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穂乃果「イメチェンしたら、大騒ぎになっちゃったっ!?」

1 ◆bK3.D2B8eM:2019/10/20(日) 10:11:22 ID:5N.c3b1Q
・話のメイン=穂乃果&ことり&あんじゅ
・基本アニメ準拠+一部SIDネタ
・ご都合主義&超絶ベタ王道展開
・超スローペース進展ストーリー
・オリジナル設定有り(やや多め)
・誇張表現&長回し台詞有り(多め)
・穂乃果ハーレム要素有り(強め)
・長編(前作より大幅に長くなる予定)

※公式アンソロ作品「穂乃果イズム」をきっかけに思い浮かんだ妄想ストーリーです
※数多くの先駆者様SS作品の影響を受けており、もしネタ被りの際には何卒ご容赦願います
※SS投稿二作目となります(↓粗い出来ですがこちらが一作目です)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1552425466/l50

746 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 07:15:06 ID:AuWMueNk
海未「今日の朝から…いいえ。昨日から貴女は、ずっと元気が無い顔をしています。」


ことり「…えっと……そう、だったかな…?」


海未「…確かに昨日は、穂乃果への節度の無い生徒に対しての監視等による、度重なる疲労感はあった筈です。」

海未「常日頃から鍛錬をしていて、体力や集中力には自信がある私であっても。昨日の騒ぎでは、結構な疲れを感じていましたので。」

海未「ですからことりも、恐らくは私以上の疲れが、相当に溜まっている事だろうと。途中までは、その様に考えていました。」


ことり「………」


海未「しかし、その後で…屋上に皆で集まってから暫くの間、貴女の様子を見ている内に…こう思ったのです。」

海未「ことりの顔色が優れないのは、単に疲れているからだけでなく…もっと何か大きな理由が、別にあるのでは…と。」


ことり「…海未ちゃん…」


海未「それに…ことり。私としては、更に気掛かりとなっている事なのですが。」

747 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 07:46:29 ID:AuWMueNk
海未「穂乃果と話をしていた時の、貴女の顔は。その言葉や態度とは裏腹に…とても辛そうに見えました。」


ことり「……!」


海未「先程までの貴女は…何かしらの理由で、非常に無理をしながらも…穂乃果の前では、何とか明るく振舞おうとして。」

海未「その為に…本当ならば、絶対に言いたくない様な事でさえも、敢えて自ら口にする事で…自分を追い込んでしまって。」


ことり「…っ……」


海未「…その時の貴女は、そんな不器用な事をしてまでも。」

海未「穂乃果には、どうにかして見せようとしていた……『普段通りの自分』を。」


ことり「………」


海未「これは、私の考え過ぎ…なのでしょうか?」

海未「ただ…私には、先程の貴女の姿が…その様に映っていたのです。」


ことり「……海未、ちゃん……」

748 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 07:59:50 ID:AuWMueNk
海未「…ことり。やはり今の貴女には、何か大きな悩みが…あるのでしょう?」


ことり「…あはは……海未ちゃんって…すごいよね。」


海未「最初にも言った通りです。貴女の様子がおかしい事には、昨日の時点で気付いていましたから。」


ことり「…そっか。海未ちゃんにも、気付かれちゃってたんだね。」


海未「『も』…という事は、つまり…穂乃果も、貴女の様子に気付いていたのですね…?」

ことり「うん…色々と大変だった筈なのに…ずっと私の事、心配してくれてて……昨日の夜にも、電話してきてくれたんだ。」


海未「…そうでしたか。あの様な状況下でも、穂乃果がそこまでしていたのは…すごく立派な事だと思います。」


海未「それでも、今の貴女の表情を見ていると…『悩み自体は、まだ何も解決していない』…という事になりますよね……ことり。」


ことり「………」


海未「………」

749 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 08:12:31 ID:AuWMueNk

ことり「……海未ちゃんの、言ってた通り……」


ことり「…せめて…穂乃果ちゃんの前では……元気な姿でいようって……頑張ってたんだけどな……」


海未(…ことり…)


ことり「………」


海未「ことり…貴女は、私と穂乃果の大切な幼馴染みで…そして親友です。」


ことり「……うん。」


海未「もしも…穂乃果本人には、どうしても言えない…そんな悩みが、貴女の中にあるのなら。」


海未「決して、遠慮等はせずに。私に…『いつでも』相談して下さいね。」


ことり「……やっぱり……すごいなぁ…海未ちゃん……」

750 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 08:41:10 ID:AuWMueNk
ことり「…今はまだ…私が『それ』を、上手く言えないって事まで……ちゃんと分かってくれてるなんて。」


海未「当然です。私が一体、貴女と穂乃果の幼馴染みと親友を、もう何年やって来たと思っているのですか?」

ことり「…うん…そうだよね。」


海未「それにです。穂乃果に関しては、今更言うまでもありませんが。私は貴女にも充分、昔から手を焼かされていましたから。」

ことり「あれ…?そうだった、かなぁ…?」


海未「何を言ってるのですか、全く。確かに穂乃果と言えば、昔からすぐに、無茶な事をやろうとしてばかりでしたが。」

海未「その穂乃果が引き起こす数々の無茶に、貴女がすぐに賛同してしまうものですから。更に穂乃果は、無茶を繰り返すばかりで。」


海未「そんな貴女達二人を、私が必死になって止めようとしても。」

海未「貴女達はそれを聞き入れるどころか、二人して私までいつも巻き込んで…!」


ことり「…あ、あはは。あの〜…う、海未ちゃん…?」


海未「ええ、そうです…そうなんです。貴女達に巻き込まれた私は、それこそ毎回の様に…!」

751 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 09:04:20 ID:AuWMueNk
海未「とても怖い思いや、本当に大変な思いを…一体どれだけ経験して来た事でしょうか…!」ゴゴゴ…


ことり「…え、ええっと〜……う、海未ちゃ〜ん…?」


海未「それなのに…それなのに…!貴女達二人ときたら、そんな私の気も知らず…!」

海未「いつもいつも、毎回毎回!ただ困ってる私を、ひたすら振り回し続けてっ!」


ことり「あ、あのね…?もうちょっとだけ、落ち着いた方が〜…い、いいんじゃないかな〜って…」オソルオソル


海未「ことりっ!!」キッ!


