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本を買いました

1紋章官:2019/05/19(日) 10:12:26
先週のコミティア、お疲れさまでした。なにしろ落選で気落ち、そのせいか、体調まで崩して連休から風邪が長引き
鼻声状態。まだ治りません。これもコミティアに落選して、同日の林原めぐみさんの番組公録をあきらめたせいなの
か、まだ尾を引いています・・・・

それでも原稿用に、と言いつつ、節操無く気の向くまま、古本を買っています。それで、連休のBOOK-OFFのバーゲンで
こんな本を買いました。
講談社学術文庫「図説 金枝篇ー上下」。やっと購入したああ〜題名を見ますと、どこかオカルト的な題名ですが、
宗教学、民俗学、神話学の古典的名著。なにしろ発行は1890年という百年前のイギリスですが、世界中の神話や
民俗の宗教習俗を論証した大作。作者フレイザーの信仰や当時の文明国家の偏見、それに彼がデスクワーク学者だった
ことでの批判などありますが、それでも当時入手可能な資料をもとに世界的視野で網羅的に書き上げられた大作。
そのため今でも新しい翻訳本が出てくるのですから、史料批判は必要でも、この本の価値が失われていないことを
教えてくれます。本当は、本編ハードカバー版をそろえたいのですが、大型本で冊数もあり、置き場所と読みこなせる
かが問題で、手をまだ出せません。まあ、そうそう置いているところもありませんがねえ。まずは文庫版にて。それでは

2紋章官:2019/05/31(金) 21:19:37
気がつけば今期アニメは「けいおん」の再放送をみているだけ。「けいおん」ももう10年たつのですねえ〜

神田の古本まつりもいいですが、案外、丹念に見て回ると思わぬ本が出てくるのが新橋古本市。5月の次は9月。
露天市なので、これから梅雨時で雨や暑さを考えれば、9月後半がいいのでしょうねえ。ただ、近年は残暑という
か暑い日が長くなり、台風もあるので、どうなりますやら。さて、そんな新橋で購入したのが次の本。
「京都中世都市史研究」-思文閣出版。室町洛中往来記を書く際に、この本がほしかったなあ〜著者 高橋先生は
佐倉の国立歴民の室町時代の京都町並模型の監修をされた建築史家。丹念な研究で平安時代から豊臣秀吉の洛中
改造直前までの京都の都市変遷を地区や再開発を取り上げ紹介しています。殊に町屋の形成や町割りの研究が豊富
で中世洛中を扱う書籍の多くに参考文献としてあげられる本です。ただし、思文閣出版なだけに発行部数が少なく、
版元が京都だけに、関東では見ることが少ないかもしれません。思文閣出版は神保町古本まつりの際の出版社の
ワゴンセールには出てこないので、なお悩ましい。(法蔵館は出てくるのですが、法華宗と町衆、買えばよかった!)
やはり古本市はこまめにまわりませんといけませんねえ〜それでは

3紋章官:2019/06/23(日) 11:33:04
梅雨ですねえ。すっきりしない天気。疲れる仕事。本と古美術に逃避、したくてもお金が足りない。お金に果てあり、ほしいもの
に果てなし。コミケ当選を慰めに進めるだけです。

先日、たまたま見つけて行ってきました雑司ヶ谷の鬼子母神参道での古本フリーマーケット。同時開催、というか、こちらが
先に始まっていたんでしょうね。手作りのクラフト市。東池袋から行ったので、まずは大鳥神社と鬼子母神の境内がさまざまな
手芸品や工芸品、パンやお菓子などの販売で大変、にぎやか。こういうのもいいですね。その分、西参道の古本フリーマーケット
はまだ参加者が少ないのか、出ている数も少なく、人も閑散。それで参道の最中をお土産に買ってきましたが、こんな本を
見つけました。
「年貢を納めていた人々」ー法政大学出版局、題名から日本の農民の話かと思いきや、欧州の近世農民の生活を紹介する本。
とはいえ、内容からは日本の江戸時代の農村との比較を考えているようなところがあり、興味深いところです。
まだ読み始めたばかり、どんな内容が出てきますが、面白そうです。歩くと面白いものが出てくるものですねえ〜
それでは

