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海上コンテナ鉄道輸送

1名無しさん:2002/12/14(土) 19:37
最近増えていますが、今後はどうでしょう

504名無しさん:2009/10/24(土) 08:27:33

ロシア向け中古車輸出「どん底」 伏木富山港、関税上げで9割減
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20091024301.htm

ロシア政府が10月までの時限措置としていた輸入車の関税の引き上げを延長し、伏木富山港の関係者に落胆が広がっている。1月からの関税引き上げで、全国トップシェアを誇る同港のロシア向け中古車輸出は9割減と大打撃を受けた。関税引き上げ措置の継続で「どん底状態」(関係者)の出口が見えず、ロシア向け中古車輸出がけん引してきた富山の港湾戦略は、転換期を迎えている。

「関税の引き上げを続け、日本車を完全に締め出す気のようだ」。ジェトロ富山の担当者は憤る。

ジェトロ富山によると、ロシアは今年1月、輸入車の関税について、製造年数や排気量に応じ税率を上げる方式を採用。輸入中古車の関税は跳ね上がり、最大で税額が従来の8倍ほどになる場合もあるという。

狙いは、ロシア国内の自動車産業の育成。当初、期限は今月12日までとしていたが、今後も継続されることになった。

「10月を境に好転すると期待していたのに残念。事実上の禁輸だ。もうビジネスとして成り立たない」。高岡市内のある中古車業者はため息を漏らす。

高税率を上乗せした結果、ロシアで日本の中古車は4〜6割ほど高くなり、富山県内の外国人を中心とした輸出業者の廃業が加速しているという。

伏木富山港で荷役を務める伏木海陸運送(高岡市)の09年6月期の輸出自動車の取扱量は約50万トンと前期比で半減。担当者は「こちらでは手の打ちようがない」と頭を抱える。

伏木富山港の輸出は、ロシア向け中古自動車が引っ張ってきた。ここ数年、ロシアでは性能の良い日本車が人気となり、伏木富山港からの輸出量は04年の約45万トンから5年で4倍ほどに増加。右肩上がりの成長を続けていたが、今年1〜6月は前年同期比で88・9%減と、急ブレーキが掛かった。

影響は貿易額で如実に現われている。

大阪税関伏木税関支署がまとめた2009年上半期(1〜6月)の富山県の貿易概況によると、輸出総額は前年同期比60・1%減の608億円と、マイナス幅は30年前に統計が始って以来、最大となった。そのうち中古を主とする自動車輸出は、昨秋以降の不況も相まって、92・4%減の49億円に落ち込んだ。

ロシアの関税引き上げ継続で、この低水準が当面続くという見方が強い。同支署は「下半期に貿易額が大幅に持ち直す要素がなくなってしまった」とする。通年換算すれば、1千億円近い輸出が失われることになる。

富山県立地通商課は「打開策が見当たらない。原点に戻り、地道にコンテナ取扱量を増やしていきたい」とし、東海北陸自動車道の全線開通を機に中京圏でのセールスを強めている。

ただ、不況下で中古車輸出を補うほどの集荷は見込めず、貿易額の大幅減は必至とみられている。金沢港など日本海側各港との集荷や船の誘致をめぐる競争も激しさを増しており、伏木富山港の成長戦略は見直しを迫られそうだ。

505荷主研究者:2009/10/31(土) 16:37:00

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20091018i
2009/10/18 13:17 秋田魁新報
秋田港—ロシア定期航路、開設めど立たず 積み荷確保に苦戦

 秋田港とロシア・ボストーチヌイ港を結ぶ定期コンテナ航路の開設にめどが立たず、県と県内民間団体などが目指す本年度内の実現が厳しい状況となっている。ロシアの船会社が条件提示した1回の寄港当たりコンテナ50本の積み荷確保が、不況の影響で困難な見通しとなっているためだ。こうした中、佐竹敬久知事は20日から5日間の日程でロシア入りし、昨年の航路開設の合意を再確認するほか、地元行政府に対し、経済交流促進の協定締結を呼び掛ける。航路開設はシーアンドレール構想の前提でもあり、積極姿勢をアピールする考えだ。

 県とロシアの船会社フェスコ社は昨年7月、同年内にも定期航路を開設することで合意した。交わした覚書は「フェスコは航路開設の準備ができており、年平均でコンテナ最低50本を目標とする」という内容。しかし、昨年秋以降の景気後退により、現在まで輸出入でコンテナ50本の貨物は確保できていない。

 特に苦戦しているのは輸入の積み荷確保。メーン貨物と目されたロシアからの製材が、国内の住宅着工戸数の低迷などで期待できない状況となっている。

506荷主研究者:2009/10/31(土) 18:45:23

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=14589&catid=352
2009年1月30日付 宮崎日日新聞
物流編10…唯一の関東航路
■縮小阻止へ積極利用

 今月中旬、JA宮崎経済連は関東に出荷するキュウリ、トマトを対象にRORO船「南王丸」での試験輸送を始めた。週2便、本県と関東を結ぶ唯一の航路ながら、日々の市場出荷が求められる農業界では便数の少なさから敬遠してきた船だ。

 同船は、コンテナをシャーシに乗せたまま積み下ろしできる貨物専用船。シャーシ126台(12メートル換算)を積載でき、大量輸送と荷役効率に優れている。経済連としては一層のコスト削減が求められる時代に、選択肢の一つに使わない手はない。また、JA物流みやざきが所有する海上輸送用冷蔵コンテナの活用模索を続ける中でもある。

 そこで狙いをつけたのは業務関係の野菜を扱う商社との取引だった。業務用であれば、一定量の農産物を一括して受け入れてもらうことも可能だ。経済連園芸販売課の森岡信博調査役は「これなら便数が少ない南王丸でも定期販売ルートに加えられる。関東に出す輸送コストも若干だが安くなる」と試算する。

 キュウリ、トマトはピーマンに並ぶ施設園芸の中心品目で、関東、関西の大消費地への出荷量も多い。週当たり4トン、南王丸運航に合わせ毎週月、木曜日に細島港でコンテナに積み込む。

 経済連はこの試験輸送を2月まで継続し、コスト、品質などを検証。問題がなければ本格的に乗りだす意向で「スイートコーンやゴーヤでも検討したい」としている。

   ▼    ▼

 南王丸を運航する川崎近海汽船(東京都)は、王子製紙グループの王子物流(同)と運航契約を結んでいる。主な貨物は、王子製紙日南工場(日南市)の紙製品や原料。油津―大阪―東京間で運航していたが、2005年のフェリー・京浜航路廃止の影響を重く見た県の要請を受け、06年8月、細島港の寄港を始めた。

 週1便だった寄港も、効率化から便数を拡大。細島港で積む川崎近海汽船管轄のシャーシ約25台には飲料水や医薬品が入り、ほぼ満船状態が続く。荷動きによっては積載を断る日もあり、同社日南事務所の高野谷幸樹所長が「燃料高騰で苦しい中、細島港の好調もあって航路を維持できている」と語るほどだ。

 同港の好調ぶりの背景には、県による徹底した需要掘り起こしがある。県は07年、運送業者に対し、南王丸の1回の利用ごとに1万円の補助を提案するという大盤振る舞いに踏み切った。

 全体の利用率は9割台と高く、本年度も補助事業を継続。県総合交通課は「ランニングコストがかさむ関東行きフェリーの再開は現実味が薄い。物流の充実には、まず荷物を各方面から集め、実績を出して増便へ働き掛けていくほかない」と見据え、これまで利用が薄かった農業界へも期待をかける。

 本県の海上航路はこれ以上の縮小を許せば後がない。同時に物流インフラをはぐくむには、荷の集中と積極的な利活用しかない。経済連が動きだしたような農業分野での試みがどこまで進むかが、今後の鍵を握ることになりそうだ。(金、土曜日掲載)

【写真】出航前のRORO船「南王丸」。船尾のランプウエー(斜路)からシャーシが荷積みされていく=日南市・油津港

507荷主研究者:2009/10/31(土) 18:46:01

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=14812&catid=352
2009年2月6日付 宮崎日日新聞
物流編12…下り荷
■現状は北部九州経由

 それは本県にとって夢のような高速船計画だった。積載量千トン、速力50ノット(時速93キロ)、波高4―6メートルでも安全運航―。1989年から運輸省(現国土交通省)を事業主体として開発された超高速貨物船「テクノスーパーライナー(TSL)」のことだ。積年の物流課題に一気に片を付けてくれそうな高速船導入は、次世代輸送の担い手として期待を集めたが、実現することはなかった。

 本県は90年から全国に先駆けて関連調査を実施し誘致活動を展開。95年度には実験船「飛翔」が貨物輸送実験で宮崎港に寄港した。農産物を積んで夕方に出港し、翌日早朝には横須賀港に到着。荷物に傷みはなく、輸送力の面では万全だった。

 当時、県総合交通課の海上航空対策主幹だった宮崎商工会議所中小企業相談所の田中哲郎所長は南九州一円の製造業や食品企業など大企業を回り、荷物量を調査した。「宮崎から関東まで12時間ぐらいで着く。新鮮なものを大消費地に送り込めるということでみんな盛り上がっていた」とかつての期待感を話す。

 しかし、計画は頓挫した。船価が高く、燃料コストも一般フェリーの4倍掛かる上、下り荷が確保できないことが致命傷になった。既存の京浜航路も下り荷が少ない中で新たな荷量の確保は難しく、採算が合わなかった。田中所長は「大きな期待があっただけに残念だった」と苦笑する。

   ▼    ▼

 宮崎まで直接運ばれるものは極端に少ない。下り荷の確保は京浜航路などが休止した際の要因になったように、最重要課題の一つとして慢性的に存在している。

 県総合交通課が昨年、県内運送業者に行った聞き取り調査でも、関東、関西からの下り荷は北部九州の物流拠点に陸送で集められ、九州各地に配送する方法が主流だった。同課の横山浩文主幹は「北部九州の物流基地を経由すると、宮崎に来る荷量は10分の1程度に減る」と本県に入る物流の少なさを言う。

 下り荷は日用品、加工、冷凍食品、夏野菜、輸入肉などで、関東、関西から積み降ろしをしながら北部九州に入る。このため下りは陸送にならざるを得ず、上りで使ったシャーシは空のまま宮崎に戻ることが多い。横山主幹は「この流れを変えることはできない」としながらも、「東九州に高速道路が整備されれば別。船で細島まで持ってきて北部九州へ運ぶという流れをつくることも可能。手っ取り早いのは宮崎に大企業が工場を造れば、下り荷も発生するからロットがまとまる」と大きな変化を求める。

 宮崎カーフェリー(宮崎市)は京浜航路の運航時、ホンダにセールスを行い、陸送だった新車輸送のフェリー転換を求め、契約に成功した。宮崎に新車を集め、熊本や鹿児島に輸送するという形をつくっていたのだ。黒木政典社長は「モノ(下り荷)がないわけではない」と、やりようによっては荷の集積も可能であることを示唆する。

 下り荷確保は解決すべき課題であると同時に、航路復活など基盤整備への突破口になり得る。(金、土曜日掲載)

【写真】佐賀県鳥栖市の物流センターを経由して入ってくる冷凍パックされた水産品=宮崎市、イオンモール宮崎ジャスコ宮崎店荷受け場

508荷主研究者:2009/10/31(土) 18:48:08

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=15231&catid=352
2009年2月21日付 宮崎日日新聞
物流編16…想定外
■不況で荷量扱い減少

 日向市・細島港の国際コンテナ取扱量(輸出入量)は昨年7月、20フィートコンテナ換算(TEU)で2502個に上り、ここ数年の月平均1900個を大幅に上回る最大荷量を記録した。実は、県内物流の拡大を掲げる旭化成延岡支社(延岡市)の明確な“意思”が、この数字の裏側に潜んでいる。

 同港の国外定期貨物便は週に韓国向け3便、台湾1便。昨年は運航日改定で利便性が増した一部航路の荷が増え、4、5月も2300個強を抱える好調ぶりだった。そこへ同支社は7月から、韓国へ向け門司港(北九州市)から送り出していた荷物5千トン分を細島港発に移した。

 これまでの同支社の年間輸出量は9万トンに上り、門司発2万トン、細島発が残る7万トン。門司から移した5千トンはコンテナ数にして月40個で「ポートセールスで集めるには相当大変な量」(県北部港湾事務所)になるが、同支社物流グループの森不三夫課長は「輸送時間など利便性は門司港が上だが、物量を増やさなければ細島のハード整備が進まない」と狙いを明かす。物流基盤の充実へ県工業会はまず、荷量の増加という「実績」に重点を置いており、同支社の動きもその一つにほかならない。

 約10年前まで細島港が国際貨物量で勝っていた大分港や志布志港など隣県のライバル港は、今や倍以上の荷を抱える。「じり貧」に見える細島港への危機感は、県工業会が組織内に物流問題懇話会をつくって本格化させた論議の出発点でもある。

   ▼     ▼

 だが今、想定外の事態に翻弄(ほんろう)されている。世界同時不況は地域経済ものみ込み、物の流れが鈍化。細島港の国際貨物コンテナは昨年11月に1900個、12月に1500個を割る見通しだ。

 影響は国内輸送にも広がり、宮崎カーフェリー(宮崎市)は「11月から明らかに不況を感じている」と戸惑いを隠さない。同社によると、宮崎―大阪南港航路のトラックの輸送台数は11月以降、前年同月比13―17%減で推移。2月1―8日のみ抽出し前年と比べたところ、上り荷で機械関係が25台から七台、自動車部品が62台から23台などと軒並み減少した。悪い数字ばかりが目立ち、物流の議論が二の次になりかねない状況にある。

 一方、本県の貿易拠点を担ってきた細島港は、2014年の東九州自動車道完成によって物流環境が激変する。県が同港の港湾計画改定をにらんだ調査事業を新年度予算に盛り込み、次代の戦略を探り始めたのはそのためだ。

 また、同港をめぐって2カ所目となる水深13メートルバース整備を求める声が産業界から上がる。輸送能力を高めることで一気に物流の効率化につなげたい思惑があり、「何もしなければ今以上の進展はない」と懇話会事務局長でもある森課長は言う。

 ぎりぎりまでコストを切り詰めてきた企業にとって、物流網を強化させることは輸送コスト削減に直結する最後の切り札に映る。景気好転の時に再び動きだしたのでは遅いのだ。(金、土曜日掲載)

【写真】細島港の国際コンテナターミナル。昨秋以降、物の流れが急速に鈍り始めている=日向市

509荷主研究者:2009/10/31(土) 18:57:30

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13730&catid=349
2008年12月12日付 宮崎日日新聞
都市間競争 1…細島港
■集荷、航路の増加急務

 海外売上高が約3割を占める旭化成の延岡地区工場群を含め、本県の物流拠点港である細島港=日向市=には、国際定期コンテナ便が週4便就航している。韓国・釜山便が3便、台湾・基隆キールン便が1便。いずれも釜山、基隆などからコンテナは別の船便にトランジット(乗り継ぎ)され、世界へと搬送される。

 だが、旭化成延岡支社長の水永正憲(59)は「もっと荷を寄せて、航路を増やさなければ」と話す。拡大傾向にある日本の対中国貿易額が総輸出の17・7%(2007年JETRO調べ)に上る時代にありながら、中国航路が九州では本県だけがなく、釜山積み替えに依存しきっている点が旭化成には歯がゆく映る。最大で5日間といわれる釜山でのトランジット待ち日数や荷役費用が、低コスト体質に転換したグローバル企業にとっては無駄そのものだからだ。

 延岡地区の工場群で製造されながら、一部が大分港の中国航路を利用する人工腎臓中空糸の物流経路が象徴する。大分から上海港へは週1便ながら直行便。2日足らずで到着した中空糸は上海近郊の杭州で組み立てられ、再び大分港に戻ってグループの大分工場で滅菌加工される。コスト、スピードいずれの面も細島港を利用する意味は、そこに見あたらない。

  □       ■

 1996年には九州内で北九州、博多港に次ぎ国際コンテナ取扱量3位だった細島港は、近隣のライバル港に次々と追い抜かれ、ここ5年は6位に埋没する。

 昨年の取扱量は約2万3千TEU(20フィート換算のコンテナ数)。主産業の畜産を背景にした飼料原料の輸入に特化した5万台の志布志港=鹿児島県、県行政の強力な支援による港湾使用料の低価格化を打ち出す伊万里港=佐賀県、東芝やキヤノンなど大企業の生産基地として力を付けた4万台の大分港から差は広がる一方だ。

 「このままでは国際定期船が寄港をやめる抜港ばっこうの恐れさえある」。2006年8月から細島港ポートセールス専任を務める県北部港湾事務所=日向市=の内田隆一(36)は危機感をあらわにする。

 あらゆる業種の中で最も早い時期にグローバル競争にさらされ、爪の先までコスト意識が染みついている国際船舶会社の定期航路のルートは、原油価格や集荷状況をにらみながら月替わりで変わる。

 アジアの一部とはいえ、地方行政に身を置きながら、1円の利益さえ見逃さない市場原理の先鋭と向き合う内田は「他の港の動向を見ると2万TEUを下回ると抜港になる可能性が高まる」とボーダーラインを課し、旭化成を中心とした民間企業との連携強化に活路を見いだす。(敬称略)

     ▼
 グローバリゼーションの洗礼を真っ先に受けた存在は、周囲に変化の波動をもたらす。第2部「都市間競争」では、世界企業へと転換した旭化成の視点と、その影響を交えながら本県の課題と変化を検証。経済のグローバル化に伴い、費用対効果などのコスト意識が向上した九州の自治体間のし烈な都市間競争を背景に映し出す。

【写真】国際コンテナ取り扱いで伸び悩み、九州の港湾の中では6位に位置する細島港のコンテナヤード

510荷主研究者:2009/10/31(土) 18:58:28

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13731&catid=349
2008年12月13日付 宮崎日日新聞
都市間競争 2…守勢
■大型船舶対応進まず