ことり「ぴいいっ!?」ビクッ


海未「そんな私が!いつも貴女達に振り回され続けて、ずっと大変な思いばかりし続けてきた!その私が、ですよ!?」

ことり「は、はいぃ〜!」ブルブル


海未「何時、如何なる時も!そして今、この時も!」

海未「貴女達二人の側から、決して離れる事が無かったのは……何故だと思いますか?」

752 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 09:41:43 ID:AuWMueNk

ことり「…え…?」


海未「ええ…そうです。貴女達二人と共に重ねてきた、その沢山の無茶を…一緒に過ごしてきた、これまでの長い時間を。」

海未「私は…唯の一度だって、後悔した事は…なかったからなのですよ?」


ことり「……海未ちゃん…」


海未「確かに私は、いつも穂乃果と貴女に巻き込まれてばかりで。その度に、何度も大変な目に遭っていました。」

海未「ですが…それと同時に。決して自分だけでは見られなかった、本当に素敵な新しい世界を。もう数え切れない程に、見せて貰ってきました。」


ことり「………」


海未「そして…穂乃果や貴女と共に、私がスクールアイドルを始めると決めた時にも。」

海未「その大切な事を、私に気付かせてくれたのは……いいえ……改めて、思い出させてくれたのは。」

海未「他の誰でもない、貴女だったではありませんか…ことり。」


ことり「…うん…そうだったね。」

753 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 10:11:45 ID:AuWMueNk
海未「ことり…私は、穂乃果にだけでなく。貴女にだって、とても感謝しているんです。」

海未「私が前に進める様になった、その大事なきっかけを与えてくれた…貴女にも。」


ことり「…海未、ちゃん……」


海未「だからこそ…私は思っているのです。」

海未「貴女が何かに困っていたり、苦しんでいる時には。そんな貴女の力になれる親友、幼馴染で…私は在りたいと。」


ことり「……海未…ちゃん……っ……ぅ………」


海未「ですから…ことり。貴女が悩んでいる時には、決して遠慮する事なく。どうか私にだって…頼って欲しいのです。」


ことり「……うんっ……海未、ちゃん……ありが、とう…っ……うっ…ぐすっ………ふっ…ふえ〜ん……」


海未「全く…貴女は昔から、一人で抱え過ぎなんです。いつも自分の事になると、我慢ばかりしてしまって。」


ことり「…ぐすっ……だって、だってぇ……ひっく…っ……」

754 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 10:56:58 ID:AuWMueNk
海未「やれやれ……貴女がそんな調子では、いつも貴女のすぐ側に居て。そして貴女が、誰よりも大切に想っている人を。」

海未「いつか本当に、他の誰かに取られてしまうかも…知れませんよ?」ジー…


ことり「………〜〜っっ!!?//////」


海未「それでも良いのですか、ことり?」フフッ


ことり「…ち……ちちっ、違っ…違うの、海未ちゃんっ…!!//////」カアア


海未「おや、それは妙ですね。私は今、何か間違った事を言いましたか?」


ことり「あああ、あのねあのねっ…!?///ことりっ、穂乃果ちゃんの事は…だ、大好きだけどねっ…!?///」アタフタ


海未「ええ。」


ことり「その、大好きっていうのは…あの、えっと…!///////べ、別に…全然ヘンな意味とか、そんなんじゃなくて…!///////」


海未「ふむふむ。」

755 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 11:27:04 ID:AuWMueNk
ことり「だから、だからねっ…?//////ことりが言いたいのは、穂乃果ちゃんが…えっと、えっと……う…ううぅ〜…//////」


海未「クス……ことり?」


ことり「……な、何かな…海未ちゃん…?///」


海未「私は『穂乃果』の事だとは、一言も貴女に…言っていませんよ?」


ことり「……え…?」


海未「………」

ことり「………」


海未「………」

ことり「………」


海未「………」

756 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 11:54:42 ID:AuWMueNk
ことり「〜〜〜っっ!!!/////////」ボンッ!


海未「……ことり。」ス…


ことり「………/////////」プシュー


海未「…貴女の想いが、一体どんな形であろうとも。それを気にせずとも…良いではありませんか。」ナテナデ…

ことり「……で、でも…//////」


海未「…もしかしたら、ずっと貴女は……自分の想い人である、穂乃果に対しても。」

海未「もう一人の幼馴染であり、同じく親友でもある…私に対しても。」

海未「そして…幼い頃から今も変わる事なく、その想いを抱き続けている…自分自身に対しても。」


海未「その胸の中では、何らかの負い目の様な気持ちまでも…今も抱え込んでいるのかも知れません。」


ことり「………」


海未「ですが…ことり。私は貴女の事を、貴女の想いを…決して軽蔑なんてしません。」

757 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 13:06:51 ID:AuWMueNk
海未「それどころか、本当に尊いものであると…心から思っています。」


