しいの。」


穂乃果「だから……ねえ、にこちゃん?」

にこ「…何よ?」


穂乃果「えーーーいっ!!」

504 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 09:08:25 ID:D3HIpaIw
ギュウウーーッ☆


にこ「ちょっ!?なっ、何すんのよ!?こらっ!!///」


穂乃果「えへへ〜!///にっこちゃーーんっ!///」

にこ「こ、このっ…!///はっ、離しなさいよっ!!ちょっとっ!?///」 


穂乃果「やーーだーーっ!//////」スリスリ


にこ(ーーっっ!!?//////)


にこ(ヤ…ヤバッ!!//////い、今の穂乃果のコレはっ…マジでヤバイッッ!!!//////)

にこ(ぐうぅ…!!//////こっ、こうなったら…!!//////)


にこ「ああーーっっ!!?あんな所に『期間限定・スペシャルゴージャス世界百種類の味ミックスランチパック』がーーーっっ!!!」


穂乃果「ええーーっっ!!?ドコにドコにーーーっっ!??」キョロキョロ

505 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 09:35:00 ID:D3HIpaIw
にこ「あるワケあるかああぁぁーーーーっっ!!!」スッ


スパアアァァーーーーーーーンンッッ!!!


穂乃果「あいたぁぁーーーーっっ!!?(T□T)」


にこ「ぜーーっ、ぜーー、ぜーー………あ……危なかった、わ…!///」


花陽(…にこちゃん……にこちゃんは…もしかして……)


花陽(…ううん。だって…そうとしか、考えられない…よね。)

花陽(それに…きっと希ちゃんが言ってた事も、そこに繋がってるって思うし…)


花陽(だから…さっきのにこちゃんが、穂乃果ちゃんに言ってた事って……やっぱり……) 


にこ「ふーっ…ふーっ……ああ〜、もう…!こんのっ…あほのかぁっ!!///」


穂乃果「ううぅ〜〜…にこちゃん、ひどいよぉ〜〜…」ウルウル

506 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 10:03:42 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね!///あんたは加減ってモノを、もうちょっと覚えなさいよっ!///」


穂乃果「クスン…大体そのハリセンって、どこから出したの…?ううっ……まだ、アタマが痛い……」シクシク

にこ「フンッ///それはあんたが悪いんでしょーが…!///」


凛「あーっ!にこちゃんの顔、まっかっかだにゃー!」


にこ「はあぁっ!?///さっきからイチイチうっさいのよ!このバカ猫がっ!」ウガー!

凛「なにをーーっ!?」シャーッ!


花陽「エ、エエーッ!?コレマタハジマッチャウノォォッ!?」


にこ「何よっ、またやる気っ!?上等じゃないっ!!」

凛「それはこっちのセリフだにゃーーっ!!」シャシャーッ!


花陽「ダ、ダダ……ダレカタスケテェーーッ!!」ピャーー

507 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 10:24:39 ID:D3HIpaIw
真姫「全く、本当に騒がしいんだから……結局は私達って、いつも通りなのね。」ヤレヤレ 


絵里「クス…そうね。それも私達らしくて、いいんじゃないかしら?」

海未「ええ、確かにそうかも知れません。」


絵里「あら。海未がそう言うなんて、明日は雨かしらぁ?」チカー

海未「私が何年、穂乃果の幼馴染みをやっていると思っているのですか?流石に馴れました。」フフッ


希(…海未ちゃんも、随分と柔らかくなったもんやね。いい顔で笑う様になったやん。)


希(まあ、それにしても…これからの穂乃果ちゃんは、きっと色々と大変やろうから。)

希(だから、ウチらも勿論やけど…特に幼馴染みの二人には、今まで以上に…)

希(渦中の人となる穂乃果ちゃんを、しっかり支えてやって欲しいんやけどね。)チラッ


ことり「………」


希(…ふむ。やっぱり後で、カードに聞いてみた方がいいかな…?)

