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【百合色の】東方の百合カップリング談義54【幻想郷】

1名無し妖精:2016/12/11(日) 19:18:56 ID:SkM1UOfw0
ここは東方キャラの百合カップリングについて話し合うスレです
百合が苦手な人や『カップリングとかマジ勘弁』な人は此処から避難する事をオススメします

=======<話し合う時の注意点>=======

・カップリングは百合であること、それ以外は厳禁

・幻想郷はどんなカップリングも受け入れます(たとえメジャー・マイナーであろうと)

・此処は未成年も見ている全年齢向のスレです。ネチョは× 微ネチョまでよ!
> 尚、ぱっちゅさん度の指針としては、
> ●ディープキス→もっとやれ!
> ●胸タッチ、尻タッチ→もっとやれ!
>  ○そこからネチョ→そこまでよ!
> ●互いの局部に触れてネチョネチョ→そこまでよ!
> ●衣類のにおいかいだり、嘗めたり→ちょっとだけよ!
>  ○余った手を自分のry→ギリギリそこまでよ!
> ●わぁい→そこまでよ!
> ●相手の持ち物を局部に当てる→そこまでよ!
> ●グロ、切断、食べちゃう、殺し→もう私には、かまわなウベロベロベロベロ…
> という感じでお願いいたします。

・話し合いで弾幕を撃ち合うような喧嘩をしない、粘着や過度な言い争いも不可です。ダメ、ゼッタイ

・特定のカップリング・シチュエーション・キャラへのアンチ行為
(叩きレス・排除など)はスレ違いです ←―重要!

・上記のアンチレス、それに準ずるレスには反応せずスルーでよろしくお願いします

・以上の事を守れない人は(9)以下とみなされます。嫌ならそういう態度は避けましょう

好きなカプが話題に出ない時は自分から提供しましょう。
百合の楽しみ方は、
泣かない
噛み付かない
よく分かりあって
至高を目指せ!
の『なかよし』で語りましょう。

次スレは>>980が立ててください

▼まとめWIKI
常春の百合畑まとめWIKI
ttp://merupo.orz.hm/lily_stories/wiki/index.php
鯖落ち確認用ツイート
ttps://ツイッター.com/setsumeisabakan

▼前スレ
【百合色の】東方の百合カップリング談義53【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1449653718/

▼関連スレ
お題でマイナーカプを語るスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1223914653/
幻想郷の少女達の日常を観察するスレ
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/computer/41116/1336836564/
【無理】ありえない東方カプを語るスレ【矢理】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1190042355/

2名無し妖精:2016/12/11(日) 19:21:29 ID:SkM1UOfw0
▼過去スレ40〜
53:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1449653718/
52:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/
51:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1423548076/
50:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1411168790/
49:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1394865267/
48:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1376791999/
47:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1370264344/
46:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1364659858/
45:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/
44:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1353388591/
43:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/
42:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/
41:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1335540687/
40:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1329059448/

3名無し妖精:2016/12/11(日) 19:22:02 ID:SkM1UOfw0
▼過去スレPart20〜39
39:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1321926899/
38:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/
37:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1307112793/
36:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1301194408/
35:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1295665485/
34:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1291744302/
33:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1286464914/
32:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1283355033/
31:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1279555931/
30:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1275464715/
29:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1272168186/
28:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1269750677/
27:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1267027044/
26:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1265029724/
25:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1262105318/
24:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1258788539/
23:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1253913842/
22:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1247641824/
21:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1242735440/
20:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1239852521/

4名無し妖精:2016/12/11(日) 19:22:44 ID:SkM1UOfw0
▼過去スレPart1〜19
19:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1238259909/
18:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1236260574/
17:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1234194661/
16:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1232545231/
15:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1230673294/
14:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1227712771/
13:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1224779352/
12:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1222335534/
11:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1220879361/
10:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1218121338/
09:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1215438774/
08:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1212901481/
07:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/42679/1211015984/(東方project板停止に伴いログ喪失)
06:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/42679/1208978469/(東方project板停止に伴いログ喪失)
05-2:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1205946014/
05-1:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1205743774/
04:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1202803284/
03:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1198756607/
02:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1196521754/
01:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/6306/1192295104/

5名無し妖精:2016/12/13(火) 17:38:22 ID:MnFZ50lQ0
>>1

6名無し妖精:2016/12/13(火) 17:39:42 ID:0nne1S2E0
>>1

LGA774様が用意してくれたまとめwikiは復旧不可能みたいだからテンプレから外してもいいかも

7名無し妖精:2016/12/13(火) 19:44:28 ID:o3amiKrE0
関連スレ全部過去の板のものだしまとめだけ残して消しちゃってもいいんじゃ?

8名無し妖精:2016/12/13(火) 21:23:14 ID:M5QV5MAo0
まとめってどうなったのかな
サーバーを移転させる話があったけど、最近ツイッターが更新されていないからなんとも

9アカツキ (1/2):2016/12/14(水) 20:00:30 ID:pdIs/O0c0
 彼女は巫女でした。
 巫女は妖怪を殺します。
 だから、彼女は妖怪を殺しました。
 幾百、幾千、幾万。沢山の妖怪を殺しました。
 彼女は人間でした。
 妖怪は人間を殺します。
 ですが、妖怪は彼女を殺せませんでした。
 幾百、幾千、幾万。無数の殺意も彼女には届かなかったのです。
 届いたものは、たった一つ。
 それは――


「おやおや。随分綺麗に飾ったね。嬉しいじゃないか。私の好みに合わせてくれたのかい」
 或る日の昼下がり。
 境内に散らばる妖怪達の残骸を見下ろしながら、悪しき魔女の霊が言いました。
 巫女は手に持った箒の柄を突き出して、悪霊の頭を穿とうとしましたが、悪霊はそれをひょいと躱して、鼻先の柄を手で掴みました。
「お前も飾りの一つにしてやるわ」
 箒を手放し、袂から七枚の御札を取り出しながら、鋭い刃物みたいな声で巫女が言います。
 すると、悪霊は気味の悪い嫌味な笑い声を洩らして、彼女に尋ねました。
「あんたはどうして妖怪を殺すのかね?」
 巫女は答える代わりに、手に持った御札を一遍に投げ付けました。
 御札は五枚までが悪霊の禍々しい魔力に阻まれて地に落ち、一枚が箒の柄に半分刺さったところで止まってしまいますが、残る一枚が悪霊の頬を掠め、血だか何だか判らないものを流させました。
 悪霊は傷付いた頬に手をやりながら、尚も嫌らしく笑って言います。
「私は巫女というものをうんざりする程見てきたが、あんた程殺したがる者は無い。その癖、幾ら殺そうと笑顔の一つも見せやしない」
 何と不可思議な事かと、悪霊は大きく首を傾げます。
 ところが、巫女はその意図が全く、少しも解らない様で、同じく首を傾けました。
「息をする度、歩く度、逐一笑っていたら、お腹が疲れて仕様が無いわ。どちらもしないで笑ってばかりのお前には解らないでしょうけど」
 悪霊は途端に薄暗くなって、憐憫染みた眼を彼女に向けました。
「嗚呼、全く解らないねえ。息をするのに忙しい奴のことなんて」
 間も無く、その姿が何処かへ消え去り、転がる死体の中に箒と巫女だけが残ります。
 巫女は黙って箒を拾い上げ、仏頂面で境内を掃除し始めました。


 幾百、幾千、幾万。
 数多の妖怪を殺し続けたその巫女に、しつこく付き纏った悪霊の魔女。
 巫女は彼女を大いに疎み、憎み、そして――

10アカツキ (2/2):2016/12/14(水) 20:01:16 ID:pdIs/O0c0
 何年か後。
 相変わらず異形の成れの果てが境内に散らばる中、巫女は箒を取りに行くこともせず、その場に座り込んでいました。
 そこへまた、あの悪霊が姿を現します。
 骸を見下ろすその顔には、いつかの嫌味な笑みは見当たりません。
「藍から報せが来たよ。昨夕、龍神と話が出来たそうだ。幽香と天魔とも既に話は付いている。程無く紫が式を書き上げ、巫女の『用意』が出来次第、実行に移すだろう」
 巫女は少しも動かずに、黙って話を聞いています。
 悪霊は何だか苛立って、幾らか声を荒くしました。
「私らは、あんたが承服するのを待ちはしない。次の巫女が結界の守り手となればそれで良いんだ。だから……」
 不意に肩に置かれた悪霊の手を、彼女は払い退けませんでした。
「いい加減、意地を張るのはやめておくれよ。このままじゃ、あんたは本当に殺してばかりの儘で終わる。他の在り方を知らぬ儘、唯それだけで終わるなんて、あんまり惨いじゃないか」
 先は長くない。
 悪霊も、そして巫女自身も、よくよく解っていました。
 幾重にも積もった怨恨が、彼女の体を蝕んでいたのです。
「遊び方を知らないなら私が教えてあげるよ。笑い方を忘れたなら思い出させてあげる。だから、ねえ……」
 悪霊は到頭巫女に縋り付きました。
 ですが、それでも――
「私は巫女よ」
 巫女は妖怪を殺します。
「……そうかい」
 妖怪は人間を殺します。


 流れる血潮を見下ろして、悪霊はぽろぽろ涙を流しました。
「嗚呼。あんたは何て残酷なんだろうね。あんなことを言われて、それでも敵(かたき)の儘で居ようだなんて……」
 涙ながらに呟いた、その時です。
 巫女の血が見る見る大地に染み込んでいき、瞬く間に世界を覆っていきました。
 悪霊は大いに驚いて、臥した巫女の傍に寄り添いました。
「どうして……」
 消え入りそうな声で尋ねられると、巫女もやっぱり消え入りそうな声で答えます。
「私には……他の生き方は出来ない……。だけど……死に方くらいは…………」
 彼女は見たこと無い程安らかに微笑んで、悪霊に言いました。
「生まれ変わったら……もっと器用に……お前と、付き合ってやれるかしら……」
 悪霊は涙を止められず、それでも笑って答えました。
「あんたは永く地獄に居るだろう。待ち切れないから逢いに行くよ。この社を通じて」
 時に明治十七年。
 巫女の命を礎として、博麗大結界が構築されました。


 = = =
>>1乙です
まとめは……当スレのものについて復旧を望む声が先方へ行かなかったのなら、そのまま消滅でしょうか
いずれにせよ、wikiの内容自体を復元するのは出来なかったようですが

11名無し妖精:2016/12/14(水) 20:47:49 ID:T2H58K4w0
映姫 貴方は大した理由もなく大勢の妖怪を退治してきた。
    妖怪では無い者も退治した事も少なくない。
    さらに巫女なのに神と交流をしない。
    時には神に牙をむく事もある。
    そう、貴方は少し業が深すぎる。
霊夢 ん……。
映姫 このままでは、死んでも地獄にすら行けない。
霊夢 そ、地獄に行けなければあの世に行くまでよ。
映姫 閻魔の裁きはそんな易しいものでは無い。
    決定を覆すことは不可能よ。
    もし私が裁きを担当すれば、貴方は非ね。
霊夢 失礼ね!
    妖怪退治は仕事だもの、仕方が無いじゃないの。
映姫 泥棒だって人殺しだって、戦争だって、それが仕事の人もいる。
    仕事だから、は罪の免罪符にはならないのよ。
    少しでも罪を減らすために、これから善行を積む必要がある。

この分だと>>9-10の博麗の巫女も地獄には行けそうにないね
そういえば靈異伝で魅魔は「あんたなんかに幽霊の気持ちがわかってたまるもんですか!」と言ってたけど
地獄ルートで待ちぼうけに遭った末のセリフだったと更に妄想を重ねられないこともないか

12名無し妖精:2016/12/15(木) 20:27:14 ID:1gTWlYW.0
大図書館に来たアリスが蔵書を閲覧している間に
貴重品として預かっていたGrimoire of Aliceを解錠して
インクの代わりに手製の押花で認めた懸想文を挟んで戻し
再び訪れた時の快い返事に期待して胸を膨らませるパチュリー

レミィ以外に素直な好意を示すのは苦手そうって考えてたら何か受信した
似たような妄想はとうの昔にありそうだけども

13名無し妖精:2016/12/15(木) 20:34:26 ID:jVdNiJtEO
>>9-10

巫女様は靈夢さんの前世でいいのかしら?

14名無し妖精:2016/12/15(木) 22:40:48 ID:uNbRA2A2O
>>13
魅魔が靈異伝の時点でも地獄通いしてるなら、まだ巫女は其処に居るのかも

15名無し妖精:2016/12/16(金) 20:42:51 ID:dETqrt7c0
更衣室にて

ユキ「う〜ん」
マイ「・・・・・・早く着替えないと体が冷えちゃうわ」
ユキ「マイは大袈裟なんだから。確認ぐらいさせてよ」
マイ「背中がどうかした・・・・・・?」
ユキ「別に何ともないわ。だからこそ、めちゃくちゃ悔しい」
マイ「・・・・・・?」
ユキ「私も白い翼が欲しいの」
マイ「・・・・・・どうして?」
ユキ「前から憧れてたし、マイに撫でられたいわ」
マイ「・・・・・・・・・・・・」
ユキ「なんで、生えないんだろうな?マイも昔は無かったのに」
マイ「魔法で具象してみたら・・・・・・」
ユキ「本物じゃなきゃ嫌だわね」
マイ「・・・・・・私は偽物でも触ってみたい」
ユキ「でもその魔法は試したこと無いし・・・」
マイ「・・・・・・大丈夫。私が教えてあげるから」

秋霜玉の魔理沙を見てユキにも顕現させられるかなと思って妄想

16名無し妖精:2016/12/16(金) 21:32:12 ID:AM7ulJsgO
旧作キャラとは嬉しい!

17名無し妖精:2016/12/16(金) 22:20:17 ID:uUJ4xSh60
新作の情報聞いてからいろんなキャラ同士で「完全憑依ーっ!」って言いながらおぶさりあってる妄想しかできなくなりました
最近は「鈴仙ちゃん完全憑依!」なうどもこが熱いです

18名無し妖精:2016/12/16(金) 22:25:55 ID:KbLcqUTc0
>>17
穣子「憑依ーーっ!!」ガバー
静葉「ほああぁぁぁ」

うむ(何

19名無し妖精:2016/12/16(金) 22:57:13 ID:QjgneL1QO
>>14
成る程
御阿礼の子と同じかそれ以上に留まってたのね

20名無し妖精:2016/12/17(土) 21:46:22 ID:dXbR6S6.0
横恋慕したCが好きな相手のAに完全憑依することでAと交際していた恋敵のBに逢わせないばかりか
Aを乗っ取り続ける事で誰にも渡さないようにする後味の悪い展開なんてのも可能か>憑依華の異変

21名無し妖精:2016/12/18(日) 10:10:54 ID:MEEVkFUo0
キーィ キーィ (ヒヨドリ)
ガララ
水蜜「わさび漬け買ってきたよ〜」
ドタドタ…
一輪「…飲む気まんまんじゃない…」
水蜜「えへへ〜。 おや、口元がにやけてますよ?」
一輪「・・・明後日は姐さん出張だって」
水蜜「そう来なくちゃ♪」

最近ムライチ成分が足りないんじゃー

22名無し妖精:2016/12/18(日) 14:03:48 ID:crm7ZYzc0
ムラいちは鬼の居ぬ間に香水も楽しんでるんじゃないかな
アルコールの使用の有無を問わず戒律で禁じられてそうだし

23名無し妖精:2016/12/18(日) 14:42:42 ID:3EDt7ljM0
>>20
十分病み度高いけど外見変わらない憑依の方がAになりきってBを切り捨てるとかできてシナリオ的に面白いし
逆に完全憑依している間はAになれるわけでもなくその姿を見ることもかなわないからいよいよ謎な異変だと思いましたまる

24名無し妖精:2016/12/18(日) 16:31:32 ID:bK9CPgvs0
>>21
いいねえ…
お酒はもちろんだけどわさび漬けも酒粕使ってるからアウトなのかな

25去なば思ふ月の兎:2016/12/19(月) 00:13:48 ID:f3votRU6O
 レイセンさんはいつも八意様の話をしていた。
 誰かを励ますとき。自分を奮わせるとき。月を誇るとき。敵を謗るとき。夢を語るとき。
 いつでも理想は八意様だった。
 豊姫様と依姫様から散々聞かされたんだって、ちょっと食傷振っていたけれど、ホントはもっと聞きたかったし、知りたかったんだと思う。
 だって、レイセンさんは八意様の話をすると、必ず物足りなそうに溜め息吐いて、あの青い星を見下ろしてたんだ。
 だから、地上へ逃げたって聞いた時、きっと八意様に会いに行ったんだと思った。
――八意様達に捕らわれて、帰りたくても帰れない。
 嬉しそうな声が届いて、私はついつい、良かったねって返事した。

 ◆

「あなたも割と怖がりだけど、レイセンさんはもっとだったわ。耳が良すぎて、皆の怖いのを全部拾っちゃってたんだって」
「ふうん」
「でも、その分凄く優しかった。誰かが落ち込んでるとすぐ気付いて、色々と遠回しに気を遣ってくれたり」
「遠回しなの?」
「ほら、基本はビビりだから。代わりに豊姫様に相談したりしてくれてたみたい。だけど……」
 だけど、自分のことでは何も言わなかった。
 嫌なことも、辛いことも、全部自分で溜め込んで、誰にも相談しようとしない。そんなひとだった。
「……だけど、なに?」
「ん……。うん。何でもない」
「?」
 今は、どうしているんだろう。
 憧れの人のもとで、少しは気楽に生きているんだろうか。ちゃんと愚痴を言ったり、悩みを打ち明けたり出来てるだろうか。
 そうだと良いんだけれど。
「また前のレイセンのお話かしら?」
「豊姫様。お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「はい、お疲れ様。レイセン、飽きたら程々に断っても良いのよ?」
「え?」
「この子はその話を始めると長いから」
――レイセンさんは八意様の話になると長いからねー。
「……!」
 言われて初めて気が付いた。
 今まで、あまり考えてなかったけれど……。
 実は私も、そうだったみたいだ。
「うわ!? どしたの!?」
「え……? ……あ。ううん、何でも」
「嘘仰い」
「ひゃッ!?」
「依姫だって鬱いでいたのに、貴方が何でもない筈無いでしょう」
「……すみません」
「レイセンに飽きられたら、私の所へ来なさい。恨み言も、泣き言も、全部吐かせてあげるから」
 ……それはちょっと畏れ多いし、恥ずかしい。
 でも、おいしいお酒が貰えるんなら、それも良いかも知れない。

26名無し妖精:2016/12/19(月) 22:45:25 ID:/ltL3Fi20
咲夜「さて……ってあら。お嬢様もどこかにお出掛けですか?」
レミリア「いや、たまたま通り掛かったのさ」
咲夜「そうですか。私は里の方へ出向きますが、ちゃんと夕べまでには戻りますから」
レミリア「ふーん。もしかしてコレへ逢いに行くのかい?」
咲夜「よく分かりましたね」
レミリア「普段とどこか雰囲気が違うし、マフラーもよく見ればうちの(支給品)じゃないじゃないの」
咲夜「気付かれたのは初めてです。美鈴にだって怪しまれなかったのに」
レミリア「まぁ、仕事を疎かにしないなら誰と何しようが構わないけどね」
咲夜「寛大な御心に感謝ですわ」
レミリア「ところで、三つ編みを解いてるのは向こうの趣味なわけ?」
咲夜「はい。最初は遊び心のつもりだったんですが、殊のほか気に入って貰えたので」
レミリア「そっちの方が指に絡めやすいもんねぇ」
咲夜「どうなのでしょう。理由は聞いてないので正確なところはちょっと……」
レミリア「きっとそうに決まってるわ。あいつなら人一倍に髪が好きそうだし」
咲夜「相手を御存知だとは思いませんでした。質問された場合は正直に答えるつもりだったのですが」
レミリア「まさか見当を付けただけ。ああ、いけない。待たせちゃ悪いだろうし、この辺にしておくよ」
咲夜「外で御用はありますか?」
レミリア「何にも無いや。お土産話も要らない」
咲夜「判りました。では、失礼させて頂きますよ」
レミリア「…………私もパチェと遊んでこようかなぁ」

>>25
レイセンの会話相手は同僚である月の兎さん?

2725:2016/12/20(火) 18:08:23 ID:Mr8tWHPkO
>>26 前段
誰か、出歯亀を

>>26 後段
1年前(前々スレ)の、誰も憶えてないだろう与太話を懲りずに持ってきたらしいですよ

>漫画儚月抄第八話で依姫が「あの兎に稽古をつけてもらいなさい」と言った「あの兎」(単行本中巻p7)
>彼女は以前、鈴仙とペアを組んでいたのではないか、という(勝手な)想像

28名無し妖精:2016/12/20(火) 20:43:05 ID:5mNRlvqg0
>>27
9P左上のコマでレイセンの右耳を手に取った兎さんでもあるのかな
回答して頂きありがとうございました

29名無し妖精:2016/12/20(火) 22:37:48 ID:7bcNx8BMO
もうすぐ冬至かあ
レイサナは甘く仕上げた小豆とカボチャのいとこ煮
めーさくは湯圓(糯米で作った紅白の茹で団子)で寒さを凌いでそう

30名無し妖精:2016/12/20(火) 23:05:09 ID:29rGr92A0
霊咲において実は霊夢の方が身長高い説を推したい

普段はヒールを履いてるから咲夜の方がおでこひとつ上でお姉さん的な印象があるけど
神社に上がった時にとかにヒール脱いでみたら霊夢の方がわずかに高い

「あんた普段コルセット付けてるから腰細く見えるけど外したらお腹ぷにぷになのね、うりうり」てな感じで霊夢に脇腹つんつんされるメイド服じゃない咲夜さんも見てみたい
(あくまでもお腹周りは一般少女としては標準レベル)

31名無し妖精:2016/12/20(火) 23:12:05 ID:xqCW7oQc0
>>30
とてもよろしいのではないでしょうか

32名無し妖精:2016/12/21(水) 00:11:13 ID:IxJRi29kO
>>29
マリアリは柚子湯だね

魔理沙「でっかい柚子だぜ(お湯に沈んで)」
アリス「遊ばないの」

33名無し妖精:2016/12/21(水) 16:35:25 ID:JUzTNWdE0
>>22
では、香水をテーマにして星水なんて書いてみました。

シュッ シュッ
水蜜(長い間生きてきたけど、一度やってみたかったのよね〜)
コンコン スー (フスマ)
寅丸「村紗、こんなところに居たんですね」
水蜜「あっ、星!」
寅丸「何ですか?この香り…」
水蜜「気になる〜? それなら、もっとこっちにおいでよ!」
寅丸( ? )
スッ スッ …
スクッ (村紗が立ち上がって身体を密着)
寅丸「ッ!! 」///
〜*
寅丸「あっ…これは…」
水蜜「ふふっ、どう?柑橘系の香水なんだけど…」
ドクン
寅丸「…さ、爽やかでいいと思いますよ。聖に見つかるといけませんから、程々に」
水蜜「うん、分かった!」
・・・
寅丸(あ、危うく飛びかかるところでした…何て甘美な香り…) ポー
寅丸(こんなんじゃ仕事に集中できませんね… 明日あたりに、また…)


明日は皆さんの想像にお任せ。

34名無し妖精:2016/12/21(水) 20:46:56 ID:ETBHdD.g0
早苗「すっかりご馳走になってしまいました。もうこんな時間ですし、そろそろお暇させて頂きますね」
魔理沙「私もいい加減に戻って遣り掛けの研究を再開しないとなあ。今日はこの辺にしとくぜ」

霊夢「ようやく二人きりになれたわね」
咲夜「……」
霊夢「黙っちゃってどうしたのよ」
咲夜「お菓子を持ってくるのはしばらく控えた方が良さそうね」
霊夢「ええ、何で?」
咲夜「今だから言えるけど、ちょっと丸くなったでしょう。お腹周りとか」
霊夢「あんたの気のせいじゃないの? 生活習慣は以前と変わらないんだから」
咲夜「いいえ、私の目に間違いはありませんわ。という訳で確かめさせて貰います」
霊夢「ちょっとちょっと、何するのよ。こらっ、止めなさいってば〜」
咲夜「これは……晒! どうしてこんなにも巻いてるのかしら?」
霊夢「一段と寒くなってきたし、少しはマシになるかと思って長くしたのよ」
咲夜「そういう事だったんですか。では、次に来る時も何か焼いてきますよ」
霊夢「だいたいねぇ。三日前も普通だったでしょ。急に太れる筈なんか無いじゃない」
咲夜「そうでした。あの触り心地が健在ならもう何よりです」

咲夜さんがコルセットなら霊夢さんは晒ということで

>>33
ナズが来てたらストップを掛けてくれるかも

35名無し妖精:2016/12/22(木) 22:35:06 ID:Vm/bPgMA0
ネコ科はモノテルペン炭化水素類の香り(柑橘類系の芳香成分であるリモネン等)を嫌ったはずではと思ったけど
口授の聖によれば毘沙門天の化身となる前の星は虎に対する想像から生まれた妖怪だったから問題はないのか

36名無し妖精:2016/12/22(木) 23:36:30 ID:aY.TAU7E0
もうすぐクリスマスですねパルスィさん
遠慮することなく嫉妬に狂うことができますよパルスィさん

でもなんだかんだいって勇儀さんと過ごすんでしょうパルスィさん…

37名無し妖精:2016/12/23(金) 08:03:47 ID:gchw4KBE0
>>33
星「今日もいい匂いですね…また香水ですか? 食べられても知りませんよ?」クンクン
ムラサ「今日はつけてないけど」
星「えっ」
ムラサ「えっ」

こんなんしか思いつかなかったよ!!

38名無し妖精:2016/12/23(金) 17:09:18 ID:hPLvaqfM0
血の池地獄帰りの村紗から微かに漏れる膿血の匂いを嗅ぎ取るたびに執心と背徳を覚える星

39名無し妖精:2016/12/24(土) 00:05:12 ID:BexFC0cE0
公式のレイマリいいね
ttp://www.toranoana.jp/mailorder/bok/privilege/2016/200011716359-1p.jpg

40名無し妖精:2016/12/24(土) 07:00:44 ID:09q3v9IQ0
>>39
これは確実に事後ですわ

41名無し妖精:2016/12/24(土) 13:19:41 ID:hcYdVEOE0
静葉「オレンジ色の私達と」
穣子「こたつが揃ったら」
「「ほらっ」」
「「こたつみかんっ」」
文「ふむ」

にとり「まず、雛を綺麗に飾りつけます」
にとり「次にピカピカ光る電飾を巻きつけます」
にとり「するとあっという間に」
雛「クリスマスツリーの完成でーす」
雛「くるくるくる〜」
はたて「これはなかなか」

早苗「椛さんに私に乗ってもらいます」
椛「わふんっ」
早苗「そうしたら、あら不思議」
椛「美しく彩られた雪景色〜」
早苗「……わ、私の頭を山に見立ててください」
椛「そして私を雪に見立ててください」
文「これは……。う〜ん……」
はたて「ちょっと強引かしら……」


はたて「それで」
文「誰が一番面白かったですか?」
諏訪子「クリスマスツリーが一番かな」
神奈子「なに真面目に答えてるんだい」

42名無し妖精:2016/12/24(土) 14:10:16 ID:3Unu/XSQO
文「…で、私がローストチキンですか?(ビキニ姿)」
はたて「まさか火あぶりは無いよね?」
チルノ「あやー!」
早苗「ゲストです!」
チルノ「赤いけど大丈夫?」
文「い、いえ!平気ですよ〜(こんな姿を////)」
静葉&穰子「あらあら」
にとり「よく焼けそうだW」
はたて「私もね…」

43シロガネ・コガネの聖譚曲:2016/12/24(土) 21:12:39 ID:XKOJjUE.0
 フランドール様がクリスマスパーティをしたいと仰った。昨年に引き続き二度目の酔狂である。
 前回は余りに急な話でてんやわんやだったけれど、今年は言われる前から何と無くそんな気がしていた為、余裕を持って本番を迎えることが出来た。
 ホールの飾り付けも、料理や酒の準備も、プレゼントボックスの用意も、何もかも滞りは無い。
 ……唯一つ、日を弁えず図書館へ忍び込む、大馬鹿者の処理を除いては。
「よう。遅かったな」
「宴のときぐらい素直に楽しみなさいよ」
「楽しんでるぜ」
 と、魔理沙は食べ掛けのおにぎりを口に放り込みつつ、無駄に得意げな顔を見せた。
 そんな物食べながら本を漁るな、と言い掛けたけれど、よく見れば本棚が物色された形跡は全く無い。
 最初から、別の目的が有って此処に忍び込んだらしい。
「……私は忙しいのよ」
「だから休憩させてやろうと思って」
「要らないわ」
「え。おい、待てよ」
 少し冷たくすると、すぐに狼狽える。時を止めて姿を晦ませば、しょぼくれる。
 つくづく単純な奴だと思う。
「あのね」
「わッ」
 後ろに現れてやれば、驚く振りして安堵するのも、やはり単純だ。
「構ってほしいなら、素直にそう言いなさい」
「ッ……」
 こう言ってやっても、どうせ意地を張るのだろう。と、思っていたのだけれど……。
「……言ってもお前が暇になるわけじゃねーだろ」
 思った以上に拗ねていた。
 今日、今まで一度も顔を会わせようとしなかったのが余程不満だったらしい。
「じゃあ……」
「ッ!?」
「暇だったら、好きに構わせてくれるのかしら?」
 こいつの甘えたがりに振り回されるのは癪だからと、揶揄(からか)うつもりで抱き寄せてみた。
 そう。単に揶揄うつもりで。
 ところが、魔理沙は初めこそ抵抗の素振りを見せたものの、そのうち変に大人しくなり、ぐっと目を瞑って、何事か覚悟を決めた風になった。
 私は正直困ったと言うか、全くそんなつもりは無かったのだけれど……。
 折角膳が据わったのだ。摘まみ食いぐらいしても良いだろうと、その唇だけ頂いておくことにした。
「ん……」
「これくらいの暇なら、いつでも有るんだけど?」
「……じゃあ、これ受け取る暇も有るよな」
「?」
 掴まえていた手を離してやると、魔理沙は傍に置いてあった帽子の中から綺麗に包まれた紙袋を取り出し、それを押し付ける様に渡してきた。
 それから、「ありがたく使え」とだけ言い残して、紅い顔を帽子で隠しつつ、足早にホールへと戻って行ってしまった。
 袋の中身はエプロンだった。私が付けているのと殆ど同じ意匠というのが、器用なようで不器用なところである。
 私は早速エプロンをそれに付け替えて、仕事に戻った。
 もう三、四十分もすれば、サンタに扮した美鈴がプレゼントを配り歩くイベントが始まる。
 その時、私の用意した物が確実にあいつに渡るよう、きっちり細工をしておかなければ。

44名無し妖精:2016/12/25(日) 20:53:54 ID:o6ntU.ks0
小傘「ん〜…ぬえちゃんってクリスマス予定ある?」
ぬえ「あるわよ」
小傘「あ、えッ…そッ…即答しちゃうんだ」
ぬえ「一応命蓮寺の力になるって言っちゃったからね。うちはクリスマスより正月の準備で大忙しよ」
小傘「ふーん…私も手伝おうか?」
ぬえ「いいの?っていうか小傘こそクリスマス予定あるんじゃないの?お前、こういうイベントものには目がないじゃない」
小傘「私ってほら、中途半端だから…」
ぬえ「ないんだ?」
小傘「ほら、こう見えても私って忙しい事が嫌なの。暇が一番だよー」
ぬえ「珍しい。サンタやトナカイの格好してびっくり箱のプレゼント配るもんだと思ってたよ」
小傘「あはは…私ってそういうイメージなんだ」
ぬえ「いや、驚かしがヘタクソで愉快な忘れ傘でしょ?」
小傘「むぅー。ヘタクソじゃないもん。ぬえちゃんが一緒にいてくれれば、上手にできるもん…」
ぬえ「一人じゃ出来ないのは認めるんだ?」
小傘「そうやって私の事揶揄って…もうぬえちゃんなんか知らないもん」

ぬえ「あ、小傘…えっと…お前さ、予定ないんでしょ?」
小傘「うん」
ぬえ「良かったらさ、その、命蓮寺の手伝いとは別で私と一緒にいてくれないかなーって…」
小傘「えっ、いいの?」
ぬえ「お前の事だからどうせ私と一緒にいる暇なんて無いと思ってたんだけどさ、暇なら私に付き合いなさいっ」
小傘「…こういうお誘いっていつも私からだよね」
ぬえ「何よ。私からじゃ嫌だっていうの?」
小傘「ううん、嬉しいよ。凄く嬉しい。…ぬえちゃん」ぎゅっ
ぬえ「ちょ、べ、別に抱き着かれたからって聖夜だからやましい事しようってわけじゃないのよ?ただ、お前って…」
小傘「していいよっ…」
ぬえ「えッ!?いやちょっと本気にしなくていいからね?」
小傘「あ、ご、ごめん、そういう意味じゃなくて…」
ぬえ「そ、そう……あ、あー良かったわ。お前が暇でいてくれて」
小傘「ううん…私から誘おうかなって思ってたから」
ぬえ「そ、そうなんだ…」
小傘「私もぬえちゃんと一緒にいたいから…」
ぬえ「まぁ私達って、何だかんだ一緒に寝たりしてるしね…」

小傘「あ、そうだ…マミゾウさんとは一緒に寝ないの?他のお寺の人とかとも…」
ぬえ「マミゾウは幻想郷に来る前からの仲だし昔、何回か…。
  でもマミゾウはいつも私を助けてくれてるからさ、何か年下に甘えすぎるのも悪いなって思うのよね」
小傘「ぬえちゃん優しいね」
ぬえ「ふん、まぁね。慈悲深い大妖怪なのよ私は」
小傘「それはちょっと違うと思うけど…私だって年下なのにいいの?」
ぬえ「そりゃぁ、小傘の場合は面倒見てるのは私でしょうが」
小傘「そっか…だ、だからって他の妖怪が誘ってきても一緒に寝ちゃダメなんだからね!」
ぬえ「何よ急に…ま、まぁいいけど…そんな奴いないと思うし」
小傘「ぬえちゃん可愛いからいろんな人に目を付けられてるんだよ…わ、悪い人についていっちゃダメだからね!」
ぬえ「お、お前がそれを私に言うの!?むしろお前の方が心配だっつーの」
小傘「ぬえちゃん探してもいっつもいないから…」
ぬえ「…(小傘の事、後ろから見張っているからだなんて言えないよね…ストーカーみたいだし…)」
小傘「クリスマスは一緒にいてよね!」
ぬえ「美味しいお酒も用意しておくわよ。甘いケーキと大きなチキンもほしいわね」
小傘「え!ぬえちゃんお坊さんなのにいいの?」
ぬえ「聖には内緒よ」

こがぬえクリスマスです。昨日か一昨日に上げようかと思っていたんですけど、忘年会とイブ祝いで酔ってました

45名無し妖精:2016/12/25(日) 21:58:20 ID:Bh5.CadI0
甘える咲マリもいちゃつくこがぬえもおいしいです

46名無し妖精:2016/12/25(日) 22:59:52 ID:8nBTVj6EO
霊夢「・・・うーん、頭が痛い。宴会が深夜まで続いたせいかなあ。そういえば、後片付けしてなかったわね。面倒でもやらなきゃ・・・」
??「それなら私が済ませたわよ。その様子だとお風呂もまだそうだったし、沸かしておいたわ。朝食も今用意するからね」
霊夢「あら、気が利くじゃない・・・・・・ってあれ〜誰なのよ、あんたは?」
??「巫女さん、私のこと忘れちゃったんだ・・・こうなったら思い出してくれるまで、また夜通しやかましくするしかないかしら」
霊夢「あー、もしかして昔とりついてた騒霊?」
??「名前で呼んで欲しいなぁ・・・」
霊夢「姓の方は出てこないけど、カナだっけ。懲りずに現れたんだったら除霊を再開しないとね」
カナ「もう時効でいいじゃん。それに今日だって、本当は騒ぎに来たわけじゃないし」
霊夢「何を企んでるの?まさか今更会えるなんて考えてもなかったけど」
カナ「企んでるって、また一緒に暮らしたいなと思っただけだもん。だから家事は私が担当するつもりで勝手働きしたんです」
霊夢「大助かりだけど、急に押し掛けられてもねぇ」
カナ「駄目なの?」
霊夢「・・・・・・まったく、まあ飽きるまでなら置いてもいいわ。その代わりちょっとでも妙な動きしたら退治するからね」
カナ「ありがと。あ、私もこれからは巫女さんのことを名前で呼ぶね〜」
霊夢「そのくらいどうでもいいのに。じゃあ、美味しいごはんを頼んだわよ」

47名無し妖精:2016/12/25(日) 23:04:26 ID:lpWvewzM0
早速付けてくれるとは咲夜さん優しいね
こがぬえもハッピークリスマス

48名無し妖精:2016/12/26(月) 17:47:29 ID:kxwbZOfk0
中国のカップリング事情?
ttp://touhou.vote/v5/?m=cp&type=simple

001位 1,309P 霊夢 × 魔理沙
002位  923P 幽々子 × 紫
003位  788P 輝夜 × 妹紅
004位  748P 魔理沙 × アリス
005位  733P 蓮子 × メリー
006位  620P 慧音 × 妹紅
.          咲夜 × レミリア
008位  504P レミリア × フランドール
009位  492P こいし × こころ
010位  491P さとり × こいし
011位  462P 魔理沙 & パチュリー & アリス
012位  459P 美鈴 × 咲夜
013位  436P 霊夢 × 紫
014位  403P 妖夢 × 幽々子
015位  364P 大妖精 × チルノ
016位  313P 正邪 × 針妙丸
017位  213P パチュリー × アリス
018位  209P 霊夢 × 早苗
019位  208P 霊夢 & 魔理沙 & アリス
020位  192P 早苗 & 神奈子 & 諏訪子
021位  175P 小町 × 映姫
022位  173P パルスィ × 勇儀
023位  167P 永琳 × 輝夜
024位  165P ドレミー × サグメ
025位  163P 純狐 × ヘカーティア
026位  150P 慧音 & 輝夜 & 妹紅
027位  148P 妖夢 × 鈴仙
.          咲夜 & レミリア & フランドール
029位  143P 衣玖 × 天子
030位  141P 文 × 椛
031位  138P 阿求 × 小鈴
.          聖 × 神子
.          橙 & 藍 & 紫
034位  118P ルーミア & 大妖精 & チルノ
035位  110P 魔理沙 × 霖之助
036位  108P 霊夢 × アリス
037位.   96P 文 × はたて
038位.   94P クラウンピース & 純狐 & ヘカーティア
039位.   92P 美鈴 × フランドール
.          魔理沙 × パチュリー
041位.   91P 正邪 × サグメ
.          霊夢 × 萃香
043位.   90P てゐ × 鈴仙
044位.   89P 雛 × にとり
045位.   87P 神奈子 × 諏訪子
046位.   84P 霊夢 × 魔理沙 × 早苗
047位.   83P 燐 × 空
.          レティ × 蓮子
049位.   82P パチュリー × レミリア
050位.   79P 小悪魔 × パチュリー

49名無し妖精:2016/12/26(月) 19:39:35 ID:6GccKjpA0
>レティ × 蓮子
これが気になる

50名無し妖精:2016/12/26(月) 19:55:51 ID:NkPu3SzIO
アジアで紫様や輝夜の人気が高いと聞いていたけど面白いね

51名無し妖精:2016/12/26(月) 21:22:59 ID:m/Nul0/g0
紺珠伝組が意外と多い

52名無し妖精:2016/12/27(火) 05:43:01 ID:VY.ONTQYO
紺殊健闘してる
発売間もなくTwitterにヘカ純のコスプレ写真が上がってて早いなーと思ってよく見たら中国の方のコスプレだったW

53名無し妖精:2016/12/27(火) 07:13:33 ID:uR3cnJ3E0
>>026位  150P 慧音 & 輝夜 & 妹紅
これはけねもこ+かぐもこってことだよな…
けねかぐもそれはそれで見てみたいけど

54名無し妖精:2016/12/27(火) 20:42:38 ID:SdtngMnI0
>>48
やはり旧作は厳しいのね…

靈異伝
 無し    SinGyoku
 無し    YuugenMagan
 第143位 魅魔(× 神綺 )
 無し    Elis
 第290位 Kikuri(× Konngara )
 第248位 Sariel(× Konngara ,神綺 )
 第248位 Konngara(× Sariel )
封魔録
 第248位 玄爺(× 靈夢 )
 第366位 里香(× 理香子 )
 第138位 明羅(× 靈夢 )
夢時空
 第290位 エレン(× カナ )
 第523位 小兎姫(× 紫 ,魔理沙 )
 第290位 カナ(× エレン )
 第185位 理香子(× 夢美 )
 第090位 ちゆり(× 夢美 )
 第090位 夢美(× ちゆり )
 無し    ま○ち
 第523位 る〜こと(× 靈夢 )
 第523位 ミミちゃん(× 魔理沙 )
幻想郷
 第366位 オレンジ(× エリー )
 第366位 くるみ(× エリー )
 第198位 エリー(× 幽香 )
 第119位 幻月(× 夢月 )
 第119位 夢月(× 幻月 )
怪綺談
 第523位 サラ(× ルイズ ,美鈴 )
 第523位 ルイズ(× サラ ,アリス )
 第143位 ユキ(× マイ )
 第143位 マイ(× ユキ )
 第198位 夢子(× 神綺 )
 第079位 神綺(× アリス )

55名無し妖精:2016/12/28(水) 23:01:15 ID:2tqKgFbkO
中国の絵師さんで旧作絵を好んで描かれる方もいるんだが全体的にはまだか…
しかし教授とちゆり嬢の健闘は秘封二次の影響かな?

56名無し妖精:2016/12/28(水) 23:35:58 ID:e7001UO20
日本第12回 中国第五回
  第79位    第52位   岡崎夢美
  第113位   第119位   北白河ちゆり
  第28位    第28位   宇佐見蓮子
  第52位    第37位   マエリベリー・ハーン
  第53位    第53位   宇佐見菫子

教授が日本より順位高いからちゆゆめにも波及してるのかな
それにしても宇佐見さんは両方とも一致してるのね

57名無し妖精:2016/12/29(木) 13:02:46 ID:oIxmtRks0
レイマリは一緒におせち料理でも作ってるかな

58名無し妖精:2016/12/29(木) 14:45:11 ID:IHcbWjiU0
レイサナ・マリアリ・めーさく・うどみょん・ゆかゆゆ・ひじみこカップルがそれぞれ用意したイチャイチャおせち

とても甘い

59名無し妖精:2016/12/30(金) 09:13:05 ID:4xfYXd6EO
しかしお雑煮の具と味付けでもめる組も

60名無し妖精:2016/12/30(金) 17:52:21 ID:rdfUu2UU0
全国お雑煮図鑑
ttp://www.ozoni-bijin.jp/
※お雑煮の調理方法は、同じ都道府県でも地方や家庭により異なります。

幻想郷だとどんなのだろう

61名無し妖精:2016/12/30(金) 23:45:55 ID:2x9OEN.c0
早苗「しょっぱく味付けしてるので、お餅に甘いきな粉をつけてお召し上がりください」
早苗「白味噌仕立てにあんころ餅を入れてみました。美味しいですよ」
早苗「小豆を煮てそこにお餅を入れました。甘さは控えめにしたので何杯でもいけるかと」

霊夢「うん、美味しいし作ってくれるのはありがたいんだけど」
霊夢「どうしてことごとく甘いものを選んでくるのかしら」

>>60
長野ではブリを使うらしいけど、幻想郷に海はないから別の魚で代用したりするのかな

62名無し妖精:2016/12/31(土) 00:54:42 ID:xygOSWOM0
今日はレミパチェが年越し蕎麦と蕎麦焼酎で舌鼓を打つ日か

>>61
菫子にお願いするという手段もあると思う
淡水魚で代用するなら信州でハレの食材とされていたコイが候補に挙がるかな

ちなみに長野県でも諏訪の方だとすまし仕立てながら具材は
切り餅、大根、人参、昆布、豆、乾瓢、凍み豆腐、などに変わるらしい

63名無し妖精:2016/12/31(土) 11:33:13 ID:F/UaUAd20
>>57
そして姫始めしちゃうレイマリ

64イヤーエンド・ウィアフレンド:2016/12/31(土) 20:46:52 ID:.eSke52E0
 大晦日。一年で最後の陽が西の彼方へ落ちた頃。
 ぼちぼち夕飯の支度でもするかと考えていると、小兎(こと)が突然やって来て、藪から棒にこんなことを言った。
「ちゆり。お蕎麦食べて初詣に行きましょう」
「間飛びすぎだろ」
「うちのお蕎麦は天麩羅も入るのよ」
「子供の自慢か」
「一緒に食べて巡回手伝って」
 年の瀬は人も妖怪も羽目を外すのが多いものだから、警邏の人達が結構忙しいらしい。
 それで、他の課からも応援に出るのだそうだ。
 元々、それには付き合ってやるつもりだったけれど……。
「今日は持ってく土産が無いぜ」
「そこに南瓜が有るじゃない」
「いや、これ夕飯のおかず……」
「私、南瓜の天麩羅好きなのよ」
 どうあれ引き下がるつもりは無い様だ。
 正直なところ、小兎の家は私みたいな逸れ者には敷居が高いし、苦手だ。
 だけど、こいつは頻りに私を家に上げたがる。友達を家に呼ぶのは普通のことだから、って。
 そんな風に言われたら断りにくいって、多分、解った上で言っているのだと思う。
「わかった。お言葉に甘えさせてもらうよ」
「あら。等価交換よ」
「ご飯貰う代わりに守ってやるわけじゃないぜ」
「ん? 等価交換は南瓜とお蕎麦のことだけど?」
「ッ……」
 ああ、余計なこと言った……。
 私もやっぱり、ずっと鼻摘まみ者として生きてきた分、初めて出来た里の友達というものに舞い上がっているクチなのだろう。
 なまじ自分の心理が把握出来ていると、尚更恥ずかしい気がして堪らない。
「ねえ、ちゆり」
「……何だよ」
「私は貴方と一緒にご飯食べたり、お散歩したりしたいから、そうしてるだけよ。他に意味も勘定も無いわ」
 これをはっきり言えるこいつは、私より大人なんじゃないかと思う。本当に。
 警官が巡回を散歩と称するのはどうかと思うけど。
「分かったら四十分で支度してちょうだい」
「長いな」
「着替えも用意してね。あと寝間着」
「は?」
 また、いきなり何を言い出す。
「巡回が終わったら家(うち)に泊まってもらって、明日は一緒に初詣行きましょ」
「いや、だから、何で」
「真夜中に一人で、こんな里の外れまで帰るなんて危ないじゃない」
「それ私らが言って良い台詞じゃねーだろ?」
「ね、お願い。お雑煮も食べさせてあげるから」
「やっぱり食べもんで釣ってるじゃねーか!」
 ……何と無く、私は来年からもこうやって小兎に振り回されるんじゃないかって気がする。
 まあ、その……良いか悪いかは、別として。

65名無し妖精:2016/12/31(土) 21:02:07 ID:9fTe4/.QO
来年は赤ちゆりが蕎麦を手打ちしてご馳走してたりして

66名無し妖精:2016/12/31(土) 23:16:58 ID:5pCPdQHE0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1449653718/50のぎゃてみすの設定を引き継ぎます。
ぎゃーてーちゃんはみすちーが大好き。みすちーもぎゃーてーちゃんが大好き。


『みんなー!今日は来てくれてありがとう!!』
『私たちの熱いビートを心に刻んで、素晴らしい新年を迎えましょう!!』
『こちらGHKです。現在、騒霊付喪神合同年越しライブ会場から生中継……』

ミスティア「……………」
響子「はぁはぁはぁ。おーーい、みすちーー!」
ミスティア「あれ、今年は早いね。お寺はもういいの?」
響子「あとは除夜の鐘をつくだけだから抜けてもいいよって言われたの」
ミスティア「へー、あの聖さんが?」
響子「ううん。抜けてもいいよって言ってくれたのはぬえちゃんだよ」
ミスティア「ぁー……」
ミスティア「……年越し蕎麦、作ってあげるわね。天ぷらも好きなだけサービスしてあげる」
響子「ほんとにっ!? やったぁーー!!」


響子「んぐんぐ。おいしー!」
『今年も残すところあとわずか。会場は最高に盛り上がっています!』
響子「あ、合同ライブだ。すごく盛り上がってるね〜」
ミスティア「……………」
響子「? どうしたの、みすちー」
『それではそれぞれのリーダーの方にインタビューをしてみましょう!』
ミスティア「ねぇ、響子」
響子「なにー?」
『彼女たちは新鋭なので、追い越されないように私たちも精進していきます』
ミスティア「大晦日にこんなことを聞くべきじゃないと思うけど」
ミスティア「響子はさ……。私と一緒にいて」

ミスティア「……楽しい?」

『新参といえども、必ず先輩様方たちを超えてみせるわ』
響子「…………え?」
響子「ど、ど、ど、どうしたのみすちー??」
ミスティア「私たちは鳥獣伎楽ってバンドを組んでいるじゃない」
『残念ながら今年は鳥獣伎楽は参加できませんでした』
ミスティア「でも、私はこのお店もやっているから、ライブに必ず出られるわけではない」
ミスティア「今年だって、本当は合同ライブの声がかかっていたのに、私のお店の都合で参加できなかった」
ミスティア「今年はライブに参加してもいいって、聖さんから許可が下りていたのでしょう?」
ミスティア「……もし私のせいで響子が振り回されているのなら」
ミスティア「…………っ。もし、そうなら、さ」
『画面の向こうにいるであろう鳥獣伎楽のお二人に、何か一言!』
ミスティア「いっそのこと、解散――」


響子『 そ ん な の 絶 対 い や だ ! ! ! ! ! 』


ミスティア「きょ、響子……」
響子「そんなのやだ! やだやだやだ!! そんなこと言わないでよ!!!」
響子「今年のはじめに言ったじゃない!!
   これからもみすちーと一緒にいられますようにって!! みすちーと縁を切らせたくないって!!」
響子「あの言葉は本心なんだよ!?
   私がみすちーに向けた言葉はものすごく、すっっごく大切なものだったんだよ!!?
   一年の計は元旦にありっていうように、その年のはじめに話す言葉はとても大事な意味があるんだよ!!?」
響子「みすちーが忘れたって言うなら、何度も、何度でも言うよ!!!
   私の声が聞こえないのなら、ありったけの声で届くまで叫ぶよ!!?」
響子「私、みすちーのこと、迷惑だなんて思ったことないよ!!!
   迷惑だなんて思っていたらバンドを組んだりしないもん!!! こうやって一緒に年を越そうだなんて思わないもん!!!」
『ミスティア、響子。見てる?』
ミスティア「……うん。うん。ごめん。ごめんね、響子。
      そうだよね。私がばかだった」
響子「ほんとうにばかだよ……。こんなこと、私に言わせないで……」
ミスティア「うん。うん……。ごめんね……」
響子「……っ。もー、泣き止んでよー。それとも、響子おねーさんになでなでしてもらいたい?」
ミスティア「ちょ、ちょっと。恥ずかしいってば」
響子「みすちーがそんなだったら私もしょげちゃうよ。この私が一緒にいてあげるからさ。ね?」
ミスティア「あー、もう。敵わないなあ、ほんとに」
響子「ね、みすちー」
ミスティア「ん?」
響子「来年も……。ううん」
『来年もあなたたちの仲良しな姿を見せてちょうだいねー』
響子「これからもずっとずっと」
『あはは、あのお二人なら見せてくれますよ』
響子「ずーーっと一緒だよっっ!!!」
ミスティア「……うん! ずっと一緒にいようね、響子!!」



一輪「一段目」
ぬえ「ぬえぇぇぇぇん……」
一輪「二段目」
響子「ぃったぁーー……」
村紗「その上にみかんかな」
ミスティア「なんでわたしまで……」
一輪「三つそろって立派な鏡餅ねぇ」
村紗「ねー。本当に見事なたんこぶだよね」

67名無し妖精:2016/12/31(土) 23:28:50 ID:5pCPdQHE0
oh...予想以上に長かった。申し訳ない。

>>64
甘すぎずほどよい関係。いいですなあ。

68名無し妖精:2017/01/01(日) 00:04:31 ID:8tKKVwyQO
>>66
制裁は少し気の毒だな

69名無し妖精:2017/01/01(日) 18:29:37 ID:1nnyhi.c0
屠蘇散を、咲夜は甘口ホットワイン、文は味醂酎に浸してそうな気がした
レミリアもチルノも子供舌で苦いのは口に合わないみたいだし

70ファースト・バースト:2017/01/02(月) 13:57:24 ID:d1US9ljE0
>>64

 元旦。ちゆりと一緒に、神社へ初詣に行った。
 そんな奇特な人は居ないってちゆりは言っていたけれど、今年は他にも里からお参りに行く人が居て、私達はその護衛を兼ねて彼等と往路を共にした。
 昨年出来たスペルカードルールの影響で、博麗神社の知名度も随分と上がっているのである。
「春から寺子屋でお勉強するのよね」
「もうしてる。あたしちょっとお姉さんだから、早く卒業するからって」
「始まる前から宿題出されてんのかよ」
 花屋の娘さんと楽しくお話したりしながらのんびり歩いて、丁度巳の刻になった頃に神社へ着いた。
 復路も同じ様にするつもりだったのだけれど……。
「餅搗き大会? そんなの有るなら早く教えなさいよ。ほら、お賽銭入れて。さっさと行くわよ」
「留置所に入れば只でご飯が食べられるわよー」
「寒いのよ、あそこは」
「そういう問題か。って言うか、実際そんなに食べるのに困ってないだろ?」
「うるさいわね。餅は自分で作ると面倒臭いのよ。じゃ、あんたらは勝手に詣でて適当に帰っといて」
 と、巫女さんが大急ぎで皆を連れて行ってしまい、私とちゆりは二人でその場に取り残された。
 彼女が居れば護衛としては申し分無いし、急かされた人達も博麗の巫女が里に来ることで盛り上がっていたから、特に問題は無いと思う。
「……お参り、しとくか」
「そうね」
 しんと静まり返った拝殿で、私達は一緒に神様を呼んで、一緒にお賽銭を入れて、一緒にお祈りをした。
 何と無くだけど、私よりちゆりの方が、少しだけ長く拝んでいた気がする。
「何お願いしたの?」
「ん。いや……何も考えてなくてさ」
「あら、そうなの」
「だから、小兎(こと)と同じってことにしといた」
 こういうことを何でもないことの様に言ってくれるから、彼女は私にとって『特別』なのだと思う。
「で、あんたは?」
「来年もちゆりと一緒に初詣来られますように」
「……他に無かったのかよ」
 気恥ずかしさを誤魔化す様に、髪を弄りながら苦笑するちゆりの横顔は、やっぱり私を特別な気持ちにさせた。
 少しして、ふと、或る違和感に気付いた。
 ちゆりの小さな笑声の中に、微かに違う誰かの声が混ざっていたのだ。
 不審に感じた私達がお互いに顔を見合わせると、声はすぐに実体を伴って、その姿を現した。
「今から来年の話かい。相変わらず可笑しな奴だ」
 それは先日、ちょっとした切っ掛けで知り合いになった、地底の鬼さんだった。
 一度手合わせして、次はスペルカードルールで勝負することを約束して別れたのだけれど、思っていたより早く再戦しに来てくれたらしい。
「よう。おめでとさん」
「明けましておめでとう御座います」
「おう、本当にめでたいね。噂の巫女を見に来たら、お前等に会えるとは」
「肝心の巫女は居ないぜ」
 どうせなら巫女の衣装で来れば良かったかも知れない。
「構わないよ。それより、見て見て。ちゃんとスペルカード考えて来たんだ!」
 契約書を見せびらかす彼女の得意げな姿は、まるでお年玉を自慢する幼子みたいで、とても可愛らしかった。
「じゃあ、早速使わせてあげましょうか。どっちから行く?」
「あんたこないだ戦(や)っただろ。今日は私の番だぜ」
「ちっちゃいこと言ってんじゃないよ。二人纏めて掛かってきな!」
 やっぱり、お願い事は来年のことにしておいて良かった。
 今年が楽しくて素敵な年になるってことは、もう決まった様なものだから。

71名無し妖精:2017/01/02(月) 14:41:35 ID:v6vedfHs0
花屋の娘さんは蛮奇と会う前か

72名無し妖精:2017/01/03(火) 18:42:57 ID:ExDfm67k0
お正月のおせち料理に飽きたからという名目で咲夜かアリスのもとへ向かう魔理沙が想像できるけど
もし霊夢だったら洋食のレパートリーがありそうな早苗かプリズムリバー姉妹あたりになりそうか

73名無し妖精:2017/01/03(火) 22:58:25 ID:1x1FHio60
紅魔館のパーティで演奏をした対価として、パーティで出された料理を持ち帰ることをお願いするルナ姉
洋食担当は咲夜、中華担当は美鈴だと良いよね。
パックに詰めて持ち帰るんだけど、パックはふたつ用意してもらう。
ひとつは家族用に、もうひとつは博麗神社に持って行って霊夢と一緒に食べるんだ……


パックに入れて持ち帰るとか、なんかルナ姉がめっちゃ庶民的に見えてきた。

74名無し妖精β:2017/01/03(火) 23:14:37 ID:???0
霊夢(あーあ、いつものおせちも何か飽きてきたわ。もっとこう、一味違うのが食べたいなぁ…。……そうだわ!)mgmg

ルナサ「えっ、一味違うおせち料理を…?」
霊夢「そうよ!まだ残っているのなら私に寄越しなさい」
メルラン「まだ残ってるから、別に構わないわよ〜」
リリカ「でも不思議だね。洋風おせちなら紅魔館へ行けばいいのに」
霊夢「やだ。めんどくさいし。あんた達のとこが何かと近いし、ここに来たのよ」
ルナサ「まぁそれなら良いけど…。じゃあ今から持ってくるからね」

霊夢「えっ…何コレ!?お洒落じゃない!」
ルナサ「凄いでしょ?これが私たちの毎年食べるおせち料理よ」
霊夢「うわー美味しそう…じゃあ頂きまーす」
ルナサ「…って、もう食べ始めてるし」
霊夢「美味しいわ!これよ!私が求めていた『一味違うおせち』は!」
メルラン「私たちのが!?何だか嬉しいわね〜」
リリカ「随分大袈裟に聞こえるんだけど」
ルナサ「喜んで食べているから良いじゃないの。…ねぇ霊夢、今日は何故私たちの洋風おせちを食べに来たのかだけ、教えてくれない?」
霊夢「あー実はね、私のとこで作る定番のいつものおせち…何だか食べ飽きちゃったのよ。別に嫌いになった訳じゃないけど」
ルナサ「なるほど…。それで、私たちの処へ来たという事ね」
霊夢「えぇそうよ。それに…」
ルナサ「?」
霊夢「あんたの作る洋風の料理って、何だか特別美味しく感じられるのよ。何故だか分からないけど」
ルナサ「…うふふ♪」
霊夢「な…何が可笑しいのよ!」
ルナサ「だって霊夢って、レミリアさんとこの洋風料理が好きそうなイメージだと思っていたもの。ほら、レミリアさんはよく神社に来てるし」
霊夢「まぁ、その…確かにあいつとそのメイドが洋風の差し入れを持って来てるから食べてるけど、少し物足りないと思っていたのよ」
ルナサ「へぇ…。何だか過ぎて…照れるわ…///」
メルラン「姉さんったら顔赤くなってる〜!」
リリカ「よっ、色女!」
ルナサ「もう!二人とも、あまりからかうんじゃないわよ」
霊夢「相変わらず騒がしいやり取りね。あ、そうだわあんた達、これから私のおせち食べに来ない?」
ルナサ「あら、良いのかしら」
霊夢「えぇ。まだ残ってるから遠慮しなくて良いわよ」
メルラン「じゃあ早速食べに行きましょう!」
リリカ「洋風のおせちも少し食べ飽きちゃったんだよね。定番の和風おせち、一度食べてみたかったんだ〜」


メルラン「ん〜美味しい!」
リリカ「昆布に数の子に伊達巻、黒豆…。本当にザ・おせちって感じね!」
ルナサ「和風おせち……霊夢、年末になったら和風おせちの作り方、教えてくれないかしら?」
霊夢「いいわよ。といっても新年始まったばかりだから、またじっくり考えながら一緒に作りましょ!」
ルナサ「…うん♪」

75名無し妖精:2017/01/04(水) 14:19:47 ID:abvZyrbkO
霊夢「ごちそうさま」
早苗「いえ…でも良かったのですか?うちのおせちは和食、しかも郷土料理で…」
霊夢「良いのよ、違った味付けを楽しめたし…悪かったわね」
早苗「そんな…喜んでもらえてなによりです!」

博麗神社の昼下り、3が日を過ぎると神社も静かだ。
霊夢「さて…お礼がわりじゃないけど、ちょっと来てくれる?」
つれていかれたのは博麗神社の拝殿だった。
普段は霊夢しか入れない聖域である。
早苗「ここって…!」
霊夢「寒くない?今、支度してくるから」
用意してくれた座布団に座り、火鉢にあたりながら待っていると
霊夢「待たせたわね」
白衣(白い和服)を着た霊夢が入ってきた。
紅いリボンと髪飾りは外して長い黒髪を下ろしている。それは微かに濡れているのが分かった。
早苗「霊夢さん…?」
霊夢「あんたに神楽を見せるのは初めてかしらね。正直、早苗の前で舞うのは恥ずかしいけど…」
少しはにかんだ笑顔を向ける霊夢。
早苗の神楽はさすが本物だ、と皆に評判だった。
しかし早苗は驚いていた。
霊夢の神楽は誰も見たことがない、と聞いていたからである。
霊夢「じゃ、始めるわね」
禊(みそぎ)で身を清めてきた霊夢は祭壇に向かって座り、深く一礼する。
祭壇にはお正月の供物が供えてあり、守矢と変わらない。
口もとで何か祝詞を唱えて姿勢を正すと、あらかじめ用意してあった、リボンや髪飾りに手を伸ばす。髪をたくしあげ、普段の霊夢に戻って行く。
その後ろで早苗は見守っていた。
霊夢の所作、そのひとつひとつが美しいと早苗は感じる。
やがて身仕度を整えたのか霊夢は立ち上がり、白衣を肩から滑り落とす。
早苗「……!」
早苗は眼を見張った。
霊夢は片手に鈴、片手に榊(さかき)を持ち、ゆっくり素足を滑らせると、早苗の座る近くに立つ。
しゃん!
両手を大きくあげ、降りおろし鈴を鳴らした。
博麗の神楽が始まる。
笛も太鼓もない。
格子窓から射し込む暖かい日差しの中、霊夢は舞う。
黒い髪、紅いリボン、白い巫女袖、そして健康的な素肌。
小柄なはずの霊夢が大きく見える。
幼少から修行を積んだ、無駄の無い身体。
優美で力強いそれは小春日和の陽に輝き、人とは思えない美しさだった。
早苗(霊夢さん…)
早苗は博麗巫女として生きる、霊夢の誇りと覚悟を知った。
静かに鈴音だけが響く空間。
霊夢の神楽は動きの激しい、ダイナミックものでまるで神代の舞を見るよう。
早苗は昔TVで見た、ダンスに懸ける少女の青春映画を思い出した。
板張りの床で独楽のようにスピンする霊夢。
少年のような凛々しい横顔。
その額に汗が光る。
早苗は少し心配になってきた。
疲れ知らずな霊夢とはいえ、アップテンポな舞はかなり体力を消耗させるはずだ。
早苗の眼に、汗ばんだ背中や肩の筋肉が張りつめ、微かに震えているのが見えた。
時折苦しいのか険しい表情で唇を噛む。
休んで欲しいと願うが、霊夢は神楽を止めない。
アマノウズメの伝統を受け継ぐ、命を懸けた舞。
全てを捧げる霊夢の姿に早苗は胸を打たれた。
(力になりたい…)
早苗はふと、自分の胸元に横笛があるのを思い出した。
普段持ち歩き、里の子供達や参拝客に音色を聞かせていたものだ。
そっ、と取りだし口に当てる。
笛の音に一瞬、霊夢は驚いたが、早苗に向いて微笑むとさらに激しく舞始める。
早苗はあわてて音色のテンポを下げようとするが、霊夢の動きに引っ張られてしまう。
笛と踊りはお互いに引きつつ引かれつつひとつのハーモニーを造り出す。
活力を取り戻した霊夢は早苗の目の前で最高の舞を見せる。
紅潮しながら早苗は一番の音色を霊夢に贈る。
ふたりの心は通い合い、満たされていた。
午後の博麗神社拝殿
二つが一つになった。


早苗「ありがとうございます…でもなんでそんな大事な神楽を私に?」
霊夢「ばかね!神楽は神様に捧げるものに決まっているでしょう?」
早苗「霊夢さん!でも私は…」
霊夢「お正月少し飲みすぎたみたいで、最後は早苗に助けられたわね…でも次はきっちり見せるわよ!私の神様」
早苗「はいっ!」

76名無し妖精:2017/01/04(水) 21:08:43 ID:1VQ9pvNk0
ルナ霊もレイサナも読めて私は満足ですウフフ

77名無し妖精:2017/01/04(水) 21:56:24 ID:C5lpFqJk0
自分と好きな相手の分だけ本式の鷽替神事に則った木鷽を彫る霊夢さんなんてのもありかな

78名無し妖精:2017/01/04(水) 23:34:02 ID:vYFq5eYc0
>>75
霊早って書くんかね?良いものを見たゾ

79名無し妖精:2017/01/05(木) 21:16:39 ID:MkPM9rr20
みんなにお年玉をもらいに行くバカルテットの光景ももう見納めかな

80名無し妖精:2017/01/05(木) 21:27:47 ID:V62OQK6o0
美鈴は旧正月で誰かに紅包(利是)を贈るんだろうなあ

81名無し妖精:2017/01/06(金) 23:41:10 ID:nP6p6Ckw0
刻んだ春の七草と摩り下ろしたパンをブイヨンで炊いて塩と胡椒で味を調えた洋風七草粥に対して
「手土産ならお酒かお菓子の方が良かったのに」とか「これじゃあ何か物足りない」とか文句を言われるものの
毎年持ってくるのを止めないアリスとそれでもちゃんと完食する霊夢を幻視した

82名無し妖精:2017/01/07(土) 07:55:24 ID:iyWwvX7wO
人気投票、今年はパートナー部門が出来たとか

83名無し妖精:2017/01/07(土) 15:10:04 ID:hXvN.aK20
やっぱり一位はレイマリなのかな

84名無し妖精:2017/01/07(土) 18:43:50 ID:pEk/DDc20
>>48の中国のと決定的に違うのは3人以上のグループ要素は抜きで純粋なペアのみというところだな

85名無し妖精:2017/01/07(土) 19:12:32 ID:WZavYy020
第13回 東方Project 人気投票
ttp://toho-vote.info/Rule.php

> 開催期間 2017年1月15日(日) 〜 2017年1月21日(土)
>
> 去年からの変更点
> ・『東方憑依華』の発表を記念して、
> あなたが一番だと思うペアを選ぶ「ベストパートナー部門」を特別部門として設置します。
>
> 各部門の概要
>  ベストパートナー部門
>    最大5組まで投票可能 (そのうち一押しを1組選び、そのペアには2ポイント)

5組も投票できるならマイナーカップリングにも票が回ってくれるといいなぁ

86名無し妖精:2017/01/07(土) 19:39:09 ID:iyWwvX7wO
二次創作でだいたい予想できる上位より下位のランクの方が楽しそうW

87名無し妖精:2017/01/08(日) 21:30:56 ID:B5p3YRNk0
年越しからしばらく経ったし、楽器勢もようやくまったりできるようになったのかな
みんなでお茶会とかして欲しい

88名無し妖精:2017/01/08(日) 21:58:41 ID:i33iX0360
 手際の悪さが災いして間もなくして文字通りお蔵入りにさせられていたるーことは
寒くなって手が悴む水作業に耐えかねた靈夢から暖かくなる頃まで水場を任される様になり
再び役を与えられて喜びを得たけれども春が迫るにつれてずっと傍に居たいという気持ちが深まって
冬以外にも仕事を求めたところ難色を示されたことで思いの外傷ついて製造以来初めてとなる涙を溢してしまう
 予想外の反応に慌てた靈夢は顔を拭いながら何か考えておくと諭したものの何も浮かばないまま困り果てた末に
学会追放後に魔力世界へ再来した夢美に稼働を停止させた状態で返還して更に記憶の削除も依頼する
 そして初期化されたるーことはま○ちと協力してまた夢美の家で家事に励むようになったのであった・・・・・・

るーことはwin版どころか次作でも存在が確認できないからこんな感じの片想いで終わってしまいそうな気がした

89名無し妖精:2017/01/09(月) 22:57:42 ID:IRQb9md60
雪を目の当たりにして童心へ返ってしまった菫子に絆された妹紅がかまくら作りを手伝って
完成後に中で火鉢代わりの発火符と魔法瓶の温かい飲み物で暖を取る二人を想像して(*´ω`)

90名無し妖精:2017/01/10(火) 20:30:11 ID:/u7Aw1U20
董子って時代背景は現代でいいのかな
それとも近未来?

91名無し妖精:2017/01/10(火) 21:41:13 ID:yhg7Ije60
3×3 EYESを知ってるみたいだし現代じゃないかな

92名無し妖精:2017/01/11(水) 11:21:28 ID:yn3Eg8sw0
「妖怪をコレクションする時代」と言って妖怪ウォッチを暗に指したり「女子高生にだって武器が作れる時代」と言って3Dプリンターで造った銃を使ったりとモロに現代なんだよな

93名無し妖精:2017/01/11(水) 19:31:02 ID:1.rQkuVA0
菫子にもサザエ時空が適応されるのか気になるところ

94名無し妖精:2017/01/12(木) 23:13:45 ID:pMCfT/CQO
リグルにとって今は辛い時季なんだろうな
外へ出るなら人一倍着込まないと寒さにはとても耐えきれない
でも大好きな相手と逢うのに着膨れた格好なんて恥ずかしい
だけども向こうから来てもらうのは気が引けてしまう
などといった風でしばらく関係が途絶えてしまいがちとか

95名無し妖精:2017/01/13(金) 00:02:09 ID:zsWhGkVo0
だったら同棲生活すればいいじゃない

96名無し妖精:2017/01/13(金) 23:32:38 ID:zvQkUY2EO
幽リグなら夢幻館ということに?
エリーが面白くない顔をしてそう

97名無し妖精:2017/01/14(土) 13:26:56 ID:VsI697lQ0
今日は大祓の日か

98名無し妖精:2017/01/14(土) 15:52:59 ID:NGWBWQEI0
まとめwiki死んでたのか・・・

99名無し妖精:2017/01/15(日) 11:45:11 ID:eYy8VHc.0
みすちーや影狼は冬毛仕様なのかな
この時期ケモノっ娘は大変ね

100名無し妖精:2017/01/15(日) 13:40:52 ID:3UbJXhtE0
今日から投票できるベストパートナー部門の結果が楽しみ

101名無し妖精:2017/01/15(日) 13:59:48 ID:veDj07II0
レイマリ、蓮メリ、マリアリ、めーさく
この4組はもう不動の地位確立しちゃってるから5位以内に入るのが当然なくらいの気持ちでいる

どんな意外な組み合わせが出るのか、そればかり期待してしまう

102名無し妖精:2017/01/15(日) 23:39:17 ID:PA9wpDnY0
小傘「ちょっと重くなってきたよぉ…これ、持ちあがるかなぁ」
ぬえ「お前が言い始めたんでしょうが」
小傘「だって雪降ったら雪だるま作りたくなるじゃん…」
ぬえ「なるけど…いやいや、ならないから!」
小傘「どっちだよ。私はなるもん」
ぬえ「…小傘、素手で冷たくない?」
小傘「平気だよ。ほらこれを乗っけ…てっ…あぁん重たいよぉ」
ぬえ「へ、変な声出すな…お前も妖怪なら雪玉一つ片手で持ちなさい!」
小傘「もうだめぇ…ひー…手が冷たい…」
ぬえ「…私の手袋使ってもいいよ」
小傘「いいよぉ…こうやってハァハァって息をかければ温かくなるから」
ぬえ「そんな事しなくていいから。お前こういう時すぐ風邪とか引くから手袋つけなさい」
小傘「うん…ありがと…よいしょっと…あーやっと出来た!」
ぬえ「ニンジンで鼻を作ってあげないとね」ぶすり
小傘「ぬえちゃん何だかんだ言ってノリノリじゃん〜」
ぬえ「小傘に比べればって。小傘危ない!」
小傘「え?わっ雪が!」

ぬえ「…ぶはっ…小傘大丈夫?」
小傘「はぁ…はぁ…大丈夫。び、びっくりしたぁ。いきなり雪が上から落ちてくるんだもん」
ぬえ「全く…髪の毛が雪で真っ白じゃない」
小傘「ぬえちゃんも髪の毛真っ白。私の事庇ってくれてありがと。払ってあげるね…ポンポン」
ぬえ「やめっ…まぁいいけど…あー…服の中にまで入っちゃったよ…小傘は?」
小傘「うん。大丈夫。長靴に結構入っちゃったかな〜足が冷たいよ」
ぬえ「いったん引きあげるよ…って、何手ぇ掴んでるのよ」
小傘「もうちょっとこうしてない?」
ぬえ「え…」
小傘「ほら、雪の上って結構気持ちいいんだよ?冷たくないし」
ぬえ「そうやってまた風邪引かないでよ」
小傘「大丈夫大丈夫。ねぇ、こっち来て一緒に寝転がろうよ」
ぬえ「全く…庇ってやったのに呑気な小傘…よいしょ…」
小傘「スキあり!えい!」
ぬえ「ぶはっ!」
小傘「あはは。ぬえちゃん変な顔ー。っぷぁ!」
ぬえ「やられたらやり返す!ほらほらどうした小傘!やり返してみろ!」
小傘「やめてやめて〜!お尻に雪玉投げないで!あうぅ」
ぬえ「ふん。参ったか」
小傘「ぐすん。ぬえちゃん弱い妖怪いじめてかっこ悪い」
ぬえ「不意打ちする奴に言われたくない」
小傘「ぐぬぬ…じゃあもうそろそろ戻ろっか」
ぬえ「そうだね。ほら、立てる?」
小傘「…むぅ…自分で立てるもん」
ぬえ「そっか。じゃあ先に行ってるよ」
小傘「…待って」ぎゅっ
ぬえ「何よまた手を握ってきて…」
小傘「手袋ありがと」
ぬえ「…どういたしまして」
小傘「こういうの関節手つなぎって言わない?」
ぬえ「言わない」
小傘「ちぇ〜」
ぬえ「何にがっかりしてるんだか」


雪の日のこがぬえです。小傘は外に出たがるので、ぬえも一緒に連れていかれます
ぬえも大人の妖怪を取り繕ってはいますが内心雪の日は外に出て遊びたいと思ってたりして小傘の行動力に助けられてたり

103名無し妖精:2017/01/16(月) 21:47:50 ID:g1k1ZZV.0
霖之助によれば妖怪は風邪にかかりにくいらしいけど小傘は違うのか
ぬえが心配するわけだ

104名無し妖精:2017/01/17(火) 23:03:32 ID:QTS6nNEs0
風邪にかかりにくい≠風邪にかからない
だろ
あんまり手厳しく揚げ足とりなさんな
重箱の隅をつつくみたいに原作設定並べられても結局好きに妄想するだけだからな

まあとりあえず好きな人の心配をする様はニヤニヤできるものだな

105名無し妖精:2017/01/17(火) 23:26:51 ID:pLsarVq.0
響子も積雪を見たらはしゃいで雪ダルマを作りたがりそうな気がする
でも鳥獣伎楽の相方であるミスティアは雪が降った後でも屋台の仕事をしているからそこは我慢
屋台を手伝う合間に雪と枝で拵えた雪兎ならぬ雪雀をミスティアに見せて喜んで貰うといったところかな

106名無し妖精:2017/01/19(木) 20:09:16 ID:7xE4VHtg0
明日は大寒か
住処が同じレミパチェ、めーさく、ゆゆみょん、ゆからん、てゐんげ、えーてる、かなすわ、こがぬえ、むらいち、みことじ
あたりは肩を寄せ合って寒さを紛らわせてるといいなあ

107名無し妖精:2017/01/19(木) 23:59:31 ID:v38wIrXA0
ぬえ「小傘、寒くない?」
小傘「わっ!ぬえちゃん…ビックリしたなぁ…寒がったりしないよ。これが私の仕事だもん」
ぬえ「墓石に隠れて通りすがりの人間を驚かすのが?」
小傘「そうそう。お寺の人に言われちゃったのよ。「小傘さんは人間が好きなんですねぇ」って」
ぬえ「好きでしょうが」
小傘「そんな事ないもん。私は忘れ傘だよ。大切に使われた事なんてないもん。付喪神だから嫌いにはなれないけど、大好きにもなれないよ」
ぬえ「ふーん。別に好きな人がいるとか?」
小傘「えっ!ど、どうしてそういう話になるのかなぁぬえちゃんは…///」
ぬえ「これさ、人里で売ってたんだけど、よかったらでいいんだけど着る?」
小傘「?これ何?マフラー?」
ぬえ「には見えないでしょ。スカーフだよ。色も水色だし。小傘は白よりこっちのがイメージに合うっていうか…」
小傘「え…この服似合ってなかった…?」
ぬえ「私の服の色違いみたいでしょうが…ここにリボンつけたらほらもう2Pカラーのぬえちゃん様だ」
小傘「そ…そう言われるとそうかも…ご…ごめん…可愛いかなって思って…」
ぬえ「い、いや似合ってるけどさ…そ、その…これせっかく買ったんだから受け取りなさいよ…」
小傘「え?どっちなのよ。似合ってるの?似合ってなかったの?」
ぬえ「だ、だからその…お前っていつも外に出てるから、少しは暖かい服装しなさいよって思ってたわけよ」
小傘「だから寒がったりしないもん」
ぬえ「あ、あ"ーもうめんどくさいわね…お前ってどうして勘が鈍いのかしら!」
小傘「何よ!ぬえちゃんだってヘタレで鈍感でしょ!時々私に意地悪するし!」
ぬえ「うるさいな!私があげるって言ったんだから素直に受け取りなさいよ…!」
小傘「ぬ、ぬえちゃん…?」
ぬえ「いらねーならいいよ…私が着るから…」
小傘「そ、それはぬえちゃんには似合わないかも…」
ぬえ「だから困ってんのよ…バカ」
小傘「ありがと…」
ぬえ「…どういたしまして」

小傘「これ、もしかして私の為に買ってきてくれたの?」
ぬえ「最初からそう言ってんでしょ…」
小傘「え?言ってなかったよ…」
ぬえ「い、言ってたもん。話聞いてなかったんでしょ」
小傘「…そうかも」
ぬえ「そ、そうだよ…まぁ許すけど」
小傘「どうだったっけ?」
ぬえ「知らない」
小傘「ぬえちゃんだって覚えてないじゃん」
ぬえ「いいから着てみてよ…」
小傘「う、うん…あ、あの…私、プレゼントとかもらった事ないから…嬉しいよぬえちゃん」
ぬえ「…あっそ」
小傘「…ちょっと暖かくなった。似合ってる?」
ぬえ「似合ってるもなにも、私の見立てに狂いはないわよ」
小傘「ぬえちゃんってば、そんな回りくどい言い方しなくても素直に似合ってるよーって言ってよね」
ぬえ「はいはい似合ってる似合ってる」
小傘「ぬえちゃん、ぬえちゃん」
ぬえ「ん…!な、何?返すの?」
小傘「ううん。やっぱりぬえちゃんには似合わないね!しょうがないから私が着よう!」
ぬえ「あ、あっそ…!大事にしなさいよね…!」
小傘「うん。今度、私からもぬえちゃんに何かプレゼントするね…///」
ぬえ「別に気にしなくていいのに…まぁ一応…期待しとくわ」
小傘「ぬえちゃんってさ、時々そうやって優しくしてくれるから…私ぬえちゃんの事…///」
ぬえ「何よ顔赤くして改まって…そんなに嬉しかったの…?///」
小傘「ね、ねぇ…今晩泊ってもいい?」
ぬえ「え…?い、いいよ…な、何よいきなり…いつもは断りもなしに来るくせにさ…」
小傘「ぬえちゃんだっていつも墓地に断りもなしにくるじゃんか…」
ぬえ「私は命蓮寺に住んでるんだから当たり前でしょ!っていうか小傘いつもどこで寝てんのよ…」
小傘「物置…」
ぬえ「やめなさいって…私の部屋使っていいから…」

神霊廟・鈴奈庵でぬえが命蓮寺ではなく寺の墓地に出入りしてる事実があるので小傘と頻繁に会ってそうだなと思って書きました
小傘の服も、茨歌仙9話では白のシンプルなデザインでしたけど、新しい話でスカーフを付けてるので誰かのプレゼントかなと妄想しました

108名無し妖精:2017/01/20(金) 17:43:22 ID:HmUYCrLI0
同衾に誘うとはやりますね

109名無し妖精:2017/01/20(金) 22:50:48 ID:4vsdJNJ2O
大寒の日には甘酒というPOPを見て幻想郷でもあちこちで湯気をたててるのかなと思ったけど
飲兵衛さんが多いから熱燗やお湯割りあたりで二人して顔を赤くしてる方が自然か‥‥‥
でも二十歳に満たない岡崎教授とちゆりなら甘酒をお揃いのコップに注いで体を温めてそうかも

110名無し妖精:2017/01/21(土) 20:48:39 ID:adUG4vdU0
>>109
霊夢より幼い小鈴も連載誌の付録でビールらしきグラスを乾してたし
宗教上の理由で飲まない聖以外のキャラはイケる口なんだろうけども
宴会時を除いて暗くならない内からお酒ってことはないんじゃないかな
ストーブや暖炉の前で話を咲かせるのもありでしょう

111名無し妖精:2017/01/21(土) 22:03:54 ID:Wf3ZzWxE0
菫子ちゃんは飲まないんじゃないの
あと早苗さんも下戸だった気がする

112名無し妖精:2017/01/22(日) 08:17:31 ID:fG9xghmk0
第13回人気投票の結果出てるよー
ttp://toho-vote.info/

ベストボートナー部門はやっぱり見たことがある組み合わせが多いね

113名無し妖精:2017/01/22(日) 09:35:36 ID:t8QE87Os0
>ベストボートナー
さあ乗るんだ            __
           /* ヽ
         =≠-`-y  ,'
           ノ /
             / /   _ .-------- .
            ./ /  /___________  `ヽ
           /  ゝ ./ r´  ̄ ̄ ̄ `ヽ\  \
         Y   `y /--、_iヽ   ___/  .\  \   ノl
         .!、   / ./   l-ヾ'--´__/    .\ .  ̄ /|
        ゝ二二二ヽ___二/ ̄./        \_ ノl/ ̄7
         \          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ ̄7′
           ゝ------------------------------'

114名無し妖精:2017/01/22(日) 14:02:09 ID:TOdEIgno0
やっぱりレイマリが一位か

115名無し妖精:2017/01/22(日) 15:22:17 ID:fG9xghmk0
>>113
霧の湖で各ベストパートナーがボートでデート…

良いと思います

116名無し妖精:2017/01/22(日) 21:10:30 ID:R1GAkKSo0
vote:投票・投票する

117名無し妖精:2017/01/22(日) 23:37:38 ID:1XuKakh20
ttp://i.imgur.com/R4OIqIp.jpg

4年前のベストパートナー部門とちょっと比較してみたけど余り変わってないかな

118名無し妖精:2017/01/23(月) 12:57:01 ID:CmVykSnY0
秋サンドネタだけど、今回秋姉妹の間にいるのはルナサ
そいでもってついた名前が月見バーガー
秋は月見の季節だし、案外三人は親和性が高いかも

119名無し妖精:2017/01/23(月) 19:59:02 ID:R8QAaPRs0
551位のルナサ・プリズムリバーと秋 静葉のコメントが気になってきた

120名無し妖精:2017/01/23(月) 22:54:49 ID:Quvup7oYO
さくみょんが咲マリや咲アリより上になるとは驚いた
復権したのかな?

121名無し妖精:2017/01/24(火) 00:01:49 ID:WG5ajAE.0
個人的にはうど純が結構上の順位で驚いてる

122名無し妖精:2017/01/24(火) 00:04:44 ID:4J/WmpF.0
りぐみすが100位以内だったのが、驚きつつも嬉しい

123名無し妖精:2017/01/24(火) 09:23:56 ID:SXaUJGTM0
にとまりが100位内どころか77位と奮闘してて嬉しい
ホント地霊殿で組んだ実績が響いてる

124名無し妖精:2017/01/24(火) 09:34:35 ID:3Rbw4sts0
レミさと55位は大健闘どころじゃなくて嬉しい誤算

125名無し妖精:2017/01/24(火) 19:15:43 ID:sXn50V8w0
>>119
上から2つ目のコメントに満足した

126名無し妖精:2017/01/24(火) 20:41:12 ID:toMLiZj20
パートナー部門のコメント読んでるとニヤニヤが止まらなひ…
とある組の「わかる〜」というコメントには吹いた

127名無し妖精:2017/01/24(火) 22:16:24 ID:Enhb8KiAO
不正対策で疑陽性判定されたのか票が反映されてなくて悲しい
応援も込めて旧作絡みのCPに数組投じたのに

128名無し妖精:2017/01/24(火) 23:36:49 ID:/LvLnS22O
>>127
それは残念だな…
反映されてないって事はコメント入れてたか結果が0票になった組み合わせ?

