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高速道路・地域高規格道路・自動車専用国道

4274とはずがたり:2017/12/22(金) 18:19:32
2017.12.20 15:14
【インフラ再考〜未完の道路網(中)】
「高速道路」のインパクト 「交通の空白地帯」和歌山が“インバウンド優等生”に
http://www.sankei.com/west/news/171220/wst1712200087-n1.html

変化に欠かせなかったもの

 格安航空会社(LCC)の発着便数が多い関西国際空港経由で多くの外国人が訪れ、インバウンド最先端を走る関西。特に最近、注目されているのが和歌山県だ。昨年の外国人宿泊者数は前年から2割近く増え、50万人の大台に初めて乗った。

 紀伊半島南部に位置する和歌山県は大阪府に隣接しながら「交通空白地帯」と揶揄(やゆ)され、もともとインバウンドに不利だった。だが、観光客のニーズに合ったものをピンポイントで提供する手法を取り入れた観光施策で“優等生”に躍り出た。

 それには、欠かせなかったものがある。「空白地帯」を結ぶ高速道路の整備だ。

道の駅に90万人

 平成27年7〜9月、紀勢自動車道南紀田辺インターチェンジ(IC)-すさみ南IC間と、那智勝浦新宮道路那智勝浦IC-市屋ランプ交差点間が開通。関空からすさみ南ICまでの所要時間は約2時間となり、カツオのケンケン漁で有名な和歌山県すさみ町が、観光客に手頃な行き先になった。11月19日、同町が開いたサイクリングイベントには外国人を含む450人もの自転車愛好家らが参加。定員超過で受け付けを締め切らざるを得なくなり、「これほど大規模になるとは思っていなかった」と町観光協会の楠本明治事務局長は驚きを隠せなかった。

近畿の高速道路整備状況

 盛況は、イベントだけではなかった。すさみ南IC近くの「道の駅すさみ」には、開通1年で町人口の200倍以上に相当する約90万人が押し寄せた。隣接する本州最南端・串本町でも、道の駅の利用者が3割増加。「インフラ一本でこうも変わるのか」。楠本事務局長は確かな手応えを感じている。

 住民の生活にも、高速道路の開通は大きい。紀南の拠点病院・南和歌山医療センター(田辺市)へ1時間以内で通える人は約1万3千人増えた。串本町の産業課商工観光グループ班長、谷口博文さんはこう話す。

 「高速道路延伸は長年の悲願だった。町の魅力を高めれば、さらに観光客を呼び込める」

 高速道路開通で、産業面の効果が顕著なのが奈良県だ。今年8月、京奈和自動車道の御所(ごせ)南IC(奈良県御所市)-五條北IC(同県五條市)間が開通。開通を控えた昨年、県内の工場立地件数は全国12位の32件に上った。平成14年の工場立地が2件と全国最下位だった様相は様変わりし、五條北IC近くの工業団地「南大和テクノタウン」には進出を目指す企業の問い合わせが相次いでいる。

道路整備から“漏れた”地域 村の97%が山林

 一方、道路整備から“漏れた”地域では、少子高齢化と過疎化が深刻だ。県のほぼ中央に位置する黒滝村は、村面積の97%が山林。五條北ICや御所南ICから車で40分の位置にあるが、ICに結ぶ基幹道路の整備が遅れている。

近畿の高速道路整備状況

 現在、人口740人(同村のホームページから)の半分超は65歳以上の高齢者で、中学生以下は約40人。鉄道網はなく、村民の足はマイカーか、村営コミュニティーバスだ。国道309号沿いにある道の駅「吉野路黒滝」に村唯一のコンビニエンスストアがあり、移動販売も担うなど、重要な生活拠点となっている。

 村企画政策課の前田斉(ひとし)課長は「住む場所に選ばれるには、道の拡幅が欠かせない」と危機感を募らせる。国土交通省によると、基準道幅(5・5メートル)を確保する国・都道府県道の比率は関東圏の80%前後に対し、奈良は56%と全国平均(76・7%)を大きく下回る。

 近畿大の斎藤峻(たか)彦(ひこ)名誉教授(交通経済学)は「道路整備の遅れは、潜在的な力を生かせず、関西経済全体の低迷につながる可能性もある」と指摘。「地域活性化には交通網の早期整備に加え、その恩恵を最大限受けられる仕掛けづくりを自治体間で連携して進めていくべきだ」と話した。


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