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从 ゚∀从ヤンキー娘がエイリアンと遭遇したらこうなるようです
1
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:59:33 ID:Iw9kJRnU0
SFとパニックホラーをジャンルとします。
三話程度で完結するように目指します。
61
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 21:50:27 ID:.7IHk5os0
正しい判断だ。
自慢ではないけど、石村屋は今までいろんな危険を乗り越えてきた宇宙活動のプロ集団だ。
宇宙のプロとは危機回避、リスク判断、即断即決に長けている者を指す。
彼らは戦闘のプロでもなければトレジャーハンターでもない。
僕たちが最もすべきことはこの船から脱出することであってバケモノ退治ではないのだ。
ミ,,゚Д゚彡(よし行くぞ。やばくなったら直ぐに退く。
ハイン、万一のときはお前の武器が頼りだ。無茶するなよ)
从 ゚∀从(任せておけ!!)
何をしているのか想像したくもない音を立てている"ソレ"に気付かれぬよう
僕たちは慎重に反対側にある通路を進む。
豪奢な廊下は左右に蝋燭を模したホログラムがチカチカと揺れていている。
適度な暗さの中で金縁の絵画たちが僕たちを見つめる様は中世ヨーロッパの古城を連想させるけど、
真っ赤な絨毯の所々に染みる黒い斑点がそれら幻想的な雰囲気を一気にゴシック・ホラーの世界へと
引きずり込んでいた。
62
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 22:00:24 ID:.7IHk5os0
ミ,,゚Д゚彡「よし、先ずはこの部屋からだ。
ワカッテマス。頼むぞ」
( <●><●>)「承知しました」
個室と廊下を隔てるスチール製の扉にはカードリーダーが取り付けられている。
本来は部屋の持ち主がIDカードを通して中に入るけど、この幹部区画では
従来のものよりもセキュリティレベルが一段高く設定されているようで、
ショボンが手に入れた警備員責任者のIDではパスすることができなかった。
( <●><●>)「そこで工学セキュリティ担当の私の出番というわけです。
これでも昔は2ちゃんでちょっと名の通ったハッカーをしていましてね……」
从 ゚∀从ノ「行け!ハッカー(笑)」
(´・ω・`)「頑張れスーパーハッカー(爆)」
( <●><●>)「…………」カチャ カチャ
从 ゚∀从「速くしろハッカー(藁)」
(´・ω・`)「仕事おせーなハッカー(滅)」
( <●><●>)「次に集中力を削ぐようなことを言ったら、
貴方達のパソコンのUSB指すところに粘土詰めますからね。
あまり私を怒らせない方がいい……。」
ワカッテマスの宇宙服の左腕には小型のパソコンキーボードが内臓されている。
服の首元に取り付けられた『ブック』と呼ばれる立体ホログラムに表示される情報を見ながら、
カードリーダーに小さなコードを指し込み、慣れた手つきで作業をこなしていく。
( <●><●>)「ふむ。天下のニューソク社といっても流石に個室にまでは
強力なセキュリティを走らせていませんね。直ぐに終わりますよ」
63
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 22:18:40 ID:.7IHk5os0
自信ありげな様子でワカッテマスが少しずつ電子のパズルを解いていく。
そのときだった。
ガシャーン!
何かが割れる激しい音が緊張の糸が張られた空間を大きく揺るがした。
見ると、床には粉々になったブルーオニオン調の高級マイセン陶磁器が散らばっている。
そしてそれを足元に「やっちまった」という何とも言えない表情をした少女が
手をぷるぷると震わせていた。
ミ;゚Д゚彡「バッ……!! なにしてんだお前は!!」
从;゚∀从「い、いや。なんか高そうな皿だな〜って見てたら」
(;<●><●>)「なんでわざわざ固定されている磁器を外したのですか?
全くもって考えられません。
バカですか? あなたはバカなのですか?