 国際コンテナの取り扱いで横ばい状態を続ける細島港のセールスに奔走する県北部港湾事務所総務課長の秋吉研二(59)と担当の内田隆一(36)は時として行政と民間の間にある一種の壁を感じてきた。

 細島セールス担当専任に内田が一昨年就いて以来、利用企業のニーズを把握するために貨物情報の収集を試みるたび、「企業機密」の壁に突き当たった。秋吉と内田は「生産状況が特定されかねない荷の中身や具体的な数値、行き先は高度な企業情報。連携を強化し、一つ一つ信頼を積み重ねるより方法はない」と自らに言い聞かせる。

 北部港湾事務所と旭化成を中心とする民間団体との連携は、その年の10月から学習会という形でスタートした。翌年の10月には週末に偏っていた韓国・釜山発着の国際コンテナ便の寄港日を民間の要望を取り入れて水・金・日曜に変更。今年の国際コンテナ取扱量は昨年より3千TEU(20フィート換算のコンテナ数)多い約2万6千TEUを確保する成果になって現れた。

   □      ■

 国際コンテナ便の定着に懸命な細島港にとって、都城市など集荷対象地域が重なる志布志港(鹿児島県)の存在は脅威にほかならない。一大畜産地帯を背景に飼料原料輸入で急成長し、今年の予想取扱量は約7万TEUに達する。

 来年1月には1時間圏内の都城市で説明会を開き、本県企業の取り込みと輸出の拡大を図る。鹿児島県空港港湾課ポートセールス担当の有村淳一(32)は「都城はもちろん清武町なども対象にセールスしたい」と明かす。

 さらには大型化する貨物船に対応する水深14メートルの新国際ターミナルの来年3月開港で勢いに乗る。一船舶当たりの雇用人員が大小にかかわらず20―25人に限定される上に原油使用量も大差ないことから大型化は海上輸送に避けられない変化なのだ。

 守勢の細島港は対照的に新規投資ゼロが続く。県港湾課は「ここ5年間の国・県の港湾整備費の6割は細島」と説明するが、ほとんどは沖合防波堤の建設費用に回り、船舶大型化への対応にはまったくめどが立たたないのが実情だ。

 「港に関して言えば、県土の均衡ある発展はもうやめていいんじゃないだろうか」。細島への重点投資を訴え続ける旭化成延岡支社総務部長の上荷田洋一 (55)はいらだちを隠さない。特に人工港であるがために流入する土砂の浚渫(しゅんせつ)に巨額の公費を毎年投入している宮崎港の存在は、世界企業の一員として壮絶な選択と集中を経験した上荷田からすればリストラの対象にしか見えないのだ。(敬称略)

【写真】約7万のコンテナを扱う南九州の国際物流拠点に成長した志布志港。来年1月には都城市で企業説明会を開き、輸出拡大を狙う

511荷主研究者:2009/10/31(土) 19:11:50

http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13741&catid=349
2008年12月23日付 宮崎日日新聞
都市間競争 8…南北格差
■鍵握る官民連携強化

 国際コンテナ取扱量で九州1位の博多港は約75万TEU(20フィート換算のコンテナ数)、ライバル港である2位の北九州港は約50万TEUを昨年記録した。

 特に140万都市・福岡を背後に控える博多港は荷の集中が止まらない。1989年の取扱量の指数を100にした場合、昨年は586。グローバル時代に東アジアに隣接する地の利や半径五キロ圏内に空港、鉄道貨物ターミナル、高速道インターと陸海空の物流インフラが整っている強みも拍車を掛ける。

 博多だけでも本県の物流拠点である細島港と比べると同時期で約36倍に上る。福岡県の人口が本県の4・4倍であることを考えれば、モノの流れがいかに北部九州に集中しているかが分かる。

 コンテナ数との単純な比較はできないが、都城市から博多港へゴム製品の一部が流出。細島を有効活用させたい旭化成の延岡地区工場群からも取引先の都合などで繊維・ケミカル商品の年間9万トン(2006年調べ)のうち1万5千トンが北九州港へ流れる。

    □    ■

 細島港と旭化成、三池港(大牟田市)と三井、佐世保港(佐世保市)と佐世保重工など港湾と大荷主である企業の存在は密接に関連し、九州本島内だけでも国の重要港湾が22港にも上る一因となった。これらの港は自治体の競争意識の高まりを受け貨物の争奪戦を繰り広げるが、細島をはじめ北部九州以外のほとんどが苦戦している。

 新たな企業集積が物流振興の有効な手だてであることを2004年にダイハツ九州が立地した大分県北部の中津市のケースが示唆する。立地前後に大分県内で130社あまりが集積、大分県北部の物流拠点港である中津港が06年までの5年間で貨物取扱量を一気に3倍に増やす相乗効果を生み出した。関連企業の立地手続きの迅速さや支援体制充実に県が力を入れた結果でもあった。

 「新規雇用1万人」を掲げる本県もようやく動きだした。本年度、企業立地推進局を新設し、窓口を集約化したワンストップ対応が企業にも浸透。経済産業省の企業立地満足度調査で本県は一昨年度の35位から本年度は6位に躍進した。同推進局長の矢野好孝(57)は「これから徐々に形になってくる」と自信をのぞかせる。旭化成が細島四区に整備を進めているリチウム電池素材の生産工場増設決定など好材料もある。

 グローバリゼーションの嵐の中で埋没の危機に直面する本県。官民の連携強化が解決の鍵を握っていることだけは確かだ。(敬称略)
 =第2部・おわり=

    ◇    ◇

 第3部は旭化成の構造転換によって自立を迫られる企業城下町・延岡市の変化を探ります。2月中旬に掲載予定。

【写真】旭化成のハイポア工場建設が進む細島工業団地。物流振興を図るには、さらなる企業集積が不可欠となる

512名無しさん:2009/11/02(月) 12:15:26
財政収支報告を探しているのですがほとんどは公表していませんね…

514チバQ:2009/11/06(金) 23:34:39
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000911060003
極東の拠点港へ県本腰 伏木富山港
2009年11月06日


クレーンを使って貨物船に荷物が運び込まれる伏木富山港。中古車輸出の激減で、09年上半期の輸出額は前年同期の4割程度まで落ち込んだ=射水市




 中古車輸出に偏りがちだった伏木富山港の利用を拡大しようと、県は月内にも、同港を経て極東地域に向かう貨物輸送費の一部を助成する事業を始める。ロシア政府による関税引き上げのあおりで中古車輸出は打撃を受けたものの、経済成長を遂げる市場は企業にとって大きな魅力。輸送時間が短縮される航路ができた場合、どんな分野で需要があるのか探るのが狙いだ。(久保田一道)



助成・輸送日数減探る


 今回の事業では、県外企業を対象に、同港までの陸送費用やロシア・ウラジオストク、中国・大連までの船賃の一部を助成する。参加を希望する企業から応募を受けており、今月下旬にも開始する。


 現在、ロシア向けのコンテナ船は、日本海から反時計回りで太平洋を回り、青森県の津軽海峡を抜ける航路をたどっている。例えば、名古屋港で荷を積み込むと、ウラジオストクまで8日程度かかる。



中京圏企業に狙い


 今回は、津軽海峡を出た後で、最終寄港地として伏木富山港に寄る。名古屋から富山まで荷を陸送して同港から船で運ぶと、名古屋―ウラジオストク間は2・4日間〜4日間となり、輸出にかかる日数が大幅に短縮できるという。県は2、3月にも、中古車の輸送を対象に同様の事業を行っているが、今回は貨物の種類を限定せず、幅広く募る。


 県が最も重視するのが、新たな荷主の開拓だ。背景には、これまで伏木富山港からの輸出の多くを占めていたロシア向けの中古車が、ロシア政府の関税引き上げ政策の影響を受けて激減し、09年上半期の輸出額が前期比で1割以下に落ち込んでいることもある。


 近年急速な経済成長を続けてきたロシアには、日本の企業が続々と進出する。中でも県が新たなターゲットとして着目するのが、国内の輸出産業を引っ張ってきた中京圏の企業だ。トヨタ自動車は07年末にサンクトペテルブルクに建設した工場の稼働を始めた。県立地通商課は「金融危機の影響で、現在は生産のピッチが落ちているが、状況が回復すれば部品の輸出など、スピードも求められるはず」と見込む。


 夏以降、職員自ら中京圏の企業に足を運んで事業への参加を呼びかけてきた。さらに、輸送にかかる時間やコストを短縮しようと、太平洋をまわらずに極東地域と日本海側の港を直接結ぶ航路の開設も模索。今後は日本海側の他港と連携し、海運会社に働きかけることも視野に入れているという。

515荷主研究者:2009/11/11(水) 22:44:13

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200910280052.html
'09/10/28 中国新聞
国際コンテナが過去最大の減
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 中国地方12港の今年上半期の国際コンテナ貨物取扱量は、22万8048個(20フィートコンテナ換算)で、前年同期に比べ23%減と過去最大の落ち込み幅となった。中国地方整備局が27日、速報値をまとめた。世界的に景気が低迷し、自動車、化学、紡績などが軒並み生産調整を迫られたのが要因とみられる。

 1〜6月の上半期で輸出入を合わせた取扱量が最も多かったのは広島港で、5万9376個。マツダ関連の自動車部品の取扱量が減少し、同28%減となった。続く水島港は18%減の4万7441個。福山港も13%減の3万3085個だった。宇部港は、韓国・釜山航路が3月に廃止となり、77%減の534個と大幅に落ち込んだ。

 呉港は、621個で34%増えた。1月にボイラー資材の大型輸入があった。2007年度から国際コンテナの取り扱いが始まった大竹港は、383個で135%増えた。地元企業の利用が伸びた。

516荷主研究者:2009/11/11(水) 23:53:37

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/11/11/20091111m_08.html
2009年11月11日(水)室蘭民報 朝刊
■取扱貨物量が過去最高、白老港商港区今年1―9月実績

 白老港商港区の今年1〜9月における取扱貨物は、過去最高だった平成19年同期を9・5%上回る74万6368トンを記録、前年同期を23・8%上回る砂の移出などに支えられ順調に推移している。

 昨年同期を9・8%上回り、1〜9月としては初めて70万トン台を記録した。移入・輸入が22万4630トン(前年同期比5・9%減)、移出・輸出が52万1738トン(同18・2%増)。

 全体取扱量の7割強を占める砂の移出は48万7890トン。羽田空港拡張工事向けの需要が今春まで高水準で推移した。その後も同水準で推移しているのは生コンの原料として白老産の砂が良質と評価されているのと、企業の営業努力という。主に関東圏に出荷されている。

 本州向けの紙製品は3万3848トン(同28・3%減)、紙の原材料となる移入・輸入は、生石灰が1万3010トン(同14・4%減)、ライムストーン2万5886トン(同20・7%減)、化工でんぷん7867トン(同4・2%増)など。

 同町に進出したキユーピーのグループ企業が食用油を毎月300〜400トン台で移入。昨年4月の第1船入港以来、堅調な推移をみせている。

 今年1年の実績見通しとして町港湾室は「商船貨物の取扱量は過去最高だった昨年を超えるだろう。砂の安定的な需要が期待できる」とみている。

 白老港の昨1年間の水産品を含めた取扱貨物は100万トンを超え、道内23地方港湾中、2年連続トップの取り扱い実績だった。

(富士雄志)

517チバQ:2009/11/14(土) 11:40:30
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091113-00000002-diamond-bus_all
船余りに悩む海運各社 コンテナ船事業で大リストラ
ダイヤモンド・オンライン11月13日(金) 8時31分配信 / 経済 - 経済総合
 空前の資源高などを背景に、史上最高益に沸いていた2年前から一転。昨年秋のリーマンショック以降、海運業界は荷動きと運賃の悪化に苦しんでいる。

 今中間決算では、日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社すべてが最終赤字に沈んだ。特に足を引っ張っているのが、コンテナ船事業だ。

 前年同期比で見ると、この上期、コンテナ船の運賃は航路によるが、10〜40%以上も減少した。現在、船会社は運賃の値上げ交渉に取り組んでおり、「8月以降、欧州航路の運賃がかなり改善してくるなど、効果が見えてきた」(川崎汽船)というが、船余りという構造的な問題の解決は道半ばだ。

 現在、世界のコンテナ船はおよそ1300万TEU(20フィートコンテナ換算個数)のキャパシティがあると言われているが、過去の好景気時に発注した新船の建造が進んでいるため、2012年には1.5倍のキャパシティに膨れ上がると予想される。

 徐々に荷動きと運賃が回復したとしても、圧倒的な供給過剰が続くというわけだ。

 そこで川崎汽船ではこの8月、「収益構造改革委員会」を発足。売船や傭船契約の解消、さらには発注済みの船の竣工時期を後ろ倒しや、船種を変更するなどの改革を進め、今期500億円の特別損失を計上する見込みだ。

 また、日本郵船は老齢船の処分などによって、2015年までにコンテナ船数を2008年度の半分にまで削減する計画だ。ここまで大がかりではないが、商船三井も高コスト傭船の中途解約などを勧めている。

 しかし、「向こう3〜4年くらいは船余りが続くとしても、その後は市況が回復して傭船料が上がってくる可能性もある」(商船三井)。そうなれば、スポットでの調達は難しく、大幅な減船は自らの首を絞めかねない。経営者の舵取りの腕が問われている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 津本朋子)

518とはずがたり:2009/11/19(木) 12:59:33


細島港大型岸壁新設へ試算 東国原知事
2009年11月18日
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=21794&catid=74

 東国原知事は17日、日向市の細島港に大型岸壁を新設した場合、「整備効果が費用を5・6倍上回る」との試算を明らかにした。

 今後50年間で整備・維持費が38億円、輸送コスト削減などの経済効果が212億円と試算した。直轄公共事業の削減を進める政府に対し、県はこの結果を示して整備の必要性を訴えていく方針。

 細島港は、隣接する工業地に中国木材が進出予定で、国富町には昭和シェルソーラーの太陽電池パネル工場も立地を予定することから、既存の旭化成も含め、貨物取扱量の増加が期待される。

519名無しさん:2009/11/22(日) 09:29:33
敦賀港・多目的国際ターミナル:三セク設立総会開く 社長に河瀬市長就任
http://mainichi.jp/area/fukui/archive/news/2009/11/18/20091118ddlk18010663000c.html

来年秋に本格運用を始める敦賀港の鞠山(まりやま)南地区多目的国際ターミナルを管理運営する第三セクター「敦賀港国際ターミナル株式会社」が17日、取締役会と設立総会を敦賀市役所で開いた。社長には河瀬一治敦賀市長が就任し、常勤の専務に県産業労働部の桑原信二企画幹(30日付で退職)が就く。

同社は今月30日に設立し、資本金は1億1000万円。敦賀市と港を管理する県が計51%、物流やフェリーなど県内外の企業11社が49%を出資する。

本格運用までの主な業務はポートセールスで、現在は途絶えている中国との定期航路誘致や、ロシア・トロイツァ港との日本海横断航路開設などを目指す。来年秋には大型クレーンが完成し、同ターミナルでコンテナの取り扱いが始まるが、現在の推計では敦賀港全体で扱う貨物の0・7%(08年)に過ぎず、コンテナを増やすことが大きな課題だ。

設立総会であいさつした河瀬市長は「敦賀港の発展のため、民間と行政の橋渡しとして課せられた使命をしっかり果たしたい」と話した。

521名無しさん:2009/11/24(火) 06:23:54
京都府の舞鶴港は大口荷主のトステム綾部工場の工場閉鎖などがあり、
コンテナ貨物の集荷で苦戦しているようですが、ぜひ頑張ってもらいたいです。


高さ60M ガントリークレーン到着 舞鶴国際ふ頭 26日に移設
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009112300108&genre=B1&area=K00

来春開港予定の「舞鶴国際ふ頭」(舞鶴市下安久)に23日、コンテナ積み降ろし用のガントリークレーンが到着した。大阪南港から台船で運ばれてきた。26日に移設が完了する予定。

ガントリークレーンは高さ約60メートルで、大阪南港で使われていた。1時間あたり約40個のコンテナを船やトラックに積み降ろしできる。台船上に立てたまま、高知県の室戸岬、長崎県沖などを経由して約1700キロの距離を運んできた。

台船は23日午前10時半ごろ、舞鶴国際ふ頭に接岸した。クレーンは岸壁に沿って移動できる長さ約280メートルのレール上に据えられる予定で、台船からレールまで橋をかけて移動させるという。

522とはずがたり:2009/11/24(火) 10:56:40
>>520
常陸那珂港区ではなく日立港区なんか。。
京浜港からの脱却は大歓迎で茨城港はその有力な選択肢なんだけど,鉄道貨物輸送的には不利かね。。。

>>521
舞鶴は近辺に産業も少ないし強み少ないですよね。。
敦賀港>>519との競争もありますし。

523とはずがたり:2009/11/27(金) 01:59:51

名古屋港鍋田ふ頭の第3バース完成「未定」に 事業仕分けで予算圧縮
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009112102000147.html
2009年11月21日 朝刊

名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナルの第3バース建設地(点線内)
=国土交通省中部地方整備局提供
写真
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/port/PK2009112102100049_size0.jpg
地図
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/port/PK2009112102100050_size0.jpg

 政府の行政刷新会議による事業仕分けで港湾整備予算が圧縮され、「2011年度中」を予定していた名古屋港鍋田ふ頭コンテナターミナル(愛知県弥富市)の第3バース(停泊域)の完成時期が「未定」になったことが、国土交通省中部地方整備局への取材で分かった。

 同局によると、10年度予算概算要求で、全国の港湾整備に関する費用は1262億円。事業仕分けで、さらに10%程度の削減を求められた。

 このため、第3バースの総事業費264億円のうち、国が負担する120億円について、整備局は「全額を出せない可能性もある」と判断。8月に始まった工事の遅れも懸念し、完成時期を「未定」に変更した。
写真

