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( ・∀・)モララーがまじめに逆転裁判するようです <第3法廷>

1 ◆wPvTfIHSQ6:2024/03/28(木) 01:44:05 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
▼前スレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1706861817/-50 (1スレ目)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1708565004/-50 (2スレ目)
 
▼モラ逆シリーズ過去作
第一部
( ・∀・)モララーが逆転裁判するようです
https://buntsundo.web.fc2.com/kouhaku_2016/novel/moraler_gyakuten_saiban-1.html
 
第二部(※逃亡)
( ・∀・)探偵モララーの事件譚のようです(※逃亡)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/1-98(※逃亡)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/531-662(※逃亡)
 
.

2名無しさん:2024/03/28(木) 01:50:07 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
                         _ ....... _                     / .::/.:.:.
        _,. =、、              . : :´: : : : : : :`: : .、                   / .::/ .:.:.:
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                 _    |:|:!::|乂从:::::::::|::::从:::| う}|:::::::::::|:::::::::::     / .::/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
              リ|i!   |ハ !:::ソ\:::::::|::///: |_У:|:::::::::::|::::: :     / .::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
             ,斗;i|i|i|i.  .′从:::\   :: リイ/:::: |!!ヘ∧:::::::: !:::.:.    / .::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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           `"'ヾi|i|if’       ;:::::从:/:::::::/ / \゙:::∨:::∧  / .::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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3名無しさん:2024/03/28(木) 01:51:39 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
                          ,.:'´:.:.:.:.::.:.:.:.:ヽ
           ,iィ'⌒':ー-.、      :.:.:.:.:.:.:.:.:.:、‐=ミ.、
            /´:.:.:.:.:.:.`:.:.ヽーi   /i:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ:.:ヽ:.:.:.:.:\
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           {:.:.:.:.V,ツヽi   `i    i:ハ:.i:.ゝ''ヘ:.:.:.:.:.:.i!:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:ヽ,
         V:.:.:.ハ.      i!    Vハ\:.:.:.:';:.:.:.:.:.:`゙.:ヽ、:.:.:.:.:ハVト,
           Vハ_ト_, _ _,ノ--、 -‐ ゙\`'ー、i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:.ー、リ リ::ヽ
             '´  ̄ ヽ ノ≧´ヘヽ、廴__i__ ,{:i.:.i、:ト、:.:_:.:ヽヽリノ ヽ::i
                   _ト 、. |`ゝく`ヽ,\   乂ル゙乂゙'ゝ   /   .;:!
                ∧   ハ 、_ノ::..  ヽ   /ー‐..、― '      ii
            / ゝ---}    へ ヽ .i::::::::::::::::::ヽ       ii ` ' ーr-- 、,_
                ir‐ .、   ゝ 、, __ ``ヽ .i::::::::::::::::::::::ゝ,     /i   /    ヘ,
                i     ヽ         ̄ ヽ.i丶::::::::::::::::i::::::`'::ー:..i:ハ\_/入__ゝ´`V}
              ヽ    ヽ             i   ヽ::::::::::::::::::::::::::i::::i      ̄´ ~
              V    '、        _/      .}:::::::::::::::::::::::i:::::} ー  、,
               V    ハ\ ,...-.:::':::´i:::〉 ,   /::::::::::::::::::::::::i:::/     ` ' ー - 、,
               V    ヽ,.'´::::::::::::ノ⌒=ー /i´::::::::::::::::::::::::::i/:.ヘ
               V    .ハ::::::, イ´        i:::::::::::::::::::::::::/ レ'
               V    .ハイ }}      , -‐':.:\:_:_:,::;:.イ:.ハ_ノ__
                V    ゝ_i,. -―::':::´::V:.:.:.:_/:.:.:./:.:.//     `ゝ '´`ヽ
                 i      ハ\:::::::::::::::::::::`i_/:.:.:.:/--'::\           {
                i     i  `丶、:::::::::::::::::::ヘ`ー'      \           i
 
 
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4名無しさん:2024/03/28(木) 01:52:16 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
 <水をかける前>
                 ┌┐
             ┌─┤│
             │サ││ ┌─┐
             │ l .││ (゚、゚トソン  ○       ○     ○     ○     ○
             │バ││ └─┘
             │ l .││  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             └─┤│  | テーブル !     |          |    |          |
             ┌─┤│  |_____|    |_____|    |_____|
─┐         │  ││ ┌─┐┌─┐
─┤         │雑│ ミセ*゚-゚)リ< プ-゚) ───────────────
  ┼         │  ││ └─┘└─┘    ソ フ ァ ー
W│         │貨│└───────────────────────
C │         │  │                衝 立
  ┼         └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤             ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄|
─┘             ││   | テー. | .   ││   |      | .   ││   |      |
                 ││   | ブル. !..  ││   |      | .   ││   |      |
 
 
.

5名無しさん:2024/03/28(木) 01:52:37 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
 <水をかけた後>
                 ┌┐
             ┌─┤│
             │サ││ ┌─┐
             │ l .││ (゚、゚トソン  ○       ○     ○     ○     ○
             │バ││ └─┘
             │ l .││  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             └─┤│  | テーブル !     |          |    |          |
             ┌─┤│  |_____|    |_____|    |_____|
─┐         │  ││ ┌─┐┌─┐
─┤         │雑││< プ-゚)ミセ*゚-゚)リ ───────────────
  ┼         │  ││ └─┘└─┘    ソ フ ァ ー
W│         │貨│└───────────────────────
C │         │  │                衝 立
  ┼         └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤             ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄|
─┘             ││   | テー. | .   ││   |      | .   ││   |      |
                 ││   | ブル. !..  ││   |      | .   ││   |      |
 
 
.

6名無しさん:2024/03/28(木) 01:53:01 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
 <トソンが倒れた後>
                 ┌┐
             ┌─┤│
             │サ││ ┌─┐
             │ l .││ (、::トソン  ○       ○     ○     ○     ○
             │バ││ └─┘    ┌─┐
             │ l .││  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ミセ;゚-゚)リ  ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             └─┤│  | テーブル . └─┘          |    |          |
             ┌─┤│  |_____,┌─┐_____|    |_____|
─┐         │  ││          < フ;゚-)
─┤         │雑│├──────‐└─┘─────────────‐
  ┼         │  ││                 ソ フ ァ ー
W│         │貨│└───────────────────────
C │         │  │                衝 立
  ┼         └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤             ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄|
─┘             ││   | テー. | .   ││   |      | .   ││   |      |
                 ││   | ブル. !..  ││   |      | .   ││   |      |
 
 
.

7名無しさん:2024/03/28(木) 01:53:45 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「もしもし…いま、大丈夫?」
 
   「だいじょうぶ…どうしたの、エクスト」
 
   「その、さ…」
 
   「ん…なに?」
 
 
   「トソンとミセリに、また、どっちか選べって、言われて…」
 
   「…そりゃあ、そうなる」
 
   「来週、ナイスボートで、話すんだ」
 
   「…ナイスボート?」
 
.