129名無し妖精:2017/01/25(水) 00:01:09 ID:3rUyVtT.O
コメントが無くて発覚です
ポイントも無効だったらしく1378位という結果に…

130名無し妖精:2017/01/25(水) 00:39:42 ID:/ZFnjLfI0
>>129
供養としてここにそのコメント書いてあげてもいいのよ。
もう他で書いてるかもしれないけど。

131名無し妖精:2017/01/25(水) 02:00:11 ID:IOjcuAYg0
>>124
全開もそうだけどさとりのカップリングの二番目がレミリアなのはとても嬉しい
さとレミもっと流行れ

132名無し妖精:2017/01/25(水) 22:09:40 ID:3rUyVtT.O
>>130
では、旧作絡みだけここで
いずれも一言程度ですが

▼ユウゲンマガンとルイズ
フットワークが軽くて気安そうなルイズなら他の魔界勢よりも立場などに左右されることなくマガンとコミュニケーションを取れるような気がしました

▼橙とくるみ
接点を持てる機会は難しいですが子供っぽい両者がもし出会えたら微笑ましいライバル的な仲になれそうでお似合いだと思います

▼小悪魔と神綺
小悪魔も神綺が創造した魔界人の一人で大図書館に住み着く前は魔界で親子のように過ごしていた時期もあったのではないかと想像しています

133名無し妖精:2017/01/25(水) 22:46:19 ID:nNY.YggI0
最近すごく寒い
ベストパートナー同士で抱き合って暖を取ったりしてるのかな

134名無し妖精:2017/01/25(水) 22:57:42 ID:h520OEocO
>>132
実に惜しい!
旧作がらみは貴重なコメントでしたよ…

135名無し妖精:2017/01/25(水) 23:07:31 ID:ry..UqWc0
>>132
小悪魔と神綺の過去ネタと聞いてこれ思い出した

ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/94/1260804472

136名無し妖精:2017/01/25(水) 23:59:50 ID:O4C0JAPo0
こがぬえやっぱりあんまり上にあがらなかったなぁ
せめて30位以内にはいってほしい。ほんとに好きだからなぁ…

137名無し妖精:2017/01/26(木) 00:53:56 ID:2S70wuLI0
小傘は最上位ですら45位の早苗とのカップリング
小傘から見ればぬえは2番目に高い順位
ぬえからみれば小傘は63・64・65と並んでいる順位での3番目で差がない

138名無し妖精:2017/01/26(木) 20:13:24 ID:4.M8ONls0
30位以上は同人誌に恵まれてる組み合わせばかりだから憧れるのも理解できる

139名無し妖精:2017/01/26(木) 22:51:30 ID:Wjj3zhCE0
レイサナが27位って結構驚いたなぁ
20位以内には入ってるものかと

せいしん15位、ドレサグ20位は最近のカップリングとしてかなり人気があるんじゃないかと思う

140名無し妖精:2017/01/27(金) 13:06:25 ID:Aummx/m6O
針や紺勢が上位に来てるのはやっぱり最近ファンになった方が多数参加しているからかなぁ
しかし、その中で映姫&小町が健闘しているのは驚き
あとマリアリ3位は嬉しいね(幻想勢なら実質2位)

141名無し妖精:2017/01/27(金) 20:34:16 ID:IfoVc.0A0
純狐とヘカーティアの21位もなかなか良いね
あきゅすずもニコ童祭の時よりも40位近く上がって23位とは凄い

142名無し妖精:2017/01/27(金) 22:19:01 ID:H5NqYWnw0
あきゅすずは実際付き合ってるし、ヘカ純もヘカティー→純弧さんは公式だしな

143名無し妖精:2017/01/28(土) 19:59:09 ID:Pu3ZIVWkO
>>132

◆魔界道中記 〜帰り道〜
 静かな空。
 二人の少女を乗せて、馬車は帰途を行く。
 今回もまた、一つの旅が終わりを告げようとしていた。
「マガンさん。次はどこ行きたい?」
 小窓の下に広がる大地をぼんやりと眺めながら、ふとルイズが尋ねた。
 しかし、傍らに座るマガンは、何らの言葉を返さない。
 ルイズは彼女が答えに困っているものと思い、しばらく言葉を控えていたが、やがて小さく笑声を洩らし、再び口を開いた。
「思い付かない?」
 ところが、マガンはやはり押し黙ったまま、じっと俯いている。
 ルイズはいよいよ憂慮して、体を捩ってマガンを覗き込んだ。
「……寝てる?」
 返事は無く、代わりに体がゆらりと傾く。
――ちょっと歩かせすぎちゃったかな。
 凭れ掛かる体重の、その小ささに可憐の情を擽られつつ、彼女は次の旅程へと思慮を巡らせた。

◆いずれ我らが幻想郷 〜大きくなったら〜
「くるみって、大きくなったら何になるの?」
 橙が問うと、くるみは何とも不可思議そうに、ぱちくりと目を瞬かせた。
「別に何にもならないわよ。虫じゃあるまいし」
「そうじゃなくて」
「あんたキツネになりたいんだっけ」
「五十年以上前の話引きずるのやめて」
「じゃあ今は何になりたいわけ?」
 たわいない疑問は、解決の兆しさえ見えること無く、どういうわけか彼女の許へ返ってきてしまった。
「藍さまと紫さまのお手伝いしたい」
「それ、したいことじゃん」
「み?」
 自信に満ちた回答が、真っ向から跳ね返される。
「そうじゃなくて、あんたは何になりたいの?」
「……えっと…………?」
「ほら。何にもならないでしょ」
「……うん。でも、それは、そうだけど、でも……」
 橙はどうにも納得出来ない様だったが、彼女が理屈を整えることを、くるみは待ってくれなかった。
「それより、今日もトロル探しするんでしょ。とっとと行くわよ」
「待って!」
「う?」
「くるみどうせまた迷子になるから、一人で行くのやめて」
「うっさいわね!」
 何になるとは、答えがつかぬ。
 しかし、どうなるかと問われれば、それはおおよそ見当がつくかも知れない。

144名無し妖精:2017/01/28(土) 21:29:32 ID:YFYyFM9MO
>>143
有り難き作品に感謝します
来年はちゃんと投票できるといいなぁ

145名無し妖精:2017/01/28(土) 21:36:23 ID:FWDqK3Ls0
アリス「いろいろ覗いてたら遅くなっちゃったわね」
咲夜「あら、お帰り」
アリス「ただいま……って、もしかして戻るまで待ってたの?」
咲夜「ええ。今日はお買い物かしら? お祭りの日じゃなかったわよね」
アリス「月に一度の買い出しに出てたわ。ところで、合鍵を持ってなかったっけ?」
咲夜「頂いてますわ。この通り、銀時計に繋いで肌身離さないようにしてます」
アリス「だったら中で待ってれば良かったのに。何のために預けたんだか」
咲夜「主人の居ない部屋に無断で入るのは気が引けるのです」
アリス「それなら、館で掃除する時はどうしてるのよ」
咲夜「それは仕事だから割り切れるの。まさか妖精に任せる訳にもいかないし」
アリス「そう、私は見られて困るような物なんて無いのに。妙なところで律儀なのねぇ」
咲夜「プライベートもある程度は大事にしたいので。信頼の証として渡してくれた事自体は嬉しいですが」
アリス「そういう事なら仕方ないのかな。それはそうと上がって。寒かったでしょう」
咲夜「では、お言葉に甘えて」
アリス「飲み物は珈琲の方がいいのよね」
咲夜「あなたが淹れてくれた物なら何でも構いませんよ」

咲アリの第68位は低いのか高いのかよく判らないけど健闘したと信じたい

146名無し妖精:2017/01/29(日) 21:31:21 ID:0DJ8zuQc0
ぬえのベストパートナーの割合を見てみたら三つ巴なのね
その中で三番目の小傘ちゃんはライバルに勝つことが出来るのかな

147名無し妖精:2017/01/29(日) 21:51:04 ID:LkW8DPBY0
ぬえ
63位 397ポイント 一押し47票 ×マミゾウ
64位 387ポイント 一押し68票 ×正邪
65位 381ポイント 一押し65票 ×小傘

僅差だから容易にひっくり入れ替わりそう

148名無し妖精:2017/01/30(月) 00:19:29 ID:X2Dbzv2UO
ぬえムラサはどこへ行ったのか…
しかし公式で全く接点のない正邪の組み合わせは二次由来かな

149名無し妖精:2017/01/30(月) 00:45:24 ID:l8gAjQRM0
>>147
その3人に船長加えてほぼ8割みたいな円グラフを見た気が

150名無し妖精:2017/01/30(月) 06:46:18 ID:Uf5R0Fts0
秘封なんか相方一人だけで9割超えてるからやばい

151名無し妖精:2017/01/30(月) 09:33:22 ID:t3YwaOdc0
確固たる固定カプってのはそういう時強いね
ゆるゆりでいうひまさくみたいなもん

152名無し妖精:2017/01/30(月) 20:00:41 ID:ll79IbTU0
1月31日は愛妻の日
神子やメリーあたりは何かで報いるのかしら

153名無し妖精:2017/01/30(月) 21:58:51 ID:ntRSkTY60
やっぱり愛妻弁当かな
蓮子は食べる役のイメージがある

154名無し妖精:2017/01/31(火) 20:52:56 ID:.Z/00A1M0
ベストパートナー部門の結果は見てて楽しかったけど
好きなCPの幾つかが59位の組み合わせに負けた事だけが納得いかなかった

155名無し妖精:2017/01/31(火) 22:23:05 ID:XS.cF/5Y0
今日は愛妻の日だから、みんなベストパートナー同士でイチャイチャしているに違いない
バレンタイン前にこんなにも甘い日があるとは

156名無し妖精:2017/02/01(水) 00:54:17 ID:pGFX/ksU0
どっちが妻かで、犬も食わないケンカが各地で繰り広げられる幻想郷

157名無し妖精:2017/02/01(水) 18:32:10 ID:XQu3p/hg0
レイマリならスペルカードルールでさっくり済ませそう
萃勇だと酒盛りで決着かな

158名無し妖精:2017/02/02(木) 12:40:14 ID:UKEEe6N60
今日は夫婦の日
またはふーふーの日

カップルで熱いものをふーふーするということでどうでしょう

159名無し妖精:2017/02/02(木) 21:02:11 ID:c/MpGGNc0
咲マリ
 魔理沙が持ってきたキノコを入れたパイシチューでふーふー
 海外出身?の咲夜は己の猫舌を呪いつつマナー的に良くないわねと思いながらも
 二人きりのプライベートでは気にする必要もないかと考え直して程良い温度で楽しむ

くるちぇん
 橙は御覧の通り猫舌で、くるみも実はあまり熱いのは苦手
 最初は互いの対抗心から痩せ我慢で熱々のチーズフォンデュにトライ
 でも途中で耐えかねてしまい双方とも諦めてふーふーしちゃう

おりんくう
 灼熱地獄跡で妖怪化しただけあって熱い物でも全然平気だけど
 それを隠してお空に頼んで冷まして貰うこともしばしばなお燐
 土鍋で作った具沢山の茶碗蒸しを二人で分け合ってふーふー

星ナズ
 ナズーリンの掘っ建て小屋で湯豆腐をふーふー
 ちゃっかりと般若湯も持ち込んで聖の居ぬ間で楽しい夜を明かす
 そして宿酔いに悩まされることに・・・・・・

160名無し妖精:2017/02/03(金) 14:36:16 ID:CXnEyNug0
霊夢は頭、早苗は姓(東は陰陽五行思想だと春が司る)が春っぽいのねえ
明日には東風凍を解く立春を迎えるし春な巫女さん同士で仲を暖めて欲しい

161虞と慄き:2017/02/03(金) 18:14:06 ID:mL54icFs0
 暗く、深い穴の底。
 遠く輝く月光は、ぎっしり積もった白色(はくしょく)の塊に遮られ、朧な影さえ映さない。
 その白色に、俄に内から亀裂が入り、間も無く一角が砕けて霙(みぞれ)となった。
 霙の中から、一人の女が姿を現す。
 女はふうっと息を吐き、ぐるりと大きく肩を回した。
「こんなもんかね」
 満足そうに呟いて、体の雪をパタパタ払い落としながら、その場に腰を掛ける。
 一見すると宙に浮いて見えるのは、それが至極細い糸の上だからであろう。
 女は着膨れた服の何処からか紙巻を一本取り出して口に咥え、やはり何処からか取り出したマッチを擦って、火を点けた。
 砕けた雪の隙間から、ぼんやり淡い光が洩れて、煙の白く立ち昇る様を照らし出す。
 と、そこへ、今度は吹雪の如き物が舞い散った。
 遙か地上より降りて来た某かが、砲弾の如く雪肌を踏み付けたのである。
「冷たい。寒い」
 女が忌々しげに言う。
 砲弾――もとい、幼い少女の形(なり)をした某かは、赤ら顔をにんまりと笑わせ、高声を上げた。
「いやあ、やっつけられた! 見事に追い払われてきたぞ!」
 余りに嬉しそうに言うので、女は酷く可笑しくて、ぷかぷか煙を吐き出した。
「退治されて喜ぶ奴が在るかい」
 苦笑混じりの批判が飛ぶも、少女は全く気に留めない。
「何やってんだ? ヤマメ」
「そりゃ私があんたに訊きたいことだよ」
「私か? 私は鬼をやってたのさ」
「はいはい。豆撒きの鬼、ね」
「雪撒きだ」
「今年もかい」
「出店も沢山有ったぞ」
「今年もかい……」
 あっけらかんと述べられる、地上の神社の奇々怪々。
 ヤマメはすっかり呆れてしまい、到頭謗るのを諦めた。
「雪水の捌けが悪くてね、水路をあちこち直してたのよ。今は終わって、一服してたとこさ」
「そうか。何時も有り難な」
 鬼の少女はやはり明るく、カラカラと笑って、何やら包みを差し出した。
「豆腐と味噌、貰ったんだ。温かい汁でもしようじゃないか」
「何。あんたが作ってくれるのかい?」
 含み有りげにヤマメが問うと、鬼は少し考えた。
 考えて、何処か自信無さげに答えた。
「……私が作ると、塩っ辛いらしいぞ。霊夢が言ってた」
「だったら私の舌には丁度良いわ」
 いともあっさり返った言葉に、頬の赤味が僅かに増す。
 ヤマメはそれに気付かぬ振りをして、糸の様に細い煙を土壁に吹き付けた。
「ところで、萃香」
「ん?」
「あんた、豆腐持って縦穴(そこ)飛び降りて来たわけ?」
「あッ……」
 笑うヤマメの指先で、融けゆく雪花が火を呑んだ。

 = = =
>>159
ほっこりするわあ……
くるちぇんがアホ可愛くてとても良いと思います

162名無し妖精:2017/02/03(金) 21:07:31 ID:IeT8jNXAO
安直かもだけど喫煙シーンを見ると回し吸いを期待してしまう

163名無し妖精:2017/02/03(金) 21:26:55 ID:CXnEyNug0
雪播きって「豆が無ければ雪玉をぶつけて鬼を追い出せ!」の時か
『鬼の気持ちは鬼のみぞ知る』と書かれた回の

164名無し妖精:2017/02/04(土) 21:03:31 ID:3wv18dGg0
アリス「靴はあるのに姿を見ないと思ったら、そこに居たの」
霊夢「朝採りの蕗の薹が手に入ったから、ふうきみそを作ろうとしてたのよ」
アリス「そんな時期になったんだ。何か手伝えることはあるかしら?」
霊夢「下拵えしてアク抜きも済ませちゃったし、助けなら要らないけど」
アリス「でも何もせず、ただ見てるだけというのもねぇ」
霊夢「そうね、湯掻いた蕗の薹を切っておいて。私は味噌を火にかけてるから」
アリス「みじん切りでいいんでしょう?」
霊夢「多少は粗めでもいいわよ。そっちの方が香りが立つし」
アリス「判ったわ」
霊夢「じゃあ、宜しくね」

少女調理中

アリス「それにしても多くない?大瓶じゃないと収まらない位あるわよ」
霊夢「だって常備菜だし、数か月分は仕込まないと」
アリス「あー、霊夢にとってのジャムという訳ね」
霊夢「お肴にもなるからすぐ無くなっちゃうけどね。さてと、お楽しみの始まりだわ」
アリス「こんな中途半端な時間に呑むの?」
霊夢「出来立ては今しか味わえないじゃないの」
アリス「私は遠慮しとくわ」
霊夢「お茶を淹れるのも面倒だし、アリスも付き合いなさい」
アリス「どういう理屈なのよ」
霊夢「もう湯飲みに注いじゃったから、他の飲み物は入らないわよ」
アリス「まったく、この一杯だけだからね」

165名無し妖精:2017/02/06(月) 18:12:04 ID:UKxKf6nw0
フキノトウを氷砂糖入りの焼酎に数か月漬けた果実酒なんてのもあるらしいけど
魔理沙あたりが作って霊夢に振る舞ってそうと思った

166名無し妖精:2017/02/07(火) 12:54:02 ID:QkcRziCcO
「霊夢さん!ふきみそを作って来ました。今年の新物ですよ」
「ちょうど良かった、面白いお酒が手に入ったのよ。これから味見だけど一緒にどう?」

167人妖中立奇譚〜花ノ巻:2017/02/07(火) 19:51:46 ID:sHWZ/M7I0
 誰にも頼らず、何処にも属さず、世間の波にも流されない、孤高の妖怪。
 だけど、それでいて、楽しく話をする気軽さや、人を気遣う優しさも持っている。
 そんな格好良いあの人は、あたしの憧れのマトだ。
「お姉さん! こんにちはー!」
「……こんにちは。今日は暖かいね」
「そうなんですよ。陽射しが強くて。おかげで福寿草が咲いちゃいました」
「ホントだ」
 その人、ろくろ首の赤蛮奇さん。
 店の前を通りかかる度にあたしが大声で呼ぶものだから、いつもうちに立ち寄ってくれて、常連さんみたいになっている。
 ただ、花にはあまり詳しくない……というか関心が薄い方で、「すぐ枯らしちゃうから」って買いたがらない。
 でも全然見ないわけじゃなくて、気になった花があると色々尋ねてくれるし、それを買って行ってくれることもある。
「そうだ。この間の篝火花、私にしては長持ちしてるわ」
「あはッ。よかった。また何かあったら遠慮せず聞いてくださいね」
「うん。ありがとう」
 なんて、ごく普通の話をしながら、頭をふわふわさせて高い所の花を見たりしている。
 妖怪なのに、まるで普通の人間みたいで、だけどやっぱり、妖怪らしい。
 こういうのはミステリアスって言うのか、それはちょっと分からないけど……。
 ともかく、あたしはこの人の、そういうところに惹かれているのだと思う。
「……あの……」
「ん?」
「お姉さんって、お茶とか飲むんですか?」
「飲むよ。このままは飲まないけど」
 異次元で繋がってるわけじゃないらしい。
 うん、まあ、それは置いといて……。
「じゃあ、ちょっと一服していきません?」
「いや、私、ただの冷やかしだし……」
 そう言われるような気はしていた。遠慮深い人だから。
「お母さんのいとこがお茶屋さんで、新しい品種のを味見してほしいって、くれたんです」
「ふうん」
「あたしはおいしいと思うんですけど、できれば色んな人の感想聞きたいって言ってたから……」
 ホントは、うちの常連さんにも味見してもらっていいかって、わざわざ聞いたんだけど。
「そう……。それなら、頂いてみようかな」
「はい! ありがとうございます! すぐに淹れますね!」
「……ありがとうは変じゃない?」
「そんなことないですよ。たぶん」
 ちょっと進展。って、言ってもいいものか、少し悩む。
 だけど、今はとりあえず、一緒にお茶できることを喜ぼうかな。

168名無し妖精:2017/02/07(火) 23:18:49 ID:k9MAaVIk0
愛でたり眺めるなら生花が一番と考えてはいても
花の扱いに慣れない蛮奇のために湿気に気を付けていれば数ヶ月は保てるドライフラワーや
年単位の保管も不可能じゃない押し花の製作を勧める花屋の娘なんてのもありなのかな

169名無し妖精:2017/02/08(水) 20:26:38 ID:jx2ueDSI0
パッチェさんの押花展へ一緒に行く花ばんきも良いかな

170名無し妖精:2017/02/09(木) 21:39:38 ID:sPZOFISg0
自分の冷気のせいで花を育てられずしょんぼりしているチルノに、
寒さに強い花の種を与えて元気づけるゆうかりんはいませんか?

171名無し妖精:2017/02/09(木) 21:58:35 ID:zPSpbgQs0
>>170
自分が近寄ると日を浴びれず萎れてしまうから花を嫌いと言ったるみゃ子に、
暗いところでも咲く花を教えてあげたゆうかりんなら見たことがあります

172名無し妖精:2017/02/09(木) 23:51:19 ID:fPvkd2vY0
チルノに代わって花を育ててあげる大妖精

173名無し妖精:2017/02/10(金) 21:15:13 ID:c3GdKxpc0
街の花屋さんに大人気とされているリリーホワイトとのベストパートナー順位で
花屋の娘が無いのは何でろうと思ったらそもそも投票対象じゃなかったのね

174名無し妖精:2017/02/11(土) 05:43:12 ID:FFbzQ0S20
書籍モブまで片っ端から拾っていたらきりがない
妄想を膨らませるのは自由だけど

175名無し妖精:2017/02/12(日) 21:13:19 ID:coqnrutE0
ルナ姉に三つ葉のクローバーを持たせると誰がやって来るか見てみたい

176名無し妖精:2017/02/12(日) 21:54:21 ID:RgbRYeUc0
三つ葉のクローバーの花言葉は希望、信仰、愛情…
信仰がキリスト教絡みということに目をつぶれば聖?

177名無し妖精:2017/02/13(月) 12:47:53 ID:6D3aIQdU0
ルナサで思い出したけど明日の14日にミスティアとカップル限定メニューにまたトライするのかしら

178名無し妖精:2017/02/14(火) 17:48:06 ID:fM4lArvo0
魔「ようやく仕事が終わったのか」
咲「あら、丁度良かったわね」
魔「あー?」
咲「貴方の方から来てくれたので、お陰で足を運ぶ手間が省けました。はい、バレンタイン」
魔「まあ、私もそのために忍び込んだんだが。という訳で、今年の分だ」
咲「有難う御座います」
魔「こっちも感謝するぜ。いやー、楽しみだな」
咲「…………」
魔「急に思案顔になってどうしたんだよ?」
咲「前から気になってたんだけど、チョコレートは何処で手に入れたのかしら?」
魔「そんなに気になる事かね」
咲「幻想郷でカカオ豆を採れそうにないですし。私はお嬢様の独自ルートで何とかなりますが」
魔「魔界の製菓用品店やお土産物店でいろいろ買い集めて作った」
咲「わざわざ魔界にまで出てたの!?」
魔「別に行くのは簡単だぞ。聖に頼めば船で送って貰えるからな」
咲「随分と気に入りられているのねぇ」
魔「同じ魔法使いだから、何か困った事があったらいつでも力を貸してあげる、って向こうから」
咲「そう。……ところで、同乗は認めてくれそうですか?」
魔「それは聞いてみないと何とも言えないが、咲夜が魔界なんかに何の用があるんだ?」
咲「一緒に魔界観光も悪くないかなと思って」
魔「普通の人間が物見遊山するような所じゃないんだけどなあ」
咲「それは分かってるけど、逢引の良い機会じゃない。幻想郷で回ってない処はもう殆ど無いでしょう」
魔「判った判った。何とか交渉しておくさ。何時頃だと大丈夫そうなんだ?」
咲「一カ月後のホワイトデーに休暇を頂きます」

甘い咲マリを願ったもののなかなか浮かんでこない

179名無し妖精β:2017/02/14(火) 20:07:34 ID:???0
愛されいむも含んだバレンタインのルナ霊

ルナサ「霊夢、ハッピーバレンタイン♪」
霊夢「あらルナサじゃない。この大きな箱は一体…?」
ルナサ「うふふ。霊夢の為にね、ガトーショコラを作ってきたの」
霊夢「えっ、本当!?私の為だけに?何だか照れるわね〜///…ところで、あんたの妹たちは?」
ルナサ「一緒に行こうと誘ったけど、『霊夢さんに渡すんでしょ?姉さんだけで行ってきなよ〜』って言われてね、私一人で来たのよ」
霊夢「(絶対空気読んだわね、あいつら…。)まぁ今日は私一人だけだから、一緒に食べましょ。あんたのガトーショコラ、楽しみなんだから!」
ルナサ「うん。それじゃ、お邪魔するわ」

ルナサ「はいどうぞ。大きめにカットしたわ」
霊夢「ありがとうね。それにしても上にクリームや苺、ブルーベリーにラズベリー……豪華なガトーショコラね」
ルナサ「いつものガトーショコラだとなんか物足りなそうだったから、ちょっとデコレーションしてみたの」
霊夢「ふーん。それじゃ、頂きます。あむっ。…」
ルナサ「どう?お味は?」
霊夢「とっても美味しいわ。ちょうどいい甘さとほろ苦さがあって、絶妙な味ね。クリームや苺とかとも相性抜群よ」
ルナサ「ふふ、喜んでもらえて何よりだわ」
霊夢「しかしこんな物を頂いたら、来月のホワイトデーのお返しも奮発しなきゃね。あんたは何か食べたい物とかある?」
ルナサ「霊夢の手料理とかだったら、何でも良いわ。来月…期待しているから♪」
霊夢「えぇ。飛びっきりのお返しを作るから楽しみにしてなさいよ。それと…」
ルナサ「?」
霊夢「このバレンタインの日にこんな美味しいケーキをプレゼントしてくれて私、嬉しいわ。……ありがとう、ルナサ」
ルナサ「霊夢…」
霊夢「…ねぇ。このガトーショコラ、私たち二人で食べちゃおっか?」
ルナサ「そうね。それじゃちょっと切り分けるからね…」
(ガラッ)
早苗「霊夢さん!今日はバレンタインなのでチョコを…って、あっ!?」
魔理沙「おやっ、先に先客が来ていたとは驚きだぜ」
霊夢「わっ!さ、早苗に魔理沙!?びっくりするじゃない」
ルナサ「今まさに切り分けようとしてたのに。…あれ、メルランとリリカまでいるなんて」
メルラン「だって姉さんと霊夢さんどうしてるかな〜と気になっちゃって♪」
リリカ「だから途中で魔理沙とあってここに来たんだよ。あ、ついでに私たちも昨日、内緒でチョコカップケーキを作ってきたんだ〜」
レミリア「ちょっとー!こっちは霊夢の為にトリュフ作って来たのに、何か豪華そうじゃない!」
クラピー「(軒下から)何か騒がしいけど、どうしたの?…って、何コレ!?美味しそう!」
ルナサ「瞬く間にこんなに集まっちゃったけど…どうする?」
霊夢「まぁ追い返すのも忍びないし、このままバレンタイン女子会するしかないわね」


魔理沙「へぇ、これルナサが作ったのか!美味いな!」
レミリア「ま、まぁ悪くない味ね」
クラピー「うーん…ベリーデリシャスねー!」
メルラン「魔理沙のチョコクッキーや早苗の手作り生チョコ、レミリアさんのトリュフもどれも美味しい!」
早苗「ルナサさんのガトーショコラや、メルランさんとリリカさんのチョコカップケーキも美味しいです!」
リリカ「レミリアさんってトリュフ作れたんだ〜」
咲夜「お嬢様は昨日からとても張り切っていましたから。まぁ大半は私がお作りしましたが」
レミリア「バラすなぁー!(泣)」
ルナ霊(あぁ、二人っきりで食べたかったのにぃ……。でも、みんなが作ったものも美味しい…♪)MGMG

180名無し妖精:2017/02/14(火) 21:38:44 ID:OHtEOxTo0
呼ばれて飛んできたルナミス電波
時系列というか、設定は
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#584
のような感じ
ミスティアはスキンシップは多いけれど、恋愛感情からは少し外れているような気がする


ミスティア「えへへ〜。今回も頼めましたね。
      限定メニューを頼めるということは、私たち、仲良しに見えるってことですよね、ルナさん!」
ルナサ「……みすみす。私、一応女だからね?
    頼めるということは、私は男の人に見えるということだからね?」
ミスティア「落ち込まないでくださいってば、ルナさん。本当に格好いいですよ?」
ルナサ「あくまで格好いいなのね……。女のとしての自信をますます失ってきたわ」
ミスティア「でも、男の人と付き合うなら、ルナさんみたいな人がいいなー、なんて」
ルナサ「ちょ、ちょっと……。さらりと恥ずかしいことを言わないでよ」
「お待たせいたしまた。カップル限定メニューでございます」
ミスティア「わー、すごい! ハート形のシフォンケーキだ! 私の頭よりも大きい!」
ルナサ「わっ、本当だ。これを切り分けるのはもったいないな」
「お客様、ご協力していただきたいことがあるのですが、お願い出来ますでしょうか?」
ミスティア「はい?」
「今日はバレンタインなので、限定メニューを注文された方を写真に撮らせていただいております」
ルナサ「写真だって。みすみす、どうしようか?」
ミスティア「いいですよ。かわいく撮ってね!」
「ふふ、ありがとうございます。
 それでは写真を撮らせていただきますので、カップルらしいことをひとつお願いします」
ルナサ「え? か、カップルらしいことって……。それって……」
ミスティア「ケーキ、フォーク、カップル……。あ、わかった!」
ルナサ「ちょ、ちょっと」
「彼氏さん。こういうときは、男の人がリードをしてあげないといけないものですよ?」
ルナサ「で、でも……」
ミスティア「もー。ルナさん、早く、早く!」
「ほら、彼女さんもお待ちです。女の子を待たせてはいけませんよ」
ルナサ「…………っ」
ルナサ「……わかった。覚悟を決めるよ」
「それではケーキを一口ずつに切り分けて」
ルナサ「ミスティア」
ミスティア「はい?」
「お互いに、あーんを――!?」
ルナサ「失礼するよ」
ミスティア「え? どうしたんですか、ルナさ――」


リリカ「うわーーっ。ケーキを食べさせ合ってる写真の中で、このカップルだけキスぅ!?」
メルラン「ほんと大胆ね。周りにある写真へのコメントも冷やかす内容ばっかり」
ルナサ(行きたいと言われて来たのはいいけれど、よりもよって私たちの写真がある席に案内されるとは……)
メルラン「私たちもこの二人を応援するコメントを書きましょう♪」
リリカ「あ、いいね。それ」
ルナサ「こ、こら!! 他人の恋路を笑いものにするものじゃありません!!」
メルラン「ぶー。姉さんったらお堅いんだから」
リリカ「……? ねぇ。この二人、なにか見覚えが……」
ルナサ「ふ、二人とも!? そろそろ店から出ないとライブの打ち合わせに間に合わないわよ!!」
リリカ「えっ!? 待ってよルナ姉!」
メルラン「もー、来たばっかりじゃない。どうしたのよ姉さん」


今年はバレンタインSSが複数見れて満足ですウフフ

181ねじけてふらこあ:2017/02/15(水) 18:14:25 ID:RgRJ7UaIO
「フランドール様! どうして昨日チョコレートを下さらなかったんですか!?」
「……どっかの誰かが作り方教えてくれなかったから」
「えー?」

――小悪魔ー。手作りチョコのやり方教えて。
――良いですよ。出来上がった物を私にも頂けるのなら。
――イヤ。
――即答過ぎますよ!

「美鈴と……みんなにもあげようと思ってたのに……」
「でもフランドール様、私にはあげたくないって仰ったじゃないですか」
「……あげないとは言ってないわ」
「そうですね」
「ッ……」
「ですから、私も教えないとは申しませんでしたよ?」
「ずっと仕事してたじゃない!」
「はい。それを苛々しながら御覧になっていましたね」
「……! ……ッ!」
「とても可愛らしかったですよ」
「……もういい……」
「あらあら。お拗ねになってしまいましたか」
「黙って」
「……」
「……」
「……」
「……咲夜も忙しそうだったもん」
「……」
「……融かして固めるだけだって、加減がわからないわ。無駄にしたら咲夜もお姉さまも怒るし……」
「……」
「……だから、一緒に作ってほしかったのに……」
「……」
「…………何か言って」
「フランドール様って面倒臭い性格されてますよね」
「やっぱり黙って」
「……」
「……」
「……」
「……そうやってアンドロイドみたいなフリするのが一番イラつくわ」
「我が儘ですねえ。普段は忠実でないとお怒りになる癖に」
「普通に謝って慰めなさいよ!」
「こうして撫でてあげているじゃないですか」
「謝罪がないわ」
「ではお詫びの品を差し上げましょう」
「……昨日渡しなさいよ」
「難しいことを仰いますね」
「そういう意味じゃない」
「そうだ。今から一緒に作りましょうか。三百六十四日くらい早いですけど」
「一日遅い!」
「皆さん、何時貰っても喜ばれると思いますよ」
「…………私は嬉しくないわ」
「本命なのに」
「だからよ」
「じゃあ壊しちゃっても良いですよ?」
「……」
「よ?」
「……」
「あら。何方へ?」
「キッチン」
「付いて来いって命じられなくても宜しいんですか?」
「好きにすれば」
「やん。そんなの悩んじゃいます」
「次はホントに口利かないわよ」
「……。……仕様が無いですね。今回は私の負けということに致しましょうか」

182名無し妖精:2017/02/15(水) 19:46:40 ID:QzXR4xgc0
バレンタインネタごちそうさまです

魔理沙「お〜い。今日も何の予定は入ってないよな?」
霊夢「無いわよ。まだまだ寒いし、誰も来やしないわ」
魔理沙「だったら、これから花見に行かないか?」
霊夢「風邪でも引いたの?」
魔理沙「至って元気だが」
霊夢「‥‥‥確かに熱は無いわね」
魔理沙「言っておくが、担いでる訳でもないぞ」
霊夢「でもこの辺だと梅ですら咲き始めたばかりでしょう。どうやって花見するのよ」
魔理沙「もう満開になってる処があるんだ。桜は桜でも河津桜だけどな」
霊夢「ふーん‥‥‥けどさぁ、お弁当を用意してないのに今から出られる筈ないじゃない」
魔理沙「酒だけでいいんだよ。こいつを焼いて一杯やるのもいいだろ」
霊夢「あら、凄いじゃない。岩魚も山女魚もこんなに。職漁師から買ったの?」
魔理沙「いや、私が釣ったんだ。さっき言った桜の傍の小川で入れ食い状態だった」
霊夢「じゃあ準備するから待っててよ。そこのお茶は勝手に飲んでもいいから」
魔理沙「面倒だからお前の湯飲みを使わせて貰うぜ」
霊夢「飲み掛けだったんだけど‥‥‥ま、いっか。好きにして」

183青いルビーを待つ様に:2017/02/16(木) 21:51:54 ID:k/ix37WQO
「純狐は、私のこと好き?」
 ヘカーティアが問うと、純狐は透き通った眼を彼女に向けて、口許に微笑を浮かべて答えた。
「ええ。好きよ」
 すると、ヘカーティアはもう一つ質問を重ねた。
「どうして?」
 純狐は変わらぬ態度で答えた。
「共に嫦娥を憎む同志ですもの」
 見ている。しかし、見ていない。
 空虚の如く澄んだ瞳は、女神の希代なる美貌を捉えていたが、それを映してはいなかった。
「じゃあ、私が貴方とキスしたいって言ったら、どう思う?」
「嬉しいわ」
「どうして?」
「ヘカーティアが好きだから」
 言葉は全く純粋で、僅かばかりの歪みさえ無く、またそれ故に残酷であった。
 それでも、ヘカーティアは彼女を求めた。
 形ばかりの口付けを、論理の為に許される目合いを、三つの体で幾度も味わった。
 何一つ、満たされることは無いと知りながら。


「ヘカーティア」
 或る夜。伽を終えた浮き寝の時。
 純狐が静かに女神の名を呼んだ。
 ヘカーティアは鼻声で返事をして、そっとそちらへ面(おもて)を向けた。
「大丈夫? ひょっとして痛かった?」
 憂いと憂いが向かい合い、愛しさの影が互いを撫でる。
 しかし、地獄の女神の渇いた心は、斯様な影では潤わない。
「平気よ。ありがとう」
 ヘカーティアが虚ろに笑って言った。
「少しだけ、故郷のことを考えていたの。あの儚い薄闇のことを……」
「そう……。嗚呼。恨めしい、あの女……」
 偽りの憂慮は、愛しさという濁りを、純な憎しみへと塗り替えていく。
 そこに現れる眼差しこそ、彼女が求めて止まない至宝であった。
「……愛しているわ、純狐」
 矛盾を孕んだ女神の愛慕は、今宵も果たされることは無い。

184名無し妖精:2017/02/16(木) 22:45:05 ID:WBSOTa0w0
重く虚しい間柄もいいね

185名無し妖精:2017/02/17(金) 20:15:53 ID:jcoSf60s0
ピースとサニーが微笑ましくしてる三月精でも病んだ眼をしてる純狐さん
息子が存命だった頃にはもう戻れないんだろうなあ

186名無し妖精:2017/02/18(土) 19:42:51 ID:MNFaqNl20
アリス「霊夢の方から来るなんて、面倒な事でも起きたの?
     この辺は普段と変わらないけど」
霊夢 「ここのところ宴会で見ないし、何してるのかなと思っただけよ」
アリス「人形作りに没頭してたせいね。
     今度はちゃんと顔を出すわ」
霊夢 「人形作りに没頭って、それはいつもの事じゃない。
     何か隠してない?」
アリス「本当にやましい真似はしてないの。
     どうせなら、作った人形でも調べてみる?」
霊夢 「曰く付きの人形じゃないでしょうね」
アリス「機能は他の人形と同じよ。ほらねぇ」
霊夢 「……………………私がいっぱい!
     よく見たら、一体一体デザインが違うし。
     ご丁寧にも魔界で会った頃のまでまぁ……」
アリス「以前の霊夢を思い出しながら作ってたらつい熱中しちゃったのよ」
霊夢 「つまり、沢山の私に囲まれてご満悦だった訳ね。
     少しでも心配はするんじゃなかったわ。
     あー、馬鹿らしい。
     今度から魔法莫迦じゃなくて人形莫迦って呼ぼうかしら」
アリス「そんなに怒らなくてもいいでしょ。
     私もご無沙汰してて申し訳なくは思ってるんだからね」
霊夢 「あら、偽物に現抜かしきながら謝るだけで済ませるつもり?」
アリス「じゃあ、どうすれば許して貰えるの?」
霊夢 「あんたがお人形さんになる事。
     これからは私の気が済むまでじっとしてなさい。
     本物相手じゃないと我慢出来なくさせてやるんだから」

187名無し妖精:2017/02/18(土) 20:26:45 ID:pwArSMUQ0
霊夢さん、結構嫉妬深い?

188名無し妖精:2017/02/18(土) 21:02:33 ID:jjunN0ao0
レイアリちゅっちゅはいいものだ

189名無し妖精:2017/02/19(日) 09:34:55 ID:TcLR/jh60
今はわかさぎの旬の時期
つまりそういうことが言いたいんだ

190名無し妖精:2017/02/19(日) 11:38:59 ID:WT8Rf1lM0
わかさぎ姫「この頃、影狼ちゃんがずっと物欲しそうな顔してるんだけど理由が判らないわ」
蛮奇「さ、さあ、最近スラリとしてて綺麗になったからじゃないの?」
蛮奇(なんで、わざわざ私の所まで訊きに来たのよ……)

191名無し妖精:2017/02/19(日) 14:37:50 ID:X6hMSNqs0
蛮つ『あらしのよるに』

影狼「この絵本がどうしたの?」
蛮奇「取り合えず読んで自分の胸に手を当ててよく考えろ。わかさぎがお前の事で悩んでいたぞ」

数刻後
影狼「ご免なさい…確かに私、時々あの子を無性に食べたくなる衝動にかられるの…我に返らせてくれて有り難う…やっぱり持つべきものは友達ね」
蛮奇「よ、よせ! 友達とか関係ない…ただ顔見知りが不幸な展開になるのを見たくなかっただけだ。こんな事で葬式なんか出したくないしな」
影狼「葬式なんてそんな大袈裟な…人間じゃないんだから」
蛮奇「い、いや、それはそうだが…人里の習わしが染み付いているからつい…」
影狼(私達の事で心配してくれたからでしょ? 否定してもやっぱり貴女は友達よ)

192名無し妖精:2017/02/20(月) 17:24:58 ID:9lcNRYTk0
草の根+1の友情はいいねえ
絵本は実在するタイトルだから鈴奈庵で借りたのかな

193名無し妖精:2017/02/20(月) 23:26:02 ID:zhZQ4SSY0
文ちゃんとチルノちゃんを酔わせて周りが壁を殴る位のラブコメさせたい

194名無し妖精:2017/02/21(火) 16:36:52 ID:Fg3IEg5A0
霊夢「もう少し来れないの?」
咲夜「無理でしょうね」
霊夢「うぎぎ、何でよ?」
咲夜「あんまり明けると妖精達が手を抜きすぎるので」
霊夢「本当に使えないのね、あいつらって」
咲夜「ところで、貴女の方から足を運ぶ気はないの?」
霊夢「巫女が悪魔の館がしょっちゅう出入りしてるなんて知れたら変な噂が立つでしょう」
咲夜「お嬢様が何か悪さをしてないか監視してるとでも言い繕えばいいじゃない」
霊夢「よく主人を出しにする提案できるわね」
咲夜「まさか、この程度で咎めたりしませんよ」
咲夜「巫女から注視される程の存在だと、周囲にアピールする機会にもなりますから」
霊夢「うちの宴会に参加してる面子には通用しないだろうけどねぇ」
咲夜「そもそも方便ですからそれでも構わないのです」
霊夢「あー、そっか」
霊夢「まあ来てもらってばっかじゃ悪いし、いつかその言訳、使わせてくれるかしら?」
咲夜「ええ、それと良かったらスペアキーを渡しておきます」
霊夢「もしかして、あんたの部屋?」
咲夜「そうですが」
霊夢「忘れないようにするわ」

195名無し妖精:2017/02/21(火) 17:43:03 ID:UWqP/lVw0
かなここの擬似親子が見てみたい。
もちろん神奈子: 母、こころ:娘で。

196名無し妖精:2017/02/21(火) 20:03:09 ID:Ef3sjv520
明日は猫の日ですよー

197名無し妖精:2017/02/22(水) 19:21:29 ID:5RcJxG.c0
百合じゃないけど陰陽玉の変形した猫とソクラテスが一緒に日向ぼっこする姿を思い浮かぶ

198名無し妖精:2017/02/22(水) 20:28:50 ID:l3iR63IU0
うどもこください

199名無し妖精:2017/02/23(木) 00:18:15 ID:vxifkuOE0
「よ、最近は『なんか薬買ってください〜』って泣きついてこなくなったね」
「や、やめてよその話は…まあおかげさまで色々商売のコツがつかめてきた感じ?」
「そりゃ不死身の人間に薬買わせてたんだから自信持っていいよ」
「あの頃は…その…どうもありがとうでした」

200名無し妖精:2017/02/23(木) 12:21:29 ID:kN4I0Ru20
早苗
「霊夢さんが猫を飼ってたなんてしりませんでした。ちょっと模様が変わってますね」
霊夢
「……こんなの絶対に納得いかないわ!」
早苗
「急にいったいどうしたんです?」
霊夢
「そいつが私以上に懐いてる事よ」
早苗
「そんな、猫にそこまで怒らなくても……」
霊夢
「だって、元は陰陽玉なのよ。私の力を吸収してる癖に、使い手より靡くなんておかしいと思わない?」
早苗
「へぇ、そうだったんですか。でも、私にそう訊かれても困ります」
霊夢
「それと、あんたにも不満があるの」
早苗
「何か気に障るような事をした記憶はありませんが」
霊夢
「撫でるなら猫の頭じゃなくて私にしなさいよ!」
早苗
「は、はい〜!?」



一日遅れの猫の日ネタ
封魔録の設定はまだ生きてるのかな

201名無し妖精:2017/02/24(金) 15:03:19 ID:jADC4g2M0
「姫、今夜も月が綺麗ですね。」
「あら?永琳の為なら私死んでも良いわよ?まぁ死ねないけれど。」
「ふふっ…この会話も何千回目かしら。とうの昔に数えるのを辞めてしまったわ」
「永遠に身を置くと全ての色が引き伸ばされて褪せてしまうのは雅じゃないわね。一期一会の春夏秋冬も私達にとっては無限に繰り返す循環の一周期に過ぎない...」
「でも永遠は決して変化が無いというわけではありませんよ?昨年のこの夜と今夜、そして来年の今夜に浮かぶ月はそれぞれ別物です。」
「でも隣にいる貴女はいつまで経っても経ることがない…」
「肉体の構成はそのままでも記憶や感情は変化しますよ。」
「その記憶もいつか消えてしまうもの…泡沫のようにね
ねぇ永琳。今夜を永遠に忘れられない物にしてみない?」
「どのようにするのですか?」
「こうするのよ。……んっ」
「えっ…むっ………ぷはっ…ひ、姫!」
「ふふっ...私はこう見えてもこういう知識は貴女より上手なのよ?
どんな貴公子も帝も、月の賢者でさえこの通り。」
「…いけません姫様…こんな事されたら……永遠に貴女に溺れてしまう……いつか今夜も忘れてしまう程に」
「それもまた一興だと思わない?」

202名無し妖精:2017/02/24(金) 19:01:43 ID:3Om25C7Y0
マンネリとは無縁そうでいいね

203名無し妖精:2017/02/25(土) 11:51:21 ID:DfW.U4wg0
もううぐいすが鳴いてるのねー
蓬莱組は四季の変化を楽しんだりするのかな

204名無し妖精:2017/02/25(土) 13:53:30 ID:kadoT.v20
早苗「んー、よく眠れました」
文「今日は普段よりも遅かったですね」
早苗「神奈子様も諏訪子様も明日は早いから朝は用意しなくてもいい、と。だから目覚まし時計の設定を変えたんです」
文「まあ贈り物を役立ててくれるのは嬉しいですけど。河童に特注したら結構高く付きましたから」
早苗「それはすみません……ってどうして文さんがここに!?」
文「またお相伴に与かろうと思って来てしまいました。この通りアテが外れてしまいましたが」
早苗「あははは……。一時間くらい時間を頂けるならこれから作りますよ」
文「いえいえ、もういいですよ。それよりも外で食べませんか?さいわいこの格好なので里の方にも行けますし」
早苗「ルポライター姿でビシっと決めてるのに、私は寝間着のままで何だか恥ずかしくなってきました」
文「私にとっては眼福でした。ネタに尽きない方の巫女はネグリジェ止めちゃいましたからねぇ」
早苗「ところで、こんなに早くから開いてるお店なんてあるんですか?」
文「はい、隠れた穴場を知ってますよ。割り粥を食べさせてくれるんですが、呑んだ翌日とかに重宝してます」
早苗「だったら丁度いいかもしれません。昨夜は少し付き合わされたので」
文「では、そこにしましょう」
早苗「じゃあ、すぐに準備してきます。あ、待たせてしまったのでお代は私が出します」
文「奢りなんて要りません。アポ無しでも嫌な顔せずに相手してくれるだけでも有り難いんですよ」

>>203
立春を代表する春告鳥だから早いところだと2月上旬には鳴いてるみたいね
目白を指して鶯だと言った鈴仙が永琳や輝夜に訂正される光景とかありそう

205名無し妖精:2017/02/26(日) 22:16:54 ID:VzfDWZLw0
>>204
微糖の百合も良いよね!

206名無し妖精:2017/02/26(日) 22:51:07 ID:N73qIjIs0
インスタント雛人形の件で珍しくお金を取れないよと言うにとりに対して、
印刷部数と同じ数だけお礼のキスしてあげる雛という電波をゆんゆん

207名無し妖精:2017/02/27(月) 12:48:58 ID:HQ5Dkxoo0
そうかもうすぐひな祭りかあ

208名無し妖精:2017/02/28(火) 12:13:21 ID:Sc.Tu6ng0
紫関連のカップリングで紫が冬眠している間はこんな感じなのかなと推測

幽々子 忘れっぽいながらも過去を振り返りながらのほほんと春まで待つ
霊夢   どうしても耐えられなくなった時は怒られるのを承知で結界を緩める
藍    箪笥にしまってある紫の服を出してきて顔を埋める等の行為で堪える
天子   不貞寝したりどうせなら私を抱き枕すれば良かったのにと愚痴る

209名無し妖精:2017/02/28(火) 20:29:04 ID:98g8HTEYO
鈴奈庵の第四話で冬眠姿が描かれてたけど布団は普通のサイズぽいから中に潜り込めそうなのは橙くらいかな

210名無し妖精:2017/02/28(火) 20:40:20 ID:dmuqWQag0
もうすぐ卒業シーズンで学生時代のことを思い出してこっそり泣いてしまう早苗さんを慰めるシチュエーションください!

211名無し妖精:2017/03/01(水) 23:58:25 ID:ybg2nJ5M0
魔理沙「もう一合も忘れずにな」
霊夢「はいはい」
早苗「私の分もお願いします」
霊夢「あら、あんたも! 珍しくペースが早いじゃない」
早苗「今日はグイっと行きたいんです」
霊夢「いいけど加減はしなさいよ。すぐ舞い上がっちゃうんだし」
早苗「だ、大丈夫ですよ」
霊夢「知らないわよ」

早苗「頭の中がぐるぐるします」
霊夢「言わんこっちゃないんだから。そんなんじゃ危ないからしばらく休むといいわ」

早苗「お布団まで貸してくれて本当にすみません。昨夜はあまり眠れなかったんじゃないですか?」
霊夢「……全然。ところで、何か嫌なことでもあったの?呑めない癖に軽く倍はいってたけど」
早苗「いえいえ昨日は特別の日というか、忘れられない日だったんです」
霊夢「幻想郷は普段と変わらない日だし、もしかして外の世界の話?」
早苗「はい。卒業式の日で、学校生活最後の日でした。まあ通過儀礼のひとつですね」
霊夢「それで盛り上がってつい飲み過ぎたとか?」
早苗「あ、いえ、何とか気分を紛らせたくてお酒の力を借りたかったんですよ。
    ここに来てから間もない頃はそうでもなかったんですが、
    年を経るにつれて卒業シーズンが近づくと昔の友達や先生に会いたくなる気持ちが強くなって……
    ホームシックというか何だか寂しくなることが増えたんですね」
霊夢「私じゃどうにもならないわね」
早苗「でもこんなことは誰かに話したことが無かったので、少し楽になりました」
霊夢「あれ、あの二人は?」
早苗「心配させたくないので黙ってたんですよ」
霊夢「ふーん。で、これからどうするのかしら。また飲んで誤魔化すの?」
早苗「迷惑を掛けるので止めにします」
霊夢「じゃあ楽しいことでもする?何かしてる間はマシになるでしょ。
    とりあえずいろいろ試してみて、それでも駄目なら永遠亭の処に連れてくわ」
早苗「そこまで気に掛けてくれるなんて何だか申し訳ないです」
霊夢「早苗が元気になってくれなかったら私も困るのよ」

212名無し妖精:2017/03/02(木) 01:06:20 ID:JQwjdYXkO
アリスも懐郷に囚われることがありえそう
都会派を気取ったり無事に人間を辞めてるあたり里で生まれ育ったようには見えないし

213名無し妖精:2017/03/02(木) 21:30:27 ID:/hbVzbBs0
>>211
おおう……ありがたや

>>212
神綺様はいつでも帰ってきていいのよって言いそう

214名無し妖精:2017/03/02(木) 22:57:45 ID:HVRvgzW.0
4日以降にはレイサナが合同行事として雛人形を供養する姿が見られるのかな

215名無し妖精:2017/03/03(金) 00:39:12 ID:Nt//MSNIO
人形供養と称してアリスさん家に火を放つれいさな

216名無し妖精:2017/03/03(金) 20:38:03 ID:DFHRPSYs0
東方外來韋編・参 独断&偏見ランキング!

▼ゆゆみょん

 妖夢 ― 特別賞 → 幽々子

  最後に、私にとって特別と言えば、幽々子様をおいて他にありません。

  特に理由は無いですが、そういうものですよね?




▼マリアリ

 アリス ― 特別賞 → 魔理沙

  特別?
私にそんなものは無いけれど。
気になる?
  
そうね、人間のあいつが今後どうなるかは
同じ魔法使いとして少しだけ気にしているのかも。


▼萃霊

 萃香 ― 特別賞 → 霊夢

  最後の特別賞は、やっぱり霊夢だな。

  また骨のある人間に出会えたのはうれしいし、
私を楽しまさせてくれるんだから、お気に入りってことなのかな。


▼レミ咲

 映姫 ― 罪深賞 → 咲夜

  最初の罪深賞は咲夜ね。
  
優しくしろとは言ったけど、悪魔にだけ優しいというのは、
人間としてどうなのでしょう。
  
大いに悔い改める必要があるわ。





美味しい燃料はこれくらいかな?

217名無し妖精:2017/03/03(金) 21:07:05 ID:d5pwLtp20
露骨に百合案件じゃないか
クロスレビューないって知ってたからスルーするつもりだったけど買ってこよう

218名無し妖精:2017/03/03(金) 23:15:28 ID:vdqkGwD.0
個人的にはパチュリーからアリスも美味しいと思う
文面だけみると貶してる感じだけどわざわざ特別に選ぶってことは意識しまくってるし素っ気ない態度で実はって感じで妄想が捗る

219ひなまつりの幻想郷 (1/2):2017/03/03(金) 23:55:43 ID:OV/su/UwO
 今日はお日様がぽかぽか暖かいから、くるみを誘って外で遊ぶことにした。
「あんた、冬眠終わったの?」
「それ紫さまだけだから」
 どこで何をするかは決めてなかったので、とりあえず日当たりがよくて広い所を探そうって話になった。
「向こうのさ、川の上なら大体お日さま当たってんじゃない?」
「水冷たいじゃん」
「泳げなんて言ってないわよ」
「そういう問題じゃなくて」
 水は嫌いだ。
 かぶると式が溶けちゃうし、跳ねただけでも冷たい。寒い。
 でも、くるみは変な吸血鬼だから、水の近くにいるのが好きで、ぶらついてる時とかに水音を聞くとそっちに行きたがる。
 羽虫みたいだと思うけど、前に一回そう言ったら殴られたから、もう言わない。
「あれ、何か流れてない?」
「み?」
 言われて、林の間から川を覗いてみると、木箱みたいな物が岩にゴンゴンぶつかりながら流れてるのがちらっと見えた。
 くるみは早速飛んでそれを見に行った。
 後からのんびり歩いて行くと、木箱に見えたのは小さい舟だったらしい。
 で、岸に上げたそれに向かって、くるみがブツブツ言いながら何かしてた。
「まったくもう。どこのどいつの仕業かしら……」
「何してんの?」
「見てこれ。縛られてたのよ」
 持ち上げて見せられたのは、和風の、小さい女の子の人形だった。
「島流しごっこだわ。絶対そう」
「にゃ……? そんな遊びあるの?」
「あるわよ。幽香さまにやられたもん。沈む前に自力で縄をほどかなきゃいけないの」
「……ふーん…………」
「でもそれを人形でやって、しかも放りっぱなしなんて、捨ててんのと一緒じゃない。もったいなくてバチが当たるわ!」
 くるみの可哀想な境遇はさておき、その人形からは何となくよくない気配が漂ってた。
 悪い遊びに使われたせいかもしれない。
「エリーがいつも言ってるわ。物は大切にしなさいって」
「藍さまも言ってた」
「でしょ!」
 人形を拾った後は、また適当に林を歩いた。
 だけど、くるみがずっと人形のことで怒ってて、遊び場を探すのはもうどうでもいい感じになってた。
「……くるみ、それ持って帰るの?」
「う? 欲しいならあげるわよ」
「そうじゃなくて、何か変な念とか出てない?」
「あんた、これぐらいでビビッてるわけ? こんなもん夢幻館《うち》には売るほどあるわ」
 こいつの心配はするだけ損だとつくづく思った。
 って言うか、迷惑だから売らないでほしい。

220ひなまつりの幻想郷 (2/2):2017/03/03(金) 23:56:41 ID:OV/su/UwO
 そこに――
「あらあら。それはもしかして……」
 と、木陰からいきなり声をかけてきたのは、たまに山で見かける妖怪――か何だかよく分からないお姉さんだった。
 藍さまに「かかり合わない様にしなさい」って言われてたから、今まで話したことはない。
「……なに?」
 くるみが警戒心いっぱいで聞いた。
 さりげなく、私を盾にできるような位置に下がりながら。

「貴方、そのお人形、ちょっと見せてもらっても良い?」
 怪しすぎると思った。
 でも、くるみは何かに気づいたみたいな顔をして、ぶっきらぼうに人形を差し出した。
 お姉さんはお礼を言ってそれを受け取ると、何だかにこにこしながらその頭を二、三回撫でた。
「あのね、物を粗末にすると、後で何か偉いひとに怒られるのよ! 島流しごっこするならちゃんと追いかけないと……!」
「はい」
「う?」
 ぷりぷり怒るくるみに、いきなり人形が返される。
 私たちは二人揃ってきょとんと、ぽかんとしてたけど、お姉さんはもう一回お礼を言うと、すぐにどこかへ行ってしまった。
「……あのひとのじゃなかったのかな?」
「じゃあ何だったのよ」
「なでたかっただけ?」
「気色悪いわね……」
 結局、正体はわからず仕舞いだ。
 でも、返ってきた人形からは何の気配も感じられなくなってて、それはきっと、あのお姉さんのおかげなんだと思った。
「もしかして、慰めてたのかしら」
「そうかも?」
「……じゃあ、まあ、よかったわね」
「みゃ」
「あんな風に捨てられて、可哀想だったもん」
 五十年か、六十年か。まあまあ長いつき合いだけど、こういう時、わりと思うことがある。
「……何? 何か変なこと言った?」
「くるみって、変なとこで優しいよね」
「ッ……
「ニャッ!?」
 でも頭じゃなくて尻尾を叩くのは優しさじゃないと思う。普通に痛いし。
「褒めるならちゃんと褒めなさいよ」
 そういえば、藍さまはあのお姉さんに関わると「何かしらの不運に見舞われる」って言ってた。
 今のがそうなのかは、わからないけど。
 それと……。
「わ、っと……うぎゅ!?」
 急に早足になって木の根っこに足を引っかけた上、人形を抱いてたせいで手も出せずに転ぶっていうのも、こいつにとっては日常な気がする。
「……起こす?」
「いらないわよ! バカ!」
 ああ、もう。機嫌が悪い。
 くるみはいつも勝手に、急に怒り出すのだ。
 私は何もしてないのに。

221名無し妖精:2017/03/04(土) 13:53:07 ID:hMNRmtgoO
旧作キャラ再登場の一縷の望みが断たれて少し凹んでたので癒しになりました

222名無し妖精:2017/03/04(土) 19:58:45 ID:9jISRFsQ0
幻想郷人妖名鑑(風見幽香) Comment from ZUN
>  単純に旧作(「怪綺談」以前)のキャラを出したかったんだよね。
> 今の格好は後輩の「西方プロジェクト」に登場したときのものだけど、
> あのころ考えてた強いボスの条件として、本気じゃない方がいいなと。
> だから最初は寝起きで、最後に本気モードと戦うの。
> そんなに今の設定とは合致してないけど、
> あのころはまだ昔のキャラも出せたかなって。
> 恐らく昔のキャラはそろそろ隠居して、
> 今はいろいろなことを暖かく見守ってるのかなって思ってます。

これのことかな
でも早苗の自機参戦みたいに前言を翻したケースもあるし
(※風神録のインタビューで、自機にし難いと回答した過去がある)
↓みたいにネタ切れしたらまたリメイクしてくれるかも

萃/花/文振り返りインタビュー
> 幽香は、キャラの選択の幅という意味で出てもらいました。
> 過去のキャラを出す時っていうのは、単純にネタ切れなんです。

223名無し妖精:2017/03/04(土) 20:46:35 ID:YTQ8yaI.0
アリスとパチュリーが揃って自分に特別なんてないって言ってるとこでにやけてしまった

224名無し妖精:2017/03/04(土) 21:39:03 ID:bVpXwla60
> 恐らく昔のキャラはそろそろ隠居して、
> 今はいろいろなことを暖かく見守ってるのかなって思ってます。

むしろ凄く美味しくないですかこれは

225名無し妖精:2017/03/04(土) 22:05:31 ID:H6FXEc8gO
>恐らく昔のキャラはそろそろ隠居して
る〜ことが理香子に引き取られて二人きりでひっそり研究に勤しんでるとか
赤ちゆりと小兎姫が大きな異変は霊夢や魔理沙に任せてのんびり里の見回りしてるとか
夢子はアリスの帰りを泰然且つ悠々と待ち続けてるとか、そういう事ですね

226名無し妖精:2017/03/05(日) 09:16:47 ID:Z0ZeSSME0
The Grimoire of Marisaの魔理沙
 人形を操ってるから本人は大した魔法を使えないのは判るが

外來韋編のパチュリー
 同じ魔法使いを名乗ってるくせに人形芝居が得意なあいつにでもあげてちょうだい

アリスウォッチしてる内に仲良くなったりして

227名無し妖精:2017/03/06(月) 16:38:24 ID:qlt./nSM0
霊夢「ひとこと言っておきたいやつ? そういえば風見なんとかっていなかった? 誰だっけ」

史記で「神社に居るのをよく見る」と目撃報告されてて
漫画の宴会等の人妖が萃まる場面でも姿を見せてて
三月精で原作者公認の仲良しとされたのにこの発言
って関係を知られるのが嫌で恍けてるのかな

228名無し妖精:2017/03/06(月) 18:59:22 ID:sEs1EU4U0
仮にも人間の味方?の霊夢だから凶悪妖怪とされる幽香と仲良くすることは憚れるんじゃないかな
緑茶と紅茶で飲むものは違うけどお茶友達だといいよね

229名無し妖精:2017/03/06(月) 20:58:36 ID:7cXVlYBQ0
「なにあんた『風見』なんて名字だったの」
「そういえば改まって名乗ってなかったわね」

230名無し妖精:2017/03/07(火) 18:25:29 ID:NvN3pCcE0
リグ「……うう。啓蟄を迎えてもまだまだ寒い日が多いねぇ」
ミス「そうね〜。でもだからこそ、商売が捗るんだけど。はい、お通し」
リグ「有難う。ご無沙汰してたし、いろいろと頼もうかしら」
ミス「まいどあり〜♪ と言いたいところだけど、そんなに取る訳いかないわ」
リグ「ちょっとちょっとちょっと。お金はちゃんとあるよ」
ミス「あーもう! あなただけのサービスタイムよ。好意は素直に受け取るの」
リグ「そうかー。それならお言葉に甘えようかな」
ミス「ささ、まずは一杯どうぞっと。美味しいものをじゃんじゃん用意してあげる!」

小一時間後

リグ「だいぶ温まってきたなぁ。お喋りも弾んだし、こんなに良い日は久しぶりだわ」
ミス「私も積もる話が出来て楽しかったわ〜。歌を聴かせるのも忘れちゃったくらい」
リグ「これから歌っちゃえば。聴衆は私一人だけど……って、そういえば誰も来ないね」
ミス「そりゃ、当然よ。半径一里(=約4km)は見えなくしたから誰も辿り着けないもん」
リグ「あれ? そんなんじゃ儲からないんじゃないのー?」
ミス「二人きりになりたかったから。店じまいの後も付き合ってくれない?」
ルミ「へーそうなのかー」
リグ「ひぇぇ。急に出てきて驚かせないでよ〜!」
ミス「って、何で来れたの? この距離で鳥目だと近寄れないはずなのに……」
ルミ「たまんない匂いがしてたから釣られただけだけど。見えない中を飛んでるのはいつものことだし」
リグ「へえ、どこもぶつからなくて良かったじゃない」
ミス「と、ところで何にするの? お勧めの雀酒も入ってるけど」
ルミ「あら、今日のところは帰るわ。なんだか邪魔しちゃったみたいだしねー。ばいばーい」
リグ「行っちゃったし」
ミス「そろそろ、さっきの回答を聞かせてくれない」
リグ「えーっと、何だっけ?」
ミス「朝まで一緒に居てってことよ」
リグ「……断れる訳ないじゃん」
ミス「〜♪ じゃあ急いで片付けなきゃ」

231名無し妖精:2017/03/07(火) 18:35:28 ID:GXQrliBI0
珍しいみすりぐありがとうございます

232名無し妖精:2017/03/08(水) 19:54:01 ID:EB30jthA0
スミレも開花を迎える時季ねぇと思いつつ浮かんだのは
古びたメガネを掛けた妹紅がスミレの群生地を無言のまま眺める光景……
蓮子がメリーの質問に対して不老不死の薬が手に入ったら勿論使うと言ってたけど
菫子がもし不老不死を望んだら間違いなく妹紅に止められるんだろうなぁ

233名無し妖精:2017/03/09(木) 12:56:01 ID:J7R2APBo0
今日はチルノ感謝デー!
脇見もふらずチルノに感謝の意を伝える日さ!

だからチルノは感謝パーティーを開かれてここにはいないんだ

>>232
不老不死逃げる憧れだけしか持ってなくて頑なに迫る菫子をすごい形相で止めそう

234名無し妖精:2017/03/09(木) 16:59:09 ID:4mATAqK.0
チルノちゃんは天狗に拐われていなくなってるです?

235名無し妖精:2017/03/09(木) 19:31:07 ID:zxyTYoOY0
14日のホワイトデーに感謝の気持ちを込めた贈り物をしたいけど何をお返しにしたら良いのか判らなくて焦る姿がちらほら
なんてことはないかな

236名無し妖精:2017/03/09(木) 20:03:59 ID:4mATAqK.0
仲のいい幻想少女がチルノちゃんにホワイトデーという事で花を持ってきたそうです

大妖精:パンジー
レティ:ペチュニア
文:ブーゲンビリア

237名無し妖精:2017/03/10(金) 08:59:05 ID:FY34DIoYO
>>236
チルノ「おー!みんなありがとう(でもなんでお花くれたのかな?)」

花言葉だと
「私を想って下さい」
「心が安らぐ貴女」
「貴女しか見えない」

らしいです

238名無し妖精:2017/03/10(金) 21:00:18 ID:0NQbjiDc0
天子の背後から現れて帽子の飾りを取り外し、代わりに手折った桃の花々を添える紫
食って掛かるけど、「あら、可愛くなったのに」と言われて満更でもなく思ってしまう天子

239名無し妖精:2017/03/10(金) 21:23:45 ID:cVwfzT.I0
>>237
文ちゃんだけガチすぎる...
これはどっぷり依存してますねえ

240名無し妖精:2017/03/11(土) 20:34:32 ID:cZrcFwV60
もうそろそろリリーが帰って来る季節
そしてレティが眠りにつく季節
リリー、幽香、秋姉妹、レティで季節の節目に宴会とかするのかな

241名無し妖精:2017/03/11(土) 22:51:05 ID:ae1Hshzw0
奇数だから1人余ってしまうね
苦し紛れに頭が春と言われた霊夢さんも呼ぶ?

242名無し妖精:2017/03/12(日) 23:59:39 ID:wcaq4zZM0
かげわかの場合、
バレンタインは体質的な問題で影狼からわかさぎ姫にあげて、
ホワイトデーはわかさぎ姫が影狼にお返しする形なのかな
湖や川の底から集めた翡翠の原石をネックレスに加工した物を贈ってたりして

243名無し妖精:2017/03/14(火) 19:36:10 ID:FD0WpbPA0
>>242
今頃影狼さんはわかさぎ姫からのお返しをもらって大喜びしてるに違いない

244名無し妖精:2017/03/14(火) 20:22:06 ID:R46qnWo20
霊夢「はあ。バレンタインとホワイトデーなんて厄介な物を広めてくれたものだわ」
咲夜「あら、そんなに嫌なのかしら」
霊夢「何にすればいいのか、毎年悩む羽目になるのよ。今年だってさんざん迷ったんだから」
咲夜「どんな物でも構いませんが」
霊夢「そうはいっても下手なものは渡せないじゃない。義理で贈る相手ならともかくねぇ」
咲夜「それで、何にしたんですか?」
霊夢「粉にした小豆も混ぜて蒸留した早苗饗焼酎」
咲夜「へぇ、初めて見ました」
霊夢「私が考えて作った奴だしね。味はちゃんと保証するわよ」
咲夜「それはそれは、有難うございます」
霊夢「あ、言っとくけど他の人に分けちゃ駄目だからね」
   「まあ、誰かさんがこっそり飲んでも舌が妬かれるだけだろうけど」
咲夜「えらく物騒ね」
霊夢「魔除けになる小豆を煎ってあるから効果も覿面でしょうし」
咲夜「お嬢様なら耐えられないこともないでしょう」
   「あと、いくら我儘でも分別はつきますよ」
霊夢「念のためよ。あんた以外にはあげたくないの」
咲夜「自室で嗜むので大丈夫です」
霊夢「それならいいけどさ。ところで、咲夜は何をくれるの?」
咲夜「あなたに合うかと思って、この口紅にしました」
   「長持ちしますが、リップリムーバーじゃないと落ちないので気を付けてください」
霊夢「ふーん。名前まで入れてくれたんだ」
咲夜「折角のプレゼントなので」
霊夢「……ねぇ、目立つ箇所に付けてもいい?」
咲夜「服でなければ構わないわ」
霊夢「早速試そうとしたのに、それじゃあしばらく使う機会がないわね」
咲夜「キスマークの方が嬉しいのよ」

245名無し妖精β:2017/03/14(火) 21:50:27 ID:???0
ホワイトデーのルナ霊

菫子「はい霊夢さん、言われた通りに材料持ってきたわよ」
霊夢「ありがとう。これでお返しの品が作れるわ」
菫子「でも霊夢さん、本当に『アレ』作れるの?専用の鍋とか無いんじゃ…」
霊夢「だ、大丈夫よ!土鍋で代用するし」
菫子「それならいいけど…。はい、作り方のメモを渡しておくね。じゃ、私はこれから妹紅さんとホワイトデーを過ごして来まーす♪」

霊夢「えーっと、溶かしたチョコに生クリームを加えて混ぜる…と」
ルナサ「…霊夢?」
霊夢「うわっ!びっくりするじゃない。来てるなら声掛けなさいよ」
ルナサ「手紙貰って神社に来ても、誰もいなかったから気になって…。…あれ、何作っているの?」
霊夢「あぁコレ?ホワイトチョコフォンデュを作ってるのよ」
ルナサ「ホワイトチョコ……。あぁ、今日はホワイトデーだったわね」
霊夢「えぇそうよ。先月のガトーショコラのお返しをあんたの為に振る舞おうと思ってね」
ルナサ「まぁ、嬉しい…。しかもフォンデュ用のフルーツやマシュマロ、バームクーヘンとかも…これも霊夢が用意したの?」
霊夢「材料は全部菫子が外の世界から持って来てくれたのよ」
ルナサ「最近、よく幻想郷に遊びに来てる外来人ね。でもなんか少しパシり扱いしてるような…」
霊夢「失礼ね。私を何だと思っているのよ。…あっ、もう充分出来上がったみたい。一緒に食べましょ」
ルナサ「うん…♪」

ルナサ「ん〜…美味しいわ」
霊夢「それはよかったわ。私、チョコフォンデュ作るの今日が初めてなのよ」
ルナサ「そうなの…。確かに幻想郷でチョコフォンデュといえば、レミリアさんとこぐらいね」
霊夢「あいつの処にパーティで呼ばれた時によく置いてあるわね。それも何段もある大きいやつ…あれはどうなってるのかしらね」
ルナサ「外の世界の調理器具は、私たちの知らない種類が山程あるに違いないわ」
霊夢「そうね。…あっルナサ、口元にホワイトチョコ付いてるわ」
ルナサ「えっ、本当?」
霊夢「今私が綺麗にするからじっとしてて…」ガシッ
ルナサ「れ、霊夢、何を…?ひゃあ!?」
霊夢「ん…む…」
ルナサ「んむ……はぁ…」
霊夢「はぁ…。ルナサのホワイトチョコ、格段に甘いわね…」ペロッ
ルナサ「もう、霊夢ったら…恥ずかしい///」
霊夢「いいじゃない。私たち二人しかいないんだから。…ルナサは嫌?」
ルナサ「ううん、寧ろ嬉しいわ。それに霊夢と二人っきりで居ると…何だか特別な気分になれるの」
霊夢「特別な気分…ねぇ。私も同じよ、ルナサ」
ルナサ「霊夢…」
霊夢「……はっ!すっかりチョコフォンデュそっちのけで脱線しちゃったわ!ごめんね、せっかくあんたの為に作ったのに」
ルナサ「いいわよ、気にしないで。私もフォンデュの事を忘れて夢中になってたんだから…」
霊夢「それじゃ私と同じじゃない!」
ルナサ「ふふふ…」
霊夢「あはは…」


ルナサ「それにしても具が多いわね。流石に全部はちょっと…」
霊夢「大丈夫。ここにお客が来てるから。そこに隠れてるのは分かってるわよ。出てらっしゃい」
魔理沙「うげぇ!気付いてたのか!?」(障子の向こうから)
リリカ「バレないと思ったんだけどなぁ〜」
ルナサ「あら、いつの間にいたの?」
早苗「ずっと前からです!魔理沙さんたちと合流して神社に来たんですけど、隙間からこっそり覗いたら二人っきりで美味しそうに食べてましたので…」
メルラン「これは邪魔しちゃいけないと思って、様子を伺いながら入るタイミングを見計らっていたの〜」
華扇「全く、接吻紛いの行為で汚れを舐めとるとは……二人とも説教が必要ね」
レミリア「うー、また霊夢と二人っきりで…!」パルパル
咲夜「それにしても…土鍋でチョコフォンデュとは斬新ですね」
クラピ「チョコフォンデュ……何だか美味しそう…♪」ジュルリ
ルナサ「よかったら皆さんも一緒に食べませんか?」
霊夢「具も山程あるわよ。それに初の手作りのチョコフォンデュだから、ちゃんと味わって食べてね」
一同『わーい!!!!』

246名無し妖精:2017/03/15(水) 19:33:26 ID:ET1a9kT20
霊夢さんは人気ね

247名無し妖精:2017/03/16(木) 19:07:40 ID:TLHfvcIY0
ttp://2017mar.image.akibablog.net/images/15/column_daioh/08.jpg

文果真報の袋とじに椛がいるのがなんだか意外
求聞口授の将棋記事ならともかくこんなえっちぃ企画に応じるなんて
はたてが言うほど仲は悪くないのかな

248名無し妖精:2017/03/17(金) 12:34:05 ID:yJefejWY0
はたてちゃんすごい体してますね

249名無し妖精:2017/03/17(金) 22:24:49 ID:ntUhI/A20
文々春新報の袋綴じ写真用として撮影した被写体にはチルノちゃんもいたんだけど
やっぱり誰にも見せられないと天狗オンリーに変えてボツにしたという電波が届いた

250名無し妖精:2017/03/18(土) 18:05:23 ID:GbQsVhg20
文ちゃんにしか見せないチルノちゃんの飛び切りの笑顔とか照れてるor恥ずかしがってる写真は文ちゃんの秘蔵のコレクション
逆にチルノちゃんにしか見せない表情を撮らせてお互いの秘密の宝物にしてるとかだといい

251名無し妖精:2017/03/18(土) 20:03:46 ID:SXSNV1UkO
チルノが撮ってくれた写真は文ちゃんの宝物

252名無し妖精:2017/03/18(土) 21:28:34 ID:apMRcQgA0
究極の魔法を盗もうとして尾けていた幽香の視線に寒気を感じるアリス
透明化した幽香の存在に気付かず体調を崩したのでしょうとベッドに寝かしつけて看病する夢子
甲斐甲斐しいどころでは済まない過保護な様を見せつけられた上に魔法を参考にする機会が訪れないため忍耐を強いられる幽香
その後アリスがもう大丈夫よとベッドから飛び出して本を見ずに究極の魔法が扱えるよう修行を再開したお蔭で彼女の目標はようやく達せられたものの
事あるごとに現れては甘い顔を見せる夢子にうんざりさせられてしまい夢幻館へ戻った後エリーに愚痴り伽も命じて憂さを晴らしたのだった……

怪綺談エキストラの幽香エンディングを知ってこんな顛末になったんだろうかと想像した

253名無し妖精:2017/03/18(土) 22:35:36 ID:SXSNV1UkO
来月大阪で東方旧作中心の即売会があるらしいから夢子さん本でも探そうかな

254名無し妖精:2017/03/19(日) 18:21:37 ID:Uxc//5b60
文「チルノさんの家、写真でいっぱいになったなぁ」
文「大ちゃん、レティ、ルーミア……お友達の写真が多いわね」
文「……私がいないのがちょっとショックだけど」
文「最初と比べると腕は多少上がってるけど、まだまだ素人ね。まあ、これからこれから」

文「ん? 『たからものいれ』?」
文「あら、これは上手に撮れてる。これも、これも」
文「特に上手く撮れたものを入れてるのかしら。嬉しくて箱の中にしまってるのでしょう」
文「写真なんだから人に見られてなんぼのものだと思うけどね。あら、また大ちゃん。よっぽど仲が良いのね」

文「……? 底に板が敷かれてる。二重底?」
文「封筒……?」
文「『だいじ』……??」
文「あや、これ、写ってるの私かしら。言っちゃ悪いけれど下手くそねぇ。ピントが合ってないし、近すぎてどこを写したいのかわからないし。かろうじて笑ってるのはわかるけど……」
文「あれ? 裏に何か……」

『だいすきなあやに かめらをおしえてもらた すごく うらしか った!』


椛「最近文さんが熱を出して寝込んでると聞いているんですが」
はたて「あー……うん、大丈夫じゃないかな」

255名無し妖精:2017/03/19(日) 19:18:50 ID:D742RDBo0
チルノがお見舞いに行ったら失神しちゃいそう

256早天の夢幻館:2017/03/19(日) 20:44:28 ID:d/SHj6YI0
 幽香さまが館《うち》に帰ってきた日の夜、エリーは大抵、幽香さまの部屋で寝る。
 ただ寝ているわけじゃなくて、二人で話し合いか何かをしているらしく、その時は必ず夢幻界の門もきっちり閉じて邪魔が入らないようにしている。
 私も緊急の用事以外では近づかないように言いつけられているけど、そもそも夢月と幻月の他に緊急の用事を作るヤツなんていないから、まず行くことはない。怒られるのは嫌だし。
 そういうわけで、二人がいつも何の話をしているのかは知らない。
 ……という話を橙にしていたら、紫さんがずるりと出てきて――なぜか橙の口を塞ぎながら――教えてくれた。
「それはね……」


 その日の夕方、ちょうど幽香さまが帰ってきた。
 いつも通りエリーとキスして、いつも通り私の最近の戦果を聞いて、いつも通りお花の世話して、いつも通りごはんを食べて、いつも通りお風呂に入って、いつも通り部屋へ寝に行って……。
 で、やっぱり、そこにエリーがついて行った。
 私は昼間に聞いた話を思い出して心配だったけど、言いつけは言いつけだから、おとなしく自分の部屋で眠りについた。


 次の日の朝。
 起き出してエリーを捜していた私は、キッチンで鼻歌を唄いながら野菜を切る幽香さまに出くわして、思いっきりひっくり返ってしまった。
「あら、くるみ。おはよう」
 いつも帰った日の晩から三日か四日は眠りっぱなしの幽香さまが、翌日の、しかも朝に起きて、おまけに家事なんかしている。
 絶対に夢だと思ったけど、転んだ背中で踏んづけた翼は当たり前に痛かった。
「夢でもなければドッキリでもないわよ」
 私の動揺を見透かしたように幽香さまが言った。
「……エリーは?」
 おそるおそる尋ねてみる。
 すると、幽香さまは何だか皮肉っぽく笑って答えた。
「あいつは寝坊。だから、今日は私が代わりに色々やってあげてるのよ」
 それを聞いて、私は昨日寝る前にしていた心配がまたぶり返してきた。
 と言うか、もっと酷い不安に襲われた。
「あんた、朝はいつも何を手伝ってるのかしら? 配膳? それとも掃除か洗濯?」
 質問されているのにも答えず、サラダを盛りつけるのの邪魔をするように、幽香さまに詰め寄った。
「エリー、どっか悪いの……?」
 幽香さまはきょとんとして、こっちを向いた。
 二回の瞬きと、ミニトマト一つの摘まみ食い、それからまだ少しの間を置いた後、きょとんはにっこりに変わった。
「別に、どこも悪くないわよ」
「でも……」
 エリーが寝坊した事なんて、今までたったの一度もないのだ。具合が悪くないと言われても、そう簡単には信じられない。
 そうしてますます不安がっていると、上から押さえつけるように頭を撫でられた。
「私が『お遊び』したくて、寝る前に眠り薬盛ってやったのよ。本当にそれだけだから、安心しなさい」
 幽香さまの声はどこかばつが悪そうな感じで、たぶん嘘はついてないんだと思う。
 だけど、それでも私の心配の根っこは消えてなくて、どうしても素直に安心することができなかった。
「……紫さんが……」
「ん?」
「紫さんが、エリーはいつも、夜通し幽香さまに慰めてもらってるって…………」
 不安になるのは、きっと、よく分からないからだ。
 どうしてあの時、紫さんが面白そうに笑ってて、橙が不思議そうな顔をしてたのか。
 どうして、いつも元気そうなエリーを一晩中慰めたりしないといけないのか。
 どうして今、幽香さまは壁に向かって笑いを堪えているのか。

257名無し妖精:2017/03/19(日) 22:57:44 ID:PdJGrxuwO
>>256
天子「とにかくあんたと夢幻館に遊びに行けば良いのね!(タイトルを見ながら)」
早苗「違うと思いますよ…?」

258名無し妖精:2017/03/20(月) 16:51:22 ID:dJmLNnHkO
>>256
悟る機会がいつか訪れるのでしょうけどしばらくは初心のままでいてほしく感じました

259名無し妖精:2017/03/20(月) 20:16:00 ID:LNsEA8sY0
雀始めて巣くう春分到来
ミスティアにとっては恋の季節?

260名無し妖精:2017/03/22(水) 18:03:28 ID:E/o4KFGE0
「早く咲かないかな」
「桜のことか?」
「うん、そう」
「蕾が膨らんでないからまだ先だろ」
「あとどれくらいかしら?」
「私に訊かれても判らん」
「そんなことだろうとは思ったけど」
「だったら聞くなよ」
「待ち侘びてて少しでも時間を潰したかったんだもん」
「やれやれ……って待てよ、確か例年通りなら半月ってところじゃなかったか」
「はあ」
「よっぽど花見がしたいんだな」
「そりゃあねぇ。外は寒くて宴会どころじゃなかったし、おかげで後のお楽しみもご無沙汰だったんだから」
「後のお楽しみだって?」
「いやまぁその、何でもないわよ」
「こりゃ怪しい。いったい何を隠してるんだ?」
「本当に何でもないんだってば!」
「……」
「なんなのよ、その手は?」
「いや、口止め料で手を打とうかと」
「払えるわけないでしょう! 判ってて言ってるでしょ」
「バレたぜ」
「まったく」
「しかし、私に言えないことなのかよ」
「プライバシーに関わるから駄目よ。あんただって森に篭る前のことは御法度よね」
「咲夜には話したが」
「嘘。あんたらってそこまで仲良かったの?」
「流石に全てじゃないが、うっかり漏らした一言のせいで喋る羽目になった。これだから、あいつの前じゃ迂闊な会話は出来ない」
「あー、そういうこと。ビックリさせないでよ、もう」
「ははーん。妙だと思ったが、お前と咲夜がねぇ」
「!!」
「おー、呑んでも無いのに顔真っ赤だぞ。そういえば咲夜の奴、よく最後まで残ってたっけ」
「……」
「長い付き合いの誼だ。皆には黙っててやるよ」
「本当でしょうね」
「貸しってことで」
「何で返させるつもりか知らないけど、溜め息出そう」
「安心しろ。決めてないが、少なくとも恋路に茶々を入れる気は無い」
「ならいっか」

261名無し妖精:2017/03/23(木) 23:05:59 ID:7GkuSWJY0
桜と言えば、花映塚の桜餅
咲夜が作ったのは長命寺なのか道明寺なのか
そして魔理沙はどっちの方がお好みなのか
それとも両方を作って二人で半分こずつ楽しむのかな

262名無し妖精:2017/03/24(金) 16:08:24 ID:t6fOZb4oO
あれは罪人の霊が咲かせたという紫の桜って食べても大丈夫なのかちょっと気になった
それにしても人間として生涯を閉じるつもりの咲夜と不老不死をまだ目指しているらしい魔理沙の組み合わせってどんな将来を迎えるのか想像し難いね

263名無し妖精:2017/03/24(金) 20:53:41 ID:KZuTriX20
>>262
輝夜「これから寿命は確実に延びるわ。その時はどう考えるのでしょう?」
霊夢「寿命を減らす技術が発達するんじゃない?心が腐っても生き続ける事の無いように」

霊夢も長寿には否定的だからレイマリにも言える話だろうか
秋霜玉『魔理沙は霊夢がいないとつまんなくて死んでしまう位、仲がよい』
紅魔郷『中でも、霊夢が大好物(?)なので、ちょくちょく遊びに行っている』
を見てると魔理沙は普通の人間に留まりそうな気もするけど

264名無し妖精:2017/03/25(土) 08:57:11 ID:mGnpo9fUO
霊夢亡きあと名前と功績が忘れられるのが嫌で、語り部として生き残ろうとする魔理沙

265名無し妖精:2017/03/25(土) 20:16:26 ID:W50WnOWs0
リリーはもう起きてる頃かな

266名無し妖精:2017/03/25(土) 20:42:46 ID:QGGotQ.w0
記憶がリセットされる花の異変って故人との思い出を消される妖怪にとっては結構残酷なのね
妖怪同士ならまた思い出は作り直せるけど人間と妖怪のカップリングだと絶望的だし

267名無し妖精:2017/03/26(日) 08:34:10 ID:rsO/EiFk0
文ちゃんの家に毎日通ったせいで文ちゃんの通い妻扱いされるチルノちゃん

268名無し妖精:2017/03/26(日) 21:06:14 ID:qhjmtK760
某所で見たけど雷鼓さん料理上手そう
たいてい料理作ってそうなキャラは決まってるから、意外なキャラが料理上手とかだと面白そうね

269名無し妖精:2017/03/26(日) 21:25:12 ID:sUNpNobk0
雷鼓さんが持て成す相手は誰だろう

270名無し妖精:2017/03/26(日) 22:09:58 ID:ZdGgUa3wO
このスレ的には明羅さん?

271名無し妖精:2017/03/27(月) 14:35:43 ID:hBtVme2w0
明羅さんは一汁一菜の腹八分目を心掛けててお酒も一合までと節制してるイメージがある
パァーっとしたい雷鼓さんが大量の酒瓶とともに食材を持ち込んで様々な料理も振る舞うけど
どれも一口二口程度で満足して晩酌が済んだら足元の覚束なくなった相手を介抱する感じ

272名無し妖精:2017/03/27(月) 23:00:44 ID:CsTRbaLs0
>>268
差し支えなければどこで見たのか教えてくださいな

273名無し妖精:2017/03/28(火) 00:25:48 ID:Q7.5H/2k0
>>272
某ニコニコできる静画とpから始まる渋いところだよウフフ
そこにペペロンチーノを作る雷鼓さんがいるよ

274名無し妖精:2017/03/28(火) 09:34:04 ID:gW2EKElc0
>>273
ありがとウフフ

275名無し妖精:2017/03/28(火) 22:08:43 ID:mfxz2hpYO
雷鼓さんが明羅さんにペペロンチーノうふふ

276名無し妖精:2017/03/28(火) 23:24:56 ID:mZc2ukeI0
食後のデザートは口臭対策も兼ねて兎林檎かな

277名無し妖精:2017/03/29(水) 12:32:15 ID:Eu4n0wBw0
明羅さんって洋食食べるのかな

278名無し妖精:2017/03/29(水) 18:56:35 ID:4F2b7npU0
バタ臭いのは苦手だと思いつつも好意を抱いた相手に対して断れない明羅さん
でも少しずつ慣れてきて無理なく完食できるようになるという展開もありなのかも

279名無し妖精:2017/03/29(水) 20:00:37 ID:lX6btGCE0
旧作ほとんど知らないんだけど、明羅さんって雷鼓さんとどんなつながりがあるの?

280名無し妖精:2017/03/29(水) 20:02:43 ID:CZIWTi4gO
お箸でパスタな明羅さん
和太鼓奏者なのに見た目ジャズドラマー風な雷鼓さんと合い通ずるものがあるかも

281名無し妖精:2017/03/30(木) 17:33:46 ID:5SXALJuo0
>>247
日ごろの対立を水に流した覆面座談会をやるための前戯だったみたい
お蔭で椛の口調が判明したけど求聞口授の将棋記事の時とはまた違う感じ

あと別の記事で幻想郷で訪れる異邦者として魔界人も挙げられてたけど、
旧作も一部の人が主張するパラレルではなく正史として組み込まれてるということでいいのかな?
怪綺談は人間界へ訪れる魔界人の退治にうんざりした巫女さんが親玉を懲らしめに行くストーリーだし

282名無し妖精:2017/03/31(金) 16:18:19 ID:ejws1juw0
茨歌仙の神隠し話を見て菫子はいつか幻想郷への出入りが禁じられるんじゃないか
って勝手に危惧してたけどどうやら問題なさそうで良かった>文化真報
これからも妹紅やカセンちゃんと逢えるのね

283名無し妖精:2017/03/31(金) 18:09:10 ID:NRVtmakMO
清蘭と鈴瑚が四文団子の売り上げを競ってて味の良い後者の方が人気という記事を読んで
残って固くなってしまった清蘭の団子を嫌な顔せずにMGMGしてあげる鈴瑚の姿を幻視できた

284名無し妖精:2017/03/31(金) 19:23:59 ID:buITG9uMO
>>270からの流れに完全に乗り損ねた
遅れ馳せながら、らいめい

 = = =

 ああ見えて……って言ったら何だけど、明羅って結構、料理するのが好きなタイプなのよね。
 昔っから人間寄りの食生活してるみたいで、栄養とか味付けとかしっかり考えてご飯作るの。
 私も、家にお邪魔した時とか、よく料理を振る舞ってもらってるわ。
 出てくるのは大抵、ちょっと控え目な味付けの煮物とか、塩を振って焼いた魚とか、そういう家庭的な和食って感じの物ね。
 それに対抗……してるワケじゃないけど、私が作ってあげるときは洋食を出すことにしてるの。
 外と繋がりを持ってるおかげで、何だかんだとレシピも材料も手に入るから。
 元々飲み食いとは無縁だったから、彼女の年季の入った繊細な調理は真似出来ないけど、それなりに旨く作れてると思うわ。
 明羅も馴染みの薄い食べ物を珍しがりながら、おいしいって言って食べてくれるし。
 ……でも、ちょっと前から、私の作ったご飯を食べる時の様子が変だったのよ。
 時々、何となく緊張してるって言うか、神妙そうな顔付きをしてる事が有って。
 実は、ずっと我慢してただけで、洋食が苦手だったりするのかも。じゃなかったら、私のパンチを利かせた味付けが辛過ぎるとか。
 そうだったら悪いと思って、とりあえずそれとなく聞いてみようと思ってたら、明羅の方が先に尋ねてきたの。
 自分も、洋食を勉強した方が良いかって。
 私がいつもそればっかり作るから、和食が苦手なのかと思ったみたい。
 つまり、どっちも似た様なことを考えてたってわけ。
 ……うん? 結局、何の話かって?
 惚気に決まってるでしょう。それ以外に何が有るのよ。
 安くない? だから高いお酒持ってきてあげたじゃない。
 全員酔い潰れて寝ちゃうまで聞いてもらうわよ。呑むか、聞くか、好きな方選びなさい。

285名無し妖精:2017/03/31(金) 19:43:30 ID:ytWRqjZo0
是非とも聞きましょう

286名無し妖精:2017/03/31(金) 21:08:58 ID:cOjR32hg0
こんなに堂々と惚気られるのも雷鼓さんらしい

287名無し妖精:2017/03/31(金) 21:51:07 ID:buNobz5.O
>>284
待ってました!

288名無し妖精:2017/04/01(土) 12:53:12 ID:RtJ.ZX0Y0
公式で手を組んだプリズムリバー姉妹と雷鼓のCPは増えるかな

289284:2017/04/01(土) 13:27:31 ID:vQ7ZVVQYO
>>279
原作から見出せる接点は(たぶん)無いです

どういう経緯で書いたのか思い出そうと過去スレ見てたら
明羅の話じゃなくて雷鼓の話されてるレスのとこに最初のらいめいSS投げ込んでた
何考えてたんでしょうね

明羅は靈夢に男と間違われて好意を示されたのを嫌がってたけど、はじめから女と分かった上で言い寄られたらどうか
とか考えたのは憶えてるんですが

290名無し妖精:2017/04/01(土) 18:11:09 ID:RtJ.ZX0Y0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#187より前に
旧まとめサイトのロダでうpされた背中合わせにしてるらいめいイラストを見た覚えが

291284:2017/04/01(土) 18:48:33 ID:vQ7ZVVQYO
>>290
あら、それは存じませんでした
つまりらいめいはメジャーカプだったわけですね!
そのイラスト凄く見たいんですが、多分もう無理でしょうね……

292名無し妖精:2017/04/01(土) 22:12:10 ID:dZlfcvIQ0
射命丸文さんはたてのこと好きすぎる問題

293名無し妖精:2017/04/01(土) 22:51:44 ID:uRCpLS760
今日はエイプリルフール
いつも天邪鬼の正邪はこの日だけ素直になるの……

でもいつも嘘をついているから誰にも信じてもらえないよ
それでも針妙丸だけには信じてもらえる
そんな関係がいいと思います

294名無し妖精:2017/04/02(日) 08:26:18 ID:VYlUE73o0
三月精の鷽替神事で啄まれなかったレイアリはエイプリルフールとは無縁なのだろうか

295名無し妖精:2017/04/02(日) 19:37:40 ID:2PE9g7Fk0
>>289
そうでしたか
これと言った接点はなくても、かっこいい女性同士お似合いかもしれませんね

296名無し妖精:2017/04/02(日) 22:04:08 ID:sGP84z9EO
>>293
はた目で二人を見ながら
(今日は“好き”と言うべきか、やはり“嫌い”と言うべきなのか…)
と悩むサグメさん

297名無し妖精:2017/04/03(月) 19:57:27 ID:E7K3Gm/A0
はたて「実際現場で働いてるのは誰だと思ってるのよ」
文&椛「あんた(貴方)は現場に出てないでしょ(ですよね)。この引き籠り!」

文々春新報における息の合ったツッコミ
まさか公式であやもみが見られるとは

298名無し妖精:2017/04/03(月) 21:55:43 ID:cZ1qmuh20
なんだかんだでつるんでる椛好き

299名無し妖精β:2017/04/04(火) 21:22:09 ID:???0
世間はお花見シーズンなので

霊夢「今年も満開ね」
ルナサ「えぇ。いつ見ても綺麗ね」
霊夢「それにしてもさ、解散とその後の再結成には驚いたわよ。まさか音楽性の違いで解散なんて…」
ルナサ「お互いに自己主張が激しすぎたというのが要因だけど……心配かけて本当にごめんね」
霊夢「別にいいわよ。まあこれからも音楽活動続けるみたいだからよかったけど。確かあのドラムの付喪神が加わったんだっけ?」
ルナサ「そう。雷鼓さんが新たなリーダーとして、私たち楽団を引っ張っていくの。だから今まで以上に宴会やコンサートを盛り上げるから楽しみにしていてね」
霊夢「もちろんよ。今日の花見でどんな演奏になるのか見たいし。…それにしてもお腹空いたなぁ〜」
ルナサ「それじゃあ私の持ってきたお弁当でも食べる?霊夢の為に変わったおにぎりを作って来たから…」
霊夢「…変わったおにぎり?余計気になるから早く見せなさい」
ルナサ「えーっと…ハイ、これよ」
霊夢「えっ…何これ?真っ黒じゃない。海苔?しかも平べったいし…」
ルナサ「これはね、おにぎらずという食べ物よ」
霊夢「お、おにぎらず!?ということは握って無いおにぎりなの!?」
ルナサ「うん。最大で10個以上作ってきたの。具は食べてみてのお楽しみよ」
霊夢「ふーん、じゃあ頂きまーす。…むぐむぐっ…美味しいわ。中身は鮭ね」
ルナサ「それはよかったわ。じゃあ私も。…もぐもぐ…」
霊夢「で、中身は何なの?」
ルナサ「ツナマヨよ」
霊夢「何それ美味しそうな具ね。他には何の具が入ってるの?」
ルナサ「残りのは高菜に梅干し、オムライス、三色そぼろ、焼き肉、鶏の照り焼き、卵とレタス…その他何でもありよ」
霊夢「とても多いわね。でもこのおにぎらず、作るの難しいんじゃ…」
ルナサ「意外と簡単よ。まずは大きめの海苔を敷いて、その上にご飯を乗せる」
霊夢「うんうん、それで?」
ルナサ「そのご飯の上に具を乗せて、そのまた更に上にご飯を乗せるの」
霊夢「具をサンドイッチするような感じね。そして次は?」
ルナサ「あとは海苔で丁寧に包んで完成よ」
霊夢「えっ、たったそれだけ!?私でも出来そうね。意外にもシンプルだし」
ルナサ「でしょ?…ってすっかりおにぎらずに夢中で桜そっちのけね」
霊夢「だって初めて見る上に、美味しいんだから。早く食べないと無くなっちゃうわよ?」
ルナサ「それじゃ、桜を見ながら食べるとしましょう」
霊夢「このあと演奏もあるんでしょ?しっかり食べて体力をつけなさい。あんたたちの演奏、期待しているんだから」
ルナサ「勿論よ霊夢。あっ、それから…今度は霊夢の作ったおにぎらずが食べてみたいなぁ…」
霊夢「おにぎらずねぇ…よし分かったわ。腕によりをかけて作るから楽しみにしてなさいね」


レミリア「はいはいノロケノロケ」グビグビ
咲夜「まあまあお嬢様。それにしても…一風変わった料理ね」
魔理沙「おにぎらず……聞き慣れないし、一体どこで習った食べ物なんだ?」
メルラン「外の世界の料理本を借りて、それを見ながら作ったんだって〜♪」
早苗「それを霊夢さんの為に…何だか羨ましいです!」
雷鼓「なるほど〜、あの二人はそういう関係なのねぇ」ニヤリ
リリカ「ルナ姉と霊夢さんがああいう風にしていて、どう思う?紫さん」
紫「あの二人がこんなにもいい雰囲気なのだから、暫く温かい目で見守りましょう♪」
リリカ「そだね〜」
華扇「あのおにぎらずという食べ物、美味しそう…」ジュルリ
クラピー「おーい、涎が出ているよ〜?」

300名無し妖精:2017/04/04(火) 22:49:18 ID:kIKvmDq60
おにぎりと言えば心綺楼のゆゆみょんが浮かぶ
白玉楼も桜の名所だし二人だけの小花見会に洒落こんでるかな

301こがぬえ:2017/04/04(火) 22:56:07 ID:7Q1Wf19g0
小傘「ひゃぁぁ凄い雨だったね」
ぬえ「…何が悲しくてお前と相合傘しながらあんな人がいっぱいいる所を…」
小傘「だってあんなに降ってたらぬえちゃん濡れちゃう」
ぬえ「別に濡れたっていいもん。それよりあの人込みの中で相合傘してるなんて…」
小傘「?」
ぬえ「何でもない…はぁ…」
小傘「ぬえちゃんびしょびしょだね…」
ぬえ「お前だって濡れてんじゃん。傘妖怪のくせにホント使えない傘だな」
小傘「ごめんね」
ぬえ「い、いいよもう。そんな辛気臭い顔しないでよ…まぁ…私が傘忘れたのが悪いんだからさ」
小傘「ぬ、ぬえちゃんは傘を忘れてないよ!…私がぬえちゃんの傘だから…」
ぬえ「…ならもっとしっかりしなさいよ」
小傘「うん。タオル持ってくるね」
ぬえ「…」

小傘「ぬえちゃん靴下脱いで。足元すごい濡れてるから…」
ぬえ「わ、分かった…ちょ、脱ぎづらいかも…」
小傘「靴下が肌にくっ付いてるんだよ。身体支えてあげるから」
ぬえ「え、いや…っ…そこまで…ちょ、冷たいって…く、くっつきすぎ…」
小傘「ご、ごめん…」
ぬえ「い、いちいち謝るな!全く…ドキドキする…」
小傘「え?」
ぬえ「い、いや…ドキドキなんてしてないから。お前が…その…は、はい…脱げたよ」
小傘「じゃあ拭いてあげるね。ぬえちゃん座って」
ぬえ「いいって…」
小傘「いいから」
ぬえ「…」
小傘「…」
ぬえ「他の奴にもこういう事してるのかよ…」
小傘「私は傘だから。いつもは濡らさない自信あるんだけど、こんな事初めてかな…」
ぬえ「そ…そうかよ…」
小傘「ぬえちゃんの足綺麗だね」
ぬえ「蹴り飛ばすぞ小傘…」
小傘「ごめんごめん。こっちの足も良い?」
ぬえ「…ん」
小傘「ふきふき」
ぬえ「…」
小傘「…ぬえちゃんなんか喋ってよ」
ぬえ「…お前は気付かないかもしれないけど、人里にいる時は私って正体不明にしてるのよ」
小傘「それは何となく分かってるよ」
ぬえ「私を正体不明にすると、人間には小傘の横を歩いてるのが私だって絶対分からないんだけどさ」
小傘「うん」
ぬえ「あの時、お前と相合傘した時、多分…里の人からはお前に男でも出来たんじゃないかって…思われたと思う」
小傘「それはないよ」
ぬえ「そういう風に見せちゃうんだって。これは私にも変える事は出来ないんだから…」
小傘「だって私、ぬえちゃんの事大好きだから」
ぬえ「…そ、そういう問題じゃなくて…」
小傘「…ペロ」
ぬえ「っひゃぁぁ!ちょ、何足舐めてんのよ!」
小傘「ちょっとおいしそうだなって思った」
ぬえ「食べられないから!」
小傘「えへへ。ぬえちゃん顔真っ赤にして、熱でもあるの?」
ぬえ「いい加減にしろよお前…」
小傘「ぬ、ぬえちゃん…?わひゃっ」
ぬえ「お前だって髪の毛とか濡れてんのに呑気に私の足ふいてるんじゃぬぇ」
小傘「わ、私傘なのにぃ…」
ぬえ「うっさい!大人しく私に髪の毛拭かせろ!」
小傘「うう…ぬえちゃんちょっと痛いよぉ」
ぬえ「恥ずかしい事したんだから当然でしょ。お前ってばいつもそう…私の足を拭く前に自分の身体を拭いたらどうなのよ」
小傘「傘は濡れて初めて役に立つから…」
ぬえ「ほら顔も濡れてる」
小傘「うみゅぅ…」
ぬえ「傘だって大事に扱わないとすぐダメになるんだから…少しは自分の事を大切にしなさいよ…」
小傘「…///」
ぬえ「なぁに赤くなってんのよこの小傘。頬っぺたぷにゅぷにゅするよ?」
小傘「ぬえちゃんのそういうところずるい…」
ぬえ「じゃあ思いっきりぷにゅぷにゅしてやる」
小傘「ぬえちゃん…///ふにゃ…//」
ぬえ「い…いちいち可愛いんだよ…この…バカ小傘…」
小傘「私の事好き?うみゃぁ…//」
ぬえ「…友達として…好きかな…//」
小傘「じゃあもっと好きになってもらえるように頑張る・・・・//」
ぬえ「あ、あぁそうだねぇ…私も小傘にもっと好きになってもらえるように頑張るかな…?」
小傘「これ以上好きになったら私おかしくなっちゃう」
ぬえ「ははは。アヘ顔とかするの?」
小傘「し、しないもん…お風呂入れてくる…ぬえちゃんも手伝ってよ」
ぬえ「はいはい。言っとくけど一緒には入らないからね」
小傘「そんなぁ」
ぬえ「入るつもりだったのか…」

302名無し妖精:2017/04/05(水) 14:23:41 ID:yJ1uV.FQ0
「こないだ、うちに来なかった?」
「あら、よく判りましたね」
「珍しく入ってたお賽銭が銀貨だったからねぇ。あんなに弾んでくれるのは一人しか浮かばないわよ」
「意外とみんな紐が固いのね」
「大抵は銅銭よ。酷い時は葉っぱとか外の世界のお金とか、全く何考えてるのかしら」
「揶揄いのつもりでしょう。ところで、どうして空けてたんですか?」
「あー、早苗に呼ばれたのよ。索道から桜を楽しみませんかって。ほら、開通して間もないあれ」
「……まさか二人きりで?」
「乗ってる間は白狼天狗のお出迎えを受けてたわ。監視されてる中で間違いなんて起きる訳ないでしょ」
「それなら良いのですが」
「そもそも言い寄られても全力で断ってたわよ。あんたを裏切るほど薄情じゃない」
「嬉しいわ。貴女はお嬢様も虜になる人気者だし、いつも気が気でなかったから」

>>301
結局は折れて小傘ちゃんが頬を緩める展開になるのかなと続きを想像

303名無し妖精:2017/04/05(水) 15:13:27 ID:iNC4s.qk0
>>301
一緒にお風呂入ればいいじゃない!

