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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

1 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)

※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50

2 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/20(日) 10:20:38 ID:5N.c3b1Q
☆この話の登場人物&作中での設定・立ち位置


穂乃果  メインキャラの一人で主人公。偶然の出会いから始まったイメチェンが、次々と騒ぎを引き起こしてゆく。

ことり  メインキャラの一人。ある理由により、姿の変わった穂乃果に大きなショックを受ける事になる。

あんじゅ メインキャラの一人。実家が大金持ちという設定になっており、この話で起きる騒動の火付け役。

海未   この話では主にことりを支えるポジで、ことりの穂乃果への想いを優しく見守る良き理解者。

花陽   穏やか故に振り回され体質で、稀に当の本人も暴走。時折、母性的な顔を覗かせる事もある。

凜    賑やか担当。会話が重くなりかけても明るい空気に変えるムードメーカー。でもたまに毒舌。

真姫   『μ's』の中では最も客観的な視点の役回りで、冷静な意見担当。でもやっぱり時々デレる。

にこ   主にツッコミ役&ご意見番担当。更にアイドルに深く関わる会話のシーンでは、ほぼ独壇場。

絵里   話の進行上でのまとめ役と調整役。派手さは少ない代わりに安定したポジで、全体的にKKE。

希    厨二的台詞&わしわし担当。持ち前の観察眼と洞察力が話の展開を大きく動かしてゆく事も。

3 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/20(日) 10:26:39 ID:5N.c3b1Q
ツバサ  勘が冴えていて頭も切れる役回りで、話の局面ではかなり重要なポジで幾度と関わってくる。

英玲奈  常識人にて苦労人。気紛れなあんじゅと強引なツバサに振り回されて、頭を抱える事も多い。

雪穂   今作では一作目の様な曲者キャラではなく、普通にお姉ちゃん大好きツンデレ妹。ややデレ強め。

亜里沙  大好きな姉や親友の大切な人である穂乃果に、もっと自分とも仲良くして欲しいと思っている。

理事長  南家のシーンにて、ことりの母親ポジとして数度の登場。

高坂母  この話ではチョイ役。出番は、高坂家でほんの少しのみ。

ヒフミ隊 チョイ役で出番も少ないが、影では活躍している役回り。

女性レポ ラブライブTVのレポーターで、例のはっちゃけお姉さん。アキバのシーンでの司会役で登場。

他の人々 シーンによって色々。生徒だったり、偉い人だったり、通行人だったり、観客だったり。


※大まかではありますが、全体としてこんな感じで進行してゆく予定です。

4 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/20(日) 10:32:28 ID:5N.c3b1Q
皆様、お久しぶりです。近々このSS二作目を投稿させて頂く予定となりました。
ラブライブの世界に来てやっと一年程の自分故に、未熟で至らぬ面も多いと思いますが
これからお付き合いしてくださる方々には、どうか温かく見守って頂ければとても幸いです。

それでは、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

5 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/20(日) 16:06:25 ID:TwaaCa5o
お、ほのちか(ゆき)SS書いてた人だね!お久しぶり〜
また更新楽しみに待ってるよ〜

6 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/22(火) 12:26:38 ID:nS5GGFrc
いいからはよかけカス

7 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 04:39:58 ID:9oHv1Vbc
[[ P R O L O G U E ]]







穂乃果『ほら、ことりちゃん!こっちこっちー!』


ことり『ま、まって〜!ほのかちゃ〜ん!』


穂乃果『ほらほら!はやくこないとー、おいてっちゃうよー?』

ことり『お、おいてっちゃいやだよ〜!まってぇ〜!』


ガツッ


ことり『えっ?わっ、わああ〜っ!?』


ぺしゃんっ!


穂乃果『わわっ、ことりちゃんっ!?』


タッタッタ…!


ことり『ふぇ〜ん…いたいよぉ〜…』クスン

8 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 04:47:18 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『ことりちゃん、だいじょうぶっ?ねえ、どこがいたいのっ?』アセアセ

ことり『うぅ…ひざが、いたいの…ころんだときに、ぶつけちゃったから…くすん。』


穂乃果『ひざだね、わかった!どれどれ……あ、すこしあかくなってる!』

ことり『ほのかちゃ〜ん……ふぇ〜ん…』ウルウル


穂乃果『わわっ!なかないで、ことりちゃん!あ…そうだ!』

ことり『くすん……え…?』


穂乃果『よーし、いくよ!ふーっ、ふーっ、いたいのいたいの、とんでゆけー!』

ことり『……あ…』


穂乃果『ふーっ、ふーっ!ふーっ、ふーっ!』

ことり『……ほのかちゃん…』


穂乃果『ふぅーっ、ふぅーーっ!いたいのいたいの、どっかとおくへ、とんでっちゃえーっ!><』

ことり『……えへへ…///』

9 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 04:58:07 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『ふぅーーっ、ふぅーーっ!ふぅーーっ、ふぅーーっ……』
 

ことり『…ほのかちゃん、ありがとう。ことり、もうだいじょうぶだから。』

穂乃果『え?ほんとにっ?』 


ことり『うん。ことりのいたいの、ほのかちゃんのおかげでね?どっか、とんでっちゃった!』


穂乃果『ほんとっ?ことりちゃんっ!』

ことり『うん♪ありがとう、ほのかちゃん!』


穂乃果『わーい!やったやったーっ!』

ことり『くすくす。』


穂乃果『…って、よろこんでるばあいじゃないや!』


穂乃果『ねえ、ことりちゃん。ほのかのせいでころばせちゃって、ほんとにごめん!』

10 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:06:02 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『ほのかね、ことりちゃんといっしょだと、すごくたのしくて。』

穂乃果『それで、いつもとばしすぎちゃって…だから、ほんとにほんとにごめんね?』


ことり『ううん…ほのかちゃんは、ぜんぜんわるくないんだよ?』

穂乃果『でも…』


ことり『あのね。ことりがすぐにばてちゃうのが、だめなんだっておもうの。』

ことり『ことりって、ほのかちゃんとなかよくなるまでは、おそとであまりあそばなかったから。』

ことり『だから、ちょっとはしっただけでも、すぐにくたくたになっちゃうの。』


穂乃果『ことりちゃん…』 


ことり『だから、ほのかちゃんのせいじゃないの。ことりがもっと、つよくならないといけないの。』

穂乃果『…ねえ、ことりちゃん。ほのかのせいで、むりさせちゃってないかな?』


ことり『ううん!そんなこと、ぜったいにないもんっ!』

11 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:14:04 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『わわっ!?こ、ことりちゃんが、おっきなこえを…!?』


ことり『あ…ご、ごめんね?おおきなこえ、だしちゃって…』

穂乃果『あ、ううん。でも、ことりちゃんがおおきなこえだしたのは、びっくりしたけど。あはは。』


ことり『えへへ…それって、きっとね?ほのかちゃんの、おかげなんだ。』

穂乃果『え?ほのかの?』キョトン
 

ことり『ねえ、ほのかちゃん。』

穂乃果『ん?どうしたの、ことりちゃん?』
 

ことり『あのね…?ことり、ほのかちゃんといっしょだと、すごくげんきになれるの。』

ことり『ほのかちゃんとあそんでると、いつもなの。とってもたのしくて、とってもうれしくて。』


穂乃果『そっか、えへへー///』テレッ


ことり『でも、ことりね?ほのかちゃんといまよりも、もっとたのしくあそべるように…なりたいんだ。』

12 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:25:27 ID:9oHv1Vbc
ことり『ほのかちゃんと、いっしょにはしって。ふたりで、いろんなところにいけるように。』

ことり『ことりは、ほのかちゃんにもっともっと、ついていけるようになりたいの。』


穂乃果『ことりちゃん…』


ことり『だから…ほのかちゃんは、そのままでいいの。いまのままで、いてほしいの。』

ことり『ことり、ほのかちゃんにおいつけるように、いっぱいがんばるから。ぜったいに、おいつくから…』


穂乃果『うーん…でもね、ことりちゃん。』

ことり『え?うん…なあに?』 


穂乃果『ほのかだってね。ことりちゃんといっしょにいるだけでも、とってもげんきになれるんだよ?』

ことり『…うん……ありがとう。でも、やっぱり…』 


ことり『ほのかちゃんは、いまよりもっともっと、おもいっきりあそびたいよね?だから、ことり…』


穂乃果『だーかーらっ!』

ことり『ちゅんっ!?』ビクッ

13 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:35:21 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『ことりちゃんは、そんなのきにしなくてもいいのっ!』

ことり『で…でも……』シュン 


穂乃果『ことりちゃんがね?ほのかといっしょだと、たのしいっておもってくれるのとおんなじで!』

穂乃果『ほのかだって、ことりちゃんといっしょだと、たのしいんだよ?とっても、とっても!』


ことり『ほ、ほんとに…?』


穂乃果『もっちろんだよ!ほのか、さっきもそういったよ?』

ことり『う、うん…そうだったけど…』


穂乃果『でも…きょうみたいに、ことりちゃんがころんじゃうのは、もういやだから。』

穂乃果『だからこれからは、ほのかはことりちゃんと、はなれなくてもいいようにするんだ!』


ことり『はなれなくても、いいように…?』 


穂乃果『うん!それはね?ほのかがもっと、ことりちゃんのそばにいればいいんだよ!』

ことり『えっと、それって…』

14 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:43:45 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『あるくときは、ふたりでいっしょに、てをつないで。』

穂乃果『はしるときは、ふたりでいっしょに、てをしっかりにぎって。』


穂乃果『あそぶときは、ふたりでいっしょにできることをして、いっぱいあそぶの!』


ことり『…ほのかちゃん…』 


穂乃果『それにね?ふたりでいっしょに、どこかにいきたいときだって。』

穂乃果『もうさっきみたいに、ことりちゃんをおいていったりなんて、ぜったいしないように!』


穂乃果『これからは、ほのかがことりちゃんのてを、ちゃんとひっぱってくからっ!』パチッ☆
 


ことり『…ほのかちゃん……ことり、すごくうれしい…!』ジーン


穂乃果『ね?それでどうかな、ことりちゃんっ!』ニコッ

15 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:51:21 ID:9oHv1Vbc
ことり『うん…!ありがとう…ありがとう、ほのかちゃんっ!』


ダキッ☆


穂乃果『うわっとと…えへへ。』 


ことり『…あのね、ほのかちゃん。ことり…ほのかちゃんが、だいすき…!』

穂乃果『うん!ほのかもことりちゃんが、だいすきだよっ!』


ことり『ほのかちゃん…ほんとに…?』

穂乃果『うん、ほんとだよ!』


ことり『ほんとに、ほんと…?』

穂乃果『もちろん!ほんとに、ほんと!』 


ことり『じゃあ、ほのかちゃんは…ことりをおいて、どこかにいったりしない?』

穂乃果『え?どうしたの、いきなり。』

16 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 05:58:04 ID:9oHv1Vbc
ことり『ごめんね…きゅうに、こんなこといっちゃって…』

ことり『でも、ことり…こわいの……こわく、なっちゃったの。』


穂乃果『こわい?なにが、こわくなったの?』 


ことり『あのね…こんなにも、ことりとなかよしになってくれた…だいすきな、ほのかちゃんと…』

ことり『もしも…はなればなれに、なっちゃったら……そうおもったら、ことり…』

ことり『すごく、すごく…こわくなって、きちゃったんだ。』 


穂乃果『ことりちゃん…』 


ことり『ねえ、ほのかちゃん…ことりをおいていって、いなくなったりしないよね…?』 


穂乃果『もー!なにいってるの、ことりちゃん!』

ことり『え…?』

17 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 06:11:20 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『そんなこと、ほのかがするわけじゃん!』プクー

ことり『ほのかちゃん…』


穂乃果『だってほのかは、ことりちゃんといっしょがいいんだから!』

ことり『…うん。ことりも…ことりも、ほのかちゃんと、いっしょがいい…!』


穂乃果『えへへ。それなら、だいじょうぶだよね!』

穂乃果『ほのかとことりちゃんは、ずっといっしょにいられるよ!』 


ことり『うん…ほのかちゃん、おねがい…どこにも、いかないで…?』

ことり『おねがいだから…ことりのそばから、いなくなったりしないでね…?』ギュ…  


穂乃果『うん。ほのか、どこにもいかないよ?』

穂乃果『だって、ほのかとことりちゃんは、ずっとなかよしで!』

穂乃果『だからこれからも、ずーっといっしょにいるんだもんっ!』

18 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 06:22:37 ID:9oHv1Vbc
ことり『ほんとに…?ほんとに、ことりといっしょに…ずっと、いてくれる?』

穂乃果『もちろんだよ!おっきくなってもほのか、ことりちゃんのそばにいるよ?』


ことり『ほんとに…ひとりで、とおくにいったりしない…?』

穂乃果『うん、いったりしない。』


ことり『ほんとに…ことりをおいて、どこかにいったり、しない…?』

穂乃果『うん、どこにもいかないよ。』


ことり『ことりね…ほのかちゃんがいてくれないと、だめなんだ…』

ことり『ほのかちゃんがいないと、ことり…もうなにも、できなくなっちゃうから…』


穂乃果『もー。だいじょうぶだって、ことりちゃん!』

19 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 06:31:06 ID:9oHv1Vbc
ことり『…うん。それなら、ほのかちゃん…?』

穂乃果『ん?なあに?』


ことり『ことりと、やくそく…してくれる…?』

穂乃果『うん、いいよ。やくそくする!』


穂乃果『ほのか、なんどもいってるよ?どこにもいかないって。』

ことり『………』 


穂乃果『それに、ずっとことりちゃんのそばにいるって。』

ことり『……うん。』


穂乃果『だから、ことりちゃん。』スッ

ことり『…え…?』

20 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 06:48:02 ID:9oHv1Vbc
穂乃果『ほら、やくそくしようよ!』

ことり『…う、うん。』スッ…


ギュッ!


ことり『あっ…』


穂乃果『これからも、ずーっとずーっと。』

穂乃果『いつまでも、ずーっとずーっと…』ギュッ…


ことり『……ほのかちゃん…///』ギュッ…



穂乃果『ほのかとことりちゃんは、ふたりいっしょにいるよ、って!』







21 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/23(水) 06:58:43 ID:9oHv1Vbc
皆様、改めてお久しぶりです。本日からSS二作目を投稿させて頂いております。
今作は一作目より更に長編となっている為、かなりの長丁場になると思われますが
完結を目指して地道に頑張りますので、気長にお付き合い頂ければ幸いです。
そして本編の投稿前にメッセージをくださった方々、本当にありがとうございます。

それでは、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

22 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/23(水) 08:33:30 ID:wsS.dx3s
過疎板だからコメつかなくても頑張ってくれよ

23 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/23(水) 12:57:40 ID:thw50.sE
楽しみに待ってます

24 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 09:15:43 ID:ILGXhByY
SCENE 1.【UTX高校・出入口付近】


あんじゅ「すっかり遅くなったわねー。」


あんじゅ(学校の用事で遅くなりそうだったから、ツバサと英玲奈には先に帰って貰ったけど…)

あんじゅ(もう日も大分暮れてるし、私も早く帰るとしましょうか。)


あんじゅ(…あら?あそこに居るのは…)

あんじゅ(それに、あの制服は……間違いないわね。)


あんじゅ「それにしても…やっぱりすごいわね、あのコ。」

あんじゅ「ただ立っているだけなのに、何だか自然と目が行っちゃうなんて。」


あんじゅ(側を通り過ぎてゆく人達が、何気に目で追っている…)

あんじゅ(街頭モニターを見上げる様に佇んでいる、あのコの横顔を。)

25 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 09:27:51 ID:ILGXhByY
あんじゅ(そんな視線達に、あのコは気付いてるのかしら…?) 


あんじゅ「…まあ、あの様子だと『NO』でしょうね。」

あんじゅ「だけど…あのツバサがご執心なのも、ちょっと分かる気がするわ。」フフッ


あんじゅ(さて…きっとこれも、何かの縁なのかも知れないわね。)

あんじゅ(フフ。実は私も、あのコには興味あったから…ちょっと声を掛けてみましょっと♪)

あんじゅ(あ、でも。単純に声を掛けるだけだと、イマイチ面白くないわよねー。)


あんじゅ(折角の機会なんだから、此処は何かしらのインパクトが欲しいし。)

あんじゅ(うーん、どうしようかしら…?)


あんじゅ(……!)ピーン


あんじゅ「…よーし♪」

26 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 09:33:50 ID:ILGXhByY
SCENE 2.【UTX高校・街頭ビジョン前】


穂乃果「……ハア…」


穂乃果(……私…)

穂乃果(ずっと前から、もう自分でも…)

穂乃果(とっくに分かってたはず、だったんだけどなぁ……)







穂乃果『…よし、これで全部だよね。』


パタン…トントン


穂乃果『ふぅ〜…やっと終わったぁ〜。』

27 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 09:50:34 ID:ILGXhByY
穂乃果『あ…もうこんな時間だったんだ。終わらせるのに、結構かかっちゃったなぁ。』


穂乃果《今日は一人で頑張ったから、いつも以上に疲れちゃったけど…》

穂乃果《でも、これで明日の生徒会の仕事はお休みに出来るよね。》

穂乃果《それに明日は、部活の練習もお休みだし。放課後の完全休みって、結構久しぶりかも。》


穂乃果《さて、明日の放課後はどうしようかな…?学校が終わったら、みんなで遊びに行くとか。》

穂乃果《それとも…真っ直ぐ家に帰って、たまにはゆっくりするのも悪くないかも。》 


穂乃果《うーん……ま、いっか。明日になってから、その時の状況で決めればいいよね。》


穂乃果『よし…!それじゃ、そろそろ帰ろうっと。』ガタッ


パタンッ


スタスタスタ…

28 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 09:59:33 ID:ILGXhByY
穂乃果『…あれ?あの教室……まだ残ってる生徒がいるのかな?』


一年A『…で、最後はリーダーの穂乃果先輩だけど。あんた達は、どう思う?』


穂乃果《…え?今、私の名前が…?》


一年B『うーん、そうだなあ…』


一年B『可愛いかって言えば、まあ可愛いけど…小動物チックなカンジ?』

一年C『ああ、それ分かる!なんか子犬っぽいし。』

一年D『前に頭ナデられたり、アゴの下ゴロゴロされてたけどさー。アレ、見てて癒されたわー。』
 

一年B『穂乃果先輩っていつも元気だし、すごく人懐っこいよねえ。』

一年D『それに子供っぽいトコも目立つかなー。まあ、そこもカワイイんだけどさー。』

29 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:08:33 ID:ILGXhByY
一年C『行動力もすごいよね、あの人って。ドンドン壁をブチ破っていくイメージってゆうか。』

一年D『そーそー。そのパワフルさに、みんなが付いて行きたくなる感じなんだよねー。』


一年C『なんだかんだで、ちゃんと生徒会長の方もやってるみたいだし。タフだって思うな。』

一年D『んー…何だったかなー。予算会議の時だっけ?生徒会の方で出しちゃったミスを、完璧にカバーしたらしいじゃん。』

一年B『ああ。自分達で代案作って、会議で謝罪と一喝を同時にかまして。それで、その場の全員を納得させちゃったヤツだね。』


一年C『うん。やっぱり明るいとか元気とか、エネルギーの塊みたいな人って感じがするよ。』

一年B『そうそう。あの強烈なカリスマパワーに、みんな惹きつけられるんだろうなあ。』


一年C『噂だとね?あの≪A-RISE≫の綺羅ツバサが、ずっと前から高坂先輩を意識してたらしいんだって。』

一年B『すごいよねえ、それって…』


一年C『それでグループ同士とはいえ、そのツバサに勝っちゃって。今度はラブライブ決勝に出るんだもんね。』

一年B『穂乃果先輩、ぱねえー…』

30 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:22:11 ID:ILGXhByY
一年D『ウチの学校の廃校ナシにさせたのもさー。センパイが≪μ's≫を立ち上げたのが、やっぱ一番デカイよねー。』

一年B『まあねえ。たった数ヶ月で廃校から学校を救っちゃうとかさ?いくら優秀な仲間がいたって、まず普通は出来ないよ。』


一年D『だからー。それをマジでやっちゃう人だから、カリスマって呼ばれてるんでしょーに。』

一年B『なるほど、確かに。』


一年D『ってゆーかさー。さっきから穂乃果センパイの時だけ、武勇伝みたいな話ばっかりになってない?』

一年B『あ、ホントだ。』

一年C『出てくる話がカリスマとか、そーゆーのがほとんどだったからね。』


一年D『…やっぱねー、他のメンバーの人らと比べちゃうとー…』

一年C『うーん…』


一年B『まあ、言いたい事は分かるけど。なんか、穂乃果先輩って……』



一年B『あんまり女の子らしいって感じが、しないんだよねえ。』

31 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:29:44 ID:ILGXhByY
一年D『やっぱ、そうだよねー。』


一年C『私もそう思うかな。カッコイイって思うのは、時々あるんだけどね。』

一年D『それじゃー、ダメじゃんよー。』 


一年B『何てゆうかなあ…やっぱり他のメンバーの人達が、ねえ?』

一年D『魅力的な女のコって感じの人らばっかだもんねー?揃いも揃ってさー。』

一年C『うん、それなんだよね。』


一年B『例えばだけどさ。女の子らしい可愛さだったら、ことり先輩や花陽ちゃんでしょ?』

一年C『そうだね。それに綺麗さと言えば、園田先輩と西木野さんがいるし。』


一年B『本当は女の子らしい的なギャップ萌えの可愛さとかなら、にこ先輩と凜ちゃんかなあ。』

一年D『ああー、それ分かる。そんで色気や大人っぽさだと、絵里センパイに希センパイがいるワケだしー…』

32 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:39:45 ID:ILGXhByY
一年C『うーん…だからどうしても、そっちの印象の方が強いってゆうかね。』

一年B『分かる分かる。わざわざ穂乃果先輩にそうゆうの求めなくても、他のメンバーの人達で充分に足りてる感じ?』

一年D『うん、やっぱそうなるよなーって。あんだけチートクラスのメンツが揃ってると、どうしてもねー。』 


一年C『高坂先輩も色々マジチートなんだけどね。その方向が、そっち系には向かってないってゆうか。』

一年D『まー、スクールアイドルやってるワケだし。ルックスもその辺のコよりかは、全然イイ方なんだろうけどー…』


一年B『でも正直、そっちには目が行きにくいんだよねえ。強キャラ感バリバリにあり過ぎて。』
 
一年D『それなんだよなー。』


一年C『でも、いいんじゃない?そんなヒーローみたいな人だから、あのカリスマ性なんだろうし。』

一年B『まあねえ。穂乃果先輩じゃなきゃ、廃校のストップだって多分なかっただろうからさ。』

33 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:44:26 ID:ILGXhByY
一年C『やっぱり高坂先輩は、今のままでいてくれるのが一番でしょ。』

一年B『だねえ。だって下手にキャラ変えちゃって、それで別物になられてもイヤじゃん?』


一年D『そーだねー。』

一年C『うんうん。』


一年B『だからさ、穂乃果先輩には…』



一年B『無理に女の子らしさを期待する必要とか、別にないよねえ?』

34 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:51:23 ID:ILGXhByY
一年D『そーそー。』

一年C『うん、そうだよねー。』 


カタ…


一年B『…ん?今、何か音した?』

一年C『え?別に聞こえなかったけど…気のせいじゃない?』

一年D『まだ残ってる生徒なんて、せいぜい私らくらいでしょー。』


一年C『風か何かの音じゃない?多分だけど。』

一年B『ああ。なら、そうだったのかも。』






35 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 10:59:36 ID:ILGXhByY
穂乃果「………」


穂乃果(……女の子らしさ、かぁ。) 

穂乃果(…学校を廃校から救う為の、名案のつもりだったとしても…)


穂乃果(女の子らしさなんて、誰からも期待されてなくて…)

穂乃果(そんな事、自分でも最初から分かっていたはずの…そんな私が。)


穂乃果(どうして、自分でやってみようって…そう思ったのかな…?)

穂乃果(どうして…『私』は『スクールアイドル』に、なりたかったんだろう…?)


穂乃果(あの日、あの時に…)

穂乃果(今、立っている…この場所で。)


ソローリ、ソローリ…

36 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:05:39 ID:ILGXhByY
あんじゅ「えいっ♪」ピタ☆
 

穂乃果「ぅうひゃああっ!?」ビクッ


あんじゅ「ウフフ…♪だーれだ?」


穂乃果「えっ、ええっ!?」アセアセ
 

あんじゅ「ちゃんと当てないと〜、離してあげないわよ?」クスクス


穂乃果(…あ、あれ…?この声って……ま、まさか…!?) 


あんじゅ「ほらほら、早く当てちゃいなさいな〜♪」


穂乃果(…や、やっぱり……そう、だよね…?)

穂乃果(多分…間違ってはいないって、思うんだけど…)

37 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:10:34 ID:ILGXhByY
あんじゅ「じゃないと〜…この両手がね?」

あんじゅ「もう少し下の方にある、とっても美味しそうな二つのモノに〜…」


あんじゅ「スススー…って、いっちゃうかも知れないわよ〜?」フフッ


穂乃果(ーーっ!?///)


あんじゅ「はぁい♪あと3つ数えたら、タイムオーバーとなりま〜す☆」


穂乃果(え、ええーっ!?///)


あんじゅ「じゃあ、数えるわよ〜?い〜ち…」


穂乃果(あっ、あわわわっ!?///)アタフタ


あんじゅ「に〜い…」


穂乃果(のっ、希ちゃんじゃあるまいしっ!そそ、それはダメェーーッ!!///)

38 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:15:36 ID:ILGXhByY
あんじゅ「さ〜…」

穂乃果「あっ、ああ、あのっ!!」


あんじゅ「あら?私が誰なのか、分かったのかしら?」クスッ


穂乃果「も、もしかして……えっと…」

穂乃果「あの……優木、あんじゅさん…ですか…?」オソルオソル


あんじゅ「ウフフ…は〜い、せいか〜い♪」パッ


穂乃果「わっとっと…!ふぅ〜…」


あんじゅ「こんばんは、高坂穂乃果さん☆」

穂乃果「えっ?あ…ええっと、その…こ、こんばんはっ!」ペコリ


穂乃果(や、やっぱり…優木あんじゅさん、だったんだ。ああ、ビックリした〜。)

39 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:21:58 ID:ILGXhByY
穂乃果(それにしても…あんじゅさんって、相変わらずとっても綺麗な人だなぁ…しかも、すごく色っぽいし…)

穂乃果(この人も、私と同じスクールアイドルだけど……やっぱり私とは、大違い…だよね。) 


あんじゅ「ねえ、高坂さん?幾らこの辺りが、人通りのある場所だからって言ってもね。」

あんじゅ「貴女みたいな女の子が、こんな時間に一人だけで長居してたら…ダ・メ・よ?」


穂乃果「そ、そうですよね…あはは……何か、その…すみません。」


あんじゅ「クス。特に貴女は有名人なんだし。この辺りの人達にも、顔は相当に知れ渡っているわ。」

あんじゅ「それに貴女は、こんなに可愛らしい女の子なんですもの。だから、もう少し気を付けないとね。」 


穂乃果「…いえ、そんな。私なんて…全然、そんな事ないですし…」


あんじゅ(…?この反応は……何だか、元気無さそうな感じね。)

あんじゅ(こんな時間まで、ここで一人でボーッと立っていたのだし…何かあったのかしら。)


あんじゅ(うーん…ちょっと、気になるわね。)

40 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:30:04 ID:ILGXhByY
あんじゅ「…今日は、どうしたの?もう遅い時間なのに。」

穂乃果「…えっと…その。」 


あんじゅ「貴女がこの時間に一人で此処に居るなんて、ちょっと珍しいんじゃないかしら?」

穂乃果「…はい。そうかも、知れません。」


あんじゅ(…やっぱり、元気が無い様に見えるけど…何か悩み事かしらね…?)


穂乃果「えっと…今日は生徒会の仕事で、帰りが遅くなっちゃって…」

穂乃果「いつもは、海未ちゃんとことりちゃんと一緒に…三人で協力しながら、仕事してるんですけど…」


穂乃果「海未ちゃんは、今日は弓道部の方でも用事があったみたいで…」

穂乃果「ことりちゃんも、ラブライブ決勝用の衣装作りの追い込み中だって…私も知ってたので。」 


穂乃果「それで…二人には私より少し先に、生徒会の仕事の方は上がって貰ったんです。」


あんじゅ(へえ…偶然ね。今日の私と似た感じだったなんて。)

41 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:36:46 ID:ILGXhByY
穂乃果「それで、仕事が終わって……帰り道に、色々と考え事をしてる内に…」

穂乃果「気が付いたら、何故か……この場所まで来ていたんです。」 


あんじゅ「あらあら。学校帰りの女の子が、一人で遅い時間に寄り道だなんて。いけないコね☆」


穂乃果「あはは……そう、ですよね。」


あんじゅ(…明らかに本調子では無さそうね。何だか、調子狂っちゃうわ。)


穂乃果「……多分、なんですけど…」

あんじゅ「…え?」


穂乃果「気付いたら、私がここに来てたのって……今の、この場所が…」

穂乃果「私が『スクールアイドルをやってみたい』って…初めて、そう思った…」


穂乃果「そんな『始まりの場所』だったから、なのかも知れないです。」

42 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 11:54:22 ID:ILGXhByY
あんじゅ「へえ…そうだったの。それって私は初耳ね。」 


穂乃果「はい。実はその頃に…妹が廃校寸前だった音ノ木坂よりも、UTXを受験しようとしてて。」

穂乃果「そのUTXの入学案内の資料を見せて貰った時に、あんじゅさん達『A-RISE』が載っていて…」

穂乃果「それを見てから、私…もう何だか気になって、仕方なくなっちゃったんです。」
 

穂乃果「そしたら、次の日には…本当は苦手な早起きまでして、いつもより家を早く出ていて。」

穂乃果「この学校や『A-RISE』の事を、もっと知りたくて…急いでこの場所まで、来ちゃってました。」


あんじゅ(…なる程。やっぱりこのコの直感力と行動力は、スクールアイドルを始める前からなのね。)


穂乃果「その時に、あの大きなモニターで『A-RISE』の歌を聴いて、踊りを見て…」

穂乃果「そして私…すっごく惹き込まれたんです。私もあんな風に歌って、踊って、輝いて…!」


穂乃果「そして、それを大勢の人に見て貰って。大好きな学校を…音ノ木坂を、廃校から救いたいって…!」


あんじゅ(…!このコ…何て真っ直ぐで、透き通った瞳をしているのかしら…)

43 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:03:40 ID:ILGXhByY
穂乃果「だから…私にとって『A-RISE』は、あの時から…そして、今でも憧れなんです。」 


あんじゅ「…そうだったのね。貴女にそう言って貰えると、私としても嬉しいわ。」 


穂乃果「えっと、その…そんな訳で…」

あんじゅ「……?」


穂乃果「正直に言いますと…実は、ですね。」

あんじゅ「実は…なぁに?」


穂乃果「あの…私、さっきから…まだ、ちょっと緊張してるんです。」

あんじゅ「あら、どうして?」


穂乃果「だ、だって…あの『優木あんじゅ』さんが、今……私の、目の前にいる訳でして…」

あんじゅ「………」

44 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:12:58 ID:ILGXhByY
穂乃果「それに、こうして二人でお話するのって…今日が初めてでしたから。それで、その…えっと。」 


あんじゅ「……プッ。クスクス…フフ、フフフ…!」


穂乃果(わ、笑われちゃってる…!?)ガーン


あんじゅ「フ、フフフ……あ…ご、ごめんなさいね、フフッ…」

穂乃果「……い、いえ…」ドヨーン


あんじゅ「…ふぅ。それにしても…ねえ、高坂さん?」

穂乃果「え…?あ…は、はい…!」 


あんじゅ「おかしな事を言うのね、貴女って。」

穂乃果「へ…?わ、私……何かヘン、でしたか…?」アセアセ


あんじゅ「ええ。だって貴女は…その私のいる『A-RISE』を、倒した人なんですもの。」

穂乃果「……!」

45 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:24:02 ID:ILGXhByY
あんじゅ「そして貴女は、ラブライブ東京都予選で優勝した『μ's』のリーダーで。」

あんじゅ「更には、その『μ's』を立ち上げた創立者でもあるのでしょう?」


穂乃果「…それは……でも…」
 

あんじゅ「だから、少なくとも現状では…ええっと…そうねえ。」

あんじゅ「もう今の貴女達は、私達を超えている存在…というのが世間の評価じゃないかしら。」


穂乃果「え、ええー!?そそ、そんな事は…!」


あんじゅ「はぁーい。高坂さん、落ち着いて?」


穂乃果「あ…!す、すみません。大きな声、出しちゃって…」

あんじゅ「気にしないで。私の方こそ、言い方が悪かったのならごめんなさいね。」


あんじゅ「ただ、決して皮肉で言った訳じゃないわ。本当の事を言ったつもりなの。」

穂乃果「で、でも…」

46 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:32:32 ID:ILGXhByY
あんじゅ「…ありがとう、高坂さん。」

穂乃果「え…?あ、あの……」


あんじゅ「さっきは、あんな言い方になってしまったけれど。」

あんじゅ「貴女の素直な気持ち…本当は、とても嬉しかったの。」


穂乃果「あんじゅさん…」


あんじゅ「イジワルな性分で、ごめんなさいね?」

穂乃果「べ、別に…そんな事は、全然……」


あんじゅ「フフ。私って、いつもこんな調子だから。それでツバサにも、よく怒られるのよ☆」ペロッ

穂乃果「ええっ?えっと…そうなんですか?」


あんじゅ「ええ。最もツバサはツバサで、また強引でね?」

あんじゅ「私も英玲奈も、あのコには別の意味でよく振り回されてるの。」

47 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:38:33 ID:ILGXhByY
あんじゅ「だから『A-RISE』の中で一番大変なのって、実は英玲奈かも知れないわね。」


穂乃果「………」ポカーン

あんじゅ「意外だったかしら?」フフッ


穂乃果「…あ、その……はい。」

穂乃果「ちょっと、ビックリしちゃいました。えへへ…」 


あんじゅ「フフ♪正直なコって、私…ダ・イ・ス・キ☆」


チュッ♪


穂乃果「わ、わわっ!?///ああっ、あんじゅさんっ!?///」


あんじゅ「あら♪リアクションまで、とっても可愛らしいわね☆」クスクス


穂乃果(…ほ…頬に……キ、キス…されちゃった…!///)ドキドキ

48 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:47:35 ID:ILGXhByY
あんじゅ(フフ…こうして二人で話すのは、今日が初めてなのに…不思議ね。)

あんじゅ(何だか私、このコの事が気に入っちゃったみたいだし☆)


あんじゅ(それに…まだ一つ、少し気になってる事もあるのよね。)


あんじゅ(どうして、このコが無意識にやって来たのが…このコにとっての『始まりの場所』だったのか。)

あんじゅ(このコの足が自然と此処に向いたのは、きっと大切な理由があって…)

あんじゅ(そして私は、その理由を知りたがっている……本当、どうしてかしらね。)


あんじゅ(あ…!そうだわ☆)ピーン 


あんじゅ「ねえ、高坂さん?」


穂乃果(…ふぅ〜。ちょっと、落ち着いてきた…)


あんじゅ「高坂さ〜ん?」ヒヨイ

穂乃果「っ!!は、はははっ、はいっ!?」ドキーン

49 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 12:58:29 ID:ILGXhByY
あんじゅ「今日はこの後、何か予定はあるの?」

穂乃果「えっ?あ…い、いえ。」


穂乃果「学校での用事も、全部済んでますし…もう後は、家に帰るだけで…」


あんじゅ「そう、良かったわ。そ・れ・な・ら〜…☆」

穂乃果「……?」


あんじゅ「今から私に、少し付き合ってくれるかしら?」

穂乃果「…へ?」


あんじゅ「車を待たせてあるの。一緒にドライブしながら、私と…デートしましょ?」


穂乃果「…デート…?デート、デート……え、ええっ!?」

あんじゅ「ウフフ♪」

50 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 13:04:55 ID:ILGXhByY
穂乃果「デ…デデッ、デート、ですかっ!?」

あんじゅ「ええ♪」ニコニコ
 

穂乃果「あ、あんじゅさんと…私が…!?」

あんじゅ「そうよ♪高坂さんと私が☆」


穂乃果「どど、どうして急にっ、そんな…デ、デートだなんて…!」アセアセ

あんじゅ「あら…私が相手じゃ、役不足だったのかしら……すごく、寂しいわぁ…」シュン


穂乃果「いいい、いえいえっ!とんでもないですっ!」

穂乃果「私の方こそ、えっと…!何と言いますか、恐れ多いって言いますか、その…!」ワタワタ


あんじゅ「…なら、OKしてくれるのね?」ジー 


穂乃果「そそ、それは…はっ、はい…!」

穂乃果「ふ、不束者ですけど…!どど、どうか宜しくお願いしますっ!」ペコリ

51 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 13:11:13 ID:ILGXhByY
あんじゅ「まあ、嬉しいわ♪じゃあ、早く行きましょう?」


ギュッ☆


穂乃果「…あ…!」

あんじゅ「は〜い、こっちよ☆」ルンルン


穂乃果(あんじゅさんの手…柔らかくて、とっても温かい…)

穂乃果(まるで、優しく包まれてるみたいな…そんな感じが……)


穂乃果「……〜〜っ…///」カアア


あんじゅ(あらあら、赤くなっちゃって。ホントに可愛いわ♪)


あんじゅ(クス。何だか今夜は、とっても楽しい時間になりそう☆)


あんじゅ(だって…そんな予感が、さっきから止まらないんですもの♪)

52 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/24(木) 13:14:42 ID:ILGXhByY
今回は、ここまでとなります。

コメントをくださった方々、どうもありがとうございます。
一作目の時の経験を生かして、今回も完走まで頑張りたいと思っています。

それでは、次回もどうぞ宜しくお願い致します。

53 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/24(木) 16:39:56 ID:i9rc.FYQ
ほのあん…だと…!?

A-RISE絡みならほのツバが王道だと思っていたのに新たなる道に目覚めちまうじゃねーか!最高です

54 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:06:19 ID:GLahDWeM
SCENE 3.【送迎車内・ティールーム】


穂乃果「ホント、さっきはビックリしちゃいました。」

あんじゅ「フフ…ごめんなさいね。貴女の姿を見かけたら、何だかイタズラしたくなっちゃって。」


穂乃果「あはは…まさか、あんじゅさんに『だ〜れだ』ってされるなんて、思ってもいませんでしたから。」

あんじゅ「それって、やっぱり私のイメージじゃなかったのかしら?」


穂乃果「はい。あんじゅさんって、いつも綺麗で、色っぽくって…」

穂乃果「それに落ち着いてる雰囲気が、とっても大人の女性って感じで。」


あんじゅ「まあ♪高坂さんにそう言って貰えるなんて、とっても光栄ね☆」


穂乃果「ほ、本当です…!同性の私から見ても、あんじゅさんはすごく魅力的な女の人だなって。」

55 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:17:09 ID:GLahDWeM
穂乃果「さっきだって、実はお茶目なところもあるって知って…その時は、ちょっと驚きましたけど…」

穂乃果「でも私、それであんじゅさんの事…もっともっと、素敵な人なんだって思うようになりました。」 


あんじゅ「ありがとう。貴女にそう言って貰えて、とても嬉しいわ。」

穂乃果「……いえ…そんな。」


あんじゅ(あらら…やっと少しは元気が出てきたみたいって、そう思ってたんだけど…) 


穂乃果「…あの…あんじゅさん。」

あんじゅ「あら、どうしたの?」


穂乃果「えっと、その……どうして私を、ドライブに誘ってくれたんですか?」


あんじゅ「そうねえ…今日は学校での用事があって、ツバサと英玲奈には先に帰って貰ってー…」

あんじゅ「一通り用事も済んで帰ろうとしてた時に、たまたま高坂さんを見つけてー…」

あんじゅ「それから一緒にお話をしてた高坂さんが、とっても可愛らしかったからー…」

56 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:28:14 ID:GLahDWeM
あんじゅ「それでね。もっと一緒にいたくなったから、思わず連れて来ちゃったの☆」


穂乃果「…へ?」 


あんじゅ「クス♪高坂さん。貴女って、不思議な人ね。」

あんじゅ「私がこんなにイタズラしたくなったり、いきなりドライブに誘ってお喋りしたくなる人なんてね。」

あんじゅ「自分でこう言うのも何だけれど、私の身近な人達の中にだって滅多にいないのよ?」


あんじゅ「だから貴女と一緒にいると、すごく新鮮な気分になれて楽しいの☆」フフッ

穂乃果「そ、そうなんですか…?」


あんじゅ「フフ。実はね?貴女とは機会があったら、いつか二人でお話ししてみたいと思ってたの。」

穂乃果「え…?あんじゅさんが…わ、私と…!?」 


あんじゅ「ええ。だから今日、そんな機会が巡って来てくれた事が…とっても嬉しいのよ、私☆」ニコッ

57 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:34:11 ID:GLahDWeM
穂乃果「…!///そ、それは…あの、どうも…ありがとうございます…//////」カアア


あんじゅ(あらあら、真っ赤になっちゃって♪)クスッ


穂乃果「でも…あんじゅさんみたいな大人っぽくて素敵な人が、私みたいな子に…」

穂乃果「まさか、そんな風に思ってくれてたなんて…ちょっと、驚いちゃいました。えへへ…///」


あんじゅ「あら、どうしてそう思ったのかしら?」


穂乃果「だって、私…あんじゅさんみたいに、綺麗じゃないし…落ち着きもなくて、大人っぽくもないし…」

穂乃果「学年は一つしか違わないのに…大人と子供くらいの差があるって感じが、しちゃいますし…」


あんじゅ「高坂さん…?」


穂乃果「…『μ's』の中でも、私って…そうなんです。」

58 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:52:45 ID:GLahDWeM
穂乃果「ことりちゃんなんて、すごく女の子らしい女の子で…とっても可愛くて優しいですし。」

穂乃果「海未ちゃんは、いつも綺麗で落ち着いてて…だから弓道部でも、後輩の子達に人気があるんです。」

穂乃果「他のみんなだって…一人一人が、ホントに魅力的で…素敵な女の子ばかりで。」 


穂乃果「それに比べて、私って…ただ元気で明るいくらいしか、これといった取り柄もなくって。」

穂乃果「女の子らしい魅力とかなんて…全然っていうか、まるっきり縁がないって言うか…あはは。」


あんじゅ「………」


穂乃果「それは、自分でも分かってますし…なるべく気にしないようにって、そう思ってるつもりなんですけど…」

穂乃果「これでも一応、私も女の子なので…余りにも縁がなさ過ぎると、ちょっぴりヘコむ事もあるみたいで。」


あんじゅ「…高坂さん。」

59 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 11:59:09 ID:GLahDWeM
穂乃果「あ…でも、大丈夫です。そうゆうのは、私のキャラクターじゃないって事も。」

穂乃果「私には女の子らしい魅力なんて、別に誰からも求められてないって事だって。」

穂乃果「流石にそれくらいの事は、ちゃんと自分でも理解してますから。」


あんじゅ「高坂さん。」 


穂乃果「だって私の周りには、とっても魅力的な女の子が何人もいるんですし。」

穂乃果「だから私は、これからも自分の出来る事を頑張っていけば。」

穂乃果「余計な事は何も考えないで、今まで通りに頑張っていれば。それで良…」


あんじゅ「…穂乃果さんっ!」


穂乃果「…え…?」


あんじゅ「…貴女が、女の子として魅力的じゃないなんて…一体、何処の誰が決めたのかしら?」 


穂乃果「………」

60 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 12:21:34 ID:GLahDWeM
あんじゅ「私は貴女の事、とても可愛らしくて魅力的な人だと思ってるわよ?」

穂乃果「……あんじゅさん…」


あんじゅ「これは勿論、一人の女の子としての貴女への話。」

穂乃果「………」


あんじゅ「だから私は、前から貴女とお話してみたかったの。今日だって貴女を誘ったのは、それが一番の理由なのよ?」

穂乃果「………」


あんじゅ「さっきも言ったでしょう?私がそこまでするのは、本当に珍しい事だって。」


穂乃果「…ありがとうございます、あんじゅさん。えへへ…お世辞でも、嬉しいです。」

あんじゅ「お世辞じゃないわ。」 


穂乃果「ううん…いいんです。」

61 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 12:28:06 ID:GLahDWeM
穂乃果「あんじゅさんみたいな素敵な人に、そう言って貰えただけで…私、すごく嬉しいですから。」


あんじゅ「………」 


あんじゅ(…言葉だけでは、響かない…か。)

あんじゅ(きっと今のこのコは、自分で思っている以上に…)

あんじゅ(自分が女の子である事に対して、自信を失くしているのかも知れないわね。)


あんじゅ(……じゃあ、それなら。) 


あんじゅ「ねえ、穂乃果さ…って。これからは、この呼び方でも構わないかしら?」

穂乃果「え…?あ…は、はい…!是非、そう呼んでください…!」


あんじゅ「ありがとう。いきなり言い出した事だったから、OKして貰えて良かったわ。」

62 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 12:39:18 ID:GLahDWeM
穂乃果「そ、そんなの当然ですから…!あんじゅさんに、そう呼んで貰えるなんて…」

穂乃果「私としても、その…とっても、嬉しいですし…えへへ…///」テレッ


あんじゅ(ああ〜、もう…!このコったら、本当に可愛いわね…!///)

あんじゅ(…っと、いけない…!)コホン


あんじゅ「…それで、穂乃果さん。確かこの後は、何も予定は無かったのよね?」

穂乃果「あ…はい。今日、この後は…えっと…もう用事とかも、特にないですけど。」


あんじゅ「そう、良かったわ。それなら…」

穂乃果「……?」


あんじゅ「今日は、私の家に泊まっておゆきなさいな☆」


穂乃果「………はい?」

63 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 12:48:43 ID:GLahDWeM
あんじゅ「さて、まずは〜…穂乃果さんのご自宅への連絡先を、今から私に教えてくれるかしら?」

穂乃果「……えっ?え、えええ〜〜っ!?」 


あんじゅ「は・や・くぅ♪」ツン☆

穂乃果「あ、あああの…!?ははっ、はいぃっ!!」サッ 


あんじゅ「フフ。良いコね♪」ピッピッピ…


あんじゅ「……もしもし、高坂様のお宅でしょうか?私、優木あんじゅと申します。」

あんじゅ「あ、高坂穂乃果さんのお母様でいらっしゃいますか?はい、どうも初めまして。」


あんじゅ「はい……はい……まあ、そうでいらしたんですかっ?」

あんじゅ「まさか私の事を、ご存知でいて下さってるなんて。ええ、感無量ですわ。」


穂乃果「………」ポカーン

64 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 12:54:07 ID:GLahDWeM
穂乃果(い、今……一体、何が…起きてるの…?) 


あんじゅ「ええ…ええ……はい、勿論です。ご信用を頂きまして、感謝の極みですわ。」

あんじゅ「本当にありがとうございます。はい…はい……では、その様に…」

あんじゅ「どうか、ご安心下さいませ。はい……それでは、これにて失礼致します。」プツン  


あんじゅ「さてと、次は………もしもし、私です。」

あんじゅ「今日は大事なお客様を一人、後からお連れするわ。」


あんじゅ「ええ…ええ、そうよ。最高級のお持て成しにしたいから。」

あんじゅ「それで、準備の方を……ええ。宜しくお願いね☆」


穂乃果「………」ボーゼン


あんじゅ「フフ、これでOKね♪」

穂乃果「………」

65 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 13:01:53 ID:GLahDWeM
あんじゅ「穂乃果さん。」

穂乃果「………」


あんじゅ「穂乃果さん?」

穂乃果「………ハッ!?」


穂乃果「はっ、はいっ!!」


あんじゅ「どうしたの?何だかボーッとしてたわよ。」フフッ

穂乃果「す、すみません。突然の流れに、何か置いていかれちゃってたみたいで…あ、あはは。」 


あんじゅ「あら、別に謝らなくてもいいのに。強引に誘ったのは、私なんだから。」クスッ
 
穂乃果「い、いや〜その〜…何と言いますか……面目ないです…///」ポリポリ


あんじゅ(本当、表情がコロコロ変わるわね。見ていて全然退屈しないわ☆)

66 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 13:16:29 ID:GLahDWeM
あんじゅ(…私の知る限りだと、このコはいつも周りを引っ張っていくタイプの筈。)

あんじゅ(でも、だからこそなのでしょうね。引っ張られる側に自分がなる事には、余り慣れていない。)

あんじゅ(それ故に、こんな反応になってしまうのも…穂乃果さんには悪いけど、また魅力の一つなのかも♪) 


あんじゅ「ねえ、穂乃果さん。」

穂乃果「は、はい。」


あんじゅ「私達が二人だけで話す機会が出来たのって、今日が初めてだけど…」

穂乃果「そ、そうでしたね。」


あんじゅ「私、貴女とこうして二人で過ごせる時間がね?自分で想像してた以上に…好きみたいなの。」

穂乃果「え…?」 


あんじゅ「つまりね。私は、穂乃果さんの事が〜…『大好き』って、意味よ♪」パチッ☆


穂乃果「…〜〜っ!//////」カアア

67 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 13:44:00 ID:GLahDWeM
あんじゅ「クス♪ねえ、穂乃果さん。さっきも言ったけどね?」

あんじゅ「普段なら滅多にそんな風には思わない私が、貴女にはそう強く感じているの。」


あんじゅ「それって一体どういう事なのか…分かって貰えるかしら?」 


穂乃果「え、ええっと…それは…」


あんじゅ「それ程までにね?貴女がとっても『魅力的な女の子』って、事なの☆」


穂乃果「そ…そそっ、そんな…!///」


あんじゅ「だから…私としては、そんな貴女に…」スッ…


あんじゅ「もっと、自分に自信を持って欲しいと…そう思ってるわ。」ギュ…


穂乃果「……あんじゅ、さん…///」

68 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 14:06:46 ID:GLahDWeM
あんじゅ「…貴女が自分に自信を持てないのは、現状においても何かの理由があると思うの。」

穂乃果「………」 


あんじゅ「でもね、穂乃果さん。私には…ハッキリと分かるの。」 


あんじゅ「きっと貴女の周りの人達も、それに貴女自身ですらも。」

あんじゅ「まだ誰も気付いていない様な、貴女の女の子としての魅力。」

あんじゅ「そんな魅力を…貴女は、絶対に持っているわ。絶対にね。」


穂乃果「…私が、持っている……女の子としての…魅力…?」 


あんじゅ「ええ、そうよ。だから…」

穂乃果「……?」


あんじゅ「まだ貴女の中で眠ったままの、その沢山の魅力達を…」


あんじゅ「これから私が、全力で引き出してみせるわ☆」

69 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/25(金) 14:12:41 ID:GLahDWeM
今回は、ここで終わりとなります。また次回も宜しくお願い致します。

感想をくださった方、どうもありがとうございます。
滅多に見かけなかった組み合わせなので、少しでも違和感なく出来ればいいなと思っています。

70 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 09:06:08 ID:TS.43EmE
穂乃果「へ…?えっ、えええーっ!?」


あんじゅ「そして、貴女の周りの人達にも。勿論、貴女自身にも。」

あんじゅ「貴女が持ってる本当の魅力を、私がタップリと教えてあげるから☆」


穂乃果「…で…でも…!それは、あの……」

あんじゅ「…不安?」 


穂乃果「だ、だって…そんな魅力なんて……本当に、私にあるのかな…って…」


あんじゅ「あら、それは残念ね。」

穂乃果「え…?」


あんじゅ「まともに話したのが、今日初めての私の言う事なんて…信じて貰えないのかしら?」

71 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 09:32:55 ID:TS.43EmE
穂乃果「そ、そんな事ないです…!確かに二人でお話出来たのは、今日が初めてですけど…」

穂乃果「でも、あんじゅさんは…私の事を励ましてくれて、いっぱい誉めてくれて…私、本当に嬉しかったんです。」


あんじゅ「………」


穂乃果「だから…あんじゅさんは、私にとって…」

穂乃果「とっても優しくて…それに、すごく頼れる人なんだって…」

穂乃果「私、本当に…本当に、そう思ってますから…!」


あんじゅ「…ありがとう、穂乃果さん。」 


あんじゅ(…話せば話す程、知れば知る程に…改めて感じさせられるわね。)

あんじゅ(やっぱり、このコって…すごく良いコじゃない。) 


あんじゅ(でも…これでハッキリ分かった気がするわ。)

72 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 09:47:39 ID:TS.43EmE
あんじゅ(明るい。素直。人当たりが良い。人懐っこいながらも、礼節も身につけている。)

あんじゅ(普段は頼りない面があっても。一度何かを決めたら、それを最後までやり遂げる意思と力を宿す。) 


あんじゅ(人を引っ張って進んでゆく力と、相手にそれを受け入れさせるだけのカリスマ性。)

あんじゅ(人の短所よりも長所を見る事に長け、何よりもそれらを大切にする…恐らくは無自覚で。)


あんじゅ(今までの情報で、私が知っているこのコ。そして今日、このコと直接話している中で感じただけでも…)

あんじゅ(このコには、既にこれ程のものがある。それこそ…大きな器の持ち主であると、強く感じさせるまでに。) 


あんじゅ(そうね…このコは、多感な年頃の可愛らしい『一人の女の子』でありながらも…)

あんじゅ(それ以上に『一人の人間』としての内面的な魅力が、実年齢に対して余りにも突出しているのでしょう。)

あんじゅ(だからこそ周りの人間は、現状のこのコに満ち足りる。『一人の人間』として、もう充分に魅力的な…このコに。)

73 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 10:38:49 ID:TS.43EmE
あんじゅ(それ故に…このコと親しい人達ですらも、なかなか気付かない…いいえ、気付けないのでしょうね。)

あんじゅ(きっと今まで、表に出てくる機会に恵まれていなかったであろう…『一人の女の子』としての、このコの魅力達に。)

あんじゅ(外面的にも、内面的にも…本当は『一人の女の子』としての数多くの魅力を、その身に宿している…『高坂穂乃果』に。)


穂乃果「……んじゅさん…?」 


あんじゅ(最も…それに気付いている人達も、恐らく一部では居るのでしょうけど…)

あんじゅ(それは、きっと…それぞれの形は違えど、このコに強い愛情を持っている様な人…かしらね。)


あんじゅ(でも、これは私の推測だけれど…その人達は、このコの魅力達に気付いていたとしても…)

あんじゅ(このコの前や他人の前では、それを言葉や態度に出す事は…多分だけど、無い気がするのよね。)


あんじゅ(例えば…自分の好意を、他人に知られたくないとか。或いは、独占欲故に周りに目立って欲しくないとか…)

あんじゅ(まあ、その理由は色々とあるのでしょうけど。ただ、全てに置いて共通していると考えられるのは…)

あんじゅ(このコとの関係…つまり、己との繋がりが壊れてしまう事。それを何よりも、恐れているから…じゃないかしら。)

74 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 11:06:22 ID:TS.43EmE
あんじゅ(その事については…そうね。ツバサのこのコへの態度を見ていれば、よく分かるわ。)

あんじゅ(何故ならツバサは、このコの持つ魅力に気付いている一人である事に…まず間違いないのだから。)


あんじゅ(そう。ツバサは…今の穂乃果さんとの関係を、その距離を…絶対に崩そうとはしない。)

あんじゅ(本当は、もっと会いたい。会って話したい。そして、親しくなりたい…そんな想いを、自ら制してまで。)  


あんじゅ(それは、このコにとっての『特別な位置の存在』になる事が、どれ程に困難な道なのかを…)

あんじゅ(あの夕暮れの日に、直接このコと出会う前から…きっとツバサは、知っていたから。)


穂乃果「……んじゅさん……あんじゅさん…?」 


あんじゅ(…多分、今日この機会が生まれた私だからこそ…このコの事を、色々と考えるのかも知れないわね。)


あんじゅ(このコと、ずっと親しかった間柄ではなく。かといって、完全な赤の他人でもなく。)

あんじゅ(それなりの家柄で、それなりの教育を受けて。それなりの知識を得てきながら、それなりの年齢になって。)

あんじゅ(そして今、他人との適度な距離を保ちつつ。それなりに人間社会で、己の立場を確立している…私。)

75 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 11:27:36 ID:TS.43EmE
あんじゅ(そんな私が、今日このコと触れ合って…そして、まだ形はボンヤリながらも…)

あんじゅ(このコに対して、自分でハッキリ認識出来るくらいの『好意』を抱いたからこそ……だから、私は……)


穂乃果「あのー…あんじゅさーん…?」 


あんじゅ「……あ…ごめんなさい。少し、考え事をしちゃってたみたい。」

穂乃果「い、いえ。気付いてくれたから大丈夫です。」


あんじゅ「本当、ごめんなさいね。」


あんじゅ(ふぅ…つい、考え込んでしまっていたわね…気を付けましょう。)


あんじゅ「…外の景色から見て、もうすぐ到着ね。穂乃果さんの荷物は、その鞄だけ?」

穂乃果「あ、はい。そうです。」 


あんじゅ「それなら身軽でいいわね。今日はタップリお持て成しするから、楽しんでいって頂戴☆」フフッ

穂乃果「は、はい…その、ありがとうございます…!何だか、ドキドキしてきちゃいました…!」

76 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:07:15 ID:TS.43EmE
あんじゅ「あらあら。まだドキドキするのは、ちょっと早いわよ?」

穂乃果「え?」  


あんじゅ「だって♪今日のメインイベントは、私に魅力を引き出された貴女の〜…お・披・露・目・なんだから☆」


穂乃果「あ、あはは……どうか、お手柔らかに…お、お願いします…///」ドキドキ


あんじゅ(フフ、緊張してるみたいね…でも大丈夫よ。絶対に、後悔なんてさせないから。)

あんじゅ(人としての内面だけでなく。貴女の『女の子』としての魅力を、世間に知らしめる為に…)

あんじゅ(この私、優木あんじゅが。とびっきりのメイクアップ術で、貴女に自信を付けさせてあげるわ。)


あんじゅ(最も、見た感じでもすぐに分かるけど…もう貴女は、元自体が充分に良いのだから。)

あんじゅ(軽くポイントだけを押さえた感じのナチュラルメイクでも、その効果は大きいでしょうね。)

あんじゅ(あ…でも、それなら。手間の掛からなそうな分は、色々なバリエーションも試してみたいかも♪)


あんじゅ(ウフフ…♪今から、とっても楽しみだわ☆)

77 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:17:11 ID:TS.43EmE





一年B『…ん?今、何か音した?』

一年C『え?別に聞こえなかったけど…気のせいじゃない?』

一年D『まだ残ってる生徒なんて、せいぜい私らくらいでしょー。』


一年C『風か何かの音じゃない?多分だけど。』

一年B『ああ。なら、そうだったのかも。』



一年A『…ねえ、あんた達さぁ。』


一年B『ん?』

一年D『なになにー?』

一年C『どうかしたの?』


一年A『どうもこうもないっしょっ!!』

78 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:24:48 ID:TS.43EmE
一年D『わわっ?ちょっとー、ビックリするじゃんかー!』

一年C『いきなり何なの、もう…!』


一年A『いいから聞きなさい。』ギロッ


一年D『ア、ハイ。』

一年B『ヤバ、ガチギレ手前だ。』ボソッ

一年C『ここは、逆らわずにおこう…?』ボソッ 


一年A『あのさ?質問したのがあたしだから、暫くは大人しく黙って聞いてたけど。』


一年D『はあ。』


一年A『……あんた達ってさ。ホントに、ホンットーに。』


一年B『え、何?』

一年C『……?』

79 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:31:48 ID:TS.43EmE
一年A『穂乃果先輩の事さ……なぁーんにも、分かってないんだねぇ…?』


一年B『えー、そうかなー…?』

一年C『大体合ってると思うけどなぁ。』

一年D『異議なーし。』


一年A『へえー…?なら、見せてあげるよ。まだ所詮ニワカ≪μ's≫ファンのあんた達にも、イイモノをねえ。』フフン


一年B『あー!またニワカって言ったー!』

一年C『自分だけファンクラブの会員だからって、偉そうだぞー!』

一年D『そーだそーだー!』


一年A『うるさいっつーの!悔しかったら、あんた達も会員になればいいだけでしょーが!』


一年D『だってさー…ああゆうのって、手続きとかメンドくさいんでしょー?』

80 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:40:32 ID:TS.43EmE
一年A『だーかーらー。それがニワカだって言ってるんだよ、全く。第一、大した手間なんて掛からないのにさ。』 


一年D『ちぇー。』

一年B『ふーんだ。』


一年C『…で、そのイイモノって何なの?』


一年A『フフ…それはね…?』スッ
 

一年C『え?何かの動画だよね、それ。』


一年A『YES。』ニヤリ


一年C『ん?知らない曲名なんだけど…コレって何なの?』

一年B『…あれ?もしかして、これって…≪μ's≫の曲、とか…?』

81 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:46:52 ID:TS.43EmE
一年A『そうだよ?間違いなく≪μ's≫の曲。』ニヤニヤ 


一年B『…ちょっと待った。私コレ、知らないんだけど…!』

一年C『わ、私も…!この曲って、いつ歌ってたっけ…?』

一年D『うぬぬー、これでも≪μ's≫のライブは一通りチェックしてるのにー。』


一年A『そりゃ、あんた達は知らないでしょ。だって、ライブではやってない曲なんだからさ。』フフッ 


一年B&C&D『『『な、何だってーーっ!?』』』 


一年B『何それ、どうゆうことなのさ…?』

一年C『そんなの、聞いてないんですけど…!?』

一年D『ならばこの動画らしきものは一体、ウゴゴゴ…』
 

一年A『フッフッフー…これはねぇ?CG技術とかも使って、うちの学校で撮った…PVなんだよ。』

82 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 12:57:13 ID:TS.43EmE
一年B『うちの学校で撮った、PV?』 


一年A『そう。要するに≪これサム≫の時と同じって訳。でも一つだけ、大きく違う点が…あるんだよねえー。』フッ…


一年C『大きく違うって…そ、それは…!?』


一年A『クックック。それはねぇ…?このPVを視聴する事が出来る権利、それを持っているのが……』


一年B『…まさか…』

一年C『…もしかして…』

一年D『…ひょっとすると…』


一年A『≪μ's≫オフィシャルファンクラブのメンバー会員のみって事よっ!!』ピシャーン!


