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Amazon.com

1togo ◆NpqLp96rfA:2007/04/30(月) 10:09:56 ID:MbKJEneQ0
Amazon.com, Inc.(アマゾン・ドット・コム・インク、NASDAQ:AMZN)は、アメリカワシントン州シアトルに本拠を構えるインターネット書店である。インターネット上の商取引の分野で初めて成功した企業の一つである。本以外にもDVDや電化製品など様々な商品を扱っている。アレクサ・インターネット、a9.com、インターネット・ムービー・データベース(IMDb)等を保有している。

日本では日本法人・アマゾンジャパン株式会社(東京都渋谷区)が日本版サイトAmazon.co.jpを運営。アマゾンジャパンは千葉県市川市に専用の倉庫を、札幌市中央区にサポートセンターを設置している。

現在、アマゾンが進出している国はアメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・フランス・日本・中国(joyo.com)の7か国。

沿革

インターネット草創期の1994年にジェフ・ベゾスによってCadabra.comとしてインターネット書店が開業される。この cadabra はアブラカダブラから採られたものだが、ベンチャー計画を弁護士に電話で話した際 "cadaver(死体)?" と聞き返されたため、のちに世界で最大規模の流域面積を持つアマゾン川にちなみAmazon.comと改名された。Amazon.comとしてのサービスは1995年7月より始まっている。1994年にワシントン州で法人格を取得し、1996年にデラウェア州でも法人格を取得している。1997年5月には株式を公開した。本社ビルはアメリカワシントン州シアトルの小高い丘にある、元病院(PacMed)である。

ビジネスモデル

顧客至上主義を第一に、顧客へ必要なものを、安く、早く提供する事を掲げている。ジェフ・ベゾスの考えには、アメリカ国内で最大規模の書店が最大で20万点の書籍を扱っているのに対し、インターネット書店であれば、何倍もの種類の商品を扱うことが可能との期待があった。設立当初の4〜5年の期間は、利益が十分に上がらないことが当事者自身によって戦略として予測されていたことが特徴的といえる。2000年にアメリカを中心に起こったネット不況によって、この戦略の妥当性は裏付けられた。1990年代末に多くのIT企業が急激な勢いで成長を遂げる中、アマゾン.comは堅調な成長を続けた。アマゾン.comの「低速な」成長は投資家にとっては不評であったが、インターネット・バブルがはじけ多くの企業が姿を消す中、堅調な成長に支えられて2002年の第四四半期にも最大の利益をあげることができた。ロングテールも参照。

2日系ブラジリアン:2007/04/30(月) 10:13:05 ID:MbKJEneQ0
Amazon.comのレコメンデーション機能

Amazonの最大の特徴は強力なレコメンデーション機能にある。そして、現在のところAmazonはパーソナライゼーションの実用レベルの最先端を走っているという見方が支配的で、また、その技術の向上に余念が無い。実際、近い将来には顧客の宗教や思想まで含めて営業活動に反映させることが可能となるといわれ、既にその技術を開発し、特許を申請している(米国)。また、パーソナライゼーション技術の解説記事(飽くまで技術に関するものに限る)、教科書等においても、Amazonは、一つの成功例として語られることが多い。[要出典]

ここで、レコメンデーション機能とは、この場合、過去の購入履歴等から、顧客一人一人の趣味や読書傾向を探り出し、それに合致すると思われる商品をメール、ホームページ上で重点的に顧客一人一人に推奨する機能のことである。例えば Amazon.co.jp の「トップページ」や「おすすめ商品」では、そのユーザーが過去に購入したり閲覧した商品と似た属性を持つ商品のリストが自動的に提示されるが、それはレコメンデーション機能の一部である。

レコメンデーション機能は、顧客一人一人の趣味や読書傾向に沿った作品を推奨してくれるとされる。例えばシリーズ物の漫画等の購入をする場合には、ちょうど新刊が出たころに推奨してくれ、似たような傾向の作品を『併せて買いたい』と称して推薦してくれる。又、Amazonは収益面でもパーソナライゼーションの導入に成功しているという見かたが一般的であり、そのため、多くのシステムインテグレーション企業が、これと類似したシステムの開発にしのぎを削り、近々同様の機能を持つサイトは増えるだろうと思われる。実際MicrosoftやYahooやGoogleは、独自のパーソナライゼーション方式を開発・強化し、自らのサイトに組み込むことを公言している。

パーソナライゼーション自体を辞めさせることは現在のところ出来ず、選択権やプライバシー等の観点からインターネットセキュリティーや個人情報保護に関する識者の中かにはこのことを問題視する意見が見られる。但し、非常に複雑な手段を講じて過去に購入、又は評価、クリックした商品一つ一つについて一つ一つ設定を行うことで膨大な時間と手間をかければ、パーソナライゼーションに反映させたくない商品を大画面で推奨させないということも可能ではある。しかし、1個たりとも逃さぬように極めて慎重に作業しなければ、その作業はに要した膨大な時間と労力は、全て水の泡になる。

さらに、アマゾンは、顧客が特別な設定をしない限り、レコメンデーションに基づき、ダイレクトメールを 頻繁に送ってくる。確かにダイレクトメールを拒否する設定が行えるが、その設定方法は一貫性に乏しいという意味でややこしく、その内容の確認は、過去に書いたレビューの確認と同程度ぐらいに困難である。顧客はメルマガを登録した自覚がなく、知らないうちにメルマガ登録が完了してしまうシステムを採用しているといわれても仕方ないぐらいに、いつ登録したのか分からないメルマガが配信されることがある。そのため、誤配なのか設定ミスなのか分からない状況でダイレクトメールが送られてくることがよくある。

3日系ブラジリアン:2007/04/30(月) 10:14:08 ID:MbKJEneQ0
カスタマレビュー

ユーザーは商品に対して星5つを満点として評価をすることが出来る(これを「レビュー」と呼ぶ)。また、レビューの読者は投稿されたレビューが参考になったかどうか、「はい」か「いいえ」の票を入れることで評価できるという仕組みになっている。しかし、現在のところ発売前の商品に対して評価を下すということが出来る状態である。今後はシステム的な改良が期待される。また発売された商品のレビューにおいても、まだその商品を購入していない旨の記述がはっきりと書かれているのにも関わらず掲載されているものもあり、上記の現状を鑑みると、実際に使用した商品のみを批評するシステムであると位置付けられてはいないようである。