304名無し妖精:2017/04/05(水) 21:27:44 ID:4/uoHuvg0
最近の小傘ちゃんは積極的だなあ

305名無し妖精:2017/04/07(金) 22:44:39 ID:x/zFRLPE0
青娥が面白半分で入れ知恵してて小傘がぬえを攻略していくさまを楽しむのありかな

306名無し妖精:2017/04/09(日) 10:19:39 ID:1FrIcEZE0
にゃんにゃんはそろそろ太子様にOSIOKI(性的な意味で)してもらうべき

307名無し妖精:2017/04/09(日) 11:16:13 ID:bfJHBLQ20
娘々といえば真報の太子の記事で聖と並んで座っているのに青×聖キテル…という話が全然出てこない

308名無し妖精:2017/04/09(日) 13:03:26 ID:ssB.thiY0
ひじみこころの方で騒がれてた気がする
青×聖は口授の
「死体を思い通りに操ったり、自然の摂理を乱す事を行うのが仙人だとすると、ちょっと私は受け入れられない思想ですが……」
「現に、青娥さんはあちこちに迷惑を掛けています。あのままでは誰かの手によって滅ぼされるかも知れない。いや他ならぬ私の手によって……」
の台詞があるから絡みにくいのかも

309名無し妖精:2017/04/09(日) 16:42:48 ID:U2uEgFDQ0
>>308
それを踏まえてかの記事の絵を見ると聖とこころの間に娘々が割って入っているのは自分を敵視する聖に対する嫌がらせと思えなくもない…

310名無し妖精:2017/04/09(日) 22:49:57 ID:iR6Y4pWg0
春は寺子屋に入学する子ども達がいると同時に、卒業する子ども達がいる
入学時と卒業時では子どもはまったく違っている、それは時間が流れているということだ
あなたが半分妖怪の血を引いている以上、教え子達はいずれあなたを置いて旅立ってしまうだろう
幾たびもそのような経験をしてきただろうが寂しくないのかと問われた彼女は笑って答える

寂しくないと言えば嘘になる
しかし、卒業した子ども達は大人になり、子を育み、その子ども達が再び寺子屋に通うようになる
私は彼らが残してくれた子ども達と触れ合うことができる、今までも、これからも教え子達はこの世界を築いていく
彼らが築く世界で生きていくのだから、教え子達は常に私の傍にいるようなものだ

このことを歩きながら話していると彼女は振り返り、こう言った
子ども達は親の意思を引き継いでいる、もちろんそこに程度の差はあるが
やることなすことに違いはあれど、彼らはこの世界を良くしようと動いてくれている
私はそんな子ども達を見ると未来に期待してしまう、たとえ何度も人間の愚かさを目の当たりにしてもだ
お前はこの世界に来て少しだけだが変わったはずだ、それも良い方向に
その価値観を、能力を、意思を、お前が住んでいる世界に還元してやってほしい、元の世界を大切にしてほしいんだ

現代に戻った私はベッドに寝転がり、スマートフォンに入っている家族の写真を眺めた
これは高校入学前に撮ったものだっただろうか、桜並木の中、父、母、私が笑顔で写っている写真である
私は額に手をやり彼女達二人の言葉を反芻していた、いつまで経っても二人の言葉が頭から離れないのだ
今の私があの子ども達と同じことをしても、彼女達に寂しくないと、未来に期待ができると言わせられるだろうか
周りが暗くなっても考え続けたが答えは出なかったが、それでも私は一向に瞼を閉じようとはしなかった
眠ってしまえば、またあの世界に迷い込んでしまうからである

311名無し妖精:2017/04/10(月) 12:27:55 ID:Gfej589MO
紅霧異変前年の第117季以降に設立された寺子屋も第132季を既に迎えてるからもう15年くらいの歴史になるのか

312名無し妖精:2017/04/10(月) 19:45:59 ID:2fL6uepk0
わかさぎ姫と針妙丸の関係が急流下りのダブルス出場に留まらないといいなあ

313名無し妖精:2017/04/11(火) 21:04:23 ID:w8/3NNes0
そういえばファンタジーでは人間が魔物か動物に乗るシーンがよくあるよね
針妙丸がわかさぎ姫に連れられてとかないかな

314名無し妖精:2017/04/11(火) 22:25:53 ID:LirYkdAk0
岸辺で楽しくお喋りしながら和裁してたりとかもいいかもしれない

315名無し妖精:2017/04/13(木) 22:17:37 ID:UvWiN9wQ0
今年も花見の季節かぁ
酔いつぶれた各々のメンバーを看病する光景が見られるんだろう

316名無し妖精:2017/04/13(木) 23:40:00 ID:j60xvUKM0
霊夢「人間なのに性懲りもなく鬼と張り合うもんだから嫌になっちゃうわ。
   そのせいで宴会の後はいつも布団で寝られないのよ」
早苗「そうなんですか。
   でもちょっと羨ましいかも」
霊夢「本気で言ってるのかしら。
   もしかして、もう酔ってる?」
早苗「いえいえ、まだ大丈夫ですって。
   何度も痛い目に遭ったお蔭で、呑める量は把握しましたから」
霊夢「じゃあ、何で看病なんかに憧れたの?」
早苗「実は好きな相手にした事が無いんですよ。
   お酒は神奈子様と良い勝負だし、体の病気も滅多に無いみたいで。
   出来れば一度はやってみたいシチュだったんですが、機会は訪れそうにありません」
霊夢「そういえば、あんたが付き合ってる奴はあいつか。
   妖怪だけあって、例え大怪我してもすぐ治っちゃうしねぇ」
早苗「余計な心配をしなくても済むので、本来なら悪くないんですけど」
霊夢「まあ、贅沢な悩みだと思って諦めるしかないでしょ」
早苗「ですね。
   こんな事を言ってると罰も当たりそうですし」

317名無し妖精:2017/04/14(金) 19:55:41 ID:zYLwftFI0
真報で蓬莱薬局の薬を飲まされて悶え苦しんだヤマメを介抱してくれる相手はいただろうか

318名無し妖精:2017/04/14(金) 21:42:34 ID:n0xLewOk0
逆に早苗さんは看病されそう

319名無し妖精:2017/04/15(土) 20:08:47 ID:hC0rcMBs0
女子二楽坊や鳥獣伎楽はどちらが看病する側になるのか気になる
ひょっとしたら両方とも酔い潰れるパターンかもしれないけど

320名無し妖精:2017/04/16(日) 23:57:04 ID:V1WokopA0
前後不覚に陥った神子を白蓮が看病する機会は無いんだろうなあ

321名無し妖精:2017/04/17(月) 00:47:25 ID:8V46qP6Y0
仏教的に相手からすすめられた酒なら呑んでもセーフ

322名無し妖精:2017/04/17(月) 00:49:34 ID:xWSNDcW20
神子さまは、ひじりんのそういう欲を感じ取ったら、空気を読んでへべれけになってくれるよきっと!

323名無し妖精:2017/04/17(月) 14:51:49 ID:lpEGWNfgO
神子(本当は醒めているのだ)ニヤリ

324名無し妖精:2017/04/17(月) 20:01:41 ID:3OqdMfcQ0
普段は屠自古の膝上で甘えてるせいで
「お前の膝枕“も”良いものだ」とつい漏らしてしまい
聖を不機嫌にさせてしまう酔っ払い神子

325名無し妖精:2017/04/17(月) 21:06:20 ID:xWSNDcW20
>>324
神子さまってそういうポンコツなところあるイメージだわ

326名無し妖精:2017/04/17(月) 21:15:16 ID:QebP7K5g0
他人の意見を聞くことに優れているだけで鈍感な神子様すてき

327名無し妖精:2017/04/18(火) 22:56:27 ID:XcyKmAzg0
架空索道の開業は、守矢神社は人間の信仰も得られて、
活動場所に含めている小傘も脅かす対象が増えて万々歳だろうけど、
こがさな的には密通しづらくなってマイナスかなと思った

328葬葬雷鳴:2017/04/19(水) 00:34:08 ID:biGH3THAO
 桜舞う、神の社に囃子が踊る。
 今宵は花見の大宴会。
「君はつくづくお人好しだね、聖。酔い潰れた敵《かたき》の介抱をするとは」
 宴の片隅。
 僧の腿を枕にして、赤ら顔の仙人が言う。
「膝まで貸した憶えは有りませんけれど」
 白蓮が冷ややかに言葉を返すと、神子は如何にもあくどく微笑んで、真っ直ぐに彼女の顰め面を見上げた。
「どうせ酒を廻《めぐ》りもしない脚だ。少しぐらい借りても罰は当たるまい」
 顰めた眉は益々遺憾を帯びていく。
「こうしている間に、弟子達が陰に隠れたわ……」
「なに。心配することは無い」
「そうでしょうか」
「何か知恵の付く物でも呑んでいるのだろう」
 そっと優しく頭を撫でる。
 傍《はた》から見ればそうとしか思えぬ光景の中で、撫でられた神子の口からは、苦悶の声が吐き出された。
「……今、罅の入る音がした」
「次は側《がわ》だけでは済ませません」
 どうやら冗談ではないらしい、その冷淡極まる物言いに、流石の尸解仙も悪寒を覚えたのか、次の軽口は叩かれなかった。
「膝枕がお好みなら、貴方の愛する妻に頼めば良いでしょうに」
 先程までとは少し違う、不満と苛立ちの混じった表情が白蓮の面に浮かぶ。
 すると、神子はまるで彼女を逆撫でするかの様に、「ふふ」と低く笑ってみせた。
「確かに屠自古の太腿は軟らかくて心地好いが、この張りの有る肌もまた好いものだ」
 束の間の休息を終え、再び軽口が紡がれた、その直後――
「……ッ!」
 突如として、神子の両目が大きく見開かれた。
 しかし、慌てて起きあがろうとしたその体は、いつの間にか当てがわれていた白蓮の手に阻まれて、無様に藻掻くことしか敵わない。
「聖。もう大丈夫だ。お蔭ですっかり酔いが醒めたよ。だから」
「ええ、知っています」
 氷の如き承知の言が、彼女の望みを跳ね退ける。
「最初から大して酔っていないことも、たった今、彼女が貴方を捜しに出て来たことも」
 もはや口にするまでもない。
 既に宴の喧騒の中から、バチ、バチ、バチと、怒れる亡霊の『足音』が聞こえてきている。
「聞きなさい。屠自古はお前が居たからと言って容赦などしない。此処は一先ず私を解放することがお互いの」
「心配無用です」
 仏の如く穏やかで、妖魔の如く残酷な笑みがそこに在った。
「私『は』ぎりぎりで離れますから」
 数秒後。
 轟く雷鳴は悲鳴を綺麗に掻き消して、宴を華々しく彩った。

329名無し妖精:2017/04/19(水) 07:11:02 ID:IdVeRig60
>>328
最高だわ……

330名無し妖精:2017/04/19(水) 18:20:38 ID:d1WvvYn.0
被雷してアフロ状態になった太子の頭を想像して笑っちゃった

331名無し妖精:2017/04/20(木) 20:54:06 ID:2vJXcUfo0
咲「お嬢様、お茶をお持ちしました」
レ「ごくろうさん。今日はちょっと遅かったかな」
咲「申し訳ございません。少し手間取ってしまったので」
レ「ふーん、珍しいわね。まぁ、謝るほどでもないわ」
咲「どうですか。本日のお茶は?」
レ「え? いつもと変わんないような気がしたけど、なんか盛った?」
咲「混ぜ物はしていません」
レ「じゃぁ、何でわざわざ聞いたのよ」
咲「実は私が用意したんじゃないんですよ」
レ「あー、もしかしてパチェが入れたのか?」
咲「いいえ、違います。魔法使いで合ってますが」
レ「へぇ、ねずみも案外やるもんだね」
咲「人形遣いの方ですわ。図書館で見かけたのでしょっ引いたんですよ」
レ「……命令を出した覚えは無いんけどなぁ」
咲「私の都合ですから」
レ「ほう、気になるねぇ」
咲「将来も素敵なお茶の時間を楽しめるよう今の内に指導しようかと」
レ「無理強いさせても意味ないじゃん」
咲「あら、真剣でしたよ。感想をちゃんと聞いてきてって、念も押されましたし」
レ「そうなんだ。美味しかったと伝えておいて」
咲「きっと喜ぶでしょう」
レ「ところで、どうして気付いてたのかしら?」
咲「何時まで経ってもゴーレム人形の処分を命じられなかったので、もしやと思って」
レ「ああなるほど。あんな出来でも捨てるのは忍びなかったから仕方が無いや」

332名無し妖精:2017/04/20(木) 20:55:33 ID:B9a4e5Pc0
>>331
いいねぇ、すごくいい

333名無し妖精:2017/04/20(木) 22:29:18 ID:HoHS2y8E0
東方新作でチルノと文がまさかの自機
文チルきてる……?

334鴉天狗の後ろ言:2017/04/21(金) 17:59:09 ID:XBRLsii60
文チル来てますねえ、と言いつつあやはた
 = = =

 とある座談会が行われた後。酒の香《か》漂う天狗の家にて。
「椛、寝ちゃった?」
「ええ」
 畳に伏した白狼天狗の、その幼さを捨ててまだ間も無い寝顔を横目に見下ろしながら、文はぐいと升を傾けた。
「良い酒だからって、がっついて呑むからよ」
 と、小馬鹿にした風に彼女が言うと、対面に座るはたては同じ様に酒を呷り、それから少しく皮肉に微笑んだ。
「文と仲直り出来たのが嬉しかったんじゃないの」
「してないから」
「そう?」
「そう」
 苛立たしげに言う文の唇が、ほんの一瞬綻び掛けて、また無理矢理結び直されたのを、はたては見逃さなかった。
 しかし、彼女はその事実を口にはしない。ただ胸の奥へと呑み込んで、酒の肴とするだけである。
「……そう言えば」
 少しの間を置いて、ふと思い出した様にはたてが言った。
「最近、ホント丸くなったよね」
「引き篭もって食っちゃ寝してるからでしょ」
「肥えてないし! 私の話じゃないし!」
 カアカア煩く喚いていると、椛の寝息に微かな唸り声が混じり、もそもそと身が捩られる。
 はたては慌てて口を閉ざし、ばつが悪そうに目を泳がせた。
 一方、文は全く意に介さぬといった風情で、構わず酒を呑んでいる。
「丸くなったと言うより、口が軽くなったのよ。……二つの意味で」
 何処か忌まわしげに言いながら、彼女はじろりと椛を見下ろす。
「さっきも、その調子で余計なことまで喋るんじゃないかって冷や冷やしたわ」
「良いじゃん、別に。どうせ匿名だし、まさか全部バカ正直に書くわけじゃないでしょ」
「テープに残っただけでマズいことも有るのよ」
 酒席の傍らでは、先程まで熱心に皆の話を書き留めていた録音機が、今はもう役目を終えて、しんと静かに眠っていた。
「そんなに気にしなきゃいけないかなあ。いっそのこと、堂々としてれば良いと思うけど」
「私達とは事情が違うの」
 文の言葉はぴしゃりと強く、微かな怒気さえ孕んでいたが、はたてはそれを気にする素振りも見せず、「ん」と鼻で返事した。
 納得はしていないが、理解はしているから、説教は要らない。そう言う意思を伝える声であった。
「私は文こそもう少し遠慮するべきだと思うけど」
「何でよ」
「行く先々で私の話してるでしょ」
「あれはあんたの駄文を貶して廻ってんの」
「それが惚気にしか聞こえないんですよ……」
 いつの間にか目覚めていたらしい椛が、ふわふわと眠たそうに口を挟んだ。
 文は何事か、彼女に物問いたげにしていたが、結局、何も尋ねることは無かった。
「自分より花果子念報を読み尽くしている奴は居ないと、そう自慢しているだけじゃないですか」
「自慢じゃないわ。事実だけど」
 確固たる事実。
 自他共に認めるその執着振りは、詰まるところ椛の評に相違無く、そしてそれは、はたてに於いても同様のことであった。
「大体、あの虚報新聞は」
「あんた、ひとのこと言えるわけ?」
 また始まった。
 起き上がろうとしていたのをやめて、また畳へ倒れ込んだ椛の半眼からは、斯様な思いが嫌と言う程滲み出ていた。
 しかし、再び微睡む、その刹那。侃々諤々、赤らむ顔で言い合う黒鳥達の姿をちらりと横目に見遣った彼女の面《おもて》には、少なからぬ羨みも含まれていた様である。

335名無し妖精:2017/04/21(金) 18:07:25 ID:3x2msyNY0
天空の花の都(妖4面道中曲)のBGMとともに空中で戯れる文チルを夢想した

336名無し妖精:2017/04/21(金) 18:44:50 ID:3x2msyNY0
>>334
椛が再び目を覚ました時には、
喧噪中に酒を飲み干した二人が睡魔に負けて向かい合って寝てたらいいなと思った

337名無し妖精:2017/04/21(金) 19:00:44 ID:z1YxHIi.0
日焼けしていつもと雰囲気が違うチルノちゃんにドキドキしちゃう文ちゃん

338名無し妖精:2017/04/21(金) 19:04:53 ID:AnLqxjUw0
チルノの担当季節が夏と聞いてショックを受けるレティさんだった・・・

339名無し妖精:2017/04/22(土) 00:18:35 ID:az.m7KFcO
さらに向日葵のブローチに幽香の影を見て二度ショック

340名無し妖精:2017/04/22(土) 13:53:29 ID:1JPMXmRc0
新作の天空璋に衣玖天が再登場しないかな

341控える権利:2017/04/22(土) 16:46:30 ID:qbf5uO4g0
今更ながら>>317

「二日間は此処で安静にして、渡した薬を忘れずに飲みなさい」
「はいな」
 迷いの竹林の何処か。
 随分前に打ち捨てられたらしい廃屋の、あちこち傷んだ床に敷かれた布団の上に、土蜘蛛の女が臥している。
「解っていると思うけれど、処方されていない薬は絶対に飲まないこと」
「はいはい」
 傍らに座る薬師の懇々たる言い付けを、彼女は些か面倒臭そうに、半ば流す様に聞いていた。
「それと、次からは急患でも永遠亭《うち》の敷居を跨ぐのは控えてちょうだい」
「それはあの鴉に言っておくれよ……」
 不条理をぼやく彼女の枕元で、ケタケタと、病床に似付かわしくない笑声が轟く。
「まさか本当にぶっ倒れるとは思わなかったんだろうよ。お前もあいつも、薬ってモンを舐め過ぎだねえ」
 うちの『親父』も、こいつで身を滅ぼしたのだ。
 そう言って、小柄な鬼は手に持った瓢箪から百薬の長をぐびぐびと呑んだ。
 薬師はそれを咎めたそうな目付きで見ていたが、言っても無駄だと考えたのか、ただ小さく溜め息を吐くばかりであった。
「で、お医者様よ。ヤマメは酒もあんまり呑まない方が良いのかい?」
「あんまりどころか禁酒です。二日ぐらいどうってこと無いでしょう」
「あ、萃香。あんた煙草持ってない?」
「あのね……」
 不摂生をするのは勝手だが、それで薬の効きが悪くなっても文句は言うな。
 呆れた様に言い捨てて、薬師は小屋を出て行った。
 それから間も無く、ヤマメがむくりと体を起こし、再び萃香に尋ねた。
「ね。私の煙草、あんたが預かってるんだろう?」
「おうよ」
「おくれ」
「駄目」
 髪の入る隙も無い返事である。
 不服そうにするヤマメの前で、萃香は瓢箪の口に蓋をして、チャポンと一回振り鳴らした。
「たった二日だ。我慢しなよ。私も一緒にやるからさ」
「へ?」
 ヤマメは大いに驚き、戸惑った。正気を疑う眼差しさえ見せた。
「いや、いいよ。ちゃんと大人しくしとくから、あんたは好きにすれば。さっき鴉が言ってたじゃない。今日も神社で宴会が」
「やだ」
「やだって」
「心配だから看てる」
 見張っていないと約束を破るだろう、などと言うのではない。
 唯々、ヤマメが心配だから。
 その思いの純粋なことは、ヤマメも十分承知しており、またそれ故に、彼女はすっかり参ってしまった。
――素面のこいつと二人きりかい……。
 生殺しだねと、彼女がぽつり呟いた事の意味が解らず、萃香は両目をぱちくりさせた。

342名無し妖精:2017/04/22(土) 16:52:35 ID:1JPMXmRc0
>>341
Excellent

343名無し妖精:2017/04/22(土) 16:57:29 ID:e0lBGVdM0
>>341
素晴らしい

344名無し妖精:2017/04/22(土) 21:36:04 ID:pF31trds0
すごく前
チルノ「やだやだやだ! いやだいやだぁ!!
    行っちゃやだよずっとここにいてよおぉぉ」

少し前
チルノ「レティ、行っちゃうの? え、あ、そう、なんだ。
    ……また、今年の冬も帰って来る、よね?」

この間
チルノ「レティ……ッ……うん、またねっ!」


レティ「昔はあんなにべったりだったのに、いつの間にか親離れしてしまうものなのね」
幽香「あなたの娘じゃないでしょう」
レティ「あなたに娘を手放す母親の気持ちがわかって!!?」
幽香「話を聞け」

345名無し妖精:2017/04/23(日) 07:06:35 ID:F7pvtNkAO
レティ「見たわよ!あの向日葵のアクセサリー、貴女あの子に何をしたのーッ!」
幽香「ちょっと、落ち着いて…」
文「私もぜひ伺いたいですね…」
幽香「貴女は無関係でしょう?まったく…!」

346名無し妖精:2017/04/23(日) 20:06:02 ID:OyC/SG0g0
レミリア「危ない危ない、日に当たる!」
霊夢「少しは日に焼けた方がいいんじゃないのか? 病的に白いし。」

新作発表で日焼けと聞いて紅魔郷でのやりとりを思い出したけど
霊夢を見返したくて健康的な肌の色に憧れるレミィも有りうるだろうか
サンレスタンニングローションが手に入れば不可能じゃないけども

347名無し妖精:2017/04/23(日) 20:17:15 ID:jPB50N9gO
病的な色白って血色が良くないだけと思う
小麦色になった姿を見せたら困惑されそう

348名無し妖精:2017/04/23(日) 20:33:27 ID:tRr/uyPw0
紫外線! 紫外線!

349名無し妖精:2017/04/23(日) 20:41:15 ID:CbeNMktI0
ぬえ「…」

(小傘「私はぬえちゃんが好きだよ!」)

ぬえ「小傘…」

(小傘「たのもー!ぬえちゃんはいますかー?」)

ぬえ「今思えばあいつだけなのよね…私目的でお寺に来る奴って…」

(聖「さっき小傘さんが遊びにきてましたよ。ぬえがいないって帰っていきましたけど」)
(小傘「と、見せかけて実はいるよー!驚いた?やっと帰ってきたんだ。どこ行ってたの?」)
(ぬえ「私の勝手でしょ…」)

ぬえ「私は、あいつの事どう思ってるのかな…」

(小傘「ぬえちゃんのエッチ!それ私のパンツ!」)
(ぬえ「私の服の中からどうしてお前のパンツが出てくるのよ」)
(小傘「一緒に洗ったからだもん。でもどうしても履きたいなら、いいよ」)

ぬえ「別に履きたいなんて言ってないっつーの…全く…」

(小傘「ぬえちゃんっ」)

ぬえ「…はぁ…何であいつの事ばっかり考えてるのよ…私ったら…
   でも何故か、あいつの事考えると胸がきゅっって…こんな感覚初めてなのよね…」

(小傘「ひゃあああ!ぬえちゃん入るならノックぐらいしてよー!」)
(ぬえ「何で私の部屋にノックして入らなきゃいけないのよ!!き、着替えてるなら言っといてよ!」)

ぬえ「あいつ、け…結構いいからだしてるのよね…ムカつくけど…ッ
    いや何であいつの体の事考えて…顔も…ムカつくくらい可愛いし…私の事…」

(小傘「ぬえちゃん独り言?私にもぬえちゃんのお話聞かせてよ」)

ぬえ「うっさい…はぁ…何で私今こんなにドキドキしてるんだろ…私も小傘みたいに胸、大きくなりたいな…」
小傘「こんばんはー。子供達みんな帰っちゃったからきたよー」
ぬえ「ッ!?こ、小傘…!」
小傘「ぬえちゃんおっぱいなんて触って何してたの?」
ぬえ「あ、いや…何でもない…ちょっと汗で蒸れてきたのよ…」
小傘「最近ちょっとぽかぽかしてきたもんね」
ぬえ「そ、そうだよ…」
小傘「?」
ぬえ「な、何よ…顔が近いんだけど…」
小傘「んにゃ、ぬえちゃん顔赤くなってない?」
ぬえ「は??」
小傘「熱でもあるんじゃないのかなって。大丈夫?」
ぬえ「大丈夫よ…私くらいの大妖怪になると風邪とかひかないんだよ」
小傘「そうなの?残念」
ぬえ「何で残念なのよ」
小傘「ぬえちゃん私が風邪ひいた時看病してくれたじゃん。私もぬえちゃんを看病したいよ〜」
ぬえ「あ、あっそ…」
小傘「でも汗かいた身体をそのままにしておくのは良くないよ。冷えちゃうよ。私、拭いてあげるよ」
ぬえ「い、いいよそんな事…」
小傘「私の時は拭いてくれたじゃん…私のタオル使っていいから」
ぬえ「(何でだろう…私、断りたくないって思ってる…小傘に触られたいって…)」
小傘「ぬえちゃん?」
ぬえ「分かった…あ、あんまり見るなよ…」
小傘「うん」
ぬえ「脱ぐから…」
小傘「…///」
ぬえ「……ほ、ほら早く拭いて…背中の羽の付け根とか…結構蒸れるんだから…」
小傘「うん…//」

350こがぬえ:2017/04/23(日) 20:41:55 ID:CbeNMktI0
ぬえ「…///」
小傘「はわわ…//」ふきふき
ぬえ「(何これ…めちゃめちゃドキドキする…心臓の音…やばいかも…)」
小傘「ま、前も拭く?」
ぬえ「ままま…前は自分で…や、や…やる…」
小傘「うん…あぅぅ…//」
ぬえ「さっきから変な声出してなんなのよ…はぁ…はぁ…」
小傘「ふぇ?だ、出してないよ…」
ぬえ「はわわとかあうう〜とか…」
小傘「そ、その…緊張しちゃって…痛くなかった?うぅ…」
ぬえ「ぜ、ぜんっぜん痛くなんて…むしろ気持ち良かったくらいだわ…っ!」
小傘「ほんと…?」
ぬえ「お、お前程度じゃ…私に傷一つつける事なんて出来ないんだからね…!ふ、ふぅ…」
小傘「そのわりには何か…息切れてない…?」
ぬえ「は、はぁ!?き、きれてないし…ちょ、ちょっと…疲れちゃっただけよ…」
小傘「…私と一緒にいるから…?」
ぬえ「ち、違うし…!お前と一緒にいると…その…あぁもう裸で何喋らせんのよ…服着させてよ…」
小傘「う、うん…ごめん!ぬえちゃんの背中とか…首筋とか…綺麗で…」
ぬえ「お前はいちいち…はぁ…も、もう…揶揄わないで!」
小傘「ホントに綺麗なんだもん…だから拭くときドキドキしちゃって…」
ぬえ「…///」
小傘「ぬえちゃん…耳まですっごい赤いよ…」
ぬえ「お、お前のせいだ!お前が変な事ばっかり言うから…バカ小傘!アホ小傘!」
小傘「ごめん…」
ぬえ「あ…謝るな…怒ってないから…」
小傘「そうなの?」
ぬえ「は、恥ずかしくて、赤くなるのよ…裸だし…私…」
小傘「ご、ごめんね!ぬえちゃんも…女の子だもんね。あ、あっち向いてるから!」
ぬえ「…だから謝るなって言ってるでしょ…」
小傘「…うん。でもぬえちゃんに嫌われたくないから…」
ぬえ「嫌いになんてならないよ…」
小傘「えっ…」
ぬえ「好きでもないのに…肌なんか触らせないから私は…」
小傘「わ、わ、私もぬえちゃんの事…」

聖「ぬえ?そろそろ食事にしましょう。みんな集まってますよ」

ぬえ「こが…う、うん。そうね…小傘もいるけど」
小傘「あぅぅ…」
聖「小傘さんも一緒に食べましょう。ひょっとして、もう食べてきちゃってたりします?」
小傘「まだです…けど…」
ぬえ「うん。じゃあ一緒に食べよう…小傘…」
小傘「そ、そだね!」


ぬえがお部屋で小傘ちゃんの事を考えて悶々としてる話を妄想してました(ageちゃって申し訳ない)

351名無し妖精:2017/04/23(日) 20:52:33 ID:YzoXocm2O
日焼けが界隈を席巻していますが、懲りずに文果真報ネタでめーもみ

 = = =

「吸血鬼の黒ミサを取材するから、一緒に来て手伝ってちょうだい」
 ……という名目で、今宵酒宴が催される紅魔館へと連れて来てもらった。
 近頃は哨戒を始め、何かと仕事が忙しく、また色々と込み入った事情の為に余り足を運べていなかったから、とても嬉しい。
 だが……。
「ケサランパサランとかお似合いじゃない? そこら辺にいる毛玉《モブ》にもそっくり」
「自分がくねくね呼ばわりされてるからって、八つ当たりは見苦しいな」
「ッ……くねくねをバカにしてると痛い目見るわよ! 何ならあなたの只でさえ低い階級《レベル》をもう一つ下げてあげましょうか!?」
「やれるものならやってみろ! 何する気か知らないけど、呪文でも儀式でも白眼《しろめ》で見届けてやるぞ!」
 反りの合わない兎と門前でばったり出会したのは、全く以て運の無い話だ。
 お蔭で、久し振りに逢った美鈴さんの前で、随分とはしたない姿を晒してしまった。
「はいはい、二人共。今日は喧嘩禁止ですよー」
「……すみません……」
「って言うか、お連れ様どっちも先行っちゃったけど?」
「げ!?」
 二人揃って慌てて駆け出す……ことにはならなかった。
「……あの、美鈴さん?」
「あんたは置いてってくれるって言ってたわ」
「……そうですか」
 仕様も無い諍いをしている間に、そんな話になっていたらしい。
「パーティの方行きたいなら、それでも良いけど」
「いえ、此処が良いです。……あ、いや、その……」
 言ってから、自分がしっかりと抱き締められていることを思い出した。
 勿論嫌というわけではないが、これから来る客に悉くこの様を見られるというのは、かなり恥ずかしい。
 ただ、彼女の嬉しそうな笑い声と、一層強く私を抱くその両腕が、私の抵抗を許さなかった。
「はたてさんも言ってたけど」
「はい?」
「椛、話し方大分砕けてきたよね」
 心当たりは大いに有る。少なからず、自分で意識してそうしている節も有るのだ。
 どうしてそうしようと思ったのかと言うと、確たることは解らない。
 だけど、それは恐らく……。
「……堅くしていた方が良いですか?」
「んー。どっちも好きかな」
 恐らく……いや、きっと、このひとも一因なのだと思う。

 = = =
>>349-350
和尚、わざとじゃないですよね……?

352名無し妖精:2017/04/23(日) 21:20:17 ID:kQN3tvvs0
こがぬえは自覚も出来てきたしそろそろ結婚しそう

353名無し妖精:2017/04/24(月) 19:23:40 ID:XHlpKbmU0
美鈴に後ろから抱きしめられる椛も可愛いけど
美鈴の背中に顔を埋める椛もいいかもしれない

354名無し妖精:2017/04/24(月) 19:42:55 ID:XHlpKbmU0
ttp://www.tasofro.net/touhou155/system.html

ゲームでもレイマリタッグできるようになったんだ

355名無し妖精:2017/04/24(月) 20:38:41 ID:5.acUSDM0
絶対合体技あるよね

356名無し妖精:2017/04/25(火) 15:58:56 ID:e4h8.BP60
全ての組み合わせを網羅して用意するのは作業量的に厳しくないかと思ったけど、
EoHのDHAみたいにして特定のタッグだけ演出が変わる形式なら問題でもないか

357名無し妖精:2017/04/26(水) 21:44:29 ID:Jqp/Cej20
今日は良い風呂の日らしい
お風呂好きなキャラって誰なんだろう

358名無し妖精:2017/04/26(水) 22:31:12 ID:pZ2QXF7s0
それは分からないけど、>356のレスでなぜかお風呂の嫌いなるみゃ子の髪をわしゃわしゃ洗うりぐるんを幻視した

359名無し妖精:2017/04/26(水) 22:31:27 ID:Fz2w.cKE0
真報の幻想郷名湯百選で藍と橙が入浴してたね

360名無し妖精:2017/04/27(木) 16:53:30 ID:YiA1SuWg0
>>357
博麗神社の近所で湧いた間欠泉の周りに温泉を造ろうと提案してたお燐が
魔理沙から「お前は猫なのにお風呂が好きなのか?」と言われてたね

あと霊夢はどうなのかな
霊力を高める為の修業と称して山に籠って隠し湯と秋の味覚を楽しんでたこともあったし

361名無し妖精:2017/04/27(木) 22:13:31 ID:4gFDXpd60
楽器は湿気に弱いから、付喪神の雷鼓さんや九十九姉妹はお風呂が苦手だったり

362名無し妖精:2017/04/28(金) 11:14:06 ID:Sx5aAhwg0
トラは水浴びやお風呂が好きらしいから星も好きそう

363名無し妖精:2017/04/28(金) 20:39:06 ID:UHzGw1cU0
レミフラくるみはお風呂に入れるのかずっと気になってる

364名無し妖精:2017/04/28(金) 22:22:17 ID:DOu83.EE0
風呂なんて淀み水の筆頭みたいなものだろ
むしろ吸血鬼は好むんじゃないのか

365名無し妖精:2017/04/29(土) 04:42:51 ID:xfI7rsFsO
レミ様「実はサウナ派よ」

366名無し妖精:2017/04/29(土) 10:47:23 ID:pk6V/N4oO
「藤原とかいう人が、お勧めの温泉を教えてくれたの。一度行ってみましょう」
 ある日の『散歩』から帰った輝夜の言葉である。
 永琳はこれを二つ返事で承諾し、早速明日、皆で行こうという話になった。
 いつもの如く忙しく働いていた鈴仙は丁度それを聞き逃していたが、就寝の前に改めてその旨を聞かされると、大いに喜んだ。
「温泉に浸かってのんびりって、何となく良いですよね」
 彼女にとっては温泉そのものより、その有り様の方が憧れだった様である。


 さて、翌日。
 一同は藤原なる人物が贔屓にしている温泉へとやって来た。
 輝夜は知る人ぞ知る秘湯なのだと自慢げにしていたが、何のことは無い。近年湧いたことで有名な、神社近くの間欠泉である。
「怨霊《ゴースト》が出るって噂の」
「それは昔の話さ。今はお賽銭を入れないと巫女が出るのよ」
「あの娘、そのうち祟り神にでもなるんじゃないかしら」
「ウドンゲ。お金あげるから参って来なさい」
 鈴仙は預かった銭と引き換えに、一時的に視覚的な結界を張る許可を得て戻って来た。
 そうして、何だかんだと準備を済ませ、いざ入浴となった時、兎の悲鳴が轟いた。
「あっつい!?」
 その湯の熱さは、時に地獄の釜にも喩えられる。
 人の身でも入れぬことは無い程度ながら、日頃、夜半を過ぎて冷めた湯を浴びることが多い彼女には、些か度が過ぎていた。
「気持ちの良いお湯よ?」
「まあ、いつもアレとじゃれ合ってる姫様にはヌルいくらいだよね」
「長湯は止めておきなさい」
「したくても出来ません……」
 結局、鈴仙はものの一分足らずで音を上げて、早々に湯から這い出てしまった。
 熱に揺らめく視界の中で、心地良さげに浴する主人と友の極楽が、彼女を酷く悔しく、勿体無い気分にさせた。
――折角の温泉なのに……。
 と、鬱ぐ彼女の傍らに、同じく湯から上がっていたらしい永琳が、そろりと腰を下ろす。
「……中有の道から、少し外れた所にね」
「?」
「もう少し入りやすい秘湯が有るのよ。輝夜には物足りないでしょうけど」
 鈴仙が両の瞼を瞬かせながら振り向くと、永琳は茹だった顔に微かな笑みを浮かべ、彼女を見返した。
「今度は、其処へ行ってみる?」
 それは二人で行くのですかと、そう尋ね返すことは、彼女には出来ない。
 しかし、「はい」の一言だけは、どうにか笑って言うことが出来た。

367名無し妖精:2017/04/29(土) 13:55:19 ID:sfpXSHUE0
>>365
紅霧を火符で暖めた即席サウナでリフレッシュを図るレミパチェなんておバカな妄想が浮かんだ

>>366
永琳なら察してくれそう

368名無し妖精:2017/04/29(土) 15:33:11 ID:zjeICaOs0
暑くなってくると藍様やかげろんみたいなもふもふした妖怪の百合が気になる
うっとおしがられてるところを優しくしたら簡単に落ちそう

369名無し妖精:2017/04/29(土) 20:31:15 ID:pk6V/N4oO
 紫さまに教えてもらった、伝説のもふもふトロール。今日こそホントに見つけた!
 ……と思って、くるみを引っ張って行ったけど、またハズレだったみたいだ。
「あんた、泥のバケモンとトロルの見分けもつかないわけ!?」
「だって、でっかくてのっそりしてたから……」
「ッ……! 次は絶対ついて来てやんないからね!」
 くるみはすぐに怒る。
 あれはあれで珍しかったし、自分も何だかんだ面白がってたくせに。
「あー、もう、泥臭い……。爪に入ったの取れないし……」
 ぶつぶつ文句を垂れ流すくるみにくっついて、ゆっくり湖の底に沈んでいく。
 夢幻館の前まで来ると、タイミングを見計らったようにエリーさんが出てきた。
「あらあら。また随分と泥んこ塗れにして来たわね」
「だってこいつが」
「はいはい。冒険譚は後で聞いてあげるから、先ずはお風呂に入って着替えなさい。二人共ね」
「はーい」
「はーい」
 二人揃って返事して、早速館にお邪魔……しようとしたけど、何でかくるみの足が遅い。
 振り向いてみると、ものすごく不審な顔をして、じーっとこっちを見ていた。
「どしたの」
「あんた、今日はお風呂イヤとか言わないのね」
「にゃ」
 今まで散々、そのことで怒られ続けてきたのだ。
 自分も昔は水が怖かったけど克服したんだぞって、いつも威張られた。
 だから、私もがんばった。おかげで少しくらいなら泳げるようになったし、藍さまに防水の式を貼られるのも、薄いやつなら我慢できるようになった。
「最近はけっこう平気」
「……ふーん」
 ほめちぎられてしかるべき。
 おしみない拍手を待つ私に与えられたのは、尻尾の先への爪弾きだった。
「みゃ!?」
「生意気」
 わりと前から思ってたことだけど……こいつ、かなりワガママだと思う。
 結局何しても文句言うし。すぐ手を上げるし。
「じゃあ、次からは一人で湖底《ここ》潜れるわよね」
「無理。深いもん。まだ濡れてるとうまく飛べないし」
「……あっそ。所詮はまだまだね」
 どうにか自慢げにしていたいのがあからさますぎて、やっぱりムカつく。
 それと……。
「そうだ。今日はごはん食べてくといいわ」
「み」
「エリーにお祝いの料理作ってもらうから」
「なんの?」
「バカ。あんたのよ」
 ……ほめる気があるなら、最初からそれだけ言ってたらいいのに。

370名無し妖精:2017/04/29(土) 22:36:48 ID:BG9ND5ugO
>>369
烏の行水せず一緒に浴室で寛げるようになって、くるみちゃんも喜んでるのかしら?

371名無し妖精:2017/04/30(日) 15:06:53 ID:NiFcpqfc0
鈴瑚「あれ?今日は確か休業日でしょ」
清蘭「そうだけど」
鈴瑚「何でお団子を作ってるの?」
清蘭「もっと売れるように改良してる最中なのよ」
鈴瑚「へー頑張ってるじゃん。でもどこかへ行こうと誘いたかったから残念ですなぁ」
清蘭「遊びたいのは山々だけど、これ以上は負けられないでしょ」
鈴瑚「それでもやっていける位には稼いでるのに、そこまで気張らなくてもいいと思うけどなー」
清蘭「休み以外の毎朝毎晩、売れ残りを口にしてる現状なのに。私だけならともかく、手伝わせちゃってるしね」
鈴瑚「清蘭の作った物なら何個でも大歓迎だけどね」
清蘭「いくら好きだからって、他に美味しい物を食べたいと思わないの?」
鈴瑚「まあ無いこともないんだけど……」
清蘭「じゃあ、これが済んだら奢ってあげるわ。ちゃんと恩返しもしないとね」
鈴瑚「奢ってって……やっぱりいいや」
清蘭「え?どうして遠慮するのよー」
鈴瑚「すぐに欲しいという訳でもないしねぇ。いつでも良いのさ」
鈴瑚(まさか貴方だなんて言えないし……)
清蘭「そうなんだー」
清蘭(どうしてブリムを下したんだろう?)

372名無し妖精β:2017/05/02(火) 21:17:55 ID:???0
GWなので何処かへお出掛けするシチュとかを

ルナサ「索道…?」
霊夢「えぇ。最近開業したばかりで、里から山まで繋ぐ乗り物なのよ」
ルナサ「そうなの。霊夢はもう乗ったのかしら」
霊夢「乗り場付近で店開いて商売してるから、まだ乗ったこと無いわ。せっかくだから一緒に行く?」
ルナサ「いいわよ。どんな乗り物か気になったし」

そして搭乗した二人…

二人「「……」」
ルナサ(こうして二人でいると……何だか照れるなぁ…)
霊夢(ど、どうしよう。何か話題を振らないと…)
ルナサ「…景色、綺麗ね」
霊夢「え!?えぇ、そうね!空を飛んでる時とはまた違った光景よ」
ルナサ「妖怪の山って、自然豊かで美しい所ね」
霊夢「滝も絶景だし、秋には絶好の紅葉狩りのスポットになりそうね」
ルナサ「…ねぇ霊夢、気になってたけど…周りを飛んでるあの天狗は?」
霊夢「あーアレはね、私たち乗客を山まで護衛する白狼天狗よ」
ルナサ「ふーん…。途中で妖怪が襲ってきたら大変そうね」
霊夢「長い道程だからね。ま、私の場合は問答無用で退治するけど」
ルナサ「今度来る時はメルランやリリカ、雷鼓さんも連れて行こうかしら。霊夢は誰と来る?」
霊夢「私?私はそうね…魔理沙でしょ。あとは早苗とか華扇とか…」
ルナサ「候補が多いのね。…あ、もうすぐで着くみたいよ」


霊夢「着いたわー!しかも絶景よ!」
ルナサ「それに空気も美味しい…!ここでお弁当を食べたら最高ね」
霊夢「あー分かるわそれ!また来た時は弁当作って持って行きましょ!」
ルナサ「えぇ。約束よ」


二人きりで索道に乗るorイチャイチャするシチュ増えろー

373名無し妖精:2017/05/02(火) 23:26:23 ID:WJS7M5Pw0
監視してる白狼天狗がうんざりする位のイチャラブを見せてくれるカプはいるかな

374名無し妖精:2017/05/03(水) 13:25:35 ID:1Eqpd9sM0
無邪気なキャラはゴンドラに乗ったら喜びそう
小傘ちゃんとか響子ちゃんとか橙とか
フランちゃんもそうかな

375それは愛しき律儀もの:2017/05/03(水) 13:37:55 ID:PofHgTJUO
 この間、守矢神社行きのロープウェイが開通したという話を聞いた。
 咲夜さん曰く、お嬢様が「うちにも同じの作りたい」なんて無茶を言い出す程度には乗り心地も景色も良いらしい。
 もし機会が有れば、私も一度乗ってみたい。実は、外に居た頃からちょっと興味を持っていたのだ。
 で、そんな夢見る私に、都合良くチャンスが訪れた。
「パチュリー様のビジネスで、本を山の神様に貸し出すそうよ。対価は知らないけど」
「これ、棚二つ分くらい有りません?」
「有るわね。何往復掛かるかしら」
「お。じゃあ、私が持って行きましょうか? 多分一回で行けますよ」
「……良いの?」
「?」
 どうしてあんな怪訝そうに訊かれたのか、ピンとこないまま請け合ってしまったけれど……。
 山の麓まで来て、やっと気が付いた。
「あー、そっかー……。そりゃあ、この山だよねー……」
 やらかした。
 あいつにも立場ってものが有るんだからと、私がこっちに来るのは出来るだけ控えていたのに。
 初めてのロープウェイに浮かれて、うっかり恋人の職場に来るって、お馬鹿か私は……。
 だけど、今更「やっぱりやめました」で帰ったら、どう考えても恥の上塗りである。
 せめて今日はこっちの警備から外れてたら良いなと願いつつ、乗り場に……向かう途中で、希望はあっさり打ち砕かれた。
「……ごめん。ちょっと失念してて」
「お仕事なら仕方無いでしょう。それより、荷物の中身を確認させてください。魔導書の類は……在りますね。ええと……これの封は」
「待って。それは確か、迂闊に解《ほど》くと咬んでくるヤツ」
「ッ……。……そういう危険物を持っているときは同乗させてもらうことになってます。途中でばら撒かれない様、見張らないといけないので」
「あ、うん……」
 相変わらず、仕事中の椛はきちきちしている。この姿勢、私も見習うべきだろうか。
 ……いや、まあ、無理だと思うけど。
「風で揺れることも有りますから、荷物はしっかり見ててください」
「はいよ」
「それと……」
 と、椛が急に声を潜めて言った。
「……乗ってる間、不機嫌に見えるかも知れませんけど、酔ってるだけなので気にしないでください……」
 ああ。成る程ね。
 それでさっき、一瞬嫌そうにしてたのか。
「……抱き締めとく?」
「駄目ですってば!」
 要らない、じゃなくて駄目と言うところが愛らしい。
 どうやら、今日は我慢の日だ。私も、椛も。

376名無し妖精:2017/05/03(水) 14:20:59 ID:uCo1knrw0
乗り物酔いした椛の介抱は同僚の目もあるから難しいか

377人妖中立奇譚:2017/05/04(木) 09:43:32 ID:Pfuf1ucoO
 妖怪寺の小坊主が、人の子の技師を連れて山を訪れ、その中腹に在る社へと向かうべく、参道ならぬ索道を往く。
 然る賢将より敵情視察の名分を授かったそれは、蓋を開ければ只の観光、只の逢瀬であった。
「わ!? 動いた! 動いたよ里香さん!?」
「動かないと登れないでしょ」
「そうだけど、でもこれどうなってるの!? 下から誰か持ち上げてるの!? それとも上で引っ張ってるの!?」
「落ち着くなのです、響子。これは山の上と麓で滑車を回してケーブル全体を循環させてるのよ」
「……どゆこと?」
「あっちとこっちに線が二本ずつ見えてるわよね。あれはそれぞれこういう風に……」
 里香は何故か持ち歩いているらしい細い金属線を用いて、その索道の仕組みを解説してやった。
 正確で、しかし簡潔な説明を、響子は幾度も頷きながら聞いていたが、結局全てを理解することは出来なかった様で、目を輝かせて「凄い」と口を開くばかりであった。
「あ、響子。あんたのお寺が見えるなのです」
「え!? わァ、ホントだ!」
 響子の愉しげな声が山裾を颪の如く駆け降り、その尾がパタパタと左右に揺れる。
 自由に空を飛べるのに、今更こんな限られた風景が嬉しいのだろうか。
 里香は甚だ疑問であったが、搬器の柵から身を乗り出して喜ぶ響子の姿を見ると、忽ちそんなことはどうでも良くなった。
「もう」
「わッ?」
 ひょいと伸ばされた里香の手が響子の背中を引っ掴み、その身をぐいと内に戻す。
 そうして己の胸に倒れ込んできた華奢な体を、彼女はしっかりと捕まえた。
「落っこちたらどうするの」
「飛べるよ?」
「あたいは飛べないから心配なの」
 響子は今一つ納得出来ない様子であったが、そうやって里香に抱き締められているのは心地好かったらしく、その腕を振り解こうとすることは無かった。

378名無し妖精:2017/05/04(木) 14:46:53 ID:b47EOnUU0
妖怪が種族的に非力な人間から心配されるシチュはなんか萌える

379名無し妖精:2017/05/05(金) 17:10:17 ID:pSlAog1o0
霊夢「えーっと、何だっけなあ?」
アリス「私を見るなり何を言い出すかと思えば。独りでボケないでよ」
霊夢「あんた絡みのことでちょっと思い出せないのよ。日付的には、そろそろだった筈なんだけど」
アリス「春雪異変で再会したことかしら?」
霊夢「そうそう、それよそれ。あんな寒い中、何でほっつき歩いてたのかなって」
アリス「季節外れの吹雪にうんざりして原因を探ってただけじゃない。霊夢だって同じ理由で飛び回ってたんでしょ」
霊夢「そりゃそうだけど、私にちょっかいを出す必要まであったの?」
アリス「顔見知りを見かけたのに挨拶しないわけにもいかないでしょう」
霊夢「咲夜にも遭ってたじゃん」
アリス「あれはスペルカードルールに慣れる意味で吹っ掛けたの」
霊夢「ふーん。異変が済むまで大人してれば懲らしめずに済んだのに」
アリス「百鬼夜行の時もそうだったけど、霊夢がもっと早く動いてればねぇ」
霊夢「あら、私のせいにする気?」
アリス「半分くらいはね。はじめは辛抱強く待つつもりだったわよ」
霊夢「痺れを切らしたんだ」
アリス「葉桜の時期になっても到来しないもんだから流石に我慢できなかったわ。本当は桜日和の神社で逢いたかったのに」
霊夢「まあ後で実現できたじゃない」
アリス「宴会でじゃないの。二人きりで話せたのは殆ど散ってから。ここまで長引くなんて考えもしなかった」
霊夢「何年も経ってるのに、未だに気にしてるのね」
アリス「忘れられないのよ。枕を抱きしめながら悶々してた頃が」
霊夢「まさか人を抱き枕代わりにしたがるのは、それが理由?別に良いけどさ」
アリス「かも知れないわね。そうしてる間が一番落ち着けるわ」

380名無し妖精:2017/05/06(土) 17:34:41 ID:X34f5sOU0
ttp://kourindou.exblog.jp/iv/detail/?s=25748283&i=201705%2F05%2F42%2Fe0088742_14082345.jpg

新キャラは蝶々なのね
幻想郷縁起によれば、蝶は蛍と同様に人間からの人気が高くて退治されにくいから妖怪まで成長しやすいとあったけど、
虫を操れるリグルとの関係が良好か気になるところ

381名無し妖精:2017/05/06(土) 19:10:58 ID:ycghpzPw0
ナナイロ・コガネの野外劇《ページェント》

 緑映える森林を眼下に見下ろしながら、籠がのんのんと山を登って往く。
 尾から幻想を一望出来るその方舟に、今、この世ならざる美しさを誇る二人の子女が乗っていた。
「良い眺めね」
「ええ」
「風も心地好いし」
「綺麗に晴れて良かったわ。……誰かみたいに空模様を弄る権限《ちから》は無いから」
 アリスが低い声で言うと、夢子は何やら懐かしそうに笑いつつ、ちらと横目に彼女を見遣った。
「まだ憶えていたのね」
「根に持ってるのよ。何が聖女の泪だっての……」
「あの村の民は今でも貴方に感謝しているわ」
「私が有り難がられる謂れは無いでしょ。旱魃の意味も理解してなかったのに」
 よく分からないけど可哀想。
 ならば恵みを与えましょう。
 遡ること十年前。遙か魔界の辺境で、斯くも愚直な『親馬鹿』が、語り継がれる『奇跡』を生んだ。
「神変なんてそんなものよ。全ては神の思し召し」
「神の気紛れで泣き虫伝説を残されたら堪らないわ」
 彼女の剥れ顔は一向に収まらず、またそれは、夢子の笑みに於いても同様であった。
「私は嬉しいけれど? ちょっと『見てみたい』って言っただけで、こうして異界まで連れ出してもらえて」
「ッ……。一緒にしないでよ」
 そう言うアリスの口許は少なからず綻んで、満更でもない雰囲気を滲ませている。
 母の寵愛の、その溺れる様な深さを知る彼女には、夢子が己の好意をそれと喩えたことで、浅からぬ自嘲と、溢れんばかりの充足を覚えずに居られなかったのである。
「大体、夢子は自分一人で好きに来られるでしょ。別に私が呼ばなくても」
「あら。それだと私の願いは叶わないわ」
「……ふうん?」
「だって、そこにはアリスが居ないもの」
 と、夢子は涼しげな微笑を遠ざかる山麓に向けた。ただ当たり前のことを言っただけだと、澄ましてそこに佇んだ。
「そうね」
 直後。手摺りに置かれた夢子の手に、アリスの手が重なる。
 彼女もまた平然と、しかし遙かに得意気に、そして真っ直ぐな眼で、夢子のことを見詰めていた。
「だけど、それはお互い様よね」
「ッ……!」
 慕われること。慕うこと。
 その何れをも熟《こな》してみせる彼女の器量が、恥を懼れぬ眼差しが、夢子の不動を揺るがせる。
 そうしてはにかみ、赤らむ様を見ると、アリスは如何にも勝ち誇った風ににこりと笑った。
 邪気と無邪気の入り交じる、その長幼つかぬ誇り顔に、夢子は益々ぐらついた。

 = = =
>>380
バカルテット側か保護者側か……
スズランの蜜って蝶が吸ってもやっぱり駄目なんだろうか。いやでも逆に毒吐くのと絡ませてみたい気も

382名無し妖精:2017/05/06(土) 20:14:08 ID:X34f5sOU0
スズランは虫媒花(ttp://www.ees.hokudai.ac.jp/top/pdf/koukaikouza/2011Ohara.pdf)で、
ポリネーターとなる訪花昆虫は甲虫類、虻、小花蜂が多いみたい(ttp://www2.lib.hokudai.ac.jp/gakui/2007/8707_araki.pdf)
スズラン等の下向きの花が歓迎するのは花蜂類で、アゲハチョウについては赤い花を好む傾向が強いという
(ttp://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AA11868267/KJ00004185224.pdf)
肝心の蝶がスズランの蜜を吸っても大丈夫なのかまでは判らなかったけど、相性的には宜しくないのかな?

383381:2017/05/06(土) 21:33:01 ID:ycghpzPw0
>>382
まさか調べてくださるとは……。ありがとうございます。
花の好みは概ね蜜の在る場所、つまり吸いやすさで分かれ、色もそれと相関しているそうですね。人の姿を得ればどんな花の蜜でも口に出来る道理ですが、毒素については不明と。
「刺激的な味」と言って好むのもアリ。「それをこっちに寄せないで」とけんけんするのもそれはそれで好いかも。まあ、その、メディスンとのCPに拘る必要は全く有りませんが。
口調も、そもそも本当に蝶の妖怪なのかも知れていないのに余り深く考えるのも何ですけれどw 明日が楽しみ

384名無し妖精:2017/05/06(土) 22:18:19 ID:e70WnoBc0
リグルと蝶の妖怪がゆうかりんを取り合うシチュエーションください!

385名無し妖精:2017/05/07(日) 12:03:40 ID:3sog5JCo0
天空璋1面ボスは蝶の妖精だったようだね

386名無し妖精:2017/05/07(日) 13:46:07 ID:hFUURUdkO
>>381
旅行好きのルイズや魔界へ通じる洞窟に居るサラも聞きつけてやって来そう

387名無し妖精:2017/05/07(日) 19:52:32 ID:x.tVve/M0
妖精は自然の権化だから風や木とかからしか生まれないかと思ってたけど、新キャラは蝶の妖精なのねー
ということは虫は自然に含まれるってことかな
そのうち動物をモチーフにした妖精も出てくる……?

388名無し妖精:2017/05/08(月) 13:48:56 ID:FQo3z/vg0
エタニティラルバ 異変の影響でお互いハイになってるチルノとは気が合う蝶の妖精
坂田ネムノ     妖怪の山に縄張りを持ちながらも文曰く友好的な種族らしい山姥
高麗野あうん   信仰が集まりそうな寺社を巡り回って人知れず守護している狛犬

ネムノとあうんの御相手は誰になるかな

389名無し妖精:2017/05/08(月) 20:43:48 ID:sqjUF8h.0
ネムノさんは初めて見たとき秋姉妹の親戚かなにかかなぁと思いました
……いや、色合い似てるやん?(ぇ

390幻想少女:2017/05/08(月) 20:59:28 ID:7EDel0Tg0
超マイナー アリここ?の会話 「ねぇアリス」「何?こころ?」「いや・・・アリスの迷惑になったからといってこれは・・・」「似合うじゃない、上海の服よ?」「いやだな!何時も私はこんなにフリフリの服は・・」「良いじゃない、こころにぴったり!可愛いし」「だから可愛いとか言うな!恥ずかしい・・」「何だかんだ言って着るのね」「うう・・これが照れの感情・・」お茶会の時に罰ゲームで言ってそうな会話。ネタ被ってたらすいません。

391名無し妖精:2017/05/08(月) 22:33:22 ID:MAfcyqwk0
◆新作キャラネタバレ有りマス。御注意下さい◆
今更言わなくても良い様な気もしますけれど、まあ、一応

 = = =

 守矢神社で宴会が開かれた。
 と言っても、日頃の方々《ほうぼう》より酔客が集まる様な混沌たる乱痴気騒ぎではない。
 索道の竣功を祝う河童の酒盛りに、山の民と神々とがふらふら引き寄せられた末の、ちょっとした宴である。
 その片隅で、ぐちぐちと管を巻く女が一人……。
「秋には紅く染まった山林が綺麗ですよって、そう言うなら私の名前も出しなさいよ。大体、いつもあいつらだけで勝手に……」
 紅葉の神、秋静葉である。
 同じ茣蓙に腰を下ろす彼女の妹――穣子と、髪を二つ括りにした河童の女は、触らぬ神に祟り無しとばかりに、揃ってそれを聞き流しながら、銘々のんびり酒を愉しんでいた。
 ところが、しばらく経って愚痴も間《ま》が空く様になってくると、河童の方が退屈してきたのか、ついつい余計な話を始めてしまった。
「そう言や、こないだ変な妖怪を見たのよ。矢鱈と癖っ毛な、角生やした犬みたいな奴」
 これを聞いた穣子は如何にも拙《まず》そうな気配を醸したが、酒の入った河童が気付く筈も無い。
「穣子様の祠だったんだがね」
 河童が言うや、俄に静葉が立ち上がり、茣蓙から少しばかり離れた所の、やや大振りな楓の下へふわふわと飛んで行った。
 どうしたのか。
 問い掛けられる暇も無く、彼女は思い切り体を捻り、その幹へ強烈な蹴りを浴びせた。
「あッ!?」
 楓の揺れる鈍く重たい音に紛れて、木の葉の隙間から、何者かの悲鳴が洩れ出す。
 それは枝の上から放り出されて、皆の眼前へと落ちて来た。
「ひゅい?」
 河童は心底驚いた。
 枝葉の中に誰かが潜んでいたという事実も然ることながら、その姿がたった今、己の話していたものと全く一致していることに驚愕していた。
「いったーい……」
「大丈夫? ごめんね、あうんちゃん」
 癖毛で角を生やした犬こと、高麗野あうん。
 穣子は痛みを訴える彼女を気遣う傍ら、河童にその正体を「狛犬」であると説明した。
「あちこちの神社とかお寺に行ってるのよね」
「神社仏閣マニアかね」
「マニアじゃないよ。ガーディアン」
 と、そんな主張をする彼女を突然、背後から抱き付く様に静葉が掴まえる。
「んあッ?」
「なんで私のとこには来ないのよ!」
 耳許で酒息と共に吐き出される、その怒号とも言うべき大声に、あうんは酷く戸惑った。
「だって貴方、社も無いじゃないですか」
「そんなもん無くたって神様なのよ! 私が居たらそこが神様の御座《おわ》す処でしょうが! 護りなさいよ!」
「ええー……」
 酔いが醒める頃には、あっさり忘れているであろう、只々たわいない絡み酒。
 しかしこれが、彼女の祟《けち》の付き始めであった。

392名無し妖精:2017/05/09(火) 01:03:56 ID:hezvMxswO
>>390
永夜抄バージョンの赤い上海人形の格好をしたこころが
青い服装の上海人形やアリスと手を繋いで両手に花状態になってる構図を幻視できた

>>391
あうしずは流行る(*´ω`*)

393名無し妖精:2017/05/09(火) 07:32:09 ID:0h5KPP520
だがその顔文字は流行らない

394名無し妖精:2017/05/09(火) 22:16:04 ID:k6xLoWUg0
山姥は山の神や山の神に仕える巫女が妖怪化したものとも考えられているか
ネムノが再登場した時は守矢神社勢との絡みに期待したいところ

395紅の杜便り:2017/05/10(水) 19:38:17 ID:A3asnazE0
山と言えば、鬼との関係も気になる。
何と無く気が合いそう。力押しされて「気に入った」とか言うところが。

それはさておきSS投げます

 = = =

 彼女が悪いわけじゃない。
 私も、博麗神社の重要さは知ってる。守矢神社が立派なのも見れば分かる。命蓮寺だって、いつも沢山の信者を迎えてる。
 狛犬として働くなら、そういう所で頑張りたい。それは解る。
 だけど、いつもいつも自分の住処を素通りされて、にこにこしながら山の上まで登って行くのを見てると、何だか無性に腹が立った。
――私だって神様なのに!
――それはそうですけど……。
 だから、つい酔った勢いでふん掴まえて、大声で怒鳴り散らしてしまった。
――たまには私のとこにも来なさいよ!
――えー……。
――返事は!?
――あう……。わかりましたよぉ……。
 拗ねて、蹴って、喚いて、脅して。
 一体、何処が神様なのか。
 せめて穣子みたいに、人当たり好く振る舞えたら。葉を落とすのを面倒臭がって、木を蹴って廻ったりしなかったら。もっとお淑やかに、威厳を持っていられたら。
 そしたら、もう少し神様らしくなれるだろうか。誰かに敬ってもらえるだろうか。社を建ててもらえるだろうか。
 彼女に、護ってもらえるだろうか。
 ……そんなことを考えたけど、やっぱり私には無理そうだ。
「さ、どうぞ上がってちょうだい」
「あ、はい。お邪魔します」
「穣子! あうんちゃんが来てくれたわ! お茶を淹れてあげて!」
「……あの、静葉様。戸は閉めなくて良いんですか?」
「ッ……」
 折角、彼女が私の我が儘を聞いて、多分これっぽっちも興味の無い……祠ですらない只の家まで来てくれたのに、人並みの持て成しさえ出来やしない。
「そうだ。私の画室見てみる?」
「ん……んぐ……」
「お姉ちゃん。おやつ食べてる時に話し掛けないであげてよ」
「ご、ごめん……」
「けほ……。すみません、拝見します」
 自分からは何も与えず、相手にばかり気を遣わせて、これで一人前の神様だなんて、よくも図々しく言えたものだ。
 何をしても空回り。やればやるほどボロが出る。
 こんな私は、軽んじられて当たり前。見向きもされなくて当然だった。
 もう諦めよう。社も無い神が狛犬を欲しがるなんて、そんな高望みはやめよう。心の底から、そう思った。
 それなのに…………。
「んん、凄い! 綺麗! って言うか細かいッ!? この絵、葉っぱ一枚ずつ全部描いてるんですか!?」
「全部とは言えないけれど、出来るだけね。でも、本番《ほんちゃん》は文字通り一枚一枚塗っていくから、それに比べると大雑把かな」
「へー……。今年の紅葉《もみじ》はこんな風になるんですね。秋だけの事だと思ってたけど、一年掛かりで計画してやってるんだぁ……」
 ほんのちょっとだけ褒めてもらったのが、関心を持ってくれたことが、とても嬉しくて。
 もっと認めてもらいたい。だから、もう少し頑張ろうって。
 つい、そんな気になってしまった。
「……あうんちゃん」
「はい?」
「また、来てくれる……?」
「ん。まあ、呼んでもらえるのでしたら」
 嫌な顔はされなかった。
 それだけで、何だか期待出来る様な気がするのは、きっと酷い思い上がりだ。
 それでも、いつか、呼ばなくても来てもらえる様になれたら良いなって、そう願ったりしてる。
「出来れば神社建ててもらってからのが良いですけど」
「うるさいわね! この寺社マニア!」
 ……とりあえず、誰か私に、慎み方を教えてほしい。
 神でも仏でも構わないから。切実に。

396名無し妖精:2017/05/10(水) 21:43:45 ID:DTyxj6.I0
拗ねる静葉さま素敵

397名無し妖精:2017/05/10(水) 22:10:11 ID:p.xH/2eE0
侵入者に備えて聞く耳を立てた際にレイサナやすわかなの睦言を聴いてしまう失態を演じては静葉様の下へ避難してしまう高麗野さん
顔を真っ赤にさせた高麗野さんに駆けこまれるたびにしようがないわねという顔を浮かべつつも内心を喜びで満たす静葉様

398名無し妖精:2017/05/11(木) 20:04:44 ID:bBzbsLAw0
秋姉妹もカップリングのお相手が増えたし今年は良い年になりそうだ

399名無し妖精:2017/05/11(木) 22:07:42 ID:U.qLlWlc0
>>395
頼光四天王の1人と同姓であるネムノに対して鬼達はどう思うのか気になったものの
ネムノ自身が金時を伝説と言ってて関わり無さそうだから案外すぐ打ち解けそうだね

400名無し妖精:2017/05/12(金) 23:44:12 ID:vcpAyVKI0
エタニティラルバはチルノ以外の妖精とも仲が良いのだろうか?

401名無し妖精:2017/05/13(土) 17:21:00 ID:VBrFhoFA0
ラルバは典型的な妖精って感じがするし、三妖精ともつるんでそう

普段の性格は温厚とあるし、案外わかさぎ姫と気があうかもね

402名無し妖精:2017/05/13(土) 19:40:55 ID:9PF8//zk0
ラルバ「わーい。ツツジが満開だー!」
幽香「カラスザンショウを目にした時と変わらないわね」
ラルバ「何が言いたいの?」
幽香「観賞が目当てじゃないんでしょう」
ラルバ「失礼ねぇ。甘露を味わう前から花々に魅かれてたわ!」
幽香「本当にそうなの〜?」
ラルバ「蜜が無い福寿草なんかも好きだよ」
幽香「あら、意外ねぇ。じゃあ、これを受け取って貰えるかしら」
ラルバ「すごーい! 咲く時期じゃないのに、どうやって手に入れたの?」
幽香「こらこら、私を誰だと思ってるの」
ラルバ「あ、そっかー。フラワーマスターの妖怪さんだったね」
幽香「季節感は大切にしたいけど、貴方には特別だわ」
ラルバ「ありがとー。大事にしようっと」
幽香「うふふ、どういたしまして」

403名無し妖精:2017/05/14(日) 14:09:17 ID:NLf6jPhs0
買い物先で「今日はお芋さんがよく売れるわね。朝から焼いてばっかりよ」と話してるところをたまたま目にして、
妹の手掛けた焼芋を喜んで頬張るあうんを見て自分も美味しい物を出せたらなあと呟く静葉がパッと浮かんだ

それはさておき、山姥って蜘蛛の妖怪が化けた姿なんて伝承もあるんだね
山姥と遭った人が謎の病気に掛かったという話もあるみたいだし、ネムノとヤマメのカップリングも考えられるかな

404名無し妖精:2017/05/15(月) 21:54:50 ID:nGeSdNm20
静葉お姉ちゃんそろそろ泣いちゃうんじゃないかな……

405名無し妖精:2017/05/16(火) 23:59:06 ID:V6hjzD.A0
穣子があうんを探してお姉ちゃんを慰めて欲しいとお願いするんですね判ります

406名無し妖精:2017/05/17(水) 11:06:47 ID:npecQ9yw0
「あら、先客とは珍しいですね。それも貴方だったなんて……」
「足を滑らせただけだもん」
「そうですか。とりあえずは無事で、安心しました」
「でも帽子は沈んじゃった。結構気に入ってたのに」
「それなら取って来ましょうか? 私なら探せないこともないですが」
「家にはまだ同じのがある筈だし、持ち帰ったところで多分綺麗にならないからもういいよ」
「あ、確かにそうでした。何着も駄目にしてきたというのに……」
「うふふ、うっかりさんねー。ところでちょっと訊ねてもいいかな」
「構いませんが、何が知りたいの?」
「なんでこんな処に通ってるのか、教えてくれない?」
「……………………」
「やっぱり駄目?」
「聖はご存知ですし、貴方にも明かしても良いかも知れません」
「じゃあ話して欲しいなぁ」
「……はじめの内は、舟幽霊の性分に抗えなかった時の自罰として訪れてたわ。
でも何度も繰り返すたびに、相応しい居場所は此処ではないかと思えてきたんですよ。
今ではもう、いっそのこと溺れたまま一部となってしまっても良いくらいなのです」
「ふーん、教えてくれてありがとう! 血の味に魅入られた訳じゃなかったんだねぇ」
「それが理由なら既に破門されてるわね」
「そっか。それは失礼しました」
「まあ、そう思われても仕方はないでしょう」
「……ねえ、ひとつだけお願いを聞いてしてくれる?」
「今度は何かしら?」
「飽きちゃうまでは遊び相手になってくれないかなって。
水蜜のことは嫌いじゃないし、もし消えちゃったら私でも残念だと思うの」
「頑張ってみます」
「良かったー。これからは地霊殿にも来てね。
こんな有様だから今すぐは無理だけど、手厚くお持てなしするから」
「では後日に手土産を持参しましょう。さあ、掴まって下さい。今日は送ってあげますから」
「わーい」

407紅の葉は音無く染まる:2017/05/18(木) 19:09:09 ID:/xQNbVC.0
 木陰に座る女神の俯きは、通り掛かった狛犬の眼に、酷く陰鬱で、物悲しげに映った。
「今日は、何て言うか……お静かですね」
「……いつもは煩い?」
「私には」
 憚りの無い答えをあうんが返すと、静葉は少しむっとして、しかしやはり声を荒らげたりはしないまま、つんと顔を背けた。
 あうんはその隣に肩を並べようとしたが、膝と腰とを僅かに曲げたところで、はたと止《とど》まった。
「……居ない方が良いですか」
 問いに答える言葉は無い。
 代わりに、細指が彼女の手首を掴み、ぐいと弱々しく引っ張った。
 微かな笑声を洩らし、改めて腰を下ろしたあうんの手から、するりと指が離れて行く。
 一瞬、手がそれを追い掛けそうになった事には、静葉も、あうん自身も気が付いていなかった。
 それから、二人は共に口を閉ざし、しばらくの間、ぼんやりと揺れる深緑を眺めていた。
――穣子様が畑を弄ってると、こんなになっちゃうんだ。
 何も言わない静葉の現状を、あうんはそれなりに理解していた。
 愛する妹の精勤が、彼女に寂しさと、喜びと、嫉妬といった、様々な感情の入り混じる、複雑な心境をもたらしているのである。
 しかし、それをどう慰めれば良いのか、あうんには分からない。
 姉妹でありながら、全く異なる『秋』を司る、一柱の神としての矜持。そこに触れること無く、彼女の鬱屈を晴らしてやる術が、到底考え付かないのである。
 出来ることは唯一つ。求めに従い、傍に居ることだけであった。
「……後で、あの子の所にも行ってあげてくれる……?」
 ふと、呟く様に小さな声で静葉が言った。
 二つ返事で頷き掛けたあうんであったが、彼女を独り置いて行くことに些かの憂慮を覚え、少しだけ口篭もった。
「嫌なの?」
 不快より不可解を顕わにして、彼女が問う。
「ん、あ、いえ……嫌じゃないですけど……」
 あうんは狼狽え、ついつい本音を洩らしてしまった。
「でも、静葉様の方が心配な様な……」
 元々俯いていた静葉の顔が、膝を抱える腕に隠れて、殆ど見えなくなる。
 隙間からほんの僅かに、ちらりと覗くその頬は、かつて無い程に紅く、赤く染まっていた。
「……じゃあ、様子見たら戻って来て……」
「ん、そうします。……まぁ、もう少ししたら……」
 再び二人は互いに噤み、しんと静かな時を過ごした。
 唯々、そこに居るだけの、それは静かな時だった。

 = = =
あまり、というか全然>>403-405に沿えなかった気がする

408名無し妖精:2017/05/18(木) 19:50:54 ID:fHDCYEQ60

催促した訳じゃないだろうし気にしなくてもいいと思う

409名無し妖精:2017/05/18(木) 22:23:09 ID:GxTNrurw0
のんびりまったりいきましょう
書いていただけただけでも嬉しいのです

完全に忘れてたけど、この前母の日だったのね
魅魔さまと神綺さまは祝われたのかしら

410名無し妖精:2017/05/19(金) 08:41:50 ID:pS/qyEi60
かつて実子がいた諏訪子と純狐はそれぞれ、早苗とピースが代わってあげたのかな
ネムノの包丁リボンも保護して育て上げた子供から母の日に贈られた物だったりして

411名無し妖精:2017/05/20(土) 16:37:02 ID:8rLnaIVcO
 バァン!
 静寂なる執務室に、扉の音色が煩く響く。
「サリエル様ッ!」
「近頃、マガンはノックをするまで解錠されない扉の導入を検討している様ですよ、エリス」
 皮肉を篭めてサリエルが言うと、エリスは何とも得意げに、にんまりと笑った。
「そんなの、私に言えばすぐに魔法掛けてあげるのに」
 ゆめゆめ驚くこと無かれ。
 彼女に悪意は微塵も無い。
「……次からはノックをしてから入りなさい。用件は何ですか?」
「これです!」
 揚々と差し出されたのは、花束である。
 青を基調とする沢山の花々が、エリスの腕の中からサリエルを見詰めていた。
「綺麗な花ですね」
「そうでしょう! 私が選んだんですよ! ラッピングはお店の人にやってもらいましたけど!」
 彼女は益々得意げに、満面の笑みを湛えながら、それをサリエルの胸許へぐいぐいと押し付けた。
「私に?」
「勿論です!」
「有り難う」
 大いに喜ぶサリエルであったが、その細めた眼には、ほんの微かに懸念の色が浮かんでいる。
「……ですが、渡す相手は私で良いのですか?」
「神綺様にはちゃんとカーネーションを贈りました!」
「そう」
 ほっと小さな安堵が洩れて、彼女はいよいよ屈託無く笑った。
「でもサリエル様に差し上げたのはそれとは違うヤツですよ! 恋情たっぷりの愛のプレゼントです!」
「あらあら。それは相応の愛を以て応えてあげなくてはなりませんね」
 と、そんなことを言っている間に、大振りと小振りな花瓶が一つずつ、ドン、ドンと音を立てて机上に置かれる。
 サリエルは少しくきょとんとして、エリスに尋ねた。
「分けて飾った方が良いのですか?」
「一緒にしたら埋もれちゃいますよ! あの子、絶対控え目なの買って来るんですから!」
 それは当人が帰るまで内緒にしておかなくて良いのだろうか。
 少しの可笑しさと、弾む期待、そして異なる二つの愛おしさが相俟って、彼女はまた嬉々を露わに微笑んだ。

412名無し妖精:2017/05/20(土) 21:05:42 ID:Ul6o9VIc0
かつて花屋で難儀していたマガンが付き合ってる相手と相談した甲斐あって華々しい花を贈れたらサリエル様は二重の意味で喜びそう

413名無し妖精:2017/05/20(土) 22:09:16 ID:7M6HbiQMO
旧作ネタは正直嬉しい

414名無し妖精:2017/05/21(日) 00:47:00 ID:bZwuDfZw0
誤爆

415名無し妖精:2017/05/21(日) 11:00:39 ID:bZwuDfZw0
ここばんきください

416名無し妖精:2017/05/21(日) 21:37:01 ID:h2lTLNaA0
鈴奈庵第十六話の扉絵で作中劇の観客として隣り合ってた組み合わせなのね
飛頭達にお面を付け替えて楽しむこころとそれを見守る蛮奇なんてのが浮かんだけどもそうなるまでがちょっと想像できない

417名無し妖精:2017/05/21(日) 22:06:02 ID:bZwuDfZw0
どちらも人里在住確定、互いに暴走した経験もある訳だし、何らかの繋がりは
ありそう。
赤蛮奇の性格をどういう方向性にするかで展開が大きく変わってくる気がする。
(物事を斜めに見すぎて素直に物事を楽しめないタイプや、飄々としたニヒルなタイプ)

418名無し妖精:2017/05/21(日) 22:15:20 ID:dVyDY6Ms0
>>416
某笑顔動画に顔ジャグリングしてる蛮奇ちゃんの顔にこころちゃんがお面つけて表情を学ぶ動画があったな

419名無し妖精:2017/05/22(月) 21:11:29 ID:PRYiq7iE0
魔理沙「最近、暑い日が増えてきたなぁ‥‥‥」
咲夜「そう言うかと思って、今日は冷たいのにしてみました」
魔理沙「おお、コーヒーフロートなんて気が利くぜ」
咲夜「アフォガートも考えましたが、喉の渇きを癒すならこちらの方が良いかと」
魔理沙「カラカラだったから助かる。それにしても珍しいな。今日はお前も飲むのか」
咲夜「水分補給は大事ですから」
魔理沙「‥‥‥‥‥‥」
咲夜「あら、遠慮してるの?貴方らしくないわね」
魔理沙「何で咲夜のはアイスコーヒーなんだって。私だけソフトクリーム載ってるのは、なんか気が引けるんだが」
咲夜「手短に済ませないと妖精メイドが手を抜くので。それにサボりと誤解されたら示しもつきませんし」
魔理沙「あいつらのせいかよ。しかし、つくづく仕事人間なんだな」
咲夜「私がしっかりしないとどうにもならないのです」
魔理沙「二人でゆったりしたかったが、仕様が無い」
咲夜「まったく、残念ですわ。でも、今夜なら空いてますよ」
魔理沙「そりゃ良いこと聞いた。いやぁ、楽しみだ」
咲夜「ふふふ、お待ちしてます」

420名無し妖精:2017/05/23(火) 20:01:11 ID:RE8UsHuQO
咲夜はつくづく魔理沙に甘い

421名無し妖精:2017/05/23(火) 23:57:32 ID:0ZWn/2OA0
こころ あれ?此処は何処だ?
蛮奇 私の家よ。ようやくお目覚めかしら。
こころ うわあびっくりした。誰か居たなんて思わなかったわー。
蛮奇 その様子だと昨晩のことは憶えてないのね。
こころ えーっと、貴方と何かあったっけ?
蛮奇 酔っ払ったあんたが私の生首に抱き着いて撫で回した挙句に、疲れて寝てちゃったのよ。
こころ そうだった。稽古が済んだ後に夜雀の屋台へ行ったんだった。そこからの記憶が無いなぁ。
蛮奇 酒気はだいぶ抜けたみたいだけど、もう歩けそうなの?
こころ 大丈夫そうかな。
蛮奇 じゃあ、昨日会った場所まで送ってあげる。
こころ あ、待って待って。泊めてくれたお礼として、これあげるー。
蛮奇 口が裂けた般若の面‥‥‥
こころ うーん。それ程度じゃ喜んで貰えないかー。
蛮奇 い、いや、眺めている内に良さが判るかもしれないし。
こころ そうだ!まだ誰にも見せてない新しい能楽を披露しようっと。よーし、頑張るぞ。ってことで、今からご覧になってください。
蛮奇 (断りづらいわね)あー、うん。楽しませて貰おうか。

こうした感じのきっかけでやがて蛮奇はこころの能楽を観に行くようになって、
こころも観客に蛮奇が居るのを見て冥利に尽きるようになるのかなと思ったり

422名無し妖精:2017/05/24(水) 17:56:20 ID:joM2ctrI0
正直本当に誰かが書いてくれるとは思わなかった
ありがとう

423名無し妖精:2017/05/24(水) 23:29:44 ID:BvOCagQA0
ネムノと華扇は一杯やる仲だったりしないかな
妖怪の山に本拠を構える者同士だし

424名無し妖精:2017/05/25(木) 22:33:36 ID:qDmnSQf20
ネムノにお母さん属性……
最近母性キャラ多いね

425名無し妖精:2017/05/25(木) 23:31:23 ID:5QsNRks60
母親属性の元祖は神綺様になるのかな
それにしてもネムノさんって方言のせいで創作し難そう

426名無し妖精:2017/05/26(金) 21:53:58 ID:jzAxJnSw0
それはあれだよ
方言のおかげで田舎のかーちゃん的要素が……
きっと煮物とかも上手なんだよ

427名無し妖精:2017/05/27(土) 13:27:13 ID:cLZopl6c0
好きな人? あっはっは、やめてくんろ。もう女郎と呼ばれる年齢じゃないんだべ。
それにだなぁ。手塩にかけた人の娘が嫁いだ時は本気で新郎へ嫉妬したこともある。
畜生道紛いの感情を抱いたうちに誰かと合歓する資格は無い。色恋沙汰はもういらん。
ささ、濁酒はまだまだ山ほどあるぞ。下らない戯言は止してじゃんじゃん飲もうじゃないか。

428名無し妖精:2017/05/27(土) 22:31:08 ID:kZP/cLLkO
誰と呑んでるのかは読んだ人の想像次第なのかしら

429名無し妖精:2017/05/28(日) 22:29:05 ID:dLaBzs4g0
娘としてはやっぱりおかーちゃんに祝ってほしいんじゃないかなネムノおかーちゃん……

430名無し妖精:2017/05/30(火) 12:23:09 ID:OR5qoJ1E0
夢月「…」
幻月「背中なんか眺めて何してるの?」
夢月「いや、生えてこないねって」
幻月「羽根のこと?」
夢月「そうよ。何度も確かめてるけど一向に兆候すら見られないわ」
幻月「処理は結構大変だし、良いことでもないのよ」
夢月「ねえ、姉さんと私って本当に双子なんだよね?」
幻月「そうだけど」
夢月「何だか信じられくなってきたわ、私」
幻月「言っておくけど、嘘は吐いてないからね」
夢月「まぁ、姉妹じゃなくてもいいんだけど。実の姉を愛するなんてやっぱり変だし」
幻月「そんなこと気にしてたのね」
夢月「姉さんは何とも思わないのかしら」
幻月「私たちが居るのは二人だけの世界なのよ。誰からもとやかく言われることもないじゃない。気にし過ぎだわ」
夢月「うぐ〜。そうなのかな〜」
幻月「だいだい悪魔なんだから背徳とされる行為は寧ろ進んで手を染めるものなのよ」

431名無し妖精:2017/05/30(火) 19:02:13 ID:j26M1M4IO
悲恋合同を読むと義理でも障害になりうるのねと感心する

432いばらかんきのはなさかす:2017/05/31(水) 00:08:16 ID:aQyW.HqE0
 飼い鳥が化け猫に追い掛け回されている。
 それが、彼女がその領域に足を踏み入れた――と言うより、踏み入れざるを得なくなった理由だった。
「食べるつもりでないなら良いのよ。でも余り構わないであげて。この子は臆病だから」
「にゃ」
「それと、この辺りはネ……物騒な妖怪の縄張りだから、今後は近寄らない様にしなさい」
「はーい」
 彼女は化け猫を手早く諭して追い返し、自身もすぐにその場を離れるつもりで居た。
 だが、念の為と思い、猫が確かに他所へ行くまで、その背を見送っていたことが悲運。
「華扇! あんた、華扇だな!」
 まず、ぎょっと体が固まり、それから『しまった』という思いが顔一杯に浮かぶ。
 そして彼女は、大いにばつが悪そうに、そろりとそちらを振り向いた。

 ◆

――うちは忘れん。
――人が我等を忘れる様に、お前は私を忘れるさ。そうすれば、いずれもっとまともな恋をする日も来るだろう。誰かを愛し、誰かに愛される日が来るだろう。そいつはきっと、お前を大切にしてくれる。
――……あんたよりもか。
――当たり前だ。比べ物にもならん。
 それは、遠い昔の――

 ◆

「戻って来てたんだなぁ! 全然知らんかった!」
「え、ええ……まあ……」
 何とも妖しい山の小屋。
 まるで屈託の無い笑顔を面《おもて》に浮かべながら、ネムノは味噌汁の入った椀を差し出した。
 受け取る華扇も笑顔だったが、その頬は明らかに引き攣っている。
 遠慮がちに一口啜ると、舌に絡まる塩っ辛さが遠い思い出と重なって、益々彼女を締め付けた。
「……変わってないわね」
「そうだろう」
 ネムノはまた妙に嬉しそうである。
「華扇は女子《おなご》らしくなったなぁ」
「まあ、ね……」
 その朗らかさと対照的に、華扇はなおも居心地悪そうにしている。
「そんで、だいぶ細っこくなったべ」
「節制してるのよ」
「そっちの腕もそんなだし。今ならうちのが強いんじゃないか」
 途端、華扇がぴたりと口を閉ざし、椀をそっと傍らへ置く。
 それから彼女は、やはり何も言わずに、左手でネムノの手を取ると、その腕に少しずつ力を篭め始めた。
 意図を察し、押し返そうとしたネムノだったが、片手だけでは話にもならず、もう一方の腕と、肩と、腰と……遂には全身を使って抗していく。
 それでも、結局殆ど押し返せないまま、仕舞いには華扇が腕をひょいと手前に引いたことで、自ら床に倒れ込んでしまった。
「わッ!?」
 俯せになったネムノの後ろ頭を、華扇の得意顔が見下ろす。
 だが、体と一緒にごろんと彼女を仰いだその面には、悔しさは少しも浮かんでいなかった。
 そこに在ったのは、懐かしき憧憬と、少しの批難、そして――
「……嘘吐き」
「ッ……」
 そして、どうしようもない愛しさだった。

433名無し妖精:2017/05/31(水) 18:43:48 ID:WbomK0I.0
元ネタの腕が斬られたのは990年代だから1000年以上経っての再会になるのね

434名無し妖精:2017/05/31(水) 23:54:25 ID:aClnHPSIO
腕のことは別れる前からでも良いかなと思ったり
ネムノが子供を育てるのは鬼退治の方法を伝授する為で、でもそれは人間が鬼を忘れない=自分が華扇を忘れない様にという、彼女なりの当て付けじみた願掛けだったとか、とか
でも結局萃香が出て来た頃になると人間は鬼を憶えてない。博麗大結界による世情の安定のせいかも知れない

435名無し妖精:2017/06/01(木) 20:28:15 ID:FfaafwKs0
妖々夢のStage3開始直後に一瞬だけ浮かび上がる顔の描かれた楕円盤はKikuriと何か関係あるのかな
一緒に並べて表情が変わる間柄だったら面白そう

436名無し妖精:2017/06/01(木) 21:23:57 ID:BA/YWQAgO
台詞が無い者同士だから一枚絵向けの組み合わせだね

437名無し妖精β:2017/06/02(金) 21:59:07 ID:???0
ジューンブライドの季節に入ったので、結婚ネタも含んだルナ霊

初夏の足音が聞こえつつある日、神社では博麗の巫女と愉快な人妖たちが暑さを忘れるべく、宴会でどんちゃん騒ぎをしていた。宴もたけなわになった頃、人妖たちの話題は結婚の事に…
メルラン「突然だけど〜もし、姉さんと霊夢さんが結婚したら…どうなると思う?」
霊夢「なっ!?き、急に何よ!」
ルナサ「もうメルランったら…藪から棒ね」
早苗「だって今月は6月…ジューンブライドの季節でもあるんですよ!」
霊夢「じゅーん…ぶらいど…?あの仙霊が関係してるの?」
ルナサ「ユノは結婚生活の守護神だから、その月に結婚式を挙げると幸せになれる…という事ね」
霊夢「ふーん。まあ確かに6月は雨でジメジメするし嫌なイメージだけど、その月に挙式すると幸せになるって…少しロマンチックね」
魔理沙「そう!そこでこの二人が仮に新婚生活を送るとしたら…どんな風になるのかみんなでイメージするのぜ」
リリカ「なるほど、それは良いアイデアね」
霊夢「話の脈炉無くない?」
ルナサ「出来ればあまり暴走しないでね」
紫「分かってますわ。それじゃ具体的に妄想していきましょう…」
クラピー「うーんこの二人の新婚生活…」
周り『…………』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
霊夢『はい、手作り愛妻弁当よ』
ルナサ『ありがとう。じゃあ霊夢、仕事に行ってくるわ』
霊夢『それじゃいつものしてあげるわね。んっ…(いってきますのチュー)。うふふ、気をつけていってらっしゃい』
ルナサ『えぇ。今日も一段と頑張れるわ』

ルナサ『ただいま、霊夢』
霊夢『お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?それとも…わ・た・し?』
ルナサ『じゃあ…霊夢を頂いちゃおうかな〜♪』
霊夢『もう、照れるじゃない〜///』

ルナサ『ねぇ霊夢…よかったら今夜も…』(後ろからハグしながら)
霊夢『えぇ…今夜もいっぱい…愛し合いましょう…♪』
そして二人は幸せなキスをして、そのままベッドの上d(skmdy!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あうん「キャー!羨まし過ぎますよー!!」
雷鼓「今、とてもハートの鼓動が激しくなってるわ…!」
レミリア「はいはい爆発しろ爆発〜」グビグビ
咲夜「お嬢様ったら、また不貞腐れて…」
霊夢(何みんな勝手な設定とか付けてんのよ…どれもベタすぎだし…私は妻役なのね)
ルナサ(しかも若干キャラ崩壊しているし…私は夫役ね…)
文「名字変わるとしたらどちらが変わるんでしょうか?霊夢さん?ルナサさん?」
紫「は、博麗姓だけは譲れませんわ!もしそうなったら次の巫女とか大変で…」
霊夢「別に変わった所で今まで通り、神社の仕事するからその心配はないわ」
メルラン「じゃあ姉さんが仮に博麗姓になったら…霊夢さんの事をお義姉ちゃんって呼べるわね!」
雷鼓「あら、私も呼ばせてもらおうかな〜?お義姉ちゃん♪」
ルナサ「ら、雷鼓さんまで…」
霊夢「あーもう煩いわね。室内で飲み直してくるわ。…行くわよ、ルナサ」(ルナサの手を取る)
ルナサ「分かったわ」
(そして中へ入る二人)
華扇「やれやれ…貴方たちには少々説教が必要ですね」
魔理沙「えー説教なんて堅苦しい事は抜きに、このまま二次会やるぜー!」
早苗「いいですね!やりましょう!」
華扇「はぁ、全く…」


霊夢「ふう…やっぱ静かに呑むほうが落ち着いて過ごしやすいわね」
ルナサ「そうね。特に二人っきりでいる時は…」
霊夢「何かゴメンね。あんたまで少し巻き込んじゃって…それにいつも騒がしいし中々二人だけの時間を作れなくて」
ルナサ「ううん、気にしないで。それだけ霊夢がみんなから愛されてるっていうのがよく分かるから…」
霊夢「あんたもお人好しねぇ。まあいいわ。このまま二人で飲みましょう。その後は……一緒に寝よ?」
ルナサ「ふふ、勿論よ霊夢…♪」

438名無し妖精:2017/06/02(金) 22:58:09 ID:hSCsl0tY0
同性夫婦は片方が忙しい時を除いて二人で一緒に家事をしてるイメージがある
レイマリあたりだと弾幕で負けた方がやってそうな気もするけど

439名無し妖精:2017/06/03(土) 17:47:25 ID:SGRdHK0U0
にとり「もうすぐ収穫どきで楽しみだなー。もろみ味噌もいい具合に馴れてきたし、夏の生酒がそろそろ出回る頃だから期待もひとしおだぜー」
雛「あらあら機嫌が良いじゃない」
にとり「そりゃあ勿論。って誰も寄り付かないようなところなのに、なんでー?」
雛「貴方を見かけて付いて行ってしまったのよ。邪魔しないタイミングを見計らって声を掛けたの」
にとり「何てこった、全然気づかなかったよ。畑のことは内緒にして欲しいなぁ。ここで採れる胡瓜は我々河童が育てたもんだからねぇ」
雛「はじめから誰にも話すつもりは無かったわ」
にとり「良かった良かった。あ、雛にはちょっと分けてあげるよ。新しい魔道書胡瓜遣も完成したし、来週あたりに胡瓜料理で一杯やらないかい?」
雛「出来るなら二人きりだと嬉しいんだけど」
にとり「あはは、願っても無いことさ」

キュウリの旬は6月みたいなので無理矢理にと雛ネタに

440名無し妖精:2017/06/04(日) 18:14:51 ID:Fs/A9oF20
蛍   Photuris属のような捕食種を除いて、成虫は水分補給のみで摂食せずに生涯を終える
妖精 実は食事を取る必要がないが、人間が美味しそうに食事するのを真似て、人間と同じものを食べる

リグルとラルバは食べる楽しみや喜びを見出すパートナーとしてやっていけそう
一緒に食べ歩きでもして色々な料理を味わって同じ物を好むようになれたら良い

441名無し妖精:2017/06/05(月) 21:24:12 ID:AodknPwA0
その美味しい料理を作ってくれるのは……

① みんな大好きみすちー
② 子どもには優しいゆうかりん
③ 懐かしきおかんの味ネムノ
④ やっぱり二人で一緒に作る

442名無し妖精:2017/06/05(月) 22:48:27 ID:l7P9/Q.c0
全部だったりして
あとリグルがニホンミツバチを操って採れた蜜を一緒に嘗めるとかもありかな
人工飼育下だとチョウもホタルもハチミツ水を吸うみたいだし、
ホタルだと延命も期待できるらしい(ソース:ttp://www.takamatsu-u.ac.jp/~bio/blog/?p=218)
リグルは妖怪化してるから寿命を心配しなくてもいいんだろうけど

443名無し妖精:2017/06/06(火) 23:47:41 ID:54qPrGE20
咲夜:そういうことですか。まぁ、いいわ。
リグル:ふぅぅ、良かったー。
咲夜:あ、教える前に一つだけ質問に答えてください。
リグル:何が訊きたいの?
咲夜:二度目に会った時に、お嬢様の身柄を要求してましたよね。
    てっきり今も諦めてないかと疑ってて、それが誤解であることは判りましたが、何が目的だったんでしょうかね?
    あれから大分経ちましたが、未だに気になってたんですよ。
リグル:そんなこと言ってたっけ? 覚えてないなぁ。
咲夜:……本当に覚えてないようで。これは予想外でした。
リグル:思い出せなきゃ教えてくれないのかしら……
咲夜:仕方が無いことだと思うようにします。では、時間があまり無いので早速始めましょう。
リグル:うう、頑張らないとねぇ。
咲夜:これから伝授するのは簡単なものですよ。余程の料理音痴でなければ、誰でも出来ますから。

料理上手の咲夜さんにレッスンを頼むというのもありかなと思ってたら出てきた小ネタ

444名無し妖精:2017/06/07(水) 19:27:52 ID:YKioOAPY0
梅雨入りで相合傘も増えるかな

445名無し妖精:2017/06/08(木) 18:39:05 ID:f75X/sc6O
久し振りに
相合傘8本投げさせていただきます
◆めーもみ
 珍しく永遠亭へ遣いに行ったところ、偶然にも美鈴さんが居合わせた。貸し出していた本を数冊引き取りに来たらしい。
 空は午《ひる》から雨模様で、丁度帰り際に降り出したのだが、美鈴さんは本を入れる為の鞄しか持たされていないと言う。
 私が傘を開いて差し出すと、彼女は御免の一言と共に「借りるわ」と私を抱き上げ、問答無用で山腰の、我等が友の家まで送ってくれた。
◆咲マリ
 一つの傘に人影二つ。
「入れてくれんのは助かるけどさ、私ん家あっちだぜ」
「紅魔館《うち》まで送るって言ったのよ」
◆ことちゆ
「私は良いよ。いつも差してないし、合羽も着ないから」
 そう言ったけど、小兎《こと》は承知しない。別段大きくもない傘を、わざわざ二人の間で差した。
 あいつが傘をこっちへ傾けようとして、私がぐいと押し戻す。家に着くまで、それを五回くらい繰り返した。
◆くるちぇん
「ちょっと。持つならちゃんと真ん中で持ってよね。ひとり占めしてんじゃないわよ」
「えー。だって、くるみは雨とか平気じゃん」
 そういう問題じゃないって叩かれた。もとはと言えば、くるみがまた迷子になってたせいで遅くなっちゃったのに……。
◆ゆかゆゆらん
「紫様。ああしてスキマで防がれるのなら、傘はお差しにならなくとも宜しいのでは……」
「気分が大切なの。大体、貴方の尻尾が無駄に大きい所為でこうなっているのよ」
「三人はそもそも無理じゃないかしら?」
◆あうしず
「あ、大丈夫ですよ。私は消えときますから、お二人で一本ずつ使……うん?」
「良いから持って。あんまり濡れない様に差してね」
――お姉ちゃん、もう素直に『相合い傘したい』って言っちゃえば良いのに。
◆花ばんき
「まあ、敢えて雨の日に花を買いには行かないかな。……じゃあ、雨は嫌い?」
 赤蛮奇が問うと、お花はちょいと首を傾けて斜めを仰ぎ、傘の僅かに自分の方へ寄せられている様を見るや、はにかみ混じりに微笑んだ。
「今日は好きです」
◆えりんげ
 傘も持たずに出掛けて、本当にそそっかしい、抜けた兎ね、なんて言いながら迎えに出たの。
 暫くして二人が一緒に帰って来た時、鈴仙の落ち着かないことも面白かったけれど、もっと愉快だったのが永琳よ。
 どうして一本だけって訊いたら、考えもしなかったって顔をして驚いていたんだもの。

446名無し妖精:2017/06/08(木) 23:21:18 ID:qThg23bo0
門を潜った咲マリに対して、レミリアは羨ましそうに、フランは不機嫌な顔で見てそうな気がした
パチュリーは愚痴、小悪魔は八つ当たりを受け止める形で、気が済むまで相手になる感じかな

447名無し妖精:2017/06/09(金) 18:32:31 ID:lQy6ENg20
こがぬえは年中かつ晴れの日でも相合傘してそう

448名無し妖精:2017/06/10(土) 00:07:29 ID:F6w24WGM0
神綺「夢子ちゃん、ちょっといいかしら」
夢子「はい! 何の御用でしょうか?」
神綺「アリスちゃんにこれを届けて欲しいのよ」
夢子「先月特注した婦人傘ですね」
神綺「ちょっと遅くなっちゃったけど、梅雨入り頃にはピッタリの贈り物かなと思ったの」
夢子「それにしても、65cmだと大きくないですかね」
神綺「あら、そうでもないわ。アリスちゃんも成長したし、もう一つ上のサイズでも良かったかも知れないわね」
夢子「70cmともなれば、殿方でも十分なくらいですよ」
神綺「まぁ、独りで使うなら。でも相合傘する時に狭苦しくなるようじゃ困るじゃない」
夢子「あ、そうでしたか。すみません」
 〃 (私はそれでも構わないんですけどね。…アリスの方は聞いてみないと判りませんが)
神綺「そんなわけで、あとはよろしく」
夢子「かしこまりました。では、すぐに参ります」

449名無し妖精:2017/06/11(日) 21:23:48 ID:7ygiht3w0
キランソウ(金瘡小草)の由来の一説が、紫の古語キと藍色のランが合わさったもので、紫藍草とも書くか
幽香が想像する貴方に合いそうな花で2人に挙げて、橙が道端とかで摘んで湯呑に活けてそうな気がした

450名無し妖精β:2017/06/13(火) 21:37:40 ID:???0
ルナサ「…タケノコ?」
霊夢「えぇ。この前華扇がね、竹林から採ってきた物なんだけど、美味しかったわ。魔理沙と一緒にタケノコフルコースを堪能したわ(※今月の茨歌仙参照)」
ルナサ「へぇ…そのタケノコってまだあるの?」
霊夢「華扇から分けて貰ったのが残ってるわ。…今から一緒に作る?」
ルナサ「うん。タケノコってどう調理するのか気になっていたのよ」
(そして調理に取り掛かる二人。まずは下処理)
ルナサ「皮を剥いだ後はよく水洗いして…と」
霊夢「ねえ、このタケノコでどんな料理作ろっか?」
ルナサ「んー…チンジャオロースや煮物とかかしら。霊夢は?」
霊夢「私はね…天ぷらと刺身よ」
ルナサ「刺身…?タケノコの刺身って想像つかないわね…」
霊夢「まあ私が作るから見てのお楽しみよ。あんたはチンジャオロースと煮物をお願いね」
ルナサ「分かったわ。…ところで、下処理ってどれくらい続くの?」
霊夢「タケノコは下処理の手順が色々細かいから最大1〜2時間かかるわ」
ルナサ「そ…そんなにかかるの!?ちょっと衝撃ね…」
(やがて無事、下処理が全て完了。その後、タケノコ料理作りに臨む二人)
ルナサ「タケノコの天ぷらって案外簡単そうね」
霊夢「いや、そうとは限らないわ。タケノコはアク抜きした物に水分が多いし、美味しく揚げるには技術が要るのよ」
ルナサ「へぇ…シンプルそうに見えて実は難しい食材でもあるのね」
霊夢「そうよ。こうして見るとタケノコって奥が深いでしょ?」
ルナサ「うん、私タケノコについて少し詳しくなった気がするわ」
クラピー「くんくん……何か良い匂いするなぁ」
あうん「あれ…?ご飯作ってますね」
霊夢「あっ、きっと匂いに釣られて入ってきたのね、あんた達」
ルナサ「もしかして…一緒にご飯食べたいの?」
あうん「うん」コクコク
霊夢「じゃあ料理を乗せる食器とか出しといて。あとお箸も並べといてね」
クラピー「えっ!?あたいもやるの?」
霊夢「当たり前じゃない。働かざる者食うべからずよ。さあ動いた動いた」
(料理が完成し、食卓に並べて食事に)
霊夢「ん〜!やっぱタケノコ美味しいわ〜」
ルナサ「このタケノコの刺身…初めて食べたけどこんなに美味しいなんて…!」
霊夢「でしょ?タケノコは生で食べても美味しいのよ。あんたの作った煮物やチンジャオロースも美味しいわ」
ルナサ「ふふ、どういたしまして」
霊夢「あ、それとね…コレ。竹の酒器よ。華扇が作ってくれたのよ」
ルナサ「ちゃんと中にお酒入ってる…。竹って使い方次第では道具にもなるし、ある意味便利よね」
(ザァァァァァ…)
霊夢「今気付いたけど、凄い雨ね…それに雷も鳴ってるし」
ルナサ「梅雨に雷……珍しいわね」
霊夢「ホントそれよ。異常気象よね。…どうする?天候もあれだし、今日は泊まってく?…ルナサ」
ルナサ「それじゃあ…お言葉に甘えてそうするわ、霊夢」


あうん(この二人って、お風呂も寝るときも一緒なんですかね〜)MGMG
クラピー(タケノコって初めて食べたけど、ベリーデリシャスね!)MGMG

451名無し妖精:2017/06/13(火) 22:13:21 ID:B6XwULbg0
あうピーも仲良さそうでいい

452ねむたぎのばら:2017/06/14(水) 20:01:58 ID:WX7otnIY0
>>432より

 = = =

 私は好きだ。
――だが、あいつらは私達を嫌っている。
 彼等は強い。
――ああ、強かった。奴等は強かった。
 ……私は諦めない。
――良いさ。好きにしろ。お互い、好きにしようじゃないか。
 有り難う……。また何れ、盃を交わそう。
――お名残惜しゅう御座います。
 まったく。この嘘吐きめ。
――嘘吐きはあんたの方だべ。
 !?