ことり「……海未、ちゃん……」


海未「…貴女の抱く、その想いの先に…どんな未来が、これから待ち受けているのか。」

海未「それはきっと…まだ誰にも分からない事なのでしょう。」


ことり「…………」


海未「それでも…私は切に願っています。」

海未「この先も貴女が、その想いを胸に抱いたままで。自分の願う道を信じて…進んで行って欲しいと。」


ことり「………っ……ぅ………」


海未「ですから…ことり。自分の気持ちに…貴女の中にある、その大切な想いに。」

海未「これからも…いつまでも。どうか…正直であって下さいね。」


ことり「……うん…っ……海未…ちゃん………本当に……ありが…とう……ぅ…っ………」

758 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 15:07:25 ID:AuWMueNk
海未「そして…どんな時であっても、貴女の事を。掛け替えのない親友で、大切な幼馴染と思っている。」

海未「そんな私が、いつでも貴女のすぐ側に居る事を。絶対に、忘れないでいて下さい……ことり。」


ことり「……っ…うん…うんっ……ぐすっ……ひっく…っ……うっ……うぁ…うわああぁぁーーーんんっっ!!!」


海未「…もう……貴女も穂乃果に負けず劣らずで、本当に世話が焼けるんですから。」ヨシヨシ…


海未(…ことり。貴女の胸の中で、今も変わる事なく宿り続けている…その確かな気持ち。)

海未(そう…貴女自身という存在を、他の何よりも支え続けている『力』でもあり。)

海未(これからも、決して揺らぐ事のない…貴女の、とても強くて眩しい…その想い。)


海未(その想いと共に、今後の貴女が進んでいく先。そこに待ち受けているのは…非常に険しい道であり。)

海未(常に絶える事の無い、数々の困難を乗り越え続けなくてはいけない…余りにも厳しく、本当に辛く苦しい道と…なる事でしょう。)


海未(しかし、それでも。貴女が信じた、貴女が選んだ、貴女が決めた、その自分の道を。)

海未(どうか…迷う事なく、一歩ずつ。そう…ゆっくりでも、良いのですから。)

海未(例え、ほんの少しずつでも。貴女が、前へと。貴女が願う、その場所へと……進んで行けます様に。)

759 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/02(水) 15:16:24 ID:AuWMueNk
コメントして下さった方、いつもありがとうございます。
少しでもご期待に応えていける様に、今後も頑張りたいと思っています。
今日は途中で色々あって間が空いてしまいましたが、何とか予定通り今のシーンを終える事が出来ました。
それでは、次回もどうか宜しくお願い致します。

760 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 05:25:15 ID:iEMCavsY
SCENE 29.【秋葉原・デパート内 ブティックエリア〜休憩スペース】


あんじゅ「ウフフ♪さっき見つけた新商品のドレス、かなり良い感じだったわね☆」

あんじゅ「さーて。それじゃあ、此処で一息ついた後は〜…どのお店から見に行こうかしら♪」


穂乃果「…あ、あの〜…あんじゅさん?」

あんじゅ「あら、どうしたの?」


穂乃果「え…えっとですね。こんなにもいっぱい、私のために…買って頂いちゃうなんて…」

穂乃果「やっぱり、その…すごく申し訳ないと、言いますか…」ズッシリ


あんじゅ「あらあら。その事だったら、最初にちゃんと話しておいたでしょう?」

あんじゅ「一昨日から私が、貴女を何度も振り回しちゃった事。そのお詫びをしたいって。」


あんじゅ「それに貴女は、そんな強引な私が相手でも。イヤな顔一つしないで、ずっと付き合ってくれたわ。」

あんじゅ「だから今日のショッピングは、そのお礼の意味も兼ねてるのよって。」

761 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 05:40:30 ID:iEMCavsY
穂乃果「…確かに…そう言ってくれては、いましたけど……でも……」

あんじゅ「うーん…まだ納得しきれてないみたいね。他に何か問題でも、あったのかしら?」


穂乃果(だ、だって…!私が手に抱えてる、服もアクセサリーも…ううん、この袋の中身の全部…!)

穂乃果(どれも値段のゼロの数が、絶対におかしかったんだけど…!)ヒエエー


あんじゅ「ねえ、穂乃果さん。」


穂乃果「あっ…は、はい…!」


あんじゅ「これはね?私から貴女への、プレゼントでもあるの。」


穂乃果「プレゼント…ですか?」


あんじゅ「ええ、そうよ。私達が此処に来る前、車で移動中の時に。」

あんじゅ「昨日から今までにあった色々な出来事を、貴女が私に話してくれたでしょう?」


あんじゅ「私ね。その時、貴女の話を聞いていて…とても嬉しくなったわ。」

762 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 06:07:26 ID:iEMCavsY
あんじゅ「貴女が持っている、本当に素敵な『女の子』の魅力。それが貴女の周りの人達に、しっかりと伝わった事も。」