508 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/23(木) 11:19:10 ID:D3HIpaIw
ご無沙汰しておりました。
前回から一か月以上も間が空いてしまいましたが、今回久しぶりに投稿させて貰う事が出来ました。
こちらに気付いて下さってお付き合い頂けた方、本当にありがとうございます。

509 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/25(土) 08:12:04 ID:OedBcVls
花陽(…ふう……良かった。何とか、落ち着いてくれたみたい。)


花陽(…ねえ、にこちゃん。さっきにこちゃんが、穂乃果ちゃんへ伝えていた事…)

花陽(そこには、すごく重い意味が込められてたって…私には思えたの。)


花陽(だって…にこちゃんが『アイドル』の事で、大切なお話をする時には…)

花陽(軽口でお世辞を言ったり、適当な言葉で誤魔化したりなんて…絶対にないから。)


にこ『でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。』


にこ『……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……』


にこ『今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!』


花陽(……やっぱり、にこちゃんは…私が今、気になって考えてる事を…)

花陽(今日の穂乃果ちゃんを、教室で初めて見た時から…もう感じ取っていたのかな…?)


花陽(『スクールアイドル』…今や止まらない勢いで、世間で人気急上昇中の…新しい形での『アイドル』達。)

510 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/25(土) 09:01:25 ID:OedBcVls
花陽(その中でも、きっと穂乃果ちゃんは……)


花陽(…ううん。そうじゃない、よね。)


花陽(『スクールアイドル』っていう、限られた枠内だけじゃなくて…)

花陽(色々な場所で活躍してる、沢山の『プロアイドル』達も含めて…だよね。)


花陽(そう…今、私達の前にいる穂乃果ちゃんは…)

花陽(あの日、私が初めて出会った時には…密かに惹かれていた『アイドル』は…)


花陽(私達のいる、この時代の『アイドル』の世界…その全ての中で…)


花陽(一際の『輝き』を持って…ここに現れた……)


花陽(『怪物級(モンスター)』なんだ…って。)





511 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/26(日) 07:45:31 ID:rzcF94oI
穂乃果「…ねえ、ことりちゃん。今日はかなり疲れてるみたいだけど、本当に大丈夫…?」


ことり「あ…うんっ。ことり、ホントに大丈夫だから…ほら、この通りだよ♪」ポーズ☆


穂乃果「…やっぱり今日のことりちゃんって、ただ疲れてるだけじゃ…なさそうだよね。」

ことり「べ、別に…そんな事……」ドキッ…


ことり「…あっ……えっと…実はね…?昨夜もちょっと、夜更かしをしちゃって…それで……」

穂乃果「夜更かし…?」


ことり「う、うん…新しい衣装の事でなんだけど…最近、少しスランプ気味みたいで…」

ことり「それで…ここ暫くは夜更かしの日が、気付いたら増えてたから…あはは。」


穂乃果「…そうだったんだ。でも、それなら……」スッ…


穂乃果「あのね、ことりちゃん。」ジーッ…

ことり「え…?ほ、穂乃果ちゃん…?///」

512 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/26(日) 08:47:51 ID:rzcF94oI
穂乃果「私にも、何か手伝える事があったら…いつでも言って欲しいな。」


ギュッ…


ことり「…あ…///」


穂乃果「私に出来る事って…余りないのかも知れないけど。」

穂乃果「それでも私、精一杯頑張るから。例え少しでも、ことりちゃんの力になれる様に。」


ことり「……穂乃果、ちゃん…」


ことり(…いつだって、穂乃果ちゃんの手は…こんなにも温かいのに……それなのに……私は……)


穂乃果「ね、ことりちゃん?」ニコッ


ことり「…うん……ありがとう。」ズキン…


プルルルルル…プルルルルル…

513 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/29(水) 07:15:03 ID:fFK/qsbQ
穂乃果「あれ?電話が鳴ってる…誰からだろう?」


穂乃果(あ、でも…今は、ことりちゃんの事が気になるし…どうしよう。)

穂乃果(うーん…ちょっと申し訳ないけど、後でこっちから掛け直そうかな…?)