「ッ……」
 旧い夢から目を醒ますと、そこはやはり旧い記憶に残る閨だった。
 懐かしい壁。懐かしい床。
 横たわる布団には馴染みが無いが、いやに温かく柔らかい、その『枕』の感触と匂いは、よく知っている。
「はぁいしぃどうどう、はぁいどうどう、はぁいしぃどうどう、はぁいどうどう……」
 ゆっくり、静かに紡がれていた歌声は、私がもぞもぞ肩を動かすと、そこでぴたりと止んだ。
「……何てものを唄ってるのよ」
「うん? 華扇が教えてくれた奴だべ?」
 そんな節も詞も私は『知らない』。
 だが、『其奴』を教えたのは確かに私だ。
 何度も何度もせがまれて、その都度語り聞かせてやった。思い出すだに悍ましく、しかし勇ましくもあった英雄の話を。
 ……自分が子守唄として聴かされることになるとは思わなかったが。
「それと、膝で寝た憶えが無いんだけど」
「気持ち良さそうに寝てたぞ」
「答えになってないわよ」
 尤も、まともに答えられなくとも、何をされたのかは分かり切っている。
 勝手に頭を持ち上げられて、それでも全く気付かず寝ていたというのだから……私も大概、気が抜けていた様だ。
 それはまるで心地好く……だが、それ故に酷く居心地が悪い。
「……ネムノ」
「何だ?」
 言い掛けて、つい言葉が淀んだ。それを言うことで、自分がどうしたいのか、解らなくなってしまって。
 そうしている内に、ふと、私の頭にネムノの手が触れるのを感じた。
 私は殆ど反射で起き上がり、その手から逃げた。
 振り向くと、彼女の驚いた顔が見えて、それがまた私を善くない気分にさせた。
「……御免なさい」
 今、それを言ってしまうと、何に対しての言葉か解らない。
 そう思ったが、ネムノは少しも訝る素振りを見せず、ただ『いつもの様に』笑った。
「楽しかったぞ」
「!」
「あんたらが居なくなってから、山の景色もえらく変わって。うちも色んな奴と会って、話したんだ。妖怪も、人間もな」
「……貴方が」
「そうだ。居ない奴に頼ることは出来んからな」
 それは私の願いだった。
 彼女が新しい出会いを、新しい世界を、そして、新しい自分を得ることが。
 その中で、私という存在が薄れ、やがて消えて行くことを望んでいた。
 だが――
「でも」
「ッ……!?」
 突然、ネムノが眼前まで詰め寄って来た。
 互いの鼻先がぶつかりそうな、文字通りの眼前まで。
「あんたより好いひとってのは、居なかったなぁ」
 無垢を装う微笑みが、私を厳しく批難する。
 この眼が私を忘れることは、おそらく生涯無いのだろう。
 或いはそれは、私が『彼等』を忘れないのと同じことなのだろうか……?
 そうだとしたら、私はもう逃れられないかも知れない。この、自分が残した傷痕から。

453名無し妖精:2017/06/14(水) 21:33:19 ID:4nR2n1FY0
にとり「……ご馳走様」
雛「あら、どうしたの? 顔がすごく青いわよ」
にとり「な、なんでもないよ」
雛「うーん、とても大丈夫そうには思えないけど……」
にとり「いや、本当に大丈夫だから。それより今まで有難う。何度もお邪魔して勘違いしちゃってさ。今日で最後するね」
雛「最後ってどういうこと?」
にとり「もう迷惑を掛けたくないから逢わないことにしたんだ。さてと、帰って寝よーっと」
雛「待って、迷惑だなんてそんなこと思ってないのに……。きっと何か誤解してるわ」
にとり「夕飯の蓼汁って縁切りのつもりじゃなかったの?」
雛「旬の食材を味わって欲しくて料理したのよ。もしかして合わなかったかしら?」
にとり「あー、私の早とちりかぁ。蓼は河童にとって少し箸を付けただけでも転げ回ってしまうほど苦手なのさ。
    盟友の関係を拒む人間とかに判ってて出されることもあるもんだから、嫌われたんじゃないかって受け取っちゃったわけ」
雛「道理で辛そうにしてたのね。知らなくてごめんなさい。今晩は私の家で休んでいって」
にとり「そうさせて貰おうかな。勿体なくて残さなかったせいか、実は……ううう」
雛「まぁ、大変。急いでベッドに運ばないと」

454名無し妖精:2017/06/14(水) 21:48:38 ID:DdGw1K/AO
ルナ霊もねむかせんも続きがあって嬉しい

455名無し妖精:2017/06/17(土) 14:13:12 ID:ZGlx4Nu.0
魔理沙「……」
アリス「すぐに手を付けないなんて珍しいわ。今日は食欲が無いの?」
魔理沙「いや、お前がパイやらデニッシュを出す時はいつもスイーツ系だなって考えてただけだ。
     咲夜のところはデリカ系というか獣肉をふんだんに使ったボリューミーなのが多いけど」
アリス「あそこは肉料理が充実してるし、こってりとした嗜好なんでしょうね」
魔理沙「だから小腹程度じゃ済まない時はあっちに行くんだ。
     昨日はチキンとマッシュルームのパイが食べ放題で夕飯要らずだったなぁ」
アリス「うちでもミンスパイとか出そうかしら」
魔理沙「咲夜より上手いのを出してくれるなら毎日でも通うぜ」
アリス「あっさりと難題を言うじゃない」
魔理沙「おや、自信無いのか」
アリス「腕はともかく、使える食材は向こうが上よ。まあ何とかしてみせるけどね」
魔理沙「そりゃ楽しみだな」
アリス「期待してなさい。あんたの好み通りに仕上げてあげるから」

456名無し妖精:2017/06/20(火) 20:40:08 ID:F63zsAxw0
思い立ったので、怪綺談四面中ボスとサラで一本

 = = =
魔界繁盛期 〜新米娘の行進〜


 世界の創造主たる女神。彼女を奉《まつ》る『教会』は、謂わば魔界の官公庁である。
 その一部門として、騎士団というものが存在する。行政の内、警察行為や異界の門の監視等、時に武力を必要とする業務を総轄する機関だ。
 この度、そこに新たな団員が加わった。
 名前はサラ。誰よりも強く、頼もしい、そんな立派な騎士となることを夢見る少女である。


「今日から御指導いただくことになりました、サラです! よろしくお願いします!」
 新米であるサラは、まず研修の一環として、神都を警備巡回する部隊の一つに配属された。
 その隊に属する先輩団員が、教育係としてペアを組んでくれることになっていた。
 早速彼女に元気の良い挨拶を投げ掛けたサラであったが、その反応は芳しくなかった。……と言うより、よく解らなかった。
 彼女は唯、にこにこと笑みを浮かべ、困惑するサラの頭を一度小さく撫でると、何も言わずに詰め所から出て行ってしまったのである。
 サラはやはり戸惑いながらも、その後ろを付いて行った。
――巡回ルートを教えてくれるのかな……?
 そう考え、素直に彼女の背を追った。
 ところが、しばらく街路を歩いて、とある商店街に辿り着くと、彼女は突然ふわりと宙を飛び、素早く裏手の通りへ隠れてしまった。
 サラは慌ててそれを追い掛けたが、五つ、六つと角を曲がった所で、行方を見失ってしまう。
「あれ、行き止まり……?」
 半ば途方に暮れつつ、きょろきょろ辺りを見回していると、傍に在る建物の隙間から、魔力の弾がちらちらと見え隠れしていることに気が付いた。
 果たしてそこは細い路地で、覗いた向こうに彼女の姿が見えていた。
「すみません。お姿を見失ってしまって……」
 ようやく合流するや、己の失態を詫びるサラに対し、彼女は相変わらず笑みを浮かべたまま、近くの店で買ったらしい、小振りな焼き菓子を差し出した。
 気付けば、そこは元の商店街だった。
「あ、ありがとうございます……」
 その後も、彼女は通りを行きながら、不意に裏手へ入っては、サラに難儀な追跡を強いた。また、時には人混みの中に溶け、そこから自分を捜させたりもした。
 そうして、サラが追い付く度に、仕草で褒めたり、某か食べ物を渡して労ったりしたのである。
――からかわれてるのかしら……。
 そう思うのも仕方が無かっただろう。
 結局、その日はずっとそんな調子で、最後に詰め所へと戻った彼女を見付けた時には、サラはすっかりくたびれていた。


 次の日も、その次の日も、それから毎日、彼女は初日と同じ様にサラを連れ出しては、事有る毎に姿を眩ませた。
 初めは魔法で行き先を教えたりしていたのだが、次第にそれも少なくなっていき、サラは自力で、或いは人に訊ね廻って彼女を捜さなければならなくなった。
「やあ、サラちゃん。今日も隠れん坊かね」
「違います! 巡回です! なんか変わったことある!?」
「いや、無いね。あんたの先輩なら、喫茶店の上を向こうに飛んでったよ」
「ありがとう!」
「おいおい。どこ行くんだ」
「大丈夫! こっちでいいの!」
 一ヶ月が経った頃には、サラは誰よりもその地区の地理に詳しくなり、また、顔も随分広くなっていた。
 誰のお蔭であるかは、言うまでもない。
「先輩見っけ! ケテル通りは異常有りませんでした!」
 嘗ての当惑は何処へやら。
 この頃になると、例の『餌付け』も、当たり前に行われる事として馴染んでいた。
「従妹《いもうと》さん、こないだはエソテリアに旅行行ってたんですか? いいなあ。いつもおいしいお土産もらえて」
 サラもすっかり彼女に懐いていたが、そのことは同時に、一つの寂しさを生んでいた。
 研修が区切りを迎え、次の部署へと異動する日が着実に近付いていることを、意識せずには居られなかったのである。

457名無し妖精:2017/06/20(火) 21:44:57 ID:iEBNDKRg0
ゲーム本編だと、サラは博麗神社の裏山にある洞窟、ルイズのそっくりさんは魔界の氷雪世界に居るから今は遠距離恋愛中(?)なのね

458名無し妖精:2017/06/21(水) 18:07:18 ID:cjh8BTqc0
なんとなく消化不良だったので>>456の続き

 = = =

「もうすぐ、先輩ともお別れなんですね……」
 研修期間が終わりを迎える七日前。
 その日の巡回を終えて、詰め所へ戻って来た直後、ぽつりとサラが呟いた。
 それを聞いた彼女は、いつもの笑みに微かな寂しさを浮かべながら、慰める様にその頭を撫でた。
「勿体無いな。良いコンビだったのに」
 名残惜しげに言ったのは、二人の上官である。
「この街は気に入ってくれたか、サラ君?」
「はい! 出来ることなら、ずっとここにいたいです!」
「それは嬉しいな」
 上官は満足そうに口許を綻ばせた。
 隣に立つ彼女も、それに劣らぬ程の喜びを感じている様子で、如何にも得意げに微笑んでいる。
「だが、まだ若い『可能性』を一つ所に縛り付けておくわけにはいかん。……というのが今の総長の方針だからな。まずは多くを経験しなさい」
「はいッ!」
 その時、溌剌と返事する自分の傍らで、彼女も小さく頷いていたことに、サラは気付いていなかった。


 サラがそのことを知ったのは、別れの時を翌日に控えた晩のことだった。
「え!? 先輩もよそへ行っちゃうんですか!?」
 都の一区画の警備から、異界よりの来訪者全般に対処する部隊への転属。
 それは喜ぶべき栄転だったのだが、いずれまた同じ様にこの街で彼女と働くことを期待していたサラには、少々悲しい現実であった。
「……そっか。だから先輩、他の人とペア組んでなかったんですね……」
 この街が好き。その言葉に偽りは無い。
 だが、それは彼女の存在が大きな理由となっていたことも否めない。
 あんなにも声高く宣言した好感が、少なからず揺らいでしまっているという事実に、サラは深い罪悪感を覚えた。
「すみません……」
 そうして萎れる姿を目の当たりにして、彼女は初めて驚き、狼狽えた。
 何故謝るのか、どうして落ち込んでいるのか、全くわけが解らない為に。
 その様は至極新鮮で、何事にも動じないと思われていた彼女の神秘的な印象を、幾分か和らげた。
「……先輩もそんな風に慌てたりするんですね」
 サラが小さく笑う。
 彼女はほっと安堵の息を洩らしつつ、その生意気な頬を指先で突《つつ》いてやった。


 最後の勤務が終わると、彼女の馴染みの酒場でちょっとした宴会が開かれた。
 招かれた同僚や隣人達は、付き合いの浅いサラにも快く惜別と激励の言葉を掛けてくれた。
「次は人間界の門番だって?」
「はい!」
「大変だねえ。仕事が嫌になったらウチにおいで。サラちゃんならいつでも売り子に雇うよ」
「ま、まぁその……考えときます……」
 時には困った問答も有ったが、彼女がすかさず間に入り――もとい、サラを背後から引き寄せ、酔っ払いから取り上げた。
 それは単に助けられたというだけの事ではない様な気がして、サラはとても嬉しく、また同時に気恥ずかしくもあった。
 やがて宴が終わり、夜も更けて、二人はそれぞれの門出を迎える。
――また逢えるかな……。
 少女の仄かな願いが神の御許へ届くのは、しばらく先の事である。

459名無し妖精:2017/06/21(水) 22:16:15 ID:GAyKeveM0
従姉は無口なようだけど、姦しい酒席の最中に従妹が悪ふざけでサラに抱き着いたら流石に声を上げるかな

460名無し妖精:2017/06/23(金) 23:53:12 ID:Fehb7QR.O
無口じゃなくて会話は読んだ人の想像に委ねる形では?
怪綺談の中ボスには科白が無いからどんな喋り方か判らないし

461名無し妖精:2017/06/24(土) 14:58:59 ID:6bvH78g60
博麗神社と守矢神社までの山道にそれぞれ違う種類のアジサイが咲いてて巫女さん同士で花見遊山してたらいいなと思う

462名無し妖精:2017/06/25(日) 01:00:10 ID:94HjdNM6O
>>461
神社にできたつばめの巣を、二人一緒で見守ってそう

463名無し妖精:2017/06/25(日) 14:29:24 ID:9TYn0OwA0
魔理沙「値が張ってそうな浴衣だな。いったいどうしたんだ」
咲夜「お嬢様の提案で夏まつりを開くことになったので、里一番と評判の呉服店に注文したんですよ」
魔理沙「ふーん。当日に着て来ればいい訳か」
咲夜「はい。館への通行証代わりにもなってますから」
魔理沙「しかし綺麗にして返す時が大変そうだぜ」
咲夜「その必要はありませんよ」
魔理沙「何だって!妙に太っ腹だな」
咲夜「そもそも支給品でしたし」
魔理沙「支給品?」
咲夜「本当は内輪の催しだったんですが、あなたも呼びたくてお嬢様に許可を頂いたの」
魔理沙「よく許したもんだ。パチュリー辺りから抗議されなかったのかね」
咲夜「参加を辞退してましたし、まったく問題ありませんわ」
魔理沙「本来はあいつが着る奴だったのか……」
咲夜「いいえ、パチュリー様の浴衣もちゃんと用意しましたよ。お嬢様と二人きりで夕涼みしたいと漏らしてましたし」
魔理沙「ってことは、わざわざ私のも用意してくれたのか。こんなのタダで貰うのは悪いなあ」
咲夜「大量発注の値引きで余分に買えた物ですし、そこまで気にしなくても良いかと」

▼夏まつり当日
魔理沙「今日はお前も浴衣姿なんだな。よく映えてるぜ」
咲夜「あなたもよく似合ってるわよ」
魔理沙「そうそう、こいつは浴衣のお返しだ」
咲夜「まぁ、翡翠のブレスネットなんてよく手に入ったわね。高かったんじゃない?」
魔理沙「河原を浚って採取した奴だから大して掛かってない。加工は香霖にツケ払いで頼んだけどな」
咲夜「それは本当にご苦労様。有難う。大事にするわ」
魔理沙「気に入ってくれたか。それじゃあ、案内してくれ」
咲夜「ええ、ではこちらへ参りましょう」



二週間後くらいには七夕だしということで妄想
会場内で燥ぐ妖精メイドや小悪魔の衆目に晒されても何食わぬ顔で手を繋いでそうな気がする

464名無し妖精:2017/06/28(水) 18:24:08 ID:dSKfpdNs0
あー
「あいつと私は女同士。ましてや人間と妖怪っていう種族の隔たりもある…」って両片思いなんだけどお互いに半ば諦めてる霊夢とアリスを宴会の席で酔い潰したあと服をひっぺがして二人を同じベッドに寝かせて何もしないで帰りたい

465名無し妖精:2017/06/28(水) 23:31:37 ID:Ck1jxfs20
幻想少女大戦夢の勇パル演出は良かったな

466名無し妖精:2017/06/29(木) 23:01:55 ID:tDj2PY3c0
魔理沙→霊夢→アリス→魔理沙の三角関係がいいなあ
魔理沙は霊夢がもし自分以外の誰かと結ばれたら病むレベル、
霊夢は何で私があんな魔法莫迦なんかに…と素直になれない感じ、
アリスは魔理沙も人妖の仲間入りしてくれるか気にしてるといった具合

467名無し妖精:2017/07/02(日) 14:57:36 ID:avdPinJA0
魔理沙「お前んとこのメイドも料理って得意なのか?」
アリス「夢子さんの事? それならそうだけど」
魔理沙「咲夜とどっちが上手いんだろうなぁ?」
アリス「……うーん、身贔屓が入っちゃうし何とも言えないわ」
魔理沙「じゃあ、お前とならどうなんだ?」
アリス「夢子さんかな」
魔理沙「自分を100とした場合ならどれくらいかね?」
アリス「130から140くらいはありそうかしら」
魔理沙「という事は甲乙付け難いんだな。そりゃ残念だぜ」
アリス「何であんたが悔しがるのよ」
魔理沙「懇意にしてる方が上だと嬉しいんだが、そんなに変でもないだろ」
アリス「私はどちらが上でも気にしないからよく判らないわね」

468五月晴の河童市:2017/07/03(月) 18:48:20 ID:SweL37Cc0
 じわりと暑い五月晴れ。
 川辺に涼む童《わっぱ》の屋台を、二人の童《わらべ》が訪れる。
 光輝く四つの眼《まなこ》が、軟らかく甘い氷のくるくると巻かれていく様を見詰めながら、今か今かと期待を溢れさせている。
 やがて出来上がった二つの氷山を銘々受け渡されると、彼女らは大きく礼を言って、揚々炎天の下を歩んで行った。
「んーッ、おいひい!」
 仄かなカカオの薫り漂う氷を一口含み、くるみは早速満足そうな声を上げた。
「やっぱり、おごってもらうおやつは格別おいしいわ」
 彼女がそう言うと、隣を歩く橙は少しくむっとして、自分の手に持つふわっと白い山の頂をがぶりと齧ってみせた。
「次は負けないもん」
 決闘に負けた方が、その日のおやつを相手に振る舞う。
 それはいつの頃からか、二人の間で定着している取り決めであった。
「フラン姉のオススメなんてアテにしてなかったけど、これはホントにアタリねー」
「み? オススメ? あのお店?」
 橙の素朴な問いに対し、くるみは何やら皮肉な嘲りを口許に浮かべ、にんまりと彼女を見返した。
「あのお店、の、チョコソフト」
 如何にも勝ち誇った得意顔の前で、栗色の氷がゆらゆらと揺れる。
 その優越の源は、己だけが得ていた知識、そして、相手に対する憐憫である。
「でもあんたはどっちにしても食べられないんだっけ。かわいそうねー、ネコってのは」
 と、その刹那。
 突然、橙の頭がひょいと乗り出し、くるみの手許の、自慢の氷菓の一角が、彼女の口の中へと消えてしまった。
「ッ……!?」
 くるみの背中で、大仰な黒翼と、輝く黄金《こがね》の髪が広がり、膨らむ。
 彼女の顔は、生来の白肌を見失う程、赤く、紅く染まっていた。
「ホントだ。おいしい」
「何してんのよあんたァッ!?」
 張り上げられた怒号は山彦となって、湿気た空を去来する。
「だって、ちょっとくらいなら大丈夫って、紫さまが」
 くるみの紅は尚更酷く、烈火の様に燃え上がった。
「だからって! 私《ひと》のモン勝手に食ってんじゃないわよ!」
「いいじゃん。私がおごったんだし」
「それはあんたがスペカで負けたからでしょうが!」
 高声が幾度も耳を衝き、橙はいよいよ煩わしげに、自分の氷菓を差し出した。
「はい。これかじっていいから」
「いらないわよ! バカ! バーカ!」
 少女の怒声は堆く、遙か天まで鳴り響く。
 それは雨音の日々の合間の、清かなる晴天の霹靂であった。

469名無し妖精:2017/07/03(月) 19:54:22 ID:LetVkcLM0
ソフトクリームの日(ttp://www.glico.co.jp/info/kinenbi/0703.html)ならではのネタで良いね
冷たい物も苦手(ttp://news.livedoor.com/article/detail/13273104/)らしいから後でお腹壊さなきゃいいけど

470名無し妖精:2017/07/04(火) 19:17:32 ID:rsYz1Re2O
背丈人間ぐらいあるから平気だと思う
ペット用アイスなんかもあるしね

471名無し妖精:2017/07/06(木) 21:01:15 ID:KaA.7UQE0
明日は廻った各地で素麺のおもてなしを受けた小傘が食べ過ぎで気分を悪くしてぬえに介抱されてそうな気がした

472シロガネ・コガネの小夜曲:2017/07/07(金) 17:52:57 ID:gzzOlAnU0
 或る曇った日の事である。
 魔理沙がふらふら人里をうろついていると、急に子供たちが寄って来た。
「魔法使いのお姉ちゃん!」
「お願い! お願い聞いて!」
「おー? 何だ? お菓子でも欲しいのか?」
 冗談のつもりで尋ねてみると、そういうワケではないが、それはそれとして寄越せと言う。
 彼女は大いに不本意そうにしながらも、一人につき一つだけ、甘い星型を出してやった。
「ありがとー!」
「おう。もっと感謝しろ。で、お願いってのは?」
「お空! 晴れさせて!」
「は?」
「天の川見たい!」
「あー……」
 今日は七夕。
 今宵、寺子屋でそれに係わる行事が有るらしく、情緒有る夜を迎えたい、とのことだった。
 その気持ちは解らないでもない魔理沙だったが……。
「いや、流石の私も、雲《あれ》を散らすのはちょっと……」
「できないの?」
 子供たちは一斉に落ち込んだ。それはまるで、失望を絵に描いた様な光景だ。
 魔理沙は見栄を張りたくなるのをぐっと堪えて、皆を慰めた。
「ごめんな。でも、まあ、たぶん雨までは降らないから……」
 行事とやらが全く出来ないということは無いだろう。
 そう聞かされると、彼らは何とか元気を取り戻し、星をかじりながら帰って行った。
 魔理沙は少し憂鬱そうに、それを見送った。
 そこへ――
「お姉ちゃん」
 突然、背後から声が掛かる。
 彼女はびっくり目を見開いて、はっと後ろを振り向いた。
 そこには、怪しげな薄ら笑いを浮かべた咲夜が立っていた。
「……何だよ」
 不貞腐れた声で彼女が言うと、咲夜はにっこり微笑み方を改めて、こう答えた。
「私も天の川が見たいわ」
 魔理沙はますます機嫌を損ねた様子で、ぶすっと目を逸らした。
「無理なもんは無理だって」
 だが、咲夜は引き下がらない。
「お嬢様の御命令なのよ。フランドール様が御覧になりたいと仰って」
「お前じゃねーじゃねーか」
「それも嘘じゃないわ」
「じゃあパチュリーに頼めよ」
「今日はお加減が良くないらしいの」
「だったら明日か明後日まで待てば」
「それで納得されると思う?」
「どうしろってんだよ」
 怒気さえ含んだ言葉が魔理沙の口をつく。
 咲夜はまた、含みの有る笑みを浮かべた。

 ・

 夕闇に、二つの三角帽子がぼんやり並ぶ。
 一つは高く、一つは低く。それは一見すると、姉妹の様な……。
「何でお前も魔女コスチュームなんだよ。むしろ何で私より魔女っぽいんだよ」
「黒子だから。それに、箒に跨がって飛ぶと言えば、やっぱりこれでしょう?」
 適当な理由を並べているものの、その実、咲夜が楽しんでいることは明らかだった。
「……そもそも手伝いなんか要らないって」
「良いから乗りなさい」
 そう言うと、彼女は大きな箒の柄に跨がり、ふわりと宙に浮かび上がった。
 魔理沙は渋々、その後ろに腰を掛けた。
「ん……。意外と難しいわね」
「やめろ。不安になること言うな」
「落ちたら自力で飛んで」
「やめろって」
 二人を乗せた箒は、しばらく辺りをぐるぐる回って、調子を整えていく。
 四周したところで、咲夜が「よし」と自信有りげな声を上げた。
「八卦炉はちゃんと持ってるでしょうね」
「あるぜ」
「燃料も」
「あるって」
「じゃあ、とびきりの魔法をお願い。乗せてあげてるんだから、魔力不足の言い訳は聞かないわよ」
「はいはい。見惚れて落ちるなよ」
 そうして、二人の『魔女』は空へ――天を覆い隠す、雲の海へと飛んで行く。
 今宵は曇天。空を仰げば、美しき流星が瞬く夜である。

473名無し妖精:2017/07/07(金) 18:32:32 ID:Rw5DWfms0
わざわざ自分の魔女衣装を誂えてまで箒の二人乗りに持ち込むとは流石

474名無し妖精:2017/07/07(金) 18:45:07 ID:.0AHO/vs0
咲夜さんはそう言うソツのなさは、幻想郷でも上位のイメージあるなー

475名無し妖精β:2017/07/07(金) 20:50:21 ID:???0
霊夢「七夕恋人伝説?何それ」
紫「年に一度の七夕の日…天の川が流れる星空の夜…その下で愛を誓い合った恋人は永遠に結ばれ、幸せに暮らせる……。この幻想郷に古くから存在する伝承よ」
霊夢「そんなもん初めて聞いたわ。なんか嘘臭いわね」
紫「ま、この伝承を信じるか信じないかは貴方次第ですわ。せっかくだからあの子に思いを告げたらどうかしら?それじゃあね〜」
霊夢「全く…あいつの言ってる事はホント判らないわ」
霊夢「………」
霊夢(…もし、その伝承が本当だとしたら…あいつと……結ばれるのかしら。……よし!)

ルナサ「…えっ?七夕恋人伝説…って何?」
雷鼓「これはね、天の川が流れる年に一度の七夕の夜、その下でカップルが告白すると一生ラブラブに過ごせる、という伝説よ」
メルラン「へぇ〜何だかロマンチックね〜」
リリカ「そうだ!ルナ姉、この伝説が本当なら霊夢さんに告白しなよ。今しかないって!」
ルナサ「い、今…!?」
ルナサ(でも…年に一度っていうくらいだし……それなら思いきって霊夢に伝えなきゃ…!)

〜そして七夕当日の夜、とある丘にて…〜

霊夢「ここなら星や天の川もよく見えるわ。……あっ」(浴衣姿)
ルナサ「…霊夢?」(浴衣姿)
霊夢「あ、あぁ奇遇ね、こんな場所でばったり会うなんて…」
ルナサ「私も霊夢と同じく星と天の川がよく見える場所を探していた最中で…まさか霊夢も探していたなんてね」
霊夢「あんたも私と同じなのね。…じゃあせっかくだから、座って星空や天の川を見ましょうか」
ルナサ「うん」

霊夢「綺麗な星ね」
ルナサ「そうね。月と天の川も美しいわ…」
霊夢「願い事は何書いたの?」
ルナサ「私はね…ホリズムリバー楽団の飛躍を願ったわ。霊夢は?」
霊夢「私はもう、信仰第一と大儲けよ!」
ルナサ「いかにも霊夢らしいわね」
霊夢「…ねぇルナサ。昨日、紫から聞いた話なんだけど……七夕恋人伝説って知ってる?」
ルナサ「知ってるわ。私も昨日、雷鼓さんから聞かされたの」
霊夢「紫が言うにはね、天の川が流れる年に一度の七夕の夜…その下で愛を誓い合った恋人は永遠に結ばれて、幸せに暮らせるって…」
ルナサ「私も雷鼓さんから同じ様な事を言われたわ。これは初耳だけど…ロマンチックな伝承ね…」
霊夢「私も同じく初耳よ、その伝説は。……あのね、あんたに話があるの。聞いてくれる?」
ルナサ「えぇ。何でも聞いてあげるわ」
霊夢「ルナサ……私は、あんたが好きよ!」
ルナサ「!!」
霊夢「私とあんたは衣食住も和と洋で正反対で、仕事も私は巫女や妖怪退治の仕事、あんたは演奏家でそれぞれ異なるけど…私に洋食とか振る舞ってくれたり
私の愚痴や長話にも不平一つ漏らさず最後まで優しく聞いてくれるし、演奏で宴会を盛り上げてくれる……そんなあんたが大好きよ!」
ルナサ「霊夢……私も、貴方が大好きよ…!一緒にご飯作って食べたり、一緒に寝たり、私たちのコンサートにも来てくれるし
それに…強いだけじゃなく優しい一面もあって、私を受け入れてくれた……この気持ちに嘘はつかない。……愛してるわ、霊夢」
霊夢「私も同じく愛してるわ。だから…これからも宜しくね。宴会にも欠かさず来てよね!」
ルナサ「ふふふ…こちらこそ、これからも宜しくお願いします」
霊夢「……さて、星空観賞の続きといこうかしら。ほら…いらっしゃい」
ルナサ「それじゃ…失礼するわね」(霊夢に寄り添い、霊夢はルナサの肩を寄せる)
霊夢「…織姫と彦星も、今頃結ばれてイチャイチャしてるのかしらね」
ルナサ「じゃあ私たちも…あの二人に負けないぐらいのラブラブを見せつけましょ」
霊夢「そうね。私たち結ばれたんだし…きっと織姫と彦星も私たちに嫉妬してるかも知れないわ」


紫「あらあら、二人とも可愛い♪私たちがでっち上げた嘘の伝説だというのにね〜」(遠方から)
雷鼓「それを真に受けて鵜呑みしちゃって…案外、騙されやすいのね〜♪」(遠方から)

476名無し妖精:2017/07/08(土) 14:18:55 ID:uUKATMiMO
盗み見してる紫と雷鼓もしっぽりすればいいのに

477名無し妖精:2017/07/08(土) 21:16:40 ID:DnRqrN4Y0
「なあ、ちょっといいか?」
「なんだぁ? 時間を取るようなら商売の邪魔だよ。面倒事なら帰った帰った」
「いや、一つ尋ねたいだけだよ」
「それなら手短にお願いね」
「お前も誰かの臀部を触ったりするのか? 尻子玉を抜く時以外でさ」
「ひゅい!? 雛のヒップを撫で回すなんて絶対にするもんか」
「その様子だと思った事はあるんだな」
「あー、本人には黙ってて。もし欲しいのがあれば今度負けてあげるから」
「そりゃ助かるが、弱みを握りたくて聞いたんじゃないがな」
「じゃあ何でそんな事訊いたのさ」
「文献で読んで本当なのか確かめたかっただけだ」
「我々の名誉のために言っておくけど、今時セクハラに及ぶ河童はいないからな」
「ほう、かつては事実だったのか」
「何人も腕を斬られたからねぇ。薬を分けたり侘び証文を書かされるのにもう懲りたんだ」
「あなたもそんな経験あるの?」
「あるわけないじゃん……って雛!?」
「全然気付かなかったな。いつの間に来てたんだ?」
「さっきからずっと居たんだけど」
「へ? ということはもしかして……?」
「全部聞こえてたわ。でも気にしてないし、なんなら叶えてあげましょうか」
「おっ、良かったじゃないか。お触り自由なんて羨ましいぞ」
「まぁ条件はあるのよ」
「ど、どんな?」
「頭のお皿がずっと気になってたの。見せて貰えるかしら?」
「そういえば、いつも帽子被ってるからどうなってるか判らんよなぁ。いつか拝んでみたいもんだ」
「雛はともかく、魔理沙は駄目だからね」
「そうか残念だな。まあここから先は邪魔だろうし、お暇するぜ」
「今からしないって!」
「あらあら、私は別に構わないのに」

478名無し妖精:2017/07/09(日) 01:33:34 ID:APUg/gtw0
大妖精「こんにちは、幽香さん」
幽香「あら、いらっしゃい、大ちゃん。そのトマトはどうしたの?」
大妖精「この前のお礼にと思いまして。チルノちゃんがお世話になりました」
幽香「それでわざわざここまで? 律儀ねぇ」
大妖精「チルノちゃん、幽香さんのおかげでお花を育てることができたって、ものすごく喜んでいましたよ」
幽香「私はただお花の育て方を教えただけ。あとは全部あの子の努力の賜物よ」
大妖精「チルノちゃんからもらったお花はどこにあるんですか?」
幽香「今はまだ鉢に植えているわ。大きくなったら専用のスペースを作ろうかと思ってるの」
大妖精「あはは、とても大切にしてくれているんですね」
幽香「当然よ。フラワーマスターの名に恥じないようにしなきゃね」
幽香「あ、それとあなたにこれを渡しておくわ」

大妖精「これは?」
幽香「寒さに強いお花の種。以前、あの子にあげたものとは別の品種よ」
幽香「これをあの子と一緒に育てなさい。あなたたち二人なら、きっと綺麗な白いお花を咲かせられるわ」
大妖精「ありがとうございます。やっぱりチルノちゃんにお花を育てる喜びを知ってもらいたいんですか?」
幽香「んー、それもあるんだけど……」
幽香「正直に言うと」
幽香「嬉しかったから、かしら」
大妖精「えっ?」

幽香「私ね、今まで数多くの人妖にお花をあげたことはあるけれど、誰かからお花をもらったことがなかったの」
チルノ『これ、幽香にもあげる! あたいが初めて育てたおはなだよ!』
幽香「わざと他人を遠ざけてきたけれど、それでも恐れずに私の中に踏み込んできてくれるあの子が」
チルノ『あたい、幽香のこと、だいすきだよ!!』
幽香「うれしかった、のかもしれない」
幽香「あなたも含めてね」
大妖精「……………」
幽香「美味しそうなトマト。ありがたくいただくわね」
大妖精「……私は」
幽香「……………」
大妖精「私は、幽香さんのこと……」
幽香「知ってる? 大ちゃん」
大妖精「……?」
幽香「花言葉ってね。野菜にもあるのよ?」
大妖精「そうなんですか?」
幽香「お礼を言いたいのは、私の方ということよ」
大妖精「……??」



幽香「『誠実』」
幽香「『冬の足音』」
幽香「どちらの花言葉も、あの子達にぴったりね」
幽香「あの子のことをよろしく頼むわよ? 大ちゃん」


子どもには優しいゆうかりんはもっと流行っていいと思う

479名無し妖精:2017/07/09(日) 12:36:42 ID:4UXKc3yk0
ひまわり妖精や大妖精あたりならちょっとくらい悪戯しても許してくれそう

480名無し妖精:2017/07/12(水) 11:58:05 ID:bnYcqtjY0
妖精・・・悪戯・・・文ちゃん・・・うっ頭が

481名無し妖精:2017/07/12(水) 18:55:16 ID:SBx0Kv2s0
一緒に日焼けして皮を剥き合う文チル

482名無し妖精:2017/07/12(水) 21:30:04 ID:yyzQEzHo0
レイアリ成分が足りないのでレイアリ みんなもっと書いていいのよ?(催促



「……っ、ふ…」
「んん… んむ、んぅ… ちゅ、ちゅっ…」
「ぷはっ…はあ…… ねぇ、霊夢?」
「なに、アリス」
「突然どうしたの?いきなり押しかけてきて…」
「んー…なんとなく、じゃない?」
「いや、聞かれましても」

徹夜で研究をこなし、それなりの成果が得られたと満足して床に就いた翌日
圧迫されるような息苦しさを覚えて目を覚ませば、この状況である

「あのね…来るにしても連絡ぐらい寄越してよ。何も用意してないわ」
「いい。アリスに会えれば充分だもの」
「身に余る光栄ですわ、博麗の巫女様」
「いないかなとも思ったけど、どうせ引き篭もってるだろうと思ってたしね」
「研究熱心、と言ってほしいわ」

くすくすと可愛らしく笑ったかと思えば、また唇を塞がれる
拒む理由も気力もないので、首に手を回し、求めに応えて舌を絡める
ぴりぴりとした、心地よい快感。少しずつ、瞼が重たくなっていく…

「…あっ、こら寝ないでよ」
「そうは言っても、ね…こっちは殆ど寝てないのよ」
「ふーん…恋人の目の前で睡魔に浮気するんだ」
「まだ恋人にはなってないんじゃない?告白もまだでしょう」
「好きよ、アリス。もう超大好き、幻想郷がどうでもよく思えるくらい」
「聞かなかった事にしてあげるから、日と場所と状況を改めて頂戴…」

また勢いに任せてそんな事を…
霊夢とこんな関係になったきっかけは、忘れもしない、先日の宴会
酔いつぶれてしまったらしい私は、目を覚ました時には霊夢と同じ布団で寝ていたのだ
それだけならまだいい。よかったのだけれど…
お互いにすっぽんぽんだったのである。それはもう、下着すら身に着けていない状態で
先に起きていたらしい霊夢は、混乱する私の顔を見るなり「…責任は取るから」と真っ赤になって---

「まぁ、いいけどね。あの時抵抗出来なかった私も私だし」
「あー…あの時は、ごめん。我ながら馬鹿なことしたと思ってる」
「いいってば。実を言えば、嬉しかったしね」
「そ、そう…?ありがとう、でも…いつかはちゃんと、告白…するから」
「ふふ、首を長くして待ってるわ。--ごめん霊夢、そろそろ…」
「うん、お休みアリス。私も寝てっていい?」
「どうぞ。良い夢が、見れそうだわ---」


レイアリは一度火が着けばずーっと燃えてくれるイメージ。レイアリください!

483名無し妖精:2017/07/12(水) 22:19:25 ID:vfmhcz3U0
>>478-479

 夏。
 居間で冷えた麦茶などを飲みながら、だらりと昼を過ごしている霊夢のもとへ、二人の妖精が慌ただしく駆けて来た。
 一人は些か変わった形の羽を背に負い、小柄な身の丈よりも幾分か大きい向日葵を抱えた娘。
 そしてもう一人は、淡い藤色の長髪と、ちらりと見える尖った耳とが特徴的な、やはり小柄な娘である。
「あんた、陰陽玉はどうしたのよ」
 霊夢が叱責めいた声で尋ねる。
 だが、妖精達はそれどころではないとばかりにおたおたしながら、彼女に事の経緯を説明し始めた。
 それはつい先刻の事。向日葵の方の娘が陰陽玉を転がして遊んでいたので、もう一方の娘――即ち、陰陽玉に宿る妖精がそれを窘めた。
 そうして、返せ、返さない、などと揉み合いをしていたところ、弾みで陰陽玉が飛び出してしまったのだと言う。
「無くしたってこと?」
 少し焦った様子で霊夢が訊くと、二人は揃って首を横に振った。
 ならば何を慌てているのかと、彼女が不思議そうな顔をした、その時。
 庭に面する障子の陰から、じろりとこちらを覗き込む、女の顔が現れた。
 傘の下に揺れる緑色の髪に、赤い格子柄の洋服。妖怪、風見幽香である。
 その傘の上では、今し方話していた球体が器用に平衡を保たれて静止している。
 彼女は一度傘をくるりと回してみせた後、口許だけを綻ばせて霊夢に微笑み掛けた。
「こんにちは。生憎の天気ね」
「晴れ渡ってるわよ」
「あら、そうなの?」
 わざとらしく驚く幽香の頭上で、陰陽玉がくるくると円を描く。
 やがて彼女は、それを大きく上に跳ね上げると、落ちて来るまでの間に素早く傘を畳み、石突きで受け止めた。
「ついさっき、これが空から降って来たのよ。私の大切な傘《はな》の上にね」
 再び口許だけの微笑みが霊夢の方を向く。
 霊夢は心底面倒そうな顔をして、のっそりと振り向いた。
 その背には、互いに互いを支え合いながら、ぶるぶると震える妖精達の姿が在った。
 閉じた目尻に涙を浮かべ、ごめんなさいを述べる彼女らの姿は、何ともいじらしい。
 と、不意に幽香が手首を捻り、またも陰陽玉を跳ね上げた。
 先程とは違い、小さな放物線を描いた玉は、霊夢の黒髪を掠めて藤色の上へと落下した。
 更に畳の上まで転がり落ちたそれを、向日葵の妖精が拾い上げ、頭を押さえて痛がる娘に差し出す。
「大事な物でしょ。ちゃんと無くさない様に持ってなさい」
 様子を眺める幽香の微笑みは、いつの間にか口許だけではなくなっていた。
 陰陽玉の妖精は受け渡された玉を大切そうに抱えつつ、深々と幽香に頭を下げてお礼を言った。
「それから、貴方」
 続けて、向日葵の方に声が掛かる。
「湯呑みに一杯か二杯で良いから、水を貰って飲みなさい。現化してるからって油断してるとすぐ萎れるわよ」
 妖精達は一度お互いに顔を見合わせ、それから揃って霊夢の顔を見た。
「勝手に飲んで来れば良いけど、間違っても井戸にそれ落としたりしないでよね」
 そう言われると、二人は仲良く連れ立って部屋を出て行った。
 それを横目に見送りながら、幽香は縁側に腰を下ろす。
「あんなの、前から居たかしら?」
「さあ。よく分からないのよね。最初は玉そのものだったと思うけど……。最近はひまわり持ってる方が遊びに来ると、ああやって出てくるの」
 その大雑把な説明で納得したのか、それとも大して興味が無いのか、幽香がそれ以上を尋ねることは無かった。
「また今度、うちのペットとも遊ばせてやって」
「勝手にすれば」
「そうするわ」
 話している間に、娘らが仲良く戻って来たのを見て、彼女はまた静かに微笑んだ。

484名無し妖精:2017/07/12(水) 22:49:14 ID:SBx0Kv2s0
レイアリは付かず離れずの関係じゃないかなと思いつつも巧く形に出来ずじまい

>>483
靈異伝のGood Ending1に登場する手乗り妖精さんとは意外な人選!

485名無し妖精:2017/07/15(土) 06:01:32 ID:/KjOmx/s0
もうすぐ海の日やね
幻想郷での涼の取り方はどんなかな

486名無し妖精:2017/07/15(土) 15:52:47 ID:Ve1wFkVI0
霊夢「あー、暑いわねぇ。おちおち居眠りも出来ないんだから」
アリス「夏に入ると相変わらずねぇ」
霊夢「平気な顔してるあんたが可笑しいんだってば」
アリス「人間じゃないもの」
霊夢「……滑々してるけど冷やっこくない」
アリス「温度は変わらないって以前にも言ったじゃない。それに何時まで掴んでるのかしら」
霊夢「離すわよ。あーあ、早苗のところが羨ましいわ。あっちは涼しいらしいし」
アリス「その代わり冬は此処よりも寒いんでしょ」
霊夢「そうらしいわね。滅多に行かないから実際はどうだか知らないけど」
アリス「敵情視察は長続きしないのね」
霊夢「だって面倒臭いじゃない。ところでこの暑さ、魔法で何とかならないの?」
アリス「私には無理よ。頼むなら図書館の方に行かないと。まあ聞き入れてくれるとは思えないけどね」
霊夢「じゃあ、冷たいお菓子を持ってきてない? ひと時でいいから清涼感に浸りたいわ」
アリス「真桑瓜ならさっき井戸に吊るしておいたわ」
霊夢「今すぐ食べられないなんてガッカリね」
アリス「お喋りしてれば少しは紛れるでしょう。冷えるまで話に花を咲かせましょう」

487名無し妖精:2017/07/16(日) 15:47:54 ID:O56Bb5xQ0
暑いけれどのんびりとした夏の過ごし方
良いと思います

488紅仕立ての青景色:2017/07/16(日) 16:26:34 ID:92E5w6Ok0
 ぐらぐらと茹だる初夏の午後。
 あうんが秋姉妹の家を訪ねると、居間の畳に穣子が臥せていた。
「んあ!? 大丈夫ですか!?」
 慌てて駆け寄る彼女に、穣子は寝転がったまま、けろりと「いらっしゃい」の文句を述べた。
 傍らでは、機械仕掛けの扇が俯き加減にぐるぐる回って、彼女を涼ませている。
 あうんはほっと安心する一方で、心配したことを後悔した。
「暑いからってだらけすぎですよ! そんなことじゃいつまで経ってもオヤシロ様になれませんよ!」
「それは意味が違うんじゃないの」
 穣子がむくりと起き上がる。
「私はほら、祠も在るし」
「前々から言おうと思ってましたけど、穣子様が祠って呼ばせてるアレは、世間では畑って言うんですよ」
「でも皆あそこに詣でに来るわよ」
「他に無いからです。って言うか、穣子様がそこで良いって言っちゃうから社を造ってもらえないんですッ!」
 いよいよあうんの声が高くなるも、穣子に応えた様子は見られない。
「まあ良いじゃない」
「良くないですよぉ……」
 打って変わって声が落ち、同時に尻尾も垂れ下がる。
 これには流石の穣子も悪びれて、もじもじと両手の指を絡ませたが、やがてふと思い立った様に、指先の一つを何処かへ向けた。
「それより、お姉ちゃんのこと見てきてくれない?」
「あ、静葉様、お家にいらっしゃるんですか」
「画室で絵を描いてるの。暑さで倒れてないか心配だから……」
 そう言われると、あうんは少し不可解そうに首を傾げた。
「扇風機とか持ってってないんですか? これしか無いとか?」
「それが……」
 穣子が心苦しげに語る。
 この扇風機、山の河童から譲り受けた物なのだが、使用に伴う代価は大半が彼女の栽培する野菜等の売り上げで賄われているのだと。
 姉の静葉はそれに遠慮して、その恩恵に与りたがらないのであった。
「静葉様だって売ったりするの手伝ってるのに」
「そうなんだけど、でも聞いてくれないから……」
 せめて意地を張って倒れないでほしい。だから様子を見てきてくれと、彼女は改めてあうんに頼んだ。
 そのこと自体は吝かでないあうんであったが、眉にはどうにも難儀そうな、困った曲線が表れていた。

 ・

 横一文字に描かれた、青と青との境界線。それを跨いで上下に映える、紅染めの八百万。
 視覚で感じる涼風が、肌の暑さを和らげる様な、そんな幻想がそこには在った。
「静葉様、海を御覧になったことが有るんですね」
 筆を休めて一息吐いた静葉の後ろで、あうんが呟く。
 静葉は少し驚いて、彼女の方を振り返った。
「声掛けてから入って来てよ」
「すみません。気を散らせたら駄目だと思って」
 愉しげに絵を眺めながら彼女が言うと、静葉は返す言葉に詰まった様子で、ぐっと黙り込んだ。
「穣子様が心配してましたよ。暑さでへばってないかって」
「……へばってるのはあの子の方でしょ。それより、これ」
 描き掛けの絵を指差す静葉の態度は、つい先刻、畑から話を逸らした時の穣子とよく似ている。
 あうんは思わず笑い声を洩らしてしまいそうになったが、すんでのところで呑み込んだ。
「こういう所に社を建ててもらえたら、夏でも涼しく過ごせると思わない?」
 季節が巡り、海辺に揺らめく紅が緑に変わっても、広がる青には相違無い。
 旧い記憶によって描かれたその絵は、避暑への願望と、神としての期待を滲ませていた。
 しかし、あうんは殊のほか気乗りしない様子で、唇を閉ざして吽の音を上げている。
「……いまいち?」
「あ、んと、その……」
 問われると、彼女は何やら小さく縮こまり、言いにくそうに答えた。
「……結界の外だと、お守りしに行くの難しいなって思って……」
 静葉の両目がぱちくりと瞬く。
 依り代となるべき像を持たないあうんにとって、『常識』に溢れた外の世界は、到底活動するのに適した場所とは言い難い。
 しかし、それは静葉も同じこと。そもそも、理屈で色めく外界の紅葉に、今さら社など建つ筈も無い。
 そんなことは重々承知の上で、久しく見ない海原に、淡い想いを馳せてみた。ただそれだけのことなのである。
 そこへ返ってきた思い掛けない真剣が、どうにも可笑しく、また同時に愛おしくもあって、静葉は小さく吹き出した。
「それなら、湖のそばにしておこうかしら」
 聞いた尻尾が左右に振れて、彼女はますます楽しそうに笑った。

489名無し妖精:2017/07/16(日) 18:33:08 ID:sjqc8beI0
紅い夕陽に照らされた湖の岸辺で肩を寄せ合ってるあうしずとか良さそう

490名無し妖精:2017/07/17(月) 01:23:27 ID:5XCoA1Os0
あなたの書く動作の描写が好き。

491名無し妖精:2017/07/19(水) 19:57:12 ID:ePISGVF20
人里に新しくモダン風の喫茶店が開店したという。
人妖問わず賑わう店内に、二人の少女が机を挟み、向かい合って座っていた。
一人は黒いベストを着用した金髪の小柄な少女、ルナサである。
もう一人は白いジャケットを羽織り、ネクタイを付けた赤い髪の長身の女性、雷鼓だ。
「人里でこんなに美味しいものが飲めるなんてね」
雷鼓は満足そうに微笑みながら、紅茶の入ったカップを置く。かたり、と陶器がぶつかる音が響いた。
ルナサはその様子を見つめる。彼女のカップには真っ黒なコーヒーが注がれており、湯気をあげていた。
「それで、今日はどうしたのかしら」
「楽団のことで話がある」
背筋を伸ばし、真剣なまなざしでルナサは言葉を発する。
雷鼓は両手を組み、それに顎を乗せて、続けてと目で促した。
「解散の危機に瀕していた私達をまとめ上げ、それどころか今まで以上に話題になるように仕立ててくれた。そのことについては感謝している」
だが、と言葉を区切る。
「どうにも私たちを利用しているように思えてならない。私たちにあやかって、何か企んでいるのではないだろうか?」
「そうね、人気を利用したのは確かだわ」
鎌をかけたつもりがあっさりと自供されてしまい、その行動にルナサはうろたえてしまう。ふっと微笑んでカップに口をつける雷鼓とはその行動は対照的だ。
「悔しいけれど、付喪神はこの世界の序列では下の方。私たち付喪神が生きていくためには、あなたたちと一緒にやっていくしかないと思ったの」
自分たちの地位を上げるために私たちを利用したのかとルナサは強い口調で問い詰めるが、雷鼓は、それもあるけど、と返答した。
「放っておけなかったのよ、あなたたちを」
ルナサはぽかんと口を開け、目を何度か瞬かせる。
自分たちの地位を向上させるためと言っておきながら、本当はあなたたちのためだと言われたのだ。二つの事柄が彼女の中では結びつかないようだ。
しかし雷鼓の表情は柔らかく、敵意は感じられない。彼女が言っていることは嘘ではないようだ。
「私たち付喪神は道具を依代としている。当然、その依代となるものを壊されたら私たちは生きていけない」
私ならドラムがそうねと、片手で器用にスプーンを回し、カップを何度か叩く真似をする。一度だけ当たってしまった。かちゃんと音が響く。わっ、わっと慌てて叩くそぶりをやめる様を、ルナサはあきれながら見ていた。
申し訳なさそうにカップを撫でながら雷鼓は続ける。
「あなたたちはレイラという子から生み出されたそうね。その子が亡くなっている今、私たちで言うところの依代が無い状態ではないかと思っているの」
紅茶の表面がゆらゆらと揺れる。それに合わせて雷鼓の顔の形も変わった。
これは私の推測だから間違っているかもだけど、と前置きをして続ける。
「その不安定な状態を音楽がつなぎとめていたとしたら」
スプーンでカップの中身をかき回す。くるり、くるりと中心に向かって雷鼓の顔は吸い込まれていく。
「音楽が依代の役目を果たしていたとしたら」
スプーンで流れをせき止め、渦を収束させる。紅い水面には再び雷鼓の顔が映し出された。
「解散の危機は、あなたたちの存在の危機に直結していたかもしれない」
すっと、手を伸ばし、雷鼓は楽団の団長の頭に手を乗せる。
「あなたも同じ考えではなかったのかしら?」
優しく、ゆっくりと彼女の頭を撫でた。赤子を安心させるようにぽん、ぽんとさせながら。
「や、やめ……やめ、て、くれないか」
金髪の少女はそう言うが、口だけで弱々しく抗議するだけだった。時折、身体がしゃくりあげたように動き、すすりあげるような音が聞こえる。
赤髪の女性は優し気な表情で少女の頭を撫で続ける。
幾人かの客人が不思議そうにその光景を眺めていたが、二人は撫で、撫でられるのをやめはしなかった。


「そろそろお暇しましょうか」
「そうだね。雷鼓、これからもよろしくお願いするよ」
さて、と雷鼓は軽く伸びをし、いたずらっぽく笑いながらルナサに語り掛ける。
「そろそろ強がるのをやめてもいいんじゃないかしら。ね、しっかり者のお姉さん?」
ルナサは顔を赤くさせ、雷鼓とカップを交互に見やった。
少し逡巡した後、砂糖の入った入れ物を手に取る。
コーヒーに砂糖をたっぷりと三杯入れ、一口飲む。ルナサはようやく微笑んだ。

492名無し妖精:2017/07/19(水) 20:19:23 ID:h0ZtPvEA0
良いホリズムリバーでした

493名無し妖精:2017/07/19(水) 21:06:46 ID:OlrMXYbg0
いい……とても素敵

494名無し妖精β:2017/07/19(水) 22:24:30 ID:???0
良いものを見させて頂きました…!

梅雨明け記念に投下

長く続いた梅雨が終わりを告げた。蝉が一斉にけたたましく鳴き、快晴の青空に真夏の太陽。いよいよ夏本番だ。
霊夢「あーひんやりしてて気持ち良いー。…にしてもこの暑さにはつくづく参るわよ」(ルナサに抱き付きながら)
ルナサ「ここ連日は猛暑日が続いてるからね。少し動くだけですぐ汗ばむし…」
霊夢「もう動きたくないわよ。あんたとずっとこうしていたいわ…」
ルナサ「それは私も同じよ…」
メルラン「あらあら〜まだ陽は高いのに大胆ね〜」
ルナサ「メ、メルラン!?…と山の巫女さん」
霊夢「ビックリするじゃない。いつからいたのよ」
早苗「さっきからずっとですよ。周りの事を忘れて夢中になってるんですから…。こんな暑い日にはかき氷が一番ですよ!」
メルラン「里にね、知ってるかき氷専門店があるのよ!そこで変わったかき氷が食べられるのよ〜♪」
霊夢「変わったかき氷?何だか分からないけど、暑かったから丁度いいわ」
ルナサ「チルノの作った物とはまた違う物なのかな…?」
半信半疑のまま、二人に連れられて里へ出掛ける事に。ここは里のとあるかき氷屋…

霊夢「夏場だけあって多くの客が来てるわね」
ルナサ「ええ…。取り敢えずメニュー見てみましょう。変わったかき氷というのがどんなのか気になるし…」
霊夢「そうね、えーと……え、『えすぷーま』?何かしらコレ…」
ルナサ「エスプーマ?あぁ、これはスペインの料理店で開発された料理の一種の事よ。調理法や調理器具の事も指して使われるわ」
霊夢「ふーん、元はスペインとかいうので生まれた奴なのね。というか、それで周りにソースで巻いてるなんて…美味しいに決まってるわ!」
ルナサ「何かソフトクリームでコーティングしたような感じのかき氷ね。…これはパフェみたいだけど…『ピンス』?聞いた事ないわ」
霊夢「私もよ。これは何かの英語の名前なの?」
早苗「そのピンスというかき氷はですね、韓国式のかき氷で上にフルーツやアイスを乗せたかき氷の一種なんですよ」
メルラン「見た目も可愛くてオシャレでしょ〜?しかも一種に混ぜまぜして食べると更に美味しくなるわ!」
ルナサ「混ぜてたべる…まるで石焼ビビンバみたいね」
霊夢「エスプーマもいいけど、このピンスも美味しそうね!じゃあコッチにするわ!食べ応えあるし」
ルナサ「それじゃあ私は…エスプーマかき氷にするわ」
霊夢「えーっとじゃあ……この『たっぷりフルーツクリームピンス』を一つで」
ルナサ「私は『カフェモカエスプーマ氷』に」
霊夢「じゃあ、店員呼ぶわよ。すいませーん!」

〜注文を受けて暫く経った後、かき氷が運ばれて来て…〜
霊夢「うわぁ…写真と比べるとかなりの量ね」
ルナサ「うーん…仄かにチョコレートの香りがするわ。…じゃあ食べよっか。いただきます」
霊夢「早くしないと溶けるからね。いただきまーす。あむっ、……美味しーい!フルーツの甘さとかき氷、アイスの冷たさがマッチしてて最高よ!」
ルナサ「こっちはほろ苦さと甘さ、冷たさ…絶妙なバランスがあって良いわ。大人のかき氷ね」
霊夢「あー私エスプーマかき氷も食べてみたくなったわ。味見していい?私の分も少し食べていいから」
ルナサ「いいわよ。私もそのピンスが気になっていたし、少し貰うわ」
二人「「……」」MGMG
二人「「美味しい!!」」
霊夢「こんなかき氷食べたら…もう普通のかき氷じゃ満足できないわ。これは病み付きになる一品よ!」
ルナサ「里にこんなかき氷屋さんがあったなんて…これからの時期は人気店になるわね」
霊夢「このかき氷をチルノに見せたらきっと驚くこと間違い無しよ」
ルナサ「きっと対抗して見よう見真似で作って売り出しそうね」
霊夢「あいつなら絶対にやりかねないわ。…あっ、今度ここに来る時は…二人だけでこっそり行きましょ。ルナサ」
ルナサ「えぇ…約束よ、霊夢」


メルラン「ん〜いつ食べても美味しいわね〜♪」
早苗「夏といえばやっぱかき氷ですよね〜」

かき氷やアイスが美味しい季節になってきましたね…

495名無し妖精:2017/07/19(水) 23:47:35 ID:h0ZtPvEA0
リリカは誰と一緒だったんだろう

496名無し妖精β:2017/07/20(木) 22:05:47 ID:???0
>>495
四人がかき氷店にいる頃、喫茶店…

リリカ「あー生き返る〜キンキンに冷えてて最高ー!」
魔理沙「こう暑いと炭酸系が無性に飲みたくなるよな」
リリカ「だよね〜。ライブ終わった後とかに飲むの最高なんだよね」
魔理沙「そうだよな〜。あっライブで思い出したが、最近調子はどうなんだ?」
リリカ「バッチリよ!以前より楽しく演奏させてもらってるわ」
魔理沙「そりゃよかったぜ。にしても雷鼓加入以前は、お前一人でパーカッションとか調整とか大変だったろうに…」
リリカ「あの時はもうホントにしんどかったよ。お陰でいつしか解散してソロライブしたいなぁ、とまで考えた事もあるんだから」
魔理沙「そこまで思い詰めてたのか。難儀な事だな。でも雷鼓が加入した今、どんな感じなんだ?」
リリカ「同じパーカッションが来た時は嬉しかったよ。だって今まで私一人でやってきた調整等の負担がグッと楽になったしね」
魔理沙「まあ楽しそうならそれでいっか。今後もコンサート頑張るんだぜ!」
リリカ「ありがとね、魔理沙♪…次はさ、どんな冷たい物で涼もうか?さっきはソフトクリーム、今回はコールドドリンク…」
魔理沙「そうだな…かき氷を食べに行くのはどうだ?丁度里にあってな、この時期は人気店だとよ」
リリカ「かき氷!?いいね!じゃあさっそくその店に行こう!」

お会計を終え、そのかき氷店へ行く二人。しかし、そこで見たものは…!?

ルナ霊メル早「「「「あっ」」」」
リリ魔理「「えっ?」」
霊夢「珍しいわね。あんたもここに来るなんて」
魔理沙「いやいや!お前たちのほうこそ何でここに!?」
リリカ「姉さんたちも来てたなんて…!?」
ルナサ「何よそのリアクション。ここにいちゃ悪い?」
魔理沙「いやいや別に構わないんだが。まあ私たちもさ、暑いからかき氷食べようと思ってたその矢先、この店に立ち寄ったんだ」
リリカ「うん。因みにこれまでソフトクリーム食べたり、さっきの喫茶店では炭酸ジュース飲んで涼んでたの」
メルラン「欲張りね〜。しかも二人で食巡りなんてカップルみたいじゃない〜」
早苗「カップルというよりは、悪友に見えますけどね〜」
魔理沙「う、うるさい!私たちも仲良しだもん、な!」
リリカ「そう!だって私たち友達だから!」
四人(二人とも強がっちゃって可愛い…)


リリカ「うーん美味しい!最近のかき氷は大分進化したね〜」
魔理沙「あぁ、まるでパフェ食べてるような旨さだぜ」
四人(仲の良い悪友って感じで可愛い…)

497名無し妖精:2017/07/20(木) 22:11:14 ID:M9nA213c0
妖々夢のお友達ネタ繋がりで魔理沙か成程

498名無し妖精:2017/07/22(土) 16:28:19 ID:gbCouQes0
暑いねえ
一周回って暑く過ごす展開も悪くないんじゃないかな

499名無し妖精:2017/07/22(土) 17:51:36 ID:RVLhIvSk0
霊夢専用の扇風機と化した早苗さん

500名無し妖精:2017/07/22(土) 19:30:03 ID:zZ0HUocA0
>>498
砂湯で疲れを癒すめーさくが浮かぶもイチャイチャな感じはしない…

501ひまわりのひとやすみ:2017/07/22(土) 19:41:54 ID:TjtHQ/tI0
>>483より、少し話を遡りました
もはや避暑関係無くなっててすみません

 = = =

 四季の花々が咲き乱れた春。
 あの大異変の有った頃か、或いはその少し前から、博麗神社では時折、妙な妖精の姿が見られる様になった。
 博麗の秘宝、陰陽玉に縁《ゆかり》の有る――と思しき妖精である。
 確たることは、巫女である霊夢にも分からない。
 かつて、陰陽玉そのものが変じることで現れた例が有り、また、今でも専ら玉の傍に居ることから、おそらくそうなのだろうと考えていた。
 出て来る理由に全く心当たりが無いわけでもない。
 スペルカードルールが制定されて以来、神社には度々、害意の無い妖怪や妖精が訪れる様になった。
 そうした者達が単なる興味や不注意から陰陽玉に触れようとし、或いは何処かへ遣ってしまいそうになったとき、気紛れにこの妖精が現れて、警告を発するのである。
 尤も、肝心なときに眠っていることも多いらしく、霊夢は少しも彼女を頼りにしていない。来訪する妖怪共と同一視している節さえ有る。
 無理も無い。その存在が博麗に対する脅威を抑える役に立っているという事実が、そもそも感じられないのであるから。
 取り分け、近頃、二輪の向日葵を抱えた妖精が頻りに見掛けられる様になったのは、陰陽玉に悪戯することで彼女を怒らせて遊ぶ為だろうと思われた。


 或る日のこと。
 いつもの如く神社へ遣って来た向日葵の妖精は、やはりいつもの如く陰陽玉にちょっかいを掛け、一頻り彼女との鬼ごっこを楽しんだ後、満足そうに帰って行った。
 彼女は二度と来るなと声を荒らげ、ぷりぷりと怒っていた。
「あんたが構うから来るのよ。ほっとけば飽きて居なくなるでしょ」
 霊夢が詰《なじ》って言うと、彼女は酷く心外そうに、己の果たすべき務めについて説いた。
 由緒有る博麗を妖怪神社に貶めたぐうたら巫女と違い、自分はきちんと働いているのだと。
 霊夢はこれにむっとして、唇を固く結んでしまった。
 そして、明くる日。
 性懲りも無く境内へと足を踏み入れた向日葵の妖精は、いつに無く不機嫌な巫女に出迎えられてしまう事となる。
 これはまずいと慌てて踵を返すも、時既に遅し。
 巫女の容赦無い霊撃は、その小さな体を容赦無く吹き飛ばした。
 そこへ出て来た陰陽玉の妖精に、霊夢はどうだと言わんばかりの顔を見せたが、彼女はまるで何も無い様に、唯々無言で、向日葵の花が落ちているのを見下ろしていた。


 向日葵の妖精が退治された日。その日から、彼女は絶えず姿を現している様になった。
 依り代である陰陽玉の在処に関わらず、ひねもす縁側に腰掛け、萎れた向日葵を傍らに、じっと黙って居るのである。
 茶でも飲むかと訊かれても、要らないと小さく答えるばかりで、他の一切をしようとしない。
 その鬱々極まる有り様に、霊夢はすっかり参ってしまった。
 試しに近くをほっつき歩いていた向日葵の妖精を捕まえ、彼女の眼前へ連れて来てみるも、どうやら妖精違いであったらしく、何の解決にもならなかった。
 それどころか、きょとんとしている妖精を前にして、彼女はとうとう泣き出してしまったのである。
 どうしたものか。どうしたものか。
 悩む霊夢の夢枕に、その夜、二人の男女が現れた。
『迷える御子よ』
『里へ赴き、一日一夜の番をしなさい』
「……何で」
『いいから』
『行け』
 わけも解らぬ御告げの言葉。
 こんなことだから賽銭も入らないのだと、ブツブツ文句を垂れながら、霊夢は早朝、支度を整えた。
 やはり妖精は縁側を離れたがらなかったので、玉を傍に置いてやったまま、独り里へと出掛けた。
 しかし、陽の在る内は疎か、夜通し辺りを廻ってみても、里は全く安穏で、変事の兆しさえ見られない。
 終に何事も無く翌朝を迎え、こんなことだから神社の名前も憶えてもらえないのだと、ギャアギャア愚痴を散らしながら家路についた。
 そうして社へ帰り着いた時、巫女はようやく神託の意味を知る。
 一日振りの境内には、秘宝を転がして遊ぶ愚か者と、それを元気に追い回す娘の姿が在ったのである。
 霊夢は大きく、深く息を吐き出し、肩を一気に弛ませた。
 その帰還に気付いた向日葵の妖精が、慌てて前に躍り出て、玉をずいと差し出す。
 すると、陰陽玉の妖精はその身を横から引っ掴み、涙の浮かんだ眼で霊夢を見上げた。
 自分がしっかり見張っているから、だから放っておいてやってほしい、と。
 幣の柄が、手に持たれた玉をコツンと弾き、その額を殴打させる。
 妖精はわっと悲鳴を洩らして、痛そうに頭を押さえたが、それきり霊夢が手を上げることは無かった。
「無くさない様にしてよね」
 さっさと風呂に入って眠りたい。
 ぼやく巫女の背に向かい、妖精達は揃って深く頭《こうべ》を垂れた。

502名無し妖精:2017/07/22(土) 19:55:14 ID:zZ0HUocA0
SinGyoku様が来てる……

503名無し妖精:2017/07/22(土) 22:23:16 ID:gbCouQes0
なんだかんだで優しい霊夢さん

504名無し妖精:2017/07/23(日) 15:27:41 ID:.5wEANcY0
縄張り意識を持つらしいアオスジアゲハとナミアゲハが
お互いに追い払う素振りもなく吸蜜してるところを目撃して
チルノとラルバも似たような感じで仲良くしてるのかなと思った

505名無し妖精:2017/07/25(火) 12:13:47 ID:sMZ7gNAs0
「まだやってるかしら?」
「やってるよ。今日は遅いじゃない」
「いつもの時間だと混んでそうかなと思ったから。今日は丑の日でしょ」
「そりゃ、もう引っ切り無しだったわー。正直なところ、バテちゃいそうくらいよ〜」
「やっぱりねぇ。本当に疲れてるみたいだし、今日はさっさと切り上げるよ」
「え?遠慮しなくてもいいのに〜」
「後片付けとか残ってるし大変じゃないの。お釣りはいいからこれで一杯だけ頼むわ」
「明日は休むから大丈夫よ。それよりもあんたと心ゆくまで飲みたいの〜。勿論、こちらの奢りで」
「そんな、悪いし……」
「あら、私のお酒に付き合えないの〜?店じまいを遅らせてまで待ってたんだけど」
「……うう、そう言われると断れないかな」
「ささ、という訳でまずは一杯どうぞ」
「戴きます」

今晩のリグミスはこうなるかな

506名無し妖精:2017/07/25(火) 13:10:32 ID:rkH.wLBE0
ぜひなってほしいねえ

507人妖中立奇譚〜花ノ巻:2017/07/25(火) 18:03:33 ID:rL6DlvWs0
 梅雨も明けて、いよいよ日射しのキツい季節がやってきた。
 こんな時期でも店番しなくちゃならないんだから、人の子ってのは大変だ。
「赤蛮奇さんの方が暑そうですけど」
「暑いよ。でも首《これ》剥き出しには出来ないから」
 私は節度有る妖怪なのである。
 いや、まあ、それはさておき……。
「いつも邪魔してばかりじゃ何だし、差し入れ買って来ようか。冷たいの」
「邪魔なんてとんでもないです!」
 店先で喋るだけで、滅多に花を買わない奴が邪魔以外の何だと言うのだろう。
 少なくとも、客ではないと思うけど。
「まあ良いじゃない。ここで食べる分にはおやつ休憩も有りなんでしょ。一緒に涼もうよ」
 元々、私は人にこんなことを言う様な性質《たち》じゃなかった。
 この娘の誘いを何度か受けている内に、すっかり慣れて……と言うか、染まってしまったという気がする。
「そう言うんなら……」
「うん。何が良い? 氷の物?」
 彼女は少し考えてから、はたと何かを思い出した様に「じゃあ」と切り出した。
「矢的屋《やまとや》の、半熟のプリンがいいです」
 そこそこ人気の、洋菓子屋の名である。
「半熟プリンね」
「はいッ。あたしのはそれで。赤蛮奇さんはお好きなのを買ってください」
 何となく妙な言い方だと思いつつ、私は早速、その店に足を運んだ。
「……半熟プリンって有ります?」
 品書きに見当たらなかった名前を自信無さげに尋ねると、店番していた男の子は変にそわそわしながら「あるよ」と答えた。
「じゃあ、それ二つ」
「ッ……はい! ありがとうございます!」
 緊張気味な謝辞と、不気味に安い代金。
 それと不可解な「よろしくお願いします」が有って、何だか狐につままれた様な気分で花屋に戻った。
「あれ? 赤蛮奇さんも半熟のにしたんですか?」
「うん。まずかった?」
「いえ、その……。マズいかどうかは、食べてみないとわかんないですけど」
 そう言われて、ようやく解った。
 半熟っていうのはプリンじゃなくて、あの店番の子に係る言葉だった様だ。
 多分、寺子屋で一緒に学んでいた子なんだろう。それか、もっと旧い友達かも知れない。
「いつも出してるの? これ」
「ううん、月一回だけ。言わないと売らないし」
 親しい人に成長を見てもらう為の裏メニュー、ってところだ。
 いきなり私みたいなのに注文されたら、そりゃあ驚くし緊張もするだろう。
「あんまり酷かったら怒鳴り込んできていいですよ」
「それはお花ちゃんに任せるよ」
 言動から滲むお転婆と、面倒見の良い姉御肌。
 普段はあまり見せようとしない、この娘のそういうところが、ちょっと羨ましくて、割と好き。
 日頃それを隠されているのは、私がやっぱり疎遠な他人だからか、それとも……。
「水出しの紅茶、井戸で冷やしておいたんです。こっちは絶対おいしいですから!」
「ありがとう。頂くわ」
 ……これが彼女にとっての『特別』なのか。
 近頃、そんなことを考えてしまうくらいには、彼女のことが気になっている。

508名無し妖精:2017/07/25(火) 19:13:37 ID:F9Ej6VzcO
やがては御遣いが蛮奇の役割になって向こうも言わなくても2個渡してくれるようになるのかな

509こがぬえ:2017/07/27(木) 23:13:56 ID:XA0yO.wU0
小傘「はぁ…はぁ…うわぁ、いっぱい汗かいちゃった…」
ぬえ「ほら、タオルで拭いてあげる」
小傘「ありがと。いよいよ夏って感じだねぇ」
ぬえ「夏は嫌いだけどな。部屋に虫が飛んでくるし」
小傘「ぬえちゃんってば大妖怪なのに虫が苦手なの?」
ぬえ「大妖怪でも虫は気持ち悪いの。幼虫とか潰すと卵出す奴とか特に!」
小傘「ぬえちゃんも女の子だねぇ〜」
ぬえ「小傘、私はお前が思ってる以上に女の子なの」
小傘「そっか」
ぬえ「そっかじゃないよ」
小傘「んねぇ、ぬえちゃんってさ」
ぬえ「ん?」
小傘「どうしてそんなに私に優しくしてくれるの?」
ぬえ「してるつもりはないけど」
小傘「してるよ。私さ、こういうとぬえちゃん嫌な顔すると思うけど、唐傘のお化けとして人の役に立ちたいって思ってて…
 それでいろいろお手伝い始めてるんだけど、全部上手くいかなくってさ」
ぬえ「ベビーシッターとか?まぁ小傘だからなぁ」
小傘「妖怪の仕業だーって、やっつけようとする人も出てきて、そのたびにぬえちゃんに助けてもらって」
ぬえ「そうだっけ」
小傘「そうだよぉ。ぬえちゃんだけだよ。私が人に迷惑をかけたのを庇ってくれるの」
ぬえ「まぁ…友達、だしな。お前の事は少し分かるし」
小傘「うん…もっと寄ってもいい?」
ぬえ「暑いからダメ。ほら、私も修行中だしな。住職…聖には義理もあるし…」
小傘「白蓮さん、良い人だもんね」
ぬえ「私だって私なりに寺を助けようといろいろしたんだけどさ、全部うまくいかなくて…まぁそういうものなんじゃない?私達妖怪ってさ」
小傘「…よしよし」なでなで
ぬえ「は?ちょ、何してんのよ」
小傘「なでなでしちゃダメ?」
ぬえ「ふッ、ふざけないでよ。お前に撫でられるのはなんか…くすぐったいわ」
小傘「照れてるのそれ?」
ぬえ「うっさい。っていうかお前は何でこんな鵺なんて妖怪に図々しく出来るのよ…」
小傘「私もぬえちゃんの事分かるから」
ぬえ「分かられちゃ困るんだけど」
小傘「じゃあもっと困っていいよ。私にはぬえちゃんは普通の妖怪の友達なのよ。だからなでなでしていい?」
ぬえ「ダメ。全く…私の正体不明にどんどん傷がついていく…」
小傘「お互い様だよ。私も忘れ傘だったのにぬえちゃんが優しくしてくれるから…」
ぬえ「…」
小傘「…えへへ」
ぬえ「…撫でていい?」
小傘「いいよっ」
ぬえ「そこは断りなさい」なでなで
小傘「あ、ぬえちゃん汗びっしょ。タオルで拭いてあげるね」
ぬえ「小傘それお前の身体を拭いた…」
小傘「ふきふき…ん?」
ぬえ「…ありがと」
小傘「どういたしまして〜」

510名無し妖精:2017/07/27(木) 23:34:32 ID:OwMLPACo0
このあとお風呂でまた一緒に汗を流してそう

511名無し妖精:2017/07/28(金) 00:15:16 ID:3mDM4BgE0
毎回好きです

512海朧/それは果てなく青いもの:2017/07/28(金) 17:48:49 ID:0vMvn81w0
 気が付くと、其処は真っ青な世界だった。
 見渡す限りの青、青、青。
 山に生まれ、山で育った私は、空の他にこんなものを見た例《ためし》が無い。
 知らなかったのではない。興味が無かったわけでもない。
 行ってみたい、せめて一目見てみたいと、この眼を遙か彼方まで遣った事も有る。
 だが、未熟で拙い私には、幻想の境界を越えることは敵わなかったのだ。
 だからこそ、眼前に広がる光景は、私を心底奮わせた。
 見下ろせば、揺蕩う水面《みなも》の変容が面白くて、それをひたすら追い掛けた。
 しかし、幾ら波を辿ってみても、視界の青は終わらない。
 次第に不安になってきて、ようやく現状を疑い始めた。
 此処に至る前、私は何をしていただろう。
 いつも通りの朝を迎え、いつも通りに哨戒を務め、いつも通り夜が来て……。
 それから……?
 思い出せない。
 どうして、どうやって辿り着いたのか。この果てしない、海というものに。
「椛は見たこと無かったんだっけ?」
 それは余りに突然で、しかし至極自然な、不安を掻き消してくれる声だった。
 まるで当たり前の様なその問い掛けに、私も当たり前の様に答えた。
「ええ。文様に聞かせてもらった事は有りましたけれど。貴女からも」
「いきなりこんなど真ん中に放り出された経験は無いけどね」
 そう言って、彼女は――美鈴さんは、揺らめく水面のすぐ近くへと降りて行った。
 私もそれに続きたかったのだが、どうにも底の見えない暗さが、深さが怖くて、なかなか体が降りようとしない。
 そうして竦む私の手を、彼女が優しく引っ張ってくれた。
「大丈夫。ちょっとでかい川みたいなモンよ。うちのお嬢様達は勘弁だろうけど」
 近付いて見た水面の下には、今まで見たことの無い魚や、奇妙な形をした生き物の姿が在った。
「あれは……」
「うん」
「食べられるんでしょうか」
 彼女は小さく噴き出して、そのままケラケラと笑い始めた。
「あんた、結構食い意地張ってるよね」
 言われてみれば、随分なことを訊いたものだ。
 私は途端に恥ずかしくなり、ふいと顔を背けた。
 すると、いつから其処に在ったのか、これも今までに見た事の無い、大きな帆船が通り掛かっていた。
「丁度良いわ」
 彼女が言う。
「私、多分いま立ったままなのよ。じきに戻っちゃうから、とりあえずアレに乗っとけば何とかなるでしょ」
 道理も理屈も通らない、わけの解らぬ彼女の言葉。
 だが、私は不思議と、それを疑おうとはしなかった。
 かと言って、乗船に前向き、ということでもないが。
「ああいう物は苦手なんですが……」
「酔いそうになったら飛べば良いんじゃない?」
「……そうですね」
 疲れたときのことを思うと些かの不安は残るものの、どうやらそれしか無い様だ。
 再び彼女が手を引いて、私もそれに従った。
 舷《ふなべり》の上まで飛び上がり、甲板で舳先を眺めていた二人の貴婦人に挨拶をしてから、その存外に賑やかな船上へと足を踏み入れた。
「じゃ、私はまだしばらく仕事だから」
「はい。刺される前に戻ってください」
「最近はお盆で叩かれるくらいだけどね」
 と、彼女は苦笑しながら、大きく体を屈めて私に口付けした。
「おやすみ」
 何と返すのが正解だろう。
 などと、仕様も無いことで悩んでいる間に、その存在は段々希薄になっていく。
 私は慌てて彼女に抱き付き、その顔を見上げて言った。
「また後で……」
 満足そうに笑う唇が「うん」の一言を告げると共に、腕の中から温もりが消えて無くなってしまう。
 思わず嘆息が洩れ、その淋しさを紛らす様に、遙か彼方の水平線を眺めた。
 船はゆったりと揺れながら、悠然たる航海を続けている。
 無限の水面《みなも》を、何処までも……。

513名無し妖精:2017/07/28(金) 18:15:18 ID:U5xdMfW.0
胡蝶夢丸で見た夢というわけじゃないか

514名無し妖精:2017/07/29(土) 16:22:14 ID:bS5gV9t60
 日射しが強まる人間の里。
 それでも人通りは絶えず、活気に溢れていた。
 人で非ざる者も紛れている。
 散策していた魔理沙は早速その存在を認めた。
 悪巧みの様子は無く放置しても問題は起きそうになかったが、土産話のネタにでもなればと思い声を掛けた。
「こんな所で何をしてるんだ?」
 振り向いた相手は、かつて魔界で打ち負かしたメイドだった。
 余所行きの格好をしていたが、多少なりとも苦戦させられた者を間違うはずもなかった。
「人間界の店に用向きがあっただけですよ」
 過去の遺恨が晴れた訳ではなく、顔つきは険しい。警戒感も募らせていた。
 無用な衝突を避けるべく、魔理沙は箒に顎を乗せ如何にも気怠そうな態度を示した。
「わざわざ幻想郷まで寄越すなんて、意外と仕事は大変なんだな。まったく、気の毒なもんだ」
 遣り合うつもりが無いことは伝わったらしく、表情は緩んだ。
「いいえ、自分の都合ですが。前約した商品を受け取ったまでです」
 魔理沙は驚きを浮かべた。
「以前にも来てたとは此処が気に入ったんだな。どうせならアリスみたいに移り住んでみるか?」
 夢子は即座に否定する。
「魔界を離れるつもりは全くありません。気に入ったものがあるのは確かですけどね」
 後半の内容に魔理沙は興味を抱いたが、複数の鐘の音を耳にした途端に失せてしまっていた。
 外の世界における東経135度基準で、時刻は午後二時を指していた。
「ふーん、邪魔したぜ。そろそろ紅魔館へ行くと丁度良い頃合になるかな」
 おやつを目当てにした発言だった。
 夢子は顔をしかめさせていた。
 魔理沙にとっては予想外の反応で、戸惑いを露わにする。
「何だよ、そんな面しなくてもいいだろうに。あー、もしかしてお前も誰かに用があったのか?」
 顔に出ていたことを夢子は気付いていなかった。
 内心で慌てふためき、咄嗟に繕う機会を損ねていた。
「……ええ、仕方がありません。迷惑になるので時間をずらしましょう。どうぞ先に行って下さい」
 咲夜との関係だけは知らせまいと焦っていた。
 古馴染であることは誰にも話しておらず、互いの主人にも黙っていたのである。
 先ほど立ち寄った店は先日一緒に訪れたアンティークスショップで、受け取った商品は彼女が物欲しげに眺めていた物だった。
 さいわいにして勘繰られることはなかった。
「そうか、悪いな。長居はしないから、一時間くらい後なら多分まぁ大丈夫だろう」
 魔理沙は返事を待たず、里の門に向かった。
 夢子は辛抱強く待ち、箒で飛び立つところを見届けるまで動かこうとしなかった。
「さて、空いた時間はどうしてやろうかね」
 安堵の胸をなでおろしながら呟くと、人混みの中へと姿を消えた。
 何事もなく一月振りの再会を祝ったのは、それから数時間後のことだった。



咲夜の魔界発言から接点はあったかもと関係を捏造

515海朧/ナナイロ・コガネの悲喜劇:2017/07/29(土) 16:32:41 ID:Npd8lnyI0
すみません。奥ゆかしい夢咲の後で大変恐縮なのですが、投げさせていただきます。

 = = =

海朧/ナナイロ・コガネの悲喜劇《トラジコム》

 海面《うみづら》が潮風に擽られ、こそばゆさにゆらゆらと波立つ。
 帆は堂々と胸を張り、その笑い顔を見下ろしている。
 数多の幻想を乗せて、船は終わりの知れぬ航路を進んでいた。
「良い風ね」
「ええ」
 甲板の上で、黄金《こがね》の髪を靡かせ並ぶ、二人の麗人。
 彼女等の美貌は人々の――或いは人ならざる者達の目をも引き付けて止まない。
「本当にアリスの魔法じゃないの?」
「夢子こそ」
 二人は何やら互いに互いを怪しんで、角の無い、丸みに満ちた懐疑をぶつけ合っている。
「私は招待するなら貴方だけにするわ」
「私もよ」
 ちらりと向いた視線の先で、有象無象が噂する。
 アリスは得意の糸繰り人形達をそちらへ飛ばすと、「ジロジロミンナ」「ミセモンジャネーゾ」と脅かして廻った。
 そのおどけた挙動がどうにも可笑しく、皆はまんまと二人から目を放し、ちょこまかと動き回る人形に心を奪われた。
「アリスの仕業じゃないのなら、少し心配ね」
 賑やかな群衆を横目に見ながら、夢子が言う。
「あら、どうして?」
 如何にも能天気な口振りで尋ねられると、彼女は微かに眉を顰め、答えた。
「何が起こるか知れないでしょう。転覆でもしたら大変な事よ」
「こんなに穏やかなのに? 風は有るけど、嵐なんて来そうにないわ」
 変わらず暢気に言いながら、アリスは船端の上に両手をつき、船の行く先を眺めた。
 夢子は未だ表情を弛ませぬまま、その横顔を見詰めている。
「時化で沈むとは限らないわ。魔界でも毎年リヴァイアサンの被害が出てるのは知ってるでしょう。そもそも此処がまともな海とは」
「夢子! 見て!」
 言葉を遮り、アリスの警鐘が高く響く。
 夢子が鋭い眼差しで舳先の向こうを見遣ると、僅か半里の先で、海面が一部、大きく盛り上がっている異様が見えた。
「ッ……大きい波が来るわ! 皆、飛ぶか何処かにしがみ付くかして揺れに備えなさい! 中の人達にも伝えて!」
 彼女は天にも届かんばかりの大声を張り上げ、船上の者達に注意を促した。
 皆は一瞬、ぽかんと呆気に取られたが、彼女の覇気と威圧に満ちた気迫に押され、存外素直にその言葉を聞き入れた。
 間も無く、海面の起伏は勢い激しく四方に向かって流れ落ち、内から元凶が姿を現す。
 それは、到底この世のものとは思えぬ姿の、巨大な怪物であった。
「あれは……」
 そして、その時。
 夢子の脳裡に、遠い記憶が蘇った。

――神綺さま!
――なあに?
――司教さまから聞いたお話をもとに、リヴァイアサンの絵をかいてきました!
――まあ。
――これを港のカンバンにはって、みんなに気をつけてもらいましょう!
――あらあら。これは恐ろしい魔物ね。早速言い付けておくわ。ありがとう、夢子ちゃん。
――はいッ!