4紋章官:2019/06/30(日) 09:06:54
雨が降る〜梅雨ですから仕方ない。さて、先日、とあるお店にでかけると新入荷品とのことで、桃山時代の壺袖をみせてもらいました。
もう一度、見に行ったら売れていた・・・もう一度、手にとって見たったなあ〜

古本イベントは案外とあちこちあるもので、通りかかりでワゴンが並んでいるとともかくチェックする性分。それでずいぶん前ですが、
神奈川県の歴博に行ったついでに、伊勢佐木町へまわるとワゴンセールがあって、掘り出したのが「天文法華の乱」の初版本。現在は
洋泉社新書で復刊していますが、その前の話。さて、それと別な本を見つけたことがありました。
「田楽考」-臨川新書
珍しいネタですよねえ。田楽ですから。平安時代の永長の大田楽からはじめて、室町時代までを概観。宮中や寺社の年中行事、
民間の娯楽、芸能者の実像などを幅広く紹介しています。
神保町の古典芸能書専門店に行っても、歌舞伎や能の本は並んでいますが、田楽の本ってないんです。
先日、何気なくネットの「日本の古本屋」で検索したら、ある古書店で販売価格10500円。ありゃあ〜それだけ
希少なネタの希少本なんですねえ。先の「天文法華の乱」も神保町で見かけた時は5000円、新書版も確か2000円くらい、
それを800円で買いましたからねえ。この本も税込525円、え、消費税5%時代?ずいぶん前に購入したんですねえ。
ともかく古本のワゴンがあったら見てみるものです。それでは。

5紋章官:2019/07/12(金) 20:50:15
一人さびしく入谷の朝顔市を彷徨い、さびしく七夕をすごし、気がつけば浅草のほおずき市も終わっていた。梅雨寒の冷風、
そのままのわびしさとお財布!そういや、コミケカタログ、発売でしたっけ?

古本イベントに通いとともに、出かけた先で古本屋を見つけると、つい入ってしまいます。遊びだろうが、仕事だろうか、
おかまいなし。でも、個人の小さな古本屋さんは入ると案外、掘り出し物が眠っていたりする。そして見つけました。
「座」の環境 日本芸能史論 淡交社
淡交社といえば、古美術や茶事関連の出版社。それが「こんな本を」と驚くところ。そして著者は中世史研究の大家だった
林家辰三郎。題名と著者名だけで本にすぐに手が伸びました。そして開いて目次を見ると、中世芸能史を織り込んだ、
宮座などの芸能を中心とした座を論じる前半、後半は「かぶき」、いわゆる現在の歌舞伎に至る阿国歌舞伎などの成立論。
あとは一も二もなく買ってしまったところ。中世史が人気のようなので、いずれは田楽、猿楽そして能楽の冊子も考えて
いますが、中世芸能史は漂泊民や被差別民問題が避けて通れないので深すぎる!網野史学や宮本民俗学の世界に突入!
時衆に高野聖、どんどん出てくる。限りがない!ねこのかぎしっぽさん、どうしよう!それでは。

6紋章官:2019/07/26(金) 21:37:16
急に台風がくるなんて!コミケカタログをようやく購入したので、のんびりチェックしたいところですが、明日は趣味の
趣味の鑑賞会で、そのあと食事会!抜けられない!困った!

町の古本屋さんを見つけると、ついつい本を購入してしまいます。正直、ブックオフや神保町の古本屋さんよりも、この
街中でぽつんと個人で開かれている古本屋さんだと、何か無理しても買おうかと思ってしまうんです。ブックオフや
神保町のほうなら、他にも大勢買う人がいるだろうと、それに案外、安い価格もありまして。それで購入したのが
「ハツォール」イスラエルの書籍の翻訳-山本書店。
この本というか、シリーズはよく知っていて、神保町で眺めることも多いので、まあ、あわてなくてもいいいか、と20年
以上経過して、ふと立ち寄った町の古本屋さんで購入。いい本ですよ。今まで紹介した書籍と少し世界が異なります。
こちらは副題が「聖書の語る巨大な城塞都市の再発見」とあるように、イスラエルでの城塞都市遺跡発掘の紹介。
カラー写真や図が豊富。文書も平易。いい本ですよ。このシリーズ、いまさらながら集めてみるかな?案外、古本で安い事も
あるし。購入した本は、どうやら在庫で眠っていたようで、取次票が挟まっていた!中東地域の発掘調査本は、どうしても
第2次大戦前のメソポタミア偏重なので、第2次大戦後の中東地域の発掘本は珍しいもの。
まあ、背景に不安定な中東問題とその反発もあるのですが。
何しろ、この原著の著者ヤディン教授自身、独立戦争時は軍副参謀長として実質、軍を切りまわし、退役後に考古学者として
活動、その中で強引な手法で、アメリカで死海文書買収を行い、のちに副首相になったような人物。
なかなかの傑物。考古学者にも、こんな経歴の人がいるんですねえ。それでは