ことり「あの…穂乃果ちゃん。私なら大丈夫だから、気にしないで…?」スッ…


穂乃果「…うん、ごめんね。まだお話の途中なのに……って、そう言えば…!」


穂乃果「ことりちゃん、これから大切な用事があるんだったよね?」

ことり「う、うん…そうなの。」


穂乃果「それで、時間の方は大丈夫なのかなって。」

ことり「え…?あっ…そ、そうだよねっ…!」


穂乃果「…ん?いやいや、これって…私が引き留めてたからじゃん!ごめんね、余り時間なかったのに…!><」


ことり「う、ううん…!そんな事ないよ…?だって私、すごく嬉しかったから…」

514 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/29(水) 07:24:20 ID:fFK/qsbQ
ことり「それに今の時間なら、まだ間に合いそうだし…うん、大丈夫だよ☆」

穂乃果「そっか…それなら良かったんだけど。」


ことり「だからね、穂乃果ちゃん。今は私の事よりも、早く電話に出てあげて…?」

穂乃果「うん…分かった。ありがとう、ことりちゃん。」


ことり「ううん…私こそ、ありがとう……じゃあ、そろそろ行くね…?」


穂乃果「うん、気を付けて行ってきてね。」

ことり「えへへ…了解です♪」ビシッ☆


タッタッタ……


穂乃果「……ことりちゃーんっ!」


ことり「…えっ…?」クルッ


穂乃果「バイバーイ!また明日ねーーっ!」ブンブン!

515 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/29(水) 07:34:14 ID:fFK/qsbQ
ことり「…穂乃果ちゃん……うんっ♪」フリフリ


ことり「また…明日。」


ことり「………」クルッ


タッタッタ……


ことり(……穂乃果ちゃん……私の事……あんなにも…心配してくれてたのに……)


ことり(それに…みんなだって……私の事を……ずっと…気に掛けてくれてたのに……)


ことり(……だけど…私は……自分の本心を隠す為に…その場で思い付いたウソを…ただ繰り返してばかりで……)

ことり(私の大切な人達からの…私への優しい気持ちを……何度も…何度も……踏み躙っちゃって…たんだ……)


ことり(………穂乃果ちゃん……みんな………本当に……本当に………)ポロ…


ことり(……っ……ごめん……なさい………)グイッ…

516 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/29(水) 12:45:08 ID:fFK/qsbQ
穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり無理してた感じ…だったよね。)


プルルルルル…


穂乃果「…と、そうだった!今は電話に出ないと…!」ゴソゴソ


プルルルルル…


穂乃果(出るのが遅れちゃった事、ちゃんと謝らないとね。ええっと、誰から………あっ…!)


ピッ♪


穂乃果「あのっ、もしもし…!?」


穂乃果「あっ…はい、穂乃果です…!ごめんなさい、お待たせしちゃって…!」


穂乃果「……はいっ、時間なら大丈夫です!今から家に帰るところだったので……えっ?」

穂乃果「あはは…みんなからも、よく言われちゃってます。すみません、騒がしくしちゃって…///」ポリポリ

517 ◆bK3.D2B8eM:2020/04/29(水) 12:59:14 ID:fFK/qsbQ
穂乃果「……へっ…?あーっ!そういうのってズルいですよー、もぉー!」プクー


穂乃果「……はい…はい……クス、そうですね。ちょっとビックリしちゃいました!」

穂乃果「こんなに早く電話してきてくれるなんて、思ってませんでしたから。」


穂乃果「……え…?そ、そんな……えへへ。」

穂乃果「私の方こそ、また二人でお話が出来て…とっても嬉しいです!」


穂乃果「あんじゅさ……ううん。」


穂乃果「『あんじゅお姉ちゃん…!』///」






518 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/01(金) 07:43:43 ID:zhyTdbXs
SCENE 15.【UTX高校・『A-RISE』専用ルーム】


あんじゅ「……あらあら、それは興味深いわね。フフ、楽しみにしてるから♪」

あんじゅ「……ええ……ええ……そうね、分かったわ。それじゃ穂乃果さん、また明日ね☆」ピッ


あんじゅ「さて…これで後は、残りの準備を整えるだけね。」


あんじゅ(ウフフ…本当に楽しみね♪今から待ちきれないわ☆)

あんじゅ(ねえ、穂乃果さん。明日のこの街の主役は…きっと貴女よ☆)


ガチャッ


ツバサ「…やっぱり、此処に居たのね。」

あんじゅ「あら、ツバサじゃない。もしかして私に、何かのお誘いかしら?」


ツバサ「…貴女ねえ。それ、ワザとやってるでしょう?」ジトー

あんじゅ「気のせいじゃないかしら?」メソラシ

519 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/01(金) 08:31:40 ID:zhyTdbXs
ツバサ「ハァ……貴女にも困ったものね。英玲奈、多分怒ってるわよ?」