8名無しさん:2024/03/28(木) 01:54:29 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「エクスト、迷惑になるからって、もうあそこには行かないって言ってなかった?」
 
   「ミセリが、どうしてもあそこがいい、って言うから、さ…」
 
   「思い入れがあって、そーゆー話をするなら、あそこがいい、って。」
 
 
   「…そう。」
 
   「エクストは、どうなの。 コタエ、決めてるの?」
 
 
   「…ムカシっから、ずっと、言ってるだろ」
 
   「俺は、誰かひとりだけと、一生を過ごすのは、イヤなんだ」
 
   「それじゃあ、だめだよ」
 
   「ミセリちゃんも、トソンちゃんも、悲しむだけ。」
 
.

9名無しさん:2024/03/28(木) 01:54:49 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「     くそッ!」
 
   「どうして……みんな、結婚、したがるんだよ…!」
 
   「結婚なんて、ツラい、だけじゃないか……っ  」
 
 
   「……」
 
   「そんなこと……ない……。」
 
   「お前も、いつか、わかる日が来るさ……きっと」
 
   「そう……。」
 
 
   「……」
 
   「……」
 
 
.

10名無しさん:2024/03/28(木) 01:55:15 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「……エクスト…」
 
   「な、なに?」
 
   「最近、どう…?」
 
   「体調とか……しっかり管理してる?」
 
 
   「あ、ああ……いちおう、ね」
 
   「ただ、最近、胃がちょっと痛むかな」
 
   「胃…?」
 
   「コーヒーでも飲んでいるの?」
 
.

11名無しさん:2024/03/28(木) 01:55:53 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「いや……あいつらのことで、さ」
 
   「……ケッコン? やっぱり、ちゃんと話は、つけないと」
 
   「つける、つけるさ。 わかってるって」
 
 
   「……」
 
   「……」
 
 
   「………あ」
 
   「どうしたんだ?」
 
   「……雨……。」
 
.

12名無しさん:2024/03/28(木) 01:56:21 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「あ、ほんとうだ。 曇ってたしなあ」
 
   「洗濯物、だいじょうぶ?」
 
   「……洗濯……あっ!」
 
 
   「やっべ、干しっぱなしだった!」
 
   「よかった……」
 
   「ちょっと待って、取り入れてくる!」
 
   「うん」
 
 
.

13名無しさん:2024/03/28(木) 01:56:41 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「……」
 
   「ふう……あ、もしもし」
 
   「間に合った…?」
 
 
   「……あ。」
 
   「でも、ちょっと濡れたっちゃ濡れたかな」
 
   「だいじょうぶ…? なにが濡れたの?」
 
   「下着と、あと、ハンカチ」
 
.

14名無しさん:2024/03/28(木) 01:57:02 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「ハンカチって……例の、トソンちゃんの?」
 
   「そうそう」
 
   「トソンが高校時代、初デートで買ってくれた、初プレゼント」
 
 
   「急に好きな色聞かれたんだよ」
 
   「なんだ、と思ったら、ハンカチへの布石だったわけさ」
 
   「エクスト、青色、好きだもんね。 ケータイも青色だもんね」
 
 
   「でも、トソンにプレゼントされてはじめてわかったんだけど、」
 
   「俺、ハンカチで青いのは、1個も持ってなかったんだよ」
 
   「へえ、意外……」
 
.

15名無しさん:2024/03/28(木) 01:57:37 ID:BdHZiIpY0
 
 
 
   「これ使ってたら、何度かミセリに怒られちゃったけど……」
 
   「でも、思い出ッてさ、ムゲにできないんだよ」
 
   「ミセリの目の前でも、堂々と使ってるよ、ハンカチ」
 
 
   「………また、怒られちゃわない?」
 
   「そん時はそん時だよ、許してもらうよ」
 
 
   「……あ、ちょっと待って」
 
   「………まずいな、充電切れてきたっぽい」
 
   「そう……長電話になってごめんね」
 
   「いや、こっちこそごめん。 …………じゃあ、また」
 
   「うん、また今度ね。」
 
.

16名無しさん:2024/03/28(木) 01:58:04 ID:BdHZiIpY0
↑ここまで証拠品の安価用

17名無しさん:2024/03/28(木) 10:42:22 ID:iTcUrCIM0
スレ立て乙
埋めネタまさかのGPT込み全部混ぜで笑ったし、susuでむせた
深いsusuとは一体

18名無しさん:2024/03/28(木) 14:22:53 ID:uh3pwMyc0
スレ乙です

19名無しさん:2024/03/29(金) 17:39:25 ID:swsWNGLg0

遊園地好きすぎだろ。オチにも笑った

20名無しさん:2024/03/30(土) 18:41:47 ID:xdl2JeqU0
22時までには投下スタートするかも

21名無しさん:2024/03/30(土) 20:04:05 ID:u7PE/6xI0
ワクワクテカテカ

22名無しさん:2024/03/30(土) 21:35:42 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル①弁護士バッジ
  弁護士バッジだ。
  これが誰も俺のことを弁護士だと認めてくれない。
 
 証拠品ファイル②ゴング
  なりふりかまわずレスバトルを仕掛ける。
  もうちょっと他に方法はなかったのかなッて思う。
 
.

23名無しさん:2024/03/30(土) 21:36:06 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル③伝票
  頼んだらわりかしすぐに来た。
  ライス小 14:13 担当者ビロード
 
 証拠品ファイル④クーポン
  新春!アイスひとつ無料キャンペーン!
  ※一度の会計で1枚だけ使えます。
  ※3月30日以降ご来店時より有効。
 
 証拠品ファイル⑤毒入りのグラス
  致死量の毒とエクストの指紋が検出された。
  トソンはこの水を飲んで絶命した。
  卓上で横倒しになっている。
 
 証拠品ファイル⑥割れたグラス
  水の騒ぎで落ちて割れた。 毒物反応はなかった。
  処理のため粉々にされており、指紋検出は不可。
 
.

24名無しさん:2024/03/30(土) 21:36:29 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル⑦ミセリのスカーフ
  カシミヤエルメスさんが依頼に来た時の忘れ物。
  推定十万円也。
 
 証拠品ファイル⑧上面図
  当時の3人の位置関係がわかる。
  《詳細》は>>4-6
 
 証拠品ファイル⑨濡れたソファー
  エクストとミセリが座っていた。
  トソンの水で濡れており、毒物反応あり。
 
 証拠品ファイル⑩防犯カメラ
  ナイスボートの出入り口にある唯一のカメラ。
  なにも面白い情報のない、つまらないカメラ。
 
.

25名無しさん:2024/03/30(土) 21:37:16 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル⑪通話のキロク
  エクストとでぃの通話のキロク。
  3月22日の夕方ごろ。 《詳細》は>>7-15
 
 証拠品ファイル⑫展望台の半券
  エクストとでぃが別れた展望台の半券。
  去年12月30日のもの。
 
 証拠品ファイル⑬トソンの解剖記録
  3月29日の14時20分頃に
  バイバイサル酸を経口摂取して中毒死。 《詳細》は>>2
 
 証拠品ファイル⑭バイバイサル酸
  毒が入っていた小瓶。
  エクストの右ポケットに入っていたが、指紋はない。
 
.

