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中・長編SS投稿スレ その2
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デスラーはまず機動要塞と宇宙艦隊を引き離そうとした。
何しろただでさえ宇宙艦隊が手強いのに、機動要塞まで相手にしていたら手が足らない。
「奴らをハロにおびき寄せる」
デスラーはボラー連邦軍艦隊と会敵すると、巧みに敗走しているように見せかけて彼らを『ハロ』と呼ばれる領域に誘導していく。
このハロというのは銀河系中心核と渦状腕の銀河円盤の外側に存在するこの領域のことであり、ここには暗黒物質やブラックホールによる
航路の難所が数多く存在した。
デスラーはガルマン人や、これまでの調査部隊の情報を基にして、この難所を決戦の場に選んだのだ。
一方、ボラー軍はこのデスラーの意図を認識できなかった。
「馬鹿な連中だ。わざわざ、あのような場所に逃げ込むとは」
バルコムは嘲笑しつつ、即座に追撃を命じる。
「あそこを奴らの墓場にしてやるのだ!」
こうしてスターレン級6隻を先頭にした艦隊は、次々にハロに突入していく。
だが暗黒物質によるレーダーの索敵能力の低下、加えて多数の障害物(ブラックホール含む)によってボラー軍は思うように
進撃できなかった。
逆にガミラス軍はその高い練度を存分に活用して、あちこちでゲリラ攻撃を繰り広げてジワジワとボラー軍に出血を強いていく。
「多少の犠牲は構わん、偵察機を出して奴らを見つけ出すのだ!」
バルコムはそう言って多数の偵察機(一部はディンギルの水雷艇もどき)を放ち、必死にガミラス艦隊を探した。
その結果、彼らはブラックホール周辺に展開していたガルマン・ガミラス連合艦隊を見つけることに成功する。
「急行するぞ!」
「しかし、バルコム司令、味方で急行できる艦はそう多くはありません」
「構うことはない。数だけでも3倍以上。包囲していけば奴らをブラックホールに押し込める。それに我らにはこのスターレン級戦艦がある」
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