さてはバカですね? バカなんでしょう?」
从;゚∀从「バカバカ言うなよ! ピンク色のくせに!」
(;<●><●>)「ピンクは関係ないデス!!」
(´・ω・`)「まずいな。今の音、奴にまで届いてるかもしれねぇ」
ミ;゚Д゚彡「部屋に隠れるぞ。ワカ、まだ開けられないのか?」
(;<●><●>)「無茶を言わないで下さい。ゲームや映画の世界じゃないんですよ?」
从;゚∀从b「し、シーッ! 何か来る……」
64
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 22:20:57 ID:.7IHk5os0
明らかに僕たちのものではない足音が聞こえてきた。
絨毯を裸足で歩く、衣擦れにも似た音。
本来ならば神経を集中させなければ気付かないようなその音が
今の石村屋にはひたすら不安を煽る警鐘のようにも感じられた。
少しずつ大きくなる異常な存在感。
ところが、ある距離にまで近づくとそれがパタリと止まってしまった。
ミ;゚Д゚彡「…………」
僕たちの動きを窺っているのだろうか。
それとも獲物として見定めているのだろうか。
ひゅー、ひゅー、という呼吸音が暗闇の奥から発せられている。
フサギコさんたちは微動だにできなかった。
指一本でも動かせばこの沈黙の均衡が破れてしまうのではという錯覚に囚われていたのだ。
そんな緊張感の中で、ワカッテマスが組み込んだクラッキングプログラムが
部屋の施錠を解放しようと必死に走り回っている。
クラッキング完了まであと十パーセントという表示がワカッテマスのブックに浮き出ていた。
65
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 22:34:15 ID:.7IHk5os0
(;<●><●>)「…………」
ミ;゚Д゚彡「…………」
(´・ω・`)「…………」
从;゚∀从「……ッ」
州,"(●)'' {"(●)リ「ッア゛アあ゛ア゛ァぁア゛アアア゛アア゛ァ!!!!」
ミ;゚Д゚彡「来たぞおおおおおおおおおおおお!!!」
来る!
初めて出会ったときとは比較にならないほどの恐ろしい絶叫と速度で
あの鎌腕を持つバケモノがハインたちに向かって突っ込んできた。
さっきのヤツと同じ奴なのか?
一瞬の疑問が皆の頭の中に湧いたけど、それを確認するような余裕はなかった。
もう部屋の解錠を悠長に待つことはできない。
僕たちはすぐさま通路の奥へと全速力で駆け出した。
州,"(●)'' {"(●)リ「あぎゃげげげえ!! hgdぎゃういぇ!!!」
(´・ω・`)「くっ……! 速い。追いつかれるぞ!」
(;<●><●>)「ハイン! 撃って下さい! 撃ってぇ!!」
顔を真っ青にして走るハインがレーザー採掘銃を追手に向かって手当たり次第に発射した。
しかし、ろくに後ろも見ずに引き金を引くのでバケモノには一発も当たらない。
66
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/07(水) 22:44:44 ID:.7IHk5os0
州, "(●)'' {"(●)リ「おびょへへhei!! っジャア!!」
从il゚∀从「ぐあっ!? うわあああ!!」
最後尾にいたハインが倒された。
バケモノの跳躍を使った体当たりに巻き込まれてしまったのだ。
(;<●><●>)「そんな!? ハイン逃げて下さい!!」
ミ,,゚Д゚彡「いかん! いくぞショボン!!」
(´・ω・`)「ったく。世話のやける小娘だぜ」
州, "(●)'' {"(●)リ「べべべっべべえええ!!」
从il゚∀从「うわああ!! うわあああああ!!!!」
バケモノに馬乗りにされたハインは悲鳴を挙げながら
あの凶悪な鎌腕から必死に身を守っていた。
ワカッテマスの宇宙服をいとも簡単に切り裂いたバケモノの鎌はリーチがとても長く、
今のハインのような密着状態では逆に使い辛いようだ。
そこでバケモノは真っ二つに裂けた大きな口で獲物の喉を喰い破ろうとするけど、
ハインの必死の抵抗にてこずり、思うように噛みつけない。
67
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/08(木) 02:20:34 ID:rZmZOHPE0
从;゚∀从「うわわああああ! 来るなっ。助けて!」
(#´・ω・`)「一本いっとけコラ!」
州, "(●)'' {"(●)リ「ギャイ!!」
(;´・ω・`)「なっ!?」
バケモノの背後に立ち、手にした鉄パイプで渾身の一撃を振るうショボン。
が、まるで背中に眼がついているかのようにバケモノは“肩から出た腕”でそれを受け止めてしまっていた。
(;´ ω `)「ぐぅ!!」
鬱陶しい虫を払うかのようにバケモノはショボンを掴みあげ、投げ飛ばす。
それはもの凄く速い動作で、ショボンは自分が何をされたのか全く理解できないほどのものだった。
ミ,,-Д゚彡「ショボォォン!!」
後に続いていたフサギコさんがそ素早く反応し、空中を舞うショボンを身体を張って受け止める。
それでも大の大人を軽々と投げ飛ばす怪力の勢いに耐えきれず
二人揃って床へ倒れこんでしまった。