4日系ブラジリアン:2007/04/30(月) 10:15:27 ID:MbKJEneQ0
Amazon.co.jpは、Amazon.comの日本法人アマゾンジャパン株式会社(東京都渋谷区)が運営しているインターネット小売。書籍、CD/DVDからおもちゃ/スポーツ用品、家電、キッチン用品、ゲームその他など多種多様な品目を提供する総合オンラインストアである。

概要

2000年11月にAmazon.comの日本語サイト「Amazon.co.jp」としてオープンして以来、事実上一社が独占的に提供するオンラインストアとしては最大規模を誇るインターネット小売販売である。一部では通称として「密林」が用いられている(アマゾン川の流域が密林であり、密林の木のように大量、多種の商品を扱っていることから)。

開設当初は書籍のみの取扱であったためインターネット書店のイメージが強いが、以下の主立った品目のリストにあるように、実際には多種多様な品目を販売している。
書籍
CD/DVD
おもちゃ
スポーツ用品
家電、AV機器、PC、ゲーム
食料、化粧品、キッチン用品

さらに現在ではアマゾン自体では仲介するのみで商品の販売を行わない「マーケットプレイス」という制度が導入されている。これは、Amazonウェブサービス等、インターネット上の他のサイトまたはサービスにデータを提供し、アソシエイトと呼ばれる報酬を支払うことで商品を紹介させるもので、このようにシステム的な性質も強めている。

5日系ブラジリアン:2007/04/30(月) 10:16:05 ID:MbKJEneQ0
サービス

amazon.co.jpが宣伝している独自のサービスとして
送料無料サービス
1,500円以上の買い物で送料無料(マーケットプレイスは除く) 代引き手数料は別途必要。
コンビニでの支払い
コンビニエンスストアによる手数料無料の先払いによる支払いサービス。
Amazonモバイル
携帯電話による通信販売が利用可能。一部機種用に向け携帯電話カメラ機能を使いバーコードを読み取る機能の提供も行っている。
お急ぎ便
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県に限って、一定の手数料を支払うことで特定の時間まで当日発送・当日配達を保証するサービス。(一部地域を除く。ただし栃木県と山梨県はそれぞれ全域で対応可能。)
ポイントサービス
書籍ならば1%、ソフトウエアならば3%分のポイントがつき、1ポイント1円で利用できるサービス。付加期限や使える条件などあり。

などがある。

送料無料については、今でこそ当たり前になっているが、オープン当時は全て無料や、総額5,000円以上で無料など、試行錯誤を重ね、客足が離れない、かつ、採算に見合う総額1,500円以上が定着したものである。これには商品に同封される、様々な企業・団体のパンフレットの広告料が配送コストの原資となり、送料無料を支えているなどとも言われる。

そのほかに特筆すべき特徴として、パーソナライゼーション機能があるだろう。これは米amazon.comによって行われているサービスと基本的に同じであるが、amazon.co.jpによっても有効に機能している。(詳しくはamazon.com、「パーソナライゼーション機能」の項を参照のこと。)

また、近年ではカスタマーサービスへも力を入れている。以前は、amazon.co.jpへの問合せ先は、非常に入り組んだ場所あるいは領収書にしか書かれていなかったため、電話による問い合わせが難しく不評であった。それが、2006年後半より「電話でのお問い合わせ」という機能が新たに作成された。これは各ヘルプページなどにある「電話でのお問い合わせ」というリンクをクリックして表示される画面に「電話番号」と「呼び出しのタイミング」(いつ電話をかけて来てほしいか)を入力すると、アマゾンから折り返し電話がかかってくる、という機能である。無論、従来通りの「Eメールによるお問い合わせ」もそのまま残されている。

このほかに、一般的なオンライン書店にもいえる利点、たとえば大型書店のない地域では入手しづらい専門書などについて、取り次ぎ在庫等もデータベースを共有し、豊富な在庫から在庫の有無を確認してから注文することや、在庫状況によっては書店での取り寄せよりも早く入手できるサービスや、地方で数日遅れで店頭に並ぶ書籍を地元書店に並ぶより前に入手したりすることができるサービスなども行ってる。 アマゾンではこの点も重視しており、例えば人気シリーズのハリーポッターシリーズの一冊であるハリー・ポッターと謎のプリンスが発売された際、発売日の午前中お届けを確約するなどのアピールをしていた。

さらに2007年2月より、シティカードジャパンと提携したamazonクレジットカードを発行しており、amazon.co.jpでの買い物で2%のポイント還元(通常ポイント1%+amazon.co.jp利用での特別ポイント1%)と、他カードを利用するより比較的還元率が高いポイントサービスを実施している。 これにより顧客の囲い込み、およびカード手数料の削減といった効果を期待していると考えられる。

6日系ブラジリアン:2007/04/30(月) 10:18:28 ID:MbKJEneQ0
ジェフリー・プレストン・ベゾス(Jeffrey Preston Bezos, 1964年1月12日 - )は、アメリカ合衆国の実業家。Amazon.com の創設者であり社長、最高経営責任者、取締役会長。

経歴

ニューメキシコ州アルバカーキに生まれる。1年ほどして両親が離婚し、ベゾスは母親に引き取られた。4歳の時に再婚しテキサス州ヒューストンに移住。テキサス州の初期の移住者である母の先祖が得た25,000エーカー(≒101平方キロメートル、39平方マイル)の牧場で青春期の大半を過ごした。電気アラームを使って自分の部屋に弟妹を入れないようにしたり、理科の実習のために両親の車庫を実験室に改造したりと、幼少期から様々な科学的関心を示していた。フロリダ州マイアミの高校時代にはコンピュータに興味を持ち始め、物理学を専攻するために入学したプリンストン大学でも計算機科学と電気工学の分野に専攻を替え、1986年にそれらの学士号を取得した。

大学卒業後ニューヨークで金融アナリストとして勤務した後、1990年にヘッジファンドの D. E. Shaw & Co. に採用され、1992年に上級副社長へ昇進する。しかし、1994年春に World Wide Web の利用率が増加していることに気付き、退社し妻とともにワシントン州シアトルに移住。1994年までに WWW は政府機関や学術研究者にとどまらず、次第に一般の人々にも知れ渡っていった。ベゾスには eコマース事業が将来的に大きなビジネスチャンスになるであろうという先見の明があった。1994年にインターネット書店の Cadabra.com を開業。翌1995年7月には Amazon.com として正式にスタートし、1997年5月には株式公開を果たす。ベゾスはインターネット・バブルの成功者の一人となり、1999年にはタイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーに選出されている。