26名無しさん:2024/03/30(土) 21:37:59 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル⑮修羅場の伝票
  コーヒー(3)
  いちごアイス(3) 13:57 担当者ビロード
 
 証拠品ファイル⑯陳述書
  ミセリとトソンが化粧室にいる間に、
  エクストはビロードに、トソンの水のおかわりを要求した。
 
 証拠品ファイル⑰エクストのハンカチ
  エクストの青いハンカチ。 トソンからのプレゼント。 濡れている。
  エクストの右ポケットに入っており、毒物反応が検出された。
 
 証拠品ファイル⑱血のついた椅子の脚
  昔ナイスボートで修羅場が起こった時に折れた椅子の脚。
  エクストの血でにじんでいる。
 
.

27名無しさん:2024/03/30(土) 21:38:20 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 証拠品ファイル⑲ミセリのロケット
  過去にナイスボートで修羅場があった日、女子トイレに捨てられた。
  【 ミセ*^ー^)リ(^ー^< > 】
 
 証拠品ファイル⑳ミセリの写真
  12月27日 ナイスボートにて、
  西園…ミセリが、伊…エクストを殺そうとした時の写真。 《詳細》は>>3
 
 証拠品ファイル(21)エクストのロケット
  正月にミセリが、傷心のエクストへプレゼントした。
  ミセリのロケットと一緒につくった。
  【 ミセ*^ー^)リ (^ワ^トソン 】
 
 証拠品ファイル(22)一般客の証言
  事件当時、事件の一部始終以外におかしいものは
  見ておらず、なにかしらのトラブルにも遭わなかった。
 
 証拠品ファイル(23)ミセリの写真②
  ナイスボートで撮られたミセリの後ろ姿。
  首の後ろに手を回している様子が写っている。
 
.

28名無しさん:2024/03/30(土) 21:38:43 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 人物ファイル①モララー
  ( ・∀・)。 俺だ。
  就活用に撮った写真だが、なかなか男前だ。
 
 人物ファイル②ギコ
  (,,゚Д゚)。 元法廷係官。
  頭がよくキレるが基本的にゲス。
 
 人物ファイル③しぃ
  (*゚ー゚)。 元検察官。
  身長一四〇を誇る驚愕のチビ女。
 
 人物ファイル④フサギコ
  ミ,,゚Д゚彡。 検察官。
  エリートでトップ検事だがナルシスト。
 
.

29名無しさん:2024/03/30(土) 21:39:19 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 人物ファイル⑤刑事
  所轄署の刑事。
  世間の注目を集める殺人事件の場合、初動捜査はだいたい彼が担当している。
 
 人物ファイル⑥ハエ
  天の声だ!
  地の文が存在しないこの作品における地の文ポジション。
 
 人物ファイル⑦ビロード
  ( ><)。 ファミレスのアルバイト。
  薬学部めざして浪人中。 修羅場グループのカカリ。
 
 人物ファイル⑧トソン
  (゚、゚トソン。 修羅場グループその1。
  小物がどれも高価。 しとやかそう。
 
.

30名無しさん:2024/03/30(土) 21:39:44 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 人物ファイル⑨ミセリ
  ミセ*゚-゚)リ。 修羅場グループその2。
  召し物がどれも高価。 ばかっぽそう。
 
 人物ファイル⑩エクスト
  <_プー゚)フ。 修羅場グループその3。
  過去にはもっと女がいた。 顔は確かに良い。
 
 人物ファイル⑪ハインリッヒ
  从 ゚∀从。 ファミレスのオーナーシェフ。
  若くて勝ち気な女性。 ぱっと見は。 たぶん三十路すぎ。
 
 人物ファイル⑫でぃ
  (#゚;;-゚)。 元修羅場グループ。
  おとなしい性格だがやっていることはドギツイ。
 
.

31名無しさん:2024/03/30(土) 21:40:14 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
     \ざわざわ…/
 
          \ガヤガヤ…/
 
 
( ´∀`) 「べ…弁護人?」
 
( ´∀`) 「急に黙りこくってしまって、どうしたのですか?」
 
 
(lli ・∀・) 「へ!」
 
(lli ・∀・) 「  あ  えーっと  ッ!」
 
.

32名無しさん:2024/03/30(土) 21:40:37 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
ミ,,゚Д゚彡
 
ミ,,::ー彡∩
 
ミ,,::ー彡∩ 「…………気づいたか。」
 
 
.

33名無しさん:2024/03/30(土) 21:40:58 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
ミ,,::Д彡⊃ 「異議ありィ!!」
 
(lli ・∀・) 「ッ!!」
 
 
 
( ;´∀`) 「ふ、フサギコ検事?」
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ!
 
ミ,,::ー彡∩
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「…………私が代わりに説明しよう、裁判長。」
 
( ´∀`) 「え?」
 
 
.

34名無しさん:2024/03/30(土) 21:41:22 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,- -彡 「さて……」
 
ミ,,- -彡 「ここで注意してもらいたいのは、」
 
ミ,,゚Д゚彡 「ふたりが席を入れ替わったタイミング  だ」
 
 
( ´∀`) 「タイミング…?」
 
ミ,,゚Д゚彡 「ここで、ベンゴ側の主張を、いまいちど、思い出してもらいたい」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「ミセリ氏が、被告人のグラスに、毒を盛り   」
 
ミ,,゚Д゚彡 「被害者が、そのグラスを奪って、ミセリ氏に、その水をかけた  」
 
( ´∀`) 「ええ、確か、そうですね」
 
( ´∀`) 「それが、なにか?」
 
.

35名無しさん:2024/03/30(土) 21:41:43 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ…
 
ミ,,::ー彡∩ 「……となると、ひとつ。」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「決定的にムジュンする証拠品が、出てくるんだ。」
 
( ´∀`) 「ムジュン?」
 
 
 
ミ,,::Д彡⊃ 「 凶器 バイバイサル酸の小瓶だッ!!」
              、 、 、 、 、 、 、、 、
ミ,,::Д彡⊃ 「あれは、被告人の右ポケットに入っていた!!」
                    、 、 、
ミ,,::ー彡∩ 「ここで、あらためて上面図(>>4)をご覧いただこうッ    」
 
 
 
 
.

36名無しさん:2024/03/30(土) 21:42:05 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
                 ┌┐
             ┌─┤│
             │サ││ ┌─┐
             │ l .││ (゚、゚トソン  ○       ○     ○     ○     ○
             │バ││ └─┘
             │ l .││  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             └─┤│  | テーブル !     |          |    |          |
             ┌─┤│  |_____|    |_____|    |_____|
─┐         │  ││ ┌─┐┌─┐
─┤         │雑│ ミセ*゚-゚)リ< プ-゚) ───────────────
  ┼         │  ││ └─┘└─┘    ソ フ ァ ー
W│         │貨│└───────────────────────
C │         │  │                衝 立
  ┼         └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤             ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄|
─┘             ││   | テー. | .   ││   |      | .   ││   |      |
                 ││   | ブル. !..  ││   |      | .   ││   |      |
 
 
.