从;゚∀从「社長! ショボン!」
州, "(●)'' {"(●)リ「ぎゃひひひひひひ! ひひ!!」
さあ、お楽しみの続きだ。とでも言うかのようにバケモノは満足そうな
気味悪い声を出しながら再びハインへと向き直る。
一瞬の隙を突いて向けたハインの工具銃はいともたやすく奪い取られ、
抵抗していた両腕もいつのまにかバケモノの“腹の腕”が
ガッシリと組み伏されてしまっている。
もう、ハインを守る術はなかった。
68
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/08(木) 02:38:32 ID:rZmZOHPE0
(;<●><●>)「ハィイイイン!!! あきらめちゃダメです。今助けます!!」
ミ#-Д゚彡「ちくしょう!! 武器! 何か武器は!?」
(;´ ω・`)「…………」
从;゚∀从「わっ。あっ! あっ!? 止めろ!」
州, "(●)'' {"(●)リ「うびぶっばししゃしゅ……キヒヒヒ」
从;゚∀从「いやだああああ!! 助けて! 誰かァ!!」
恐怖に染まるハインの顔を愛おしそうに眺めるバケモノ。
そして邪魔が入らぬうちに己の顎を大きく横に裂き、一気に頭へとかぶり付いた。
州;"(○)'' {"(○)リ「ゲビッ!? グフッ!!」
从; ∀从「!?」
かぶり付いたが、頭骨を一瞬で噛み砕く強靭な顎は空を噛んだ。
真横から入れられた強烈な衝撃によって身体ごと吹き飛ばされたからだ。
从; ∀从「……? ??」
州;"(●)'' {"(○)リ「ゲヒャ!? ガハッ、ゴホッ」
さきほどのショボンのように、今度は自分が宙を舞ったバケモノは
不意の攻撃による苦痛に身体を捩じらせ、床をのたうち回る。
攻撃された当人を含め、いったい何が起きたのか全くわからない。
ハッキリしていることは、ハインが無事だったということ。
だけど今の石村屋にとってはそれだけで充分だ。
69
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/08(木) 02:44:31 ID:rZmZOHPE0
ミ;-Д゚彡「な、なんだ……今、何かが……」
(;<●><●>)「社長!」
ミ;-Д゚彡「俺は大丈夫だ。それよりハインとショボンを頼む」
(;<●><●>)「承知しました。ハイン、さあ速く。
今のうちに奥へ逃げるのです!
呆けてないで、さあ!!」
从;゚∀从「あ……う、うん……」
(´・ω・`)「…………」
(;<●><●>)「ショボン! 貴方もです!
何をボーっとしているのですか!?らしくないですよ!!」
(´・ω・`)「来る」
(;<●><●>)「え?」
70
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/08(木) 02:52:25 ID:rZmZOHPE0
そのときだった。
僕たちが逃げようとした方向の通路から何かがやって来た。
それは重くて、強靭で、そして速かった。
床を踏みしめる一歩一歩の音は力強く、同じ高速移動でも
バケモノのそれとはまるで異質なものだった。
(;<●><●>)「わっ!?」
ミ;-Д゚彡「おおっ!?」
大質量を伴った旋風の如く、それは僕たちの間を駆け抜け
思わぬ襲撃から体勢を整えようと立ち上がった化け物を再び吹き飛ばした。
州, "(●)'' {"(○)リ「ゲハッツ!!」
猛烈な膝蹴り。
旋風は人の形を成していた。
ィk=--ト、
以R[゚::7「うーん。ハットトリック」
黒いボディ。
鈍銀色の金属兜。
青白く光るバイザー。
現代世界に舞い戻った西洋の騎士がそこにいた。
71
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/09/08(木) 02:55:07 ID:rZmZOHPE0
う〜ん。書いた割にはあまり話が進んでないですね。
とりあえず第二話「前半」ということで、一度投下を終えます。
支援ありがとうございました。
72
:
名も無きAAのようです
:2011/09/08(木) 03:48:22 ID:y3mZXwRcO
中断からの復活、乙でした
73
:
名も無きAAのようです
:2011/09/08(木) 03:57:24 ID:Nlx97Jg.O
乙
背中ぞわぞわして怖かった
続き楽しみだ
74
:
名も無きAAのようです
:2011/09/21(水) 23:22:12 ID:DExYJbjA0
まだかなー
75
:
◆GOO3eNv.Vk
:2011/10/27(木) 22:56:51 ID:ErvntI3M0
すみません。作者です。
生存報告です。現行も頑張って書いてます。
楽しみに読んでくださっている方々には申し訳ないのですが、
もう暫らくだけ時間を下さい。
すみません。
76
:
名も無きAAのようです
:2011/11/07(月) 18:26:51 ID:p4oPP3L.0
待ってる待ってる
77
:
名も無きAAのようです
:2011/12/23(金) 20:44:28 ID:ZQvMkw.Q0
俺は待つぜ
78
:
名も無きAAのようです