一年B&C&D『『『ななっ、なんだってーーーっっ!!?』』』ドドーン!

83 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 13:13:23 ID:TS.43EmE
一年D『マ、ママ…マジですかー!?』

一年C『そんな特典が、まさか存在していたなんて…!』

一年B『知らなかった、そんなの…』 


一年A『まー多分さ、にこ先輩辺りのアイディアだとは思ってるけどね。ファン獲得の為の。』


一年D『…つまりー、どうゆうことだってばよ?』

一年B『あんたは少し頭を使いなって。こうゆうのは、ファンを増やす為の常套手段なんだよ。』

一年C『つまりね?会員限定のPVを用意した事で、会員になる事やPVの価値を高める作戦って訳。』


一年D『あー、なるほどー。そうゆう事だったんだ。』

一年B『しかし…にこ先輩の仕業だとしたら、流石としか。こうゆうテクには、マジで抜かりがない…!』

84 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 13:24:44 ID:TS.43EmE
一年D『それにしてもー…あーもー、マジで悔しいー!』

一年B『くっ…こんな特典があるって知っていれば…!』

一年C『私だって、もっと早く会員になってたのにぃー!』


一年A『だから言ったでしょー?あんたらは、ニワカってさ。』 


一年D『ぐぬぬぬー…』

一年C『…何と言う屈辱…!』

一年B『これが若さか…!』 


一年A『んでさ。このPVなんだけどー……今から、見たい?』チラッ


一年B&C&D『『『『見たいですっ!!』』』

85 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/26(土) 13:37:44 ID:TS.43EmE
一年A『うんうん、やっぱり素直が一番だねえ。ならば、見せて進ぜようー。』


一年B『ははーっ!』

一年D『ありがたき幸せー!』

一年C『このご恩は一生忘れませぬっ!』


一年A『うむ、良きに計らえ。んじゃ再生するから…しっかり見てなよ?』


一年A『特にね。この曲のセンターの穂乃果先輩を。その姿を。』


一年A『絶対に見逃さないように。その目で、しっかりとね…!』






86 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 11:50:18 ID:PfWyFi/U
SCENE 4.【優木邸・あんじゅの部屋】


あんじゅ「夕食の方は、貴女のお口に合ったかしら?」

穂乃果「はい、すっごく美味しかったです!」


あんじゅ「そう、良かったわ。我が家の自慢のシェフに、腕を振るって貰った甲斐があったわね。」


穂乃果「もう、ビックリするくらい美味しくて…えへへ。本当にご馳走様でした!」

あんじゅ「どういたしまして☆そう言って貰えると嬉しいわ。」


穂乃果「あ!それと、お風呂もすっごく広くって…私、それにもビックリしちゃいました!」

あんじゅ「そう?まあ私としては、穂乃果さんと一緒に入りたかったのだけれど。」クスッ


穂乃果「そ、それは…///あの、えっと…す、すみません…!///」

87 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 12:01:58 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「フフ、気にしなくてもいいのよ。」

あんじゅ「でも私、次の機会には楽しみにしているから♪」ニコッ


穂乃果「あ、あは…あはは…///」


穂乃果(…てっきり『冗談よ♪』って、言ってくると思ってたのに…ほ、本気だったんだ…///)


あんじゅ(クス。焦っちゃってる顔も可愛いわねー♪) 


あんじゅ(…さて。夕食も入浴も、もう済んだ事だし…そろそろ始めましょうか。)


あんじゅ「それじゃあ…穂乃果さん。今から始めるから、こっちに来てくれる?」

穂乃果「あっ、は、はい…!」


あんじゅ「はーい。ここに座ってね?」

穂乃果「ええっと…し、失礼しまーす…」

88 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 12:21:25 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。今からは全部、私に任せて頂戴ね☆」

穂乃果「で、でも…何だか、申し訳ない気が…」


あんじゅ「いいからいいから♪私が今から貴女を、とびっきりの美少女にしてみせるわ☆」

穂乃果「え、ええっ!?びびっ、美少女って…!?」


あんじゅ「あら、どうしたの?そんなに慌てる事でも無いでしょうに。」

穂乃果「だ、だって…!流石に、そこまでは難しいんじゃ……元は、私なんですし…」


あんじゅ「えいっ。」ペシッ

穂乃果「あいたっ!?」


あんじゅ「まーだそんな事を言ってるのね。いい?良くお聞きなさい。」

穂乃果「は、はい…」シュン…

89 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 12:33:02 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「貴女はね。本当は今のままでも、充分に美少女と呼ばれていい筈のコなの。」


穂乃果「そ、そんな…幾ら何でも、それは買い被りですよ…」

穂乃果「だって私、そんな風に言われたことなんて…今まで、全然な…」


あんじゅ「シャラーーップ!」ビシィッ!


穂乃果「わわっ!?」


あんじゅ「コホン…いいかしら?まず、私の見立てではね。」

あんじゅ「貴女は外面的要素より、内面的要素が目立ち易いタイプの人なの。」


穂乃果「…え、ええっと…?」

90 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 12:46:40 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「簡単に言うと…そうねえ。容姿、つまり顔やスタイル等よりも…」

あんじゅ「真っ先に性格面で人を惹き付けるタイプ、って事になるわね。」


穂乃果「…そう、なんでしょうか…?」


あんじゅ「少なくとも間違ってはいないと、私は思っているわ。」


あんじゅ「だって貴女は、人の良い所を自然に見つける事が出来る人で。」

あんじゅ「それ故に、誰とでも打ち解けて仲良くなれる人なんですもの。」


あんじゅ「そう。貴女という人は、そんな『人間』としての非常に強い魅力を持っている。」

91 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 13:09:56 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「ただ…その魅力が、貴女は余りにも強過ぎるから。多くの人は、まずそこに意識を奪われるわ。」

あんじゅ「それ故に、貴女の別の魅力にまでは…きっと、目が届きにくくなってしまっていると思うの。」


穂乃果「そ、それは…ちょっと、その……大げさなんじゃ…」


あんじゅ「いいから聞いて。」ジロッ

穂乃果「ご、ごめんなさい…!><」


あんじゅ「そんな貴女だからこそね?ちゃんと『女の子』としても、周りから見て貰う為に…」


あんじゅ「穂乃果さん。今の貴女には、ちょっとした工夫が必要なのよ。」 


穂乃果「ちょっとした…工夫…?」


あんじゅ「そうよ。それは本当に、些細な変化でも良いの。」

92 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 13:23:38 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「例えば…顔に少しだけ、お化粧をしてみたり…」

穂乃果「………」


あんじゅ「私服のバリエーションを、今までよりも増やしてみたり…」

穂乃果「………」


あんじゅ「アクセントとして、髪以外にもアクセサリーを着けてみたり…」

穂乃果「………」


あんじゅ「活発な貴女によく似合っている、今の髪型を…少し変えてみる、とかね。」

穂乃果「…っ…」


あんじゅ「他にも、少し時間が必要になるでしょうけど…言葉遣いや仕草等を変えてみる、なんてのもあるわ。」

穂乃果「………」

93 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 13:55:18 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「その一つ一つによる変化はね。一見、些細な事に思えるかも知れないけれど…」

あんじゅ「それらを上手く生かせれば、とても良い方向への大きな変化となってゆくの。」

あんじゅ「そうして生まれた変化は、女のコの色々な魅力達を…美しく鮮やかに、彩ってくれるわ。」


穂乃果「………」


あんじゅ「それに、女のコってね?いつもの自分を、ちょっと変えてみるだけでも…」

あんじゅ「見た目だけじゃなくて、気持ちまでも…全然変わるものなのよ?」


穂乃果「……私でも…少しは、女のコらしく…変われるんでしょうか…?」


あんじゅ「ええ、勿論よ。貴女は美少女だって、私はそう言った筈よ?」

穂乃果「………」


あんじゅ「私は、その事を教えてあげたいの。まだそれに気付いていない、全ての人達にね。」

穂乃果「…あんじゅさん…」

94 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 14:22:26 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「もしも貴女が気に入らないって感じたなら、遠慮しないでそう言ってくれればいいわ。」

あんじゅ「その時は、すぐに元に戻せばいいだけの事なのだから。本当にそれで済んでしまうだけの事なの。」

あんじゅ「ね?そう考えてみれば、気持ちも少しは楽になるでしょう?」


穂乃果「………」


あんじゅ「だから…もう一度言うわね。お願いだから、私に…任せてみてくれないかしら。」


穂乃果「…あんじゅさんは、どうして、そこまで……私の事を、気にしてくれるんですか…?」


あんじゅ「今日、何度も言った筈よ?私は貴女と一緒にいるのが、楽しくて大好きだって。」

穂乃果「………」


あんじゅ「だから…私は貴女にも、もっともっと楽しく笑って欲しいの。」

あんじゅ「その気持ちに、今まで二人で過ごした時間の長さは…関係なんて無いと思ってるわ。」


穂乃果「………」

95 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 14:36:20 ID:PfWyFi/U
あんじゅ(…不思議よね、本当に。)

あんじゅ(気が付けば…私ったら、いつの間にか…)

あんじゅ(このコの力になりたくて、こんなにも一生懸命に…なっているのね。)


あんじゅ(穂乃果さん。本当に貴女って、とっても不思議な人よ…?)


穂乃果「………」

あんじゅ「………」


穂乃果「……あんじゅさん…」

あんじゅ「……ええ。」


穂乃果「…ありがとうございます。」

あんじゅ「…いいのね?」


穂乃果「……はい。」

96 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 14:46:03 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「…良かった。」


穂乃果「じゃあ、その…どうぞ、宜しくお願いします…あんじゅさん…///」モジモジ

あんじゅ「……!」


穂乃果「…?あんじゅさん…?」ウワメヅカイ


あんじゅ「え、ええ。安心して、私にドーンと任せて頂戴ね?」


穂乃果「はい…!///」ニコッ

あんじゅ「っ!///」ドキッ


穂乃果「あんじゅさんって…本当に優しくて、とっても頼もしくて…」

あんじゅ「そ、そう…?ありが…」

97 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 14:54:54 ID:PfWyFi/U
穂乃果「何だか、私の『お姉ちゃん』みたいですね。えへへ…///」


あんじゅ「ーーーっっ!!?」ドドーン


あんじゅ(…なっ……お姉…ちゃん…?)

あんじゅ(私が、穂乃果さんの……お…お姉ちゃん…!?)


あんじゅ(…い、今までだって…後輩のコに『お姉様』と呼ばれた事は、何度もあったけれど…)


あんじゅ(私の事を……お、『お姉ちゃん』だなんて…そう呼んだのは……)

あんじゅ(このコが…穂乃果さんが……は、初めて…だわ…!)


あんじゅ(……『お姉ちゃん』→『私のお姉ちゃん』→『あんじゅお姉ちゃん』……)


あんじゅ(………あ……いいかも……//////)トローン

98 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 15:05:12 ID:PfWyFi/U
穂乃果「あ…ご、ごめんなさい!急に『お姉ちゃん』なんて呼ばれても、困りますよね…!><」


あんじゅ「えっ?あ……ああー…そ、そうねえ…!」

あんじゅ「べ…別に、そうゆうのも……い、いいんじゃないかしらっ?」


穂乃果「ほ、本当ですか…?///」キラキラ&ウワメヅカイ

あんじゅ「ーーっ!!///」キュン 


あんじゅ「ほ、本当よっ?ほらっ、ええっと……お……おっ…」

穂乃果「…?お…?」


あんじゅ「『お姉ちゃんに、まっかせなさーい!』…な、なんてね…!?」


穂乃果「………」ポカーン

99 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 15:18:48 ID:PfWyFi/U
あんじゅ(…は、外しちゃったのかしら…!?///)


あんじゅ(…って言うよりもっ!///)

あんじゅ(さっ、さっきから何をやってるのよ私はっ!?///) 


穂乃果「……プッ!クス…クスクス!」


あんじゅ(ほ、ほらぁ!笑われちゃったじゃないのっ!///ああ〜もう、私ったらぁ〜っ!///)


穂乃果「クスクス……あんじゅさんって、本当に優しいんですね。」

穂乃果「私、それを知る事が出来たのが…今日一日で、一番嬉しかったです!」


あんじゅ「そ、そう……ありがとう///」

穂乃果「はい!」ニコニコ

100 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 15:26:52 ID:PfWyFi/U
あんじゅ「じゃ、じゃあ…そろそろ、始めるわよ?///」アセアセ


穂乃果「うん!『あんじゅお姉ちゃん』♪」



あんじゅ「」ズガガーーン



穂乃果「な、なんちゃって…!//////」 


穂乃果「って、あれ…?あの、あんじゅさん…?あんじゅさーん…?」


あんじゅ「………」


穂乃果「ど、どうしちゃったのかなぁ…?ええっと、あんじゅさーーん?」


あんじゅ「ナンデモナイノヨナンデモ」


穂乃果(何でことりちゃんみたいにっ!?)ガビーン

101 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 15:50:51 ID:PfWyFi/U
あんじゅ(………)

あんじゅ(………)

あんじゅ(………ハッ!?)


あんじゅ(…わ、私が…この私が……『お姉ちゃんにまっかせなさーい!』…ですって…!?)

あんじゅ(ほ、本当に…信じられないわ…!まさか、こんな言葉が…自分の口から出てくるなんて…!!///)


あんじゅ(それに、それに…!)

あんじゅ(あっ、ああ…あんじゅ、お…お姉ちゃん…だなんて…!!//////)


穂乃果「…あんじゅさん?」キョトン

102 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/27(日) 16:03:12 ID:PfWyFi/U
あんじゅ(…この私、優木あんじゅが…こんなにまでも、振り回されるだなんて…!)

あんじゅ(私自身ですら、今まで知らなかった…そんな自分の一面までも、引き出されてしまうなんて…!)

あんじゅ(今日、初めて二人で過ごした…この数時間で、その僅かな時間で…この私が、こんなにも…!)


あんじゅ(…ええ、そうね。今、改めて…)

あんじゅ(そして、身に刻まれる程に…思い知ったわ……)


穂乃果「??」


あんじゅ(『高坂穂乃果』……なんて恐ろしいコッ!!)






103 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/30(水) 16:02:18 ID:z.PfCFrU
あんじゅ「…さて、こんな感じで良さそうね。」

穂乃果「………」


あんじゅ「穂乃果さん、後少しで完成よ?」

穂乃果「………すぅ〜……すぅ〜……」


あんじゅ「クス。疲れて眠ってるみたいね…キュートな寝顔♪」

あんじゅ「それに綺麗な顔立ちしてるのよね、このコって。最初に思ってた通りだったわ。」


あんじゅ「全く。こんなに素敵な女のコの魅力に気付かないなんて。」

あんじゅ「世間は見る目の無い人達ばかりなのかしらねえ。本当、嘆かわしい事だわ。」


あんじゅ「…それにしても。」


あんじゅ(さっきは、本当に危なかったわ…)

あんじゅ(身をもって知るというのは、正にあの事だったわね。)

104 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/30(水) 16:44:57 ID:z.PfCFrU
あんじゅ(あんなのを素で、しかも唐突に目の前でやられてしまったら。)

あんじゅ(女の子らしさがどうとか、ルックスがどうとか…)

あんじゅ(そうゆう事を気にする余裕なんて、吹き飛んでしまいそうになるんですもの。)


あんじゅ(だって…そんな次元なんて、とっくに超えてしまって。)

あんじゅ(このコという『存在』そのものに、相手は魅了されてしまうのだから。)


あんじゅ(でも…確かに、その点を考えてみるのであれば。)

あんじゅ(このコの別の魅力までには、気付けない人が多いというのも…)

あんじゅ(それはそれで、現状では止むを得ない事なのかも知れないわね。)


あんじゅ(それでも…このコが、そんなコだからこそ。)

あんじゅ(このコの『一人の女の子』としての輝きだって、ちゃんと世に知らしめたい。)


あんじゅ(今の私は、そうしたいと強く思っている。このコの為にも…どうしても。)

105 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/30(水) 16:59:25 ID:z.PfCFrU
あんじゅ(フフ…これからは私も、ツバサをからかったりなんて出来なくなりそうね。)


あんじゅ「…さて。これで出来上がり♪」


あんじゅ「うん♪我ながら上出来ね。結い目も完璧だし、惚れ惚れしちゃう☆」 


あんじゅ「最も、ここまで見事な仕上がりになってくれたのはー…」

あんじゅ「素材が極上の女の子だったから♪なのだけれどね☆」フフッ


あんじゅ「さてと。それじゃ最後に、全体の確認をしてみましょうか。」


穂乃果「…すぅ〜……すぅ〜……」


あんじゅ「さぁ、どれどれ〜…?」


穂乃果「…すぅ〜……すぅ〜……」 


あんじゅ「………」

106 名無しさん@転載は禁止 :2019/10/31(木) 03:38:13 ID:s86qlwRo
何黙ってるねん

107 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 06:55:37 ID:/Ol2gCk6
穂乃果「…すぅ〜……すぅ〜……」


あんじゅ「………」


穂乃果「…すぅ〜……すぅ〜……」


あんじゅ「………これは……予想以上ね。」


穂乃果「…すぅ〜………」 


あんじゅ「……いいえ…違うわ。」


穂乃果「…すぅ〜………」


あんじゅ「…これはもう、そんな生易しい話じゃない……驚いたわ。」


あんじゅ(…自分でメイクアップを施しておいて、こう言うのも何だけれど。)

あんじゅ(穂乃果さんの持っている筈の魅力を、上手く引き出す為の意識はしていたとはいえ…)

108 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 07:16:28 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(この難度と手間のメイクで、このレベルまでガラリと印象を変えてしまえる人なんて…)


あんじゅ(今のスクールアイドル……いいえ。)

あんじゅ(プロの世界で活躍している、人気アイドル達の中にだって…)

あんじゅ(果たして……何人いるのでしょうね。)


あんじゅ(……以前から、少し気になっていた事があるわ。)

あんじゅ(そして今、このコの姿を目の前にして……改めて、それを感じているけれど。)


あんじゅ(まさか、このコって…もしかしたら……)


あんじゅ(例の『怪物級(モンスター)』…だったり、するのかしら。)


あんじゅ(日本語で『偶像』を意味する『アイドル』。)

あんじゅ(そのアイドルの世界においても、ごく稀に現れる存在で…)

あんじゅ(この呼称を知る人々には、こう呼ばれている…それが『怪物級(モンスター)』。)

109 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 07:43:26 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(『怪物級(モンスター)』。その定義は、まだ完全ではないけれど…えっと、確か現状では…)

あんじゅ(十年に一人…時には百年に一人とも言われる、卓越した天性の才を授けられた…そんな人の事で。)

あんじゅ(例えば…スポーツ界で稀に現れる様な、たった一人で何万人もの観客を集めてしまう選手も…その可能性が高いとか。)


あんじゅ(まあ、これはあくまで可能性としての一例に過ぎないけれど。その基本的な考えとしては…)


あんじゅ(この広大な世界の様々な分野の場へと、極めてレアなケースで現れて。)

あんじゅ(そして、常識を超えたモノを内に宿した『イレギュラー』とも称される存在で。)

あんじゅ(その中でも、特に可能性が高いと言われているのが…『理屈抜きで周囲を魅了してしまう人』。)


あんじゅ(まだ不明慮な点も、色々と多いらしいけれど…今の時点では、こんな感じでの解釈だった筈よね。) 


穂乃果「…すぅ〜………」


あんじゅ「…『怪物級(モンスター)』…ね。」

110 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 08:05:03 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(我ながら、突飛な考えだって事は…自分でも分かってはいるけれど。)

あんじゅ(でも…もしも。このコを『それ』という存在だと、仮定するのであれば。)

あんじゅ(今日までのこのコに対しても、その説明は容易となってくると…正直、そう思えるのよね。) 


あんじゅ(『アイドル』とは『偶像』。それは本来、『人』から崇拝される…人ではない存在。)

あんじゅ(それならば『人』が『偶像』として、自分と同じ存在である人々から崇拝されるには?)

あんじゅ(その為には、数多くの他人よりも秀でた要素が。そんな絶対的な『何か』こそが、必須条件となるわ。)


あんじゅ(それには、様々な形が有る筈だけれど…もし私達の様な『若い女性』であったのならば。)

あんじゅ(最も多くて分かりやすい記号であり、そして『武器』になると考えられるもの…それは外観的要素。)

あんじゅ(主に、他者から見て優れた容姿。これである事には、きっと間違いないでしょうね。)

111 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 08:28:47 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(つまり…顔やプロポーション等で、もしも何か秀でているものがあるのなら。)

あんじゅ(その『偶像』となり得る『若い女性』に対しての、人々の好みこそは十人十色ではあっても。)

あんじゅ(目に叶った者達さえ、その中にいたのであれば。そこから『支持』という名の『崇拝』を受ける事は、充分に可能になる。)


あんじゅ(故に自らを『アイドル』で在ろうとするコには、この要素を強力な武器として磨く者が多い。)


あんじゅ(だけど…このコはそうじゃない。『アイドル』で在る為に、自分のルックスを磨くとか。)

あんじゅ(或いは、歌やダンス等の他の何かを売りにするとか。元より、そういった概念を必要としていない。)


あんじゅ(だってこのコは、特別な事は何もしなくても。それでも、人を惹き寄せるものを持っていて。)

あんじゅ(ただ自然体にしているだけで、自分の周りには人が集まって来る…そんな存在なのだから。)


あんじゅ(…容姿等の外面的魅力を必要とされる前に、ただ在りのままでも人を惹き付ける存在…か。)

あんじゅ(自分でそう考えていながら、こう言うのもなんだけれど。)

あんじゅ(それって実際には…とても難しい事なのよね。) 


穂乃果「…すぅ〜………」

112 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 09:02:51 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ「…本当…魅入ってしまうわね。よしよし。」ナデナデ…


穂乃果「…すぅ〜……ん……にへら〜………すぅ〜……」


あんじゅ(……可愛い…///)


あんじゅ(…そう言えば。以前ツバサがこのコ達を学校に連れて来た時に、英玲奈が言ってたわね。)

あんじゅ(『μ's』の9人全員が集まっている中でも、このコは尚も光を放っている…カリスマ性って。)


あんじゅ(それって…『偶像(アイドル)』の本来の意味に限りなく近い『性質』とか。)

あんじゅ(或いは『偶像(アイドル)』の『本質』そのもの…とか。)

あんじゅ(もしかしたら…そう言えてしまうものでも、あるのかしら…?)


あんじゅ(…でも、本当にそうだとしたなら。)


あんじゅ(元より『アイドル(偶像)』の『怪物級(モンスター)』なのかも知れなくて。)

あんじゅ(そして…これまで隠れていた、歳相応の女性としての外面的魅力までもが…ようやく表に開放されて。)

113 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 09:24:08 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(今この瞬間でも、その魅力達でこんなにも眩しく溢れ返っている…そんな、このコが。)

あんじゅ(もしも世の人々の前に、このままの姿で現れたとしたなら。)


あんじゅ(このコの周りの世界は…そして、このコの外の世界は…)

あんじゅ(一体……どうなるのかしらね?) 


穂乃果「……ん…」


あんじゅ「…いけないわね。またやってしまったわ。」

あんじゅ「どうもこのコの事となると、ついつい思考モードに入ってしまうみたいね。」


あんじゅ(何にしても…ええ、本当は分かってる。)


あんじゅ(このコの…穂乃果さんの世界は、これから大きく変わってゆくわ。)

あんじゅ(その激しいまでの変化に、誰よりも穂乃果さん自身が驚く程に。)

あんじゅ(そう…既に私は確信している。大きな変化は、必ず起きるわ…必ず。)

114 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 09:41:18 ID:/Ol2gCk6
穂乃果「…ん……ふわぁ〜……」


あんじゅ「あら。そろそろ、お姫様のお目覚めかしら?」


穂乃果「…ふぅ〜……ん…?あ、あれ…?私……」キョロキョロ


あんじゅ「おはよう、穂乃果さん☆」


穂乃果「…あ……ご、ごめんなさい…!私ったら、寝ちゃってたみたいで…えっと、その…!」アセアセ


あんじゅ「フフ、別に気にしなくていいわよ。それに可愛い寝顔も、じっくり見せて貰えたし♪」

穂乃果「え…?あ、あの…///」 


あんじゅ「欠伸も、とってもキュートだったわよ♪」フフッ

穂乃果「〜〜っ//////」カアア


穂乃果(は、恥ずかしいよ〜!//////)

115 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 09:50:43 ID:/Ol2gCk6
あんじゅ(やっぱりこのコ、自分が受けに回るとテレ屋さんなのよね。そんなところも、すごく可愛いわ♪)

あんじゅ(クス。攻めでも受けになっても、こんなに魅力的だなんて。本当、ズルいわよねえ?)


あんじゅ「さて、穂乃果さん。もう最後の仕上げまで、全部済んでるわよ☆」

穂乃果「あ…は、はい。」


あんじゅ「貴女らしさを失くさない様に意識しつつ、出来る限り自然な感じにしてみたわ☆」

穂乃果「あ、あの…ありがとうございます。」


あんじゅ「あら、お礼を言うのはまだ早いわよ?だって貴女にも、気に入って貰わなくちゃダメなんだから。」

穂乃果「あはは…そ、そうですね。」


あんじゅ「さあ、鏡を見てごらんなさいな。」

穂乃果「は、はい…!」

116 ◆bK3.D2B8eM :2019/10/31(木) 10:07:34 ID:/Ol2gCk6
コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
長い話故に、どうしてもブツ切りになってしまう事が今後もあるかも知れませんが
出来る限り気を付けますので、どうかご理解頂ければ大変ありがたく思います。

それでは、次回もどうぞ宜しくお願い致します。

117 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 11:29:50 ID:obLdgsRA
あんじゅ「…どうかしら?」


穂乃果「………」


あんじゅ「貴女の魅力に最も相応しいメイクを考えながら、色々と試させて貰ってた中でね。」

あんじゅ「私としては『この貴女』こそが、一番良いって思っているの。」


穂乃果「………」


あんじゅ「それじゃあ、これから順を追って説明するわね。」


あんじゅ「まず貴女の柔らかくてしっとりした髪を、ストレートヘアにしてサラサラな感じに変えてみたわ。」

あんじゅ「髪質の変化って、特に見た目に対して影響力が大きい要素の一つなの。」

あんじゅ「だからこれだけでも、今までとはかなり印象が違って見えると思うわよ。」


あんじゅ「そして次に、チャームポイントの左側の分け目だけれどね。」

あんじゅ「ここは敢えて前髪を揃えて降ろす事で、少し落ち着いた雰囲気に変えてみたの。」

118 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 11:40:33 ID:obLdgsRA
あんじゅ「後、もう一つ。全体のアクセントとして、髪の上部を半円状で結ってみたわ。」

あんじゅ「ちなみに、結い目はヘアバンドをイメージした感じにしてあるの。どう?綺麗に出来ているでしょう☆」


穂乃果「………」


あんじゅ「最後に、顔のメイクの方ね。ただ貴女は、元々顔立ちが綺麗に整っているから。」

あんじゅ「それなのに余計な物を変に付けちゃうと、かえって本来の良さが失われてしまう恐れがあるのよ。」


あんじゅ「そう考えた結果として、貴女には下手に色々と使わない方がいいって判断したの。」

あんじゅ「それで、使用するのは淡いカラーのリップだけに留めておいたわ。」


あんじゅ「だから、アイシャドウやアイラインも。マスカラもチークも、ファンデーションも。」

あんじゅ「貴女の魅力を引き出す上では、特別これと言って使うまでも無かったの。」

119 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 11:49:12 ID:obLdgsRA
あんじゅ「要するにね?元が良い貴女には、ナチュラルメイクだけで充分だったって事よ♪」パチッ☆


穂乃果「………」


あんじゅ「私ね?自分の審美眼には、結構自信があるの。こうなる事だって、実は最初に予想していたんですもの。」

あんじゅ「そもそも、この私『優木あんじゅ』がナチュラルメイクだけでOKと思う女のコなんてね。」

あんじゅ「それこそ自分で言うのも何だけれど、そうそう滅多に居ないのよ?」フフッ


穂乃果「………」 


あんじゅ(…何だか、反応が薄いわね。さっきから一言も喋ってないし。)

あんじゅ(私としては『最高傑作』だって胸を張れるくらいの、改心の出来だと思ってるのだけれど…)

あんじゅ(もしかして、このコには…気に入って貰えなかったのかしら…?)


穂乃果「……あの…あんじゅさん。」


あんじゅ「え…?あ、ええ。何かしら?」

120 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 11:59:46 ID:obLdgsRA
穂乃果「…その、えっと。」


あんじゅ「…貴女には、気に入って貰えなかったかしら…?残念だけれど…もしも、そうなら…」 


穂乃果「い、いえ…!そうじゃなくって、あの……上手く、言えないんですけど…」

あんじゅ「…?どうしたの?」


穂乃果「さっきから…それに、今だって……何だか…まだ、信じられなくて……」

あんじゅ「信じられない…?」


穂乃果「…はい。今、この鏡に映っているのって……」


あんじゅ(…もしかして。)


穂乃果「本当に…私なのかなって……そう、思えてきちゃって。」


あんじゅ(ああ、やっぱり…そうゆう事なのね。)

121 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 12:19:36 ID:obLdgsRA
あんじゅ「あら。今の貴女の正面には、鏡に映ってる貴女以外の誰かがいるのかしら?」フフッ


穂乃果「そ、そうなんですけど…ただ、鏡には私が映ってる筈なのに…」

穂乃果「まるで、自分じゃない女の子がいるみたいな…何だか、そんな感じがしちゃって…」


あんじゅ「ふむふむ…でもね、穂乃果さん。私が貴女にした事と言えば、髪型を少し変えたのと薄いリップを塗ったくらいよ?」

あんじゅ「それ以外に特別な事は、私は何もしていないわ。それでも、貴女自身がそう感じるって事は…」 


あんじゅ「この鏡に映ってる貴女は、ただ今まで人目に触れる事が無かっただけで。」

あんじゅ「間違いなく貴女が、最初から持っていた可能性。そして何より、貴女自身の『魅力』だって事なの。」


穂乃果「…今の、私が……私の…可能性で……魅力……」
 

あんじゅ「穂乃果さん。貴女は、今の自分の姿を見て…どう感じているのかしら?」

穂乃果「え…?だ、だから…何だか、自分じゃないような……」

122 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 12:36:22 ID:obLdgsRA
あんじゅ「そうじゃないわ。今の貴女の姿を『貴女』はどう思ってるのか、なの。」

あんじゅ「可愛い?綺麗?大人っぽい?それとも、このどれにも当てはまらない程に…」

あんじゅ「もしかして、貴女にとっては……酷い姿、なのかしら?」


穂乃果「…えっと……それ、は……」

あんじゅ「それは…?」


穂乃果(……私は…今、鏡の前の『私』を……本当は、どう思ってるんだろう…?) 


あんじゅ「………」


穂乃果(……………)


あんじゅ「………」


穂乃果(……………)

123 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/05(火) 13:09:57 ID:obLdgsRA
あんじゅ「…どうかしら?」


穂乃果「…ごめんなさい。まだ自分では…よく分からないです。」

穂乃果「ただ…全然イヤではないですし。それに、何だか嬉しい気もする様な…不思議な気分です。」


あんじゅ「…そう。」


穂乃果「えっと、こんな曖昧な答えになっちゃって…本当にすみません。」

あんじゅ「…フフ。貴女が謝る必要なんて、何も無いわよ?」


穂乃果「あ、でも…とっても素敵だと思います。あんじゅさんが、私の為に頑張ってくれたメイクですから。」

穂乃果「だから私、それがとっても嬉しくて……ありがとうございます、あんじゅさん。」


あんじゅ「ううん…いいのよ。私が強引にやった事なんですもの。」 


あんじゅ(…今の姿を見ても、この反応とはね。)

あんじゅ(やれやれ……これは思っていた以上に…手強いわ。)

124 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 06:42:49 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ(…と言う事は。このコがこうなってしまっている、その理由は何なのか…それを考えた方が良さそうね。)

あんじゅ(最も、その理由については…既に大体の見当は付いているのだけれど。)


あんじゅ(恐らくは…このコが無意識に、自分を『μ's』のメンバーのコ達と比べてしまっているから…じゃないかしら。)

あんじゅ(そんな気持ちが自身の中にある故に、それが『女の子』としての自分への自信を抱きにくい原因に…なっているのかも知れない。)


あんじゅ(…いいえ、違うわ。『かも知れない』では、無かったわね。」

あんじゅ(だって。実際にそうであるという『事実』を、今日このコ自身が言っていたじゃない。)



穂乃果『…一人一人が、ホントに魅力的で…素敵な女の子ばかりで。』


穂乃果『それに比べて、私って…ただ元気で明るいくらいしか、これといった取り柄もなくって。』

穂乃果『女の子らしい魅力とかなんて…全然っていうか、まるっきり縁がないって言うか…あはは。』

125 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 06:53:19 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ(前回王者である私達『A-RISE』を破って、ラブライブ東京都予選で優勝した『μ's』。)

あんじゅ(このコ…穂乃果さんは、その『μ's』の中心的存在であって。)


あんじゅ(そして確実に上がってゆく『μ's』の人気と共に、今ではメンバーの一人一人が賞賛を受ける様になっていって。)

あんじゅ(その中には『美少女』『可愛らしい』『スタイルが良い』『綺麗』『大人っぽい』…多分こんな感じで。)

あんじゅ(そんな『女の子』としての賞賛も、それぞれのメンバーが多くの人達から受けている状況になっている筈。) 


あんじゅ(そのメンバー達へ向けられる声の数々が、何気に自分の耳にも入ってくる中で…)

あんじゅ(いつも自分に聞こえてくるのは、『明るい』『元気』『行動力のすごさ』『カリスマ性』。)


あんじゅ(勿論このコだって、その声自体は嬉しい事には違いないでしょう。)


あんじゅ(ただ、それでも…女の子としての自分の魅力に、根底の部分では自信を持っていないこのコだからこそ。)

あんじゅ(どうしても、それに対して不安になったりする事だって…きっと、あるのでしょうね。)

あんじゅ(それに、このコだって『一人のスクールアイドル』でもあるのだから…尚更に。)

126 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 07:00:06 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ(だから…今なら分かる気がするわ。)

あんじゅ(今日このコが、あの『始まりの場所』に立っていた…その理由が。)


あんじゅ(自分への自信を失いかけてしまって、自分という存在がよく分からなくなったからこそ。)

あんじゅ(きっと…あの場所だったのでしょうね。)


あんじゅ(人は、悩んだり迷ったりした時に…一度は帰りたくなるものだから。)

あんじゅ(そう。その『原点』を、見つめ返したくなる……人って、そうゆう生き物なのだから。)  
 

あんじゅ(…フフ。気が付いたら、また考えに耽ってるっじゃない…私ったら。)

あんじゅ(本当、自分でも驚きの連続だわ。だってこのコには、ずっとペースを狂わされてばかりなんですもの。)

127 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 07:07:11 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ(とにかく…今のこの姿に対して、例え一瞬ではあったとしても。)

あんじゅ(このコだって、鏡の前の自分を『綺麗』だと…きっと最初は、そう感じていたと思うわ。)


あんじゅ(でも…この姿をしているのは、他の誰でもなく…)

あんじゅ(あくまで『自分』で在る事に、何の変わりもないから…と。)

あんじゅ(きっとこのコは、そんな風に思ってしまって…)


あんじゅ(だからこそ、初めに自分が感じていた『綺麗』に対しても…不安が生まれてしまった。)

あんじゅ(その為に…自分がそう感じた筈の気持ちが、もう本当なのかどうかすらも…分からなくなってしまったのでしょう。)


あんじゅ(貴女だって…いいえ。貴女だけしか持っていない、女のコとしての魅力達は…今だって、こんなに溢れかえっていて。)

あんじゅ(そして、こんなにも貴女を眩しく輝かせているのに…それにすら、自分では気付けないなんて……)


あんじゅ(…気付かせてあげたい。今の貴女の素晴らしさを…貴女自身に。)

128 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 07:24:36 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ「…まあ少なくとも、貴女の印象は悪くはないみたいだし。それに関しては、良かったと思ってるわ。」


あんじゅ「ただ、穂乃果さん。私からすればね?今この鏡に映ってる女のコ…つまり貴女は。」

穂乃果「は、はい。」


あんじゅ「それこそ、とんでもない程の…超絶☆美少女なのよ♪」 


穂乃果「ま、またまた〜…!あんじゅさんったら、大ゲサ過ぎですよ、もう。」アハハ


あんじゅ(…全然、そんな事ないんだけれどね。ハア……) 


あんじゅ「…それなら穂乃果さん。私の言っている事が正しいって、証明してみせましょうか?」

穂乃果「え?」


あんじゅ「じゃあ、そうねえ……今日は早めに休むとして、明日の朝は二人で早起きしましょう。」

穂乃果「……?」

129 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/06(水) 07:45:10 ID:MhAa/Ebo
あんじゅ「明日の朝に貴女を送る前に、私が貴女にしっかりと教えるから。」

穂乃果「……??」 


あんじゅ「今の貴女がしているメイクを、明日からは貴女が自分でも出来る様に、ね☆」

穂乃果「…あ、あの〜…?」


あんじゅ「だから貴女には、その時にメイクのやり方を完璧に覚えて欲しいの。」

穂乃果「…は、はあ……」


あんじゅ「大丈夫よ。一度覚えてしまえば、そんなに難しくはないから。」

あんじゅ「そして無事に、貴女が免許皆伝になったらね?」


穂乃果「え…えっと…?」


あんじゅ「明日から暫くの間は〜…今と同じメイクをしたままで☆ずっと過ごして頂戴ね♪」


穂乃果「……へ?」

130 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/07(木) 07:11:38 ID:UBiWjQH6
ことほのに普段見ないあんじゅも加わるssだなんて…最高じゃないか。

131 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 08:56:07 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「勿論、学校の間だけじゃないわよ?他の場所に行く時も、ずっとね♪」


穂乃果「え…ええっ!?」  


あんじゅ「あら。その姿は嬉しい気もするって、さっき貴女だって言ってたじゃない。」ネエ?


穂乃果「そ、それは…そうですけど……でも…」

あんじゅ「でも、なあに?」


穂乃果「みんなの前では、その…ちょっと、恥ずかしいと言いますか…」

あんじゅ「どうして?」


穂乃果「だ、だって…こんなにも、すごく女の子っぽい格好…ですし。」

あんじゅ「ええ、そうね。」

132 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:05:12 ID:ZrFZ3.ZA
穂乃果「…もし、似合ってないって思われて…からかわれたり、笑われたりしちゃったら…」

あんじゅ「有り得ないわ。」


穂乃果「あ、あんじゅ…さん…?」


あんじゅ「今の貴女の姿を見て、確かに驚く人は沢山居るでしょうね。それは間違いない筈よ。」


穂乃果(…やっぱり、そうだよね。私じゃ、この格好は……) 


あんじゅ「でもね。」


穂乃果「え…?」


あんじゅ「似合ってないだとか、それどころか笑ったりする人間なんて…絶対に居ないわ。」


穂乃果「……そう、なんでしょうか。」

133 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:12:59 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「穂乃果さん。私の事を、信じてくれるのでしょう?」


穂乃果「……!」


あんじゅ「…心配しないで。そんなに難しく考える必要は無いのだから。」

あんじゅ「むしろ貴女は、もっと気軽な気持ちでいてくれて良いのよ?」


穂乃果「……でも…」


あんじゅ「仮に、貴女の周りからの反応が良くなかったとしましょうか。」

あんじゅ「もし貴女が、それで少しでも嫌に感じる様になったとして。」

あんじゅ「その時は、すぐにメイクをやめて元に戻せばいいわ。戻す手間だって、大して掛かりはしないから。」


穂乃果「………」

134 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:20:58 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「ちょっと試すくらいのつもりでやってみて、それで結果が良ければ万々歳。」

あんじゅ「もし結果が良くなかったとしても、すぐに元に戻せばそれで済むだけの話。」

あんじゅ「上手くいけばメイクの効果が期待出来るし、上手くいかなくてもデメリットは無いに等しい。」


あんじゅ「ね?こうして考えてみれば、やってみる価値は充分に有りそうでしょう?」

あんじゅ「最も、元に戻さないといけなくなる可能性は0だって。もう私は確信してるけどね☆」


穂乃果「……分かりました。」


穂乃果「あんじゅさんは、こんなにも私の事を考えてくれていて。」

穂乃果「私、その気持ちがすごく嬉しくて…あんじゅさんの優しい気持ちに、少しでも応えたいから。」


穂乃果「だから……私、やってみます。」

135 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:30:46 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ(…フフ。やってみると決めた理由が、私の気持ちに応えたいからだなんて。)

あんじゅ(こんな時でも、このコったらお人好しなのね。そんなところも、このコの魅力の一つだけれど。)


あんじゅ(とにかく…動機は何にしても。この提案を受け入れて貰う事が、最も重要だったから…本当に良かったわ。)


あんじゅ「ええ、その意気よ。貴女は本当に素敵な女の子なんだから。」

あんじゅ「この私、優木あんじゅが全力で保証するわよ☆」


穂乃果「あはは…正直、今だって…自信はなかったりするんですけど…」

穂乃果「でも、私…あんじゅさんの事、とっても頼りにしてるし…それに信じてますから。」


あんじゅ「ありがとう。そう言って貰えると、私もすごく嬉しいわ。」

穂乃果「そんな…私の方こそ。今日は、本当にありがとうございます。」


穂乃果「ちゃんとお話出来たのは、今日が初めてだった私に…」

穂乃果「あんじゅさんは、いっぱい良くしてくれて…すごく優しくしてくれて。」

136 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:37:36 ID:ZrFZ3.ZA
穂乃果「そんなあんじゅさんと一緒にいられて…今日の私は、嬉しい事でいっぱいでした。」


穂乃果「だから私…まだ本当は、ちょっと不安ですけど…」

穂乃果「ただ…それでも。こんなにも私の為に頑張ってくれた、あんじゅさんを信じて。」


穂乃果「明日から、自分がまだ知らなかった私を…」


穂乃果「そんな私を…精一杯、頑張ってみますね…!」ニコッ


あんじゅ「………〜っ!」


ギュウッ…! 


穂乃果「え…?あ、あんじゅ…さん?///」


あんじゅ「……っ…」ギュッ

137 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 09:44:24 ID:ZrFZ3.ZA
穂乃果「きゅ、急に抱きつかれちゃうと…あの……は、恥ずかしいかな〜…な、なんて…///」


あんじゅ「……私じゃ、イヤだった…?」


穂乃果「ぜぜ、全然っ、そんな事はっ、えっと…ないんです、けど…///」


あんじゅ「そう……良かった。」


穂乃果「あ、あの……あうぅ…//////」プシュー


あんじゅ(…自分自身が放つ光が、余りにも眩し過ぎるが故に…その奥に確かに在る姿を…)

あんじゅ(光を放っている『存在』そのものを…他者に認識される事が、難しくなってしまっている。)


あんじゅ(その眩い光を辿った先に居るのは…こんなにも華奢で、儚げで…)

あんじゅ(普通の女の子と同じで、悩んだりだってしている…『一人の女の子』なのに。)

138 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 10:02:46 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ(だから…誰よりも眩しい輝きを、常に周りへと放ち続けながらも…)

あんじゅ(それが、いつ崩れてしまってもおかしくない…そんな危うさが、その奥では見え隠れしている。)


あんじゅ(…このコは抱えてしまっているわ。自分でも知らない間に、本当に沢山のものを。)

あんじゅ(それらを抱えきるには、細くて小さ過ぎる…この体に。)


あんじゅ(そして…今の私は、もう疑う余地も無い程に。)

あんじゅ(このコの支えになれる存在になりたいと、本心から…そう思っている。)


あんじゅ(このコとは昨日まで、ほんの僅かな繋がりしかなくて…)

あんじゅ(いつも他人とは、適度に距離を取って生きてきた…私。)


あんじゅ(そんな私が、今ではこのコに……こんなにも、惹かれているなんて。)

139 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 10:09:20 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ(…いいえ。もう時間なんて、それに距離なんて…何も関係ないわ。)

あんじゅ(そうよ。それは私自身が、穂乃果さんにも言った事じゃない。)


あんじゅ(『今の自分が、そうしたいと思っている。』)

あんじゅ(人が何かをする為の理由なんて、それだけで…充分なのだから。)


あんじゅ「……大丈夫よ。」


穂乃果「…あんじゅ、さん…?」


あんじゅ「大丈夫……絶対に、大丈夫だから。」

穂乃果「……あんじゅさん…」


あんじゅ「穂乃果さん…後一度だけ、貴女に言うわ。」

140 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 10:19:59 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「今日、同じ様な事を何度も言ったけれど…これで本当に、最後。」


穂乃果「……はい。」 


あんじゅ「…お願い。どうか私を…信じて。」


穂乃果「……はい…!///」ギュッ 


あんじゅ(……ああ…温かい。)


あんじゅ(……自分への自信と共に、本来の明るさまでも…今、失ってしまっている貴女。)

あんじゅ(そんな貴女が、いつもの元気を…あの眩しい笑顔を、また取り戻せる様に。)


あんじゅ(全身全霊を懸けて…私が貴女を支えてゆくから。)

あんじゅ(私が貴女の力に…絶対になってみせるから。)

141 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 10:26:28 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ(初めてまともに言葉を交わしたばかりの私を、こんなにも受け入れてくれて…そして、信じてくれた。)

あんじゅ(いつも他人との距離感に拘り続けていた私を、こんなにも楽しくて嬉しくて…そして、優しい気持ちにしてくれた。)


あんじゅ(そんな貴女の為に…私は……必ず。)


あんじゅ(……だけどね…穂乃果さん。)


あんじゅ(今は、後少し…もう少しだけ…)


あんじゅ(どうか、このままで……)

あんじゅ(二人で、温かいままで……居させてね…?)ギュッ…








142 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 10:57:08 ID:ZrFZ3.ZA
SCENE 5.【送迎車内・ティールーム】


あんじゅ「この辺りで、いいのかしら?」

穂乃果「はい。ここからなら、すぐ待ち合わせ場所に着きますから。」


あんじゅ「分かったわ。まだ名残惜しいけれど、次に会える機会までは…ここでお別れね。」


穂乃果「はい…あの、あんじゅさん。」

あんじゅ「あら、どうしたの?」


穂乃果「もう一度、ちゃんとお礼を言いたくて…色々と、本当にありがとうございました!」ペコリ


あんじゅ「あら、お礼なんていいのに。だって、強引にデートやお泊りに誘ったのも私でしょう?」

あんじゅ「それにメイクを貴女に教えたのも、私がそうしたかったからなんですもの。」

143 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 11:04:39 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「むしろ貴女を振り回してばかりで、本当にごめんなさいね。」

穂乃果「そ、そんなことないです!私、すごく楽しかったですから!」 


あんじゅ「フフ、ありがとう……うん、バッチリね。その髪☆」

穂乃果「えへへ…ちゃんと出来るようになって、嬉しいです。」


あんじゅ「貴女って、結構器用なのね。正直に言うと、こうゆうのは苦手な方かもって思ってたの。」

穂乃果「あはは。やっぱり、そうですよね?」


あんじゅ「…ごめんなさい。ちょっと、口が過ぎたかしら。」


穂乃果「あ、全然気にしてないから大丈夫です!私、家のお手伝いで和菓子とか作るので。」

穂乃果「その時には、細かい作業をやったりする事も割と多いんです。」


あんじゅ「あら、そうだったのね。」

144 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 11:21:35 ID:ZrFZ3.ZA
穂乃果「はい。それで、そうゆう経験とかも少しは関係あるのかなって。」

あんじゅ「へえ…なる程ね。また貴女の魅力を一つ知って、何だか嬉しいわ。」フフッ


穂乃果「い、いえいえ!別に、そんな大層なものじゃないですから。」

あんじゅ「クスクス♪」


あんじゅ「…さて。そろそろ時間も迫って来たわね。」 


あんじゅ「穂乃果さん、私ね。こんなに楽しかったのは、本当に久しぶりだったわ。」

穂乃果「えへへ…ありがとうございます。私も、すごく楽しくて…それに、すごく嬉しかったですから。」ニコッ


あんじゅ「…こちらこそ。本当にありがとう…穂乃果さん。」スッ…


ギュッ…


穂乃果「……あ…///」

145 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 11:32:19 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「…やっぱり貴女って…温かいわね。」ギュッ…

穂乃果「……///」ギュッ…


あんじゅ(…本当、名残惜しいわね。ずっと、このまま……こうしていたいくらいに。)


あんじゅ「…ねえ、穂乃果さん。」

穂乃果「…あっ…は、はい。」


あんじゅ「今から、私が言う事を…よく聞いて欲しいの。」

穂乃果「…はい、分かりました。」


あんじゅ「………」スッ… 


あんじゅ「穂乃果さん。貴女がこの車を降りた、その瞬間から…」

あんじゅ「貴女の世界は、今までとは大きく…そして、激しく変わってゆくわ。」


穂乃果「…私の世界が…変わってゆく…?」

146 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 11:51:58 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「ええ、そうよ。きっかけ自体は、とてもささやかながらも…」

あんじゅ「それによって大きく変化した、今の貴女自身がスイッチになってね。」 


穂乃果「…それって…どうゆう意味、なんでしょうか…?」


あんじゅ「確かに今この瞬間に言われても、まだ何も分からないでしょうね。」

あんじゅ「それでも貴女の周りには、驚くまでの大きな変化が訪れるわ。必ずね。」

あんじゅ「でもね?その変化はこれからの貴女にとって、とても大きなプラスとなってくれる筈よ。」


あんじゅ「そして、その激しく変わってゆく世界の中で。」

あんじゅ「きっと貴女は、数多くの新しい出来事に次々と出会うでしょうね。」 


あんじゅ「そんな新しい世界に対して…貴女はそれらを受け入れて、今の新たな姿でこの先を歩んでゆくのか…」

あんじゅ「或いは…時が来たら元の姿に戻って。その世界で得たものを、貴重な経験として留めておくのか…」


あんじゅ「そのどちらの道を選ぶのかは…勿論、貴女の自由よ。」

147 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 12:23:32 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「ただ、今一つだけ言える事は…貴女がどちらを選んだとしても。」

あんじゅ「新しい世界で貴女が得た沢山の経験は、これからの貴女にとって…」

あんじゅ「本当に価値の有る、掛け替えの無い大切なものになってくれるわ。間違いなくね。」


穂乃果「…あんじゅさん…」


あんじゅ「フフ、心配しなくても大丈夫よ。貴女は今から始まる新しい世界を、思う存分に楽しめばいいの☆」


穂乃果「…分かりました。正直、そう言って貰えても…まだ全然、自分ではピンとは来ないですけど。」

あんじゅ「………」 


穂乃果「でも、私…あんじゅさんの事、信じてますから。本当に本当に、信じてますから…!」

あんじゅ「ええ。ありがとう、穂乃果さん。」


穂乃果「だから私、今日から頑張ってみます…!あんじゅさんが教えてくれた、その新しい世界の中でも!」


あんじゅ「クス♪良い答えね。その意気よ☆」

148 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 12:48:46 ID:ZrFZ3.ZA
穂乃果「…ただ、その……まだ、昨日の今日で…余り慣れてないものですから。」

あんじゅ「……?」


穂乃果「だから、あの……もし、何か分からない事とか…あった時には…」

穂乃果「あんじゅさんの事…また、頼りにさせて貰っちゃっても……いいですか…?」ウワメヅカイ


あんじゅ「…〜〜っ///」キュン


穂乃果「折角、これからは…お互いに、連絡し合えるようになれた訳ですし…」

穂乃果「このまま、また暫くは会えないってゆうのも……やっぱり、寂しいですし。」 


穂乃果「あっ…え、えっと…!勿論、あんじゅさんさえ…良ければ、なんですけど…///」モジモジ


ガシィッ!


穂乃果「わわっ!?」

149 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 12:56:15 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ「……穂乃果さん…?」ジー

穂乃果「は、はい…!」タジタジ


あんじゅ「私、昨夜も…言った筈よ?」

穂乃果「え、えっと…?」


あんじゅ「ウフフ…♪『お姉ちゃんに、まっかせなさーい!』…てね!」キメッ


穂乃果「……あ…!///」パアア


あんじゅ「…ね?」パチッ☆


穂乃果「…うん!『あんじゅお姉ちゃんっ!』///」 


あんじゅ「またね、穂乃果さん☆」


穂乃果「はい!あんじゅさんっ!」

150 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 13:27:30 ID:ZrFZ3.ZA
タッタッタ…!


バタンッ


あんじゅ「…大丈夫よ。これからも、私が付いてるから。」

あんじゅ「だから、頑張って…穂乃果さん。」


トゥルルル…トゥルルル…


あんじゅ「……もしもし、私よ。」

あんじゅ「この時間に掛けて来るって事は…それなりに良さ気なものが、何か見つかったって事かしら?」 


あんじゅ「…ええ……ええ……へえ…なる程ね……確かに…フフ、それは面白そうね。」

あんじゅ「ご苦労様。早速『それ』の詳細データの方を、こちらに送ってくれるかしら……ええ、今すぐでいいわ。」


あんじゅ「…ええ……そうね、ありがとう。それじゃ、一旦切るわね。」プツン

151 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 14:11:07 ID:ZrFZ3.ZA
あんじゅ(…それにしても。このタイミングの良さには、ちょっと驚いたわね。)

あんじゅ(だって…こんなにも使えそうなものが、こうもアッサリと見つかるなんて。)


あんじゅ(…これもやっぱり、あのコが『持ってる』から、なのかしら…?)

あんじゅ(クス…♪なんてね☆)


あんじゅ(何にしても、この期を逃す手は無いわね…フフ、本当に楽しみだわ。)

あんじゅ(さて…まずは一通り詳細に目を通してから、今後の展開を考えるとしましょうか。)


あんじゅ(…ねえ、穂乃果さん。)


あんじゅ(これから貴女を、とっても素敵な世界へと。)

あんじゅ(ずっと貴女が、眩しい笑顔でいられる場所へと。)


あんじゅ(この私が…貴女のお姉ちゃんが。絶対に、連れて行ってみせるからね☆)


あんじゅ「だから…『お姉ちゃんに、まっかせなさーいっ!』」クスクス♪

152 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/07(木) 14:28:03 ID:ZrFZ3.ZA
これにて、一日目(+二日目朝のほの&あんパート)は終わりです。

後になってから気付いた沢山のミスの修正が思う様にいかず、ここまでかなり時間が掛かってしまいました…
二日目からは、やっとレギュラーが出揃って話が動き始めるので、今後はもっとスムーズに進める様に頑張りたいです。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。ここ暫く修正に追われて凹んでたので、とても嬉しかったです。

それでは、次回もどうぞ宜しくお願い致します。

153 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/08(金) 00:53:41 ID:hi8/qSm6
乙です!
あんじゅPのほのプロデュース楽しみにしてます!