ツバサ「レッスンの時間になっても、貴女一人だけが来ないんですもの。だから…」


あんじゅ「ツバサが英玲奈を宥めつつ、私を呼びに来てくれたって訳ね。あ・り・が・と♪」パチッ☆


ツバサ「…最初からこうなる事が分かってるのなら、ちゃんと時間には来なさいよ、もう…」ゲンナリ

あんじゅ「フフ…ごめんなさ〜い☆」


ツバサ「全く…貴女って、本当に気紛れなんだから。急に振り回される私達の身にも、少しは…」

あんじゅ「あ〜ん。そんなに怒っちゃ〜、イ・ヤ☆」


あんじゅ「そもそもツバサだって、私の事は言えないんじゃなーい?」

あんじゅ「貴女の持ち前の強引さには、私も英玲奈も何度振り回された事かしらね?」フフン


ツバサ「…ふぅ……まあ、いいわ。」

ツバサ「貴女がそれを言い出したら、結局は水掛け論にしかならないでしょうから。」

520 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/01(金) 09:02:56 ID:zhyTdbXs
あんじゅ「そういうコト☆やっぱり人間って、常日頃の行いが大事なのよねえー。」ウンウン


ツバサ「その言葉こそ、貴女にだけは言われたくないわね?」

あんじゅ「まあまあ☆そこは私とツバサの仲じゃない♪」


ツバサ「はいはい…本当に調子良いんだから。」


ツバサ「ところで……ねえ、あんじゅ。」


あんじゅ「あら、どうしたの?」


ツバサ「私の方で、少し小耳に挟んだのだけれど…」

ツバサ「昨夜は貴女、二人だけで一緒に居たそうね…高坂さんと。」


あんじゅ(クス…情報が早いわね。流石はツバサだわ。) 


あんじゅ「ええ、そうよ。昨日の夜に会った時に、私の方からあのコをお誘いしてね?」

あんじゅ「二人で仲良くお喋りをしながら、夜の街をドライブデートしてたの♪」

521 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/01(金) 11:24:20 ID:zhyTdbXs
ツバサ「…なっ…」


あんじゅ「その後は、あのコを私の家にご招待して〜…お泊まりして貰っちゃったの☆」


あんじゅ「あ、そうそう♪寝る時も私の部屋で、ずっとあのコと一緒だったのよ?」

あんじゅ「私のベッドって大きいから、二人で一緒に寝ても全然余裕だったわ☆」


ツバサ「………」ポカーン


あんじゅ「ビックリしてるみたいね?」


ツバサ「……そうね。確かに…驚いているわ。」


あんじゅ「ツバサのそんな表情、随分と久しぶりに見た気がするわよ?」フフッ


ツバサ「…だとしたのなら。それも已むを得ない事、なのでしょうね。」


ツバサ「だって、今の話をしていたのが…他ならぬ『貴女』なんですもの。」

522 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/04(月) 07:10:31 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「やーん。何だかその言い方って、ちょっと引っ掛かっちゃうわ。」


ツバサ(…でも……成る程。確かに今の話の通りであるなら。)

ツバサ(どうやら私の推測は…当たっている可能性が高そうね。)


ツバサ「…ねえ、あんじゅ。まだ後一つ、貴女に聞きたい事があるの。」


あんじゅ「ええ、いいわよ。でもその前に、何か私に見せたいものもあるんでしょう?」


ツバサ「話が早くて有り難いわ。貴女のその察しの良さ、いつもながら大したものね。」ピッ


あんじゅ「『お褒めに預かり光栄よ♪』って、言いたいところだけど。それはツバサだって同じじゃない。」フフッ


ツバサ「さあ、それはどうかしらね……これよ。」スッ


あんじゅ「あらあら☆とっても楽しそうね♪」


ツバサ「私と仲の良いクラスメートで、大の『μ's』ファン…特に高坂さんのファンの子がいるの。」

523 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/04(月) 12:23:38 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「まあ♪『意外な場所』でも見つかるものなのねえ。大好きな気持ちを共有する『同志』って☆」ジーッ