:2012/01/11(水) 20:58:46 ID:5SDPvVP.0
年が明けてもまっている
79
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 18:38:06 ID:QQYUapNY0
こんばんわ。私です。
遅れたことを謝罪をさせて頂く前に、先ずは短いですが投下をさせて頂きます。
これまでの簡単なあらすじ
宇宙エンジニア集団「石村屋」は大手宇宙資源採掘会社「ニューソク社」から
所有する宇宙船「ネヴカドネザル」の修理を依頼されていた。
ネヴカドネザルに辿り着くと、そこはエイリアンが蠢く地獄と化しており、
ハインたちは石村屋のリーダー(フサギコ)の弟の捜索と船からの脱出のために奔走するこことなる。
船の中を探索中、ハインたちは再びエイリアンに襲撃される。
仲間が傷つき、全滅かと諦めかけたそのとき、どこからともなく1人の人物が助けに現れた・・・・・・。
80
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 18:50:20 ID:QQYUapNY0
【人物紹介】
ミ,,゚Д゚彡・・・フサギコ。修理屋『石村屋』のリーダー。
音信不通だった弟がネヴカドネザルにいることを知り、
危険を承知で捜索へ向かう。
( <●><●>)・・・ワカッテマス。『石村屋』の電子技術担当。
ショッキングピンク色の宇宙服を着ている。
从 ゚∀从・・・ハイン。本編の主人公。ちょびっと謎の過去を持つ『石村屋』のメカトロニクス部門担当。
ミリタリオタクでビコーズと仲良し。
( ∵)・・・ビコーズ。この物語の語り部。。元は軍用のスパイロボット。
ハインに連れられて『石村屋の仲間となった。
(´・ω・`)・・・ショボン。『石村屋』の材料部門担当。
口が悪い。非常に悪い。超一級の重機運転技術も持つ。
ィk=--ト、
以R[゚::7・・・謎の騎士。窮地に立たされたハイン達のまえに現れた謎の存在。
州, "(●)'' {"(●)リ・・・ネヴカドネザルに巣食う謎のエイリアン。
4本の腕と、2本の脚で次々と人を襲う。
一対の腕には鋭利な鎌のようなものが付いている。
81
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 18:52:50 ID:QQYUapNY0
从 ゚∀从ヤンキー娘がエイリアンと遭遇したらこうなるようです
第2話「探索」後半
暗くて寒いネヴカドネザル。
鋼鉄の採掘船は今や何百体もの骸を載せる棺桶と化した。
複雑に絡み合ういく重もの通路はラヴュリントスの迷宮と化し、
宇宙開拓世紀のギリシア伝説を再現している。
ラヴュリントスは工匠ダイダロスがミノス王のために建設したものだけど、
そこには王妃パシェファエの産み子であるミノタウロスが棲んでいた。
人肉を食らう異形のミノタウロス。
襲われれば成す術なしと言わしめた牛頭だったけど、
結局テセウスに討ち取られることになる。
ネヴカドネザルに巣食うあのバケモノを現代のミノタウロスとするならば、
今、僕たちの前に颯爽と現れたあの鎧はアテナイより出ずる英雄テセウスなのだろうか。
ィk=--ト、
以R[゚::7「あんたら、下がってた方がいいよ」
その、テセウスが僕達に向けて喋った。
このテセウスは西洋の甲冑を着こんだ騎士の姿をしている。
82
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 18:53:51 ID:QQYUapNY0
( ∵)「ぷぷーん?」
いや、よく見るとすこし違う。
西洋風の鎧に見えたそれは宇宙服だった。
だけど、前頭部分が尖っていたり、顔を覆っているバイザーに
複数のモノアイカメラが取り付けられているそのフォルムは
見る者に対してお姫様を守るナイトの姿を彷彿とさせる。
ミ,,゚Д゚彡(航空宇宙特化の強化外骨格……軍用か)
从;゚∀从「…………」
騎士の纏うそれは鈍銀色の強化合金と対熱・対刃用に織り込まれた強化繊維に身を包んだ機械化宇宙服だ。
その持ち主が、うろたえる僕たちを自分の背後へと押しやり、追撃してくるバケモノに対して身構えている。
両手に構えられた大型拳銃からは緑色のレーザーポインタがバケモノに向かって真っすぐ発信されていた。
電磁銃だ。
ミリタリオタクのハインはこんな状況でも直ぐに気付いた。
83
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 18:54:32 ID:QQYUapNY0
宇宙において酸素は貴重品なので弾丸の射出機構に火薬は使われない。
ブラックパウダーによる燃焼効果を用いた古き良き銃弾は歴史に埋もれ、
現在では磁力を用いた電磁銃が普及している。
また、壁に開いた穴ひとつで大惨事を起こしかねない宇宙施設では
武器兵器の運用と能力に厳しい制限がかけられている。
それは軍隊であっても警備会社であっても変わらない。
しかし、騎士が持つものはその中でも比較的火力が高い部類に入る大口径銃だ。
大企業とはいえ民間会社がこのような武器を使うことが許されているのだろうか……?