37名無しさん:2024/03/30(土) 21:42:28 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,::Д彡 「  この位置関係じゃあ、ミセリ氏は、どうあがいてもッ!!」
               、 、 、
ミ,,::ー彡∩ 「被告人の右側に小瓶を仕込めないッ!!」
 
 
 
 
ミ,,゚ー゚彡 「   たった今、」
 
ミ,,::Д彡⊃ 「 ベンゴ側の主張は、カンゼンに破綻した  ッ!!」
 
 
♪追求〜追いつめられて
https://www.youtube.com/watch?v=DiTLf7lORf0
 
 
 
.

38名無しさん:2024/03/30(土) 21:42:55 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 ∩
(lli ・∀・)∩ 「ぬおおおおおおおおおおおおおおんんんッッ!?!?」
 
 
 
    \ざわざわ…!/
 
          \ガヤガヤ…!/
 
 
     カンカンカンッ!
 
 
( ´∀`) 「静粛にッ!」
 
( ;´∀`) 「   検察側の主張は、もっともですッ!」
 
 
 
( ;゜∀`) 「ミセリ氏が真犯人だったとすると、小瓶に説明がつきませんッ!!」
 
 
 
.

39名無しさん:2024/03/30(土) 21:43:23 ID:uKzuLeqM0
 
 
       \ざわざわ!/
 
            \ガヤガヤ!/
 
(lli ・∀・) 「ちょっと待てーーいッ!!」
 
(lli ・∀・) 「え、詰んだ? 詰んだァ!?」
 
(lli ・∀・) 「  心象操作ヌキで、切り返されちまったぞォ!?」
 
      \ザワザワ!/
 
            \ガヤガヤガヤ!/
 
 
(;,,゚Д゚) 「   こうなることを、見越していたんだな!?」
 
( ;・∀・) 「どッ  どういうこと!?」
 
.

40名無しさん:2024/03/30(土) 21:44:17 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(;,,゚Д゚) 「おかしいと思ったのですよ! もわんもわんもわん!」
 
( ;・∀・) 「ああ、こんな時でもボケをかかさない君が好き!」
 
 
  >
  >从 ゚-从 「エット……どうなの? 検事の兄さん」
  >
  >ミ,,- -彡 「ふつうは、手前で一本を引っ張れば、ほどけるはずだが……」
  >
  >ミ,,゚Д゚彡 「絡まっていたか、はたまた、特殊な結び方をしたか、だ」
  >
 
 
(;,,゚Д゚) 「スカーフを外した、あの下り  」
 
(;,,- -) 「   ヤツにしては、妙に、キレのない切り返しだった   」
 
 
(;,,゚Д゚) 「誰が、どう見ても!」
 
(;,,゚Д゚) 「外したのはロケットだろ、と言わんばかりの反証しかなかったんです!」
 
.

41名無しさん:2024/03/30(土) 21:44:56 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「!」
 
( ;・∀・) 「ワナだった  ッてぇコトか!?」
 
(,,- -) 「それに   」
 
 
  >        、 、 、
  >( ‐∀‐) 「つねに、写真におさめてきた…」
  >
  >( ・∀・) 「    ンなわけあるか!」
  >
  >( ・∀・) 「今までのあんたらの発言思い出せよ!」
  >
  >※中略
  >
  >( ・∀・)σ 「   ……とか、なんとか!」
  >
  >ミ,,- -彡 「…」
  >
 
.

42名無しさん:2024/03/30(土) 21:46:06 ID:uKzuLeqM0
 
 
      、 、
(,,- -) 「撮影  に関してのツッコミにも、」
 
(,,゚Д゚) 「フサギコは、気の利いた切り返しも、しなかった…!」
 
( ;・∀・) 「…………確かに  」
 
( ;・∀・) 「たしかに、ちょっと、おとなしいな……とは、思ったがよ……」
 
 
(,,゚Д゚) 「まして、」
 
 
.

43名無しさん:2024/03/30(土) 21:46:27 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
  >
  >从 ゚∀从 「ソファー側、それも奥側に座られてみろよ」
  >
  >从 ゚∀从 「厨房からじゃ、誰だって見れないぜ、ミセリちゃんのスカーフなんて」
  >
 
  >
  >( ・∀・) 「……いま、たしかに……」
  >
  >( ・∀・) 「テンチョーは、なにか、トンでもないことを、言った……!」
  >
 
 
(,,- -) 「   露骨に、ムジュンした証言が出てきた、というのに」
 
(,,゚Д゚) 「あいつは、異議のひとつも、唱えなかったんです!」
 
 
( ;・∀・) 「……」
 
( ;・∀・) 「   俺からの異議を、待っていた ッてことか……!!」
 
.

44名無しさん:2024/03/30(土) 21:47:26 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
     \ザワザワ…!/
 
          \ガヤガヤ…!/
 
 
ミ,,::Д彡 「さあさあッ  どうする弁護人!?」
 
ミ,,::ー彡∩ 「小瓶は、事件発覚後に忍ばされたとでも言うのかァ!?」
 
 
(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)
 
 
( ;・∀・) 「え、ええと、」
 
( ;・∀・) 「アアッ、てゆーか、残機表示されてる! 削られるやつ!」
 
.

45名無しさん:2024/03/30(土) 21:48:30 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「考えろッ!」
 
( ;・∀・) 「大筋は合っている……ハズなんだ!」
 
 
( ;・∀・) 「小瓶は、 《いつ》 、忍ばされたんだ!?」
 
 
にア 「席交代の前」
にア 「席交代の間」
にア 「席交代の後」
 
>>46
 
.

46名無しさん:2024/03/30(土) 21:48:53 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) あ、後!

47名無しさん:2024/03/30(土) 21:50:17 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「………あ、ああ……そうだ!」
 
( ;・∀・) 「席交代の、あと……」
 
 
( ;・∀・)σ 「席交代 《後》 の、位置関係(>>5)で、忍ばされたんだ!」
 
 
ミ,,- -彡
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ…
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「  かかったな。」
 
.

48名無しさん:2024/03/30(土) 21:50:39 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;∀;) 「びえええええええええッ!」
 
( ;∀;) 「びえええええええええええええッ!」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「時系列を、整理しよう」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「弁護側のストーリーは、こうだ」
 
ミ,,- -彡 「席交代… 《前》 に、ミセリ氏が、被告人のグラスに毒を盛った」
 
ミ,,- -彡 「被害者が、被告人のグラスを奪った」
 
ミ,,::ー彡∩ 「そして、ミセリ氏に水をかけ、席を立った…」
 
.

49名無しさん:2024/03/30(土) 21:51:02 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
 
( ´∀`) 「この間に小瓶を忍ばせたわけでは、ないのですね?」
 
 
ミ,,゚ー゚彡 「席交代 《前》 の位置関係(>>4)では、不可能だ」
 
ミ,,::Д彡 「そして……席交代の 《間》 は、どうか?」
 
ミ,,゚Д゚彡 「当然、この間に、被告人に小瓶を忍ばせることは、できない。」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「ミセリ氏その人は、化粧室に、いたわけだからな」
 
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
 
.