ツバサ「…そういう理由で仲良くなった訳ではないわ。そんな事よりも…話を続けるわよ?」ジトー


あんじゅ「はーい、ごめんなさーい。」ペロッ☆


ツバサ「…もう。私が聞いた話によると、その子も交流の機会が多い『μ's』ファンの人達での集まりがあって。」

ツバサ「その繋がりの中には、高坂さん達と同じ音ノ木坂の生徒も居るらしいわ。」


あんじゅ「ふむふむ、つまり。まずはその音ノ木坂のコが、ツバサのお友達にラインで知らせてー。」

あんじゅ「次にこの件を知ったお友達のコが、ツバサにも情報を提供してきた…と☆」


ツバサ「ええ、そう言う事。このイメチェンした高坂さん、学校全体での規模で大人気だそうよ。」

あんじゅ「フフ、そうみたいね。さ〜て、どれどれ〜…?」


あんじゅ「へえー。集合写真に、2ショットに……どれも良い感じで撮れてるわね☆」


ツバサ「………」

524 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/04(月) 12:56:01 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「あらあら、このコったら。真っ赤な顔で照れくさがってる写真ばかりじゃない。」クスクス

あんじゅ「だけど、それがまたキュートなのよね♪だってこのコって、どんな表情でも絵になってしまうもの☆」


ツバサ「………」


あんじゅ「クス♪きっと『一緒に写真撮って欲しい』って、学校中のコ達からお願いされちゃってたのね。」


ツバサ「……それで、どうなのかしら?」 


あんじゅ「あら、どうって?」 


ツバサ「…本当に面倒な人よね、貴女って。」ゲンナリ


あんじゅ「それは私のせいじゃなくて、ツバサが色々と簡略化し過ぎるからでしょう?」フフッ


ツバサ「初めから私の意図を分かっている時でも、時々わざと聞き返してくる人の言葉とは思えないわね?」ジーッ


あんじゅ「あらぁー?それは買い被りだと思うわぁー。」ボウヨミ

525 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/06(水) 10:02:39 ID:2YrCt/16
ツバサ「ハァ……なら、そういう事でもいいわ。」


ツバサ「それで…?この高坂さんのイメチェンって、やっぱり貴女の仕業かしら?」

あんじゅ「さーて、どうなのかしらねえ?」


ツバサ「ハッキリしないのね?この高坂さんのメイクは、貴女がしてあげたものではないの?」


あんじゅ「その質問への答えなら『NO』ね。そのメイクを『した』のは『私じゃない』わ。」


ツバサ「そう、よく分かったわ。」

あんじゅ「分かってくれた?」


ツバサ「ええ。高坂さんが自分一人でも出来る様に、このメイクそのものを『教えた』のは『貴女』だって。」


あんじゅ「ウフフ…だいせいかーい♪」


ツバサ「「やれやれね…全く。でも、やっぱり貴女だったのね。」

526 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/06(水) 11:08:27 ID:2YrCt/16
ツバサ「昨日の夜、貴女が高坂さんと二人だけで会っていたという件。その翌日に起きた、音ノ木坂での大規模な騒ぎ。」

ツバサ「この二つの情報を知った時点で、恐らく高坂さんの件には貴女が絡んでいると。私はそう推測していたの。」

ツバサ「単純にタイミングだけで考えてみたとしても、其処に何も関連性が無いと判断する方が余程不自然だったものね。」


あんじゅ「そしてツバサは、さっき私から直接話を聞いた事によって。」

あんじゅ「その『推測』が『確信』へと変わっていった。そういう流れって訳ね☆」


ツバサ「確信だったのかはともかく、そんな感じではあったわね。ただ…それにしても。 」


あんじゅ「ん?なぁに?」


ツバサ「…改めて驚かされているのよ。昨日…そして今日の、貴女の高坂さんへの態度と行動に。」


あんじゅ「あら、ツバサったら。私とあのコとの事、随分と気にしてるのね?」フフッ

ツバサ「ええ、勿論よ。」

527 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/06(水) 13:22:03 ID:2YrCt/16
あんじゅ「へえー。私のこういう問いに即答なんて、貴女にしては珍しいじゃない。これって明日は大雨警報かしら?」クスッ