州, "(●)'' {"(●)リ「ビャbyバyバヤアアア!!??」
ィk=--ト、
以R[゚::7「ふふん。ミンチにしてやるよニュータイプ」
電子変換された男とも女ともつかない声を響かせる騎士。
そんな騎士に向かってバケモノは獲物をよこせと突進を始める。
84
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 18:55:13 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「こい……!!」
対する騎士は全く動こうとしない。
両手で銃を構え、じっと相手を待ち受ける。
引きつける。引きつける。引きつける。
(;<●><●>)「あ、危ない!!」
州, "(●)'' {"(●)リ「ギギギギギギ!!!!」
ィk=--ト、
以R[゚::7「……今!!」
発砲。
その反動で騎士の肩が一瞬だけ浮き上がる。
しかし、映画でよく見るような硝煙や発砲音は起きなかった。
その代わりに、カンッという金属をハンマーで小突いたような音が周囲の空気を震わせた。
マズルフラッシュこそ瞬くものの、数百ボルトの電圧で電磁的に加速された弾丸は
空気を引き裂く音以外に余計な騒音を出すことはないのだ。
85
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 18:55:55 ID:QQYUapNY0
州, "(●)'' {"(●)リ「ギャッ!!??」
人外の鮮血が舞った。
カウンターを狙った騎士の一撃が見事バケモノの肩を撃ち抜いたのだ。
なるほど。下がっていろと言うだけあって、騎士の銃の腕は確かなもののようだった。
州, "(●)'' {"(●)リ「アガッ!! えべべべべばsdhくh!!」
ィk=--ト、
以;[゚::7「ッ! クソッ!!」
だが、止まらない。
バケモノが止まらない。
痛覚がないのか。それとも単純に効いていないのか。
バケモノはその速度を緩めることなく突進し、機械騎士と衝突した。
騎士と異形。
テセウスとミノタウロス。
二つのシルエットが互いにもみくちゃになりながら真っ赤な絨毯の上を転がる。
86
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 18:56:45 ID:QQYUapNY0
从 ゚∀从「お、おい。ヤバくないかあいつ」
(;<●><●>)「危険ですハインリッヒ。
今近づいてまた襲われたら今度こそ助かりませんよ!」
手に持つ工具を衝動的に構えるハインを見て、ワカッテマスが慌てて彼女を静止した。
( <●><●>)「ん? ハイン、それは……」
同時にバケモノに奪われたはずの採掘銃をハインが手にしてることに気付き、眼を丸くする。
( <●><●>)「何時の間に……」
実を言うとそれは僕が拾ったものだった。
あの機械騎士が乱入してきた騒ぎに乗じて、床に転がる採掘銃を回収しハインに渡したのだ。
もちろん、それは僕の意思だとか機転ではなくて、
ハインがそうするように命じたからこその行動だった。
僕とハインは他の人たちには見えない絆を持っている。
僕の機能がオンラインになったときから、僕とハインの意識は常に繋がっているのだ。
87
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:01:11 ID:QQYUapNY0
(´・ω・`)「あいつ。やられっぱなしじゃねえか。
ナイトのコスプレをするのは結構だがよ。いきなり飛び道具に
頼っているようじゃ格好がつかねーな」
騎士とバケモノの闘いを見守るショボンが眼を細める。
こんな状況でも皮肉を忘れないあたりがショボンらしいけど、
バケモノから受けたダメージは大きいらしく、お腹を押さえて苦しそうな顔を受かべていた。
( <●><●>)「しゃ、社長。私達はあの方を援護しなくて良いのでしょうか」
ミ,,゚Д゚彡「バカいうな。あんな無茶苦茶な殺り合いに突っ込めっていうのか?