50名無しさん:2024/03/30(土) 21:51:30 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「そして、戻ってきた」
 
ミ,,゚Д゚彡 「席交代 《後》 の位置関係(>>5)で、な」
 
 
ミ,,- -彡 「戻ってまもなく、被害者は、毒をカッ喰らった」
 
ミ,,- -彡 「それを見て、被告人に、小瓶を仕込んだ……  」
 
 
( ・∀・) 「ああ、そうだ!」
 
( ・∀・)σ 「それだったら  」
 
.

51名無しさん:2024/03/30(土) 21:51:54 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,゚Д゚) 「!」
 
(;,,゚Д゚) 「それではダメです!」
 
( ;・∀・) 「えっ?」
 
(;,,゚Д゚) 「事務所でのハナシを、思い出してください!」
 
 
  >
  >(,,゚Д゚) 「もし、化粧室にいる間に< プ-゚)が水を飲んだら……どうなります?」
  >
  >( ・∀・) 「この時点では、ミセ*゚-゚)リが小瓶を持ったままだから…」
  >
  >( ・∀・) 「一発アウトやん」
  >
 
.

52名無しさん:2024/03/30(土) 21:52:37 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(;,,゚Д゚) 「ミセリが犯人のケースだと、」
 
(;,,゚Д゚) 「席交代 《後》 も小瓶をにぎっておくというのは、おかしいです!」
 
 
( ・∀・) 「……あ……」
 
( ;・∀・) 「あーーーっ!! そうじゃん!!」
 
     \ザワザワ!/
 
           \ガヤガヤ!/
 
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ!
 
ミ,,::ー彡∩ 「……説明の手間が省けたようで、ナニよりだよ」
 
.

53名無しさん:2024/03/30(土) 21:53:00 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「どういうことですか!」
 
ミ,,゚Д゚彡 「カンタンなことだ」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「重要なのは、」
 
ミ,,゚Д゚彡σ 「誰一人として、グラスの入れ替わりを、認識していない、という点だ。」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「   つまり、弁護側の言う 《真犯人》 のミセリ氏も……な。」
 
( ´∀`) 「ええ、そうですね」
 
.

54名無しさん:2024/03/30(土) 21:53:20 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,- -彡 「であれば、」
 
ミ,,- -彡 「ミセリ氏は、被告人のグラスに毒を盛って、だ」
 
ミ,,゚Д゚彡 「のん気にも、小瓶をにぎったまま、被告人から目を離して、離席したことになる」
 
ミ,,゚Д゚彡 「小瓶を、トイレに流す、被害者に持たせる、などせずに、席に戻る始末だ。」
 
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「……この間に、被告人が死んでいたら、どうするんだ?」
 
 
 
( ´∀`) 「あ……あっ!」
 
( ;´∀`) 「ダレがどう考えても、ミセリ氏が逮捕されます!」
 
.

55名無しさん:2024/03/30(土) 21:53:45 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「み、ミセリ氏は、」
 
( ・∀・) 「彼女だけは、グラスの逆転を知っていたんだ!」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「だったら、どうしてそのまま見殺しにした?」
 
( ;・∀・) 「そ、それは   」
 
( ;・∀・) 「   恋人である被告人を、独占するため  」
 
ミ,,゚Д゚彡 「だったら、どうして被告人に濡れ衣を着せたんだ?」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「釈放を待とうッてえのか?」
 
ミ,,::ー彡∩ 「どうあがいても、5年以上は、帰ってこれないんだぜ?」
 
.

56名無しさん:2024/03/30(土) 21:54:14 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「……う……」
 
( ;・∀・) 「     うおおおおおおおおおッッ!!!」
 
 
     \ざわざわ…!/
 
          \ガヤガヤ…!/
 
( ;´∀`) 「これはどういうことですかッ!」
 
( ;´∀`) 「どのタイミングであっても、被告人に小瓶を仕込むことができなくなりました!」
 
 
    \ザワザワ…/
 
          \がやがや…/
 
从 ゚∀从 「…えっと、アレ?」
 
从 ゚∀从 「オレ、なんかマズいこと、言っちゃった?」
 
.

57名無しさん:2024/03/30(土) 21:55:10 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ…
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「なに、裁判長。 カンタンな話だったんだよ」
 
ミ,,゚ー゚彡 「すべて……弁護人の、無罪を勝ち取るためのストーリーに過ぎなかったんだ」
 
 
( ´∀`) 「と、言うと…?」
 
ミ,,゚Д゚彡 「まず……ストーリーの根幹にある、グラスの逆転」
 
ミ,,- -彡 「そして、それを裏づけているのが、ミセリ氏のスカーフの毒なわけだが…」
 
 
ミ,,- -彡 「本日の冒頭に立証した通り、」
 
ミ,,::ー彡∩ 「ミセリ氏は、スカーフを外していた可能性があった。」
 
.

58名無しさん:2024/03/30(土) 21:55:45 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,- -彡 「もしそうだとすると、」
 
ミ,,゚Д゚彡 「したがって、最初に被害者が水をかけた時のそれには、毒がなく  」
 
ミ,,゚Д゚彡 「被害者が服毒した時にぶちまけた水……」
 
ミ,,゚Д゚彡 「それが、卓上だかソファーだかに置いてあったスカーフに、かかっただけのこと」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「女性ふたりが化粧室にいる間に、被告人が、毒を盛った」
 
ミ,,::ー彡∩ 「それで、被害者が、死亡した   」
 
 
ミ,,゚ー゚彡 「当初通りのスジ書きで………狂いは、なかったんだぜ。」
 
 
.

59名無しさん:2024/03/30(土) 21:56:08 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「……ほう……」
 
( ´∀`) 「私は、弁護側の心象操作に、してやられた、というコトだったのですね」
 
 
(,,゚Д゚) 「おいおい、オレたちがメンタリスト扱いされてるぜ」
 
( ;・∀・) 「言ってる場合かよ!ちくしょー!」
 
 
( ;・∀・) 「このままだと、問答無用で、有罪だ!」
 
( ;・∀・) 「どうする……どうする!?」
 
 
にア 「証拠品を提示」
にア 「証言を要求」
にア 「ようすを見る」
 
>>60
 
.

60名無しさん:2024/03/30(土) 21:56:31 ID:uKzuLeqM0
( ;・∀・) 証言を要求

61名無しさん:2024/03/30(土) 21:57:04 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「さ、裁判長!」
 
( ・∀・) 「ベンゴ側に、提案がある!」
 
( ´∀`) 「提案ですと?」
 
 
( ・∀・)σ 「証人・ハインリッヒ氏に、さらなる証言を求めるんだ!」
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「異議あり」
 
ミ,,::ー彡∩ 「  証人の持つ情報が少ないことは、すでにわかりきっていること!」
 
ミ,,゚ー゚彡 「反論があるなら、いま、ここでしてもらおうかッ!!」
 
.