 ただ、前原誠司国交相が東京、名古屋、大阪の3つの「スーパー中枢港湾」のうち、1、2カ所に10年度予算を重点配分する考えを示しており、名古屋港がその対象になれば、影響は軽減する可能性もある。

 鍋田ふ頭は自動車部品や産業機械などの輸出拠点。延長250メートル、水深12メートルで整備する第3バースをめぐっては、地元の自治体や経済界が「中京圏の国際競争力の強化に欠かせない」と早期の整備を求めている。

524荷主研究者:2009/11/29(日) 21:32:00
>>487 >>492
http://www.logistics.jp/headlines/20091123-004.html
2009年11月23日 物流ニッポン新聞
三ツ輪運輸 ガントリークレーン設置、作業効率、大幅にアップ

 三ッ輪運輸(栗林定正社長、北海道釧路市)が釧路港西港第3ふ頭コンテナヤードに設置した大型荷役機械「ガントリークレーン」が、9月から供用開始となった。従来と同じ荷役作業時間で、コンテナ取扱量が2倍に増え、作業効率が大幅にアップ。これを機に、同社では定期便の増便や大型船の就航を誘致し、釧路港の利用促進を図ることで、貨物の取扱量の増大とともに、東北海道地域全体の経済活性化につなげたい考え。

 ガントリークレーンは、釧路港における貨物の取扱量の増大を期待する物流事業者をはじめ、地元経済界の要望を受け、港湾管理者の釧路市が発注。総工費10億円、1年半かけて製造した。

 船舶側に横に伸びるアウトリーチが最大33メートル、つり上げにかかる最大高低差34メートルで、コンテナ積載量11列5段までの船舶を対象とし、1時間当たり30個の積み下ろしが可能。西港第4ふ頭で使用していたジブクレーン(岩手県釜石市に売却済み)の2倍の荷役能力を持つ。

526荷主研究者:2009/11/29(日) 22:17:40

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20091128/CK2009112802000174.html
2009年11月28日 中日新聞
海底の土地2400万円なり 焼津市が大井川港の民間所有地を購入

海底の民間所有地が焼津市に購入されることになる大井川港=焼津市大井川港で

 海の底の土地が2400万円?−。焼津市は27日、市議会11月定例会初日に、同市の大井川港の海底にある民間所有地4万7000平方メートルを2400万円で購入する議案を提出し、同日付で可決された。

 同港管理事務所によると、1964年に開港して以来、船が海面を運航するには問題はなかったが、所有権の問題があり、海底の土砂を取り除く工事などができなかった。同事務所は「海底に土砂がたまることで水深が上がり、船の運航に支障が出ることなどが、心配されている」として購入するという。

 大井川港は、同市と合併した旧・大井川町が、農地を造成して開港した経緯がある。開港前後に旧・大井川町が一帯の用地を購入した際、資金が足りず、当時の所有者からこの4万7000平方メートルだけ購入できなかったという。その後、海面の所有権や水面利用をめぐって、当時の所有者と旧町の間で裁判になることもあった。

 現在、海底の土地は焼津市の建設会社が所有していて、土地購入をめぐって静岡簡易裁判所に調停を申し立てている。静岡簡裁は6月に、同市と同社に2400万円で和解案を提示。同市は、この金額で購入することを決めた。建設会社も「和解に応じたい」としている。

 全国的にも珍しいケースだが、同事務所は「将来的に、新たな紛争が生ずる恐れもある。長年の懸案事項に手をつけた」と話している。一方で、港で釣りを楽しんでいた同市の男性(70)は「海の底の土地が、こんなに高いなんて。普通に考えたら、もったいないでしょ」と驚いた様子だった。 

(高橋健一)

527荷主研究者:2009/11/29(日) 22:46:24
>>520
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20091128/241591
2009年11月29日 05:00 下野新聞
日産、日立港から輸出 北米向け、栃木工場5月目標

 日産自動車は栃木工場(上三川町上蒲生、高岡洋海工場長)で生産する北米向け車種の一部を茨城県日立市の茨城港日立港区から輸出する方針を決め、同県に伝えた。現在は主に横浜、横須賀港を利用。北関東自動車道(北関)を使い輸送時間が大幅に短縮できる。来年5月から利用を開始する見込みで、同社は「二酸化炭素(CO2)削減への貢献と、デリバリー(輸送)コスト削減を目指す」としている。

 日産の平井敏文執行役員と高岡栃木工場長が20日に茨城県庁を訪れ、橋本昌知事に日立港区の利用方針を伝えた。知事は「大変ありがたい」と応じた。樫村千秋日立市長も同席した。

 26日開会した同県議会定例会の提案説明の際にも、橋本知事は「茨城港の利用増加やブランド力向上、周辺地域への経済効果が期待される」と言及した。

 日立港区は輸入外車や石油製品、鉱産品、北海道の農産物など多様な貨物を扱っている。日産は同港区をスポット的に利用したことはあったが、本格的に利用を始める。

 栃木工場の生産能力は月産2万3千台。「栃木から世界へ」をキャッチフレーズに、海外向け生産が約8割を占めている。日立港区から輸出するのは北米向けインフィニティの一部で、初年度は6万台程度とみられる。

 茨城県港湾課によると、宇都宮市から茨城港へのアクセスは、北関を使うと京浜港よりも所要時間で約105分、走行距離で約20キロ短くなり、1日2往復が可能になる。首都圏の渋滞も回避でき、物流効率が向上する。

 メルセデス・ベンツ日本は来年4月から、愛知県豊橋市の新車整備センターを日立市のセンターに統合し、日立港区を国内唯一の輸入拠点港とすることも決めており、自動車メーカーの「日立シフト」が相次いでいる。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20091129/241706
2009年11月29日 05:00 下野新聞
「エコ」と北関が決め手 日産栃木工場日立港から輸出

 日産自動車が栃木工場で生産する北米向け車種の一部を茨城港日立港区から輸出することを決めたのは、地球温暖化対策の世界的潮流と、「百年に一度」の不況で一層のコスト削減を求められたこと、さらには昨年12月に北関東自動車道(北関)の栃木−茨城間が開通したことが大きい。

 民主党政権が温室効果ガス25%削減を掲げる中、エコカー開発を競う自動車業界にとって、完成車の輸送時に発生する二酸化炭素(CO2)削減も大きな課題。茨城県の橋本昌知事に面会した日産幹部は「社会的責任がある」と強調したという。

 同県が作成した茨城港のPRパンフレットには、京浜港との比較データが掲載されており、宇都宮市から北関を利用して茨城港に向かう場合は燃料で約45%、CO2排出量では約40%の削減が期待できるとしている。

 日産は茨城港利用について、北関開通前は「京浜港に比べて輸送コストが高い」などとして具体的に検討していなかった。しかし栃木工場が北関の宇都宮上三川インターチェンジの至近にあり、コスト面とともに環境負荷低減を重視して判断したとみられる。

 茨城県港湾課によると、日立港区は水深が15メートルまであり、船体のゲートから車を直接積み込める「RORO(ローロー)船」など大型船が着岸可能。既にベンツの東日本の輸入基地として年間3万台を扱っている。自動車物流拠点としての機能は高く、さらに利用が進む可能性もある。

 本県関係の主な茨城港利用企業は現在、常陸那珂港区を通じてアルミ原料を輸入する神戸製鋼所真岡製造所だけだが、利用増へ茨城県側の視線は熱い。9月には本県の工業団地立地企業をターゲットにセミナーを開いた。「今後もPRに力を入れたい」としている。

 本県の物流業者からは「コンテナ船が増便されないと、使いにくい」との要望が根強いが、「高速道路の無料化や大幅割引があれば利用が増える」との見方もある。

 一方で「最近、企業の目が茨城に向くばかり。北関の活用も含め、本県経済の活性化に直接つながる取り組みが必要だ」との声も出ている。

528とはずがたり:2009/11/30(月) 00:02:24
>>527-528
この前も書いたけど首都圏広域開発論者・北関推進派・つくば在住・京浜港一極集中反対派の俺としてはこういう動きを待っていた訳だが,JR貨物応援者としては宇都宮タ→本牧埠頭の輸出用の海コン輸送がこれからは利用されなく成るかと思うとちと複雑。

栃木→茨城港vs栃木→京浜港でこんなものか↓
>北関を使うと京浜港よりも所要時間で約105分、走行距離で約20キロ短くなり、1日2往復が可能になる。

北関全通時に群馬→茨城港vs群馬→京浜港でどんなもんかなぁ。

529荷主研究者:2009/12/01(火) 23:21:24

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20091201205.htm
2009年12月1日01時20分 北國新聞
ウラジオ輸送2日に短縮 富山新港で実験始まる

臨時実験輸送で積み込まれるコンテナ=富山新港

 富山新港からロシア極東への輸送期間短縮を図ったコンテナ航路の臨時実験輸送は30日、射水市の同港で行われ、コンテナ4本をロシア・ウラジオストク行きの船に積み込んだ。これまで荷物は富山新港で積み込んでから10日後にウラジオストクに到着していたが、このモデル輸送では2日後に届く。

 富山新港からウラジオストクへ輸出する定期航路は同港で荷物を積んだ後、神戸、名古屋、横浜などを回り、ウラジオストクに向かっている。

 県は輸出超過の状況下、新規貨物の掘り起こしを目的に、国内の他港を寄った後、最後に富山新港で荷物を積んでロシアに向かう臨時実験輸送を国に事業提案、採択された。

 この日、富山新港に寄港した船に荷物を積み込んだのは東京、大阪、岐阜の3企業。同港までの運送費は県が全額負担した。県立地通商課では「まずますの結果だった。今後は日本海側だけで荷物を積み、ロシアに向かう航路の実現を要望したい」としている。

531とはずがたり:2009/12/03(木) 16:00:40
道内4港湾で開発局外部委 費用対効果が低下 事業継続に影響も (11/28 08:22)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/202431.html

 開発局は27日、道内4港湾の改良事業について「費用対効果」を検証する、外部有識者の事業審議委員会を開いた。4港湾とも効果が費用を上回るとして事業継続すべきと判断したが、貨物取扱量予測の下方修正などで費用対効果は低下。来年度の国の港湾整備予算が大幅縮小される見通しの中、事業継続に影響する可能性も出ている。

 審議されたのは、前回の審議から一定期間を経た小樽港、石狩湾新港、浦河港と、計画が大幅に変更された網走港の改良事業。

直轄国道10路線の事業継続 開発局 (11/26 09:56)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156427416/640

532荷主研究者:2009/12/07(月) 00:57:20

http://www.lnews.jp/2009/12/34635.html
2009年12月02日 LNEWS
横浜ゴム/タイヤ国内輸送全体の21%を海上輸送

横浜ゴムは、国土交通省が中心となって推進する「エコシップマーク認定制度」において「エコシップ・モーダルシフト優良事業者」の認定を受けた。

物流部門では、全社統合の集計システムを活用し、CO2排出量の削減とエネルギー効率の向上に取り組んでいるが、2009年度上期はタイヤ製品輸送における遠隔地へのフェリー便利用を前年度比2.1%増加させ、現在、タイヤ国内輸送全体の21%で海上輸送を利用となった。

これによりCO2排出量を前年度に比べ年間約160トン削減したもので、今後も海上と鉄道輸送の拡大、工場から販売会社・営業所への直送拡大、工場間輸送の効率化、ミルクラン方式の拡大などを進め、環境負荷の少ない物流を実現していく。

533荷主研究者:2009/12/11(金) 00:20:26

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/12/20091208t53008.htm
2009年12月08日火曜日 河北新報
拠点化へ企業連携 酒田港生かしたリサイクル産業

リサイクル関連企業が立地している酒田臨海工業団地

 山形県庄内地方に立地するリサイクル関連企業十数社が中心となり、資源循環のビジネスネットワーク構築を後押しする「庄内リサイクル産業情報センター」の設立準備が進められている。リサイクルポートに指定されている酒田港を最大限に生かし、リサイクル産業の拠点づくりを目指す。

 民間企業と地元市町村などが進める酒田港利用の長期構想に基づくプロジェクトで、2006年にスタート。昨年、酒田市、鶴岡市、山形市、遊佐町に立地する17の企業、団体が同センター設立準備協議会を組織し、酒田共同火力に事務局を設置した。既に自前のホームページをつくったほか、パンフレットも作製、配布するなどPRに力を入れ始めた。

 協議会によると、センターの主な役割は、リサイクル資源の需要と供給に関するリアルタイムの情報発信、加盟企業の販路開拓、リサイクル資源の品質保証―などを想定。企業間の情報共有を進め、効果的な資源循環や新たなリサイクル関連企業の立地を促すという。

 リサイクル産業の活性化により、酒田港の物流にも大きな刺激となる。山形県などによると、03年のリサイクルポート指定後、酒田臨海工業団地を中心に庄内への企業立地が進み、リサイクル関連企業は7社から14社に増加。石炭灰を中心に取扱資源量も増え、中国、韓国、タイなど海外には金属くずや古紙なども輸出している。

 問題は、東北のほかのリサイクルポート(八戸、釜石、能代)に比べると、物流規模がまだまだ小さいこと。

 「携帯電話から希少金属を再資源化する拠点となった秋田県小坂町のように、集積、解体にとどまらず、高付加価値のあるビジネスモデルをつくれるかどうかが酒田港の課題」(黒田昌裕東北公益文科大学長)という指摘もある。

 協議会では、来年度にも常勤スタッフを備えたセンターを正式に発足させたい考え。事務局を務める酒田共同火力の中野正幸理事は「安いコストで大量に資源を運べるという港のメリットを生かすのが理想。企業間のニーズをつなぎ、新たな企業進出を促すことができるようにしたい」と話している。

 連絡先は酒田共同火力内事務局0234(34)2321。

534荷主研究者:2009/12/14(月) 23:43:06

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002569755.shtml
2009/12/09 07:30 神戸新聞
神戸港にカボチャ集積 一大輸入港に

 カボチャを輸入する国内港で神戸港のシェアが伸びている。神戸税関によると、2008年の同港の国内シェアは約80%を占め、98年比で約30ポイント上昇しており、21年連続首位を維持した。神戸港周辺の輸入業者が専用船をチャーターするなど一大輸入港として集積が進んでいる。

 神戸港のシェアは数量ベースで1998年に48・6%だったが、08年には79・2%まで大幅に伸びた。輸入額は08年で58億7900万円で73・3%を占める。98年から08年までの輸入数量は国内全体で見ると約2割減ったが、神戸港は約3割増加し、この5年間も連続で前年水準を上回っている。

 背景には、神戸港周辺の輸入業者の積極的な取り組みがある。カボチャなど青果物の温度管理ができる国内唯一の専用船をチャーターし、荷揚げ後の薫蒸設備も充実させた。輸入の集中化でスケールメリットが生まれ、出荷までのコスト低下にもつながっている。

 輸入相手国は南半球のニュージーランドが約7割を占める。日本向け品種を日本国内と同様の栽培技術で育成しており、品質は国内産と比べても見劣りしないという。

 今年に入ってからも9月まで、神戸港の輸入量は前年の同じ時期に比べて2・6%増で推移。同税関は「スーパーなど量販店では国内産が好まれる傾向にあるが、端境期に安定的な供給をするには輸入品が欠かせない」と話している。

(三宅晃貴)

535荷主研究者:2009/12/14(月) 23:43:42

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002570649.shtml
2009/12/09 15:03 神戸新聞
遠のく神戸港復活 7年ぶりにコンテナ貨物減少

コンテナ貨物の取扱量が、7年ぶりに減る見込みとなった神戸港=9日午前、神戸市中央区港島9(撮影・長嶺麻子)

 2009年の神戸港のコンテナ貨物取扱量が7年ぶりに減少し、「港復活の基準値」といわれていた250万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)を割り込む見込みであることが、神戸市の調べで明らかになった。同市は18年までに300万TEUを目指すとしていた数値目標を一時的に“封印”。今後も「ドバイ・ショック」や円高の影響が予想され、港には強い逆風が吹いている。(前川茂之)

 同市によると、09年の年間コンテナ取扱個数は220万〜230万TEUとなる見込み。阪神・淡路大震災があった1995年以来、最高の取扱個数を記録した2008年から一転、1〜2割減少した。

 最も落ち込みが大きかったのは、基幹航路の北米や欧州航路の貨物。自動車を中心に金属機械工業品などが大幅に減少した。さらに高速道路料金の週末割引の影響で、国内のフェリー貨物も減ったという。

 神戸港では1994年に過去最高の年間292万TEUを記録したが、震災のため95年に半減した。4年前からは「250チャレンジ作戦」を掲げ、昨年ようやくその250万TEUを達成。今年は中国貨物を中心に誘致活動を展開し、新たな目標値として300万TEUを掲げていた。

 しかし昨秋の「リーマン・ショック」で積み荷量が激減。今年の円高や「ドバイ・ショック」も加わり、同市みなと総局は「現状では数値目標は引っ込めざるを得ない」と判断。「今後も物流はしばらく低調になる」と危機感を強めている。

 逆風の中、同市が期待を込めるのは、国が来年6月に決定するという重点投資港「国際コンテナ戦略港湾」の選定。阪神(神戸、大阪)、京浜(東京、横浜)、伊勢湾(名古屋、四日市)の三つの「スーパー中枢港湾」から絞り込まれる予定で、応募は1月。神戸市は「神戸港の利点を全力でPRしていきたい」としている。

536荷主研究者:2009/12/14(月) 23:47:12

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002574290.shtml
2009/12/11 08:35 神戸新聞
上組、タイ合弁会社の出資比率増加

 港湾運送大手の上組(神戸市中央区)は10日、タイで設立したコンテナターミナル運営の合弁会社への出資比率を増加させると発表した。港湾運送と陸送業務などの一体運営による運送時間の短縮やコスト削減が目的で、同国での業務拡大策の一環。

 出資額や出資比率は非公開。

 合弁会社は1991年、上組と丸紅(東京)、シンガポール港湾庁の3者で出資し、タイ最大のコンテナ取り扱い港レムチャバン港に設立。これまでに約700万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)のコンテナを取り扱っており、今後も年間約70万TEUの取り扱いが見込まれる。

 出資は、荷役からコンテナの陸送までを請け負う「コンテナターミナル業務」の強化が狙いで、取引先へのサービス向上を目指す。同社は「今後、同様の取り組みを、ほかの国や地域でも実施していきたい」としている。(三宅晃貴)

538荷主研究者:2009/12/21(月) 00:10:35
>>537
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091212_3
2009/12/12 岩手日報
盛岡貨物駅に通関基地 JR貨物10年3月設置
--------------------------------------------------------------------------------
 JR貨物(東京、小林正明社長)は来年3月、盛岡市永井の盛岡貨物ターミナル駅に内陸の通関物流基地(インランド・デポ)を設ける。国土交通省関東地方整備局のモデル事業の一環で、本県のほか東北から輸出入貨物を集め、京浜港(東京、神奈川県)との間で鉄道輸送する。同整備局によると、貨物駅内の通関物流基地開設は全国初。本県の貿易振興、海上コンテナの鉄道輸送の拡充に効果が期待される。

 関東地方整備局によると、モデル事業は京浜港の国際競争力を強化する物流高度化行動計画の取り組み。臨海部と内陸の海上コンテナ輸送拡充で輸送コスト、環境負荷の低減を図る。

 実際の運用はJR貨物の子会社、ジェイアール貨物・インターナショナル(東京)が実施。盛岡貨物ターミナル駅構内に保税地域を設け、集配に加えて新たに輸出入貨物の通関、保管を行う。

539貨物列車使って:2009/12/23(水) 17:34:43
>>537
>東北と京浜港を結ぶ既存の仙台港(仙台市宮城野区)―横浜本牧(横浜市)間の路線は廃止
>積み込み可能な貨物駅は、盛岡ターミナルと郡山ターミナル(郡山市)で、仙台圏は除かれる

http://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/200912daiya.pdf

JR貨物の発表によると、現在の横浜本牧〜仙台港の列車は、東京貨物ターミナルからの継走のようです。
それを東京タ〜仙台港の直行にするようです。

これに海コンが載るのか?本牧から東京タへは陸送か?鉄道か?廃止か?