2000年には民間宇宙開発企業の Blue Origin 社を設立。同社は低価格の宇宙旅行を実現し、多くの人々に宇宙旅行を楽しんでもらうことを目的としている。また、個人的投資会社の Bezos Expeditions を設立し、様々な企業に出資を行っている。

7日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 15:53:36 ID:MbKJEneQ0
フラット化する世界(上) (単行本)トーマス・フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532312795/mediologicc07-22/ref=nosim/

商品の説明
出版社 / 著者からの内容紹介
The World Is Flat――世界は「フラット」になった。この言葉の意味を理解しなければ、これからの企業や個人が生き延びることはできません。ITの飛躍的発展はインドや中国にグローバルな競争力を与え、その結果、先進国の仕事は次々に奪われています。その一方、知識やアイディアが共有されることにより、あらゆる場所でイノベーションが起きています。競争とイノベーションの新時代を、われわれはどう生き抜けばいいのか? Google、ウォルマート、デルなど「世界のフラット化」を成功に結びつけている実例を多数紹介しながら、21世紀の繁栄の条件を示します。

内容(「BOOK」データベースより)
ピュリツァー賞を3度受賞したジャーナリストが、インド、中国、日本、欧米諸国の経営者や政治家らへの綿密な取材をもとに、今われわれの目前で起きている巨大な変化を鮮やかに活写する。全米で社会現象を引き起こした超ベストセラーが、アップデート&増補版からの翻訳で登場。

商品の詳細
単行本: 396ページ
出版社: 日本経済新聞社 (2006/5/25)
ISBN-10: 4532312795
ISBN-13: 978-4532312794
商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.4 cm
おすすめ度: カスタマーレビュー数:38 (カスタマーレビューを書く)
Amazon.co.jp ランキング: 本で1,588位
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この商品は、フラット化する世界 のシリーズ第 1 版です。

8日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 15:57:40 ID:MbKJEneQ0
世界で今何が起こっているのか, 2007/3/12レビュアー:mini1 "タロウ" (岩手県) - レビューをすべて見る

グローバル化の進展およびwebの進化によって、現在のビジネスに何が起こっているか?
上巻では、アジア、特にインドを例に、いくつもの例を挙げてとても詳細に述べられている。
近年、投資の世界で最も注目を集る成長著しいBRICsであるが、本書ではその成長の本質が明らかにされている。
「日本ヤバいんじゃない??」というのが本書を読んだ正直な感想である。

すでに中国に加えインドも大国になりつつある。
今後、日本社会が本格的にグローバル化を目指すのであれば必読の書になるであろう。
是非、「富の未来」と合わせてお読み頂きたい。

冷戦後の世界史の書籍としてもお奨め, 2007/3/12レビュアー:solaris1 (東京都中野区) - レビューをすべて見る

恐らく、未来に書かれる、冷戦後から2005年までの15年間の歴史書の1章には、グローバリゼーションの章が割り当てられ、その内容は、本書上巻のような内容になるのではないかと思います。冒頭のあたりの、新大陸発見から1800年までのグローバリズムを、グローバリゼーション1.0、 1800〜2000年までの歴史を同2.0、2000年以降を同3.0と位置付ける著者の歴史認識はいまいちだと思いましたが、現在進行中のグローバリゼーションを、1989年の冷戦終了から説き起こし、パソコンとインターネットと、ネット上でのインフラとなる様々なソフトウェアの出現が続々と新規ビジネスを生み出し、企業活動だけではなく、経済や社会も変え、ついには、国家間のあり方への影響を与えるまでに現代史に強い影響をもたらすに至った展開を、10のテーマに整理し、多様な事例を用いて記述してゆく様は、まさに歴史書そのものといえます。私自身IT業界に身を置いていることもあり、著者の描く歴史像は、ジャーナリスティックな時代解釈ではなく、この17年というもの身近に感じてきた歴史展開そのものだと強く共感できました(そもそも、本書のサブタイトルは「小史(A Brief History)となっているのだが)。

 この意味で、本書(上巻)の描くグローバリゼーション3.0は、あくまで現代史の全部ではない点に留意する必要がありますが、冷戦後の世界史の大きな流れのひとつを知る歴史書籍としてもお奨めです。

ところで、本書では言及されていませんでしたが、もともとインターネットは、米国国防総省のARPANETが、冷戦終了により、民間での商業利用に解放された事が、直接の発展のきっかけです。なので、冷戦終了とインターネットは、最初から表裏一体の関係にあったといえます。寧ろ重要な歴史的偶然は、80 年代にパソコンが普及し始め、インターネットの端末という下地ができていた点にあるように思います。

9日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 16:09:03 ID:MbKJEneQ0
すべての人民にコンピュータを, 2007/3/6レビュアー:nakayama-toru - レビューをすべて見る

これは、1970年代にアメリカ西海岸で自作パソコンマニアが掲げたキャッチフレーズだ。代表的な旗手の一人が、アップルの創業者、ジョブス氏である。当時のコンピュータといえば、空調の効いた部屋に収まり、専門家しか触れない大型コンピュータだった。それを人民に開放することで社会の民主化が進むと信じていた。

それから30年。本書の筆者は、パソコンとインターネットを基盤として拡がったアウトソーシングやオフショアリングによって、世界はフラット化したという。インドや中国などのかつての途上国は世界のサプライチェーンの中に組み込まれ、存在感を増している。

筆者によれば、グローバル化の第一段階は国のグローバル化、第二段階は企業のグローバル化、そして現在進行中の第三段階は個人のグローバル化だという。海の向こうに住むインド人や中国人がインターネットを経由して、アメリカ人や日本人と競争する社会になっているというのだ。まさに、世界の「すべての人民にコンピュータ」が使える環境となり、国境は消えてしまった。そして、能力を持った個人が圧倒的に重要性を増している。

フラット化した世界の中では、サプライチェーンで結びつきを強めた国々は、価値観を共有し、ジョブスが夢見たように民主化していくという。本書の後半では、イスラム諸国やアメリカがどのように立ち居振る舞っていくべきかを論じており、ある意味でハンチントン流の文明の衝突論に対するアンチテーゼを提唱している。

私自身が先週訪問した大連で、日本語を話し、日本語でコンピュータを操る大量の中国人を目にして、フラット化した世界の中で、日本いや日本人がいかに競争していくのかを深く考えさせられた。