ツバサ「その『貴女にしては珍しい』は、むしろ私が『今の貴女』に対して向けるべき言葉だと思うわよ?」


あんじゅ「ふむふむ…其処はそう返して来るのねえ。」


あんじゅ「それなら是非とも、貴女が驚いている『理由』を聞かせてくれるかしら?」

あんじゅ「ツバサがそこまで言うって事は、それだけの何かがあるんでしょうし。」


ツバサ「そうね。その『理由』を説明するのであれば、私の見解からはこうなるわ。」


ツバサ「まずは『常に他人とのパーソナルスペースを、一定のラインで保ち続ける。』」

ツバサ「どんな時であろうと、そのスタンスを絶対的な信条としている『貴女』という人が。」

ツバサ「わざわざ自分の方から、進んで他人と関わろうとした事。」


ツバサ「この点だけを考慮しても、既に十二分の驚きに値するでしょうね。」


あんじゅ「ちょっとぉー?その言い方だと、まるで私が冷徹人間みたいじゃない?」ムスー

528 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/11(月) 06:37:14 ID:yzAKbgbE
ツバサ「私は貴女に纏わる事実とそれに関する意見を、客観的な視点から見た上で述べているだけよ?」

ツバサ「そもそも今の話を最も理解出来る人物は、他の誰でも無く『あんじゅ自身』だと私は思っているわ。」


あんじゅ「むー…そりゃあ、確かに…『私が誰かにここまでするのって、とっても珍しい事なのよ♪』みたいな事とか…」

あんじゅ「自分で、あのコに言ったりはしてたけれど…それにしたって、もう少し言い方があるんじゃないかしら。」ブツブツ


ツバサ「それにね、あんじゅ。」

あんじゅ「…それに、なぁに?」ジトー


ツバサ「貴女が昨日の夜に、あの人当たりの良さでも知られている高坂さんと出会って。」

ツバサ「その高坂さんが、貴女に対して積極的に歩み寄って来た…という話であるのなら、まだ理解は出来るわ。」

ツバサ「でも、実際はそうではなかった。だって歩み寄って行ったのは、貴女の方だったのだから。」


ツバサ「私がさっきの貴女の話から知った、普段の貴女では『考えられない』高坂さんへの数々の行動。」

ツバサ「そして高坂さんの話をしている時の、今日の貴女のとても楽しそうな表情。」

529 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/12(火) 17:36:16 ID:YjtZts6I
ツバサ「『昨日の夜に高坂さんと出会うまでの優木あんじゅ』の事を、それなりに知っている人間なら誰であろうとも。」

ツバサ「これらに対して『驚き』を強く感じるというのは、極めて『自然』な反応であると言えるでしょうね。」


あんじゅ「むぅー…結局のところは、私って『普段は冷たい人間』扱いになってるじゃなーい。失礼しちゃうわねえ、もう。」

あんじゅ「いーい、ツバサ?私だってこう見えても、ガラスの様にデリケートでピュアなハートの『乙女☆』なのよ?」キリッ

あんじゅ「だから余り酷い言い方ばかりされると、当然傷付いちゃう事だってあるんですからねっ?」プンプン


ツバサ「ただ、これはまた別の話になるのだけれど。」


あんじゅ(華麗にサラッとスルーしてくれちゃったわねえ……やっぱりツバサって、本当に侮れないわ。)ムムム…


ツバサ「私としては、まだ他にも気になっている事があるのよ。」


あんじゅ(しかもスルーした相手である私に対して、全くお構いなしで話を進めるこの『強引さ』…これぞ正しくツバサね。)ムゥ…


ツバサ「昨日の貴女が高坂さんに対して、ずっと主導権を握っていたという事は。」

ツバサ「それは『あの高坂さんが、相手の人に一方的に振り回され続けていた』…という意味でもあるわ。」

530 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/12(火) 18:32:17 ID:YjtZts6I
ツバサ「あの『カリスマの象徴』たる高坂さんにも、そんな一面があったというのは少し意外だったけれど。」