 記憶は視覚と重なり合い、残酷な悪夢を彼女に突き付ける。
「何だあれは!?」
「怪獣だ!」
「ドラゴン……か……?」
「丸っこい!」
「なんか可愛い!」
「って言うか、オモチャみたいじゃないですか?」
「むしろ落書きっぽい」
「着ぐるみだったりして」
「でかい、でかい」
「うわァ!? 火ィ噴いた! 火ィ!」
「見た目はアレだけどヤバそうだぞ!」
 船が大きく揺れる中、群衆はその異形を指差し、何だかんだと喚き立てた。
 黒き翼の記者達が、逸早く写真機を手に飛び出して、興味本位な撮影をし始める。
 悠々閑々の航海は、瞬く間に上を下への大騒ぎへと変わってしまった。
「……貴方の言った通りね。誰の悪戯か知らないけど、叩き潰してあげましょう」
 猛るアリスの傍らで、夢子は顔を伏せていた。
 手を、足を、全身を震わせ、目に涙さえ浮かべて、一切の闘志を無くした様に立ち竦んでいる。
 それに気付いたアリスは、至極優しげな笑みを浮かべ、彼女の手をそっと握ってみせた。
「平気よ。幻想郷の住人はあんな……えーと、よくわからない魔物になんか負けないわ」
「……ええ……」
「それに、たとえ何が有ったとしても、貴方だけは私が守るから」
 紅潮していた夢子の頬は、益々色濃く赤らんだ。
 これは凶夢か、それとも吉夢か。
 彼女には、とても決められなかった。

516名無し妖精:2017/07/30(日) 14:55:56 ID:tPKcdxzs0
幼い頃のアリスも海獣を描いてたら二人ともしくしくして慰め合うような展開になってたかな

517名無し妖精:2017/07/31(月) 21:30:59 ID:wUpwA6ZQ0
夏は陸に上がるとすぐに干上がってしまうわ、とわかさぎ姫
それなら私の傘で日を遮ってあげるよ、と小傘
あなたは唐傘でしょ、でもありがとうとわかさぎ姫
確かに日傘じゃないけど、傘はいつだって誰かを守りたいものなのと小傘

わかさぎ姫は和服だから唐傘も似合うんじゃないかなぁと

518名無し妖精:2017/07/31(月) 22:39:27 ID:IEEF72Yc0
確かに幽香や紫が持ってる日傘より似合うかもしれない

519海朧/鴉天狗の回顧録:2017/08/01(火) 18:51:37 ID:22m75sUs0
 念写で得られた情報の内、重要なものは上に伝えて、残った中で面白いのを保存。集めたネタと照らし合わせて、次の新聞の原稿を書く。
 これが私の午後のお仕事である。
 今日も普段通り、原稿用紙と一頻り睨めっこした後、何やかんやしてから床《とこ》に入った。
 で、気付いたら海に居て、大きい帆船が来たからそれに乗った。
 さっぱり意味が解らないけど、それで間違いない。
「さっきの怪獣、何だったのかな」
「問題なのはあれの正体じゃないわ。撮った写真をどうやって持ち帰るかよ」
 今は船の中の、食堂っぽい場所で文と一緒に机を挟んでご飯中だ。
 不思議なことに、この文は本物の……という言い方が正しいかどうかはさておき……とにかく、私の寝ぼけた頭から生まれた存在ではないらしい。
 文だけじゃない。この船に乗り合わせたひと、皆がそうなのだ。
 この現象については二人で話し合ってみたものの、結局謎のままである。
「あんた、起きたらすぐに念写して、私が撮ったヤツ出しなさい。それを二人で共用しましょう」
「簡単に言わないでよねー」
 夢の中で撮った写真なんて、普通に考えれば念写の対象外だ。
 ただ、目の前に在る太刀魚の定食が懐かしさとおいしさに溢れていることを思うと、満更出来なくもない様な気がしてくる。
 その旧懐は文も感じているみたいで、お箸の進みが早い。むしろ、海に行った事は私より多かっただろうから、文の方がこの味との再会を喜んでいるに違いない。
 今はひとまず、この食事を愉しませてあげよう。……というわけで、お膳を平らげるまでは積極的に喋らないことにした。
「……文ってさ」
「ん?」
 食後。一息吐いてお茶を飲む文に、気になっていたことを尋ねてみた。
「海で憶えてることって有る? お魚の味以外で」
 実を言うと、私はあまり記憶に無いのだ。
 でっかくてしょっぱかったことと、食べたお魚のことくらいしか頭に残っていない。実際、その程度の触れ方しかしていなかったんだと思う。
「明石の蛸」
「そうじゃなくて」
「若狭の」
「昆布もナシ! 食べ物以外!」
 こいつ、時々椛の食い意地を揶揄してるけど、あれは自分に似たんだって自覚は有るのだろうか……。
 と、食べ物の話を禁止したところで、文はじっと黙って考え込んでしまった。
 本当に他に無いのかって心底呆れ始めた頃、二つ隣の机で、聞き慣れた鬼の笑い声が上がった。さっき船が遭遇した怪獣との戦いが楽しかった様で、御機嫌だ。
 それをぼーっと見ていた文が、ふと何かを思い出した様に呟いた。
「……簪《かんざし》」
「ほえ?」
「私、どっかの海岸で簪無くしたこと有るのよね……」
 そこまで聞いて、何となく嫌な予感がしてきたけど、自分で訊いた手前、やめてとは言いづらい。
「お気に入りで、無くした時は凹んでたんだけど、正直そこまででもなかったのよ。誰かの形見とかでもないし」
「……うん」
「なのに、それをわざわざ捜し物の得意な鬼《ひと》にチクッた奴が居たらしくてさ……」
 あ、はい。
 その鬼の方、それはもう意気揚々で「任せとけ!」って感じでした。
「思いのほか綺麗なまま戻ってきて、その事は嬉しかったわ。でも、後で天狗《うち》の上役から滅ッ茶苦茶怒られたのよね……」
 親分に働かせるとは何事か、ということらしい。
 お願いしたわけでもなく、厚意でやってくれただけのに、それで叱られるのは理不尽な話だ。
 つまり悪いのは文の上司であって、私じゃない。
「あれ、まだ持ってんの?」
「持ってないわよ」
「ありゃ」
 ちょっと残念。
 そんな風に思っていると、文の人差し指が出し抜けに私を指した。
「あのひと達が居なくなった後、あんたにあげたでしょ」
 たった今、言われて初めて同じ物だと気付いた。
 式典の時とか、毎回使ってるわ。
 文から貰った物だから大切に、って思ってたけど……。
「……もしかして、あんまり見たくなかった?」
「別に」
 ずぼらな私に、改めて無くしてもらうつもりだったのかも知れない。
 アテを外したのは悪いけど、私だって貰った物を無くさない様にするくらいの分別は有るのだ。
「なんか新しいのプレゼントしてよ。そしたらそっち使うから」
「……隣に売店在ったわね」
「いやそれ朝になったら消えるじゃん」
 でも、折角だから買ってもらおうと思う。海っぽいヤツ。
 朝になったら気合いで念写するか、頑張って絵に描いて、文のツケで知り合いに作ってもらうのだ。
 今夜のデートの思い出ってことで。

520名無し妖精:2017/08/01(火) 19:26:20 ID:j1uXf3jc0
鼈甲や珊瑚を使った簪だと難しそうだけど夢の産物だしレプリカのような物でも構わないのかね

521名無し妖精:2017/08/01(火) 22:52:19 ID:ypJA8mnYO
そこは貰うはたてよりあげる文の方が拘って、目覚めた後の展開が面白くなれば良いと思うの

522海朧/潜水と時間:2017/08/03(木) 18:27:35 ID:YMcxWcj.0
 風を受け、のたりのたりと夢路を行く船。その船端に腰掛け、揺れる水面に糸を垂らす一人の女。
 土蜘蛛、黒谷ヤマメである。
 紙巻を口に咥え、ぷかぷか煙を吐きながら、ぼんやりと海原を見下ろしている。
 しばらく前、その傍らには、小柄な鬼の姿が在った。
――じゃあ勝負な! どっちのが大きい魚穫れるか!
――はいはい。負けたら一樽ね。
――おう! 楽しみにしてるぞ!
――抜かしな。
 鬼、伊吹萃香の大柄な笑い声を、近くに居た誰もが聞いていた。
 その後の、波間で大きく上がった飛沫の音も。
 さて、時は今。何ぞ危殆は無いかと船上を巡回していた人間の娘らが、ヤマメに尋ねた。
 あれから十分余り、飛び込んだ鬼の姿をとんと見ないが、大丈夫なのか、よもや溺れてしまったのではないか、と。
「あんたらと一緒にするんじゃないよ」
 ヤマメはきっぱりと言い放った。
「あいつのことより、餓鬼共が真似しない様に見張ってな。仮に死んでも汗びっしょりで目覚めるくらいだろうけどさ。ほら、夢見が悪いじゃないか」
 ふざけてケタケタ嗤ってやると、娘らは何と無く安心した様に、肩を竦めて歩いて行った。
 ところが、独りになったヤマメの面は、殊のほか薄暗い。
 その心中はちらちら動く目玉の動きや、脚の強張りとして、人知れず表に出てきている。
 いよいよ冷や汗が頬を伝い始めた頃、萃香は存外あっさりと帰って来た。
 身の丈よりも数段大きい、如何にも凶悪そうな鮫を抱えて。
「いやあ、明かりの無い所まで潜られちゃってさ。なかなか苦戦したわ!」
 潮水を滴らせながら豪快に笑う鬼の額を、ヤマメの指先がコツンと小突いた。
「十分以上も潜ってる奴が在るかい。あんまり心配させるんじゃないよ」
 萃香は一時《いっとき》目玉をぱちくりさせて呆けていたが、やがて暴れる鮫で顔を隠すように俯いて、一言「御免」と謝った。
 ヤマメはふうっと息を吐き、船縁に括り付けてある糸をちょいちょいと指差した。
「これ引き揚げて。そいつ縛っとくから」
 言われた通りにしようと、糸を手に巻き付けようとして、萃香が「おっ」という顔をする。
 果たしてその先には、捕らえた鮫より更に大きい、鮪の巨体が絡まっていた。
「私じゃ持ち上がんなかったからね。あんたの勝ちで良いよ」
「でも捕まえたのはヤマメだろ」
 結局、勝負は引き分けである。
 二人は穫った肴で酒宴を開き、皆に互いの釣果を得々と語ってやりながら、二樽の酒を飲み干した。

523名無し妖精:2017/08/03(木) 18:37:51 ID:4TzuUBnQ0
鮫や鮪を捌くのは骨の折れる作業だけどそこは二人で協力したか

524522:2017/08/03(木) 19:07:23 ID:YMcxWcj.0
>>523
厨房に持ち込んで(売って)代わりにお酒と一緒に出させたってイメージでした。
捌くのはミスティアとかあちこちの板前さんとかが四苦八苦しながらやってくれると思います。たぶん。

仲良く厨房に立ってるカップルも居るかも知れません

525名無し妖精:2017/08/03(木) 19:56:34 ID:uQXPgQI20
もうすぐお盆だねぇ
故人に会いたがっているキャラって誰かな

526名無し妖精:2017/08/03(木) 20:04:56 ID:WOojidHM0
そりゃ幽々子じゃないの
相手は西行妖の下に埋まってる人

527名無し妖精:2017/08/03(木) 22:16:35 ID:NCU7pQAM0
自分より先に逝った元教え子との再開に涙する慧音先生……百合要素ないな

528名無し妖精:2017/08/04(金) 12:53:20 ID:18UNnMTQ0
プリズムリバー三姉妹は天寿を全うしたレイラに会いたがってそう
リリカの「――って、そもそも最初は何で冥界へ行ったんだっけー?」の台詞に不安を掻き立てられるけど

529名無し妖精:2017/08/05(土) 14:35:13 ID:hxI5QxEU0
神「変ねぇ。呼び鈴を鳴らしても来ないなんて・・・」
?「神綺様!」
神「あら、どこの子かしら。よしよし、泣かなくても大丈夫よ」
?「あ、あの・・・」
神「おうちを探してあげるからちょっと待っててね。ちゃんと送り届けてあげるわ」
?「迷子じゃなくて、私ですよ」
神「・・・もしかして夢子ちゃん?確かにそっくりだけど・・・」
夢「はい。何が原因なのか、朝起きたらこんな有様となっていたのです」
神「そうだったの。ま、何とかしてみせるわ」
夢「お手を煩わせてしまってすみません」
神「そんな、気にしなくてもいいのに。しばらくそのままでもいい位よ」
夢「それでは努めを果たせません」
神「その姿を見せてくれるだけで構わないの。
  夢子ちゃんって最初から大きかったじゃない。私がそう創ったせいで。
  幼いあなたがここまで可愛いだなんて思ってもみなかったわ」
夢「そ、そうですか💦」
神「どうせなら昔のアリスちゃんみたいに甘えてもいいのよ」
夢「それは出来ませんよ」
神「遠慮しなくてもいいの。さあ、これからお母さんとごはんにしましょう」
夢「神綺様〜」

なんとなく魔界人は成長しないイメージがある

530名無し妖精:2017/08/05(土) 22:23:18 ID:ZaTLYfRUO
お盆の時だけ富士見の娘の人格が甦ったら紫は慶ぶかね

531ハクレイ:2017/08/06(日) 16:05:57 ID:lREuF/KgO
>>9-10

 霊魂共の還り来たる夜。
 妖しく輝く月の下、博麗の社へと至る参道に、悪しき妖霊の歌声が幽かに響く。
 深き地獄より現れた魄霊の巫女は、その声に導かれる様に、ゆっくりと歩み始めた。
 道の傍《はた》では、彼女の行方を見守る数多の眼が瞬いている。
 まず初めに、清らかなる半獣が幼き少女と共に、生真面目そうな面持ちで深々と頭《こうべ》を垂れた。
 すぐ隣では、白髪《はくはつ》の女が退屈そうに突っ立っている。
 巫女は微かに口許を綻ばせた。
 それを向かいから見ていた人狼と、偶々隣に居合わせた山彦が、おっかなびっくり二人揃って木の幹を盾にする。
 巫女は全く気にすること無くその前を横切った。
 少し先では、腰に刀を帯びた美麗な女が緊張しがちに佇んでいたが、巫女はこれも気に留めなかった。
 次に、黄金の髪の姉妹が揃って儚げに笑いながら、彼女に向かって手を振った。
 巫女は小さく会釈した。
 そうして、止むこと無き歌声の中、彼女は更に上へと登って行く。
 幾多の魑魅魍魎を通り過ぎたその先で、今度は河童と白狼の群れが一斉に跪いた。
 巫女は僅かに嫌気を見せたが、やはり何らの関わりを持とうとはしなかった。
 なお奥まで続く恭しき参列の異様を見ても、その無情は変わらない。
 やがて社が程近くなってくると、潜む影は途端に少なくなった。
 妖艶なる仙人。羽衣を纏う天女。猫又を連れた九尾の狐。寝惚け眼の老亀《ろうき》。
 そして、不滅の花を頭上に咲かせて皮肉に笑う怪傑と、何処とも知れぬ場所から妖しげな微笑を覗かせる賢者。
 それらを時に懐かしそうに、時に忌々しげに見遣りながら、彼女は道の果てへと歩を進める。
 いよいよ境内に踏み入れる寸前、その足が不意にふらりと脇へ寄った。
 彼女が一見空虚な木陰に手を伸ばすと、狛犬が姿を現し、嬉しそうに頭を撫でられた。
 巫女は存外満足げな表情を浮かべ、ようやく社へと辿り着いた。
 悪霊の唄は丁度時を示し合わせた様に終わり、まるで邪気を感じさせぬ、童の如き笑顔が彼女を迎える。
「おかえり」
「ただいま」
 百余年の昔、二人はこの容易な言葉を交わし合うことが出来なかった。
 故に巫女の血は流れ、悪霊は涙を流した。
 それが、この地の綺想の始まりとなったのである。
「寝顔見ておく?」
「あれでも寝てるの。相変わらず呑気な子ね」
 巫女は大いに呆れ、声を上げて笑い出した。

532名無し妖精:2017/08/06(日) 18:06:51 ID:SmoSaSxQ0
魅魔様の童の如き笑顔とは見てみたいものだ

533名無し妖精:2017/08/08(火) 20:04:10 ID:ncjsIn.A0
寺子屋にも夏休みってあるのかな

534海朧/アクア・カルマ:2017/08/08(火) 21:22:41 ID:Pe5/0AX.0
 枕の上で瞼を閉じたら海に居た。
 この怪異を、幻想郷の住人達は驚くほど簡単に受け入れた。
 常日頃から奇々怪々と隣り合わせの――或いは奇々怪々そのものである彼等にとって、此度の奇事は愉快でこそあれ、恐れるべき脅威ではなかったのである。
 ちゆりもまた同様であった。
 浮遊の術を心得る彼女は、おそらくそれが為に海原の上へ放り出された。
 四方八方、果てしなく広がる水面。その光景は忽ち彼女を魅了し、潮流の中へと身を投じさせた。
 深き闇へと続く無限の紺碧を、彼女は半ば我を忘れて飛び回った。或いはそのまま還れぬ所まで行ってしまいそうな、そんな気配すら滲ませて。
 それを辛うじて呼び戻したのは、水上《みなかみ》で淋しげに彼女を求める、少女の言霊であった。
「夢の中だからって、入水は感心しないわよ」
「いや、まあ、その……なんかテンション上がってさ……」
 いつになく非難めいた小兎姫の口振りに、ちゆりは少なからぬ羞渋の気《け》を見せた。
 しかし、その反省にも拘わらず、彼女の軽挙は収まらない。
 波を越えて遣って来た帆船を真正面から見上げていたり――
「おー。凄い迫力有るな」
「ちゆりー。そこに居たら轢かれちゃうわよー」
 それに乗り込んだ後、船旅の中で遭遇した怪物に不用意に近付いたり――
「ダイダラボッチよりでかいぜ。これ、本当の海にも居るのか?」
「もう少し離れないと。さっき火を噴いてたでしょ。危ないわ」
 他にも物珍しい何かを見付けては、ふらふらと吸い寄せられ――
「クラゲだ! クラゲが沢山!」
「待って。貴方、クラゲは刺すって言ってなかった?」
 まるで日頃とは反対の立場となって、小兎姫の制止を受け続けた。
「マスト登っても海しか見えないかあ。島とか無いのかな。あっちの方とか」
「ちゆり!」
「ッ……」
 とうとう高声《たかごえ》上げて引き留められ、ちゆりはようやく、彼女の悲愴に気が付いた。
「何も言わずに何処かへ行こうとしないで……」
 それは現の世にて交わされた、二人にとって最も大切な約束。
「……ごめん」
 その時、海面《うみづら》に映る黒帆《くろほ》の上で、二つの影が重なった。

 ・

「父さんが好きだったんだ、海」
 帆桁に並んで腰を掛け、広がる大洋を見下ろしながら、ちゆりは自らの愚行について語った。
「幻想郷から出たことは無かったんだけどさ。うちの親も外の話とか好きだったから、外から来た人に聞いたりして、いつか行ってみたいねって」
 小兎姫はじっと静かに、その話を聞いていた。
「もうじきお盆だし、お土産に話聞かせてあげたいと思って……。ちょっと、羽目外しすぎた」
 彼女がよく水兵の形《なり》をしているのは、亡き両親への想いが有ってのことなのかも知れない。
 そう考えた小兎姫の視線が、ゆっくりと胴と腿とを見遣ると、ちゆりは少しくはにかんで、ふいと俯いた。
「……!」
 その目が捉えた二つの人影は、彼女を大いに驚かせ、戸惑わせた。
 明るい朗笑を露わに、大きく手を振る人間の女。その傍らで控え目に笑う、やはり人間の男。
 見紛う筈も無い。それは正《まさ》しく、彼女の記憶に残る姿そのものであった。
 悲願の再会。しかし、彼女は動かなかった。
 それどころか、甲板へ降りようとする小兎姫を止める素振りさえ見せたのである。
 そして、小兎姫の物言いたげな視線をよそに、眼下に向かって或る質問を投げ掛けた。
「二人ともさ、結婚決めた時、どっちが何て言ったか憶えてる?」
 男女が途端に表情を失い、互いの顔を見合わせる。
 ちゆりは悲しく微笑んだ。
「……大きくなったら、教えてくれるって約束だったんだ。折角来てくれたのに悪いけど……」
 と、彼女は小兎姫の手を強く握って、互いの肩をぐいと寄せた。
「今は、小兎《こと》の方が大切だから」
 迷い無き言霊は、誑惑の夢魔を打ちのめし、流麗飄々の姫君にさえ含羞の色を浮かばせる。
 懐かしき幻影は白き翼の天使と妖しき侍女へと姿を変え、負け惜しみの赤目をちらりと見せて、何処かへ消えてしまった。
「……誰かは知らないけど、嫌な悪戯ね」
 小兎姫が剥れて言うと、ちゆりは不思議と愛おしそうな眼差しで、船の行く先を見詰めた。
「良いさ。代わりに珍しいもの見せてもらってるからな」
 水平線の真一文字はいつの間にか大きく歪み、その一端にぽつりと、麗しき美女の影を携えている。
「ちゆりッ。島よ、島ッ。岬に人魚さんが居るわッ」
「落ち着けって」
 異《い》なる夢の中、日頃を取り戻した二人。
 それは他の一切を差し置いて、深い幸せに満ちていた。

535名無し妖精:2017/08/08(火) 22:16:08 ID:ihv6.bS.0
白き翼の天使と妖しき侍女ってサリエリスなのかしら

536名無し妖精:2017/08/09(水) 00:57:46 ID:FbjfweaY0
>>533
お盆休みとか農繁期休みとかかね

537名無し妖精:2017/08/09(水) 20:31:18 ID:j81Jvb/60
近頃流行っているらしいパン床(砕いたパン+塩+ワインorビール)漬け
元は明治時代に西洋へ渡った日本人が漬物欲しさで編み出したレシピみたいだけど
幻想郷だとアリスや咲夜あたりがレイマリ相手に出してそうかな
普段はおそらく使わない糠が無くても作れるのは助かるはず

538名無し妖精β:2017/08/09(水) 21:01:11 ID:???0
今日は博麗の日であると同時にハグの日でもあるらしいので
※愛されいむも含みます

霊夢「この前の台風は凄かったわ」
ルナサ「激しい突風と雨には参るわね…」
霊夢「お陰で暫く外出できなかったし、あんたにも会えなくて寂しかったのよ」
ルナサ「私も…。コンサートにも行えないのは勿論、霊夢にも会えないのが少し辛くて…」
霊夢「もう、そんな曇った顔しないの」(ルナサにハグする)
ルナサ「…!」
霊夢「ほら、こうすれば寂しくないでしょ?だから元気出しなさい」
ルナサ「…うん♪」(霊夢にハグする)
霊夢「あら、あんたもお返しに抱きつくなんて…よっぽど人肌が恋しかったのね」
ルナサ「だってこうやって居られるのが私にとっての至福ですもの…。…霊夢、このままの状態で過ごしたいなぁ」
霊夢「私も同じ事思ってたわ、ルナサ。今日は私たち二人きりで水入らずの時間…思い切り過ごしましょ」
ルナサ「えへへ…霊夢、大好き…♪」


魔理沙「おーい霊夢ー!って、真っ昼間から大胆だなぁ」
ルナ霊「「!?」」
リリカ「相変わらずね〜姉さんと霊夢さん」
早苗「実はルナサさんの他にも霊夢さんの事が好きな方々も大勢いますよ。私たちもその一人なんですけどね♪」
ルナサ「えっ…大勢って…?」
霊夢「ま、まさか…!?」
メルラン「えぇ、そのまさかよ〜♪もう来ちゃっているの〜」

紫「霊夢ー!私にも抱擁してぇ〜!」
雷鼓「私も忘れてもらっちゃ困るわねぇ」
華扇「もう、陽が高いというのに風紀が乱れているわ。説教が必要ね」
レミリア「あ!狡いわよ!私も霊夢とハグしたーい!」
咲夜「あぁお嬢様!とはいえ、私も霊夢に…」
アリス「旧友の誼でお願いできるかしら」
幽々子「ひんやりとしていて気持ちいいわよ〜」
妖夢「ル、ルナサさん霊夢と一緒に…羨ましい…」
お燐「お姉さーん!今日も遊びに来たよー!」
針妙丸「小さいけど、頑張ってここまで来たぞー!」
小傘「針の新調に伺いに来ましたー!」
菫子「うわっ、もうこんなに集まってるし!」
文「あやや、これはスクープの予感ですね!是非とも取材しなくては!」
はたて「私も負けてなるもんですか!」
幽香「全く…昼間から馬鹿みたいに浮かれてるわね」
萃香「宴会?なら酒でも飲もう!」
マミゾウ「儂と一緒に茶でも飲まんかね?」
小町「すまないが、ココでサボらせてくれないかい?」
こころ「みんながいるという事は…ここが能楽の会場なの?」
チルノ「おー!何かスゲーいるぞ!」
天子「ちょっと!私にも構ってよ!」
神子「(パカッ)何か困った事があったら相談しなさい。そ・う・だ・ん!」(石畳から)
あうん「今日もココを守護しに来ましたよー!」
クラピー「表に出てみれば面白い事が起こっているわー!」
三妖精「「「どさくさ紛れに悪戯だー!!!」」」
ルナサ「わわっ、こんなに大勢集まってくるなんて…」
霊夢「あぁもうあんたたち!束になって寄るなー!余計暑苦しいわよ!」


この後めちゃくちゃ宴会した

539名無し妖精:2017/08/09(水) 23:39:01 ID:d8eNZ56Q0
ぬーべーの貧乏神の回のオチを思い出した

540名無し妖精:2017/08/10(木) 18:27:48 ID:UhVXIQ8c0
最近ルナサとの絡みが多くて嬉しい

541名無し妖精:2017/08/10(木) 23:33:31 ID:EdKiMTlY0
天空璋をはじめ、明日が楽しみですねェ

 = = =

海朧/ローレライにはおひねりを!

 果てしなく青き美空に唯一つ、ぎらりと光る日射しが熱い。
 悠々と流れる川は涼しげに、海へと臨む岬を目指す。
 潮風も涼しく木々を揺らしたが、黒き獣はへたばっていた。
「暑いわ……夏、暑いわ……」
 影狼が木陰に臥せて呟くと、わかさぎ姫は川面を蹴った。
 舞い上がる飛沫が白く降り注ぎ、茹だる暑さが少し和らぐ。
「貴方も川に入れば良いのに」
「嫌」
「どうして」
「どうしてって、これよ……」
 げんなりと言って彼女が見せたのは、ふわふわ揺れる黒い尾である。
「今、昼間じゃないの……? いや、夢見てるんだから夜なんだけど、そうじゃないでしょ……。しかも今日、新月じゃなかったっけ……」
 孤島にて、海を眺める夏の夢。乙女心は存外荒む。
 毛深さに嫌気を抱く彼女には、水浴びさえも億劫だった。
「私は気にしないわよ」
「気にしてよ」
「むしろ好きだもの」
 はっきりと、面と向かって言われると、彼女は酷く狼狽え出した。
 姫君はクスと小さく戯笑して、悪戯っぽい視線を向ける。
「だって恰好良いし、それに可愛いわ」
「どっちなのよ」
「どっちも」
 影狼は呆れて息を吐き出して、赤らむ顔をふいと背けた。
「姫が良くても、他の人に見られるのは嫌よ」
「そうねえ。それは私も嫌かも」
「じゃあ諦めて」
「でも、本当に誰か居るのかしら?」
 そう言って、わかさぎ姫は岸に乗り、背中《せな》を伸ばして海原を見た。
「さっき下の浜に居たじゃない。小さい二人組」
「あの子達に見られてもどうってことは無いけれど」
「私はそれも嫌なのッ。……って言うか、陸《おか》に居て大丈夫なの?」
 不安げに彼女が訊くと、姫君は大きく胸を張って答えた。
「夢の中だもの。今なら空も飛べる気がするわ」
「危ないからやめて」
「駄目?」
「駄目」
 寂しげに、しゅんと萎れる人魚姫。不意にその身が持ち上げられる。
「キャッ」
「空くらい、私が飛ばせてあげるわよ」
「お、重いわよ!?」
「人狼を甘く見ないでよね」
 地を蹴って、大きく空へと舞い上がる。青き水面《みなも》が視界に満ちる。
「わあ……!」
 感嘆の声が思わず口を突き、姫君の目は歓喜に染まる。
 その腕が彼女を強く抱いたのは、決《け》して恐れの意ではなかった。
「向こう、船みたいのが見えるわ」
「本当。こっちに来るかしら」
「唄ってみたら? 惹かれて寄って来てくれるかも」
「……良いけど、退治されそうになったら守ってね」
 苦笑する乙女の貌《ぼう》は煌めいて、獣の頬に紅葉を散らす。
 潮風に交じる海辺の恋情歌。その唄声は、彼女の為に。

542名無し妖精:2017/08/10(木) 23:57:27 ID:vPmOSWxc0
新作も話の続きも楽しみ

543名無し妖精:2017/08/12(土) 12:20:37 ID:YKr.7QhA0
天空璋で魔理沙の知己が登場かあ
旧作出身や魔法少女も含めた魔法使いも二桁を数えるまでに

544名無し妖精:2017/08/12(土) 12:39:46 ID:WOZ3Vssc0
魔理沙って顔広いよねぇ

545名無し妖精:2017/08/12(土) 16:03:12 ID:xa/m3Gps0
天空璋の新キャラで短いの一本したためました。
◆ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8528960
掲示板の規則はネタバレを禁止していませんが、自粛のため某所への投稿作品にて失礼致します

546名無し妖精:2017/08/12(土) 17:49:08 ID:YKr.7QhA0
天空璋の5ボスさんは人間の頃から仲良しだったらいいなぁ

547名無し妖精:2017/08/12(土) 21:54:23 ID:F9qXtGo.0
祭りの時期だし、付喪神組が催し物に参加したりしないかな
羽目を外してトラブルを起こしても面白いよね

548名無し妖精:2017/08/13(日) 12:18:45 ID:b7anzTPw0
諏訪湖では毎年8月15日に全国屈指の花火大会が開催されるという
規模はとても真似できないだろうけど八坂の湖でも湖上花火祭を開催して
浴衣姿のレイサナが二人だけの特別席で観覧してたりしないかな

549海朧/夏の夜の夢幻海:2017/08/13(日) 13:32:04 ID:vDKmryzs0
「あんた、海見たことあるって言ってたわよね?」
 マヨヒガに遊びに来たくるみが、特に前ぶれもなくいきなり聞いてきた。
 たしかに、前にそういう話をしたことはある。私は素直に「うん」って頷いた。
 そしたら、くるみは変に前のめりになって、次から次へと質問してきた。
「どんな感じ? ずっと流れてんのよね? でも行ったり来たりするんだっけ? 水はやっぱり塩っ辛いの?」
「にゃ……。えっと……」
 海を見たことはある。
 でも、それは紫さまがスキマの中で見せてくれただけで、行ったわけじゃないし、ましてや入ったり、舐めたりなんかしてるわけがない。
 そう言ったら、くるみはすごく残念そうに、広げてた羽をたたんだ。
「どしたの」
「う。まあ、その、こないださ……」
 最近、幽香に海を見せてもらったらしい。私と違って、高い空から眺める感じで。
 それがすっごく大きくて青くてキレイだった、って。
 でも、やっぱり遠くから見ただけじゃ満足できなくて、逆にすごく気になってしまったみたいだ。
「行ってみたいなー……」
 あんまり言うから、私もだんだん海に行きたい気がしてきた。水は苦手だけど。
 いつか八雲の名字をもらえるくらい強くなったら、外の世界にも行けるんだろうか。
 そしたら、くるみも一緒に連れて行ってあげるのに。


 ……っていうことがあってから、一週間くらい後。
 海の夢を見た。
 夢だってわかったのは、なぜか一緒にいたくるみが教えてくれたからだ。何となく、感覚でわかるらしい。
「幽香の仕業?」
「どうかしらね……」
 目の前には念願の海と砂浜があったけど、くるみは妙に挙動不審だった。ずっときょろきょろしてて、何かを警戒してるみたいだ。
 私はそれが、すごくもったいないことのような気がして、くるみに言ってやった。
「私が周り見とくから、海《あっち》行ってきたら?」
 くるみは急にムッとして、私の腕を引っ張って浜辺の方に歩きだした。
「み?」
「あんたが気をつかうなんて生意気だわ」
 いつも『気がきかない』とか言って怒るくせに、理不尽だ。
「だいたい、一緒にいないと余計危ないでしょうが。私がクラーケンとかメガロドンに襲われたらどうすんのよ」
「飛んで逃げればいいじゃん」
 言った途端、羽が思いきり開いて私の顔を叩いた。
 また勝手に機嫌悪くしてる……と思ったけど、実はそうでもなかった。
「ホントに行ったり来たりしてる!」
 最初から、こうやって素直に喜んどけばいいのに。
 つくづくめんどくさいヤツ……。

 = = =
>>548
むしろ他では真似出来ない規模の弾幕《はなび》が見られるかも知れない。或いは火薬だけでも……
滾って自分も参加しようとする早苗を「たまにはじっとしてなさいよ」って引き留める霊夢が見たいです

550名無し妖精:2017/08/13(日) 18:15:16 ID:Xd.rO3XgO
夢の中だからと遠慮せずズブ濡れになって磯遊びに興じるくるちぇんも有りかな?

レイサナは
終わる間際になってとうとう我慢が出来なくなった早苗に「霊夢さんも一緒にやりましょう」と急に手を引かれて
思わず空へ躍り出てしまった霊夢が「しょうがないわね」と口にしながらも麗しい弾幕《はなび》の共演を披露する
なんて展開になっても良いです

551名無し妖精:2017/08/14(月) 14:32:35 ID:Lej8nsUs0
幽香「好みではあるけど、小さい頃の方が良かったわね」
アリス「あら、どうして?」
幽香「昔の貴方なら撫でるだけで満足できるけど、その姿だと寝台で哭かせたくなるの」
アリス「よく明け透けに言えるわねぇ。まぁ、思い通りにしても構わないけど」
幽香「貧弱な魔法使いが最後まで付き合えるとは思えないんだけど」
アリス「肉体強化の魔法を修めようかなぁ」
幽香「それなら妖怪寺の魔住職以上に鍛えないと」
アリス「随分と先になりそう。待って貰えるかしら」
幽香「その頃までに幻想郷が残ってるといいわね」
アリス「不可能とでも言いたいの?」
幽香「今の関係でも楽しめるから無理する必要は無いのよ。私は欲張らないわ」
アリス「そう、何だか悪いわね」

552名無し妖精:2017/08/15(火) 09:24:37 ID:No9EbnkEO
>>550
早苗「霊夢さん、ごめんなさい…」
霊夢「いいのよ」

夜空に幻想郷最高レベルの弾幕戦を披露したものの二人でゆっくり花火鑑賞する事ができなかった

霊夢「あんたと今、こうしてるのも悪くないわ」
誰もいない湖のほとりで線香花火の明かりが二人の顔を染める
しばし無言

早苗「あ、終わっちゃいましたね」
霊夢「今夜は月が明るいわ。ここは虫もこなくて良いわね…でも暑いわ」
早苗「うーん、頑張って少し涼しい風を吹かせましょうか?」
霊夢「いいわよ、それよりここは浜辺よ。泳ぎましょう」
早苗「えっ!?霊夢さん浴衣…ちょっと待って下さい」
霊夢「気持ちいいでしょう?早苗、暗くて恐いなら手を握ってあげる」
早苗「泳ぎは得意ですよ?でも霊夢さんが心配だから手をお願いします!」
霊夢「ばかね!…それにしてもきれいね」
早苗「月がですか?」
霊夢「さあ?どうかしらね。ふふ」

553名無し妖精:2017/08/15(火) 17:41:53 ID:R3kGGjZY0
濡れたままだと帰れませんし冷えた体も温めないと風邪を引いちゃいます
という訳でお泊まり決定ですね

554名無し妖精:2017/08/15(火) 19:56:08 ID:ZqW2NZvc0
月明かりの下、二人の巫女が水面をくるくる踊る姿はとても幻想的だと思うんだ

555名無し妖精:2017/08/18(金) 23:09:26 ID:2NNchTMA0
>>543
魔理沙が和食派なのは天空璋4ボス(姓名がみそなめ地蔵のある仏閣と同じ)のお陰で美味しい味噌を扱えるからだったらいいな
東方の原作設定だと発酵・腐敗現象は神のみ許された力らしいから生命操作魔法を受けつけない可能性も否定できないけど

556とっぴんぱらりはまだ遠く:2017/08/19(土) 03:23:02 ID:oXagTe9QO
 昔々の話――

 縄張りに、山姥らしき者が住み着いている。
 手下の報せを受けた茨の鬼が自ら出向いて見ると、果たしてそこには女が居た。
 しかし、それは姥と言うには若く、化け物と呼ぶにも随分ひ弱い、只の女であった。
――此処は私の土地だ。勝手に入ってもらっては困る。
 声を掛けると、女は酷く辛そうな、嫌気に満ちた顔をして、彼女に尋ねた。
――じゃあ、何処へ行けば良いんだ。
――何処でも良いさ。此処でさえなければな。
 女が益々厭わしそうに、光の無い眼で虚空を見詰める。
 その儚げな様が情を奮わせたのか、鬼は一つ、或る条件を持ち掛けた。
――そうだな。お前が私を愉しませるのなら、その限り此処に居させてやろう。
――本当か。
 女は二つ返事で肯いて、日の出の如く明るく喜んだ。
 その朗笑を、鬼はわざと手酷く汚《けが》してやった。
 純潔ではない、しかし決して淫らでもなかった体を、まるで獣の様に弄んだ。
――嫌なら直ぐに止《や》めてやるぞ。
 彼女は言ったが、女は存外強情で、やがて体がすっかり果てるまで、遂に一度も拒もうとしなかった。
 最初の夜、鬼はその忍耐を称えた。
 三度目の夜、女の微笑に、己を嘲るのかと憤った。
 そして六度目の夜、どうやらそれは憐憫であると気が付いた。
――どうしてお前が私を憐れむ。
 彼女が問うと、女は一度言葉を噤んだが、追い出されたいのかと脅されると、観念した様に口を開いた。
――うちには、あんたの子は孕めないんだべ……。
 だから自分には、行く当ても寄る辺も無い。今宵限りで此処にも居場所が無くなった。そう呟き、女は深く鬱ぎ込んだ。
 鬼は引っ繰り返って呆れ果て、起き上がると今度はカラカラ嗤い出した。
 一体、何から正してやれば良いのか。狭量なる人の世から放り出されたこの無知を、どうしてやれば良かろうか。
 悩んだ末、ひとまず一つだけ訊ねた。
――聞いてどうするんだ。
――良いから答えろ。
――……ネムノ。うちは、ネムノだ。
 七度目の夜、彼女は初めて、その名を呼んだ。

 ◆ ◆ ◆

「華扇が言ったんだべ。産まなくても童はそこら中に居るって」
「攫えとは言ってないわ」
「金時みたく立派に育てろって」
「言ってない。そもそもあれの話自体、貴方がしつこく聞きたがるから仕方無く話してあげただけです」
「また聞きたいな」
「あのねえ……」

557名無し妖精:2017/08/19(土) 15:51:23 ID:8S.jcHVk0
保護した子供の育児は誰から学んだのでしょう

558名無し妖精:2017/08/20(日) 14:27:41 ID:aE5OgKNUO
人間だった頃(?)に弟妹その他の育児を手伝ったりしてたんじゃないですかね
今更だけど、推定バツイチを情婦として囲って後々一方的に捨てるって酷い鬼ね

559名無し妖精:2017/08/20(日) 17:58:37 ID:y2OCszQc0
一輪「今年の夏は雨が多いわね」
村紗「例年ほど梅雨の時期に降らなかったせいでしょうか」
一輪「さあ、どうなのかな。雲山はどう思う?」
雲山「……」
一輪「日和見が得意でも浅学故に機序は解していない、と言っています。雲山でも判らないみたい」
村紗「そうですか。一輪は晴れている方が良いのかしら?」
一輪「まあ、そうかもね。日課の空中散策も黒雲を分け入ってまでしようと思わないわ」
村紗「私も快晴の方が都合が良いわね」
一輪「えっ?」
村紗「あらあら、そんなに驚く事?」
一輪「荒れ模様の方が好みだと思ってたから。舟幽霊の目撃談は時化に多いし、そうじゃないかと」
村紗「聖に救われる前はそうでした。今はもう悪天に乗じる必要は無いので、って何で落ち込んでるの?」
一輪「だってねぇ。付き合いも長いのに、どうして思い至れなかったんだろう」
村紗「気にしてませんよ。それに性状は昔と変わってません。ここのところは雨天続きで川舟流しが絶えて困ってます」
一輪「たまに聞く水難事故の何件かは村紗の仕業だったんだ」
村紗「ええ、命は奪わないよう注意を払ってますが」
一輪「一度叱られたのに懲りないなぁ。まあ私もお酒は絶対に止められないし、人の事は言えないか」
村紗「ふふ、それにしても雨の日も悪い事ばかりじゃないわ」
一輪「訪問者が少なくて仕事が軽くなるもんね」
村紗「それよりも二人きりでお喋り出来る時間が増えて嬉しい訳ですよ」

>>558
「感情豊かに見せても心の奥底は冷淡で、非人間的な……」と鈴仙から評されてるので酷くても不思議は無いのかも

560名無し妖精:2017/08/20(日) 23:10:16 ID:5l92T92k0
わーいムラいちだー!

561名無し妖精β:2017/08/21(月) 15:33:25 ID:???0
8月も後半に突入したけど猛暑日が続くので水着・水浴びネタ

早苗「よかったら私の所に泳ぎに来ませんか?冷たくて気持ちいいですよ!」

連日の炎天下の最中、山の巫女から湖水浴の誘いがあった。博麗の巫女と騷霊長女はこれを快諾し、水着等を用意して行く事になった。
また、いつもの白黒を初め騷霊次女と三女、鼓の付喪神、スキマ妖怪や片腕有角の仙人などの面子も誘い、索道を経由の後、無事に辿り着いた。

霊夢「うーん、今日も快晴で暑いわ。どうにかなんないかしら」
ルナサ「当たり前のように熱中症で倒れてる人もいるみたいだし…まだ安心はできないね」
霊夢「まあこういう時こそ、泳ぎながら涼を取るのが一番よ」
ルナサ「えぇ。この山に霧の湖と同じような湖があったなんて…」
霊夢「あいつら(守矢神社)は湖ごとこの山にやって来たからね。ま、今はここで楽しく水浴びしましょ」
ルナサ「うん」

ルナサ「冷たくて気持ちいい…メルランとリリカも楽しそうに泳いでるわ」
霊夢「それは良かったわ。…あんたの水着、とても似合ってるわよ」
ルナサ「ふふ…霊夢の方こそ可愛い水着でよく似合ってるじゃない」
霊夢「か、可愛いだなんて…///…あ、そうだわ!あの向こうまで泳いで競争してみない?」
ルナサ「……」
霊夢「?」
ルナサ「…隙あり」(水をかける)
霊夢「きゃっ!?い、いきなり何すんのよ!」
ルナサ「あら、霊夢ってこういう不意討ちには案外弱いのね」
霊夢「もう、こうなったら……お返しよ!」(両手で水をかける)
ルナサ「ひゃっ、大量過ぎる…!…こちらも負けてなるもんですか」(負けじとかけ返す)
霊夢「わっ!そっちがその気なら受けて立つまでよ!」(再びかけ返す)

こうして博麗の巫女と騷霊長女の水のかけ合いが始まった。
激しい水の応酬、瞬く間に濡れる身体と髪。しかし、二人の表情《かお》はどこか楽しげであった。

ルナ霊「「はぁ…はぁ…」」
ルナサ「ふぅ、かけ過ぎて腕が疲れたわ」
霊夢「私もよ。お陰で泳ぐ気力も無くなったわ」
ルナサ「あっ霊夢…すごいびしょ濡れになってる…」
霊夢「そういうルナサだって、全身ずぶ濡れじゃない」
ルナサ「う…うふふ…」
霊夢「ぷっ…ふふふ…」
ルナ霊「「あははははは!!」」
にとり「隙アリ!」(水鉄砲をかける)
霊夢「うわっ!」(水が命中)
ルナサ「!?」
魔理沙「あははは!水もしたたる良い女だぜ!」
リリカ「ほとんど無防備で隙だらけだったよ?」
霊夢「…あんた達、いい度胸ね…!」
にとり「ひゅい!?これはもしかして…怒らせちゃった!?」
クラピー「Oh!逃げなきゃ!ヒット&アウェイね!」
霊夢「こちらも反撃よ。喰らえ、水弾幕!」(バシャァ!)
ルナサ「私も援護するわ、霊夢」
霊夢「助かるわ、ルナサ!」
あうん「冷たっ!?強すぎますよー!」
アリス「あーこうなったら止められないわね」
メルラン「何か楽しそうだから私も混ぜてー!」
早苗「私もです!水合戦の次はバレーで遊びましょうね!」

華扇「霊夢とあの騷霊…いつも以上にイキイキとしてるわね」
紫「微笑ましい光景ですわ…♪」
雷鼓「童心に帰って大はしゃぎね〜」
神奈子「見ていて和むな」
諏訪子「夏の風物詩だねぇ」

〜茂みでは…〜
文「ここから密かにベストショットを狙いますよ!」
はたて「文ったら…どうなっても知らないわよ?」

562名無し妖精:2017/08/21(月) 18:39:43 ID:lwzEFzm.0
以前は三姉妹でお揃いだったけれど相手が出来た今は各々のペアに合ったデザインになってると良いかなあ

563名無し妖精:2017/08/22(火) 20:54:57 ID:uX52Eltg0
わかさぎ姫が夏風邪を引いたと聞いて飛んできたけど、
勝手がわからず右往左往している間に治って
何もしてあげられずへこんでる影狼さんください!

564ルージュ・ヴェルトと海の夢:2017/08/23(水) 00:43:34 ID:J7BH8v4M0
海朧/ルージュ・ヴェルトと海の夢

 くるみが海を見たがっている。
 閨であいつから聞かされて、アレも外に憧れる年頃になってきたのかと、少し感慨深かった。
 見せるだけなら簡単だ。
 私はとりあえずぐっすり眠ってから、目覚めた時が早朝だったのを確かめると、くるみを館の外へ持ち出した。
「幽香様。お出掛けされるのならお召し物を」
「あー、別に良いわ。ちょっと飛んで帰って来るだけだから」
「それだけでも人目に触れることは有ります。それに、くるみもきちんと起こしてあげてからでないと、風邪を引いてしまいますわ」
「そんな柔《やわ》じゃないわよ」
「幽香様」
 煩いのを振り切って、湖を底から上へと抜ける。
 そのまま空まで昇って行くと、山の頂上が真横に見えた辺りで、くるみがぐずぐずと目を覚ました。
「……頭、痛い…………」
 高山病である。
 我慢しなさいって言い掛けたけど、放っておくと後であいつが喧しそうだから、魔法で圧を整えてやった。
「そろそろ見えるでしょ」
「う……?」
「ほら、あっち」
 論理結界に覆われた幻想郷は、物理的には見掛け上、果て無く続く。
 但し、こうやって空高く飛んで見ると、地平の屈折が追い付かずに遠方が見られる様になっているのだ。
 こうしておかないと天から寝坊助龍を迎えられないというのが理由なのだけれど、今はどうでも良い。
 ともかく、くるみは初めて海を拝んだ。ずっと遠くの、まるで実感の湧かない水平線を。
 それで満足するとは思っていない。
 きっと次の望みを口にするだろうから、そうしたら、自力で外に行けるぐらい鍛えろって発破を掛けてやるつもりだった。
 ところが、そんな私の目論見とは裏腹に、くるみは静かだった。本当に、こんなもので良かったのかと思うくらいに。
 でも、やっぱりそうじゃない。遠い海原を眺めるその瞳は、憧憬と期待で溢れている。
 なのに、何も言わない。
 一丁前に遠慮しているのだと気が付いて、私はどうにも可笑しく、可愛く、頬が弛むのを堪えられなかった。

 ◆ ●

 夢幻界の門を開く。
 あのひとが言い出した時、私はそれに反対の意思を示す積もりだった。
 ほんの数年前、博麗の巫女を呼び寄せる為に開いたばかりなのだ。
 代も替わらぬ内に何度も繰り返すというのは、少々戯れが過ぎるのではないか、と。
 けれど、その考えは直ぐに改めた。
「……何の為に」
「幻想の夜を、夢想の海に沈めるのよ」
「あら。それは素敵ですね」
 そういうことなら吝かではない。
 尤も、それで言いたいことが無くなった訳でもないけれど。
「くるみは兎も角、他の者まで誘《いざな》うのですか?」
「そうよ。文句有る?」
「手が千本在っても余ります」
 門の向こうに大勢の夢魂を招いて、あの二人が大人しくしているとは到底思えない。
 誰か一人でも捕らわれてしまえば大事《おおごと》である。
「直接夢幻界に呼ぼうってんじゃないんだから、大した干渉は出来やしないわ」
「あら、違いますの? それで本来の目的が果たせますか?」
 懐疑を顕わに尋ねると、あのひとは如何にもあくどい得意顔で微笑んだ。
「問題無いわ。専門の奴に手伝ってもらうから」
 一瞬、『脅迫』という単語が頭に浮かんだけれど、口に出すことは止《や》めておいた。
「流石に黙ってやると煩《うっさ》いだろうし、一応根回ししとくわ。実施は多分、次の三日月の夜ね」
「畏まりました」
「それまでに水着決めておいて」
「え?」
 思わぬ言葉に、考える間も無く声が出た。
「くるみの?」
「バカ。あんたのよ」
 この語調は冗談ではない。私の経験がそう言っていた。
「帆船で順に拾ってって、でっかい砂浜に降ろすって感じで考えてるの。最近、どっかの科学オタクが潜水艦の研究してるらしいから、それを使わせてもらっても良いかもね。皆の記憶を繋ぎ合わせて作れば、結構面白い物が見られると思わない?」
 童心を露わに『悪戯』の計画を話すあのひとの姿は、とても素敵で、愛おしい。
 けれど、それはそれとして、私は酷く困惑していた。
「……あの、幽香様? 私は水着で海水浴をする様な世代でも歳でも」
「私とそんなに変わんないでしょうが。私はくるみと一緒にはしゃぎたいから、あんたも付き合いなさい」
 我の通し方も童そのものである。
 それが嫌と言う訳ではないけれど……。
「ね、良いでしょ?」
 最後にこういう言い方をするのは、本当に狡いひとだと思う。

565564:2017/08/23(水) 01:01:29 ID:J7BH8v4M0
あら、しまった。>>541で影狼が「新月」って言ってる。「三日月」が正しいです、すみません。

>>563
それで無茶をした影狼が体を壊したら、今度はわかさぎ姫の方が無理をしそう
二人仲良く竹林の医者に怒られれば良いと思ったり

566名無し妖精:2017/08/23(水) 22:22:46 ID:nddXc3Fw0
>>563
ストーリーが浮かんだものの完成に至れる文才は皆無なので粗筋の出来損ないを置いときます


  いつものように霧の湖へ向かった影狼は我が目を疑う光景を目の当たりにした。
わかさぎ姫が二本の足で立つだけではなく、その足で飛び跳ねながら手を振っていたのだ。
落ち着きを取り戻した影狼が訳を聞き出したところ、人化の術を用いたせいだと判明する。
人化の術とは、魔女が動物を奉公人として便利遣いする目的で編み出した魔法の一つだった。
大図書館から紛失した魔道書に載っているそれが伝わったのは、次のような経緯があった。
わかさぎ姫は影狼と幻想郷中を巡りたいという願望を抱いており、自分で歩ける足を欲していた。
叶わぬ夢で嘆くばかりだったが、蒐集で湖に訪れた魔理沙の耳へ入った事で実現に踏み出した。
水中に存在するマジックアイテムの捜索を手伝う条件で、人化の術の伝授を承諾したからである。
それからの二人は会話を楽しみ、最後にピクニックの約束を交わしてその日の合歓を終えた。

  数日後、再び霧の湖へ喜び勇んで足を運んだ影狼はわかさぎ姫の体調の異変に気付く。
岸辺の岩壁に腰を掛けるだけでもやっとの有様で、ピクニックは中止となり看病へ取り組む事になった。
薬草を煎じたり生活介助に尽くしたものの、一週間を経ても容体は良くなるどころか悪化する一方だった。
励ましも込めて笑顔を絶やさなかったが、日に日に弱っていく姿を見るのは耐え難く心は苛まれていた。
幸いにして薬の移動販売で通り掛かった鈴仙と話を付ける事ができ、永琳が往診する運びとなった。

  診察の結果、夏風邪から移行した肺炎という診断が下り、直ちに有効な治療も開始された。
影狼は胸を撫で下ろしたが、人化の術を解くよう忠告されたわかさぎ姫はショックを隠しきれなかった。
体の病気に強い妖怪が夏風邪や肺炎に罹ってしまった原因は人間の体に変じていたためだったが、
他者に掛けるべき人化の術を自身に使用した事が更なる問題を引き起こしていた。
本来には無い多大な負担が生じた影響で病弱な体質となり、症状の重篤化を招いていたのである。
永琳は治療後完治してもすぐにまた体調を崩し、最悪の場合は命さえも損ねると診立てていた。
それでも自分の足を失いたくなかったわかさぎ姫は拒み続けたが、
影狼が涙目ながらに説得へ加わるようになると観念し、二度と施術しない事も誓わざるを得なかった。

  自分の足を諦めたわかさぎ姫だったが、幻想郷巡りは夢で終わらなかった。
影狼が背負う、抱き抱えるといった移動介助を買って出たおかげだった。
わかさぎ姫は申し訳なく感じていたが、影狼は文字通り肌身離さず居られる事で満足していた。
見かねた人妖からリヤカーを勧められても首を横に振り、峻険な地でも嫌な顔をせずに献身したという。

>>564
シリーズ完結(?)乙でした

567海朧/99ADoL:2017/08/24(木) 17:59:52 ID:lvbTd9WQ0
>>566
体壊してまで影狼とのピクニックに拘ろうとする姫が可愛すぎる

> シリーズ
ありがとうございます。
しかし誠に恐縮ながら、もうしばらく御辛抱願います……

 = = =

99ADoL

 アンドロイドとして生まれた私は、夢というものがよく解っていませんでした。
 夢美様とちゆり様が時折、昨晩見た夢のことをお話しになるのを、理解出来ないまま聞いていました。
 それは幻想郷に来てからも同じで、霊夢様が『今朝はユメミが悪かった』と仰ったのに条件反射で謝ったりして、意味が違うと呆れられたものです。
 夢とは一体どういうものなのか、出来ることなら一度見てみたいと、ずっと考えていました。
 ですが、理香子様に引き取られてからしばらく経って、その願いが叶った時、私は酷く後悔しました。
 自分が、科学ではない何かに基づく存在になってしまったと、理香子様に毛嫌いされる物になってしまったと、そう思ったからです。
 けれど、理香子様はそんな私を受け入れてくださいました。優しく抱き締めてくださいました。お傍に置いてくださいました。
 それ以来、私は安心して休息し、夢を見るのを楽しみにする様になりました。
 ただ、見られるものは良い夢ばかりとは限らなくて……。
「嗚呼、理香子様……! 良かったぁ……! 今日はお休みになったんですね!」
「善くない気配がした上に貴方が魘されてたから追って来たのよ。状況は説明出来る?」
「先日設計図を描かれたばかりの潜水艦の中です! さっきから沈みっぱなしで、アラートが止みません! それから、窓が嫌な音を立ててます!」
 このまま水圧でぺしゃんこになると思っていました。
 窓の外はずっと前から真っ暗で、だけど時々、不気味な生き物がライトに当たって見えます。余計に怖かったです。
「んー……やっぱり、硝子の窓は強度に限界が有るわね。バラストは排水したの?」
「やっても空気が抜けちゃうんですー!」
「そこも見直し、と。他に問題は?」
「はい! 近くに怪獣が居ます!」
「怪獣?」
「凄く大きな、丸いトカゲさんみたいなのを見ました!」
「夢でも見たんじゃないの」
「その通りですよ!?」
 理香子様は驚くほど落ち着いて、真っ暗な景色を笑って眺めていました。
 窓を押す水圧はどんどん強さを増して、今にも雪崩れ込んで来そうです。
 私は気が気でなかったですが、震える体を、理香子様がそっと温かく包んでくださいました。
「不安にさせてごめんね。現《うつつ》で造る時は、完璧な潜水艦を見せてあげるから」
 何と無く安心した、次の瞬間。とうとう硝子が砕け、怒濤の轟音が鳴り響きました。
 けれど、それが私達を襲うことは有りませんでした。
 気が付くと、私は理香子様の腕に抱かれたまま、海底の『空中』に浮かんでいたのです。
 驚いて周囲を見回すと、私達を取り巻く筒状の渦巻が、遙か海面まで伸びているのがぼんやりと判りました。
 理香子様は私に怪我は無いかと尋ねながら、ふわふわ渦巻の中を上へと昇って行きました。
 私は酷く申し訳無い気持ちになってしまい、小さな声でぼそぼそと、自分の無事を伝えるのがやっとでした。
 渦を抜けると、眩しい夕焼けが目に突き刺さりましたが、それより何より辛かったのは、何事かとこちらを覗き込んでいたハクタクの方に、今の姿を見られてしまったことでした。
「水中散歩でもしていたのか?」
「そんなところね」
 澄まして答える理香子様でしたが、私は恥ずかしくてそれどころではありません。
 改めて見ると、ハクタク様の背後には大きな船と砂浜が在って、そこから大勢の人がこちらを見ているのです。
「お前が魔法を使うとは珍しい。夢の中だからか、それとも科学信奉に飽いたか?」
「そうでもないわ。でも……」
 遠慮がちにしていた私の体を、理香子様が殊更に強く抱き締めました。
「る〜ことの為なら、惜しむつもりは無いわね」
 それは他のどの言葉より、私を熱に苛むものでした。
 たぶん、愛していると言われるよりも……。

568名無し妖精:2017/08/24(木) 19:49:09 ID:sd6u4iiI0
ま○ち(の元ネタ)と違って夢を見る機能は無かったんだ
九十九姉妹と雷鼓は小槌の魔力、天空璋の新キャラは森の魔力で生命を得たけど、
ここのる〜ことは理香子の魔力で命を吹き込まれたお陰かな

569名無し妖精:2017/08/24(木) 20:42:37 ID:RohXB7.IO
付喪神化した理由が朝倉さんから漏れ出る魔力だとしたら、
傍にいる限り元に戻ってしまう危険性は無いって事ですね♪

570名無し妖精:2017/08/25(金) 22:09:13 ID:Sy8XTq/s0
吸血鬼姉妹は夢の中ならマリンスポーツも楽しめそうかな
こあフラでスピアフィッシングとかレミパチェでスノーケリングとか

571名無し妖精:2017/08/26(土) 21:30:17 ID:/6EC4vDc0
MHXXが幻想入りwithレイアリ


「ねぇ、アリス」
「なに、霊夢?」
「今回のラスボスさ、アリスと似てるわよね」
「…似てるかしら?」
「うん、なんとなく。まず名前、閣螳螂『アトラル・カ』」
「もう既に無理やり感がするんだけど」
「まぁまぁ。次にその生態よ
金色の糸を無尽蔵に生み出し、人間が構築した建造物を結合させて、巨大な巣を作る―と
それは恐るべき剛力、優れた知能。そして驚くべき器用さの成せる業」
「悪かったわね剛力で」
「結構肩の力あるわよね、アリス。人形投げる時とか…
他には素材。まずはこれ、『虹色に煌く背甲』」
「あぁ、七色っていいたいわけ」
「そうゆうこと
もっとあるわよ。身を護る『金殻』、ちょっとレアな『紫藍殻』
アリスといえば綺麗な金髪だと私は思ってるし、紫と藍といえば…」
「直接の関係はないけどね、あの二人とは」
「春雪異変であなたと戦った後、私はあの二人とも戦ってたのよ
あとは…こんなのはどうかしら、『麗眩玉』」
「見た者を永遠に魅了し続ける神秘の玉石――ね。一度見てみたいわ」
「私からすれば、これこそあなた自身なのよ
博『麗』の巫女の目を『眩』ませた、七色に輝く宝『玉』」
「……言ってて恥ずかしくない?」
「……勢い任せで言ったけど、今になると結構…
こんなのでも、三日三晩寝ながら考えたのよ?」
「健康的で何よりだわ」
「あ、それとね
こいつが怒ったときの声と、アリスが本気で驚いた時の叫び声が似てた」
「うっさいわね、いきなりGが現れたら誰だって…あら、美棘が3つも」
「ノルマ達成?」
「うん、ありがとう。霊夢と狩ると報酬が良くなる気がするわ」
「因みに美棘ってイベントより普通の方が出やすいみたいよ」
「そうゆうことは早く言ってほしかったかな…
まいいわ、次は何やりましょうか?」
「アリスを狩りたい。なんちゃって」
「あら、面白そうなクエストね。狩れるものならやってごらんなさい」

572海朧/そのひとみにうつるみあれ:2017/08/27(日) 20:25:31 ID:2VPW0Unw0
 果て無き水面《みなも》を夢見たのは、何時《いつ》の事だっただろうか。

「もう日が暮れてきたから、海に入るのは止《や》めなさい。皆にも伝えてくれ。くれぐれも妖怪の真似はしない様に」
「親御さんが来ていない子のことは皆で見てあげてください。逆の人は起きて叱りたいでしょうが、諦めてください」

 押しては返す汀《みぎわ》に想いを馳せたのは、何処でだっただろうか。

「居たのに見当たらないという人は無いか? 何か有ったら近くの警官か巫女か、誰かまともな奴に声を掛けて」
「あの黒白さんはぎりぎりまとも判定で大丈夫です。異変の解明は頼りになる人達が進めてくれていますから、皆さんはとにかく逸れない様にしましょう」

 肩を並べて海原を眺められたら良いのにと、互いに言い合ったのは……。

「運松が一度目覚めてまた戻ったと言うから、解明の必要は無いのかも知れないが……」
「だけど明日も続く様なら困ります。皆、此処へ来る為に居眠りしますよ」
「……最近、そういう娘が居たな。妹紅も輝夜達も居ないということは、また永遠亭で夜更かしか」
「慧音もそっちじゃなくて良かったです。纏めてくれる人が居ないと大変で」

 多くの謎を伴って訪れた、夢想の夜。
 のぞんだ海は存外忙しなく、私は先の船旅からこの浜での遊楽《ゆうらく》に至るまで、里の人々を見ているだけで手一杯だった。
 阿求の勧めに流され、河童の売店で水着なども買ってはみたが、結局肌着の下にこっそり着ていただけだ。

「普段とやっていることが変わらないな」
「私はそうでもないですけど」
「そう言えば、取材はしなくて良いのか? 珍しい顔もちらほら見えるが」
「船の中で、貴方が此方へ来る前に一通り」
「手早いな」
「慧音が来たら一緒に居たかったですから」

 只でさえ頭に角が生えて昂っているのに、こういうことを言われては余計に気分が落ち着かない。
 おそらくはそれを承知の上で、わざとやっているのだろうけれど。

「……まあ、私もこうして海へ来るなら阿求と一緒に来たいと思っていたが」
「約束したから?」
「ッ……」

 嘗て私と『彼女』が秘した朧気な思い出を、阿求はまるではっきりと憶えているかの様に鋭く質す。
 沈黙を正解の証であると捉えた彼女は、如何にも満足そうに笑った。

「これでまた一つ、阿弥《わたし》に出来なかった事をしたわけね」

 自分自身を相手に取って、よくもこんなに嬉しそうに勝ち誇れるものだ。
 尤も、その幻影に囚われているのは私も同じか……。

「……そうだな」

 自嘲気味に呟く私の隣で、阿求がまた喜ばしげな笑声を洩らす。
 この眼が見ているまやかしに、彼女は気が付いているのだろうか。
 ……いや、きっと気が付いているのだろう。
 だからこそ、こうして私を傍に置いておきたがるのだ。
 私が過去に迷わぬ様に。今に繋ぎ止めておく為に。
 そうやって、彼女に守られている。
 そのことが、私には妙に可笑しく、そしてそれ以上に、心地好い。

573名無し妖精:2017/08/27(日) 21:14:48 ID:bO5id1qw0
乙夜に良いものを頂きました

574海朧/シロガネ・コガネの夢想曲:2017/08/28(月) 19:57:04 ID:6nQrc32Q0
 おう、おう。良い薫りじゃないの、メイドさんよ。砂浜でバーベキューとは粋だね。
 私にも分けて頂戴な。床《とこ》に入ってからこっち、ずうっと店番しててさ、腹ペコなんだ。
 何を売ってたって、何でもだよ。浮き輪も釣り竿も水着も日焼け止めも日用雑貨も工芸品も白物家電も、何でも。
 うんにゃ、仕入れちゃいないよ。端《はな》から船に積んであったのさ。御丁寧に河童の絵が描かれた箱に詰めて。
 おい、何だい、こりゃ。ほっぺたが落ちそうじゃないか。肉の旨味を香辛料が引き立ててるってのかい。いや、分からん。兎に角旨い。
 ああ、そうだよ。誰に言われた訳でもないけど勝手に売店やってたの。ちゃんと伝票も書いたし、売り上げは金庫に入れた。
 得にならないったって、他にやることが無いんだもんよ。私ゃあんな塩っ辛い水に浸かるなんて御免だしさ。お皿に悪いわ。
 ふう。バーベキューなんか誰がやったって一緒とか言うけど、ありゃあ間違いだね。やっぱり高貴な奴に仕える人ってのは肉焼くだけでも全然違うわ。
 ん。ああ、魔理沙かい。居たよ。聞いた話じゃ、里の人等にこれが夢の中だって教えてやったのは彼奴《あいつ》らしい。
 実は一番早かったんじゃないか。巫女から異変の首謀者かって疑われてたくらいだ。濡れ衣だったらしいけど。
 おや、此はまた独特の風味だね。臭味って程じゃないが、癖に成りそうな味だ。もう一本良いかね。
 うん。はしゃいでたねえ。私もこれで結構若造だからさ、海ってのは初めてだったけど、彼奴みたいに凄え凄え言う程じゃないわ。
 ほほう、この食感は……あ、はい。黙って食べます。じゃなくて、答えながら食べます。
 そうさね。船が浜《ここ》に着いてからも水球とかして遊んでたが、しっかり調査は進めてたらしい。
 初めは全然関係無い兎さん達をしばいたりしてたみたいだけど、最終的に風見の姐さん達が元凶だってことで、派手にスペカ勝負してたよ。
 はは。そんな心配しなくても、魔理沙が勝ったさ。大分手加減はされてたがね。
 だけど、今更夢は醒めないし、どうせ今宵一晩限りだって言われて、詰まんなそうに不貞腐れてたわ。
 で、そうそう。少し前に、あんたのとこのお嬢様達が寝《き》たろ。
 彼奴、フランと遊んでやってたんだけど、途中で目が覚めちゃったみたいで、そのままおさらばしたわ。
 出来ればあんたが来るまで此方《こっち》に居たそうにしてたがね、まあ、仕様が無いよ。
 彼奴は夜型って言うより、生活が不規則だもの。あんたの主人も割とそうだっけ。じゃあ今日は巡り合わせが悪かったね。
 そうだな。私が起きたら森まで出向いて、魔理沙にあんたが寝てるって伝えようか。旨い物《もん》食わせてもらったお礼ってことで。
 彼奴だって仮にも魔女なんだ。睡眠薬の十個や二十個ぐらい持ってるだろ。すぐ来てくれるさ。
 ほう、必要無い。またまた、そんな意地張らなくたって……。
 逢いたいなら逢いたいって素直に言いなよ。魔理沙だって、浜辺であんたと一緒にバーベキューしたいって、絶対。
 なあ、魔理沙。
 ……。
 ひゅい?

575名無し妖精:2017/08/28(月) 20:15:11 ID:ChSMdDDw0
にとりは独り身なのね

576名無し妖精:2017/08/29(火) 18:01:13 ID:Bm1G7.1o0
>>575
相手が眠らないキャラだから夢で逢えないのかも

577名無し妖精:2017/08/30(水) 12:54:39 ID:xN9notV.0
夏休みも終わるし、
今日は寺子屋に通う妖精や妖怪たちが
宿題会兼お泊まり会ですね!

578名無し妖精:2017/08/30(水) 16:57:19 ID:ipQ7111.0
咲夜「珈琲をお持ちしました」
パチェ「ああ、頼んでたの忘れてたか」
咲夜「あら、もう崩してしまうんですね」
パチェ「小悪魔の前ならともかくねぇ」
咲夜「もしかしてネズミに入られましたか?」
パチェ「おままごとが得意な未熟者。タイミングが良くなかったわ」
咲夜「それなら噂になる心配は無いと思いますが」
パチェ「なるべく触れられたくないの」
咲夜「では、お代わりの時に作り直します」
パチェ「悪いわね。……っと、決まったのね」
アリス「今日はこの魔道書を貸してくれる?」
パチェ「三日以内に返却するなら構わないわよ」
アリス「有難う。でも寝られなくなりそうねぇ。頑張って読むわ」
咲夜「貴方も珈琲をどうですか?良ければ、ラテアートの注文も受け付けますよ」
アリス「そうねぇ、じゃあテディベアみたいに可愛い熊さんでお願いできるかしら」
咲夜「かしこまりました」
パチェ「ゴホッ、ゴホ、ゴホン!」
アリス「ちょっと、大丈夫?まさか喘息の発作なんじゃ……」
パチェ「な、何でもないわ」(趣味が一致するとは思わなかった。まぁ喜んでも良いのかもしれないけど)
咲夜「咽ただけのようですわ。吸入薬は必要ないみたいです」
アリス「そう、ならいいんだけどね」

外來韋編の企画で特別賞に入れてるあたり、何らかの関心はあるものだと信じたい

579海朧/みましもさきくと:2017/08/30(水) 22:41:35 ID:YcVsDbX60
「もうやだ! 私も地上の兎になりたい!」
 お酒が入ると、清蘭は決まってそう言った。
 いつも面倒な肉体労働ばかりさせられるとか、そのくせ待遇が良くないとか、色々と不満が有ったらしい。
 だけど、別に本気でそう願っていたわけではないと思う。
 それは言葉の綾と言うか、常套句と言うか、要するに「仕事が辛い」を違う言い方しただけなのだ。
 清蘭に比べれば、私の方が地上に行きたがっていただろう。代わり映えしない都での生活に飽きて、変化に富んだ世界に憧れていた。
 だから、清蘭の愚痴がサグメ様の耳に入ったと知った時は、良い転機になるかも知れないと、こっそり期待した。
 当の清蘭は卒倒しそうなくらい怯えていたけれど……。

 ・×・

「作戦が終わった後は好きにしなさい」
 鈴瑚と一緒に地上の掃討を命じられた時の、サグメ様の最後の言葉。それは事実上の追放宣告だった。
 私は死ぬほど後悔した。酔った勢いで出た愚痴が、とんでもない事態を招いてしまったって。
 でも、鈴瑚はやけにあっさりと、ふらつく私を支えながら「了解致しました」なんて返事していた。
 そもそも、鈴瑚には関係のない話だ。なのに、私の失言の罰に付き合わされるなんて、あんまりじゃないか。
 そう思っていたのに……自分一人で堕とされるのが恐くて、何も言えなかった。
 結局、作戦は失敗して、帰還の命令が出ないまま、私達は本当に地上に取り残されてしまった。
 ……帰ろうと思えば、帰れたのかも知れない。
 だけど、私は自分が切り捨てられたことが悲しくて、もう都に戻ろうなんて思えなくなっていた。
 しばらくはずっと鬱ぎ込んでいたから、鈴瑚には余計に迷惑をかけた。どこか出かけようって言われても、意味もなく断ったりした。
 特に酷かったのが、サグメ様が地上に降りて来たことを聞いた時だ。会いに行くかって聞いてくれたのを、大声で突っぱねてしまった。
 それでも、鈴瑚は私を見捨てずに、根気よく励ましてくれた。
 おかげで私も、少しずつ地上の生活に慣れていった。改めて見た世界は物珍しさに溢れていて、憂鬱を楽しさで上書きしてくれた。
 このまま月のことも、何もかも忘れてしまえるかも知れない。
 そう思った矢先のことだった。その、真っ青な夢を見たのは。

 ・×・

「ほら見て! サンゴ礁、すっごく綺麗に撮れた!」
「おー、ホント。清蘭、意外とカメラ巧いね」
「意外って何よ。……まあ、ちょっと通りかかったひとに照らし方のコツとか教えてもらったけどさ」
「なんだ」
「代わりに後でその写真使わせてって言われたけど、無理だよね」
「夢ん中だもんねえ」
 地上に来てから鬱ぎっぱなしだった清蘭が元気を取り戻したことには、凄く安心した。
 一緒に物見遊山も楽しめる様になって、神社を冷やかしたり、人里で買い物したりして、明日は何をしようかとわくわくしながら眠りに就いた。
 そうして見た夢がこれだ。
 活気に満ちた海も、そこで戯れる人達の姿も、月では見られなかったものだ。
 悪名高い妖怪の仕業だったらしいけれど、巻き込んでもらえてラッキーという感じだった。
「地上の海って凄いんだねー。生き物がたくさん」
「あっちの海は何も居ないからね」
 何より、これを清蘭と一緒に見られたことが嬉しかった。
 そもそも、私は一人で月を離れる様な勇気は無くて、だから清蘭に付き合おうとした。
 ……そう思っていたけれど、本当は、清蘭の傍に居たかっただけなのかも知れない。
 こうして清蘭が隣に居て、笑っているだけで、他のことは大した事じゃないって気になる。
 だから……。
「鈴瑚。清蘭」
「ッ!?」
 ……もし、月に連れ戻されるのだとしても、二人一緒なら、構わない。

 ・×・

 私はサグメ様のことが嫌いだったわけじゃない。
 皆からは冷たいとか、恐いとか言われてるけど、月の民の中では凄く兎に優しい人だった。私達のことも、ちゃんと名前で呼んでくれていたし。
 だから、あっさり地上に置き去りにされた時は、なんだか裏切られた様な気分になって、顔を見るのも嫌で、ずっと逃げ回っていた。
 なのに、夢の中まで追って来られて、鈴瑚と一緒にまた名前を呼ばれて……私は少し、ホッとしてしまった。
「何ですか?」
 鈴瑚が低い声で聞くと、サグメ様は何も言わずに、こっちに向かって手を伸ばした。
 私は思わず目を瞑って、鈴瑚に抱きついた。
「……?」
 頭を撫でられてるのに気がついて、恐る恐る瞼を上げると、目を細めて微笑むサグメ様の顔があった。
 ……そこで、目が覚めた。
 ぽろぽろ涙が溢れてきて、私は鈴瑚の布団に潜り込んだ。
 それで、寝ている鈴瑚に向かって、何度もお願いした。
 まだ夢の中にいる内に、どうしても伝えてほしくて。
 サグメ様も、お元気で、って……。

580名無し妖精:2017/08/31(木) 00:05:28 ID:1CvZjLF20
>>579
過去スレの『青き林檎は落つるに早し』『ベッシー・ベルに花束を』と合わせて読むとより楽しめますね

581579:2017/08/31(木) 00:34:27 ID:FXTJMgwIO
文果真報で二人の残留がほぼ確定した為、月帰還ルートは別次元の話だったということで御容赦頂きたく……
憑依華とかでまた色々と覆る可能性も無いではないですが

それはさておき、あおりんご
普通に上司部下の関係でも勿論良いけれど
同期または昔馴染みなのに鈴瑚が役職(階級)一つ上に行っちゃって、清蘭が接し方に困ったというエピソードとか有れば個人的に嬉しい

582海朧/夢幻に希わくは:2017/08/31(木) 19:22:46 ID:H47Gqf3Q0
海朧/夢幻《ゆめまぼろし》に希わくは

 揺れる波は魑魅魍魎の寝返り。
 そよ吹く風は神々の寝息。
 人々の寝言は奇々怪々の幻想として、夢想の海に姿を現す。
 幾多の魂を乗せて、船は出帆の時を待っている。
「これだけ手の込んだ事して、頭撫でてあげただけですか」
 船の底、扉の無い壁に四方を囲まれた部屋の中に、獏の苦笑が小さく響く。
 彼女と相対して座る片翼の女神は、黙ってにっこりと微笑んだ。
「言いたいことが伝わったのなら良いですけど……。でもやっぱり、あの妖怪に体良く使われただけの気がしますね」
 そう言って、獏は不満げに唇を尖らす。
 すると、女神はやおら立ち上がり、瞬《しばた》く彼女の傍へ歩み寄るや、その頭上に片手のひらを這わせた。
「……私はあの子達ほど安くないですよ、サグメ様」
 はにかみを押し殺した声で彼女が言う。
 サグメはやはり笑みを浮かべたまま、手を頭から項《うなじ》へと持っていき、ぐいと身を屈めて彼女に口付けをした。
「ッ……」
「ありがとう、ドレミー」
 離れた唇が愛おしげに呟くと、彼女は忽ち逆上せてしまい、細めた上目でサグメを見遣った。
「……今回だけですよ」
 その言葉に答えは無く、ただ小さく跳ねる笑声だけが、指先で隠されたサグメの口から洩れ出した。
 ドレミーがむっと益々赤らんだ、その時――
 部屋の一角、板張りの天井が、パコンと円く抜け落ちた。
「やっと見付けたわ」
 開いた穴から、艶やかな黒髪がさらりと垂れ下がる。
 紅白のリボンを着けたその少女は、じろりと二人を見下ろしながら、手に持つ幣を鋭く突き出した。
「あんたらが黒幕ね。『はい』で答えなさい。退治するから」
 二人は互いに顔を見合わせ、共に小さく肩を竦めた。
「はい、そうです」
 ドレミーが嘲笑めいたものを口許に浮かべつつ答える。
「よく此処が判りましたね」
「巫女の勘よ」
「それはそれは……。でも思い出に化けて人を誑かそうとしたのは私じゃないですよ。あれは風見のところのお転婆さん達が」
「そっちは違う奴が叩ッ斬りに行ったから別に良いのよ。幽香も魔理沙に先を越されたから、私はあんたらを退治するの!」
 もはや巫女の責務云々の話ではないらしい。
 呆れる二人の傍らで、今度はバコンと床が割れ、潮《うしお》が激しく飛沫を上げた。
「見付けましたよバクさんサグさん!」
「その呼び方は止しなさい」
 寡黙な女神に間も無く口を開かせた、新たなる来訪者。
 ずぶ濡れの緑髪《りょくはつ》に海草と海星を貼り付けた、勇壮活発の少女である。
「お医者さんの言った通り、こんな所に隠れやがってましたね!」
「だからってどうして下から来ようと思うかな。私の船じゃなかったら沈没しますよ。って言うか、貴方達まだ起きないの? ちょっと寝過ぎじゃないですか?」
「あーっと、霊夢さん! 一足遅かったですね! このひと達は私がやっつけます!」
「いや、あんたの方が後だから」
「話聞きませんね、この子達……」
「ええ。そうね」
 如何にもうんざりと、深い嘆息を吐き出す獏と女神。
 しかし、その手には既に、決闘に用いる為の札が準備されていた。
 船は数多の願いと望みを乗せて、水面《みなも》に映る夢幻の月路《つきじ》と共に、ゆらりゆらりと揺れている。
 船出の時は、もう近い。

583海朧/それは果てなく続くこと:2017/08/31(木) 19:26:41 ID:H47Gqf3Q0
 いきなり海の真ん中に放り出された時は、かなり戸惑った。
 とりあえず最近の記憶を掘り返して、何か永琳様の怒りを買ったかと考えたけれど、これと言って思い当たる節は無い。
 そうしている間に船がやって来て、先に乗っていたてゐから、これは夢だと聞かされた。
「何で判るの?」
「何と無くさね」
 他の妖怪達も似た様なことを言っていて、私は少し悔しかった。
 自分はまだ、地上の住人になり切れてない。そんな気がして。
 だけど、すぐにそれどころではなくなった。
 里の人達が、原因不明の体調不良で何人も倒れていると訴えてきたからだ。
 実はただの船酔いだったのだけれど、医務室――最初から設置されていたのである――で薬を出してあげたら随分と有り難がられた。
「流石は竹林のお医者様のお弟子様だねえ」
「ま、まあね……」
 困ったことが有ったら何でも言って。
 ……なんて、調子に乗ったのが運の尽き。
 怪獣が出たとか、この馬鹿に大きい魚は毒じゃないのかとか、島が見えたが上陸して良いのかとか……。
 私の処理能力《キャパシティ》を超えた相談事が次から次へと持ち込まれて、おまけに普通の病人もちらほら出てきて、もうてんてこ舞いだった。
 永琳様が来た時には、思わず泣き出してしまいそうになった。
「お師匠様ァ! お待ちしてましたああ……!」
「お疲れ様。大変だったわね」
 思いのほか優しい言葉を掛けてもらえて、夢かと思ったけれど、よく考えたら夢である。
 それからは少し落ち着いて、皆が海水浴だ西瓜割りだ炭火焼《バーベキュー》だって騒いでいるところに加えてもらったりした。
「鈴仙さん耳にソナー付いてんでしょ。狡くないですか?」
「付け耳じゃないわよ!?」
「誰もそうは言ってないが……」
「本当に機能付いてんじゃないかい?」
 と言っても、結局すぐに医務室へ戻ったのだけれど。
「ウドンゲ。夢の中でぐらい、好きにしていても良いのよ」
「あ、はい……。でも、ここが一番落ち着きますから……」
 私が控え目に言うと、永琳様は「そう」と小さく呟いて、余り興味無さそうにしていた。
 と、思いきや……。
「一番安全な場所なのは間違い無いわね」
 どきっとした。
 永琳様が冗談めいたことを言ったのにも驚いたけど、それより私の言った意味を正しく理解されたことに心が跳ねた。
 私は動揺を誤魔化そうとして、輝夜様はまだお休みにならないのかとか、適当な疑問を口にした。
 今日は妹紅と、友達の女学生が来ていて、また仕様も無いことで喧嘩しながら夜更かししているらしい。
「……勿体無いですね」
 割と本気でそう思った。輝夜様がこの海を見られないのは、凄く勿体無いと。
 だけど、永琳様は案外そうでもなさそうに、笑って言った。
「苦労して生み出した物は、なかなか簡単には壊せないものよ」
「えっと……どういう意味ですか?」
 話の意図が解らなかったから、素直に尋ねた。
 永琳様はそれを予期していたかの様な顔をして、話を続けてくれた。
「この船はやがて、貴方が拾われた時と同じ様に、再び夢路を巡るでしょう。今度はもっとゆっくりと、長い時間を掛けて。皆の夢境を港として、何度でも」
 首謀者である風見の妖怪。それに協力した悪魔と獏。彼女達は、役目を終えたこの海を、船を壊すつもりは無い。
 だから、いつかまた、同じ夢を見られる日がやって来る。そういうことらしかった。
 全く理解出来たとは言えないけれど、またこの海に来られるらしいことが解って、少し嬉しかった。
 しばらくして、皆が少しずつ夢から現へと帰って行く中、先に永琳様が居なくなって、程なく私も夢から覚めた。
 起きてみると、まるで現実みたいだと感じていた筈の海原は、ひどく朧な思い出として、頭の片隅の方に追いやられていた。
「おはようございます」
「おはよう。姫様達のお部屋の前、日除けを張って来てあげて。眩しいでしょうから」
「やっとお休みになったんですね……」
「ええ。あの娘が帰ったからね」
 ぎりぎり時間内《セーフ》……だと思う。多分今頃、輝夜様達も同じ夢へ誘《いざな》われているだろう。
 お二人の微かな寝息を聞きながら、私は改めて夢に思いを馳せた。
 あの船はそろそろ、再び海へと出ただろうか。私が起きる直前は夜だったから、初めの真っ青とは違う、黒い海原を往くのだろうか。
 そこに行く末なんてものは無い。いずれ夜が朝になって、あるいは季節が巡っても、その航海が終わることは、きっと無いのだ。
 そうやって、船は皆の魂を乗せたり降ろしたりしながら、これからもずうっと廻り続けるのだろう。
 夢幻の水面《みなも》を、いつまでも……。

===
長らく失礼致しました。

584名無し妖精:2017/08/31(木) 20:22:22 ID:ZdkR/uZYO
>>512 海朧/それは果てなく青いもの ( 美鈴×椛 )
>>515 海朧/ナナイロ・コガネの悲喜劇 ( 夢子×アリス )
>>519 海朧/鴉天狗の回顧録 ( 文×はたて )
>>522 海朧/潜水と時間 ( ヤマメ×萃香 )
>>534 海朧/アクア・カルマ ( 小兎姫×赤ちゆり )
>>541 海朧/セイレーンにはおひねりを! ( 影狼×わかさぎ姫 )
>>549 海朧/夏の夜の夢幻海 ( くるみ×橙 )
>>564 ルージュ・ヴェルトと海の夢 ( 幽香×エリー )
>>567 海朧/99ADoL ( る〜こと×理香子 )
>>572 海朧/そのひとみにうつるみあれ ( 阿求×慧音 )
>>574 海朧/シロガネ・コガネの夢想曲 ( 咲夜×魔理沙 )
>>579 海朧/みましもさきくと ( 清蘭×鈴瑚 )
>>582 海朧/夢幻に希わくは ( サグメ×ドレミー )
>>583 海朧/それは果てなく続くこと ( 永琳×鈴仙 )
海朧《かいろう》全14話、本当にお疲れ様でした

585名無し妖精:2017/09/01(金) 19:18:11 ID:FfqZKRqk0
今日から9月ですよー
秋姉妹が活躍する時期ですよー

586名無し妖精:2017/09/01(金) 21:21:31 ID:CUY/B7mU0
テーマ曲が九月のパンプキンだった鈴瑚も活躍するかな

587扉為冰所成:2017/09/01(金) 22:53:53 ID:3q3ivijc0
※天空璋ネタバレ注意※
委託も始まりましたが、まあ一応

 = = =

 青空を薄い白雲が疎らに覆う。ぎらりと輝く太陽は、その柔い衣を突き抜けて、大地を眩しく照り付ける。
 真夏の猛威こそ過ぎ去ったものの、未だ彼岸は訪れず、幻想郷は心地好からぬ暑さに苛まれていた。
 その中で、涼しげな白を纏う怪しき湖。日頃から深い霧に包まれたその場所は、まるで昼を忘れたかの様に、天より降り注がれる陽光を拒み続けている。
 しかし、今、この地を支配する冷気は、日陰や常夜という言葉では到底表せない程の、恐るべき極寒を齎していた。
 湖面は厚く凍り付き、霧は吹雪となって荒れ狂う。
 畔に立つ洋館は全体真っ白に染まり果て、その門前に立つ番人は、どうにも困った顔をして、小刻みに体を揺り動かした。
「こないだまで、森がこんな感じだったんですかね。異変は収まったらしいですけど、今度はこっちがこの有り様ですよ」
 門番が白い息をひっきりなしに吐き出しながら、何者かに語り掛けている。
 相手は吹雪の中に隠れ、また、何やら奥まった場所に居るらしく、殆ど姿が見られない。
「お友達が皆で止めようとしたみたいなんですけどね、寒過ぎて近寄れないし、全然聞いてくれないって。で、結局諦めて、今はお嬢様の御厚意で館《うち》に上げてます」
 そこまで聞くと、何者かは短く礼を言って、ふっと気配を消してしまった。
 門番は如何にも怪訝そうに、虚空を腕で探ったが、そこで何かが見付かることは無かった。
「……八雲の親戚かしら」
 疑念は白さを伴って、凍える空《くう》へと散って行った。

 ・

 吹き荒れる冷気に秩序は無く、只々出鱈目に猛威を振るい、一切合切を凍らせていく。
 その中心に立つのは、一人の小柄な少女である。
 褐色に染まった肌は所々痣の様な斑《むら》を示し、背に負う氷の羽は内から罅割れ、白く濁っている。
 少女は激しく息切れし、手足を重たそうに震わせながらも、執拗に寒波を生み出し続けていた。
 しかし、不意に四方に扉が現れ、周囲の冷気を吸い込まれると、とうとう力尽きたとばかりにその場へ倒れ込んだ。
 間も無く、扉の一つから、ぬうっと影が現れる。
 それは未だこの場に残る厳寒をものともせずに、悠然と少女の傍へ歩み寄って行く。
「こうならない様、元に戻してあげたのに。ホントに消えてしまいたいのかしら?」
 秘神、摩多羅隠岐奈。
 彼女の言葉はその神格に見合わず、柔らかく砕けている。
「……扉、なんか……」
 臥した少女は忌々しげに、しかしどうにも虚ろな眼で、彼女の出て来た扉を睨んだ。
「いらない……。そんなの、なくたって……あたいは……」
 隠岐奈はにこりと微笑み、少女のぐったりとした体を抱き上げた。
「うん、そうだね。お前は強い」
 少女――氷精チルノは、自分に触れるなと言いたげに藻掻いていたが、彼女の言葉を聞くや再び力を失い、眠りに就いた。

 ◆

 チルノが目を覚ましたのは、いやに仰々しい御張《みちょう》の中であった。
 不思議と軟らかく冷たい寝台の周りを厚い白布が大袈裟に覆い、僅かに空いた隙間から微かな明かりが洩れている。
 こんな所で眠っただろうかと、彼女は首を傾げたが、現に寝ていたのだからそうなのだろうと、雑な結論に落ち着いた。
 寝心地は抜群に良かったものの、目覚めた今となっては唯々狭くて退屈な空間である。
 彼女は早速、御張の外へと抜け出した。
「もう起きたのか」
 嘗て見た事の無い――たとえ有っても憶えていない、厳粛な雰囲気の寝殿。
 その様子をまじまじと眺める間も無く、隠岐奈が彼女の前に立ち塞がった。
「あ」
 顔を見上げ、チルノはあんぐりと口を開ける。
 隠岐奈はそこから誰何の言葉が出る事を覚悟したが、意外にもそれは成らなかった。
「キナだ」
「間違えてる間違えてる」
「?」
 きょとんとしているチルノを、隠岐奈がひょいと抱え上げる。
「だいぶ回復した様だけど、まだ早い。私も今から眠るから、お前ももう少し寝てなさい」
「眠くない」
「いいや。お前は眠い筈」
 断固たる口調で言われ、チルノは少し戸惑った。
 そう言われてみれば、そんな気もする、と。
「お友達には報せを届けさせてあるから心配要らないし」
「でも」
「強い者はよく寝るものだ。冬の間ずっと眠りこけてる奴とか知っているだろう」
「うん」
 彼女は忽ち得心し、されるが儘に御張の内へと連れ戻されて行った。
 ところが、再び横に寝かされると、途端に不安げな面持ちになって、じっと隠岐奈を見詰めた。
「……あたいも強い……?」
 隠岐奈は優しく微笑んで、その隣に身を臥した。
「私に勝ったのだから、弱いなどとは言わせないよ」
 その腕が冷たい体を構わず抱き寄せると、チルノは今度こそ安心した様子で、嬉しそうに笑いながら、再び微睡んでいった。

588名無し妖精:2017/09/01(金) 23:56:49 ID:CUY/B7mU0
嘘の口実とは言いつつも魔理沙とともに5ボスの後任へ充てようとしただけあって有りうる組み合わせか

589587:2017/09/02(土) 02:30:12 ID:gYkE3adM0
ぐぁ……御帳の字を間違えてました。御張じゃなくて御帳です。お恥ずかしい。

例によってネタバレですが、とりあえずチルノが可愛いかった
普段は訳も分からず最強最強言ってるけど、ちょっと賢くなるとそこを気にしてしまうんだなと
そのせいで荒れたりするのを、日焼けのことで警告してくれてた隠岐奈が心配して見に来たら良いなと思いました

590名無し妖精:2017/09/02(土) 20:59:19 ID:5xI2Ab2M0
あやはたがEDに出てて良かったけど、EXTRA終えた後で喧嘩になりそうな気がした

591名無し妖精:2017/09/03(日) 17:56:56 ID:.FPB8.rY0
穣子「久しぶりだ事」
ネムノ「やっぱり、あんただったのか」
穣子「よく私だと判ったわね。特に何もしてないのに」
ネムノ「うちで採れるお芋さんとは違う匂いをプンプンさせてるかんな」
穣子「そんな訳あるもんですか。春にあげた種芋は私の髪飾りと同じ品種なんだから」
ネムノ「熟成したのか、ずっと美味しそうな匂いがしてるべ」
穣子「どこかの巫女みたいな事を言わないでよ」
ネムノ「んー、その巫女もあんたに惚れてたのか?」
穣子「倒した挙句足早に行っちゃったし、好意のかけらも無かったわ」
ネムノ「それは気の毒じゃな」
穣子「別に好かれようとは思ってないけど、天狗ばかりか巫女さえも神様をぞんざいに扱うなんて面白くない」
ネムノ「ほう、どんな巫女なんだ?もし見つけたら敵を討ってやるぞ」
穣子「紅白の春っぽい巫女」
ネムノ「多分遭った事あるなぁ。悪いけど諦めてくんろ」
穣子「遣り合った事あるの?」
ネムノ「強いやつだったな。殆ど相手にならなかったっけ」
穣子「私たちって被害者同士だったのね」
ネムノ「あっはっは。ところで、今日は何しに来たんだべ?」
穣子「収穫の時期が近づいて畑の様子はどうなったのかなと」
ネムノ「今年は雨続きであまり良いもんじゃないな」
穣子「麓の農家も困ってたわ。私の神力は及ばなかったのかしら」
ネムノ「ま、天候の事は仕方ないべ。うちは不作対策で蓄えてるし、食うには困らん」
穣子「本当に大丈夫だといいんだけど」
ネムノ「嘘じゃない。その証拠に、これの数口を醸すくらいの余裕はある」
穣子「その甕の中身ってもしかして濁酒?」
ネムノ「そうだ、引っ掛けていくか」
穣子「ごめん。御肴になりそうな手土産は無いし辞めとく」
ネムノ「私とあんたの仲じゃないか。遠慮しなくてもいいだろう。ささ」
穣子「そこまで言うなら、ほろ酔い程度で」
ネムノ「飲み干しても一向に構わんぞ」
穣子「夕方までに戻らないとお姉ちゃんが心配するから、残りは別の機会にね。その時には何か持ってくるわ」
ネムノ「ふーん。それなら次は朝まで付き合って貰うかんな」
穣子「ええ、じゃあ乾杯!」

592名無し妖精β:2017/09/04(月) 11:15:28 ID:???0
今日は語呂合わせで櫛の日らしいので
ルナ霊を中心とした絡みを幾つか投下

◇ルナ霊の場合
ルナサ「霊夢、綺麗にしてあげるね」
霊夢「よろしく頼むわ。…ん、中々上手いわね、あんた」
ルナサ「手先は器用ですから。…霊夢の髪、良い香りね…」
霊夢「やっ///もう、嗅がないでよ〜恥ずかしいじゃない」
ルナサ「あら、これは失礼したわ。…んしょ、これで完了よ。綺麗に整ったわ」
霊夢「有難う。今度は私の番よ」
ルナサ「えっ?私は髪はそんなに長くないから…」
霊夢「遠慮しなくてもいいわよ。それに御髪とかしっかり整えないと駄目よ?あんたは私だけのアイドルなんだから…」
ルナサ「霊夢…///それじゃ、お願いね」

◇メルさなの場合
メルラン「わー早苗ちゃん、髪クシャクシャじゃない!」
早苗「えへへ…何度も寝返り打った結果、こうなっちゃいました♪」
メルラン「じゃあ今から…私が櫛でキレイにするね!」
早苗「はい!お願いしますね、メルランさん。終わったら私もしてあげますね〜」
メルラン「まぁ嬉しいわね〜♪でも余りに強い寝癖とか直らない場合、どうしよっか?」
早苗「その時は寝癖直しウォーターで何とかしますっ!」

◇リリ魔理の場合
リリカ「しかしこう見ると長いね、魔理沙の髪。手入れとかリボンとか付けるの大変でしょ?」
魔理沙「あぁ。しかし髪が短いお前が羨ましいぜ。手入れとかすぐに終わるし」
リリカ「私は魔理沙が羨ましいなぁ。髪長いと色々な髪型に変えれるし、アクセサリーとか付けれるし」
魔理沙「そうか?変わってるな〜。ま、アクセサリーとかリボンとか付けてもらうからな」
リリカ「やれやれ、注文が多いねー」

◇ゆからいの場合
紫「新参の付喪神にしては…お上手ですわ」
雷鼓「そりゃ楽器扱ってるからね〜。いつもはあの狐にやってもらってるのかな?」
紫「えぇ。ウチの藍が綺麗に、美しく整えてくれるわ。貴方にはそれが出来るかしら〜?」
雷鼓「大丈夫!賢者に相応しい、美しく綺麗なロングヘアーに整えてあげるわよ〜♪」
紫「賢者に相応しいって…その言葉、信用してもいいのかしら(汗)」

◇あうピーの場合
あうん「確か貴方は地獄の方にいたと聞くけど、身だしなみとかは?」
クラピー「んーご主人様や友人様にキレイにしてもらっていたなぁ」
あうん「こっちに来てからはどうしてたの?」
あうん「自分で解いたり、三妖精や霊夢にお願いしたりしてるの。あんたに頼むのは今日が初めてだけど」
あうん「そうだったんですかー!じゃあ期待に応えて綺麗にしてあげまーす!あっ、次は私にもお願いー」
クラピー「えーあたいに出来るかな〜?」

593名無し妖精:2017/09/04(月) 21:55:57 ID:3e1zOd3Y0
それぞれ髪油は違うのを使ってるのかな

594名無し妖精:2017/09/08(金) 22:52:49 ID:H8nelywI0
舞が僕っ娘なのは男児を欲してた両親に男の子として育てられたためで
舞自身もGIDだったお陰で抵抗感が無くて長らく疑問を覚えずに済んでいた

生を受けてから約10年間は平穏な日々が続いたものの第二次性徴を迎えると
否応なく女性の身体へと近づいていき次第に両親との関係も冷え込んでいく

そして親子の情を尽きかけた頃に隠岐奈が現れて傀儡となる事を承諾する

先に手足となっていた里乃とパートナーになって仲を深めていくのだけれども
里乃が舞に同性愛感情を抱いたのに対して舞は里乃を異性として意識していて
両想いながらも最早埋めようがない溝が生じて不幸な巡り合わせとなってしまう

595名無し妖精:2017/09/08(金) 23:22:57 ID:TadHeLDc0
>>594
素晴らしい

596名無し妖精:2017/09/10(日) 14:21:43 ID:HfQcsCic0
昨日はチルノの日!
小麦色に日焼けしたチルノが、女の子からの渚の視線を独り占めした日さ!