62名無しさん:2024/03/30(土) 21:57:38 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;∀;) 「びええええええッ!」
 
( ´∀`) 「私も、そう考えます」
 
 
( ´∀`) 「有益な情報があるのであれば、すでに、出てきているハズですからね」
 
ミ,,- -彡 「ブザマな、時間稼ぎでしかないだろうよ」
 
ミ,,::ー彡∩ 「賢明なご判断、痛みいる」
 
.

63名無しさん:2024/03/30(土) 21:57:59 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「えっと!えーっと!」
 
( ;・∀・) 「  要するに、だ!」
 
 
( ;・∀・) 「ミセリ氏がスカーフを外していたのか、どうか  」
 
( ;・∀・) 「  ミセリ氏のスカーフに付着した毒がどんな意味を、持つのかッ!」
 
( ・∀・)σ 「その一点で、この法廷のゆくえが決まるッてえことだろ!?」
 
 
( ・∀・) 「検察側に騙されないでくれ!」
 
( ‐∀‐) 「スカーフについた、毒の意味   」
 
( ・∀・)σ 「   それはまだ、確定してないじゃねーか!」
 
.

64名無しさん:2024/03/30(土) 21:58:20 ID:uKzuLeqM0
 
 
                   、 、 、 、、
ミ,,::ー彡∩ 「  その反証も、想定どおりだ。」
 
ミ,,゚Д゚彡 「だったら示してもらおうか、弁護人。」
 
 
 
ミ,,゚ー゚彡 「 《いつ》 ……毒の小瓶が、被告人に忍ばされたのかを、だ!」
 
 
 
(lli ・∀・) 「グググッ!!」
 
(lli ・∀・) 「  ……ぐうッ!!」
 
 
.

65名無しさん:2024/03/30(土) 21:59:06 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「……」
 
( ´∀`) 「そうですね、そうです」
 
( ´∀`) 「その 《いつ》 が示されさえすれば、私も考えるのですが…」
 
 
( ´∀`) 「  その立証能力がない以上、さすがにムリがありますな、弁護人。」
 
(lli ・∀・) 「ほげッ!! ほげッ!!」
 
.

66名無しさん:2024/03/30(土) 21:59:33 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「なにより」
 
( ´∀`) 「席の逆転を立証したのも、アナタじゃないですか、弁護人」
 
 
  >
  >( ・∀・) 「被告人は、あえて、ミセリ氏が元いた濡れていた席に移ったんだ」
  >
  >( ・∀・)σ 「   レディーを、濡れた席に座らせないために  なッ!!」
  >
 
 
(lli ・∀・) 「ほげー!ほげえええええええッッ!!」
 
.

67名無しさん:2024/03/30(土) 21:59:54 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(;,,゚Д゚) 「……だから……」
 
(;,,゚Д゚) 「だから、フサギコはあの時、うながしたのか……立証を……!」
 
 
  >
  >ミ,,- -彡 「待て。」
  >
  >ミ,,゚Д゚彡 「どうしてだ?」
  >
  >ミ,,- -彡 「どうして、席を交代する必要があったんだ?」
  >
 
       、 、 、 、 、 、
(;,,゚Д゚) 「弁護人自身に、席の入れ替わりを、認めさせるために……!」
 
(lli ;∀;) 「ほぎゃあああああああああんんッッ!!!」
 
 
.

68名無しさん:2024/03/30(土) 22:00:24 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「私の考えを、述べましょう」
 
( ´∀`) 「たしかに……ベンゴ側は、さまざまな可能性を示してくれました」
 
( ´∀`) 「グラスの逆転、被害者の逆転、位置関係の逆転……」
 
 
( ´∀`) 「ただ……」
 
( ´∀`) 「ひっくり返しすぎた結果、元の鞘に収まったように、見受けましたな」
 
 
(;,,゚Д゚) 「モララーさん、異議!」
 
( ;・∀・) 「どこにナニをどう唱えるんだよ! 異議!」
 
.

69名無しさん:2024/03/30(土) 22:00:47 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,- -) 「初心に帰るのですよ」
 
( ・∀・) 「……初心……?」
 
 
(,,- -) 「 《いつ》 、ミセリが、エクストに、小瓶を忍ばせられたのか」
 
(,,- -) 「そう考えたって、一生コタエは見えません。 なら……」
 
 
(,,::Д) 「  だったら、いっそ」
 
(,,::Д) 「 《誰》 だったら、エクストに、小瓶を忍ばせられたのか   」
 
 
.

70名無しさん:2024/03/30(土) 22:01:11 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
 
(,,゚Д゚) 「 《発想の逆転》 です!」
 
( ・∀・) 「!!」
 
 
 
 
.

71名無しさん:2024/03/30(土) 22:01:34 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,::Д) 「グラス、被害者、席、そのすべてを 《逆転》 させてもムダだったなら   」
 
(,,゚Д゚) 「 《前提》 そのものを、 《逆転》 させるのですよ!」
 
 
ミ,,::ー彡∩
 
 
(,,- -) 「いま、検察側は証明したことは、たったひとつ」
 
(,,゚Д゚) 「……ミセリに、小瓶をしのばせること   」
 
(,,゚Д゚) 「つまり」
 
 
      、 、、 、 、 、、 、 、 、、  、、 、 、、 、
(,,゚Д゚) 「ミセリが毒を盛ることは、できなかった。」
 
(,,゚Д゚) 「 《真犯人》 ではない   ということ、だけ、なのです。」
 
 
.

72名無しさん:2024/03/30(土) 22:01:58 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「で、でも、でも!」
 
( ;・∀・) 「ミセリ以外に、犯行ができる人物なんて    」
 
( ;・∀・) 「  だいたい、ンなやつ、候補がいたら、最初ッから  」
 
 
(,,゚Д゚) 「そもそも。」
 
(,,゚Д゚) 「2日目では勝ち濃厚だったのに、崖っぷちになってしまった  」
 
(,,゚Д゚) 「その理由は、なんですか?」
 
( ・∀・) 「……え……?」
 
.

73名無しさん:2024/03/30(土) 22:02:45 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,゚Д゚) 「今回の事件の特徴……」
 
(,,゚Д゚) 「もう、さんざん、言われてきたでしょう」
 
 
  >
  >刑事「当時現場にいた人全員からは、証言という証言を聞き出し終えております」
  >
  >刑事「また、現場の内部全域は、たしかに、捜査し尽くしました」
  >
  >刑事「もう新しい発見はないと、ムネを張って言えますね」
  >
 
 
(,,- -) 「この事件は、」
      、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、 、
(,,゚Д゚) 「2日目時点でほぼ終わっていたのです」
 
.