ツバサ「同時に私にとっては、実に興味深い情報であり発見でもあったわね。」


あんじゅ(ん…?何だかこれってー、ちょっと面白い流れに…なって来てるんじゃないかしら?)キラーン☆


ツバサ「何しろあの高坂さんったら、私と初めて会った時こそ緊張している感じだった筈なのに。」

ツバサ「その後で私の『貴女達には負けない』宣言を堂々と受けて立った挙句、笑顔でお礼まで言って来たんですものね。」クスッ

ツバサ「正直あの切り返しには、私も驚かされていたのよ。でもそんな彼女に対して、更なる関心を抱いたのも事実だったわ。」スラスラ


あんじゅ「あらあら、ツバサったらー♪気が付けばあのコの事、とっても熱心に語ってるのねえ☆」クスクス


ツバサ「……少し、喋り過ぎたわね。」コホン


あんじゅ「クス♪私は全然構わないわよ?」スッ


あんじゅ「それに今のツバサの本音としては、私よりもあのコの事が気になってるんでしょう?」ツンツン☆プニッ

531 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/12(火) 19:00:35 ID:YjtZts6I
ツバサ「…そこまでは言った覚えは無いわ。」プイッ


あんじゅ「けれど、そう『思ってはいる』のよね?別に隠さなくたっていいじゃない♪」ポン☆


あんじゅ「あ、でもー。貴女の『相棒』である立場の私としては、これって結構な由々しき事態なのよねえ。」

あんじゅ「『ああ…私ったら、このままツバサに捨てられちゃうのかしら?それって、とってもショックだわぁ〜><』」


ツバサ「もう…からかわないで。」ムスッ


あんじゅ「フフ、そんなに照れなくても良いのに☆」スッ


あんじゅ「本当にツバサって、穂乃果さんの事が大のお気に入りなのね♪」


ツバサ「…『穂乃果さん』?」ピクッ


あんじゅ「ええ♪私からは『穂乃果さん』って、そう呼ぶ事になったの☆」


ツバサ「………」

532 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/14(木) 12:27:19 ID:.5YKYiug
あんじゅ「それにね?あのコったら私の事、時々『お姉ちゃん』って呼ぶのよ☆それがまた可愛くって♪」ウフフッ


ツバサ「……高坂さんと、随分親しくなったのね?昨夜から今朝の間に。」


あんじゅ「さあ、それはどうなのかしらね。面と向かって話す機会が出来たのは、何しろ今回が初めての事だったもの。」


あんじゅ「それに貴女も言っていた様に、あのコって誰に対しても人当りが良いコみたいだから。」

あんじゅ「本当は振り回され続けて困っていながらも、何かと合わせてくれていただけなのかも知れないし。」

あんじゅ「珍しく『自分が受け手側になる相手』だったと考えられる、とにかく強引な私に押されながらもね。」


あんじゅ「それでも穂乃果さんと、少しでもお近付きになれてるといいなって。私の希望としては、今もそう思っているの。」


ツバサ「…以前から高坂さんと、時折顔を合わせる程度の機会はあった…という訳では無いの?」


あんじゅ「違うわよ?昨日の学校帰りに、たまたま穂乃果さんと出会ったの。これは本当に偶然だったわ。」

あんじゅ「つまり私と穂乃果さんとの『縁』は、あの時の出会いという形での『接点』から始まった事になるでしょうね。」


ツバサ「…そう。」

533 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/14(木) 13:06:53 ID:.5YKYiug
あんじゅ「ねえ、ツバサ。今の貴女の表情だけどね?」

あんじゅ「私に先を越されて『ちょっと悔しがってる』って、そんな顔してるわよ?」


ツバサ「…何が目的なの?」ジロッ


あんじゅ「あぁーん、またしても酷い言われ方だわぁ。そろそろ私だってー、本当に傷ついちゃうわよ?><」

ツバサ「誤魔化さないで。」キッ


あんじゅ「ちょっとぉ〜。そんな目で睨まないでよ、もう…仕方ないわねえ。」


ツバサ「……言葉が過ぎた事は謝るわ。ごめんなさい。」


あんじゅ「…フフ。私、割と嫌いじゃないわよ?ツバサのそうゆうところも。」


ツバサ「…助かるわ。」


あんじゅ「クス……昨日の夜にね?普段よりも帰りが遅くなった私が、学校を出ようとしてた時に。」

534 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/21(木) 10:26:27 ID:jfOC6d2Q
あんじゅ「『私達』の曲と映像が流れていた外の街頭モニターを、見上げる様に佇んでいたの…穂乃果さんが。」