540 ◆ESPAyRnbN2:2009/12/24(木) 22:23:26
>>501>>502>>523

http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122301000350.html
国交省、重要港湾半数を整備凍結 103港を貨物量選別 

 国土交通省は23日、函館港(北海道)など全国に103ある重要港湾の半数程度で、岸壁や港湾道路
などの新規整備を凍結する方針を固めた。貨物取扱量が平均より少ない港を中心に選ぶ方針で年明けから
作業に着手、港管理者の地元自治体との協議を経て、2011年度から実施する考え。

 前原誠司国交相が進める国の直轄公共事業の「選択と集中」の一環でダム、国道に続く第3弾。概算要求
に生かすため10年夏ごろを目標に(1)継続中の施設整備事業を終えた後は整備をやめる(2)必要に応じ
新規整備を行う―に2分類する。

 重要港湾は海上輸送の拠点として国が直轄で整備し、旅客や貨物の輸送に利用する。三つのスーパー
中枢港湾(東京・横浜港、名古屋・四日市港、神戸・大阪港)や博多(福岡)など全国23の特定重要港湾を
補完する位置付けとなっている。

2009/12/24 02:02 【共同通信】

541荷主研究者:2009/12/29(火) 22:55:25
>>539
遅レスで申し訳ないです。
なるほど横浜本牧〜仙台港の列車が東京タ〜仙台港の直行になるのですね。

仙台港駅には何度か行ったことがありますが、駅構内にはラテックス専用のISOタンクコンテナがズラリと留置されています。これらは以前タンク車で輸送されていた千鳥町(旭化成)〜岩沼(大昭和製紙)のラテックス輸送がISOタンクコンテナ化されて横浜本牧〜仙台港の輸送に転換されたと想像しています。
その他にも仙台港駅には京葉久保田駅からのラテックス専用のISOタンクコンテナの到着があり、これは日本エイアンドエル㈱が発荷主と予想され、到着はやはり岩沼か石巻港の日本製紙でしょうか。

また発送ではJUKI電子工業㈱秋田工場の京浜港経由の輸出品フィーダー輸送(『JR貨物ニュース』2006年11月1日号)があります。20ft級海上コンテナは秋田貨物駅発で40ft級海上コンテナは仙台港駅発、また20ft級でも横浜港から輸出されるものは仙台港駅発になるとのことです。
私が目撃した輸送としては、三徳化学工業㈱の過酸化水素輸送があります。この輸送は2004年10月に宮城野〜大竹間でモーダルシフト実証実験としてISOタンクコンテナ化(『JR貨物ニュース』2004年7月15日号)されたのがスタートで、使用されるコンテナは2007年9月に大竹駅で目撃した際はUT10C-8005形式を使用中でした。一方、2009年7月に仙台港で目撃したのはSTKU0000066(三徳化学工業㈱所有、過酸化水素専用)で仙台港〜大竹の運用となっておりました。UT10C形式よりも輸送効率を向上させるために、発駅及びコンテナを転換したと想像します。

横浜本牧〜仙台港の列車の荷主は秋田地区から仙台周辺まで広範囲に及ぶものと思われますが、輸送体系の変化がどのような影響を及ぼすのか気になるところです。

542荷主研究者:2009/12/30(水) 00:26:59

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/205455_all.html
2009年12/15 06:54 北海道新聞
「国際バルク港」釧路名乗りへ 飼料輸入の利点PR

 【釧路】国の重要港湾である釧路港について釧路市は14日、国土交通省が選定を進める「国際バルク(ばら積み貨物)戦略港湾」の候補として名乗りを上げる検討に入った。北米から飼料用トウモロコシの輸入拠点として優位性を発揮できると判断した。指定されれば国の予算が重点配分され、現在よりも大型の船舶が入港可能な港湾整備も可能となる。

 国際バルク戦略港湾の指定は、東アジアで国際的な拠点港として急成長する釜山港(韓国)や上海港(中国)に対抗するのが狙い。国交省は、業界団体代表者らによる検討委員会を15日に発足し、来年4月に全国の重要港湾を対象に公募を開始。同年末に選定を終える方針だ。

 釧路港の取り扱う穀物飼料のうち9割近くは飼料用トウモロコシで、2008年の輸入量は全国7位の約70万トンに達する(函館税関調べ)。日本の穀物飼料の輸入量の7割を依存する北米に国内で最も近く、道内最大規模の飼料工場や道東の酪農地帯を抱えているため、「ほかの国内重要港湾よりも地理的な優位性は高い」(国交省幹部)とされる。

 市は年明けにも港湾事業関係者とともに検討部会を発足、地元負担額などを見極めて最終判断する考えだ。

543荷主研究者:2009/12/30(水) 00:28:08

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/206104_all.html
2009年12/18 14:47 北海道新聞
2年ぶり外国船 岩内新港に入港

 【岩内】岩内新港に13日から、カンボジア船籍の貨物船が入港している。蘭越町の尻別川改良工事に使用した作業船を分解して積み込むためで、同港に外国船が入るのは2年ぶり。

 町によると、停泊しているのは貨物船「シンシン」(2669トン、乗組員12人)。小樽開建が行った河川改良工事に使用した約500トンの作業船を分解し、韓国・釜山へ輸送する。輸送コスト削減のため、税関手続きをした小樽港ではなく、現場に近い岩内で積み込むことにした。早ければ18日に出港する。

 2000年の岩内−直江津(新潟県)間フェリーの廃止後、新港の利用は年約20件。代理店の日本通運小樽支店は「岸壁は、積み込み作業に十分な広さ。機会があれば、また利用したい」と話している。町はこれを機に今後の新港の利用促進につながれば、と期待している。

544とはずがたり:2009/12/30(水) 00:35:07
>>542
そんな香ばしい制度が(・∀・)>国際バルク港

釧路港から北海道各地にホキ2200で輸送しよう♪

545荷主研究者:2009/12/30(水) 01:10:07
>>544
釧路の飼料基地に関してはここで纏めた。
ttp://butsuryu.web.fc2.com/shiryo-kogyo.html

しかし今後、道東の飼料基地としては十勝港が発展する可能性がある。ま、いずれにせよホキ2200の復活は難しいだろうが…(笑)

十勝港に道内最大級飼料基地 丸紅など 製造・保管一体
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070808775/355

十勝港コンビナート計画 配合飼料工場が着工 穀物サイロは来月上旬
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070808775/594

547とはずがたり:2009/12/30(水) 01:39:53
>>545
釧路開発埠頭→北見・旭川・帯広・名寄・道南ぐらいに発送できへんだかやぁ。

広尾は確かに農業基地十勝の臨需要地立地で優位性たかそうだけえが。。

548荷主研究者:2009/12/31(木) 12:16:26
>>383
酒田港の臨港線が活用される日がまた来るのであろうか。なかなか野心的なプランではある。

http://www.port-of-sakata.jp/butsuryu/4_environment/railway/index.html
酒田港を利用するための山形県内の物流体系

鉄道の利用

■ 酒田港内の貨物駅と鉄道
酒田港には、本港地区にJR貨物の酒田港駅があり、酒田駅から貨物専用線で引き込まれ、更に山形県所有の酒田港線により民間工場等に連結しています。

■ 広域鉄道網
JR貨物所有の酒田港線、JR東日本所有の陸羽東線、陸羽西線、羽越本線を利用した貨物利用が考えられますが、陸羽東線と陸羽西線は、現在貨物列車は走っていません。

■ 鉄道積替え施設(鉄道コンテナヤード)整備構想
高砂ふ頭国際ターミナルまで、鉄道が繋がっていませんが、約2.3km延伸すると国際ターミナルに隣接する港湾関連用地として未利用地があり、この用地を鉄道コンテナ専用のコンテナヤードとすることにより、現コンテナヤードと一体的な利用が可能です。
現在、国際ターミナルにはカントリークレーン、トップリフター、CFS上屋、リファーコンセントなどがあり、それらの既存施設が有効的に活用できます。

■ 陸羽東西貨物輸送化構想
現在陸羽東西線は貨物運航が行われていませんが、物理的には貨物列車が通行可能です。
そのため貨物輸送化に必要な調査検討を行っていきます。

549貨物列車使って:2010/01/01(金) 01:34:47
>>541
>2007年9月に大竹駅で目撃した際はUT10C-8005形式を使用中でした。
>一方、2009年7月に仙台港で目撃したのはSTKU0000066(三徳化学工業㈱所有、過酸化水素専用)で仙台港〜大竹の運用となっておりました。
>UT10C形式よりも輸送効率を向上させるために、発駅及びコンテナを転換したと想像します。

2009年8月に横浜本牧でSANTOKU CHEMICAL INDUSTORIES標記の宮城野〜大竹間専用と書かれたUT10C-8004がコキに載ったままの姿を目撃しております。
まだ運用されているようです。
こちらに画像がありますのでよろしければお越しください(拙ブログです)。
http://expechizen.exblog.jp/11818274/

550とはずがたり:2010/01/01(金) 01:49:49
>>549
おお,ブログ開設されてらっしゃったんですねぇ。
これからも宜しくです。

急行越前,客車急行で魅力的でした。時刻表で知ってるばかりで実際に乗ったことも沿線でもなく見たことすらもありませんが。

551荷主研究者:2010/01/01(金) 02:35:08
>>549
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

情報ありがとうございます!ブログを拝見させて戴きました。
三徳化学工業㈱のUT10C形式のコンテナはまだ使用中なんですね。
考えてみれば導入して間もない新しいコンテナですしISOタンクコンテナと併用しているのでしょうね。

私は現在、横浜に在住してますので、横浜本牧駅にはたまに行きます。道路からコンテナの観察がしやすいので調査にはうってつけの駅ですよね。
同駅での過酸化水素のコンテナで思い出すのは、2003年8月に目撃した日本パーオキサイド㈱のISOタンクコンテナ(NRS所有、NRSU1741010、過酸化水素水専用)で運用は郡山タ→大竹、着荷主は三井化学㈱でした。(目撃時は返回送でしたが・・・)
同輸送は以前は同社所有のタキ22800形などのタンク車で行われていたと予想され、郡山駅の同社専用線廃止後は鉄道輸送を止めてしまったと思っていたのですが、鉄道貨物輸送を継続していたのか〜!!と興奮した記憶があります。

ところで貨物列車使ってさんが >>549 で貼って戴いたブログで三徳化学工業㈱の過酸化水素水の下に書かれた「会社名なし」の「過酸化水素水」のISOタンクコンテナもコンテナ番号から推察すると私が上記で書きました日本パーオキサイド㈱が荷主ではないでしょうか?
写真を拝見していて気付いた次第です。

552貨物列車使って改め急行越前:2010/01/02(土) 23:06:22
とわずがたりさま、荷主研究者さま
拙ブログをご覧いただきありがとうございます。お恥ずかしい限りです...

>>551 コンテナ番号で荷主がわかるとはすごいです...タンクコンテナはこれから研究します...

553とはずがたり:2010/01/03(日) 00:54:03
急行越前様改めまして以後宜しくです。

いやぁ,ブログの記事凄い充実ぶりですね〜。またそちらにも寄せて貰いますので宜しくです。
写真を拝見しますに,私は30代後半ですが,やや年上でいらっしゃいましょうか?
東海道筋に住んでいたので113系と0系ぐらいしか見てない気がしますが(80系とか走ってた筈なんですけど記憶にあんまないなぁ。。)もっと写真に興味持っておけば良かったとちょい後悔してますね。

憚りながらリンク勝手にさせていただきました。不都合とかありましたらご一報下さると幸いです。
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/link01.html#kamotsu

554荷主研究者:2010/01/03(日) 01:30:34
>>552
急行越前様、わざわざご丁寧にありがとうございます。

ブログの写真はどれも素晴らしい写真ばかりで楽しく拝見させて戴きました。私は鉄道貨物輸送が興味の中心で客車関係には疎いのですが、貴重な写真を多数撮られているようで、例えば板谷駅や三厩駅の貨物扱いをしている当時の写真は資料的価値が非常に高いのではないでしょうか!
これからもブログの方にお邪魔をさせて戴きます。

コンテナには数年前まで必ず荷票が付いていましたので荷主を調べるのは比較的容易でしたが、今は基本的に荷票が廃止されたので大変です。運用区間1つ調べるにしてもコンテナ番号を元に推定する(A駅とB駅で同じコンテナを目撃したのでA→B間で運用されていると予想)ことが必要です。私の興味はさらに運用区間から荷主を推定することですので、いろんな資料を参考にしては予想しているのですが、パズルを解くような楽しさがあるとも言えます。今回の日本パーオキサイド㈱の件についてもコンテナ番号が近く、同型のISOタンクコンテナだったということから予想したに過ぎませんので、正しいかどうかは分かりません…。

私は、とはずがたりとは歳の差がありまして(とはずがたりの弟です)、まだ30代に突入したばかりなのですが鉄道貨物輸送、特に専用線や車扱輸送を調べるにつけ、あと15年、いや10年でも早く生まれていたらもっと貴重な調査ができたのにと悔しく思うことが度々あります。急行越前様は貴重な写真を多数お持ちのようですので、これからも貴ブログ上で公開して戴けると幸いです。
今後とも宜しくお願い致します。

555急行越前:2010/01/04(月) 22:59:20
>>553 リンクありがとうございます!

でも、鈴木さん、吉岡さん、新貨車さんと並べられるとかなり恥ずかしいです...

私は「急行越前」なくなったころ大学生で今年「トラ」年の年男です。
貨物列車に興味を持ったのが、旧型客車がなくなった後、レイルマガジンで私有貨車の連載が始まったころです。
三厩や板谷の写真は、大学時代にやっていたのりつぶしのときのものです。
今考えてみると、まだローカル線に貨物列車があったときでしたので、
もっとよく見ておくべきだったと思うことしきりです。

お二人の鉄道貨物輸送に関する研究はすばらしいです。
できればお手伝いをしたいくらいです...

今後ともよろしくお願いいたします。

それから、私のブログにもリンクを貼らせていただきたいのですが、
「とはずがたりな掲示板」ではジャンルがいろいろあるので、
こちらの掲示板と鉄道貨物輸送の掲示板というのではいけませんか?

556とはずがたり:2010/01/05(火) 00:08:50
>>555
いえいえ,確かに吉岡さんの突き抜けた仕事ぶりは傑出の一言ですけど,急行越前さんの研究も広く深くてなかなかのもので。
急行越前さんや吉岡さんなんかの古い写真を見ると当時を見て記録されてるのが羨ましく思いますが,現代は現代でネット時代になりまして貴重な写真を初めとする資料を居ながらにして色々触れられるようになって趣味者にとっては喜ばしいのかもしれませんねー。
なかなか無くなってからでないと貴重に思えないので,自分がもう10年早く産まれてても時間浪費しなかったか自信ない気もします。。乗り潰しも写真も全部中途半端でしたね,私は。

リンクはそんな感じでして頂けると嬉しいです。ご協力を仰ぐ局面などあるやもしれませんのでその時は是非宜しくですm(_ _)m
またこちらに出来る事ありましたらまたなんなりとお願いします。微力ながら出来る限り協力させていただきます。

557急行越前:2010/01/06(水) 00:40:26
>>555 大研究の「日本の鉄道貨物輸送と物流」もリンクさせていただいてよろしいでしょうか?
最初にこれを見つけたとき、「自分もこれをやってみたい!」と真剣に思いました。

貨物列車を見ていると、日経新聞の企業面の記事と結構リンクしていることが多く、
日本の産業の一翼を担っているのだなと実感することが多々あります。
最近はCO2削減という大命題があり、その物流面の受け皿となりうるには何が必要なのか考え、
それが実現して貨物列車が増えるという風にしたいです。

例えば、横浜本牧駅の周りは海コントレーラーだらけです。
本牧埠頭駅でショートドレージのモーダルシフト実験が行われていますが、
これだって、本牧埠頭に揚がった海コンを本牧埠頭駅でコキに積むか横浜本牧でコキに積むかで、ドレージの距離は数百メートルしか違いません。
コンテナ船からコキに直接積んでもらいたいですね。
秋田港や新潟東港でできないですかね?

