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日系ブラジリアン
:2007/12/13(木) 10:46:35 ID:1hKARWhg0
Q:最初に就職をされたのは、香港の大手航空会社キャセイ・パシフィック。しかも、エンジニアとしてではありませんでした。どうして、この選択だったのでしょうか。
工業工学部を出ましたので、エンジニアの道に行くのが順当だったのかもしれません。しかし私は、他の人とは違うチャレンジをしてみたいと思ったんです。よりチャレンジングなことに興味があった。実はエンジニアであるかどうかに関係なく、当時はその航空会社に入ることはとても難しいと言われていました。だからこそとても興味を持ったんです。入社したら、きっといろいろな経験ができる。チャレンジングなことがたくさんある会社に違いない、と。
入社後は、エアライン・プラニング・オフィサーとして仕事をしました。大変興味深かったです。航空会社は高額で長期の固定的投資を行います。その投資で、どのくらいの輸送容量がまかなえるのか。マーケティング的な観点から見てキャパシティはどのくらいになるのか。そういう分析をしていく。私の担当は新規のサービス計画でした。
例えば、東京から香港のフライトについて、今後の動向を見越しながらサービス体制を考えていく。1日4便にするのか、5便にするのか。どんな種類のどんな大きさの飛行機を飛ばすのか。さまざまなシミュレーションを行って、サービス体制についての計画を導き出していく。面白かったし、分析的な訓練をするには、とても役に立ったキャリアでした。
Q:しかし、その後、香港の中国返還に伴う政情不安もあって、カナダに移住。ビジネススクールに行かれることになります。
航空会社を退職することには、正直、不安もありました。楽しく仕事をしていたわけですし。残念ながら、キャリアの継続をあきらめざるを得なかった、という気持ちもありました。ただ、結果的には思い切って退職してカナダに渡ったのは、素晴らしい転機にできたと思っています。
まずは、オンタリオ州にあるヨーク大学のビジネススクールに入学しました。大学時代の専攻は、エンジニアリングやサイエンスだったわけですから、ビジネス領域に関わる分野ついて学びたかった。これは新鮮でしたね。マーケティングやファイナンス、組織行動学などを学ぶことができて、スキルは大きく広がりました。
当初はキャリアチェンジして転職することに不安でしたが、考えてみれば、マーケットの小さな香港ではチャンスは限られていました。より大きな市場を持つカナダでキャリアを再び始めたことは、とてもエキサイティングなチャレンジになったんです。
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