あんじゅ「その少し儚気な姿が、私には何だか気になったのよ。それにあのコって、実は元より私の興味の対象でもあったから。」

あんじゅ「それで『きっとこれも何かの縁』と思って、とりあえず私から声を掛けてみる事にしたわ。」


あんじゅ「それから二人で、少しの間お喋りをしていたの。ただそうしている内に、段々と楽しくなってきちゃってね。」

あんじゅ「だってあのコったら、とっても面白くて可愛らしいんですもの。普通に話してるだけでも、全然退屈なんてしなかったわ。」


あんじゅ「だから二人で話せば話す程に、このコと『もっと一緒にいたい』って。そう思う様になっていったの。」

あんじゅ「そして私の方から、その場で思い付いたドライブデートに穂乃果さんを誘ったのよ。ちょっと強引に、だったけれどね。」


ツバサ「…昨日の『偶然』の出会いこそが、貴女と高坂さんにとっての『始まり』だった…成る程ね。」


あんじゅ「ええ。あの時の私が、あのコに気付いて声を掛けた事…本当に良かったって、今でも思っているわ。」


ツバサ「…人の『縁』って、不思議なものね。『何時』『何処で』『誰が』『誰と』『何故』『何の為に』…繋がるのか。」

ツバサ「実際に繋がってみて、それが初めて分かるのかも知れない…そんな不確かな要素が、余りにも強いものなのだから。」

535 ◆bK3.D2B8eM:2020/05/21(木) 11:21:09 ID:jfOC6d2Q
あんじゅ「ふむふむ。そう考えてみると、昨夜の私と穂乃果さんとの出会いってー…」


あんじゅ「所謂『運命の出会い』なんじゃないかしら☆」ウフフッ


ツバサ「…貴女がそれを言うと、凄まじいまでの違和感だけが伝わって来てしまうわね。」

あんじゅ「もぉー。本当にツバサったら、私には平気で酷い事言うんだからぁー。」ムゥー


ツバサ「素直に感じたままを言っただけよ。別に他意は全く無いの。」

あんじゅ「むー…ツバサの言い方って、どうも納得が行かないのよねえ。」プクー


ツバサ「気を悪くしたのなら謝るわ。だから…続きをお願い出来るかしら。」


あんじゅ「もう…やり辛いわねえ。急にそうやって素直になるんですもの。」ヤレヤレ


あんじゅ「…それからドライブに行って、二人で色々と話をしていたわ。」

あんじゅ「でも…すぐに分かったのよ。あのコが、ある悩みを抱えていた事に。」


ツバサ「…高坂さんは、何かに悩んでいたの…?」

536名無しさん@転載は禁止:2020/07/21(火) 23:05:45 ID:TRv8Al0o
支援

537 ◆bK3.D2B8eM:2020/07/27(月) 07:53:46 ID:ZuvzNXyE
ご無沙汰しております。そして支援コメントをくださった方、遅くなってしまいましたが本当にありがとうございます。
今現在リアルでの時間や状況の見直しをしており、近日中にまた投稿を再開させて頂ける様にしたいと考えています。
宜しければ無事に再開出来た折には、また改めてお付き合い頂けるなら大変嬉しく思います。
こうして時間が空いてしまっていても支援をして頂けていた事、凄く感謝しております。本当にありがとうございました。

538 ◆bK3.D2B8eM:2020/08/09(日) 10:31:17 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「ええ。元々私が声を掛けた時にも、何だか元気が無さそうな感じではあったの。」

あんじゅ「最もあのコが悩んでると確信してからは、その原因自体が判明するのも早かったけれどね。」


ツバサ「…それで、その悩みの原因って…一体何だったの?」


あんじゅ「そうね…あのコは……穂乃果さんは。」


あんじゅ「自分自身の『女の子』としての魅力に、かなり自信を失いかけていたわ。」


ツバサ「……!」


あんじゅ「ねえ、ツバサ。貴女になら、その理由が…何となく分かるんじゃない?」

ツバサ「……何故、そんな事を聞くのかしら?」


あんじゅ「その問いへの答えは、貴女自身がよく知ってる筈よね…ツバサ。」

ツバサ「………」


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