7紋章官:2019/08/30(金) 21:22:11
八月も終わりです。来年はオリンピックとパラリンピック。ふと、思いました。9月からラクビーワールドカップがあるのに、あまり
テレビもラジオも取り上げていない。何かっちゃあオリンピックとパラリンピック。今からこれだけ盛り上げて、来年までもつの
だろうか?何か、もういいや、と盛り下がっていたりして。

さてこんな本を買いました!「中世の城と考古学」-新人物往来社。城というと天守と石垣とのイメージがずいぶんとなくなり、
城あとトレッキングなどで戦国・中世の土塁による城が知られるようになったのは、ここ最近のこと。
それより前に出ていました、中世の城の調査の研究論集。北は北海道のチャシや舘、本州の居館や寺院城郭、南は沖縄のグスクまで、
各地の城館の調査研究が紹介された概論集!地域性や集中城館など多様なテーマが入っています。なかなか読みごたえがあります。
ただし、いわゆる「村の城」-村人などが逃げ込み身の安全を守る逃げ場所としての城(場所?)はまだ研究開始前の時点のため、
その言及がないのが時代性というところでしょうか?それでは

8紋章官:2019/09/06(金) 21:27:22
今日はラグビーワールドカップのテストマッチ、AHOさんは行かれているのかなあ。木曜日の歴史ヒストリアでは庄内藩の酒井玄蕃さん!
奥羽天極さんのテリトリーですねえ〜庄内藩の勇戦は戊辰戦争随一!西郷隆盛の寛大な措置は有名で、西南戦争後に西郷の名誉回復に
務めただけでなく、戦争中には西郷軍側に参戦した庄内士族たちもいたほど。しかし、本間家の財政支援の大きさを改めて思い知らされ
た感じです。港町酒田を領有、その事でろくな海軍力を持たない薩長側の妨害を受けることなく海路、海外製武器を本間家の財力と
商業網(当然、廻船も含む)で調達が継続できた事がわかるところです。何しろ兵が精強でも武器がなくてはどうしようもない。
実際、善戦した越後長岡藩も要港新潟港が落されて補給を失い、会津藩は会津若松城籠城に追い込まれて力戦が及ばなかったところ。
もちろん、白河口の戦いでの失敗がありますが、その中、庄内藩の不敗は光ります。
さて最終的に孤立状態で降伏を選びますが、この際、余力を持っての降伏は大きな意味合いをもちます。降伏を申し入れたとはいえ、
余力を持って戦力を維持しているのです。会津藩は開城降伏しても、それをよしとせず山中でゲリラ戦を展開していた藩士たちが
いましたし、まだこの時点では蝦夷地に榎本武陽率いる旧幕臣軍が有力な海軍力を持って存在している。
それであれば、ここで降伏を申し入れてきた庄内藩を寛大に扱い、早く東北地域を掌握する方が得策。下手に怒らせて、徹底抗戦に
転じられては、釘づけにされて、蝦夷地の旧幕府軍が支援に出陣してきた日には悪夢です。なにしろ幕府艦隊は圧倒的戦力!
開陽丸一隻で津軽海峡の制海権は旧幕府軍側のもの。この艦がある間は、薩長政府も蝦夷地分離やむなしとの見解だったほど。
ここに大艦巨砲主義、現存艦隊主義の先駆けが見えます。
さて話を戻り、薩長軍の横暴ぶりに怨念と猛反発を生んでいましたので、これをきっかけに降伏した東北諸藩の不満分子までが
蜂起したらどうなることか?
それに庄内藩強しの名声は薩長側についた諸藩を怯えさせてもいたでしょう。おそらく、このあたりの情報を本間家が商業網を
用いて収集、庄内藩上層部に伝えていた事と思われます。それこそ薩長側へ資金を出していた三井家などと渡りをつけ、裏工作まで
行っていた、というのは妄想の範囲かもしれませんが、本間家を中心とする酒田の商人と商業網に目を向けてはどうでしょうか?
ということで、奥羽天極さん、そんなネタありませんか?それでは。