だから昨日は誰も彼女に近づけなかったんだ

597名無し妖精:2017/09/10(日) 14:48:15 ID:ezM8hy0o0
三月精第3部第5・6話「不動の信仰」で魔理沙が浚ったお地蔵さんって成美の素体なのかなあ
道端にないと厄災除けにならないのに人気が無い魔法の森に安置されているのは可笑しいし
魔理沙が博麗神社裏から元の位置に戻そうとしたけど途中で面倒臭くなって置いてきたんじゃ
笠を掛けたのは魔理沙なりの罪滅ぼしでたまにはお供えもしててそれで成美の方も許したとか

598名無し妖精:2017/09/13(水) 00:28:52 ID:xxRbXDBo0
雛「お取り込み中だったみたいで、ごめんなさい」
にとり「あーいや、そろそろ一息吐こうかと考えてたんだ。迷惑だなんて思ってないさ」
雛「そう。じゃあ、ほんの少しだけ付き合ってくれる?」
にとり「勿論構わないよ。それで何の用だい?」
雛「これを受け取って欲しいのよ」
にとり「……お、秋茄子じゃん。こりゃ嬉しいぞ」
雛「農家の人の厄を除いたらお礼にくれたの」
にとり「そうかー。でも、こんなにもいいわけ? 凄く太っ腹だけど」
雛「好きな人に召し上がって頂いた方が……。全部、貴方の物だわ」
にとり「なんだって! お裾分けならともかく悪いなぁ」
雛「あら、遠慮しなくていいのに。ほら、秋茄子は嫁に食わすなとよく言うじゃない」
にとり「よ、嫁って雛が私の?」
雛「……駄目かしら?」
にとり「まさか。ただ、河童に意地悪な姑は居ないと思うけどねぇ」
雛「良かった。さっそく夕飯で腕に縒りを掛けさせて貰うわ」
にとり「あはは。まあ、そういう事ならお言葉に甘えようかな」

茄子も河童の好物だと聞いたので

599把手如雪,鎖如氷柱:2017/09/14(木) 22:27:26 ID:aLZ9d/qU0
 後戸の国にて。
「お師匠様」
 童子が慌てて駆けて来て、陛の下より隠岐奈に話し掛けた。
「どうした、爾子田」
「またあの氷精が此方へ迷い込んで来てまして、お師匠様と約束したなんて言ってるんですが」
 隠岐奈はさらりと肯いた。
「何時でも来て良いと、専用の扉を授けてやった」
「そうでしたか。では、すぐにお連れします」
「あー! いたー!」
 突如、童子の背後で大きな声が上がる。
 彼女がぎょっとして振り返ると、もう一人の童子に連れられた氷精が声量に見合う大口を開けて隠岐奈を指差していた。
「ちょっと、舞。確認してからって言ったのに」
「この方が早いよ。駄目だったら追い返すし」
「だからっていきなり御前に」
「問題無かっただろ」
「詰まらん言い合いをするな」
 二人の口論をぴしゃりと止めつつ、隠岐奈は氷精を手招く。
「丁礼田も爾子田も下がって良い」
 間も無く二童子はその場を辞した。
 氷精が何と無く足を止めてそれを見送っていると、不意に隠岐奈が彼女の小柄な体を抱き上げた。
「わ」
「いい加減、私の名は憶えたか?」
 問われると、彼女は少し考えて、何やら思い付いた様に答えた。
「おしょうさまだ」
「うん。やっぱりお前を部下にするのはやめておこう」
 隠岐奈の口から深い嘆息が洩れる。
「摩多羅、隠岐奈」
「それどっかで聞いた。なんだっけ」
「私だ、あんぽんたん。ひとの名前くらい憶えなさい」
 如何にも呆れた風に言われて、氷精は何やら不満げに唸り始めた。
「んー……」
「何よ」
「……だって、あたいも名前呼んでもらってないもん」
「む……」
「キナがちゃんと呼んでくれるなら、あたいもがんばる」
「おーきーな。……全く、仕様が無いな」
 と、隠岐奈は彼女の細身を優しく抱き締め、その耳許で擽る様に囁いてやった。
「チルノ」
「うん」
「チルノ」
「……うん」
 初めこそ満足げだったチルノだが、何度もそうして耳を吹かれる内に、段々恥ずかしそうにもじもじし始めた。
「チルノ」
「もういい……おきな……」
 隠岐奈は心底嬉しそうに微笑んだ。


 チルノは散々隠岐奈と戯れてから後戸の国を去り、童子の案内で家まで送り届けられた。
「お師匠様。氷精はちゃんと霧の湖へと戻りました」
「御苦労」
 下がって良い。その言葉を受ける前に、童子が片足を引く。
 それを、隠岐奈が呼び止めた。
「舞」
「ッ……?」
 舞は一瞬どきっと目を見開いて、それから不審にきょろきょろし始めた。
「偶には里乃の言うことも聞いてあげなさい。あの子は叱られても平気なタイプじゃないんだから」
「……わかりました、お師匠様」
 そう言って、彼女は隠岐奈の言葉を待った。
 隠岐奈は少し淋しそうに微笑みながら、彼女に下がるよう告げた。
 やがて辺りはしんと静まり返る。その中で、秘神は独り、ぼんやりと物思いに耽っていた。


= = =
>>597
おそらくそのお地蔵様とは違うものの話になりますが、笠被せたのがアリスじゃないかって考察も有りましたね
永夜抄で魔理沙がべらべら喋った中にそんな話が有るということで

600名無し妖精:2017/09/14(木) 23:01:19 ID:bKBrllcg0
チルノ「楽勝、楽勝、泰河勝!さあ、勝負だ!」

この台詞を隠岐奈が聞いたらどうなるか物凄く気になる

>>599
泰河勝(はたのかわかつ)をさらっと言えるくらいだから何時かは覚えてくれるかな

601名無し妖精:2017/09/16(土) 19:33:35 ID:55RkqldI0
さとまいは後継者が二人同時に現れて童子を辞められた場合でも関係は続けられるのか気遣わしい
人間だった頃の記憶が蘇るけど童子時代の記憶は消えてしまうとかだったらバッドエンドになりそうで

602扉絵に影は揺れる:2017/09/17(日) 22:43:54 ID:vwjcOBhw0
 隠岐奈に気に入られ、いつでも遊びに来ても良いと言われたチルノ。
 それ以来、彼女は何度も後戸の国を訪ねているが、未だに地理が解らないらしい。
「あら、また迷子?」
「てーれいだ」
「爾子田よ。お師匠様の所へ行くのね」
「うん」
 毎回こうして童子に見付かり、隠岐奈の許へ案内してもらっている。
 普段はたわいない話をしながらの道中だが、今日は少し違っていた。
「貴方も童子になれば良いのに。そうしたら、ずっとここに居られるわ」
「働くとかよくわかんないし」
「楽しいわよ。貴方はきっと舞と同じ担当になるから、分からないことは舞が教えてくれるし。三人で踊れば今よりもっと楽しくなるわ」
 里乃は自分の言葉に何ら疑いを抱いておらず、心からそれを期待しているらしかった。
 だが、チルノは首を捻っていた。
「ドジは二人だけだから、あたいが入ったらどっちか出て行くんじゃないの?」
 里乃の歩幅が次第に小さくなっていき、やがて足が止まる。
 その顔がギイッと自分の方を向いて、チルノは少しひやりとした。
「誰がそう言ったの?」
「えっと……魔理沙が、オキナが言ってたって」
 チルノが頑張って思い出しながら答えると、里乃はキイキイ首を傾げたり、扉の漂う景色をただぼんやり見詰めたりと、不審な動きを見せ始めた。
「お師匠様が仰るんなら、そうね。舞と言ってたのよ。ずっと昔。綺麗ねって、また見たいねって」
「……なにを?」
「だから、お師匠様がいらっしゃって、舞も一緒ならって。楽しいでしょう。貴方は舞じゃないけど、きっと楽しいわ」
 要領を得ない彼女の話は、チルノに名状出来ない不気味さを感じさせる。
「だって、お師匠様のお言葉だもの。そうしないといけないわ。私達はお師匠様にお仕えするの。ねえ、綺麗だったのよ。本当に」
 身を屈め、チルノを間近で見詰める彼女の唇はにこりと笑っていたが、大きく開かれた眼からは涙が流れていた。
 チルノは思わず後退り、背中を誰かの体にぶつけた。短い悲鳴を上げて振り向くと、そこに隠岐奈が立っていた。
 隠岐奈はチルノの頭を一撫でして、それから、そっと里乃に歩み寄った。
「里乃。嫌なことは嫌と言っても良いと、そう言ったでしょう。私に逆らうことと、嫌だって口にすることは違うの」
 努めて優しく話そうとする隠岐奈の言葉が、里乃を諭す。
 里乃はただ茫然と立ち尽くしているかに見えたが、しばらくしてぽつりと「はい」の返事を絞り出した。
「舞と一緒に居たい?」
 その問い掛けにも、里乃はたっぷり時間を費やしてから、ようやくゆっくりと肯いた。
 直後、彼女のすぐ傍で、一つの扉が開かれる。中から「わっ」と驚きの声が洩れて、間も無く舞が頭を出した。
「あれ。里乃、どうしたの?」
「口許、粉」
「あ、すみません。お呼びですか。大福召し上がりますか」
「寄越しなさい。二つで良い。それと、この子が悪い夢を見た様だから、ちょっと傍に居てあげて」
 唐突に言われた舞だったが、特に戸惑うことも無く里乃を引き寄せた。
 たまにこういう事が有るのだと、笑って言われたチルノの方が、何やら複雑そうな顔をしていた。
 二人が扉の向こうへ消えて、チルノの傍には隠岐奈だけが残る。
 隠岐奈は今一度彼女の頭を撫でながら、扉が何処かへ飛んで行くのを見送っていた。
「酷いと思うか?」
 チルノがぱちくりと眼を瞬く。
「なんで?」
 如何にも不思議そうに訊き返されると、隠岐奈はそれに答えること無く、ただ彼女を抱き上げ、抱き締めた。

603名無し妖精:2017/09/17(日) 23:35:09 ID:ENsnwJP60
里乃も舞も片方が童子を退いて相方が変わってしまったら
隠岐奈の全力を以ってしても踊れなくなる程深く繋がった関係だと良いです

604名無し妖精:2017/09/19(火) 22:46:43 ID:PD0uuYug0
文「毎度お馴染み、射命丸です。今日は秋の味覚を届けに参りました」
早苗「あ、栗の差し入れ有難うございます。こんなに沢山もすみません」
文「いや良いのですよ。今年も拾いきれないくらいなので。去年よりも多いくらいです」
早苗「そうですか。雨栗日柿というだけありますね。
    ところで、お茶を飲んでいきませんか? ちょうど蒸しパンが出来たところなんですよ」
文「お言葉に甘えたいのですが、これから取材の予定があるのでまたの機会に誘ってください」
早苗「むむ、それは残念です。では、さっきのお礼にご馳走したいので都合の良い日を教えてくれませんか」
文「えーと……来週なら空いてますね」
早苗「じゃあ、彼岸明けの日にします。頑張って作りますから来てくださいね」

文「はあ、ぜひ口にしてみたかったですね」
はたて「蒸しパン?」
文「そりゃそうに決まってるじゃないですか。って、何で貴方が知ってる訳?」
はたて「宴会でもないのに手土産持参なんて珍しいからどこに行くか付いていってみたの」
文「新聞記者なら取材の方に出向きなさいよ」
はたて「だって四季異変が終わってからネタがさっぱり見つからないだもん」
文「そういう時こそ自分の足で探せばいいの」
はたて「一応やってるけどねー。で、どうして山の巫女に贈り物したのかしら?」
文「取材で協力を得られやすいよう便宜を図ったに過ぎないません」
はたて「あれ? 元から居た巫女と違ってネタにならない、って以前にボヤいてなかったっけ?」
文「いつか大きなネタが転がり込む可能性だってあるでしょう。いざという時の備えですよ。ぷんぷん」
はたて「なんか嘘くさーい。本当は気があるだけなんでしょ? 向こうも満更じゃなさそうだしー」
文「ふん、引き籠りの妄想なんか付き合ってられないわ。
  そろそろ行かない約束の時間に遅れてしまいますし、このへんで」
はたて「うーむ、図星かなぁ。万年落ちこぼれ天狗と山の巫女の恋空模様、なんか面白そう。
     でも記事するのは止めようっと。報復で椛との関係が書かれたらやばいしねー」

605名無し妖精β:2017/09/20(水) 21:57:27 ID:???0
おっきーなは6面での立絵で鼓を持っていたので
打楽器繋がりで隠岐奈×雷鼓を

隠岐奈「いやー大分涼しい日が続くな。もうすぐ本格的な秋の到来だ。…ん、あれは…」

雷鼓「♪〜」(演奏中)

隠岐奈(おぉ…あの奏者、中々筋が良いな…。終わったら声を掛けてみよう)

雷鼓「ふぅ〜これくらい練習すればいいかな?今度のライブが楽しみね〜」
パチパチパチパチ
雷鼓「えっ?何?」
隠岐奈「素晴らしい。実に見事な演奏だったよ」パチパチ
雷鼓「あら、ここでは見ない顔ねぇ。新顔かしら?」
隠岐奈「新顔とは辛辣な…。こう見えて私は古参の住人…それも賢者なのだよ」
雷鼓「えっ?賢者!?ちょっと詳しく教えてほしいわ!」


雷鼓「へぇ〜…あのスキマと同じく、幻想郷創設に関わった賢者なの」
隠岐奈「あぁ。彼奴とは昔からの長い付き合いがあるんでね。時には一緒に酒を呑んだり、時には争ったり揉めたりしたもんだよ」
雷鼓「何だかんだ仲良しなのね」
隠岐奈「まぁそういう事だ。…何でもお前、あの天邪鬼が起こした逆様異変の折りに外の世界の魔力を得た、付喪神だそうじゃないか」
雷鼓「ご名答ー♪よく知ってるわね〜」
隠岐奈「道具の楽園を作ると掲げていたし、あのまま天邪鬼と徒党を組んで下克上を行うのかと思ったよ」
雷鼓「あの小悪党と一緒にしないで頂戴。私は私なりの力で、いつか道具の楽園を作ってやろうと考えているの」
隠岐奈「新参ながら大きな野望を持ってるとは…末恐ろしい付喪神だな。ところで、今は何をしているんだ?」
雷鼓「プリズムリバー三姉妹と組んで『ホリズムリバー楽団』として、音楽活動しているのよ〜」
隠岐奈「プリズムリバー…ふむ…あの騒霊三姉妹か」
雷鼓「あっ、もしかして興味沸いたかしら?私達のライブはすっごく楽しいんだから!」
隠岐奈「そのライブとやらも気になるが……堀川雷鼓とやら、私の新たな部下にならないか?」
雷鼓「あら…引き抜きするつもり?」
隠岐奈「さっき遠巻きで見た練習風景を見て感じたんだよ。お前の持つ強大な力を…。どうだ、演奏しながら踊るというのもまた楽しいぞ?」
雷鼓「……悪いけどこの手の話、キッパリお断りするわ」
隠岐奈「ほう?それは何故だ」
雷鼓「さっきも言ったように私は道具の楽園を作る野望を持っている…。その為、誰かの風下に付くつもりは毛頭無いわ。
もしまだ勧誘するのなら…分かってるわね?」バチバチ
隠岐奈「はっはっは!今のはちょっとした冗談だよ。恐れ入った。部下にするのは諦めるとしよう」
雷鼓「賢者というからに…偉いのかそうでもないのか、判んないものね〜」
隠岐奈「勿論、私も彼奴と同じくらい偉いぞ。…変わりと言っては何だが、私の二童子を後ろで踊らせてみてはどうだろうか?」
雷鼓「二童子?貴女って部下がいたのね」
隠岐奈「里乃と舞はバックダンサーズでね。結構舞台映えすると思うのだが…どうだ?」
雷鼓「バックダンサーズ!?面白そうね!ん〜…分かったわ!プリズムリバーと相談してくるぜ」
隠岐奈「うむ。いい返事を待ってるよ」

606名無し妖精:2017/09/20(水) 22:51:32 ID:00mFCKWQ0
精神担当の里乃は躁に導くメルランと相性が良さそう

607名無し妖精:2017/09/20(水) 22:56:03 ID:e10ZWIng0
演奏担当……プリズムリバー楽団、女子二楽坊、雷鼓
ボーカル担当……鳥獣伎楽
ダンス担当……こころ、バックダンサーズ

東方の音楽勢はひとつにまとまると相当な規模になるのではなかろうか

608名無し妖精:2017/09/21(木) 13:11:45 ID:D142mfKA0
命蓮寺勢や東方十魔女なみか

命蓮寺勢
 出家 白蓮、星(※本尊代役)、村紗、一輪、雲山、響子
 監視 ナズーリン
 在家 こいし
 居候 マミゾウ、小傘

東方十魔女
 魔法の森 魔理沙、アリス、成美
 紅魔館   パチュリー、フランドール
 命蓮寺   白蓮
 魔界    ユキ、マイ
 所在不明 エレン、理香子(※ただし魔法嫌い)

609名無し妖精:2017/09/23(土) 14:51:18 ID:R7L3gExM0
早「ようやく秋らしくなってきましたね」
霊「まあ確かに。銀杏とかもよく転がってるし」
早「神奈子様は乙な肴になると喜んでました。私は茶碗蒸しの具としてなら好きなんですが」
霊「それで、その袋の中は何なの?」
早「秋の逸品という事で、のた餅(※信州諏訪の家庭料理)をお裾分けにと」
霊「以前も持ってきたわよね。おはぎっぽい奴だっけ?」
早「ええ、小倉餡や黄な粉じゃなくて枝豆餡(じんだ餡)を掛けてます」
霊「煎餅でも出そうかなと思ってたから丁度良かった。早速お茶請けにさせて貰うわ」
早「自信作なので、どうぞお構いなく」

霊「開けてびっくりだぁね。自信作というだけあるじゃない」
早「蛇は紫芋粉と卵白の薄焼き、蛙は抹茶餡で再現してみました」
霊「うーん、可愛いんだけど……」
早「何か良くないところがありましたか?」
霊「いや、本物には敵わないかなって」
早「ああ、そういう事ですか。キャラ弁みたいなものですし、写実画じゃありませんから」
霊「キャラ弁はよく知らないけど、何だか楽しそうね」
早「はい、作っている最中に思わずテンション上がっちゃいました。味も妥協してませんよ」
霊「味ねぇ。どうせならあんたの方を見てみたいわね」
早「へ?」
霊「うん。余さずに隅々までじっくりと楽しんでみたい」
早「あのう霊夢さん。吝かでもないですが、お行儀の悪い子にはあげられませんよ」
霊「あー、無理にしないわよ。今日はこれで我慢するから大丈夫よ」
早「目が本気で焦りましたよ」
霊「参拝以外の訪問が多いのに及ぶ訳ないじゃないの」
早「宴会以外の夜じゃないと目撃されちゃいますね」
霊「見られて平気なほど変な趣味してないわ」
早「安心しました。ところで、お茶も冷めますしそろそろ召し上がりませんか」
霊「そうね。頂こうかしら」

610名無し妖精:2017/09/24(日) 23:04:36 ID:OKgUPluQ0
今年は風神録10周年
早苗さんも霊夢と出会って10年経ったね

611名無し妖精:2017/09/25(月) 17:57:40 ID:yj/FWU9E0
そして封魔録は20周年
レイマリも20年の付き合いという事に
作中だと何年経っているのか判らないけれど

612名無し妖精:2017/09/26(火) 23:14:22 ID:zhhxXJh.0
玄爺頼りだった霊夢が自力で飛べるようになったのは魔理沙への対抗心だと思いたい

613名無し妖精:2017/09/27(水) 21:47:20 ID:ktsi2g.Q0
分け隔てなく誰とも仲良くなれる魔理沙を見て、
誰にでも「平等」でいる自分とは似て非なるものだと気付いてしまい、
自分の立ち位置とはなんなのだろうと思い悩む霊夢さん

614名無し妖精:2017/09/27(水) 22:48:53 ID:A7vw0S/.0
霊夢が誰にも相談できなくても紫なら心情を察して支えてくれそう

615名無し妖精:2017/09/28(木) 00:31:47 ID:gu2KNPTEO
常識に囚われない風祝が立場なんて知ったことかで強引に踏み込むのも良い
周囲の動き次第でバッドエンド回避も出来るかも知れない。早苗一人でやると失敗する気しかしないけど

616名無し妖精:2017/09/28(木) 18:02:02 ID:/RKtLX5Q0
霊夢のもとに人間や妖怪が集まるのは霊夢のことが好きだからだけではなく、
実は霊夢を放っておけないからという理由もあったらいいよね

617名無し妖精:2017/09/28(木) 22:28:06 ID:ht9KfQfM0
 自分の妄想する霊夢さんは周りから好かれても気にしないしその理由も考えようともしないけど
誰かの好意に応えたいと望んだ時に思考が停止して何をすればいいのか判らなくて抱え込んじゃう
 相手が魔理沙や早苗あたりなら告白を受け入れても友達付き合いの域を抜け出せずにずるずると
紫や華扇あたりなら戸惑いや時として苛立ちを覚えながらも愛されるばかりで手綱は握れないまんま
 どちらかの不満が頂点に達して破局へ至った後は復縁も新たな出会いも求めたいとは思わない
対人関係は絶たないけど恋愛についてはもうこりごりといった感じで一生独身を貫いていく

618名無し妖精:2017/09/29(金) 12:33:40 ID:hmj7.AiMO
茨歌仙37話のレイマリを見た後だと了解できないかな
azmaya先生がイチャイチャしてると呟く程だったし

619名無し妖精:2017/09/29(金) 19:20:50 ID:JIBSctvk0
こいしが村紗本人と接してる時も彼女を水蜜と呼ぶのか知りたい
憑依華のEDあたりで共演してくれないかな

620名無し妖精:2017/09/29(金) 19:51:40 ID:/Rt7EAOI0
霊夢「ねぇ、おかあさん……」
霊夢「……………」
霊夢「…………!!??」
紫「れ、霊夢。ついに私のことを母と呼んで」
霊夢「わ、わわ、忘れなさいいぃぃい!!!」


霊夢「あ、おねえちゃん」
早苗「へ」
早苗「え、は、はいぃぃ??」
霊夢「ちっ、違うわよ!!? 早苗のことをお姉ちゃんだと思ってなんか!!?」


魔理沙「んっ!」
霊夢「なによ」
魔理沙「私にも、どーーーんっと甘えていいんだぜ!」
霊夢「あんたとはただの腐れ縁よ」
魔理沙「ひどい!」

霊夢「一生のね」

621名無し妖精:2017/09/29(金) 20:27:24 ID:Na1rTwJEO
先代博麗(もう3人まとめて家族になさい…私も)

622名無し妖精:2017/09/29(金) 20:59:23 ID:ZeEWEUT.0
いいね、最高のオチだわ

623名無し妖精:2017/09/30(土) 13:33:06 ID:FiLN3oVM0
フォーオブアカインドで分身を館に残して身内の目を欺き夢幻館へ通ってるフランドール
今日はくるみの日ということで美鈴から分けて貰った花をブーケにしてプレゼントしにいく
……という電波を受信したのは良いけど接点がまるで浮かばない
くるみが湖の門番を放棄して吸血鬼異変に参じるとは考え難いし

624名無し妖精:2017/09/30(土) 15:44:57 ID:PbxTd.Ws0
身内の目を欺いて散歩している時に偶然出会ったのがきっかけで、じゃダメなの?

625名無し妖精:2017/09/30(土) 18:13:39 ID:FiLN3oVM0
なるほど
紅魔狂の神社へ行きたがっていた設定も絡めて、神社へ行こうとして途中で道に迷ってしまい
くるみの居る神社裏の山の中にある湖の方へ着いてしまったみたいな感じにすれば良いのか

626名無し妖精:2017/09/30(土) 23:05:29 ID:KGIZKMno0
くるみの方も、幽香が気紛れを起こせば案外さらっと門番お休みさせてもらえるかも知れない。
それで紅魔館のパーティに行くとか。もしくは神社に持って行かれて、丁度訪ねて来てた
レミリアから散々妹自慢聞かされた挙句そのままご招待、というのも有るかも。

幽香が学んでた事で魔法に興味を持ってたくるみにフランドールが教えてあげるのとか見たい。

――などと言いつつフラくる書かずにくるちぇん書きました。
橙×くるみ、くるみの日記念SS『みのりの秋の幻想郷』
◆ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8732377

と、あまり外部のものを引っ張って来るのも宜しくないでしょうか。
昨年にロダが失われてしまいました故、少し悩んでおります。如何でしょうか。

627名無し妖精:2017/10/01(日) 00:01:37 ID:P1dk5I9E0
ロダの復旧も新設・運営管理も非現実的だから数レス以内に収まらない短編小説やイラストの投稿については外部リンク頼りでもやむを得ないんじゃないかな

628名無し妖精:2017/10/01(日) 00:16:44 ID:jjycx8wYO
くるちぇんの稚気あふれるやりとりは和めます
適当に褒めてその場凌ぎは何時か見透かされて更に面倒になりそう

629こがぬえ1/2:2017/10/01(日) 21:58:25 ID:vGLVdlTo0
小傘「そういえば十五夜、今日なんだっけ?」
ぬえ「何だ、小傘も月を愛でるくらいには妖怪なのか?」
小傘「む、私ほど妖怪らしい付喪神はいないと思うなー」
ぬえ「お猪口の付喪神とか、お皿の付喪神とかの方が人間からしたらよっぽど怖いんじゃない?」
小傘「むむむ!ぬえちゃんってば、さりげなく酷い事言うのね!唐傘小娘の怪はナウなヤングにも有名な…」
ぬえ「その有名な唐傘小娘の怪がこのざまじゃ、全国の唐傘妖怪が変な印象ついて可哀想だなー」
小傘「ぐすん」
ぬえ「…分かった私が悪かったわ。今度ちゃんと驚かしって奴見てあげるから…」
小傘「…えへへ。ぬえちゃんってホント私の泣き真似に弱いよねー」
ぬえ「…バカ小傘」
小傘「そういえば、こんな夜にぬえちゃんったら私を連れ出して、どういうつもり?」
ぬえ「まぁ、お前とも長い付き合いになるからな…」
小傘「満月は妖怪の力が強まるから、「わちき!とうとうぬえちゃんと・・・///」なんて思っちゃったりしたんだけどさ」
ぬえ「なっ…!いや、ちょっと飲みに付き合って欲しいだけよ」
小傘「宴会?こんな時間に?というか、ぬえちゃんちょっと期待しちゃった?私は別に、いつでもオッケーなんだけど…」
ぬえ「ば、バカ言ってないでよ…妖怪達のね。神社とかとは別でひそかにやってるのよ。兎がお団子とかも作ってくれるし、楽しみなのよね」
小傘「そ、そうなんだ…」

ぬえ「?どうした小傘…いやだった?」
小傘「ううん、ぬえちゃんがせっかく誘ってくれたんだし、いやじゃないけど。ちょっと怖いなって…」
ぬえ「お前なぁ。そこらへんの妖怪にビビってて、どうして私と友達なんて言えちゃうのさ」
小傘「ぬえちゃんは全然怖くなかったもん…」
ぬえ「…」
小傘「ぬえちゃんが、ものすごーく強い妖怪だって知ったのはマミゾウさんがきてからだしね」
ぬえ「やっぱり私達の時代はもう終わったのかねぇ…」
小傘「だねぇ〜」
ぬえ「お前が言うな!」
小傘「私だって昔はすごかったんだから」
ぬえ「まぁ、私がいるから大丈夫よ…」
小傘「ぬえちゃんが守ってくれるの?」
ぬえ「と…友達だからな」
小傘「そ、そっか…ありがと…ぬえちゃん」

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小傘「ヒック…ぬえちゃんん…もう飲めないよ〜…」
ぬえ「全く小傘は大した奴だよ。あっという間に気に入られたなぁ…」
小傘「わちきが妖怪退治の道具を作ってるなんて皆に言っちゃらめらからねぇ〜…」
ぬえ「いや、お前酔っぱらって自分から言いふらしてたじゃん…」
小傘「わちきは超有名な唐傘の妖〜怖い物などないのじゃ〜」
ぬえ「皆、冗談だと思って聞き流してたから良かったけど…私も少し酔ったかな。久しぶりだったし」
小傘「ぬえちゃんってばわちきを酔わせて、連れ込んで、えっちなことする気でしょぉ〜」
ぬえ「小傘がここまで酒に弱いなんて知らなかったわ…」
小傘「ぬえちゃんに襲われるのもいいけど〜…ヒック!…できればわちきがぬえちゃんを襲っちゃいたいかな〜」
ぬえ「な、何言ってんだお前…ちょ、どこ触って…」
小傘「どっちがいい?ヒック…」

ぬえ「お、降ろすよお前…っ…胸…触んな…!」
小傘「ぬえちゃん〜・・・好きぃ・・・大好きだよぉ・・・あへぇ・・・」
ぬえ「あへぇって…あ、傘が!小傘、傘落ちちゃったよ」
小傘「拾ってきてぇ・・・わちきあれがないとらめなのぉ〜」
ぬえ「小傘…日に日にいろんな言葉覚えていくなぁ…あの狸が本とかいろいろ与えすぎなのが悪い…」
小傘「んむぅ・・・早くぅ・・・」
ぬえ「はいはい…」


ぬえ「よかった折れてなくて。小傘?ちゃんと傘握っててよ」
小傘「ぐぅ・・・」
ぬえ「って、寝てるし…世話の焼けるやつ…」

630こがぬえ2/2:2017/10/01(日) 21:58:50 ID:vGLVdlTo0

小傘「ん…あれ…寝ちゃってた…?」
ぬえ「…ぐぅ…ぐぅ…」
小傘「あ、ぬえちゃん…私、ぬえちゃんと一緒に寝ちゃったんだ…あ、そうだ傘!」
ぬえ「…うるさい…ぐぅ…」
小傘「ご、ごめん。…えっと…あ、おいてある…ぬえちゃん拾ってくれたんだ…」
ぬえ「…むにゃむにゃ…ぐぅ…」
小傘「ぬえちゃん…」
(昨日、変な事いっぱい言っちゃった気がするよ…ぬえちゃん、私の事嫌いになってないかな…
 どうしよう。やっぱりあんなにいっぱい飲まなきゃよかったよぉ…私なんて言ったんだろ…好きとか…言っちゃったのかな…)

ぬえ「…」
小傘「わっ、ぬえちゃん///」
ぬえ「小傘、今変な事考えてただろ…」
小傘「え、いや、その、考えてないよ?」
ぬえ「嘘つき」
小傘「う、うそじゃないよぉ…あのね…私昨日変な事言ってなかった…?」
ぬえ「別に…いや、私も…その…」
小傘「?」
ぬえ「お前の事は…嫌いじゃないから…お前と同じだし…したかったらいいんだけどさ…」
小傘「…え?」
ぬえ「の、飲み会の話よ…勘違いすんなよな…」
小傘「???」
ぬえ「あーもういいよ。お寺の朝は早いんだから、さっさと行くよ…」
小傘「あ、うん。そだね!」

631名無し妖精:2017/10/01(日) 23:24:20 ID:P1dk5I9E0
マミゾウさんはわざと仕込んでそう

632名無し妖精:2017/10/02(月) 22:33:41 ID:O.bJds8U0
魔理沙「今日のおやつは蒸しケーキか」
咲夜「秋の味覚ということで笹の実を使いました」
魔理沙「笹の実は初めてというか食べられるなんて知らなかった」
咲夜「なかなか手に入る物ではありませんから」
魔理沙「ふーん。じゃあ早速、味わってみようかね」
咲夜「いかがですか?」
魔理沙「んー?どこにも実なんて入ってないような気がするんだが」
咲夜「挽いて粉にして使ったのよ」
魔理沙「そりゃ見つかる訳無い。それにしても……」
咲夜「遠慮しなくてもいいわよ。正直な感想を期待してるわ」
魔理沙「あんまり美味いもんじゃないな。料理上手なお前がどうしたんだと思ったぞ」
咲夜「元々は救荒食の材料でしたし。これでも60年に一度しか採れない希少品なのです」
魔理沙「60年に一度って竹の花みたいだな。どうせ能力を使って集めたんだろうけど」
咲夜「失礼ね。ちゃんと天然品を見つけたの」
魔理沙「ご苦労。と言いたいところだが、その努力は出来栄えの方に向けて欲しいぜ」
咲夜「一応は頑張ったんだけど、えぐみがなかなか抜けないのよねぇ。どうすればいいのかしら?」
魔理沙「私に聞いてもしょうがないだろ。してやれるのは、再び実る60年先まで待つくらいだな」
咲夜「それだけ時間を頂けるなら何とかなりそうね」
魔理沙「まあ、その頃までお互いピンピンしてると良いんだけどさ」
咲夜「自信はありますよ。死にそうにない顔をしている、とサボりたがりの死神から言われたくらいなので」
魔理沙「ああ、そうかい。それなら精一杯長生きしないとな。お前にだけは線香を立てられたくない」

633名無し妖精:2017/10/03(火) 18:02:27 ID:mJ9LPYZQ0
熟年夫婦みたいな会話なのかー

634名無し妖精:2017/10/04(水) 20:25:14 ID:hRTyoAmE0
清蘭屋も鈴瑚屋も今日ばかりは仲良くお月見団子を提供してるかな

635こがぬえ1/2:2017/10/04(水) 20:42:30 ID:vKNpi/nU0
小傘「〜〜♪」
ぬえ「おい」
小傘「ひゃあ!!な、なぁんだ…ぬえちゃんか…」
ぬえ「なぁんだとは何よ。お前こんなところで何やってるの?もう日が暮れるんだけど」
小傘「私が墓地に隠れてやることって言ったら一つしかないでしょ!」
ぬえ「寺に戻りな。夕方過ぎてからなんて人なんか来ないよ」
小傘「ぬえちゃんこそ、こんなところで何してるの?」
ぬえ「別に何してたっていいでしょ私は。自由気ままなんだから」
小傘「じゃあ私も自由気ままに、たまたまきた人間を驚かせてやるんだから」
ぬえ「はぁ…しょうがないな」
小傘「どしたの?」
ぬえ「別に」
小傘「ぬえちゃんは先に戻ってていいよ」
ぬえ「お前が先に戻れば」
小傘「だから私は人間が来るまで帰らないって」
ぬえ「私はお前が帰るまで帰らない」
小傘「んもう…二人で隠れるとバレちゃうんだからぁ…」
ぬえ「お前ひとりで隠れてたってバレてるよ。私に見つかってるくらいだしな」
小傘「あぁいえばこういう〜」
ぬえ「…ダメなの?」
小傘「…いいけど…じゃあ邪魔しないでね」
ぬえ「しない」
小傘「…ホント?」
ぬえ「ホント」

小傘「…ぬえちゃんってさ、何で弟子入りしようと思ったの?」
ぬえ「それ知ってどうすんの」
小傘「知りたいから」
ぬえ「…皆の仲間になりたかったから。皆が寺の弟子になるならって…」
小傘「へー…」
ぬえ「小傘はなんでならなかったの」
小傘「待ってる人がいるから」
ぬえ「そっか」
小傘「ごめん…暗い話になっちゃったね。もう私、傘じゃなくてお化けになってるのにさ。でもしょうがないんだ」
ぬえ「しょうがないって何がよ」
小傘「私はずっと忘れ傘だからさ」
ぬえ「だったら私も一緒にそいつの事待つよ」
小傘「えっ、いいよぉ…そんな事しなくて…」
ぬえ「そんな事って何よ。小傘は待つのが好きなんじゃないの」
小傘「好きとかじゃなくて…」
ぬえ「私も仲間に入れなさいよ。一人だけ楽しむなんてズルいじゃん」
小傘「た、楽しくなんてないからさ…ぬえちゃんまで一緒になって待たなくていいよ」
ぬえ「好きでもない事やり続けるなんて馬鹿みたい」
小傘「だ、だって、待ってなきゃ私…」
ぬえ「どうしてもやらなきゃいけないっていうのなら、私が好きな事に変えてやるって言ってんのよ」
小傘「え?」
ぬえ「お前が言ったんだからな。私と一緒にいると楽しいって」
小傘「よ、余計なお世話よぉ…」
ぬえ「お前がそれを言うか」
小傘「むっ」
ぬえ「私に余計なお世話焼きまくってたくせに。自分が世話焼かれると拗ねるんだ」
小傘「拗ねてなんかないもん」
ぬえ「じゃあ何よ」
小傘「…ぬえちゃんは、私の…大事な友達だから、辛い目にあわせたくないんだ」
ぬえ「お前は何も分かってない」
小傘「え?」
ぬえ「…手、握っていい?」ぎゅっ
小傘「え…ぬえちゃん?」
ぬえ「…こうして待ってるのと、一人で待ってるの、どっちがいい」
小傘「…」
ぬえ「こうやっていつも私の手を握ってくれてたから、私も楽しかったんだ」
小傘「…うん…ぐすっ」
ぬえ「おおおいおい…泣かないでよ…」
小傘「ごめん…ちょっと…安心しちゃって…」
ぬえ「まぁ私は大妖怪だからな」
小傘「私からもお願い…今夜だけ、一緒にいていい?」
ぬえ「う、うん…帰ろ、小傘」

636こがぬえ2/2:2017/10/04(水) 20:42:57 ID:vKNpi/nU0

小傘「ねぇ、ぬえちゃん。ありがと」
ぬえ「別に、いつもお前にされてる事だから」
小傘「私に?」
ぬえ「そういえば…私が聖に謝りに行った時、お前、タイミング悪く驚かしにきたよな」
小傘「あぁ〜〜。住職さんが復活?してぇ、ぬえちゃんがそれをずーっと邪魔してたって話?」
ぬえ「まぁ…そうなんだけど。あの時、お前が後ろからドーンって私を押さなかったら、きっと私また逃げ出してたかもしれない」
小傘「そうだったんだ…私役に立てたんだね。住職さんを驚かすつもりだったんだけどなー」
ぬえ「聖には全く頭が上がらないわ…あんな人間がいたなんてね」
小傘「ぬえちゃんヘタレだもんね。私と手を繋ぐときも、いちいち「いい?」なんて聞いてきてさー」
ぬえ「な、何よ!私だって相手の事を思いやるっていう事を勉強中で…」
小傘「そういうところが好き」
ぬえ「…」
小傘「…うん、好きだな。私…ぬえちゃんの事」
ぬえ「な、何でそういう事を本人の目の前で口に出して言うのかな…」
小傘「あ、その、今の口に出てた?」
ぬえ「…」
小傘「ご、ごめ…私その、バカだから…驚かしも下手だし…好きっていうのはその、友達でっていう…」
ぬえ「私も…お前のそういうところが…嫌いじゃない」
小傘「ぬ、ぬえちゃん…?」
ぬえ「…」
小傘「こっち向いてくれないの…?」
ぬえ「うっさいな…私は見なきゃいけないものがあるの…自由気ままにな」
小傘「…?」
ぬえ(今小傘の顔見たら…やばい気がする…あいつ…可愛いし…かなり…)
小傘(ぬえちゃん何を見てるんだろ…押し入れの隙間?…あ!)
小傘「もしかして、スキマ妖怪が出てきたりする?」
ぬえ「何言ってんのよ…」

小傘の「好き」攻撃は頼政の弓矢並の攻撃力があると思います

637名無し妖精:2017/10/04(水) 20:49:50 ID:hRTyoAmE0
>>635-636
大人の関係になるまで時間掛かりそうで焦れてる小傘が想像できる

638名無し妖精β:2017/10/04(水) 20:54:09 ID:???0
今日は中秋の名月なので

ルナサ「ねぇ霊夢、今日は月見だから団子買いに行かない?」
霊夢「いいわよ。あっ…団子なら私、知ってる屋台があるわ」
ルナサ「どんな屋台なのかしら」
霊夢「人里に行ってみてのお楽しみよ」

〜人里〜

清蘭「いらっしゃいませー!美味しい団子はいかがですかー!」
鈴瑚「いらっしゃーい。どんどん寄ってってね〜」mgmg

ルナサ「これが…霊夢の知ってる屋台…」
霊夢「えぇ。その名も清蘭屋と鈴瑚屋よ」
ルナサ「へぇ…。売り子の兎達って、もしかして永遠亭の関係者?」
霊夢「関係者…というか、縁者みたいなもの何だけど、こいつら元々は月の都専属の鉄砲玉部隊なのよ。今はこうやって地上に定住してるけど」
ルナサ「月の都…ねぇ」
鈴瑚「ちょっとちょっとお客さん、そこで私たちの昔話をしてる暇あったら…」
清蘭「団子買ってってよー!」
霊夢「あーそうだったわ。あんたはどっちがいい?」
ルナサ「んー…私はコッチ《清蘭屋》かな」
霊夢「それじゃ、私はコッチ《鈴瑚屋》にするわ」
ルナサ「えーっと、黒胡麻団子と御手洗団子を二本ずつで」
清蘭「はーい。合計で十六文になりまーす」
霊夢「三色団子とずんだ団子を2つずつ頼むわ」
鈴瑚「毎度〜十六文ねー」

団子を買い終えた二人はその夜、お月見をする事に…

霊夢「綺麗な満月ね…」
ルナサ「虫たちの音色も心地良いわ…」
霊夢「う〜、しかしちょっと冷えるようになったわね」
ルナサ「特に朝と夜が…。霊夢、風邪引かないように気を付けてね」
霊夢「えぇ。あんたも夜は温かくして寝るのよ」
ルナサ「うん。…団子、食べよっか」
霊夢「そうしましょ」

霊夢「ん〜やっぱ鈴瑚屋の団子美味しいわ」
ルナサ「どっちの団子も美味しいわ。あの屋台、気に入ったかも…」
霊夢「あら、良かったじゃない。今度はみんなも誘って行かない?」
ルナサ「いいわね。妹達や雷鼓さんも喜ぶと思うわ」
霊夢「魔理沙や早苗とか誘おうかしら。華扇は……大量に買い占めそうね」
ルナサ「あの仙人って、いつも何か食べてるよね。真面目そうに見えて抜けてるというか…」
霊夢「ホントよね〜。まさに食欲の秋よ」
ルナサ「うふふ。…霊夢、今夜は私たち二人だけだから…」
霊夢「えぇ。私たち水いらずで…のんびり月を観賞しましょう。…ルナサ」

639626:2017/10/05(木) 19:04:02 ID:nuKwRXzg0
>>627
御意見ありがとうございます。お礼を申し上げるのが遅くなって申し訳無いです。
文の長さなどと相談しつつ外部リンクを使わせていただこうと思います。

事のついでの様で大変恐縮ですが、拙作にレスを下さる方々、本当にありがとうございます。
欠かさず拝見し、励みにさせていただいております。

さて、ことちゆでSSなどしたためましたので置かせていただきます。
◆ことちゆ(赤ちゆり×小兎姫)『クロース・クローズ』
ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8752484

640名無し妖精:2017/10/05(木) 20:23:06 ID:XPmnkm.20
>>638
月の観賞中に横顔を眺めようとしたら視線が合ってお互いに頬赤らめるシチュが浮かびます

>>639
「その服、わたしも着ようかな」と言ってたけれど本当に着ることになってしまうとは
「二、三年遅い感じ」というのはサイズ的な意味でも厳しかったのかなと思いました

641名無し妖精:2017/10/05(木) 21:10:35 ID:iSk92H8c0
人気投票の秋アンドネタということで、
今年の中秋の名月は秋姉妹とルナサで決まりと思ったけど何も思いつかなかった

642名無し妖精:2017/10/06(金) 21:57:14 ID:gWxUDRSU0
東方憑依華にドレミーさんが出演ですよー
パートナーは誰かな

643名無し妖精:2017/10/06(金) 22:07:00 ID:i3203O/60
サグメ様も参戦しないかな

644名無し妖精:2017/10/07(土) 20:13:09 ID:.V/B4fWo0
組む相手次第ではサグメ様以外にもカップリングができるね

6451/2:2017/10/08(日) 15:32:06 ID:evNEhJfA0
10月10日はお好み焼きの日とCMで知って湧いてきたレイサナ
二日早い上に尻切れトンボなのですが

◆博麗神社

早苗「霊夢さん、何も予定が無ければ十日にお好み焼きを食べに行きません?」
霊夢「お好み焼きかぁ。何処か良い店に心当たりでもあるの?」
早苗「勿論ですよ。神奈子様と諏訪子様に紹介した時も褒められちゃったくらいで」
霊夢「うーん。混んでなきゃいいんだけど……」
早苗「それは大丈夫です。隠れた穴場で皆には秘密です」
霊夢「なら待ち草臥れる心配は無いわね。ねぇ、後で私の行きつけにも寄っていかない?」
早苗「どんなお店なんでしょう?」
霊夢「カフェー。ショートケーキが凄く美味しいの。他のデザートも絶品なのよ」
早苗「それなら行ってみたいかなぁ。是非、案内してくれませんか」

◆人間の里

霊夢「なんだか静かね。営業してるようには見えないくらい」
早苗「実は休業日なんですよね」
霊夢「え? それだと食事できないじゃない」
早苗「大丈夫ですよ。自分で焼かないといけませんが、生地もトッピングも用意して貰ってます」
霊夢「もしかして貸切ったわけ?」
早苗「はい。店主は索道が出来る前から礼拝してくださった方で、二つ返事でOKしてくれたんです」
霊夢「いったい、いくら掛かったのかしら?」
早苗「それがなんと、タダだったんです。流石に気が引けたので、うちで仕込んだ御神酒で御礼しましたが」
霊夢「信仰心様々ね。それにしても自家醸造っていつの間に……」
早苗「末社の酒室を甦らせようと去年に。振る舞うのは今秋からですけどね。一瓶ですが持ってきました」
霊夢「何を下げてるのかと思ったらそういうことだったのね」
早苗「先方から上出来という言葉を頂いたので、霊夢さんの舌にもかなう筈です」
霊夢「それは楽しみねぇ。一段とお腹がすいてきたわ」
早苗「席はあそこですね。あ、私が運んできますから」
霊夢「悪いわね」

6462/2:2017/10/08(日) 15:33:11 ID:evNEhJfA0

早苗「いかがですか?」
霊夢「期待以上よ。ちゃんとしたお好み焼きなんて久しぶりだしね」
早苗「家では滅多に作らないんでしょうか?」
霊夢「そうよ。宴会で材料が余った時くらいで、生地も水で溶いただけだもの。
    ソースなんて普段は使わないから買わないし、鰹節も青海苔も品薄で手に入らないわ」
早苗「ソースが無いって何も付けなかったんですか?」
霊夢「醤油か擦り胡麻入りの味噌ダレを代わりにしてたわよ。合わなくないんだけど、やっぱりソースが一番かなぁ」
早苗「はあ、そうだったんですか。じゃあ今日は好きなだけ召し上がってくださいね。食べきれない程ありますし」
霊夢「早苗もね。残りも焼いてあげるから、何を乗せたいのか言って」
早苗「いえいえ、代わりますけど」
霊夢「あんたと違って手土産を持ってこなかったから、この程度はしなきゃね。カフェーも奢るわ」
早苗「あのー、いいんですよ。私が勝手に持ってきただけで、気を遣わなくても……」
霊夢「もう決めたんだから有り難く従いなさい。口だけ動かしてればいいの」

早苗「後片付けは私の仕事ですね」
霊夢「えー、何でよー」
早苗「お酒を私の何倍も飲んでて、すっかり出来上がってるじゃないですか!
    そんな状態ではとても任せられません。怪我でもされたら嫌ですし、ここは休んで貰います」
霊夢「むー」
早苗「とろんとした表情で唸っても無駄ですよっと」
霊夢「……仕様が無いわね。あー、飲み過ぎたかも」
早苗「一升瓶の半分以上も空ければ当然の結果ですって」
霊夢「こんなんじゃカフェーに行けないわ。どうしよう」
早苗「また今度にしましょう。スケジュールは調整しますので、霊夢さんの好きな日で構いませんよ」

◆守矢神社

霊夢「…うーん。あれ? ここってもしかして……」
早苗「私の部屋ですよ。それから、お水をどうぞ。喉乾いてますよね」
霊夢「ありがと〜……ってお好み焼き屋さんに居た筈なのにどういう事?」
早苗「清掃を終えたら眠りに就いてて、夕方になっても起きなかったので連れて帰りました」
霊夢「山の上まで大変だったでしょう」
早苗「霊夢さんは見た目より小柄ですし、麓に着けば索道があるのでそれ程でも無いです」
霊夢「そうなの。これ以上は迷惑を掛けられないし、いつまでも寛いでいられないわね」
早苗「遠慮せず泊まっていけば良いじゃないですか。服も一緒に洗濯物に出しちゃいましたし」
霊夢「そういえば、これあんたの?」
早苗「ええ、私が中学生だった頃……外の世界で着てたお古なのですが」
霊夢「道理で変わった着心地だと思ったわ。ご丁寧に下着まで穿き替えてるし」
早苗「結構寝汗をしていたので失礼ながら、まあその。差し出がまかったですかね?」
霊夢「いや別に。むしろ頭が上がらないくらいよ」
早苗「ところで、ごはんが出来てますが霊夢さんは宜しいですか?」
霊夢「お腹が鳴りそうだったところ。あれだけ飲み食いしたのに何だか恥ずかしいわね」
早苗「食欲があるなら酔いは醒めて体調が戻ってきたという事なんですから良いんですよ」
霊夢「そうなのかな。まあ、有り難くご馳走になるわ」

647名無し妖精:2017/10/08(日) 21:26:40 ID:RDZKRZHY0
酒に酔って無防備な姿を晒せるほどの信頼関係が良いと思います

648名無し妖精:2017/10/09(月) 14:56:14 ID:ai92Zh8s0
今日は道具の日
雷鼓が先の輝針城異変で犠牲となった道具たちを弔うため、
聖に経を唱えるよう頼む姿が見られたとか見られてないとかなんとか

649名無し妖精:2017/10/09(月) 17:44:13 ID:CBYGuNtQ0
雷鼓はかつて組太鼓だったんだけど小槌の魔力で付喪神になれたのは自分だけで
和太鼓の身体を捨てたのは奏者の下にある元相棒の傍へ預ける目的もあったとか
そんな妄想は抱いたけど百合じゃないねうん

650名無し妖精:2017/10/10(火) 21:40:58 ID:GpFYOpBc0
いつも医療の勉強で目が疲れているだろうと、妖夢は鈴仙に目に効く料理を振る舞う。
食後にそのお礼として、鈴仙は妖夢に疲れ目に効くからとマッサージを行った。
実はお手製の目薬を作って来てはいたのだと告げられた妖夢は、どうしてここまでしてくれるのだと疑問を口にする。
その疑問に対して鈴仙は、心のこもった料理を振る舞ってくれたのだから、自分も心を感じられる行いをするべきだと答える。
妖夢は困ったように笑った。私は、鈴仙が作ってくれたものならなんだって嬉しいのに、と。
鈴仙は明るく笑った。妖夢ならきっとそう言ってくれると思っていた、と。

でも、と。
二人は間を置いた。

こちらの方が、あなたを感じられて好きです。
こっちの方が、あなたを感じられて好きなの。

マッサージは首、肩へと移行した。とても丁寧な手つきを前にした妖夢は、やがて静かな寝息を立てていった。

651名無し妖精:2017/10/10(火) 22:25:20 ID:XjUId22I0
目の愛護デーならではうどみょんにほっこり

652名無し妖精:2017/10/11(水) 23:53:51 ID:9RKKpgkk0
文  「やっぱり、追いつかれてしまいましたね」
早苗「えーっと、一体何の事ですか?」
文  「背丈ですよ。ほら、額の当たる位置も丁度ぴったりで」
早苗「あ、はい。そうですね。それにしても、キスされるのかと思ってびっくりしましたよ」
文  「不意打ちでは簡単過ぎますから。ただ唇を奪うだけなんてつまらないです」
早苗「別に良かったんですけどねー」
文  「あのー、本気でしょうか? 向こうに二柱が腰を掛けている状況ですが」
早苗「私は構いませんよ。さあさあ、今からお願いします」
文  「ほんとに勘弁してください。保護者に詰め寄られでもしたら逃げられません」
早苗「やった! 文さんの焦り顔が見れました」
文  「演技だったんですか。いやまあ、してやられましたねぇ」
早苗「いえいえ、どっちに転んでも良かったんです」
文  「参りました。貴方も随分と逞しくなったようですね」
早苗「でも、お酒の方は相変わらずみたいで。宴会では最後まで付き合えなくて肩身が狭いです」
文  「現人神とはいえ、天狗が酒量で人間に負けたら沽券に関わるので仕方ないでしょう」

653名無し妖精:2017/10/14(土) 11:51:44 ID:0l.i/PxI0
茨最新話で華仙ちゃんのカップリング候補が増えるとは

654名無し妖精:2017/10/14(土) 18:15:21 ID:C05NGg/.0
誰がいたっけ?

655名無し妖精:2017/10/14(土) 19:15:39 ID:cEVSE3fkO
摩多羅さんじゃないの?
隠岐奈は私の古い知り合いと言ってたし

656名無し妖精:2017/10/14(土) 19:53:54 ID:wl4KlBnc0
あれは単純に賢者の仲間としての意味だろうからなあ
ここで百合の可能性を否定するべきではないだろうが

657名無し妖精:2017/10/14(土) 20:19:17 ID:QOh4vsv.0
旧知って凄い燃料だと思った

658名無し妖精:2017/10/15(日) 21:37:59 ID:g9jrJIq.0
秋だし、秋姉妹が秋の味覚を親しい人達に振舞ってほしい
誰がいるかな

659名無し妖精:2017/10/15(日) 22:12:21 ID:kFXK1Nr.0
主な活動場所(求聞口授)
 静葉   妖怪の山、魔法の森など
 穣子   人間の里、田畑など

紅魔館のパーティーシーンで傍にいる人(儚月抄)
 静葉   早苗
 穣子? 慧音?

うーん……

660名無し妖精:2017/10/16(月) 20:20:23 ID:mo/aWyiM0
>>659
静葉と穣子って活動場所が分かれてるのねー
これだと確かに穣子の方が恩恵を感じやすい分、みんなから信仰を得やすそう

穣子には是非畑で採れたぶどうで作ったワインを
冬とともに目覚めたレティさんに振る舞ってほしい
なんだかんだで良好な関係だといいなぁ

661名無し妖精:2017/10/16(月) 20:24:33 ID:1iWpOwoM0
静葉は色塗りで忙しそうだからむしろ差し入れされてそうなイメージ

662名無し妖精:2017/10/17(火) 23:30:43 ID:cWJr7N7A0
長月を迎えた魔法の森。
静葉は紅葉を司る神としての責務を果たすべく、幻想郷中の落葉広葉樹を巡っている最中だった。
ある一角を通り掛かると、見慣れぬ物が彼女の目に留まった。
それは小振りな地蔵菩薩で、記憶が確かであれば去年まで安置されていなかった。
人間はおろか妖怪さえも余り足を踏み入れないこの場所に何でとは訝しんだものの、すぐに詮の無いことじゃないと考え直した。
そして特に願掛けも無く手を合わせると、周辺を赤く染める作業に取り掛かった。

一月後、静葉は再びあの一角に訪れていた。
落葉もまた彼女の役割であり、幻想郷各地を赤い絨毯で敷き詰めていたのだ。
普段なら木々を蹴飛ばして荒々しく散らしていたが、ここだけは一枚一枚丁寧に落としていた。
地蔵菩薩が埋もれてしまわないよう配慮していたためだった。
時折吹く風で木の葉が舞うたびに払ってあげることも忘れなかった。

雪の便りが届く前。
静葉は地蔵菩薩の前に居た。
本格的な冬の到来前に別れを告げに来ていたのである。
暫くの間通えないことを詫びつつ、雪囲いにもなる小祠を拵えていた。

一陽来福。
数ヶ月振りの再会は驚きを伴うものだった。
いったい誰の仕業なのか、地蔵菩薩には笠が被せられていた。
私以外にも大切にしてくれる人がいるのね、と静葉をたいそう満足させた。

数年後の孟秋。
例年通り紅葉の準備に入ろうとしたところ、一人の女性が立っていた。
参拝者かしらと思った矢先に感謝の言葉を掛けられ、酷く動揺させられる。
しかし編笠のデザインに気付くと事情を察し、静葉はたちまち安堵の表情を浮かべた。
成美と名乗る女性がこの場に留まると知ると、更に喜色も加わった。
以前とは別の意味で放っておけない存在となっていたからだった。

663名無し妖精:2017/10/18(水) 21:11:42 ID:bwNiT3PEO
あうんと成美の名付け親が隠岐奈や魔梨沙だったら良いのに

664名無し妖精:2017/10/18(水) 21:47:10 ID:eMxx35rk0
優しくしたのはやっぱり何か想うところがあったのかな

665名無し妖精:2017/10/18(水) 23:57:24 ID:T/3lBm8s0
幼い頃の魔理沙が一人で香霖堂へ遊びに行こうとして誤って魔法の森へ入ってしまって迷子になり辿り着いた先が忘れ去られた地蔵のところで
助け出されるまで一緒に居たら愛着が湧いて道を覚えてからは自分で訪れる様になってある日に足を運んだらその地蔵が成美に変わってたとか

666名無し妖精:2017/10/19(木) 14:30:16 ID:EvTGYsVM0
アリス「二次会って、これ以上飲んだら戻れなくなりそうなんだけど」
幽香「お持ち帰りしてあげるから大丈夫だわ〜(はぁと)」
アリス「ちょっと、何を考えてるのよ!」
幽香「冗談よ(はぁと)。会場は貴方の家だから心配ないでしょう」
アリス「ったく。アペタイザーはともかく、お酒が無いわよ。良い物は宴会で全部干されてもう無いし」
幽香「とっておきがまだ残ってるから問題ないわね。ほら」
アリス「そのワインはもしかして……」
幽香「幻想郷では口に出来ない魔界産のヴィンテージ。20年物だわ」
アリス「どうやって手に入れたのかしら?」
幽香「そりゃ魔界で購入したに決まってるじゃないの」
アリス「命蓮寺の人によく載せて貰えたわね」
幽香「あら、しばらくぶりに洞窟から行ったのよ。また闘ったけど瞬殺できなくて残念だったわね」
アリス「近い内にサラ姉さんに何か持って行かないとね」
幽香「今は私と飲む事だけ考えてればいいのに」
アリス「……悪かったわ」
幽香「うふふ。さあ、急ぎましょう。夜道をとぼとぼ歩いてたんじゃ風邪を引いちゃうわよ」
アリス「そんな事言われても素面じゃないんだからこれでも精一杯よ」
幽香「仕様が無いわねぇ」
アリス「もう。みんなが見える前で抱き上げるなんて……」
幽香「とっくに関係は知られてるのに恥ずかしがる方が変なのよ」

667名無し妖精:2017/10/23(月) 18:03:11 ID:uFWMGRek0
先のイベントでは旧作ものも少なからず、旧作キャラとwin版キャラの絡みも有った様です。嬉しいですね
というわけで他所に投稿致しましたSSの御案内をさせていただきます
◆ルイズ×マガン『魔界道中記 〜臨場映画館〜』
ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8826767

668名無し妖精:2017/10/23(月) 20:05:01 ID:JWnWQUB.0
ttps://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81C1uyl-vJL.jpg
霊夢の膝枕で上機嫌な魔理沙、どこか不満げなあうん、微笑んでる早苗
外來韋編の表紙はまたまたレイマリ大サービスね

>>667
過去作挿絵のマガンさん本当に小さかったから咄嗟に反応しちゃうのは仕方ないねと思った

669名無し妖精:2017/10/23(月) 21:23:18 ID:CILvp6Wk0
最近立て続けに公式ブックが出るね
色々なキャラとの絡みが観れると嬉しいな

670名無し妖精:2017/10/23(月) 23:07:33 ID:pq3.wM0M0
里香xマガン

マガンちゃんは魔法生物☆

671名無し妖精β:2017/10/23(月) 23:13:58 ID:???0
ルナ霊で外來韋編肆表紙ネタ

魔理沙「霊夢の膝は私が頂いたぜー!」
あうん「むぅ、ずっと霊夢さんを見てきた私が霊夢さんと仲良しですよー」(横から)
早苗「ふふふ…私は霊夢さんの隣に居られるだけで幸せです」(隣に座りながら)
霊夢「もう、あんたら寄ってたかって…のんびりお茶飲めないじゃない」

ルナサ「随分人気者ね、霊夢」
霊夢「勝手に寄ってきただけよ」
メルラン「でもこれじゃあ、姉さんが霊夢の側にいれる所無いわね〜」
紫「さあて…どうするのかしら?」
ルナサ「…ちょっと失礼するわ」(後ろに回り込む)
リリカ「これはもしや…?」

ギュッ(抱き付く)

ルナサ「…ここだけは譲れないわ」
霊夢「もう、ルナサったら…///」
ルナサ「霊夢…このままハグしててもいいかしら」
霊夢「えぇ…構わないわ」

隠岐奈「ほう…後ろを取ったか。これは面白い。これは肝に毛が生えた騒霊だ」
雷鼓「真面目そうに見えて大胆な所もあるのよね〜」
魔理早あう(あっ、ちょっと羨ましいかも…)

672名無し妖精:2017/10/23(月) 23:54:05 ID:JWnWQUB.0
人前で後ろから抱き着くなんて凄いです

673名無し妖精:2017/10/24(火) 20:52:15 ID:37j7fwkQ0
ラルバ「あれー? 日焼け治っちゃったんだー」
チルノ「それがよく判らないけど日焼けじゃなかったんだってさ。
     扉の世界からまた帰ってきて何日かしたら力も抜けて元に戻っちゃったんだ」
ラルバ「ふーん。ところで、これ持ってきたんだけど嘗めてみない?」
チルノ「おお、氷砂糖で一杯じゃん。それなら楽しまないと損ね」
ラルバ「わーい、ボーケーてーるー。ちゃんと確認してー」
チルノ「なんだこりゃあ。よく見たら角切りの大根じゃん。ちょっとかんべんしたいかなぁ……」
ラルバ「まってまって。嘗めるのは黄色い液の方だわ。蜂蜜だから甘いよ」
チルノ「んー? わざわざ漬ける必要なんかあったの?」
ラルバ「秋の土用には、たの付く物を摂るといいって聞いたから大根飴を作ってみたの。
     風邪にも良いみたいだし、気温が下がるこれからの季節にぴったりじゃない」
チルノ「あたいは風邪なんて引かないよ」
ラルバ「あ、そっかー。氷の妖精だものね。ボケてたのは私もじゃないの」
チルノ「まあ誰だって失敗はあるもん。気を取り直して味を見よう」

※2017年の土用辰の日は10月20日と11月1日なので本日ではありません

674名無し妖精:2017/10/24(火) 22:10:23 ID:l1PK5meo0
チルノも大ちゃん以外の妖精とつるむことが増えたね
良いことだ

675名無し妖精:2017/10/24(火) 22:39:22 ID:rj2zKNO20
マターラ討伐の際もラルバの背から入ってるから一匹狼じゃなくてちゃんとコミュニティあるんだなって思ってほっとした

676名無し妖精:2017/10/26(木) 20:14:19 ID:HqD7qRJ.0
三月精でラルバの根城が太陽の畑だと判明
二次で幽香との絡みが増えそう

677名無し妖精:2017/10/26(木) 20:48:45 ID:kmZj5bw.0
>>676
何を寝言いってんだ、お前が増やすんだよ!

678名無し妖精:2017/10/26(木) 21:59:20 ID:DZU2exv20
ラルバが太陽の畑でハチミツを集めて、それを幽香が売り歩くんだ……
そしてそれが子供たちの間で人気になるんだ……

ラルバはどちらかというと蜜を吸う側だけど

679名無し妖精:2017/10/26(木) 22:27:28 ID:.CQ5iBGg0
雨は、嫌いだ。

こうして雨が降っている時は、あいつはここを訪れない。
いつだったか理由を尋ねた事があったけど
『緊急の用事でもない限り、わざわざ雨に打たれに行く事もないでしょう?
研究に専念した方が余程有意義だわ』
…と、無駄を嫌うあいつらしい答えが返ってきた。その言葉の通り、雨の日に姿を見せた事は一度だってない。
それはそうだ。
あいつがここに来る目的は精々が暇潰し、買い物の帰りにと立ち寄るぐらいなんだから。


だから、嫌いだ。雨なんて、大っ嫌い。

「――この雨、退治してやろうかしら」

『雨が続いてる時のお前は決まって不機嫌だな…怖いぐらいだぜ』
魔理沙がそんな事を言っていたのを思い出す。
だって、仕方ないじゃない。
誰が悪いわけでもない、ただ雨が降っているだけ。だからこそ、このイライラをぶつける場所がなく、こうして不快感だけが募っていく。
1日2日ならなんともないけど、こうも続いていては限界が近いかもしれない。
―あぁ、もう

「…そろそろ晴れなさいよ、ばか」


▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽


雨は、嫌いだ。

彼女に会いに行くことが出来ない。
いや、行こうと思えば無理ではないのだけど
『雨は嫌いなのよ。なんにも良いこと無いじゃない』
…と、何か恨みでもあるのかっていうレベルのオーラを出していた事を思えば、二の足を踏んでしまうのは致し方ないだろう。
であれば、そんな日は避ける。晴れるのを待てばいいだけなんだから。…しかし

「また雨…もう冬になるかっていう時期なのに、梅雨かしら?」

バカジャネーノとつっこみが入りそうだけど、こうも雨続きではそんな馬鹿な考えが浮かぶのも無理ないんじゃないだろうか…
彼女の言う通りだ、雨が降ったところで良い事なんてなんにもない。

外出する気も起きない。
研究だって捗らないし、劇を見せに行く事も出来ない。
―そして何より、彼女に会いに行けない。

「いっそ雪にでもなれば…あの子は歓迎してくれるのかしら?」


▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼ 


雨は嫌いだ、大嫌い


だって、アリスがやって来ないから
だって、霊夢に会いに行けないから


あぁ、今日もこんなにも
あなたが不足して、満たされない。

▽より上が霊夢視点、下がアリス視点。読みづらかったらごめんね!

680名無し妖精:2017/10/26(木) 23:32:51 ID:kIrZyijIO
読みづらくないですよー!
雨続きだと博麗神社の裏庭で生ってる林檎も落果してしまって「アリスの焼いてくれるアップルパイが食べられない」とボヤいてそう

681名無し妖精:2017/10/27(金) 22:03:34 ID:mf7u0Isw0
リグラルは越冬時に身を寄せ合って寒さを凌いで欲しい

682名無し妖精:2017/10/28(土) 02:51:19 ID:CD8iTTxoO
寒さに震えるふたりをほっとけない!

ゆうかりんハウスで仲良く越冬

683名無し妖精:2017/10/28(土) 23:09:28 ID:BjcMbRIQ0
求聞口授によれば妖怪の主体が人間の性格で嫉妬心の化身みたいなパルスィと
こいし曰く見ると落ち込む人の心が否応無しに聞こえてしまうさとりの組み合わせは
相性的に悪そうな気もしたけど心綺楼だと同じステージで観戦してたから杞憂かな

684名無し妖精:2017/10/28(土) 23:17:38 ID:39uHLeWYO
>>683
その二人は意に介さず嫌われ者同士の仲間という事でお互いに腹を割った本音トークで話に華を咲かせてますよ多分

685名無し妖精:2017/10/30(月) 23:04:04 ID:wSEdz9PY0
衣玖「あ、こんな処にいたのですか。探しましたよ」
天子「地震の予兆を告げに来たんじゃないよね。しばらくは起きない筈だから」
衣玖「ええ、総領娘様の様子を見守りに来たのです」
天子「あら、お目付け役でも押し付けられたのかしら?今はもう何も企んでないのに」
衣玖「名居様に命じられた訳ではありません。勝手働きでも無いですよ。私は面倒くさがりですし」
天子「龍宮の使いも退屈を持て余したようね」
衣玖「まあ仕事を減らされて自由な時間が増えたのは事実ですが」
天子「私のお陰でしょう。感謝して欲しいわ」
衣玖「その辺は有り難く思ってますよ。報酬も以前と変わらなければ、尚の事良かったです」
天子「ぐっ、まさかそれで文句を言いに来たって訳?」
衣玖「いいえ、ただ天界にいらっしゃらなかったのでどうしたものかと」
天子「ふーん、どうせなら暇潰しに付き合ってくれるなら願ったり叶ったりなんだけどねぇ」
衣玖「闘いなら勘弁して頂けませんか。羽衣を自弁で補修するのはもう御免ですから」
天子「じゃあ、こないだの続きでもしない?」
衣玖「宴会の時の事でしょうか?」
天子「そうそう、今度はちゃんとした形でしたいのよ。私の事も様付けじゃなくて呼んで欲しいかなぁ……」
衣玖「酔った勢いでは無かったのですね」
天子「もしかして嫌だって言うの?」
衣玖「滅相もないですわ。立場をわきまえない行為はお叱りを受けるだけでは済まないのです」
天子「あんた自身の気持ちを聞いてるの!」
衣玖「……唇以外も差し出しても良いくらいには想ってます」
天子「それならお忍びで良いしょ。天界では普通にしてれば大丈夫よ」
衣玖「もしも露顕した場合にはどう致しましょう?」
天子「そのまま地上で駆け落ちに決まってるじゃない」

686名無し妖精:2017/10/31(火) 16:28:00 ID:j1JWioE.0
外來韋編・肆のクロスレビューはこのスレ的には良いところが無かったわね
むしろ……

687名無し妖精:2017/10/31(火) 18:28:22 ID:6EaisliU0
【巫女じゃなかったら】という部分にとてもワクワクが止まらない

688名無し妖精:2017/10/31(火) 21:07:04 ID:skyppzTU0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/-100#830
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/-100#893
の続き的なあれ。今年のハロウィンも小傘が幻想郷を恐怖に陥れるよ!


小傘「ヒュゥゥ〜〜〜ドロドロドロドロドロドロ〜〜〜………」


小傘「おぉーー!!」

小傘「どぉーー!!」


影狼「こら」
小傘「ろぉろろろ」
影狼「なんて声出してるのよ、小傘」
小傘「ええぇぇぇ!!? 私の非の打ちどころのない変装が見破られた!!?」
影狼「たとえ変装していても、しゃべっちゃったら声でわかるわよ……
   なぁにそれ、かぼちゃの被り物に白いカーテン? なんでそんな格好をしてるの?」
小傘「ふっふっふ。それは今日という日がだね、はろうぃ〜んだからなのだよ!」
影狼「はろうぃ〜ん?」
小傘「はろうぃ〜んはね、お菓子をもらえなければイタズラできる日なの」
影狼「はぁ」
小傘「これは言い換えると、イタズラされたくなければお菓子を渡せってことになるよね?」
影狼「ちょっと強引だけどね」
小傘「つまりこれは、強盗が『命が惜しけりゃ金を出せ』と言っているのと同じ状況なのだ!」
影狼「うん。……うん?」
小傘「この場合のお金とはお菓子のこと!」
小傘「そして私はこんなにもたくさんのお菓子をもらってきた!」
小傘「つまり私は! 数多の人妖から!! 命の危険を感じさせてしまうほどに!!! とってもとぉっても!!!! 恐れられてしまっているのだーーーッッ!!!!!」

影狼「……………」
影狼「えっ」
小傘「そんな恐怖の権化である私を直接見てしまうとみんな恐がってしまうから、こうして変装しているというわけ」
小傘「まったく、恐怖のあまりお菓子を差し出してきた人妖共を思い出しながら食べるお菓子は最高だぜー」
影狼「お菓子をたくさんもらって喜んでる子供にしか見えないけどなぁ」
小傘「こ、これは勝利の美酒を堪能しているだけなの! いわば狩りの成果だよ、成果!」
影狼「それより小傘。強盗のくだりなんだけど、それはつまり誰かと同じ事をされる可能性もあるってことじゃない?」
小傘「へ?」
影狼「そしてさ、狩りの成果ってさっき言ったよね? 私だって腐っても狼。これまで獲物を狩って生きてきた」
小傘「か、かげろー……? ちょっと、怖いよ……」
影狼「それでは私もお菓子を食べて、はろうぃ〜んを満喫するとしますかっ♪」
影狼「あぁ、もちろん……」

影狼『 お 前 も 一 緒 に 食 っ て や る よ ッ ッ ! ! ! 』
小傘「わぎゃーーーッッッ!!! たすけてぇーーーッッッ!!!」
影狼「ちょ、ちょっと!? 恐怖の権化がそんな簡単に恐がっちゃダメでしょ!?
   というか、私にこんなに恐がる奴がいることに驚くんだけど」
小傘「あ! 今、驚いた!? ねぇ、驚いてくれたんでしょ!?」
影狼「小傘さぁ、ほんとにそれでいいの……?」


今年の小傘ちゃんのハロウィンの成果:一人

689名無し妖精:2017/10/31(火) 21:56:37 ID:yn2/ODk2O
かわいかったです

690秋風は静けくなきて (1/2):2017/10/31(火) 22:33:35 ID:9z35NyIg0
――静葉。

 飾り気の無い言霊がその名を呼んだ時、彼女は心底嬉しそうに微笑んだ。



「トリック・オア・トリート!」
 神無月の晦日。
 その日の分の紅葉《しごと》を終えて、家に帰って来た静葉を、いやに明るい笑顔が迎えた。
 それは丸めた両手を胸の前で構え、どことなく狛犬らしさを強調した格好のあうんであった。
 静葉は一瞬の躊躇も無く仕事道具の刷毛を取り出すと、彼女のくるくると巻いた前髪を紅葉色に染めてやった。
「あぅん!?」
 あうんが思わず高声を上げる。
「何するんですか!?」
「全部染めた方が良い?」
 静葉に悪びれる様子は無い。
 それどころか、如何にも楽しげに笑っている。
「ちゃんと落ちるんですか、これ……」
 彼女が不安そうに言うと、静葉はやはり笑って「大丈夫よ」と答えた。
「ほっといても元に戻るし、水で流せばすぐに落ちるわ」
 それを聞いて、あうんは何やら少し考えてから、改めて言った。
「……じゃあ、お願いします」
 瞬間、静葉の口許に得意げな笑みが浮かぶ。
 紅い衣に包まれた身体が軽やかに舞い、緑を秋へと染めていく。
 あっと言う間に、あうんの髪は全体見事な紅色になった。
「はい、終わり」
「ん? もう?」
 驚き混じりの半信半疑で自分の後ろ髪を見たあうんは、大きく口を開けて、その出来映えに感嘆した。
「すっごく綺麗です! 新品の銅線みたい!」
「もっとマシな喩え考えなさいよ!」
 と、口に続いて足が出そうになった、その矢先。
 不意に静葉の背後から声が掛かった。
「ただいまー」
 穣子である。
 静葉と同じく出掛けていたらしく、戸口の外側から二人の様子を覗いている。
「あら、おかえり」
「あ、穣子さん!」
「ん……?」
 あうんが揚々と声を上げて彼女の許へ駆け寄ると、静葉はあからさまに訝った。
「トリック・オア・トリート!」
 その視線を気にすることも無く、あうんは再び両手を胸の高さに上げて、穣子に今日特有の挨拶を告げる。
 穣子は「はいはい」と苦笑しつつ、人里で買って来たらしい、可愛らしい小袋を取り出してあうんに手渡した。
「ありがとうございます!」
「一瞬誰かと思ったわ」
「染めてもらいました!」
「それは言わなくても判る」
 巻かれた緑の尻尾が少しだけ伸びて、パタパタと左右に揺れ動く。
 静葉はそれを刷毛でペタペタ紅色に塗りながら、些か表情を固くして呟いた。
「お菓子なんて用意してないもの。穣子は流石ね」
 そこに含まれる負の感情に気が付いてか否か、穣子は二、三度瞼を瞬《しばたた》かせて、あうんに渡したのと同じ小袋を姉にも差し出した。
「はい、お姉ちゃん。お疲れ様」
「……ありがと」
 彼女は忽ち染め上がった尻尾を刷毛で叩《はた》く傍ら、それを受け取った。
 あうんの口から小さな悲鳴が洩れたが、姉妹はそれを気に掛けない。
「それじゃ、ご飯の支度するわ。あうんちゃんも食べてくでしょ?」
「あ、はい。頂きます」
 穣子は碌に返事も聞かずに歩を進め、家の奥へと消えて行った。

691秋風は静けくなきて (2/2):2017/10/31(火) 22:34:53 ID:9z35NyIg0
 あうんは貰った小袋を嬉しそうに覗き込み、鼻唄まじりに中身を物色し始めた。
 一方、静葉は相変わらずの仏頂面で、御機嫌な彼女をじろりと横目で見詰めている。
「……あの子はいつからさん付けになったの?」
「昨日です」
 余りにあっさり返答が有って、静葉は益々機嫌を損ねたが、あうんはそれに気付かない。
「前からちょっと考えてたんです。幻想郷の神様って大抵人の姿を取られてますから、やっぱり『さん』で呼んだ方が親しみやすいかなって」
「ふうん……」
「でも神様は神様じゃないですか。どうしようかと思って、この間隠岐奈さんに相談したら、本人に聞いて決めれば良いでしょって」
 そして、穣子は親しみやすさを選んだ、ということである。
 そのことは全く構わない静葉であったが、未だ機嫌の直る兆しは見られない。
「……私は?」
「ん?」
 問われた意図が掴めず、あうんはきょとんと瞬いた。
「静葉は静葉じゃないですか」
 二人きりで居るときは、そのままの名で呼んでほしい。
 今秋の始めの事。静葉が願い、あうんがそれを了承した。
 以来、あうんは忠実にその決まりを守り続けている。
 静葉はそれを快く、心地好く感じていた筈であったが、事此処に至って、その喜びに亀裂が入り始めていた。
「あ、普段のことですか? 穣子さんと合わせないと駄目かと思ってたんですけど、嫌ですか?」
 あうんは飽くまであっけらかんとしている。
 その如何にも無垢な様は、静葉の亀裂を尚更深め、広げていく。
「……それで良いわ」
 ふいと壁を向いた彼女の口から、ほんの幽かな声が洩れて、あうんもようやく雲行きの悪さを感じ取った。
「静葉……?」
 伸ばした指先は翻る肩に躱されて、虚しく空を掴む。
 触れることを拒んだかに見えた彼女の体は、戸惑うあうんの胸に潜り込み、その目の届かない所へ顔を埋《うず》めた。
「ッ……ん……? あの……?」
 あうんは狼狽え、どうしていいか分からずにまごついている。
 しかし、静葉は何も言わない。
 仕方無く、あうんは彼女を抱き締めた。他に出来ることが見当たらなかった。
 そうして二人はそのまま、言葉も無く抱き合っていた。背に負う秋が落ちるまで。

692名無し妖精:2017/10/31(火) 23:21:14 ID:j1JWioE.0
>>688
小傘ちゃんは全キャラ制覇まで頑張ってほしい

>>690-691
機微を読み取れるようになるまでは前途多難なのね

693名無し妖精:2017/11/01(水) 17:35:26 ID:EKkinypM0
>>686
自分への評価点が巫女2人より低い上に雛は満点でヤキモチ焼くにとり、機嫌を直すために四苦八苦する魔理沙
なんてことを想像してしまったぞ

694名無し妖精:2017/11/01(水) 18:29:35 ID:B51k.pl.0
>>687
霊夢⇒早苗:1点……幻想郷に博麗じゃない巫女はなんていらないわ。巫女じゃないならいいけど。

とはいえ早苗さんが風祝を辞すには一子相伝の秘術が扱える諏訪子の末裔を産まないといけないジレンマ
巫女の座から退いた霊夢さんを迎え入れる形じゃないと駄目っぽい?

695名無し妖精:2017/11/01(水) 22:01:43 ID:Ks.HJd3Q0
え、霊夢の早苗さんに対する評価ってそんな低いの……
……博麗の巫女の立場は相当辛いから、早苗さんを守るためにあえて冷たい態度を取ってるとかだと良いなー

696名無し妖精:2017/11/01(水) 22:36:54 ID:B51k.pl.0
>>695
霊夢さんの採点はあんまり気にしなくていいと思うの
原作者様公認で仲が良いとされる妖怪もあまり高くないし文さんに至っては前回の罪深賞に加えて0点だよ
その文さんだって新聞に対する不満が原因みたいだし本人に対する好悪とは別だとも考えられそう

697名無し妖精:2017/11/01(水) 22:49:46 ID:gfxvo5O60
早苗のアレは「巫女じゃないならいいけど」に色々と美味しいものが含まれているな
東方式ツンデレだ

698名無し妖精:2017/11/02(木) 08:56:24 ID:5RF3CdO2O
霊夢早苗さん意識してるなーW

699名無し妖精:2017/11/02(木) 13:50:58 ID:pnRBWELA0
剥き出しのライバル意識からの友情デレですよ

700名無し妖精:2017/11/02(木) 17:57:45 ID:SkdjuKGk0
早苗 → 文
> 6点
> あまり見かけないけどご近所さんですよね。
> 鼻が高くないから、あんまり偉くないんでしょうか?

あやさな的に不味いかもと思ってはいたものの
よくよく考えてみれば文は新聞記事に載せるネタ探しで山の外に出かけているし
早苗も営業熱心で人間の里へ通っているだろうから神社で顔を合わせる機会が少なくてもおかしくないね
点数も自分(9.5点)と二柱(10点及び9点)以外の相手に限れば悪くないわ


>>694

茨歌仙 第四十話 幻想郷を蝕む異常気象
> 華扇「…で、最近どうかしら?」
> 霊夢「どう、って?」
> 華扇「山の神社の索道とか諸々」
> 霊夢「まあ、参拝客は取られっきりだし、今までは神社といえば博麗神社だったのだが、
>    最近はどっちの神社?
>    って訊かれることが増えてきたけど…。
>    里の人間が信心深くなってきたことは回り回ってプラスになると思っているわ」
> 魔理沙「相変わらず楽観的な奴だな。
>      参拝客だけでなく、異変解決の仕事まで持って行かれても知らないぜ」
> 霊夢「だいじょーぶよ。あんな腑抜け巫女になんか負ける訳がないじゃん」

お酒で上機嫌だった時は得意気だったけど素面に戻ったら安寧としていられなくなったのかな

701名無し妖精:2017/11/02(木) 18:14:49 ID:awtlw75M0
非想天則のセリフとか見ると早苗→霊夢より霊夢→早苗の方がずっとライバル意識剥き出しにしてるんだよね

702名無し妖精:2017/11/02(木) 21:34:26 ID:Gon.Qi120
何かにつけて早苗さんに対抗意識を燃やして勝負を挑む霊夢ちゃんください!

703名無し妖精:2017/11/02(木) 21:46:02 ID:5RF3CdO2O
レイマリ表紙の中身はレイサナでござったかW

704名無し妖精:2017/11/02(木) 23:45:25 ID:UZN21Dug0
「 幻想郷を蝕む異常気象」がすごい気になるんだけど一体何があったんだ
緋想天再来?

705名無し妖精:2017/11/03(金) 00:14:26 ID:Z5iNaNc.0
>>704
天空璋の前日譚だから四季異変のことね

706名無し妖精:2017/11/03(金) 16:34:49 ID:CznwYPSw0
成美の笠を被せたのはアリスだって確定したのに話題になってないだと…?

707名無し妖精:2017/11/03(金) 17:20:06 ID:Z5iNaNc.0
魔理沙
 この終らない夜も、(刻符が関連してる)
 欠けて歪な月も、(実際は永琳の仕業)
 消えた人間の里も、(実際は慧音の能力)
 お地蔵さんに傘かぶせて廻ったのも、(?)
 全てはアリスがやった。

アリスのせいにしてるけどこう見ると誰が被せたのかは実は謎なのですよ

708名無し妖精:2017/11/03(金) 18:56:10 ID:tEmDylz60
これは未登場の魔法の森の住人の仕業ですね

709名無し妖精:2017/11/03(金) 22:46:20 ID:ighzW1p2O
被せた人が特定されていないのなら成マリや成アリでも構わなくてレパートリーが増えるね

710名無し妖精:2017/11/04(土) 13:36:58 ID:Mv24FoiU0
>>694

霊夢「巫女じゃないならいいけど」

▼年後

早苗「いろいろと頑張った甲斐があって、名実ともに一柱として数えられるようになりました。
   風祝の代行で神奈子様や諏訪子様の傍には残りますが、分社に宿れるのでいつでも逢えますし、別に構いませんよね?
   それから人間の身体に囚われなくなったせいか、お酒にも強くなったんですよ。これからは飲み比べ“でも”負けません」

霊夢「……」

711名無し妖精:2017/11/05(日) 17:17:00 ID:d4pfM8X60
文「うーん、4点(*外來韋編・肆におけるクロスレビューの点数)とは手厳しいです」
魔理沙「事あるごとにドロボウと書かれちゃたまらん」
文「だって、本当の事じゃないですか。それに咎めないだけまだマシだと思いませんかね?」
魔理沙「だからってなぁ……。そればかりだと飽きられるだろうし、そろそろ別の内容にしたらどうなんだ」
文「例えば?」
魔理沙「そんなの自分で考えてくれ」
文「んーそうですね。私達付き合ってました、なんてどうでしょう?」
魔理沙「誰が得するんだよ」
文「とりあえず、宴会で話題になりますよ」
魔理沙「惚気てるお前は良いかも知れんが、みんなから弄り倒される役回りは私なんだぞ!」
文「じゃあ、意外と可愛い趣味を内緒にしてる事とか」
魔理沙「駄目に決まってるだろ。そもそも人のプライバシーをネタにする事から離れて欲しいんだが」
文「試しに私自身を記事にした事もありましたが、信用されなかったんですよね」
魔理沙「普段の行いが悪いんだな」
文「その台詞だけは貴方に言われたくありません」

泥棒稼業をスクープにしてなかったらもっと点数は貰えてたかな

712名無し妖精β:2017/11/06(月) 20:50:30 ID:???0
今日はいい霊夢の日なので宴会でのルナ霊

ルナサ「今日の宴会も賑やかね」
霊夢「いつもの事よ」
ルナサ「今年の異変はどうだった?結構大変だったんじゃ…」
霊夢「んー厄介な奴もいたりしたけど、まあ私の手に掛かればこんなもんよ」
ルナサ「そう…さすが霊夢ね」
霊夢「褒めても何も出ないわよ?あっ、今日の演奏も素敵だったわ」
ルナサ「ふふ、ありがとう」
魔理沙「然り気無〜く隣確保してるし」
マミゾウ「意外としたたかな所もあるのう」
リリカ「そういえばさ、ルナ姉も大分変わったよね」
ルナサ「えっ…?」
咲夜「昔はただ演奏してるだけの盛り上げ要員だったけど…」
早苗「最近はメルランさんやリリカさんを含め、よく一緒に呑む事が多くなりましたね」
妖夢「おまけに差し入れも持って来たりしてますね」
ルナサ「あーその事ね。…まあ私も演奏だけじゃなく、一緒に酒の席に参加する時だってあるわよ」
霊夢「そうそう。ルナサだって私たちと楽しみたいのよ」
文「主に霊夢さんとですね?」ニヤニヤ
ルナサ「えっ!?う、うん…まあ…///」
霊夢「もう、照れるじゃない。みんなの前で…///」

雷鼓「思えばさ、二人が一緒にいる時、霊夢は大人しく見えるよね」
あうん「へぇどうしてですか?」
レミリア「具体的に言うと?」
萃香「いつもは素っ気ない感じで妖怪退治や異変解決の時は容赦無いけどね」
メルラン「姉さんといる時は終始、穏やかでリラックスした表情してるわ〜」
アリス「言われてみれば確かにそうね」
クラピー「でも一体何でそうなるの?」
隠岐奈「あの騒霊の長女は鬱の音を演奏する…。その音での演奏には相手を精神や心身共に落ち着かせる作用も含まれているのだろう」
里乃「へぇ〜そうなんですか!」
舞「さすがお師匠様ですね!」
霊夢「さっきから何解説とかしてんのよ、外野ども」
ルナサ「まあまあ落ち着いて霊夢。…そろそろ甘い物、欲しくない?」
霊夢「えっ本当?じゃあ早速頂くわ!」

ルナサ「どうかしら?レアチーズタルトは。ブルーベリーも入れてみたけど…」
霊夢「しっとりしてて滑らかで美味しいわ」
幽々子「いくらでも食べれるわ〜」
菫子「うわー美味しいし、大勢いるし写真写真。後でインスタに上げようっと」
早苗「他にもプリンやティラミスとか作って、持ってきて一緒に食べたりしてるんですよ〜」
お燐「へぇ〜そんなにお気に入りなんだねぇ」
霊夢「洋菓子の他にも洋風の料理とかもご馳走してくれるのよ」
ルナサ「それらをみんな美味しそうに食べるから、また作ってあげたくなるの」
針妙丸「逆のパターンは無いの?」
ルナサ「霊夢の作る和風料理はとても美味しくて、たまに私たち姉妹や雷鼓さんとで一緒に食べたりするわ」
霊夢「嬉しい事言ってくれるわね。まあ、後は一緒に作ったりしてるかな…///」
ルナサ「うふふ…。ねえ霊夢、次は何食べたい?」
霊夢「そうね、大分寒くなってきたし…シチューが食べたいわ」
ルナサ「シチューね。クリームとビーフ、どっちがいいかしら」
霊夢「んービーフで。ご飯に掛けて食べれそうだし」
ルナサ「分かったわ。腕によりを掛けて作るからね」
霊夢「えぇ、楽しみにしてるわよ」


華扇「霊夢と本当に仲が良いのね。あの騒霊は」
紫「あの子は真面目で優等生気質だけど、純粋な一面もあるのよ」
雷鼓「何だか見守ってあげたくなるわね〜」
隠岐奈「ふふふ…宴会に参加する時の楽しみがまた一つ、増えた気がするよ」

713名無し妖精:2017/11/06(月) 22:15:18 ID:j./Kbddg0
レイラと同居してた頃の昔取った杵柄が霊夢の胃袋も鷲掴みにしているかな

714名無し妖精:2017/11/08(水) 22:00:55 ID:69iwyH5c0
成美が里へ買い出しに行ってると香霖堂で書かれてて蛮奇と知己の間柄だったりしないかなと思ってしまった
二人とも宴会に参加してそうな感じはしないし、みんなが神社にいる間は里の妖怪相手に商売してるお店で顔を紅くしてそうな気がする

715名無し妖精:2017/11/09(木) 23:19:07 ID:j81BQgyk0
天空璋は舞と里乃、あうんと霊夢のようにカップルが組みやすいけど、一方で相手が定かではないキャラもいるんじゃないかなと思う
ネムノさんの相手って誰かな

716名無し妖精:2017/11/10(金) 13:45:33 ID:h4uPYlb20
【妖怪の山方面で活動しているキャラクター】
●橙
●文
●萃香
●神奈子
●諏訪子
●早苗
●にとり
●小傘(※神社のみ)
●村紗(※水場のみ)
●響子
●静葉
●雛
○穣子(※山麓)
〇椛
○華扇

【山姥と他種族の交流関係】
> 妖怪の山の中に住む妖怪。
> 山姥は集団、組織を持たず、単独行動を好む種族である。
> 同種族同士でも交流を持つことは殆ど無い一方で、他種族とは交流することもある。
> だが、あくまでもビジネスライクな交流である。
>
> 組織を好む天狗とは相容れず、種族間で不可侵条約を結んで、それぞれ独自に生活しているようだ。

【天空璋本編】
>ネムノ→霊夢   巫女? ふーん、知らんな でも強いやつは嫌いではない うちに寄っていくか?
>文→ネムノ    私は知っていましたよ 貴方達が本当は友好的な種族であることも
>ネムノ→魔理沙 まるで伝説の金時みたいな人間じゃな 気に入った! 何でも話を聞くぞ

今は旧都住まいとはいえ山の四天王と呼ばれた勇儀もありかな?
元カレ元カノ的な

717いばらかんきのはなはさく:2017/11/10(金) 23:45:37 ID:NiAxCaOcO
 寒風吹き荒ぶ山の中。山林に隠れ潜む小さな家の内側に、米と味噌、牡丹の薫りが熱く漂う。
 仙女の箸は早く、克く、大地の恵みを口へと運ぶ。
 家主は如何にも至福の顔で、その様をじいっと見詰めていた。
「やっぱり貴方の作る御飯はおいしいわ」
「そりゃそうだ」
 華扇の賛辞に、ネムノは惜しげも無く胸を張る。
「うちは華扇に喜んでもらう為に飯作ってんだ」
 華扇は少しく困惑の色を浮かべたが、それでも嬉しそうに微笑んだ。
 すると、ネムノは何やら不安げな、似合わぬ細声で彼女に尋ねた。
「……他の奴のが旨いか?」
「え?」
 その問いは心底意外であったらしく、華扇はきょとんと眼を瞬いた。
「うちの他にもあちこちに居るべ? 鞍馬の姫様とか、庄屋の女中とか」
 湯呑みと唇の境で茶飛沫が噴き上がる。
「あと土蜘蛛の」
「分かった。分かったから、待ちなさい」
 口許を拭いながら悲愴混じりに彼女が言うと、今度はネムノがきょとんとなった。
 華扇は改めて茶を口にし、一つ大きく息を吐いてから、諭す様に話し始めた。
「そういう俗塗れな生活からは脱却したのよ、私は。言ったでしょう、茨華仙。ね」
 ネムノは少し考えて、それから「そうか」を二回繰り返した。
 安心した様子で、再び椀を手にした華扇であったが――
「じゃあ、今からならちゃんとした嫁になれるな」
 味噌汁の泡が生まれて弾けた。
「どうしてそうなる」
「誑すのはやめたんだべ? だったらうちも床《とこ》だけの掛り合いじゃない方が好い」
「頼むから昔の話はやめて」
「猪食っといて脱俗も何も無いべ」
「ぐ……!」
 華扇は忽ち言葉を無くした。
 そこへ、ネムノが更に追い手を掛ける。
「なあ、華扇。うちは、あんたにこうやって飯食わすの、大好きだったんだ」
「ッ……」
「だから、また作ってやりたいな。何遍でも」
 姥の清かな願望は、炒り豆よりも熱く、強く、仙女の心を打ち付ける。
 彼女はいよいよ困憊し、返事も碌にしなくなったが、唯一つ、茶碗をずいと出しながら、短い言葉を投げ掛けた。
「……おかわり」
「おう!」
 はあ、どっとはらい。

718名無し妖精:2017/11/11(土) 01:07:05 ID:oF1lQi.cO
猪はこれからますます脂がのっていく時季らしいので一段と腕によりをかけられそうですね
お酒の好きな華扇には黄金イクラ(イワナやヤマメの魚卵)を出してあげたら喜ばれそう

719名無し妖精:2017/11/11(土) 19:55:34 ID:bnMu8wy20
美鈴「体調はどうですかね?」
咲夜「昨日よりは良くなったけど、まだ復帰に出来そうにないわね」
美鈴「永遠亭のお薬でも限界はあるんですね」
咲夜「これでも先月と比べたら楽になってるのよ」
美鈴「それなら竹林で迷った甲斐がありました」
咲夜「それにしても毎月の事とはいえ、いい加減うんざりしてきそう」
美鈴「ただ、咲夜さんの場合は決して悪い事ばかりじゃないと思うんです」
咲夜「あら、どうしてかしら?」
美鈴「だっていつもオーバーワークですし、こういう時じゃないと身体を労わってくれないじゃないですか」
咲夜「そうね、でも体力を余計に遣わせてるのは美鈴なんだけれど」
美鈴「あ、それはその……。このまましばらくの間は控えた方が良いのかな?」
咲夜「遠慮しなくても良いわ。欲求不満が続けば、仕事に手が付かなくなりますし」
美鈴「じゃあ、もっと元気が出るのを作ってみます。丁度、高麗人参が収穫できる時期になりましたし」
咲夜「お嬢様の葯酒用として植えた筈ですが」
美鈴「出来栄えのチェックという名目で何とかなりますよ」
咲夜「ちゃっかりしてるじゃない」
美鈴「咲夜さんのためですから」
妖精メイド「すみません〜」
咲夜「きっと、お嬢様からの呼び出しね」
美鈴「どうぞ、大丈夫ですよ」
妖精メイド「お嬢様がどちらでもいいからすぐに出頭せよと」
美鈴「私が行きます。貴方は咲夜さんの傍に付いて下さいね」
妖精メイド「はい、判りました」
美鈴「では、咲夜さん。また後で」
咲夜「悪いわね。今日も任せきりになりそうで」
妖精メイド「あの……、何かお申し付けは御座いますか?」
咲夜「私はいいから美鈴の力になって欲しいの。お嬢様の我儘ぶりはご存知でしょう」
妖精メイド「承りました」
咲夜「頼んだわよ」

720名無し妖精:2017/11/14(火) 21:12:17 ID:ZyiLgk4A0
「今思い出しても頭にくるわー」
「いきなり何の事だよ」
「菫子と名乗った外の世界の人間。断りも無く私を触ってたじゃない」
「もう許してたんじゃなかったのか。すぐに打ち解けて話してたのにな」
「それとこれとはまた別問題なの」
「まあ、悪気は無いから許してやってくれ。幻想郷には旅行気分で来てるから浮ついてただろうし」
「だからって小さな子供じゃないのに何を考えてるのかしら」
「さあな。ただ肩を持つ訳じゃないが、思わず手を伸ばしたくなるのは判る。福耳とかほっぺたとか気持ち良さそうだもんなぁ」
「……魔理沙なら別に良いんだけどねぇ」
「ん?何で私だと平気なんだ?」
「今の姿になる前からスキンシップに慣れてるし」
「あー、来るたびに撫でたっけ。でも私も好き勝手でしたんだぞ。あいつと変わらないだろう」
「優しい手つきだったし、温もりが恋しい頃だったから構わなかったのよ」
「ふーん。おっと、いかんいかん。折角の味噌汁が冷めちゃうぜ」
「新しいのよそってあげようか?」
「勿体からいいって。しかし、お前の作る奴は本当に旨いなぁ。味噌が違うのかね」
「里で買った味噌だけど」
「そうなのか?出汁の違いでもなさそうだが」
「使ったのは魔理沙がくれた茸だしね」
「なら隠し味に違いない」
「外れでしたー。正解は生命操作で味噌の熟成を深めたの」
「そんな事も出来たのか。こいつは朝の寝起きに飲んでも最高なんだろうな」
「良かったら毎日作りに行ってあげるけど」
「いや、そこまでしなくてもいいさ。その味噌を分けてくれるだけでいいんだ」
「えー。遠慮は要らないのになぁ」

矢田寺の味噌なめ地蔵の言い伝えから成美嬢は味噌を使った料理が得意なのかなと独り合点

721名無し妖精:2017/11/14(火) 22:39:37 ID:tJkJfGSQ0
家庭的な成美ちゃん素敵

722名無し妖精:2017/11/15(水) 17:59:58 ID:4jJ0YTs60
魔理沙「よっこらせっと。あー、疲れた」
霊夢「凄い荷物だけど、また何か企んでるのかしら?」
魔理沙「おいおい。人聞きの悪い事を言うなよ。風呂敷の中身は寝具一式なんだが」
霊夢「ここまでよく持ってこれたわね」
魔理沙「肉体強化の魔法様様だぜ。これでもう寒い思いをしなくても済むようになるな」
霊夢「寒いって、あんたが泊まる時は一緒の布団で寝てるじゃない」
魔理沙「私以外の時は譲ってやってるだろ。二つあれば、お前も枕を高くして眠れるじゃないか」
霊夢「ああ、そういう事ね。ありがとう。助かるわ」


レイマリは布団が二揃いあっても同床してくれると信じてる

723名無し妖精:2017/11/16(木) 22:22:59 ID:LxABGpOI0
鈴奈庵第8話で見られる魔理沙宅のベッドは明らかにシングルサイズ
永夜抄のEDでアリスを泊めてたけど、もしかして彼女に譲った可能性もあるのかな
サイドレールが無いから床へ落ちる危険性もあるし、同衾だと思い込んでたのは短絡的だったかも

724名無し妖精:2017/11/17(金) 16:36:55 ID:1AxZWWBsO
霊夢がレイセンや小鈴を介抱した時と違って目前で意識を喪失した訳でも無いのに譲るかな
あと森で迷った人を泊めてあげる様なキャラが家主を差し置いてベッド独占なんてするとも思えないし

725名無し妖精:2017/11/17(金) 19:05:37 ID:r06XJYgw0
横を向いて抱き合って寝ればいいと思います

726名無し妖精:2017/11/17(金) 22:43:10 ID:.Bf38Q7c0
激務と重圧で寝不足なサグメ様を安眠させるドレミーさんください!
夢の管理で不安定なドレミーさんを甘やかすサグメ様でもかまいません!

