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穂乃果「千歌ちゃん」千歌「穂乃果お姉ちゃん」雪穂(………)

1 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/13(水) 06:17:46 ID:h4dW1d8.
・雪穂視点(全編)
・穂乃果と千歌は同学年の設定
・他オリジナル改変設定有り
・穂乃果ハーレム要素有り
・キャラ崩壊要素多少有り
・全体的に地の文比率高め
・安心と信頼のご都合主義展開
・全十章(予定)
※SS初挑戦&初投稿です(ネタで原型の一部となる短文を書いた事はあります)
※以前別所で見かけたネタコメをきっかけに妄想を膨らませたものです
※多くのSS作品の影響を受けまくっているためネタ被りが色々あると思います

以上、OKの人はどうぞ宜しくお願いします

376 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 09:38:10 ID:7fu6HE0s
ことり『うん!雪穂ちゃんのアイディア、とっても素敵だよ♪千歌ちゃん、絶対に喜んでくれると思うな♪』

海未 『それにしても、これが貴女からの案だなんて…正直、驚きました。やっぱり、姉妹なんですね…フフ。』

真姫 『まあ、いいんじゃない?私も賛成するわ。それにしても、なかなか粋なこと思いついたわね。』

凜  『凜もさんせーい!すっごく面白そう!よーし、凜も千歌ちゃんに、いいトコ見せるにゃー!』

花陽 『な、なんかこうゆうのって…ドキドキ、するよね…!でも、私も…何だか、楽しみかも…!』

穂乃果『……すごい……うん!すごいよ、雪穂っ!よーし、私も!穂乃果も!全力で頑張るからねっ!!』


雪穂 『……穂乃果、お姉ちゃん……ことりさん……海未さん……』


もう…私は……ずっと、堪えていた涙が……止まらなかった。


雪穂 『……真姫さん……凜さん……花陽さん……っ…ありがとう……ござい…ます……っ…』


だから…せめて……例え、ほんの少しでも……今の、私の気持ちが…伝わってくれる様に……

精一杯に、深く頭を下げて……震えが止まらない声ながらも…感謝の言葉を、懸命に伝えた。

 
そんな私の頭を、穂乃果お姉ちゃんが…笑顔で優しく、撫でてくれた。

私が顔を上げると…先輩のみんなも…笑顔だった。

377 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 09:54:55 ID:7fu6HE0s
ことり『あ、そうだぁ!せっかくだから、また新しい衣装も作っちゃおうかな〜♪久しぶりだから腕がなるよ〜!やんやん♪』

穂乃果『それじゃあ、穂乃果も何か手伝うよ!私にも出来ることあったら、何でも言ってね?ことりちゃん!』


ことり『ホント!?やったあ〜♪じゃあじゃあ、ぜひお願いしちゃうね!穂乃果ちゃん、ありがと〜♪』

海未 『二人共…大丈夫なのですか?もう時間も余り無いですし…それに夏休みとはいえ、私達には、生徒会の仕事も…』


凜  『凜も手伝うよ!』

花陽 『わ、私も・・・!穂乃果ちゃん達よりは、まだ時間あると思うし…何か手伝えること、あると思うから…!』

真姫 『全く…しょうがないわね。私も、手伝ってあげるから…その…感謝しなさいよね…!』


穂乃果『凜ちゃん…!花陽ちゃん…!真姫ちゃん…!(ジーーーン)』


ことり『やったあ〜!凜ちゃんも花陽ちゃんも真姫ちゃんも、ありがと〜!!

    みんなも協力してくれるなら、今からでも大丈夫!絶対間に合うよ♪』


海未 『…ハア…仕方無いですね。それでは…衣装作りの間だけ、生徒会の仕事は…私の方で、出来る限り進めておきますから。』

穂乃果『…海未ちゃん…!(ジーーーン)』

ことり『…海未ちゃ〜ん…(ジーーーン)』

378 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 10:02:45 ID:7fu6HE0s
海未 『た・だ・し!それが終わったら…二人共!最低でも、今までの倍は働いて貰いますので…!いいですね!?』

穂乃果『うんっ!海未ちゃん…ありがとうっ!』

ことり『私も〜!ありがと〜、海未ちゃ〜ん♪』


海未 『…全く、もう……少しは、いつも振り回される私の身にも、なって欲しいです。』


花陽 『…クスクス。海未ちゃん…あんなふうに、言ってるけど……何だか、楽しそうだよね。』

真姫 『そうね。いつもは、ああゆう感じな人ほど…実は結構、素直じゃなかったりするのかも知れないわ。』

凜  『…きっと海未ちゃんも、真姫ちゃんにだけは言われたくないよね(ボソッ)』


真姫 『…ちょっと凜!今、なにか言ったでしょ!』

凜  『真姫ちゃんの気のせいだにゃ(目逸らし)』

花陽 『ま、真姫ちゃん、落ち着いて…!凜ちゃんも…からかっちゃ、ダメだよぉ…!』


穂乃果『みんなーっ!ホントにありがとーーっ!大好きだよ!!ぎゅーーーーーーーーーー♪♪』

ことり『じゃあ、ことりも〜!みんなぁ〜!ことりも大好き〜!ぎゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪』

凜  『あっ!なら凜も凜もー!みんな大好きだにゃ〜〜っ!!ぎゅうううぅぅ〜〜〜〜〜♪♪』

379 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 10:17:34 ID:7fu6HE0s
真姫 『ハ、ハア!?ナニソレイミワカンナイッ!…って、もう…やっ…やめなさいよ…!』