ろくな武器も持たねえ素人が手を出して何ができるっていうんだ……」
そう、今の僕たちはただ眺めていることしかできない。
この騒動が始まってまだ一分も経っていないのに、まるで何時間も悪夢を見ているような気がする。
本当は一刻でも早くこの場から逃げ去るべきだけど、石村屋は誰も動こうとしなかった。
騎士と人外のおぞましい殺し合いに意識を完全に奪われていたのだ。
88
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:02:22 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「ぐっ!! 馬鹿力め!!」
一方で騎士とバケモノの揉み合いに一転が訪れていた。
ィk=--ト、
以R[゚::7「こっちは人工筋肉使ってるんだぞ……なのに!!」
単純な力ではどうやらバケモノの方が上らしい。
四腕二脚の異形は今や機械騎士を組み伏せ、背中から生えた鋭利な鎌で八つ裂きにしようと大暴れしている。
州, "(●)'' {"(●)リ「げぎぇげげげg!! ギャギャギャ!!」
ィk=--ト、
以R[゚::7「〜っ!! 舐めンなオラァ!!」
機械騎士が猛烈な蹴りをバケモノの鳩尾に入れこんだ。
着用者の運動の補助を行う人工筋肉が膨れ上がり、その力がおぞましいバケモノを引き剥がす。
ドスン、バタンとバケモノが床に叩きつけられる鈍い音が廊下に響いた。
相手が想像以上の怪力の持ち主であることを察知したバケモノは瞬時に床から起き上がると、
牽制するように鎌腕を突き出し、同じく体勢を立て直した騎士を威嚇する。
89
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:05:39 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「おや? 今までは突っ込むだけが取り柄だったくせに
一丁前に間合いなんて取るようになったか。
少しはおつむが良くなったかな?」
州, "(●)'' {"(●)リ「ゲヒヒヒヒヒ」
ィk=--ト、
以R[゚::7「ヨダレを吹けよ。子猫ちゃん」
第二ラウンド。
今度は騎士が先に動いた。
あるいは戦闘機を彷彿とさせるヘルメットが高周波音のような不気味な音を立て始める。
どうやら何かしらのデバイスを起動したようだ。
今の騎士の眼には僕たちの見えないあらゆる情報が視えているに違いない。
同時に先ほどまで握っていた銃をホルスターにしまい込み、
背中に納めていた長い筒のようなものを取りだした。
( ∵)「……!」
僕の軍用兵器ライブラリが瞬時にシルエットを分析し、それが散弾銃であると判断する。
州, "(●)'' {"(●)リ「ギャギャギャ!!」
ィk=--ト、
以R[゚::7「終わりだニュータイプ!」
ドンッ ドンッ
電磁散弾銃の独特の発砲音がハインたちの鼓膜を揺らした。
銃身を切り詰めて接近戦に特化した銃がバケモノの身体を容赦なく削り取っていく。
90
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:10:51 ID:QQYUapNY0
州, "(●)'' {"(●)リ「っッツガアアアアアアア!!!」
あまりの威力に思わず怯んだバケモノ。
しかし金切り声を挙げて再び騎士へと突っ込んだ。
ミ;゚Д゚彡「なんつー頑丈さだ。あれだけ撃たれて動けるなんて……」
(´・ω・`)「痛覚がないのかもな」
ミ,,゚Д゚彡「まさか。そんな……」
一見して騎士の散弾銃はよく効いているように感じられた。
バケモノの大腿部や腕は欠損し、出血も酷くなっている。
普通の生物ならば激痛でまともに動くことなんてできないはずだ。
にも関わらずバケモノの凶暴性と機動性はまるで衰えていない。
むしろ先ほどよりも凶悪になっているようにも見えた。
从 ゚∀从「勘弁してくれよ。ゲームじゃねーんだから……」
生物として、あまりに異常。常識外れ。
このときになってハインたちは改めて背筋に戦慄を覚えさせられた。
あのバケモノは見た目だけでなく中身も人の域を超えるものだったと。
銃さえあれば倒せるって?
見ろ。奴にはまるで効いちゃいない。
自分たちは手に負えない殺意の塊と同じ船に乗っているのだ。
そう思うと、形容し難い恐怖に発狂にも似た感覚に襲われてしまう。
いや、いっそのこと狂ってしまった方が楽なのかもしれない。
91
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:17:47 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「くっ……! 昨日より強くなってる……!?」
バケモノの想像以上のタフさに動揺したのか、騎士の射撃の狙いが甘くなった。
殺しに飢えるバケモノはそれを見逃さない。
ゾッとするような速さで騎士との距離を一気に詰める。
ィk=--ト、
以R[゚::7「ぐぁ!! くそっ!!」
反射的に散弾銃を放り捨てた騎士はそのままバケモノの体当たりを全身で受け止めた。
しっかりと体勢を整えていたので今度は転ぶようなヘマはしない。
高い防御力を持つ強化骨格でもあの鎌腕が直撃したらタダでは済まないだろう。
騎士は一対の鎌腕の根元をしっかりと握り、喧嘩四つのような体勢を取る。
92
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:20:19 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「ぐ……バケモノとレスリングってのは、いささか……」
州, "(●)'' {"(●)リ「ゲゲゲゲ!!!」
ィk=--ト、
以R[゚::7「グロイ顔しやがって!このっ―――」
ィk=--ト、
以#[゚::7「はいだらァっ!!」
騎士がバケモノを突き離す。
そして体勢を崩したところを一気に攻め立てた。
今度は銃ではなく、拳でだ。
ィk=--ト、
以R[゚::7「オラオラオラオラァッ!!」
右! 左! 右!