154 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 14:43:03 ID:RHNEiNDg
SCENE 6.【通学路・待ち合わせ場所】


海未「そろそろ穂乃果が来る筈なのですが…今日は、少し遅れているのでしょうか。」

ことり「でも、さっき連絡は来てたから…多分、もうちょっとじゃないかな?」


海未「…フフ。スクールアイドルを始める以前なら、穂乃果が遅れるのはいつもの事だったのですが。」

ことり「クス♪今はもう、それが珍しい事って思うくらいになったよね。」


タッタッタ…!


ことり「…あ!穂乃果ちゃんかな?」クルッ

海未「おや…?走ってくる方角が、いつもと違う様子ですが…」クルッ


ピタッ


穂乃果「ハア…ハア……お…おはよう、ことりちゃん。海未ちゃん。」

155 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:04:10 ID:RHNEiNDg
海未「やっと来ましたね。おはようございます、穂乃……」

ことり「おはよう、穂乃果ちゃ……」


穂乃果「ふぅ〜…ごめんね、二人とも。待たせちゃってたかな…?」フワッ…

海未「………」パクパク


穂乃果「ちょっと遅くなりそうだったから、急いで来たんだけど…」ファサ…

ことり「………」ボーゼン


穂乃果「…あ、あの……もしかして、この格好……ヘン、だったかな…?」サラサラ…


海未(…さり気にかき上げた、真っ直ぐな髪……普段と大きく印象の異なる、揃えて降ろしている前髪。)


穂乃果「…えっと、その。海未ちゃん、ことりちゃん…?」モジモジ


海未(…少し恥じらいながらも…それでいて、どこか不安そうな…その儚げな表情。)

156 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:12:07 ID:RHNEiNDg
穂乃果「…何も言ってくれないと、私……ちょっと、寂しいかも…」シュン


海未(そして…淡い色の付いた、少し大人らしさを感じさせる唇に…)


穂乃果「もし、似合ってないなら…そう言ってくれて、全然いいから…」


海未(髪飾りの様に結った、髪の編み目が…歳相応ならではの艶やかさを、見事に醸し出しています。) 


穂乃果「……だから…」ウルウル


海未(……綺麗です。可憐で…それでいて、何処か大人びていて…艶やかで…)


海未(この、とても美しい少女は……)


穂乃果「何でもいいから……言って欲し…」ジワァ…


海未「…穂乃果。」

157 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:18:54 ID:RHNEiNDg
穂乃果「……え…?」


海未「貴女は、穂乃果…なのですよね…?」

穂乃果「う…うん。穂乃果、だけど…」


海未「不安にさせてしまった様で、本当に申し訳有りません…穂乃果。」

穂乃果「…海未、ちゃん…?」


海未「私が暫くの間、言葉を発する事が出来なかったのは…」

穂乃果「…え、えっと…」


海未「今、こうして私の前に居る貴女が…穂乃果の姿が。」

穂乃果「…う、うん。」


海未「言葉を失う程に、余りにも美しくて…見惚れてしまったからです。」

158 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:32:47 ID:RHNEiNDg
穂乃果「…へ?え…えええ〜〜っ!?」ドドーン


海未「ですから…どうか私を許して下さい、穂乃果。」


穂乃果「うう、海未ちゃん…!?私、別に怒ってなんかいないし…!」

穂乃果「そ、それに…お世辞なんて、無理に言わなくたって…!」アセアセ


海未「穂乃果!」キッ!

穂乃果「っ!」ビクッ


海未「こんな時に、私がそんな事を言う人間だと…貴女は思いますか?」

穂乃果「…そ、それ…は…」


海未「…本当に綺麗ですよ、穂乃果。」ニコッ


穂乃果「……あ…///」パアア

159 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:51:25 ID:RHNEiNDg
穂乃果「…うん!ありがとう、海未ちゃん…!///」ギュッ


海未(…っ!///)


穂乃果「えへへ…///海未ちゃんに、そんな風に言って貰えるなんて…私、すごく嬉しい///」ギュ…


海未(こ、これは…!///)


海未(いつもの穂乃果なら、嬉しい時は真っ先に抱きついて来た筈です…それなのに…///)

海未(ただ静かに…それでいて、しっかりと強く……て、手を…握ってくるなんて…!///)


穂乃果「いつも、私がだらしないせいで…海未ちゃんは、私に厳しい事も多いけど…」


海未(穂乃果、貴女は…こんなにも、奥ゆかしくて…)

海未(そして、こんなにも可愛らしい一面も…持っていたのですね…///)

160 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 15:59:48 ID:RHNEiNDg
穂乃果「でも、やっぱり海未ちゃんって…とっても優しいねっ!///」ニコッ


海未「ーーーっ!!//////」ズギューン 


穂乃果「…あれ?海未ちゃん…?海未ちゃーん…?」


海未「ダイジョウブデスナンデモアリマセンカラドウカオキニナサラズニイテクダサイホノカ」


穂乃果「…え、えっと…そ、そう…なの…?」


穂乃果(海未ちゃん、何だか急に固まっちゃったけど…どうしたのかな…?)


ことり「………」


穂乃果「あ、ことりちゃん…!」


ことり(………どう…しよう……)

161 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 16:25:35 ID:RHNEiNDg
穂乃果「あの…ことりちゃん。今の私って、おかしく…ないかな?」


ことり(……どうすれば、いいの…?)


穂乃果「…ことり、ちゃん?」


ことり(……今になって…こんな事に……なる…なんて……) 


穂乃果「…ことりちゃんから見たら、ダメ…だったのかな…?」


ことり(……ハッ!い、いけない!私、考え込んじゃってた…!)


穂乃果「…もし、気を遣わせちゃってたなら…ごめんね、ことりちゃん。」

ことり「ち、違うよっ?あのね、違うの…!」


穂乃果「…でも…ことりちゃん、何だか難しそうな顔、してたから…」


ことり「だからっ!本当に違うのっ!!」

162 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 16:38:02 ID:RHNEiNDg
穂乃果「っ!!」ビクッ


ことり「あ……ご、ごめんねっ?大きな声、出しちゃって…!」

穂乃果「う、ううん……私の方こそ、ごめんね…ことりちゃん。」


ことり「ほ、穂乃果ちゃんは何にも悪くないの!だってだって、私が…!」

穂乃果「………」


ことり「えっと、その………あ…!そ、そう…!」

ことり「すごく、言いにくいんだけど……穂乃果ちゃんに…実は、私……」


穂乃果「……?」 


ことり「…ヤ、ヤキモチ…妬いちゃってたから。」


穂乃果「…へ?ヤキ、モチ…?」キョトン

163 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 16:49:07 ID:RHNEiNDg
ことり「う、うん…実は、そうだったの。だって穂乃果ちゃんが、あんまりにも可愛くて…すごくキレイで…」

ことり「同じ女の子として、嫉妬しちゃうくらいに…ホントにホントに、穂乃果ちゃんがステキだったから…!」


穂乃果「え…えええっ!?こんなに可愛いことりちゃんが…!わ、私なんかに…!?///」アセアセ


ことり「っ!!穂乃果ちゃんっ!!」


穂乃果「ぅわああ!?は、はいっ!!」


ことり「今日の穂乃果ちゃんは、こんなに可愛くて!キレイで!とっても色っぽくて!それなのにっ!」

穂乃果「…え、ええっと……ありがとう…ございます…?」


ことり「そんな自分の事を『私なんか』だなんて、言っちゃいけませんっ!絶対にっ!!」プンプン

穂乃果「は、はい…!すみません…!」タジタジ

164 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 17:01:47 ID:RHNEiNDg
ことり「…〜〜っ!!」ダッ


ギュウッ!


穂乃果「わわっ…と!こ、ことりちゃん…?」


ことり「…私こそ。こんな事で妬いちゃうことりで、ごめんね…?」

穂乃果「ことりちゃん…」


ことり「ことり…もうヤキモチなんて、絶対に妬いたりしないから…許して、くれる…?」ギュッ


穂乃果「そ、そんなの当たり前だよ…!」

穂乃果「それに私、最初から怒ってなんかいないよ?だから…ことりちゃん。」ギュッ


ことり「…あ…///」

165 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 17:08:38 ID:RHNEiNDg
穂乃果「これからも、今まで通り…ずっと私と一緒にいてくれる、かな…?」

ことり「…穂乃果、ちゃん…///」


穂乃果「ね?ことりちゃん。」ニコッ


ことり「穂乃果ちゃん…うんっ!///」ギュッ

穂乃果「ことりちゃん…///」ギュッ 


海未「………ハッ!?」キョロキョロ


海未「時間、時間は……むむ、このままでは少し微妙ですね…!」


海未「穂乃果、ことり!いつまでも抱き合ってる場合ではありませんよっ?」


穂乃果「あ、海未ちゃん!元に戻って良かったー!」

166 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 17:38:27 ID:RHNEiNDg
海未「始業まで余り時間が有りませんし、暫くは駆け足で行く事にしましょう。」

穂乃果「あ…本当だ。このまま歩いてだと、結構ギリギリの時間になりそうだね。」


海未「そうゆう事です。さあ二人とも、少し急いで下さい!」


穂乃果「うん!じゃあ行こう、ことりちゃん!」

ことり「あ、うん…!」


タッタッタ…!


海未「…ことり。」スッ

ことり「…うん、分かってるよ。」スッ 


海未「上出来です…流石ですね。」

ことり「海未ちゃんもね。私達、何年一緒にいると思ってるの?」

167 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 18:06:04 ID:RHNEiNDg
海未「ええ…そうですね。それでは、ことり。」


海未「まずは今日一日、出来うる限り…」

ことり「私達二人は、穂乃果ちゃんの側を…」


海&こ「「決して、離れてはいけない…!!」」ドドーン



ことり(……でも、もしかしたら…)

ことり(今だからこそ、こうなってしまったのなら…)


ことり(もう全部が…遅いのかも知れないって事、なのかな…?)


ことり(だけど…もし、本当にそうだとしても……)


ことり(何とかしなくちゃ…いけないよね……『私』が。)

168 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/08(金) 18:16:00 ID:RHNEiNDg
今回はここで終わりです。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございました。
本当にそうゆう流れになっている事に、言われてみて初めて気付けて楽しかったです。

169 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 14:20:16 ID:ivxZ0e5g
SCENE 7.【通学路・登校ルート途中】


タッタッタ…!


ことり(…でも。これから私は……何をすれば、いいのかな…?)


ことり(……どうしよう。分からない……全然、分からないよ……)


海未「ところで穂乃果。先程は驚きの余り、聞きそびれていましたけど。」


ことり(……まさか、私の身勝手で…『やめて欲しい』なんて……)


海未「その姿は、一体どうしたのですか?突然の事でしたので、本当に驚きましたが。」


ことり(そんな事……理由も明かせないのに……言える訳が、ないから……)


穂乃果「えっとね。実はあんじゅさんが、私に伝授してくれたんだ。」


ことり(……え…?)

170 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 14:37:32 ID:ivxZ0e5g
海未「あんじゅ…?もしかして、あの『A-RISE』の優木あんじゅですか…!?」

穂乃果「うん、あの『A-RISE』の優木あんじゅさん!」


海未「…これは驚きましたね。それにしても何故、彼女が穂乃果に?」


穂乃果「ええっと〜…詳しく説明すると、ちょっと長くなるし。」

穂乃果「それに今は、あんまり時間ないからね。だから、また近い内に話すよ!」


海未「ふむ、確かにそうですね。では一先ず、今は急ぐとしましょう。」


ことり「あ、あの…穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「ん?どうしたの、ことりちゃん?」


ことり「え、えっと…あのね?あんじゅさんには…昨日、そのメイクを教えて貰ったのかなって…」 


穂乃果「うん、そうだよ。昨日、学校の帰りに偶然あんじゅさんと会ったんだ。」

穂乃果「その後に、ちょっと色々あってね。」

171 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 15:07:33 ID:ivxZ0e5g
ことり「そ、そうだったんだ…」


海未「さて…ここまで来れば、もう大丈夫でしょう。時間の方は…これなら問題無さそうですね。」

海未「穂乃果、ことり。ここからは、もう歩いても間に合いますよ。」


穂乃果「ホント?間に合って良かった〜。」

穂乃果「朝の練習時間でもないのに、あの坂をダッシュなんて流石に辛いからね。」


ことり「うん…そうだね…」


ことり(『A-RISE』の優木あんじゅさんが…どうして、穂乃果ちゃんに…?)


ことり(…ううん。まだ、色々考えるのはやめよう。)

ことり(まずは、それよりも前に…これから、私がどうするのかを……今の私は、考えなくちゃいけないから。)

ことり(だから…本当は、気になるけど…あんじゅさんの事を考えるのは、穂乃果ちゃんに話を聞かせて貰ってから…だよね。)


ことり(…だけど、やっぱり……ことり、とっても気になっちゃいます…><)

172 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 15:56:55 ID:ivxZ0e5g
SCENE 8.【音ノ木坂学院・校門前〜正面玄関前】


\\ザワザワ…ザワザワ…!//


「ちょっとちょっと!///ほら、見てよあの人!///」

「わぁ…すっごく綺麗…!///」


「何アレ、メッチャカワイイんだけど!///もしかして、転校生っ?///」

「…嗚呼、何て可憐な御姿……素晴らしいですわ…///」


「………///」ポー


「ねえねえっ!?///あんなベッピンさん、ウチの学校にいたっけっ!?///」

「不思議ね…///すごく可愛いのに、すごく色っぽい…///」


「誰なのかしら、あのコ…///本当に、素敵だわ…///」


「……お近づきに、なりたい…///」

173 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 16:23:55 ID:ivxZ0e5g
\\ザワザワ…ザワザワ…!!//


海未「…予想通りでしたね。」

ことり「うん…やっぱり、こうなっちゃうよね。」 


穂乃果「…?今日は、学校のみんなが騒がしいみたいだけど…何かあったのかな?」


海未「…ええ、分かっていましたとも。」

ことり「あはは…でも、こうゆうところは変わらないのも…穂乃果ちゃんらしくて、いいんじゃないかな?」


海未「フフ…そうですね。」


「…あれ?///あのさ…今、思ったんだけど…///」


「南先輩や園田先輩と、一緒に登校してきて…///」

「二年生のリボンを、着けてるってコトは…///」


「…あの人って……ひょっとして…///」

174 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 16:40:39 ID:ivxZ0e5g
「まさか……///」

「もしかして……///」


「………///」

「………///」


「「………っ!!///」」


「あの人って高坂先輩なのーーっ!!?//////」
「あの人って穂乃果先輩なのーーっ!!?//////」


\\ザワザワザワッッ!!?//


穂乃果(あ、あれ…?さっきから、ザワザワしてるのって……も、もしかして……)


「ねえ、ちょっとー!?今の聞いたー!?//////」

「ええっ!?あの子って穂乃果ちゃんなのっ!?//////」

175 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 17:02:39 ID:ivxZ0e5g
「あの美少女が、同じクラスの高坂ちゃん…!?//////」

「で、でも…よく見ると……確かにあの人、高坂さんだよ…!//////」


「…驚いたわ…あんなに綺麗な人だったなんて…!//////」


\\ザワザワザワザワッ!!//


穂乃果(わっ、私のせいだったのっ!?//////)


海未「走りますよ、穂乃果っ!」グイッ

ことり「穂乃果ちゃん!早くっ!」グイッ


穂乃果「へっ?ちょっ、二人とも…って、ええっ!?」アセッ


海&こ「「……(コクン)」」


穂乃果「ね、ねえ…!いきなり、どうし…わっ、うわわわぁ〜〜っ!?」


ダダダダダ…!!

176 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 17:14:11 ID:ivxZ0e5g
「ああ〜…穂乃果先輩、行っちゃった〜…//////」 

「…声、かけたかったのになぁ…//////」


「ああーん、ほのっちに挨拶したかったよー//////」


「それにしても…私、全然分からなかったよ…//////」

「うん、あたしも…可愛い人だとは思ってたけど、今までと全然イメージ違ってたし…//////」


\\ザワザワ…ザワザワ…!!//



凜「かよちーん!早く早くー!」

花陽「ま、待って…!凜ちゃん…!」


凜「はい、とうちゃーく!」


花陽「はあ、はあ……な、何とか…間に合った、のかな…?」

177 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 17:29:05 ID:ivxZ0e5g
凜「…ん?ねえ、かよちん。なんか周りが、ザワザワしてないかにゃ?」

花陽「うん…そうだよね。何かあったみたいな感じだけど…どうしたのかな?」


凜「ちょっと聞いてくるよ!にゃにゃにゃーっ!」ピュー

花陽「り、凜ちゃん…!私も行くから…ま、待ってぇ〜…!」



凜「みんな、おはようにゃ!」


「あ、おはよう凜ちゃん!」

「おはよー!」


凜「なんか騒がしいけど、どうかしたの?」


「うん、それなんだけどね…」

178 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/09(土) 17:38:18 ID:ivxZ0e5g
花陽「はあ…はあ……お、追いついた…」


「凜ちゃんも…それに花陽ちゃんも。」


「きっと、ビックリすると思うよ?」


凜「にゃ?」

花陽「え…?」


「実はね?ついさっきなんだけど…」






179 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/10(日) 05:54:26 ID:UkIlWUX.
盛り上がってまいりました

180 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 12:10:33 ID:TDRIi.QM
SCENE 9.【音ノ木坂学院・音楽室】


〜♪〜♪


〜♪


………


真姫(……ふぅ。)


真姫(さて…もうすぐ始業時間ね。そろそろ教室に…)


ドドドドド…!


ガラッ!


凜「真姫ちゃーーーんっ!!」


真姫「う゛ぇええっ!?」

181 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 12:18:29 ID:TDRIi.QM
凜「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーーんっ!!」

真姫「ちょ、ちょっと凜!?突然やって来て、いきなり大声で呼ばないでよっ!」


凜「あのねあのねっ!大変なの大変なんだ大変なんだにゃっ!!」

真姫「いいから、まずは落ち着きなさいよ!それに何なのよ、その三段活用は…!」


凜「…さんだんかつようって、なんだにゃ?」

真姫「知らないで使ってたの!?」イミワカンナイ!


凜「とにかくー!なんか大変らしいんだよ!そう、穂乃果ちゃんがっ!」

真姫「え…?穂乃果に、何かあったの…!?」


凜「そーなんだよっ!あのねっ?さっき凜とかよちんも、話を聞いたばかりなんだけど……って。」

真姫「…どうしたのよ?」

182 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 12:22:17 ID:TDRIi.QM
凜「………」

真姫「…凜?」


凜「…ねえ、真姫ちゃん。」

真姫「もう…何なのよ、一体?」 


凜「………」

真姫「………」


凜「………」

真姫「………?」


凜「かよちん知らない?」


真姫「どうして私が知ってるのよっ!?」アアモウ!

183 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 12:38:17 ID:TDRIi.QM
SCENE 10.【音ノ木坂学院・一階〜二階 階段】


花陽「…ダレカ、タスケテ……(@△@;)」






184 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 12:55:12 ID:TDRIi.QM
SCENE 11.【音ノ木坂学院・二年教室】


ドドドドド…!


ガラッ!


にこ「穂ー乃果ぁーーっ!!」


海未「に、にこ…!?」


ズカズカズカッ!


キョロキョロ…


ことり「あ、あの〜…どうしたの、にこちゃん…?」


にこ「ことり、海未。穂乃果は?」

185 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 13:02:08 ID:TDRIi.QM
ことり「え、ええっと〜…穂乃果ちゃんなら…」チラッ

海未「あの輪の中、ですが…」チラッ


\ワイワイ、ガヤガヤ…!/


にこ「そう、あれね?ありがと。」 


ズカズカズカッ!


穂乃果「…あ、あの〜…みんな…?///えっと、何てゆうか…///」

穂乃果「さっきから、ずっと誉めてくれてるのは…すごく、嬉しいんだけど…///」タジタジ


「でもさー、ホンットに綺麗だよー!///」

「うんうん!もうアタシ、すっかり高坂さんのファンになっちゃった!///」

186 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 13:08:05 ID:TDRIi.QM
「あー、調子いいんだー!まあ実を言うと、私もなんだけどね!///」


\アハハハハッ!!/


ダンッ!


にこ「ちょっとあんた達、そこを空けて。」 


「え?」

「あ、矢澤先輩だ。」

「センパイ、こんにちはー。」

「にこ先輩がここに来るなんて、何だか珍しいですね!」

187 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 13:14:11 ID:TDRIi.QM
にこ「いいから早く空けなさい。」


\はぁ〜〜い…ゾロゾロ…/


穂乃果「にこちゃん、どうしたの?もしかして私に、何か急用だったりとか…」


にこ「穂乃果。」ジロッ

穂乃果「な、何でしょう…?」アセッ 


にこ「ちょっとの間だけ、じっとしてなさい。」

穂乃果「え?あ…う、うん。」


にこ「………」ジー

穂乃果「………」

188 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 13:21:49 ID:TDRIi.QM
にこ「………」ジー

穂乃果「………」


にこ「………」ジー

穂乃果「………///」


穂乃果「…あの〜、にこちゃん…?」

にこ「……何よ?」ジー


穂乃果「そんなに見られると……流石に、恥ずかしいんだけど…///」


にこ「うっさいわね。今は黙ってなさい?」ギロッ


穂乃果「は、はい…!」ビクッ

189 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/10(日) 13:43:51 ID:TDRIi.QM
今回はここで終わりです。また次回も宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
これから暫くの間はμ's全員のシーンになりますが、少しでも楽しんで頂ければ嬉しいです。

190 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/11(月) 10:56:58 ID:ohGnRn5U
期待

191 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 16:37:07 ID:KqqDznsg
SCENE 12.【音ノ木坂学院・二年教室前】


絵里「…あら?まだ人が多いみたいよ、希。」


希「それでも、休み時間の時よりは大分減ってるんやない?」

絵里「フフ、そうね…さてと。」


絵里「ちょっとお邪魔するわねー。穂乃果は居るかしらー?」


希「さっきの占いやと、にこっちも一緒の筈なんやけどね。」


ことり「あれ…?絵里ちゃんに、希ちゃん。」トコトコ…


絵里「あ、ことり。気付いてくれて良かったわ。」


ことり「二人も、穂乃果ちゃんに会いに来たの?」

192 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 16:44:00 ID:KqqDznsg
絵里「ええ。今日は部活が休みだから、このタイミングしかないと思ってね。」

希「カードも言ってたんよ。今日は、この時間が一番良いよって。」


絵里「ところで、ことり。二人『も』という事は、にこが先に此処へ来てるのかしら?」

ことり「う、うん…少し前にね。」


ことり「ただ、いきなり教室に入って来たと思ったら…」


海未「…穂乃果の側に居た生徒達を、皆追い払ってしまったんです。」


希「お、海未ちゃんやん。」


海未「それにしても、私達二年生の教室に『μ's』の三年生が勢揃いとは。」

海未「放課後とはいえ、少し珍しい光景かも知れませんね。」


凜「三年生だけじゃないにゃー!」

193 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 16:55:19 ID:KqqDznsg
海未「おや?凜に花陽、それに真姫も。」


真姫「…私は凜に、強引に引っ張って来られたんだけどね。」クルクル 


ことり「一年生のみんなも、ここに来たって事は…これで『μ's』全員が、揃っちゃったね。」


花陽「それよりもですっ!」ヌッ

ことり「きゃっ!?」ビクッ


花陽「とにかく今日は大変なんですっ!もう学校中が、穂乃果ちゃんの話で持ち切りでっ!」 


花陽「『≪μ's≫のカリスマリーダー、突然の衝撃イメチェン!』」

花陽「『遂にベールを脱いだ!高坂穂乃果、美しき真実の姿!』などなどっ!」


花陽「そんな感じで、ずっとずっと話題になってるんですっ!」


希「何だか、まるで週刊誌の見出しみたいやね。」

194 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 17:03:17 ID:KqqDznsg
花陽「そして、そんな穂乃果ちゃんの姿を一目でも見ようと…!」 


絵里「学校中の生徒達が、休み時間の度に此処まで押し寄せていた…という訳ね。」


花陽「はいっ!その通りデスッ!!」デデーン


真姫「…花陽も、こうゆう時は相変わらずよね。」

凜「凜はこっちのかよちんも、やっぱり大好きだにゃ!」


花陽「……ハッ!?ま、また…やっちゃった…!><」


凜「あ、元に戻ったにゃ。」

真姫「今日は、割と早かったわね。」


花陽「あ、あの…ことりちゃん。さっきはビックリさせちゃって、ごめんね…?」

ことり「う、うん。全然大丈夫だから、そんなに気にしないで…?」

195 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 17:26:09 ID:KqqDznsg
真姫「やれやれ…まあ、そうゆう事らしいわ。全く騒がしいんだから。」


絵里「私と希にも、穂乃果の噂は流れて来たけど…やっぱり、相当な騒ぎになっていたのね。」


凜「うん、ホントにすごかったんだ!凜たちね?休み時間の度に、ここまで来てたんだけど。」

凜「いつ来ても人がいっぱいで、入り口も完全に塞がれちゃってて。」

凜「そのせいで穂乃果ちゃんどころか、教室の中さえ見れなかったんだよ。」


花陽「一年生の教室は、この場所と少し離れてるから…だから私達、どうしても上級生よりも出遅れちゃって。」

花陽「それで…凜ちゃんと交互に電話を掛けたり、メールしてみたり…ラインにメッセージも、送ったりしたんだけど。」


凜「何をやっても何度やっても、全然ダメだったにゃー。」


真姫「今日の様子だと、穂乃果の方は連絡を取る暇も無かったんでしょ。」

花陽「うん…きっと、そうだったんじゃないかな。」

196 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 17:39:18 ID:KqqDznsg
海未「はい、実際その通りでした。今日の穂乃果は休み時間の度に、大勢の生徒達に囲まれていましたので…」

ことり「そうだね…今日は穂乃果ちゃん、ずっと大変だったと思うから。」


絵里「やっぱり、そうだったのね。実は私と希も、花陽や凜と同じだったのよ。」

凜「にゃ?絵里ちゃんたちも?」


絵里「ええ。休み時間に一度来てみた時もダメだったし、その後スマホで連絡を取ろうとしてもダメだったわ。」

絵里「だから、希と二人で話したの。とりあえず、放課後まで待ってみる事にしようって。」


希「放課後になれば部活に行く人も多いし、かなり生徒の数も減る筈やからね。」


真姫「そうね、賢明な判断だと思うわよ。凜と花陽も、初めからそうすれば良かったんじゃないの?」

凜「だってだってー。どうしても、待ちきれなかったんだにゃー!」

197 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 17:46:04 ID:KqqDznsg
真姫「でも結局は、この放課後までお預けになってるじゃない。」

凜「むむむぅー…それを言われると、ツライところだにゃあー…」


真姫「ハア……花陽?貴女まで一緒に、何をやってたのよ。」

花陽「あ、あはは…私も、すごく気になってたから…」


真姫「…本当にやれやれね、もう。」


絵里「クス。それでね?本当ならにこも誘って、三人で一緒に来るつもりだったんだけど…」


希「そのにこっちは、今日は家の事情があったみたいで遅れて来たんやけどね。」

希「終業のチャイムが鳴ったと思いきや、もの凄い勢いで教室を出ていったんよ。」

198 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 18:05:34 ID:KqqDznsg
絵里「あっという間の出来事だったから、私達二人が声を掛ける暇も無かったのよね。」


ことり「そうだったんだ…にこちゃん、どうしてそんなに慌ててたのかな…?」

真姫「さあね。にこちゃんって、意味の分からない事も結構する人だから。」クルクル


凜「そんなにこちゃんと仲良しな真姫ちゃんもー。」ヒョイ

凜「実はケッコー、イミワカンナイヒトだったりするのかにゃー?」


真姫「凜?ちょっと今から、二人だけでお話しましょうか?」ニッコリ

凜「て…ていちょーに、お断りしますにゃ…!」ブルブル
 

海未「と言う事は……私とことり、そしてにこ。この三人以外の『μ's』メンバーは…」

海未「今日は穂乃果に、まだ一度も会っていない…という話になりますね。」

199 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 18:23:29 ID:KqqDznsg
絵里「ええ、そうゆう事になるわね。ところで、その穂乃果とにこは…」


ことり「えっと…二人なら、まだ一緒にいると思うけど。」


花陽「…?ことりちゃんに、海未ちゃんも…何だか疲れてるみたいだけど、大丈夫…?」

ことり「あ、あはは…まあ、何とか。」 


海未(…朝から休み時間の度に、あの状況でしたからね。特にことりは、その疲労感も相当に大きい事でしょう。)

海未(時々現れる節度を守らない生徒を、共に二人で監視し続けたり…時には、さり気に阻止したり。)

海未(ことりだけで無く、体力には自信の有る私までも…正直なところ、かなり消耗させられましたから。)


希「まあ大体の想像はつくけど、二人ともムチャだけはしたらあかんよ?」


海未「そうですね…肝に銘じるとします。ことり…貴女も。」

ことり「…うん。」

200 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 18:37:56 ID:KqqDznsg
絵里「それじゃあ、みんな。待ちに待った穂乃果に、そろそろ会いに行きましょうか?」


希「そうやね。どうやら先に来てるにこっちが、ありがたい事に場所を空けてくれてるみたいやし。」


真姫「…まあ、それでいいわ。無理矢理だったとしても、折角ここまで来たんだし。」


凜「そんなこと言ってー。ホントは穂乃果ちゃんのコト、ずっと気にしてたクセにー。」


真姫「ちょ、ちょっと凜!余計な事、言わないでよ!///」

凜「ん?凜、今なにか言ったかにゃ?」メソラシ 


花陽「ふ、二人とも?それよりも穂乃果ちゃんに、早く会いに行こう?ねっ?」アセアセ


凜「うん!早く穂乃果ちゃんのトコに行くにゃー!」


真姫「もう…本当に、何なのよ。」ハア…

201 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 19:01:22 ID:KqqDznsg
花陽「ふぅ…良かった。それにしても……」

花陽「何だか、私…ちょっとドキドキ、してきちゃったかも。」


海未「一応確認しましたが、まだ穂乃果は自分の席に居ました。先に来ているにこも一緒です。」


絵里「ええ、分かったわ。さあ、みんな行くわよ!」


希「さてさて。学校中で話題の、穂乃果ちゃんの姿…すっごく楽しみやね♪」


凜「やっとやっと、穂乃果ちゃんに会えるんだねっ!うーん、テンション上がるにゃーーっ!!」

真姫「ちょ、ちょっと凜!人の近くで、そんなに大声で騒がないでよっ!」モウ!

花陽「あはは…割と真姫ちゃんも、声が大きいかな〜って…思うけど。」


ことり「………」

202 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/11(月) 19:05:04 ID:KqqDznsg
今回は、ここで一旦終了です。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

コメントしてくださった方、どうもありがとうございます。
少しでもご期待に応えられる様に、今後も頑張っていきたいです。

203 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/11(月) 21:28:04 ID:/gGhJWVw

うるさいようだけど凜じゃなくて凛な

204 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 09:12:46 ID:nOhD/ZuE
SCENE 13.【音ノ木坂学院・二年教室】


にこ「………」ジー


穂乃果(…こ、これって……いつまで続くのかな…?><;)


にこ「……ハア。」


にこ「騒がしいのが、集まって来ちゃったか…まあ、いいわ。」スッ


穂乃果「あれ…?あ、あの…にこ、ちゃん?」

にこ「……フン。」プイッ


穂乃果(え、えっと…にこちゃん、どうしたのかな…?)

穂乃果(今度は、急に私から離れたと思ったら…腕を組んで、そっぽ向いちゃったけど…)


凛「穂乃果ちゃーーんっ!」

絵里「穂乃果ー。」

205 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 09:19:38 ID:nOhD/ZuE
穂乃果「え…?」フワッ…



凛「っ!!」


絵里「っ!!」


花陽「っ!!」


真姫「っ!!」


希「っ!!」


穂乃果「あれ…?みんな揃って、どうしたの?」ファサ…


凛「………にゃ…にゃにゃ……にゃにゃにゃ…っ!?」パチクリ

絵里「………ハ……ハラショォーー…」プルプル…

206 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 09:37:19 ID:nOhD/ZuE
穂乃果「確か今日は、練習はお休みの日だって聞いてたけど…」サラサラ…


花陽「………こ、これは…とんでもない、デス……すごいデス…!すごすぎデスッ!」ブツブツ…

真姫「………そりゃ……騒ぎにも、なるわよね……」

希「………こうゆう素養も、あるとは思ってはいたけど…これ程までとは、驚きやね……」  


穂乃果「…?あ、そうだ…えっと……みんなは、どうかな…?」


穂乃果「その…今の穂乃果の、格好…とか///」モジモジ


五人「「「「「何この可愛い生き物。」」」」」


絵里「…え、ええ。とっても素敵よ、穂乃果……伝えたい言葉を、失いかけてしまったくらいに。」

207 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 09:56:19 ID:nOhD/ZuE
希「髪型一つで、ここまで雰囲気変えてくるとは…本当に驚いたやん。」

希「流石は穂乃果ちゃんやね。よく似合っとるよ。」


穂乃果「二人とも…ほ、本当に…?///」パアア…


凛「穂乃果ちゃんてさ!カワイイとは思ってたけど、ホントはこーんなにも美人さんだったんだね!」

凛「凛ね?もうもう、ホントにビックリしたにゃっ!」


穂乃果「び…びびっ、美人だなんて…!///」カアア 


花陽「穂乃果ちゃん……すごく、キレイだよ…?///」

花陽「本当に、すっごくキレイで……私、ずっと見惚れちゃいそう…///」


穂乃果「そ、そんな……は…恥ずかしいよ…///」テレテレ

208 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 10:11:58 ID:nOhD/ZuE
凛「ほらー、真姫ちゃんも!ちゃんと穂乃果ちゃんに、何か言ってあげないと!」グイッ

真姫「わ、分かったから…!押さないでよ、もう…!」


穂乃果「真姫ちゃん…どう、かな…?今の私って、おかしくない…?」

真姫「………よ。」


穂乃果「え…?あ…ゴ、ゴメンね。ちょっと、聞こえなかったから…」

真姫「『良いと思うわよ』って言ったのっ!!」


穂乃果「わわっ!?え、えっと……真姫ちゃん…それって、本当…?///」


真姫「もう、嘘なんて言う訳ないでしょ!よく…似合ってるわよっ///」プイッ


穂乃果「真姫ちゃん…」

穂乃果「それに…絵里ちゃん、希ちゃん…」

穂乃果「凛ちゃん…花陽ちゃん…」

209 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 10:39:49 ID:nOhD/ZuE
穂乃果「みんな……本当にありがとう…!///」ニコッ


五人「「「「「ーーーっっ!!!//////」」」」」 


穂乃果「みんなに誉めて貰えて、私…すっごく嬉しい、えへへ…//////」ポワーン


絵里「……これは…危険ね……余りも、危険だわ……///」 


花陽「はい…!///ただでさえ破壊力に定評があった、穂乃果ちゃんの太陽スマイル…!」

花陽「そこに!今までの穂乃果ちゃんでは滅多に見られなかった、乙女の恥じらい健気さ儚げさが特盛り追加されて!」

花陽「更には、特大アップ…いいえ!極大アップした美少女度までもが、凄まじい次元で加わった事でっ!」


花陽「最早、その威力…そして、その殺傷力は…既に量りしれませんっ !!///」ズガーン

210 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 10:57:42 ID:nOhD/ZuE
凛(…かよちん以外の女の子で、こんなにもドキッとしたのって…初めてかも知れないにゃ///)


真姫(これじゃあ、穂乃果に耐性の無いコ達では…アッサリと持ってかれてしまうわよね……///)


希(…そう言えばウチ、前にも危なかった時あったし…やっぱり穂乃果ちゃん恐るべしと、言ったところやね…///)


希「さて、後は……にこっち?」
 
にこ「……何よ。」


希「穂乃果ちゃんに何か伝えたい事があって、一人で此処に走ってまで来たんやろ?」

にこ「………」


希「それでも、さっきの様子だと…まだ穂乃果ちゃんには、何も言ってないみたいやね。」

にこ「…だとしたら、何か文句でもあるっての?」ジロッ

211 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 11:51:56 ID:nOhD/ZuE
希「そんなに噛み付いてこんでもええやん。ただ、どんな事情なのか教えて欲しいだけなんやし。」

希「本当なら、ウチもえりちもな?にこっちも誘って、三人で此処に来たかったんよ。」


希「それやからこそ、にこっちの事が気になってるんやから。」


にこ「………」


花陽「あの…ことりちゃん、海未ちゃん。ここに私達が来るまでの、にこちゃんの様子って…どんな感じだったのかな?」


ことり「あ、うん…放課後になったら、凄い勢いで教室に入って来て…何だか、怒ったみたいな顔もしてたんだけど…」

花陽「え、そうだったの…?」


海未「ええ。しかも激しく睨むかの如く、ずっと穂乃果の事を無言のままで見ていましたし。」

凛「ナニソレ、イミワカンナイ。」ツーン

212 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 13:02:33 ID:nOhD/ZuE
真姫「凛?いい加減にしないと…そろそろ怒るわよ?」ゴゴゴ…

凛「か、かか…軽いジョークだにゃ…!」ガクガク


花陽「まま、真姫ちゃん、落ち着いて…!?それに、凛ちゃんも…!ね、ね…!?」アセアセ


凛「そ、そうだよー!真姫ちゃん、もっと落ち着くにゃっ!」

真姫「ちょっと!どうして貴女がそれを言うのよ!?」


花陽「」ピャー


絵里「はーい。二人とも、ちょっと落ち着いて?」


凛「はーいにゃ。」

真姫「もう…仕方ないわね。」


花陽(…ああ、絵里ちゃん……ありがとう。)ジーン…

213 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 13:20:46 ID:nOhD/ZuE
希「なる程、そんな事があったんやね。それなら、にこっち?」

にこ「……今度は何よ?」


希「穂乃果ちゃんに、その理由を話してあげた方がええんとちゃう?」

にこ「………」


希「ずっと睨まれてた穂乃果ちゃんからすれば、それこそ摩訶不思議な気分だったろうし。」


希「な?穂乃果ちゃん。」


穂乃果「え…?」


穂乃果「あ、えっと…う、うん。」


希「そうゆう事や、にこっち。」


にこ「……ったく。」

214 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 14:04:40 ID:nOhD/ZuE
絵里「みんな、ちょっと待ってくれるかしら。」


にこ「……?」


希「えりち…どうしたん?」


絵里「ええ。まだ話の途中なのに、ごめんなさいね。」


絵里「ただ、話を続けるのであれば…その前に場所を変えましょう?」

絵里「放課後とは言っても、ここは二年生の教室。それに、まだ他の生徒達も居るわ。」


希「…えりちの言う通りやね。ちょっとウチ、急ぎ過ぎたかな。」


海未「ですが、絵里。これから部室に行くとしても…あの辺りは、まだ生徒の往来も多い時間ですし。」

ことり「うん…そうだよね。きっと部室に入る前に、また穂乃果ちゃんが…」


絵里「んー、確かにそうねえ。」

215 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 14:17:07 ID:nOhD/ZuE
絵里「あ、それなら…今日は外も暖かいから、みんなで屋上の方へ移動しましょう?」


凛「うん、凛はそれでいいよー!」

真姫「まあ、それでいいんじゃない?」クルクル


海未「はい、私も賛成です。校内の何処かよりは、生徒達が集まってくる可能性は低いでしょうから。」


花陽「そっか…屋上は、いつも私達が練習してる場所だから…みんなも、気を遣ってくれてるよね。」

凛「そうそう。だから放課後は、ほとんど人が来ないんだにゃ。」


真姫「なら、もう屋上で決まりね。早く行きましょうよ。」 


希「そうやね。じゃあ、みんなで一緒に行こうか。」


希「にこっちも、それでええよね?」


にこ「……分かったわよ。」

216 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 14:24:56 ID:nOhD/ZuE
絵里「OK☆それじゃみんな、屋上に移動するわよ。」

海未「ええ、それでは行きましょう。」


穂乃果「………」


ことり「…穂乃果ちゃん。私達も、行こう?」

穂乃果「あ…う、うん。」


穂乃果(……にこちゃん。)チラッ


にこ「………」


穂乃果(さっきの事…出来れば、ちゃんと理由を知りたいけど…話してくれるかな。)


穂乃果(…とにかく。まずは、屋上に行ってからだよね。)






217 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/12(火) 14:37:57 ID:nOhD/ZuE
今回は、ここまでとなります。

前回コメントを下さった方へ。ご指摘を頂きまして、本当にありがとうございました。
そして、ここまでお付き合い頂いている皆様。初歩的なミスをしてしまっていた事、大変申し訳ありませんでした。
自分の未熟さが早くもハッキリと出てしまって、ショックと同時に非常に悔しい気持ちですが…
この早い段階で気付かせて頂けた事を深く感謝しつつ、それを少しでも前向きに考えられる様に頑張りたいと思っています。

それでは至らぬ所も多いと思われますが、今後とも何卒宜しくお願い致します。

218 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/13(水) 02:10:56 ID:v3l5jZuQ
それ指摘したの自分じゃないけど漢字のミス位で大袈裟さに落ち込まなくても…
それよりも読んでて面白いss書いてくれてるというだけで感謝してます。

219 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/13(水) 07:41:44 ID:/0g/9skM
俺も気付いたら雪穂が雪歩になってたことがある
分かってたんだよ分かってたんだけど書くのに夢中でよお

220 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/13(水) 11:32:49 ID:.S8mOS9Y
俺も新人の頃は海未ちゃんが海見って誤変換のまま書き込んだぜ

221 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 09:18:43 ID:UfB4.7fs
コメントを下さった方々、本当に感謝しています。どうもありがとうございました。

自分では絶対に気を付けようと思っていた上でのミスでしたので、正直かなり落ち込んでしまっていました。
その後で大事な交流先で規制巻き込まれに遭ったり、リアルで痛い出費が重なる等の追い討ちもあって更に凹んでいました。
ですから、励ましの言葉や先輩の方々のご理解の言葉を頂けた事、ものすごく嬉しかったです。
今回の事を貴重な経験の一つと思える様に、またこれから頑張っていければと思っています。

まだまだ至らない自分と文章ではありますが、今後ともどうか宜しくお願い致します。

222 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 09:43:39 ID:UfB4.7fs
SCENE 14.【音ノ木坂学院・屋上】


花陽「やっと着いたけど…思ってたよりも、時間が掛かっちゃったね。」


真姫「穂乃果に気付いた生徒達が、ずっと付いて来たから…歩きにくいのよね、もう。」

凛「それにギリギリまで、みんなくっついて来てたにゃ。」


海未「『これから部活動での、とても大事な話をしますから。』」

海未「そう伝えながら、何度も説得して…やっと寸前で、引き下がってくれましたからね。」


真姫「でも、あれでもまだ良かった方なんじゃない?」

真姫「もし部室の方に行ってたら、更に生徒が増えてたのは間違い無いでしょうし。」


花陽「うん…そうだね。きっと、もっと時間が掛かって大変だったかも。」

凛「あの人数だけでも、かなり大変だったもんね。ホント、やれやれだったにゃー。」

223 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 09:52:52 ID:UfB4.7fs
希「でも此処なら、とりあえずは大丈夫そうやし。教室の時よりは、落ち着いて話も出来るんやないかな。」

絵里「ええ。この場所を選んだのは、どうやら正解だったみたいね。」


希「うん、ウチもそう思うよ。流石はえりちやね。」

絵里「フフ。おだてても、何も出ないわよ?」


ことり「………」


穂乃果「…ねえ、ことりちゃん。」

ことり「え…?」


穂乃果「何だか、疲れた顔してるけど…大丈夫?」


ことり「あ…うん、ごめんね…?ちょっと、考え事をしてただけなの。」

穂乃果「考え事…?」

224 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 10:09:24 ID:UfB4.7fs
ことり「う、うん。でもね?全然大した事じゃないから、気にしないでね…?」

穂乃果「…うん。それなら、いいけど。」


ことり「心配してくれてありがとう、穂乃果ちゃん。でもことり、本当に大丈夫だから☆」

穂乃果「そっか…うん、分かったよ。だけど無理はしないでね、ことりちゃん。」


ことり「えへへ…ありがとう。でも、穂乃果ちゃんこそ…無理、しないでね…?」

穂乃果「え?私…?」


ことり「…だって…今日この学校で、誰よりも大変だったのは…穂乃果ちゃんなんだから。」

ことり「それに…ここに来る間だって、あんなにも……」


穂乃果「あはは…ありがとう。でも、私も大丈夫だよ?」


穂乃果「これでも元気だけなら、誰にも負けない自信があるからね!」ドヤッ


ことり「…元気だけ、なんかじゃない……そんな訳…ないよ。」ボソ…

225 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 10:38:19 ID:UfB4.7fs
穂乃果「ん…?ごめんね、ことりちゃん。今、何か私に言ってたかな…?」

ことり「あ…ううん、何でもないの。私の方こそ、ごめんね?紛らわしくしちゃって…」



穂乃果「え?う、うん…それは、別にいいんだけど。」


穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり元気なさそうだけど…今日は、かなり疲れてるのかな…?)


ことり(……穂乃果ちゃん…また、嘘ついちゃって……ごめんね……)



絵里「さてと…うん、みんな揃ってるわね。それじゃあ全員、こっちへ集まってくれるかしら?」


ことり「あ…向こうに集まるみたい。私達も、もう行かないと…」


穂乃果「…そうだね。行こう、ことりちゃん。」


ことり「…うん。」

226 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 10:53:16 ID:UfB4.7fs
絵里「OK、これで全員集合ね。それじゃ、にこ?」

にこ「………」


絵里「さっきまでの話の続きを、聞かせて貰ってもいいかしら?」


にこ「…その為に、わざわざここまで連れて来たんでしょ?あんた達は。」

にこ「それとも、何?こうまでしてでも、私を寄って集って責めたりしたいとか?」


絵里「もう……ねえ、にこ。貴女、本当は分かって言ってるんでしょう?」

絵里「別に貴女の事を、私達が責めるつもりは無いって事くらい。」


にこ「さあて。それはどうかしらねー?」


絵里「…ハア。でもね、にこ。海未やことりの話を、私達が聞いた限りでは…」

絵里「貴女の穂乃果に対する行動と態度には、不可解な点が目立っていたのも事実だと思うわ。」

227 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:02:00 ID:UfB4.7fs
にこ「ふぅん。そうだったかしら?」


絵里「でも、だからこそなの。貴女がそうしていた理由を、その真意を…ちゃんと知りたいのよ。」

絵里「穂乃果も希も、そしてみんなも。勿論、それは私も一緒よ?」


にこ「…フン。」


穂乃果「にこちゃん…」


希「にこっち。」


にこ「…別に、話したっていいわよ。元から隠してるワケでもなかったんだし。」

にこ「単にあんた達が、勝手に大げさな話にしただけでしょ?」  


真姫「ちょっと、にこちゃん…!ずっと黙っておいて、その言い方は酷いんじゃないっ?」

にこ「フン。」

228 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:10:41 ID:UfB4.7fs
希「まあまあ、真姫ちゃん。にこっちも、話してもいいって言ってくれてる事なんやし。」

真姫「でも…!何も、あんな言い方しなくたって…」 


希「気持ちは分かるけど、まずはにこっちの話を聞いてみよ?」

真姫「………」


希「な?」


真姫「……分かったわよ、もう。」


絵里「…じゃあ、にこ。お願い出来るかしら?」

にこ「はいはい、分かってるわよ。」


海未「…にこ。一応ですが、先に確認だけさせて貰っておきます。今、私達が最も知りたいのは…」

海未「貴女は何故、ずっと穂乃果の事を睨みつける様に見続けていたか…という点です。」

229 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:19:08 ID:UfB4.7fs
花陽「うん…私もそれを聞いてから、ずっと気になってい…」

にこ「もしも。」


花陽「…え?」


にこ「もしもコイツが。軽い気持ちで、フザケたイメチェンをやってたんなら。」ジロ…

穂乃果「あ、あの……えっと…」


にこ「もしも、コイツが!」ビシッ!

穂乃果「…っ!」ビクッ


にこ「全っ然、似合ってもいない…!ただ、みっともないだけの格好をしてたんなら…!」


絵里「にこ…?貴女…」

希「にこっち…?」

230 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:33:05 ID:UfB4.7fs
にこ「…コイツの横っ面を、思いっ切り引っ叩いてでもね。」

にこ「そんなイメチェン、私が絶対にやめさせてやるって…そう思ってたのよ。」


真姫「何それっ、意味分かんないっ!」


凛(…やっぱり本家は、ヒト味違うにゃ。)

凛(って、今はそれどころじゃなかったんだよ!)


凛「叩いてでもやめさせるなんて、そんなの絶対おかしいよ!なんでそこまでしないといけないの!?」


にこ「うるさいわね!そうするのが当たり前でしょう!?」

にこ「大体あんた達はね…?何も分かってなさ過ぎるのよっ!」


穂乃果「に、にこちゃん…!?」

絵里「落ち着いて、にこ…!一体、どうしたの…!?」

231 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:45:41 ID:UfB4.7fs
にこ「うるさいっ!あんた達は全然分かってないわっ!何も!本当に何もっ!」 


花陽「に、にこちゃんっ!」ダッ


にこ「花陽…!何よあんたっ、邪魔する気…!?」キッ!


花陽「お願いだから、落ち着いてっ!?」ギュッ


にこ「…っ!!」


花陽「お願い、にこちゃん…!お願い……お願いだから…!!」ジワ…

にこ「……っ…」


海未「…花陽の言う通りです。どうか落ち着いて下さい…にこ。」

にこ「………」


花陽「……にこ、ちゃん…」グス…

232 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 11:55:51 ID:UfB4.7fs
にこ「……もう、怒鳴ったりしないから…いつまでも、メソメソしてんじゃないわよ。」パッ

花陽「…うん。えへへ……良かった。」ニコッ


にこ「……ったく、もう……」


海未「…にこ。先程の貴女が言っていた言葉が、どうゆう意味であったのかも含めた上で…」

海未「今の貴女が考えている事、その全てを…私達にも、教えて貰えないでしょうか?」


真姫「そうね…もう全部話してみても、いいんじゃない?」

花陽「うん…私も、知りたい。」

凛「凛はね。凛たちが何もわかってないって言ってたのが、すっごく気になってるよ?」


にこ「………」


穂乃果「…にこちゃん。私も…聞かせて欲しい。」

にこ「………」

233 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 12:04:18 ID:UfB4.7fs
穂乃果「ねえ、にこちゃん……話して、くれるかな?」

にこ「………ハア。」


穂乃果「…?あの、にこちゃん…?」

にこ「……穂乃果。」


穂乃果「え…?な、何かな…?」


にこ「しっかり聞いてなさい。特に、あんたは。」


穂乃果「あ…う、うん。」


にこ「当然、あんた達もよ?ここにいる全員、ちゃんと聞いてなさい。」


絵里「ええ、勿論よ。」

希「だってウチらは、それを待ってたんやからね。」

234 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 12:13:50 ID:UfB4.7fs
真姫「ようやく話す気になったみたいね。本当に世話が焼けるんだから。」ヤレヤレ

にこ「あらぁ?あんたには言われたくないわねえ、真姫ぃ?」


真姫「ちょっと…それって、どうゆう意味よ?」


花陽「ま、真姫ちゃん…?にこちゃんも、全部話してくれるみたいだし…だから、ね…?」

真姫「…もう。分かってるわよ、花陽。」


凛「ほらー、にこちゃん!早く凛たちに話してにゃー!」


にこ「…アイツに言われると、何だか妙にムカつくわね。」


絵里「ま、まあまあ。それじゃ、にこ…お願いね?」


にこ「………ふう。」

235 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/14(木) 12:24:55 ID:UfB4.7fs
今回はここまでとなります。また次回も宜しくお願い致します。

そして前回コメントを下さった皆様へ、改めてお礼を言わせて頂きます。
励ましやご理解の言葉、本当に嬉しかったです。どうもありがとうございました。

236 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/14(木) 22:01:55 ID:wZqkG/pk
前作からずっと見てるけどお話投稿する度必ずお礼することといい今回の件といいかなり真面目な人柄が伝わるし好感が持てる
キャラクターの名前を間違えてしまって必要以上に落ち込むのもそれだけ愛情が深いがゆえのことなんじゃないかなとも思う
でもやっぱ物書きはストーリーの面白さをメインに勝負すべきであって枝葉末節のことを引きずるのは良くないよ

例えるならかなり売れてたり人気だったりするアニメでも作画ミスした作品なんていくらでもあるが再放送やDVD・BDで修正されたら誰も気にしてないのと同じ
おおよその作画が綺麗でストーリーも面白いアニメに多少のミスがあったところで作品の魅力が消える訳でもなんでもない
実生活も大変な中編集者もおらず一定のクオリティを保った文を書くのってなかなか出来ることじゃない、少なくとも俺には無理w
そんな中一つのミスを引きずってたら凛ちゃんも悲しむよ?
長々と失礼、また次回の更新も待ってます

237 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 10:28:49 ID:ayaiOhQQ
にこ「さて……あんた達、よく聞きなさい。」


にこ「『アイドル』にとっての『イメチェン』ってモノはね。」

にこ「そんじょそこらの連中が遊び感覚でやるのとは、全くの別次元のモノなのよ。その意味も重さも。」


にこ「そう…『アイドル』が『イメチェン』を行なうという事。」

にこ「それは、自分を今よりも更なる高みへという…そんな目標や願望を込めた、一種の『儀式』と呼べる行為でもあり。」

にこ「そして。自分だけでなく他人に対しても、何かしらの大きな影響を及ぼす…一種の『改革』とも言える大胆な行動。」


花陽「『儀式』でもあり…『改革』でもある……ふむフム…!」メモメモ


にこ「ちなみに影響の規模については、当然の如く対象の人気や知名度に比例しているわ。そのまま純粋に、横並び状態でね。」


にこ「つまり、有名であればある程に。そして、人気が高ければ高い程に。」

にこ「そこから生まれ出てくる影響力は、更に大きく強いモノとなってゆくって事よ。」

238 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 10:44:04 ID:ayaiOhQQ
海未「…では、にこ。その影響力とは…具体的には、どのようなものなのでしょうか?」


にこ「そうね。それを説明するなら『イメチェン』が『成功した場合』と『失敗した場合』に分けると、理解しやすいでしょうね。」


希「確かに、それなら分かり易くはなるやろうね。」


にこ「そうゆう事。シンプル故に、とっても分かりやすいってワケ。」


にこ「もし『成功した場合』なら。それは『アイドル』として、大きな『イメージアップ』を期待出来るようになる。」

にこ「逆に『失敗した場合』なら。それは『アイドル』として、大きな『イメージダウン』を生み出してしまう事になるわ。」


にこ「ただ、その結果がどちらであったとしても。対象への人気や評価、信頼や印象等に対してね。」

にこ「確実に多大な影響を与えてくるという意味では、二つとも全く同じよ。勿論、その内容は完全に間逆だけど。」


花陽「『イメージアップ』と『イメージダウン』は…共通点がありながらも、やはり相反するもの……なる程ナルホド…!」メモメモ

239 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 11:10:48 ID:ayaiOhQQ
にこ「ま、要するに。巨大なリスクとリターンが、常に背中合わせとなっている…いわゆる『諸刃の剣』と言える手段なのよ。」


絵里「『諸刃の剣』…つまり、表裏一体って事ね。」


にこ「さてさて。今の話の中からポイントとなる単語を、幾つか簡単に組み合わせてみるとー。」

にこ「その一つとして、こーんな分かりやすい形のヤツも出来上がるわよ?」


にこ「『人気』の『アイドル』が『イメチェン』に『失敗した』『影響力』によって。」

にこ「『大きな』『イメージダウン』が『生まれ出てくる』ってね。」


海未「なる程…にこの話していた事は、その全てが繋がっているのですね。」


にこ「ええ、そうよ。これらは全部が深く繋がってるわ。実に単純で分かりやすいでしょ?」

にこ「んで。今のが本当にそうなった場合には、対象は人気や評判等に甚大なダメージを受けるってワケ。」

にこ「それが『アイドル』として、どれ程に致命的な事態となるのか。それくらい、今のあんたたちなら…想像出来るでしょ?」


花陽「ふむフム…なる程ナルホド……流石にこちゃん、とても参考になりマス…!」メモメモ

240 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 11:34:57 ID:ayaiOhQQ
花陽「この私こと、小泉花陽…アイドルに関しての知識量や情報網、それに先見の目については…」ブツブツ&メモメモ

花陽「例え、にこちゃんが相手であろうとも…決して、引けを取るつもりはありまセンが…」ブツブツ&メモメモ

花陽「こうゆう視点においての…にこちゃんの、アイドルへの観察眼や見解は……実に…実に素晴らしいデス…!」ブツブツ&メモメモ


にこ「そして、何よりも…」クルッ


穂乃果「……?」


にこ「コイツは…この穂乃果はね。」ジッ

穂乃果「あ、あの……えっと…?」


にこ「あの絶対王者と言われていた『A-RISE』を破った事で…今や、第二回ラブライブでの大本命とまで言われている『μ's』。」

にこ「その『μ's』の設立者で、リーダーで、メインセンターで……私達の『顔』よ。」


穂乃果「…っ!」

241 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 11:59:04 ID:ayaiOhQQ
にこ「そんな重いポジションにいるヤツ…『μ's』の看板である『高坂穂乃果』が。」


にこ「今の大事な時期。第二回ラブライブ決勝大会前の、この一番大事な時期に。」

にこ「もしも、何かつまらないイメチェンでもしてしまったせいで。」

にこ「その結果、大きなイメージダウンを引き起こす事にでもなったとしたら。」


にこ「もう二度と取り返しのつかない…そんな事態になってしまう可能性だって…それこそ、充分にあり得るのよ。」


穂乃果「……っ…」


真姫「…ねえ、にこちゃん。話の途中なのに、口を挟んで悪いとは思うけど…」

にこ「あら、真姫。何か気になる事でも?」


真姫「まあ、そうゆう事になるわね。私、話を聞いてて…少し思ったのよ。」

にこ「へえ、何かしらね?こっちこそ、ちょっと気になるじゃない。」

242 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 12:13:22 ID:ayaiOhQQ
真姫「…言っても、構わないかしら?」

にこ「ええ。構わないから、ハッキリ言ってみなさい?」


真姫「…その『アイドル』の『イメチェン』についてだけど。」

真姫「にこちゃんの言わんとしてる事自体は、私も理解は一応出来てると思うわ。」


真姫「だけど…それでもね?」

にこ「それでも?」


真姫「この話って…にこちゃんが、オーバーに考え過ぎてるんじゃないかしら…って。」


にこ「………」


真姫「正直に言うと…私としては、そう思ったのよ。」

243 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 12:23:44 ID:ayaiOhQQ
凛「…うん、そうだよね。」


真姫「…凛?」


凛「実は凛も、ちょっと大げさかなって…思ってたんだ。」


真姫「あら…凛もそうだったの?」

凛「あはは…何となく言いにくかったから、真姫ちゃんに乗っかっちゃったにゃ。」


花陽「…あ、あのね…?真姫ちゃんも、凛ちゃんも……にこちゃんの話は、まだ途中なんだし…」

花陽「だから…そう判断するのは、まだ…ちょっと早いかもって……」


真姫「…そうかも知れないけど。やっぱり私には、オーバーな話に聞こえてしまうのよね…」

真姫「だって、この話には…穂乃果や私達『スクールアイドル』も、一緒に含まれている訳なんでしょう?」


花陽「う、うん…それは間違いないって、思うけど…」

244 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 12:47:49 ID:ayaiOhQQ
真姫「だからなのよ、花陽。私としては、そこに違和感があるの…どうしても。」

真姫「特に…『一人のスクールアイドル』の『イメチェン一つ』で、そこまでの大きな影響力なんて…本当にあるのかしらって。」


凛「…凛もね。今、真姫ちゃんと同じコト思ってるよ。」

凛「プロの大人気アイドルだけの話なら、まだわかる気もするんだけど…」

凛「穂乃果ちゃんや凛たちにまで、そんなにも関係あるコトなのかなって…そう思っちゃうんだ。」


花陽「で、でも…!あの、二人とも?今はまだ、そうだとしてもね?」

花陽「にこちゃんの話を、最後まで聞いてみれば…きっと真姫ちゃんも、凛ちゃんも…!」


ポンッ


花陽「…え?」


にこ「花陽。」


花陽「…にこちゃん。」

245 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 12:59:02 ID:ayaiOhQQ
にこ「…ありがと。」


花陽「……うん。」


にこ「…ねえ、真姫。それに凛。あんた達二人ってさ?」


真姫「え…?」

凛「にゃ?」


にこ「さっきのアレ……本気で言ってるの?」ギロッ


真&凛「「…っ!」」ビクッ


にこ「特に…凛。」ジロッ


凛「だ、だって…イメチェンしたくらいで、凛たちまで大ゴトになるなんて…」

凛「それって、なんかおかしいかなって…やっぱり、思っちゃうよ。」

246 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 13:33:51 ID:ayaiOhQQ
にこ「………ハア。『くらい』ねえ…?」ヤレヤレ


凛「……?」


にこ「凛?よりによって、あんたが…それを言うワケ?」

凛「え…?」


にこ「まあ、いいわ。それなら…予定変更よ。」


にこ「この際だから、あんたにミッチリ教えてあげようじゃない。」ジトー

凛「にゃ?」


にこ「それに…花陽。後、絵里もね。」スッ


花陽「え…?わ、私も…?」

にこ「ええ、あんたも。」

247 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 14:07:55 ID:ayaiOhQQ
花陽「で、でも。私は、にこちゃんのお話…とっても参考になったって、思ってるけど…」

にこ「いいえ、まだまだ全っ然ダメね。だってあんたも、一番肝心な事は分かってないんだから。」


花陽「…ううっ……ア、アイドルの道は…やっぱり高くて、とっても険しいみたいデス…」シュン


絵里「それにしても…このタイミングで、私まで呼ばれるとは思ってなかったわね。」 


にこ「なーに言ってんのよ。あんたにだって、この話は大いに関係あるわよ?」

絵里「私が…?それって、どうゆう事なのかしら?」


にこ「いいから、絵里。あんたも私の話を、今からちゃんと聞いてなさい。」

にこ「あんたが自分でも気付いてない大切な事、私がしっかりと教えてあげるわ。」


絵里「…ええ、分かったわ。どうやら貴女には、何か考えがあるみたいだから。」


にこ「ああ、そうそう。話が分かりやすい順番で行くつもりだから、あんたは最後よ?」

絵里「もう…意地悪ね?」

248 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 14:30:04 ID:ayaiOhQQ
にこ「フン…全く。結局は、私が思ってた通りだったわね。」

にこ「やっぱり、あんた達ってさ?本っ当に、なーんにも分かってないわ。」


にこ「ま、そうゆうワケだから…海未、ことり、真姫、希。」

にこ「あんた達四人も、よく聞いてなさいよ?」


海未「にこ…」


ことり「………」


にこ「私がさっきから話している『アイドル』にとっての『イメチェン』。その意味と重さ。」

にこ「それが私達『スクールアイドル』にとっても、一体どれ程の繋がりを持っているモノなのか。」

にこ「今から私が、ここにいるあんた達全員にね?それをじっくりと、そしてタップリと教えてあげるわ。」フン


真姫「もう…何なのよ。今度は、やけに偉そうにして。」

249 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 14:41:20 ID:ayaiOhQQ
希「まあまあ。とにかく今は、にこっちの話を最後まで聞いてみよ?」


真姫「…分かってるから、心配しなくてもいいわ。」


希「クス…了解や。海未ちゃんとことりちゃんも、それでええよね?」


海未「はい。私もそれで構いませんが…」


ことり「…えっと。私も、いいけど…」


希「うん、これでみんなOKやね。それじゃ…にこっち?」パチッ☆


にこ「あー、はいはい。相変わらずお節介なヤツね、あんたって。」


にこ「ま、礼だけは一応言っておくわ。ありがと、希。」ツーン

希「いえいえ、どういたしましてや。」クスッ

250 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 15:08:28 ID:ayaiOhQQ
にこ「フン…」スッ


穂乃果「あ…にこちゃん…?」


にこ「穂乃果。状況が少し変わったから、改めて言っておくわよ?」

穂乃果「え、えっと…?」


にこ「この話が全部終わるまで…あんたは黙って、最後まで静かに聞いてなさい。」

にこ「勿論、どの話も絶対に聞き逃さないように…しっかりとね。」


穂乃果「え…?あの、それって……私は話に入ったら、ダメって事…なのかな?」

にこ「そうよ。」


穂乃果「…でも……どうして私だけ、喋っちゃいけな…」

にこ「いいわねっ!?」キッ!