あんじゅ「そして…この先に次々と、大きな変化が起きていくという『事実』を、それぞれがきちんと理解してくれた上で。」

あんじゅ「貴女の大切な仲間である『μ's』の人達が、今の貴女を快く受け入れてくれたという事も。」


あんじゅ「それにね。私からの質問に、何度も少し照れくさそうにしながらも。」

あんじゅ「その一つ一つに対して、貴女が元気に答えてくれる度に。私はもっと嬉しい気持ちで、胸がいっぱいになったの。」


穂乃果「あんじゅさん…」


あんじゅ「フフ…だって、そうでしょう?」


あんじゅ「確かにやり方は、かなり強引ではあったけれど。貴女にそのヘアメイクを勧めたのは、他の誰でも無い私であって。」

あんじゅ「その私が、あの時に強く願っていたのは。貴女の今まで隠れていた魅力を、沢山の人達に知って貰う事だったのだから。」


あんじゅ「でもね、穂乃果さん。今の私にとって、何よりも一番に嬉しかったのは。」


あんじゅ「貴女が、いつもの素敵な笑顔を。今日、私の前でも…見せてくれた事だったの。」

763 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 06:29:43 ID:iEMCavsY

穂乃果「…あっ……」


あんじゅ「一昨日の夜に、貴女と偶然出会って。それから短い間ながらも、二人で同じ時間を過ごす事になって。」

あんじゅ「あの時…自分に自信を失いかけていた貴女を、すぐ側で見ていた私にとって。」

あんじゅ「今日、貴女の明るい笑顔を見られた事は。もうこれ以上なんて無い位に…本当に嬉しくて仕方ない事だったわ。」


ことり『いつもみたいに、元気いっぱいで。とっても楽しそうにしてる、穂乃果ちゃんと一緒なら。』

ことり『きっと、あんじゅさんだって…ね?』


海未『ええ、そういう事です。それに彼女が、貴女の事を励まそうとしていたのは。』

海未『いつもの様に前向きで、明るい穂乃果でいてくれる事こそを。一番に望んでいたからではないでしょうか。』


穂乃果(…やっぱり、すごいな。ことりちゃんも…海未ちゃんも。)

穂乃果(二人とも、本当に…私の自慢の幼馴染で。そして、私の自慢の…最高の親友だよね。)


あんじゅ「ねえ、穂乃果さん。貴女が今持ってる、その服やアクセサリー達はね。」

764 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 06:55:44 ID:iEMCavsY
あんじゅ「この溢れそうな嬉しい気持ちを、どうしても『何かの形』として表したかった…そんな私からの。」

あんじゅ「貴女に是非とも受け取って欲しい、精一杯の『贈り物』でもあるの。」


穂乃果「…あんじゅさん…」


あんじゅ「だからね、穂乃果さん。私から貴女への、この『気持ち』…快く受け取ってくれないかしら?」パチッ☆
 

穂乃果「…はい。ありがとうございます、あんじゅさん。」


穂乃果「あんじゅさんが、そう思ってくれる気持ち……私、すごく…すごく嬉しいです…!」


あんじゅ「フフ…私もよ。貴女にそう言って貰えて、本当に嬉しいわ。」


穂乃果「…私…沢山の素敵なものと、沢山の嬉しい気持ちを…あんじゅさんから貰っちゃいました。」


穂乃果「さっき、あんじゅさんが言ってくれた様に…女の子としての私を、みんなにいっぱい誉めて貰えた事。」

穂乃果「そして…『μ's』のみんなに、今の私を優しく受け入れて貰えた事…とっても嬉しかったです。」

765 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 07:33:39 ID:iEMCavsY

あんじゅ「ええ。本当に、良かったわね。」


穂乃果「はい。それに…あんじゅさん。」

あんじゅ「…?なあに?」


穂乃果「いつも綺麗で、大人っぽくって。カッコ良くて、それに頼もしくて。だけど、実はお茶目なところもあったりして。」

穂乃果「きっと、みんなが憧れちゃうくらい…すごく素敵な人で。」


穂乃果「そんなあんじゅさんに…あの時の私が、あの場所で出会えた事も。」

穂乃果「それからずっと、私に優しくしてくれた事も。今まで私の知らなかったものを、いっぱい教えてくれた事も。」

穂乃果「そして…今みたいに。こんなにも私と、仲良くして貰える様になれた事も。」


穂乃果「私…その全部が、もう嬉しくて。本当に嬉しくて嬉しくて、仕方ないんです。えへへ…///」


あんじゅ「……貴女ってコは……」スッ


ギュッ☆

766 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/19(土) 07:54:35 ID:iEMCavsY

穂乃果「わわっ…!///あ、あんじゅさん…?///」


あんじゅ「…本当に、可愛いんだから…もうっ♪///」ギュッ

穂乃果「…えへへ…///あんじゅさん、とっても温かいです…///」ギュッ


あんじゅ「…温かいのは、貴女もよ…?///」


あんじゅ「穂乃果さ……ううん。」


穂乃果「え…?」


あんじゅ「…穂乃果…//////」


穂乃果「…あっ…//////」


あんじゅ「これからは…そう呼んでも、良いかしら…?//////」


穂乃果「…はいっ…!//////」

767名無しさん@転載は禁止:2022/03/19(土) 12:04:56 ID:KRAFivCs
来てたか

768 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 06:07:40 ID:ZPJ2TjKc
あんじゅ「ありがとう…嬉しいわ…///」

穂乃果「私も、すっごく嬉しいよ……お姉ちゃん…!///」


あんじゅ「……やっぱり、まだ慣れないわね……その呼び方は…//////」


穂乃果「えへへ…///あんじゅさん、顔まっかっかですね?///」


あんじゅ「…貴女が、そうさせてるんじゃないの…//////」

あんじゅ「全く…困ったコね…//////」


穂乃果「だって私、今は妹なんだもん…あんじゅお姉ちゃんの♪///」

あんじゅ「…もう…//////」


穂乃果「えっへへー…///あんじゅお姉ちゃんっ…!//////」ギュッ


あんじゅ「…本当に…困っちゃうわ…//////」ギュッ


トゥルルルル…

769 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 06:38:28 ID:ZPJ2TjKc

あんじゅ「……!」


穂乃果「あれ…?電話の音が…」


あんじゅ(…もう少しだけ、こうしていたかったわね。本当……残念だけれど。)


穂乃果「えっと…私の着信音じゃないから、あんじゅさんの方みたいですね。」


あんじゅ(それでも…私達が今日、此処へやって来たのは。)


