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ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)、ジュリアン・アサンジ

1掲示板作成者:2022/10/06(木) 12:55:04

Roger Waters calls for freeing Julian Assange at DOJ rally
THE GRAYZONE·AUGUST 18, 2022

The Grayzone’s Max Blumenthal joined Waters and other speakers in front of
the Department of Justice in Washington DC to demand the US drop its charges
against the Wikileaks founder.
(続く)

アメリカの調査報道サイト『The Grayzone』から。

21:2022/10/06(木) 21:19:42
[単語、熟語、文法、構文等の説明]

・Roger Waters(ロジャー・ウォーターズ)は有名なロック・バンド『ピンク・フロイド』
の元中核的メンバー。

ウィキペディアでは以下のように説明されている。
「ジョージ・ロジャー・ウォーターズ(英語: George Roger Waters, 1943年9月6日
- )は、イングランド出身のミュージシャン、作曲家、ベーシスト。
元ピンク・フロイドのメンバーであり、創作面の中心的存在だった人物として知られる。
自ら考案したロック・オペラ作品『ザ・ウォール』は、自身の代表的な演目として高い
知名度を誇る。2016年度『グラミー賞』受賞。」

・Julian Assange はもちろんウィキリークスの創設者で、現在そのアメリカ移送が物議
をかもしている。
(日本はアメリカの属国で、日本の大手マスコミはアメリカの御用機関であるから、
アメリカ政府に不都合なこの話題は黙殺されている)

・DOJは Department of Justice の略称で「《米》司法省」。
この文脈での DOJ rally は後文でわかるように「米司法省の建物前での抗議集会」の意。

・Max Blumenthal(マックス・ブルーメンソール)は、この記事の掲載元『The Grayzone』
の編集長であるらしい。

31:2022/10/06(木) 21:22:49
[訳例]

ロジャー・ウォーターズ、米司法省前の抗議集会でジュリアン・アサンジの解放を求める
『グレーゾーン』2022年8月18日

『グレーゾーン』のマックス・ブルーメンソールが、ロジャー・ウォーターズ氏その他の
声明発表者と共に、ワシントンDCの米司法省の建物前で、ウィキリークス創設者アサンジ氏
に対する訴追取り下げを要求

41:2022/10/07(金) 13:38:22
>>1の構文上の補足説明。

文中の 〜 demand the US drop its charges 〜 の drop はもちろん動詞で、しかも
原形動詞である。
そして、demand の後に接続詞の that が省略されている。
〜 demand that the US drop its charges 〜

drop が原形動詞であるのは、いわゆる「要求・提案・必要などを表す動詞・形容詞・
名詞に続く that節の中では原形動詞(仮定法現在)が使われる」例である。
イギリス英語では、助動詞の should を使って should drop となるところ。

動詞が be動詞の場合はもちろん be が使われることになる。
〜 demand that the US be 〜 という風に。

英語初学者は、こういう場合に文中にいきなり be が表れてギョッとすることになる。
「英語初学者あるある」である。

51:2022/10/07(金) 13:40:14
>>1の続きの英文

Max Blumenthal followed Waters by excoriating the mainstream press for
betraying Assange and thereby abandoning the cause of press freedom.
Blumenthal also highlighted recent FBI misdeeds past and present, framing
them as part of the national security state’s undemocratic practices.

"This is the most important press freedom case in our life-time. If #JulianAssange
goes, the First Amendment goes".@MaxBlumenthal
Editor-in-chief @TheGrayzoneNews pic.twitter.com/PsIfG2pj8a
— Consortium News (@Consortiumnews) August 18, 2022

61:2022/10/07(金) 16:07:31
>>5の注意すべき単語・熟語など

・excoriate
1.〈文〉〔人や動物の〕皮を剥ぐ
2.〈文〉〔激しく〜を〕非難する
3.《医》〔皮膚層を〕取り除く
発音[US] ekskɔ́rièit | ikskɔ́rièit | [UK] ikskɔ́ːrièit、[US]エクスコリエイト、
イクスコリエイト、[UK]イクスコーリエイト、