穂乃果「…っ!う、うん……分かった…!」

251 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/16(土) 15:16:29 ID:ayaiOhQQ
今回は、ここで終了となります。

コメントを下さった方、本当にありがとうございました。
自分の初作品からお付き合い頂いている方から、励ましの言葉や貴重なアドバイスを
沢山込めて下さったメッセージを頂けた事、すごく嬉しかったです。
これからも「好きだから」「楽しいから」という気持ちを、常に忘れない様に頑張りたいと思っています。

それでは、今後ともどうか宜しくお願い致します。

252 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 08:10:59 ID:PWMrz3IQ
にこ「……それじゃあ、始めるわ。最初はあんたからよ、凛。」


凛「にゃ?凛から?」


にこ「三人の中だと、あんたの話が一番分かりやすいからね。だから、トップバッターには最適ってワケ。」

凛「そうなの?凛、自分だとよくわからないけど。」


にこ「すぐ分かるようになるわ。それよりも凛、あんたさ?」

凛「ん?なにかにゃ?」


にこ「今日は練習休みだけど、いつもの練習着は持って来てる?」


凛「練習着?うん、持ってきてるよ。」


真姫「…何で練習休みの日なのに、わざわざ持って来てるのよ?」


凛「あはははー…実はね?今日が休みだってコト、朝はウッカリ忘れちゃってたんだ。」

253 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 08:30:42 ID:PWMrz3IQ
凛「だから今日も、いつものクセで持ってきちゃったにゃ。」

真姫「…ハア。考えてみたら、聞かずとも分かる答えだったわね。」


凛「だってだってー。練習が休みの日って、最近じゃなかったんだもん。」

凛「だから凛ね?どーしても、いつもの感じが抜けてくれなかったんだよー。」


にこ「ま、実にあんたらしいわね。多分そうだろうと思って、私も聞いたんだけどさ。」

凛「むー!何それー!?」


にこ「それに、こっちとしては好都合だったし。」

凛「好都合?なにが?」


にこ「あんたの『ウッカリ』が。」フフン


凛「ちょっとー!にこちゃんから聞いてきたクセに、さっきからヒドイにゃー!」

254 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 08:40:10 ID:PWMrz3IQ
にこ「そんな事よりも、凛。今から練習着を出して、それをよく見てみなさい?」


凛「…にゃ?練習着を見ろって…どうして?」

にこ「いいから、早く。」


凛「もー…人使いが荒いんだにゃ。」ガサゴソ


凛「えっと……あった。凛がこれを、よく見るの?」

にこ「そうよ。何か気付く事があるでしょ?」


凛「うーん……別に…いつも練習用に着てる、ただの服だよね?」


にこ「…あんたって、いつもにゃーにゃー言ってるからさ。」

にこ「野生のカンってヤツで、もうちょっと鋭いかもって思ってたわ。」


凛「ああー!?今、またバカにしたーっ!」

255 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 08:59:46 ID:PWMrz3IQ
にこ「うっさいわね。悔しかったらそれをよく見て、ちゃんと自分で気付きなさいよ。」


凛「むむー…そんなコト言われてもー!別にこれって、スカートタイプの普通の服じゃんっ!」

にこ「そうね。」 


凛「なのに、何でさっきから…!」


にこ「………」


凛「………あ……」


にこ「凛。あんたって、ずっと前からスカート穿いてたの?」


凛「……ううん…」


にこ「じゃあ、それがいつからなのか。あんたが忘れてるワケ、ないわよね?」

256 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 09:24:33 ID:PWMrz3IQ
凛「…二年生の穂乃果ちゃんたち3人が、修学旅行に行って…」

凛「それで…ファッションショーのライブには、出られなかったから…」

凛「だから…凛たち一年生と三年生の、6人で出るコトになって……」


凛「そして…凛は……みんなに、背中を押してもらって……あのドレスを着たんだよ。」


にこ「ええ…そうだったわね。」


凛「…凛、あの頃は……自分が女の子だってコトに…自信がなかったんだ。」 


凛「だけど…みんなのおかげで、あのドレスを…凛が着られるコトになって…」

凛「みんな、あの真っ白なドレスを着た凛を…いっぱい褒めてくれて…」

凛「だから凛は…それが、とってもとっても嬉しくて…!」


凛「…それからだよ。凛が、スカートを穿くようになったのは…」

凛「自分が女の子だってコトに、ちょっとだけ自信を持てるように…なれたから。」

257 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 09:47:02 ID:PWMrz3IQ
にこ「…凛。あの時の出来事は、あんたのイメージを大きく変えたわ。」

にこ「あんた自身にとっても、あんたの周りの人間達にとってもね。」


凛「…やっぱり、そうだったのかな?」


にこ「ええ、そうよ。あの時より前のあんたの印象って、自他共に『ボーイッシュ』だった…そうでしょ?」

凛「うん…その通りだったよ。」


にこ「でも、あんたは変わったわ。あの日、あのドレスを着てから。」

にこ「あれからあんたは、自分の女の子としての魅力にやっと気付いた。そして、それを受け入れた。だから…変われた。」 


にこ「そして…自信を付けたあんたは、私服でもスカートを穿く様になって…より女の子らしくなったわ。」
 

凛「…ねえ、にこちゃん。凛、ホントに嬉しかったよ…?」


凛「みんなが、スカートの凛を…カワイイって、言ってくれて。」

258 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 10:15:57 ID:PWMrz3IQ
にこ「当然でしょ?だってあんたは、成功させた側の人間なんだから。」

凛「成功、させた側…?」


にこ「他人からのあんたへのイメージ。そして、あんた自身からのあんたへのイメージを。」

にこ「凛。あんたが自分で変えたって事よ。」


凛「……!」


にこ「そう。そのどちらに対しても、更なるプラスの方向へとイメージを変える事が…あんたには出来たの。」

凛「……そっか…そうゆうコト、だったんだ。」


にこ「ま、確かにあの時はさ?花陽を筆頭に私達は、あんたに色々とフォローもしたわ。」

にこ「でもね。その後のあんたにとって、私達はあくまできっかけに過ぎなかったのよ。」


凛「…にこちゃん…」

259 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 10:38:49 ID:PWMrz3IQ
にこ「だって、そうでしょ?自分の抱えていたコンプレックスと、自分自身で向き合って。」

にこ「ずっと立ち止まっていたその場所から、勇気を出して自分の足を踏み出して。」

にこ「そして今。あんたがいるこの場所まで、自分の意思で前に進んで来たのは……」


にこ「凛。それは他の誰でもない、あんた自身だったんだから。」


凛「…うん。」


にこ「…あんたがスカートを穿くようになってからさ。それをバカにするヤツなんて…誰もいなかったでしょ?」

凛「うん…誰もいなかったよ。だから凛、すごく…すっごく嬉しかったんだ…!」


にこ「フン。なら、良かったじゃない。」ニッ

凛「えへへ…うん!」ニコッ


にこ「つまりね、凛。あんたが憧れてたそんな世界に、あんたが本当に来られるようになったのは…」

にこ「あんたが自分の中で抱えてた『マイナスイメージ』を、あんた自身で『プラスイメージ』に変えたからなのよ。」

260 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 10:53:21 ID:PWMrz3IQ
凛「凛自身が…プラスイメージに、変えた…」


にこ「ええ、そうよ。あんた自身がそれを出来たからこそ、そのプラスイメージはね。」

にこ「ここにいる私達は勿論、あんたの周りの多くの人達にも伝わって…より大きく広がっていったわ。」


凛「うん…そうだね。凛も…凛も、そう思うよ。」


にこ「凛。これこそが、あんた自身が体現してみせた…『スクールアイドル』『星空凛』の『イメチェン』よ。」


凛「…そうだよね。そうだったんだよね。」


凛「凛、自分のコトなのに…そんな大事なコト、全然わかってなかったんだなって…今、思ってるよ。」


にこ「ねえ、凛。さっきの『スクールアイドル』の『イメチェン』の話だけどさ。」


にこ「あんたにとっては、やっぱり大げさな話だって…まだ、そう思う?」

261 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 10:59:04 ID:PWMrz3IQ
凛「ううん…ゴメンね、にこちゃん。」


にこ「分かってくれたんなら、それでいいわ。」


凛「うん!ねえ、にこちゃん?」

にこ「ん?何よ?」


凛「とっても大事なコト、凛に教えてくれて…ホントにホントに、ありがとーだにゃっ!>ω<」


にこ「フン。調子いいんだから。」クスッ


花陽「にこちゃん…」

絵里「にこ…」


真姫「………」


穂乃果(にこちゃん……)

262 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 11:36:23 ID:PWMrz3IQ
穂乃果(『イメチェン』って…言葉だけでなら、簡単に言えるものかも知れないけど…)

穂乃果(でも、誰かにとっては…その人が重く背負っているものまで、大きく変えてしまう程の力を…持っているんだ。)

穂乃果(だから、にこちゃんは…『儀式』や『革命』でもあるんだって…そう言ってたんだね。)


穂乃果(でも…そこまでのものを抱えた上での『儀式』『革命』を始めてみるって事は…決して、簡単な事じゃない。)

穂乃果(きっと、その人にとっての…沢山の勇気や覚悟が、やっぱり必要なんだって…思う。)


穂乃果(だけど凛ちゃんは…精一杯の勇気と覚悟を持って、大事な一歩を踏み出したからこそ。)

穂乃果(そして、そこから前に進んで来たからこそ…自分自身で、自分を変える事が出来た。)


穂乃果(…そっか。凛ちゃんがそうやって変われた事の、とても大切なきっかけでもあって…)

穂乃果(そして…変わる事を願った凛ちゃんが、その願いを叶える為に必要だったものこそが…)

穂乃果(『スクールアイドル』になった凛ちゃんが『イメチェン』をしたって事…だったんだ。)


穂乃果(その二つを…本当に大切な、その二つのものを通して…)

263 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/18(月) 11:49:49 ID:PWMrz3IQ
穂乃果(ずっと自分の抱えてた悩みを、ついに乗り越えた凛ちゃんは…)

穂乃果(あの時から、自分の女の子らしさに…自信を持てる様になれたんだね。)


穂乃果(…自分の女の子らしさに…自信を……)


穂乃果(……私は、どうなんだろう…?)


穂乃果(今の私も、凛ちゃんみたいに…自分が女の子だって事に…)

穂乃果(今までの私よりも……自信を持てる様に…なれるのかな…?)


穂乃果(凛ちゃんの様に…自分から勇気や覚悟を持って、前に進んだ訳じゃない…)

穂乃果(そんな……今の…私が……)


にこ「さてと……花陽。」


花陽「え…?あ、えっと……」


にこ「次は、あんたよ。」

264 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 07:51:39 ID:Lk3bf1Qg
花陽「でも…私は、凛ちゃんみたいに…これといった事って、特に…」


にこ「花陽?」ジロッ

花陽「はっ、はいぃ…!」ビクッ


にこ「さっきも言ったけど。あんたってホント、自分の事には全っ然ダメね。」ジー

花陽「…ううっ……返す言葉も、ないデス…」シュン


にこ「ハア…全く。やっぱり世話が焼けるわね、あんたも。」


にこ「ま、とにかく……あのさ、花陽。ウチの学校って、一年生は少ないでしょ?」


花陽「え…?あ、うん…一年生のクラスは、一つだけしかないから。」


にこ「ええ。だから生徒の人数が少ない分、名前は知らずとも顔は覚えやすいのよね。」

花陽「うん…そうかも。」

265 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 08:08:07 ID:Lk3bf1Qg
にこ「それで、私が『μ's』に入るよりも前の話なんだけど。」

にこ「たまたまアルパカの飼育係で見かけてたあんたの事、私も顔だけは一応覚えてたのよ。」


花陽「あ…そうだったんだ。」


にこ(本当の事を言うなら、それから暫くの間は忘れてたのよね。)

にこ(また顔を思い出したのは、花陽も来てた穂乃果達の1stライブの時だったし。)


にこ「さて、ここからが本題なんだけど……ねえ、花陽?」


花陽「え、えっと…何かな、にこちゃん…?」


にこ「この学校に来た頃のあんたって、今みたいにコンタクトだった?」


花陽「…ううん。その頃は、私…いつも眼鏡を掛けてたから。」

266 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 08:19:02 ID:Lk3bf1Qg
にこ「ええ、そうよね。あれぐらいの時期のあんたは、確かに私の記憶でもメガネだったから。」


花陽「うん…それで合ってるよ。だって、あの頃の私って…今より、もっと臆病で…」

にこ「花陽。」


花陽「は、はい…!」


にこ「何であんたは、メガネからコンタクトに変える事にしたの?」


花陽「……えっと…」


にこ「これは私の勘だけど。あんたって子供の時から、ずっとメガネだったんじゃない?」

花陽「…せ、正解です。」


にこ「そう、やっぱりね。でも、それなら何で変えたの?」

花陽「………」

267 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 08:32:45 ID:Lk3bf1Qg
にこ「ずっとメガネを掛けてたあんたが、それをやめてコンタクトに変えたのは…どうしてなのかしらね?」

花陽「……それは…」


にこ「…もう分かるでしょ?私があんたに、何を言いたいのか。」


花陽「……うん…分かるよ。」


にこ「と、言うよりもさ。私が話を始める前には、あんたは薄々気付いてたんじゃない?」

花陽「…あはは。やっぱり…バレちゃってたんだね。」


にこ「フン、それくらい当然よ。そうゆうトコも含めた上で、私はあんたに言ったの。」

にこ「『あんたは自分の事になると全然ダメ』ってね。」


花陽「…うん。本当に…そうだよね。」


にこ「でもね、花陽。そんなダメな自分と、いつだって真剣に向き合ってきたのも…他の誰でもない、あんた自身なのよ?」

花陽「え…?」

268 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 08:52:56 ID:Lk3bf1Qg
にこ「そう。いつだって、あんたは『ダメな自分』を自分でちゃんと理解していた。」

にこ「そして『ダメな自分』を何とかしたい、いつか変えたい…そう願う気持ちも、あんたは常に宿し続けていたわ。」


にこ「そんなあんたには、恐らく何らかのスイッチとなるモノが必要になってたんでしょうね。」

にこ「あんたの強く宿していた気持ちを、実際の行動に移せるだけのモノ。そんな『あるきっかけ』が。」


花陽「……うん。」


にこ「そしてあんたは、ついに『あるきっかけ』と出会った。それによって、あんたは自分を少し変えてみようと決心した。」

にこ「何故ならあんたは、その『あるきっかけ』と繋がった事で。自分に少しだけ、自信を持てるようになったから。」


にこ「花陽。きっと、あんたにとってのメガネってさ?いつからか、自分の素顔を隠す為の仮面になってたのよ。」

にこ「その仮面はね。あんたと過ごしてきた時間と共に、あんたの自分自身への自信のなさの表れとなっていって…」

にこ「あんたがそれに気付いた時には、既にあんたの『弱さの象徴』そのものになってしまっていた…違う?」


花陽「……ううん。私も…そうだったって、思うよ。」

269 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 09:34:17 ID:Lk3bf1Qg
にこ「だからこそ…花陽。その『弱さの象徴』である仮面を、あんたが自分自身で外すという事は…」

にこ「ずっと自信のなかった自分が隠し続けてきた素顔を、二つの意味で多くの他人の前に晒すという…とても重い意味を持っていたわ。」

にこ「それはあんたにとって、本当に沢山の勇気と覚悟が必要になる行動だった筈よ?」


花陽「……そう、だね。」


にこ「だけど、あんたにはそれが出来たの。ただ弱いだけじゃなく、それと向き合う強さも持っていたあんたには…それが出来たのよ。」


花陽「………」


にこ「…確かにあんたもね。その気持ちと行動の『本質』自体は、凛と同じよ。」


にこ「ただ、本当なら言うまでもない事だけど。一応、念は押しておくわよ?」

にこ「これは凛とあんたの二人の、どっちの方が云々…なんてくだらない話じゃないわ。」


花陽「……っ…」

270 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 10:06:06 ID:Lk3bf1Qg
にこ「だって、そうでしょ?凛の時は『μ's』の人気が出てから。あんたの時は『μ's』が始まって、まだ無名だった頃。」

にこ「そもそも、あんたがイメチェンをしたのは『μ's』に入ったのと同時。もっと正確に言えば、まだ世間に顔を出す前だったワケ。」


にこ「要するに凛とあんたじゃ、あらゆる状況が何もかも全然違う。それなのに、わざわざ比べるのはおかしいって事よ。」

花陽「……うん。そう、なんだよね。」


にこ「大体ねえ?そんな簡単に比べられる様な安っぽいモノなんかじゃないでしょーが。」

にこ「それに、そんな必要だって価値だって全くありゃしないわ。」フン


花陽「…あはは。にこちゃんの、言う通りだよね…本当は、それで良かった筈なのに…」

花陽「私も…私だって……本当は、分かってた筈だったのにね。」


花陽「それなのに、私…さっきの凛ちゃんの話を、聞いてる内に……ちょっとだけ、自分と比べちゃって…」

花陽「だから…にこちゃんが、私の話もしてくれる事に…少し、尻込みしちゃってたから。」


凛(…かよちん…そうだったんだ。)

271 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 10:42:05 ID:Lk3bf1Qg
凛(…でもね、かよちん。)

凛(凛は、あの時のかよちんを見てたから。あの時のかよちんが、とっても輝いてたから。)


凛(だから凛は、かよちんが凛の背中を押してくれた時に…)

凛(あの時のかよちんみたいに、勇気を出すコトが…できたんだよ?)


花陽「でも、にこちゃんは…また私が、少し弱気になってた事にも気付いてて…」

花陽「そんな私の、そうゆうところも含めて…『私は自分の事に全然ダメ』って、そう叱ってくれて…」

花陽「それに…私にとって、すごく大切な事を…ずっと私に、教えてくれてたんだね?」 


にこ「フフン、まあねー?それくらいも出来ない様じゃ、このアイドル研究部の『部長』は務まらないってコトよ。」ニッ

花陽「うん…そうかも。」クスッ


にこ「…あんたは、穂乃果達に出会った。スクールアイドルを始めたその三人に、強く激しく惹かれた。」

にこ「そして、自分もスクールアイドルをやってみたいと思った。そう思ったあんたは…『μ's』に入った。」

272 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 11:08:40 ID:Lk3bf1Qg
にこ「そこに凛と真姫の後押しが、確かにあったとしても。自分自身で、その最初の一歩を踏み出したのは…」


にこ「花陽。紛れもない、あんた自身でしょ?」


花陽「…うん!」


にこ「ねえ、花陽。今だからあんたに聞くけどさ?メガネの頃のあんたを知ってる同級生の中で、その頃のあんたがよ?」

にこ「後から、人気スクールアイドルグループのメンバーになるなんて…思ってたヤツが、誰かいたと思う?」


花陽「あはは……ううん。きっと、一人もいなかったって思う。」


にこ「そうね、絶対いなかったって断言出来るレベルよ。私はそう思うし。」キッパリ

花陽「はぁうっ!?」グサッ


にこ「だってさー?あの頃のあんたの弱キャラっぷりを見てたヤツなら、まあ普通はそうなるわよねー?」ズバズバ

花陽「……うう……自分で分かってはいても、ハッキリそう言われると……やっぱり、辛いデス…」ズーン

273 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 11:43:07 ID:Lk3bf1Qg
にこ「でもね、花陽。あんたは臆病だった自分の殻を破って、そこから前に進む強さだって持っているヤツだったわ。」

にこ「不安な思いや怖い気持ちを、懸命に振り切って。ありったけの勇気を出して、スクールアイドルを始める事を決めて。」

にこ「ずっと隠していた素顔を、多くの人前に出す決意をして。そして、ついには自分のイメージまでも大きく変えた。」


にこ「そう。あんたは弱かっただけの以前のイメージを、見事に覆してみせたわ。あんたが持ってた、自分自身の力でね。」


花陽「…にこちゃん。」


にこ「それは『スクールアイドル』『小泉花陽』であるあんたが、自分自身の想いと力で示してみせた…」


にこ「花陽。あんたの、あんただけの…立派な『イメチェン』じゃない。」


花陽「…うん!そうだよね…そうだったんだよね、にこちゃん。」


にこ「ええ、そうよ。そして今のあんたは、あのラブライブの優勝候補と言われる『μ's』のメンバーなの。」


にこ「子供の頃から、ずっとアイドルが大好きだったあんたが。それなのに、ずっとアイドルに憧れてただけだったあんたは。」

にこ「もう今では、多くの女の子達の憧れや目標になっている…『アイドル』『小泉花陽』なんだから。」

274 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 11:54:01 ID:Lk3bf1Qg
花陽「…えへへ。そうだと…すごく、嬉しい。」


にこ「ねえ、花陽。今のあんたが、それを少しでも実感出来たって言うのなら…」

にこ「あんたは、自分が選んだ今のあんたに…もっと自信を持ちなさい?」


花陽「うん…ありがとう。本当にありがとう、にこちゃん…!」ニコッ


真姫(……にこちゃん。)


真姫(…そうね。ちょっと、悔しいけど……やっぱり私って…)

真姫(本当に、大きな勘違いを……してしまっていたのね。)


にこ「ったく。あんたも凛と一緒で、手間が掛かり過ぎなのよ。」

花陽「うん、そうだよね…ごめんね?」テヘヘ…


にこ「これからは他のアイドルへのエネルギーを、もう少し自分の事にも回せる様にしてみたら?」

花陽「あはは…何とか、頑張ってみるね?」

275 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 12:08:22 ID:Lk3bf1Qg
にこ「ま、何だかんだであんたと凛ってさ。実は似てない様で、すごく似てる部分もあるかもよ?」 

花陽「すごく似てる部分…?私と、凛ちゃんが?」


にこ「ええ。だってあんた達は、自分を変える為に自分の意思でイメチェンをやってみて。」

にこ「そして、どっちも本当に良い結果を出せたんだから。二人揃って、さ?」パチッ☆


花陽「そっか…えへへ。私と凛ちゃんが、お揃いだなんて…すごく嬉しいな。」

凛「うんうん!やっぱりかよちんと凛って、相性バッチリだったんだにゃー!」ヒョイ


にこ「だけどー、あんたと花陽とじゃ月とスッポンだけどねー?特に、オ・ツ・ム・が。」フフン


凛「ちょーっと待つにゃっ!そんなのにこちゃんには言われたくないにゃっ!!」シャー!

にこ「ぬわんですってぇっ!?」ウガー!


ドタンバタンッ!


花陽「ええっ!?こ、今度はこのパターンなのぉーーっ!?」ピャー

276 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 12:18:54 ID:Lk3bf1Qg
希「ほら、にこっち?そんな暴れてたら、折角の言い話が台無しやん?」ヤレヤレ

海未「希の言う通りです。それに凛も、まずは少し落ち着いて下さい。」マッタク


花陽(希ちゃん、海未ちゃん…!ああ、何て頼もしい…本当に、頼もしい人達デス…!)テアワセ


ドタンバタンッ!


希「うーん…あの感じやとー、もうちょっと放っといた方が良さそうやね?」

海未「はい。どうやらにこも凛も、ある程度まで発散した方が落ち着きそうな雰囲気ですし。」


花陽(…えっ?)


ドタンバタンッ!


希「海未ちゃんも、そう思うん?なら暫くは、このまま様子だけ見てようかね。」

海未「ええ、それが良いかと思います。万一、二人が暴走しそうになった時には止めましょう。」

277 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 12:27:39 ID:Lk3bf1Qg
花陽(…あれっ?)


ドタンバタンッ!


海未「最もあの二人なら、特に問題も無いと思いますが。」フフッ

希「うん、そうやね。」クスッ


花陽(…あれえ…?あれれえぇ〜…??)ウミチャン、ノゾミチャン…?



穂乃果(…花陽ちゃん。普段は、大人しくて控えめで…少し、オドオドしたところもあって。)

穂乃果(だけど時々、私達も驚いちゃうくらいに…アイドルが本当に大好きで。)

穂乃果(優しくて、可愛らしくて。それに、とっても強い想いを持っている…本当に素敵な女の子。)


穂乃果(そう…1stライブに駆けつけてくれた時も、この場所で『μ's』に入ってくれた時も。)

穂乃果(そして…可愛い素顔を、みんなに見せてくれる様になった時も……いつも、そうだったね。)

278 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/21(木) 12:31:57 ID:Lk3bf1Qg
穂乃果(いつだって、花陽ちゃんは…『怖い』『不安』という気持ちを抱えながらも…)

穂乃果(そんな気持ちと向き合いながら、一歩一歩前に進んで来た…そんな強さを持っている女の子だった。)

穂乃果(それは勿論、今だって変わらない。ううん…きっとあの頃よりも、もっと強くなってると思う。)


穂乃果(…そうだよね。花陽ちゃんも…そして、凛ちゃんも。)

穂乃果(自分の悩みに、真剣に向き合って…自分で考えて、自分で決めて…)

穂乃果(そして、自分自身で…自分を変えたんだ。)


穂乃果(…なのに、私は……自分の事だったのに…)

穂乃果(本当に悩んでいるのなら…自分で何かしなくちゃいけなかった筈、だったのに…)

穂乃果(それなのに、私は…あんじゅさんに、助けて貰ってばかり…だったんだ。)


穂乃果(…だけど。それでも、私は……)


穂乃果(……どうして…私は……)

279 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 12:51:12 ID:13vtaBPU
にこ「…待たせ…たわね、絵里…!」ゼーゼー

凛「…髪、ボサボサのクセに…カッコ、つけて、言うセリフじゃ…ないにゃ…!」ゼーゼー 


にこ「うっさいわね!あんたはもう終わったんだから、大人しく引っ込んでなさいよっ!」

凛「なんだとーっ!?」シャー!


花陽「」ダレカタスケテ…


絵里「あのね、にこ。実は…」

にこ「ああ、遅くなって悪いわね。このバカ猫のせいで。」

凛「まだ言うかーーっ!」シャシャー!


真姫「もう…仕方無いわね。凛、いいからこっちに来なさい?」

凛「フーッ!フーッ…!」


花陽「」マキチャン…カンシャDEATH…

280 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 12:57:07 ID:13vtaBPU
にこ「ったく、つまんない事で時間食っちゃったわ。」ポンポン


真姫「…ねえ、花陽。」


花陽「」…?イマ、ナマエヲ…ヨバレタキガシマス…


真姫「…花陽?」

花陽「……ハッ!?」


真姫「…?何をそんなに驚いてるのよ?」

花陽「えっ?あ、ううん…!えっと、ごめんね?」


真姫「まあ、それはいいけど…ところで花陽、凛を頼めるかしら?」

花陽「え?凛ちゃんを…?」


凛「フーッ…フーッ…」

281 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 13:08:29 ID:13vtaBPU
真姫「まだ完全には、落ち着いてないみたいだから…貴女に任せてもいい?」

花陽「う、うん。それは別にいいけど……えっと…ほら、凛ちゃん?こっちに来て…?」サッ


凛「……………」トコトコ


花陽「…フフ、よしよし……良い子だね。」ナデナデ…

凛「………フニャ〜…ゴロゴロゴロ……」スリスリ…


真姫「本当に猫みたいね…とにかく、ありがとう。」

花陽「うん…でも、どうかしたの…?」


真姫「ええ…ちょっとね。早く伝えておいて、それでスッキリしたくて。」

花陽「早く、伝えたい…?」


真姫「それじゃ、悪いけど花陽。また凛が暴れない様に、宜しくね?」

花陽「あ…う、うん。」

282 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 13:18:09 ID:13vtaBPU
にこ「さて…やっと落ち着いたかしらね。じゃあ、そろそろ…」

真姫「にこちゃん。」


にこ「…真姫?」


真姫「悪いけど、ちょっとだけ待ってくれる?」

にこ「…何よ、一体?」


真姫「まあ、ちょっとね。また横槍で申し訳無いけど、手短に済ませるから。」


真姫「だから…絵里。にこちゃんとの話、少しだけ待って貰えるかしら?」


絵里「ええ。私は構わないけど…何かあったの?」


真姫「別に、そこまで大した事じゃないの。ただ…」

絵里「ただ…?」


真姫「どうしても、先に謝っておきたくて…にこちゃんに。」

283 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 13:38:12 ID:13vtaBPU
絵里「謝っておきたいって…もしかして、さっきの事かしら?」

真姫「まあ…そうゆう事ね。」


にこ(…真姫。)


真姫「なるべく早く終わらせるから…だから絵里。私に少しだけ、時間を頂戴?」

絵里「そう…分かったわ。だけど、そんなに慌てなくても大丈夫よ。」


真姫「…ありがとう。」スッ


にこ「…あのさ、真姫。一応、まだ話の途中なんだけど?」


真姫「分かってるわ。だから……ごめんなさい。」

にこ「……真姫。」


真姫「さっきも、私はそうだったわ。まだ話の途中で、最後まで聞いてもいないのに…勝手に一人で、勘違いをしていたのよ。」

真姫「そのせいで…にこちゃんの話していた事の、表面上の部分しか見てなかったくせに。」

284 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 13:58:39 ID:13vtaBPU
真姫「完全に自分が、話を履き違えて捉えてしまってる事にも…全く気付いていなかったくせに。」

真姫「それなのに…『話自体の理解は出来てると思う』なんて、恥ずかしげもなく…言ってしまって。」


にこ「………」


真姫「きっと、にこちゃんが本当に伝えたかった事に…私は、何一つ気付いていなかったわ。」

真姫「そんな私は…大きな勘違いからの、本当につまらない疑問を投げ入れて…大事な話を邪魔してしまったのよ。」

真姫「余計な口を挟まずに、ちゃんと話を聞いていれば…こんなにも大事な話だって、分かっていた筈だったのに。」


にこ「………」


真姫「だから…もう一度言うわ、にこちゃん。」


真姫「色々と、本当にごめんなさい。」


にこ「………ふう。」

285 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 14:13:31 ID:13vtaBPU
真姫「………」


にこ「…珍しくあんたがさ?そこまで素直なのは、それはそれで殊勲な事だけど。」


にこ「でも、いいのかしらね?まだ話は残ってる内から、そんなにしおらしくなっちゃって。」


真姫「…だから、なのよ。」


にこ「……?」


真姫「絵里の話を含めて、まだ大事な話が残っているのは…私にだって分かってるわ。」


真姫「でも…だからこそ私は、自分の失敗に気付いてモヤモヤしたままの…こんな気持ちを抱えた状態じゃなくて…」

真姫「ちゃんとそれを認めて謝った事で、私自身がスッキリした気持ちで…この後の話を聞ける様になりたかったから。」

真姫「それに、凛は自分の話の時に謝ったけど…この話で名前を呼ばれていない私は、今しかないって…そう思ったから。」


真姫「だから今、私は謝ったのよ。自分の為にも。」

286 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 14:21:41 ID:13vtaBPU
にこ「…なる程ね。確かに色んな意味で、あんたらしいわ。」

真姫「…それはどうも。」


にこ「ま、いいわ。それじゃ…真姫?」

真姫「…何よ、にこちゃん?」


にこ「これからの話だけど。あんたも耳をかっぽじって、しっかりと聞いてなさいよ?」

真姫「フン…分かってるわよ。」ツーン


にこ「ったく。あんたは今までの二人以上に、手間が掛かるヤツよね。」クスッ


真姫「にこちゃんに言われたくないわ。」ムスッ

にこ「はいはい。」ヤレヤレ


真姫「もう……絵里、時間を取らせちゃったわね…ごめんなさい。」

287 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 14:41:33 ID:13vtaBPU
絵里「大丈夫よ、そんなに気にしないで。それよりも…真姫?」

真姫「え…?」


絵里「自分の思っていた事、ちゃんと言えて…良かったわね。」


真姫「……ありがと。」プイッ

絵里「クス。」


にこ「…あのさ、絵里。私からも、ちょっといい?」

絵里「あら、どうしたの?」


にこ「待たせついでになって、本当に悪いんだけど。もう少しの間、私にも時間くれる?」

絵里「ええ、分かったわ。きっと何か、大切な事があるんでしょう?」


にこ「…まあね。こうゆう時のあんたは、話が早くて助かるわ。」

絵里「フフ、お褒めに預かり光栄ね。」

288 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 15:10:34 ID:13vtaBPU
にこ「…さて。話を再開する前に、一応ここで確認だけはしとくわよ。」

にこ「ねえ、あんた達?ここまでの話だけど、勿論しっかりと聞いてたわよね?」


凛「うん!モチロンだにゃ!」

花陽「わ、私もしっかり聞いてたよ、にこちゃん…!」


にこ「フン、良い返事じゃない。なかなか悪くないわよ?」

にこ「ま、あんた達二人は当事者でもあったワケだし、当然と言えば当然よね。」


凛「えへへ!だってにこちゃん、凛にすっごく大事なコト教えてくれたからね!」

花陽「うん…私も、凛ちゃんと一緒。とっても大切な事を、私に教えてくれて…本当に嬉しかったから。」


にこ「あらあらー。やけに可愛らしい事、二人して言ってくれるじゃない?」フフン


穂乃果(にこちゃんと凛ちゃん…さっきまでケンカしてたのに、すっかり元通りになってる。)

穂乃果(でも、そんなの当たり前だよね。だって、二人とも…ううん。)

穂乃果(ここにいる全員が、みんな仲良しなんだもん。)

289 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 15:29:01 ID:13vtaBPU
穂乃果(うん…やっぱり『μ's』って……とっても素敵だな。)


にこ「じゃあ、次は…真姫以外で外野だった三人は、どう?海未、ことり。それに希?」


希「うん。ウチなら、ちゃんと聞いとったよ。」


にこ「そう。ま、元々あんたは協力的だったものね。」


希「でも、にこっち?ウチらは『外野』扱いって、それはあんまりやないの?」クスッ


にこ「言葉のアヤよ、言葉のアヤ。それで、海未は?」


海未「はい。勿論、私もしっかりと聞いていました。」


にこ「そうね。こうゆう場でのあんたに関しては、私も心配してなかったけどさ。」

海未「フフ…それはありがたい言葉ですね。」

290 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 16:07:12 ID:13vtaBPU
海未「ですが、にこ。やはり先程からの貴女の話に、それだけ引きつけられているからだと思います。」

海未「私としても、色々と考えさせられる事が多いですし。その点も含めて、とても貴重な話になっていますから。」


にこ「ああ、実に真面目なあんたらしいわ。でもそうゆうの、私は嫌いじゃないわね。」


にこ「さて、後は…ことり。あんたは、ちゃんと聞いてた?」


ことり「…うん。私も、ちゃんと聞いてたけど。」


にこ「…あんた、また悪いクセが出てるわよ?」


ことり「え…?」


にこ「何か悩んでるのか、単に疲れてるだけなのか。その理由までは、私だって知らないし。」

にこ「それに多分、あんた的にはさ。ずっと重めで真面目な話が続いてたからってのも、そりゃ確かにあったんだろうけど。」


ことり「………」

291 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 16:40:21 ID:13vtaBPU
にこ「にしてもよ?さっきから大人しすぎるせいで、ずっと影が薄くなってるのよ…今のあんたは。」


ことり「……ごめんなさい。」


にこ「別に謝れって言ってるんじゃないし、無理をしろって言いたいワケでもないわ。」

ことり「あ…う、うん…」


にこ「ただね?今みたいに多人数でいる時には、もう少し気持ちを切り替えてみるとか。」

にこ「もし何か思ってる事があるんだったら、それをちゃんと口に出して言ってみるとか。」


にこ「『今の』あんたにだって、何かしらの出来る事はあるんじゃない?」


ことり「……うん。」


にこ「それに今は、インターバルみたいなモンなんだからさ。何か言うタイミングとしては、丁度いいと思うけど?」

ことり「…そうだよね。あの…みんな、ごめんなさ…」

292 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 17:01:36 ID:13vtaBPU
にこ「だーかーらー。謝って欲しいんじゃないって、そう言ってるでしょっ?」


ことり「あ、あはは……えっと、みんな…ことり、実はね?」

ことり「ちょっとだけ、今日は疲れてるみたいで…それで、ボーッとしちゃってたの。」


花陽「あ…やっぱり、そうだったんだね。教室でも、そんな感じがしてたから。」

絵里「そう…それなら、ことり?もし体調が優れないのなら、余り無理はしない方が…」


ことり「あ、ううん。もう大丈夫だから。」


真姫「本当に大丈夫なの?実は無理してるって話なら、正直に言いなさいよ?」

ことり「うん、本当に大丈夫!だってにこちゃんが、さっき気合い入れてくれたから☆」


真姫「…貴女と『気合い』って単語の組み合わせ、すごく似合わない気がするわね。」

ことり「え?そうかな?」

293 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 17:43:07 ID:13vtaBPU
凛「うん、凛もそう思うにゃ。ことりちゃんって『ふわふわ』とか『ぽわぽわ』って、カンジだもん。」

花陽「あ、それ分かるかも。おっとりした感じが、すごくことりちゃんっぽいよね。」


希「そうやね。ことりちゃんのイメージには『気合』よりも、そっちの方がピッタリなんやない?」ウンウン

真姫「全くの同感。」クルクル


ことり「ねえ、みんな〜。それって褒めてるの〜?><」


海未「フフ…ことり。分かっているのでしょう?」


ことり「えへへ…うん。みんな、本当にありがとう☆」


にこ「フン、さっきよりはマシになったじゃない。」

ことり「うん。ありがとう、にこちゃん☆」


にこ「それでいいのよ。とりあえず、今はね。」

にこ「私も、あんたの事情までは知らないけどさ。きっと、これからの事は…あんた次第なんでしょ?」

294 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 17:57:35 ID:13vtaBPU
ことり「…うん。」


ことり(…そうだよね。にこちゃんの言う通りだって、私も…思う。)

ことり(それに…ずっと私が、元気のない顔してたら…みんなにも、心配かけちゃうから…)

ことり(だから…せめて、今この時は…みんなのとの時間を…大切にしなくちゃ。)


穂乃果「………」


穂乃果(ことりちゃん…今は少しだけ、元気になってくれたみたいだけど…)

穂乃果(でも…無理だけは、本当にしないでね…ことりちゃん。)


にこ「…さてと。残る一人は…一番肝心なヤツね。」チラッ


穂乃果「………」


にこ「穂乃果。」ザッ


穂乃果「…にこちゃん。」

295 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 18:06:07 ID:13vtaBPU
にこ「今までの話、しっかり聞いてたわよね?」

穂乃果「…うん、ちゃんと聞いてたよ。」


にこ「そう、ならいいわ。」

穂乃果「うん…」


にこ「それとね?ここからは他のヤツらにも、話に絡んで貰う事が増えるだろうけど。」

にこ「あんたは今まで通り、最後まで静かに聞いてなさい。分かったわね?」


穂乃果「……うん…分かった。」


海未「…あの、にこ。どうしても、そこまでしないと…いけないのでしょうか?」

凛「うん、凛もそう思う。このままじゃ穂乃果ちゃんが…かわいそうだよ。」


真姫「…ねえ、にこちゃん。もう少しくらいは、何とかならないの?」


にこ「ダメよ。」

296 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 18:27:34 ID:13vtaBPU
花陽「に、にこちゃん…」


真姫「…どうして、ダメなのよ?」


にこ「…コイツにはね。話を聞く事だけに、集中して貰わなきゃいけないからよ。」


真姫「それって…どうゆう事?」


にこ「どうもこうもないわ。後はコイツが、それを分かっているか否か…それだけの事よ。」

真姫「…何それ、意味分かんない。」ムスッ


にこ(フン…だって、そんなの当たり前じゃない。)

にこ(ここまで私が、ずっと話をしてきたのも。ここからも、まだ話を続けるのだって。)

にこ(その一番の理由は……コイツに聞かせる為、なんだから。)


絵里「…ねえ、穂乃果。あなたは…それで納得しているのかしら?」


穂乃果「…うん……してるよ。」

297 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 19:06:12 ID:13vtaBPU
絵里「…穂乃果…」


穂乃果「私、にこちゃんの事…信じてるから。」


にこ「………」


穂乃果「だから私、平気だよ?ちょっとだけ、寂しいけどね…えへへ。」


ことり「……穂乃果ちゃん…」


絵里「…ねえ、みんな。当事者の穂乃果が納得している以上、此処はにこに任せましょう?」

希「うん、ウチもそう思う。それに少し占ってみたんやけどね?カードも、それが良いよって。」


海未「…分かりました。穂乃果が、自分自身で納得しているのであれば。」

花陽「そうだよね…穂乃果ちゃんが、それで良いって…思ってるなら。」


真姫「…そうね。それに、にこちゃんなりの考えがあるみたいだし。」

凛「うん、きっと大丈夫だよ。だって凛とかよちんに、あんなにいいお話してくれたにこちゃんだもん!」

298 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 19:33:40 ID:13vtaBPU
絵里「ええ、だから私達も。穂乃果と一緒に、にこを信じましょう?」

希「了解。まあ、そうゆう事やね…にこっち?」パチッ☆


にこ「…それはど-も。皆サマからの厚ーい信頼、身に染みすぎて火傷しそうですわ?」ツーン


凛「テレてるにゃ?」

花陽「うん、テレてるよね。」

真姫「テレてるわね。」


にこ「うっさいわね、そこの一年トリオ!///」


凛&花&真「「「やっぱりテレてる。」」」


ことり「………」


にこ「……ことり。」


ことり「え…?あ、にこちゃん…どうしたの?」

299 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 19:50:56 ID:13vtaBPU
にこ「話を再開する前に…あんたには、先にハッキリ言っておくわ。」

にこ「あんた一人だけは、この件に納得してないみたいだったからね。」


ことり「………」


にこ「いい?話の最中には、絶対に穂乃果に話しかけたらダメよ?」

ことり「………うん…」シュン


にこ「……その代わり。」コホン

ことり「……?」


にこ「あんたが、コイツの側にいて……手を、握ってやるくらいは…別に構わないわ。」フン

ことり「え…?ほ、本当に…!?」パアア


にこ「ただし!もしコイツと喋ってたら、すぐにナシにするから。いいわねっ?」ビシッ!

ことり「うん…!ありがとう、にこちゃん…!」

300 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/24(日) 19:56:56 ID:13vtaBPU
にこ「…フン。どいつもこいつも、ホント世話が焼けるんだから。」



ことり「あの…穂乃果ちゃん。」

穂乃果「あ…ことりちゃん。」


ことり「あのね?今から、ことり…穂乃果ちゃんの側にいても、いい…?」

穂乃果「…うん。ことりちゃんに、穂乃果の側に…いて欲しい。」


ことり「えへへ…嬉しい。後、手を繋いでても…いいかな?」

穂乃果「うん…勿論だよ。繋いでて、くれるかな…ずっと。」


ことり「…うん…!」


ギュッ…


ことり「…えへへ…///」

穂乃果「…あはは…///」

301 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/25(月) 12:25:22 ID:Jg.Qfv/Q
ことり「改めて、こうしてみると…何だかテレちゃうね…?///」

穂乃果「う、うん…ちょっとだけ、気恥ずかしいかも…///」ポリポリ


にこ(やれやれ…あんなに嬉しそうにしちゃって。何だかんだで、ことりも現金なヤツよね。)クスッ

にこ(ま、それ程の動力源って事なんだろうけどさ。ことりにとっての、穂乃果って存在は。)


真姫「…相変わらず仲良いわよね、あの二人って。」

花陽「うん…それに、すごく絵にもなるよね…///」


海未「そうですね。二人は幼い頃から、本当に大の仲良しでしたから。」


凛「でもでも、海未ちゃんは行かなくていいのかにゃ?」

花陽「あ、そうだよね。海未ちゃんも、二人と親友で幼馴染みなんだし…」


海未「ええ。でも私は、此処で良いんです。」

302 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/25(月) 12:37:25 ID:Jg.Qfv/Q
花陽「えっと、そうなの?」

海未「はい。」ニコッ


海未(何故なら、私にとって…とても大切な二人が、いつも笑顔でいてくれる事。)

海未(それこそが、二人の幼馴染みで親友である…私の幸せでもありますから。)


海未(そして、これから先…辛く困難な道を、きっと進まなくてはならない…その大切な一人が。)

海未(例え、それが今…この瞬間だけのものであっても。)

海未(あの様に、嬉しそうに笑っている顔を…私は、見ていたいのです。)


にこ「はーい。それじゃあ、話を再開するわよ?」パンパン


花陽「あ、もう始まるね。」


海未「はい。それでは、にこの話に集中しましょう。」


真姫「そうね、そうしましょうか。」

303 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/25(月) 13:21:07 ID:Jg.Qfv/Q
凛「凛も了解にゃ!」


希(さて、次はえりちやけど…今度はどんな話になるんやろうね。)



穂乃果(…そっか。今から暫くの間は、私…また話せなくなるんだね。)


穂乃果(……だけど。)チラッ


ことり「……?」チラッ


穂乃果(今、私の側には…ことりちゃんがいてくれるから。)ニコッ


ことり「あ……えへへ…///」ニコッ


ギュッ…


穂乃果(だから、私……もう寂しくないよ。)

304 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 12:14:00 ID:xDvILJt6
にこ「さてと…散々待たせちゃって悪かったわね、絵里。」


絵里「フフ、平気よ。それは全然気にしていないわ。」

絵里「さっきまでの時間だって、私達9人にとって大切な時間だったって思ってるから。」


にこ「…ありがと。なら、こっちとしても気がラクになるわ。」

絵里「どういたしまして。ただ……あのね、にこ。」


にこ「ん?どうしたのよ?」


絵里「今日の貴女の話だけど…実を言うと私も、最初は余りピンとは来てなかったの。」

絵里「だから真姫や凛が、話の途中で疑問を感じた事も理解は出来る…というのも、私の本音の一つでもあるのよ。」


にこ「………」


絵里「だけどね…?貴女からの凛や花陽への話を聞いている内に、私にも段々と分かってきたの。」

305 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 12:23:10 ID:xDvILJt6
絵里「『アイドル』…そして『スクールアイドル』と『イメチェン』から生まれる、その影響力。」

絵里「それが、決して大げさでは無いものだって事。誰かにとっては、とても重く尊いものである事。」

絵里「そして真姫が言っていた、きっとにこが本当に伝えたかった事が…少しずつだけど、私にも伝わってきたから。」


にこ「…そう。じゃあ、絵里?」

絵里「…ええ。」


にこ「さっきからあんたは、何がそんなに気になってるのよ?」

絵里「…そうね。私には、分からないから…でしょうね。」


にこ「…分からない?」


絵里「ねえ…にこ。どうして貴女は、この件で私まで指名したのか。それが私には…まだ分からないのよ。」


絵里「だって私は…凛や花陽の様に、自分で前に進んで自分を変えたなんて…そんな立派な事は、何もしていない。」

絵里「それに私は、二人みたいに容姿的な何かを変えてみた…という訳でも無いわ。」

306 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 12:38:54 ID:xDvILJt6
絵里「そう。私は…自分では特に何もしていない。」

絵里「それなのに…そんな私を、にこは何故…」


にこ「あのさ、絵里?」

絵里「え…?」


にこ「やっぱりあんたってポンコツね?一見、賢そうに見えても。」

絵里「なっ…!?」 


にこ「巷で言われてるKKEとやらも、あんたがこれじゃ聞いて呆れちゃうわよねー。」ハハーン


絵里「ぐっ……な、なら…そろそろ、教えてくれないかしら?」ヒクヒク

絵里「この話に、私を指名した…その理由を。」


にこ「まあ、いいわ。このにこにーが〜、やさし〜く教えてあげるから〜☆にっこにっこにー♪」

絵里「………」イラッ

307 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 12:47:23 ID:xDvILJt6
にこ「確かにあんたは、前の二人とは違うわね。自分から何か動いたワケじゃない分、明らかにケースは違う。」

絵里「………」


にこ「でもね。それでも間違いなく、あんたの『イメチェン』は存在してたのよ。」

絵里「…よく分からないのよ。私には、それが何なんだったのか…」


にこ「絵里、あんたさぁ?自分が『μ's』に入る前の、周りのあんたへの評判って知ってる?」

絵里「…いきなりね。まあ、余り誉められたものではなかったって…自分でも理解してるつもりよ。」


にこ「『冷徹』『堅物』『鬼会長』。」


絵里「うっ……ス、ストレートねぇ…!」


にこ「ま、こんなトコでしょ。ねえ、希?」 


希「そうやね。言い方はちょっと荒っぽいけど、大体合ってるんやないかな。」

絵里「の、希…!」

308 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 13:07:26 ID:xDvILJt6
希「ええやん、えりち。もう全部過ぎた事なんやし、今だから笑い話で済むんよ。」

絵里「…それは、そうだけど…」ブツブツ…


にこ「でもさ?ことり達だって最初の頃は、コイツに結構な目に遭わされてたんでしょ?」チラッ

絵里「え…!?まだ引っ張るのっ!?」チカッ!?


ことり「あはは…そこまで酷い目には、遭わされてはいないけど…」

ことり「ただ…取っ付きにくい感じは、やっぱりあったかな。」


海未「そうですね。あの頃の絵里は、私達の活動を猛反対していましたから…それこそ、目の仇の如くに。」


希「うんうん。そうやったね、えりちー?」ニヤニヤ


穂乃果(そう言えば…そんな頃もあったんだよね。でも、今だと…何だかウソみたいかも。)


にこ「やっぱりねえ。あたしがその後『μ's』に入ってからも、ずーっとカンジ悪かったしさー?」

絵里「………」モウヤダ…

309 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 13:27:10 ID:xDvILJt6
にこ「ほらね?ちょっと前のあんたって、さっきの評判通りのヤツだったんじゃない。」


絵里「……返す言葉も無いわ……」オウチカエル… 


凛「穂乃果ちゃんのポテト盗み食いしてた誰かさんが、何か言ってるにゃー。」ボソボソ

真姫「他にもデコピンしたりとか、色々チョッカイ掛けてたみたいよ?その誰かさんは。」ボソボソ


花陽(真姫チャンナンデソコデノッチャッタノオオッッ!!?)ピャー


にこ「うっさいわよっ!そこの外野っ!」


凛「あー、ごまかしてるにゃー。」

真姫「フン。」ツーン


穂乃果(…あ、あはは。)


にこ「…ったく。話を戻すわよ?」

310 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 13:37:18 ID:xDvILJt6
にこ「で、前はそんなヤツだったあんたが。ずっと敵視してた私達と、今は仲間として一緒にいる。」

にこ「それにさ?私にこんなに言いたい放題言われても、あんたは怒らずにそれを受け入れてる。」


にこ「これって『μ's』に入る前のあんただったら、考えられないくらいの変化なんじゃない?」

絵里「……それは…」


にこ「そうでしょ、絵里?」

絵里「…ええ。確かに、そうよね。」 


にこ「これは、あくまで客観的に見てだけど。」

絵里「……?」


にこ「『μ's』に入って、一番変わったのは…きっとあんたよ、絵里。」

絵里「…私、が…?」


にこ「だって、そうじゃない。あんたが目を血走らせて、鬼生徒会長やってた頃によ?」

絵里「…『鬼』は余計よ。」モウ…

311 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 13:58:49 ID:xDvILJt6
にこ「今、ここにいるあんたを。一体どこの誰が、想像出来たって思う?」

絵里「…そうね。きっと他の誰よりも、私自身が…そんな想像なんて、出来なかったでしょうから。」


にこ「…絵里。きっかけはあんた本人じゃなかったとしても、あんたは内面的に大きく変わったわ。」

にこ「穏やかな表情が多くなって、よく笑う様になって。それに面倒見が良くなって。」

にこ「『μ's』が9人になって『先輩後輩禁止令』で良い流れを作ったのも、あんただったわよね。」


絵里「…ええ。少し前の事なのに…随分と懐かしく感じるわ。」


にこ「そんなあんたは、もう今では『μ's』に欠かす事の出来ないメンバーで。それに私達の、大事なまとめ役だわ。」

にこ「絵里。今のあんたには、私達『μ's』も含めて沢山の人間が…あんたの周りにいる筈よ。」


絵里「…にこの言う通りよ。今の私には、沢山の大切な人達がいるわ。」 

絵里「そんな大切な事にも、以前の私は気付けていなかったけど…今の私は、その大切さがハッキリと分かる様に…なれたから。」


にこ「それはね、絵里。あんたにも、確かな『イメチェン』が発生していたからなのよ。」

312 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 14:09:12 ID:xDvILJt6
絵里「…そう。そうゆう事、だったのね。」

にこ「やっと気付いたみたいね?」


絵里「ええ。にこが、私も指名した理由…そして、私に言いたかった事…やっと分かったわ。」


にこ「あんたにそのつもりはなくても、穂乃果や希や私達をきっかけに、あんたは大きく変わった。」


絵里「私の内面が変わった事で、私に対する周りの人達の『印象(イメージ)』も…」

にこ「今までとは違う、全く別のものへと『変化(チェンジ)』していった。」


絵里「そして…そんな私と、ここにいる貴女達を繋いでくれたのが…『スクールアイドル』だったのね。」


にこ「そうよ。これこそが『スクールアイドル』『絢瀬絵里』の『イメチェン』ってワケ。」


絵里「…今思うと、少し不思議だわ。何故、すぐ気付かなかったのかと思えるくらいに…こんなにも簡単な答えだった筈なのに。」


にこ「あんたの場合は、さっきまでの二人と違って、自ら望んでそうなったものじゃなかった。」

313 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 14:43:20 ID:xDvILJt6
にこ「だからさ。自分だけでは、どうしても気付きにくい面があったのも…別に否定はしないわよ?」


絵里「あら。今になって、フォローしてくれるのかしら?」フフッ

にこ「ただ事実を言ったまでよ。」フン 


穂乃果(…自分の意思とは別の『イメージチェンジ』が、絵里ちゃんの様に起きる事もあって…)

穂乃果(それでも絵里ちゃんは、その『イメチェン』を受け入れて…どんどん良い方に変わっていった。)


穂乃果(…私は、凛ちゃんと花陽ちゃんの話を聞いて…二人と自分との、すごく大きな違いに…ショックを受けていた。)

穂乃果(自分の悩みを、自分自身の力で乗り越えた二人と違って…今の私は、自分で何かを頑張った訳じゃなくて…)

穂乃果(『アイドル』にとっての『イメチェン』が、こんなにも重くて大切な意味があった事だって…全然分かってもいなかった。)


穂乃果(それに…何も分かってない私が、そのせいで軽率な行動をとったんだと…にこちゃんは判断したから。)

穂乃果(だからにこちゃんは、その事が許せなくて…私に対して、きっと怒っていたんだって。)

314 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 15:26:29 ID:xDvILJt6
穂乃果(…そう思って、ずっと辛い気持ちになってた私だけど…)

穂乃果(でも…本当は、そうゆう事じゃなかったのかな…?)


