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不動産・土木・建設・土地建物等綜合スレ

342とはずがたり:2008/05/12(月) 18:07:02
>>340-342
無借金経営の日東道路

Company Information
日東道路(株)
代 表:田中 義孝
所在地:福岡市博多区比恵町1-18
設 立:1966年12月
資本金:5,000万円
年 商:(07/5)12億1,453万円

 土木・建築工事で地場中堅の飯田建設(株)(福岡市博多区東比恵町3-16-14、代表:吉原浩、年商:20億5,042万円)。日東道路(株)は、そのグループの1社である。
 同社は、1966年12月に福岡市中央区長浜にて設立された舗装・土木工事業者。地場舗装業界における有力企業の呼び声が高い。「安全であること、快適であること」をスローガンに掲げ、高速道路、一般道路、公園や各施設の遊歩道などの工事を中心に施工している。近年は街の景観保持のための工事にも力を注いでおり、落書きの防止処理や汚れ防止(アーバンセラ工法)は、同社の高い技術力を示すひとつ。福岡県および市の公共工事が事業シェアの約98%を占めている。
 しかし近年は、公共工事の予算削減の煽りを受け、完工高は減少傾向にある。04年5月期の完工高18億7,729万円を境に落ち込んでおり、07年5月期においては、完工高が12億1,453万円にまで減少しただけでなく、5,178万円の最終欠損を計上。その要因は、公共工事の原価率上昇と、その発注者からの厳しい積算査定による受注単価の下落が考えられる。結果、07年同月期において、粗利益率が約7%と低い水準となっている。
 財務面に着目すると、07年5月期に有利子負債を完済し、無借金となっている。純資産が7億4,123万円で自己資本比率は71.9%と、非常に高い。短期的な支払能力は、流動比率347%当座比率328.34%と、高い安全性を保持。とくに当座資産の現預金が資産の69.4%となっており、体力のある財務内容である。
 今期は、約13億5,000万円の完工高、経常段階で約3,000万円の赤字となる見通し。今後の展開としては、約14億円の完工高を目標に置き、公共工事が約11億円、民間工事が約3億円の事業構成にシフトして収益面の改善を図ると同社はコメントしている。

生き残り策を模索せよ

 日東道路のように高い技術力を有していれば、他社との差別化を図るための対策を打ち出すのは、そう難しくはないだろう。今後、舗装業界で生き残っていくための打開策としては
1、道路の路面カラー化によって、視認性を向上させ安全性を高める効果を出す。
2、排水性塗装を推進させ工期時間を縮小させる。
3、ボトルネック対策(交差点立体化)の実現による、交通渋滞の解消、CO2排出の低減。
4、道路緑化対策。
などがあげられる。上記は一例に過ぎないが、取り組める分野は模索すれば、まだまだ眠っているはずだ。
 また現在、世界的なキーワードとなっているは「環境」だ。この環境についても、道路との関わりは大きい。ヒートアイランド現象を緩和させることで地球温暖化を防止する原材料の開発や工法の実践などが考えられる。「そんなこと分かっている」(業界関係者)とコメントしているが、実際に導入している企業はそう多くはない。要は、何のために道路が必要なのか突き詰めて考えていかねばならないのである。どの業種・業態にも言えることであるが、創意工夫をした経営を実践していかねば、市場原理において自然淘汰されることは間違いない。ただ、公共性の高い舗装工事は型が決まっているため、難しい面があるのは事実。国・自治体、そして事業者が一体となった共存共栄を目指したモデルを構築していかねばならない。それには、施工側が日夜研究・研鑽を重ねていくのが一番の近道であろう。
 次回は、道路特定財源にアプローチして、舗装業界への影響を検証し、福岡の代表的な舗装業界の現状についてレポートする。


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