キツイ、けど……, 2006/8/22レビュアー:gaoqiaoj - レビューをすべて見る

超有名ジャーナリストによる、グローバリズム(同書中では「フラット化」だが、まあ似たようなもん)礼賛本。

はっきり言って、日本の一般市民層である私のような人間にとって、こういう世界は生きづらい。「自分が中国人やインド人に負けないよう、つねに勉強しつづけなければならない」(とはいえ、日本の場合、「言葉の壁」により、彼らと張り合う機会が実は少ないのが幸いだが)というのは、ちょっと勘弁して欲しい生き方である。

とはいえ、好むと好まざるとに関わらず、あるいは、程度の差あれ、世界が徐々にこうなっていくことは、これはもう止めようがない。いくら「反グローバリズム」派がごちゃごちゃ言い立てたところで、彼らがなんかの拍子に強大なパワーでも手に入れない限り、止めるのは不可能である。

ただ、それにしても、著者の「中国礼賛」と「イスラム世界・メキシコ侮辱」は、ちょっと目に余る。「イスラムは遅れているから発展しない」って、そんなエッセンシャリズムでいいのか?ただまあ、これがアメリカ保守派の知識人に通底する見方なんだろう。

とりあえず、この本を読んで、さすがの私も「英語でも勉強するか」という気にはさせられた。

10日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 16:15:07 ID:MbKJEneQ0
一つになった世界から落ちこぼれない処世術, 2006/8/8レビュアー:松下重悳 (東京都八王子市) - レビューをすべて見る

 翻訳を通じて原著のユーモアあふれる名著ぶりが読取れるが、原著のニュアンスからジョークまで伝えて翻訳臭を感じさせない稀有な翻訳者に最高の賛辞を贈りたい。
 「フラット」では感じられないが、「Flat Rate」という表現があるように「Flat」には「一様不変」の意味がある。情報通信技術の発達と普及で場所の差は無意味となり、「世界は一つ」になったというのがジャーナリストである原著者が表題に込めた趣旨であろう。米国の会計士に頼んだはずの税務申告書が、実はインドのバンガロールの下請で作られていたり、日本の住宅メーカの営業マンが「ではこの間取りで図面を作って見ましょう」と持ち帰った図面作りが実は大連で行われている、といった多数の実例がそれを裏付ける。フラット化の豊富な実例と促進要因の深堀りに上巻のほとんどは費やされている。
 下巻では、このフラット化された世界で先進国の中流階級は、新興国に仕事を奪われて落ちぶれないためにどうしたらよいか、企業はどうあるべきかを論じ、教育のあり方が変わると提言している。更にフラット化に乗り遅れているアラブの問題に触れ、米国の国家戦略を批判的に論評している。
 世界各国にわたる無数の実例の取材をユーモラスに整理し、ユニークな視点を読者に提供し深く考えさせる名著である。

デジタル化からみた21世紀, 2006/8/3レビュアー:ビブリオン (東京都練馬区) - レビューをすべて見る

「世界は平らだ。21世紀小史 増補・更新版」という原名通りに、主題は2000年以後の現代史です。しかも更新版と銘打っているように、2005年4月に出した初版を2006年4月に改訂したというパリパリの現代史です。2巻に分かれており、この(上)巻では、1989年11月9日に東西を分けていたベルリンの壁が撤去された国際政治上象徴的なフラット化。またIT上で共同で作業が行えるプラットフォームが、90年代から準備され、21世紀になって実用化された。それを使い地域や時間を超えた様々な形態での仕事が多面的に可能となったこと。デジタル化に成功した地域では、地球が平らになったような変化をもたらしたこと。そのフラット化をもたらした原因、推し進める力が、枚挙され、やさしく述べられています。
 
一流新聞の記者らしく、IT界のVIPを的確に選択してインタビューし、彼等がこの変化の核だと考えていることを鮮やかに捉えて本文に取り込んでいます。文献の引用ではなく、変化を起こした当事者達の生きた発言を中心とした論旨には、説得力があります。また常に箇条書きで考えを整理していて、大部ですが判りやすく読みやすくなっています。

本書で述べられているITの進化、それに伴う変化は、現代日本ではそれほど新奇な事とは思えないのではないでしょうか。僕には、むしろ今後のITの発展のために、整理しなければならないことを挙げた第一部の最終章に興味が惹かれました。

11日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 16:32:33 ID:MbKJEneQ0
読み易いが内容は深い。ビジネススクール用にいいのでは?, 2006/8/1レビュアー:treasure_ship - レビューをすべて見る

ピュリッツァー賞を3度受賞した実力派、フリードマンの傑作です。この作品では、「地球はフラット=平ら」になったとの比喩を用いて、昨今の経済を考察しています。ITはこれまで、期待ばかりが先行し、実(利益)を挙げることが出来ていませんでした。期待先行がITバブルに結びつき、IT業界のイメージを悪くした面もあります。
しかし、フリードマンはこれまでの蓄積が10の要素となって、ITを真に有用に使える時代が到来したと紹介しています。
ITバブルが生んだマネー流入が米-印間の光ファイバー網敷設に結びつき、今、通信コストを大幅に下げていることが低人件費の活用=米国→印のアウトソーシングに結びついている、サプライチェーンマネジメント(メーカーと小売の情報交換による製造統制)を活用する企業がロープライス商品提供で消費者に恩恵を与えている事実(リカードによる比較優位の自由貿易論の肯定)、グーグルによって、誰でも情報に簡単にアクセス出来ることは世界を平等にしている等、事象の捉え方が非常に独特で興味溢れ、面白い作品となっています。
米McDのドライブスルーでは、低人件費のインドに向かって客が注文しており、インドからMcDの店舗にEメールで注文が届き、店舗スタッフがハンバーガーを作っている!とのくだり等、事例も本当に退屈させない個性があります。
気軽に、実は奥深く読める秀作です。お奨め!

グローバル化ってこういうことなんだ!, 2006/6/5レビュアー:ろぼ - レビューをすべて見る

原書を読もう読もうと思っていたら、日本語版が出てしまいました。

アメリカに比べると日本にとってのフラット化は、まだ緩やかで、かつ、表面化していないかな?