穂乃果(だって、この絵里ちゃんの話は…何だか今の私にまで、深いところで繋がってる気がして…)

穂乃果(私の中の辛い気持ちを、まるで慰めてくれている様な…そんな感じさえしてたんだ。)


穂乃果(もしかしたら、にこちゃんは…最初は分からないけど、少なくとも今は…私の事を怒ってる訳じゃなくて…)

穂乃果(凛ちゃんと花陽ちゃんの話を聞いた私が、きっと落ち込んじゃうって事も…最初から、お見通しで…)


穂乃果(それが分かっていたから、この絵里ちゃんの話を通して…今の私を、別に責めてる訳じゃないって…)

穂乃果(にこちゃんは私に、それを順を追って伝えたかったから…絵里ちゃんの話を、一番最後にしたんじゃないのかな…って。)


穂乃果(もしも、本当にそうだとしたなら…にこちゃんは、今の格好をしている私を…受け入れてくれてる、のかな…?)

穂乃果(にこちゃんは『スクールアイドル』と『イメチェン』の大切な事を…今も私達に、真剣に教えてくれているけど。)

穂乃果(そんなにこちゃんにとって、今の私は……一体、どんな風に映ってるんだろう…?)

315 ◆bK3.D2B8eM :2019/11/28(木) 15:55:42 ID:xDvILJt6
今回は、ここで終了となります。次回もどうか宜しくお願い致します。

数日ぶりで鈍ってたのかsageミスしてしまいました…メル欄にsしか入ってなかったなんて…今度からは気を付けたいです。

316 名無しさん@転載は禁止 :2019/11/30(土) 19:22:10 ID:ZmBMlF/E
期待

317 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 13:07:01 ID:m0hAmPtc
にこ「ふぅ…一旦、話を簡単にまとめるわよ。」


にこ「ここまでは、イメチェンが上手くいった場合の話をしてきたわ。」

にこ「それは凛や花陽の様に、自分の意思で引き寄せてみせたケースもあれば。」

にこ「絵里の様に、本人が意識せずとも起き得るケースもある。」


にこ「ま、一言で『上手く言った場合』と言ってはみても。その形自体は、人によって様々ってワケね。」


にこ「後、今回は指名しなかったけど。私達には隠そうとしてた、ことりのバイトの件だって。」チラッ

ことり「え、えっと…あはは。」


にこ「自分で自分を変えたい願望。つまり『自分自身に対してのイメチェン』を願った上での、行動と結果だったと思うし。」

ことり「…うん、そうかも。」


穂乃果(そう言えば…あの時のことりちゃんも、自分を変えたくて行動を起こしてたんだ。)

318 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 13:27:27 ID:m0hAmPtc
穂乃果(その為に取っていた行動は、直接『スクールアイドル』を通した訳ではなかったけど…それでも。)

穂乃果(ことりちゃんが前に進もうと頑張っていた事は、あの路上ライブの大成功にも繋がっていったんだね。)

穂乃果(そう、間接的ではあったけれど…ことりちゃんはあの時も、私達『μ's』にとっても大きな力になってくれた。)


穂乃果(だから…あれからのことりちゃんは、きっと前の自分よりも自信が持てる様に…なったんじゃないかな。)


にこ「とにかく。イメチェンがプラスに働いた時、どれだけの大きな影響力があるか。」

にこ「それはあんた達にだって…特に話をした三人は、充分に分かったでしょ?」


凛「うん!バッチリにゃ!」

花陽「うん…!私も、よく分かったと思う。」

絵里「そうね。この件について、異論を唱える人はいないと思うわ。」


にこ「フン、なかなか良い返事じゃない。それでこそ、時間を掛けて話してきた甲斐があるってモンよ。」

にこ「ま、要するに『イメチェン』ってヤツはさ?プラスにさえ働けば、特に何の問題もありはしないわ。」

319 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 13:42:55 ID:m0hAmPtc
海未「では、それが問題となるのであれば…」


真姫「マイナスの方へと働いてしまった場合、ね。」


にこ「ええ、その通りよ。それにある意味、これこそがこの話の本題とも言えるわ。」


穂乃果(…自分の、今までのイメージを変える事が…)

穂乃果(もしも、マイナスに向かった場合には…それは一体、どんな事になるんだろう。)


穂乃果(……何だか…怖い。)


穂乃果(だって、それは…そのまま今の私にも、繋がってるかも知れない事…なんだから。)


ギュッ…


穂乃果(……あ…)


ことり「………」ニコッ

320 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 13:51:18 ID:m0hAmPtc
穂乃果(…ことりちゃん……うん、ありがとう。)ニコッ


ことり(えへへ…///)コクッ


穂乃果(あはは…やっぱり、ちょっと気恥ずかしいかも…///)


穂乃果(でも…ことりちゃんの手、とっても温かいから…それでもいいかな///)


ギュッ……


穂乃果(…うん、もう大丈夫。)

穂乃果(私の側には、ことりちゃんがいてくれるから…大丈夫だよ。)

穂乃果(だから…今の私は、ちゃんと話を聞かなくちゃ。)


にこ「最初にハッキリ言っておくわ。『イメチェン』は『諸刃の剣』って、話を始めた時に例えてはみたけど。」

にこ「プラスとマイナスが隣り合わせで、どっちも大きな影響力がある…という意味だけで言えば、確かにその通りよ。」

321 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 14:15:52 ID:m0hAmPtc
にこ「だけどね。もっと話を追求して、その二つの力のバランスを考えた上でなら…その例え方は、正確じゃなくなるわ。」


希「まあ…そうやろうね。」


にこ「そう。何故なら『イメチェン』が、もしマイナスに働いてしまった場合には…」

にこ「その影響力の大きさ、その強さや規模は…プラスの時と比べる事すら、値しなくなるからよ。」


絵里「…マイナスパワーの方が強い、か。その事実は、あらゆる世界での真実でもあるものね。」


にこ「そうゆう事。さて…それじゃあ、何から話そうかしら。」


にこ「まずは……そうね。ちょっとあんた達、ハロウィンライブの時を思い出してみなさい?」


海未「ハロウィンライブの時、ですか…?」


ことり「確かあの時は、穂乃果ちゃんのアイディアで…」

花陽「いつも通りの、私達で行こうって…」

希「それが上手く行って、ライブは大成功したんやね。」

322 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 14:29:09 ID:m0hAmPtc
真姫「…ねえ、にこちゃん。どうして今、その話を持ってきたの?」

凛「うん、そうだにゃ。もし失敗してたならわかるけど、ライブはすっごく盛り上がってたよ?」


にこ「…だから、どうしてライブは成功したのよ?」


真姫「もう…!今みんなで話したばかりでしょっ?それは、いつも通りの私達で……」ハッ


にこ「………」


真姫「……さっきまでの話でも、思ってたんだけど。『アイドル』が絡んでる事には、にこちゃんって本当に頭が回るのね。」

にこ「何よ、失礼な言い方ね。」


真姫「これでも一応、褒めたつもりよ。」クルクル

にこ「フン、どーだか。」 


海未「真姫…貴女は、何か気付いたのですか?」

真姫「まあ、そうね。私もさっきまでは、すっかり忘れてたんだけど。」

323 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 14:40:40 ID:m0hAmPtc
絵里「それなら私達にも、出来れば聞かせて欲しいわね。にこ…それでいいかしら?」


にこ「ご自由にどうぞ。」


真姫「もう……ねえ、みんな。あの時の事、よく思い出してみて?」


真姫「確かに私達って、ハロウィンライブ自体はちゃんと成功させたわ。」

真姫「でも。あのライブの前に、みんなでやろうとしてた事が…あったわよね?」


穂乃果(……あ…!)


花陽「みんなで…」


凛「やろうと…」


絵里「してた事…」


6人「「「「「「………」」」」」」

324 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 15:00:53 ID:m0hAmPtc
6人「「「「「「ああーーっ!?」」」」」」


真姫「そうよ…『イメチェン』だったの!」 


真姫「私達はライブを成功させる為に、色んなイメチェンを試してみたわ。」

真姫「でも…何をやってみても、失敗の連続だったのよ。」


花陽「うん…そうだったよね。」

凛「色々やってみたけど、ゼーンゼン上手くいかなかったにゃ。」


真姫「だから結局、最後は『普段通りの私達』でいく事になって。」

真姫「あの時の結果としては、それで上手くいったわ。」


真姫「だけど…それって、裏を返して言ってしまうのなら。」


真姫「私達は、9人全員が揃っているベストな状態で。」

真姫「何度も何度も、一緒に良い案を考えようとしていたにも関わらず…」

325 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 15:21:25 ID:m0hAmPtc
海未「全員で成功を信じられる様な名案を、私達は何一つ…」

ことり「見つけられなかったって…事だよね。」


穂乃果(うん…そうだったね。もっとインパクトが欲しいから、みんなでイメチェンしようって事になって…)

穂乃果(だからみんなで、あんなにも色々考えたり試したりしてみたけど…それなのに、全然ダメだったんだ。)


にこ「…真姫。変わるわ、ご苦労様。」

真姫「にこちゃん…ええ、後は任せるわ。」スッ


にこ「…あの時、私達が出した案は、本当にしょーもないのばかりだったわ。」

絵里「それに関しては、全く反論出来ないわね…」 


にこ「でもね、考えてもみなさい?部活系だの、ヘビメタだの、身内モノマネだの。」

海未「…少し、耳が痛いですね。」


にこ「さっきの絵里じゃないけど、今だからこそ笑い話で済むけどね?」

絵里「…それは、もういいわよ…」ムー…

326 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 16:06:47 ID:m0hAmPtc
にこ「だけど。実にくだらない、本当にくだらない例えなんだけど。あの救いようのないネタ案のどれかをさ?」

にこ「もしもよ?私達が全国優勝を目指して出場する、ラブライブの会場で。」


にこ「大勢の観客達が集まって来て。全国から厳しい予選を勝ち抜いて来た、沢山のライバル達がいて。」

にこ「今やプロの人気アイドル並みに注目されている、スクールアイドルの祭典ラブライブで。」

にこ「そのラブライブ全国大会の決勝戦のステージで、あんなものをやってしまったら…」


にこ「そんな愚行を犯してしまった私達は、その後…どうなると思う?」


絵里「……それは…」

花陽「………」


海未「…決して『笑い話』で、許しては…貰えないでしょうね。」


真姫「正直、想像もしたくないビジョンしか…今、思い浮かばないわ。」

凛「うん…凛も。」

327 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 16:25:27 ID:m0hAmPtc
希「まあ、どんなに少なく見積もってみても…」

希「もう二度と『スクールアイドル』は…名乗らせては、貰えなくなるんやないかな。」


ことり「…きっと、そうなっちゃうんだろうね。」


にこ「その程度で済めば、超ラッキーね。ま、そんなの無理だろうけど。」


真姫「……もしかしたら、だけど。」

凛「真姫ちゃん…?」 


真姫「それをやってしまった、私達のせいで…また学校が、廃校の危機に…なってしまったり。」


にこ「そうね。可能性としては、充分過ぎるまでにあり得るわ。」


穂乃果(……!)


海未「そんな…幾ら何でも、そこまでは…」

328 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 16:50:38 ID:m0hAmPtc
にこ「あら、だってそうじゃない。もしも、本当にそうなってしまった時の私達なんてね?」

にこ「スクールアイドルなら、誰もが憧れる『ラブライブ・全国大会優勝』という名の栄光。」

にこ「それを目指す全国のスクールアイドルが集う、その神聖な場所を汚した…とんでもないまでの重罪人よ?」


にこ「しかも、それだけじゃ済まないわ。そんな私達の愚行は、絶対王者『A-RISE』への侮辱行為にもなるのよ。」

にこ「あの『A-RISE』って王者とか言われてたクセに、こんな程度の連中に負けたのかー(笑)…ってね。」 


真姫「…確かに、そうゆう事になってしまうのね。」


にこ「そんな私達への、このスクールアイドルの世界からの認識は…もう目に見えてるわ。」

にこ「スクールアイドル界の『面汚し』『戦犯』『裏切り者』…そして、ただの『汚物』よ。」


花陽「……っ…」


にこ「それに、よく考えてもみなさい?この音ノ木坂が廃校から救われたのは、どうしてだったのかしらね?」


海未「……それは……」

329 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 17:27:11 ID:m0hAmPtc
にこ「そうよ、海未。この学校の『スクールアイドル』である、私達『μ's』がいたからよね。」

にこ「でさ?その簡単な答えが、今のあんたへの答えの一つでもあるってワケ。」


にこ「廃校から救った程の力を持っていたのが『μ's』なら、それを再び危機に晒す力を持ってるのも…同じ『μ's』なのよ。」

にこ「それこそ崩壊させるなんて、いとも簡単に出来てしまえるくらいにね。」


海未「………」


にこ「おまけに、ここはスクールアイドルの聖地・秋葉原の目と鼻の先よ?」

にこ「その聖地から、歩いて行き来出来る場所にある音ノ木坂。そこに通っている私達。」


にこ「ねえ、海未?こんな状況にいる私達とこの学校が。事が起きた後でも、平穏無事で済むと…あんたは本気でそう思えるの?」


海未「……いいえ。にこの言う通りです。」


にこ「…さっきも少し言ったけど、今や人気のあるスクールアイドル…そしてラブライブ大会ってね。」

にこ「今やプロの人気アイドルに迫るくらいに、大きく注目されてるとまで言われてるわ。」

330 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 18:13:55 ID:m0hAmPtc
絵里「…確かに、前回優勝者の『A-RISE』を見れば…それもよく分かるわね。」


にこ「あの時の、あんなしょーもないネタ案なんて…失敗するのは、誰だって目に見えてたでしょ?」

にこ「だから私達は、その後もそんなマネは絶対にしなかったし。増してや次のラブライブなんて、尚更の事だわ。」


にこ「だけど同時に、それは私達『μ's』にとっての『イメチェン』が、どんなに難しいモノなのか。」

にこ「その事実を、ハッキリと露呈した結果にもなったのよ。」


希「にこっちの言う通りやね。実際にウチらは、上手くやれなかった訳なんやし。」 


にこ「…でもね。何よりも私が、一番恐ろしいのは…自分が真剣に考えて、悩んで、決断して、実行して。」

にこ「そして、自分自身が絶対に成功すると信じて。それをもう、決して疑う事がないくらいまでに。」

にこ「そこまで自分が全力を注ぎ込んだものが、何もかも失敗してしまって…全てが裏目に出る事になった時よ。」


にこ「その瞬間。最悪の場合、文字通りに…全てが崩壊するわ。」

にこ「そんな可能性が、決して消える事なく…常に隣合わせに存在する。」

331 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 18:21:47 ID:m0hAmPtc
にこ「それが『スクールアイドル』の道を共に進んで来た、今の私達がいる…この世界なの。」


絵里「…そうかも、知れないわね。」

希「えりち…」


海未「…にこの懸念が、ようやく理解出来た気がします。」

ことり「…確かに、そうなっちゃったら…怖いよね。」


真姫「もし、本当にそうなった時の事なんて…正直、考えたくもないものね。」

花陽「私だったら…多分、ずっと立ち直れないかも…」

凛「うん。凛もそうなっちゃうと、ちょっと自信ないかもにゃ。」


穂乃果(………)


ことり(…穂乃果ちゃん…) 


にこ「ことり。」

332 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 18:27:07 ID:m0hAmPtc
ことり「え…?あ…にこちゃん。」


にこ「穂乃果に話があるから…少し離れてなさい。」

ことり「…あ……うん…」


スルッ…


穂乃果(………あれ…?)


穂乃果(…何だか、急に寒くなった気が…する。)


にこ「穂乃果。」

穂乃果「………」


にこ「穂乃果…!」


穂乃果「…っ!あ…ご、ごめんね、にこちゃん…!」

にこ「ボーッとしてんじゃないわよ…ったく。」

333 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/01(日) 18:58:16 ID:m0hAmPtc
今回は、ここまでとなります。また次回も宜しくお願い致します。

自分でも予想外に長くなったにこちゃんのターンも、恐らく次回で一段落の予定です。
その次からは、穂乃果ちゃんが主役に完全復帰してみんなとイチャイチャします。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
お付き合い頂いてる方がいてくれる事は、本当に大きな励みになっています。

334 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 02:48:56 ID:7UPvWyhg
穂乃果「え、えっと…でも私、ちゃんと話は聞いてたから…」

にこ「分かってるわ。それよりも、穂乃果?」


穂乃果「う、うん…」


にこ「この話を始めた時に、私があんたに言ってた事。その続きを、これからあんたに言うわ。」

穂乃果「…うん、分かった。」


にこ「あんたは『μ's』の顔、代表なの。そんな大きな看板を背負ってるヤツが。」

にこ「メンバーの私達に何の話もなく、独断で勝手にリスクを負った行動を取ってしまう事が。」

にこ「それを一歩間違えただけでも、どれだけ取り返しの付かない事態になる可能性を生んでしまうのか。」


にこ「あんたは、それをよく知っておく必要が…その責任があるのよ。」


穂乃果「……そう、だよね。」

335 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 03:24:20 ID:7UPvWyhg
にこ「…あんたが生徒会長になったばかりの頃。それまでの自分を振り返りながら、あんたは色々と考えていた。」

にこ「その結果として、次のラブライブには出なくていいと。一度は、そう答えを出したわよね。」

にこ「本当は出たかったっていう、自分の本心を抑えてまでさ。」


穂乃果「あはは……そうだったね。みんなのおかげで、結果的には出られる事になったけど。」


にこ「そうね。結局のところ、私達は出場する事になった。そして私達は、今や全国大会決勝にまで足を進めてる。」


にこ「でもね、穂乃果。私はあんたの『出場しない』って意見には、思いっきり反対したけど…」

にこ「あんたがあの結論を出すに到るまでにあった、数々の考えや『想い』は…とても立派だったと思ってるわ。」


穂乃果「…あの時のにこちゃんは、私に勝負を挑んできてまで…私の意見に対して、本気で向き合ってくれたけど…」

穂乃果「でも本当は…私の事を、そんな風にも思ってくれてたなんて…すごく嬉しいな。えへへ…」


にこ「コホン……とにかく。その『想い』を経験してるあんたなら、今の私が言いたい事も分かるでしょ?」

穂乃果「…うん。今なら、私にも…よく分かるよ。」

336 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 04:05:46 ID:7UPvWyhg
にこ「そう。そこらの一人の普通の女の子と、人気スクールアイドルグループのリーダーでは…」

にこ「単にイメチェンをするって事ですらも。その重さも、その意味も、その結果も…全部が違うわ。」


穂乃果「………」ギュッ…


にこ「これも最初に言ってるけどね。あんたという『スクールアイドル』『高坂穂乃果』は。」 

にこ「あの『A-RISE』を破った事で、ラブライブ大会の優勝候補筆頭とまで言われている『μ's』。」

にこ「その私達『μ's』の設立者で、リーダーで、メインセンターなの。」


穂乃果「……うん。」


にこ「…穂乃果。あんただけに限らず、これは私達一人一人にも言える事なんだけど。」


にこ「例えば、私達の中の誰か一人が。ちょっとした軽い気持ちで、考えの浅い行動を何か取ったとして。」

にこ「その何の悪気もない、些細な一つの行動が。時と場合によっては、私達9人全てを巻き込んで…」

337 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 04:24:32 ID:7UPvWyhg
にこ「今までに私達が全員で積み重ねてきた、努力や功績や時間を…その全てを。」

にこ「その何もかもを、壊してしまう事だって…本当にあるかも知れないのよ。」


穂乃果「……っ…」


にこ「ねえ、穂乃果。私達『μ's』って、例えるなら『家』なの。一つの家という建物。」

にこ「そして、その家の中に住んでいる人。それが私達を応援してくれる人達…つまりはファン。」


穂乃果「『μ's』が家で……住んでる人が…応援してくれるファンの人達…?」


にこ「そうよ。そして穂乃果、あんたは『柱』よ。家そのものを支えている、とても大きな柱。」

穂乃果「…私が、家を支えている…柱。」 


にこ「じゃあ、ここで一つクイズよ。もしも、その柱がヒビでも入って崩れていって。」

にこ「そのせいで、もう家を支えられなくなってしまったら…その家は、一体どうなってしまうと思う?」


穂乃果「……!」

338 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 04:56:08 ID:7UPvWyhg
穂乃果「…きっと、支えを失ってしまった家まで……崩れて、潰れてしまって…」

穂乃果「そして、潰れてしまった家は…中にいた家の人達まで……巻き込んでしまって…」


穂乃果「もし、そうなる前に避難出来たとしても…それでも、その家に住んでた人達は…」

穂乃果「すごく大きなショックを受けたり…もしかしたら、どこか怪我をしてしまったかも知れない…」

穂乃果「それに何よりも…自分達が住んでいた、大切な家を失ってしまう事に……なっちゃうんだ。」


にこ「はーい、そこまで。まあ、あんたにしては上出来よ。」

穂乃果「…あはは…ありがとう。」


にこ「ま、これが『一蓮托生』ってヤツよ。だって私達は、いつも繋がってるんだから。」

にこ「そんな私達だからこそ、何か一つがちょっと失われただけでも。その全部までが、一瞬で崩壊してしまう事だってあるの。」


にこ「言い方を変えてみるなら、たかがその程度の事でも。全てが崩れ去ってしまう程に、脆く『儚い』のが…私達よ。」


穂乃果「………」

339 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 05:14:50 ID:7UPvWyhg
にこ「『アイドル』…特に『スクールアイドル』は、本当に『儚い』存在なの。」

穂乃果「…儚い、存在…」


にこ「そうよ。そんな儚い存在だから、私達はいつだって必死になるわ。」

にこ「この限られた時間の中で、精一杯に輝く為に。」

にこ「その隣り合わせの儚さの中で、あらゆる努力をし続けてゆくのよ。」 


にこ「私も、ここにいるヤツらも。そして、あんたも。」

にこ「『スクールアイドル』である限り…これからも、ずっとね。」


穂乃果「…にこちゃん…」


絵里「にこ…」

希「にこっち…」


花陽(…やっぱり、すごいな…にこちゃん。)

340 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 05:30:30 ID:7UPvWyhg
にこ「…穂乃果。私はこの目で、この自分の目で…どうしても確かめたかったのよ。」

にこ「たった半日足らずであんなにも騒ぎになった、今のあんたの姿を…その姿が及ぼすであろう力を。」


穂乃果「………」


にこ「…学校に着いた時に、そう思っていた私の耳に入ってきたのは…驚くまでに、賞賛の声ばかりだったわ。」

にこ「でも、だからこそ……私は怖くなったのよ。」


凛「…それって、どうしてなの?みんなが穂乃果ちゃんのコト、いっぱい褒めてるのに。」


真姫「凛。今は、にこちゃんが…」


花陽「待って、真姫ちゃん。」 

真姫「え…花陽…?」


花陽「凛ちゃん…あのね?私、にこちゃんの気持ち…分かる気がするの。」

凛「かよちん…?」

341 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 05:52:23 ID:7UPvWyhg
にこ「…さっきから言ってるわよね?アイドルは『儚い』って。」

にこ「それには、『脆くて剥がれやすい』っていう意味合いもあるのよ。」


真姫「『脆くて剥がれやすい』……これだけだと、まだ話が部分的にしか見えてこないわね。」

凛「ううーん…凛なんてサッパリだよー。つまりにこちゃんは、どうゆう理由で怖くなったってコトなの?」


にこ「…幾ら賞賛を受けるものであっても。もしそれが、ただの薄っぺらいメッキ程度に過ぎないなら。」

にこ「例え瞬間的には色々と誤魔化せて、それで注目を浴びる事が出来たとしても…そんなモノは、すぐに剥がされてしまうわ。」 


にこ「そして…もし一度でも、そうなってしまえば…」


花陽「…それまでに得ていた数々の評価は、全て一瞬で崩れ去り…」

花陽「その評価は、何もかも裏返ってしまう…いとも簡単に。」


にこ「ええ、その通りよ。それこそネット社会の今、あっと言う間に悪評となって拡散するわ。」

にこ「それはもう、見事なまでの掌返しと共によ?更には、面白半分の悪意まで大量に追加されてね。」

342 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 06:07:24 ID:7UPvWyhg
絵里「…そうゆう意味では、本当に怖い世の中なのね。」


希「でも、さっきまでの話もそうやけどね。世界に働く力ってモノは、えりちも言ってた通りなんよ。」

希「それはマイナスに向かってゆく程に、より強く大きな力になってしまう…悲しい事やけどね。」


海未「それが私達、人の弱さ故にそう成り立っていると思うと…」

ことり「…何だか…やりきれないよね。」


穂乃果「………」


にこ「…話を戻すわ。いい?もし一度でも、何か大きなレッテルを貼られてしまったら…」

にこ「今のご時勢、そこから立ち直る事は至難の業よ。それこそ事と次第によっては、もう不可能にだってなるわ。」 

にこ「そして、その対象の存在自体が大きければ大きい程に。その業は巨大な刃となって、必ず襲ってくるのよ。」


にこ「それがいわゆる『世の理』ってやつよ。少なくとも今の私達が生きている、この時代はね。」


真姫「…絵里も言ってたけど。確かに怖いわよね…そんな世の中じゃ。」

343 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 06:24:01 ID:7UPvWyhg
にこ「だけど、それでもね。私には、大好きな事がある…私には、どうしてもやりたい事があるの。」

にこ「それが私にとっての『アイドル』…そして『スクールアイドル』よ。」


穂乃果「…にこちゃん…」


にこ「私はアイドルへの想いなら、常に誰にも負けないつもりでいるわ。花陽…あんたにだってね。」


花陽「…それだけは、私だって…負けるつもりはないから。」

にこ「フフ…あんたも、なかなか言う様になったじゃない。」


花陽(それでも、私は…にこちゃんは、本当にすごいって…そう思ってるよ。)


にこ「…最後に、もう一度だけ言うわ。そんな私だからこそ。」

にこ「アイドルが大好きな私だからこそ…どうしても見極めたかったのよ。」 


にこ「今の穂乃果が、ただのメッキなのか。それとも…『本物』なのかを。」


穂乃果「………」

344 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 06:33:04 ID:7UPvWyhg
にこ「…長々と時間を取らせたわね、あんた達。でも…これで分かったでしょ?」


にこ「穂乃果の変化は、たった半日で学校中の話題になる程の大きな影響力があった。」

にこ「そして、その影響力が外部にも及んだ時、一体どこまで広がってゆくのか…まだ見当も付かない。」


にこ「だから…もしそれが、私から見てマイナスとなる可能性を感じてしまうものだったのなら。」

にこ「私は、何としてもそれを防ぎたかった。例えコイツをブン殴ってでもね。」


にこ「そして穂乃果には、今の自分の置かれた立場を分からせる必要があると思った。」

にこ「だから私と話す時以外は、ただ話を聞く事だけに集中させたのよ。」


にこ「ま、これを期にさ?何も分かってなかったあんた達にも、色々と教える事が出来たみたいだし。」

にこ「そうゆう意味で言うなら、そんなに無駄じゃない時間だったと思ってはいるけどねー。」


希(…相変わらず、にこっちも本当に不器用やね。)

希(本当は穂乃果ちゃんの事を、一番に心配してたからだって…もうバレバレやのに。)クスッ

345 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 06:48:03 ID:7UPvWyhg
にこ「さて……私からは、これで全部よ。」


穂乃果「………」


絵里「…にこ。」

にこ「絵里…何よ?」 


絵里「私達に、ちゃんと話してくれた事。大切な事を、色々と教えてくれた事。」

絵里「そして…私達『μ's』を、すごく真剣に考えていてくれた事…本当にありがとう。」


にこ「…万一でも『μ's』がなくなれば、私が色々と困るからね。だから、そうしたまでよ。」ツーン


希「やっぱり素直やないねえ、にこっちは。」

にこ「…あんたには言われたくわよ。」


希「あいたたた。だけど、ウチもとっても嬉しかったんよ?にこっちの『μ's』への、その想いの強さが。」

にこ「……フン。」

346 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 06:57:20 ID:7UPvWyhg
希「ところで、にこっち?」

にこ「…何よ。」


希「にこっちは、まだ全部を話してへんよね?それも…一番肝心なところを。」

にこ「……何だってゆうのよ。」


希「そんなん、分かってるんやろ?」


希「にこっちから見た、今の穂乃果ちゃんについてやん。」


にこ「………」


花陽「……あ。言われてみれば…にこちゃんは…」


真姫「結局…今の穂乃果の事を、どう判断したのか…」


凛「まだ何も言ってないにゃーーっ!?」

347 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 07:04:57 ID:7UPvWyhg
にこ「………チッ。」


凛「ああーっ!?今、舌打ちしたにゃ!絶対したにゃーっ!」


にこ「ええ〜?何のコトかぁ〜、にこ、わかんな〜い!にっこにっこに〜♪」


真姫「」イラッ


凛「とぼけてもムダなんだよっ!正直に吐くにゃーっ!」


にこ「やぁ〜ん!吐くだなんて〜、とってもお下品だわぁ〜?にこにー、困っちゃう〜><」


真姫「」イライラッ


凛「ああー、もぉー!こーなったら力ずくでもっ!絶対に言わせてみせるにゃーーっ!!」

にこ「何よっ、またやる気っ!?あんたもホント懲りないわねえっ!!」

348 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 07:16:49 ID:7UPvWyhg
真姫「…ああ、もうっ!にこちゃん、いい加減にし…」


花陽「にこちゃんっっ!!!」


真姫「……え…?」


凛「……かよちんが……あんなに、大きな声を……」


にこ「……花、陽…?」 


花陽「にこちゃん…話して。」


にこ「………」


花陽「私…にこちゃんの本心が、聞きたいから。」


にこ「……花陽。」

349 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 07:23:53 ID:7UPvWyhg
花陽「きっと…穂乃果ちゃんだって。」


にこ「………」


穂乃果「花陽ちゃん…」


花陽「だから…お願い。」


にこ「……何よ、さっきは泣いてたクセに…もう。」

花陽「………」


にこ「…あんた達。本当は、みんな分かって言ってるんでしょ?」


にこ「今になっても、私がコイツに……手を出してない時点でさ。」


絵里「…にこ。貴女のその真撃な想いは、私達にもしっかり伝わったわ。」

絵里「だからこそ、私も花陽と同じよ?貴女の口から、貴女の言葉で…聞きたいの。」

350 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 07:31:04 ID:7UPvWyhg
絵里「にこがあんなに真剣に考えていた、今の穂乃果への判断は…一体どうゆう結果だったのかを。」


にこ「………」


絵里「だからね…教えてくれないかしら?何よりも、一番それを聞きたい筈の…穂乃果の為にも。」


穂乃果「絵里ちゃん…」


絵里「そうでしょう、穂乃果?」ニコッ


花陽「穂乃果ちゃん。」ニコッ


穂乃果「……うん。」


穂乃果「私…知りたい。にこちゃんが、今の私の事…どう思ってるのか……すごく知りたい。」


にこ「……穂乃果。」

351 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 07:45:50 ID:7UPvWyhg
希「にこっち。」ポンッ


にこ「………」


花陽「…にこちゃん。」


にこ「……先に…」


花陽「……?」


にこ「先に…この話をずっと聞いてきた、今のあんた達…7人全員の。」

にこ「今の穂乃果への…感想でも、意見でも……思ってる事の、何でもいいから…」 


にこ「それを全部、私が聞いてからでも……いいかしら?」


穂乃果(…にこちゃん…?)


花陽「…うん。にこちゃんが、それで話してくれるなら。」

352 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 08:15:04 ID:7UPvWyhg
にこ「……約束するわ。」


花陽「…うん!みんなも、それでいいよね?」


絵里「ええ、私は良いわよ。」

希「ウチも、それでええよ。」


凛「凛もいいよー!」

真姫「私も、特に異議なしよ。海未達は?」


海未「ええ、私も構いません。ことりも、それで良いですか?」


ことり「………」


海未「…ことり?」


ことり「あ、ごめんね…!うん、私もそれでいいから…」

353 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 08:27:28 ID:7UPvWyhg
海未「…ええ、分かりました。では…絵里、私とことりも賛同です。」


絵里「了解よ☆それなら後は、真打ちとなる穂乃果だけね。」


穂乃果「え…?」


絵里「もう。『え?』じゃないでしょう?今から貴女の話を、みんなでするって時に。」

穂乃果「そ、そうだよね…ごめんなさい。」


絵里「クス。ねえ、穂乃果?今も言った通りだけどね。」

絵里「ここから先は、貴女がみんなの話の中心になるけど…それで構わないかしら?」


穂乃果「あ…うん。みんなが、それで良いなら…私も大丈夫だけど。」

絵里「OK、これで決まりね。」


絵里「さて…それじゃあ、みんなの意見も揃った事だし。まずは…誰からにする?」

354 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/04(水) 08:37:32 ID:7UPvWyhg
今回は、ここで終了です。次回もどうぞ宜しくお願い致します。

次回からはイチャイチャタイム突入です。ようやくここまで来られました…><

355 名無しさん@転載は禁止 :2019/12/04(水) 11:47:44 ID:qin2Hl5E
wktk

356 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 12:18:51 ID:qd8DTAs.
凛「はいはーい!凛が一番目でもいいかなっ?」ノ


絵里「フフ、分かったわ。トップバッターは宜しくね、凛?」

凛「うん、まっかせるにゃー!」


にこ「ま、多分そうなるだろうって思ってたけどね。」

凛「だって凛、じっと順番を待ってるのって苦手なんだよー。」


にこ「はいはい…じゃあ早速だけど、あんたからの見解を聞かせてくれる?」

凛「了解にゃ!」


凛「あ!でもでも、その前にー…」

にこ「……?」


凛「穂乃果ちゃーんっ!」バッ

357 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 12:27:57 ID:qd8DTAs.
穂乃果「へ…?」


ギュウーーッ☆


穂乃果「わわっ!?」

凛「えへへー!」ギューッ


穂乃果「あ、あの…どうしたの、凛ちゃん?」

穂乃果「急に抱きついてきたから、ちょっと驚いちゃったけど。」


凛「うん!なんとなく穂乃果ちゃんに、こうしたくなったんだよ!」


穂乃果「そうなの?えっと…よく分からないけど。」

凛「実は凛も、自分でよく分かってないんだにゃ!」


穂乃果「あはは…そう言われると、私も反応に困ったりしちゃうかも。」


凛「うーん…多分なんだけど、今の穂乃果ちゃんがね?」

358 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 12:39:30 ID:qd8DTAs.
穂乃果「…?今の私が…?」


凛「ちょっと元気なさそうだったから、なのかなって。」

穂乃果「…あ……えっと…」


凛「凛ね?やっぱり穂乃果ちゃんには、いつも元気でいて欲しいんだにゃ!」 

穂乃果「…凛ちゃん。」


凛「だからー…それそれー☆」スリスリ


穂乃果「わっ!?り、凛ちゃんっ?///」


凛「ほらほらー☆」スリスリ

穂乃果「ちょ、ちょっと…顔がくすぐったいよ〜!///」


凛「まだまだ、いっくにゃー☆」スリスリ

穂乃果「も、もぉー…!///」

359 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 12:49:31 ID:qd8DTAs.
穂乃果「それなら…穂乃果からも、お返しだよ!///」スリスリ

凛「にゃにゃっ!?///」


穂乃果「えいえいっ!///」スリスリ

凛「うぬぬぬ…!反撃してくるなんて、さすが穂乃果ちゃんだにゃ…!///」


凛「でもでも!このスリスリ対決で凛に勝とうなんて、百年前早いんだにゃっ!///」スリスリ

穂乃果「むむー、穂乃果だって負けないよっ!///」スリスリ 


にこ「はーい、あんた達ー?そのまま続けてたら、ついついうっかりキスコース一直線よ?」スッ


凛「にゃっ?」

穂乃果「えっ?」


にこ「とゆーワケだから、凛。あんたはこっちに来なさい?」ヒョイ

凛「にゃあっ!?」

360 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 13:04:25 ID:qd8DTAs.
にこ「大体あんたねえ?『百年前早い』とか、真姫じゃないけど意味分かんないわよ?」ヤレヤレ


真姫「…何で私が、そこで出てくるのよ。」ムー

花陽「ま、まあまあ…真姫ちゃん。」


真姫「だって…別に私は、あの台詞に拘ってる訳じゃないのに。」

花陽「で、でも…きっと悪気とかは、特にないんじゃないかな…?」


真姫「…まあ、そうかも知れないけど。」


凛「もーっ!なんで凛のコト、ネコづかみにするんだにゃーっ!」ジタバタ

凛「それに『イミワカンナイ』は、凛の得意技なんだから!勝手に使っちゃダメにゃっ!」


真姫「ちょっと凛っ!いい加減にしなさいよっ!!」

花陽「まま、真姫ちゃん落ち着いてっ?凛ちゃんが真似したがるのは、真姫ちゃんが好きだからで…!」アワアワ

361 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 13:12:21 ID:qd8DTAs.
真姫「それは私の決め台詞でしょっ!?」ドドーン


花陽「真姫チャンケッキョクドッチナノオオッッ!!?」ピャー


にこ「はいはい。そんな事は、別にどうでもいいから。」

凛「どうでもよくないにゃーっ!」ジタバタ


にこ「ああ、もう…今はあんたが、穂乃果の事を話す時間でしょ?」

凛「あ、そうだったにゃ。」ピタッ


にこ「ハア…ほら、凛。あんたの後にも、まだいるんだから。」

凛「うん、分かったにゃ!」


にこ「…扱いやすいんだか、扱いにくいんだか…よく分からないヤツね。」


穂乃果「あはは…でも素直で元気なのも、凛ちゃんの魅力だって思うよ。」

362 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 13:25:59 ID:qd8DTAs.
にこ「……そうかもね。」

穂乃果「うん!」


にこ(ま、あんた自身がその象徴みたいなヤツだもの。)

にこ(それ故に共感出来るモノが、自分と似ている凛にはあるんでしょうね。)

にこ(最もあんたの事だから、自分じゃ気付いてないだろうけどさ。)


凛「えっとー、凛はね?今の穂乃果ちゃん、すっごくいいと思ってるにゃ!」


凛「ただね?最初は凛だって、ホントにビックリしてたんだ。」

凛「だって穂乃果ちゃんが、とってもとっても美人さんだったから。」


穂乃果(り、凜ちゃん…///そんなにストレートに言われると…は、恥ずかしいよ…!///)


凛「だけど穂乃果ちゃんは、可愛くても美人さんになっても。」

凛「やっぱり穂乃果ちゃんだから、今だって穂乃果ちゃんなんだよ。」

363 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 13:35:57 ID:qd8DTAs.
凛「だから凛は、今の穂乃果ちゃんも大好きにゃっ!」


穂乃果「…凛ちゃん…///」


にこ「…あんたと一緒で、実にシンプルな答えね。」


凜「うん!だって、それが凛だからね!」


穂乃果「…ありがとう、凛ちゃん…///」

穂乃果「それに…私の事、その…美人だって、言ってくれて…///」 


凛「だって、ホントに美人さんなんだもん。穂乃果ちゃんは、もっと自信持っていいんだよ?」

穂乃果「〜っ!//////」カアア


穂乃果「あ、あのね…?///今まで、ずっと言いそびれてたんだけど…」

凛「にゃ?」

364 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 13:54:47 ID:qd8DTAs.
穂乃果「凛ちゃんは、いつも元気で明るくて…だけど本当は、とっても女の子らしくって。」

穂乃果「そんな凛ちゃんは…いつだって、すごく可愛い女の子なんだって…私は思ってるんだ。」


凛「…ほ、穂乃果ちゃん…///そんなに褒められると……凛、テレちゃうんだよ…?///」


穂乃果「それにね?凛ちゃんは、とっても優しい女の子だって思ってるの。」

穂乃果「さっきだって凛ちゃんは、私の事を元気付けてくれて……私、とっても嬉しかったんだよ?」


凛「…穂乃果ちゃん…///」


穂乃果「だから…凛ちゃん。私にいっぱい元気をくれて、本当にありがとう。」

凛「えへへ…///それくらい、お安い御用だにゃ!///」


穂乃果「…凛ちゃん、えっとね…?」

凛「…?穂乃果ちゃん、どうしたにゃ?」


穂乃果「凛ちゃんはさっき、穂乃果の事を……美人って、何度も言ってくれたけど…///」

365 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 14:07:53 ID:qd8DTAs.
凛「うん、だってホントのコトだよ?」サラッ

穂乃果「〜〜っ!//////」カアア 


穂乃果「で、でもねっ?///あの真っ白なドレスが、とっても似合ってた…」

凛「え…?」


穂乃果「あの時の、凛ちゃんだって…すっごく美人さんだったよ…!」


凛「…〜っ!//////」カアア 


穂乃果「もう眩しいくらい、綺麗に輝いてて…本当に素敵だったんだから。」


凛「えへへ…///ありがとうにゃーっ!//////」バッ


ギュウーーッ☆

366 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 14:16:32 ID:qd8DTAs.
穂乃果「わっとと……クス。やっぱり凛ちゃんは、いつも元気で可愛いね。」

凛「えへへー///こーんなに美人さんの穂乃果ちゃんに、いっぱい褒められたにゃ!///」


穂乃果「り、凛ちゃん…あのね?///凛ちゃんの気持ちは、本当に嬉しいんだけど…///」

穂乃果「やっぱり、そうやって言われると……私、すごく恥ずかしいから…///」


凛「えー、そんなにテレなくてもいいのに。さっきから穂乃果ちゃん、顔まっかっかだよ?」


穂乃果「え、えっと…そう、それよりも…!///」

凛「にゃ?」 


穂乃果「私ね?凛ちゃんに一つ、お願いしたい事があるんだ///」

凛「凛に、お願いしたいコト?」キョトン

367 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 14:41:36 ID:qd8DTAs.
穂乃果「うん…あの真っ白なドレスを着た、あの時の凛ちゃんを……」


穂乃果「いつか穂乃果の前でも、見せてくれるかな…?///」


凛「……あ…///」


穂乃果「私、楽しみにしてるから……ね、凛ちゃん?///」ニコッ


凛「…うんっ!!//////」パアア


ギュウウーーッ☆


凛「あのねあのねっ?///その時は二人で一緒に、写真撮るにゃっ!///」ギューッ☆


穂乃果「うん、そうだね…いっぱい撮ろうよ!///」ギュー☆


キャッキャ☆ウフフ♪

368 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 15:40:45 ID:qd8DTAs.
海未「フフ…微笑ましい光景ですね。あの二人を見ていると、まるで実の姉妹の様に思えてきます。」


にこ「ま、あの二人って似てるトコも多いから。良くも悪くもさ。」

海未「ええ、私もそう感じています。」


海未「さて…どうやら凛は、話を全て終えた様子ですね。この次は、私でも宜しいでしょうか?」


にこ「…てっきり幼馴染みのあんたは、最後の方かと思ってたけどね。」


海未「私にとって、順番等は特に問題では無いですから。ただ……」

にこ「…ただ、何よ?」


海未「今の私が抱いている、新しい姿の穂乃果に対しての…その正直な気持ちを。」

海未「にこ。今の貴女に、少しでも早く伝えたいと思っています。」


にこ「…そう。」

369 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/05(木) 15:45:34 ID:qd8DTAs.
今回は、ここで一旦終了です。また次回も宜しくお願い致します。

コメントをくださった方、どうもありがとうございます。
今まで抑えていた妄想リミッターを、今後は徐々に開放してゆくつもりですが、
これから先、少しでもご期待に応えられる様になりたいと思っています。

370 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 13:47:54 ID:XAHyqqmw
にこ「ま、いいわ。じゃあ……穂乃果ー?次が決まったから、こっち来なさい?」


穂乃果「あ、うん…!凛ちゃん、ごめんね。今から海未ちゃんが、話をしてくれるみたいだから…」


凛「凛のコトなら、気にしなくてオッケーにゃ!」

穂乃果「うん。ありがとう、凛ちゃん。」スッ


穂乃果「二人とも、待たせちゃってごめん。」


海未「ええ、私は大丈夫ですよ。」

にこ「じゃあ、海未…宜しく。」


海未「はい。では、まず初めに…にこ。」

にこ「ん?どうしたのよ?」


海未「貴女の『μ's』への想いは、私個人としても…本当に嬉しく思っています。」

にこ「…それはどうも。」

371 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 13:58:20 ID:XAHyqqmw
海未「ですが…今の穂乃果が、単なる仮初の紛い物等とは…私は決して思ってはいません。」

にこ「………」


海未「穂乃果が今の姿になったのは、確かに今日が初めての事ではあります。」

海未「ですが…伝わって来るのです。今の穂乃果は、本来より在った穂乃果であると。」


にこ「…幼馴染みのカンって、ヤツかしら?」


海未「ええ…そうかも知れませんね。穂乃果とは、長い付き合いですから。」


海未「ただ…私の中にある気持ちを、正直に述べるのであれば。」

海未「今の姿の穂乃果に対して、不安や戸惑いが全く無い訳ではありません。」


にこ「…まあ、そうでしょうね。」

372 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 14:34:43 ID:XAHyqqmw
穂乃果(…海未ちゃん……そう…だよね。)

穂乃果(だって……そう思うのが、きっと…当たり前の事なんだから……)


海未「しかし…」

穂乃果「…え?」


海未「それでも、今の私は。」

穂乃果「…海未ちゃん…?」


海未「これまでの自分が、しっかりと見えていなかった姿でもある…そんな今の穂乃果を。」

海未「心から尊いと…強く胸に感じています。」


穂乃果「……っ…」


海未「幼い頃からの長い時間、今の関係に慣れ親しんできて…それ故に、今日まで気付かずにいた私だからこそ。」

海未「今こうして、これ程までにも輝いている穂乃果を…私の大切な親友で、大切な幼馴染みを。」

373 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 15:11:32 ID:XAHyqqmw
海未「私は…これからも懸命に支えていきたいと、心から思っています。」


海未「そして…この先の穂乃果が、例えどんな姿であったとしても。」

海未「今の私が胸に抱いている、この気持ちは…決して変わる事はありません。」


穂乃果「……海未、ちゃん……」


海未「にこ。これが私の、嘘偽りの無い答えです。」


にこ「……分かったわ。」


穂乃果「……海未ちゃん…海未ちゃんは、やっぱり……ズルイよ。」


海未「…穂乃果。」


穂乃果「いつも穂乃果に、厳しくて…怒ってばっかりなのに……それなのに、こんな時には……」

374 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 15:35:54 ID:XAHyqqmw
穂乃果「いつだって……本当に、本当に優しい…海未ちゃんなんだもんっ!」バッ


ギューッ☆ 


海未「…もう自分では、多少なりとも慣れたつもりでいた筈でしたが…」

海未「実際は、なかなか慣れていないものですね…穂乃果の抱擁には…///」


穂乃果「えへへー。海未ちゃんって、昔から……ううん。」

穂乃果「やっぱり今だって、恥ずかしがり屋さんだもんね?」クスッ


海未「貴女がこうして人目も気にせずに、すぐに抱きついて来るからではありませんか…!///」


穂乃果「ふっふっふー。ねえ、海未ちゃん?今の穂乃果には、それって逆効果なんだよっ?」

海未「逆効果…?どうゆう事ですか…?」


穂乃果「それはねー…?えーーい♪」


ギュウーーッ☆

375 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 15:51:05 ID:XAHyqqmw
海未「なっ!?///穂、穂乃果っ…!?///」


穂乃果「えへへー!///うーみちゃーんっ!///」ムギュー   


海未「は、離してください穂乃果…!///みんなだって、見てるんですからっ…!//////」


穂乃果「やーだもーんっ!///」


ギュウウーーッ☆


海未「も、もう…!///にこ、穂乃果を何とかしてくださいっ…!//////」


にこ「ハア……はいはい。」


にこ「穂乃果ー?海未も話し終わったし、後だって支えてるんだから。その辺にしときなさーい?」


穂乃果「あ、そっか…でも、ちょっと残念だなぁ///」ペロッ☆


パッ

376 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 16:09:42 ID:XAHyqqmw
海未「……ふう。にこ…助かりました。」

にこ「どーいたしまして。」ヒラヒラ


海未「全く…穂乃果、本当に貴女という人は。」

穂乃果「えへへ、仕方ないよ。」


穂乃果「だって海未ちゃんは、私の大切な幼馴染みで親友なんだもん!」


海未「…もう。いつも調子良いんですから。」フフッ


ことり(…大切な幼馴染みで、大切な親友……それは……)


ことり(海未ちゃんから、穂乃果ちゃんへも…)

ことり(海未ちゃんから、ことりへも…)

ことり(ことりから、海未ちゃんへも…)

377 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 16:32:37 ID:XAHyqqmw
ことり(そして…穂乃果ちゃんから、ことりへも…)

ことり(きっと……その全ての想いは…一緒だって思う。) 


ことり(…それなのに。)

ことり(ことりから、穂乃果ちゃんへの想い……それだけが。)


ことり(そう…私だけが……ただ、ことり一人だけが……)


海未「穂乃果。貴女は私にとっても、掛け替えの無い大切な幼馴染みで親友です。」

穂乃果「うん…!ありがとう、海未ちゃん。」


海未「私が穂乃果に厳しくしてしまうのは、そんな大切な貴女故に…いつも心配になってしまうからです。」

穂乃果「大丈夫、ちゃんと分かってるよ。それが海未ちゃんの、優しさなんだって。」


海未「…それでも。時にはどうしても行き過ぎてしまう事も、これまでに多々ありました。」

378 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 16:58:34 ID:XAHyqqmw
海未「その様な時には、いつも貴女に対して…大変申し訳無く思っていました。」


穂乃果「ううん…いいの。だって、自分でも分かってるから。」

穂乃果「海未ちゃんが私に怒る時は、ほとんどは穂乃果の何かが原因だって…あはは。」


海未「…そう言って貰えるのであれば、正直私の方としても助かります。」


海未「では…穂乃果、少し良いですか?」

穂乃果「え?どうしたの、海未ちゃん?」


海未「敢えて私から貴女へ、今一度言わせて貰うのであれば。」


穂乃果「…ちょっと、イヤ〜な予感が……」タラー…;


海未「それは貴女が、いつも強引で無計画で。それに危なっかしくて。」゙


穂乃果「やっぱりーっ!><;」

379 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 17:34:37 ID:XAHyqqmw
海未「その反面、本当はやれば出来るのに。面倒だと思う事には、やる気の波が激しくて。」クドクド

穂乃果「……だってー…」イジイジ


海未「私が貴女に対して厳しくなるのは、この様な理由が多過ぎるからでもあるのですよ?」

穂乃果「……むー。」プクー


海未「フフ…外観的には、そんなにも気品を感じさせる様になっていても。」

海未「今のその顔では、それも台無しですよ?」クスッ


穂乃果「…ぶー。やっぱり海未ちゃんは、私にイジワルだー!><」ヒドイヨー


海未「おや?本当の事ではありませんか。」フフッ


穂乃果「やっぱり、イジワルだよーっ!><」ポカポカ


花陽「クスクス…穂乃果ちゃんと海未ちゃん、本当に仲良しだよね。」


にこ「…花陽。次は、あんた?」

380 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/08(日) 17:46:20 ID:XAHyqqmw
今回は、ここで終わりとなります。また次回も宜しくお願い致します。

前回の投稿分にて、またしても誤字が複数ありました…大変申し訳ありませんでした。

381 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 04:55:08 ID:3NXAZA6E
花陽「うん。にこちゃん、あのね?」

にこ「ん?何よ?」


花陽「私達って…いつも明るくて、とっても元気で…」

花陽「そんな穂乃果ちゃんばかりを、ずっと見てきて…」

花陽「そして…気が付いたら、それに慣れ過ぎちゃっていて。」


花陽「だから私達、今まで気付けてなかっただけで…」

にこ「………」


花陽「穂乃果ちゃん、ちょっとメイクしただけなのに…本当に奇麗になったけど…」


花陽「それでもね…?今ここにいるのは、やっぱり。」

花陽「ずっと、私達と一緒にいた…穂乃果ちゃんなんだって。」

382 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 05:12:36 ID:3NXAZA6E
花陽「だから私、今の穂乃果ちゃんは大丈夫って…そう思ってるの。」

にこ「…あんたがそう思う、その根拠は?」 


花陽「うん…ほら見て、にこちゃん。」

にこ「……?」チラッ


穂乃果「……〜〜!><」ヤッパリヒドイヨー!


穂乃果「……〜〜!><」モー!イジワルー!


花陽「…ね?」ニコッ


にこ「…ま、言いたい事は理解したわ。」ツン


花陽「うん。」クスッ


穂乃果「あ、いけない…!花陽ちゃん、ごめんねっ?」

383 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 05:21:14 ID:3NXAZA6E
穂乃果「穂乃果の事で、大事なお話をしてくれてる時なのに…!」


花陽「え?あ……わ、私の方こそ。ごめんね、穂乃果ちゃん…!」

花陽「私が勝手に、にこちゃんに話を始めちゃったせいで…」


穂乃果「ううん、花陽ちゃんのせいじゃないよ…!みんなが私の事で、順番を待ってくれてるのに…」

穂乃果「だから…私が誰よりも、気を付けてないといけなかったんだよ。それなのに…」


花陽「穂乃果ちゃん…」


穂乃果「こんな時まで、私っておっちょこちょいで…本当にごめんなさい…!」


花陽「え、えっと…でも、やっぱりね?私が先走っちゃったのが、いけなかったって思うの。」

穂乃果「……だけど…」


花陽「ただ…私の思ってる事は、にこちゃんに伝わってくれたみたいだから。」

穂乃果「………」

384 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 06:08:13 ID:3NXAZA6E
花陽「と、とにかく…私の不注意が原因で、穂乃果ちゃんが悪い訳じゃないの。だから、そんなに気にしないで…?」

穂乃果「………」


花陽「それに、ほら…?また後で、二人で話す事だって出来……」

穂乃果「………っ……ぅ……」


花陽「…え?穂乃果、ちゃん…?」


穂乃果「…っ……うっ………ぐす…っ……ふぇ…っ……」


花陽(…ホ……ホホッ、穂乃果チャンナイチャッテルノォォーーーッッ!!?)エエエエッ!?


穂乃果「…っ…ぐすっ……ひっく…っ……花陽ちゃん……ごめんね…っ……ちゃんと……聞けなくて…っ…ぅ……」


花陽(ど…どどっ、どうしてそんな…!?ほ、穂乃果ちゃん…泣いたりなんて…!)アセアセッ


花陽(…私達がしてた、穂乃果ちゃんの話を…一緒に聞けなかったから…?)

花陽(で、でも…だからと言って……どうして、こんなにも…泣いて……)

385 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 06:18:46 ID:3NXAZA6E
花陽(………)


花陽(……話を…聞けなかった…)

花陽(……話を、聞けなかったから…)

花陽(だから…それが辛くて……穂乃果ちゃんは、泣いてる…?) 


花陽(……あ………もしかして……穂乃果ちゃんは………) 


『……聞いて欲しかったよ…?穂乃果ちゃんには……』


『……私が、もう少し周りを見ていれば…こんな事には、ならなかった……』


花陽(……そっか……だから、きっと……)

花陽(今、穂乃果ちゃんは……こんなにも後悔してるんだ。)


花陽(自分の大切な人の…自分だって関係してる大事な話を、ちゃんと聞けなかった事が…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっては……とても辛くて、悲しい事…なんだね。)

386 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 06:55:34 ID:3NXAZA6E
花陽(それに…これは前から、少し気になってた事だけど…)

花陽(穂乃果ちゃんは…泣いてる時や怖がったりしてる時に…一時的に、小さな子供に戻るみたいな…)

花陽(そんな状態になりやすい傾向が…多分、あるんじゃないかな…?)


花陽(だから…今みたいに、そうなってると感じる時には…)

花陽(不用意に、余分な刺激を与えたりしない様に…接し方には気を付けた方が、いいよね。)  


穂乃果「…う…っ……ぐす…っ……ひっく…っ…」


花陽(…でも……ごめんね、穂乃果ちゃん。)

花陽(こんな事を思ってるのは…不謹慎だって、怒られちゃうかもだけど…)


花陽(今、穂乃果ちゃんが…こんなにも泣いてるのは…)

花陽(穂乃果ちゃんにとっての、大切な人に…)

花陽(私も、その一人に…なってくれてるからなんだって。)

387 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 07:21:21 ID:3NXAZA6E
花陽(だから私、それが嬉しくて……今、すごく嬉しいの。)


花陽(穂乃果ちゃんが泣いてる時に、こんな事を思っちゃって…本当にごめんね。)


花陽(とにかく…今の穂乃果ちゃんは、私のせいで悲しんでるんだから。)

花陽(でも、それなら…今の私に出来る事って、一つだよね?)ヨシ…!