74名無しさん:2024/03/30(土) 22:03:17 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「……」
 
(,,゚Д゚) 「その結果、どうだったか。」
 
 
  >      、 、 、 、 、、、 、 、 、
  >(,,゚Д゚) 「真犯人はミセリである」
  >
  >(,,゚Д゚) 「それを証明するのは、今日だけでは、足りませんが  」
  >      、 、 、 、 、 、、、 、 、 、 、
  >(,,゚Д゚) 「真犯人はエクストではない」
  >
  >(,,゚Д゚) 「それは……もう、ほとんど、証明できているのです」
  >
 
 
(,,゚Д゚) 「ほぼ終わった時点で、エクストの有罪は、ほぼ、なかった」
                、 、 、
(,,゚Д゚) 「3日目に現れた新情報は、雀の涙ほどしか、ない」
 
(,,- -) 「  だ、と言うの、に。」
 
.

75名無しさん:2024/03/30(土) 22:03:43 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「……やはり、ベンゴ側の言うような逆転劇は、なかった」
 
( ´∀`) 「ただ気掛かりなのは、グラスの入れ替わりの件ですが…」
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「なんてコトはない、」
 
ミ,,::ー彡∩ 「裁判長、他人が水を飲み干したかどうかなど、気に留めるか?」
 
ミ,,::ー彡∩ 「ただの、気のせいだったッてえ、オチだろうよ」
 
( ´∀`) 「……ふむう……」
 
 
 
(,,゚Д゚) 「一転して、エクスト有罪の空気で、蔓延している。」
 
(,,゚Д゚) 「   いったい、なんの新情報が、原因なんでしょうね?」
 
.

76名無しさん:2024/03/30(土) 22:04:06 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「なんの、って、そりゃあ……」
 
 
  >
  >ミ,,::Д彡 「  この位置関係じゃあ、ミセリ氏は、どうあがいてもッ!!」
  >               、 、 、
  >ミ,,::ー彡∩ 「被告人の右側に小瓶を仕込めないッ!!」
  >
 
 
( ・∀・) 「……座席……」
 
( ・∀・) 「……そ、そうだよ……そうだよ!」
        、、、 、 、 、 、 、 、 、 、、、 、、 、 、
( ・∀・) 「エクストの右に人がいなくなったから、成り立たなくなったんだよ!」
 
.

77名無しさん:2024/03/30(土) 22:04:29 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,゚Д゚) 「  そうとわかれば、ベンゴ側の最終手段は、カンタンです!」
 
(,,- -) 「いま見つめる証拠品は、上面図だけで、いい  」
 
 
 
(,,゚Д゚) 「この、状況下で!」
 
 
.

78名無しさん:2024/03/30(土) 22:04:54 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
                 ┌┐
             ┌─┤│
             │サ││ ┌─┐
             │ l .││ (゚、゚トソン  ○       ○     ○     ○     ○
             │バ││ └─┘
             │ l .││  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             └─┤│  | テーブル !     |          |    |          |
             ┌─┤│  |_____|    |_____|    |_____|
─┐         │  ││ ┌─┐┌─┐
─┤         │雑│ ミセ*゚-゚)リ< プ-゚) ───────────────
  ┼         │  ││ └─┘└─┘    ソ フ ァ ー
W│         │貨│└───────────────────────
C │         │  │                衝 立
  ┼         └─┤┌───────┐┌───────┐┌─────
─┤             ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄| .   ││   | ̄ ̄ ̄|
─┘             ││   | テー. | .   ││   |      | .   ││   |      |
                 ││   | ブル. !..  ││   |      | .   ││   |      |
 
 
.

79名無しさん:2024/03/30(土) 22:05:16 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,゚Д゚)  「ミセリが犯人だと、 《いつ》 であっても、小瓶はしのばせられない  」
 
(,,- -) 「   ここで発想を逆転させると、ですね……」
 
 
(,,゚Д゚) 「 《誰》 だったら!」
      、 、 、、 、 、 、、
(,,゚Д゚) 「エクストの右から、小瓶をしのばせられたのか!」
 
 
 
(,,゚Д゚) 「これが、最後の反撃  」
 
(,,゚Д゚) 「それを指摘するのです!」
 
(,,゚Д゚) 「唯一、判決を引き延ばす方法があるとしたら、それだけですッ!」
 
 
(#・∀・) 「   ヨッシャア!! まかせろ!!」
 
.

80名無しさん:2024/03/30(土) 22:05:39 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(#・∀・)⊃ 「待ったッ!!」
 
 
( ´∀`) 「!」
 
ミ,,゚Д゚彡 「!」
 
 
( ‐∀‐) 「…………認めるぜ、検事。」
 
ミ,,゚Д゚彡 「……認める、というと……」
 
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ…
 
ミ,,::ー彡∩ 「  裁判長。」
 
ミ,,゚ー゚彡 「ベンゴ側にも…ごリカイ頂けたようだ」
 
.

81名無しさん:2024/03/30(土) 22:06:05 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「いまこそ、しめやかに、判決を……」
 
(#・∀・)σ 「異議ありッ!」
 
ミ,,::Д彡 「    なにッ…?」
 
 
( ・∀・) 「ベンゴ側が認めるのは、ただ一点  」
 
( ‐∀‐) 「ミセリ氏に、犯行はできなかった……」
 
 
( ・∀・) 「と、いうより」
 
( ・∀・) 「ベンゴ側の主張は、変わらない  」
          、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、、 、 、 、  、 、 、
( ・∀・)σ 「被告人の右に立つことができた人物が 《真犯人》  だッ!」
 
.

82名無しさん:2024/03/30(土) 22:10:08 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「と、言うと…?」
 
( ・∀・)σ 「現場の座席関係の、新事実があらわれたことで  」
 
( ・∀・)σ 「ベンゴ側はここに、主張の訂正をしなければならないッ!」
 
 
( ´∀`) 「……訂正、というと……」
 
(#・∀・) 「 《真犯人》 のだ!」
 
 
( ・∀・)σ 「裁判長ッ!!」
 
( ・∀・)σ 「被告人は、この人物に、小瓶を持たされたんだッ!!」
 
 
にア >>28-30
 
>>83
 
.

83名無しさん:2024/03/30(土) 22:31:24 ID:uKzuLeqM0
( ・∀・) ビロード!しか、いねえよな!?

84名無しさん:2024/03/30(土) 22:32:42 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「え……えっ?」
 
( ・∀・) 「それは、1日目の証人でもあった、スタッフ・ビロードだ!!」
             、 、、 、 、 、 、        、 、 、 、、 、、 、 、、
( ・∀・) 「被告人がソファー手前側だったなら、右に立つことができた!」
 
 
( ・∀・)σ 「よって、その可能性を再審議しない限りは……」
 
ミ,,::ー彡∩  フサァ…
 
 
ミ,,::ー彡∩ 「いつかは言うと、思っていた……」
 
ミ,,゚Д゚彡 「本来の想定より、30分ほどかかったがな。」
 
ミ,,::ー彡∩ 「しかし、ビロード氏に犯行は    」
 
.

85名無しさん:2024/03/30(土) 22:33:42 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
.