海未 『ほ、穂乃果…!ことりも…!く、苦しい…ですから…!ちょっ…り、凜…まで…!』 

花陽 『ピャアアーー!?…い、息が…できな……ダ、ダダ……ダレカタスケテーーッ!!』
 


雪穂 『(ポカーーーーン)……………プッ!…ククッ……フフ……ハハッ、アハハハ……!』


…ああ…そうなんだ……

この人達だから…μ's、だったんだ……

そして、やっぱり…今も……μ's、なんだ。


その光景が…余りにも、可笑しくて…そして、温かくて……私は、そう思った。

  
そうだ。

だからこそ、私は…

あの人達にも…

380 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 10:32:37 ID:7fu6HE0s
…正直言うと……卒業生の人達にまで協力をして貰うのは、難しいかも知れないと…私は思わざるを得なかった。

あの三人の先輩達は、既に音の木坂を卒業しており…もうそれぞれの自分の道を、自身の力で歩み始めている真っ最中なのだ。

そんな立場の人達にまで…いくら顔馴染みといっても、私のこの我侭に付き合せようとするのは…許される事なのだろうか。


そう考えると私は…自分の気持ちが、少し揺らぎ始めている事に…気付いていた。

でも。だからこそ、思い出そうとした。あの時に託された…言葉と、想いを。

今…こうして弱気になりかけている、私自身を…奮い立たせる為に。


元μ'sの在校生の先輩達が、私の我侭な願いを温かく受け入れてくれた、あの日。

その後で…ことりさんと穂乃果お姉ちゃんが、私に言っていた言葉を……思い出すんだ。もう一度。

381 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 10:42:01 ID:7fu6HE0s
千歌 「……うそ………なん…で……………今……あそこに………いる…のは……………………μ's………だよ…ね……」




ことり『それで、新しい衣装なんだけどね?やっぱり《全員分》作ることにしたんだ〜♪』

穂乃果『みんなで話し合って、そうしようって決めたんだよ。まあ、そうゆう訳だからー……よろしくね、雪穂っ!』



その時の、二人から私への言葉は…たったそれだけだった。

誰の分とも、何人分とも言ってなかった。私に何をして欲しいかも、言ってなかった。

でも、その意志は…想いは……ハッキリと私に…伝わっていた。


……ズルいなあ。もう。

ただ…私も。元より、そのつもりだったから…どの道、同じ事ではあったのだけれど…

まあ、それでも……本当に、ズルいよね……全く。

382 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 11:22:50 ID:7fu6HE0s
そんな、ズルくてイジワルな先輩達の…言葉と想いを、胸に。

私は…何度も首を横に振りながら、自分の中の弱気を追い出して……覚悟を決めた。


それから…卒業生の先輩達一人一人に、何度も連絡を取って…

色々と無理を言ってしまいつつも、何とか全員の都合が付いた、この日。

こうして、三人全員に集まって貰う機会を…遂に得る事が出来た。


そして…余りにも我侭で強引な、私の計画を。

この計画への協力を、私が切に願っている事を。

私が今、どうしても叶えたいと思っている…この気持ちを。


ただ、正直に…在りのままに……三人の先輩へと、伝えた。


私の言葉に真っ直ぐに込められた、その想いを聞いて…

深く強く…頭を下げて…懸命に助けを願う私の姿を見ていた…

その三人の先輩達が、私に出した…その返答は………

383 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 11:33:02 ID:7fu6HE0s
千歌 「…………そんな………どう、して……………μ's……μ's…が…………………μ'sの……9人…が……!」




雪穂 『………え……ほ、本当に……協力して…くれるんですか…!?本当に…また、ステージに……立ってくれるんですか…!!』


にこ 『…千歌は、穂乃果にとっても、あんたにとっても……大事なヤツ、なんでしょ?』

雪穂 『…はいっ!!』


にこ 『フン……だったら……とってもイイヤツに、それに《持ってる》ヤツに、決まってるじゃない。』

雪穂 『……っ………は、い…っ…!』


絵里 『…ねえ、雪穂ちゃん?多分…自分では、気付いてないのかも知れないけど。』

雪穂 『……え…?』


絵里 『今の貴女、以前よりも…すごく良い顔、してるわよ。』

希  『うん、ウチもそう思ってた。それにな?カードも…そう言ってるんや。』


雪穂 『……今の…私が……ですか…?』

384 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 11:41:12 ID:7fu6HE0s
希  『そう……迷いから開放されて…優しさと自信と…決して揺らぐ事のない、とても強い想いに…満たされている……そんな顔や。』

雪穂 『………』


希  『そして、その想いは…ちかっちを通して……雪穂ちゃん達だけやない…

    ウチらにも…いつか眩しい輝きを、見せてくれる…そう告げてるんや。』


絵里 『勿論、純粋に貴女達の力になりたい、というのもあるわ。ただ…実はね。私も、千歌には…何か感じるものがあったの。

    それが何なのかを、私は知りたい。今は、私達が道標となって…あの子の持つ、その輝きが放つ光を…見てみたいから。』


にこ 『まあ、その時にはー、このにこにーの半分くらいは、せいぜい光ってもらわないとねー。

    じゃなきゃ久々のステージなのにー、やり甲斐なくなっちゃうから!にっこにっこにー♪』


希  『にこっちは相変わらずやね。まあ、それはいいとして…雪穂ちゃん。ウチもな…見たいんや。ちかっちだけやない。

    見てみたいんや…ちかっちに、雪穂ちゃんや穂乃果ちゃん、今の音ノ木坂のコ達が、紡いで生み出す…その輝きを。』

385 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 11:52:40 ID:7fu6HE0s
絵里 『そうね…だから雪穂ちゃん。私達も、喜んで協力させて貰うわ。但し…先輩スクールアイドルとして、
  
    後輩達に、そう簡単には遅れを取るつもりはないから。久しぶりに私も…全力でやらせて貰うわよっ!』


にこ 『あったりまえじゃない!雪穂!あんたにも千歌にも、新入り部員たちにも!