花陽「あのね、穂乃果ちゃ…」


穂乃果「…ぐすっ……花陽ちゃん…」ウルウル

花陽「…っ!///」ドキン 


穂乃果「本当に…ごめんね……花陽ちゃん…」ウルウル…

花陽(な……ななっ…!?///)


穂乃果「…穂乃果の事…っ…本当は……怒ってるんじゃ…ないかな…?」ウルウル…ジー

花陽(こっ、ここ……コココッ…///)

388 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 07:41:07 ID:3NXAZA6E
穂乃果「……何も、言ってくれないのは…っ…やっぱり…ぐすっ……怒ってるから、なんだよね…?」ポロ…

花陽(ココッ、コレは……コレはコレハ…!!///)


穂乃果「…ぅ……ひっく…っ…ごめんね……花陽…ちゃん…っ…ごめん…ね…?」ポロポロ…


花陽(コ レ ハ マ ズ イ デ ス ッ ッ !!!//////)


花陽(元々犬チックな可愛らしさの穂乃果ちゃんのこのシチュには以前より非常に危険度の高いものであったにも

関わらずそれがよりによって綺麗さ色っぽさ気品に大人っぽさ等等更に更なる魅力を放出しまくっている今現在の

穂乃果ちゃんが今目の前の私に私だけにこれまでの数倍数十倍或いは数百倍の破壊力殺傷力で襲撃してくるなんて

そんなの聞いてないデス聞いてないんデス一体全体どうなってしまってるんデスか嗚呼もう何を言ってるのか自分

でも訳が分からなくなってきましたこのままではダメですダメナンデスダダダダレカタスケテーーーーッッ!!!)チョットマッテテー 


穂乃果「…っ…花陽…ちゃん…?」グスッ…


花陽(……ハッ!?違うっ、違いマスッ!!)ブンブン!

389 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 07:56:19 ID:3NXAZA6E
花陽(今の私に、必要とされている事…!今の私が、穂乃果ちゃんへ出来る事は……ただ一つだけっ!)スッ


ギュッ……


ナデナデ…


穂乃果「……あ…」


花陽「…ねえ、穂乃果ちゃん。」


ナデナデ…


穂乃果「………///」


花陽「私達、これからも……ずっと、一緒だよ?」

穂乃果「………ホント…?///」


花陽「うん…本当だよ。私、穂乃果ちゃんの前から…いなくなったりなんて、しないから…」

390 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 08:18:15 ID:3NXAZA6E
穂乃果「………うん…///」


花陽「これからも、一緒にいるから……だから…また二人で、話そうね…?」ニコッ


ナデナデ…


穂乃果「…花陽ちゃん……うんっ!//////」パアアア


花陽「はぁうぅっ!?//////」ズギューーン


花陽(…こ、この…お日様みたいな笑顔……何て眩しい、実に眩しいデス…!//////)クラクラ…


花陽(でも…そ、それ故に……コレは危険デス…!非常に…非常に危険DEATHっ!//////)


花陽(と、とにかくデス…!今はただ…更なるダメージを、もう受けない様にしないと…//////)

花陽(そうしないと…コ、コレ以上は……私の身も心も、持たなくなってしま……//////)

391 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 08:39:32 ID:3NXAZA6E
穂乃果「花陽ちゃん…穂乃果の事、慰めてくれてありがとう…大好きだよ☆//////」


チュッ☆


花陽「」ズガガーン


穂乃果「えへへ…☆//////」


花陽(……今…私の頬には……言葉を失う程に、柔らかくて…とても心地良い……そんな感触が…//////)


花陽(…ああ……ダレカ…タスケテ……くれなくても…//////)


花陽「もう………いい、かも……」ガクッ


穂乃果「え…?は、花陽ちゃん…?ね、ねえっ、どうしたの…!?」


凛「ああっ、かよちーんっ!しっかりするにゃーっ!!」ユサユサッ


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねの ようだ。)

392 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 08:51:30 ID:3NXAZA6E
凛「むむー…こーなったら仕方ないにゃ。」


凛「穂乃果ちゃん!ちょっとかよちんのコト、支えててっ!」 

穂乃果「へ?ええっと……こ、こんな感じでいいの…?」 


花陽「………」(へんじがない。ただの しかばねry)


凛「うん、バッチリにゃ!それじゃあココにー、この角度からー…」


花陽「………」(へんじがない。ただのry)


凛「せーのぉー……」


凛「てりゃーーーっ!!」


ビシィィーーーーッ!!


花陽「ピァアアァアァーーーーッッ!!?」

393 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 09:00:05 ID:3NXAZA6E
穂乃果「えええーーっ!?」


花陽「」カクン


凛「よーし、大成功にゃっ!」ブイッ!


穂乃果「そうなのっ!?」コレデッ!?


凛「うん!こうゆう時のかよちんってね?今みたいにやると、ちゃんと目が覚めるんだー。」

穂乃果「そ、そうなんだ…」


穂乃果(…トドメを刺した様にも、見えたんだけど……だ、大丈夫…なのかな…?)ドキドキ 


花陽「………米……」ブツブツ…


穂乃果「あれ…?今、確かに……ねえ、花陽ちゃん…?」


花陽「………白…米……」ブツブツ…

394 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/12(木) 09:18:01 ID:3NXAZA6E
穂乃果「あ…気が付いたのかな。花陽ちゃん、大丈夫…?」


花陽「……白米……白米、黄金米…!」ブツブツ…


穂乃果「…?あのー…花陽ちゃん?」


花陽「ごはんっ!ごはんが食べたいデスっ!!」ムクッ


穂乃果「うわああっ!?」


凛「ね?大丈夫だったにゃ!」ドヤァ


花陽「ごはんっ!私のごはんっ!!一体ドコデスカーーーッッ!!?><」ピャーー!


穂乃果(…これって本当に……大丈夫、なのかな…?)タジタジ


真姫「もう…相変わらず騒がしいんだから。」マッタク


にこ「…次は真姫、あんたかしら?」

395 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 14:16:26 ID:ESIAGFd6
真姫「まあ、それでもいいんじゃない?」クルクル


にこ「…本当、あんたも相変わらずよね。」


にこ「で、あんたはどうなのよ?今の穂乃果について。」


真姫「…私も、みんなと同じって事でいいわ。」


にこ「…何よそれ。どうゆうつもり?」


真姫「言葉通りよ。もう3人も同じ意見を伝えてるんだから、これで分かるでしょ?」


にこ「…あんたねえ。こうゆう時くらいは素直に、自分の言葉で答えたらどうなのよ?」


真姫「…そんなの別に、必要ないじゃない。」プイッ


にこ「はぁ?」

396 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 14:35:19 ID:ESIAGFd6
にこ「ちょっと真姫…あんたさ。今、自分が何言ってんのか…本当に分かってんのっ?」


真姫「当たり前でしょ?その上で必要ないって、そう言ってるのよ。」ツン

にこ「だから私達にも、ちゃんと分かる様に言いなさいよっ!」


穂乃果「ま、待って…!にこちゃん…!」


にこ「穂乃果…!今話してんのは、あんたに一番大事な話なのよっ?なのにコイツは…!」 


穂乃果「分かってる、分かってるよ…!だけど…!」

穂乃果「真姫ちゃんは、みんなと同じでいいって…!ちゃんと言ってくれたよっ?」


にこ「……あんたはそれで…そんな答えでも、いいの?」


穂乃果「うん…!だって、言葉は少なくても…言い方には、少しトゲがあっても…」

穂乃果「その言葉の奥にある、真姫ちゃんの気持ちは…私にも伝わってるから。」

397 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 14:59:30 ID:ESIAGFd6
にこ「穂乃果…」


穂乃果「凛ちゃんや海未ちゃん、花陽ちゃんと同じでいいって…そう言ってくれたって事は。」

穂乃果「それは…真姫ちゃんも今の私を、受け入れてくれてるって意味だって…思うから。」


穂乃果「私ね、それが分かっただけで充分なの。それだけでも、すごく嬉しいんだ。」


真姫「………」


にこ「…まあ、あんたが真姫の事、そこまで分かってるんなら…それでもいいわ。」


穂乃果「うん。それにね?にこちゃんだって、本当は分かってるんでしょ?」


にこ「…何がよ?」


穂乃果「真姫ちゃんの気持ちが、だよ。」


真姫「……!」

398 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 15:25:45 ID:ESIAGFd6
穂乃果「真姫ちゃんの気持ちを、にこちゃんは分かってたから…その優しさが、私にも伝わって欲しかったから。」 

にこ「………」


穂乃果「だからにこちゃんは、真姫ちゃんを叱る役になってでも…真姫ちゃんと私の為に、頑張ろうとしてくれたんだよね?」

真姫「……っ…」


にこ「……フン。意地っ張りなコイツが悪いのよ。」


真姫「…何それ、にこちゃんには言われたくない。」ツン

にこ「そーゆートコも含めて、意地っ張りなのよ。」ツン


真姫「その言葉、そっくりそのままノシ付けてお返しするわ。」フン

にこ「あーら、ごめんなさい?丁重に受付拒否させて頂くから、自分で持って帰ってくれる?」フン


穂乃果「えへへ…良かった。やっぱりにこちゃんと真姫ちゃんって、とっても仲良しなんだね☆」


に&真「「ハア!?これのどこがよっ!?」」

399 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 15:42:32 ID:ESIAGFd6
穂乃果「ほら、こんなに仲良しだよ?」クスクス


にこ「……///」

真姫「……///」


穂乃果「ねっ?」ニコニコ


にこ「……ほら。」

真姫「……何よ?」


にこ「一言くらいは、何か言ってあげなさいよ。」ボソッ

真姫「………」


にこ「今日という日を、あんたが後悔しない為にもね。」


真姫「……本当、お節介よね。」 

にこ「あんたには負けるわ。」

400 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 15:57:46 ID:ESIAGFd6
真姫「何それ…意味分かんない。」フン


スッ…


穂乃果「…真姫ちゃん?」


真姫「…穂乃果。」 


穂乃果「うん。どうしたの、真姫ちゃん?」


真姫「…私、面倒な事って嫌い。大嫌いなのよ。」


穂乃果「…え、ええっと…?」? 


真姫「面倒な言葉を綴って、アレコレ伝えようとしたり。勿論そうゆうのも…大っ嫌いよ。」

穂乃果「う、うん……あの…??」??


真姫「だから…私は……態度で示すわ。」スッ

401 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 16:12:18 ID:ESIAGFd6
穂乃果「へ…?」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「…ーっ!?///まっ、真姫ちゃ…///」


真姫「こっち見ないでっ!///それに黙っててっ!///」


穂乃果「え、ええーっ!?///」


真姫「いいからっ!!///」


穂乃果「…っ!!///」コクコク!


花陽「……あ、あの真姫ちゃん…が…!?///」

凛「自分から…思いっきり、抱きついたにゃ…!!///」


にこ「フン、やれば出来るじゃない。最初からそうしてなさいっての…ったく。」

402 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 16:24:45 ID:ESIAGFd6
真姫「………穂乃果。」


穂乃果「………」コクコク


真姫「……もう、喋ってもいいわよ?」


穂乃果「……ぷは〜っ!よ、良かった〜!」ゼー、ゼー…


真姫「…何でわざわざ、息まで止めてるのよ?」

穂乃果「な、何となく…勢いで、そのー…そうなっちゃって…あはは。」


真姫「…もう。貴女って、本当に……」ギュッ…


穂乃果「ま、真姫ちゃん…!?///」


真姫「どこまで行っても……穂乃果なのね。」


穂乃果「え、えっと……う、うん…?///」

403 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 16:35:13 ID:ESIAGFd6
真姫「…どんなに……今の…貴女の姿が……」

穂乃果「え…?///」


真姫「こんなにも……美しくなっても…//////」ギュウッ…


穂乃果「…っ!!//////」ドキッ


ことり「…っ!」ズキン 


真姫「…穂乃果って、やっぱり…とっても温かいのね…//////」

穂乃果「…真姫ちゃん…//////」


穂乃果「真姫ちゃんだって…とっても、あったかいよ…?//////」ギュウッ…

真姫「…そうかしら…?//////」ギュウッ…


ことり「……っ…!」ズキンズキン

404 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 17:21:35 ID:ESIAGFd6
真姫「……穂乃果…//////」ジー…

穂乃果「……真姫ちゃん…//////」ジー…


花陽「…な、何だか…見てはいけないモノを、見てしまっている気がシマス…!///」ドキドキ

凛「うん…凛も、そんな気分だにゃ…!///」ドキドキ


ことり「……〜〜っ!!」ズキンズキンズキン


ことり「あ…ああっ、あのあのっ!!」ダッ


絵里「ことり…?急に大声出して…何かあったの?」

希「ことりちゃん、いきなりどうしたん?あ、もし具合でも悪くなったんなら…」


ことり「あ、あの…!そうじゃなくて…えっと、えっと…!」 


穂乃果「ことりちゃん…ねえ、どうしたの?」

真姫「もう…何をそんなに慌ててるのよ。もしかして、どこか調子でも悪いの?」

405 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 17:40:06 ID:ESIAGFd6
ことり(…あ……二人とも……離れて、くれたんだ。)ホッ…


ことり(………私、何やってるんだろう……こんな時だっていうのに……)


ことり(……みんなに、謝らなきゃ。)

ことり(本当の事は、誰にも言えなくても……それでも…みんなに謝ろう。)


ことり「…みんな、ごめんなさい。実は、ことり…今日はこの後、大切な用事があって……」 


絵里「あら…そうだったの?」


ことり「う、うん……本当は、さっきの合間の時に…ちゃんと言っておけば、良かったのに…」

ことり「だけど…まだ大事な話の途中だったから…何だか、ずっと言い出せなくて……」


ことり「ただ、もう少しだけなら…まだ一応、時間はあるんだけど……もしも、その……」

406 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 18:00:47 ID:ESIAGFd6
にこ「ああ、そうゆう事ね。今日あんたの様子がヘンだったのって、それも関係あったワケかしら?」


ことり「……うん。」


にこ「ま、確かに今日の流れじゃさ?言い出しにくい空気だったってのも、そりゃ分かるけどね。」


ことり「…ごめんね。みんな、本当にごめんなさい。」


にこ「別にあんたが謝る必要はないでしょ?元はと言えば、私の話が長くなったからなんだし。」


穂乃果「に、にこちゃんのせいでもないよ…!だって元々は、私が原因だったから…」

希「はい、ストーップ。そんなんでアレしても、時間が無くなっていくだけやん?」


絵里「そうね。それでことり、時間の方だけど…後どれくらいまでなら、大丈夫なのかしら?」


ことり「あ…え、えっと……さ…三十分くらいまでなら…その後からでも、時間には間に合うかなって…」

407 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/14(土) 18:27:12 ID:ESIAGFd6
絵里「分かったわ。それなら…ここからは、なるべく手短に行く事にしましょうか。」


絵里「にこ、それでどうかしら?」

にこ「そうね…ま、いいんじゃない?」


絵里「希も、それでいい?」

希「うん、それでええと思うよ。」


凛「凛も、それでいいにゃ!」

真姫「貴女はもう、一番最初に終わってるじゃない…」


絵里「クス。穂乃果は、それで特に問題無いかしら?」

穂乃果「あ、うん…私は聞かせて貰う方だし、みんなが決めてくれて大丈夫だから。」


絵里「了解よ。じゃあ今からの人達は、それで行きましょう。」

408 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/20(金) 12:11:29 ID:h/.p.UyM
ことり「あの…みんな。私の都合で、色々と振り回しちゃって…本当にごめ…」


にこ「こ・と・り?今日、何度も言ったでしょ?」

ことり「あ…そ、そうだったよね。」


にこ「ほら、あんたの時間の事もあるし。早く残りを進めるわよ?」

ことり「うん…ありがとう。」


海未「すみません、その前に少しだけ。」

ことり「海未ちゃん…?」


海未「ことり。今日は色々と有りましたから、貴女も疲れは残っていると思いますが。」

海未「それとは別で、今の貴女はどこか体調が優れない…という訳では無いのですね?」


ことり「えっと…うん。まだ少し疲れてはいるけど…特にそうゆう事はないから。」


海未「そうですか…分かりました。今一度、その事だけは確認しておきたいと思っていましたので。」

409 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/20(金) 12:36:23 ID:h/.p.UyM
ことり「……?」


海未「では、ことり。何にしても…無理だけはしないで下さいね。」

ことり「あ…うん……ありがとう、海未ちゃん。」


絵里「さて、そろそろ話を再開するけど…もう大丈夫かしら、海未?」

海未「はい。横から失礼しました。」


絵里「OK。それじゃあ、続きに戻るとしましょうか。」

絵里「まだ話が終わってないのは、私と希。そして、ことりの三人ね。」


希「ううん…えりち?」


絵里「え?あら…そうだったわね、ごめんなさい。私ったら、うっかりしていたわ。」


希「そう…3人やなくて4人や。にこっちを入れて。」フッ…

410 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/20(金) 12:55:34 ID:h/.p.UyM
希「な、にこっち?」


にこ「…分かってるわよ。」フン


にこ「ってゆーかさ。わざわざ自分で台詞アレンジしてまで、思わせぶりに言ってんじゃないわよ。」

希「まあまあ。それくらいの遊び心は、ちょっとはあってもええやん?」


にこ「はいはい。」ヤレヤレ


絵里「…希。」チラッ

希「うん。」コクリ


絵里「ねえ、にこ。私と希なんだけど、二人一緒でも構わないかしら?」


にこ「…ま、いいんじゃない?ここからは時間も限られてるし。穂乃果、あんたもそれでいい?」

穂乃果「え?う、うん…私もいいけど。」


絵里「流石にこと穂乃果ね。話が早くて助かるわ。」

411 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/20(金) 13:30:26 ID:h/.p.UyM
絵里「じゃあ、ことり。私と希で、先に行かせて貰うわね?」

ことり「あ…うん。」


絵里「それとね、にこ。私と希の『答え』の方は、出来るだけ簡潔にしようと思うの。」


にこ「…一応、先に聞いとくけど。ことりをダシにして、自分達だけラクする気じゃないでしょうね?」


絵里「もう、本当にイジワルな言い方するのね?ちゃんと分かってるくせに。」

にこ「フン…何の事かしらね。」


絵里「だって。にこは私の答えなんて、もう知ってるんだから。」

にこ「………」


絵里「ううん、私だけじゃないわ。貴女が聞きたがっていた、私達の穂乃果への答え…その気持ち。」

絵里「みんなの穂乃果への伝え方は、それぞれで違っていても。その答えや気持ちは、みんな同じだって事。」

絵里「にこ…それを貴女は、本当は最初から分かっている。その上で、何かの理由で私達に答えを求めた…そうでしょう?」

412 ◆bK3.D2B8eM :2019/12/20(金) 14:08:34 ID:h/.p.UyM
にこ「…さあ、どうかしらね。」


絵里「フフ…だからね?私からは、こう答えるわ。」

絵里「私は勿論、イメチェンした今の穂乃果に『賛成』よ☆」


穂乃果「絵里ちゃん…」


希「にこっち。ウチもえりちと同じく『賛成』やから、そうゆう事で宜しく。」


にこ「…ま、そう来るわよね。やっぱりあんたも。」


希「フフ、当然やん。何だかんだで結局、みんなの答えは一緒なんだって。」

希「えりちの言う通り、にこっちは知ってるんやからね。」


にこ「…あっそ。」ツン


希「クス…みんなの話を聞きながら、さっきから少し占ってみてたんやけどね?」

希「今までの印象から大きく変わった、これからの穂乃果ちゃんは…」

413 名無しさん@転載は禁止 :2020/01/12(日) 17:46:41 ID:PDJafS7g
スレ主さん元気してる?
次回も待ってるよ

414 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/13(月) 13:00:05 ID:jdPhTp6k
メッセージを下さった方、どうもありがとうございます。

今現在、年末年始には忙しくて出来なかった次のPCへの移行の準備を進めています。
故に今のPCとは今日でお別れとなりましたが、その前にこちらへ来られて本当に良かったです。
今後は新しいネット環境が整い次第、投稿の方を再開させて頂く予定ですので
宜しければその際には、また改めてお付き合い頂ければ大変嬉しく思います。

最後に。三週間も音沙汰無しになってしまっていたにも関わらず、
それでも待っててくれた人がいて下さった事…ものすごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。

415 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 07:00:11 ID:wK9W8XRc
希「この先…穂乃果ちゃん自身の意思や行動、その願いとは別に…」

希「ウチらのいるこの世界へと、より強い影響力を及ぼす存在となる…と。」

希「カードはウチに、そう答えて来たんよ。」


穂乃果(…私がこの世界に…強い影響力を、及ぼす…?)


穂乃果(…そう言えば……確かあんじゅさんも、朝の別れ際の時に…)

穂乃果(今の希ちゃんと、よく似てた事を……私に話してくれてた…よね。)


希「それだけやない。穂乃果ちゃんによる影響力は…これから次々と、ハッキリとした形で具現化されてゆき…」

希「そして遂には、とても近い未来に……世を揺るがす、巨大な事象を生み出すまでの力へと…必ず至る。」

希「カードは、そうも言ってたんや。」


希「ただ…それが穂乃果ちゃん自身や、ウチら周りの人間達にとって…」

希「果たして、吉と出るものか、或いは…凶と出るものとなるのか。」

希「それを聞いても、カードもそこまでは答えてくれなかった。」

416 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 07:10:20 ID:wK9W8XRc
希「だから、ウチが今の時点でハッキリと言えるのは…この一つだけ。」

希「穂乃果ちゃんの力によって、これから形創られてゆくであろう『何か』が。」

希「とても強く、そして大きいものである…という事。」


花陽「…よ…世を揺るがすって……それって…とと、とんでもない事デスっ…!」

絵里「ええ…そうね。でも、希がそう言っている以上は…決して大げさな話では無いと思うわ。」


海未「ですが、幾ら穂乃果と言えども…それ程の出来事を、本当に起こし得るもの…なのでしょうか。」


真姫「それでも…今の穂乃果なら、本当にそうなったとしても……おかしくないと思うわ。」

凛「うん、凛もそう思う。それに希ちゃんの占いって、ホントによく当たるもんね。」


海未「…確かに、そうかも知れませんね。」


ことり(………)


にこ(…希の言った通りになるのは、もう間違いないでしょうね。それくらいの事は、私だって…とっくに分かってたし。)チラッ

417 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 07:25:23 ID:wK9W8XRc
穂乃果「………」


にこ(今日、この屋上に来てから…イメチェンの意味や重さとか、スクールアイドルの儚さとか。)

にこ(散々時間をかけまくって、アレコレと語ってきたけどさ。特にコイツに…穂乃果に聞かせる為に。)


にこ(当然の事だけど…私が今日話した事の内容自体には、嘘も偽りも絶対にありはしない。)

にこ(これについては、この私の全てを懸けてでも誓えるわ。)


にこ(だけど、それでもね。ちょっと普通に考えてみればよ?)


にこ(『たかが人気スクールアイドルの一人』が、『たかが少しイメチェンをした程度』で。)

にこ(最悪の場合、私達にまで破滅レベルの影響力があるだの何だのと。大真面目な顔で、延々と語りっ放しだなんて。)

にこ(そんなの余りにも現実味がない上に、すごくバカらしくってさ。もう笑い話にもなりゃしないじゃない。)


にこ(そうよ、何かのマンガやアニメじゃあるまいし。そんな大ゲサな話が、実際にあるワケないでしょーが。)

にこ(ホントにバッカじゃないの?こんな妄想まみれのイタイ話、実にくだらない。本当にくだらないわ。)

418 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 07:49:18 ID:wK9W8XRc
にこ(…何てね。)


にこ(私が今日してきた話が、誰かにそう思われたとしても。)

にこ(本当なら、それは仕方ない事でもあるもの。)


にこ(そう…話をしてる時の私は、つい勢いで怒っちゃってたけど。真姫や凛が、私の話を大ゲサに思ったのも。)

にこ(それに、絵里が話にピンと来なかったってのも。実を言ってしまえば、別に何もおかしい事じゃなかったのよね。)


にこ(だって本来なら、その方が常識的な思考なんでしょうし。むしろそんな風に感じる方が、きっと正常な感覚なんだから。)

にこ(そうね…そう感じる事が普通であり、自然であって当然。当然だった筈、なのよ。)


にこ(だから…今日の自分が、こんなにも重々しく長々と話をする事になるなんて。)

にこ(きっと私自身が、他の誰よりも…思ってはいなかった。)


にこ(今日の午後、かなり遅れて学校に着いて。そしてコイツ…穂乃果の噂を聞いた時の私は。)

にこ(もしも、似合ってないフザケたメイクだったら…ブン殴ってでもすぐにやめさせて、ちょっとばかし説教もしてやって。)

にこ(反対に、そこそこに似合ってるメイクだったら…それを今後も上手く生かせる様に、最低限のアドバイスだけ伝えておく。)

419 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 08:26:44 ID:wK9W8XRc
にこ(ま、どっちだったにしても。私からのコイツへの介入は、その程度で終わるモノだろうと。)

にこ(確かに噂を聞いてから暫くは、多少の焦りはあったとは言っても。)

にこ(それでも終わってみれば、割と些細な結果で済む出来事だろうと…そう思っていたわ。)


にこ(だからこそ、今みたいな予想外の状況になるだなんて…考えてもいなかった。)

にこ(あの時コイツを…イメチェンした今のコイツの姿を……私がこの目で見るまでは。)


にこ(ええ、そうよ……常識なんて壁すら、平気でアッサリ壊してしまって。そんなモノなんて、それこそドコ吹く風で。)

にこ(こんなにイカれてて、フザケた存在のヤツに。こんな能天気で単細胞で、ホントにムカつくヤツに。)


にこ(そんなヤツに、この私が…出会っていなかったなら。)

にこ(そして今日…『それ』に気付いてしまってさえ、いなかったのならね。)


にこ(こんなにも面倒くさくて…いつも世話を焼かせてばっかりで。)

にこ(本当は、ずっと前から…こんなにも自分の近くにいた……『怪物級(モンスター)』に。)

420 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 08:48:18 ID:wK9W8XRc
希「…にこっち。」


にこ「……聞こえてるわ。」


希「じゃあ…続けるよ?」


にこ「…ええ。」


希「この先…本当にウチの占い通りになっていくとしても。」

希「それでもウチは、やっぱりこう思うんよ。」


希「今までも…ううん、今この時だって。穂乃果ちゃんは、やっぱり穂乃果ちゃんで。」

希「そんな穂乃果ちゃんが、これからも穂乃果ちゃんでいてくれるなら…ウチらは大丈夫なんやって。」


穂乃果「希ちゃん…」


にこ「…ま、確かにあんた達の言った通りよね。あんたも絵里と同じく、私の予想してた答えだったし。」

希「それなら、期待に応えられて何よりやね。」クスッ

421 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 09:05:14 ID:wK9W8XRc
穂乃果「希ちゃん…ありがとう。」


希「いえいえ。礼には及ばんよ、穂乃果ちゃん。」


絵里「あらあら?どうやら希に、全部持っていかれちゃったみたいね。」

絵里「私だって穂乃果に、もっと良いトコ見せたかったのになー。」フフッ


穂乃果「ううん。絵里ちゃんだって…ありがとう。」


にこ「…それで、絵里に希。今から何を始めるつもりなのかしらね?」

にこ「あんた達が話の時間を早めたのは、他にも何か理由があるんでしょ?」


希「お。なかなか鋭いやん、にこっち。」


にこ「私を誰だと思ってんの?それくらいお見通しよ。」

にこ「さっき『答えの方は簡潔にしたい』って、絵里がそう言ってたものね。」


絵里「フフ…やっぱり流石ね、にこは。」

422 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 09:36:26 ID:wK9W8XRc
にこ「それはどーも。で、結局は何なの?」


絵里「ええ。実は、私達って〜…」

絵里「まだ一つだけ、すっごく大事な問題が残ってるのよねぇー。」


にこ「問題?」


絵里「そうよ。だって私達より前の四人は、みんなとても楽しそうにしてたじゃない?」

絵里「そ・れ・な・の・に〜。その後の私達だけ、この美少女とのスキンシップが無いっていうのも…ねえ?」フフッ


希「そんなの不公平やんなぁ?」ニタニタ 


穂乃果「…へ?」


絵里「つまりね?私達だって、穂乃果とイチャイチャしたい!って事よ☆」クスッ

希「そうそう。トーゼンウチらにも、その権利は…ある筈やん?」ニヒヒヒ

423 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 09:47:11 ID:wK9W8XRc
にこ「あー…はいはい、そうゆう事ね。んじゃ〜、好きにしたら?」


穂乃果「え、ええっと…?」


にこ「あー、そうそう。まだ一人いるんだから、時間も程々にしときなさいよ?」

絵里「ええ、分かってるわ。じゃあ、そうゆう訳だからー…」


絵里「希、先に行かせて貰うわよ?」キリッ

希「フフ…仕方ないなあ。」


希「だけど、えりち?ウチの分の時間も、しっかり残しといてな?」ニヤリ

絵里「クス☆了〜解っ!」


穂乃果「え…?えっ?あ、あの〜…?」


絵里「ほーーのかぁーー♪」


ギュウーーッ☆

424 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 10:04:58 ID:wK9W8XRc
穂乃果「うわわぁっ!?」

絵里「フフ♪」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「ぅえりちゃん…!?ちょっ、ちょっと〜!!///」


絵里「ん〜、さっすがは穂乃果ねぇ〜///」

絵里「この抱き心地と温かさ…うん、完璧だわぁ…ハァーラショォ〜!///」チカァ 


穂乃果「もっ、もう…!///ちょっと悪ノリし過ぎだよ、絵里ちゃんっ!///」

絵里「だって私、ずーっと待ってたんだから///こうやって穂乃果を抱きしめる、この時をね☆///」


ギュウウーーッ☆


穂乃果「わわわっ!?///」


絵里「クス……ねえ、穂乃果?」ギュ…

425 ◆bK3.D2B8eM :2020/01/27(月) 10:29:49 ID:wK9W8XRc
大変遅れながら、新年明けましておめでとうございます。

新しいPCの環境が整った直後に風邪をこじらせてしまい、暫くの間ダウンしていましたが
ようやく体調も整ってきましたので、本日から投稿を再開させて頂く事となりました。
前回から一か月以上も空いてしまいましたが、その分もこれからまた頑張っていきたいと思っています。

それでは改めまして、今後ともどうか宜しくお願い致します。

426 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 15:33:06 ID:4PgsOZYg
穂乃果「ちょっ、絵里ちゃ……って、どうしたの…?」


絵里「あのね…?私、ずっと前から…思っていた事があるの。」

穂乃果「思っていた事…?」


絵里「ええ。穂乃果、貴女って…」

穂乃果「……?」


絵里「まるで、王子様みたいな人だなって。」


穂乃果「へ?私が…王子様?」


絵里「そう、王子様。何かに囚われているお姫様の前に、眩しい光と共に颯爽と現れて。」

絵里「その温かい手を、力強く差し伸べてくれて。そのままお姫様を、外へと連れ出してくれて。」

絵里「そして…まだお姫様が見た事のない、広くて新しい世界を見せてくれるの。」


絵里「そんな、強くて優しくて。笑顔が誰よりも眩しい…とても素敵な王子様。」

427 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 16:04:35 ID:4PgsOZYg
絵里「あの時、私が貴女に手を差し伸べて貰ってから……ううん。」

絵里「きっと本当は、もっと前から…そう思っていたの。」


穂乃果「そ、そうなの…?自分じゃ、よく分からないけど…」

絵里「クス…でもね。私が言っている事、きっとみんなには分かって貰えると思うわ。」


絵里「ね?そうでしょう、みんな?」


花陽「うん……私…すごく分かるかも。」

凛「凛にも分かるよ。穂乃果ちゃんって、いざって時すっごくカッコいいんだにゃ!」

真姫「まあ…絵里の言いたい事自体は、私にも理解出来なくもないけどね///」クルクル


海未「フフ…そうですね。普段は危なっかしい事も多い、とにかく元気な王子様ですけど。」

ことり「あはは…可愛い王子様、だね。」


希「んー?にこっちも、何か思うところがあるって顔しとるよ?」クスッ

にこ「……フン。」プイッ

428 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 16:51:37 ID:4PgsOZYg
ことり(……穂乃果ちゃんが…王子様。)


ことり(そっか…形は違っていても、ここにいるみんなには…)

ことり(そう感じられる様な、穂乃果ちゃんとの繋がりが…それぞれにあるから。)

ことり(私にも…ことりと穂乃果ちゃんにだって……そんな繋がりがあるのも……確か、だけれど。)


ことり(それでも…ことりにとっては……)

ことり(ことりにとっての、穂乃果ちゃんは……)


ことり(…………)


絵里「ね、穂乃果?」フフッ


穂乃果「あはは…私も一応は女の子だから、素直に喜んじゃってもいいのかなー…なんて。」


絵里「ええ、そうね。」


穂乃果「…?絵里ちゃん?」

429 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 18:40:09 ID:4PgsOZYg
絵里「私達から見て、まるで『素敵な王子様』みたいな穂乃果。」

絵里「でもね。本当は『そんな貴女』も、貴女が持っている魅力の一面に過ぎない。」

絵里「ただ…私や貴女の周りの多くの人達が、その貴女の一面に目が向かい過ぎていただけで。」


穂乃果「絵里…ちゃん。」


絵里「穂乃果、今の貴女は…本当に可憐で、気品に満ち溢れていて。」

絵里「それでいて、とても艶やかで。そして何よりも…誰もが驚く程に美しいわ。」


穂乃果「ちょ、ちょっと絵里ちゃん…!?///」


絵里「そう。こんなにも素敵な魅力を持っている貴女に…私は今日まで、ちゃんと気付けていなかったの。」


絵里「私ね、それが悔しいのよ…すごく悔しいの。私は貴女に、これまで何度も助けられてきたのに。」

絵里「それなのに私は…今まで一体、貴女の何を見てきたんだろうって。」


絵里「このやるせない気持ち…きっとみんなも、今の私と同じ様に感じているんじゃないかしら。」

430 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 19:43:30 ID:4PgsOZYg
海未「確かに、絵里の言う通りです。特に私は、穂乃果とは幼い頃からの親しい間柄ですので…本当にそう感じています。」

希「正直言うと、ウチもそうやね。穂乃果ちゃんの魅力を見抜き切れてなかった事、悔しいなって思ってたりするんよ。」

花陽「うん…今の絵里ちゃんや、みんなの気持ち……私にも、よく分かるよ。」


絵里「そうね……やっぱりみんな、私と同じ気持ちだったのね。」


ことり(……ううん。違うよ…絵里ちゃん。)

ことり(『同じ』気持ちだったのは…『みんな』じゃないの。)


ことり(今の絵里ちゃんが指している『みんな』は…穂乃果ちゃん以外の、ここにいる『全員』だけど。)

ことり(でもね…?その中の『一人』だけは……その『同じ』気持ちを、共有する事は…出来ないの。)


ことり(だって、その『一人』だけは……)

ことり(ずっと前から…ずっとずっと前から……)


ことり(他の誰よりも早く…『今の穂乃果ちゃん』の事も、知っていたから…)

ことり(二人が初めて出会った、その時から……あの日、あの時から……気付いていたから。)

431 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 20:39:02 ID:4PgsOZYg
絵里「穂乃果…私ね?」

穂乃果「あ…う、うん。」


絵里「私は、私なりのカタチで。私だから出来る、私らしいやり方で。」

絵里「今の自分が感じている、貴女への気持ち…この想いを。」

絵里「ちゃんと貴女に伝えたいって…そう思ってるの。」


穂乃果「え、ええっと…?あの…絵里ちゃん?」


絵里「クス…さあ、穂乃果。」

穂乃果「え…?」


絵里「私の方に向けて、手を出してくれる?」


穂乃果「…?手を…?」  


絵里「ええ。ほら、早く?」

432 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 20:44:37 ID:4PgsOZYg
穂乃果「う、うん…」


スッ…


絵里「フフ…良い子ね。」


穂乃果「絵里、ちゃん…?」


絵里「………」ストン…


穂乃果「……?」


キュッ…


穂乃果「…え?」


チュッ…


穂乃果「……〜〜っ!?///」

433 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 21:16:02 ID:4PgsOZYg
絵里「我…切に願う。」


絵里「今日…麗しの時より。輝かしくも終わり無き、永久の未来へと。」

絵里「この可憐にて美しき、我が愛しの姫君に。」

絵里「幾千の富、幾万の愛、幾億の…幸あれ。」


穂乃果「ぅえ…ええっ、絵里ちゃんっ…!?///」


絵里「ウフフ…♪今日ばかりは立場逆転ね、穂乃果☆」


穂乃果「ななっ、何でその…手に…キ、キスを…!?///そっ、それに…いい、今のって…!?///」


絵里「クス☆だって今の貴女は、こんな素敵な『王子様』がキスしたくなるくらいに〜…」


絵里「この世界で一番輝いてる、最高の『お姫様』だからよっ?」パチッ☆


穂乃果「〜〜っ!!//////」プシュー

434 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 21:23:36 ID:4PgsOZYg
花陽「…カ、カッコイイデス…!///」

真姫「あの穂乃果相手に『王子』で決めてみせるなんて…絵里ったら、やるわね。」


花陽「あ、絵里ちゃん…すごくカッコ良かったよ…!」

絵里「あら、ありがとう☆」フフッ


凛「絵里ちゃんスゴイにゃー!これでついに、PEの汚名挽回にゃっ!」


絵里「もう、挽回してどうするのよ…後ね、凛?」

凛「にゃ?」


絵里「ソレ…もう忘れて頂戴?お願いだから…」ポンッ

凛「にゃにゃ?」


穂乃果(……ま、まだ…ちょっとドキドキ、してる…みたい…///)


ことり「………っ…」ズキンズキン…

435 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/01(土) 21:38:09 ID:4PgsOZYg
絵里「待たせちゃったわね、希。」

希「フフ…やるやん、えりち。流石の穂乃果ちゃんも、アレはかなり効いてるんやないかな?」


絵里「まあねー☆私だって、みんなにも…それに何よりも。」チラッ

絵里「あの可憐で麗しいお姫様に、イイトコ見せたかったからね♪」


にこ「ハイハイ…ほら、希?穂乃果にスキンシップなり何なりするなら、早くしなさいよ?」

希「おっと、そうやね。じゃあウチも、そろそろ行かせて貰おうかな。」スッ


希「さーてさて…おーい、穂乃果ちゃん?」


穂乃果「……///」ポケー…


希「クス…予想通りやね。なら遠慮なく〜…行っくでぇーっ!」ワキワキ


ぐわしっ!!


穂乃果「きゃあああっ!?//////」

436 名無しさん@転載は禁止 :2020/02/01(土) 23:45:50 ID:47MhdES2
支援

437 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 13:48:16 ID:oTk5wKvg
ことり「ーーっ!?///」


希「ほ〜れほれ〜♪ま〜だボーッとしてるんやったらぁ〜…」

希「開幕から一気に、パワー上げていってまうよぉ〜っ!?」


わしわしっ!わしわしっ! 


穂乃果「ひゃああっ!?//////ちょっ…の、希ちゃ…あっ、や…やめっ…!//////」


希「フッフッフー。やーっとウチの番だってゆうのにー。」

希「ポケーッとしてる穂乃果ちゃんが、アカンのやからねぇ〜?☆」キシシ


わしわしわしっ!わしわしわしっ!


穂乃果「きゃああんっ!?//////やっ…そ、そんな事…言われたって……あっ、やぁ…ん…!/////」


ことり「…〜〜っ!!///」プルプル…!

438 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 14:02:32 ID:oTk5wKvg
希「う〜ん、相変わらずのええ感触やね〜♪にしても……もしかして、穂乃果ちゃ〜ん?」

希「この二つの素敵なモンやけど〜…実はコッソリ、大きくなってるんやないのぉ〜〜っ!?」ウリャウリャー


わしわしわしわしっ!わしわしわしわしっ!


穂乃果「やああぁんっ!//////ちょっ…やあっ、あ…っ……んっ、い…いやぁ、あっ…//////」


絵里「…こ、これは……今の姿の穂乃果に、この状況は……危険よ、余りにも危険過ぎるわ…!//////ドキドキ 


花陽「ほほっ、穂乃果ちゃん……ものすごく…えええ、えっち…デスッ…//////」ドキドキ

凛「コレって…ファンのみんなには、絶対に見せちゃダメなヤツだよ…!//////」ドキドキ


真姫「………//////」ドキドキ


凛「あー!真姫ちゃんがすっごく熱い目で、穂乃果ちゃんのコト見てるーっ!」

真姫「なっ…!//////べっ、別にそんな目で見てないわよっ!//////」チラッ…

439 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 14:27:55 ID:oTk5wKvg
凛「そう言いながらも、すぐに視線を穂乃果ちゃんに戻してしまう。そんな真姫ちゃんであったにゃ。」シミジミ

真姫「う、うるさいわねっ!/////だから違うって、そう言ってるでしょっ!?/////」チラッ…チラッ


にこ(ハア…ま、確かに凛の言う通りね。今のコイツのこんな姿を、もし大勢の前で晒したりでもしたら。)

にこ(そりゃもう、とんでもなくヤバい事態になるわ……ド派手に世間を騒がすレベルでさ。)


にこ(…にしても……こうゆう時の穂乃果って……こんな表情や声、なのね…//////)ドキドキ


にこ(……って、ちょっとぉ!?///ぬわんでこの私が、コイツに見惚れなきゃいけないのよっ!?///)

にこ(ああ〜、もう…!///ホント、どこまでもムカつくヤツだわっ…!!///)



海未(…今の私の中で、こんなにも激しく昂っている…この感覚は一体、何だというのでしょうか…?//////)ドキドキ


海未(ハッ…!?もしや、この騒めく気持ちこそが…いわゆる『背徳感』と呼ばれるもの、だとでも…!?)

海未(そ、そそっ…そんなはしたない感情を、大切な幼馴染みの親友に抱くだなんてっ…!///)

海未(いい、いけませんっ…!///そんなの…そんな事……ははっ、破廉恥ですっっ!!!//////)ズガガーン

440 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 14:34:24 ID:oTk5wKvg
希「そ〜らそら〜♪まだまだやで〜、穂乃果ちゃ〜ん?ウチの必殺わしわしの本番はー…ここからやっ!!」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!


穂乃果「や、やあっ…はぁ…あん……ダ、ダメ…だよぉ…//////の、のぞ…み、ちゃ…あっ……はぁ、も、もう…やっ、やめ…//////」


わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!!わしわしわしわしっ!! 


穂乃果「あっ、ああ…んっ…やぁ……やめっ、て……あぁ…んっ…//////はぁ、やぁ…ん……あ…ん、んんっ…あ…あぁ……////////」


ことり「もうダメええええぇぇーーーーっっ!!!><」


ザザザーーッ!!


パッ!


パッ!

441 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 14:44:55 ID:oTk5wKvg
希「およ…?」


穂乃果「わっ…!?とっと、と……はあっ…はあ…っ…///」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」


穂乃果「はあ……はあ……た、助かったよ……ことり、ちゃん…///」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…!あの…大丈夫、なの…?」


穂乃果「う、うん……はぁ……はぁ……何とか、大丈夫…だよ…!///」

ことり「えっと…それなら、いいけど……」 


穂乃果「…はぁ……ふぅ……ふぅ〜……うん、よし…!ありがとう、ことりちゃん…!」ニコッ

ことり「…穂乃果ちゃん……」


ことり「……〜〜っ!」キッ! 


希「なんや〜…いけずやね、ことりちゃん。」

442 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 14:55:57 ID:oTk5wKvg
ことり「希ちゃんっ!!」

希「は、はいっ!?」


ことり「今のはっ!流石にやり過ぎですっ!!><」プンプン!

希「そ、それは…えっと、そのー…つまり、なんてゆうか…」タジタジ


穂乃果「そうだよー!いきなりでビックリしたし、ひどいよ希ちゃん…もうっ!」プンプン!


希「…うん、そうやね。ウチが調子に乗り過ぎてたって思う。」


希「だから…穂乃果ちゃん、ごめんね。」ペコッ


穂乃果「え…?あ…う、うん。別に私、そんなに怒ってる訳じゃないし…」

穂乃果「希ちゃんが分かってくれたなら、それで充分だから…」


希「おおきに、穂乃果ちゃん。ことりちゃんも手間掛けさせて、すまんかったね。」ペコッ


ことり「…私こそ、大声出しちゃって…ごめんなさい。」

443 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 15:17:35 ID:oTk5wKvg
希「ううん、それもウチのせいなんやから。」 


穂乃果「でも…どうして希ちゃんは、その……わ、わしわし…なんて、えっと…して来たのかな?」


希「それは……何でやろうね。」


穂乃果「…あのね?確かに希ちゃんって、悪フザケする事も結構あるけど…」

穂乃果「そのタイミングを、絶対に間違えたりはしない人だって…私は思ってるよ。」


希「………」


穂乃果「だからなんだ。どうして、こんな時に…」

希「こんな時だからこそ、かな。」


穂乃果「え…?」


希「やれやれ……敵わんなぁ、穂乃果ちゃんには。」

444 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 15:38:46 ID:oTk5wKvg
穂乃果「やっぱり本当は…何か理由があったんだよね?」


希「…そうやね。」


穂乃果「話して、くれるかな?」

希「うん…勿論。」 


にこ「フン。道化ぶるのもラクじゃないわね、希?」

真姫「それに関しては、にこちゃんに同意よ。」


希「あいたたた…何か最近のウチって、こんなんが多い気がするんやけど。」


真姫「貴女が自分でそうしてるんでしょ。本当…不器用な人ね。」

絵里「まあ良くも悪くも、それも希の持ち味だから…ね?」クスッ


希「ハァ…キミ達に『不器用』なんて言われると、本気で凹みそうになるやん。」ポリポリ

445 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 16:03:16 ID:oTk5wKvg
希「さて…待たせちゃってすまんね、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「ううん。それじゃあ、私に聞かせてくれるかな?希ちゃんの…本当の気持ち。」


希「……うん。」


穂乃果「希ちゃんの事で、私がよく知らなかったりする事…まだ色々あるから。」


希「………」


穂乃果「だから私…もっと知りたい。もっと分かるようになりたい。」


穂乃果「絵里ちゃん、真姫ちゃん、にこちゃんみたいに。」

穂乃果「私も…私だって希ちゃんを、ちゃんと受け止められる様になりたいの。」

穂乃果「今よりも、もっともっと。希ちゃんの事、いっぱいいっぱい。」


希「……!」


穂乃果「だからね。希ちゃんの本当の気持ち、私に聞かせて欲しいな。」

446 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 16:39:53 ID:oTk5wKvg
穂乃果「希ちゃんが感じている事、想ってる事や願ってる事を。もっと私に、いっぱい。」


希「……ええ、そうね。」


希(……『本当の気持ち』を…か。)


希(『本当の理由』ではなく…『本当の考え』や『本当の狙い』でもなく…)

希(知りたいのは『本当の気持ち』…それは『想い』や『願い』達から成り立っている…私の『本当の心』。)

希(この子にとって大事なのは、その一点。『ウチ』の奥の『私』が、いつも隠し続けている…その『本質』のみ。)


希(そう。この子は、他の何よりも『それ』を知りたいと…私に言っている。)

希(『絵里』達の様な、私との付き合いの長さや距離の近さが無くても…)

希(それでも…この子は『それ』と向き合う為に。今も私の目の前で、その真っ直ぐな瞳で…私の言葉を待っている。)


希(……本当、敵わないわね……この子には。)

447 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/02(日) 16:51:49 ID:oTk5wKvg
今回は、ここまでとなります。次回もどうか宜しくお願い致します。

コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
投稿を再開させて頂くまでに、随分と時間が空いてしまっていた為に
正直色々な不安がありましたので、支援のメッセージを頂けて本当に嬉しかったです。

448 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 11:42:37 ID:hBgTHCPU
希「…穂乃果ちゃん。」


穂乃果「うん。」


希「ウチね…見せたかったんよ。穂乃果ちゃんにも、みんなにも。」

希「今日だからこそ、今の穂乃果ちゃんにだからこそ。いつものウチを…いつもの日常を。」


希「さっきの占いでも、ウチが少し言ってた事やけど。」

希「これから穂乃果ちゃんは、ウチらの世界に強い影響を及ぼす『存在』となっていく…必ず。」


穂乃果「………」


希「…ずっと今まで閉まっておいた、眠りし『力』を閉じていた『蓋』。」

希「でも…もし一度でも、その『蓋』が開けられたのなら。その瞬間から『力』は目覚め、眠りし場所から解放される。」

希「そして解放された『力』は、激しい勢いで外へと広がっていき…やがては世界の『何か』にまで、大きな変化をもたらす。」


希「それ程の代物なんよ。穂乃果ちゃんの『蓋』の奥に眠っていた…その『力』は。」

449 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 12:04:49 ID:hBgTHCPU
希「最も…こんな事を言われてみても、今の穂乃果ちゃんとしては。」

希「『余りピンと来ない』っていうのが、正直な感想ってトコやないかな。」


穂乃果「……えっと…ごめんね。私、どういう事なのか…よく分かってなくて。」


希「クス…そうやね。こんな話を『普通』に聞いても、大げさで現実味に欠けた与太話でしかない。」 

希「それは話をしてるウチ自身だって、よく分かってる事なんやから。」


穂乃果「あはは…そう言われちゃうと私、何て言えばいいのか…ちょっと困っちゃうかも。」 

希「勿論、それもよく分かっとるよ。」フフッ


穂乃果「もー…希ちゃんのイジワル。」プクー


にこ(…フン。大したモンよね、希のヤツも。)


にこ(…私がこれまでに得てきた、数えきれない程の『アイドル』の知識と情報。そして経験。)

にこ(その財産を元に…私は見抜いた。今の穂乃果が『それ』である事を。)

450 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 12:53:05 ID:hBgTHCPU
にこ(だけど希の場合…確かに妙な知識も含めて、アレコレと知ってるヤツではあるけど。)

にこ(『アイドル』や『それ』に関しては、そこまで詳しいと言える程ではなかった筈だわ。)


にこ(それでも希は、自らの直感と鋭い洞察力で…明らかに辿り着いている。)

にこ(希本人にとっては、まだボンヤリした形でありながらも…穂乃果の『それ』へと。)


にこ(全く…あんたってヤツも。あんたの言う、スピ…何とやらってヤツも。)

にこ(私からすれば、本当に厄介モノだわ。)フン



希「穂乃果ちゃん…ウチ、信じてるんよ。」

希「今日のみんなの言葉、その想いを。」


希「これから先、どんな事があったとしても。」

希「みんなの…ウチらの穂乃果ちゃんへの気持ちは、決して変わらないって事を。」


穂乃果「希ちゃん…」

451 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 13:40:23 ID:hBgTHCPU
希「どんなに穂乃果ちゃんが、これまでと大きく変わっていっても。」

希「そんな穂乃果ちゃんの『力』によって、この世界が激しく揺れ動く事になったとしても。」


希「それでも、ウチらにとっての穂乃果ちゃんは。」

希「これからも、いつまでも…ずっとずっと大切な穂乃果ちゃんなんやから。」


穂乃果「…うん。ありがとう……すごく嬉しい。」


希「…ただ、それでも。ウチらの世界においては…全ての人がそうやない。」


希「大きな『力』や、それによって生じる『変化』ってモノは…不安や恐怖という感情を、人々に与えてしまう事も多い。」

希「そんな感情が、幾つも幾つも重なり合って……その結果、深く重い悲しみを生んでしまう事だって…時にはある。」


穂乃果「………」


希「だからこそ、今もウチは…こう思ってる。」

452 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 15:46:22 ID:hBgTHCPU
希「そんな悲しみが、いつか待っているかも知れない状況へと…もしも誰かが、身を置いた時に。」

希「その誰かと、いつも一緒にいた別の誰かが。今までと何も変わる事なく、ずっと側にいてくれるんなら。」


希「いつも通り、一緒にお喋りをしたり。一緒に好きな事をしたり、一緒にバカな事もやったり。」

希「そんな風に…いつもの自分達のままで、ずっと一緒にいてくれる人が…その人の側にいるんやったら。」


希「例え、その人の先に待っている世界が……辛く悲しい世界だったとしても。」

希「それでも…きっと。その人は、その人のままで…ずっと、いられるんやないかな…って。」


穂乃果「…希ちゃん…」  


希「本当にごめんな…穂乃果ちゃん。」

希「ウチは穂乃果ちゃんに…あんなやり方でしか、自分を見せる事が出来んかった。」


穂乃果「………」


希「以前に、真姫ちゃん達に言われてるんやけどね。ウチって不器用で、それに面倒臭い人だって。」

453 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 16:29:24 ID:hBgTHCPU
希「本当にその通りやって、自分でも思ってるんよ。ウチは普段から、おどけたりイタズラしてばかりで。」

希「そうやって『バカ』をして見せる事でしか、自分の気持ちを伝えられないんやから…こんな時にでさえも。」 


希「そんな臆病で、ズルくて…情けないウチを……そんな『私』を。」


希「どうか…許して下さい。穂乃果ちゃん。」 


穂乃果「………」


スッ…


希「……え…?」


ギュッ…


希「……あ…」


ナデナデ…

454 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 16:41:34 ID:hBgTHCPU
希「………穂乃果、ちゃん…?///」


穂乃果「えへへ……どうかな、希ちゃん?」


ナデナデ…


希「…ど、どうって……言われても…///」


穂乃果「あのね…?さっき花陽ちゃんとお話ししてて、私が泣いちゃった時に…」

穂乃果「花陽ちゃん、そっと私を抱きしめてくれて…頭を撫でてくれたの。」


穂乃果「こんな風に……静かに、ゆっくり。」


ナデナデ…


希「………///」


穂乃果「そんな花陽ちゃんの手と体温が、とっても温かくて…本当に優しくて。」

455 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 17:47:44 ID:hBgTHCPU
穂乃果「花陽ちゃんのおかげで、辛かった気持ちも和らいでいって…また元気になれたんだ、私。」


希「…で、でも……どうして…穂乃果ちゃんは……それを今、ウチに……///」


穂乃果「うん。だって希ちゃん、寂しそうだったから。」


希「…っ!」ドキン


穂乃果「迷子になって、すごく不安そうで。怖くて寂しくて、独りぼっちで震えてて。」

穂乃果「そのまま、すぐにでも泣いちゃいそうな…まるで小さな子供みたいだったから。」


希「……〜〜っ…//////」カアア


穂乃果「そんな顔、してたんだよ…?私がこうする前の、さっきまでの希ちゃん。」


希(……まいったなあ…///内心はともかく…顔にまで出した覚えは、無かった筈なんやけど…///)


希(それでも…見抜かれてしまうんやね。いつも『本質』に向き合おうとする…この子には。)

456 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 19:02:12 ID:hBgTHCPU
穂乃果「だからね。花陽ちゃんが私にしてくれた事を、今度は私がしたいって思ったんだ…希ちゃんに。」

穂乃果「私がこうやって、希ちゃんに癒しパワーを送って。それで希ちゃんに、もっと元気になって貰いたいなって。」


穂乃果「ただ…花陽ちゃんよりは、ちょっとだけ荒っぽいかも知れないけど。」

穂乃果「そこは一つ、大目に見てくれると嬉しいかなー…なんてね☆」


希「……穂乃果ちゃん…」


ナデナデ…


花陽(穂乃果ちゃん……えへへ…本当に良かった。)

花陽(さっきの事は、元々私のせいだったし…あれくらいの事しか、私には出来なかったけど。)

花陽(それでも、穂乃果ちゃんにとっては…そんな私でも、少しは力になれてたんだね……すごく嬉しい。)


ナデナデ…


希「……うん……本当に気持ちが…落ち着くんやね。」

457 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/09(日) 20:23:43 ID:hBgTHCPU
穂乃果「えへへ…私でも、それなりの効果はあったのかな?」


ナデナデ…


希(…それなり、なんかやない……溢れんばかりの勢いで…この身に伝わってくる。)

希(強さと温かさ…そして優しさ。そんな心地良い感覚達が、穂乃果ちゃんの手と体温から…次々と届いてくる。)

希(まるで太陽エネルギーの様な、穂乃果ちゃんのパワーが……ウチの全身へと…広がっていく。)



にこ(ヤレヤレ…希もホントに、色々と手間が掛かるヤツよね。)クスッ


にこ(…そう言えば。私が見た感じだと、まだ花陽は…気付いてないみたいね。)


にこ(…花陽の『アイドル』への情熱は、時にこの私を唸らせる事だってあるわ。)

にこ(そう…あの膨大な知識量と卓越した『目』は、並大抵の『好き』で培えるモノじゃない。)


にこ(それに…花陽クラスのヤツなら、とっくに常識だものね。『アイドル』世界の『それ』にも通じてる事くらい。)

にこ(だからこそ、未だに穂乃果の『それ』に気付いてる様子がないのは…ちょっと意外なのよね。)

458 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 10:04:32 ID:bwvfsbvU
にこ(私と花陽は『アイドル』が大好きで、似てる面も確かにあるけど。『アイドル』を見る時の『視点』は、根本的に大きく違う。)

にこ(常に『アイドル』の『意識』や『姿勢』を重要視する私に対して、客観性が強い花陽は『先見』や『分析』に優れているものね。)

にこ(それなのに、とでも言うべきなのか。私が気付いて花陽は気付いてないって事には…私としても、少し不思議に思ってるんだけど。)


にこ(ま…それでも花陽の事だから、割とすぐに自分で気付くと思うけどね。わざわざ私が伝えるまでもなく。)

にこ(だって、花陽ってさ?あの頃の観客0だった穂乃果達に…他の誰よりも早く、そして強く惹かれたヤツなんだから。)



希「…おおきに、穂乃果ちゃん。ウチなら、もう大丈夫やから。」


穂乃果「そっか。うん、良かった。」


スッ…


希「ふう〜……ありがとな、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「ううん、どういたしまして。」


希「うーん…!おかげさんで、何だか生き返った気分やね。」

459 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 10:27:07 ID:bwvfsbvU
穂乃果「ねえ、希ちゃん。」


希「ん…?穂乃果ちゃん、どうしたん?」


穂乃果「あのね?イタズラが大好きな人って、とっても寂しがり屋なんだって。」

穂乃果「本当はいつだって、とってもとっても寂しがり屋さんなの。それこそ年中無休でね。」


希「………」 


穂乃果「イタズラ好きの寂しがり屋さんは、相手の人に構って欲しいから。自分の事を、その人に見て欲しいから。」

穂乃果「だって本当は、その人の事が大好きだから。でも、なかなかその気持ちに素直になれなくて。」

穂乃果「それでもね。やっぱりその人の事が大好きだから、どうしても自分に気を引きたくなって…いつもイタズラしちゃうの。」


希「…うん。そうかも知れんね。」


穂乃果「だけど…やっぱりイタズラって、相手の人を困らせちゃう事だって多いから。」

穂乃果「どんなに『大好き』な気持ちでも、相手の人にちゃんと伝わらなければ…すごく寂しいって思うんだ、私。」

460 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 10:44:07 ID:bwvfsbvU
希「…その通りやね。ヘタしたら、その人に…嫌われてしまうんやから。」


穂乃果「うん。だから、希ちゃん?」

希「え…?」


穂乃果「いつもイタズラしてばかりの、そんな悪い子には〜…」キラーン☆


希「…?穂乃果ちゃん?」


穂乃果「今から私が、しっかりと罰を与えたいと思います!」エッヘン


希「………へ?」


穂乃果「コホン…!えー…では、これより。」

穂乃果「えっちでイタズラ大好きな、とっても悪い子の東條希ちゃんに!」


ビシィッ!