また、その先の内陸部へのドレージでトレーラーより鉄道貨物輸送が荷主にとって有利にならないと使ってもらえないわけですから、そのためには何が必要かまとめてみたいですね。

558とはずがたり:2010/01/06(水) 13:10:26
>>557
是非お願いしますヽ(´ー`)/>「日本の鉄道貨物輸送と物流」もリンク

お褒め頂き感謝です。我々にとって日本の鉄道貨物輸送に興味を持つという事はほぼ日本経済そのものに興味を持つという事と同じでしたね〜。
納得の行かない貨物輸送の廃止もありますが,その多くは現地行ったり資料調べたりすると製造の変化などに伴うやむを得ない現象も多く納得の作業でありました。
なかなか同好の同士が,少なくとも理解者が,増えずに淋しく思ってましたが,越前さんにも「これやってみたい」と思っていただけた事は励みになります。越前さんの荷主研究が進みましたら是非公開して下さいな〜。楽しみにしてます。

首都圏にあふれかえってるトラック輸送の削減は高速道路整備派でもある俺も高速道路整備とは別に必要な施策だと思いますがなかなか難しいですよね〜。
ローリーのピギーバック輸送も定着しませんでしたし。。

趣味者的も専用線使ってのコンテナ荷役はもっと出来ないものか屡々考えさせられるのですが,専用線管理コスト(道路管理費用は公がする)やトラックの動線の柔軟性(貨車は矢張り線路内のみ。入れ換えにも手間暇が掛かる)などで叶わないのかなぁと云うのが残念ながらの実感であります。
ガントリークレーンはどうか判りませんが一部港湾の積み込み施設も中古で売買される>>460様ですし,巨大で固定的な積み込み設備を作ってしまうよりは,トラック継送入れた方が何かと将来が見通せない(しかもその時々に関しては規格化が進んでいる)状況では難しいのかも。

個人的には貨物量を纏めることで採算ベースに乗る性質がある貨物輸送ですので補助金出して少々誘導ぐらいしても良さそうな気がしてます。

海コンも釜山航路が地方では充実してて距離的になかなか採算ベースに乗らないのがイタイですね〜。新潟や秋田は折角臨海鉄道の立地が良いので輸送先がないものか確かに気になります。

また昔はホキで運んでた麦芽なんかも最近は海コンみたいなんですけど,発送先の港で行き先別に海コンに詰めて発送するんですかね?
これも専用船で運ぶよりも固定費用削減できて有利なんでしょうかねぇ?なかなか一趣味者の手に余りそうな経済性計算になりそうなんですけど。

559荷主研究者:2010/01/06(水) 23:23:02
>>555-558
リンクありがとうございます!また我々の「日本の鉄道貨物輸送と物流」に興味を持って戴いて感激です。
急行越前さんの荷主研究が公開される日を楽しみにしています。情報交換等もさせて戴けたら幸いです。

私や兄のとはずがたりは同時期に鉄道貨物輸送に興味を持ったのですが、その時点では貨物駅の配線を調べたり、専用線の雰囲気を楽しむ程度でした。しかしやがて貨車やコンテナに入っている荷票の存在に気付き、その荷票がもたらす情報の面白さから鉄道貨物輸送の研究に嵌ったのだと思います。
ただ鉄道貨物輸送の既存の研究や趣味の世界では貨物駅の配線や貨車、機関車、スイッチャーの類に関するものが殆どで、荷主の観点から鉄道貨物輸送を研究している人が少ないなーという不満がありました。鉄道貨物輸送の本質とは貨物駅でも貨車でも機関車でもなく、やはり「荷主」だと思ってます。そんなわけで荷主研究者というHNを付けてしまいました(笑)。さらには鉄道貨物輸送から派生して、(鉄道貨物輸送とは関係しない)オイルターミナルのような共同基地にまで興味の対象は広がっています。
就職先もJR貨物から内定は貰ったのですが、最終的に荷主である素材メーカーに入ってしまいました(笑)。

鉄道貨物輸送が廃止になる事例はこれまで数えきれない程見てきましたが、現地に行ったり荷主のwebサイトを調べたりするにつけトラック輸送への転換という単純な図式では説明できないと痛感してきました。産業構造の変化などの背景こそが実はとても興味深く面白いなと思っています。

モーダルシフトの掛け声だけは相当前からあり実行もされてはいるのですが、絶対量で増加をなかなか実感できないですね。ただ日本の物流量全体を見ると実はバブル期をピークに年々減少しています。また日本はトラック輸送の依存度が高いと言われますが、ヨーロッパは日本以上にトラックへの依存度が高い(トンキロベースで6〜7割)のですが、ただ日本の場合は内航海運の依存度が非常に高いという特徴(トンキロベースでトラック55%、内航海運40%、鉄道5%というイメージでしょうか)があり、ヨーロッパ諸国は内航海運が未発達な分を鉄道輸送に依存している構造です。
そのため日本もトラックへの依存度を劇的に下げるのは難しいのではないかと思います。物流需要の多くが短距離陸上輸送であり、その分野はまさにトラック輸送の独壇場ですし。一方、輸送距離が500km以上の長距離陸上輸送でも重量ベースでトラックが7割、鉄道が3割のシェアと言われています。この分野の比率を逆転させる必要があるでしょう。ここを逆転させてもトンキロベースのシェアはそれほど大きく変わらないかもしれませんが、JR貨物の輸送量にとっては相当大きなインパクトがあり、経営的にも恒常的黒字化への道はまさにその辺にあると思います。

また、とはずがたりが言及している「補助金出して少々誘導ぐらいしても」と言うのは、近年具体化されてて、例えば「グリーン物流パートナーシップ会議」がありますね。
http://www.greenpartnership.jp/index.html
こういった事例を見ると多くの荷主企業が鉄道貨物輸送へのモーダルシフトを実現していることが分かります。

海上コンテナの鉄道輸送は私も推進派です。昭和40年代の国鉄時代には、海上コンテナを扱う港が横浜港や名古屋港、神戸港など主要港しかなく長距離の輸送需要があったため鉄道輸送が一時期盛んになったのですが、その後地方港でも次々と海上コンテナを扱えるようになったためあっという間に衰退してしまいました。
拙webではそういった理由まで纏めきれてませんでしたが…↓
ttp://butsuryu.web.fc2.com/kai-con2.html

現在においては鉄道、トラック、船舶の複合一貫輸送というのが理想なんでしょうけど、鉄道コンテナと海上コンテナ以外の試みはなかなか定着しないですね。ピギーバックやSVS、スワップボディ、DMTなど色々実験されましたが多くの荷主が一度に導入しないことには汎用性が発揮できないという弱みがあるせいか、定着しないままですね。
同様に海上コンテナの鉄道輸送も実験を行った後に具体化しない例が多い(室蘭港、四日市港、新潟東港、秋田港…)ですね。やはりある程度海上コンテナを扱える港を集約し、そういったハブ港から中長距離を鉄道で運ぶような仕組みがないと難しいのかもしれませんね…。

560急行越前:2010/01/07(木) 00:13:24
>>558-559
リンクさせていただきました。

私のはまだ「興味」の段階で「研究」には至っていません...

今、非常に興味があるのは、趣味界で「安中貨物」として話題の福島臨海鉄道宮下から都内経由で信越線安中間で行われている東邦亜鉛の亜鉛輸送です。
製錬済みとはいえ思い鉱物を遠距離運ぶ分コストプッシュしていることは間違いなく、
例えば鉱害補償を完遂するため、安中の工場を閉鎖しないないなんていう協定があるのではないかなんて考えています。

海コンはこちらのスレッドでもたびたび取り上げられているように、各県で寄港船の取り合いをやっている内はだめですね!
京浜港(東京と横浜)は連携し始めたようですが、宇都宮ターミナルや熊谷タ・倉賀野までの鉄道輸送がまとめやすそうなところへは千葉港、ひたちなか港、小名浜港なんかが競合しますよね。

561荷主研究者:2010/01/07(木) 01:17:05
>>560
早速のお返事ありがとうございます!

東邦亜鉛㈱は私も気になる荷主の1つです。「安中貨物」は今や非常に希少価値のある車扱の化成品列車ですので最近は注目度が上がっているようですね。また私が注目しているのは、倉賀野駅に昨年行った際に東邦亜鉛㈱が荷主と思われる発煙硫酸のISOタンクコンテナを目撃しました。恐らくは2008年頃まで羽前水沢駅にタンク車輸送されていたのがコンテナ化されたのではないかと想像してまして、解明したいと思っております。
私が所有する資料としましては、『JR貨物ニュース』2007年10月15日号には東邦亜鉛㈱小名浜製錬所と東邦号に関する記事がありますね。鉄道輸送されているのは、製錬前の亜鉛精鉱及び亜鉛焼鉱のようです。
また東邦亜鉛㈱安中製錬所については、私が以前硫酸スレッドに書き込みをしました。

2005年8月30日 化学工業日報 8面
東邦亜鉛 攻めに転じる安中製錬所 リサイクル原料比率を向上 インジウムの回収も再開へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1061244142/45

本文中には、
>原料となる亜鉛精鉱は、福島県の小名浜製錬所で焙焼、焼成した亜鉛焼鉱と亜鉛精鉱が小名浜製錬所から毎日、貨物で輸送されている
といった記述もあります。

また『日経産業新聞』2001年5月15日付20面にも東邦亜鉛㈱安中製錬所の記事がありまして、「原料鉱石を全量輸入に頼り、内陸型精錬所の安中のハンディは少なくない」とあり、電解効率の向上を図るなど生産コストを大幅に削減しているとのことです。この記事もまた貼り付けます。

港湾は、空港と同様に戦略的な位置付けを考えずに各地の要望を元に整備し過ぎた結果、地方港はコンテナ航路の奪い合いをしているし、京浜港などの中枢港湾は海上コンテナのハブ機能を釜山や上海に奪われるなど散々な結果になってますよね。
海上コンテナの各港湾ごとの航路や取り扱い状況などを纏めて、鉄道輸送需要の可能性なんかを探りたいなーと思ったこともあるのですが、かなり煩雑な作業になりそうで全く進んでおりません…。

562 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/12(火) 21:30:05
海上コンテナのトラック輸送は微妙にスレ違いなのかな。
要はP/LとCLPをトラック輸送者に渡せ、ということだと思うのだけれど。

http://response.jp/article/2010/01/12/134666.html
海上コンテナトレーラー横転事故防止へ新法提出
2010年1月12日(火) 19時20分 国土交通省

国土交通省は12日、18日招集の通常国会に、国際海上コンテナの陸上輸送について、横転事故防止など安全確保
のための新法を提出すると発表した。

受け荷主等に対し、コンテナに詰められた貨物の品目、重量、積み付け状況などの情報をトラック事業者等に伝達
すること等を義務付けるほか、港湾や埠頭で、過積載や偏荷重等の不適切な状態にある輸入コンテナを発見・是正
するための制度も盛り込む。
また、安全速度での運転やコンテナロックの確実な実施等に関し、トラック運送事業者等が順守すべき事項も定める。

海上コンテナ陸上輸送の安全対策強化に向けた新法については、前原国交相が野党時代から必要性を指摘して
おり、民主党政策集「INDEX2009」にも盛り込まれていた。
これを受けて同省では、昨年12月4日に、海上コンテナに関する関係者らで構成する「国際海上コンテナの陸上輸送
における安全対策検討会議」を立ち上げ、三日月大造政務官が中心となって新法の制定を検討している。

《編集部》

563とはずがたり:2010/01/12(火) 22:20:18
>>562
トレーラーによるドレージや港湾関係など此処でやる心算ですので大歓迎っす。

565荷主研究者:2010/01/12(火) 23:35:37

http://www.logistics.jp/headlines/20100104-005.html
2010年01月04日 物流ニッポン新聞
北陸整備局 欧州むけ複合一貫輸送実験、シベリア鉄道使い展開

 北陸地方整備局は、欧州向けの輸出貨物を日本海側の港湾を経由してシベリア鉄道で運ぶ、複合一貫輸送の実験に取り組む。船舶だけを使った既存のケースに比べ、到着までの日数が短縮できるだけでなく、二酸化炭素(CO2)削減にもつながるのがメリット。北陸の拠点性を高め、地域の活性化に結び付ける。

 自動車の使用を極力抑えて、鉄道と船舶をメーンに展開する新たな試み。今回の実験は、港湾近くまで既にレールが敷かれ、インフラも整備されていることから、新潟東港で実施する。

 JR白新線黒山駅から新潟東港鉄道に乗り換え、旧藤寄駅まで輸送。コンテナターミナルまでの残り800メートルほどは、トレーラに積み替えて乗り入れる。新潟東港からロシアのウラジオストク港へ船舶で運んだ後、シベリア鉄道でモスクワやサンクトペテルブルグなどへ向かう。

566荷主研究者:2010/01/12(火) 23:36:23
>>565
東京貨物ターミナル駅から鉄道輸送するとのこと。旧藤寄駅でクレーン荷役なのか?トップリフターぐらい使って欲しいねぇ…。いやむしろ新潟東港コンテナターミナルまで線路が伸びている筈なのでトラックの積み替え無しでコンテナターミナルまで輸送したいところ。

http://www.hrr.mlit.go.jp/press/2009/01/100107kouwanbu.pdf
北陸地方整備局 港湾空港部 平成22年1月7日
環日本海複合一貫輸送の輸送実験について

平成21年12月17日付け記者発表で延期をお知らせしました「環日本海複合一貫輸送の輸送実験」につきまして、以下の内容で実施致しますのでお知らせします。
本実験では、コンテナを関東から鉄道輸送により、JR白新線黒山駅を経由して新潟東港鉄道旧藤寄駅まで輸送します。その後、旧藤寄駅でコンテナを降ろし、新潟東港国際コンテナターミナルにコンテナを搬入した後、ウラジオストク港へ海上輸送し、シベリア鉄道を利用してロシア内陸部まで鉄道輸送します。
本実験にて、輸送における問題点を抽出し、その対応結果をまとめるとともに、利便性向上に向けた課題の整理を行います。
【輸送実験の概要】
◆輸送実験公開日時(予定)
・平成22年1月14日(木)12時00分〜
新潟東港鉄道旧藤寄駅積おろし、新潟東港国際コンテナターミナル搬入

567とはずがたり:2010/01/13(水) 13:19:31
>>540
重要港湾にちっとも重要じゃ無い港も含まれてる件について。。

重要港湾、半数の新規整備凍結 国交省、年明けに着手
共同通信2009年12月24日(木)02:02
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2009122301000348.html

 国交省は23日、函館港など全国に103ある重要港湾の半数程度で、岸壁や港湾道路などの新規整備を凍結する方針を固めた。貨物取扱量が平均より少ない港を中心に選ぶ方針で年明けから作業に着手、港管理者の地元自治体との協議を経て、11年度から実施する考え。前原国交相が進める国の直轄公共事業の「選択と集中」の一環でダム、国道に続く第3弾。前原氏は「ばらまき的な港湾行政を変える」と表明していた。


重要港湾の整備凍結検討 石狩など道内7港 (12/25 09:49)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/207190.html

 国土交通省は24日、国が指定する道内12カ所の重要港湾のうち、石狩湾新港など7カ所を新規整備凍結の検討対象とする方針を固めた。取扱貨物量の少なさなどを加味して選んだとみられ、来年夏をめどに正式決定し、2011年度から実施する方針だ。

 対象となるのは、石狩湾新港のほか、稚内、留萌、十勝(十勝管内広尾町)、根室、網走、紋別の6港。凍結が正式に決まれば、継続中の施設整備事業が終了後、岸壁や港湾道路などの新規整備が原則としてできなくなる。

 ただ、国交省は、一定期間の取扱貨物量の伸びや大型貨物船が接岸可能な岸壁の整備状況などさまざまな要素を考慮するほか、港管理者である地元自治体の意見も聞く方針で、対象港湾がさらに絞り込まれる可能性もある。<北海道新聞12月25日朝刊掲載>


重要港湾 103港の半数、整備凍結 国交省方針 
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002601249.shtml

 国土交通省は23日、兵庫県の尼崎西宮芦屋港、東播磨港など全国に103ある重要港湾の半数程度で、岸壁や港湾道路などの新規整備を凍結する方針を固めた。貨物取扱量が平均より少ない港を中心に選ぶ方針で年明けから作業に着手、港管理者の地元自治体との協議を経て、2011年度から実施する考え。

 前原誠司国交相が進める国の直轄公共事業の「選択と集中」の一環でダム、国道に続く第3弾。概算要求に生かすため10年夏ごろを目標に(1)継続中の施設整備事業を終えた後は整備をやめる(2)必要に応じ新規整備を行う-に2分類する。

 重要港湾は海上輸送の拠点として国が直轄で整備し、旅客や貨物の輸送に利用する。三つのスーパー中枢港湾(東京・横浜港、名古屋・四日市港、神戸・大阪港)や博多(福岡)など全国23の特定重要港湾を補完する位置付けとなっている。

 貨物取扱量(07年)は1位の木更津港(千葉県)の7302万トンに対し、最下位の久慈港(岩手県)は27万トンと港湾の規模や果たしている役割には大きな開きがある。ただ将来の拡張や機能強化を前提に企業誘致などを進めている自治体もあり、整備対象の限定は議論を呼びそうだ。