    このにこにーとゆう、とても高くて険しい壁を!見せつけてあげるにこ〜♪』


音ノ木坂の卒業生である、にこさん、絵里さん、希さんは…在校生である元μ'sの先輩達よりも、

今までに千歌お姉ちゃんとの交流があった機会は、もっと少なくて…それこそ、片手で数えられる程でしかなかった。


それなのに…この先輩達は……こんなにも、優しくて…こんなにも、頼もしくて……

千歌お姉ちゃんの中にある…確かな「輝き」を…その可能性を……こんなにも、信じてくれた。


私の…無茶で我侭な、この願いを……拒否するどころか…こんなにも、頼もしく…受け入れてくれた……

そんな、本当に素敵な…この先輩達に……ちゃんと、お礼を言いたい私なのに……声の震えは…もう、止まってくれなかった。


雪穂 『……っ……にこさん……希、さん……絵里…さん…っ………本当に……ありが、とう……ござい……ま…す…っ…』

386 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 12:51:45 ID:7fu6HE0s
そして…私が、何とか泣き止んで…落ち着いてから。どんなに忙しい状況であっても、

当日の時間までには、必ず駆けつけてくれる事を…卒業生の三人の先輩達は…約束してくれた。


ただ…それぞれの都合により、ぶっつけ本番のステージになってしまう事に…私は少し、焦りと不安を…感じていた。

元々忙しい人達で、ブランクだってあるのに…このままではリスクも大きく、多くの不安要素が残ったままになってしまう…

どうにか回避する可能性や手段はないかと…私は、思考をフル回転にして探してみるが…それを見つけられずにいた。


そんな私が、一体どうしたものか…と、顔をしかめながら、悩んでいると…


にこ 『あんたねえー…、私たちを誰だと思ってんの?ぶっつけなんて、そんなの楽勝に決まってるでしょ!』

絵里 『そうゆう事ね。大丈夫よ、雪穂ちゃん…心配しないで。安心して見てくれてていいわ。』

希  『そうや。こーんなに楽しそうなステージなんやで?ここはウチらに、ドーンと任しとき!』


三人の偉大な先輩の…改めて伝わってくる、その優しさと…その頼もしさに……

私は…再び流れる涙を、拭う事も忘れて……またも震える声で、もう一度……お礼を言うので…精一杯だった。


…本当に……何て…何て、素敵な人達なんだろうか。

この「μ's」という、スクールアイドルは。この9人の……伝説の、女神は。

387 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 13:41:52 ID:7fu6HE0s
≪音ノ木坂学院 講堂≫


その9人の…全ての女神が…今こうして、この場に集まっている。

この講堂で、これから唯一人の観客となる……千歌お姉ちゃんの目の前に。


今日、この時を…この奇跡のステージを迎える前に。

千歌お姉ちゃんが特に好きなμ'sの曲を、私は日常の会話を通して…既に聞き出しておいてあった。

そう。これから始まるステージは、千歌お姉ちゃん専用のナンバーがリストに組まれている。


ステージの音響、舞台装置、その他全ての準備は、亜里沙と部活メンバーの友達に、

助っ人ならお任せの、ヒデコさん、フミコさん、ミカさん達によって、全てスタンバイ済みと…サインが出ている。

もうサポート役のみんなも、事前の準備を終えていて…スタートの時を、今も待ってくれているのだ。


今、ここにいる…みんなの想いが…一つになって。

きっと…もう二度と、無い筈だった…この幻のステージを……

今宵限り……この八月一日の、この夜だけ……実現させてくれたのだ。


そして、その全ての用意は…もう出来ている。

388 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 14:28:09 ID:7fu6HE0s
だから…さあ、始めよう。

ここに蘇る、最初で最後の…μ's再結成のステージを。


まだ呆然としている、千歌お姉ちゃんの背中に…私は、そっと左手を当てて。

そして…ステージに向けて、右手をかざして…さっきよりも、もっともっと大きな声で。


雪穂 「さあ、千歌お姉ちゃんへ…!ここにいるみんなからのプレゼントだよっ!