あんじゅ「…ええ。ごめんなさい、少し待っていて貰えるかしら?」


穂乃果「あ、はい。私なら大丈夫ですから、気にしないでください。」


あんじゅ(そう。今から始める、これから始まる…この『賭け』の為なのだから。)


あんじゅ「ありがとう。それじゃあ、電話に出てくるから…少しの間だけ失礼するわね。」スッ

770名無しさん@転載は禁止:2022/03/26(土) 06:57:14 ID:Ndhk8bV2
朝早くから投下か

771 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 06:57:43 ID:ZPJ2TjKc
穂乃果「はい。ここで待ってますね。」


あんじゅ(だから……さあ、始めましょうか。)


あんじゅ「…ええ……あら、そうなの?でも、それなら……そう…仕方無いわね。」

あんじゅ「…そうね、分かったわ。すぐに確認出来る様、先に準備だけ……ええ、お願いね。」


あんじゅ「今は私達、買い物の途中だったから…ええ、分かったわ。是非、そうしてくれるかしら。」

あんじゅ「それと、少しだけ時間を頂戴ね。その後で、すぐそちらへ向かうわ。」


あんじゅ「ええ…それじゃ、また後で。」プツン


穂乃果(…あんじゅさん、何かあったのかな…?)

穂乃果(こっちに聞こえてきた声の感じだと、ちょっと急いでるみたいだったけど…)


タッタッタ…

772 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 07:24:52 ID:ZPJ2TjKc
あんじゅ「待たせてしまってごめんなさい、穂乃果。」


穂乃果「…!///」ドキッ


あんじゅ「…?どうかしたの?」キョトン


穂乃果「あ、いえいえ…!何でもないですから、どうかお気になさらずに…あ、あははっ…///」

あんじゅ「そう…?それなら、良いのだけれど。」


穂乃果(そういえば、呼び方が変わるんだったよね…///まだ慣れてないから、一瞬ドキってしちゃった…///)


あんじゅ「その、実はね。たった今、どうしても外せない急用が入ってしまったの。」


穂乃果「あ…そうなんですか。じゃあ今日は、もう…」


あんじゅ「ううん、それは大丈夫よ。これからすぐに片付けて来るし、時間の方も大して掛からないと思うから。」

あんじゅ「ただ今は、現地に急いで向かう必要があるのよ。それで貴女には先に、この後の予定について伝えておくわね。」

773 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 07:56:32 ID:ZPJ2TjKc
穂乃果「は、はい。分かりました。」


あんじゅ「私はこれから、車の方に一度戻るわね。そして用事を済ませてから、また此処に戻って来るわ。」

あんじゅ「さっきも言ったけれど、時間自体はそれ程掛からない筈だから…そうね。多分2,30分も有れば、全部終わると思うの。」

あんじゅ「それでね。この場所はフロア全体の淵の方だから、幸い人通りも少ないし。すぐそこに、休憩用の椅子もあるわ。」


あんじゅ「だから、本当に申し訳無いけれど…穂乃果。」スッ

あんじゅ「私が戻って来るまでの間、此処で待っていて…くれるかしら…?」ウルウル


穂乃果「…っ!///」


あんじゅ「ね…?お願い、穂乃果ぁ…?」ウルウル


穂乃果「は、はい…!それは全然、大丈夫…ですけど…///」


あんじゅ「そう、良かったわ♪ありがとう、穂乃果☆」


穂乃果(…あ、あんじゅさんって…今みたいな顔もするんだ…///不意打ち過ぎて、ちょっとビックリしちゃったけど…///)

774 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 09:13:14 ID:ZPJ2TjKc

あんじゅ「さて、それじゃあー…はい。貴女の荷物、私に貸して?」


穂乃果「え?私の荷物、ですか?」
 

あんじゅ「ええ、そうよ。今から私、車の方に戻るでしょう?そのついでに、全部まとめて置いて来るから。」


穂乃果「で…でも。どれも一つ一つだけで、結構な量になっちゃってますし。」

穂乃果「それに…私があんじゅさんから、プレゼントとして頂いてる物ばかりなのに…何だか、申し訳ない気が…」


あんじゅ「もう。そんな事、貴女は気にしなくて良いの。」

あんじゅ「それに私、今は結構急いでるんだから。ほら、はーやーく?」


穂乃果「だ、だけど……だったら私も、一緒に付いて行って。それで、私が自分で持って運んだ方が…」


あんじゅ「えいっ。」ペシッ

穂乃果「あいたっ!?」

775 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 09:55:44 ID:ZPJ2TjKc
あんじゅ「そんな事したら、貴女が唯の二度手間になるじゃない。また後で私達、此処でショッピングの続きをするのよ?」


穂乃果「…へっ?」


あんじゅ「それも考えたなら、車と往復する必要のある私一人で持っていった方が、何かと効率だって良いでしょう?」

あんじゅ「だから貴女は、あそこの椅子にでも座りながら、気楽に待っていてくれるかしら。」


穂乃果「…あ、あの〜…まだここで、お買い物…するんですか?」


あんじゅ「フフ、勿論よ♪まだ行ってないお店が、後二・三件は残ってるんですもの☆」

穂乃果「え、えええっ…!?」


あんじゅ「ああ、それと勿論ね?この後で買う物も全部、私からのプレゼントよ☆」ウフフ


穂乃果「いい、いやいやっ…!流石にもう、これ以上は…!」アワアワ


あんじゅ「さーて、そろそろ行かないと。荷物、貰うわね?」パッパッパッ

776 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 10:20:22 ID:ZPJ2TjKc
穂乃果「え…?あっ…」