・mainstream press は「主流派メディア」。

・cause は多義語である。ここではもちろん「原因、理由」の意味ではない。
英辞郎には以下の意味が挙げられている。

1.〔物事を引き起こす〕原因、要因
2.〔人の行為や感情の〕理由、動機
3.〔人が求める〕目的、目標
4.〔人を動かす〕理念、信念、大義
I know a woman who worked all her life fighting for a good cause.
私は、大義のために一生をかけて戦った女性を知っています。
5.ン《法律》訴訟(理由)
6.〔議論の〕議題、テーマ

・press freedomは「報道の自由」。

(続く)

71:2022/10/07(金) 16:10:00
(続き)

・past and present は、ここでは文法的にはいわゆる「副詞的目的格」。
辞書サイトの『辞遊人』には以下の用例がある。

He knew all the baseball statistics, past and present.
ベースボールの記録なら、現在・過去を問わず、何でも頭に入っている。

・framing 〜 の 〜ing はもちろん分詞構文。frame は動詞で以下の意味が英辞郎で
挙げられているが、ここでは該当するものがなさそう。

1.〔〜の〕骨組みを作る、〔〜を〕組み立てる、構成する
The stage is framed by four pillars and is open on three sides.
舞台は4本の[4隅の]柱で囲まれ、その3方には壁がない[開け放たれている・開放されている]。
2.〔〜を〕たくらむ、でっち上げる、陥れる、はめる
3.〔〜を〕額に入れる
4. でっち上げで(人)に罪を着せる、〔人を〕犯人に仕立てる
I was framed for the crime.
私は、でっち上げでその犯罪の犯人にされてしまいました。

・national security state は時事英語として頻出であるが、まだ定訳はない模様。
ネットで検索すると「国防国家」、「安全保障国家」などと訳されている。

(続く)

81:2022/10/07(金) 16:12:55
(続き)

・If JulianAssange goes, the First Amendment goes. に関して。
go も多義語である。英辞郎では以下の使い方がある。

go
自動詞として
1. 前方に進む、行く、及ぶ
It's going, it's going, it's gone! 《野球中継》入るか、入った!
To go. 持って帰ります。◆ファストフード店などで
2. 続ける、継続する
That's what kept us both going.
これがあったからこそ、私たちは続けてこられたのです。
3. 作動する、進展する、達する、〜の状態になる
How did it go? どうでしたか?/どうだった?/どんな具合だった?/うまくいった?
◆結果を尋ねる
That was how it went. こういうわけです。
Such ties cannot go ignored. そのような束縛は無視できない。
There goes nothing! こりゃ駄目だ!
There goes the departure bell. 発車のベルが鳴っている。
4.〔物があるべき場所に〕入れられる、しまわれる、納まる、置かれる
These documents go in this cabinet, and those files go in that shelf...
この書類はこのキャビネットに入れて。で、あのファイルはあっちの棚に入れて…。
5.〔貨幣などが〕流通している
6.〔意見などが〕通る、〔事が〕承認される[許される・認められる]、
7.〔発言が〕決定的[鶴の一声]である
8. 物が売れる
9.〔金などが〕費やされる
10.〔現在地から〕離れて行く、去る、消えていく
My memory is going. 私は物忘れがひどい。
11. 〜と書いてある
12.〔声援して〕〜頑張れ
13. ぜひ[思い切って・出しゃばって・一線を踏み越えて]〜する
◆【用法】go (and) + 動詞
I can't go (and) steal other people's work.
まさか他人の仕事を盗むわけにはいかない。
14. 〜しに行く
◆【用法】go doing、go to do、go and doなどの形を取り、米口語ではしばしば、
toおよびandが省略される。

・First Amendment to the U.S. Constitution は「米国憲法修正第1条」。表現や
宗教の自由を保障している。

91:2022/10/07(金) 22:40:35
>>5の訳例

マックス・ブルーメンソールはウォーターズ氏の後に続き、主流派メディアに対して、
彼らがアサンジ氏を裏切り、そしてそれによって、報道の自由という理念を放棄したと
非難した。ブルーメンソールはまた、近年のFBIの不法行為に言及し、それらは米国
「国防国家」の非民主主義的な慣行の一つであると説いた。