9紋章官:2019/09/20(金) 21:45:01
始まりましたねえ、ラクビーワールドカップ!開幕戦を見に行かれている方いますか?始まりますと盛り上がるものです。
4年前の時には、まさか日本が南アフリカを破るなんて夢にも思わなかったところ。先週のテストマッチは今度は初めから
南アフリカは本気でやってきましたので、あの通り。完封負けしないだけ、日本も強くなったと感じましたところ。4年前は
なめてかかったところで出鼻をくじかれ焦り、崩れてしまったのが敗因でしたから。いや、勢いというのは恐ろしい。

さてこんな本、買いました!
「菅浦文書が語る民衆の歴史」-長浜城歴史博物館編ーサンライズ出版
中世惣村研究で欠かせない滋賀県菅浦文書。鎌倉時代から安土桃山時代までの村落の記録文書、隣接集落との紛争や京都での
係争訴訟、遠征してきた三河松平氏、地元の領主として支配を及ぼしてきた浅井氏、羽柴家の支配文書と制札等々、菅浦が
経てきた歴史や事件を伝えているものです。そのあまりの内容から、中世惣村はみな、このように自立性や自治を行っていたの
かと誤解を招くほどの充実ぶり。現在では、菅浦惣村は、中世村落の中でも、自治性が高い方で、文書も通常より多く残している
と考えられています。それというのも、いまでこそ琵琶湖湖畔の小集落ですが、規模こそ中世とそれほど異ならなくても、
当時は農業よりも、琵琶湖水運と朝廷の厨子所に官物(食料品)を納める公御人として奉仕するかわり、都での行商権を獲得、
その事で商業に関わることで自然と識字率が高まり、また商売の課税や利権を都での法廷闘争を繰り広げることで、文書主義に
なじむこととなり、膨大な文書を残すこととなったと考えられています。
そんな菅浦文書の代表的文書類などを紹介する展示会用の一種書籍ですが、名前こそ有名でも、なかなか目にすることとない
文書類を見れますので、なかなかレアなものです。それでは

10紋章官:2019/10/04(金) 20:45:49
ワールドカップラクビー、面白いですねえ。親が見ていますから、ついつい見てしまいます。しかし、このレベルを見慣れたら、
プロリーグや大学選手権は物足りなくなりそう・・・・

さてこんな本、買いました。先週、新橋駅前の古本市で漁りまして見つけたところです。
渡来銭の社会史ーおもしろ室町記 中公新書
いちど買い損ねたんですよね〜神保町で。いや、版を見たら昭和62年印刷発行になっていました。30年以上も前ですねえ〜
まあ、中公新書とか岩波文庫とか長い歴史のある本は版を重ねることも多く、初版が恐ろしく古い場合もありますが、これは
この時が初版なのかなあ〜さて著者は経済学の方で、その立場から渡来銭をネタに祇園祭、土倉、幕府財政やその関連項目として
都の町割りの変化など多様な話を取り込み、さらに西洋貨幣や中国の経済貨幣論も紹介する。見落としていたわ、中国の貨幣論、
次は調べよう!けっこう、幅広く面白い本です。いやあ、古い本も探すもんです。それでは

11紋章官:2019/10/24(木) 20:24:44
明日から神保町古本祭り!不思議なもので古本祭りは1日はだいたい雨がふるので慣れっこなところ。まあ本番の土日は曇りですみそうなのでありがたい!さあ土曜日は朝から出版社の在庫ワゴンセールにくりだすぞ〜さて、ルーターダウン中のため引き続きスマホから書き込み。こんな本買いました。古代王権の誕生 角川書店。世界各地の古代王権成立と構成を各専門家が執筆した網羅的な全四冊のもの。王権成立の地域性や比較するのによいものです。網羅的なだけに、あまり紹介されない地域もあるのがお得なところ!それでは。

12紋章官:2019/10/27(日) 19:03:43
唐突にまたルーターが復帰したんです。困ったもので、今日はパソコンで書き込みだあ〜

さて年に一度の神保町古本まつりに行ってきました。まずは二日間のブックフェスティバルの出版社の在庫ワゴンセール!ついつい
買い込んでしまったところ。今年は、困ったことに、今まだ探していた本がまとまって出てきたうえに、思わぬ買い物までしてしまい、
京都へ佐竹本三十六歌仙絵巻展に行くためのお金まで使ってしまいました・・・何しろ2日間で26冊も購入すれば、そりゃ、お財布が
破たんします。どなたか佐竹本36歌仙絵巻展、いかれたか方は土産話でをお願いします!