    今日だけの…今夜だけのっ……μ's、復活ライブが……今…始まるよっ!!」


そう宣言した私は、ステージの中央に立っている穂乃果お姉ちゃんへと…

今の自分の気持ちを、精一杯に込めた笑顔の後……首を縦に振る。

穂乃果お姉ちゃんは、溢れんばかりの笑顔の後……首を縦に振って、私に返してくれた。


次の瞬間。穂乃果お姉ちゃんは、館内に響き渡る大きな声で、叫ぶ。

この一夜だけ、再び煌く……最高に眩しい輝きへの。


その始まりの合図を。

389 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 14:47:31 ID:7fu6HE0s
穂乃果「よーーし!みんなーー!いっくよーーーっ!!」


穂乃果「1!」

ことり「2!」

海未 「3!」

真姫 「4!」

凛  「5!」

花陽 「6!」

にこ 「7!」

希  「8!」

絵里 「9!」


穂乃果「μ'ーーーs!!」



μ's 「「「「「「「「「ミュージックーー……スターートーーーーーッッ!!!」」」」」」」」」

390 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 15:10:55 ID:7fu6HE0s
千歌 「…ーーっっ!!!………あ……あ、あ……………あ………あ…あ……っ!!」


…千歌お姉ちゃんの、両目からは……大粒の涙が…溢れて続けていた。

でも、その表情は……最初こそ、すぐにでも泣き崩れそうな顔…だったけど……

いっぱいの涙が、零れ落ちるのは…止まらなかったけど……とても、幸せそうな笑顔へと…次第に変わっていった。


それを見て安心した私は…その場を離れて、ステージの手伝いに向かった。


そう。今、始まりを告げた…この奇跡の時間こそが。

ここに集まってくれた、みんなの想いと力と共に。

今の私が、千歌お姉ちゃんへと贈る事の出来る……最高の誕生日プレゼントだった。



ライブは始まった。

たった一晩だけの。たった一人の観客だけへの。

μ'sの……特別なライブが。


『I say〜♪ hey! hey! hey! START:DASH!!〜…』

391 ◆bK3.D2B8eM :2019/03/30(土) 15:17:52 ID:7fu6HE0s
今回は、ここで終了となります。残りあと僅かとなりましたが、次回もどうか宜しくお願いします。
メッセージを下さった方、本当にありがとうございます。このまま最後までお付き合い頂ければ、とても嬉しいです。

392 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 10:57:56 ID:QDzxZXq.
「START:DASH!!」


千歌 『私がμ'sと…初めて出会った曲なの。もう、衝撃だった……それにね、今でも信じてるんだ。

    この時の出会いは…私にとって、きっと…ううん、絶対に。運命の出会いだったんだ…って。』




ステージの手伝いをしながら…私は、ただ圧倒されて……そして…魅了されていた。

これが、本当に……数ヶ月ぶりの…しかも、ぶっつけ本番でのステージ……なのだろうか。




「ユメノトビラ」


千歌 『…ユメノトビラ、ずっと探し続けた……私ね、この曲は特に…歌詞が大好きなんだ。それに、この曲を聴いてると…

    何だか、私にも…素敵な歌詞が書けそうって…そんな気がしてくるの。私…歌詞を書いたことなんて、ないのにね。』




今、ステージで光輝いている9人の女神達は……声も…動きも…そして、その想いも……

その全てが一つになって…途方もなく、大きな力となって……強く、優しく、美しく…この空間を包んでいた。

393 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 11:03:06 ID:QDzxZXq.
「Snow halation」


千歌 『何度もPVを観て、歌も振り付けも覚えて、いっぱいいっぱい練習して、頑張ってマネできるようにしてたんだー。
 
    穂乃果お姉ちゃんのソロパートなんて、特に何度もやってたから…ちょっぴりだけど、モノマネには自信あるの!』




全国のスクールアイドル達の憧れであり…活動終了後の今も、伝説とまで謳われている存在で…

全国の数え切れない程のファン達が、どれだけ望んでも…この9人のステージを目にする事は……もう、叶わない。

その「μ's」が……


たった一人の観客の為に…目の前にいる、たった一人の…千歌お姉ちゃんの為に。

今も汗を流しながら…全力で、歌って。踊って。精一杯に、その想いを…伝え続けている。

394 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 11:17:48 ID:QDzxZXq.
「もうひとりじゃないよ」


千歌 『歌詞と、穂乃果お姉ちゃんの歌声が…とっても優しくて…それが、とっても嬉しくて…私、何度も泣いちゃった。

    寂しい時や、辛いことがあった時には…いつも、聴いてるの。その度にね…いっぱいの元気を、もらってるんだ。』



「SUNNY DAY SONG」


千歌 『μ'sが活動終了しちゃうって、知った時は…ホントに…すごくショックだった。私、その日…ずっと泣いてた。

    でもね。あの日に私も、この曲を…不恰好だったけど…一緒に、歌って、踊って…すっごく、幸せだったんだ…』




千歌お姉ちゃんは、この夢の様な現実を。時間を。この煌く輝きを。想いを。

どんな色で、形で、大きさで。今、その胸の中で…受け止めているのだろうか。

395 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 11:28:42 ID:QDzxZXq.
アンコール「僕たちはひとつの光」


千歌 『歌詞の中にね。μ'sのみんなの…9人の名前が入ってるのが、すっごく素敵なの!