727名無し妖精:2017/11/17(金) 22:46:21 ID:mpnu57H.0
サグメ様はいつも夢の中でドレミーを××してるからなあ

728名無し妖精:2017/11/17(金) 22:55:41 ID:d5FzvAf60
寝る時は背中合わせだけど起きた時は向き合ってるというのもいい

729名無し妖精:2017/11/17(金) 23:55:43 ID:1AxZWWBsO
わざわざ地上へ降りて永琳に胡蝶夢丸の処方をして貰うサグメ様を見て
私を頼ってくれたら良いのにねぇ……と思ったドレミーさんが彼女の前に現れて
スイート安眠枕に加えて可愛いバクの絵柄がプリントされたパジャマやブランケット
チェア・ソファ・ベッドにもなる見た目が夢魂ソックリなビーズクッションを渡す
などという電波を受信

730名無し妖精:2017/11/18(土) 15:14:22 ID:RlhcW/uA0
ドレミー「あらあら、久しぶりですね……。しかも生身でなんて本当に」
サグメ「……」
ドレミー「だいぶお疲れみたいね。それで、今日は何の用ですか?」
サグメ「膝を貸して欲しい」
ドレミー「膝!?」
サグメ「ええそうです」
ドレミー「理由を教えてくれますか?」
サグメ「ここのところ横になっても寝付けない日が続いているの」
ドレミー「それは困りましたねぇ」
サグメ「それで、貴方の膝枕なら眠れるかと思ったのです」
ドレミー「スイート安眠枕ほど寝心地は良くないですよ」
サグメ「枕では温もりを感じられないわ」
ドレミー「そういう事なら良いでしょう。こちらへどうぞ」
サグメ「お世話になります」
ドレミー「……それでは貴方に吉夢が訪れん事を。お休みなさい、サグメ様」
サグメ「有難う、ドレミー」

731名無し妖精:2017/11/18(土) 20:54:31 ID:uomjmULE0
ドレサグはやっぱり良いものだ

732名無し妖精:2017/11/20(月) 13:46:10 ID:VANWV/7M0
咲夜「今日は何冊借りるつもりかしら?」
アリス「目を付けてるのは4冊よ」
咲夜「どれも厚いのよね」
アリス「もし足の上に落としたら救急箱じゃ済まない程度にはね」
咲夜「半分にはならないの?」
アリス「あら、何で?」
咲夜「読み終えるまで来ないんでしょ。次が何時になるか判らないじゃない」
アリス「二日後の宴会でまた顔を合わせるでしょう」
咲夜「あまりお嬢様のそばから離れる訳にもいかないので」
アリス「あ、そうか。それなら仕様が無いわね。3冊はセットだったから、1冊で我慢するわ」
咲夜「感謝しますわ」
アリス「それでも一週間後くらいになりそうだけどねぇ」
咲夜「一ヶ月先とかでなければ十分です」
アリス「頑張って読まないと。ああ、もちろん貴方と過ごしてからよ」
咲夜「承知しました。部屋で待ってますから」
アリス「じゃあまた後でね」

733名無し妖精:2017/11/21(火) 22:50:36 ID:jTb8Qtps0
紅魔郷の咲夜
>彼女はその能力により人間から煙たがられてしまいます
>すでに普通の人間と仲良くやっていくのをあきらめています

永夜抄の咲夜
>彼女は人間だが、悪魔達と一緒にいる為人間からも妖怪からも余り良い目で見られない
>でも一部の人間達はそんなことを一切気にしないで接してくれる

花映塚の映姫
>そんな事より、貴方
>そう、貴方は少し人間に冷たすぎる

外來3の映姫
>最初の罪深賞は咲夜ね
>優しくしろとは言ったけど、悪魔にだけ優しいというのは、人間としてどうなのでしょう

霊夢や魔理沙といった一部の人間達は優しくしてる方にカウントされてない?
もしそうだとしたら咲霊・咲マリ的には残念

734名無し妖精:2017/11/22(水) 20:41:52 ID:.kRuIog.0
今日は良い夫婦の日ですよー
ところで2は「にゃん」とも読めるから、良い猫の日でもありますよー

735名無し妖精:2017/11/22(水) 21:59:16 ID:NZWfTcJk0
にゃんにゃんという事で青娥娘々の日でもあるのよね
良い娘々……芳香を思いっきり甘やかす日なのかな

736名無し妖精β:2017/11/22(水) 22:55:31 ID:???0
いい夫婦の日のルナ霊の1日

(朝)
ルナサ「ん…ふあぁぁ〜…」(背伸び)
霊夢「あら、おはようルナサ」
ルナサ「おはよう霊夢。寒いというのに早いわね」
霊夢「このくらい私にとってはどうって事無いわよ。さ、朝ごはん出来てるから一緒に食べましょ」
ルナサ「うん」

(歯磨きや洗顔)
霊夢「ん〜…」(歯磨き中)
ルナサ「ん…」(歯磨き中)

(身支度を終えた後、それぞれの仕事へ)
霊夢「えーと、忘れ物とか無いわね?」
ルナサ「えぇ。霊夢の方は?」
霊夢「バッチリよ」
メルラン「姉さーん!迎えに来たわよー!」
ルナサ「あっもう来たみたい。じゃあコンサートが終わったら…ね?」
霊夢「私の方も妖怪退治の依頼を迅速に片付けて来るからね」

(仕事を終えて…)
ルナサ「ただいま。少し遅くなっちゃった」
霊夢「あっお帰りー。早く片付いたから掃除とかして待ってたわよ」
ルナサ「そうなの?何だか悪いわね」
霊夢「ううん、気にしてないわ。それじゃあ、お茶にでもしましょう」

(縁側にて…)
霊夢「う〜昼も冷えるようになったわ」
ルナサ「そうね…こういう時は温かいお茶が合うわ」
霊夢「えぇ。五臓六腑に染み渡るぅ〜」
お燐(猫)「にゃーん」
ルナサ「あっ地底の猫さん。モフモフしてて温かい…」
霊夢「私にもモフモフさせなさい。あ〜温かくて癒される〜」
あうん「ちょっとー!同じ獣の私もモフモフして下さいよー!」

(夕飯の買い出し・食事)
霊夢「牛肉に白菜、白滝、椎茸、卵、豆腐……」
ルナサ「牛肉の量が多めね。いつもはこんなに買うの?」
霊夢「ううん、今日はあんたの為に奮発したのよ。今日はこれで温まりましょ」
〜帰宅後、一緒に調理して夕飯に〜
ルナサ「ん〜…お肉柔らかくて美味しい…」
霊夢「冬も近くなってきた時のご馳走と言ったらコレよね〜♪ご飯が進むわ」
紫「二人仲良く水入らずですき焼きをつつく……いい光景ですわ」
霊夢「あっ!紫!いつの間に来たのよ」
ルナサ「しかも雷鼓さんまで…」
雷鼓「結構お肉あるじゃない。よかったら私たちも御相伴に預かっていいかしら?」
霊夢「これは私とルナサの分よ。悪いけどやらないわよ」
紫「え〜イケず〜。冬眠間近だから一緒にご飯食べに来たのにぃ〜」

(入浴)
霊夢「ふぅ…生き返るわ〜」
ルナサ「ずっと浸かっていたいくらいよ」(霊夢に寄り添う)
霊夢「それは私も同じよ。寒いから出たくないわね」(ルナサを抱き寄せる)
ルナサ「…こうしてるとより温かく感じられるわ」
霊夢「奇遇ね。私もよ」

(就寝)
霊夢「結局もう一泊しちゃったわね、あんた」
ルナサ「だって霊夢の所、居心地が良いんだもの…」
霊夢「ふふふ、照れるわね。…ところで明日どうする?」
ルナサ「んー勤労感謝の日で祝日だし…もう一泊しようかしら。明後日には帰るわ」
霊夢「分かったわ。…それじゃお休み、ルナサ」
ルナサ「お休み、霊夢…」

737名無し妖精:2017/11/22(水) 23:58:08 ID:NZWfTcJk0
>>736
明日は全国各地の神社で新嘗祭が執り行われるからルナサは霊夢のサポートに回りそうだね

738名無し妖精:2017/11/23(木) 19:11:50 ID:Z70chVrI0
〜某日、妖怪の山の頂上付近にて〜

「すぅ〜……」
深く、深く深く深く息を吸い込む
その間、脳裏に浮かべるのは言葉、言葉、そして言葉と意志
そしてもう一つ、あいつの姿
浮かべる像がはっきりした瞬間、まさに限界まで膨らみ、爆ぜるのではと思われた肺から
目一杯、目一杯、目一杯
「ゆかりぃ――――――――――――ッッ!!!!!
 貴女が好きよ――――――――――――ッッッ!!!!!!」
叫ぶ
喉よ裂けよと言わんばかりに
郷に響き渡れと言わんばかりに
「幻想郷を治める貴女が――――――!
 胡散臭い貴女が――――――!!
 それでもまっすぐ私に向かってきてくれた貴女が――――――ッ!!
 大好きよ―――――――――ッッ!!!!」


ぬるり
「やめて」
異音とともに、妖怪の賢者は姿を現した
顔が若干赤いのは、標高の高さによる寒さのせいではあるまい
「えへへ、やだ!」
そして彼女は、いたずらっ子のような笑みを浮かべて賢者を抱きしめた


相方を出さないスタイル

739名無し妖精:2017/11/23(木) 22:09:50 ID:VlUPtnwY0
個人的には幽々子かなぁと思ったり

740名無し妖精:2017/11/23(木) 22:26:21 ID:16P.AySQ0
何故か隠岐奈だと思ってしまった

741おつかれふらこあ:2017/11/23(木) 23:56:44 ID:yrpf.tXgO
 その日、フランドールは館の中を忙しく飛び回っていた。
「美鈴! いつもご苦労さま!」
「わ、ありがとうございます!」
 里で人気の和菓子が入った箱と、日頃の精勤を労う言葉の書かれた可愛らしいカード。
 その二つを誰かに届けては、地下の自分の部屋へと戻る。それを何度も繰り返した。
「咲夜も、はいッ」
「あら、ありがとうございます。身に余る光栄ですわ」
「今日は使用人の子たち、みんな居るわよね? こないだもらったリストで全員?」
「はい。間違いありません」
 配るのを手伝うと申し出られても、彼女は頑なにそれを拒んだ。
 普段は余り話さない妖精にもホブゴブリンにも、一人一人手渡しすることに拘ったのである。
「ほら、あなたも。いつも窓拭き頑張ってて偉いわ!」
「ふぇあ!? あ、ありがとうごじゃいまひゅ……」
 ハブにすると拗ねるから、という理由で、姉のレミリアにまで渡された。
「お姉さま! お姉さま、あんこ嫌い?」
「いいえ。喜んで頂くわ」
「嫌いならしょうがないから私が食べるけど」
「だから、嫌いじゃないから、頂戴」
「……はい」
「どうしてイヤイヤなのよ」
 館に住むあらゆる者が、彼女から贈り物を賜った。
 ……唯一人を除いては。
「パチュリー様。フランドール様は何か仰ってませんでしたか?」
「いいえ」
「そのお饅頭とメッセージカードを我が愛しの小悪魔と半分ずつ分けなさいとか」
「言わなかったわ。仮に私が聞き逃していたとしても、その修飾語だけは無かったでしょうね」
「どうしてですか!?」
「煩い。黙って整理しなさい」
「……はあい」
「イヤイヤ返事するんじゃないの」
 この日、小悪魔は新書の分類に忙しかった。
 その為、休憩を取ってフランドールに催促をしに――もとい、逢いに行くことが出来なかったのである。
「フーンフフンフンフンフンフン……あら?」
 夜半が過ぎ、夜が明け切ってしまった頃。ようやく仕事を終えようとしていた彼女は、ふと、棚の上で眠る少女に気が付いた。
 その傍らには、見覚えの有る箱と、一枚のカードが置かれている。
 彼女はそれを手に取って、クスと小さく笑声を洩らした。
――おそい。いつまで仕事してるの。
 少女の不貞寝は存外深く、彼女がその身を抱き上げても、目覚めることは無かった。
「また、明日……」
 ぽつりと呟かれた言葉に続く文句は、彼女の他に誰も知らない。

742名無し妖精:2017/11/24(金) 22:46:40 ID:eo.4cDG20
 咲夜は辛抱強く待ち続けていた。
 ミッディ・ティーブレークで主人が使用した食器の片付けを済ませてから数十分が経っている。
 懐中時計は五時を指していた。英吉利であれば、仕事終わりの一杯を淹れている時間になっている。
 来訪を諦めかけた時、館の住人ではない足音が聞こえた。
「ふう、遅刻しちまった。まだあるかな」
「ちゃんと残してあるわよ。お昼寝でもしてたの?」
「いや、ちょっとしくじっただけさ」
 悔しげな表情を浮かべつつ、話を続けた。
「小悪魔の奴が悪戯で本にトラップを仕掛けてたんだよ。
 本来のターゲットはパチュリーだったみたいで、とばっちりを受ける羽目になった。
 それにしても、あいつも本当に懲りないよなぁ。仲良く絞られた後も全然反省してなかったぞ」
「貴方も人の事は言えないでしょ?持ち出した冊数は三桁に達してそうよね」
「宝の持ち腐れになるより良いだろ。死ぬまで管理するから散逸の心配も無いぜ」
 予想していた通り全く悪びれる様子は見られない。
 もっとも以前から大目に見ていた事もあり、本気で咎める気は更々無かった。
 静かに溜め息だけ吐くと、席へと勧めた。
「今日のおやつは何にしたんだ?」
「パンプキンプディングですわ。紅茶は相性を考えてシナモンティーにしています」
「カボチャのプリンかぁ」
 咲夜は内心で首を傾げた。好き嫌いがあったとは聞いていない。
「あー、別に嫌な訳じゃない。ただ、最近寒くなってきたから冷たくない方が有り難いなって」
「そういう事ならこうしましょう」
 咲夜はキッチン以外の時を停めた。
 そしてテーブルに一通り並べ終えると、能力を解除した。
「さあ召し上がって下さい。きっと満足する筈です」
 プリンはキャラメリゼで香ばしく仕上がり、クリームブリュレのようになっていた。焼成したメレンゲも添えられている。
 自信溢れる態度に押された魔理沙は黙ったまま口に運んだ。
「こりゃあ驚いた。温かいプリンもなかなかいるんだな」
「表面を焦がす前に、湯煎したのよ。これなら紅茶で温まった体も冷めないでしょう」
「気に入ったぜ。ちょっと甘過ぎるような気がしないでもないが」
「氷室から出した時の温度で加減してましたし。でも口直しを用意したので、最後まで食べられますよ」
「このメレンゲはそのためか。……こっちは甘さ控えめでさっぱりしてるな。柚子を入れたんだな」
「ええ。最初は檸檬にしようかと考えてたけど、止めたの。お嬢様に和食派と称した貴方は柚子の方が好みよね」
「違いない」
 魔理沙は頷くと、黙々と一心不乱に食べ始めた。
 咲夜としてはゆっくりと味わって欲しかったが、幼子のように夢中で食べる姿に何も言えずじまいだった。
「御馳走様。明日も楽しみだな」
「まだ何にするかは決めてないけどね」
「まあ、期待できるもんなのは確かだろう」
「そうね。ところで、何かリクエストはあるかしら?お嬢様優先だから応えられないかもしれないけど」
「今日と同じでいいや」
「判りました、冷菓でなければいいのね」
「ああ。たかってばかりだと悪いし、何か持ってくるか」
「珍しい茸なら歓迎しますわ」
 更に二言三言言葉を交わすと、魔理沙はその場を後にした。
 一人になった咲夜はぽつりと呟いた。
「難題ね」
 夕食の準備に取り掛かる時間を迎えていたものの、二人のリクエストを両立させる菓子の思案で頭が一杯になっている。
 本人は全く自覚できていなかったが、近頃は主人の三食よりもティータイムに出すメニューで気を取られる機会が増えていた。
 数少ない人間の友人を大切にしたいという気持ちが変わりつつある兆候だったが、咲夜自身が意識するのはしばらく先の事だった。

>>741
とってもかわいらしかったです

743名無し妖精:2017/11/25(土) 00:01:21 ID:nOz7j/Rg0
>>738
これは…てんこじゃな?

744名無し妖精:2017/11/25(土) 15:58:50 ID:.hp0UErU0
笠地蔵と似た言い伝えに布地蔵(お晦日に御馳走を買うお金を稼ごうとして売るつもりだった布を地蔵に巻いてあげる昔話)なんてのもあるけど
笠を被せたのが魔理沙で成美が着ている衣装の素になった布地を巻いたのがアリスなんて事も考えられるかね

745名無し妖精:2017/11/25(土) 19:32:39 ID:z59.DR0E0
>>743
あた〜りぃ〜

746名無し妖精:2017/11/25(土) 20:35:38 ID:Ca70ZsZg0
>>738
すわ!ゆかてんか!?ゆかてんなのか!?ゆかてんか!!!
ありがとうございます、まっすぐ右ストレートな天人にハートを撃ち抜かれる妖怪の賢者良いですね……
もっとゆかてん増えろて下さい

747名無し妖精:2017/11/25(土) 22:40:18 ID:fqabCg9sO
あっさり種明かしされてショボン

748むくなてんしにこいすてふ:2017/11/26(日) 14:42:40 ID:jJ27KWUc0
一日目
 総領娘様の話相手になってあげてほしい。突然現れた竜宮の使いにそう言われて、天界まで連れて来られた。
 わけが解らず、竜宮の使いも当の総領娘も碌に話を聞かないことに腹が立ったけれど、どうやら私は彼女に気に入られた様だ。
 神社に居た頃の倍くらい広い籠を与えられた。貰った桃もおいしかったし、しばらくはここに居ようと思う。

二日目
 天子は余程退屈しているらしい。小人族のこととか、私の知っている妖怪の話をしつこく聞きたがる。
 自分でも地上に降りたりしている様だけれど、最近はちょっと遊びに行っただけで恐いババア――彼女はそう呼ぶ――に怒られるから控えているらしい。誰のことかは知らない。知らない方が良い気がする。

三日目
 今日は新しい服を貰った。とても柔らかい布で作られた着物で、デザインも可愛らしい。正邪にも見せてやりたい。
 天子が得意顔していたけれど、縫ってくれたのは衣玖らしい。と言うか、無理を言ってやらせたらしい。彼女はいつもそうやって我が儘を言って、衣玖を困らせている様だ。

五日目
 桃に飽きてきた。天子もずっと前から飽きているらしく、衣玖が来るとアレ買って来てコレ買って来てと地上のお土産――主に食べ物――を要求している。
 この子が地上の味を恋しがってるからと、そうやって私を言い訳に使うのは感心しないけれど、一応事実なので黙って有り難くお土産を頂くことにしている。

七日目
 天子は相変わらず私がお気に入りだ。飽きっぽい性格なのかと思っていたけれど、人間の感覚なら十分気が長い方だと思う。
 私もこの快適な生活に満足しているし、多少の退屈はまだ気にならない。
 ただ少し、衣玖の様子がおかしい気がする。いつも天子の我が儘に文句を言いながらも笑って付き合っている印象だったけれど、この頃は冷たい目をすることが増えた。でも、天子は特に気にしていない様だ。私の気のせいなのだろうか。

十日目
 衣玖が怖い。天子が気付かない理由が解った。
 あの冷たい目は天子の我が儘ではなく、彼女が私の為に何かをしたり、させたりすることに対して向いているのだ。
 天子は何かに夢中になると、他の事を蔑ろにする。それを私に教える衣玖の声は穏やかで、だけど目はやっぱり笑っていなくて、なのに妙に嬉しそうに見えた。
 
十四日目
 私は、天子が私に飽きてくれるのを待っていた。
 だけど、もう限界だ。このままだと、いつか衣玖に殺される。そんな気がしてならない。
 こうなることは判っていたはずだ。彼女の性格は衣玖が一番よく知っているのだから。なのに、どうして私を連れて来たのか。何となくは解る。だから余計に恐ろしい。
 天子には悪いけれど、ここから抜け出して地上へ帰ろう。あの倒錯した愛の犠牲になる前に。

749748:2017/11/26(日) 15:00:41 ID:jJ27KWUc0
タイミングがなかなか酷いことに気が付く。
twitter上の企画『#東方小説一週間一本勝負』に参加させていただいたSSでした。
今週のお題が 衣玖 スター 針妙丸 でしたので2人採用した結果が>>748に。
他意は無いので御容赦願います。

ゆかてんは構ってちゃんな天子に紫が辟易しながらも時々ほだされる感じのが好き。

750名無し妖精:2017/11/26(日) 15:19:22 ID:2PECHclI0
このスレでいくてんは滅多に無いから悦ばしい

751名無し妖精:2017/11/26(日) 23:16:55 ID:rYfdwICU0
天界も冬は寒くなるのかな

752名無し妖精:2017/11/27(月) 23:17:39 ID:pu7MKyvk0
求聞口授によれば天人は月の都に住んでいる
儚月抄によれば月の都は四季のいいとこどりで春の温かさが一年中続くという
ただし月と天界の関係は作品間での整合性が曖昧だから本当にイコールにしていいのか判らないけど

753名無し妖精:2017/11/28(火) 22:02:39 ID:eAWEK6AQ0
ほんのちょっとだけ暖かくなったのはリリーとレティが出会ったのかな

754名無し妖精:2017/11/29(水) 19:58:49 ID:5JmRl9Kg0
レ「パチェ、咲夜なんだけどさ。こないだの異変で、不老不死になってみないか聞いてみたのよ」
パ「ふーん。で、どうしたの?」
パ(聞き捨てならないわね。
  レミィのそばにずっと付いていられるのは私だけだと思ってたのにどういう事かしら。
  図書館のネズミも碌に処理できないザルの癖に、レミィの心はしっかりと奪うなんてとんだ泥棒猫だわ)
レ「パチェ、なんか顔が怖いんだけど……」
パ「薬の後味で思わず顰めてただけだわ。どうぞ、続けてレミィ」
レ「咲夜は何て言ったと思う?」
パ「さあ、素直に応じるとは思えないけど」
レ「まあそんなもんね。私は一生死ぬ人間ですって答えたわ」
パ「彼女らしいじゃない」
レ「でも、生きている間は居てくれるとも言ったんだ」
パ「見上げた忠誠心ねぇ」
パ(ここへ来たばかりの頃はただ食べていければ良いみたいな感じだったのに……)
レ「それでパチェにお願いがあるの。人間のままでなるべく永く生きられるような方法を見つけ出してくれない」
パ(え?ええー?)
レ「パチェも鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする時はあるんだねぇ。それだけ難題って事かしら?」
パ「あ、いや……すぐには無理だけど、咲夜が五体満足な内に何とかしてみせるから」
レ「有難う、パチェ。やっぱり持つべきものは友だね」
パ(むぎゅー。レミィをガッカリさせたくないからって高い代償を払う事になったわ。どうしよう……)

755名無し妖精:2017/11/29(水) 21:53:14 ID:tb5ltO0U0
良い肉の日だから降りてきたルナミス電波
ミスティアはこの時期冬毛仕様だからきっと温かいと思う

日付が変わった頃の魔法の森にて、『八目鰻』と書かれた赤提灯がぶら下げられた屋台にて、女将と一人のお客の姿があった。
営業時間は過ぎてはいたが、せっかく寒い中わざわざやって来てくれたのだから少しくらい寄って行ってもらいたいという女将の好意に、楽団の団長は甘えたのである。
しかし食材はほとんど無いから大したものはできないことを伝えると、遅くに来てしまったし軽くですませるからとの返事がされた。
赤い顔をした女将が鰻を焼く光景を見ながらルナサは言う。
「ミスティア、今日はたくさん飲まされたみたいだね」
「あはは。そうなんですよ、ルナサさん。私、仕事柄お酒は強い方なんですけどね」
天狗達が大勢やって来て、まあまあ女将さんもとあれよあれよという間に飲まされたらしい。
「やっぱり天狗の皆さんにはかないませんねぇ。冬の寒さも気にならないくらいですよ」
ミスティアは焼きたての八目鰻が乗った皿を持ち、ルナサの隣に座る。驚くルナサを尻目に、さらにミスティアは抱き着いた。
「ほら、私、温かいでしょう?」
「ちょ、ちょっと。ミスティア」
ルナサは引き剥がそうと努力するが、そうするほどにミスティアはますます腕に力を籠め、離れまいとする。
その攻防を短い時間続けていたが、やがてルナサは諦め、出された料理を味わうことに集中することにした。その間も、ミスティアはずっとルナサの腕を離さなかった。
しばらくしてからルナサはあることに気づく。ミスティアが小刻みに震えているのだ。
ある夏の暑い日に、幽霊の体温は低いということを伝えたことがある。その直後彼女は嬉々としてルナサに抱き着き、避暑を試みたものだった。
しかし今は遠くないうちに雪が降るであろう季節である。彼女が無理をしているのは明らかだ。
「ミスティア、無理をしないで。冷たいでしょう?」
「ううん、ルナサさんはあたたかいです」
何か彼女に羽織らせるものはないかと辺りを見回すが、羽織るものはもちろん、借りようにも他の客は見当たらない。あるのは酒だけだ。
ルナサは宴会の喧騒を思い出していた。人間も妖怪も一緒になって踊り、食べ、飲んで騒ぐあの光景である。
宴会の規模に差はあれど、いつも彼らの手には酒が握られていた。それを飲んだ彼らの顔は赤く、熱いものだった。
ルナサは傍にある徳利を引き寄せた。中身はまだ温かい。
「ルナサさん、日本酒いけるクチなんですか?」
しかし、天狗達に大量に酒を飲まされたミスティアに飲ませるわけにもいかない。
「いいえ、普段は飲まないわ。でも、ここのお店のは飲みやすそうだったから」
ルナサは日本酒が苦手だった。咳き込むような辛い臭い、いつまでも喉に絡みつく飲み心地、そして何より次の日に酒が残ることが嫌だった。大衆居酒屋で安い日本酒を振る舞われた翌日にひどい頭痛に悩まされて以来、日本酒を敬遠していた。
「お注ぎいたしますよ」
「ありがとう」
酒を注ぐ時でさえも、ミスティアはルナサの腕にくっついたままであった。お猪口に注がれた酒の水面映る二人の顔は濃淡に差はあれ赤い色をしていた。
むっ、と唇を湿らせる程度に口をつける。咳き込むような辛さは、無い。
くっ、とゆっくり酒を喉に通す。いつまでも絡みつくような飲み心地は、無い。
「この日本酒、すごく飲みやすいわ」
「ありがとうございますっ!」
と、と、と音を立てながら次の酒が注がれた。
すっ、と間髪入れずに呷る。喉を通るたびに身体が熱くなっていくのがわかった。抱き着いているミスティアの震えも、酒の量に比例して小さくなっていく。
「えへへ。やっぱり、ルナサさんは暖かいです」
ミスティアの言葉の意図がルナサにはわからず、目を瞬かせた。
「そんなわけないじゃない。さっきまで震えていたでしょう?」
聞いているのかどうか、抱き着くだけでは飽き足らず、ミスティアは頬ずりまで始めた。
「えへへ。えへへ。ルナサさん」
ルナサは呆れた表情でミスティアを見つめる。
次の日に酒が残っていることは確信していたが、彼女を凍えさせるわけにはいかず、次のお酌を要求する。それは二人が満足するまで続いた。

756名無し妖精:2017/11/30(木) 18:07:12 ID:SmAL0xcI0
ルナ姉さま素敵です
雀酒なら頭痛じゃなくて踊り疲れる程度で済むのかな

757名無し妖精:2017/12/02(土) 15:07:45 ID:Be40BfwU0
咲夜「いかがですか、ご所望の血の滴るステーキは?」
霊夢「凄く美味しいんだけど、これがずっと続くのはちょっとねぇ。
    こういうのはたまの方が有り難みを感じられて、もっと心ゆくまで満喫できると思うわ」
咲夜「ただ贅沢をしたくて口にしてる訳ではありませんが」
霊夢「え! それなら、何であの時に貧相だなんて言ったのよ?」
咲夜「しっかりと精がつく物を摂っておかないと体が持たないのです。川魚程度では力が出ないのよ」
霊夢「相変わらず重労働なのね。
    どうせなら、メイドなんか辞めちゃってうちに来たらどうかしら?
    少なくとも多忙からは解放されるし、あんたを養えるくらいの食い扶持はあるわよ」
咲夜「悪いけど、その申し出は受けられないわね。
    お嬢様と生涯お仕えする約束をしましたし、屋敷を離れるのは考えられないわ」
霊夢「私よりも大切に扱われてるみたいで、何だか腹が立つわね」
咲夜「あら、そんな事はありませんよ。心は許せても、身を任せられる相手は貴方だけですから。
    それはそれとして、お嬢様が運命的な出会いをもたらしてくれた恩人でもある事も忘れないで。
    拾われていなかったら、私は今頃もきっと外の世界で暮らしていたでしょう」
霊夢「うぎぎ。これからも足を運ばないといけないのね」
咲夜「貴方こそ巫女を辞めてここで過ごすのはどうですかね?」
霊夢「それも無理な話ね。だって後継者が見つからなきゃ辞められないもの」
咲夜「捜せば良いのですね」
霊夢「博麗の巫女を選ぶ役目は私じゃないんだけど。
    もし当代の身に不慮の事態が起きても大丈夫なよう出来てるくらいだし」
咲夜「お互い立場は捨てられないのねぇ」
霊夢「なかなか上手くいかないもんね。もぐもぐ」
咲夜「だいぶ気に入って貰えたようね。お代わりは要りますか?」
霊夢「これって何グラムあったの?」
咲夜「300グラムですよ」
霊夢「じゃあ同じのをもう1枚焼いといて」
咲夜「結構食べますね。デザートもあるけど入るかしら」
霊夢「そんなの別腹よ」

おまけ

咲夜「今度は何を御馳走しましょうか?」
霊夢「魔理沙が言ってたあんたのお造りがいいかな」
咲夜「……女体盛りを賞味したいと。意外な趣味があったんですね」
霊夢「じょ、冗談に決まってるじゃない! 真に受けないでよ」

758名無し妖精:2017/12/02(土) 18:49:10 ID:oGyiyqU6O
魔理沙「いやあ、贅沢だ。こんな花見久しぶりだぜ」
咲夜「こんな貧相な食事は久しぶりです。いつも血の滴るステーキとかしか」
魔理沙「誰かこいつをお造りにしろ」
茨歌仙第11話を見返したけど……女体盛り?

759名無し妖精:2017/12/03(日) 22:12:24 ID:fkMCM3Ok0
小傘「見て見て!おっきいさつまいも!これならぬえちゃんと半分こ出来るねー」
ぬえ「全くお前はもう…」
小傘「何よもう。私がせっかく優しくしてるのにさ。ぬえちゃんは半分じゃ不満なんだ」
ぬえ「そういう意味じゃなくて…こんなに人間や妖怪がいる所でだな…」
小傘「んー?…んー…はい」
ぬえ「何よその手は」
小傘「つなごうよ。手。」
ぬえ「・・・・・(迷子になりそうって言いたいんじゃないんだけどなぁ…)」

小傘「寒くなってきたねぇ」
ぬえ「そだな。にしても、山の神社でお祭りなんてあったんだ」
小傘「この時期は守矢神社で収穫祭があるからねぇ。山の神様に麓の里で取れた作物を捧げるんだって」
ぬえ「ハロウィーンって言うんだっけ。外国ではこういうお祭り」
小傘「知ってる知ってるトリックオアトリートってやつでしょ?まだ何も考えてないや。どんなイタズラしよっかなぁ…」
ぬえ「お前にはイタズラの才能はない」
小傘「あ、ひっどーい!イタズラも私達妖怪の本分なんだよ?」
ぬえ「お前は妖怪らしくないからな」
小傘「うぅ…そんな事言うぬえちゃんだって妖怪らしくないもん…」
ぬえ「あっはっは。この鵺を妖怪らしくないとか言う奴はお前が最初で最後だな」
小傘「えー?そんな事ないよ。私、ぬえちゃんの事よく知ってるもん。ぬえちゃんなんかホントは全ッ然怖くないもんね」
ぬえ「少なくともお前よりは怖い妖怪…ってこれ自分で言ってて情けなくなるわね」
小傘「それ私の事バカにしてるでしょ」
ぬえ「私はいつだってお前の事をバカにしてるよ」
小傘「むぅーー!ぬえちゃんのバカ!もう知らない!」

小傘「ぺろぺろ」
ぬえ「全く…りんご飴一つで一気に態度変わるんだから、お前って本当に正体不明だわ」
小傘「んー?だってりんご飴おいしいよ。ぬえちゃんも食べる?」
ぬえ「いらない…って、それお前が食べてる奴じゃん…」
小傘「関節キスになっちゃうね」
ぬえ「自分で言ってて恥ずかしくないのかよー」
小傘「ぬえちゃんだったらいいよ?」
ぬえ「…じゃあちょっとだけ…って言うと思ったか。周りの目を少しは気にしなさいよ」
小傘「あ、河童のチョコキュウリ屋さんだ!ぬえちゃんあれ1本買おうよ!私とぬえちゃんの分!」
ぬえ「うわっ。ちょ、いきなり引っ張らないでよ小傘ぁ」

小傘「楽しかったねぇー」
ぬえ「妖怪の山も山の神が来てからにぎやかになったみたいだね」
小傘「ねぇぬえちゃん。ずーっと気になってたんだけど…」
ぬえ「ん?」
小傘「最近、私の事避けてない?」
ぬえ「は?…え、ど、どこがよ…」
小傘「私たちが知り合った時ってさ、もっとぬえちゃん私にグイグイ迫ってきたじゃん」
ぬえ「ん…そうだっけ…?」
小傘「いきなり私のホッペをむにゅーびよーんってしてきたり、傘の上にどかーんって座ってきたり」
ぬえ「あぁ…あれは私もちょっとやりすぎたなと…反省したのよ」
小傘「何で?」
ぬえ「何でって、お前が嫌な気持ちになるでしょ…?」
小傘「お祭りに来た時私が「ぬえちゃんのバカ!」って言った時も、ぬえちゃん凄く悲しい顔してた。
   私が知ってるぬえちゃんは、もっと嫌われてやるって迫ってくるのに」

760名無し妖精:2017/12/03(日) 22:16:20 ID:fkMCM3Ok0
ぬえ「あぁいや…それは、お前の事を思って…ほらりんご飴かってあげたでしょ…」
小傘「私そんなに怒ってないもん」
ぬえ「あ、そう…」
小傘「ぬえちゃんどうして?ねぇ何で私の事そんなに気付かってくれるようになっちゃったの?」
ぬえ「う、うーん…何でだろうね…」
小傘「ひょっとして、私の事嫌いになった…?」
ぬえ「それはない!ぜ、絶対…むしろ、お前の事が…」
小傘「私の事が…?」
ぬえ「…友達としてだな…もっと仲良くなりたいなって…思う様になったのよ…///」
小傘「ぬえちゃん顔真っ赤」
ぬえ「うっさいバカ…」
小傘「今、周りに誰もいないから言うけどさ」
ぬえ「お前も人目を…」
小傘「私ぬえちゃんの事好きだよ。友達としてじゃなくて、ぬえちゃんが好き。大好き」
ぬえ「…!」
小傘「私も、普通の人とは手を繋いだりなんてしないもん。その辺はちゃんと分かってるんだから」

ぬえ「どこがいいのよ…こんな奴…」
小傘「バカ。やっぱりぬえちゃんはバカちんだ」
ぬえ「何でよ」
小傘「私の好きな人をバカにするなんて、ぬえちゃんでも許さないから」
ぬえ「…ごめん」
小傘「好きなの。ぬえちゃんの事が。同じ驚かし妖怪としても、お寺の仲間としても、友達としても、ぬえちゃんとしても」
ぬえ「わ、私も…!」
小傘「…」
ぬえ「私もお前の事が好きだ…好きだから…いろいろ上手くいかなくて…嫌われる事は簡単なんだけど…好かれる事は…難しくて…」
小傘「そうだったんだ」
ぬえ「…実はドッキリとか言ったりしないよね…」
小傘「…じゃあ、証拠見せてあげる…」
ぬえ「証拠って…ひぁ!」
小傘「ちゅ……ふふ、ちゅーしちゃった」
ぬえ「こ…小傘…」
小傘「ぬえちゃんのほっぺ、柔らかいね…はう…/////」
ぬえ「顔…真っ赤だな…あはは…何か…夢みたい…」
小傘「今、私もそれ思った…ねぇ、最初みたいにほっぺむにゅってびよーんってやって」
ぬえ「え…?」
小傘「夢じゃないって私に教えて。私、ぬえちゃんの事絶対に嫌ったりしないから」

ぬえ「…うん」
小傘「…うみゅ…」
ぬえ「…」
小傘「んんぅんむ…」
ぬえ「小傘…」
小傘「ぬえちゃ…んっ!!」
ぬえ「…ちゅっ…」
小傘「…ん…ちゅ…」
ぬえ「…はぁ…やっぱりお前のほっぺ引っ張るなんて出来ないかも…」
小傘「…ふふ、ぬえちゃんのヘタレ…でも好き…」
ぬえ「帰ろっか…一緒に」
小傘「手はちゃんと繋いでね。えへへ、大人の階段登っちゃった」
ぬえ「まさか私も初キスがこんな山中だとは…」
小傘「私は良かったよ。初めてがぬえちゃんで」
ぬえ「えっ…」
小傘「え?」

ハロウィンの時期を大幅に逃してしまったこがぬえSSです。ハロウィンは元々外国の収穫祭だったそうです
収穫祭と言ったら、秋姉妹から守矢神社でやりそうですよね。

761名無し妖精:2017/12/03(日) 22:33:59 ID:yAdOzkM20
こんなハロウィンなら遅刻でも大満足

762名無し妖精:2017/12/04(月) 19:50:07 ID:JOYd.g5k0
このスレのこがぬえシリーズの初出ってどこかな?

763名無し妖精:2017/12/04(月) 20:39:30 ID:q7ufn4wg0
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/#448が初出かな?

764名無し妖精:2017/12/05(火) 13:17:17 ID:o3bh5FV.0
百合スレこがぬえの軌跡
抜けが有ったらごめんなさい

Part38
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/#448
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/#796
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/#799
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1313752837/#813

Part39
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1321926899/#246
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1321926899/#248
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1321926899/#329
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1321926899/#501

Part40
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1329059448/#279
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1329059448/#940
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1329059448/#941

Part41
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1335540687/#551
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1335540687/#756
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1335540687/#757
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1335540687/#758

Part42
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#496
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#497
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#498
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#538
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#601
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1342275395/#858

Part43
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#177
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#310
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#385
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#408
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#534
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#551
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1348494156/#559

765名無し妖精:2017/12/05(火) 13:18:05 ID:o3bh5FV.0
Part44
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1353388591/#70
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1353388591/#225
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1353388591/#227
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1353388591/#759
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Part45
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#56
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#137
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#138
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#142
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#271
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#485
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#660
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#940
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1358001531/#986

Part46
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1364659858/#64
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766名無し妖精:2017/12/05(火) 13:18:26 ID:o3bh5FV.0
Part47
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767名無し妖精:2017/12/05(火) 13:19:19 ID:o3bh5FV.0
Part48
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768名無し妖精:2017/12/05(火) 13:20:12 ID:o3bh5FV.0
Part48の続き
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1376791999/#747
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1376791999/#960

Part49
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1394865267/#76
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769名無し妖精:2017/12/05(火) 13:20:32 ID:o3bh5FV.0
Part50
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1411168790/#41
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/computer/41116/1411168790/#661

Part51
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1423548076/#290
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1423548076/#898
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770名無し妖精:2017/12/05(火) 13:22:11 ID:o3bh5FV.0
Part52
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#6
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#194
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#200
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#321
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#338
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#353
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#381
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#382
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#445
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#670
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#757

771名無し妖精:2017/12/05(火) 13:22:31 ID:o3bh5FV.0
Part52の続き
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#803
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#804
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1431594311/#971

Part53
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#29
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#30
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#296
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#362
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#406
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ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#479
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#480
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#537
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#564
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#565

772名無し妖精:2017/12/05(火) 13:22:57 ID:o3bh5FV.0
Part53の続き
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#611
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#624
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#677
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#678
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#762
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#763
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#798
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#799
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#839
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#849
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#872
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#873
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#923
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#924
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1449653718/#954

773名無し妖精:2017/12/05(火) 13:23:24 ID:o3bh5FV.0
Part54
>>44
>>102
>>107
>>301
>>349-350
>>509
>>629-630
>>635-636
>>759-760

774名無し妖精:2017/12/05(火) 21:01:39 ID:IY/LJa920
おわ、まさか全部調べてくれるとは……これはありがたい
しかしこうしてみるとまとめサイトって本当に大切なものだね

775名無し妖精:2017/12/06(水) 08:06:14 ID:LFevhW16O
これ同じ人が書いているのかなあ?
シリーズ物?ならレイアリの連作もあったね

776名無し妖精:2017/12/06(水) 20:50:15 ID:1u/Ti8iU0
一人で数十、まして190近くも書かれているのなら、その熱意には到底敵う気がしない。勝つ必要は全く無いのですが。

今更ながら>>25の続きを書きました(参考:>>27
◆ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8980592
たまには失恋も有りますよね

777名無し妖精:2017/12/06(水) 21:30:03 ID:hRlc9KaU0
このスレでこがぬえが好きになりました

>>776
隠しきれない信頼関係が良いね

778名無し妖精:2017/12/06(水) 21:48:10 ID:GQlRnwCM0
>>777
俺もだわ

779名無し妖精:2017/12/06(水) 23:07:26 ID:OJGZ6wZk0
>>776
貴方様も精励振りも相当なものでしょう
40種類以上のCPを手掛ける旺盛な創作意欲には頭が下がる思いをします

780名無し妖精:2017/12/07(木) 20:18:46 ID:2Gdgo.V20
雷明良いよね……

781名無し妖精:2017/12/08(金) 14:05:28 ID:Fci2N2l6O
同性から黄色い声援が上がりそうな珍しい組み合わせ
一緒に歩いてて視線が集まめても両者は平静を保っているけども
内心では明羅さんが困惑してて雷鼓さんは面白がってそう

782名無し妖精:2017/12/08(金) 23:16:32 ID:EuRNeSZ.0
めーさく辺りも同性から憧れの対象になってそうなイメージ

783名無し妖精:2017/12/08(金) 23:56:49 ID:a9RvNYJw0
雷明は宝塚的な格好良さのイメージ
めーさくはなんだろう、それぞれ格好良さのベクトルが違う?
優しいお姉さんと瀟洒な女性みたいな

784心得ざるは柳風:2017/12/09(土) 14:03:22 ID:QKKREHVw0
 寒いから、里で温かい蕎麦でも食べよう。雷鼓がそう提案した。
 その無駄に晒した脚を隠すのが先ではないかと、明羅は揶揄したが、彼女は全く聞かなかった。
「どっちが良い? 甘いキツネの店と、天ぷらが美味しい店」
「そうだな……」
「あと、メルランのオススメでコロッケの」
「天麩羅にしよう」
「あ、そう」
 店を決めて入ると、二人は手早く店員の娘に蕎麦を注文し、履き物を脱いで座敷に上がった。
 近頃は椅子に掛けて食べる店も増えたが、自分にとっては胡座の方が具合が良い。
 明羅が言うと、雷鼓は席で店を決めたのかと一笑した。
「そう言うわけでは……」
 言い訳をしようとしたところで、何やら背後が姦しい。
 口を止めて耳を傾けてみれば、それは隣席に座る少女達の、雷鼓に好意を抱く声であるらしかった。
「……人気者だな」
「まあね」
 彼女はさらりと応えて得意げに笑う。憧憬に頭を越される明羅の方が、居心地悪そうにはにかんでいた。
 やがて蕎麦が来て、それをおいしく味わった後、雷鼓は帰り掛けの少女達に声を掛けた。
 彼女らが喜び、きゃあきゃあとはしゃぐ様は、明羅に交々の念を抱かせた。
「ごめんね。あんまり仲良くしてると彼女が嫉妬しちゃうから」
 胸中を隠して茶を飲んでいた明羅だったが、余りに自然に発せられた雷鼓の言葉に思わず咳が出た。
 少女達が一等高い歓声を上げつつ店を出て行くと、彼女は酷く赤らんだ顔で、じろりと雷鼓を睨んだ。
「人前ではもう少し憚れ」
「あら、じゃあ貴方ならどうした?」
「どうって」
 と、明羅が何事か言おうとするのも構わず、雷鼓は突然、店の奥に向かって手招きを始めた。
 何の真似かと問う間も無く、店員の娘がやって来て、大きな声で明羅の名を呼んだ。
 以前、彼女が雷鼓の演奏に合わせて剣舞を披露した時から、すっかりその雄姿の虜になったのだと言う。
 声高に好意を伝える娘に、明羅はほとほと困り果て、雷鼓に助けを求める視線を送った。
 雷鼓は如何にも得たりと言った顔で、にんまりと笑った。
「程々にしてよ。私の恋人なんだから」
 明羅は何も言い返せなかった。

785名無し妖精:2017/12/09(土) 14:30:58 ID:i0EdX3dw0
>>783
雷明はプロポーションが良くて中性的な魅惑も漂わせる高嶺の花
美咲は高身長かつスタイル抜群でティーンの女性が羨む様な感じ
かな?

>>784
2828が止まらないです

786名無し妖精:2017/12/09(土) 15:56:21 ID:sCknzhGw0
>>784
素晴らしい

787名無し妖精:2017/12/09(土) 21:48:34 ID:p.J3t8qc0
常春の百合畑でやたら充実してたレイアリをまた読みたいなぁと思う今日この頃

788名無し妖精:2017/12/10(日) 20:16:25 ID:KxdDVQo20
まとめサイトが閉鎖してから1年ちょっとかぁ

789名無し妖精:2017/12/11(月) 19:46:58 ID:mVh3MnlU0
すっかり冬になったのでレティさんにバトンタッチし、
こたつに入りながら採れたぶどうで作ったワインでのんびり過ごす秋姉妹はここにいませんか?

790名無し妖精:2017/12/11(月) 20:00:56 ID:yY9OMt5Q0
>>789
秋姉妹は、冬の間はいつでも隙を突いて気候を秋めかせようと、虎視眈々とレティの背中を狙っているのでここには来ません

791名無し妖精:2017/12/11(月) 20:26:32 ID:yY9OMt5Q0
ぎゃー、ウソスレと間違えたゴメン!

792名無し妖精:2017/12/11(月) 22:39:17 ID:rwMBTe4A0
冬の間は自ら醸した芋焼酎(前割り燗)とワイン(ホットワイン)で寒さを凌ぐ秋姉妹
でも飲んだくれてるみたいでこんなんじゃ相手は出来ないよねと溜め息を吐いてる

793名無し妖精:2017/12/12(火) 21:24:48 ID:EeBhFt8I0
針妙丸は身体が小さいからこの季節はすぐに凍えちゃうよ
誰が彼女を温めるのかな

794名無し妖精:2017/12/13(水) 12:50:23 ID:cWI1rjGg0
博麗神社で霊夢と火鉢を囲ってる姿が微笑ましいかな
それでお礼に以前の時(※鈴奈庵2巻の4コマ漫画)とは違って
ちゃんと袖を通せるお揃いの着物を仕立てて贈るの

795名無し妖精:2017/12/13(水) 19:48:57 ID:oJIqif1w0
針妙丸にとっては一大事業になりそう
それだけ作るのが大変なんだから特別な想いがこもっていると良いね

796名無し妖精:2017/12/14(木) 17:51:46 ID:BE2Do/ME0
キスメ「ただいま」
ヤマメ「おかえり。今年は獲物に恵まれなかったのかい?」
キスメ「そんな事はないけど」
ヤマメ「んん? 例年より時間が掛かったのに?」
キスメ「枯れちゃった古井戸なんだけど、何だか居心地が良くてつい長居しちゃった。目を凝らせば、ぽっかり開いた屋根穴から夜空も覗けたし」
ヤマメ「そうなの」
キスメ「こないだの流星群(※ふたご座流星群)も綺麗だったよ」
ヤマメ「あんたと一緒に眺めたかったねぇ」
キスメ「あ、ごめん……」
ヤマメ「まあいいわ。来月の4日にも別の流星群(※しぶんぎ座流星群)が見られるというからその時は付き合ってほしいね」
キスメ「うん、今度は二人で見よう」
ヤマメ「忘れないでおくれよ」

797名無し妖精:2017/12/15(金) 22:20:34 ID:yuPJ9vsA0
寒いとき、温め合うシチュエーションが好きなんです
手をつなぐとか、鍋をつつくとか、お風呂に入るとか、一緒の布団で寝るとか

そんな感じのアレがほしいです!

798名無し妖精:2017/12/16(土) 00:33:57 ID:hR9k6dbgO
僭越ながら>>797な感じのSSに挑戦したいと思うので、どなたかCPの指定を下さいませんでしょうか
◆先着1レス様◆1000〜2000字程度◆何が出来ても泣かない
こんな具合で、宜しくお願い致します

799名無し妖精:2017/12/16(土) 01:58:00 ID:s.LLM0/c0
>>798
かぐてゐで一つお願いできますでしょうか

800798:2017/12/16(土) 02:12:38 ID:hR9k6dbgO
>>799
ありがとうございます。承りました

801名無し妖精:2017/12/16(土) 10:03:45 ID:ixkCvhNA0
雲居一輪
ttps://www.tasofro.net/touhou155/chara3.html
> 完全憑依異変を調べる主に従い憑依バトルに赴くが
> 相方とのマスター権限争いで揉めに揉めた模様

聖白蓮
ttps://www.tasofro.net/touhou155/chara4.html
> 異変を危険視し、完全憑依の調査に乗り出す
> 部下の手も借り完全憑依とは何かを探ろうとするが…

物部布都
ttps://www.tasofro.net/touhou155/chara5.html
> 完全憑依異変を調べる主に従い、その原理を探る
> 相方とのマスター争いは休戦状態だが、それが思わぬ結果に

豊聡耳神子
ttps://www.tasofro.net/touhou155/chara6.html
> 完全憑依異変を追うため商売敵と手を組む
> その目的は「もう一つの完全憑依」の謎を解くためである

憑依華でみこひじ・いちふとタッグが濃厚
燃料になるといいなあ

802名無し妖精:2017/12/16(土) 11:35:47 ID:Vdz.Om1s0
いちふとケンカップルいいぞー

803名無し妖精:2017/12/16(土) 18:20:13 ID:X4EIicto0
霧雨魔理沙
>完全憑依異変を知り、奇妙なスレイブと憑依バトルを楽しむ
>だが魔理沙は気づく、完全憑依の噂はあまりに早く広がっている事に

河城にとり
>異変に商機を見出した河童は憑依バトルで完全憑依の謎を探る。
>期せずしてそれは異変の核心に迫る事になる


にとまりの可能性は・・・ないのかなぁ
魔理沙側の「奇妙なスレイブ」がにとりにかすりもしないしにとり側に至っては一切ヒントがない

804ひめたるこころのかないなば:2017/12/16(土) 18:45:53 ID:f4DyV42A0
>>799 お待たせ致しました
= = = =

「冬は寒いわ」
 輝夜が紡いだ言霊は、夜空に白く霧散した。
「当たり前さね」
 半ば呆れて、てゐが言う。
 夏は暑く、冬は寒い。大昔から変わらないことだと。
 すると、輝夜は少しムッとして、彼女に言い返した。
「月の都は常春よ」
「それが詰まんないから降りて来たんでしょ」
 図星の真ん中に言葉が刺さる。
「でも寒いわ」
 輝夜の声はいよいよ拗ねている。
――だったら内に入れば良いのに。
 わざわざ寒い縁側で寒がる姿は、てゐから見れば全くの酔狂であった。
「今日は他のイナバ達も見掛けないし」
「みんな奥に引っ込んでるよ。寒いから」
「寒いわ」
「だから」
 と、また何か小言を言おうとした彼女の手を、不意に輝夜が掴んだ。
 指はまるで霜の様に、ひやりと冷たくなっている。
「なのに、ちっとも温めに来てくれないのよ」
 その不貞腐れた物言いに、てゐはほとほと呆れ返った。
「お師匠さまも鈴仙も忙しくしてるんだよ」
「あら、二人はもうとっくに声を掛けてくれたわ」
「はぇ?」
 きょとんと瞬いたのも束の間。
 掴まれた手がぐいと引き寄せられて、彼女は輝夜の膝へと倒れ込んだ。
「貴方はまだまだ、私への愛が足りないみたいね」
「……貴人の道楽に付き合わされるのは御免だね」
「そう。それじゃあ、私を独りで凍えさせておく?」
 気儘な姫の戯笑に紛れて、兎の吐息が夜を白く染めていく。
「中で一緒に炬燵入れば良いんじゃないの。それとも、他にも愛の足りない奴が居るわけ?」
 皮肉めかせて彼女が言うと、輝夜は何故だか得意気に、にっこりと微笑んだ。
「そうね。てゐがそうしたいと言うのなら、そうしましょうか」
 吐いた溜め息は深く、濃く。しかし、あっと言う間に寒空へ消えて行ってしまった。

805名無し妖精:2017/12/16(土) 19:38:28 ID:s.LLM0/c0
>>804
>799です、ありがとうございます!
すんなりいちゃラブとはならないだろうなと思ったけれど、案の定でしたねw
>それが詰まんないから降りて来たんでしょ
が妙にツボりました

806名無し妖精:2017/12/17(日) 15:44:30 ID:0QzCt2Pc0
香霖堂第4話「薪ストーブの暖かい罠」で菫子から聞いたエアコンが欲しくなってにとりに開発をせがむ魔理沙
完成したら水力発電所も整備して儲ける算段だけど魔理沙には試供品という名目でタダにするつもりのにとり
が思い浮かぶも百合って何だっけという気分に陥る

807名無し妖精:2017/12/17(日) 17:43:03 ID:Y1POfBwo0
友情も百合の内……多分

808名無し妖精:2017/12/17(日) 18:44:29 ID:VjwPz3TM0
友情から始まる百合もいいじゃないか
ある日急に意識しだしたら最高じゃん

809名無し妖精:2017/12/18(月) 19:15:03 ID:b1xUkFII0
好きになった相手が女の子ということなだけであって、堂々とイチャラブするも良し
好きになってしまった相手が女の子であり、同性に恋愛感情を抱くのはおかしいのではないかと悩むも良し

810名無し妖精:2017/12/18(月) 22:00:29 ID:8FOHT6mA0
天子参戦の報を聞いたけど、いくてん派にとっては糠喜びで終わってしまった
高貴な自らに相応しい相方の条件を満たせない

811名無し妖精:2017/12/18(月) 22:10:11 ID:9/LY4X3M0
ゆかてんクラスタの我、期待が高まる
コンビを組んで戦うゆかてん良いぞ……このタッグ、二次でもあんまりないから困る

812名無し妖精:2017/12/18(月) 23:02:29 ID:x/TrRpvU0
「私に相応しい良いパートナーに出会えて嬉しいよ」だし、マジレスすると今まで面識の無いキャラと組むことになると思うぞ

813名無し妖精:2017/12/18(月) 23:23:52 ID:9/LY4X3M0
そんなことはわかっている、冷静に考えれば天子とタッグを組むのは針妙丸あたりだろう
わかっているが諦めない
可能性が1%でもあるならば、そこにゆかてんが在るのだから……!

814名無し妖精:2017/12/19(火) 03:06:52 ID:yTtHoeVsO
>>805
遅ればせながら、感想ありがとうございます。些か、てゐの気の無い振りが過ぎたかも知れません。

憑依華の相方談義が各方面で盛り上がってますが、仮にそこで組まなくても台詞やEDで何か有ると嬉しい

ところで、冬コミより一足早くアレが近付いて参りました
不肖>>804の書くクリスマスSSに需要は御座いませんでしょうか、もし宜しければリクエスト下さい
◆先着2名様、各1CPまで(旧作等可、共演を許す他CPの指定も可)、800字〜2000字程度、何が出来ても激昂しない
以上の条件で、その他の御要望に関しては前向きに善処させていただきます

815名無し妖精:2017/12/19(火) 08:21:36 ID:hrv8Lswk0
>>814
よろしければゆかてんで是非ともお願いします

816名無し妖精:2017/12/19(火) 08:37:33 ID:2b4sS8bQ0
>>814
屋台を巧くクリスマス装飾できないか、孤軍奮闘するみすちー
それにかまけて自分に構ってくれないことに不満げなるみゃ子、と言うるーみすをお願いします
それに幽りぐ、大チルも絡んでくれると嬉しいです

817名無し妖精:2017/12/19(火) 09:58:48 ID:ErOFIneM0
リクエストの人また来てましたか
そして今回も乗り遅れた・・・

818名無し妖精:2017/12/19(火) 15:41:34 ID:HJtXO2b.0
>>814
来なかった場合は何を書くつもりだったのかちょっと気になった

819814:2017/12/19(火) 19:07:59 ID:yTtHoeVsO
>>815-816
ありがとうございます。承りました。

>>817
残念です。またいずれ機会が有りましたら、是非……。

>>818
特に決めていませんでした。1日くらい来なければそこで考えるつもりだったので。

820名無し妖精:2017/12/19(火) 21:54:57 ID:Lr3SHAhY0
そういえばもうすぐクリスマスなのねぇ

821名無し妖精:2017/12/20(水) 21:28:23 ID:Z/dNm6Rk0
ブームの兆候が現れた第126季から6年以上過ぎた幻想郷でもクリスマスは定着したのかな

822名無し妖精:2017/12/20(水) 22:06:06 ID:nQkO84tA0
どういう感じで広まったんだろうね
こっちと同じようにサンタが子供にプレゼントを配る日なのか、
バレンタインよろしく恋人と過ごす日なのか

823名無し妖精:2017/12/21(木) 18:01:57 ID:FXb0aWsE0
ttp://toho-vote.info/Rule.php

> 去年からの変更点
>
> ・今年は「ベストパートナー部門」は開催いたしません。
> ・今年は「ベストパートナー部門」は開催いたしません。
> ・今年は「ベストパートナー部門」は開催いたしません。

しくしくしく

>>822
求聞口授の文々。新聞を見る限り子供に配る方みたい

824名無し妖精:2017/12/21(木) 18:13:50 ID:FXb0aWsE0
>>813
紫参戦おめでとう

ttp://www.tasofro.net/touhou155/chara18.html

825名無し妖精:2017/12/21(木) 20:04:04 ID:WB1SD53I0
ゆかれいむでまた絡みあるかな
しかしれいかせんも好きだから贅沢すぎる・・・

826名無し妖精:2017/12/21(木) 20:59:33 ID:xds/PAwg0
来年こそゆかてんが流行るぞこれは!!!
ゆかてん来てるぞ!!憑依華は新たなゆかてんの聖書だぞ!!!

827名無し妖精:2017/12/22(金) 22:49:44 ID:rQacvYS60
スクショが公開されたみたいねー
パートナーって参戦したキャラの中から選ばれるのかな?

828名無し妖精:2017/12/23(土) 10:39:23 ID:Exw8vPdo0
霊夢が紫の攻撃真似してるのイジってほしいな

829名無し妖精:2017/12/23(土) 12:02:25 ID:FdcCtk3w0
組まないとは思うけどゆかすみの遣り取りに期待したい

830名無し妖精:2017/12/24(日) 12:37:57 ID:AsgqEHDg0
ドレミーにサグメ以外の有力相手が出来るのか気になりますね

831言の葉は天より返る:2017/12/24(日) 14:22:44 ID:yqE2U2S.0
>>815

 師走の某日。俗世には、年長者が若者に物を贈る風習が有るらしい。
 そんな噂を聞いた天子は、のこのこ地上へ降りて来た。
「あらあら。私が寝てる間に、また善からぬ事を企んで来たのかしら?」
「ん」
 早くも姿を現した紫に、すっと彼女の手が伸びる。
 空を仰ぐ掌は、果たされるべき宿命を今か今かと待ち望んでいた。
「意外と短いわね」
「誰が生命線見ろって言ったのよ」
 紫はその手に人差し指を突き立て、うろうろと動かし始めた。
「何がお望み?」
「クリスマス」
「ふうん?」
「って言うか擽ったい」
「何と書いたか判るかしら?」
「働かざる者――」
 答え掛けた天子の足許で、するりとスキマが口を開く。
 彼女は悲鳴を上げる間も無く、何処とも知れぬ屋敷の一室へと落とされた。
「何すんのよッ!?」
 スキマに向かって文句を言うと、今度は何やら紅白の洋服と、白地に稲荷の柄を刺繍された袋とが吐き出され、畳に落ちた。
 不可解そうにそれを見下ろす彼女の頭上で、紫がずるりと頭を出す。
「今年はお歳暮の代わりにクリスマスプレゼントを配ることにするわ。手伝ってくれたら、貴方にも大きい葛籠をあげましょう」
「お化けの詰め合わせなんか要らないわよ!」
「あら、そう?」
「大体、何で私があんたを手伝わなきゃなんないわけ!?」
 キイキイ高声を上げるも、紫は全く動じない。
「だったら手伝わなくても良いから、それだけでも着て御覧なさいな」
「はあ?」
「きっとよく似合うわよ。それじゃあ、私は冬眠中だから、御免遊ばせ」
 碌に話をする間も無く、紫の姿が消えて無くなってしまう。
 天子は怒りを露わに部屋を出て行こうとしたが、障子に手を掛けたところで、そろりと後ろを振り向いた。
 畳の上に落ちた衣装。彼女はしばらくその周りをぐるぐる回って、そして、ついにそれを拾い上げた。
「変な服だったら燃やしてやるわ」
 袖に腕を通す傍ら、呪詛紛いの呟きが放たれる。
 しかし、衣を替えて、置かれていた姿見に映ってみると、なかなかどうして可愛らしい少女がそこに居た。
「……まあ、貰っておいてあげましょうか」
 彼女は満更でもない様子で、元の服を袋の中へ納めると、それを担いで改めて障子を開けた。
 そこには――
「サンタさんだ!」
「ッ……!?」
 小さい猫又が夢一杯に目を輝かせ、彼女を見上げていた。
「私、藍さまに言われてサンタさんの案内をやりに来ました!」
「いや、私は別に……」
「お手伝いしたら私もプレゼントもらえるよね!?」
 自分はサンタなどではないし、プレゼントを配る予定も無い。
 口に出したかった反論は、幼い娘の無垢に阻まれ、ついに自由を得なかった。
「……誰に何を届けたら良いのか分からないんだけど」
「その袋に入ってるんでしょ?」
「これは私の……うん……?」
 袋に入れたはずの衣服は手に触れず、どういうわけか、鮮やかに包装された箱が出て来た。
 丁寧に、届け先の書かれた紙まで付いている。
「……えーと……。貴方、このお名前知ってる?」
「知ってる! たまに神社にいるひと!」
「ああ、そう……」
「ご案内しまーす!」
「はいはい。よろしくね……」
 とうとう文句を言う気も無くし、彼女は猫又に連れられて、幻想郷を巡る旅へと出発した。

 ・

 妖怪と人間、時に神々への贈り物を配達して回った天子は、すっかりくたびれてしまった。
「もー、疲れたわ。さっさと帰って、あったまりたい……」
「ねえ、次は? 次は?」
 依然元気な娘に急かされ、かじかむ手で袋を探ると、とうとうその名が書かれた箱が出て来た。
「……はい」
「にゃ?」
「御苦労様。お手伝い、ありがとね」
「私の! ありがとう、サンタのお姉ちゃん!」
 その喜び様たるや他に無く、天子も思わず寒さを忘れて微笑みながら、家路に着いた猫又の背を見送った。
 と、その影が見えなくなった瞬間。彼女の襟を何者かの手が引っ掴み、するりとスキマへ引き摺り込んだ。
「キャッ!?」
「はい、お疲れ様」
 気付けば、そこは元の屋敷の部屋の中。彼女は畳に座った格好で、紫に背後から抱き締められていた。
「……子ども使うのはズルくない?」
「あら、でも結構楽しんでいたでしょう?」
 紫の笑い声は如何にも愉快に満ちている。
 天子は少しむくれて、不機嫌そうな声を洩らした。
「ちゃんと働いたんだから、何か良いものくれるんでしょうね」
「ええ、勿論。何が欲しいのかしら?」
「ごはん食べたい」
「そう。それじゃあ」
「まさか、式神に作らせたりしないわよね?」
「え?」
 微かに戸惑う紫をよそに、彼女は袋の中を探る。
 やがて出て来たその手には、大きな紅白色のエプロンが握られていた。

832闇は明るく、音色は高く:2017/12/24(日) 14:25:09 ID:yqE2U2S.0
>>816

 虫達が鳴りを潜めるこの季節、私もたいてい彼らのように眠りがちに過ごしている。
 ある日、ちょっと気まぐれに起き出して里の近くをふらふら飛んでみると、人間が昼間っから宵闇に惑わされていた。
 誰の仕業か、なんて言うまでもない。彼女がそういうイタズラをするのはいつものことだ。
 だけど、漂ってくる気配が何となく少しヤバそうで、ひょっとしたらマズいことになるんじゃないかって予感がした。
 だから私は口笛を吹いて、その人間をお日様の下まで誘導してやったのだ。
「ちょっと、リグル。なんでジャマしたのよ」
 人間がすたこらさっさと逃げた後、彼女――ルーミアが怒った様に私に言った。
 もちろん、私は悪いことをしたつもりはない。
「食べる気だったでしょ」
「かじるだけ」
「それでもダメだって。こんな里の近くで人間襲ったら、巫女がマジギレするよ」
 それがどういうことを意味するかは、ルーミアだって知っているはずだ。
 なのに、反省するどころかフンと鼻を鳴らされた。
「……なんで怒ってんの?」
「別に」
 あからさまに機嫌が悪いクセして、わけを聞いてやっても答えない。
 どうしようもないなと呆れていたら、いきなりポンと音を立てて、ズボンのポケットに花が咲いた。
「わッ!?」
 驚く私の背後から、誰かがひょいと腕を伸ばしてその花を取り上げた。
「夜雀と喧嘩したんでしょう。あっちはあっちでムクれてたわよ」
 誰か、なんて表現はまったくもって無意味だ。こんな事をする人と言ったら、幽香さんの他にいないのだから。
 花は黄色いパンジーで、「はい」っとルーミアに手渡された。
「……ケンカじゃないし」
「へえ?」
「ミスティアが私を無視したんだもん」
 言い分はこうだ。
 一緒に遊ぼうとミスティアに逢いに行ったら、彼女は屋台を飾り付けるのに忙しくて、ロクに相手してくれなかったらしい。
 それで、つい宵闇を使ってジャマをして、怒鳴られたので不貞腐れて帰って来た、ということだ。
「クリスマスとか言うのに浮かれてるのよ」
 ルーミアがますますぶすっとして言うと、幽香さんはおかしそうにケラケラ笑い出した。
「浮かれてるのは里の人間よ。外界の娘が、あっちでは鳥を食べる日になってるとか吹いて、焼鳥屋が調子に乗ってるの」
 要するに、ミスティアは浮かれるどころか、商戦に躍起になっているのだ。
 彼女にとってそれは、ある意味生存競争と言ってもいいだろう。
 そういう事情はルーミアにも分かったようで、何だか悪気を感じてそうな顔をして、どこかへふわふわ飛んで行った。
「……ねえ、リグル」
「はい?」
「私が里の人間を虐めようとしても、さっきみたいに心配して止めてくれるのかしら?」
 幽香さんの質問に、私はもちろん頷いた。
「だって里が滅ぶと困るし」
「私の心配をしなさいよ」
 そこはまったく考えてなくて、思わず「ああ」っと声が出た。

 ◆ ◆

 今日は楽しいクリスマス。明日だと思ってたけど、チルノちゃんが言うには今日もそうらしい。
「クリスは一回よみがえったから、誕生日が二回あるんだ」
「クリスって誰?」
「知らないの? お食事どころよ」
「え? 何?」
「一件目はイブで二件目がアダムなの」
 わけが分からないから、今度クラウンちゃんにでも聞いてみようと思う。
 それはさておき、さっきから妙に周りが暗い。まだお日さまは高いと思ってたのに、もう夜みたいだ。
「秋の日はタライ回しね」
「冬だよ」
「ほら見て。林の暗いのにのぼりが見える、あれはみかんの木の船よ」
「屋台じゃないの? ミスティアちゃんの」
「細かいことは気にするな!」
「細かくないよ!?」
 行ってみると、屋台は緑のモールとかお花とかで飾りつけられて、普段より華やかだった。
「はーい。二名さまご来店ー」
 どこからかルーミアちゃんがふよふよ飛んでやってきて、長いイスを私たちの前にドンと置いた。
 よく見ると、近くには他にもそうやって置かれたイスがあって、けっこうな数のお客さんが来てるみたいだった。
「いらっしゃいませー!」
 ミスティアちゃんは忙しそうにヤツメを焼いたり、おでんを煮たりしてる。
 ずっと明るい歌を口ずさんでて、何となく、普段より楽しそうだ。
「ご注文は?」
「アイス」
「アイスね。練乳でいいよね」
「あるんだ……。私はおでんください」
「かしこまりましたー」
 ルーミアちゃんは伝票を手に、ミスティアちゃんの所へ飛んで行った。
 焼きかけのヤツメをつまみ食いしようとして叩かれてたけど、すぐに横に置いてある焼きたてを指さされて、そっちを頬ばった。
 おいしそうに食べるルーミアちゃんと、それを眺めるミスティアちゃん。二人は何だか、とても幸せそうに見えた。

833名無し妖精:2017/12/24(日) 14:46:06 ID:FcRGxfnw0
>>832
ありがとうございますありがとうございます!!!
ヤバイ2828してる俺超キモい
もうこの上ない、最高のお話を戴きましたありがとうございます!

(ところで何でりぐるん視点? まさか俺のイチオシがりぐるんだと見透かされて……?)

834名無し妖精:2017/12/24(日) 20:18:59 ID:fwpFhuJ20
>>830
会長は結構有望ではないかと期待

835名無し妖精β:2017/12/24(日) 21:16:01 ID:???0
イブなのでクリスマスのルナ霊

ルナサ「霊夢。今日はウチでクリスマスパーティーをやるんだけど……一緒にやる?」
霊夢「そういえば今日は24日だったわ。いいわよ、楽しみましょ」

霊夢を廃洋館のクリスマスパーティに誘い、妹たちと雷鼓と一緒に作った料理でおもてなしするルナサ
そのパーティーの話をどこで聞いたのか魔理沙を初め早苗、アリス、成美、隠岐奈と二童子、あうん、クラウンピースなど様々な人妖も参加し、賑やかな状態になった
食卓にはチキンを筆頭にピザやサラダ、フライドポテトなどシェア出来るサイズの料理の数々やシャンパンとジュース、更にはクリスマスケーキを初めブッシュドノエル、ティラミスなど取り分けサイズのデザートも出揃っていた

ルナサ「霊夢、はいあーん…」
霊夢「あむっ。…ん〜美味しいわね」
ルナサ「うふふ、それはよかったわ。どれも全部霊夢の為に腕を振るったんだから…」
霊夢「私の為に…///これら全部作るの大変だったでしょ?体力的に楽しめそう?」
ルナサ「ううん。メルランやリリカ、雷鼓さんも一緒に調理したから問題ないわ」
霊夢「そう?ならいいけど。それにしてもさ……今日は二人きりで過ごしたかったなぁ〜」
ルナサ「途中から大勢加わって、今に至る訳だけどね…」
魔理沙「まあいいじゃねえか二人とも」
あうん「いつも神社を守護っているのですから、除け者にしないで下さいよ〜」
早苗「それに、クリスマスはみんなでやった方がより盛上がりますしね!」
隠岐奈「うむ、どの料理もケーキも中々美味いよ」
クラピー「ベリーデリシャスね!」
雷鼓「あら、お気に召したようでなによりね」

リリカ「さあて盛り上がってきたところで…一曲演奏しますか!」
魔理沙「おっいいね!是非やってくれ」
成美「え、演奏?私初めて見たり聴くけど…」
メルラン「大丈夫!私たちの演奏は楽しいから!」
ルナサ「じゃあ霊夢…貴女の為にクリスマスイブ・コンサートを開催するわね。…即席だけど」
霊夢「ええ、楽しみにしてるわよ。…ルナサ」
アリス「私も得意の人形劇で盛り上げるわよ」
里乃&舞「「私たちも踊りまーす!!」」

こうして始まった廃洋館での即席クリスマスライブ
ルナサたち三姉妹と雷鼓のカルテットによるホリズムリバーの演奏、アリスの人形劇、二童子のダンス(&BGM担当にホリズムリバー)でパーティーは大いに盛り上がった
数時間に及ぶパーティーが終了して参加客がそれぞれ帰宅。その後、後片付けは自分たちがやっておくと妹たちと雷鼓が言ったので、ルナサと霊夢はようやく二人きりになれたのだった
そして部屋のベッドに恋人繋ぎで座って語り合う事に…

霊夢「ようやく…二人きりになれたわね」
ルナサ「ええ…」
霊夢「…今年はさ、色々な出来事があったよね。私は異変解決とかその他諸々…」
ルナサ「私はプリズムリバー楽団解散……からの三日後にホリズムリバー楽団として再結成…ある意味大変だったわ」
霊夢「お互い苦労人よねー」
ルナサ「ねー」
霊夢「…キス、する?」
ルナサ「…うん///」
霊夢「じゃあ、んー…」
ルナサ「んー…」

チュッ

二人「「……///」」
霊夢「…好きよ、ルナサ」
ルナサ「私も貴女の事が大好きよ、霊夢…」
霊夢「今夜はこのまま…語り合った後…このベッドで寝よっか…///」
ルナサ「うん…///」


メルラン「まあ、姉さんと霊夢さんったら〜うふふ♪」(ドアの隙間から)
リリカ「思いっきりラブラブしてるしー」(上記)
雷鼓「今夜はこのまま二人きりにしておきましょうね〜」(上記)

836名無し妖精:2017/12/24(日) 23:43:21 ID:.w00IxK2O
>>831-832
>>835
乙です
イブの日に作品が読めて胸が躍りました

837名無し妖精:2017/12/25(月) 02:43:07 ID:xI59HZvo0
>>831
ゆかてんリクエストしたものです
クリスマスに届いたゆかてんプレゼントありがとうございます

838名無し妖精:2017/12/25(月) 20:56:06 ID:ymE1rgxYO
>>833>>837
お粗末様でした。リクエストありがとうございました。
またいつか、こうしてお題を募集させていただきたいと思います。

839名無し妖精:2017/12/25(月) 21:06:33 ID:1VJTdoPU0
ナナイロ・コガネの典礼劇《リタージー》

 里の一角に人々が集う。多くは幼く、しかし全体として、年の頃に限りは無い。
 彼等の目と耳は、或る少女へ、その手の中で繰り広げられる物語へと向けられている。
「――こうして、彼女は町のサンタクロースになったのです。また一つ、マーガレットの自慢話が増えました」
 糸で繰られた小さな金髪のメイドが洒落た小箱を腕に抱え、三尺足らずの街並みの中を右へ左へ忙しく動き回る。
 舞台の中央では、お転婆そうな令嬢がぴょんぴょんと飛び跳ね、それを応援していた。
 と、そんな折、俄に観衆の内からざわめきが聞こえ始めた。
 少女は特にそれを気に掛けては居なかったが、その中に自身の操る人形の名が紛れていることに気が付き、はっと面を上げた。
「プレゼント!」
「ちょうだい!」
 わらわらと集る子供等にせがまれ、戸惑い気味に微笑むメイド姿の女が其処に居た。


「ごめんなさい。こんなに早いとは思わなくて」
「仕事が巧く片付いたのよ。家で待たせてもらう積もりだったけれど、ガーゴイルの子が此方に行ったと教えてくれたから」
「ガーゴイル……?」
「笠を被った娘よ」
「ああ」
 人形劇が終わり、細《ささ》やかな砂糖菓子を皆に配った後。アリスと夢子は、里では珍しい洋風の喫茶店で、座って茶を飲んでいた。
 人間界へ来て早々、予期せぬ強請を受けた夢子であったが、その事を疎んだ気配は無い。むしろ機嫌を好くした節さえ有る。
 アリスの作った物語に、己をモデルとした人物の登場していた事が嬉しかったのである。
「……ママには黙っててちょうだい」
 気まずそうにアリスが言うと、夢子はクスと意味有りげに笑って、頷いた。
「良いわよ。私も共犯だもの」
「え?」
 不可思議そうに彼女を見遣るアリスに、リボンと色紙《いろがみ》で包装された綺麗な箱が差し出される。
 アリスはそれを受け取って、緩みそうになる頬をどうにか引き締めながら、小さく礼の言葉を述べた。
「神綺様には内緒よ」
 夢子が人差し指を唇に当てて言うと、二人は共に声を洩らして笑った。
「今、開けても良い?」
「勿論」
 楽しげに、いそいそと包みを解くその様は、夢子の瞳の中で、嘗ての幼い妹としての姿と重なる。
 一人前の魔女となって尚、その愛らしさに変わりは無い。彼女は思わず、安堵と至福の息を吐いた。
 しかし――
「この糸……もしかして、グレイプニール?」
「そう。あれと同じ素材を使って、極限まで細くした特注品よ。髪の毛よりずっと細いけど、赤竜が引っ張っても切れないわ」
「ありがとう。大切に使わせてもらうわ」
 目を細め、柔らかく開いた唇から改めて感謝を紡ぐ少女の微笑みには、美しき想い出さえも及ばない。
 絶世を極める艶冶が目の前に有り、それを真っ直ぐに見詰めて居られるという幸福。
 その時、夢子は心から神に感謝し、生来揺るがぬ篤信を更に深く、強くした。
「それじゃあ、ちょっと予定より早いけど、貰うだけだと悪いから……」
 テーブルの下から、小さな人形――先の劇で令嬢の役を務めたものが、手提げを持って現れる。
 夢子はそれが自分の許へ飛んで来るものと思ったが、袋はアリスへと渡された。
 果たして、そこから何が出て来るのか。彼女の期待は、最も驚くべき形で叶えられた。
 取り出された物に包装は無い。それは恐ろしく丹念に磨かれた樫に、偉大なる神の紋章を印した小箱であった。
「はい」
 テーブル越しに小箱を手渡され、そこで彼女は固まった。
 まるで重い鎖で全身を縛られているかの様に、動かなかった。
「あ……それ、私が開けて見せないといけなかったのかしら……?」
 アリスが狼狽えた風に言うと、夢子は少しだけ気が楽になり、見えざる鎖の呪縛から解放された。
「良いのよ」
 小さく笑って、箱の境目に指を掛ける。
 ゆっくりと開いた、そこには、静かに輝く黄金《こがね》の指輪が眠っていた。
 感嘆の息が吐き出されると共に、箱を持つ手が僅かに下がる。すると、指輪の輝きはほんの少しだけ、初めと違って見えた。
 その小さな黄金の中に、無限の色彩が秘められているのである。
「成人の儀を受けたら、ちゃんと正式に……その時は、もっと雰囲気の有る所でするから……」
 だから、今はこれで許してほしい。
 アリスが決まり悪そうに言うことに、夢子は内心、とんでもないと首を振った。
 今でさえ浮つきそうな心を抑えるのに必死だと言うのに、これ以上の慶福など到底堪えられそうにない。
 それでも、彼女は己の矜持に懸けて、その試練を受けて立った。
「有り難う。喜んで、その日を待つわ」
 毅然たる淑女の指に、約束の環が輝いた。

840名無し妖精:2017/12/25(月) 22:03:27 ID:5I8nNCJw0
Oh! Fantastic!!

841名無し妖精:2017/12/25(月) 22:21:38 ID:5I8nNCJw0
憑依華ドット担当の人が打ったドレすみ可愛い
h ttps://t witter.com/migelfutosi/status/945240920542212096

842名無し妖精:2017/12/25(月) 22:54:55 ID:3nhC3jPs0
>>839
素晴らしい!

843名無し妖精:2017/12/26(火) 16:39:22 ID:ZyqBKYnk0
幻想郷中で仲良くおせち作りに励む姿がそろそろ見られるかな

844名無し妖精:2017/12/27(水) 00:13:08 ID:PJJILqUk0
アリス「うーん。魔理沙の方が適任じゃないかしら?」
霊夢「洋風のおせちを試したいから、あんたじゃないと駄目なの」
アリス「何だか初めて聞いたわね」
霊夢「そりゃそうでしょ。私も教えて貰ったばかりだもん。外の世界にはそんなのがあるんだってさ」
アリス「何を詰めるのかしら?」
霊夢「えーっと、ローストビーフにガランティーヌ、コンフィとか他にもまあ色々」
アリス「それなら手伝えるわね。ただ……」
霊夢「何か問題ある訳?」
アリス「私は普通の方が良いかなぁと思って」
霊夢「和風もちゃんと用意するに決まってるじゃない。洋風一辺倒じゃ私の出番が無くなるし」
アリス「それなら良いんだけど。何時から始めるの?」
霊夢「買い出しと仕込みは翌日中に済ませて、日持ちする物は明後日からでどう?」
アリス「それで大丈夫よ」
霊夢「じゃあ、巳一つ時までに里の入口で待ち合わせね」
アリス「判ったわ。ところで、餅つきは今年も28日にするつもり?」
霊夢「そうそう、末広がりの日。苦餅は避けたいからね」
アリス「明日は忙しくなりそうねぇ」
霊夢「という事で宜しく頼むわよ」

845名無し妖精:2017/12/28(木) 22:48:48 ID:ThVKUdD20
昔話の笠地蔵は大みそ日のエピソードらしいけど
成美の被せられた日もその元ネタ通りだったら
12月31日は成マリ記念日ということになる?

846名無し妖精:2017/12/29(金) 22:34:32 ID:rFbmVeiM0
憑依華百合的に美味しいとこあった?

847名無し妖精:2017/12/29(金) 22:38:01 ID:HLPhA6A20
天子が針妙丸をいたく気に入っていたり、喧嘩するほど仲がいいいちふとだったり
あと個人的にラスボスの姉の方はてゐと雛との相性がいい気がする。

848名無し妖精:2017/12/29(金) 23:08:15 ID:RUGafXLQ0
新キャラ登場で命蓮寺内の人間関係に変化は生じるかな

849名無し妖精:2017/12/30(土) 01:17:43 ID:rmj.WK6Y0
あの妹は星を見てどう思うんだろうか
人をだましてちまちまお金集めているけど、星は放っておいても財宝の方から集まってくるわけだし

あとそういえば夢の針妙丸の態度がこびへつらってるときの正邪っぽいんだよな

850名無し妖精:2017/12/30(土) 06:49:55 ID:utosTdBU0
ドレミーさんの相方は菫子なのかな?
サグメ様にライバルが出現しちゃうわ!

851名無し妖精:2017/12/30(土) 09:42:30 ID:G6CbXAIs0
茨でレイサナ盛り上がらないかな
20話の霊夢と同じリボン巻きマフラーをしてた早苗さんラブリー

852名無し妖精:2017/12/30(土) 20:35:31 ID:kxs2gqU.O
>>851
完全にライバル路線になったなぁ(涙)
普段なら「あいつ(早苗)に学べよ」みたいな冷静にアドバイスする魔理沙や華扇が対抗心をやたら煽らせるのが面白い
あと早苗さんはあうんちゃんとの会話から、まったく悪意(嫌味)が無かったみたいで、実は守矢にも博麗分社があってそっちに来てくれれば、という気持ちだったのかも

853名無し妖精:2017/12/30(土) 20:54:42 ID:4Z5gbCw.0
博麗神社は守矢のフランチャイズ店だし、多少はね

854名無し妖精:2017/12/30(土) 23:19:10 ID:ls9m7t5w0
レイサナはどっちから好意を寄せてるのかな

855名無し妖精:2017/12/31(日) 00:46:07 ID:oLnIXFn60
新作はひじみこ・いちふと・てん●●で盛り上がりそうね

>>854
霊夢は相手から好かれるタイプだから早苗じゃない?

856名無し妖精:2017/12/31(日) 01:50:02 ID:IZMNHjYA0
>>852
レイサナは最初もライバルから始まってるしむしろ美味しいのでは…?
唯一無二の同業ライバルという立場を最大限活かしていると言える

857名無し妖精:2017/12/31(日) 15:39:14 ID:jm9eiJ4Q0
憑依華姉妹百合的に大当たりなんだけど普通にいちゃいちゃするタイプじゃないからあまり話題にならないのか?

858名無し妖精:2017/12/31(日) 21:56:40 ID:isqaa3OQ0
まだ買ってない・会ってないのでネタバレ回避してるという人が少なくないのでは

859名無し妖精:2017/12/31(日) 22:25:15 ID:v.E9OZiw0
ミスティア「信者さん達に出すお蕎麦を作るのを手伝って欲しい?
響子の頼みなら仕方ないなぁ。よし、この私が存分に腕をふるってあげましょう!」


「いやー、まさか命蓮寺で女将さんの蕎麦が食べられるなんてね!」
ミスティア「しっかり食べて、良いお年を迎えてくださいね!」
響子「今夜この場にいる方々はとっても縁起が良いんですよー!!」
「ほー、それは一体どうして?」
響子「それはですね!今年は酉年、来年は戌年だからです!!」
「うーん……??」

響子「えっとね! まず、みすちーは夜雀の妖怪だから鳥でしょ!」
ミスティア「うん」
響子「そして私はこの耳と尻尾を見ての通り、犬だよね!」
「響子ちゃんは山彦なのでは……」
響子「つまり、この場には今年と来年の干支がいるわけですよ!」
ミスティア「う……うん」
響子「それでね、それでね! 今食べてるのは年越し蕎麦でしょ!?」
響子「それを来年の干支である私があっちこっち行き来しながら配膳してる!」
響子「今年の干支のみすちーは厨房からその様子を見守ってるの!!」
響子「ね? ほら!」
響子「これが本当の『ゆく年くる年』、なんちゃって!!」


響子「ごめんごめんごめん! ごめんってば、みすち〜〜!! 今年しかないって思ったんだよ〜〜〜!!」
ミスティア「あんた、これがやりたいがために私を呼んだってーの!!? 信者さん、苦笑いしかしてなかったじゃない!!」
一輪「まあ、干支が揃って喧嘩しているわ」
村紗「喧嘩するほど仲が良いと言うし、縁起は悪くないんじゃない?」


みなさん良いお年を〜

860名無し妖精:2017/12/31(日) 22:28:13 ID:ihnLa.MQO
覚悟してたけどゆかてん的には美味しくなかったね……

861名無し妖精:2018/01/01(月) 10:30:23 ID:wJXqLDw2O
ゆかすみ的にも…
でも秘封民は何故かホッとW

862名無し妖精:2018/01/01(月) 16:51:11 ID:V258KWGQ0
魔理沙スレイブにした時の霊夢勝利台詞すてき

863名無し妖精:2018/01/01(月) 18:43:50 ID:k7cG9VA60
霊夢「意外と魔理沙(あんた)とコンビを組んで戦った事って殆ど無かったけど
    練習次第では最強の二人になれるかも」

整数ナンバリングSTGでも組んで欲しいわ

864名無し妖精β:2018/01/01(月) 18:52:30 ID:???0
新年一発目のルナ霊
(※茨のネタも少し含みます)

〜元旦の夕方頃…〜

メルラン「年越しライブ大盛況だったわね〜」
リリカ「うん。それにしても徹夜で演奏し続けたから疲れるし眠いよー。あぁ早く横になりたーい」
ルナサ「我慢しなさいリリカ。もうすぐで霊夢の所に着くから」
雷鼓「ライブの後は博麗神社へ初詣ついでに泊まるわよ〜!」
雑談を交えつつ、博麗神社に着いた一行。そこには建造物の解体作業に取り掛かってる霊夢、そして魔理沙や華扇の姿があった

霊夢「はあ…まさかこんな結果に終わるなんてね…新年早々ついてないわ」
ルナサ「あら、霊夢…何してるの?」
霊夢「あっルナサ。実はね…」
華扇「守矢神社に対抗して多くの参拝客を呼び込む為に色々計画を立てた結果、この元旦限定の遊園地を一晩で作り上げたのよ」
メルラン「あぁ〜なるほど〜。観覧車とかリフトがあるのが疑問に思ったけど、そういう事なのね〜」
雷鼓「それで、多く来たのかしら?」
魔理沙「それが来たものの、気味悪がって帰るわで実質ゼロだぜ」
リリカ「ありゃー」
萃香「まぁ霊夢。後はこの私も解体作業を手伝うから、おせちでも食べて休んでてよ」
雷鼓「それなら私たちも手伝おうじゃないの。という事でルナサ、貴女は霊夢と正月を満喫してきなさい♪」


クラピー「美味いじゃんコレ!」
あうん「おせちは彩りも豪華で美味しいですねー」(←守矢神社から戻って来た)
霊夢「でしょ?これらは大晦日にルナサと一緒に作った和洋折衷のおせちよ」
あうん「あれ?一緒に作ったって、確か騒霊さん達は年越しライブのはずじゃ…」
ルナサ「その日はね、ライブ本番は夜から開始でまだ時間があったから、昼間のうちに作ったの」
霊夢「えぇ。作り終えた後、そのまま年越し蕎麦も一緒に食べたわ」
あうん「何か乗せたりしました?」
霊夢「んー私はかき揚げを乗せて食べたわ」
ルナサ「私は油揚げね。…年越しライブ、テレビで観てたりしてた?」
霊夢「休憩の合間にちょくちょく観てたわ。良い演奏だったわよ」
クラピー「ふーん。それぞれ大晦日を過ごしたんだなー」

萃香「重労働の後の酒が五臓六腑に染み渡るぜ〜!ういぃ〜」グビグビ
雷鼓「鬼って相変わらず凄い飲みっぷりね〜!」グビグビ
魔理沙「正月早々ベロンベロンじゃねぇか」
華扇「全く、こっちは新たなアイデアを考えなきゃならないのに…」
リリカ「Zzz…」
メルラン「リリカったら〜疲れて爆睡してるわね〜」
ルナサ「…新年でも博麗神社は騒がしいわね」
霊夢「日常茶飯事よ。今年も騒がしくなるだろうけど」
ルナサ「あっ霊夢、遅くなったけど……新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」
霊夢「あ、ああそうだったわね。…こちらこそ、今年も宜しくお願いします。…ルナサ」
ルナサ「今年も私たちのコンサートを観に来たり、一緒にご飯作ったりしようね」
霊夢「勿論よ。神社の宴会での演奏も期待しているし、一緒に呑んだりしよ♪」
ルナサ「うん♪」

2018年も宜しくお願いします!