さてまずはお財布に悲劇になったのは以下の本。
「近畿の城郭」戎光祥出版ー名前の通り、近畿の中世から戦国の城郭や居館遺構の調査集。第1巻を持っていたのですが、いつのまにか
第3巻が出ていて、第2巻が抜けていたので、まあ、随時と思っていたら、在庫なしやらんやら、買うタイミングを逸しているうちに、
第5巻まで出ていた!それで、今年のブースに行ったら、在庫なしだったはずの第2巻や第3巻が並んでいて、ただ、はじめは第3巻と
第4巻は表紙カバーなしだったので、歯抜けでカバーなしを買うのはどうしたものか、と思って他で本を買って帰り際に戻ってみたら、
今度はカバーありで第4巻まで並んでいる!それで思わず第2巻から4巻まで3冊大人買い!おかげで福沢さんがさようなら〜
マンマニーヤ!あーあ、どうしてこうなるの?はじめからあれば、他の本はかわなかったに!それでは

13紋章官:2019/11/01(金) 20:45:49
いよいよ、11月!そろそろ冬コミ当落発表時期!きになりますね〜とはいえ今日から大刀剣市!明日は朝から回るぞ〜 さてまたもルーターがダウン!どうなっているのやら。それでこんな本買いました!はパリの住人の日記 八坂書房。百年戦争後期、ちょうどジャンヌダルクが活動する時期のパリの住人の日記の翻訳本。ただ翻訳の堀越先生が昨年なくなり、中断となりました。さて、内容は市内での事件や政治の騒動、当然ながらジャンヌダルクこと「乙女」の噂も記載する貴重な同時代資料。同時に買い物ネタも多く、当時の物価もおしえてくれます。値段の乱高下に一喜一憂するのはいまも昔もかわらない、そんなほんでもあります。しかし、翻訳よりもウィットに富んだ注釈が長くなりがちなのは、この先生らしいというところです。それでは、

14紋章官:2019/11/08(金) 21:00:11
みなさん、冬コミの当落はどうでしたか?私はまた、落ちました・・・ここのところ、冬はよくおちます。古本祭りで買いすぎた後だけにつらいです。 そんな古本祭りで買いました!ラヴェンナのモザイク芸術 中央公論美術出版。イタリアのラヴェンナといえばビザンチンモザイクの宝庫!長くビザンチン帝国領の総督府があったものの、中世には一都市に衰退したことで、逆に東ゴート王国時代やビザンチン領時代の建築と装飾がのこされたところ!その詳細な解説書。いや〜いい本、みつけたな〜それでは

15紋章官:2019/11/15(金) 21:14:14
大嘗祭が行われました。明治以前はわりとこじんまりした仮宮だったんですよ。あくまでも仮設でしたから。大正天皇即位時に今の規模に拡張したわけで、江戸時代の規模にもどしてもいいわけです。ハイ。即位儀礼も時代に応じてへんかしているわけで、ただ、伝統工芸や技能者がこれで維持されてるところもありまして、なかなかむずかしいところです。ハイ。 さて、本を買いました!ー「比叡山の僧兵たち」サンライズ出版 この滋賀県の出版社は、淡海文庫シリーズなど土地柄、歴史系や地元の史跡、城郭が多いですが地元ネタ、地元研究家ー城郭研究の中井先生もはいりますがーの書籍があるので、要チェックの出版社です。それだけに、この本もなかなか見所がありまして、購入したところです。中世琵琶湖水運本がでてこないかな〜それでは