    それに、何だか切ないのに…温かい気持ちになれるメロディが、とっても大好き。』


千歌 『μ'sの、スクールアイドルの、たくさんのものが…ここに、この曲に詰まっているんだって…

    そして…μ'sはいつも側にいるんだって、そう感じさせてくれる…本当に、大切な曲なんだ。』




今、千歌お姉ちゃんは…

見て、聞いて、感じてくれているだろうか。


スクールアイドルの、楽しさを…素晴らしさを…その可能性を……

396 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 11:36:40 ID:QDzxZXq.
だけど……


夢は何時か、目が覚めるもの。


この場にいる誰もが…それを惜しみながらも。

束の間の、この奇跡の煌きと共に…

時間は…決して止まる事なく、過ぎてゆき……


そして…

夢の宴は…舞台は……遂に…


閉幕の時を、迎えた。

397 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/01(月) 11:43:01 ID:QDzxZXq.
今回は短めですが、これで一旦おしまいです。お付き合い頂いた方、ありがとうございました。
恐らく後1、2回程で完結となる予定ではありますが、最後までどうぞ宜しくお願いします。

398 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 02:38:27 ID:C3Xd02Ts
今日、最大の誕生日プレゼントを…最高の形で、千歌お姉ちゃんへと…無事に渡し終えて。

…まだ、さっきまでの余韻に…もう少しだけ、浸っていたい……そんな気持ちを…私はグッと堪える。


ステージの手伝いをしていた亜里沙も、部の友達も…一年生みんなして、目には涙を浮かべてたけど。

でも…みんな笑顔だった。だって、あの奇跡のステージを…後輩である自分達で、見事にサポート出来たのだから。

ちなみに……実は、私も…コッソリと、泣いてたのは……みんなには…秘密にしておこう。


それから少し経った後。私達は全員、千歌お姉ちゃんの前へと集まっていた。

この場にみんな揃っているのを確認してから。今度は、卒業生の先輩達と理事長も一緒に。


  「HAPPY BIRTHDAY DEAR 千歌♪ HAPPY BIRTHDAY TO YOU〜♪」


みんなから千歌お姉ちゃんへと。もう一度、お祝いの歌を贈った。   


千歌お姉ちゃんの顔は…もう涙と汗で、グチャグチャになっていた。

そして…顔を両手で押さえ、下を向いて……嗚咽を漏らしながら…泣いた。

すぐ側にいた私は、そっと千歌お姉ちゃんを宥めながら…持ってきていたタオルで、その涙を拭いた。

399 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 02:48:52 ID:C3Xd02Ts
その後…何とか泣き止んだ千歌お姉ちゃんが、私に一言お礼を言ってから…みんなへの感謝の言葉を、震える声ながらも…懸命に紡いだ。


千歌 「…皆さん……本当に…本当に……ありがとう…ございます。

    こんなに、夢のような…最高の、誕生日を……私にくれて…」


千歌 「……私、今…すごく、幸せです……すっごく、すっごく…幸せ、なんです……

    ここにいるみんなと、出会えたこと…知り合えたこと…仲良く…なれたこと…」


また泣きそうになるのを、何とか必死で堪えて…千歌お姉ちゃんは…続ける。


千歌 「そして…こんな、一生…忘れられない…絶対に、絶対にっ…忘れたくない…

    日本一…ううん…世界一、素敵な……誕生日プレゼントを…もらえたこと…」


千歌 「……みんな…みんっ…な……本当に…本、当…に…っ………ありが…とう……ございっ…まし、た……っ…!」


頑張ってそう言い終えた、千歌お姉ちゃんの両目からは…涙が、また溢れ出していた。

だけど今度は、本当に嬉しそうで…そして、幸せそうな…とても眩しい表情だった。

その感謝の言葉と気持ちを、精一杯に伝えて貰った私達は…そんな千歌お姉ちゃんへと、心からの熱い拍手を全員で送った。

400 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 02:53:41 ID:C3Xd02Ts
さあ。いよいよだ。

今。その時が、来たんだ。


私は…隣にいた穂乃果お姉ちゃんと、顔を合わせて…そして、共に頷いた。

それから私達は、千歌お姉ちゃんの正面に並んで立ってから…二人で一緒に語りかけた。


雪穂 「…でもね、千歌お姉ちゃん。まだ、なんだよ?」

千歌 「…え……雪穂…ちゃん…?」


穂乃果「そうだよ。だって千歌ちゃんは…もっともっと、幸せになれるんだからね!」

千歌 「…穂乃果、お姉ちゃん…?」


私と穂乃果お姉ちゃんは、少し横に移動してから振り返った。そこにいたみんなは、顔を見合わせながら…同時に頷いた。


ことり「千歌ちゃん♪」

海未 「千歌…!」


最初に、同じ三年生で同級生となる二人が、千歌お姉ちゃんに呼びかけた。

401 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 02:57:02 ID:C3Xd02Ts
真姫 「千歌!」

凛  「千歌ちゃーんっ!!」

花陽 「ち、千歌ちゃん…!」


学年では一つ後輩になる二年生の三人が、続いて呼びかけた。


亜里沙「千歌さんっ!」

部員1「高海先輩!」

部員2「千歌先輩!」

部員3「チカ先輩♪」

部員4「ちかっち先輩っ!」


その更に後輩となる一年生達も、次々と呼びかけた。


ヒフミ「「「ちかっちーーっ!!」」」


いつも助っ人として支えてくれる三年生の三人も、揃って呼びかけた。

402 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:05:12 ID:C3Xd02Ts
にこ 「ほら、千歌!」