461 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 11:03:18 ID:bwvfsbvU
穂乃果「この私、高坂穂乃果がー…ドーンとおしおきをしちゃいますっ!」ドドーン


希「………」ポカーン


穂乃果「フッフーン。これからは希ちゃんが、もう悪いイタズラなんて出来ない様に!」


穂乃果「この穂乃果ママが、タップリと反省させてあげちゃうよっ!」ドヤッ


希「………」


穂乃果「さあ、希ちゃん!覚悟は出来てるよねっ?」フンス


希「………プッ…」


穂乃果「あーっ!希ちゃん、今笑ったーっ!私、これでも真剣なのにー!」プクー


希「…ご、ごめんな…穂乃果ちゃん……プッ、クク…でも、おっ…可笑しくて、つい…!」

462 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 11:21:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「むー…なら希ちゃんっ?今からとびっきりのヤツ、遠慮なくお見舞いしちゃうからねっ!」


希「ク、ククッ……ま、まあ…そう、怒らんといてっ…?」

希「その気持ちは…ホントに、う…嬉しいんっ、やから……フフッ、フフフ…!」


穂乃果「むむむぅー…じゃあ、いいもん!もう手加減なんて、絶対してあげないからっ!><」プンプン


希(プッ…!そ、そんな…可愛らしい顔で…プンプンって、怒られても…ク、ククッ…余計に、お…可笑しくなるやんっ?)クククッ…


穂乃果「それじゃー、いっくよーっ!?くらえーっ、希ちゃーーんっ!!」 


希「フ、フフッ…い、いやいや…!堪忍してーな、穂乃果ちゃ……」


穂乃果「えーーーいっ☆」


チュッ♪♪


希「…ーーっ!?//////」ドキーン

463 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 11:36:39 ID:bwvfsbvU
ことり(え…えええーーっ!?//////)


ツン☆ツン☆


希「ーーーっっ!!?/////////」ドギューーーン


パッ


穂乃果「はーい☆おしおき完了だよっ♪」ニコッ


希(……な…なっ……い、い…今のって…!?/////////)バクンバクン


穂乃果「へっへーん♪流石にビックリしたでしょー、希ちゃんっ?」フフーン


希(…は……鼻の頭に、不意打ちで…キ、キスしてきて…!//////)

希(し…しかも、そのまま…しっ、舌先で……つついてっ、くるなんて…!!/////////)


穂乃果「えへへー。前に同じトコをカプってした時、何だか驚いてたっぽい感じだったもんね。」

464 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 12:16:55 ID:bwvfsbvU
穂乃果「だから今回は、ちょっとだけアレンジしてみたの☆それならきっと、また驚くと思ったんだよねー♪」

穂乃果「まあ本当は、ついさっき思いついたんだけどね。でもアドリブにしては、効果バツグンだったでしょ?」フフン


希(あ…それって……そう、やったんか…//////)

希(あの時の事…まだ穂乃果ちゃんも、覚えててくれたんやね…//////)


穂乃果「うんうん!珍しく希ちゃん、かなりビックリしてるみたいだし☆よーし、作戦大成功〜♪」ブイッ!


希(…はは……やられたなぁ、カンペキに……ホント…堪忍して欲しいやん、もう…//////)

希(あの時だって、ウチ…危うくアッチの世界に、行きかけるトコやったっていうのに…//////)

希(今の穂乃果ちゃんに、あんな事されたら……本気で最後の防衛ラインを、越えてしまってたかも知れんやん…?//////)


希(ふう〜……あの時にも思ってたけど…やっぱり穂乃果ちゃんは、ウチら『μ's』の中でも…一番の爆弾やね…///)


穂乃果「ねえ、希ちゃん?これに懲りたら、もうイタズラばっかりなんて…ダ・メ・だ・よっ?」メッ!


希(…クス。そう言ってる自分こそ…イタズラっ子そのものって顔、さっきまでしてたんやけどね。)

465 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 12:36:14 ID:bwvfsbvU
希「あはは…まいったわ。肝に銘じとくよ、穂乃果ちゃん……重ね重ね、ありがとね。」


穂乃果「うんっ!」


花陽「…穂乃果ちゃんが、希ちゃんの鼻に…キ、キスしちゃうなんて……ビックリしちゃった…///」

海未「ハア……ああいった事を、平気でやって来るから…穂乃果という人は、大変なのですよ///」ヤレヤレ


凛「だけど穂乃果ちゃん、何だか希ちゃんのお母さんみたいで…ちょっとカッコよかったにゃ///」


にこ(…穂乃果のああいう不意打ちには、私も気を付けないとね。特にこれからは…今まで以上に。)ウンウン


ことり(……穂乃果、ちゃん……)


ことり(…あはは……もう…これで何回目、なのかな……この痛みって……)ズキンズキン…


穂乃果「あ…!それと希ちゃん、後一つだけ!」


希「ん?どうしたん、穂乃果ちゃん?」

466 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 13:07:16 ID:bwvfsbvU
穂乃果「えっと…あのね?私だって一応は、その…お、女の子なんだから…///」


穂乃果「幾ら相手が、自分と同じ女の子でも……む、胸を…いっぱい触られるのはっ、やっぱり困りますっ!///」


ことり「…っ!!」ギクッ 


穂乃果「希ちゃん、いっつも急に触ってくるし…それに手加減とか、全然してくれないし…///」

ことり「………」


穂乃果「しかも平気で、遠慮なしに…思いっきり掴んできたり……も、揉んできたりするし…!///」

ことり「………」タラー…; 


穂乃果「だ、だから…そうゆうのは、あの……されてる私の方は、すっごく恥ずかしいんだからっ…!///」

ことり「………」コソ…コソコソ


ソローリ……ソローリ……


凛&花「「………?」」

467 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/13(木) 13:45:05 ID:bwvfsbvU
凛「…ねえ、かよちん。ことりちゃん、何かヘンな動きしてるけど…急にどうしたのかにゃ?」


花陽「うん…両手を後ろに組んで、その姿勢のままで…横に逸れてく感じで、ゆっくり歩いてるよね。」

凛「そうそう。何だかアレって、カニみたいだにゃ。」


真姫「…多分だけど。」


花陽「真姫ちゃん…?」


真姫「穂乃果の視界から外れる位置まで、バレない様に少しずつ移動してるんじゃない?」


花陽「あ…やっぱり真姫ちゃんも、そう思う…?」

真姫「少なくとも、私にはそんな風に見えるわね。」


凛「…あ、ホントだ!穂乃果ちゃんの後ろ側に、あのまま回り込もうとしてるっぽいよ!」


真姫「余りにも不自然過ぎるのよね、あの動きって。アレは絶対に怪しいわ…きっと何かあるわよ?」

468 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/20(木) 04:41:56 ID:LAzdumNk
海未「恐らくですが…居心地が悪いのでしょうね。今のことりの心情としては。」


真姫「海未…?それって、どうゆう事?」


海未「実は……私と穂乃果とことりの3人は、昔から一緒に銭湯に行く事があるのですが。」

海未「その度に、ことりは…その……私や穂乃果が、ちゃんと成長しているか…等と言ってきて…」

海未「それで…いつも楽しそうにしながら、私達2人の……体に、触ってくるのです。」


花陽「え?あのことりちゃんが…?」


海未「はい…それでも私の方は、警戒や防御等はしていますので。」

海未「全体的に見るのであれば、まだ被害は少ない方と言えるのですが…」


真姫「…成る程、読めて来たわよ。それで、穂乃果ね?」 


海未「ええ…その通りです。いつも穂乃果は、無防備で隙だらけですし…それに次の機会には、もう忘れてしまっているせいで…」


凛「えっとー。つまり穂乃果ちゃんって、今までことりちゃんにー…」

469 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/20(木) 05:07:55 ID:LAzdumNk
凛「いっぱいいっぱい、おっぱいとか触られまくってるんだにゃ?」


海未「り、凛…!///もう少し言い方を、柔らかくと言いますか…は、はしたないですよっ?///」


凛「でもでも、ホントはそうゆうコトなんでしょ?」

海未「…ま、まあ……間違っている訳では、ありませんが…」


凛「それにさ?お風呂でってコトは、トーゼンみんなハダカなんだよね?」

海未「え、ええ…一応、そういう事になりますね。」


凛「それって、ひょっとしたらー…ことりちゃんの方が、希ちゃんよりもエッチなんじゃないかにゃ?」

海未「…?それは、何故…なのでしょうか?」


凛「だって希ちゃんの方は、まだ服の上からのわしわし〜だけど。」

凛「ことりちゃんの場合だと、いっつもナマで触ってるってコトだし。ハダカの穂乃果ちゃんのおっぱい。」


海未「…た、確かに…その……そんな見方も、無い訳では……無い様な…?///」

470 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/20(木) 05:44:23 ID:LAzdumNk
花陽「…あれ…?そう言えば……前の曲作りの合宿で、3つのグループで別れた時に…」

花陽「穂乃果ちゃんと、ことりちゃん…それに私の3人で、一緒に露天風呂に入ったんだけど。」

花陽「でも…その時のことりちゃんって、穂乃果ちゃんにそういう事とか…特に何もしてなかった覚えが…」


真姫「それを言うなら、花陽。温泉には私達9人でも、夏の合宿で入った事だってあるじゃない?」


花陽「あ…そうだよね。でも、それなら……もしかして、ことりちゃんは……」

真姫「そう。ことりも場はわきまえてる…と言うより、きっと私達には知られたくないんでしょうね。」


真姫「その代わり。幼馴染みだけでの入浴の時には、タガが外れたことりは好き放題。」

真姫「特に、いつも隙だらけの穂乃果相手にはね。そうでしょ、海未?」


海未「ええ…そういう事になります。ただ…ことりに触られている時の穂乃果は、いつもくすぐったがってる様子でしたし。」

海未「希にされる程には、恥ずかしがっていた訳では無いので…実際には、そこまで気にしていないとは思うのですが…」

海未「それでもことりとしては、今の状況は落ち着かないのでしょう。この件には、自分も無関係では無い訳ですから。」


真姫「まあ、そうでしょうね。ことりが穂乃果にやってた事って、話を聞く限りでは希と大して変わらないんだし。」

471 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/20(木) 06:21:24 ID:LAzdumNk
真姫「多分、今のことりって……もし穂乃果に今のタイミングで、自分の事まで思い出されでもしたら。」

真姫「自分も希みたいに言われる事で、これまでの所業がみんなに知られてしまうかも…だから何とか、それは避けておきたい。」

真姫「なんて、思ってるんじゃない?」


海未「そうですね、私も真姫と同じ考えです。最も実際にそうなる可能性は、割と低いであろうとも考えていますが…」

海未「恐らくことりも、その事自体は分かっていると思います。それでも今の場が治まるまでは、安心は出来ないのでしょう。」


真姫「だけど結局、私達3人にはバレちゃった訳なんだけどね。話してくれた海未としては、これで良かったの?」


海未「はい、それは構いません。ことりのこの件に関しては、私としても昔から困っていましたので。」

海未「むしろこうなる事で、本人への良い薬になって欲しいくらいですから。」 


真姫「そう、海未も苦労してるのね。とにかく要約すると…こういう事ね。」


真姫「さっき希の事を、あんなにも怒ってたことりだけど…」

真姫「実はその自分だって、幼馴染みと一緒の時には『触り魔』で。」

472 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/20(木) 06:52:38 ID:LAzdumNk
真姫「特に…穂乃果がターゲットの時のことりは、あの希以上にタチが悪いかも知れない。」


花陽「えっと、つまり…ずっと前から、穂乃果ちゃんの事を…ことりちゃんは……そ、その…///」


凛「スイホリ歌詞のねこまんまに!『ことりのおやつ』にしてたんだにゃっ!」


花陽「ナンデ『ねこ』イレチャッタノオォッッ!??」ズガーン



ことり(…ふぅ。これで今は…何とか思い出されずに、済みそうかな…?)ホッ


ことり(…ん…?何だか…誰かの視線を、感じる様な……気のせい…?)チラッ


花陽「………」ジー

凛「………」ジー

真姫「………」ジー


ことり(あ…あれれ…?私、花陽ちゃん達に…じーっと見られてる、みたいだけど……で、でも…どうして…??)

473 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/21(金) 07:05:11 ID:COELNoi2
ことり(…あ……そう言えば、海未ちゃんって……今は、花陽ちゃん達の側にいるけど…)

ことり(確か、さっきまでは…もう少し離れた、絵里ちゃん達の近くにいた筈…だったよね…?)


ことり(………)

ことり(………)

ことり(………っ!?)


ことり(も…もしかして……う、海未ちゃんっ…!?)アセアセッ


海未(ことり…分かっていますね?これに懲りたなら、今までの自分の行ないを反省しつつ。)

海未(あの様な破廉恥な行動は、今後はもう自重して下さいね?)ジー


ことり(う、ううっ…海未ちゃ〜〜んっ!!><;)ナンテコト!


海未(こればかりは、貴女の自業自得です。)ジロッ

ことり(そ、そんなぁ〜…!)オロオロ

474 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/21(金) 07:28:38 ID:COELNoi2
ことり(さっき、ことりを気遣ってくれた…あの、あの心優しい海未ちゃんは…)

ことり(一体、どこへ…どこへ行ってしまったの…!?)ウルウル


海未(それとこれとは、全く話が別ですから。)ツーン

ことり(う…海未ちゃんが、とっても冷たいよぉ〜…!)シクシク


花陽「………(憐れみの目)」ジー

凛「………(生温かい目)」ジー

真姫「………(ジト目)」ジー


ことり(すっごく嬉しくない視線で見られてるっ!?)チュン!?


ことり(…クスン……今の私って、シリアスに落ち込んでる最中なのに…)

ことり(こんなカッコ悪い形で、もっと追い討ちが来るなんて…ひ、ひどいよ〜…!><;)エーン


海未(知りません。)プイッ

475 ◆bK3.D2B8eM :2020/02/21(金) 12:00:05 ID:COELNoi2
ことり(ふぇ〜ん、海未ちゃんのイジワル〜〜ッ!T-T)



穂乃果「…だから、希ちゃんっ?これからは気を付けてよねっ!///」プンプン


希「うん、そうやね。よく分かったよ、穂乃果ちゃん。」


穂乃果「うんうん。ちゃんと分かってくれたなら、それでいいよ!」


希「勿論やん。次からは、もうちょいパワー落としていくから!」フンス


穂乃果「全然分かってないよっっ!??∑( ̄△ ̄;)」ガビーン


希「大丈夫、大丈夫♪スタートの時は、出力20%くらいに抑えとくし☆」


穂乃果「お願い希ちゃんっ!!ここまでの私の時間と労力っ、今すぐまとめて返してっっ!!?\(T△T)/」ウワーーン!


希「冗談や♪」ペロッ☆


穂乃果「もぉーー!希ちゃーーんっ!!><」プンスコ!

476 名無しさん@転載は禁止 :2020/02/21(金) 19:40:55 ID:4vuQ3Eqg
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477 名無しさん@転載は禁止 :2020/03/05(木) 09:14:05 ID:DdCQ2.jg
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478 名無しさん@転載は禁止 :2020/03/08(日) 18:21:08 ID:48toN.AA
作者さん元気してる?
コロナウイルスと花粉で結構大変だろうけどお体に気を付けてな

479 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 07:09:33 ID:NhaOKz6c
絵里(フフ…良かったわね、希。)

絵里(貴女の胸の奥にある寂しさを、こんなにも癒してくれる人に出会えて。)


絵里(私達9人が集い、想いを共にしていく事。その気持ちは、今の9人全員の願いでもあるけれど。)

絵里(でも、それを誰よりも強く願い続けていたのは……希、きっと貴女だったわ。)

絵里(そして…その始まりであるこの子に、私達は巡り会えた。だから私達は、今もこうして共にいる。)


絵里(ねえ、希…?例えどんな未来が、この先の私達に待っていたとしても。)

絵里(貴女と私を救ってくれた、私達の大切なこのコを。)

絵里(これからも、ずっと一緒に支えてゆきましょうね……ずっとずっと。)


絵里「さて…次は、ことりだけど。時間の方は……うん、何とか予定範囲内で来てるわね。」


ことり「………」ショボーン


絵里「ねえ、ことり。念の為に貴女も、話の前に時間を確認して貰えるかしら?」

ことり「………」ブツブツ…

480 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 07:24:36 ID:NhaOKz6c
絵里「ことり…?」


ことり「………」サッキマデノアノナガレハ、ゼッタイニオカシイヨネ…キット、ナニカノインボウニチガイナイチュン…


絵里「こーとーり?」ポンッ


ことり「ちゅんっ!?」


絵里「これから貴女の番だけど…どうかしたの?」


ことり「あ…ご、ごめんねっ?私、またボーッとしちゃってて…その……」


絵里(…?何か、独り言を言ってた気もするけど…多分、余り突っ込まない方が良さそうね。)


絵里「それでね、ことり。貴女の時間の方だけど、まだ大丈夫なのかしら?」

ことり「え…?う、うん。」


ことり「あの、少しくらいなら…時間がオーバーしても、何とかなると思うから。」

481 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 08:23:33 ID:NhaOKz6c
絵里「そう、それなら良かったわ。じゃあことり、次は貴女から宜しくね。」パチッ☆


ことり「あ……うん、了解です☆」


スッ…


ことり「えっと…それでは。穂乃果ちゃんもにこちゃんも、それにみんなも。」

ことり「今からは、ことりの時間です♪」


穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり…ちょっと無理してるっぽいよね。)

穂乃果(さっき、今日は少し疲れてるって言ってたし…それなのに、この後も用事があるみたいだけど。)


穂乃果「あの…ことりちゃん。」


ことり「…そんなに心配しないで、穂乃果ちゃん。ことり、もう元気だから♪」


穂乃果「う、うん……それなら、いいんだけど。」

482 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 08:44:30 ID:NhaOKz6c
ことり「えへへ……ありがとう、穂乃果ちゃん☆」


にこ「で、まだかしら?さっきから待ってるんだけど。」


ことり「あ、うん。待たせちゃって、ごめんね?」


にこ「ったく、早くしなさいっての。あんたの時間の件だって、あるんでしょ?」

ことり「はい、そうでした〜><にこちゃんも、ありがとう☆」


にこ「フン。」


ことり「それでは〜…みんな聞いてください♪」


ことり「えっとね?ことりは、今の穂乃果ちゃんが〜…」


ことり(………)

ことり(…………)

ことり(…………っ…!)ギュッ

483 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 09:53:05 ID:NhaOKz6c
ことり「初めて見た時には、とってもヤキモチ妬いちゃったくらいに><」

ことり「もうもう〜、最高だって思っちゃってます♪やんやんっ☆」


にこ「ハア…?ヤキモチって、何よソレ?」


ことり「だってだって〜。今の穂乃果ちゃんって、もう可愛いだけじゃなくって。」

ことり「とっても綺麗で、それに色っぽくって♪すっごく素敵な女の子なんだもん☆」


絵里「フフ、確かにそうね。それについては、誰も異論は無いんじゃないかしら?」 


凛「異議ナーシ!」ノ

花陽「わ、私も…異議な〜し…!」ノ

真姫「…まあ、いいんじゃない?///」ノ


穂乃果「そ、そんな…///」テレッ


ことり「クス♪ねえ、穂乃果ちゃん?」

484 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/11(水) 11:27:03 ID:NhaOKz6c
ご無沙汰しております。

コメントを下さった方、どうもありがとうございます。
こちらのサイトに入れない時期が暫くあったり、一週間以上体調を崩していたり等で
またしても間が空いてしまいましたが、今日はこうして無事に投稿出来て良かったです。
お気遣い頂けた事、すごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。

それでは、次回もどうか宜しくお願い致します。

485 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/12(木) 08:19:12 ID:Jff9LKBg
穂乃果「え…?///」


ことり「やっぱりみんなも、ことりと一緒なんだね☆」

穂乃果「え、えっと……あ…ありがとう…//////」カアア


ことり「でもね…だからなの。今日の朝、私が穂乃果ちゃんに会った時に…」

ことり「イメチェンしてた穂乃果ちゃんが、すっごくすっごく魅力的だったから。」


にこ「…だったから?」


ことり「穂乃果ちゃん、本当に素敵だったんだ。同じ女の子として、とっても羨ましくなるくらいに。」

ことり「それに気付いた時には、私ったら穂乃果ちゃんに妬いちゃってたの…ああ、思い出すと恥ずかしいよ〜…><」


にこ「はあ…『妬いちゃってた』って、あんたがねえ。」


絵里「なる程、そんな事もあったのね。ただ、それにしても…」

希「『女の子らしさの象徴』みたいなことりちゃんが、いつも大好きな穂乃果ちゃんにヤキモチとはね。」

486 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/12(木) 09:14:59 ID:Jff9LKBg
海未「ええ。ことりは朝の時にも、今と同じ事を穂乃果に言っていましたから。」

真姫「まあ…要するに今の穂乃果って、それ程に魅力的だって事なんじゃない?ことりから見ても。」クルクル


ことり「うん、そうなの♪今の穂乃果ちゃんは〜、最高に素敵で無敵なんですっ☆」


ことり「だけど…それでヤキモチなんて、私が妬いちゃったせいで。」

ことり「今日の朝はちょっとだけ、穂乃果ちゃんと気まずくなっちゃって…><」


ことり「でもね?穂乃果ちゃんは優しいから、全然怒ってなくて。だから、すぐに私の事を許してくれて。」

ことり「そのおかげでヤキモチなんて、あっという間にどこかへ飛んで行っちゃった。」


ことり「もう当たり前の事なんだけど…その時に改めて思ったの。」


ことり「やっぱり私は、穂乃果ちゃんがホントに大好きなんだって♪えへへ☆」


穂乃果「ことりちゃん…」


ことり「だから、私は……ことりは。」

487 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/13(金) 15:27:36 ID:VBHYqCHs
ことり(…………っ……)グッ…


ことり「大好きな穂乃果ちゃんには、いつも素敵な穂乃果ちゃんでいて欲しいな☆」

ことり「いつか世界中のみんなが、穂乃果ちゃんを大好きになっちゃうくらいにね♪」ニコッ


穂乃果「…ことりちゃん……ありがとう///」

穂乃果「私もことりちゃんの事、とっても大好きだよ…!えへへっ///」


ことり「…うんっ♪」ズキッ…


ことり(……今の私には…何も出来ないから……だから……仕方ない、よね……)


ことり「…あ、ええっと〜…ちゅん♪ことりからは、以上ですっ☆」


絵里「クス、本当に仲良しで微笑ましいわね。ちょっと妬けちゃうわ。」フフッ


絵里「さてと…凛から海未、次に花陽と真姫…続いて私と希、そしてことり。」

絵里「これで私達7人は、全員が話を終えた事になるわね。」

488 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/13(金) 16:43:12 ID:VBHYqCHs
希「うん、そうやね。ところで〜…ことりちゃんはどうするん?穂乃果ちゃんとのスキンシップ♪」ニヤリ

ことり「もぉ〜、希ちゃんと一緒にしないでっ!><」プンプン


希「フフ。まあことりちゃんは、穂乃果ちゃんにいつもベッタリやし。」

希「あんまり時間もない今の状況で、改めてやる必要も特にないって事なんやろうね。」


凛「だよねー…(生温かい目)」ジー

花陽「デスヨネ…(憐れみの目)」ジー

真姫「デショーねえ…(ジト目)」ジー


ことり(ううっ……また、あの突き刺さる視線達が……とってもイタイです…><;)


海未「…さて、にこ。私達7人の意思は、これで全て出揃いました。」

にこ「………」


海未「それぞれの形は違ってはいても、皆の穂乃果への気持ちは同じであるという事。」

海未「もう貴女にも、それは充分に伝わっていると私は思っています。」

489 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/15(日) 15:32:17 ID:JE37GNa6
海未「最も…この話が始まる前の時点で、にこは既に分かっていた筈です。絵里と希が言っていた様に。」

にこ「………」


海未「にこ…私達7人は、穂乃果との話を終えました。ただ…最後の一人だけが、まだ残っています。」


絵里「そうね。後は…にこだけよ。」

にこ「………」


穂乃果「…にこちゃん…」

にこ「………ふう。」


花陽「…大丈夫だよ、穂乃果ちゃん。」

穂乃果「花陽ちゃん…?」


花陽「にこちゃんは…ちゃんと話してくれるから。」

穂乃果「…うん。」

490 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/15(日) 16:57:02 ID:JE37GNa6
花陽「ね、にこちゃん?」

にこ「……ええ、分かってるわ。」


花陽「良かった…えへへ。」 

にこ「…ま、そうゆう約束だったものね。」


花陽「うん…そうだね。」ニコッ


にこ「…フン。」プイッ


絵里「フフ。どうやら流石のにこでも、花陽相手には時々押され気味になるみたいね。」

海未「確かに…何かと気難しい面も目立つにこですが、花陽に対しては柔らかい態度も多い気がします。」


穂乃果「…二人とも『アイドル』が、すごく大好きで…そこから通じ合ってるところも、きっと沢山あるんじゃないかな。」

海未「穂乃果…」


穂乃果「そんな二人だから…お互いの事がよく分かっていて、とっても強く繋がってるんだろうな…って。」

491 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/15(日) 18:20:47 ID:JE37GNa6
絵里「大きな共通点がある故に、お互いへの理解も深まる…という事なのでしょうね。それって、すごく素敵な関係だと思うわ。」

海未「そうですね。大好きなものを共有し合えるからこそ、そこに生まれ得る『絆』とも言えるのかも知れません。」


穂乃果「うん。だから私、ちょっと二人が羨ましいかも。」


にこ「ねえ、そこのあんた達3人。いつまでヒソヒソとお喋りしてんのよ?」


穂乃果「あ…ゴメンね、にこちゃん!><」

絵里「ごめんなさい、にこ。話を振ったのは私なの。」

海未「いえ、私もつい…大変申し訳有りません。」


にこ「ったく。あれだけ人に話せって言っといて、ほったらかしにしてんじゃないわよ。」ムスッ


穂&絵&海「「「はい…ごめんなさい。」」」


花陽「ま、まあまあ…にこちゃん。みんな、ちゃんと謝ってるんだし…だから、ね?」

にこ「…ハア……分かったわよ。」

492 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/19(木) 05:09:45 ID:klHUU3TQ
絵里「それじゃあ…にこ。聞かせてくれるかしら?」

絵里「今の穂乃果への、貴女からの…」


にこ「『合格』。」


絵里「え…?」


にこ「『合格』よ。」


穂乃果「へっ…?」キョトン


にこ「『合格』だって言ったの。」


絵里「『合格』ね…もう。もっと他の言い方だって、あっても良さそうなのに。」ヤレヤレ


にこ「別にいいでしょ?これが私の答えよ。」フン


希「まあ、にこっちらしい返答やとは思うけどね。」フフッ

493 ◆bK3.D2B8eM :2020/03/19(木) 06:12:33 ID:klHUU3TQ
にこ「あー、そうそう。一応、私からも言っとくけど。」

にこ「あんた達7人の意思ってヤツ、トーゼンこの私はハナから分かってたわ。」


にこ「だけど…それでも確認しときたかったのよ、あんた達の事も。」

にこ「今の自分の中の、ゴチャ混ぜになってたこの気持ちを…ちゃんと自分で整理する為にもね。」


花陽(…?今のにこちゃんの顔……ちょっと悔しそうで……何だか、寂しそうな……)

花陽(それに…何かを決意したみたいな……そんな、すごく複雑な表情だったけど……どうしたのかな…?)


にこ「…まーさ。ある程度の事は理解してた上で、あんた達が私に付き合ってくれた事には…感謝はしてるわ。」


真姫「…本当、面倒くさい人よね。」

凛「全くだにゃ。」


絵里「フフ、それには同感ね。」

希「うんうん。」

494 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 06:05:59 ID:D3HIpaIw
にこ「フン…あんた達には言われたくないわよ。」スッ


スタスタ……


ピタッ


にこ「………」ジー


穂乃果「え、えっと……にこ、ちゃん…?」


にこ「穂乃果……よく聞きなさい。」


穂乃果「え…?う、うん。」


にこ「これから先、今まで以上に…いいえ、今までの比なんかじゃないくらいに。」

にこ「私達『μ's』の中心としても。それに、あんた個人としても。」

にこ「あんたは世間から、とても大きな注目を浴びる事になるわ。必ずね。」

495 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 06:29:25 ID:D3HIpaIw
にこ「それだけじゃないわ。その規模は間違いなく、今後ドンドン拡大していくでしょうね。」


穂乃果「…で、でも……本当に…そうなる、のかな…?」


にこ「……ハア……ああー、もう…!」

穂乃果「…あ、あの〜…にこ、ちゃん…?」


にこ「こんのっ、あほのかぁーーーっっ!!!」ウガーッ!!


穂乃果「いきなりヒドイっっ!??><;」ガーン! 


にこ「あんたねえ…!今日、この学校の中だけで!それも、たった半日足らずで!」

にこ「どっかの誰かさんのせいで、一体どれだけの騒ぎになったと思ってんのよっ!?」


穂乃果「そ、それは…その…ええっと……」タジタジ


にこ「大体ねえっ?これは私だけじゃなく、さっき希だって言ってた事でしょーがっ!」

496 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 06:40:38 ID:D3HIpaIw
にこ「それを肝心のあんたが、ちゃんと理解してなくてどーするってのよっ!?」ガミガミ

穂乃果「ご…ごごっ、ごめんなさい〜っ!><;」ヒエエー


にこ「ハア、ハア……ホントに、あんたってヤツは……ったく、もう。」

穂乃果「…すみませんです。」シュン


にこ「…あんたの周りは、もうとっくに変わり始めてる。」

にこ「それにまだまだ、この先だって。もっと激しく変わっていく事になるわ。」


にこ「それでもあんたは、これからも沢山の人間達と関わり合っていく。」

にこ「だって、そこに終わりなんてないんだもの…そうでしょ?」


穂乃果「…そう、だね。」


にこ「そう…その事実だけは、いつまでも変わらないのよ。絶対に。」

にこ「例えあんたの周りの世界が、どれだけ変わっていったとしてもね。」

497 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 06:55:12 ID:D3HIpaIw
穂乃果「………」


にこ「でもね…穂乃果。あんたには『μ's』が…私達との大きな繋がりだって…あるでしょ?」

穂乃果「…うん。」


にこ「さっきまでの話、ちゃんと聞いてたわよね?今のあんたへの…『8人』の気持ちをさ。」

穂乃果「うん…勿論だよ。だって私、本当に…すごく嬉しかったから。」


にこ「ま、ならいいわ。あれだけの時間をかけたのが、ムダにならずに済んだのならね。」 

穂乃果「あはは……手厳しいなあ、にこちゃんは。」


にこ「フン。それよりも、あんたには私から…伝えておくべき事があるわ。」

穂乃果「伝えておくべき、事…?」


にこ「そうよ。この私にこにーが、今のあんたに対して…言っておくべき事があるのよ。」

穂乃果「えっと…何だか、急に改まった感じなんだけど…どうしたの、にこちゃん?」

498 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 07:12:27 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね。そんな事、今はどうでもいいのよ。」


穂乃果「そ、そう言われても…いきなりだと、どうしたらいいのか…私だって困っちゃうし。」


にこ「い・い・か・らっ!」ズイッ

穂乃果「わわっ…!?」


にこ「あんたは今から私が言う事を、しっかりと覚えておきなさい。いいわね、穂乃果っ?分かったわねっ!?」ズズイッ

穂乃果「う、うん……分かった。」タジタジ


にこ「コホン……穂乃果。これからだって、あんたは大勢の人前に出る事になるわ。」

にこ「それはライブ会場だけじゃない。ネットを通しての場合だって多いし、時にはTVに映る事だってある。」

にこ「その理由は簡単でしょ?何故なら『スクールアイドル』なんだから、あんたは。」


穂乃果「うん……そう、だけど。」

499 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 07:27:55 ID:D3HIpaIw
にこ「だから当然、世間からは注目される。そして活躍の場が広がっていけば、人気も知名度も更に上がっていくわ。」

にこ「でも、そんなポジにいるからこそ。スクールアイドルとしての『イメージ』も、それに比例して大切になってくる。」


にこ「ま、それについては今更よね。私が長い時間をかけて、ずっとあんた達に話してた事だからさ。」


穂乃果「あ、でも…すごく良いお話だったし、勉強にもなったって…私はそう思ってるよ。」

穂乃果「きっとみんなも、そう思ってるんじゃないかな。」


にこ「……それはどうも。」プイッ


穂乃果(あ…テレてるみたい。)


にこ「……ふう。」


にこ「…悔しいけど……この際、ハッキリ言うわよ。」

500 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 07:41:58 ID:D3HIpaIw
穂乃果「え…?」


にこ「私、今日あんたにさ。何度もこう言ってたわよね?」

にこ「下手な小細工しただけのイメチェンだったら、ブン殴ってでもやめさせるつもりだったって。」


穂乃果「…うん。」 


にこ「…そのメイク。あんたが自分で色々考えて、始めたんじゃなかったって事も。」

にこ「きっと、それを教えたヤツに勧められたんだろうって事も。」

にこ「だからこそ、あんたが自分でよく理解してなかった事も…私にはすぐに分かったわ。」


穂乃果「………」


にこ「だけど…だけどね。そんな私の色んな考えなんて、すぐにどっかへ飛んでっちゃうくらいに…」

にこ「この私が、本気で目を奪われるくらいに…今のあんたは、文句ナシに……すごく魅力的だったのよ。」


穂乃果(……にこちゃん…)

501 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 08:02:26 ID:D3HIpaIw
にこ「…あんたにチャッカリ、そのメイクを吹き込んだヤツだけどさ。」

にこ「一体どこの誰だか、私は知らないけどね。ホントに、本っ当に…大したヤツよ?」


にこ「一見、割と簡単そうなメイクに見えて…実はその全てが、完璧と言える程に計算されていて…」

にこ「あんたの持ってた、ずっと今まで隠れてた…そんな良いトコを、この私でさえも驚く程のレベルで…」

にこ「もう、これでもかってくらいに……最大限にまで引き出してるんだから。」


穂乃果(…あんじゅさんが……私の為に……) 


にこ「…さっき、海未や絵里達が言ってた様に。私だって…今日まで気付けてなかった。」


にこ「あんたの中にあった、あんたがずっと持ってた…今のあんたの魅力ってヤツに。」


穂乃果「………」


にこ「でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。」

502 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 08:22:34 ID:D3HIpaIw
にこ「いい、穂乃果?一度しか言わないから…絶対に聞き逃すんじゃないわよっ?」

穂乃果「あ…う、うん…!」


にこ「……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……」


にこ「今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!」


穂乃果「…っ!!」


にこ「……だから……穂乃果。」


にこ「これからのあんたは…もっと自分に対しての、自覚と自信を。そして誇りとプライドを…しっかり持ちなさい。」

にこ「『μ's』の中心としても、一人のスクールアイドルとしても……一人の女の子としても。」


穂乃果「……にこ…ちゃん……」


にこ「この先ずっと、あんたが今の姿でいるにしても…いつかは、前の姿に戻るつもりだとしても。」

にこ「それだけは、絶対に…絶対に……何があっても、忘れるんじゃないわよ?」

503 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 08:42:45 ID:D3HIpaIw
穂乃果「…っ……うんっ……」


にこ「…これは、部長命令よ。分かったわね、穂乃果っ!」


穂乃果「……うん……うんっ…!」


にこ「ったく…この私に、ここまで言わせるなんて。」

にこ「ホント、とことんムカつくヤツよね……あんたは。」


穂乃果「えへへ…そうだよね……ありがとう、にこちゃん…!」

にこ「……フン。」


穂乃果「私、今ね…?にこちゃんに言って貰えた事が、すごく嬉しい…すっごく嬉しいの。」


穂乃果「だから……ねえ、にこちゃん?」

にこ「…何よ?」


穂乃果「えーーーいっ!!」

504 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 09:08:25 ID:D3HIpaIw
ギュウウーーッ☆


にこ「ちょっ!?なっ、何すんのよ!?こらっ!!///」


穂乃果「えへへ〜!///にっこちゃーーんっ!///」

にこ「こ、このっ…!///はっ、離しなさいよっ!!ちょっとっ!?///」 


穂乃果「やーーだーーっ!//////」スリスリ


にこ(ーーっっ!!?//////)


にこ(ヤ…ヤバッ!!//////い、今の穂乃果のコレはっ…マジでヤバイッッ!!!//////)

にこ(ぐうぅ…!!//////こっ、こうなったら…!!//////)


にこ「ああーーっっ!!?あんな所に『期間限定・スペシャルゴージャス世界百種類の味ミックスランチパック』がーーーっっ!!!」


穂乃果「ええーーっっ!!?ドコにドコにーーーっっ!??」キョロキョロ

505 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 09:35:00 ID:D3HIpaIw
にこ「あるワケあるかああぁぁーーーーっっ!!!」スッ


スパアアァァーーーーーーーンンッッ!!!


穂乃果「あいたぁぁーーーーっっ!!?(T□T)」


にこ「ぜーーっ、ぜーー、ぜーー………あ……危なかった、わ…!///」


花陽(…にこちゃん……にこちゃんは…もしかして……)


花陽(…ううん。だって…そうとしか、考えられない…よね。)

花陽(それに…きっと希ちゃんが言ってた事も、そこに繋がってるって思うし…)


花陽(だから…さっきのにこちゃんが、穂乃果ちゃんに言ってた事って……やっぱり……) 


にこ「ふーっ…ふーっ……ああ〜、もう…!こんのっ…あほのかぁっ!!///」


穂乃果「ううぅ〜〜…にこちゃん、ひどいよぉ〜〜…」ウルウル

506 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 10:03:42 ID:D3HIpaIw
にこ「うっさいわね!///あんたは加減ってモノを、もうちょっと覚えなさいよっ!///」


穂乃果「クスン…大体そのハリセンって、どこから出したの…?ううっ……まだ、アタマが痛い……」シクシク

にこ「フンッ///それはあんたが悪いんでしょーが…!///」


凛「あーっ!にこちゃんの顔、まっかっかだにゃー!」


にこ「はあぁっ!?///さっきからイチイチうっさいのよ!このバカ猫がっ!」ウガー!

凛「なにをーーっ!?」シャーッ!


花陽「エ、エエーッ!?コレマタハジマッチャウノォォッ!?」


にこ「何よっ、またやる気っ!?上等じゃないっ!!」

凛「それはこっちのセリフだにゃーーっ!!」シャシャーッ!


花陽「ダ、ダダ……ダレカタスケテェーーッ!!」ピャーー

507 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 10:24:39 ID:D3HIpaIw
真姫「全く、本当に騒がしいんだから……結局は私達って、いつも通りなのね。」ヤレヤレ 


絵里「クス…そうね。それも私達らしくて、いいんじゃないかしら?」

海未「ええ、確かにそうかも知れません。」


絵里「あら。海未がそう言うなんて、明日は雨かしらぁ?」チカー

海未「私が何年、穂乃果の幼馴染みをやっていると思っているのですか?流石に馴れました。」フフッ


希(…海未ちゃんも、随分と柔らかくなったもんやね。いい顔で笑う様になったやん。)


希(まあ、それにしても…これからの穂乃果ちゃんは、きっと色々と大変やろうから。)

希(だから、ウチらも勿論やけど…特に幼馴染みの二人には、今まで以上に…)

希(渦中の人となる穂乃果ちゃんを、しっかり支えてやって欲しいんやけどね。)チラッ


ことり「………」


希(…ふむ。やっぱり後で、カードに聞いてみた方がいいかな…?)

508 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/23(木) 11:19:10 ID:D3HIpaIw
ご無沙汰しておりました。
前回から一か月以上も間が空いてしまいましたが、今回久しぶりに投稿させて貰う事が出来ました。
こちらに気付いて下さってお付き合い頂けた方、本当にありがとうございます。

509 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/25(土) 08:12:04 ID:OedBcVls
花陽(…ふう……良かった。何とか、落ち着いてくれたみたい。)


花陽(…ねえ、にこちゃん。さっきにこちゃんが、穂乃果ちゃんへ伝えていた事…)

花陽(そこには、すごく重い意味が込められてたって…私には思えたの。)


花陽(だって…にこちゃんが『アイドル』の事で、大切なお話をする時には…)

花陽(軽口でお世辞を言ったり、適当な言葉で誤魔化したりなんて…絶対にないから。)


にこ『でも、それに気付けた今だから…ホントにムカつくけどね。一つ、ハッキリ分かった事があるわ。』


にこ『……穂乃果。もう生半可なヤツじゃ…例えプロのアイドル達でさえ、どんなに束になったトコで……』


にこ『今のあんたには……あんた一人に………絶対に適いやしないわっ…!!』


花陽(……やっぱり、にこちゃんは…私が今、気になって考えてる事を…)

花陽(今日の穂乃果ちゃんを、教室で初めて見た時から…もう感じ取っていたのかな…?)


花陽(『スクールアイドル』…今や止まらない勢いで、世間で人気急上昇中の…新しい形での『アイドル』達。)

510 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/25(土) 09:01:25 ID:OedBcVls
花陽(その中でも、きっと穂乃果ちゃんは……)


花陽(…ううん。そうじゃない、よね。)


花陽(『スクールアイドル』っていう、限られた枠内だけじゃなくて…)

花陽(色々な場所で活躍してる、沢山の『プロアイドル』達も含めて…だよね。)


花陽(そう…今、私達の前にいる穂乃果ちゃんは…)

花陽(あの日、私が初めて出会った時には…密かに惹かれていた『アイドル』は…)


花陽(私達のいる、この時代の『アイドル』の世界…その全ての中で…)


花陽(一際の『輝き』を持って…ここに現れた……)


花陽(『怪物級(モンスター)』なんだ…って。)





511 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/26(日) 07:45:31 ID:rzcF94oI
穂乃果「…ねえ、ことりちゃん。今日はかなり疲れてるみたいだけど、本当に大丈夫…?」


ことり「あ…うんっ。ことり、ホントに大丈夫だから…ほら、この通りだよ♪」ポーズ☆


穂乃果「…やっぱり今日のことりちゃんって、ただ疲れてるだけじゃ…なさそうだよね。」

ことり「べ、別に…そんな事……」ドキッ…


ことり「…あっ……えっと…実はね…?昨夜もちょっと、夜更かしをしちゃって…それで……」

穂乃果「夜更かし…?」


ことり「う、うん…新しい衣装の事でなんだけど…最近、少しスランプ気味みたいで…」

ことり「それで…ここ暫くは夜更かしの日が、気付いたら増えてたから…あはは。」


穂乃果「…そうだったんだ。でも、それなら……」スッ…


穂乃果「あのね、ことりちゃん。」ジーッ…

ことり「え…?ほ、穂乃果ちゃん…?///」

512 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/26(日) 08:47:51 ID:rzcF94oI
穂乃果「私にも、何か手伝える事があったら…いつでも言って欲しいな。」


ギュッ…


ことり「…あ…///」


穂乃果「私に出来る事って…余りないのかも知れないけど。」

穂乃果「それでも私、精一杯頑張るから。例え少しでも、ことりちゃんの力になれる様に。」


ことり「……穂乃果、ちゃん…」


ことり(…いつだって、穂乃果ちゃんの手は…こんなにも温かいのに……それなのに……私は……)


穂乃果「ね、ことりちゃん?」ニコッ


ことり「…うん……ありがとう。」ズキン…


プルルルルル…プルルルルル…

513 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/29(水) 07:15:03 ID:fFK/qsbQ
穂乃果「あれ?電話が鳴ってる…誰からだろう?」


穂乃果(あ、でも…今は、ことりちゃんの事が気になるし…どうしよう。)

穂乃果(うーん…ちょっと申し訳ないけど、後でこっちから掛け直そうかな…?)


ことり「あの…穂乃果ちゃん。私なら大丈夫だから、気にしないで…?」スッ…


穂乃果「…うん、ごめんね。まだお話の途中なのに……って、そう言えば…!」


穂乃果「ことりちゃん、これから大切な用事があるんだったよね?」

ことり「う、うん…そうなの。」


穂乃果「それで、時間の方は大丈夫なのかなって。」

ことり「え…?あっ…そ、そうだよねっ…!」


穂乃果「…ん?いやいや、これって…私が引き留めてたからじゃん!ごめんね、余り時間なかったのに…!><」


ことり「う、ううん…!そんな事ないよ…?だって私、すごく嬉しかったから…」

514 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/29(水) 07:24:20 ID:fFK/qsbQ
ことり「それに今の時間なら、まだ間に合いそうだし…うん、大丈夫だよ☆」

穂乃果「そっか…それなら良かったんだけど。」


ことり「だからね、穂乃果ちゃん。今は私の事よりも、早く電話に出てあげて…?」

穂乃果「うん…分かった。ありがとう、ことりちゃん。」


ことり「ううん…私こそ、ありがとう……じゃあ、そろそろ行くね…?」


穂乃果「うん、気を付けて行ってきてね。」

ことり「えへへ…了解です♪」ビシッ☆


タッタッタ……


穂乃果「……ことりちゃーんっ!」


ことり「…えっ…?」クルッ


穂乃果「バイバーイ!また明日ねーーっ!」ブンブン!

515 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/29(水) 07:34:14 ID:fFK/qsbQ
ことり「…穂乃果ちゃん……うんっ♪」フリフリ


ことり「また…明日。」


ことり「………」クルッ


タッタッタ……


ことり(……穂乃果ちゃん……私の事……あんなにも…心配してくれてたのに……)


ことり(それに…みんなだって……私の事を……ずっと…気に掛けてくれてたのに……)


ことり(……だけど…私は……自分の本心を隠す為に…その場で思い付いたウソを…ただ繰り返してばかりで……)

ことり(私の大切な人達からの…私への優しい気持ちを……何度も…何度も……踏み躙っちゃって…たんだ……)


ことり(………穂乃果ちゃん……みんな………本当に……本当に………)ポロ…


ことり(……っ……ごめん……なさい………)グイッ…

516 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/29(水) 12:45:08 ID:fFK/qsbQ
穂乃果(…ことりちゃん、やっぱり無理してた感じ…だったよね。)


プルルルルル…


穂乃果「…と、そうだった!今は電話に出ないと…!」ゴソゴソ


プルルルルル…


穂乃果(出るのが遅れちゃった事、ちゃんと謝らないとね。ええっと、誰から………あっ…!)


ピッ♪


穂乃果「あのっ、もしもし…!?」


穂乃果「あっ…はい、穂乃果です…!ごめんなさい、お待たせしちゃって…!」


穂乃果「……はいっ、時間なら大丈夫です!今から家に帰るところだったので……えっ?」

穂乃果「あはは…みんなからも、よく言われちゃってます。すみません、騒がしくしちゃって…///」ポリポリ

517 ◆bK3.D2B8eM :2020/04/29(水) 12:59:14 ID:fFK/qsbQ
穂乃果「……へっ…?あーっ!そういうのってズルいですよー、もぉー!」プクー


穂乃果「……はい…はい……クス、そうですね。ちょっとビックリしちゃいました!」

穂乃果「こんなに早く電話してきてくれるなんて、思ってませんでしたから。」


穂乃果「……え…?そ、そんな……えへへ。」

穂乃果「私の方こそ、また二人でお話が出来て…とっても嬉しいです!」


穂乃果「あんじゅさ……ううん。」


穂乃果「『あんじゅお姉ちゃん…!』///」






518 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/01(金) 07:43:43 ID:zhyTdbXs
SCENE 15.【UTX高校・『A-RISE』専用ルーム】


あんじゅ「……あらあら、それは興味深いわね。フフ、楽しみにしてるから♪」

あんじゅ「……ええ……ええ……そうね、分かったわ。それじゃ穂乃果さん、また明日ね☆」ピッ


あんじゅ「さて…これで後は、残りの準備を整えるだけね。」


あんじゅ(ウフフ…本当に楽しみね♪今から待ちきれないわ☆)

あんじゅ(ねえ、穂乃果さん。明日のこの街の主役は…きっと貴女よ☆)


ガチャッ


ツバサ「…やっぱり、此処に居たのね。」

あんじゅ「あら、ツバサじゃない。もしかして私に、何かのお誘いかしら?」


ツバサ「…貴女ねえ。それ、ワザとやってるでしょう?」ジトー

あんじゅ「気のせいじゃないかしら?」メソラシ

519 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/01(金) 08:31:40 ID:zhyTdbXs
ツバサ「ハァ……貴女にも困ったものね。英玲奈、多分怒ってるわよ?」

ツバサ「レッスンの時間になっても、貴女一人だけが来ないんですもの。だから…」


あんじゅ「ツバサが英玲奈を宥めつつ、私を呼びに来てくれたって訳ね。あ・り・が・と♪」パチッ☆


ツバサ「…最初からこうなる事が分かってるのなら、ちゃんと時間には来なさいよ、もう…」ゲンナリ

あんじゅ「フフ…ごめんなさ〜い☆」


ツバサ「全く…貴女って、本当に気紛れなんだから。急に振り回される私達の身にも、少しは…」

あんじゅ「あ〜ん。そんなに怒っちゃ〜、イ・ヤ☆」


あんじゅ「そもそもツバサだって、私の事は言えないんじゃなーい?」

あんじゅ「貴女の持ち前の強引さには、私も英玲奈も何度振り回された事かしらね?」フフン


ツバサ「…ふぅ……まあ、いいわ。」

ツバサ「貴女がそれを言い出したら、結局は水掛け論にしかならないでしょうから。」

520 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/01(金) 09:02:56 ID:zhyTdbXs
あんじゅ「そういうコト☆やっぱり人間って、常日頃の行いが大事なのよねえー。」ウンウン


ツバサ「その言葉こそ、貴女にだけは言われたくないわね?」

あんじゅ「まあまあ☆そこは私とツバサの仲じゃない♪」


ツバサ「はいはい…本当に調子良いんだから。」


ツバサ「ところで……ねえ、あんじゅ。」


あんじゅ「あら、どうしたの?」


ツバサ「私の方で、少し小耳に挟んだのだけれど…」

ツバサ「昨夜は貴女、二人だけで一緒に居たそうね…高坂さんと。」


あんじゅ(クス…情報が早いわね。流石はツバサだわ。) 


あんじゅ「ええ、そうよ。昨日の夜に会った時に、私の方からあのコをお誘いしてね?」

あんじゅ「二人で仲良くお喋りをしながら、夜の街をドライブデートしてたの♪」

521 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/01(金) 11:24:20 ID:zhyTdbXs
ツバサ「…なっ…」


あんじゅ「その後は、あのコを私の家にご招待して〜…お泊まりして貰っちゃったの☆」


あんじゅ「あ、そうそう♪寝る時も私の部屋で、ずっとあのコと一緒だったのよ?」

あんじゅ「私のベッドって大きいから、二人で一緒に寝ても全然余裕だったわ☆」


ツバサ「………」ポカーン


あんじゅ「ビックリしてるみたいね?」


ツバサ「……そうね。確かに…驚いているわ。」


あんじゅ「ツバサのそんな表情、随分と久しぶりに見た気がするわよ?」フフッ


ツバサ「…だとしたのなら。それも已むを得ない事、なのでしょうね。」


ツバサ「だって、今の話をしていたのが…他ならぬ『貴女』なんですもの。」

522 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/04(月) 07:10:31 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「やーん。何だかその言い方って、ちょっと引っ掛かっちゃうわ。」


ツバサ(…でも……成る程。確かに今の話の通りであるなら。)

ツバサ(どうやら私の推測は…当たっている可能性が高そうね。)


ツバサ「…ねえ、あんじゅ。まだ後一つ、貴女に聞きたい事があるの。」


あんじゅ「ええ、いいわよ。でもその前に、何か私に見せたいものもあるんでしょう?」


ツバサ「話が早くて有り難いわ。貴女のその察しの良さ、いつもながら大したものね。」ピッ


あんじゅ「『お褒めに預かり光栄よ♪』って、言いたいところだけど。それはツバサだって同じじゃない。」フフッ


ツバサ「さあ、それはどうかしらね……これよ。」スッ


あんじゅ「あらあら☆とっても楽しそうね♪」


ツバサ「私と仲の良いクラスメートで、大の『μ's』ファン…特に高坂さんのファンの子がいるの。」

523 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/04(月) 12:23:38 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「まあ♪『意外な場所』でも見つかるものなのねえ。大好きな気持ちを共有する『同志』って☆」ジーッ


ツバサ「…そういう理由で仲良くなった訳ではないわ。そんな事よりも…話を続けるわよ?」ジトー


あんじゅ「はーい、ごめんなさーい。」ペロッ☆


ツバサ「…もう。私が聞いた話によると、その子も交流の機会が多い『μ's』ファンの人達での集まりがあって。」

ツバサ「その繋がりの中には、高坂さん達と同じ音ノ木坂の生徒も居るらしいわ。」


あんじゅ「ふむふむ、つまり。まずはその音ノ木坂のコが、ツバサのお友達にラインで知らせてー。」

あんじゅ「次にこの件を知ったお友達のコが、ツバサにも情報を提供してきた…と☆」


ツバサ「ええ、そう言う事。このイメチェンした高坂さん、学校全体での規模で大人気だそうよ。」

あんじゅ「フフ、そうみたいね。さ〜て、どれどれ〜…?」


あんじゅ「へえー。集合写真に、2ショットに……どれも良い感じで撮れてるわね☆」


ツバサ「………」

524 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/04(月) 12:56:01 ID:rKNkdvNg
あんじゅ「あらあら、このコったら。真っ赤な顔で照れくさがってる写真ばかりじゃない。」クスクス

あんじゅ「だけど、それがまたキュートなのよね♪だってこのコって、どんな表情でも絵になってしまうもの☆」


ツバサ「………」


あんじゅ「クス♪きっと『一緒に写真撮って欲しい』って、学校中のコ達からお願いされちゃってたのね。」


ツバサ「……それで、どうなのかしら?」 


あんじゅ「あら、どうって?」 


ツバサ「…本当に面倒な人よね、貴女って。」ゲンナリ


あんじゅ「それは私のせいじゃなくて、ツバサが色々と簡略化し過ぎるからでしょう?」フフッ


ツバサ「初めから私の意図を分かっている時でも、時々わざと聞き返してくる人の言葉とは思えないわね?」ジーッ


あんじゅ「あらぁー?それは買い被りだと思うわぁー。」ボウヨミ

525 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/06(水) 10:02:39 ID:2YrCt/16
ツバサ「ハァ……なら、そういう事でもいいわ。」


ツバサ「それで…?この高坂さんのイメチェンって、やっぱり貴女の仕業かしら?」

あんじゅ「さーて、どうなのかしらねえ?」


ツバサ「ハッキリしないのね?この高坂さんのメイクは、貴女がしてあげたものではないの?」


あんじゅ「その質問への答えなら『NO』ね。そのメイクを『した』のは『私じゃない』わ。」


ツバサ「そう、よく分かったわ。」

あんじゅ「分かってくれた?」


ツバサ「ええ。高坂さんが自分一人でも出来る様に、このメイクそのものを『教えた』のは『貴女』だって。」


あんじゅ「ウフフ…だいせいかーい♪」


ツバサ「「やれやれね…全く。でも、やっぱり貴女だったのね。」

526 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/06(水) 11:08:27 ID:2YrCt/16
ツバサ「昨日の夜、貴女が高坂さんと二人だけで会っていたという件。その翌日に起きた、音ノ木坂での大規模な騒ぎ。」

ツバサ「この二つの情報を知った時点で、恐らく高坂さんの件には貴女が絡んでいると。私はそう推測していたの。」

ツバサ「単純にタイミングだけで考えてみたとしても、其処に何も関連性が無いと判断する方が余程不自然だったものね。」


あんじゅ「そしてツバサは、さっき私から直接話を聞いた事によって。」

あんじゅ「その『推測』が『確信』へと変わっていった。そういう流れって訳ね☆」


ツバサ「確信だったのかはともかく、そんな感じではあったわね。ただ…それにしても。 」


あんじゅ「ん?なぁに?」


ツバサ「…改めて驚かされているのよ。昨日…そして今日の、貴女の高坂さんへの態度と行動に。」


あんじゅ「あら、ツバサったら。私とあのコとの事、随分と気にしてるのね?」フフッ

ツバサ「ええ、勿論よ。」

527 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/06(水) 13:22:03 ID:2YrCt/16
あんじゅ「へえー。私のこういう問いに即答なんて、貴女にしては珍しいじゃない。これって明日は大雨警報かしら?」クスッ


ツバサ「その『貴女にしては珍しい』は、むしろ私が『今の貴女』に対して向けるべき言葉だと思うわよ?」


あんじゅ「ふむふむ…其処はそう返して来るのねえ。」


あんじゅ「それなら是非とも、貴女が驚いている『理由』を聞かせてくれるかしら?」

あんじゅ「ツバサがそこまで言うって事は、それだけの何かがあるんでしょうし。」


ツバサ「そうね。その『理由』を説明するのであれば、私の見解からはこうなるわ。」


ツバサ「まずは『常に他人とのパーソナルスペースを、一定のラインで保ち続ける。』」

ツバサ「どんな時であろうと、そのスタンスを絶対的な信条としている『貴女』という人が。」

ツバサ「わざわざ自分の方から、進んで他人と関わろうとした事。」


ツバサ「この点だけを考慮しても、既に十二分の驚きに値するでしょうね。」


あんじゅ「ちょっとぉー?その言い方だと、まるで私が冷徹人間みたいじゃない?」ムスー

528 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/11(月) 06:37:14 ID:yzAKbgbE
ツバサ「私は貴女に纏わる事実とそれに関する意見を、客観的な視点から見た上で述べているだけよ?」