人工筋肉と強化骨格によって破壊力が高められた騎士の拳はコンクリートにすらヒビを入れる。
その肉弾がバケモノの頭部へと次々に正確に打ち込まれ、圧倒する。
拳がバケモノに直撃するたびに、何かが割れる音と血飛沫が辺りにまき散らされていった。
(;<●><●>)「おおお!!」
しかし、バケモノもひたすらなぶり殺しに合うつもりはないようだ。
数発の被弾の後、騎士が放った右腕のフルスイングを動物的な機動で避けると、
血まみれの顎で騎士の腕に喰らいついた。
93
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:21:22 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「おっッ!! やべっ!?」
その顎の威力をよく知っているため、騎士は思わずたじろいだ。
ィk=--ト、
以R[゚::7「ん!?」
片腕が食いちぎられることを騎士は一瞬覚悟したけれども、想像していたほどの圧迫感と力は感じられなかった。
鋭い牙もダークストレイト・グレーの人工皮の表面で止まっている。
ィk=--ト、
以R[゚::7「……! ははーん。お前、実はとっくに限界きちゃってるカンジ?」
騎士は拍子抜けした声を出す。
見かけの凶暴性にすっかり騙されていた。
今までの攻撃はしっかり効いていたのだ。
ィk=--ト、
以R[゚::7「なら、とっとと楽にしてやるよ」
すかさずチェックメイトをかける。
噛まれた方腕を強引に動かしてバケモノを引き寄せ、もう一方腕で隙だらけの顔面に何かを突きつけた。
94
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:23:11 ID:QQYUapNY0
州, "(●)'' {"(●)リ「!?」
ィk=--ト、
以R[゚::7「この距離ならお前の宇宙でもヤバイだろ?」
大口径拳銃。
騎士は驚愕に見開く敵の瞳を見る。
そして、迷うことなく引き金を引いた。
州, "( )'' {"( )リ「……ぎゅ! ゆッグriっ!!」
撮影速度五十万コマ毎秒でありながら高感度CCDと高解像度を持つ僕のメインカメラは
おぞましくも芸術的な光景を捉えた。
从;-∀从「うおっ!?」
零距離で射出された直径八ミリの弾丸が次々にバケモノの頭部へ吸い込まれていき、
高い密度を持つ頭蓋の中でインパクトを引き起こす。
被弾方向逆側ではその衝撃に耐えきれなくなった脳や頭骨が
グチャグチャに混ぜ合わさって花火のように外へと弾け飛んだ。
95
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:25:39 ID:QQYUapNY0
まるで真っ赤な華だ。
その光景を見て、僕は昔見た彼岸花というものを思いだす。
機械が思い出すという表現を使うのもどうかと思うけど、
僕の写像近似予測モジュールの働きによって、過去に保存した
データから彼岸花という画像が引き出されてきたのだ。
ミ,,゚Д-彡「なんつぅ光景だ。夢見が悪くなるぜ全く」
(´・ω・`)「まさか実は脳みそはお腹にありました☆ ってパターンじゃねーだろうな」
僕のHDDの中に入っている彼岸花は植物愛好家が育てていたそれをを記録したものだった。
日本という島国では彼岸花は不吉のものとして扱われていて、
「地獄花」などという異名を付けられている。
しかし同時に天上の花を意味する「曼珠釈迦(マンジュシャカ)」という相反する名も持っているそうで、
当時の僕は地獄と天国に両方存在するなんて随分あべこべな存在だなぁと思ったものだった。
退役軍人だったその愛好家は有毒でありながら救荒食物としての機能も果たす
彼岸花を「まるで人のようじゃないか」とよく言っていた。
人を殺し。人を救う。
矛盾した行動をする人間によく似ていると。
96
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:28:34 ID:QQYUapNY0
::州, "( )'' {"( )リ::「……!! ………ぴyu! ……!」
( <●><●>)「やった! 倒しましたよ!」
(´・ω・`)「おい、そういう台詞はネットじゃ御法度なんだぜ。
そのでっかいオメメをくり抜かれたくなかったら、むやみに近づかない方がいい」
人と華が同類。
そうなのだろうか。
彼岸花は血を流さない。
彼らが紅いのは脂溶性色素であるカロテノイドを持つからだ。
彼岸花は撃たれても雄叫びをあげない。
彼らは痛覚神経系を持たないからだ。
しかし人は違う。
人はヘモグロビンを持っている。
人は痛みを知覚できる。
では、人とあのバケモノとではどうなのか。何が違うのか。
腕の数? 顎の形?
お腹がすいたらスニッカーズにパクつこと?
それとも人間の骨にしゃぶりつくこと?