あんじゅ「私が戻って来たら、まだ見てないお店を一通り回って。それが済んだら、ゆっくりお茶でもしに行きましょ?」

穂乃果「で、でも…」


あんじゅ「良いから良いから♪ね、穂乃果?」


あんじゅ「此処はお姉ちゃんにー、ドーンとまっかせなさーい!」パチッ☆


穂乃果「……クス。うん、分かった。」


穂乃果「私、ここで待ってるね。お姉ちゃん…!」


あんじゅ「ウフフ…良いコね♪それじゃ穂乃果、また後で☆」


穂乃果「うん。いってらっしゃい、あんじゅお姉ちゃん!」


タッタッタッタ…

777 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 10:52:04 ID:ZPJ2TjKc

ピッピッピ…


あんじゅ「…もしもし、私よ……ええ、こちらの方は問題無いわ…それで、今の進行状況の方は……そう。」


あんじゅ「さて…もう一度、確認だけしておくわ。万一に備えて、最優先すべきは…ええ…その通りよ。彼女の安全と、緊急時の保護。」

あんじゅ「あのコが『目的地』へ辿り着くまでの間も、それは徹底する様にさせて。必要ならば、監視と護衛の人員も増やしての対応で。」


あんじゅ「…ええ、特に制限は設けないわ。判断はそちらに任せるから、何よりも確実性を重視して頂戴。」


あんじゅ「後は……ええ、そうよ。それ以上の事に関しては、こちら側からは極力干渉はしない事。」

あんじゅ「これについては、前にも言った通りよ。彼女の安全面と同等のレベルで、最も重要である一つと覚えておいて。」


あんじゅ「あくまで私達は『キッカケ』を用意するだけの存在。あのコが『それ』を引き寄せるのか、或いは何も起こらないのか…」

あんじゅ「この先に、どんな結果が待っているのか……それはね。全て…あのコ次第なのよ。」


あんじゅ「…でもね。あのコなら、絶対に引き寄せるわ。自分では自覚も無いまま、いとも簡単に。」

あんじゅ「私は…見てみたいの。あのコが自らの手で、今よりも更に大きな世界への扉を開ける…その光景を。」

778 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 12:22:13 ID:ZPJ2TjKc

あんじゅ「そして…その大きな世界でも、あのコなら…必ず………あら……フフ……少しお喋りが、過ぎてしまったかしら。」


あんじゅ「…ええ、そうね。正直、自分でも驚いているわ。つまりは、それ程の存在なのでしょうね……あのコって。」


あんじゅ「…そう。現時点で必要な準備については、ほぼ全てが完了したと。ええ、分かったわ……また後で………頼んだわよ。」


プツン


あんじゅ(さて…いよいよね。この目でしっかりと、見届けさせて貰うとしましょうか。)


あんじゅ(今日、この街から始まる。アイドルの聖地、この秋葉原から広がっていく。)


あんじゅ(あのコの…『真なる高坂穂乃果』の。その新しい伝説の幕開けを…ね☆)






779 ◆bK3.D2B8eM:2022/03/26(土) 12:27:40 ID:ZPJ2TjKc
コメントして下さった方、どうもありがとうございます。
ここ暫くは色々あって更新に時間が掛かってしまっていますが、
それでも何とか、最初の目標地点に後少しの所まで来る事が出来ました。
今後も頑張っていきますので、引き続き見守って頂ければとても幸いです。

780 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/07(木) 07:48:50 ID:LzJwMBMw
SCENE 30.【秋葉原・デパート内 ブティックエリア付近 休憩スペース】


穂乃果(あんじゅさんが用事に出かけてから、ええっと……そろそろ30分くらいかな。)

穂乃果(確か『2,30分あれば済む』って言ってたと思うし。時間的には、もう戻って来てもいい頃だよね。)


ピロリロリーン♪


穂乃果(あれ?このタイミングは…もしかして、あんじゅさんから…?)ピッ


穂乃果(あ、やっぱりそうだった。それに、電話じゃないけど…何かあったのかな?)


穂乃果「とにかく、まずは確認してみないと。えっと、何々…?」


{穂乃果へ}


{待たせてしまって、ごめんなさいね。}

{それと…実はもう一つ、貴女に謝らなければいけなくなったの。}

781 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/07(木) 08:55:24 ID:LzJwMBMw
{今こちらで対応している用事の件で、更に予想外のトラブルまで起きていた事が分かって。}

{どうやら全て解決するには、かなり時間が掛かりそうになってしまって…}


{それで、貴女には本当に申し訳ないのだけれど。}

{今日のショッピングの続きは、また日を改めて貰っても良いかしら?}


{私としては、一度そちらに戻って、貴女を家に送り届けた後で、}

{そのまま用事先の場所に改めて向かうのが、現状では一番ベストだと思っているので。}

{だから、今は車でそちらに向かっている途中なの。}


{それでね。これから貴女には、こちらが車を止める予定の場所まで、}

{少し面倒を掛けてしまうけれど、歩いて移動して貰っても構わないかしら?}


{後、こちらの都合で振り回す事になってしまってるのに、実に申し訳ないと思うのだけれど。}

{なるべく早めに返事をしてくれると、私としても非常に助かります。}


{突然こんな事になってしまって、本当にごめんなさい。}

782 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/07(木) 09:29:10 ID:LzJwMBMw
{それでは返信の方、待っています。}


{ごめんね、穂乃果。}


{あんじゅ}


穂乃果(そうだったんだ…きっとあんじゅさん、色々と大変だったんだろうな。)

穂乃果(それなのに、私の事…すごく気にしてくれてるなんて。)


穂乃果「…っと、いけない。それじゃ、急いで返信しないとね。」ポチポチ


穂乃果(本当は、私一人で帰った方が良いのかなって。そうも思ったんだけど…)

穂乃果(でも…あんじゅさんは忙しい中でも、こっちに向かってくれてるんだよね。)

穂乃果(これで私が、送って貰うのを断っちゃったりしたら…折角のあんじゅさんの親切を、台無しにしちゃう事になるから。)


穂乃果(…うん。今日はもう少しだけ、お言葉に甘えちゃう事にしようかな。)

穂乃果(でも、本音を言っちゃうと…もうちょっとだけ、あんじゅさんと一緒にいられるからなんだけど…えへへ。)

783 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/07(木) 09:47:34 ID:LzJwMBMw







穂乃果(さてと…そろそろあんじゅさんから、返信が来る頃かな?)