必ずしも本書を読む必要はないのかもしれませんが、ここに書いてある時代の潮流を理解できている人と出来ていない人では大きな差が出ると思います。

学術書ではないので、分かりやすく平易に書かれています。
その分、事例等も表層的ですが、まあ分かりやすいのでいいと思います。

本書を読みながら思ったことは、一人一人が、
・自分が本質的に何に貢献しているから飯を食えているのか
・自分が本質的にどういう付加価値を持っているから飯を食えているのか
・自分がどういう既得権を持っているから飯を食えているのか?そして、それはいつまで権利として行使できるものなのか?
・どれもないとすると自分は何に守られているのか?何から守られなくなると飯が食えなくなるのか?
といったことをしっかり認識出来ていないと、変化を受け入れられず、現実から逃避してしまう可能性があるなと思いました。

日本人は、明治維新や終戦のときにも同じような事を経験してきているような気がしました。

12日系ブラジリアン:2007/05/03(木) 22:15:05 ID:MbKJEneQ0
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (新書)
梅田 望夫 (著) (222件のカスタマーレビュー)

商品の説明
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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
誰もがパソコンを自由に使えるようになり、ブログなど情報発信を容易にする手段が普及、Googleの検索エンジンなど情報を取捨選択する方法が広まったことで、Webの世界が変わりつつある。いわゆる「Web2.0」だ。

著者は、ネットの「あちら側」と「こちら側」というユニークな視点で、Webの進化がもたらす影響を解説する。あちら側とはGoogle、Amazonなどがネット上でサービスを展開する世界。こちら側とは、企業内で閉じた情報システムなどのローカル環境を指す。

「あちら側」では、Googleなどの圧倒的な資金力と知の集積により、高品質なサービスが無料で提供されるようになった。一方の「こちら側」は、依然として高いコストを投じて、閉じたシステムを開発し続けている。著者は今後10年間で、システムや情報をこちら側に持つ時代から、あちら側のサービス、情報を利用する時代へシフトすると予想する。

実際、Googleのサービスを利用して、従来なら開発に数億円かかったシステムを、数十万円で作った企業も出てきた。この流れは企業のIT環境に大きなインパクトを与えるものだ。ITにかかわる人なら必読の一冊と言える。


(日経コンピュータ 2006/03/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社/著者からの内容紹介
インターネットが登場して10年。いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と検索技術の革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の秩序を再編成しつつある。そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。このウェブ時代をどう生きるか。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062858/mediologicc07-22/ref=nosim/

13日系ブラジリアン:2007/05/06(日) 14:09:35 ID:MbKJEneQ0
ウェブ2.0時代のインフラサービスを強化・アマゾンのベゾス氏が講演
http://it.nikkei.co.jp/expo/special/web2expo.aspx?n=MMIT1l002017042007

 米サンフランシスコで開催中の「ウェブ2.0エキスポ」で16日、米アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏が基調講演を行なった。ベゾス氏は「ウェブ2.0」の提唱者であるティム・オライリー氏から「ジェフはアプリケーションを考えるだけでなく、プラットフォームとしてのウェブの未来を考えている人物」と紹介されて壇上に上がり、インフラサービス企業としてのアマゾンの新たな顔を披露した。

 まず、最初にベゾス氏はインターネットでアイデアを商品やサービスとして実現することの難しさについて言及、「75%の労力は裏方仕事になる。インターネット回線を十分余裕があるように管理したり、サーバーの購入、データセンター会社との交渉が大変だ。しかし、こういうヘビーリフティングな仕事をしないと成功する商品は生み出せない」と講演全体の前置きをした。

 そしてこうした裏方仕事を助ける同社のサービスを紹介した。1年前に開始した「S3」というデータ保存サービスでは、ソフトウエアを利用するための「API」を通じてアクセスし、データを引き出すことができる。保存もデータ引き出しもセルフサービスで、固定費用がかからないという。S3は昨年春に開始して急成長し、同7月には8億個のファイルが保存された。現在は50億個以上が保存されている。

 ベゾス氏は、S3サービスを利用して成功した例として、宇宙船を作る米Blue Origin(ブルーオリジン)を挙げた。同社のサイトは長い間シンプルなものだったが、数カ月前に動画を導入することにした。すると、動画の効果でたくさんの訪問者がサイトに来るようになり、たった1日で350万回ものリクエストを受け、758GBものデータを送信した。そのような膨大なアクセスを受け付けたにもかかわらず、ブルーオリジンがアマゾンに払ったのは2007年1月の場合で約304ドルにすぎないという。

14日系ブラジリアン:2007/05/06(日) 14:11:13 ID:MbKJEneQ0
 その後、ベゾス氏はオライリー氏との対談に入った。ベゾス氏はS3のようなインフラビジネスで利益を上げるつもりだと強調。「このサービスは、メッセージング、記憶装置、コンピューターの処理能力提供という非常に単純なビジネスだ。次に何をするかは話したくないが、インターネットサイトのためのサーバーを提供することは考えている」と語った。

 ベゾス氏はこうしたビジネスを始めた理由について、「家を建てるにしても基礎が大切だからだ。基礎サービスはビジネスになると考えた」と説明した。ただし、「今は投資の段階で、成長はしているがまだ利益は出ていいない。」という。

 アマゾンは、コンピューターに関連したインフラだけでなく、現実のものを預かる「フルフィルメント・バイ・アマゾン」というサービスも展開している。これは企業、商品の売り手などが、アマゾンの商品センターネットワークを使ってアマゾンにアイテムを保管してもらい、必要に応じてそのアイテムをピックアップして出荷できる。ベゾス氏は、「保存料金は最低単位で月額45セント。サービスを利用しやすくするためのAPIも提供している」と紹介した。

 アマゾンはオンライン書店という従来の顔から、急速にインフラサービス企業としての顔も見せつつある。ウェブ2.0の代表格として取り上げられていたが、ウェブ2.0時代を支えるインフラサービスでさらなる成長を目指しているようだ。(飯塚真紀子)

15日系ブラジリアン:2007/05/06(日) 16:12:47 ID:MbKJEneQ0
富の未来 上巻 (単行本)
A. トフラー (著), H. トフラー (著), 山岡 洋一 (翻訳) (14件のカスタマーレビュー)

商品の説明
富の未来
世界的ベストセラー『第三の波』の著者として知られるアルビン・トフラー博士と夫人による最新刊。経済学、社会学、科学、さらには哲学をも網羅した知識と研究によって、現在地球規模で進行している重大な変化を読み取っていく。

今回のテーマは「富の歴史的、革命的な変化」だ。人類が生活基盤として作り上げた富の創出、配分、循環、消費、蓄積、投資に関わる“常識”が、劇的に変わり始めていると論じる。その変化は産業革命に匹敵する衝撃であり、我々に新しい生活様式と文明をもたらすと言う。起爆剤となるのは「知識」だ。「知識資本主義」についての研究は各方面で盛んだが、著者はそれらは断片的だと論じ、より深遠部分で起きている変化に目を向けよと言う。