86名無しさん:2024/03/30(土) 22:34:12 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
     } ̄〉_,,-'、 ̄` ̄二 ̄}
 r〜''´ _ィ-‐ー'| 二 一 |
  `ァ=' 、''⌒ヽL__, =  -‐i
  / ,zr  /フ ,{二 = '´ ̄ヽ
  ヽ二ニ、〉ーく、_,ィ  兀'⌒ヽ-'
    / ̄〉|   |∠__,イ≦_,-、ノ
   { '´{,|  ,!-'一゙'{__  二}
   >‐'´ ハ二ニ={- _ ニ,ヽ
  ∠ ,,ィ'⌒;´ f-=⌒! '┘ '´二}
    | ./ | [] {, 彡 ィト、
    f ‘ヽ   L_ハ-{,_'/ヽ,  `!
     `ー'’         `ー'’
 
 
.

87名無しさん:2024/03/30(土) 22:34:36 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
BGMここまで
 
 
ミ,,゚Д゚彡 「は?」
 
( ・∀・) 「は?」
 
(,,゚Д゚) 「は?」
 
( ´∀`) 「は?」
 
 
 
.

88名無しさん:2024/03/30(土) 22:35:08 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
     \しん…。/
 
          \………。/
 
 
( ´∀`)
 
( ´∀`) 「……」
 
 
( ´∀`) 「い、いまの……」
 
( ´∀`) 「今の異議は、いったいどなたが……?」
 
 
.

89名無しさん:2024/03/30(土) 22:35:50 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ;・∀・) 「い……いまの異議、ダレだ!?」
 
(,,゚Д゚) 「傍聴席ヨシ、(#゚;;-゚)不在を確認!」
 
( ;・∀・) 「あ、ああ……そういや、初日もされたな、ナゾ異議……」
 
 
( ・∀・) 「でも、じゃあ、ダレが       」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
.

90名無しさん:2024/03/30(土) 22:36:13 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
从 ゚∀从∩  ハーイ
 
 
( ・∀・)
 
( ・∀・) 「  て  」
 
.

91名無しさん:2024/03/30(土) 22:36:39 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
 
( ;・∀・) 「テンチョーーーーーー!?」
 
 
   \ざわざわ!/
 
         \ガヤガヤ!/
 
     \ザワザワ!/
 
( ´∀`) 「静粛に!」
 
 
( ;´∀`) 「   しょッ  証人!?」
 
( ;´∀`) 「ど、どうしたのですか!?」
 
.

92名無しさん:2024/03/30(土) 22:37:10 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
从;゚-从 「その〜〜、ちょっと   」
 
从 ゚∀从 「ア。 異議ッてのは、一度言ってみたかっただけなんだけどね。 ウン。」
 
 
( ´∀`) 「はぁ……。 それで?」
 
从 ゚∀从 「青いニイさんには悪いけど、サ」
 
 
从 ゚∀从 「ビロードくんにそいつァ、無理だぜ。」
 
 
( ;・∀・) 「え……えぇ……?」
 
从 ゚-从 「だってなァ、」
 
.

93名無しさん:2024/03/30(土) 22:37:36 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
      \カンッ!/
 
 
( ´∀`) 「……いいでしょう」
 
( ´∀`) 「そこから先は、証言、してもらいましょうか」
 
 
ミ;,,゚Д゚彡 「……えぇ……?」
 
ミ;,,゚Д゚彡 「しょ、証人? その立証は俺が   」
 
 
      \ざわざわ…/
 
            \ガヤガヤ…/
 
.

94名無しさん:2024/03/30(土) 22:37:59 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,゚Д゚) 「よかったですね」
 
(,,゚Д゚) 「まッッッッたく、想定とは違う展開ですが、新しい証言ですよ」
 
(,,゚Д゚) 「判決を引き延ばす、当初の狙いは、果たされそうですね」
 
( ;・∀・) 「い、言ってる場合か〜?」
 
 
(,,゚Д゚) 「いや。 けっこうマジです」
 
(,,- -) 「なぜなら…」
 
.

95名無しさん:2024/03/30(土) 22:38:27 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
(,,- -) 「察するに、オーナーの新証言  」
 
(,,゚Д゚) 「あのフサギコが想定していない、証言だ」
 
 
  >
  >ミ;,,゚Д゚彡 「……えぇ……?」
  >
  >ミ;,,゚Д゚彡 「しょ、証人? その立証は俺が   」
  >
 
 
.

96名無しさん:2024/03/30(土) 22:39:21 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・)  !
 
 
 
(,,゚Д゚) 「モララーさん!」
 
(,,゚Д゚) 「この証言が、おそらくラストです!」
 
(,,゚Д゚) 「ここを切り返さなければ、今度こそ……オシマイです!」
 
 
 
.

97名無しさん:2024/03/30(土) 22:39:55 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
〜証言開始〜
 
〜ビロードの可能性〜
 
 
①从 ゚∀从 「つまりアレだ、ニイさんは、ビロードくんにも犯行ができたッて言いたいんだろ?」
 
②从 ゚∀从 「残念ながら、あいつはエクストくん達には、近づかなかった……だから、ムリだ」
 
③从 ゚-从 「ビロードくんが彼らに近づいたのは、たったの2回だけ…だ。」
 
④从 ゚∀从 「水の騒ぎがあった時と……割れたグラスの処理をしてる時」
 
⑤从 ゚ο从 「おっと、水を注いだ回数までは見てないぜ? ただ……」
 
⑥从 ゚∀从 「あいつは、オーダーを取ろうとすらしなかった。 ……自分から、近づかなかったのさ。」
 
.

98名無しさん:2024/03/30(土) 22:40:36 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ´∀`) 「……ふむう……」
 
( ´∀`) 「自分からは、近づかなかった、と。」
 
( ´∀`) 「では弁護人、尋問を   」
 
 
 
ミlli,,゚'Д゚彡 「   異議あり!! 」
 
( ;´∀`) 「!」
 
 
ミlli,,゚'Д゚彡 「け……検察側ッ! 尋問には、反対だッ!!」
 
( ;´∀`) 「  ふッ  フサギコ検事!?」
 
.

99名無しさん:2024/03/30(土) 22:41:00 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
ミ,,::Д彡 「……先ほど言ったように、」
 
ミ,,::Д彡 「すでに、事件の状況は、ハッキリした    」
 
 
ミ;,,゚Д゚彡 「   これ以上の尋問は、時間のムダだッ!!」
 
ミ;,,゚Д゚彡 「裁判長も先ほどは、そう認めなさったではないかッ!!」
 
 
( ;´∀`) 「え? ええと……」
 
( ;´∀`) 「   ど、どうします? 弁護人。」
 
 
にア 「尋問する」
 
.

100名無しさん:2024/03/30(土) 22:41:34 ID:uKzuLeqM0
 
 
 
( ・∀・) 「   そんなの、ひとつしかないぜ!」
 
(,,゚Д゚) 「じっさい、選択肢もひとつしかないですしね」
 
( ・∀・) 「尋問? するにキマッてんだろ!」
 
 
( ・∀・)σ 「あくまで、証人は、検察側の証人!」
 
( ・∀・)σ 「そして、ベンゴ側の主張が否定されている   」
 
 
( ・∀・) 「弁護側には、弁護側なりに反証する権利があるッ!」
 
( ・∀・)σ 「そうだろ、検事ィ!?」
 
.


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