ピロリロリーン♪


穂乃果「あ、来た!えっと、どれどれ…?」


{穂乃果、本当にありがとう。}


{それじゃ今から、車を止める予定の場所への行き方を伝えるわね。}


{まずは、貴女が今居る場所の一番近い出口から、建物の外に出て貰って、}

{それから、目の前の大通りの方に向かって、真っ直ぐ歩いて行ってくれるかしら。}

{そうしていると、その途中で今何かのイベントに使っているらしい、かなり大きめの仮設ステージがあるの。}

784 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/07(木) 11:11:54 ID:LzJwMBMw
{その側を通り過ぎて、更に真っ直ぐ進んで行くと、大きな交差点まで出る事になるわ。}

{そして、そこから右側の道に曲がるとすぐに、今はスマホの宣伝用に使っている巨大な看板が見える様になっているの。}

{私の車は、この右側の道の少し先に止める予定になっているから。その看板を目印にして歩いて貰えると、分かり易く辿り着けると思うの。}


{貴女の居る場所からは少し距離もあるし、面倒を掛けさせる事になってしまうけれど。そこまでの移動を、今から宜しくお願いするわね。}

{ただ…もしかしたら貴女の方が、先に着く事もあるかも知れないので。その時は、少しだけ待っていてくれると助かるわ。}


{今日は本当に、色々とごめんなさい。それじゃ穂乃果、また後でね。}


{あんじゅ}


穂乃果(ふむふむ…なるほど。これなら分かり易いし、途中で確認も出来るから…うん、何とかなりそうかな。)

穂乃果(あ…そっか。電話じゃなかったのは、これも理由だったのかも。私の場合、話で聞いただけじゃ迷いそうだしなぁ。)タハハ…


穂乃果「よし!あんじゅさん、色々と忙しいみたいだし。私もすぐに移動しなきゃね!」スッ


タッタッタ…!

785名無しさん@転載は禁止:2022/04/07(木) 15:11:24 ID:OrC2x8rc
来てた

786 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 18:05:59 ID:xoRlIeiM
SCENE 31.【秋葉原・特設ステージエリア】


アキバ女性レポーター「イエェェーーイッ!!おーい、みんなーー!今日も元気にーー、はっちゃけてるかーーいっ!?>ヮ<」
(以降 女性レポ)