16紋章官:2019/12/07(土) 16:41:33
12月だというのに雨が多い事。その上、小さな地震続き。NHKでは12月に入り、首都直下地震のシュミレーション番組を1週間通しで放送に
あわせるようで、何か怖い。民放の夕方のニュースの中で取り上げていた中に、NHKの番組の放送も見て、怖くなって防災用品を
買いに来ました、という取材を受けた人がいましたが、改めて考えるのはいい事です。

さてこんな本、買いました。神保町古本まつりで何しろ26冊も購入していると、まだまだ読み切れない。やっと5冊目に突入中。
「中世のみちと橋」-高志書院
大手出版社だけが書籍出版社ではありません。中小地方の出版社に目を向けましょう。特長あるシリーズや穴になっているような
題材での書籍が出てくるんです。こちらは「中世のみちの研究会」という各地で発掘調査や大学での教鞭をとっていらっしゃる方の
集まりが研究成果をまとめたもので、寺院、城郭、屋敷に隠れる道と橋についての紹介と実例集。
遺跡の発掘での中世の街道の姿や宿場町の構成、また画像資料からの橋の構造の考証、探してみると、なかなか詳細な資料がない
ものです。江戸時代の街道整備と宿場町の構造などは知られていますが、中世の様子は聞かれてみればあまり意識されていない。
考えてみれば、律令国家で街道や関所が整備された話以後、次に言及されるのは江戸時代の街道の話と大きな穴がありました。
一方で、その間も徴税や国司の赴任と帰還、商業の発達と武士団の往来、僧侶の布教活動と街道を行き交う人々が増大、鎌倉時代
には「十六夜日記」や「とわずかたり」から女性による長距離の「個人旅行」を可能とできるだけの環境が整っていた事を教えて
くれます。それだけに、中世の街道の姿を明らかにしようとする研究会の活動は重要なもので、当時の宿場町や橋梁などへの考証
として大変参考になるところです。他にも、ここの書籍は見るものが多いのですが、小部数で取り扱い書店も少ないので、手に
取れない。この手の書籍は題名だけでなく、まずは中身に目をとおさないと、買う判断がつかない時がありますので、その点が
悩みですねえ。以前あった神田の「時代屋」でも並んでなかったし、まあ、歴史物と言っても、こちらはミーハーの書籍とは違い
研究書なので、置いていてもなかなか売れないので置けない、というのもしかたありませんが。それでは。

17紋章官:2019/12/22(日) 16:27:21
雨ですねえ、昨日はお城エキスポを見てきました!パシフィコ横浜へ向かう人が多く、それも女性が多かったので、何事?と思いきや
隣のホールでライブだったのですね。あー驚いた!お城エキスポ、今回は大坂城冬の陣復元屏風をじっくり眺めてきました。
やはり彩色されると細かいところまでわかりやすい!こう言ってはなんですが、天守や真田丸など有名な部分は様々な書籍で拡大写真
がみれるので省けまして、他の端の方の陣営や大坂城でも中之島方面など、あまり紹介されない所を見れたのが一番でした。
事に左隅の島津陣営のハタ指物を見ると原本の年代がわかりますねえ。気が付いていますか?島津の紋どころ、旗に描かれた十字が、
丸十ではなく文字通り十字、それも横棒が中央より上側にある。まさに十字架状。丸十が固まるのは江戸時代中期ころ。
関ヶ原合戦屏風でも有名な成瀬本は丸十なので作成時期が江戸時代中期、一方で徳川家康愛蔵品の伝来をもつ津軽本では横棒が上がちの
十字なので、伝来通り桃山時代から江戸時代初期とわかる。当然、この大坂城冬の陣屏風原本も同様となります。
他にも城の防御施設の裏側や惣構内の民家の様子など、紹介されない部分に面白い事がおおいのですよ。

さてこんな本、買いました。
「海の人類史ー東南アジア・オセアニア海域の考古学」-雄山閣
考古学的に穴場の地域ですよねえ。太平洋地域の考古学。視点としては歴史学ではなく、人類史として視点。人類がいかに太平洋一帯、
インドネシアからミクロネシア、ポリネシア、そしてオーストラリア、ニュージーランドへ広がっていったかを中心に古人類化石や
考古学遺跡を紹介していくものです。貴重ですねえ。しかし、オーストラリアなどの岩陰壁画の史料はないかあ。それでは。