例として、IT(情報技術)の発達により「土地、労働、資本、サービスなど市場セクターの事実上すべてで、もう1つの市場が仮想空間に生まれている」と解説。一方で「生産消費経済」という概念を示す。金銭を介さないボランティアや自己完結型の日常の行為、無給労働などが、科学技術の進歩に伴って、実は金銭経済と同等以上の規模に膨らんでいくのだと言う。これによって全く新しい市場が次々と開かれ、古い市場は消えていくと論じている。


(日経ビジネス 2006/07/10 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社 / 著者からの内容紹介
「富」の概念が、いま大きく変わろうとしている。
本書は、明日の富がどのようにして生み出され、誰がどうやってその富を手に入れることになるのかをテーマとしている。トフラーは世界を席巻しつつある「富」の革命的変化について、その実相を見事なまでに明快に描き出した。
最初の著作でありベストセラーともなった『未来の衝撃』(1970年、原題FUTURE SHOCK)以来、『第三の波』『パワーシフト』などを通じ、トフラーはハイスピードで変化しつづける現代社会について、つねに新たな考え方を示してきた。経済、ビジネス、政治、家族問題、日常生活といったあらゆる領域で、一見バラバラでつながりのないような出来事の間に関連性を見出し、社会全体をひとつの文脈で理解させてくれる。
本書においても、グローバリゼイション、中国の台頭とヨーロッパの衰退、核家族の崩壊から遺伝子工学、エネルギー問題、インターネットまで、現代社会の諸相をつぶさに検証しつつ、その論理的で深い洞察により時代を見抜くカギを我々に与えてくれている。
21世紀の富とは、たんに「お金」だけではない。しかも、工業化時代(=第二の波)の経済学で理解できるものでもない。脱工業化社会=知識社会の実態を把握するために、トフラーは教育から育児、ハリウッドから中国まで縦横無尽に探求の幅を広げる。一見無関係なカーレースとチョコレート・クッキーとリナックスにも、それらを結びつける隠れた接点があるのだ。
『第三の波』では、「生産消費者(プロシューマー)」というキーワードを用いて、脱工業化時代の現代人のあり方を明らかにした。生産消費者とは、自ら消費するためにモノやサービスを生産する人のことで、売ったり交換したりするためにモノやサービスを生産するという工業化社会のモデルを超えている。
本書ではさらにその概念を推し進めることで、我々が行ういかに多くの活動が、隠された非金銭経済から金銭経済への富の移転になっているかがわかる。つまり、子育てやボランティア、ブログへの書き込み、町内会活動などの非金銭経済から生み出される不可視の富が、(われわれがふつう「経済」と呼ぶ)金銭経済をじつは裏で支えているのである。これこそが現代社会の実相だ。この生産消費の活動は、今や急激に膨張し、ラディカルな変化を社会に強いている。しかも、明日の「富」を決めるほどの大きさにまでなろうとしている。
本書は数々の斬新な切り口で、読者に未来を考え、未来に対処するための強力な思考ツールを提供する、著者久々の大作である。

16日系ブラジリアン:2007/05/06(日) 16:18:17 ID:MbKJEneQ0
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
生産消費者とは, 2007/3/21レビュアー:trafc (東京都) - レビューをすべて見る

「フラット化する〜」を読んだ後、もう一冊くらい読みたくなり書店で積まれていた
本書を購入しました。

科学や労働、教育など多岐にわたる分野の展望について展開されており、
読んだそのときは「なるほど!!」と思うのですが、スケールが大きすぎたせいか
自分なりに咀嚼することができませんでした。

ただ一点記憶に残った言葉は「生産消費者」です。
生産消費とは、例えば好きでクッキーを焼いて配ったり、
年老いた両親を家族で世話することが挙げられています(他にもありますが)。
これら非金銭的経済活動がなければ、その活動にかかる費用は
莫大なものになると筆者は言います。

自分なりに考えると、例えばamazonのレビュアーやasku、価格.com等の書き込みから、
日々かなりのアドバイスをもらっています。
検索は自力ですが無償のコンサルです。
これらレビューや書き込みがされる理由は何でしょうか?
また無償で子供をしつけたり、フリーウェアを作成したり、
災害地域でボランティアをする理由は何でしょうか?
それには社会やコミュニティの持つ役割が大きく関わっていると思います。
文化とも言えるでしょう。

これら非金銭的経済活動のある社会の方が、無い社会よりも健全に感じられます。
その健全さの理由を探すにあたり、また社会と自分の関係を考えるにあたって、
「生産消費者」はひとつの良い視点を与えてくれます。

17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
時間・空間・知識, 2006/10/18レビュアー:plateau - レビューをすべて見る


基礎的条件の深部にある時間・空間・知識が大きく変化を起こし、その変化への反応がファンダメンタルズの変化として表面に現れているという趣旨の内容が、延々700ページに亘り展開されます。

印象に残ったのは、「生産消費者」という考え方。
以前は企業の中で人を雇って対応した仕事が、WEB技術の進歩で、各個人によって負担されるようになっています(飛行機などの予約や、各種手続きなど)。

個人が企業の代わりに働いてあげているわけですが、それらはGDPに計上されることはありません。
これはほんの一例で、今までの枠組みが大きく変化してきている事例が次々に取り上げられています。

膨大な調査にもとづき多大な時間をかけた著作です。読み応えのある内容ですが、上巻で衝撃を受けた割りには、下巻がやや冗長に感じた点が残念でした。

17日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 13:56:31 ID:MbKJEneQ0
ウェブ人間論 (新書) 梅田 望夫 (著), 平野 啓一郎 (著) (36件のカスタマーレビュー)
http://www.amazon.co.jp/ウェブ人間論-梅田-望夫/dp/4106101939

商品の説明
ウェブ人間論
著者は『ウェブ進化論』の梅田望夫、芥川賞作家の平野啓一郎という論客2人。「ウェブ世界で生きることとは」、「匿名社会のサバイバル術」などのテーマに沿って、彼らが16時間にわたり交わした激論をまとめた。

グーグルの登場以来、情報は日々整理、構造化されている。人間はその大きな波の中で、ウェブにどう向き合うべきか、どうやって利用すべきか、という課題にぶち当たる。そのとき、著者2人ならどうするか。読者にネット上での新しい生き方を提示する。


(日経コンピュータ 2007/02/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社 / 著者からの内容紹介
日本におけるインターネット元年から十年。いまウェブ2.0という新たな局面を迎え、本当の大変化が始まろうとしている。「ウェブ進化」によって、世の中はどう変わりつつあるのか、そして人間そのものはどう変容していくのか──。ビジネスとテクノロジーの世界に住む梅田望夫と、文学の世界に生きる平野啓一郎が、その変化の本質と未来を徹底的に話し合った、熱く刺激的なウェブ論。