\\イエーーイッ!!//


女性レポ「うーん!イイね、イイねー!みんなが元気でー、オネーサンもメッチャ嬉しいよー!」

女性レポ「それにー、さっすがはアイドルの聖地だねー!こーんなにもいっぱい、集まってくれたぞー!」


女性レポ「よーし!それじゃー、あんまジラしちゃうのもアレだからさー?早速パパーっといってみよっかーっ!」


\\ワーーッ!パチパチパチッ!//


女性レポ「みんなも知ってのとーり!今サイコーに盛り上がってる、スクールアイドルの祭典『ラブライブ!』!」

女性レポ「そのラブライブ人気に、チャッカリ乗っかっちゃってー。何かやろうってなった特別企画が、この番組ってワケなのさー!」


女性レポ「そしてそしてー?とぉーっても気になる、そのスペシャルゥ〜な番組のタイトルはぁー…」

787 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 18:22:24 ID:xoRlIeiM

女性レポ「『突撃っ!アキバの街で見かけた気になるあのコ!スーパー☆アイドルを探せ!!』だーーっ!!>ヮ<」


\\オオーーッ!パチパチパチッ!//


女性レポ「うーん、実にベタなタイトルだねー。ベタベタ過ぎるくらいにベッタベタだよねー。」

女性レポ「つーかさー?コレだけで番組の内容、もう完っ全にバレバレだよねぇー?」

女性レポ「そんでもまー、一応そーゆー決まりなんでー。これから番組の大まかな内容を、ザザーッと説明するよー!」


女性レポ「まずは司会のアタシがー、このアキバにいるステキな女のコを探して、ガンガン突撃しに行っちゃうぞー!」

女性レポ「そんでねー?見事イケてる女のコを見つけたら、このステージまで連れて来ちゃうんだー!」


女性レポ「そしてそして、ステージに上がって貰ったコにはー。歌でもダンスでも特技でも、まあ何でもイイからねー?」

女性レポ「そのコが得意なパフォーマンスをー、みんなの前でドドーンと披露してもらおうってワケさー!」


\\オォーー!パチパチパチッ!//

788 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 18:52:01 ID:xoRlIeiM

女性レポ「ちなみにこの番組ってー、ラブライブTVで生中継されてるアーンド、ネットで生放送配信もされちゃってるんだよねえー。」

女性レポ「そんなワケだから、ここらでドカーンと一発目立てればー。一気にスーパーアイドルへの道も〜…夢じゃないかもだよぉー?」フフーン


\\オォー…!パチパチパチッ!//


女性レポ「だからだからー、このチャンスを是非モノにしたいってコはねー?遠慮なーくこの場所にー、ドンドン集まって来てくれたまえー!」


女性レポ「ただーし!このオネーサンの目は、とぉーってもキビシーよー?生半可な魅力じゃー、完スルーされちゃうかもだぞー?」

女性レポ「よってよってー。そんでハズカシー思いして、ショックを受けないよーにー。ホントに自信のあるコだけ、ココに来ちゃってねー?」


\\ホオォ〜〜…!//


女性レポ「ああ、それとねー?このアッタシが声かけちゃったコなんだけどー。」

女性レポ「そのコがスクールアイドルだったりするコトも、ひょっとしたらあるかも知れないよねー?」


女性レポ「もしホントにそうだった時はー、この広ーい大きーいステージでー。」

女性レポ「とびっきりのパフォーマンスを披露してー、絶好のアピールチャンスにしちゃってねー!」

789 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 19:17:42 ID:xoRlIeiM

\\オォーーッ…!パチパチパチッ!//


女性レポ「よーし!そんじゃー、はっじめるよー!まずは、イケてる女のコを探しにー…スーパー突撃タイムだーーっ!!>ヮ<」


\\ワーーッ!!パチパチパチッ!!//


女性レポ「まー実のトコ、番組上の都合でー。このステージからあんま遠くへは行けないんで、この周辺までになるんだけどねー。」

女性レポ「ま、それはさておきー。さーて、まずはー…どっちの方へ行ってみよっかなー?」キョキョロ


\ザワザワ…!ザワザワ…!/


女性レポ「…ん?おんやー?なんかアッチの方がー、ザワついてるみたいだねぇ。どしたどしたー?」

女性レポ「ふーむ…おーい、そっちのカメラさーん!ちょーっとアッチの方、スクリーンに映してちょーだいなー!」


女性レポ「はーい、オッケー!んー、どれどれ…?んん…?なんかアレって、みんながー…あの制服の女のコ、見てないかいー?」


\\ザワザワ…!!ザワザワ…!!//

790 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 19:46:20 ID:xoRlIeiM

穂乃果(ええっと…あんじゅさんの言ってた仮設ステージって……あ…!きっと、あれの事だよね。)

穂乃果(それじゃあ、ここからは…こっちを真っ直ぐで、良かったっけ。)ピッ


「ねえねえ…!あの子、めっちゃ可愛くないっ?///」

「うわぁ…すっごいキレイ…///」

「音ノ木坂だよね、あの制服…///『μ's』の他に、まだあんな美少女っていたんだ…///」


\\\ザワザワ…ザワザワ…!!ザワザワ…ザワザワ…!!///


女性レポ「…フッフッフー。コレは気になる……気になるぞぉーー!!」キラーン☆


女性レポ「こんな時のアッタシのカンはー、今まで外れたコトって無いんだよねぇー!」

女性レポ「ならばならばー、もうやるコトはひとつじゃーん?さあー、気になるあのコにぃ〜〜…」


女性レポ「とっつげきぃぃーーーっっ!!!>ヮ<」


ドドドドドッッ!!

791 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 20:12:33 ID:xoRlIeiM

\\\\ザワザワ…ザワザワッ…!!ザワザワ…ザワザワッ…!!////


「…マジでヤッベーなぁ…///あのコ、すっげーイケてんじゃん…!///」

「…なあ、どーする?声、かけてみるか…?///」

「アホか、撃沈率400%だろ…あんな超絶ハイレベルなコじゃ…///」


穂乃果(…?何だか、周りがざわついてる気がするけど…何かあったのかな?)

穂乃果(あ、そっか。今丁度この辺りで、何かのイベントをやってるんだっけ。だから多分、その関係なのかな?)

穂乃果(どんなイベントなのか、ちょっとだけ気になるけど…今はあんじゅさんと合流する場所に、急いで行かないとね。)


穂乃果(あ、多分こっちだよね。このまま真っ直ぐ行けば、大丈夫そう。)


穂乃果「よし。それじゃ、早く行こ――」スタスタ


女性レポ「ちょおおーーっっと待ったああぁーーーっっ!!!>ヮ<」ズザザザーーッ!!


穂乃果「うわぁああっっ!!?」ビクッ!

792 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 20:30:13 ID:xoRlIeiM
女性レポ「はいはいはーいっ!ちょーっとソコ行くお嬢ちゃーん?こんにちわわわのわーっ!」

穂乃果「えっ?あ…こっ、こんにち…は…?」


女性レポ「さーてさて!こーして無事に捕獲…ゲフンゲフン!協力して貰えそーなのでー。ココは早速、色々と聞いちゃお……おおっ??」

穂乃果「あ、あの……これって、一体…?」サラサラ…


女性レポ「おお……おおおっ………おおおおおーーーっっ!??」

穂乃果「え、え…?ど…どうしたんですか…?」


ガシィッ!!


女性レポ「確保おぉぉーーーっっ!!!>ヮ<」


穂乃果「わわわっ!?ななっ、何っ…!?」


女性レポ「ちょーっとアッチのステージまでー!オネーサンと一緒に来てねーーっ!!」グイッ!


穂乃果「え、えええっ!?ああ、あのっ…!私、今から…って…!?ぅうわああぁーーーっ!!」

793 ◆bK3.D2B8eM:2022/04/13(水) 20:35:30 ID:xoRlIeiM
コメントして下さった方、いつもありがとうございます。
本当に長い時間が掛かってしまいましたが、ようやくこのシーンまで辿り着く事が出来ました。
どうか今後も、引き続きお付き合い頂けましたら大変幸いです。

794名無しさん@転載は禁止:2022/04/14(木) 00:41:46 ID:4rUdzLvo
更新きてた

795名無しさん@転載は禁止:2022/08/16(火) 10:19:50 ID:A4IBOkFU
もう更新しないの?


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