18紋章官:2020/01/04(土) 17:50:05
高御座を拝観してきました!並んでいましたが、案外流れているもので、みなさん、写真を撮影するとどんどん出て行かれるので
流れがスムーズ。というより中で係員さんに促されます。今年は毎年はじめて行く寺社へまさに初詣していたのが途切れましたが、
高御座参拝で代用ということで辻褄あわせ・・・しかし、大みそかに23時30分頃に神田明神前を通りかかり、伸び始めた初詣
行列越に手を合わせ納めまいりを門外からしましたが、並んだほうがよかったかなあ。まだ道路で一列目だった・・・

さて、高御座参拝行列に並んでいた時に読んでいたのが、以下の本
「続 平安時代貴族住宅の研究」中央公論美術出版
行列に並んでいる間に読むのにふさわしいなあ。持ち物検査で見られたら、研究者と誤解されそうですが。
内容は題名通りなのでゆべしさんの専門分野ですねえ。藤原道長・頼通、藤原実資の日記等から、その居宅である
上東門第、東三条殿、二条殿、高陽院、小野宮第での立后大饗、大臣大饗などの儀式がどの建物で行われ、大臣公卿、上達部、
尊者など出席者の席次や饗宴を受ける場所と、邸第の主である藤原道長や藤原実資が、どの建物を住居にしていたかを論じています。
藤原道長は上東門第では母家である寝殿ではなく、西対を住居にしていたとは、さすがに驚いた。寝殿は里内裏用に中宮や女御と
なった娘たちに提供していたんですねえ。藤原実資の場合は、そんなこともないので寝殿に居住。
そんなこと何を今さら?ってゆべしさんに笑われそう・・・それでは〜

19紋章官:2020/01/25(土) 01:00:12
なんだか天候不安定。こんどの日曜日から雨か雪か、はらはらのところです。相変わらず古本祭りで購入した本が読み切れていません。
まあ、数が数なんで、当然なんですが、その間に新年のブックオフでまた買ったり。
「合戦の文化史」-講談社学術文庫
やはり文庫サイズはいいもので、持ち歩き便利で、いつでも読める。それほど置き場所が困らない、はずなんですけどねえ。さて、この本、
名前の通り、平安から維新までの日本での兵装などを紹介する本です。著者は二木謙一先生。武家儀礼の専門家。そのため、室町幕府の延命
のカギは儀礼だったと記述されているのも、専門分野ゆえの論説。なお、原本がけっこう古い本なので、時代説明などが現在の通説と異なって
いるところは、書かれた時期の研究水準として読んでいくと、この数十年での研究成果による変化がわかるところです。
よろしければ楽しんでみてください。それでは〜

20紋章官:2020/02/05(水) 20:09:30
もう2月、早いものです。いい加減、当落別にして5月コミケに向け原稿を始めないといけません。しかし、シュメール年代記は途中だし、
甲冑概論は何か筆がのらないし、一方で大河ドラマが戦国なので、城郭や中世民衆もの書きたいし、まったく気まぐれ過ぎる自分に困る!

さてこんな本を買いました!これまた自分の行きあたりばったりがよくわかる。
「初期キリスト教・ビザンティン図像学研究」-創元社
ジャンルは美術書。著者は女性研究家の瀧口先生。一言言いますと美書ですね。はい。内容も初期キリスト教のシリア・ヨルダン地域の
モザイクに筆をはじめ、シチリアの中世シチリア王国時代のパレルモ王宮礼拝堂、モンレアーレ大聖堂、カッパドキアの壁画、そして
壁画に比べ紹介が少ない、ビザンティン聖書挿絵の紹介と解説。白黒写真ですが、様々な壁画の写真や建築構造など紹介しており、
内容も充実。しかし何より、装丁や本の仕立てが凝ってます。この手の研究書は良書でも装丁は観光写真のようなものや、文字だけなど
味気ない事が多いのですが、この本は中世写本を念頭に考えていることが分かるカバー表紙、中も文字は大きいし、ゆったりした行数に
なっているので、読みやすい。こういうの見ると、自分の冊子が文字が小さすぎて詰め込み過ぎは悩むところですが、そこは、素人もの
として御勘弁いただき、こちらはさすがは美術研究書と手放しでほめるばかりです。棚に飾っておける本です。これ。高価ですが、カバー
だけでも観賞できる本と言うのはいいですね。見かけたら手に取ってみてください。それにしても、この本、初版は何部刷っているんだ
ろう。刀剣専門書だと平気で300部、500部限定なんてザらなんですが(その代り1冊3〜5万円が普通)それよりは多いよなあ。
それでは〜