 前原氏は今年10月、視察先の横浜港で「ばらまき的な港湾行政を変える」と表明。11年度からの投資重点化のため有識者の検討委員会を15日から始め、コンテナ貨物の国際集約拠点として整備してきたスーパー中枢港湾の絞り込みなどを行う予定にしている。

(2009/12/24 12:27)

京都新聞(12月24日付)
−−−
重要港湾整備 半数を凍結へ 11年度から国交省
http://kyotonorteconomy.blog109.fc2.com/blog-entry-14.html

国土交通省は23日、函館港(北海道)など全国に103ある重要港湾の半数程度で、岸壁や港湾道路などの新規整備を凍結する方針を固めた。貨物取扱量が少ない港を中心に選ぶ方針で年明けから作業に着手、港管理者の地元自治体との協議を経て、2011年度から実施する考え。

前原誠司国交相が進める国の直轄公共事業の「選択と集中」の一環でダム、国道に続く第3段。概算要求に生かすため10年夏頃を目標に①継続中の施設整備事業を終えた後に整備をやめる②必要に応じて新規事業を行う−に2分類する。

重要港湾は海上輸送の拠点として国が直轄で整備し、旅客や貨物の輸送に利用する。貨物取扱量(07年)は、1位の木更津港(千葉県)の7,302万トンに対し、最下位の久慈港(岩手県)は27万トンと港湾の規模や果たしている役割には大きな開きがある。舞鶴港(舞鶴市)は944万トンで全国34位。ただ将来の拡

568とはずがたり:2010/01/13(水) 13:21:09
>>567-568
早く具体的な名前が知りたいところ。

日本海側の拠点目指す どうなる伏木富山港整備
2009年12月30日 02:32
http://webun.jp/news/O100/knpnews/20091230/8324

日本海側の拠点目指す どうなる伏木富山港整備
将来のロシア直行航路の開設を目指し県が行ったモデル輸送で、船に積み込まれるコンテナ=11月30日、富山新港
 前原誠司国土交通相が港湾整備の「選択と集中」を打ち出し、地方の港湾間で生き残りをかけた競争が激しさを増している。政権が掲げる「コンクリートから人へ」の方針のもと、平成22年度予算案の港湾整備費は前年度比24・6%と大幅減。伏木富山港を抱える県も危機感を強め「日本海側の拠点港」として重点投資するよう国へのアピールを強めている。

 「思っていたより厳しい数字。楽観はできないが、気合いを入れてやるつもり」。石井知事は26日の記者会見で港湾整備費の減少に触れた上で予算獲得に意欲をみせた。

■中枢港へ集中投資
 前原国交相は、自民政権時代の港湾行政を「ばらまき」と批判。コンテナ取扱量で大きく水を空けられているシンガポールや上海、釜山などとの国際競争力を高めるため、コンテナ貨物の集約港と位置付ける京浜港(東京港・横浜港)伊勢湾港(名古屋港・四日市港)阪神港(神戸港・大阪港)の3つの「スーパー中枢港湾」への集中投資を打ち出した。

 一方で全国に103ある重要港湾は、貨物取扱量が少ない港を中心に、岸壁や港湾道路などの新規整備を凍結する方針を公表。伏木富山港を含む23の特定重要港湾は対象外だが、予算獲得競争が厳しくなるのは間違いない情勢だ。

■コンテナ全国17位
 「スーパー中枢港湾も大事だが、日本海側にも拠点港が必要」。こうした国の動きを受け、石井知事は11月以降、3度にわたり前原国交相に伏木富山港の重点化を直談判した。

 日本海側の特定重要港湾は新潟港と伏木富山港の2カ所。平成20年のコンテナ貨物量は新潟港の216万7千トンに対し、伏木富山港は80万3千トン。全国順位は新潟11位、伏木富山は17位と太平洋側の港湾に差を付けられている。

 今後、競争に打ち勝つには「いかに貨物量を集められるか」(港湾課)。特に、日系自動車企業の進出などで今後の経済発展が見込まれるロシアとの物流拡大が鍵となる。

■ポテンシャル高い
 知事が強調するのは伏木富山港の「ポテンシャル」。環日本海の中心に位置する地理的な強みに加え、日本海側では新潟港に次ぐ月38便のコンテナ航路を持つ。月2便のロシア航路は伏木富山を含め全国4カ所のみ。昨年7月の東海北陸自動車道の全線開通も追い風だ。名古屋など中京圏からの集荷を狙い、県は高速無料化実験に東海北陸道を採択するよう要望。日本海側の港にのみ寄港する新たなコンテナ航路の開設を目指し、来年度にも国に輸送実験を提案する。

 新潟港をはじめ、秋田港や鳥取県の境港など、日本海側の各港も対ロシア物流の拡大をにらむ。

 ライバル港との競争から抜け出し、日本海側の拠点港の地位を獲得できるか。今後の県の取り組みが問われている。(政治部・松波利枝)

569とはずがたり:2010/01/13(水) 17:56:47
>>540,567-568
=とは版重要港湾仕訳け(その1)=

北海道

宗谷支庁
* 稚内港(●稚内市/1957年5月20日)
網走支庁
* 網走港(●網走市/1978年4月15日)
* 紋別港(●紋別市/1975年4月22日)
根室支庁
* 根室港(●根室市/1978年4月15日)
釧路支庁
* 釧路港(●釧路市/1951年9月22日)★
十勝支庁
* 十勝港(●広尾町/1970年5月1日)
胆振支庁
* 苫小牧港(●苫小牧港管理組合/1963年4月1日)※特定重要港湾
* 室蘭港(●室蘭市/1951年1月19日)※特定重要港湾
渡島支庁
* 函館港(●函館市/1951年1月19日)★
後志支庁
* 小樽港(●小樽市/1951年1月19日)◆
石狩支庁
* 石狩湾新港(●石狩湾新港管理組合/1973年4月16日)◆
留萌支庁
* 留萌港(●留萌市/1952年2月1日)

東北

青森県
* 青森港(青森県/1951年1月19日)★
* むつ小川原港(青森県/1977年9月13日)
* 八戸港(青森県/1951年1月19日)★

岩手県
* 久慈港(岩手県/1975年4月22日)
* 宮古港(岩手県/1951年1月19日)★
* 釜石港(岩手県/1951年9月22日)★
* 大船渡港(岩手県/1959年6月11日)★

秋田県
* 能代港(秋田県/1975年5月26日)
* 秋田港(秋田県/1951年1月19日)◆
* 船川港(秋田県/1951年1月19日)◆

宮城県
* 石巻港(宮城県/1964年4月11日)★
* 仙台塩釜港(宮城県/1951年1月19日・仙台港区・塩釜港区)※特定重要港湾

山形県
* 酒田港(山形県/1951年1月19日)★

福島県
* 相馬港(福島県/1974年4月23日)
* 小名浜港(福島県/1951年1月19日)★

570とはずがたり:2010/01/13(水) 17:57:26

=とは版重要港湾仕訳け(その2)=

関東

茨城県
* 茨城港(茨城県/1983年3月29日・ひたちなか港・大甕港・日立港)★
* 鹿島港(茨城県/1963年4月1日)★

千葉県
* 木更津港(千葉県/1968年4月17日)★
* 千葉港(千葉県/1957年5月20日)※特定重要港湾

東京都
* 東京港(東京都/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)

神奈川県
* 横浜港(●横浜市/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)
* 川崎港(●川崎市/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 横須賀港(●横須賀市/1951年1月19日)

中部

新潟県
* 新潟港(新潟県/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 直江津港(新潟県/1951年9月22日)★
* 両津港(新潟県/1951年9月22日)
* 小木港(新潟県/1974年4月23日)

富山県
* 伏木富山港(富山県/1951年1月19日・富山港・富山新港・伏木港)※特定重要港湾

石川県
* 七尾港(石川県/1951年1月19日)★
* 金沢港(石川県/1964年4月1日)★

福井県
* 敦賀港(福井県/1951年1月19日)★

静岡県
* 清水港(静岡県/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 田子の浦港(静岡県/1964年4月1日)★
* 御前崎港(静岡県/1975年4月22日)

愛知県
* 名古屋港(●名古屋港管理組合/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)
* 衣浦港(愛知県/1957年5月20日)★
* 三河港(愛知県/1964年4月1日)★

三重県
* 四日市港(●四日市港管理組合/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)
* 尾鷲港(三重県/1967年6月1日)
* 津松阪港(三重県/1971年4月1日)

近畿

京都府
* 舞鶴港(京都府/1951年1月19日)★

大阪府
* 堺泉北港(大阪府/1959年6月11日)※特定重要港湾
* 大阪港(●大阪市/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)
* 阪南港(大阪府/1968年4月17日)

兵庫県
* 神戸港(●神戸市/1951年1月19日)※特定重要港湾、指定特定重要港湾(スーパー中枢港湾)
* 姫路港(兵庫県/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 尼崎西宮芦屋港(兵庫県/1951年9月22日)★
* 東播磨港(兵庫県/1964年2月1日)★

和歌山県
* 和歌山下津港(和歌山県/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 日高港(和歌山県/1983年10月4日)

571とはずがたり:2010/01/13(水) 17:58:38
=とは版重要港湾仕訳け(その3)=
流石瀬戸内を囲む中国四国,他の場合よりも日本全体に占めるシェアが高い感じだ。

中国
岡山県
* 岡山港(岡山県/1964年4月1日)
* 宇野港(岡山県/1951年1月19日)
* 水島港(岡山県/1960年6月9日)※特定重要港湾

広島県
* 福山港(広島県/1963年4月1日)★
* 尾道糸崎港(広島県/1951年1月19日)
* 呉港(●呉市/1951年1月19日)
* 広島港(広島県/1951年1月19日)※特定重要港湾

鳥取県
* 鳥取港(鳥取県/1975年4月22日)
* 境港(●境港管理組合/1951年1月19日)★※港湾区域が一部島根県にまたがる

島根県
* 浜田港(島根県/1957年5月20日)
* 三隅港(島根県/1982年11月9日)
* 西郷港(島根県/1959年6月11日)

山口県
* 下関港(●下関市/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 小野田港(山口県/1960年6月9日)◆
* 宇部港(山口県/1951年1月19日)◆
* 三田尻中関港(山口県/1959年6月11日)
* 徳山下松港(山口県/1951年9月22日)※特定重要港湾
* 岩国港(山口県/1952年2月1日)

四国

徳島県
* 徳島小松島港(徳島県/1951年1月19日)★
* 橘港(徳島県/1965年4月1日)

香川県
* 坂出港(●坂出市/1951年9月22日)★
* 高松港(香川県/1951年1月19日)★

愛媛県
* 宇和島港(愛媛県/1960年6月9日)
* 松山港(愛媛県/1951年1月19日)★
* 今治港(●今治市/1951年1月19日)
* 東予港(愛媛県/1964年4月1日)◆
* 新居浜港(●新居浜港務局/1951年9月22日)◆
* 三島川之江港(愛媛県/1971年4月1日)◆

高知県

* 高知港(高知県/1951年1月19日・高知新港含む)★
* 須崎港(高知県/1965年4月1日)
* 宿毛湾港(高知県/1986年6月17日)

572とはずがたり:2010/01/13(水) 17:59:16
>>569-572
=とは版重要港湾仕訳け(その4)=

九州・沖縄

福岡県
* 北九州港(●北九州市/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 博多港(●福岡市/1951年1月19日)※特定重要港湾
* 苅田港(福岡県/1951年1月19日)★
* 三池港(福岡県/1951年9月22日)★

佐賀県
* 唐津港(佐賀県/1951年1月19日)★
* 伊万里港(佐賀県/1951年1月19日)

長崎県

* 長崎港(長崎県/1951年1月19日)★
* 佐世保港(●佐世保市/1951年1月19日)★
* 厳原港(長崎県/1951年9月22日)
* 郷ノ浦港(長崎県/1959年6月11日)
* 福江港(長崎県/1951年9月22日)

熊本県
* 熊本港(熊本県/1974年4月23日)
* 八代港(熊本県/1959年6月11日)★
* 三角港(熊本県/1951年1月19日)

大分県
* 中津港(大分県/1999年6月4日)★
* 別府港(大分県/1951年9月22日)◆
* 大分港(大分県/1951年1月19日)◆
* 津久見港(大分県/1951年9月22日)
* 佐伯港(大分県/1970年5月1日)

宮崎県
* 細島港(宮崎県/1951年1月19日)★
* 宮崎港(宮崎県/1973年4月16日)★
* 油津港(宮崎県/1952年2月1日)

鹿児島県
* 鹿児島港(鹿児島県/1951年1月19日)★
* 志布志港(鹿児島県/1969年4月1日)★
* 川内港(鹿児島県/1970年5月1日)
* 西之表港(鹿児島県/1960年6月9日)
* 名瀬港(鹿児島県/1954年7月2日)

沖縄県
* 那覇港(●那覇港管理組合/1972年5月15日)★
* 運天港(沖縄県/1972年5月15日)
* 金武湾港(沖縄県/1974年4月23日)
* 中城湾港(沖縄県/1974年4月23日)
* 平良港(●宮古島市/1972年5月15日)
* 石垣港(●石垣市/1972年5月15日)


整備対象重要港湾★42…そのままインフラ整備を続行しても良いのではないか?
統合対象重要港湾◆11(5)…港湾の統合の後トータルに施設配備検討した上で整備をしても良いのではないか?

●=都道府県以外が管理者の港湾。神奈川県と北海道(と内陸県の栃木・群馬・長野・岐阜・奈良・滋賀)は重要港湾の管理者になっていない。

574荷主研究者:2010/01/17(日) 23:47:50

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100113303.htm
2010年1月13日03時05分 北國新聞
アジア回復で前年超え 金沢港の取扱量

 世界不況で急減した金沢港のコンテナ取扱量が、輸出の回復に伴って増加してきた。金沢港運(金沢市)によると、昨年11月に取扱量が前年比プラスに転じ、12月はリーマン不況に入って以降初めて3千個の大台を回復。大底だった昨年4月の2倍近くに上った。繊維機械、運搬用機械の輸出が伸びており、中国などアジア経済の持ち直しが金沢港に活気をもたらしている。

 金沢港の荷役を担う金沢港運によると、輸出入を合わせた金沢港のコンテナ取扱量(20フィートコンテナ換算)は、昨年11月が2680個(前年同月比4%増)、12月が3038個(同10・2%増)となった。

 前年同月を上回ったのはリーマン・ショックの影響が出る前の2008年10月以来、1年1カ月ぶり。3千個を超えたのも08年10月以来で、昨年2〜8月は2千個を下回り、同4月には前年同月比50・9%の1622個に落ち込んでいた。

 石川県によると、取扱量が伸びているのは中国、東南アジア向けの繊維機械や運搬用機械などの輸出。「地元企業がアジア市場の開拓に力を入れている」(港湾関係者)ためで、繊維機械の津田駒工業(金沢市)は「昨年後半から中国向けが動き出した」としている。

 金沢港の中国・上海コンテナ航路は昨年11月、運航会社が寄港日程を調整し、輸出の所要日数を従来の10日間から3日間に短縮。神戸や大阪、名古屋などの港を使っていた北陸の荷主が金沢港を利用しやすくなった。

 県や金沢港運は、新規荷主の獲得に向けた企業訪問などを強化した影響もあるとみている。津田駒工業は「通常は神戸港から出しているが、県の要望もあり、昨年からなるべく金沢港を利用している」とする。

 コマツ粟津工場(小松市)の佐々木一郎工場長は「今年後半に北米市場が回復すれば、(北米の定期航路を持つ)金沢港をさらに活用できる」と強調する。石川県鉄工機電協会がコマツなど製造業20社でつくる組織を設け、貨物の「合い積み」を呼び掛けており、金沢港運担当者は「今年下期にはコンテナの取扱量がさらに増える」とみている。

575荷主研究者:2010/01/17(日) 23:59:58
>>546
http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100114j
2010/01/14 19:25 秋田魁新報
台湾、香港直結のコンテナ船が秋田初寄港 荷主の利便性向上へ

秋田港に初寄港した陽海海運の国際定期コンテナ船

 陽海海運(韓国・ソウル)の国際定期コンテナ船が14日、秋田港に初寄港した。今年開設された秋田港と台湾、香港を直結する初めての定期コンテナルート。接岸後、船内では県関係者らが歓迎式を開き、第1便の寄港を祝福した。台湾、香港と秋田港を結ぶ既存ルートでは、韓国・釜山で貨物の積み替えが必要だったが、今後は積み替えなしの輸送が可能となり、荷主の利便性向上が期待されている。

 第1便は全長約130メートルの「VEGA DAVOS」(ヴェガ・ダヴォス、7464トン)。この日は吹雪による視界不良の影響で、予定より1時間40分ほど遅れ、午前11時45分ごろに秋田港大浜埠頭(ふとう)に接岸した。第1便では県内業者が輸入する製材(40フィートコンテナ5本)が輸送された。

 新航路は釜山を基点に、苫小牧、秋田、新潟、富山、神戸、大阪のほか、台湾・基隆、香港などを21日間で巡る。3隻が投入され、秋田港には週1回寄港する。

576荷主研究者:2010/01/18(月) 22:27:08
>>537-539 >>541
仙台塩釜港や八戸港、秋田港に囲まれた岩手県がコンテナ定期航路の誘致に血眼になる必要はあるまい。
>三陸沿岸からは、戸惑いの声
>釜石港には、コンテナ船の定期航路はまだなく…コンテナ専用のクレーンを設置したばかり
>大船渡港は釜山との定期航路があり、2週間に1回、コンテナの積み下ろしを行っている

http://www.yomiuri.co.jp/tabi/domestic/railway/20100107-OYT8T00349.htm
2010年1月7日 読売新聞
国際コンテナ 盛岡に拠点…JR貨物
JR貨物 東京経由の輸出で3月開始