18日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 13:58:35 ID:MbKJEneQ0
人間がどう変わってゆくのか?, 2007/4/30レビュアー:ringmoo (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る


「ウェブ進化論」の著者梅田望夫と作家である平野啓一郎が、「ウェブ進化の中で、人間がどう変わってゆくのか?」について論じて行きます。二人の相容れない考え方が、議論の中で上手くかみ合い、読む人の関心事に対し、的確に答えてくれる作品になっています。

ウェブの現状或いは近未来について、相対的には、梅田氏が楽観論、平野氏が悲観論といった展開での議論になっています。その中で、平野氏はブログをやっている人の意識を5つに分類しています。
(1)リアル社会との断絶がなく、実名でブログを書き、他のブロガーとやり取りしている
(2)リアル社会の中で十分に発揮できない自分の多様な一面が、ネット社会の中で表現されている
(3)あまり人に公開するという意識なく、一種の日記として書いている
(4)リアル社会の規制に抑圧されていて、本音吐露の場所としてネット世界を捉える独白的なもの
(5)一種の妄想と空想のはけ口として、新たな人格を作ってしまっている
その上で、この(4)(5)の人たちの「2チャンネル」などでの状況を考えると不安があるとしています。
しかし、梅田氏は、それらは一部の人であり淘汰されてゆくという楽観論を展開します。
その後も、本の将来の話など今後の方向性の論議があり、作家である平野氏は不安を吐露する一方で、梅田氏は、ここでも楽観的な未来像を語ります。

今後は、リアルなものとヴァーチャルなものとの組み合わせによって、個々人の差は大きくなるだろうが、同時に生き方も多様化してゆくだろうと締めくくっています。
いずれにしても、最終的には、個人がどう対応するかということに尽きるのでしょう。

19日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 14:06:56 ID:MbKJEneQ0
6割方面白い, 2007/3/22レビュアー:やはたん - レビューをすべて見る

ウェブ進化論の作者と、芥川賞作家が、今後のウェブに関わる人間の生活・アイデンティティの変化などについての対談をまとめたものです。

リアルにおける自分とウェブにおける自分の関係性はどう考えればよいか、
リアルで報われていない人がウェブに「居場所」を求めることの意味は、など、幾つかのテーマについては興味を持って読めました。

リアルの世界でも、異なるコミュニティの中では違う「自分」だと思っていましたが、
ウェブに存在する様々な可能性に対して、自分がどのぐらいエネルギーを割いて何を目指すのか、 改めて考えなくてはなと感じた次第です。

深掘りしたメッセージを期待する, 2007/3/13レビュアー:On the water - レビューをすべて見る

本書を通じて、次のようなWebの課題の存在を感じることができる。
A.社会不満のガス抜き装置としてのWeb、B.匿名問題、C.エコー効果、
D.グーグル八部リスク、E.著作権問題(但し書籍のみ)、その他。

基本的な構図は、平野氏が課題を投げかけ、梅田氏がいなすというもの。
平野氏は、AやBについて本質を突いているのだが、梅田氏がいなした後、
追及していないのが残念だ。
対談形式ゆえの予定調和が働いてしまっているのか、年上の梅田氏を
立てているのか...。
前述の課題は本来根が深いが、さらりと読んでしまうと梅田氏のいなしが
この本の回答に見えてしまう。

例えばAの論旨を取り上げてみる。

1.Webは、抑圧された社会において発言しにくい「体制批判や個人攻撃、
その他様々な主張」を可能とするため、個人は不満解消できる。
2.ブログなどで批判を受けても体制側はビクともしない。逆に、Webが
捌け口となり、個人の不満は霧消され、体制改革の行動には至らなくなる。
3.一方、個人に対してのWeb上での攻撃はいわば暴力として表れる。

つまりwebは、権力・体制に対しては体制維持をもたらす不満解消サブシス
テムとして働き、その一方、個人に対しては圧倒的暴力をもたらす増幅器
として働く。
更にこれに輪をかけるのが、匿名問題であり、エコー効果(似た意見の人が
集まり、盛り上がってしまう現象。サンスティーン著の本が詳しい。)だ。

これら課題に、事業者そしてユーザーである市民自身が蓋をすると、結果的
に国の統制を招くため、真剣に市民はWebの善悪両面を考える必要がある。
梅田氏はWebの負の側面についての深い議論をかわす。基本的なスタンスは
自己解決だ。課題の存在を知るという点では良書だが、楽観的意見を鵜呑みに
させてしまいかねない危うさも本書は併せ持つ。

Web関連の権威である梅田氏にはイノベーティブな部分だけでなく、適切な
運用のための市民への啓蒙を今後期待したい。

20日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 14:10:05 ID:MbKJEneQ0
ゾンアマ太郎 (京都) - レビューをすべて見る

一言で言ってしまえばウェブ進化論を読めば十分、ということです。この本において、ウェブ進化論の著者、梅田さんの話に新鮮味がありません。かなり進化論と重複しています。ウェブ進化論を読んでいて、納得できない部分やおかしいなと思う部分、共感できる部分がありますよね?読書している時はそんなツッコミを絶えずしていると思うんですが、そのツッコミを平野さんがしている感じ。そしてそのツッコミに対する梅田さんの答えがウェブ進化論と重複していることばかりだから、正直おもしろくない。深みがない。人間論→進化論みたいな感じで深めていくならいいかも。進化論→人間論では買って無駄したと思うはずです。立ち読みがベスト。

Web2.0化する社会への違和, 2007/1/28レビュアー:宮里 (豊島区) - レビューをすべて見る

前半は平野氏が攻勢で梅田氏が守勢、後半になって梅田氏の反撃が始まるが、その拠って立つ論理の脆弱さが目立ってしまう。結果的に本書は、平野氏のウェブ2.0型社会への懐疑と洞察が秀逸と思わせる一方で、梅田氏は著書『ウェブ進化論』で見せたような、グーグル礼賛者の信じきっているからこそできる狂気を含んだ説得力が発揮されずに凡庸な発言に終わっている気がする。残念。ウェブ依存型社会の到来による人間性の変容を平野氏が今後どう追求していくか、『顔のない裸体たち』に次ぐ作品に期待したい。
ただWeb2.0礼賛の言説に飽きた人、疑問を感じている人には読んで損はない本だろう。いい意味でバランスを保てるから。そういった意味では『Web2.0が殺すもの』『グーグル・アマゾン化する社会』『低度情報化社会』などもオススメ。