希  「ちかっちー!」

絵里 「さあ……千歌…!」


頼もしい卒業生の先輩の三人も、後押しする様に呼びかけた。


理事長「千歌さん…いいえ……千歌ちゃん。こんなにもたくさんの人達が、この場所で貴女を待っているの…勿論、私もよ?」


この学校の最高責任者である理事長も、千歌お姉ちゃんが大好きな「一人」として…そう声を掛けた。



千歌 「……わ、私…は…………私……は………」


千歌お姉ちゃんは……もう自分では、どうしたらいいのか、分からない……そんな表情をしていた。

きっと…これまでの様々な記憶と感情が、まるで渦巻く螺旋の如く…ぐるぐると頭と心の中で、駆け巡っているのだろう。


それでも。まだ自分では、気付いてはいなくても…きっと答えは、もう出ている。

そう。あと必要なのは…今、必要なのは……最初の一歩を踏み出す、そのきっかけ。それだけなんだ。

403 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:11:23 ID:C3Xd02Ts
だから。


さあ。仕上げだ。

今日の全ては。


今、この時の為に。


この音ノ木坂に、千歌お姉ちゃんを必ず連れてくる。

私、その為になら。どんな事だってするよって…あの時、言ったよね?

そう。これが私。これが高坂雪穂なんだよ。


だからね?千歌お姉ちゃん。

もう。今の私が、期待してる答えしか。


絶対に……許さないんだからね☆

404 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:20:09 ID:C3Xd02Ts
穂乃果「千歌ちゃんっ!」


千歌お姉ちゃんから右に立つ、穂乃果お姉ちゃん。


雪穂 「千歌お姉ちゃんっ!」


千歌お姉ちゃんから左に立つ、私。  


穂乃果「この学校で…この、音ノ木坂で……」


お姉ちゃんは、右手を差し出す。


雪穂 「私と、穂乃果お姉ちゃんと、ここにいるみんなと……」


私は、左手を差し出す。


そして…このありったけの想いを胸に、私は合図を取って。


雪穂 「……せーーーのっ!」

405 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:35:25 ID:C3Xd02Ts
部全員「「「「「「「「「「「「スクールアイドル、一緒にやってみませんかっ!!」」」」」」」」」」」」



講堂の外にまで響きそうな、大きな声で。

部のみんなと一緒に、千歌お姉ちゃんに呼びかけた。



千歌「ーーーっっ!!!」



…激しく、驚いた顔をした後…

ただ……唖然となる、千歌お姉ちゃん。


今、その表情から察するに…『私、夢でも見ているのかな…?』と…そんな風に感じているのかも知れない。


でも…大丈夫。夢なんかじゃないよ。

それに、心配なんて何にもないよ。


だって。千歌お姉ちゃんには、こんなにも味方がいる。

406 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:42:46 ID:C3Xd02Ts
私がいる。穂乃果お姉ちゃんがいる。ことりさんがいる。

もうすっかり仲良くなった、海未さんが、真姫さんが、凛さんが、花陽さんがいる。

千歌お姉ちゃんが大好きなμ'sの人達だって、こんなにもいるんだよ。


それに、仲良しになった後輩達も。亜里沙がいて、部のみんながいる。

きっと千歌お姉ちゃんなら、他の部員の子達とも、すぐに仲良くなれる。


頼もしい助っ人になってくれる、ヒデコさん、フミコさん、ミカさんがいて、

いつも私達をそっと見守ってくれて、そして支えてくれる理事長がいる。


それとね。三年生からのスタートでも、大丈夫。

ここにいる、にこさんも、絵里さんも、希さんも。

みんなμ'sへは、三年生の途中からでの参加だった。


それでも、あんなに輝いてた。

伝説のスクールアイドルにまでなった。

だから、きっと…ううん、必ず。千歌お姉ちゃんだって、輝けるよ。

407 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 03:49:40 ID:C3Xd02Ts
私の願い。


千歌お姉ちゃんが、この音ノ木坂学院の生徒として…そして、スクールアイドルとして。

楽しい事も苦しい事も。ここにいる私達と一緒に、分かち合ってゆける事。

そして。みんなで一緒に手を取り合って、共に前へ進んでゆける事。


私の夢。


千歌お姉ちゃんと、穂乃果お姉ちゃんと、私。

私達、三人姉妹で。

いつか一緒のステージで、歌い、踊り、眩しく輝く事。


だから、ほら。

千歌お姉ちゃん、一緒に行こうよ。


これから、私達と。


いっぱい、いっぱい…輝こうっ!

408 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 04:06:28 ID:C3Xd02Ts
時間は今も過ぎてゆく。


私とみんなの想いを詰め込んだ、あの呼びかけの後。


千歌お姉ちゃんの目からは…たくさんの涙が…また、零れ落ちて。

だけど。それでも、しっかりと…その顔を上げて。


それから、千歌お姉ちゃんは。


その右手で、

穂乃果お姉ちゃんの右手を取り。


その左手で、

私…高坂雪穂の左手を取って。



私達、一人一人の顔を……ゆっくりと、見渡した。

409 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 04:21:54 ID:C3Xd02Ts
そんな千歌お姉ちゃんの、今の表情は……



千歌 「……ありがとう……」



私も、みんなも、穂乃果お姉ちゃんでさえも…

きっと今までに、誰一人……一度も見た事が無かった位の。



千歌 「…私も……私も……」



ずっと楽しそうで、ずっと嬉しそうだった、

今日という日の中でも……飛び抜けて、一番の。



千歌 「ここにいる、みんなと一緒に……」



たくさんの喜びと、いっぱいの幸せに、満ち溢れていて。


そして…すごく綺麗に……キラキラと、眩しく煌いている………





千歌 「 輝 き た い っ !! 」






最高の「笑顔」だったんだ。







【 終 】

410 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/03(水) 04:29:45 ID:C3Xd02Ts
第十章(最終章)は、これで終わりとなります。