 JR貨物は3月13日のダイヤ改正から、盛岡―東京間で、国際海上コンテナの鉄道輸送を開始し、「インランド・デポ」(内陸通関基地)を岩手県盛岡市永井の盛岡貨物ターミナル駅に新設する。

 鉄道の駅構内への設置としては全国で初めて。通常は港湾近くで行う通関などの業務を駅の中で行うことで、県内陸部から東京を通じての輸出がより便利になるという。鉄道輸送はトラック輸送に比べ、CO2削減なども見込めるが、これまで外国への物流を担ってきた港湾を抱える沿岸の各地域からは、「利用減につながる」と懸念する声も出ている。

 JR貨物によると、新設する海上コンテナ列車は、盛岡貨物ターミナル駅と、臨海部にある東京貨物ターミナル駅間を、平日に夜行で1往復する。15両編成で、1両当たり、長さ約6メートルのコンテナに換算して最大3個を積載できる。

 国土交通省は、近隣の韓国・釜山、中国・香港、上海、台湾・高雄などの各港に対する国際物流の競争力を維持するために、京浜、伊勢湾、阪神の3港湾を「スーパー中枢港湾」に指定して、機能の集中と強化を図ろうとしており、今回の措置もそのモデル事業の一環。

 貨物収入の目標と実績に応じて、国交省関東地方整備局が補助金を出す。JR貨物では、「東北地方の物流の活性化に役立つ。鉄道輸送は一般的に、トラック輸送に比べてCO2を7分の1に抑え、環境保全に貢献できる」としている。

 ただ、海上コンテナを取り扱ってきた三陸沿岸からは、戸惑いの声が上がっている。

 釜石港には、コンテナ船の定期航路はまだなく、寄港誘致を進めていた釜石市は昨年9月、コンテナ専用のクレーンを設置したばかり。下沢治産業振興部長は「突然の話でびっくりだ。新たな荷主を探している市にとって、非常に厳しい」と頭を抱える。

 大船渡港は釜山との定期航路があり、2週間に1回、コンテナの積み下ろしを行っているが、1回の取り扱い量はまだ少ない。大船渡市の室井良雄・港湾経済部長は「岩手のものは岩手の港から、という気持ちでやってきた。地元企業にどれだけ影響があるのか今後注視したい」としている。

577荷主研究者:2010/01/20(水) 23:18:22

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/210508_all.html
2010年01/16 14:32 北海道新聞
ソウルの海運会社 苫東港に新定期航路 コンテナ便 台湾、香港を結ぶ

 陽海海運(ソウル)は、苫小牧と台湾や香港を釜山港経由で結ぶ新たな国際定期コンテナ航路を開設し、第一船が15日、苫小牧東港に入港した。景気が低迷する中、関係者は新航路開設で貨物量増加に期待をかける。

 日本の総代理店の葵海運(東京)によると、新航路は、釜山を起点に苫小牧や秋田、神戸や大阪、台湾・基隆や香港など10港を21日間で回る。コンテナ約700個(20フィート換算)を積み込めるコンテナ船を3隻運航し、苫小牧東港に週1回寄港する。

 15日は第一船の「ベガ・ダボス号」(8300トン)が入港し、温度調節機能のついたコンテナ14個が荷揚げされた。第二船以降、北海道の生鮮品などがアジア向けに輸出される見込みだ。

 また就航を歓迎する式典が同日夜、同船内で開かれ、苫小牧港利用促進協議会の会長を務める岩倉博文市長が「不況により取扱量が減少している中で明るいニュース。第一船を迎えることができ、心から歓迎する」とあいさつ。彭紅星(パンホンシン)船長が花束で歓迎を受けた。

 苫小牧港管理組合などによると、新航路開設で苫小牧港の国際コンテナ航路は、7社が週8・5便を運航することになる。(桑折しのぶ)

578荷主研究者:2010/01/24(日) 17:20:08
>>476
http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100122f
2010/01/22 10:19 秋田魁新報
来月から2度目の試験 シーアンドレール構想

 秋田港と鉄道を活用し、対岸への新物流ルートを構築するシーアンドレール構想で、国土交通省による2度目の実証試験が来月上旬から3月までの日程で行われることになった。県内外の企業数社が協力し、実際の輸出入用の貨物を鉄道と秋田港からのコンテナ船で輸送、商業ベースに乗せるに当たって課題などを検証する。

 関係者によると、輸出入で計10回近くの輸送試験が行われる見込み。積み荷は中古タイヤなど数品目を想定し、輸出の際は、県内外から秋田臨海鉄道・秋田北港駅へ鉄道でコンテナを輸送。その後、秋田港へトレーラーで運び、既存のコンテナ船ルートでロシアなどへ輸送する。

 08年2月の1回目の実証試験では、北港駅でのコンテナ積み降ろしの際、十分なスペースが確保できず、付近の道路を一時封鎖した。今回は、既に北港駅の隣接地へ仮設積み替えヤードを設置し、荷役用の場所を確保して輸送を行う。

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100123f
2010/01/23 10:52 秋田魁新報
紙や中古タイヤなど輸出へ シーアンドレール試験

 国土交通省秋田港湾事務所は22日、秋田港と鉄道を活用して海外への新物流ルートを築くシーアンドレール構想で、来月上旬から3月まで実施する実証試験の内容を明らかにした。県内外の企業4社の協力を得て、中古タイヤ、ビールなど実際の輸出入用貨物4品目を2回ずつ計8回輸送する。貿易相手はロシア、韓国、台湾の3地域で、複数ルートの輸出入で輸送コストなど商業化への課題を検討する。

 輸出用貨物はロシア向けの中古タイヤ、韓国向けの紙、台湾向けの珪藻(けいそう)土の3種類。輸入は韓国からのビールを使用する。

 中古タイヤ輸出では、サンパワー(横浜市)が仙台市などで集めた中古タイヤを鉄道で秋田北港駅まで運び、トレーラーに積み替えて秋田港に運搬。釜山航路のコンテナ船でロシアへ輸出する。実証試験に向けて約2千平方メートルの仮設積み替えヤードを北港駅に整備。2008年の前回試験では貨物積み下ろしの際、付近の道路を一時封鎖したが、今回は封鎖せずに積み下ろしが可能になる。

581荷主研究者:2010/01/24(日) 18:55:01

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100119140056.asp
2010年1月19日(火)東奥日報
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コンテナ 初の4万本超/八戸港

 2009年の八戸港コンテナ貨物の取り扱い実績(20フィートコンテナ換算)が前年比11.3%増の4万326本と、1994年のコンテナ航路開設以来、初めて4万本を超えたことが18日、県八戸港管理所の調べで分かった。景気低迷が続く一方で、地方港と京浜港などの国内主要港を結び、貿易や国内貨物の移送に活用する「内航航路」の取扱量は増えている。

582 ◆ESPAyRnbN2:2010/01/28(木) 14:58:50
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100128ddlk15010004000c.html
焦点’10:日本海側拠点港、どこに? 新潟選定へ高まる機運 /新潟

 国が港湾整備の「選択と集中」を進めるなか、全国で港湾の生き残りをかけた競争が激しさを増している。
前原誠司国土交通相が昨年11月、日本海側の拠点港整備に言及したのを契機に、県内でも新潟港の選定を
目指す動きが活発化。選ばれなかった場合は、港湾整備の関連予算が削減されるおそれもあるだけに、関係者の
間には危機感が強い。【岡田英】

 ◇国交相発言契機、国の動きは鈍く
 ◆国交省「勉強中」

 韓国・釜山やシンガポールといった国際ハブ港との国際競争力を高めようと、国交省は港湾の「選択と集中」を
掲げる。前原国交相は昨年11月25日の全国知事会で「日本海側のどこに核(の港)を作っていくか考えねば
ならない」と発言した。

 国は昨年12月、コンテナ港とバルク(バラ積み貨物)港のそれぞれについて専門家らによる検討会を設置。
コンテナ港は太平洋側の京浜港(東京・横浜)、伊勢湾(名古屋・四日市)、阪神港(大阪・神戸)の中から1〜2カ所
を今年6月ごろに選び、バルク港は穀物、鉄鉱石、石炭の3品目について年内に強化港を選定する方針。日本海側
に限定した拠点港の選定について国交省は「勉強はしている」(同省幹部)というものの、具体化に向けた動きは鈍い。

 ◆「土俵作りから」

 「まずは日本海側拠点港を選定する土俵を早く作ってもらえるよう団結を」。今月21日、新潟市内のホテル。
篠田昭新潟市長はそう呼びかけ、5市町と新潟経済同友会、新潟大などと産学官連携の「日本海拠点港湾選定
支援協議会」を設立した。

 篠田市長は昨年11月、前原国交相と面会し「日本海側の二つか三つを拠点港として選定すれば、東アジアの
活力を、首都圏や関西、中京へと列島全体に吹き込める」と主張。ライバルの伏木富山港(富山県)や敦賀港
(福井県)などとも市レベルでは連携し機運醸成を図る一方、前原国交相には「一つだけ選ぶなら、本州日本海側で
最大取扱量を誇る新潟以外にない」と強調するのも忘れなかった。

 ◆県は不参加

 支援協議会はいわば「応援団」で、新潟港の港湾管理者である県は参加していない。篠田市長は設立総会で、
県をバックアップすると強調しつつ「港湾管理者だけが動いても取り逃すかもしれない。そういうことが絶対ないように
産学官が一緒になってやっていく」と狙いを述べた。

 ある市幹部は、泉田裕彦知事が北陸新幹線問題を巡り国や沿線他県と対立したことを挙げ「知事に他県との
連携は期待できない。市は主体じゃないからこそ、気軽に動ける」と解説してみせた。

 一方、県は前原国交相の発言を受け、交通政策局を中心に庁内プロジェクトチームを発足させた。まずはバルク港
に手を上げる方針だが、日本海側拠点港の公募が実現すればシフトするとみられる。

 泉田知事は「船が来なければ岸壁やクレーンを整備しても意味がない。(荷主に)選んでもらえる環境を作るのが
重要」と持論を展開する。

 ◆他港の動向は?

 新潟港の外貿(輸出入)コンテナ取扱量は本州日本海側では、2位の下関港(山口県)の2倍以上を誇る。
12年度には新潟東港に新岸壁も完成予定。航路も韓国、中国、台湾へ週10便。だが月1便あったロシア・
ウラジオストクと結ぶ極東航路は09年2月から寄港しなくなるなど、荷主確保に課題も残る。

 他では富山県が積極的だ。同県は中京圏からの集荷のため、08年7月に全面開通した東海北陸道を高速道
無料化実験の対象にするよう国に要望するなどアピール。水深が14メートルあり大型船が入港可能な敦賀港や
舞鶴港(京都府)も名乗りを上げるとみられ、綱引きは過熱しそうだ。

毎日新聞 2010年1月28日 地方版

583荷主研究者:2010/01/31(日) 13:44:31
>>578-579
>扱う荷物は中古タイヤとビール、けい藻土。
珪藻土は、北秋田市の中央シリカ㈱だろうか。同社は『JR貨物ニュース』2006年6月15日号、『MONTHLYかもつ』2007年7月号に記事あり。

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/01/20100127t42018.htm
2010年01月27日水曜日 河北新報
秋田港シーアンドレール構想 コンテナ輸送を実験 来月から

 秋田港(秋田市)を拠点とした鉄道輸送路を確立し、ロシアなどと貿易を促進する「シーアンドレール構想」で、東北地方整備局は2〜3月、同港大浜コンテナヤードと秋田臨海鉄道の秋田北港駅で、コンテナ輸送の実証実験を行う。2008年2月に続く2回目の実施。

 貨物駅とコンテナヤードの間の道路を一時封鎖して積み降ろし作業をした前回と異なり、秋田北港駅にコンテナを積み替える仮設のスペースを設け、トレーラーでコンテナヤードに移す。

 扱う荷物は中古タイヤとビール、けい藻土。荷主の協力を受け、仙台、福島両市や秋田県北部から荷物を鉄道で運び、ロシアのウラジオストク、台湾の基隆に船で輸送するほか、韓国・釜山からの荷物を仙台市に運搬するケースを実験する。

 コンテナヤードと鉄道が近い秋田港の特徴を生かし、国内では道路で運べない45トンコンテナを鉄道で輸送する可能性も調べる。東北地方整備局秋田港湾事務所は「構想の実現に向けて課題を見つけ、実現の可能性を高めたい」と説明する。

584荷主研究者:2010/01/31(日) 13:49:10

http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100127000000000058.htm
2010年01/27 14:59 静岡新聞
復旧に30〜40日 御前崎港コンテナ埠頭

 県が管理する御前崎港(御前崎市)でコンテナの荷役を行うガントリークレーンがコンテナ船と衝突した事故で、停止しているコンテナ埠頭(ふとう)の機能回復に30〜40日程度かかる見通しであることが27日、分かった。=関連記事3面へ

 県によると、26日に実施した専門家の調査で、クレーン全体のゆがみや衝撃で脱輪した車輪の損傷、台座とクレーンとのズレなどが見つかり、専門家から「倒壊の可能性もある」と指摘があった。損傷したクレーンが移動できない状態のため、安全性を確保して岸壁の端部分に移動させるには1カ月余り要するという。

 県は解体も視野に入れ、「できるだけ早期に復旧できるよう復旧工期の短縮などを検討していく」としている。

 ただ、同港に設置している2基のクレーンのうち、損傷していない1基を使って国内輸送の対応は可能。自動車部品を中心とした輸出入の貨物輸送についてはコンテナ機能が停止しているため、定期船の荷役は清水港で代替輸送する予定になっている。事故の公表が遅れた理由について、県は「荷主企業への風評被害を避けたかった。1週間程度で復旧できると見込んだが、予想以上にクレーンの損傷が大きかった」と説明した。

585荷主研究者:2010/01/31(日) 14:18:18

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100129305.htm
2010年1月29日03時13分 北國新聞
金沢港の輸出ゼロ 昨年のロシア向け自動車 関税引き上げが影響

 金沢港のロシア向け自動車の輸出台数が昨年1年間でゼロだったことが、28日までの大阪税関金沢税関支署や金沢港運(金沢市)の調べで分かった。七尾港も昨年1〜11月で340台と2008年の7881台から急減しており、ロシア政府が昨年1月に導入した輸入車関税の大幅引き上げなどが年間を通じて影響を与えた格好だ。

 大阪税関伏木税関支署によると、伏木富山港の昨年1〜11月のロシア向け中古自動車の輸出台数は前年同期比約90%減の1万6793台だった。

 金沢税関支署や金沢港運の累計では、金沢港のロシア向け自動車の輸出台数が08年の1年間で1827台、輸出金額は約11億3千万円あったが、昨年の輸出はゼロ。同港では08年10月から輸出がない状態が続いているという。

 七尾港は08年の輸出台数が7881台、輸出金額が約33億2千万円だったのに対し、昨年1〜11月は340台、約1億5500万円と大幅に減少した。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ロシア向け自動車の輸出が急減した背景には、ロシアが昨年1月から、製造後5年以上の車に対する輸入関税を従来に比べ8割近く引き上げたことや、リーマン・ショック以降の金融危機の影響などがあるという。

587荷主研究者:2010/02/01(月) 01:12:05

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/147015
2010年1月19日 06:04 西日本新聞
クレーン電化、CO2削減 人工島に17基整備 国や福岡市が実験

電動化される人工島のトランスファークレーン=福岡市東区

 福岡市東区の人工島(アイランドシティ)の港湾地区で、コンテナを積み降ろすクレーンを電動化し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す実証実験が新年度から始まる。国土交通省と市、市の第三セクター・博多港ふ頭が実施する。低炭素型社会に向けた国の港湾整備事業の第1弾で、国内初の取り組み。

 整備対象はコンテナの集積場にある門形のトランスファークレーンで、高さ約20メートル、幅約30メートル。集積場とコンテナトレーラー間で荷を移動する際に使う。現在13基あり、動力は軽油を使うディーゼルエンジン。排出するCO2は人工島全体の排出量の約半分を占める。

 国交省九州地方整備局によると、13基は改造し8月から順次電動化。13基はディーゼルエンジンで動かす作業が一部残るが、完全電動の新型も4基導入する。1基の改造費は約3千万円、新型購入費は約1億8千万円。事業総額は約20億円。

 試算では、軽油を使った場合よりCO2の年間排出量(17基分)は2816トンから674トンへ約8割の削減。1基につき約178万円の経費削減となり、給油や整備などの時間も年間約200時間短縮できるという。

 人工島は広大なヤードがあることなどから実験場に選ばれた。国交省は数年かけて効果を検証しデータはほかのコンテナターミナル整備にも活用する。市は「環境負荷の低い港としてPRし、貨物の集荷増に弾みをつけたい」と話している。

 九地整の博多港湾・空港整備事務所は「将来は荷主や船会社もCO2削減に取り組む必要が出てくる。電動化は博多港の利用価値を上げることになるだろう」とみている。

=2010/01/19付 西日本新聞朝刊=

588とはずがたり:2010/02/04(木) 13:59:13

【富山】
伏木富山港 タイ直航便就航 コンテナ 運航日数1、2日短縮
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20100204/CK2010020402000179.html?ref=rank
2010年2月4日

 伏木富山港で初のタイ向けコンテナ航路となる「東南アジア航路」が就航し、七日に第一便が入港する。運航会社「陽海(やんはい)海運」(韓国)の日本総代理店代表が三日、石井隆一知事を訪問し、発表した。

 タイ便は週一回寄港。釜山から苫小牧、秋田、新潟を経て伏木富山に入港した後、約十一日間かけてタイのバンコクなどに向かう。タイへはこれまで韓国・釜山でコンテナを積み替え、運んでいた。新航路は運航日数を一、二日短縮できる。