ツバサ「そもそも今の話を最も理解出来る人物は、他の誰でも無く『あんじゅ自身』だと私は思っているわ。」


あんじゅ「むー…そりゃあ、確かに…『私が誰かにここまでするのって、とっても珍しい事なのよ♪』みたいな事とか…」

あんじゅ「自分で、あのコに言ったりはしてたけれど…それにしたって、もう少し言い方があるんじゃないかしら。」ブツブツ


ツバサ「それにね、あんじゅ。」

あんじゅ「…それに、なぁに?」ジトー


ツバサ「貴女が昨日の夜に、あの人当たりの良さでも知られている高坂さんと出会って。」

ツバサ「その高坂さんが、貴女に対して積極的に歩み寄って来た…という話であるのなら、まだ理解は出来るわ。」

ツバサ「でも、実際はそうではなかった。だって歩み寄って行ったのは、貴女の方だったのだから。」


ツバサ「私がさっきの貴女の話から知った、普段の貴女では『考えられない』高坂さんへの数々の行動。」

ツバサ「そして高坂さんの話をしている時の、今日の貴女のとても楽しそうな表情。」

529 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/12(火) 17:36:16 ID:YjtZts6I
ツバサ「『昨日の夜に高坂さんと出会うまでの優木あんじゅ』の事を、それなりに知っている人間なら誰であろうとも。」

ツバサ「これらに対して『驚き』を強く感じるというのは、極めて『自然』な反応であると言えるでしょうね。」


あんじゅ「むぅー…結局のところは、私って『普段は冷たい人間』扱いになってるじゃなーい。失礼しちゃうわねえ、もう。」

あんじゅ「いーい、ツバサ?私だってこう見えても、ガラスの様にデリケートでピュアなハートの『乙女☆』なのよ?」キリッ

あんじゅ「だから余り酷い言い方ばかりされると、当然傷付いちゃう事だってあるんですからねっ?」プンプン


ツバサ「ただ、これはまた別の話になるのだけれど。」


あんじゅ(華麗にサラッとスルーしてくれちゃったわねえ……やっぱりツバサって、本当に侮れないわ。)ムムム…


ツバサ「私としては、まだ他にも気になっている事があるのよ。」


あんじゅ(しかもスルーした相手である私に対して、全くお構いなしで話を進めるこの『強引さ』…これぞ正しくツバサね。)ムゥ…


ツバサ「昨日の貴女が高坂さんに対して、ずっと主導権を握っていたという事は。」

ツバサ「それは『あの高坂さんが、相手の人に一方的に振り回され続けていた』…という意味でもあるわ。」

530 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/12(火) 18:32:17 ID:YjtZts6I
ツバサ「あの『カリスマの象徴』たる高坂さんにも、そんな一面があったというのは少し意外だったけれど。」

ツバサ「同時に私にとっては、実に興味深い情報であり発見でもあったわね。」


あんじゅ(ん…?何だかこれってー、ちょっと面白い流れに…なって来てるんじゃないかしら?)キラーン☆


ツバサ「何しろあの高坂さんったら、私と初めて会った時こそ緊張している感じだった筈なのに。」

ツバサ「その後で私の『貴女達には負けない』宣言を堂々と受けて立った挙句、笑顔でお礼まで言って来たんですものね。」クスッ

ツバサ「正直あの切り返しには、私も驚かされていたのよ。でもそんな彼女に対して、更なる関心を抱いたのも事実だったわ。」スラスラ


あんじゅ「あらあら、ツバサったらー♪気が付けばあのコの事、とっても熱心に語ってるのねえ☆」クスクス


ツバサ「……少し、喋り過ぎたわね。」コホン


あんじゅ「クス♪私は全然構わないわよ?」スッ


あんじゅ「それに今のツバサの本音としては、私よりもあのコの事が気になってるんでしょう?」ツンツン☆プニッ

531 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/12(火) 19:00:35 ID:YjtZts6I
ツバサ「…そこまでは言った覚えは無いわ。」プイッ


あんじゅ「けれど、そう『思ってはいる』のよね?別に隠さなくたっていいじゃない♪」ポン☆


あんじゅ「あ、でもー。貴女の『相棒』である立場の私としては、これって結構な由々しき事態なのよねえ。」

あんじゅ「『ああ…私ったら、このままツバサに捨てられちゃうのかしら?それって、とってもショックだわぁ〜><』」


ツバサ「もう…からかわないで。」ムスッ


あんじゅ「フフ、そんなに照れなくても良いのに☆」スッ


あんじゅ「本当にツバサって、穂乃果さんの事が大のお気に入りなのね♪」


ツバサ「…『穂乃果さん』?」ピクッ


あんじゅ「ええ♪私からは『穂乃果さん』って、そう呼ぶ事になったの☆」


ツバサ「………」

532 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/14(木) 12:27:19 ID:.5YKYiug
あんじゅ「それにね?あのコったら私の事、時々『お姉ちゃん』って呼ぶのよ☆それがまた可愛くって♪」ウフフッ


ツバサ「……高坂さんと、随分親しくなったのね?昨夜から今朝の間に。」


あんじゅ「さあ、それはどうなのかしらね。面と向かって話す機会が出来たのは、何しろ今回が初めての事だったもの。」


あんじゅ「それに貴女も言っていた様に、あのコって誰に対しても人当りが良いコみたいだから。」

あんじゅ「本当は振り回され続けて困っていながらも、何かと合わせてくれていただけなのかも知れないし。」

あんじゅ「珍しく『自分が受け手側になる相手』だったと考えられる、とにかく強引な私に押されながらもね。」


あんじゅ「それでも穂乃果さんと、少しでもお近付きになれてるといいなって。私の希望としては、今もそう思っているの。」


ツバサ「…以前から高坂さんと、時折顔を合わせる程度の機会はあった…という訳では無いの?」


あんじゅ「違うわよ?昨日の学校帰りに、たまたま穂乃果さんと出会ったの。これは本当に偶然だったわ。」

あんじゅ「つまり私と穂乃果さんとの『縁』は、あの時の出会いという形での『接点』から始まった事になるでしょうね。」


ツバサ「…そう。」

533 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/14(木) 13:06:53 ID:.5YKYiug
あんじゅ「ねえ、ツバサ。今の貴女の表情だけどね?」

あんじゅ「私に先を越されて『ちょっと悔しがってる』って、そんな顔してるわよ?」


ツバサ「…何が目的なの?」ジロッ


あんじゅ「あぁーん、またしても酷い言われ方だわぁ。そろそろ私だってー、本当に傷ついちゃうわよ?><」

ツバサ「誤魔化さないで。」キッ


あんじゅ「ちょっとぉ〜。そんな目で睨まないでよ、もう…仕方ないわねえ。」


ツバサ「……言葉が過ぎた事は謝るわ。ごめんなさい。」


あんじゅ「…フフ。私、割と嫌いじゃないわよ?ツバサのそうゆうところも。」


ツバサ「…助かるわ。」


あんじゅ「クス……昨日の夜にね?普段よりも帰りが遅くなった私が、学校を出ようとしてた時に。」

534 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/21(木) 10:26:27 ID:jfOC6d2Q
あんじゅ「『私達』の曲と映像が流れていた外の街頭モニターを、見上げる様に佇んでいたの…穂乃果さんが。」

あんじゅ「その少し儚気な姿が、私には何だか気になったのよ。それにあのコって、実は元より私の興味の対象でもあったから。」

あんじゅ「それで『きっとこれも何かの縁』と思って、とりあえず私から声を掛けてみる事にしたわ。」


あんじゅ「それから二人で、少しの間お喋りをしていたの。ただそうしている内に、段々と楽しくなってきちゃってね。」

あんじゅ「だってあのコったら、とっても面白くて可愛らしいんですもの。普通に話してるだけでも、全然退屈なんてしなかったわ。」


あんじゅ「だから二人で話せば話す程に、このコと『もっと一緒にいたい』って。そう思う様になっていったの。」

あんじゅ「そして私の方から、その場で思い付いたドライブデートに穂乃果さんを誘ったのよ。ちょっと強引に、だったけれどね。」


ツバサ「…昨日の『偶然』の出会いこそが、貴女と高坂さんにとっての『始まり』だった…成る程ね。」


あんじゅ「ええ。あの時の私が、あのコに気付いて声を掛けた事…本当に良かったって、今でも思っているわ。」


ツバサ「…人の『縁』って、不思議なものね。『何時』『何処で』『誰が』『誰と』『何故』『何の為に』…繋がるのか。」

ツバサ「実際に繋がってみて、それが初めて分かるのかも知れない…そんな不確かな要素が、余りにも強いものなのだから。」

535 ◆bK3.D2B8eM :2020/05/21(木) 11:21:09 ID:jfOC6d2Q
あんじゅ「ふむふむ。そう考えてみると、昨夜の私と穂乃果さんとの出会いってー…」


あんじゅ「所謂『運命の出会い』なんじゃないかしら☆」ウフフッ


ツバサ「…貴女がそれを言うと、凄まじいまでの違和感だけが伝わって来てしまうわね。」

あんじゅ「もぉー。本当にツバサったら、私には平気で酷い事言うんだからぁー。」ムゥー


ツバサ「素直に感じたままを言っただけよ。別に他意は全く無いの。」

あんじゅ「むー…ツバサの言い方って、どうも納得が行かないのよねえ。」プクー


ツバサ「気を悪くしたのなら謝るわ。だから…続きをお願い出来るかしら。」


あんじゅ「もう…やり辛いわねえ。急にそうやって素直になるんですもの。」ヤレヤレ


あんじゅ「…それからドライブに行って、二人で色々と話をしていたわ。」

あんじゅ「でも…すぐに分かったのよ。あのコが、ある悩みを抱えていた事に。」


ツバサ「…高坂さんは、何かに悩んでいたの…?」

536 名無しさん@転載は禁止 :2020/07/21(火) 23:05:45 ID:TRv8Al0o
支援

537 ◆bK3.D2B8eM :2020/07/27(月) 07:53:46 ID:ZuvzNXyE
ご無沙汰しております。そして支援コメントをくださった方、遅くなってしまいましたが本当にありがとうございます。
今現在リアルでの時間や状況の見直しをしており、近日中にまた投稿を再開させて頂ける様にしたいと考えています。
宜しければ無事に再開出来た折には、また改めてお付き合い頂けるなら大変嬉しく思います。
こうして時間が空いてしまっていても支援をして頂けていた事、凄く感謝しております。本当にありがとうございました。

538 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 10:31:17 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「ええ。元々私が声を掛けた時にも、何だか元気が無さそうな感じではあったの。」

あんじゅ「最もあのコが悩んでると確信してからは、その原因自体が判明するのも早かったけれどね。」


ツバサ「…それで、その悩みの原因って…一体何だったの?」


あんじゅ「そうね…あのコは……穂乃果さんは。」


あんじゅ「自分自身の『女の子』としての魅力に、かなり自信を失いかけていたわ。」


ツバサ「……!」


あんじゅ「ねえ、ツバサ。貴女になら、その理由が…何となく分かるんじゃない?」

ツバサ「……何故、そんな事を聞くのかしら?」


あんじゅ「その問いへの答えは、貴女自身がよく知ってる筈よね…ツバサ。」

ツバサ「………」

539 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 11:00:54 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「だって、あのコと直接出会う前から。ずっとずっと、その前から。」

あんじゅ「初めてパソコンのモニター越しで出会った、その時から。あのコに惹かれ続けていた…貴女ですもの。」


ツバサ「………」


あんじゅ「あのね、ツバサ。『今日のあのコ』に関しての貴女の態度は、余りにも普段と変わらず『冷静』そのものだったわ。」

あんじゅ「私と会った時には、既にその『情報』を得た後だったとはいえ。貴女の表情には、全く『揺れ』が無かったのよ。」


あんじゅ「別に、さっきのお返しって訳じゃないけれどね。これって何だかおかしいって、普通なら誰もが思うんじゃないかしら?」

あんじゅ「あのコと関わりの少なかった筈のコ達までも含めて、向こうでは学校中で大騒ぎってくらいの事態になっているのに。」

あんじゅ「それでも、ずっとあのコを見てきた貴女の顔には…驚きも喜びも、それ以外の感情も。何一つ、其処に生まれていなかったもの。」


あんじゅ「そして、その理由はただ一つよね?ツバサにとって今のあのコの姿は、特別な何かを『今更』感じるものでは無かったからよ。」

ツバサ「………」


あんじゅ「でもそれって、貴女からすれば『当然』の事なのでしょうね。」

540 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 11:29:03 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「人は『自分が既に知り得ている事実』に対して、新たに何らかの感情を抱く必要は無いのだから。」


あんじゅ「つまりツバサが関心を持っていたのは、既に『自分には分かっていた』あのコの『変化した姿』ではなく。」

あんじゅ「あのコが『何故』あの姿に変化する事になったのか、という疑問への『答え』についてのみだった。」


あんじゅ「そして、その求めていた『答え』の先に待っていたのが…」

あんじゅ「昨日の夜からの、私と穂乃果さんとの間での出来事だった……とまあ、こんな感じかしらね。」


ツバサ「………」


あんじゅ「…貴女が初めて穂乃果さんと出会った、あの夕暮れの時。勿論、よく覚えているでしょう?」

あんじゅ「あの日のあの時、貴女は一目であのコに気付いたわ。学校外の付近には、沢山の人達が集まっていたにも関わらず。」

あんじゅ「何故そんな状況の中から、貴女はあのコを見つけ出せたのかしら?それも離れた学校の中から、いとも簡単に。」


ツバサ「………」


あんじゅ「確かにあのコには『音ノ木坂の制服を着ている』という、一つの『記号』的なものはあったわね。」

541 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 11:53:15 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「だけど貴女にとって、それは特に意味を持たないものだった。そんな『記号』なんて、元より貴女は見てなかったもの。」

あんじゅ「だってあの時のツバサは、もっと別のものを見ていたから。もっと別の『何か』だけを、最初からずっと見ていたのだから。」


ツバサ「……!」


あんじゅ「まだ表面的には、ほとんど出てきていなくても。それ故に、他の人達が全く気付けていなくても。」

あんじゅ「あのコから微かに見え隠れしていたその『何か』を、映像での出会いの時から感じ取っていた貴女だからこそ。」

あんじゅ「『それ』の持ち主である穂乃果さんを、貴女はすぐに見付ける事が出来た……そうでしょう?」


ツバサ「………」


あんじゅ「そうね…ツバサ。貴女だからこそ、すぐに『気付いた』のでしょうね…きっと。」

あんじゅ「穂乃果さんの周りにいる、沢山の人達も。そして穂乃果さん自身でさえも、自分で気付いていなかった…」


あんじゅ「その『輝き』に。」


ツバサ「…っ!」

542 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 12:10:20 ID:aVLH8z2I
ツバサ(………)

ツバサ(……『輝き』…か。)

ツバサ(…悪くない比喩ね……確かに…)


ツバサ(……でも。)


あんじゅ「だから、ツバサは――」


ツバサ「待って。」


あんじゅ「……分かったわ。」


ツバサ「…本当に感服するわね。貴女の察しの良さと…その鋭さには。」

あんじゅ「あら。それは褒め言葉として、素直に受け取っても良いのかしら?」


ツバサ「そう思ってくれて構わないわ。よく見てるのね…人も周りも。そして、私の事も。」

あんじゅ「フフ…だって、これでも貴女の『相棒』なんですもの☆」

543 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 13:05:29 ID:aVLH8z2I
ツバサ(『相棒(パートナー)』…こんなにも自分の事を、いつも側で見てくれている人って…とても貴重な存在なのでしょうね。)


ツバサ「……ただ…あんじゅ。貴女に、後一つだけ…お願いがあるの。」


あんじゅ「…ええ。聞かせてくれる?」


ツバサ「……私と高坂さんとの話は…今は、まだ……これ以上は…しないで欲しいの。」


あんじゅ「………」

ツバサ「………」


あんじゅ「……そうね。私ったら、少し立ち入り過ぎたかも知れないわ。」


ツバサ「いいえ…これは、私の我儘だから。」


あんじゅ「ふぅ……とにかく。気を付けるわね、ツバサ。」

ツバサ「ありがとう…感謝するわ。」

544 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 13:27:58 ID:aVLH8z2I
ツバサ「それでね…あんじゅ。今は……」

あんじゅ「さっきの話の続きが聞きたい、でしょう?」


ツバサ「ええ…聞かせて欲しいわ。」


あんじゅ「んもうー。貴女にずっとそんな顔されてたら、私の方まで調子狂っちゃうじゃない。」ムー

あんじゅ「普段は何事にも優秀で、このUTX学院が誇るエリートなのに。こういう時だけは不器用なのよね、ツバサって。」


ツバサ「…どうなのかしらね。」


あんじゅ「…でもね、ツバサ。さっきも少し、同じ様な事を言ったけれど。」

あんじゅ「貴女のそんな一面だって、私的にはー…結構気に入ってるのよ?」パチッ☆


ツバサ「…フフ。そう言って貰えると、私としては有り難いわね。」

あんじゅ「あら☆ちょっとは調子、出て来たのかしら?」フフッ

545 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 15:39:30 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「さて…それじゃあ、さっきの話に戻るわね?」

ツバサ「そうね…お願いするわ。」


あんじゅ「…私ね。あのコにはもっと、自分に自信を持てる様になって欲しいって…そう思ったの。」


あんじゅ「『一人の女の子』としての魅力だって、本当は沢山持ってるって事に…」

あんじゅ「こんなにも貴女は、凄く綺麗で素敵な女の子だって…絶対に気付かせてあげたかった。」


あんじゅ「最も…私はツバサの様に、最初から『気付いていた』訳じゃなかったわ。」

あんじゅ「それにあのコと二人で過ごした時間だって、たった半日程度の僅かなものだった。」


あんじゅ「でも…それでもね。私、ハッキリと分かったの。あのコ…穂乃果さんは……」

あんじゅ「他の誰よりもキラキラした、本当に素晴らしい女の子の魅力を…そんな美しい『輝き』を。」


あんじゅ「『彼女』は……絶対に持っているんだって。」


ツバサ「……あんじゅ…」

546 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 16:08:04 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「今日…あのコが学校中で大騒ぎになる程の評判だったと知って、とても嬉しく思っているわ。」

あんじゅ「恐らくはあのコも、その影響での戸惑いはありつつも。きっと少しは、元気や自信を得られたでしょうから。」


ツバサ(…そういう事、だったのね。)

ツバサ(それであんじゅは…高坂さんの為に……)


あんじゅ「でもね…まだなの。まだまだ、なのよ。 」

ツバサ「……?」


あんじゅ「だって…あのコの持っている本当の『魅力』は、学校の中で収まる程度のものじゃないわ。」

あんじゅ「そう。まだまだ、これからなのよ…あのコにとっての『真の始まり』は。」


あんじゅ「だから…だから、私は……」


ツバサ(…あんじゅ…?貴女、一体……)

547 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 16:20:55 ID:aVLH8z2I
あんじゅ「…ねえ、ツバサ。」


ツバサ「…ええ。何かしら?」


あんじゅ「明日、楽しみにしていてね☆」


ツバサ「明日…?それって、どういう――」


ガチャッ


ツバサ「あ……英玲奈…?」


英玲奈「………」 


あんじゅ「あら、英玲奈じゃない。今日も一日、ご苦労様〜♪」フリフリ


英玲奈「…やはりな。」ハア…


英玲奈「ツバサ。ミイラ取りのお前が、ミイラになってどうする?」

548 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 16:37:01 ID:aVLH8z2I
ツバサ「…本当にそうね。ごめんなさい、英玲奈。」


英玲奈「全く、お前らしくもない。それと…あんじゅ。」ギロッ


あんじゅ「あ、あら〜。もう、英玲奈ったら〜…」

あんじゅ「スクールアイドルをやってるキュートな女の子が、そんな怖ーい顔してたら〜…ダメよぉ?」タジタジ


英玲奈「今日のレッスンメニュー、お前には50%割増し券をプレゼントだ。」

あんじゅ「そ…それは、ちょっと〜…ご遠慮願いたいな〜、なんて…オ、オホホホ。」ソソクサ


英玲奈「そうか?何なら特別サービスで、更に20%割増し券を進呈してやっても良いのだが。」


あんじゅ「…っ!?あっ…あぁ〜…その〜……あ、あのねっ?えっ、ええっと〜…」アセアセ


あんじゅ「ほ、ほらっ?そろそろ、レッスンルームに移動しないとぉ〜…私、先に行ってるわねぇ〜?」ピュー


タッタッタ…!

549 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 16:50:08 ID:aVLH8z2I
英玲奈「…ハァ……あんじゅにも、困ったものだな。」


英玲奈「ああ見えても、普段は練習も真面目な方だし。時間にルーズだという訳でも無いのだが。」

英玲奈「根が気紛れなのか、時々あの様な感じになってしまう。」


ツバサ「そうね。だけど、今回に関しては…どうやら今までとは、話が大きく違いそうよ。」


英玲奈「…やはり『高坂穂乃果』なのか?」


ツバサ「ええ、それは間違い無いわ。私の目から見ても、あれはかなり…熱をあげているわね。」

英玲奈「…これまでのあんじゅを考えると、どうも信じ難い話ではあるのだがな。」


ツバサ「でも、それだけじゃないのよ。ついさっきも『明日を楽しみにしていて』…なんて言っていたわ。」

ツバサ「その言葉が『何に対しての事なのか』までは、あんじゅは口にしてはいなかったけれど…」

ツバサ「それでも『高坂さんに深く関係がある話』という事だけは、ほぼ確実だと考えて良いでしょうね。」


英玲奈「そうか……まさかお前だけでなく、あのあんじゅまでとはな。」

550 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 17:04:00 ID:aVLH8z2I
ツバサ「あら、英玲奈。その点については、私とあんじゅを一緒にしないでくれるかしら?」

ツバサ「私は節度をキチンと守った範囲内で、常にその場での状況等も把握しつつ。何よりも高坂さんに迷惑な事は決して…」ウンヌンカンヌン


英玲奈「ふぅ…分かった、分かった。」


英玲奈「時間が惜しい、私達も早く移動するぞ。」

ツバサ「そうね…急ぎましょう。」


英玲奈「ちなみにツバサ。お前にも30%割増し券を進呈だ。」

ツバサ「………」


ツバサ「主犯のあんじゅよりは、軽めのサービスにしておいたぞ。有り難く受け取れ。」


ツバサ「…せめて20%で、お願い出来ないかしら?」


英玲奈「その問いに対しての返答は必要か?どうしてもと言うのなら、別に答えてやっても良いが。」

英玲奈「最もその場合には、更なるプレゼントも一緒に進呈となるだろうがな。」

551 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 17:30:10 ID:aVLH8z2I
ツバサ「…愚問だったわね。」 


英玲奈「さあ、急ぐぞ。」

ツバサ「ええ…そうね。」


バタン


タッタッタ…!


英玲奈(…それにしてもだ。あの『μ's』の中心人物である、彼女…高坂穂乃果に。)

英玲奈(まさかツバサだけでなく、あんじゅまでもが入れ込んでしまう事になるとはな。)


英玲奈(二人のプライベートに関してまでは、私が口を挟む権利も…元よりそのつもりも無いのだが。)

英玲奈(今日の様なケースを何度も繰り返されるのは、流石に勘弁して貰いたいものだな。)


英玲奈(いざという時の為の対策案については、私の方で一応考えておく事にするが…)

英玲奈(まあ、それでもあの二人なら…流石にそこまで深刻な事態までは行かないだろう。)

552 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 17:43:00 ID:aVLH8z2I
英玲奈(とにかく、二人の高坂との件に関しては…そうだな。)

英玲奈(もう暫くの間は、様子見に留める事にしておくとしようか。)


英玲奈(そう言えば…明日あんじゅが何か動きそうだと、先程ツバサが言っていたが…)

英玲奈(それが本当だとした場合、あんじゅの奴が何をしでかすつもりなのか…少々気になるな。)


英玲奈(さて…どうしたものか。明日は私も、あんじゅの動きを見る事に念を置くべきだろうか…?)

英玲奈(ツバサがそう考えていたのであれば、高坂が関わってくる可能性が高いのは間違い無さそうだが…)


英玲奈(ただ、それならば。私達『A-RISE』への、今後の影響等も見極めておく為にも。)

英玲奈(あんじゅだけでなく、高坂穂乃果の方も。そして、この二人によって起こり得る『何か』を。)

英玲奈(やはり私としても、出来る限りは追っておきたいものだがな。)






553 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/09(日) 17:55:33 ID:aVLH8z2I
長い間ご無沙汰しておりました。今回、本当に久しぶりとなる投稿をさせて頂きました。

リアルでの忙しさに流されたまま、気が付けば前回の更新から二か月以上も経ってしまいましたが、
今回の再開をきっかけとして、また可能な限り定期的に投稿を続けていければと思っています。
そして支援コメをくださった方に、今一度この場でお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

それでは改めまして、今後ともどうか宜しくお願い致します。

554 名無しさん@転載は禁止 :2020/08/15(土) 01:14:49 ID:6pAhmhuw
支援

555 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/19(水) 07:19:38 ID:yhLAY2/E
支援コメントを下さった方、本当にありがとうございます。
近々時間が何とか取れそうですので、数日中にまた更新させて頂く予定です。
その際には宜しければ、引き続きお付き合い頂ければとても幸いです。

556 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/23(日) 10:17:19 ID:KSoqJWPo
SCENE 16.【通学路・帰宅ルート途中】


海未「……ふう…」


海未(少なくとも…己自身の体力面に関しては、人並み以上との自信を持っている私ですが…)

海未(そんな私であっても、流石に今日ばかりは…結構な規模での疲労感が、この全身を支配している様ですね。)

海未(しかし…それもその筈です。私の今の状態は、成るべくして成った結果…という事なのでしょうから。)


海未(今日の穂乃果による学校での出来事だけでも、心身共にかなりの消耗度であったのに加えて…)

海未(その穂乃果と二人での、先程までの帰宅の際にて…私は更なる労力を、大幅に費やす状況となりました。)


海未(私が穂乃果を家に送り届けるまでの間。ずっと途切れる事も無く、穂乃果に向けられていた…あの数多くの視線達。)

海未(老若男女を問わず、街を往くあらゆる人達が穂乃果を見ていました。その誰もが熱を帯びた様な感情を、それぞれの瞳に宿しながら。)

海未(その光景は、ある意味では異質とも思える程でしたが…何にせよ街を歩く穂乃果は、瞬く間も無く人々の注目の的でした。)


海未(それを目の当たりにした私は、改めて強く実感していました。にこや希の話は、決して誇張されたものでは無かった…という事を。)

557 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/23(日) 11:06:49 ID:KSoqJWPo
海未(そして…気が付けば私達の周辺は、隙あらば穂乃果に迫ろうとする『気配』で溢れていて…)

海未(特に危険を強く感じたのは…やはり私の予想していた通りに。見るからに近寄りがたい風貌をした類の…若い男性達でした。)

海未(明らかに邪な目で穂乃果を見ていた彼らが、あの時に一体どんな表情をしていたか……正直、思い出したくもありません。)


海未(しかしながら、実に困った事に。その自分の置かれていた状況を、当の本人は今一つ分かっていなかった様で…)

海未(無論、それ位の事は私の想定内でもあり。だからこそ穂乃果と下校すると共に、私の方で護衛役を務める事にしたのですが…)


海未「ハア……全く。学校の中だけでも、あれ程の騒ぎにまでなったというのに。」

海未「こういう事には、筋金入りの鈍さですからね…穂乃果という人は。」


海未(にこに『もっと自覚を持ちなさい』と言われて、穂乃果もその言葉の重さを受け止めてはいた様子でしたが…)

海未(ただ、だからと言って…まだ時間も経っていないその日の内から、急に理解出来る様になる…という訳でも無いのでしょうし。)


海未(とにかく…常に周囲への警戒を怠らず、同時に穂乃果の側からは決して離れずに。)

海未(少しでも穂乃果に近付く気配を見せた者には、私の出し得る最大級の『殺気』を即座に放って。)


海未(私が穂乃果を送り届けるまでの間、終始それらを繰り返し続けた結果として…少なくとも今日に関しては、特に大きな問題も無く。)

558 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/23(日) 13:56:06 ID:KSoqJWPo
海未(穂乃果が自分の家の側に到着するまで、何とか無事に護り抜く事が出来ましたが……)


海未(ふぅ……私としても、事前にある程度の予測はしていた状況だったとはいえ。)

海未(実際に自分の目の前で起きた『事の重さ』は、当然ながら予測等の比ではなく。)

海未(故に…もしも私が側に居なくて、穂乃果一人だけでの下校だったのならば……一体どうなっていたのでしょうか。)


海未「……そう考えてみただけでも…本当に恐ろしくなりますね。」


海未(そして…この件には重大な問題点が、まだ残っています。)


海未(私としては今後も可能な限り、先程の様に自身で穂乃果を護りたいと…そう思っているのですが。)

海未(しかしながら…やはり現実問題として。必ずどこかでその限界が生じてしまうのは、どうしても避ける事は出来なくなります。)


海未(勿論、私の事情がどうであろうとも。穂乃果一人だけでの下校等は、これからも絶対にあってはいけません。)

海未(それが余りにも危険過ぎる行為なのは、既に火を見るよりも明らかなのですから。)


海未(穂乃果の他人を疑わない素直さや純粋さは、確かに人としての美徳でもありますが…)

559 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/27(木) 03:08:26 ID:csr9wNI2
海未(悲しくも世の中には、そこに付け入る良からぬ輩が多いという事も…一つの真実でもあるのですから。)


海未(そして、何よりも。女性としての魅力が強烈なまでに解放された、今の穂乃果が一人で街を歩く等というのは。)

海未(正に『凶暴で飢えた狼の群れの中に、か弱い羊を放り込む』に等しい行為でもあり。)

海未(文字通り『飛んで火に入る夏の虫』となってしまう、極めて愚かな選択であると言わざるを得ません。)


海未(よって今の穂乃果が『一人で下校』等というのは、論外中の論外であって。)

海未(必ず、そして常に『誰かと一緒の下校』でなければいけないのです。)


海未(ただ…そうなりますと。何らかの事情によって、私が穂乃果と一緒に帰る事が出来ない場合に。)

海未(その私の代わりに穂乃果を、家まで安全に送り届ける護衛役となる存在。)

海未(今の穂乃果…そして、私にとっても。この非常に重要な役目を引き受けてくれる人が、早急に必要となるのですが……)


海未(正直この護衛役については、私でも一人ではかなり大変だと感じています。)

海未(ですからこの役目を、もしことりにお願いしたとしても。今の穂乃果を護るには、流石に一人だけでは難しいかも知れません。)

560 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/27(木) 06:03:31 ID:csr9wNI2
海未(従来通りならばことり一人でも、充分にこなせていた役であった筈でしたが…)

海未(今となっては、穂乃果への『危険』となり得る存在達。その規模自体が、これまでとは全く違うのです。)


海未(それに…今日の学校でのことりの様子も、少し気掛かりですし。)

海未(恐らく今のことりには、この護衛役を頼む事で…色々と無理をさせてしまうかも知れません。)

海未(ですから、その点を考慮してみても…少なくとも現状に於いては、やめておいた方が良さそうです。)


海未「……ふう。やはりこの件、私が考えていた以上に…決して簡単な問題ではない様ですね。」


海未(…今、必要となるのは。私が不在の際に帰宅する穂乃果に対して、何かしらの危険が迫りそうな時。)

海未(その迫り来るであろう数々の危険から、必ず穂乃果を守ってくれる存在となる人。)


海未(ですが、その為には…『あらゆる状況に応じて様々な対処が出来るだけの判断力や行動力』等が、大いに求められる事になります。)

海未(何故なら、この絶対的条件を満たしている人物でなければ。この『護衛』という役割を務める事は、決して出来ないでしょうから。)


海未(しかし…そう考えてはみたものの。この大事な役目に必要とされる条件に全て適う人が、私達の知人の中から見つかるでしょうか…?)

561 ◆bK3.D2B8eM :2020/08/27(木) 07:16:51 ID:csr9wNI2
海未(そうなのです…この護衛役には『私達の知人である』という点も、とても重要となります。)

海未(まず第一に、私達と同じ音ノ木坂の生徒であり。時間にある程度の都合がつく様に、出来れば部活には無所属であって。)

海未(そして『一緒に帰宅する』という行動を取る以上、『穂乃果のよく知る人物』である事。これこそが最も望ましいのです。)


海未(しかも、それだけではありません。更に後一つ、非常に重要となる条件…それは『一人では人数が足りない』という点です。)

海未(例えば私の様に、護身術等に人並みの心得でもない限り。女生徒一人だけでは、やはりこの役目は困難となる可能性が高くなります。)

海未(ですから、護衛役となるのは一人だけではなく…最低でも二人……いえ、三人は居て欲しいところです。)


海未(そして、その人達同士でもお互いに知り合い以上であって。それぞれ信頼関係が築かれている間柄でもあり。)

海未(その強い繋がりから、チームワークにも優れているのならば。この護衛役としても、実に理想的であると言えるのですが……)


海未「…最もそんな人達が都合良く、私達のすぐ側に居てくれるのかは…また別の話なのですよね。」ハア…


海未(さて……一体どうしたものでしょう。)

海未(まずは『μ's』のメンバーに、この件を相談をしてみるべき…なのでしょうか?)

562 名無しさん@転載は禁止 :2020/11/01(日) 21:56:01 ID:iXRDecwE
支援

563 名無しさん@転載は禁止 :2020/11/10(火) 00:43:12 ID:0d4XkzDo
〜人類の歴史は2032年で終わり〜

木村秋則
「長さが5キロメートル以上あるUFOの内部で宇宙人(人類と同じ姿をしてるが人類より綺麗で朗らかでギリシャ彫刻のような顔をしてる)から地球カレンダーを見せられた。
それにこれから地球で起こることが書かれていた。
それを見ていくと枚数が少なかったのでなんでここで終わるのと聞いたら『そこで人類の歴史は終わり』と言われた」

それは口外してはいけないことになっていたが去年酒に酔った木村秋則はその年をポロッと言ってしまった。
それが2031年か2032年。

木村秋則によると・・・
・宇宙人は物を小さくする爆弾を持ってる。
・小型のUFOの側面の壁の厚さはビニール袋より薄い。これを手で触ると透明になり外が見えた。これのサンプルを手で折ろうとしても折れず、足で踏んでもまったく変形しないほど硬かった。
・宇宙人は人類をすごく見下してる。
・宇宙人は240種類の元素を知ってる。人類は120〜130種類ほどしか知らない。
・宇宙人のUFOは人類が10億年かかる距離を一瞬で移動できる。
・宇宙人は空中を浮遊できる。
・宇宙人は手を使わずに家の窓や扉を開けることができる。
・宇宙人との会話はテレパシー。考えたことがすぐに宇宙人に伝わり答えが返ってくる(頭の後ろから聞こえてくる)。

木村秋則(世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功した日本の農家)

グレイやビッグフットは宇宙人が作った生体ロボット。

木村秋則「人類は何とかしないと駄目だよ。もう残された時間が無いのだから・・・」

↑キリストが亡くなった31年か32年から2000年間でダメだったら滅ぼすと決めてたみたい。

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〜松原照子の世見(予言)〜

「近いうちにUFOが来るよ」(2020年8月に世見)

「今から20年以内(2032年まで)に富士山の噴火も含めた大災害が起きる」(2012年2月に世見)

「近未来に小惑星が地球に衝突する日が必ず来る気がしています。もし小惑星が地球に衝突したら日本は消滅します」(2019年2月に世見)

「東海、東南海、九州よりの地震がくる」

「首都直下地震がくる」

「南極のオゾンホールは拡大を続けています。日本でも強い紫外線が原因となる病気がこれから深刻化する。
皮膚癌が増加。白内障は高齢者だけの病気ではないので若い世代も気をつけるべき。
免疫力が低下しヘルペスや感染症も増えていく。
これからの30年にもっとも気をつけるのは紫外線です」(2019年2月に世見)

「トランプ大統領は再選しない」(2019年2月に世見)

564 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/11(水) 14:20:16 ID:OGxZmgP2
またしても大変ご無沙汰しておりました。
そして支援コメを下さった方、どうもありがとうございます。
なかなか自分の思う様に時間の方が取れず、更新期間が数か月単位で空いてしまっている現状でありながら、
それでも支援して頂けている事に凄く励まされました。本当に感謝しております。

565 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/11(水) 14:42:45 ID:OGxZmgP2
海未(ですが、もしこの件を皆にお願いするにしても…希は神社でのお手伝い、真姫は病院での用事、にこは家の事等で。)

海未(普段の練習が終わった後には、それぞれの予定や事情で忙しい事も多いですから…それを考えると、色々と難しいかも知れません。)


海未(…ならば、仮に交代制を設けてみるとして。その日毎に都合のつく人達が、穂乃果と一緒に下校する…という形にするのであれば…)

海未(ただ…これも当面は毎日必要となる訳ですし。必ず誰かには、何かしらの負担を掛けてしまうのは…確実に避けられない事でしょう。)


海未(それでも、私が皆に事情を話したのであれば。全員が穂乃果の為に協力してくれる事は、まず間違いないとは思います。)

海未(しかし、だからと言って…まだ別の手段の可能性を残したまま、安直に皆の好意に甘えてしまっても良いものか…とも考えてしまいます。)


海未(そう…実は先程から今に至るまでの間に、私がずっと気になっている『別の手段』とは…それは『μ's』のメンバーよりも。)

海未(もっとこの役目に相応しい人達が、実はまだ他にいるのではと……そんな気がしてならないのです。)


海未(何故に今の私が、特に根拠も無くその様に思っているのか…正直その理由までは、自分自身でも分かってはいませんが。)

海未(にも関わらず、不思議とそう感じてしまっている。そんな私が、今の自分の中にいる事も…どうやら確かな様であって。)

海未(もしかしたら…これが所謂『勘』なのでしょうか。) 


海未「…フフ。本来ならそういった類のものは、私ではなく穂乃果の十八番なのでしょうけど。」

566 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/11(水) 15:02:12 ID:OGxZmgP2
海未(さて…それにしても。本当に…どうするべきなのでしょう。)


海未(…いいえ。その答えなら、もう既に出ています。)


海未(ええ…そうですよね。今すぐにでも、探すしかありません。)

海未(例えそれが、とても難しい事であると分かっていても。これらの条件に適うであろう『誰か』を。)


海未(しかもです。その『誰か』を少なくとも二人以上は、今日中にでも見つけなくてはいけないなんて。)

海未(更に加えるなら、仮にその人達を見つけられたとしても。この件の承諾を得られなければ、それこそ全く意味が無いのです。)


海未「ふぅ……我ながら、無茶な話ですよね…本当に。」


海未(と、また今も……どうも今日の私は、無意識での溜息が多い様です…気を付けるとしましょう。)


海未(とにかく…もし穂乃果が、今の私の立場であるなら。これ位の事では、決して諦めたりはしないのでしょうね。)

海未(穂乃果のそういった姿勢には、これまでにも振り回される事が多かったのですが。)

海未(しかし、穂乃果は…それ以上に。本当にかけがえのない沢山のものを、私やことりに…いつも与え続けてくれました。)

567 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 12:05:58 ID:rXVFQMAw
海未(ですから、今は私も。穂乃果のその前向きな姿を、素直に見習ってみたいと…そう思っているのです。)


海未(クス…そうですね。今となっては、自分自身でも自覚している程に。)

海未(私も穂乃果からの影響を、こうして強く受けてしまっています。)


海未(さて……これより私が取るべき行動は、穂乃果の護衛役に適任となる人を早急に見つけ出す事。)

海未(ですが、その行動に移る前に。確認の意味合いも含めて、今一度重要となる点を考慮しておきましょう。)


海未(まず第一に。私が今から探す対象となるのは、これまでに挙げていた条件を全て満たしている人物であり。)

海未(そして次に。護衛の安全性をより高いものとする為にも、必要とする人数は最低でも二人…可能であるなら三人。)

海未(更に。もし無事に見つけられたとしても、その人達からの承諾を即時に頂かなくてはならない……)


海未(…やはり、改めて考えてみても。この一つ一つの全てが、相当な難問となるであろう事は…まず間違いないでしょうね。)

海未(しかし、だからこそ…そうであればある程に。私が先程から気になっていた、この役目に相応しいであろう『誰か』が。)

海未(本当にその様な人達が、穂乃果や私達の周りにいてくれたのなら…一体、どれ程に――)


???「おーい、海未ちゃーん!」

568 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 12:16:26 ID:rXVFQMAw
海未「えっ…?」クルッ


ヒデコ「おー、ホントに海未ちゃんだ!」

ミカ「ほらほら、やっぱりそうだったでしょ?」ドヤッ


ヒデコ「うむ、実に大儀であった。褒めて進ぜようー。」

ミカ「ハハ―、ありがたき幸せでございまするー。」


ヒデコ「ところで、ミカよ。この間の山吹色の菓子だが、中々の美味であったぞ?」ニヤリ

ミカ「それはそれは。ヒデコ様のお気に召して頂けたようで、何よりでございますなぁ。」ニヤリ


ヒデコ「うむうむ。はっはっはっはー。」

ミカ「ほっほっほっほー。」


海未「………」ポカーン


フミコ「はいはい。ほら二人とも、三文芝居はそこまでにね?海未ちゃんが置いてけぼりになってるから。」

569 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 12:56:58 ID:rXVFQMAw
ヒデコ「おおっと!これは大変失礼しましたー<(_ _)>」

ミカ「私もつい、ノリノリになっちゃってた。ゴメンなさーい><」


フミコ「やれやれ。それと、ゴメンね?急に呼び止めちゃって。」


海未「い、いえ…どちらも別に、謝って頂く程の事では…どうか気にしないで下さい。」


ヒデコ「うん、ありがとう。そう言って貰えてホッとしたよー。」

ミカ「あはは、私もー。ところで海未ちゃんも、これから帰るトコだったの?」


海未「え?あ…その。私の方は……」


ミカ「ん?そう言えば海未ちゃん、今日は穂乃果達と一緒じゃないんだね?」

海未「あ、いえ…穂乃果とは、先程まで一緒でしたが…恐らく穂乃果の方は、もう帰宅を終えている筈です。」


ヒデコ「ああ、なる程。じゃあ海未ちゃんは、穂乃果を家まで送って行ってあげてたのかな?」

海未「ええ…そういう事になります。私の個人的判断ではありましたが、その方が良いと思いましたので…」

570 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 13:15:00 ID:rXVFQMAw
ヒデコ「そっか、ご苦労様。まあ今日の穂乃果の騒動っぷりじゃあ、それも仕方ないんだろうけどね。」

ミカ「うんうん。すっごい人気だったからね、今日のイメチェンした穂乃果。きっと帰り道でも、目立ってて大変だったんでしょ?」


海未「…はい。私が事前に予想していた、それ以上の状況でした。」


フミコ「……ジー―……」


海未「…あ、あの……どうか、されましたか…?」


フミコ「ジーー……何だか、元気ないね?」


海未「え…?」ドキッ…


フミコ「それに、ただ疲れてるだけ…って感じじゃないみたい。」

海未「そ、そう…でしょうか?」


ヒデコ「ふむふむ、やっぱりフミコもそう思ってたんだ。実を言うと、私もなんだよね。」

571 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 13:24:08 ID:rXVFQMAw
ミカ「うん、私もちょっと気になってたよ。今日の海未ちゃんって、何だか難しそうな顔してるから。」


海未(…今の私は、そこまで分かりやすく…ハッキリと顔に出ていたのでしょうか…?)

海未(私自身としては、不必要に己の感情を表立って出さない様『常日頃から冷静であれ』と…そう心掛けているつもりなのですが…)


海未(ふぅ……どうやら私は、自分で思っている以上に…まだまだ修行が足りない、という事なのでしょうね。)


ヒデコ「さてと。海未ちゃん、あのね?」


海未「あ……は、はい。」


フミコ「もしも海未ちゃんが、何か悩みとかあるならなんだけど。」


ミカ「私達で良かったら、幾らでも相談に乗っちゃうよ!」


海未「……!」


フミコ「ま、そういうコトだね。」パチッ☆

572 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 13:46:32 ID:rXVFQMAw
海未(…不思議なものです。私が悩んでいた帰り道の途中に、ヒデコさん達と偶然出会って…)

海未(それに…私個人とは交流が少なかったにも関わらず、こうして温かいお気遣いを頂けるなんて…)

海未(本当に世の中とは…何時如何なる時に、何が起こり得るのか分からないもの…なのですね。)


ヒデコ「それで、どうなのかな?海未ちゃんが今、ホントに困ってる事とかあるなら。」

フミコ「遠慮なんてしないで、私達に話してみて欲しいなって。」


海未「…あ、あの……」


ミカ「ん?なになに?」


海未「…私としては、その……皆さんのお気持ちは、大変嬉しく感じています。」

海未「ただ…やはりと言いますか……流石に色々と、皆さんのご迷惑になってしまうのでは……」


ヒデコ「なーに言ってんの?そんな訳ないじゃない!」

ミカ「そうそう!穂乃果の大事な友達は、私達にとっても大事な友達なんだから。」

573 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 13:59:25 ID:rXVFQMAw
海未「…ヒデコさん…ミカさん……」


フミコ「だからね、海未ちゃん。私達3人で、今の海未ちゃんの力になれる事って…何かないかな?」


海未「…フミコさん……ありがとうございます。皆さんの、とても温かいお気遣い…心より感謝します。」ペコリ


ミカ「いやいや、そんなに畏まらなくても大丈夫だよー。」


ヒデコ「まあ『μ's』のみんなと比べちゃうと、私達じゃ何かと物足りないかもだけど。そこは一つ、我慢して貰うしかないよねー。」タハハ


ミカ「あいたたたー><そこを言われちゃうとキッツイなあー。」

フミコ「あはは。でも、こればっかりは本当の事だからね。」


海未「そ、そんな…!そんな事は、絶対にありません…!!」キッ


ヒデコ「うわっと!?」

574 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/26(木) 14:54:20 ID:rXVFQMAw
海未「…まだ私達が三人の時から、今日に到るまでの『μ's』が…皆さんからの力と優しさに、どんなに助けられてきた事でしょう。」

海未「もしも貴女方が、私達の側に何時も居てくれなかったのなら…私達『μ's』は、一体どうなってしまっていた事でしょうか。」


海未「ですから…穂乃果達だけでなく、私だって…!」

海未「本当に皆さんには、数え切れない位の感謝でいっぱいで…!」


海未「そして、そんな皆さんの事を…!私達はいつだって、心から頼りにして――」 


海未「――っ!!」ハッ


ミカ「……ん…?あれれ…?」


フミコ「何だか海未ちゃん、私達に嬉しい事を言ってくれたと思ったら…」

ヒデコ「…急に固まっちゃったね。」


海未(………そう……そうです。)

575 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/30(月) 12:14:57 ID:nbh1jiAk
海未(僅か数分前の私が、ヒデコさん達と出会う直前まで…その瞬間まで、ずっと気にしていた事ではありませんか。)

海未(それなのに、私は…本当に情けない事に。今の今まで…全く気付けていませんでした。)


海未(きっと私の中に、初めから『在ってくれた』筈の…この大切な『答え』に。)

海未(どんな時でも、私達の側に居てくれて…そして今も、私達を支え続けてくれている…とても大切な人達の存在に…!)


ヒデコ「おーい、海未ちゃーん…?何かよく分からないけど、大丈夫かなー…?」フリフリ


クワッ!!


海未「皆さんっ!!」ギロッ


ヒフミ「「「ひっ!?」」」ビクッ


海未「どうか…どうか…!これから私の話を…聞いて頂けますか…!?」ジィィーー…


ヒフミ「「「……は…はいっ…!」」」タジタジ

576 ◆bK3.D2B8eM :2020/11/30(月) 12:19:10 ID:nbh1jiAk
海未「ありがとうございます…!それで、その話というのは……実は。」ジィーー…


ミカ「……じ、実は…?」

フミコ「な、何…かな…?」


海未「ヒデコさん…フミコさん、ミカさん。」

海未「私から皆さんに、どうしても…ご相談したい事があるのです。」


ヒデコ「…え、ええっとー……私達に…相談したい、事…?」


海未「はい。それは……」


海未「今後の…明日からの穂乃果の事について、なのですが――」







577 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 04:42:03 ID:RgwXq3gg
SCENE 17.【高坂宅・裏側出入口 近辺】


穂乃果(ふぅ〜……疲れたぁ。)


穂乃果(今日は朝から、色んな事が立て続けにあったし…ビックリしちゃう様な事も多くて、本当に大変だったけど…)

穂乃果(でも…学校のみんなが、あんじゅさんにメイクして貰った私の事を…いっぱい褒めてくれて…///)

穂乃果(それに『μ's』のみんなが、今の私を優しく受け入れてくれて…すごく嬉しかったなぁ…えへへ///)


穂乃果(あ…そういえば。さっきまでの帰り道の途中で、海未ちゃんが…何度もキョロキョロしながら、私達の周りを見てたっけ。)

穂乃果(時々私が何か話しかけても、返事は『シッ!』ばかりで…それでも私の側からは、絶対に離れようとしなかったし。)


穂乃果(私達って普段なら、途中で別々になってから帰ってるけど…それなのに今日は、私の家の近くまで一緒に来てくれて。)

穂乃果(そして別れ際の時には、まだ少し不安そうな顔をして帰って行った…そんな今日の海未ちゃん。)


穂乃果(私には、よく分からなかったけど…きっと海未ちゃんとしては、私の事を心配してくれてたのかな…?)

穂乃果(うーん……よし。また今度海未ちゃんと、ゆっくり話せそうな時にでも聞いてみよっと。)

穂乃果(本当にそうなら『心配してくれてありがとう』って、ちゃんと海未ちゃんに伝えたいもんね。)

578 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 05:03:58 ID:RgwXq3gg
穂乃果(あ、そうそう…!明日はあんじゅさんと一緒に、ショッピングに行く約束をしたんだよね。)

穂乃果(今から楽しみなんだけど、実はすこーし不安もあったりして…貰ったばかりの私のお小遣いでも、予算って足りるのかなあって。)

穂乃果(でも、まあ…きっと何とかなるよね?いざとなったら、お財布に優しい『ウィンドウショッピング』でもいいんだし。)


穂乃果(…明日、あんじゅさんに会えるんだ。一緒にいた時間が、ちょっと空いただけなのに…何だか不思議。)

穂乃果(またすぐに会える筈なのに、何だかそれが懐かしく感じるなんて……早く会って、色んな事…お話したいな。)

穂乃果(お礼を言いたい事、いっぱいあるし。それに、聞いて欲しい事だって…いっぱいあるから。)


穂乃果(…ことりちゃん、今日は様子がヘンだったけど…本当に大丈夫なのかな…?)

穂乃果(何だか、ずっと元気がなさそうだったし…先に帰って行った時も、かなり無理してた感じだったけど…)

穂乃果(ことりちゃんって、すごく優しいから…自分が辛いのに、誰かのために我慢しちゃう事も…結構あるんだよね。)


穂乃果(だから…もし今のことりちゃんが、何かに悩んでるのなら。私じゃ全然、頼りないかも知れないけど…それでも。)

穂乃果(やっぱり私は、ことりちゃんの力になりたい。悩んでることりちゃんのために、私が出来る精一杯の事を…したいな。)


穂乃果(ことりちゃんが、早く元気になってくれて。そして…いつもみたいに、優しく笑って欲しいから。)

579 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 05:21:19 ID:RgwXq3gg
SCENE 18.【高坂宅・一階 居間】


ガラガラ…


雪穂「…あ、お姉ちゃんだ。」


亜里沙「え?穂乃果さんが帰って来たの、雪穂?」

雪穂「うん。あの音はお姉ちゃんで、絶対間違いないよ。」


亜里沙「ハラショー…物音だけで分かるなんて、さっすが雪穂だね!」

雪穂「まあ、いつも聞いてる音だからさ。いい加減、耳で覚えちゃうんだよね。」


亜里沙「雪穂のだーい好きなお姉ちゃんの、帰って来る音だもんね?」ニコッ

雪穂「べ、別に…そんな事…ないし///」プイッ


亜里沙「それに穂乃果さんとは、昨日の朝ぶりの再会なんでしょ?」

580 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 06:29:19 ID:RgwXq3gg
雪穂「い、一日ちょっと会えなかったくらいで…全然、寂しくなんてないから…!///」


亜里沙「ねえ、雪穂。私は別に『寂しかった?』なんて、一度も雪穂に聞いてないよ?」フフッ

雪穂「……むむぅ…///」 


亜里沙「やっぱり穂乃果さんの事、とっても大好きなんだね♪」ニコニコ

雪穂「…も、もう…!//////」カアア


亜里沙「クスクス。私も今日は、穂乃果さんに会えるのが楽しみだったんだよ。」

雪穂「あ…そっか。最近だと亜里沙って、お姉ちゃんとはお喋りとか出来てないんだっけ。」


亜里沙「うん…だから雪穂が『今日だったら、ゆっくり会えるかも知れないよ』って教えてくれて、本当に楽しみだったの☆」


亜里沙(そう。今日は穂乃果さんと、久しぶりにお話が出来そうなんだから…ちゃんと伝えたいな。)

亜里沙(それに今日こそは、いっぱい穂乃果さんと一緒にいられるチャンスなんだもん。よーし…頑張らなきゃ!)

亜里沙(うん、穂乃果さんに伝えよう。もっと私と仲良くして欲しい、今の私の…この気持ちを。)

581 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 06:38:34 ID:RgwXq3gg
亜里沙(亜里沙は…雪穂と一緒に、穂乃果さんにギュッとして貰った時の…あの時の、とっても優しい気持ちを。)

亜里沙(とってもポカポカになる、あの日の温かさを。もっともっと穂乃果さんから…これからも、いっぱいいっぱい貰いたいから…!)


スタスタスタ…


亜里沙「…あ!そろそろ穂乃果さんが、こっちに来るんじゃないかな?」

雪穂「そ、そうだね…///」イソイソ 


雪穂(もう…亜里沙があんな事言うから、何だかヘンに意識しちゃうじゃん…!///)


穂乃果「ただいまー。」ガラッ


雪穂「あ…あの!お姉ちゃん、おか……え……」

亜里沙「こんにちは。お邪魔してます、穂乃果さ……」


穂乃果「あ、雪穂。ただいまー!」

582 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 06:52:28 ID:RgwXq3gg
雪穂「…………」


穂乃果「亜里沙ちゃん、いらっしゃい!やっぱり来てたんだね。」


亜里沙「…………」


穂乃果「玄関にそれっぽい靴があったから、きっと亜里沙ちゃんかな…って、二人とも…どうかしたの?」


カランカラン…


高坂母「ああ、穂乃果。もう帰ってた、のね…って………」


穂乃果「あ、お母さん。ただいまー…って……お母さんまで、どうしたの…?」


雪穂「…………」

亜里沙「…………」

高坂母「…………」

583 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/03(木) 07:11:20 ID:RgwXq3gg
穂乃果「…ええっとー……ねえ、みんなー?もしもーーし?」


雪穂「………あのぉー……」


穂乃果「え…?雪穂…??」



雪&母「「…どちら様でしょうか…??」」



穂乃果「ちょっ!?それってヒドくないっっ!??∑( ̄△ ̄;)」ガーン!







584 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/07(月) 13:24:46 ID:Du4OX.4o
穂乃果「もー!みんなホントにヒドいよー!」プンプン=3


雪穂「だからゴメンってば〜…!でも本当にさ、一瞬だけ分からなかったんだよ///」


穂乃果「むー…まあ亜里沙ちゃんは、まだ仕方ないにしてもだよ?実の家族までが、すぐに気付いてくれないなんて!」

穂乃果「これでも私、結構ショックだったんだからねっ?全くー!」プクー


雪穂「ま、まあまあ…だって余りにも、いつもと雰囲気が違ってたからさ///」

雪穂「つまりお姉ちゃんのイメチェンが、それくらい効果バッチリだったって事じゃん?///」ネ?


穂乃果「…そうかも知れないけど……ん?ねえ、雪穂。何か…顔が赤くない?」

雪穂「え…?///」


穂乃果「ひょっとして、風邪でも引いちゃってた…?」

雪穂「あ、ううん…!全然、そんな事ないよ…!///」


雪穂(実を言うと私さー、ずっとお姉ちゃんに見とれてたんだよねー☆…なんて言える訳ないじゃんっ!///)

585 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/07(月) 13:58:18 ID:Du4OX.4o
穂乃果「そうかなぁ…?ほら、ちょっと顔見せて?」スイッ

雪穂「ーーーっっ!!?//////」ドキーン 


雪穂(ちょっ!?//////そそそ、それはマズイでしょっ!?//////)

雪穂(今やそこら辺の美人が、泣いて逃げ出しそうな…!//////その顔!顔っ!顔ーっ!!//////)


穂乃果「うーん…見た感じだと、結構赤くなってるよね?どれどれー…?」ピトッ

雪穂「っっ!!!/////////」ボーン!


穂乃果「あ…やっぱり熱いかも。雪穂、ちょっと待ってて?今、風邪薬を取って…」

雪穂「だだだっ、大丈夫だからおおお姉ちゃんっ!!/////////」


穂乃果「え?で、でも…」


高坂母「雪穂ー。ちょっと厨房まで、お菓子を取りに来てくれるー?」

高坂母「お父さんがねー?次の新商品の試作品、みんなに味見して欲しいって言ってるからー。」

586 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/07(月) 14:22:40 ID:Du4OX.4o
雪穂「ああああーっ、えっとえっとえっとえっとっ!!/////////」


雪穂「お母さんが呼んでるから私厨房に行って来るねそれじゃーーっっ!!!/////////」ピュー


穂乃果「あ、雪穂…って、行っちゃった。うーん…本当に大丈夫なのかなぁ…?」


亜里沙「………//////」ポー…


穂乃果「…あ、いけない!あの…亜里沙ちゃん、ごめんね?さっきからずっと、ほったらかしにしちゃってて。」

亜里沙「………//////」 


穂乃果「もぉー、お母さんったらー。今は亜里沙ちゃんが来てくれてるんだから、何も雪穂じゃなくて私を呼べばいいのにー。」

亜里沙「………//////」


穂乃果「本当にごめんね、亜里沙ちゃん。雪穂が戻って来るまで、もう少し待ってて貰える……ん?」

亜里沙「………//////」

587 ◆bK3.D2B8eM :2020/12/07(月) 14:42:13 ID:Du4OX.4o
穂乃果「あれれ…?おーい、亜里沙ちゃーん?」ヒラヒラ


亜里沙「………//////」プツン


グワシッ!!


穂乃果「わっ!あ…亜里沙、ちゃん…?」

亜里沙「……穂乃果…さん…//////」


穂乃果「え、ええっと…どうしたのかな?突然、私の肩を掴んで……」

亜里沙「……お願いが、あります…//////」


穂乃果「お願い…?亜里沙ちゃんが、私に…?」

亜里沙「……はい…//////」


穂乃果「えっと…うん、いいよ。よく分からないけど、私で出来る事なら…」

亜里沙「……いいんですね…?//////」ジー


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