いや、死ぬときに真っ赤な花弁に塗れて絶命する点においては変わりないだろう。
97
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:32:21 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「うむむ。返り血がキモい……」
床や壁に飛び散った紅い花弁をプチプチと踏み潰しながら騎士がこちらに戻ってきた。
生殺の巷からの帰還。
石村屋は緊張とも動揺とも言えない感情を持って命の恩人であるそれを迎えた。
ィk=--ト、
以R[゚::7「なんだ。せっかく助けたのに随分と呆けた顔してるなぁキミ達」
僅かに乱れた呼吸を整えながら「やれやれだぜ」とでも言うかのように大袈裟に肩をすくめる騎士。
ミ,,゚Д゚彡「……はは。今の今まで呼吸することを忘れていたよ。
あんたがいなかったら部下が死んでいた。どうか礼を言わせてくれ」
僅かに青ざめた顔をしながらもフサギコさんが騎士に頭を下げた。
それを聴いた騎士は「いや、いいんだよ。用事のついでだったし」と事も無げに手をひらひらさせる。
騎士の指先についた血が飛び、フサギコさんの足元に紅い染みを作った。
用事のついでに殺し合いをするとはとんだ使いがいたものだ。
98
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:36:18 ID:QQYUapNY0
ィk=--ト、
以R[゚::7「見たところ。キミ達はこの船の乗組員じゃないようだけど、何者かな?
着ているの……この船の制服じゃないよね」
ミ,,゚Д゚彡「あ、ああ。俺達はネヴカドネザルの修理を依頼されたエンジニアだ。
さっきここに着いたんだが……中に入ったらこんな有り様でな。道に迷った」
ィk=--ト、
以R[゚::7「着いた? 外から来たの?
まさかさっきの酷い衝突音はキミ達が原因?」
ミ,,゚Д゚彡「おたくの重力縄で墜落したんだよ。一歩間違えれば大惨事だった」
ィk=--ト、
以R[゚::7「重力縄? ふ〜ん。そうか重力縄でキミ達は堕ちたのか。
それは隕石固定用のものだったのかな?」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。何か心当たりがあるのか」
ィk=--ト、
以R[゚::7「心当たりというか何というか……。
そう……うん……兎に角ここを移動しよう。
今の騒動を聞きつけて他のニュータイプどもが来るだろうし」
(;<●><●>)「ちょ。ちょっと待ってください。
まだあのバケモノが他にもいるのですか!?」
99
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:38:23 ID:QQYUapNY0
静かに二人のやり取りを聞いたワカッテマスが絶望的な声を出した。
無理もない。
これはビデオゲームや映画の世界ではないのだ。
次にあんな怪物に襲われたら今度こそ死んでしまうかもしれない。
ハイン達はレオン・S・ケネディではないし、ミラ=ジョヴォビッチでもないのだ。
彼らは人間の死が地上よりちょっと身近な航空宇宙エンジニアでしかない。
機械を直すことはできるが、エイリアンを殺す方法は知らない。
できることならとっととこの船から出ていきたい。
そういったことを全て知った上で、ウサギの穴に落ちた冒険者を笑う猫のように、
騎士は茶化した口調で僕達を歩くよう促す。
ィk=--ト、
以R[゚::7「そう。あのバケモノはまだまだたっくさんいるよ。だから早く移動しよう」
今のところ安全な場所へと―――――――。
100
:
◆GOO3eNv.Vk
:2012/02/19(日) 19:43:12 ID:QQYUapNY0
100ゲト
今回は以上です。
あまりにも間が開きすぎました。
読んで下さった方々、待っていて下さった方々には本当に申し訳なく思っています。
恐らく、もうこれまでの内容なんて忘れてしまって読む気すら起きないでしょう。
それでも読んで下さる方が1人でもいらっしゃると信じ、これからも
投下を続けようと考えています。
101
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:47:50 ID:XmgrBXbs0
乙
待ってたぞ
102
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 19:51:09 ID:XoxpfhaI0
乙!!
ピザデブも待ってるからな!!
103
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 20:09:57 ID:HTJXbSZE0
おつ
104
:
名も無きAAのようです
:2012/02/19(日) 21:03:29 ID:VIqM8In20
うおおおおおおお
105
:
名も無きAAのようです
:2012/02/20(月) 10:57:14 ID:9Q1NficE0
乙! 続き待ってます。
106
:
名も無きAAのようです
:2012/08/03(金) 01:01:56 ID:cOX8SzIM0
まだまだ待っとるよ。
107
:
名も無きAAのようです
:2012/08/03(金) 12:27:31 ID:gnBRawIA0
俺を忘れるなよ。
108
:
名も無きAAのようです
:2012/10/04(木) 16:45:17 ID:peTyqI/.0
たくさんいるよ
109
:
名も無きAAのようです
:2013/01/06(日) 15:28:03 ID:aEMRPsNk0
まだまだ待ってるよ
110
:
名も無きAAのようです
:2014/07/20(日) 11:21:04 ID:O0NUeJMY0
ハイン可愛いよハイン
個人的にこのハインが一番好きだ。
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