全体としての完結は次回のエピローグという形になりますが、物語の大筋としてはこれで終了です。
ここまでお付き合い頂いた方々、今まで本当にありがとうございました。
願いましては、あと残り一回の最後も見届けて頂ければ、とても嬉しく思います。

411 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/04(木) 22:48:53 ID:VSL.x4A6
遅れたけど今全部読ませていただきましたよー
終わるのはちょっと寂しいけど最後まで楽しみにしてます

412 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 10:20:38 ID:IHhPxEKE
エピローグ 【未来】



雪穂 「あの…今からみんなで、記念写真を撮りませんか?」


部員4「お!それいいじゃん!」

亜里沙「ハラショー!ナイスアイディアだよ、雪穂!」


部員1「そうですわね。折角こうして、皆さんが集まってる事ですし…先輩方も、宜しいでしょうか?」

穂乃果「うん!もちろんだよっ!」

ことり「私も〜!とっても素敵な記念になるよね♪」


部員3「ほらほら♪チカ先輩は真ん中でしょ♪」

希  「そうやで?今日の主役は、ちかっちなんやから!」

千歌 「わっ、とと…!えへへ、うんっ!」


凛  「凛も凛もー!ほらほら、真姫ちゃんも早くー!」

真姫 「ちょっ、ちょっと凛!ソンナニ引ッ張ラナイデッ!」

413 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 10:33:14 ID:IHhPxEKE
にこ 「あんたたちって、ホンット相変わらずねえ……あ、にこはココだにこ〜♪」

絵里 「流石にこね。そのブレなさ…大したものだわ…!」


海未 「全く…こうゆう時の騒がしさは、いつまで経っても変わりませんね。」

部員2「まーでも。その方が私たちっぽくて、いいんじゃないですか?」

花陽 「クス。うん…そうかも。だって、みんな…すごく、楽しそうだから…」


ヒデコ「あ、そーいえばさ。みんなで撮るんだったら、やっぱりカメラの方がいいよね。」

フミコ「えっと、それなら…全員が写れるようにタイマーのヤツ、持って来ようか?」

ミカ 「でも、アレってどこにあったけ。どうしよっか、今からちょっと探しにいってみる?」

理事長「もし校舎の方まで行くつもりなら、保護者という事で、私も一緒に…」


雪穂 「あ、それなら大丈夫です。」


そう言うと、私は上着のポケットから小型カメラを出して。

414 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 10:39:04 ID:IHhPxEKE
雪穂 「私がこれでみなさんに合図して、撮らせて貰いますから。」


シャッターを切る役目を、自ら申し出た。


雪穂 「撮れたら後で現像して、ちゃんとみなさんにもお渡ししますね。」


それが当たり前かの様に、サラッとそう言った私に…少し驚いてからの、みんなの反応は。 

そのままでは撮る役の私が写れないから、という理由で……なら自分が代わりに撮るから…とか。

じゃあ撮る人を交代で何枚か撮ればいい…とか。やっぱりタイマー式を探して持って来よう…とか。


ここにいる誰もが、私も一緒に写れる様にと…幾つもの代案を考えてくれて。

本当に…本当に……みんな、優しい人ばかりで。

でも…だからこそ、だった。


雪穂 「皆さん。気を遣って頂いて…本当に、ありがとうございます。でも…ごめんなさい…

    これは…私の我侭なんです。だから、みなさん…一枚だけ…どうか、お願いします。」


そんな私からのお願いに…みんなは、少し戸惑っている様子だった。

415 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 10:52:42 ID:IHhPxEKE
雪穂 「…私は……今日じゃなくて、いいんです。ううん……今度が、いいんです。」


千歌お姉ちゃんが、穂乃果お姉ちゃんやみんなと一緒に笑っている姿を。その瞬間を。

写真にも…そして、私の胸の中にも…しっかりと、焼き付ける事が出来る。

今の私には…それで充分に過ぎる程の贅沢だった。


穂乃果「……雪穂…」

千歌 「……雪穂ちゃん…」


私の、今の気持ちが…二人のお姉ちゃんには、この言葉を通して伝わった事を…私は肌で感じていた。

だって。私達は三人姉妹なんだから。それぐらいは、ね?


そう。この記念撮影は、これまでの自分自身への…私なりのけじめ。

そして。今、ここにいる私達のこれからへと繋げる為の…ささやかな儀式。


だから私は、今の自分の想いを…ただ在りのままに…みんなへと伝えるのだ。

416 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 10:59:54 ID:IHhPxEKE
雪穂 「…だって……こうしてみんなが、集まって…また…写真を、撮って……

    次は…私も、一緒に……みんなと、写れる…そんな…機会、なんて……」


人前で…素直に自分の気持ちを、表に出すのが苦手だった……私は…高坂雪穂は、今…… 


雪穂 「……これから、だって………いくらでも…あるじゃあっ、ないですか…!えへへ……」


みんなの前で……嬉しそうに、楽しそうに…そして、幸せそうに……笑えて、いるだろうか。



…うん。きっと大丈夫だ。

だって、ここにいるみんな。

誰もが。優しく、温かく。今…笑ってくれている。


だから大丈夫。私は、みんなを信じてるから。

ただ…ちょっとだけ。みんなが、滲んじゃって…見えるけど。

それでも…大丈夫。だって、いっぱいいっぱい。私は、笑えているんだ。

417 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 11:05:45 ID:IHhPxEKE
そうだ。その日は絶対来る。