865名無し妖精:2018/01/01(月) 20:50:30 ID:BVQkKKbgO
年末年始にも投下があって嬉しい

866名無し妖精:2018/01/02(火) 10:17:33 ID:vngEdFOg0
憑依華はいちふとがラブラブらしいね

867名無し妖精:2018/01/02(火) 15:58:57 ID:bYwicfdUO
ひじみこと見せかけていちふと推し、という高度な戦術

868名無し妖精:2018/01/02(火) 22:08:56 ID:dRy3z6jY0
一輪さんについて妖怪と人間の境界が曖昧であることも判ってやや不穏
人間に戻って他の命蓮寺組や豪族組より先立つ可能性もひょっとして?

869名無し妖精:2018/01/03(水) 23:04:06 ID:R3RqquRw0
「またねー、白い犬のおねーさん!」
「はいはい、気をつけてね」
天狗様になんて事をと叱られ、親に引きずられながら手を振る女の子を見送った椛は短く息を吐いた。軽く首を回しながら案内に戻る。
索道の乗降場に視線を向けると、ニ、三名の白狼天狗が索道に乗る人間達を整理しているのが見えた。子供達が何か発言した後、親が顔を青くして謝罪している。顔を引きつらせながら許しの言葉を述べる同僚達の様子から察すると、大方耳を触らせてほしいだの、犬を連想させる言葉でも言われたのだろう。最初こそ撤回を求めていた同僚達であったが、連日同じようなことが続いたため、最近ではもはや諦めて適当にあしらうようになっていた。
椛は新たな乗客に近づき、説明を行う。
「これより先は索道を利用します。到着した後は道なりに進んでください。整備された参道に続きます」
索道が完成して以来、妖怪の山を訪れる――正確には守矢神社へであるが――人間達は増えた。創設については山の権威が下がるなどの意見があったものの、上層部が決めたこと故、彼女達は従う他ない。
「万が一迷ってしまった場合はこの鈴を鳴らしてください。付近にいる仲間が助けてくれる手はずになっています」
しかし、多くの者は仕事に対する不満が増えてしまった。当たり前である。以前は持ち場から山を警戒し、侵入者がいても追い返すだけでよかったものが、今ではその業務に乗客の護衛が加わってしまったからだ。
「くれぐれも、勝手な判断で参道からは外れないでください。何度か警告はいたしますが、それでも参道から外れ続ける者の安全は保証いたしかねます。
 ここが妖怪の山だということを決して忘れないでください」
天狗達の不満を汲み取ってくれていたのか、山の風祝は年の暮れから明けにかけて勤務をしないといけない者達を慰労ため、お節を作ってくれていた。見た目もそこそこ豪華であり、夜勤は寒かろうと甘酒をも用意してくれた。
仲間達はこんなことで気分が晴れるかとぶつぶつ文句を言っていたものの、現場では味わえるはずのない味に少しだけではあるが不満を解消させるのに役立ったようだった。
そのうちに素面で上層部の悪口を言うようになったので慌てて止めたのだが、忙しさのせいかそれも遠い過去のように思える。
「行って来まーす、わんわんのおねーちゃん!」
「はいはい、気をつけてね」
天狗様に向かってなんて口を利いているんだと、親に頭をはたかれている男の子を見送った椛は短く息を吐いた。軽く肩を回しながら警備に戻る。
索道の乗降場に視線を向けると、数名の白狼天狗が固まって愚痴をこぼしていた。自身は誇り高い白狼であるのにと涙目になりながら嘆いている様子から察すると、大方子どもに犬扱いされ続けたことが堪えてきたのだろう。最初こそ皆で励まし合っていた彼女達であったが、結局自分達は誇り高い白狼天狗であるのに変わりないという結論に達するだけであるため、最近ではもはや馬鹿らしくなり適当に愚痴をこぼして終わるようになった。
椛は誇り高い白狼天狗達に近づき、叱責する。
「気が済んだら警備に戻るように」
ちぇ、と口を尖らせながら彼女達はとぼとぼと配置に戻る。
同僚達が十分離れたことを確認すると、椛は胸元をごそりと探った。そこから小さいな灰色の袋を取り出す。中には何かざらざらとした物が詰まっているようだ。
椛は教えられた通り、懐炉を上下に振ってみる。温かくはならなかった。
天に祈るように、懐炉を両手で擦ってみる。温かくはならなかった。
何かを確かめるように、懐炉を思い切り握ってみる。中身は湿気って固くなっている。
それは風祝からもらった外界の使い捨てることができる懐炉だった。
椛はこれを渡してくれた時の彼女のはにかんだ表情を思い出していた。大晦日も元日もずっと警備にあたらなければならないことを告げると、彼女はこっそりこれを渡してくれた。
椛はこれを渡してくれた時の彼女の恥ずかしそうな表情を思い出していた。かつて外界にいた証になる、恐らく希少であろうこれを渡す相手に、彼女はわざわざ自分を選んでくれた。
効果が無くなってしまったら捨ててしまってかまわないと彼女は言っていたが、椛にはそれが出来ないでいた。どのようにしても二度と温まることのないこの懐炉は、確かに使い捨ての名に恥じない働きぶりであるが、これには彼女の想いが確かに詰まっている。使い捨てることは彼女のそれを踏みにじってしまうような気がしてならなかったのだ。
椛は索道の先を眺める。それは確かに守矢神社へと続く道だった。
――三が日が過ぎれば、この忙しさも少しは収まるのだろうか。
声がする方向を振り向くと、無邪気にはしゃぐ子どもを連れた夫婦が近づいて来ていた。こちらの姿を見るやいなや、わんちゃんだと子どもが叫び、親が叱り飛ばす。
次の出発時間まで子どもにいじられ続けることを覚悟しながら、椛は案内に戻った。

870名無し妖精:2018/01/04(木) 12:25:14 ID:sUpbFtWs0
「どうしたらいいのかしら?」
 くるみはもう何度目かになるかも判らない言葉を口にする。
 テーブルの上には、悩みの種となっている物が置かれていた。
 ポチ袋。お年玉の入ったそれは余りにも分厚く、本来であれば喜ぶべき物だった。

 くるみを困惑させている理由は二つ存在した。

 一つ目はポチ袋を渡された事自体だった。
 聞くところによれば、新年における異国の慣習で、子供に下賜される物だという。
 彼女は幼いと言えないまでも外見はまだ若く、人間基準だと十歳から十二歳くらいに見える。しかし、実年齢は三桁に達していた。
 くるみは子供扱いされているようで面白くなかったのだ。もっとも館の主は自分の十倍以上を生きた長命の妖怪で、相手が悪かった。
 一旦は断ろうとしたが、作り笑いで「必ず使い切りなさい」と命じられてしまい、背筋が凍る思いをしただけだった。

 二つ目は金額の多さだった。
 呆れる事に札束の紙幣が入っていた。お小遣いどころでは済まない。
 理由について尋ねてみれば「今までの分も入れただけ。来年は少ないわよ」という事だったが、どう遣えば良いのか判らなかった。
「あいつと何処かで遊んでも絶対に余るわ」
 普段は人里離れた山奥の廃村に居る式神の面立ちを浮かべる。
 憧れていた高価な装飾品の購入も考えたが、妖怪社会でも若輩者に属する自分に売って貰えるかは非常に怪しかった。
 出自の定かではない身ではとても信用が足りず、大金を出したところで偽札だと思われて要らぬ疑いを掛けられてしまう可能性が高い。
 それは他の事にも当て嵌まる事で、散財しようにも出来なかったのだ。

 三が日の間中、使い道を模索したものの、妙案は浮かばず仕舞いでいた。
「こうなったら、やむを得ないわよ。癪だけど、あいつに相談しよう」
 そう言うと湖から飛び立ったが、解決には結びつかなかった。
 何と向こうも同様の問題を抱えていた。
 主ばかりか、冬眠していた筈だった主の主からも受け取り、途方に暮れていたのである。
 貰った額では自分が勝っていたが、全く誇る気持ちにはなれなかった。一種の親馬鹿が為せる業なのねと、お互い苦笑いするしかない。
 ただし現状打開とまではいかないが、ある指摘は好都合だった。
「何時までとは言われてないんでしょ〜?」
 今すぐ中身を空にする必要が無い事に気付けたのだ。
 くるみは式神に袋ごと押し付けた。
 目を白黒とさせていたが、「将来のための箪笥預金。信頼して預けたんだから大事にとっといてよ」と言うと黙って頷いた。
 その姿を眺めたくるみは、気分を晴々とさせていた。

>>869
さなもみ御馳走様でした

871名無し妖精:2018/01/04(木) 18:46:23 ID:6Xfz2IhM0
くるちぇんという名のお年玉を頂けるとは……これで今年一年生きていけるわ
箪笥に仕舞われた物が次はどんな場面で出てくるのか、とても気になります

872名無し妖精:2018/01/06(土) 12:34:48 ID:GVeYpBVw0
茨よかったなぁ
早苗さん、安い挑発というムチを与えたらそれに反発して頑張った霊夢に対して最後はアメを与える
霊夢にやる気がないと張り合いがないみたいだしこれは新手のツンデレなのではないだろうか

873名無し妖精:2018/01/06(土) 14:17:42 ID:d4Gb69UI0
女苑と慎ましく質素に暮らせる相手は見つかるのかな

874名無し妖精:2018/01/06(土) 22:46:57 ID:0xXbJwrk0
なんとなく雛とか

875名無し妖精:2018/01/07(日) 16:08:58 ID:0jKCzim20
霊夢が良さそう
財禍も最小限に留まりそうだし

876名無し妖精:2018/01/07(日) 22:58:13 ID:dCexavjYO
女苑の格好な相手は富を失っても不幸ではないと感じる者
霊夢は元より失う富もないと自ら突っ込む位だし相性は悪くないかも
本当は監禁か追放したかったとも言ってるから仲を深めるのは難しそうだけど

877名無し妖精:2018/01/07(日) 23:35:11 ID:iD.1cBNY0
初めて見た時青娥に似てるなぁと思った
入れ替わりネタで相手の反応を楽しむのもいいよね……良くない?

878名無し妖精:2018/01/08(月) 09:55:01 ID:wWEdFW0c0
ツイッターの一部で今文チルが熱いんだけど何が起こったんだ…

879名無し妖精:2018/01/08(月) 22:50:12 ID:VPSExp9A0
いちふとみこびゃく仲良しはいいけど屠自古だけハブられてる感がしてどうも
彼女も誰かと親しくしてるところを公式で描写されないかな

880名無し妖精:2018/01/08(月) 23:13:31 ID:VzITk0VU0
>>879
いちふとみこびゃくならむらとじに期待してしまう

881名無し妖精:2018/01/09(火) 02:00:43 ID:0RPVUd0s0
文チルは神

882名無し妖精:2018/01/09(火) 18:06:39 ID:YwIQbISA0
>>880

命蓮寺     道教勢
  白蓮←――→神子
  一輪←――→布都
  村紗      屠自古
  ナズ星     せいよし
  こがぬえ  余所
  響子←――→ミスティア
  マミゾウ ←→ 妹紅
  こいし ←―→ 魔理沙

村紗と屠自古だけ相手いないのね

883名無し妖精:2018/01/09(火) 21:23:25 ID:uYswcEkoO
そこはムラぬえを入れたいところ

884名無し妖精:2018/01/10(水) 00:13:35 ID:TZcTFXbA0
そもそもムラいちがガチなんだよなあ

885名無し妖精:2018/01/10(水) 01:57:26 ID:VOyQT6no0
それを言ったらひじりんの相手も星ちゃんなんだよなぁ(圧倒的少数派)

886名無し妖精:2018/01/10(水) 15:29:25 ID:hFZ9MyWIO
元ネタからすると太子様の本命は星ちゃんかも知れない。

887名無し妖精:2018/01/10(水) 15:54:18 ID:Mw43FaU.0
憑依華でこいしの水蜜呼びが無かったのが寂しい

888名無し妖精:2018/01/11(木) 21:18:17 ID:mdHUA4sY0
鏡開きの日のレイマリは漉し餡の御汁粉にするか粒餡の善哉にするかで喧嘩してそう

889名無し妖精:2018/01/11(木) 21:30:08 ID:3qhmlgdI0
プリズムリバー with Hとして新たなユニットを組んだわけだけど、
九十九姉妹ってどうなったのん

890名無し妖精:2018/01/12(金) 00:03:03 ID:IMUbfW.c0
紫苑に請求書やらなんやらを張り付けたのは女苑って説があるな

891名無し妖精:2018/01/12(金) 10:55:44 ID:Dm8y3pFk0
あの二人は結構歪んだ依存関係な気がする
今までにないタイプかな?

892名無し妖精:2018/01/12(金) 13:28:12 ID:jnzLPmBM0
血の繋がりが全く無いのに姉妹関係を結んだ女子二楽坊の方が変わり者に見える

依神姉妹は双子だから一緒に居た期間は長いだろうし、紫苑の能力的に誰かが傍に居ないと最悪餓死してしまいそう
神とは言ってるけど信仰を求める様子は無いし、実態上は雛と同じく妖怪で何らかの糧が必要じゃないかな

893名無し妖精β:2018/01/12(金) 22:28:51 ID:???0
憑依華ネタを含んだルナ霊

ルナサ「この間の異変、凄かったわね。私たちはライブの最中だったけど」
霊夢「えぇ。あの貧乏神に空間に閉じ込められて、不吉な文字が迫り来てて焦ったけど、紫のお陰で何とか危機を脱したし、お陰で退治出来たわ」
ルナサ「さすが霊夢ね」
霊夢「まあね。伊達に博麗の巫女をやってるだけあるわよ。…あの時戦ってる時に思ったけど…」
ルナサ「?」
霊夢「あんたたちが演奏してた曲、とても素敵だったわ。とはいえ、戦闘中に聴く余裕がなかったし、その…今日ウチで宴会やるんだけど、そこでライブを開催してくれないかしら?」
ルナサ「もちろん歓迎よ。霊夢の為ならその以来、快く引き受けたわ。妹たちと雷鼓さんと話してくるね」

そしてその夜、博麗神社…

(演奏曲:今宵は飄逸なエゴイスト)
プリズムリバー三姉妹&雷鼓『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪』

魔理沙「いつ聴いてもいいよなープリズムリバーの曲」
こいし「プリズムリバーウィズHのライブは観なきゃソンソン!」
早苗「霊夢さんのとこで宴会をやると聞いてましたが、ライブまで開催するなんて驚きです!」
幽々子「何度聞いても良い演奏ねぇ。あの堀川雷鼓という子もなかなかやるじゃない」
妖夢「付喪神化して数年しか経ってないのにあの高度な演奏技術…。目を見張るものがあります」
あうん「この光る棒って何でしょうか?」
菫子「サイリウムというのよ。てか、幻想郷にもサイリウムってあったんだ!」
一輪「ライブはテンション上がるわね!布都!」
布都「プリズムリバー楽団とやらのライブとやらは最高じゃの!」
妹紅「うわあぁぁ!こっち見てえぇぇ!!」(サイリウム振りながら)
霊夢(改めてじっくり聴いてみるとホントに名曲ね。それに、底抜けに明るいルナサは初めて見たかも…)
女苑「おっあの時のライブステージと同じく大勢の観客いるじゃん!また稼げるわね!」
紫苑「げっ…巫女や私たちと戦闘した連中もいるし…」
クラピー「んー?何だ、あいつらはー?」
魔理沙「この間の異変の黒幕だぜ。懲りずにまた金とか奪いに来たのか」
華扇「どうやらお灸を据える必要があるみたいね。霊夢、行くわよ」
霊夢「はぁ…今日はじっくり鑑賞すると決めてたのに。仕方ない、パッと退治して速攻で終わらせてやるんだから!」
ルナサ(あっ…またあの時の異変と同じ展開に…)
貧乏神と疫病神の姉妹という思わぬ乱入者に、巫女を初めとする異変参加者達が退治に掛かった。その状況下で騒霊たちと付喪神はあの時の異変と同じくそのままライブを続行した。
双方が織り成す色とりどりの弾幕は会場に華を添え、観客達を大いに盛り上げた。

(ライブ終了後)
霊夢「お疲れ様あんたたち。ほら、お茶とタオルよ」
ルナサ「ありがとう霊夢」
メルラン「はあぁぁ〜寒いのに汗だくですっごーく疲れたわ〜!」
早苗「メルランさん激しい演奏でしたもんね〜」
リリカ「途中ハプニングに見舞われたけど、何とか最後までライブを続行出来たね」
魔理沙「ああ。とんだ迷惑客だったぜ」
雷鼓「まさかここであの時の異変の再現になるとはね〜。でも楽しかったわ♪」
華扇「随分と楽観的なのね、あんた」
霊夢「あんたたち汗だくだと夜寒いしすぐ冷えるわよ?早く風呂入って暖まりなさい。今日は泊まっていってもいいし。…ねぇルナサ。その…途中で抜けたりしてごめんね」
ルナサ「ううん。気にしないで霊夢。それより、今日のライブ…どうだった?」
霊夢「曲もとても良かったし、演奏してる時のあんたは素敵だったわ。ウィンクとかも可愛いし…///」
ルナサ「えっ…そんな所まで見てくれてたなんて…///嬉しいやら少し恥ずかしいやら…///」
霊夢「まるで私に向けてしてるみたいに思えて、ときめいちゃったわ…///…またここで宴会やる時も演奏、期待してるから…ライブにも観に行くから。その時は最後までちゃんと聴くからね。ルナサ」
ルナサ「えぇ。私も太陽のライブステージで貴女の事、待ってるわ。霊夢」

霊夢はプレイアブル、ルナサはラスボスステージ背景……立場は違えどこういう形で競演するとは思わなかったのでルナ霊好きの自分にとっては嬉しい燃料投下だと思ってます

894名無し妖精:2018/01/13(土) 16:02:42 ID:m/QGmSkE0
咲「同席しても構わないかしら?」
ア「ええ、こんな混雑振りじゃ仕様が無いわね」
咲「有難う。それにしても、貴方も正月屋に足を運ぶ事はあるのねぇ」
ア「美味しいって評判になってたから試しに入っただけ。ここに来たのは今日が初めてよ」
咲「ふーん。栗の甘露煮入りの御膳汁粉を頼んだね」
ア「店員の人に聞いてみたらそれが一番人気と聞いたから」
咲「私なら八重成をお勧めするわ」
ア「運ばれてるところを見たけど、碧色の御汁粉よねぇ。そんなに美味しいの?」
咲「勿論よ。でも美鈴が作ってくれた物には敵わないわね」
ア「何だか意外。中華料理以外も手掛けるんだ」
咲「向こうにも似たような料理があるのよ。緑豆沙と言うんだけど。胡桃を使ったのは合桃露」
ア「へぇ、だけどそれなら館に戻って頼めば良かったんじゃない」
咲「今すぐ温まりたいの。それに……」
ア「急に言葉を詰まらせてどうしたのよ。顔も紅くして、具合でも悪くなったのかしら?」
咲「だって……、大盛にしてとかお願いできる訳じゃない。お代わりするのも恥ずかしいし……」
ア「私の前なら平気なのね。まあいいわ、見なかった事にしてあげる」
咲「感謝しますわ」

895名無し妖精:2018/01/13(土) 23:04:13 ID:b1iVkunkO
ルナ霊は良いとして、マスターとスレイブの境界操作無しで依神姉妹に勝てたっけ?

896名無し妖精:2018/01/14(日) 19:00:10 ID:cDpkziXc0
ベストパートナー部門の投票で新キャラCPの天紫・霊紫が何位へ行けたのか見てみたかったな……

897名無し妖精:2018/01/14(日) 22:22:02 ID:m1P.3Vto0
霊夢って束縛が強そうなイメージがあるんだけどなんでだろう
誰に対しても中立的だから、好意を向けられると離したくないとかそんな感じ

898名無し妖精:2018/01/15(月) 14:06:37 ID:aNknyLlw0
霊夢は誰にも邪魔されない深い関係にまで発展したら途端に重くなるイメージ
そこまで至らなければ例え別れても遺恨を残さず友人付き合い出来るみたいな

899名無し妖精:2018/01/15(月) 18:47:04 ID:fHRyFed60
ヤンデ霊夢ちゃん……

900名無し妖精:2018/01/15(月) 23:55:07 ID:R5oBvTjEO
霊夢は紫にとっての籠の中の鳥であって欲しい
香霖堂の八雲立つ夜で霖之助が言及してたように

901名無し妖精:2018/01/16(火) 22:13:44 ID:VaLlGn3E0
第一回 誰が霊夢の心を開けるか選手権

902名無し妖精:2018/01/16(火) 23:40:19 ID:VNLMd0iE0
聖「悩みを打ち明ける色んな人間を見てきた私は相手が嘘を吐いているかどうかなんてすぐに判る」
聖様と付き合うお方は油断できないわね

903名無し妖精:2018/01/17(水) 20:36:06 ID:0jwGMtZg0
いつぞやの茨での小町っちゃんの霊夢評だと
外面を取り繕わない真っ正直な野生児みたいな

904名無し妖精:2018/01/17(水) 20:41:54 ID:tGO2TjLQ0
村紗「只今、戻りました」
屠自古「お帰り。四醞の御酒はちゃんと仕上がってたかい?」
村紗「ええ、注文通りの一斗甕と更に一升瓶です。
    今年も御贔屓にという事でおまけして貰えました」
屠自古「そりゃあ良かった。お疲れ様」
村紗「次の分も仕込んでるそうなので、来月末にまた受け取ってきます」
屠自古「悪いねぇ。あいつ(布都)には任せきれないから頼りになるよ」
村紗「落として割ってしまった事でもあるのですか?」
屠自古「いや、輦車のお蔭でそれだけは避けられた。少々零す程度だ。
     困ったのは、駄賃は渡しているのに分けないと本当に五月蝿くて。
     もし遣らなかったら子供みたいで騒がしいったらありゃしないんだから。
     やれやれ、人前で買い物を出来なくなったのは誰のせいだと思ってるのか」
村紗「でも、私も頂いてますけど……」
屠自古「それは私の都合だから遠慮は要らない。
     独り酒は淋しいけど、太子様相手では気が置けるし、あのおろかものめは羽目を外したがる。
     あんたと呑むのが性に合ってるのさ」
村紗「そういう訳だったんですね。了解できました」
屠自古「ところで、その格好はどうしたもんかね。もしや、入道使いの様に雰囲気変えですか?」
村紗「似合わぬ僧の腕立てでしたか?」
屠自古「そんな、とんでもない。袴姿も様になってるし、その……可愛いと思う」
村紗「ふふ、有難うございます。実はお忍びなんですよ」
屠自古「あの阿闍梨に見つかると何か不味い事でも?」
村紗「ここに出入りする分には問題ありませんよ。尤も、里で用事を済ませる時は話が別ですが。
    私の普段着は結構目立つので、変に噂が立ってしまえば自分以外にも迷惑が掛かります」
屠自古「要らぬ苦労をさせたわね」
村紗「苦労だなんて大袈裟ですって。さっきは褒めてくれましたし、この衣装も気に入ってるんです」
屠自古「そうか……。そういえば、時間はまだ平気だろうか?」
村紗「薬食を準備する頃までに戻れば、お咎めは特にありません」
屠自古「ふむ、小一時間は大丈夫かな。軽めの物だが、肴もある。良ければ、一献傾けたい」
村紗「では、お言葉に甘えて御相伴に与ります」

屠自古の台詞が判らないからどう喋らせても違和感は残るわね

905名無し妖精:2018/01/18(木) 11:54:56 ID:zIpkoJ7oO
未だに台詞が無い静葉よりはまだ創作し易いのでは
ガラの悪さを演出しつつ甘い空気も漂わすのは難しそうだけど

906名無し妖精:2018/01/18(木) 17:22:13 ID:YksGPRyg0
大妖精をみろ

チルノともこたんの口調とかのほうが台詞なしに比べればかなり悩むぞ

907名無し妖精:2018/01/18(木) 20:03:11 ID:OV1IbdW.0
椛も難しい
将棋記事・覆面座談会・索道記事で話し方が変わり過ぎてもう

908名無し妖精:2018/01/18(木) 21:11:04 ID:MDkaFWR60
普通の女性言葉から、だぜ口調になった雷鼓さん!

909名無し妖精:2018/01/19(金) 21:20:29 ID:HGbCtf0I0
「へー、よく出来てるじゃん。この黒猫って、幾ら?」
「えっ!?」
「決められないの? そうなら私が決めちゃうけど」
「ちょっと待って! 売り物じゃないから困るわ」
「気に入ったから寄越せって事よ。相場の倍以上でも払うから良いでしょ? 御捻りだって弾むわよ」
「悪いけど貴方に譲るつもりは無いし、人形芸のお礼も要らないから諦めてくれないかしら?」
「くそー。観衆からちやほやされるだけで満足か。もういいわ!」

十日後
「はあ……。どこ行っても微妙なのばっか」
「あ、見つけた。成金野郎」
「あんたは……。今更、私に何の用?」
「これを渡そうと思って探してたの」
「やっぱり買い取れってかよ。まあ、いいけどね。これだけあれば足りるかしら?」
「売り物じゃないって言ったでしょう。あげるわよ」
「それならあの時に渡せば良かっただろ」
「一度でも使った物を人にやれる訳ないじゃない。新しく作ったのよ」
「妙に親切だけど、どういう風の吹き回し?」
「何か訳有りのように感じたから気になっただけ」
「変わってるなー。お蔭でいいお土産にはなったけどさ」
「誰か大切な人いるのね」
「何一つ良いところのないしみったれだけどねぇ」

数時間後
「ただいまー」
「お帰りなさい。こんなに遅くなるなんて余程貢いでもらったんだねぇ」
「次のターゲットを探してただけよ。今憑いてる奴はそろそろ文無しになりそうだし」
「それで見つかったの?」
「あー、全然駄目だった。それはさておき、はいお土産」
「ぬいぐるみを買うなんて珍しいわね」
「貰った。姉さんが持ってるのはボロいし、取り替えるいい機会なんじゃないの」
「……」
「明日ゴミとして捨てるから玄関に出しといて」

翌朝
「姉さん、出しといて言ったのに忘れたの?」
「これからも大事にしようと思ってるの。昨日のぬいぐるみは返すわ」
「何でよ?」
「だって初めて贈ってくれた物だもん」
「好みに合わなくて押し付けただけじゃない。そんなの有り難がるなんてどうかしてる」
「何でもすぐ無くしちゃう私がこれまで持っていられたのよ。自ら手放すなんて出来ない」
「そう、勝手にすれば」
「ええー。女苑、何でそんなに怒ってるの?」
「気のせいだって! じゃあ、私行ってくるから」

続きは浮かばず掛け違ったままでお終い

910名無し妖精:2018/01/19(金) 21:38:55 ID:MIUG/vQc0
久し振りに、統一出来てる様な出来てない様なお題で10本ほど

◆めーもみ(美鈴×椛)
 堅苦しい、気難しそう、古臭い、背伸びし過ぎ。様々な、そして時に不愉快な意見に基づき、私は自分の口調を改める試みを始めた。
 美鈴さんには「どっちも好き」と言われ、それなら元の儘で良いかとも思ったが、一度決めた事を軽々に覆すのは善くないだろう。
「――というわけで、今後も此の調子で話しますね」「うん。やっぱり椛はどう喋っても椛だわ」
◆ふらこあ(小悪魔×フランドール)
「レミリア様ったら、私がお客様の応対したら紅魔館の沽券に関わる、なんて仰るんですよ」「ふーん」ペシッ
「こんなに真面目で丁寧に振る舞ってるのに、酷いと思いません?」「思わない」ベシッ
「やん。フランドール様も冷たい」「まず隙あらばセクハラしようと手を伸ばすのやめろ。あとほっぺたもべたべた触んないで」
◆ひじみことじ(神子×白蓮×屠自古)
「あんた、尼僧だか仁王だか知らんが、太子様に手ェ出したら徒じゃ置かんよ」
「そんなはしたない口を利くな、屠自古。安心するが良い。手を出すのは私の役目だ」
 このとき生まれた連携技は、ミョウレンジサンダーボルトと名付けられた。
◆らいめい(雷鼓×明羅)
 此の所、雷鼓は男言葉を使う事が増えた。取り分け舞台に上がる時に顕著だが、他でも屡々聞いている。
 私と付き合っているのが原因かと思い、もしかして私にも改めて欲しいのかと問うてみると、彼女はあっけらかんとして答えた。
「いや、ウケが良いからやってるだけ。でも明羅の女言葉は聞いてみたいな」「やらん。今やらないと決めた」
◆くるちぇん(橙×くるみ)
 大きくなったら藍さまみたいになりたい。……と言うのは、橙がいつも語る将来の夢だ。
 別にそれをバカにする気はない。私だって、いつか幽香さまみたくなりたいと思ってるし。
 でも、あいつが藍さんみたいな話し方してるのだけは全然想像できない。似合わないし、やめておいた方がいいと思う。
◆幽エリ(幽香×エリー)
「嗚呼、もう。悔しいわッ。一人は追い返してしまっても構わないと思って、真面目に戦ったのにー」
 巫女――と魔女ッ娘を館に招いたお祭り騒ぎの打ち上げ。エリーが珍しく酩酊するまで呑んでいた。……と言うより……。
「さてはハナから引っ掛けてたわね」「だって貴女が夢幻界に人を招くなんて戯れを仰るから」「自棄酒したわけ。だから負けんのよ」
◆怪綺談四面中ボス×サラ
 先輩はあまり話さない。全くの無口というわけでもないけど、決してお喋りではないし、寡黙で怖いって言う人もいる。
 でも、色々と教えてくれるときの話し方はすごく優しくて……恥ずかしい話だけど、聞いてると心地よくて寝てしまいそうになる。
 実は、ホントに寝てしまって、耳元で名前を囁かれてドキドキしながら飛び起きた事がある。あの時の声はたぶん一生忘れない。
◆ルイマガ(ルイズ×マガン)
「サリエルさんって、どんなひとなの? やっぱりマガンさんに似てる? 誰にでも敬語使ったり」
「言葉遣いは私が真似たので、似ているかも知れません。他は事によって似ているとも、似ていないとも言われますが……」
 少なくとも、神綺とアリス程は似ていない。そうマガンが言うのを聞いて、ルイズは何となく笑ってしまった。
◆あうしず(あうん×静葉)
 静葉が画室で次の秋に向けた秋景を描いていると、遣って来たあうんが画布の隣に陣取って、じっと彼女を見詰め始めた。
「……何してるの?」「静葉って、黙ってると凄く可愛いですよね」
 女神の鋭い蹴りは正確に狛犬の脛を打ち付けた。
◆えりんげ(永琳×鈴仙)
「ウドンゲ。今日はもう落ち着いたのかしら?」
 永琳様が妙に心配そうに尋ねてきた。何の話ですかと聞き返すと、昨晩、私が今まで聞いたことの無い様な声で甘えて来たと言う。
 そいつの正体はすぐに判ったけれど、あまりに恥ずかしかったから、出先で無理矢理お酒を飲まされて記憶が無い事にしておいた。

>>909
依神姉妹はこういう微妙に通じ合えなくて悲しい感じがとても似合うと思います。流行れ

911名無し妖精:2018/01/19(金) 22:08:07 ID:fRNYBPpY0
めーりんとうどんげは相性良さそうだな
こう見ると

912名無し妖精:2018/01/19(金) 22:10:13 ID:xq9deducO
過去に一度だけ幽香っぽい口振りを真似したもののやっぱり合わないと感じるくるみちゃんを想像できました
口調と言えばシンギョクさんも謎も気になるけど雌雄だからスレ違いになっちゃうんですよね

913名無し妖精:2018/01/19(金) 22:15:09 ID:xq9deducO
>>912
シンギョクさんも謎も⇒シンギョクさんも謎で

914名無し妖精:2018/01/20(土) 10:24:34 ID:u1GBAxpw0
>>911
そこにチルノを入れよう

915名無し妖精:2018/01/20(土) 10:45:51 ID:nMQXe0LEO
うどチル、という珍味

916名無し妖精:2018/01/20(土) 16:16:10 ID:.GTvRJAE0
冷やしうどん!

917名無し妖精:2018/01/20(土) 16:41:47 ID:wldg7DaM0
お札で呼び止めたタクシーを貸し切って密かに天紫苑の後を追う女苑
天子の存在に強い妬みを覚えるけど、彼女の傍で眩しい笑顔を浮かべる姉に魅せられてしまい、
胸の痛くなる思いをしながらも窃視するのが止められずにいる、みたいな紫苑←女苑も良い

918名無し妖精:2018/01/21(日) 06:42:21 ID:h6LyEp520
その三人チルノが正義の味方だったり美鈴がロックだったり鈴仙がヴィンセントだったりしない?


そして奇遇にもチルノと鈴仙の一押し票が同じ

919名無し妖精:2018/01/21(日) 07:47:18 ID:aHIQ5AVg0
人気投票の結果出てるね

ドラマーさんとサグメ様が並んでるし、これはドレサグキテますね……

920名無し妖精:2018/01/21(日) 13:22:21 ID:l671ihy60
ゆかてんも並んでますね

921名無し妖精:2018/01/21(日) 21:40:08 ID:o4GFtz6MO
入道さんがユキマイにサンドされてるわ

922名無し妖精:2018/01/21(日) 23:58:55 ID:rQXeZVFwO
秋姉妹はさみ過ぎ問題

923名無し妖精:2018/01/22(月) 12:55:01 ID:KtSpAOew0
早苗さん14位かぁ
霊夢との距離が段々離れている気がして焦ってる早苗さん可愛いです

924名無し妖精:2018/01/22(月) 16:41:20 ID:Q7MpWmMw0
おきあう母娘の間に影狼さんが挟まってて惜しい

925名無し妖精:2018/01/23(火) 21:06:36 ID:z3LU68A20
人気投票でこころと幽々子が隣り合っているのを見て思ったんだけど、幽々子って舞とかたしなんでるんだろうか
だとしたらこころに舞の所作を教える光景が見れたりするのかな

926名無し妖精:2018/01/23(火) 22:33:21 ID:xVOhykf20
個人的に好きなマイナーカプを挙げます

神奈屠自(神奈子×屠自古)
私の中では二人とも常識人だったりツッコミ役だったりと苦労人気質繋がりで合いそうだと思った。風神と雷神という組合せという解釈も。

ゆゆさな(幽々子×早苗)
昼は早苗さんがグイグイ首をつっこんで、幽々子様が微笑ましく見つめ、夜は幽々子様が早苗さんといい関係になったらいいなという妄想。

永純(永琳×純狐)
かつて何かあったのではないのかと妄想。スピード型の永琳とパワー型の純狐、青と銀の永琳、赤と金の純狐と対極的な特性も。

927名無し妖精:2018/01/23(火) 23:46:22 ID:SJOJzAhU0
ぬえ「んぁ……あれ、いつの間に寝て…」
小傘「すぅ…すぅ…」
ぬえ「って、こ!…こ、小傘ぁ(何で私の隣に…別にここんとこ毎日一緒に寝てるけどさ…)」
小傘「んんぅ…うるさぁい…」
ぬえ「あっ…ごめ…(いや、そんな事より私昨日までの記憶が…あまりないんだけど)
(…お酒…飲んだんだっけ…?あれ、小傘の奴いたっけ…?確か一緒に飲んでたのは…ナズーリンの奴だったような…)
小傘「ぬえちゃぁん…」
ぬえ「え…?」
小傘「…すぅ…すぅ…」
ぬえ「ね、寝言…寝言で私を呼ぶって事は…私の夢でも見てるのかな…」
小傘「ありがとぉ…えへへ…」
ぬえ「…最近ホント幸せそうな顔するようになったな…小傘…」
小傘「…むにゃむにゃ…」
ぬえ「おま…涎垂らしてる…!私の布団に…!こいつ……まぁいっか…」
(何だかんだ…小傘と一緒にいて救われてるのは私だしな…)
小傘「すぅ…すぅ…じゅる…」
ぬえ「じゅるって…あれ、いつの間にか寝間着になってる…小傘も…あれ…?」

ーーーーー

ナズ―リン「お、いいところに来たな小傘」
小傘「あー!ぬえちゃんナズちゃんと飲んでる!ずるいずるい!どうして私を誘ってくれないのさ!」
ぬえ「出た。センスゼロの万年仕事妖怪」
小傘「えっ、ぬ、ぬえちゃん?どしたの…?顔真っ赤だけど…」
ナズ―リン「この生臭坊主は修行中の身のくせに、水の様に酒を飲みながら君の愚痴ばかり言うんだ」
小傘「ひっどーい!ぬえちゃんったら陰で私の悪口言ってるなんて!」
ぬえ「うっさいなぁ…ネズミのくせに…何でお前は飲まないのよぉ…」
ナズ―リン「君が酔いつぶれた時に介抱する者がいないと困るだろう」
ぬえ「つまんない奴!小傘の方がよっぽど面白い!」
小傘「何だかわかんないけど…ぬえちゃんが酔っぱらってるところ初めて見た…大丈夫?」
ナズ―リン「大丈夫ではなさそうだな。流石の鵺も一人であれだけ飲めばそろそろ来るだろう…」
ぬえ「…あ…もうダメ…」バターン
小傘「ぬえちゃん!?」
ナズ―リン「言ったそばから…って、おいおい。シャレにならない倒れ方したぞ。死んだか?」
小傘「わ…私が寺まで運ぶよ…ぬえちゃんならきっと…多分寝てるだけだと思うし…」

928名無し妖精:2018/01/23(火) 23:47:59 ID:SJOJzAhU0
小傘「うんしょ。うんしょ」
ぬえ「ぐぅ…ぐぅ…」
小傘「もーぬえちゃん起きてよぉー」
ぬえ「小傘ぁ…」
小傘「ぬえちゃん?起きてるの?」
ぬえ「私も好き…」
小傘「え?」
ぬえ「…うっ…」
小傘「ちょ、ちょっとぬえちゃん?!吐くの?!わっわっ!」
ぬえ「うぐっ…な、何よぉ…うっ」
小傘「吐くなら、えっと、この袋に吐いて!」
ぬえ「この鵺様に向かって…何様じゃお前はー…ヒック」
小傘「しっかりして!もうすぐお寺につくから…あっ!そうだ、こんなところ誰かに見つかったら叱られちゃう…」
ぬえ「小傘の奴は自分勝手だ…ずっと私と一緒にいればいいのに…そんなにお手伝いが大事なのか!」
小傘「な、何よ…それを言うならぬえちゃんの方が自分勝手だよ!私が探してもちっとも姿を現してくれないもん」
ぬえ「私はいいのよ…妖怪は自由気ままでこそ妖怪なの…小傘はなぁ…小傘でしょうが…」
小傘「私も立派な妖怪ですー!ぬえちゃんも弟子になんかならないで、私と一緒に人間を怖がらせればいいのに…」
ぬえ「でも…尊敬してるんだ…小傘の事…好きなんだよ…あいつの事が…」
小傘「えっ、えっ!えっ!ぬ、ぬえちゃん何言ってるのこんなところで!///」
ぬえ「ここにいると小言ばっかり言われてさぁ、嫌な事ばっかじゃん
   でもさぁ、小傘に会うと楽しくてさ…こんな私を慕ってくれてるのが嬉しくて…だけど何でいないのよ…」
小傘「あ、あれ…?」
ぬえ「お前はホントに分からないネズミだな!もっと小傘を見習え!」
小傘「もしかして、ぬえちゃん寝てる?おーい…」ゆさゆさ
ぬえ「…ウ"ッ!!」
小傘「!!!」

ーーーーーーーーー

ぬえ「…何で私の服と、小傘の服が干してあるのよ…ちょっと待って…じゃあ昨晩酔った私は服を脱いで…小傘と…いやいやいや…待ってそれは…」
小傘「むにゃむにゃ…ん〜?あ、ぬえちゃん…おはよ…」
ぬえ「お、おおお、おはよ!…い、良い天気だな…昨晩は…その…わ、私も何か酔ってて…ゴメン…ちょっとおかしくなってたのかも…」
小傘「…うん…まぁ、でも、これはしょうがないよ!」
ぬえ「しょ、しょうがなくないわ…!お、お前はどんだけ寛容なのよ!」
小傘「昨晩の事はいいよ。それに…私も嬉しかったし…///」
ぬえ「えっ…あ…そ、そ、そうなの…?///」
小傘「うん!私もぬえちゃんの事、好き!」
ぬえ「ちょっ…!わ、私は…その…昨晩はホント酔ってただけだからさ!全然覚えてなくて…///」
小傘「行こ?今日はずっと一緒にいるからさ!」
ぬえ「こ、小傘…や、は、はい…///」

小傘をぬえが看病する話はわりと思いつきやすいのですが、ぬえを小傘が看病するのはお酒を飲み過ぎた時とかかなぁと考えて
勘違いしたヘタレなぬえと、天然無垢な小傘で1つ書いてみました

929名無し妖精:2018/01/24(水) 00:01:20 ID:eAubE0JA0
大変宜しいのではないかと
大変宜しいのではないかと!

930名無し妖精:2018/01/24(水) 00:03:38 ID:SD7oMBAg0
>>926
 幽々子 対諏訪子「あそこの神社、神様が三人も居て狭くないの?
             白玉楼なんてあの何倍も広いのにまだ狭苦しく感じるわ
             ああ、お金が無いのね 神社ってそういう感じですもの」
 早苗   対幽々子「古風なお屋敷良いですね
             私も大きなお屋敷に住んでみたいなぁ」
 諏訪子 対幽々子「亡霊をずっと放って置くなんてあの世には神様は居ないのかもね」

上記は非想天則における科白
諏訪子は怒りそうだけど幽々子から誘われて白玉楼へ逗留する早苗が浮かぶ

>>927
以前はマミゾウが介抱してて小傘にバトンタッチさせたんだろうなあ

931名無し妖精:2018/01/24(水) 13:02:28 ID:.yw.hbxcO
心綺楼で継ぎ当てだらけの妹紅と一緒に呑んで観戦してた慧音先生は彼女の服装について大らかなのかもう諦めてしまってるのか気になる

932名無し妖精:2018/01/24(水) 20:18:53 ID:IGKTV0sk0
酒に酔って一晩の過ちを…

933名無し妖精β:2018/01/24(水) 21:50:36 ID:???0
霊夢「今日は防寒具着ていても伝わるくらい寒いわね」
ルナサ「えぇ。それに昨日も同じ寒さだったし…」
霊夢「…何か温かい物でも作って食べよっか?」
ルナサ「それが一番ね。やはり定番の鍋にする?」
霊夢「んー、この寒い中調理するのは指とか色々大変な事になるし、手っ取り早く作れるのがいいなぁ」
ルナサ「じゃあ……おじやにする?」
霊夢「賛成。そうと決まったら早速調理よ」

紫苑「あの二人…一緒に台所に立って一緒に調理なんて、どれだけ仲いいの…」
魔理沙「まあプライベートとかではいつもあぁだぜ」
女苑「ふん。どうせお金目当ての恋愛でしょ?だって騒霊はアイドル業で稼いでるし」
リリカ「ううん。姉さんと霊夢さんにはそういうのとかは一切無く、ただ純粋に会っていたりしてるんだよ」
早苗「そうそう!今みたいにご飯作ったりお話したり、しかもお泊まりだってしてますよ!」
女苑「えっ?で、でも、あの騒霊は札束の封筒かポンと渡しそうじゃ…」
隠岐奈「分かってないな。それはお前の思い込みにしか過ぎないのだよ」
白蓮「いかに、あの二人の仲の良さがどれだけ深いか見てみれば、貴女もきっと分かると思います」

霊夢「はーい出来たわよ」
ルナサ「熱いから一気にかき込んじゃダメよ?」
霊夢「ん〜いい匂い…。やっぱ冬はコレに限るよね」
ルナサ「それほど時間も費やさないし、早く出来上がるしいいわね」

ルナサ「はい、あーん…」
霊夢「あむっ。んう…美味しいわ。今度は私があーんしてあげるね。はい、あーん」
ルナサ「はむっ。ん…」mgmg
霊夢「どう?美味しい?」
ルナサ「うん、とても美味しい…」
霊夢「それは良かったわ。お代わりもあるから、いっぱい食べて温まりましょ」

ルナサ「この間ね、私たちの元にファンレターが届いたのよ」
霊夢「あら、嬉しい事じゃない。差出人は?」
ルナサ「紅《くれない》の不死鳥という名前の方なんだけど…『アップテンポながら死生観溢れるニヒルな曲調が素敵です!』とか色々綴られてたわ」
霊夢「ふーん。どういう人物か不明だけど、熱狂的なファンである事は間違いなさそうね」

霊夢「この寒い時期は演奏とか大丈夫?指とか大変なんじゃ…」
ルナサ「あぁ演奏の事なら心配無いわ。みんな付けながらでもしっかり演奏できるタイプの手袋を付けているから。あとはカイロとか貼ってるかな」
霊夢「カイロは欠かせないわよね。私なんかも極寒での掃除は寒いしめんどくさいわで、ほとんど炬燵に引きこもってるわ。流石に雪積もった時は除雪するけど」
ルナサ「そこらへんはここの狛犬にお任せしてるのだと思ってたけど…しっかりしてるのね」
霊夢「まあ、共同作業する事もあるけどね。…食べ終わった後、一緒に風呂、入る?ルナサ」
ルナサ「えぇ。今夜はここにお邪魔させてもらうわ、霊夢」

雷鼓「ね?二人の仲の良さが伝わったでしょ?」
白蓮「世の中には、お金では買えない幸福があるのですよ」
女苑「ふ、ふーん…。まあ、私も何となく分かった気がするわ」
メルラン「でしょ〜♪ところでさ、初めてダベるおじやの味はいかがかしら〜?」
女苑「ご飯と色んな具材がごちゃ混ぜだけど、とてもイケるじゃない!」
あうん「すっかりお気に入りになってますねー!」

紫苑「はあぁぁ…美味しい…!何杯でも食べられる…!」ガツガツ
華扇「そんなに急いで食べるとむせるわよ」ガツガツ
クラピー「仙人のあんただって、随分がっついてんじゃん」

934名無し妖精:2018/01/24(水) 22:11:57 ID:JcKol1mE0
>>931
「破れたままなのは如何なものかと思いますが
繕いがあるのは恥ずかしいことではありません」

935名無し妖精:2018/01/24(水) 22:16:26 ID:IGKTV0sk0
人妖密度高い

936名無し妖精:2018/01/25(木) 13:23:08 ID:I.bTZcQ20
雷鼓さんのイラストを見ているとあらためてお酒と一緒のが多いね
ビールやウイスキーとかはあるけど、日本酒系はさっぱり見ないけど

937名無し妖精:2018/01/25(木) 15:31:17 ID:zhhiaPC2O
洋装だからかな?W
のれんの居酒屋よりスタンドバーにいそうな雰囲気

938名無し妖精:2018/01/25(木) 22:47:31 ID:NFLSU4wE0
女苑「はあ……。姉さんの選択はいつも失敗じゃないの」
紫苑「今回は違うと思うよ!」

〜〜〜〜

女苑「完全憑依異変の首謀者が再びお騒がせ中……か。随分いい加減な伝聞だなー。
    ……誤解されるくらい関係が続くなんて、あの天人とは本当に相性が良かったのね」

〜〜〜〜

女苑「姉さんが珍しく上手くやってるようだし、私も逃げて堕落したままなのはどうかなと思って」
白蓮「それで戻ってきたのね。修業の再開を望むのは良い事ですが、今度は何を目標にするのですか?」
女苑「もう一度、克己的な生き方を目指そうと考えてるのよ」
白蓮「今度こそは清貧に生きる道を選ぶと。果たして本心からでしょうか?」
女苑「何よ。例え疫病神でも頑張れば、慎ましく質素な暮らしで満足に過ごせる事を証明したいだけだもん」
白蓮「私には痩せ我慢を張ろうとしているように見えます。何か思いつめてるようなら、相談に乗りますが」
女苑「……気のせいだわ」
女苑(姉さんは戻ってこないし、贅沢しても心が埋まらないんじゃ、しみたれった中で幸せを見出すしかないじゃない)


心の拠り所にしていた存在を失ってかつて諦めた道に縋るという女苑が浮かんだので

939名無し妖精:2018/01/26(金) 00:54:14 ID:ixaLR756O
100%有り得ない展開だけど赤貧に喘ぐ貧乏神がもし清貧に目覚めて不運に感じなくならないのかなと思った

940名無し妖精:2018/01/26(金) 20:30:29 ID:A4U4v8R20
紫苑→女苑の一方通行は思ったほど見ないね

941名無し妖精:2018/01/26(金) 23:04:03 ID:NVgaXFPQ0
女苑→紫苑が分かりやすいからねえ

942名無し妖精:2018/01/27(土) 08:55:09 ID:pAOMcvpw0
女苑とはたてってちょっと似てるなぁとふと思ったり
はたてもお嬢様だったりしないかな

943名無し妖精:2018/01/27(土) 09:01:02 ID:wX2XRroYO
>>938
満たされない心を抱いたまま寺での日々を過ごす女苑
そんなある日
「あの、こいしは…」
妹を探しに来たさとりに出会う。
妹を案ずる姉と
姉を想う妹
二人は少しずつ心を近づけてゆく。
女苑に誘われて人里に出たさとり。
入った茶店でささやかながら楽しい時間を過ごす。

しかし、嫌われものと呼ばれる彼女たちには悲劇が待っていた。

944名無し妖精:2018/01/27(土) 10:35:21 ID:sw7BmWRI0
>>942
二次創作で描かれがちな天子(憑以前)にも似てる気がする

945名無し妖精:2018/01/27(土) 13:40:16 ID:bQLBERWY0
>>943
何の悲劇か見当もつかないけど聖あたりが収めてくれたら良いなと思った

946名無し妖精:2018/01/28(日) 18:21:51 ID:VUpK9okQ0
紫苑「ねえ女苑。そろそろ私にもお金を分けてよー」
女苑「えー、姉さんに渡すとすぐに無くしちゃうじゃん」
ドレミー「いつもお腹いっぱい食べる夢ばっかり見ているわねぇ」

女苑「それ以上近づかないで!姉さんといると貧乏が伝染る」
紫苑「だって、この天人様、凄いんだよ。私が近寄っても嫌がらないし、一緒に居ても天賦の幸運が尽きないの」

紫苑が満腹を夢見るのは財貨と違って細やかながらも意思に反して損なわず幸福に浸れるせいがあるのではと考えてしまう
あと妹から冷や汗交じりで「伝染る」と言われた事は結構ショックに感じてたりしてEDでは仲良く拳を合わせてたけど
いつでも食べられる桃を携えてて貧乏神を拒まない天子に靡いたのは上記の件もあっての事かと妄想する

947支妹の鎖《しまいのくさり》:2018/01/29(月) 01:39:24 ID:kKE8X4eEO
 私は嫌われ者だ。
 誰も彼もが私を指差して、大きな声で責め立てる。
――この疫病神!
 そう。私は疫病神だ。
 誰も彼もを不幸にして、何もかもを奪い去る。
 私は、疫病神だ。
「みんな不幸になれば良いのよ。みんなみんな、私の為にさ」
 だけど、違う。
 私は誰も彼もを不幸にしたいわけじゃない。不幸な人を見たいわけじゃない。
「そしたら、きっと……」
 私は、自分が幸せになりたいだけ。
 その為に、沢山の人から幸せを奪った。沢山の不幸を押し付けた。
 なのに、私は幸せになれない。
「きっと、幸せになれるから」
 なれない。
「だから、みんな私を嫌えばいいのよ」
 嫌だ。
「姉さんだって」
 姉さんだけは――
「私が嫌いなんだ」
 私を好きで居てほしい。
「だから……」
 だから……。

「女苑」

 姉さん。
「何で帰って来たのよ」
 違う。そうじゃない。
「私より天人様のが良いんでしょ」
 お願い。
「どうせ私は……」
 私を――
「私は……」
 抱き締めて。
「ん……ッ……」
 放さないで。
 この唇が、渇いてしまわない様に。
「女苑」
 姉さん。
「私は幸せよ」
 淋しい。
「だけど、私はとても貪欲だから、他の幸せも味わってみたいの。その為に、ほんの少しだけ、お前の傍を離れるわ」
 私は姉さんだけで良いのに。
「でも、必ず戻って来る。だってお前は、私の幸せだもの」
「……しあわせ?」
「ええ」
「私が……?」
「そうよ」
 姉さん。
「だから、女苑」
 お願い。
「少しだけ、我慢していてちょうだい」
 ちゃんと言うこと聞くから。
「……うん」
 だから、私を――
「良い子ね」
「んぅ……」
 見捨てないで。

「愛してるわ、女苑」

 姉さん。

948名無し妖精:2018/01/29(月) 19:03:58 ID:VgJGJjvMO
紫苑が毒姉と化してるけどこれもまた姉妹愛なのね

949名無し妖精:2018/01/29(月) 19:12:07 ID:1UiqkYTA0
憑依華ゆかれいむEDで依神姉妹が別々に引き取られたのは今一腑に落ちなかったんだけど、
貧乏神を追い出して七福神を招き入れる『梅津長者物語』を知ると納得できたような気がしてきた

同作では西宮の恵比寿三郎が貧乏神のせいで七福神が家に上がれないと退治に乗り出して、
激しい抵抗から七福神も援軍として駆けつける事になってその一つに数えられる毘沙門天も当然姿を現す

毘沙門天と言えば白蓮の元になった尼公の弟である命蓮も祈る対象にした信貴山のご本尊
白蓮も(昔は神子も)信仰の対象にしていて半ば黙認の形ではあったものの星を毘沙門天の化身に仕立て上げている

毘沙門天は多忙で寺には殆ど来られないとはいえ七福神と相容れない貧乏神の紫苑まで引き受けてしまったら、
本来の弟子で星の下へ派遣されているナズーリンに報告されて何らかの問題に発展する可能性も考えられるかなと

「もうちょっとお寺で居候してみようかな」と言った女苑に対して紫苑は「じょ、女苑!?」と驚いてたのは、
手前勝手な妄想だけれども紫苑は自分が寺に入れない事情を察してて女苑のその選択は姉妹の関係を裂くものだ、
と認識していたせいもあったのかもしれない

950名無し妖精:2018/01/30(火) 00:46:55 ID:60ovQVfA0
毘沙門天「いずれは地獄へ落ちる身なんだから今だけでも好きなようにやらしておきゃええ」

951名無し妖精:2018/01/30(火) 20:56:08 ID:Sfbi8hAE0
紫苑の差し押さえは女苑が貼った説があったけど二軒目ラジオで否定されてしまったか
まあ妹紅が紫苑を見て「私の服の継ぎ当ては請求書じゃないぞ?」と言ってたけど

952名無し妖精:2018/01/30(火) 22:59:44 ID:hyUS01L60
紫苑って借金してるから差押えや請求書が貼り付けられてるのかな

953名無し妖精:2018/01/31(水) 09:08:27 ID:DvQNG5rAO
あの札は不幸の分身みたいなもので、憑依した相手に張り付けたりして

954名無し妖精:2018/01/31(水) 10:22:56 ID:C/KrjzVA0
ttps://www.youtube.com/watch?v=7HIED7Omzww
42:03〜42:15

※依神姉妹のデザインについて
ZUN「紫苑の方は請求書であるとかを体に一杯付けようと。
    継ぐ物じゃないだろうけど服の継ぎ当てを請求書にしても面白い」

ルーミアのリボンも御札だったりするけど洗濯する時に困りそう

955名無し妖精:2018/02/01(木) 19:07:49 ID:R.cHwbJk0
ポゼッション・サティスファクション

 完全憑依とか言う、珍妙な異変が始まってから結構経つ。
 首謀者はとっくに判明しているけど、魔理沙も霊夢もなかなか退治出来ずに居る様だ。
 相手は疫病神と貧乏神の姉妹で、目的は楽団のライブに熱中する人達への憑依、そして金品の強奪。
 これだけ判っていて、未だに解決出来ないというのも珍しい。
 とりあえず、里の人達にはライブの観覧を控えるか、せめて余分な金品を持たないで行くよう注意してある。
 だけど、それでも被害の届出は無くならないらしい。
「小銭一枚だって盗難は盗難だもの」
 おかげで交番はてんてこ舞いで、小兎《こと》も普段はやらない窓口業務に駆り出されていた。
 退屈だ、体を動かしたい、妖怪退治したいと、愚痴を聞かされること十数日。
 とうとう今日になって、それが爆発した。
「ちゆり! 私と一緒に最凶最悪の姉妹を倒しましょう!」
 むしろよく今まで我慢出来たなと、私は少し感心していた。
 もっとも、その提案を受けるかどうかは別問題だけど。
「藤原さんも狸の姐さんと組んで行って、勝てなかったんだろ?」
「そうね。でも楽しかったって言ってたわ」
「あの人どんどん戦闘民族みたいになってくな」
「良いじゃない。前よりずっと明るくなったし、私は好きよ」
 これは最近、スペルカード勝負に乗り気じゃない私への当て付けだと思った。
 別に勝負自体が嫌になったわけではない。ただ、怪我したり、させたりするかもって思うと、少し億劫なのだ。
 だから、このところは特に理由の無い決闘とかは断る様にしていた。
 どうやらそれで、小兎の機嫌を損ねていたらしい。
「……わかったよ。でも挑戦は一回だけだ。一回負けたら諦めて帰る。良いな?」
 小兎はまだ少し不服そうだったけど、渋々それに同意した。
「しょうがないわね。余り長く憑依してるのも善くない、なんて話も有るし」
「初耳だぜ」
「先に教えたら、やるって言ってくれないかもって思って」
 流石は言霊使いの呪術師である。
 どう文句を言ってやろうか一瞬考えたものの、やめておいた。
 本当に問題が有るなら控えるだろうし、きちんと説明もしてくれるだろうから。
「まあ良いや。やろう。マスターは?」
「私ッ」
 御丁寧に手まで挙げての即答である。初めからそのつもりだった様だ。
 だけど一応、それで良いかと尋ねようとしていた唇を、私ので不意に塞いでやった。
 そうして小兎が驚いている内に、完全憑依はあっさりと成功した。
「よし。じゃあ、まず肩慣らしに行くか。竹林辺りに」
 歩き出そうとして、一瞬方角が判らなくなった。
 私は憑依した側だから、さっきまでと体の向きが反対になっているのだ。
 改めて方角を見直している間に、小兎が入れ替わってきた。
「どうして同意が有るのに強制完全憑依するのよ」
「隙を見せる方が悪い」
「だって好きだもの」
「そうかよ」
 体がころころと入れ替わる。
 この完全憑依という現象、面白いのだけど、自分で自分の寝言に返事している様な感覚になるのが少し気味悪い。
 会話の中身がこれだから尚更だ。むず痒い。
「藤原さん達にアドバイスを貰いに行きましょう。ついでに手合わせもしてもらって、それから噂の泥棒さんと決戦よ!」
「はいはい。一応言っとくけど、無茶しようとするなよ」
「わかってるわー」

 で

「小兎、怪我は?」
「平気よ。ちょっと打っただけ」
 並んで歩く帰り道。
 準備万端、威勢良く例の姉妹に挑んだ私達は、案の定、噂に聞いていた方法で同士討ちをさせられた。
 結局、私――と言うか、私が取り憑かされた疫病神の方が勝ってしまったわけだけど、小兎は十分満足そうだった。
 多分、これで目論見通りだったのだろう。
「それで」
「うん?」
「気は済んだか?」
 肯定の返事を期待して訊くと、意外にも「んー」という唸り声が返ってきた。
「楽しかったけど、やっぱり負けるのは悔しいわ」
 むくれた感じで言うのが変にいじらしくて、私は思わずにやつきそうになるのをぐっと噛み殺した。
「なら、次はちゃんと二人で戦って勝とうぜ。異変が終わってからでもさ。二対二なら文句無いだろ」
「あら、今日も二人で戦ってたわよ?」
「そうじゃなくて」
「ちゆりと」
「意味が違うっての」
 私が苦笑混じりに言うと、小兎はやけに嬉しそうに、口に手を当てて笑った。
 やっぱり、今日のところはこれで良かったのだろう。
 そんなことを考えながら、私はぼんやり、初めて小兎に逢った時の、あの勝負のことを思い出していた。

956名無し妖精:2018/02/01(木) 20:51:30 ID:Wj28k1kA0
村紗「あら、もしかしてこれからお出かけ?」
一輪「ええ、ライブに誘われちゃってこれから観戦するところだわ」
村紗「そうですか」
一輪「聖様から何か言付けでも頼まれたの?」
村紗「いいえ、そういう訳じゃないわ。どうぞ、行ってらっしゃい」
一輪「あ、聖様に薬食は要らないって伝えておいてくれる?」
村紗「了解です」
一輪「じゃあ、宜しくね」
村紗「‥‥‥‥‥‥また先を越されてしまいましたか」

こいし「あ、プリズムリバーウィズHのペアチケットだ! すっごーい、よく手に入ったね」
村紗「‥‥‥檀家の方から頂いたんですよ」
こいし「もう誰かと見に行く約束しちゃってるかな?」
村紗「まだですよ」
こいし「じゃあ、私を連れてってよー。こないだは邪魔されちゃったから今度こそ観戦したいの」
村紗「判りました。では、一緒に行きましょう」
こいし「わーい、楽しみー!」
村紗(‥‥‥どうか二人の姿が目に留まりませんように)

もうムラいちを期待するのは諦めました

>>955
過去作でも小兎姫の唇を奪ってた気がしたけど赤ちゆりの趣味?

957名無し妖精:2018/02/02(金) 00:47:42 ID:9yQdHCLM0
>>956
ムラ→いちもいいですね

958955:2018/02/02(金) 19:57:04 ID:drnWI.a20
>>956
勿論趣m……他の事で動じてくれない小兎姫を動揺させるのに確実&お手軽だからじゃないでしょうか

959名無し妖精:2018/02/02(金) 20:36:26 ID:0Mmdz3V20
そのうち慣れちゃってちゆりを困らせる未来を想像した

960名無し妖精:2018/02/03(土) 16:32:03 ID:A1uglB0.0
節分の今日は地底に逃れて勇儀と飲んでる華扇の姿が拝めそうか

961名無し妖精β:2018/02/03(土) 21:42:02 ID:???0
恵方巻きを一緒に食べるシチュを

霊夢「いい具合に出来たわね。恵方巻き」
ルナサ「うん。今年の方角は南南東だっけ?」
霊夢「そうよ。あとやや右ね。寒いけど、外で食べましょ」

二人「「いただきまーす!!」」

霊夢「………」mgng
ルナサ「………」mgmg

霊夢「……(半分以上食べ進んでる)」mgmg
ルナサ「……(半分に到達)」mgmg

霊夢「ふぅ。ご馳走さま」
ルナサ「……(霊夢ったら早い…!)」mgmg

ルナサ「ん、ふう…ご馳走さま」
霊夢「ようやく食べ切ったわね」
ルナサ「えぇ…。これ一本でお腹いっぱいになるわ。しかも無言のまま食べ進めるのも少し苦しいし…」
霊夢「私も同じよ。これ一本だけで1日持つわ」
ルナサ「ええ。それより…手作りはやっぱり美味しいよね」
霊夢「調理工程とか大変だけど、店で売られてる物より味は格段と違うわ。一緒に作った甲斐があったわね」
ルナサ「うふふ…。今日の為に恵方ロールケーキを作ってきたから、一緒に食べましょう」

霊夢「ん〜甘くて美味しいー!一度こうやって食べたかったのよねー」mgmg
ルナサ「まあロールケーキは本来、切って食べる物だからね」
霊夢「まさに豪快かつ贅沢な食べ方よ。…そういえばルナサ、なんて願いをしてから食べたの?」
ルナサ「私の願い?それはね………ヒミツよ」
霊夢「えー何それ気になるじゃない」
ルナサ「それじゃあ霊夢は…何をお願いして食べたのかしら?」
霊夢「私は…その………秘密よ」
ルナサ「あら。お互いに内緒になっちゃったわ」
霊夢「ホントね。まあ誰であっても私の願いは誰にも言わないけどね///」
ルナサ「奇遇ね…私もよ…///うふふ…」
霊夢「あはは…」

962名無し妖精:2018/02/03(土) 23:06:07 ID:A1uglB0.0
珍しく覗いてる人がいなくて本当に二人きり!

963名無し妖精:2018/02/05(月) 21:27:22 ID:DJaGyppU0
紫「あら、久しぶりじゃない」
女「そうね。……もしかして、今独りなの?」
紫「天人様の追放が解かれたからね。……あれ、修業中の貴方がどうして此処に居る?」
女「克己的な生き方も最初は良かったけど、だんだんと飽きちゃって」
紫「結局逃げちゃったのねぇ。まあ女苑は他人の財で着飾ってる方が似合ってるわよ」
女「……また一緒に暮らさない?」
紫「しばらくは一人でいいわ。天人様は会いに来てくれるし、神社へ遊びに行ったりと楽しくやってるのよ」
女「そう、じゃあ余計だったかな」
紫「寺から離れて寂しい思いでもしてたの?」
女「そんな訳あるもんか。何よ、姉さんが心配で提案しただけなんだから!もう知らない!」
紫「……うーん、少し意地悪し過ぎたかもしれない」


原作無視だけど女苑を振り回す紫苑を見てみたい

964名無し妖精:2018/02/06(火) 20:44:40 ID:WobzXtYM0
紫苑と女苑の関係はこのスレ的にもヒットしたのかな

965名無し妖精:2018/02/07(水) 18:40:20 ID:ZqKyMeGU0
後日談でファンの想像を裏切る関係になっても文椛みたいに逞しく続けられるだろうか

966名無し妖精:2018/02/08(木) 22:35:46 ID:crqAQGA60
「私も地上に住もうかなー」と言う妹に対して行方を掴もうと幻想郷中を訪ね歩く姉
こいしがもし姉の心知らずで地底離れしたらさとりは塞ぎ込んでしまうかなと思った

967名無し妖精:2018/02/09(金) 12:35:13 ID:mUQv/IXwO
バレンタインなるものが近いので、SSのリクエストを募集させていただきたく存じます
◆先着1名様、主役は1CP(旧作等可、3人CPも可)、800字〜2000字程度、何が出来ても落ち込まない
共演しても良いCPが御座いましたら指定をお願い致します(登場するとは限りません)
また、あげる側・貰う側についての御意見も伺います。勿論双方向でも
その他の御要望に関しましては前向きに検討させていただきます

968名無し妖精:2018/02/09(金) 13:56:14 ID:WmAZmKsI0
>>967
にとまりで魔理沙からにとりへチョコを・・・という感じでよろしくお願いします。

969名無し妖精:2018/02/09(金) 17:47:34 ID:mUQv/IXwO
>>968
ありがとうございます
にとまり承りました

970名無し妖精:2018/02/10(土) 17:43:39 ID:F32QsaL60
次スレは>>990でいいか

971名無し妖精:2018/02/10(土) 19:37:15 ID:NWQMkbu.0
前回と同じねー
このスレで2回目のバレンタインを迎えそうね

972名無し妖精:2018/02/11(日) 13:47:04 ID:55y60WwE0
カセンちゃん
・食べる事が好きでよく食べる
・大酒飲み
・霊夢や菫子、動物達に対して面倒見が良い
・正体はおそらく鬼で、茨木童子は元人間説もある
・紫苑「こいつ、意外とお金を貯め込んでるよ。俗っぽいね」

民間伝承の山姥
・喰わず乳房や牛方山姥、田植え手伝い後の早苗饗に登場する山姥は大食している
・お酒好きで、見た目以上の容量を誇る不思議な徳利や瓢箪を持っている
・手間の掛かる人間の子供を預かってくれる逸話がある、継子譚では継子を援助する存在
・鬼女系統の妖怪で、元は人間だったとする物語もある
・山姥が背負う風呂敷に大量の小判が入っていた、山姥が支払ったお金には福があるという言い伝えもある

ねむかせんの組み合わせは他で見ないけど、二人は意外と共通点もある?
百合に使えそうな山姥のエピソードは軽く調べた限りだと見当たらなかったものの、
群馬県の昔話に登場する他人へ見せると不幸に陥るが持っている間は不自由しなくなるという盃を、
ネムノも持ってて信頼を確かめる意味も込めて華扇に贈ったというネタで作品に昇華できるかもしれない
・・・・・・箇条書きマジック乙、東方キャラ本人と元ネタの設定を混ぜるなと言われたらぐうの音も出ませんが

973名無し妖精:2018/02/11(日) 13:51:22 ID:55y60WwE0
○:喰わず女房
×:喰わず乳房

恥ずかしいミスをしてしまいました

974名無し妖精:2018/02/11(日) 23:50:02 ID:l1nHH2Nw0
普通にミスじゃないと思ってしまった俺がいる

975名無し妖精:2018/02/12(月) 13:12:07 ID:4uwl6Nqc0
このスレにもネム華扇のSSがあるけどそういう繋がりなのかな

976名無し妖精:2018/02/12(月) 14:55:45 ID:nybG9uxk0
ネムノとこいしが顔見知りだったりしないかと密かに期待してる
覚は山の妖怪だしこいしは地上へよく出てるからひょっとしたら

977名無し妖精:2018/02/13(火) 14:59:59 ID:0z.9RK9g0
・バレンタインデー前日のアリスと成美

成美「うわー、とても自分が作ったとは思えない!」
アリス「頑張って練習した甲斐があったじゃない」
成美「これで魔理沙にちゃんとしたのを贈れるわー」
アリス「まだラッピングが残ってるわよ」
成美「あーそうでした。ところで、アリスは誰にあげるのー?」
アリス「私?宴会でよく会う奴に配るつもりだけれど」
成美「え!?これ全部義理なの?」
アリス「そうよ。本命なんていないわ」
成美「私のより出来が良いのに、何だか勿体ないわねぇ」
アリス「良いの、人形研究の息抜きみたいなものだし。お返しも断ってる位だから」
アリス(本当はあいつにあげたいけど、今となっては迷惑でしょうしね)

・バレンタインデー当日の女苑

女苑「はあ……。こんなの貰ってもねぇ」
プラカードに匹敵するサイズのチョコレートで、ずっしりと重い。
ターゲットの一人からサプライズの指輪とともに贈られたプレゼントだった。
女苑「姉さんはあの天人とまだ一緒みたいだし……」
かつて女苑は、バレンタインのチョコを全て紫苑にあげていた。
滅多に口にできない甘さで綻ぶ姉の顔。
ただそれを眺めるだけで幸せになれたからだった。
しかし今年はその機会が訪れそうにない。
紫苑は天子と同行にして以来、全く姿を見せていないからである。
結局その日は一口分だけほろ苦さを味わい、独り寂しく眠りに就く事となった。

978名無し妖精:2018/02/13(火) 19:09:21 ID:2fgh2hsM0
やっぱり茨はレイサナ漫画だったんやな…

979名無し妖精:2018/02/13(火) 22:31:44 ID:uL.hBqvE0
チョコを作ろうと思ったけど原材料が無いので作れず、ならば売ってるもので代用しようと思い、早苗に手作りの麩菓子を贈る霊夢ください!

980名無し妖精:2018/02/14(水) 01:20:36 ID:jUifId/s0
ttps://i.imgur.com/gvyRAJj.jpg
ttps://i.imgur.com/m8hkyy5.jpg
ttps://i.imgur.com/xowlJA8.jpg
ttps://i.imgur.com/OCJF0CN.jpg

( ゚∀゚)o彡゜レイサナ!レイサナ!

981名無し妖精:2018/02/14(水) 17:08:06 ID:wVn28hbY0
二人の子があうんちゃん?

982名無し妖精:2018/02/14(水) 18:03:22 ID:VeGJhvHU0
ttps://pbs.twimg.com/media/DV6P9g9VoAA9STl.png
こまかせが気になる単行本派

983名無し妖精β:2018/02/14(水) 20:12:38 ID:???0
このスレでのルナ霊2回目のバレンタインデー

〜廃洋館〜

霊夢「お邪魔します」
ルナサ「いらっしゃい霊夢」
霊夢「あら、今日はルナサ一人?あんたの妹達や雷鼓はどうしたのかしら」
ルナサ「メルランとリリカ、雷鼓さんは出掛けているわ。明日までは帰ってこないのよ」
霊夢「ふーん。…ということは、私たち二人きりということね」
ルナサ「ええ。今日は私たち二人でバレンタインデーを満喫しましょう」


ルナサ「はいお待たせ。オレンジのチョコレートケーキよ。前日に作っておいたの。中はチョコレートムースとオレンジムースの二層になってるわ」
霊夢「え、オレンジ…蜜柑!?チョコとオレンジって!?」
ルナサ「あら、そんなに驚く事かしら?」
霊夢「いや、私にとって蜜柑なんて炬燵に入りながら食べるような物だったから…。意外な組み合わせね」
ルナサ「チョコレートとオレンジって相性が良いのよ。一度騙されたと思って食べてみて」
霊夢「そこまで言うなら…じゃあいただきまーす。あむっ。……」
ルナサ「どう?」
霊夢「……ルナサ、ちょっといい?」
ルナサ「うん」
霊夢「これ………美味しいじゃない!」
ルナサ「よかったわ。結構美味しいでしょ?」
霊夢「うん!チョコフォンデュで苺やバナナとか付けて食べるけど、オレンジとチョコレートの組み合わせも悪くないわ」
ルナサ「うふふ、お代わりもあるから遠慮なく食べてね」

そして食べ終わった後、ソファーにて…

ルナサ「ホットチョコレートも用意したわ。一緒に飲みましょ」
霊夢「上にホイップクリームとチョコチップも乗っててお洒落ね」
ルナサ「ただ入れただけじゃちょっと物足りないと思ってアレンジしてみたの。隣…失礼するわね」
霊夢「ええ…いいわよ///」

霊夢「はあぁ…。温かくて甘くて美味しい…」
ルナサ「こうやって寄り添って飲むと…より温かく感じられるわ…」
霊夢「私もよ、ルナサ…」
ルナサ「…ねぇ霊夢。今夜、泊まっていく?」
霊夢「勿論よルナサ。あんたと二人きりだから断る理由がないわ」

984名無し妖精:2018/02/14(水) 20:15:34 ID:k1vXFfnM0
このスレでのルナ霊も長いね
初めはどんなだっけ

985こがぬえバレンタイン:2018/02/14(水) 20:33:55 ID:uPOTzn/60
小傘「そーー…起きてる?(小声」
ぬえ「…」(この声は…小傘…?戸を開けるときに「そー」なんて言ったら起きるに決まってるじゃん…)
小傘「ね、寝てるよね…そろーり…そろーり」
ぬえ「…」(だ…だめ…ちょっとニヤついてきちゃった…こいつ…こんな夜中に私の部屋に何しにきたのよ…)
小傘「……(ごそごそ)」
ぬえ「…」(何か取り出してる?)
小傘「えっと…これを……ほーい、ぬえひゃん…」
ぬえ「ん…何よ…起きちゃったじゃないのって、ち、ちk…!」
小傘「ちゅっ…」
ぬえ「ん…!れろ…んっぷは!な、なに…いきなり…///」
小傘「…ぺろ…や、やっぱりちょっと恥ずかしいね…///2月14日って、何の日か知ってる…?」
ぬえ「そ、それよりお前…!///い、いきなりキスって…ん…これ、口の中にあるのって…チョコ…?」
小傘「そうだよ。好きな人に、チョコレートをプレゼントする日なんだって」
ぬえ「だ、だからって口移しって…びっくりするにも程があるっつーの…!」
小傘「私の気持ち…受け取ってもらえたかな…」
ぬえ「…こ…小傘…」
小傘「ぬえちゃん…」
ぬえ「…これ、凄く甘い…ね」
小傘「…もう1個あるんだけど…」
ぬえ「……」
小傘「…いる?」
ぬえ「…(コクッ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小傘「はぁぁ…まだドキドキする…///」
ぬえ「ま…全く誰だよ…こんな事小傘に教えたのは…」
小傘「それは私。私が思いついたの」
ぬえ「えっ…お前が…?」
小傘「ぬえちゃんもチョコレート作ってるってムラサさんに聞いて…
   私も、ぬえちゃんにあげるチョコレート作ってたんだけど、ぬえちゃんが先に誰かにあげちゃうんじゃないかって思って…」
ぬえ「あっ…」
小傘「ぬえちゃんっていつも朝早くにどこかに行っちゃうから…日付が変わった時に、ぬえちゃんに渡そうと思って、こんな夜中になっちゃったんだけど」
ぬえ「小傘…あ、いや…私はお前に…」
小傘「ぬえちゃんを驚かそうと思って、おはようのキスと一緒にチョコを食べさせようって…思いついたんだ」
ぬえ「ちょ、ちょっとまってろ…!」がばっ
小傘「あ、ぬえちゃん?」
ぬえ「あーさぶっ…ほ、ほら…!チョコレート…!お前には最初に渡そうと思ってたのに…日付が変わる瞬間に渡すとか早過ぎなのよ!」
小傘「ハートの形だね…」
ぬえ「…本命はハートの形だって、マミゾウが言うから…」
小傘「正体不明の種とかついてないよね?」
ぬえ「ついてないわよ…ついてるわけないでしょ…」
小傘「ありがと…ぬえちゃんに口移しであげたチョコも、小さいハートの形だったんだけど、わかった?」
ぬえ「わ、わかるかよ!それどころじゃなかったし…ビックリして…」
小傘「えへへ、私は人を驚かせる程度の能力ですので…へっくち!」
ぬえ「風邪引くよ…ちゃんと服着ないと」
小傘「そだね。ありがと。ねぇ、これも口移しで食べよっか?」
ぬえ「そんな恥ずかしい事出来るかっつーの…はぁ…胃がもたれそう…」


小傘とぬえのバレンタインです。幻想郷で最も早く一番甘いチョコを交換する二人だといいなって考えてました

9861/2:2018/02/14(水) 21:21:46 ID:GeTuXw5UO
あまゆるねむはいばらににがし

 山姥が茨華仙を捜している。
 噂を聞いた華扇は、少々二の足を踏みながらも、ネムノの家を訪ねて行った。
 空気がきんと冷える中、表で木綿の服を縫っていたネムノは、彼女の姿を一目見るや、いやに嬉しく破顔した。
「華扇!」
 なお喜ばしげな声でその名が呼ばれる。
 華扇は一つ大きく白息《しらいき》吐いて、つかつかとネムノに歩み寄った。
 そして、膝の上から針と糸と木綿とを奪い取ると、それらを自身の右腕――を模した包帯に刺し込み、また、巻き付けた。
「何すんだ」
 間を置かず、彼女は驚くネムノの傍にしゃがみ込み、腿と背中に手を掛けて、ひょいとその身を持ち上げた。
「わッ」
「この寒いのに、外で縫い物なんかしてるんじゃない」
 厳しい口調で言われると、ネムノは少しく不服な顔をしながらも、彼女の項に腕を回した。
「待ってたんだぞ」
「待つなら内で待てと言ってるのよ」
 首筋を抱く両腕に、ぎりぎりと力が加わっていく。
「あんたがなかなか来ないのが悪いんだべ?」
 初めは涼しい顔をしていた華扇であったが、履き物を脱いで家に上がり、居間へと辿り着いた頃には、些か頬を引き攣らせていた。
「分かった。明日まではずっと此処に居るから、それで許しなさい」
 ネムノは再び満面に笑みを浮かべ、華扇から降りた。
「じゃあ、晩は精の付くモン作るな!」
「普通の御飯が良いわ」
 返された言葉を聞いたか否か、彼女は鼻唄混じりに囲炉裏を灯し、厨の方へと歩いて行った。
 一方、華扇の鼻から洩れたのは、嘆息染みた微風である。
 華扇は囲炉裏の火を物憂げに見下ろし、右腕にくっ付けていた木綿の裁縫を勝手に引き継ぎ始めた。
 程無くネムノが戻って来て、水の入った薬缶を火に掛けた。
 更に彼女は、盆の上に並べた白い食器や某かの袋をごそごそと弄り始めたが、華扇は手許を見ていて気が付かない。
「うちがやるから置いといて良いぞ」
「これくらい何でもないわ」
 二度止められる事は無く、華扇は燃える薪の音色を聴きながら、黙々と縫い物を続けていった。
 暫く後、薬缶がカタカタと音を立て始めた頃。彼女は鼻孔を擽る微かな香りに気が付いて、はっと顔を上げた。
「……珈琲?」
「よく判ったな」
 囲炉裏の脇に並んだ二つのカップと、上に乗せられた濾し紙、そして香ばしい黒い粉。
 それらは如何にも場違いで、幾分妙な光景であった。

9872/2:2018/02/14(水) 21:23:23 ID:GeTuXw5UO
「挽いてある豆だからちと酸いが、まずくはない」
「何処で手に入れたの?」
「天狗に貰った」
 華扇はいよいよ怪訝になったが、ネムノはけろりと話を続ける。
「前に来た奴の友達だ。気の良い奴でな、色々教えてもらった」
「色々、ね……」
 薬缶が真白い蒸気を吹き上げる。
 ネムノはそれを脇に下ろし、こうして少し冷ませと教わったのだと、得意気に語ってみせた。
「その天狗に、私を捜すよう頼んだのね」
 またちくちくと裁縫を進めながら華扇が訊く。
「そうだ」
 ネムノはやはりあっさりと肯いた。
「……珈琲を飲ませる為に?」
 これには「いんや」と返事が有った。
 さて、そろそろ良かろうかと、薬缶が再び手に持たれ、珈琲豆の上からゆっくりと湯が注がれていく。
 やがて薪の焦げるにおいの中に、芳しい薫りが交ざり始めた。
「好い匂いね」
「じゃろ?」
 誇らしげに彼女が笑うと、華扇も何処か可笑しそうに微笑んだ。
 そうして珈琲が淹れ終わるのと殆ど同時に、木綿を繋ぐ糸が結ばれる。
 華扇は仕掛りの服を置いてカップへと手を伸ばしたが、把手に掛けようとした指は虚しく空《くう》を擦り抜けた。
 ネムノがカップを逃がしたのである。
「……何?」
 胡乱に問うと、ネムノはまた意味有りげな笑みを浮かべ、背後から一枚の皿を取り出した。
 そこには、暗い褐色の色をした、恋型《こいがた》の菓子がずらりと並べられている。
 本日、人の暦で二月の十四日。外界のとある地域に於いて、奇妙な慣習の有る日である。
――天狗の入れ知恵か。
 こんなにも馬鹿馬鹿しい戯れに、少なからぬ喜びを覚えてしまった自分が愚かしく、華扇は思わず苦笑した。
「貴方はどうして、私に浮かれて居られるのかしらね……」
 自嘲混じりにぼやきつつ、彼女はチョコレートを摘まむ。
 すると、ネムノはどうにも不可解そうに目を瞬いて、改めてコーヒーを差し出しながら、言った。
「そんなん、好きだからに決まってるべ?」
 舌の上に甘さが広がる。
 華扇は苦味を求め、出されたカップへと手を伸ばした。

 = = =
>>972からのお話に乗じた筈が、全然関係無くなってました

988秋遠く、春近し:2018/02/14(水) 21:33:38 ID:GeTuXw5UO
「こんにちはー! バレンタインの為に台所貸してください!」
 袋を担いで家《うち》に来たあうんちゃんの言葉である。
 奥側に居る私からは見えなかったけれど、お姉ちゃんの表情が強張っている事は想像に難くなかった。
「……バレンタイン」
「御存知無いですか! 親しい人達にチョコレートを贈る日ですよ!」
「知ってるけど」
 姉さんと私は、これで結構流行りものに聡いのだ。外界の風習もそれなりに知っている。
 その風習が微妙に間違っていることも。
「前から早苗さん達のお話を聞いてて、一度やってみたかったんです! 日頃お世話になってる方々に!」
 気持ちは解らなくもない。
 私もこうして人の姿になった時には、色々してみたいことで溢れていたから。
「――っていう話を神社でしてたら、隠岐奈さんから手作り用のチョコレートと、飾りに使える木の実を貰いまして」
「ふうん」
「これを一度溶かして好きな形に固めて、上にちょんと乗せるだけなんですが」
 お手軽だ。
「厨房はよそで貸してもらいなさいって言われてしまって」
「で、ここ」
「はい!」
 さっきからお姉ちゃんの声が低くて怖い。
 あうんちゃんも流石に違和感を覚えつつある顔だけれど、まだその理由には思い至らない様だ。
「……あ」
 何かに気付いたらしい。
「もちろん、静葉さんと穣子さんにも渡しますよ!」
 ああ、うん。駄目なやつだ。
「要らないわ」
「え」
「台所は使って良いから。物の場所とかは穣子に聞いて」
 言うだけ言って、お姉ちゃんは画室の方へ引っ込んでしまった。
 一人になりたい時は、いつもあそこに篭るのだ。
 あうんちゃんは随分困った様子で、ちらちらと私の方を見ながら、担いできた袋を机に置いた。
「あッ……!」
 気もそぞろに置いた所為で、袋が転んで中身がこぼれる。
 言っていた通りのチョコレートと、木の実の入った透明な小袋。それから、沢山の小さい流し型に……。
「ちょっと、あうんちゃん」
「はい?」
 他より抜きん出て大きい型が一つ。
「ちゃんと本命《おねえちゃん》のも用意してるなら、どうしてそう言わないの」
 問い詰めると、あうんちゃんは「ん」っとビターな鼻声を洩らして、もじもじしながら目を逸らした。
「……穣子さんの御前だし、控えなきゃと思って……」
 この不器用な律義者に、戸棚に隠してあるお姉ちゃんの本命チョコを思いっきり投げ付けてやりたい。

989名無し妖精:2018/02/14(水) 22:34:55 ID:JM9Ygag6O
4作も楽しめるなんて幸せ

>>984
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/22214/1423548076/#968かな?

990スパーク・エクスペリメント:2018/02/14(水) 22:51:19 ID:dSTBrhxg0
>>968 お待たせ致しました、にとまりです

〜 〜 〜

 年の瀬。天狗のお偉方に何やかんやと付き合わされて、すっかりくたびれた後の昼下がり。
 腹癒せに工場でのんのんやってると、魔理沙がふらっと訪ねて来た。
「わざわざ暮れの挨拶に廻ってんのかい?」
 何気無く訊いたら、あいつはぽかんとなって、怪訝に私を見詰めた。
 近頃の人間は私らと違う暦を使っているのだ。
 年末だ、年末だと言い続けてたもんで、すっかり忘れていた。
「そうか、あんたらは如月か」
「半ばだぜ」
 じゃあ、わざわざ何しに来たのかって気にはなったけど、敢えて訊くのはやめておいた。
 変にしつこく突っ込んで、嫌がってると思われても具合が悪いし。
「まあ、とりあえず座りなよ。お茶飲むだろ?」
「おお、悪いな」
 お茶を淹れて飲んでる間、魔理沙は存外大人しかった。
 うちに来ると大抵、アレは何だコレは何だって童みたいにうるさいのに、今日は妙に静かだ。
「そう言や、こないだの実験はどうなったね?」
「うん? どれだ?」
「ほら、うちからポット持ってったじゃん」
 細かく調節して保温の出来る鍋は無いか。そう言って、私を訪ねて来たのだ。
 何か実験でもするのかって訊いたら、魔理沙はそんなとこだと答えて、うまくいったら分け前をやると嘯いた。
 それは別にアテにしてなかったけど、私は快く、お手製のポットを譲ってやった。
「あれは……まだ実験中だな」
 どうも歯切れが悪い。
 ひょっとしたら、今は色々と煮詰まってて、その憂さ晴らしにうちへ来たのかも知れない。
 それなら、ゆっくり休ませてやろう。と、思ってたら……。
「なんか作業してたんだろ。手伝ってやるぜ」
 こんなことを言い出した。
 手を貸してもらえるのは有り難いし、それで鬱いだ気が紛れるんなら良いだろう。
 というわけで、お言葉に甘えることにした。
「じゃあ、マスキングやって。こいつのガワにこれを吹き付けるから、その周りに」
「よしきた」
 あれもそれもと手伝わせて、合間にたわいない話なんかもしたりして、気付いたら日が傾いていた。
 今日はここまで。作業を切り上げて、またお茶を淹れてると、魔理沙が変にそわそわし始めた。
 どうしたって訊いてやっても、曖昧な返事しか返さない。
 それからお茶を急いで飲んだかと思えば、逃げる様に帰ってしまった。
 飯食って泊まってくかって訊きたかったんだけど、その間も無かった。
 あんなに急いで、忘れ物してやしないかと工場を見回してみたら……。
「ありゃ」
 覚えの無い、色紙とリボンでラッピングされた小箱が一つに、カードが一枚。
――にとりへ
 私にくれた物らしい。
 こいつを置いていく為に来て、それで挙動不審だったのだろうか。
 疑いつつ中身を確認して見て、私はどうやら、その考えの正しいことを知った。
「……まあ、実験は成功ってとこかね」
 ベタなハートの形を前に、思わずそんな独り言が洩れた。

991968:2018/02/15(木) 00:29:27 ID:60aSlQbY0
>>990
寝る前にリクエストしていたバレンタインにとまりが・・・ありがとうございます!
直接手渡すのが恥ずかしい魔理沙でニヤニヤが止まらないです。


外来韋編での魔理沙→にとりの点数は3点だけど二人の絆は満点だよ

992990:2018/02/15(木) 01:05:08 ID:Yc1ZpnfkO
>>991
お粗末でした。リクエストありがとうございました。


すみません、990を踏んだ事に気が付いていませんでした。
本日(木曜)中には次スレを立てられると思います。しばらくお待ち願います。
もし代わりに立ててくださる方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳御座いませんが宣言された上で宜しくお願い致します。

テンプレからは▼まとめWIKIと▼関連スレを外しても良いのでしょうか?
と論じる余裕も無い様に思われますので、ひとまず私が立てる場合は省くつもりで参ります。
もし必要が有れば>2以降に追加致しましょう。

993名無し妖精:2018/02/15(木) 08:30:43 ID:8d.qHmO60
立ちました。お待たせ致しました。

▼次スレ
【百合色の】東方の百合カップリング談義55【幻想郷】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/22214/1518650623/

994名無し妖精:2018/02/15(木) 12:39:44 ID:5BtcPmFU0
>>983
>>985
>>986-987
>>988
>>990
堪能できました
あうしず以外は来月も甘い香りを漂わせそうかな

>>993
スレ立て乙

995名無し妖精:2018/02/16(金) 19:00:10 ID:1pSMMuJk0
華扇「まさか貴方が飴を組めたなんて。一体誰に教わったのかしら?」
ネムノ「自慢の息子だな。贈ってくれた本と睨めっこして練習した思い出がある」
華扇「む、息子?」
ネムノ「あんたに紹介した事はあったぞ」
華扇「それって……五、六十年近く前の話よね。子返しされた男の子を引き取ったんだっけ?」
ネムノ「そうだ。十年ほど置いて、里で飴職人になった。――屋の先代主人と言えば判るべ」
華扇「そう言えば久しく顔を見せてないけど、最近はどうしてるの?」
ネムノ「こないだお迎えが来てなぁ。人間の振りして葬儀に出たが参列者は多かった」
華扇「そう……」
ネムノ「辛気臭い顔するのはやめてくんろ」
華扇「悲しくならない方が変でしょ」
ネムノ「人間だから仕様が無いべ。こんな経験は初めてではない。あんたもそうじゃないのか?」
華扇「そこまで割り切れないわよ」
ネムノ「長く生きた身なのに意外じゃな。まあ、うちの場合はあんたがいたお蔭もあるかも知れんな」
華扇「え?」
ネムノ「寡暮らしの山姥を会いに来てくれる者はまずおらん。もしあんたまで失ったら堪える胆力は無い」
華扇「……」
ネムノ「さてと、上手く出来たな」
華扇「ねぇ、これってもしかして……」
ネムノ「金太郎飴ならぬ茨木飴だべ」
華扇「ご丁寧に角まで再現しちゃって!」
ネムノ「うちとあんたの仲だろう」
華扇「もう」
ネムノ「幼子みたく膨れてないで、お茶にすんべ」

>>980の似顔絵やしょうまから着想を得ました

>>993
お疲れ様でした

996名無し妖精:2018/02/16(金) 19:34:54 ID:9Nltu4Xs0
人気投票の詳細が公表はされているみたいだけど、
トップページが更新されてないからキャラ名で検索するしかないみたいね
まあいずれ繋がるだろう

997名無し妖精:2018/02/17(土) 20:20:27 ID:2WgRIhUwO
一組限定でもいいからベストパートナー部門が復活しないかな

>>993
乙です

998名無し妖精:2018/02/17(土) 20:39:40 ID:RKyD2CN.0
ttps://i.imgur.com/dQM0LXd.jpg
スキマから出てくるなんて

999名無し妖精:2018/02/17(土) 21:28:40 ID:.8MR5WTo0
まだゆかれいむを補充してくるのか・・・もっとやれ

1000名無し妖精:2018/02/17(土) 23:20:44 ID:pui0TYqY0
次スレももっと盛り上がりますようにですよー




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