 県によると、二〇〇九年の伏木富山港の国際コンテナ取り扱い個数は前年比9%減。経済停滞により減少傾向にある。

 タイにはYKKや不二越など県内二十二社の工場や事務所があり、県は「新航路は国内最後の寄港地で、輸出に有利。魅力をアピールしたい」と需要増加を期待。石井知事は「安定運航をお願いしたい」と求めた。 (渡辺ゆり)

590荷主研究者:2010/02/07(日) 02:09:43

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20100128/274331
2010年1月28日 05:00 下野新聞
佐野に「港」を コンテナ基地構想実現へ研究会

 佐野市は27日までに、通関や荷物の積み下ろしなどコンテナ船の港湾業務を内陸で行う内陸型コンテナターミナルの設置に向け、新年度早々にも研究会を発足させることを決めた。東北自動車道と北関東自動車道が交差し、利便性が高い同市西部の北関東自動車道出流原パーキングエリア(仮称、PA)周辺を候補地とし、効率的なコンテナ輸送のシステムを備えた物流拠点(インランドポート)を目指す。同市によると、インランドポートが実現すれば国内初という。

 研究会は国土交通省や県、学識経験者らで構成する予定。内陸型コンテナターミナルの役割や整備手法、顧客の需要など、実現に向けた課題を研究する。

 内陸型コンテナターミナルは、港湾に来たコンテナの荷物を高速道路を使って同PA周辺に輸送、一帯を港湾業務と物流の大規模な基地に位置付ける構想だ。

 研究会設置の背景として、国の諮問機関である交通政策審議会が昨年3月、地球温暖化対策と港湾政策について答申。その中に、複数の船会社が参加しコンテナを共同活用できるインランドポートの実現に向けた取り組み促進が盛り込まれた。

 これまでにも、貨物の集配、通関業務などを内陸で行う貿易貨物輸送基地(インランドデポ)はあったが、船会社ごとにコンテナを管理するなどしていたため、港湾と輸出入の生産地、消費地の間で非効率な空荷輸送が発生、地球温暖化への影響も懸念されたためだ。

 市は新たな研究会発足に先駆け、2005年度に内部委員会を設置。石灰・採石業者らでつくる民間の研究会と意見交換などを行ってきたが、新組織の立ち上げを踏まえ、内部委員会は発展解消させる。

 市の担当者は「未確定な部分が多いが、大規模な構想。専門家を交えて具体的に検討したい」としている。

591とはずがたり:2010/02/07(日) 02:11:15
>>590
この辺が佐野っぽいが輸出なんか迄してたんかねぇ?
>石灰・採石業者らでつくる民間の研究会と意見交換などを行ってきた

592荷主研究者:2010/02/07(日) 16:07:58
>>479
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=517513005
'10/01/21 山陰中央新報
日韓ロ定期貨客船 旅客は順調、貨物は難航

 鳥取県は21日、日韓ロ定期貨客船が本格就航した昨年7月から12月まで半年間の運航実績をまとめ、県議会農林水産商工常任委員会に報告した。境港−東海間は52回運航し、旅客は1万8千人が乗船して目標を2割近く上回る上々の滑り出し。貨物は主力荷主が未定のままで目標を大きく下回った。

 欠航は海の荒れが理由の1回だけだった。

 境港−東海間の1便当たり平均乗客数は、8月の373人を最高に就航直後の7〜8月は順調に推移した。冬季は12月が63人などと低水準だが、元日に境港に着いた便は300人以上が利用するなど上昇傾向がみられ、ロシアからの旅客も目立つようになった。

 半年間の総旅客数は1万8256人で、1便平均では351人となり、運航するDBSクルーズ社が就航1年目の目標としていた1便平均300人を17%上回った。利用者の国籍は、韓国69%、日本18%、ロシア12%、その他1%。

 境港でのコンテナ貨物取扱量は、半年間で82TEU(20フィートのコンテナに換算した取扱個数)しかなく、目標の1920TEUにほど遠い状況で、主力荷主不在による苦戦が続く。貨物の重量を区間別に見ると、東海から境港へは水産物や機械類を中心に241トン、境港から東海向けは水産物や酒類、果物類、車両部品など344トン。

 東海−ウラジオストク間は26回の運航で、2651人が乗船し、貨物は2256トンを運んだ。

 経済通商総室の通商物流チームは「定期性が維持されていれば主力荷主も確保できる」として、今後とも荷主探しに力を入れる。

 県は、就航3年間に限り、境港に1回寄港するごとに100万円を支援している。

593荷主研究者:2010/02/07(日) 16:14:38

http://news.shikoku-np.co.jp/kagawa/economy/201001/20100126000081.htm
2010/01/26 09:31 四国新聞
高松港に12年ぶりに自動車専用船が入港

自動車専用船に積み込まれる大型クレーン=高松港外貿岸壁

 タダノは24日、香川県高松市朝日新町の高松港F地区で、大型の自動車専用船「ワールド・スピリット」(全長174メートル、3万8千トン)へのクレーン車の積み込み作業を行った。自動車専用船の高松港入港は、同社が前回チャーターした1997年9月以来、約12年ぶり。

 同社はクレーン車を海外へ輸送する場合、通常はフェリーで神戸港へ運んでから自動車専用船に積み替えているが、今回は北米でのプロジェクト向けとして、オランダのクレーンレンタル会社から20台のまとまった注文があったため、高松港で積み込みを行った。

 24日は、午前8時半に自動車専用船が高松港入港。積み込み作業は午前10時前から約4時間かけて行われ、午後4時前に出港した。

 同船は福岡県苅田港に寄港した後、北米方面へ向けて出港。10日から2週間でカナダに到着し、クレーン車の荷揚げを行う。

594荷主研究者:2010/02/07(日) 17:16:37
過去最高とは言っても港湾としてはそれほどの量ではないなぁ。鉄道貨物駅で言えば越谷(タ)駅の年間取扱量ぐらいのイメージか…。
>97万4788トン

2008年は約6万トンだったということか。白老港は日本製紙㈱白老工場の製品が殆どだと思われるが、同工場の生産量が約40万トン(2007年実績)であることを考えると白老港への依存度はそれほど高くないということか。同工場に関してはフェリー輸送(おそらく室蘭港発)されていた分が鉄道コンテナにシフトしているという動きもあるようだが、船舶と鉄道の輸送手段のシェアはどうなっているのであろうか。
>紙製品は苦戦。4万4775トンで、25.4%も落ち込んだ

http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10011401.html
2010年1/14 苫小牧民報
【白老】白老港の09年貨物97万4788トン 過去最高に

 白老港商港区の2009年取扱貨物は、97万4788トン(速報値)となることが町港湾室のまとめで分かった。08年比3.6%増で、過去最高に。道内23の地方港湾でも3年連続1位になる見通しだ。

 不況で大半の品目が取扱量を減らす中、羽田空港の新滑走路建設で主力の砂が安定した需要を確保し、実績を押し上げた。

 内訳は、移出67万848トン(前年比9%増)、移入30万3940トン(同6.7%減)。移出のうち、砂が62万6073トンを占めた。12.7%も伸びた。主に生コンの骨材として使われた。町港湾室は、羽田の埋め立て工事が一段落する下半期以降の落ち込みを予測していたものの、年間を通して堅調に推移し、「首都圏の民間建築で需要が高まったのでは」と分析している。

 紙製品は苦戦。4万4775トンで、25.4%も落ち込んだ。

 移入は、砂利の路盤材として需要が高く、主力である製鋼スラグが堅調。20万7670トンを運んだ。外壁材の原料となるけい石は、旭化成建材白老工場の閉鎖決定による生産体制縮小の影響で、前年比63.6%減の3037トン。移入の主要9品目のうち8品目が前年を下回った。

 町港湾室は「羽田の工事は完了となるが、白老・苫小牧の砂は品質面で評価が高く、他方面での需要も見込まれるため大幅な落ち込みは無いのでは」と今後の期待している。

595荷主研究者:2010/02/07(日) 17:17:08

http://www.tomamin.co.jp/2010t/t10012102.html
2010年1/21 苫小牧民報
「億トン港」は絶望的 09年苫小牧港貨物

 苫小牧港の貨物取扱量が大幅に減少し、2009年は「1億トン港」の達成が絶望的だ。苫小牧港管理組合が公表した苫小牧港統計月報によると、1〜10月の海上出入貨物は前年比8.8%減の7804万4793トン。昨年11、12月も改善傾向はみられず、6年連続の記録は世界経済の悪化による影響で阻まれることになりそうだ。

 貨物量は紙・パルプや自動車部品、原油、石炭など主力品目で大きく減少。全体の8割を占める内国貿易も09年は前年を下回って推移するなど、景気悪化が大きな要因となっている。

 港管理組合の佐々木秀郎専任副管理者は「残念だが、景気回復を待って再び億トン港を目指したい」とコメント。今後は国内貨物取扱量とフェリーや貨物船の定期航路数で国内トップの位置付けを明確にした上で、ポートセールスなどを展開する考えとしている。

 09年10月の貨物取扱量は、前年比9.1%減の839万2820トンで13カ月連続の前年割れ。中国や韓国向け冷凍魚の輸出シーズンを迎え、水産品が5割増えた一方で、主力の完成自動車が7.3%減、原油、石炭も19%台と大きく落ち込んだことが響いた。外国貿易は13.7%減、内国貿易8.1%減だった。

 コンテナ貨物は3.6%減の25万9368トンで減少幅は大きく縮小。水産品が60.6%増、紙・パルプ1.4%増などが全体を底上げしたが、製材30.1%減、自動車部品27%減と依然として低調な品目もある。外国貿易は3.4%減、内国貿易は4.3%減だった。

596荷主研究者:2010/02/07(日) 17:18:33

http://www.tomamin.co.jp/2010t/t10013003.html
2010年1/30 苫小牧民報
開港以来最大の落ち込み 苦戦の苫小牧港貿易

 苫小牧港の2009年貿易が5512億5900万円にとどまった。前年比40.5%減。開港以来、最大の落ち込みだ。08年秋からの世界不況で貨物量が大幅に減少したため。原粗油が値下がりし、自動車販売の低迷による部品の輸出も減少した。

 苫小牧税関支署のまとめ。扱いの大きい輸入(4418億5100万円)が44.2%も落ち込んだ。主要17品目の中で、前年を上回ったのは石油製品と一般機械の2品目のみ。全体の半分近くを占める原粗油は、地元製油所の大規模メンテナンスで輸入が約2カ月停止した上、価格も値下がりして減少幅は56.3%減にも。石炭も36.8%減だ。数量が伸びたトウモロコシも価格の下落で金額は30%以上下回った。

 輸出は18.2%減の1094億800万円。冷凍魚とゴム製品は好調だったものの、紙及び板紙が35%減、自動車部品を中心とする輸送用機器12.4%減、一般機械23.4%減と主力品がいずれも低迷した。

 ただ、昨年12月は、輸出入626億1500万円で、16.2%増となった。14カ月ぶりに前年を上回り、明るい兆し。輸出が121億6000万円で実に79.4%増となり、輸入7.1%増の504億5500万円。

 自動車の変速機などを含む輸送用機器が上向き、スケトウダラや秋サケなど冷凍魚もアジア向けに順調。今後も回復を望む声は多いものの、景気の二番底の懸念や米国での自動車リコール問題など減少要因もある。

597荷主研究者:2010/02/07(日) 17:18:53

http://www.tomamin.co.jp/2010t/t10020501.html
2010年2/5 苫小牧民報
苫小牧―中国にコンテナ航路誕生か 韓国船会社が検討

 苫小牧東港と中国を直行便で結ぶコンテナ定期航路が今春にも開設しそうだ。韓国の会社が検討し、苫小牧市内の港湾関係者と協議中。韓国経由便と比べて輸送時間の短縮や物流コスト削減し、貨物取扱量の拡大にもつながることから地元は注目している。

 路線を検討している韓国の船会社は現在、日本や韓国、ロシア、アジア諸国間で定期便を運航中。日中航路は名古屋、東京、横浜など主要港に寄港しているが、「今後の発展」(関係者)に向けて、上海港を起点とした北海道との新たな航路を目指している模様。道内寄港地は苫小牧港のほか、石狩湾新港も検討している、という。

 関係者によると、複数の船会社と協調して週1便体制で運航する意向という。苫小牧市内の港湾関連企業とも水面下で協議中で、地元にとって、内需拡大で貨物取扱量が伸びる中国とのダイレクト航路は悲願。ある港湾関係者は「大歓迎」と話す。

 中国航路が実現すれば、8年ぶりの復活になる。苫小牧港は1月に、韓国の陽海海運による日韓定期コンテナ航路が就航したばかり。これに中国航路が加われば、国際コンテナ貨物航路は8社10航路に増えることになる。

598荷主研究者:2010/02/10(水) 00:04:06
おぉ〜、スタンダード石油!
>「旧紐育(ニューヨーク)スタンダード石油会社倉庫」

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20100203/CK2010020302000009.html?ref=related
2010年2月3日 中日新聞
赤レンガ倉庫前広場が完成 敦賀市民らの憩いの場に

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/port/PK2010020302100127_size0.jpg
整備が終了し、供用が始まった赤レンガ倉庫前広場=敦賀市金ケ崎町で

 国の登録有形文化財で、敦賀市のシンボルでもある同市金ケ崎町の「赤レンガ倉庫」の敷地で市が整備を進めていた「赤レンガ倉庫前広場」が完成し、今月から供用が始まった。市商工政策課の担当者は「市民や観光客に、さらに倉庫に親しんでもらえれば」と期待している。

 赤レンガ倉庫は、1905年に米国の石油会社が石油備蓄用に建設した。

 「旧紐育(ニューヨーク)スタンダード石油会社倉庫」の名称で、倉庫2棟と周辺の塀が2009年に登録有形文化財になった。所有する市は戦前、国際港として栄えた敦賀の歴史を伝える建造物として、活用策を検討している。

 広場は、倉庫の西側敷地内にある空き地を有効利用しようと、市が09年度に約1100万円をかけ、約700平方メートルを整備。中央に芝生を敷き詰め、花壇も設けてシバザクラ約2000本とハクチョウゲ約160本を植えた。通路には赤レンガを敷き、ベンチも6基設けた。

 市商工政策課の担当者は「倉庫の近くには金ケ崎緑地もあり、観光客やウオーキングを楽しむ市民も増えている。広場を憩いの場として利用してもらえれば」と話している。

 (立石智保)

599 ◆ESPAyRnbN2:2010/02/11(木) 11:56:34
最後の段落のみ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070022351/1722
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100211-594646.html

 一方、前原誠司国交相が「ばらまき的な港湾行政を変える」として事業の絞り込みを表明した港湾事業は
北海道の9件をはじめ全国で23件、河川関係では17件が凍結候補となっている。(共同)

600荷主研究者:2010/02/13(土) 17:45:10
>>583
おっ、やっぱりそうか〜
>北秋田市の中央シリカが協力

http://www.sakigake.jp/p/akita/economics.jsp?kc=20100209a
2010/02/09 08:30 秋田魁新報
国交省の実証試験始まる シーアンドレール構想

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/kamotsu/20100209a12.jpg
秋田臨海鉄道・秋田北港駅で行われた、通常のコンテナより一回り大きい45フィートコンテナの積み替え試験

 秋田港と鉄道を活用した海外との新たな物流ルート構築を目指すシーアンドレール構想で、国土交通省の実証試験が8日始まった。従来の40フィートコンテナよりも容量が27%大きく、荷主の輸送コスト削減効果を期待されている45フィートコンテナを先行的に使用し、実際の貨物を輸送した。

 2009年度内に計8回の輸送試験が予定されており、今回はその1回目。北秋田市の中央シリカが協力し、同社が台湾に輸出する珪藻土(けいそうど)を貨物に使用した。45フィートコンテナは40フィートコンテナよりも長さが約1・5メートル長い約13・7メートルで、今回の試験のために韓国から取り寄せた。

 試験は、秋田港大浜コンテナヤードから空の45フィートコンテナをトレーラーと鉄道で秋田臨海鉄道・秋田港駅に輸送するところからスタート。秋田港駅でコンテナに珪藻土を積み込んだ後、約2・5キロ離れた秋田北港駅へ貨物列車が出発した。

 到着後、秋田北港駅では、鉄道からトレーラーへのコンテナ積み替えスペースを確保するため、試験用に整備した約2千平方メートルの仮設積み替えヤードを利用。リーチスタッカーと呼ばれる専用機械が台車からコンテナをゆっくりと持ち上げ、トレーラーの荷台に積み替えた後、トレーラーが道路を挟んで向かいの大浜コンテナヤードまで輸送した。

603荷主研究者:2010/02/13(土) 18:05:21

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002701654.shtml
2010/02/10 09:30 神戸新聞
「内航海運」強化策、国交省に提案検討 神戸市

 神戸市は9日、神戸港と国内各港を結ぶ「内航海運」の強化策を国土交通省に提案する方針を示した。不況で2008年以降、世界的に海運貨物は落ち込んでおり、「国策として取り組むべき」(市みなと総局)としている。国交省の国際コンテナ戦略港湾公募に神戸、大阪港などの「阪神港」が応募する際の計画案に盛り込むことも検討する。

 神戸港の内航海運は、海外航路に貨物を積み替えるための利用が多い。09年の神戸港のコンテナ取扱量は前年比13%減の222万個(20フィート換算)で、うち内航は46万個。市によると「中四国、九州〜神戸間でも本来は年間80万〜100万個の貨物需要がある。(46万個にとどまるのは)韓国・釜山港や台湾・高雄港に流れているため」(同総局)という。

 市は「阪神港」が、国際コンテナ物流拠点として重点整備されるよう国交省に働きかけており、貨物が効果的に集まるよう、荷主や船会社への支援策を国と検討する。「内航貨物の強化は神戸港の将来にもかかわる重要戦略。最優先課題として国に提案し、議論したい」としている。

 この日、東京で荷主などを対象に開かれた「神戸港セミナー」で、矢田立郎市長は「戦略港湾に指名されるよう、全力で取り組む」と話した。(高見雄樹)


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