私が今、切に願っている日は。必ず。


もしかしたら、明後日の穂乃果お姉ちゃんの誕生日パーティかも知れないし、

それとも…今から何年も何十年も、先の日になるのかも知れない。


それでも。

その日は、絶対に来るから。


だから私は。

信じて待つ事が出来るんだ。


その日が来るまで……ずっと、ずっと。




それにね。


今のみんなの顔を見た、私は。

418 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 11:26:11 ID:IHhPxEKE
雪穂 「はーい、みんな笑ってくださいねー。」



またみんなで集まって。その時も、また一緒に…こんな風に、記念写真を撮って。



雪穂 「あっ、端にいる人はー、もう少し真ん中に寄ってください。」



そこに写ってる、みんなの輪の中に。今度は……私も一緒に入っていて。



雪穂 「…それじゃあ、いきますよー!」



その場所にいる私が、とても幸せそうに。今よりも、もっともっと幸せそうに。笑っている。



雪穂 「はいっ、チーーーズッ!!」



そんな未来への…ドキドキと、ワクワクが……さっきから、ずっと。





   カシャッ!


 
 


今だって、もう……止まらないんだからっ!







穂乃果「千歌ちゃん」千歌「穂乃果お姉ちゃん」雪穂(私の二人のお姉ちゃん)







【 完 】

419 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/05(金) 11:54:21 ID:IHhPxEKE
これにて、この物語は全て完結となりました。最後までお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。

ここで初めてのSS投稿をさせて貰う様になってから、特に最初の頃は緊張してばかりだったり、
応援を頂けた時すごく嬉しかったり、投稿中に突然思い立って修正したり、誤字や脱字に名前ミスで何度も凹んだり、
前半飛ばし過ぎたのと体調を崩したのが重なってしまって、後半息切れ気味になってしまったり…
今までに色々な事がありましたが、このSS投稿を通してとても貴重な良い経験をさせて貰えたと思っています。

初めて書いたSS、しかも初の長文、更には書き手である自分の圧倒的力量不足故に、稚拙でチグハグな作品であったと痛い程に自覚していますが、
それらも含めて、色々と至らないながらも何度も励ましを頂けたおかげで、遂にこうして完走する事が出来て…嬉しさと感謝の気持ちで今いっぱいです。
もし機会があれば、また番外編みたいなものを書けたらいいな…とも思っています(いつになるかは分かりませんが…)

今回メッセージを下さった方へ。この最後の投稿前に、とても温かい言葉を頂けて…ものすごく嬉しかったです。
そして…この完結まで見届けて下さった方々、今までメッセージを下さった方々、全ての方々に対して、大変感謝しております。

最後に…これまでお付き合い頂きました、全ての皆様に。もう一度、心からの御礼を申し上げます。本当に、本当にありがとうございました!

420 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/05(金) 12:05:24 ID:PIMp16/M
って、なんで俺くんが!?

421 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/05(金) 17:25:20 ID:jJKvaGpY
作者さん見てるー?
千歌を穂乃果たちと同世代にした上高坂家に住まわせるって前例がなくて正直かなり挑戦的な内容だと思ったけど
特に破綻もなく爽やかにかつ大団円で終わったのは流石です
ほのちか好きの自分としては最後まで楽しめたし、μ's最後の復活シーンは自分も千歌と一緒に感動しました

番外編もそうだけど、次回作あったらこのSSの作者って名乗ってくれたらまた見に行くよー
本当にお疲れさまでした

422 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/05(金) 17:26:59 ID:jJKvaGpY
↑訂正
トリップ付けてるから別に名乗らなくてもよかったね
◆bK3.D2B8eMさん、改めて楽しいSS読ませてくれてありがとねー

423 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/06(土) 00:13:57 ID:HH3TRrnE
とても良かった
濃い部分もありながら読後感も爽やか
素晴らしい
出来たら次回作、楽しみにしています

424 ◆bK3.D2B8eM :2019/04/06(土) 13:22:15 ID:X92KUB02
感想を下さった皆様、本当にありがとうございました。

色々と至らない粗の目立つ作品であったと思いますが、それでも読んで下さった方々から、
こんなにも温かい、勿体無いまでの感想を頂けて…感謝と感激で、気持ちがいっぱいになっています。
それに…まさか次回作の事まで、自分が言って頂けるなんて…正直、考えてもいませんでした。
すごく驚いたと同時に、もう感無量でした。でも、折角そう言って頂けたので…いつか挑戦してみたいです。
そして出来れば、本編では書ききれなかった短編等を仕上げて、またここに投稿させて貰いたいと思っています。
その際に、もしお目に留まる機会がある様でしたら、またお付き合い頂ければとても嬉しいです。

今、ここでSS初投稿をさせて貰って本当に良かったと改めて思っています。もう一度、皆様へ。本当に、ありがとうございました!

425 名無しさん@転載は禁止 :2019/04/07(日) 00:48:31 ID:w44H1blY
まずは初めてで長期に渡って長編を書ききった事、お疲れ様です
プロットだけ練って満足する自分には出来ない事で本当に凄いことです
次回作を楽しみにしています
間を作りたい意図からか三点リーダが多かったのが特徴的な書き方でした


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