「これは、我々の生涯で、報道の自由を巡るもっとも重要な事件だ。もしアサンジ氏が
イギリスから消えるなら、言論の自由も消えてしまう」。
@MaxBlumenthal、編集長 @TheGrayzoneNews pic.twitter.com/PsIfG2pj8a
――コンソーシャム・ニュース (@Consortiumnews) 2022年8月18日

101:2022/10/11(火) 16:39:42
>>7の frame の解釈について補足説明。

Blumenthal also highlighted recent FBI misdeeds past and present, framing them as part
of the national security state’s undemocratic practices.

英辞郎からいろいろな意味を引用しておいたが、ピッタリ来るものはなさそうに感じる。
語義的には、3.の「(〜を)額に入れる」が近いか。

言い換えれば、「〜という枠組みに入れる」・「〜というフレームに嵌め込む」という感じである。

ここからさらに「〜という形で認識する・捉える」という意味に接近すると考えられる。

オンライン辞書の Merriam-Webster を引くと、語義の中に to give expression to という
定義が見つかる。「表現する」ということである。

結局、「〜という形で捉える」から「〜という風に表現する」という意味に展開するのである。

このような意味での frame の使い方は現代の時事英文では珍しくない。

111:2022/10/11(火) 16:42:13
If JulianAssange goes, the First Amendment goes. における go についての補足説明。

ここの go の意味は、訳で示したように、>>8の英辞郎での意味の中で、10. の
「離れて行く、去る、消えていく」に当たると考えてよい。

アサンジ氏が(イギリスを)「去る、離れる」とはすなわち「アメリカに移送される」の意味である。

なお、the First Amendment(米国憲法修正第1条)は、ここでは「言論の自由・報道の自由」を
象徴する言葉として使われていると解釈してよい。

12名無しさん:2022/10/12(水) 12:29:30
この文章のサイトには、ロジャー・ウォーターズ氏の発言の様子を撮影した動画が貼られていて、
氏のご尊顔と肉声が視聴できます。
ファンの方はご覧になって下さい。

https://thegrayzone.com/2022/08/18/roger-waters-julian-assange-doj/

131:2022/10/12(水) 12:31:45
[内容についての感想、感慨、意見その他]

>>9に書かれているように、このアサンジ氏の米国移送の件は言論の自由・報道の自由に
関わる問題である。

報道業界にとって、これはおのれの存立の基盤に関わる大問題のはずである。

にもかかわらず、日本の大手マスコミ(英米の大手マスコミもそうであるが)は、この
件を大きく取り上げようとはしない。
アメリカ政府にとって都合の悪いこの話題をひたすら避けているのである。
完全にアメリカ政府の犬である。

日本の大手マスコミのお偉方が言論の自由・報道の自由の大切さを説いても、決して本気に
してはならない。それは、日本の大手マスコミにとって、アメリカ政府の関与がはっきり
した途端、即座に口をつぐむ程度のものなのである。

141:2022/10/13(木) 16:34:21

>>13に付け足し。

ちなみに、ロシアでプーチン批判を行ったナワリヌイ氏が拘留され、むごい扱いを
受けているという英ガーディアン紙の報道の読者コメント欄にある人が、英国でも
アサンジ氏が同じような扱いを受けているではないかと書き込みをしたら、その
書き込みはすぐに削除されたそうである。

リベラル派あるいは左寄りとされるガーディアン紙でも、結局、大手マスコミは
こんなものである。本質的に政府の御用機関、プロパガンダ機関なのである。

日本はアメリカの属国であるから、日本の大手マスコミがアメリカ政府の御用機関、
プロパガンダ機関の性格をいよいよ濃く持つことは言うまでもない。

151:2022/10/17(月) 16:59:19
今回の英文に関する

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2.内容についての感想、意見

などなど、ご自由にお書込みください。



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