21紋章官:2020/04/03(金) 18:50:04
久々にかきこみです。本当なら千代田桜祭りの一環で、神保町、春の古本ワゴンセールだったのに。とはいえ近所の駅でも地元の古書店グループによる
ワゴンセールがあるんです。小田原や藤沢などの古書店のワゴンもあるので、丹念にみるところ。そこであったのが、次の本。

「修験道史研究」-東洋文庫
著者の方が前書きで原本は昭和17年という時期の本で時代的雰囲気を残しつつ、昭和47年に東洋文庫版で再出版の古い本になります。
内容は題名通りに修験道の通史の解説と研究。山岳修験道は山伏のイメージが強いですが、それは一面だけの話。もちろん、いわゆる山伏、山に暮らし
野に伏す(臥す)ことで山伏と俗称されるだけで基本は修験者として精神修養や修行に明け暮れるだけです。それこそ禅宗とて、達磨大師は岩に座す事3年、
というように山に分け入り自然に身を置き大悟を得たわけで、ある面、宗教上、山岳地帯に入ることは広く行われるものです。
ただ一方で彼らは、道場や寺院を開き、俗世とも関係を持つ。通常、山岳修験道の開祖は白鳳から奈良時代の役の小角とされます。ただ元来、日本では磐座
信仰として山岳崇拝はあったのでしょう。その土壌に仏教的要素が入ってくる。もちろん、それは先行する自然崇拝と神道の要素が含まれ、独特の宗教世界が
誕生していくわけです。役の小角というと、どうしても「宇宙皇子」を思い出しますが、そういや、あれは完結していましたっけ?
話し戻し、修験道になると自然と山の民、まつろわぬものの世界、そして中世の差別問題にも関わってくるので、外せないポイントです。とはいえ、トンでも
説で山伏の姿がユダヤ教修行者の姿に似ている、虎の巻とは「トーラーの巻物」が転じたもの、との話もなかなかロマンにみちだものですが。
とはいえ、いつよめるかなあ、まだ秋の古本祭りで買った本で手つかずが6冊残っているんです。織豊期城郭研究会の本や近畿の城郭2〜4、大物だああ〜
それでは

22紋章官:2020/04/07(火) 19:08:44
まあ、歴史的瞬間なんですかね〜オリンピック延期、コミケ中止、春の高校野球も中止、そして緊急事態宣言。まあ、歴史的瞬間なんで
しょうねえ。後世の歴史家はどう、この時期を評価するでしょうか?中世イタリアでペスト流行の中、ボッカチオは「デカメロン」を編み
あげ、戦争の業火を経験から大江三郎、遠藤周作、平山郁夫、そして手塚治虫など多くの人は生命と人間を問いました。
東日本大震災より9年、幸いにして日本の被害は現状、押さえられていますが、この経験から1000年残る作品が生み出されるのでしょうか?

こうなってきますと、一遍は聖フランチェスコに走りそうで、そのあたりの書籍を神保町へ行きたいところですが、その前に次の本を読む
ところです。
「ボゴミール」ー恒文社
いやあ、異端派の書籍にも奔るところです。まえにも紹介しましたが、異端というとカタリ派の本が多いので、それに先行する異端の話も
あっていいかと思います。欧州中世は疫病、戦乱、飢餓と災難が多い。それだけに民衆の不安やすがる気持ちが教会組織に飽き足らず、
さまざまな運動が始まるところです。それは権力組織となった教会への不満の表れでもあります。
ただ、それを理解せず高等教会学で嘲笑するしか知らない権威主義の神学者に比べ、ワルドへ手を差し述べようとした教皇アレクサンデル1世、
聖フランチェスコを受け入れたインノケンティウス3世と時として政治家教皇が動いたこともありました。
さてボゴミールは主に東欧で広がった集団。名前こそ知られていても、概要はあまり知られないところ。そんな珍しい紹介本です。
普通、数千円するのが、ある時800円で見つけたんで購入したっきり、本棚のこやし。コミケもコインショーも骨董市も中止や延期、
旅行にもいけないので、じっくり読みましょうか。それでは


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