21日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 14:28:39 ID:MbKJEneQ0
きらめくヒント, 2006/12/21レビュアー:くにたち蟄居日記 (東京都国立市) - レビューをすべて見る


 まず 梅田望夫と平野啓一郎という二人が対談したという事実が興味深い。

 シリコンバレーでITを主体とした実業家と 京都で中世欧州を舞台とした「日蝕」を書いた芥川賞作家の間の「距離」は いままでの常識で考えると 果てしないものがあるはずだ。つまり 出会うはずの無かったセグメントに属したお二人が 出会ってしまい かように刺激的な対談を行うようになったという点で 時代の変化を強く感じた。

 二人の興味はネットという「新しい道具」を手にした「人間」にある。人間が道具を作ることは確かだが 作られた「道具」が逆に人間を変えていくことも歴史的な事実である。過去人間を変えてきた「道具」には色々あったと思う。「火」から始まり 「車」や「電話」など 人間の価値観自体を変えてきたような「道具」は 色々あった。
 そんな「道具」の一つとして 「ネットがある」という点で 二人の意見は 一致している。それが この稀有な対談を可能にしたと思う。

 一方ITを使った「実業家」が 「人間を考える」という点も興味深い。僕らが当初持っていたIT企業家といえば「ネットを使って さっと会社を設立、公開して巨額の個人試算を築く」という感じであった。それに対して 梅田氏の論点は そんな一種の拝金主義からはかけ離れた 極めて「思弁的」である。
 これは梅田氏の個人的な資質と言ってしまえばそれまでだ。しかし ネットという人間を変える道具を使うに際して その「人間を見つめる」という視点が 実は 非常に重要なのだと強く感じた。

 対談ゆえ 内容にはあっさりした印象はあるが 一方 きらめくようなヒントに彩られている本と言える。

22日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 14:34:05 ID:MbKJEneQ0
ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか (新書) 佐々木 俊尚 (著)

近年のネット界の社会事件報道風, 2007/3/15レビュアー:両津博士 - レビューをすべて見る

いわゆるネットの世界における内幕を新聞記者が書いた風の論評である。政治部記者か社会部記者あるいはテレビの報道特番のスタイルで、ここ数年の歴史とあまり知られていない内実を調べてある。全体に漂う雰囲気は「暗い」のひとこと。著者は旧世代の人なのであろう。
梅田望夫氏の心地よい楽観論とは対照的である。

科学VS権力, 2007/3/14レビュアー:mini1 "タロウ" (岩手県) - レビューをすべて見る

本書はウィニー事件とインターネットの歴史を通して、科学者・技術者vsビジネス・権力という対立を描いているように思いました。

ウィニー事件では、技術vs著作権の構図を詳細に描き、現在の著作権ビジネスは限界に来ていると指摘します。

また、インターネットの歴史は、技術vsビジネス・権力の歴史を通じて、科学者・技術者が描くネットの理想像が国家戦略・企業活動に飲み込まれていく様子を描いています。

また、本書を読む限り、日本企業はIT革命に翻弄され、未だ新たなビジネスを構築できずにいるように感じました。

結構お勧めです。

書名と内容に齟齬を感じないでもないが、ネット関連事件の経緯や背景を知るにはとても参考になる一冊, 2007/2/12レビュアー:yukkiebeer - レビューをすべて見る



 同じ文春新書で昨2006年「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」を物した著者の最新刊。

 「ネットvs.リアル」とありますが、率直な読後感から言えば、この書名と内容には距離があると思います。300頁に満たない本書のうち153頁がWinny事件の摘発から公判までを追っていますが、これをサイバースペースとリアルワールドの攻防として描くというのはぴんと来ませんでした。おそらくこの書名は、Winny開発者である被告が当初2ちゃんねるに書き込んでいたように、ネット社会で生まれたものが著作権など既存社会の従来の概念を破壊していくという対立構造の到来を、著者が半ば強く期待してつけたものだと思われます。しかしWinny開発者は公判では、そのような殉教者的証言は一切していませんし、著者の期待が空回りしている感が否めません。

 とはいうものの、普段からネットでの出来事すべてに目を通しているわけではない私にとって、Winny事件の顛末もさることながら、政官財を巻き込んだ国際的なコンピュータ・ソフト開発抗争の経年変化を丹念に追ったくだり(「第七章 標準化戦争」、「第八章 オープンソース」、「第九章 ガバナンス」)は大変興味深く読みましたし、勉強にもなったと感じています。

 毎日新聞記者という経歴を持つ著者の文章は、老若男女の理解を前提にした、大変読みやすいものです。その分野に明るい者だけが理解できればそれで結構という態度の硬質かつ衒学的な文章とは縁遠いものです。その点を私は前著「Google」以来、大変信頼しています。今後もネット関連の興味深い事件や現象を、分かりやすい文章で私たちに提示してもらいたいという期待を、私は引き続き持っています。

23日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 14:48:07 ID:MbKJEneQ0
WinnyとP2Pを知りたければよい本, 2006/12/19レビュアー:カスタマー (日本) - レビューをすべて見る

今ちまたで氾濫しているWeb2.0系の本とはちょっと違いますので、よくもわるくもご留意ください。よく議論されているブロードバンドを前提としたビジネスの可能性というよりは、だれが情報管理の「中央」をつかさどるかとか、情報流通の「中央」なしでやりとりが可能であることは善か悪かとか、そういうことが書いてあります。

私はWinnyとP2Pについて理解できていなかったので、タイトルで違う内容を期待していたけれど、結果的によい参考書になりました。
タイトルと本文はだいぶ異なっている気がするし、ロングテール、ブログ、マッシュアップなどはやりの用語もとりあげていません。ただ、テクニカル、ビジネス的なことより、だれがどう情報を扱うかという概念的なアプローチをしている点に興味が持てる方にはよいと思います。

1.Winny
2.P2P
3.著作権破壊
4.サイバースペース
5.逮捕
6.アンティニーウイルス
7.標準化戦争
8.オープンソース
9.ガバナンス
10.デジタル家電
11.ウェブ2.0

24日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:18:00 ID:MbKJEneQ0
Web2.0が殺すもの (単行本) 宮脇 睦 (著)

出版社/著者からの内容紹介
【Web2.0は誰にとっての金脈なのか?】
吹かし過ぎたITバブルの崩壊によって
本来Webが持つ可能性すらも否定された時代を振り返るにつけ、
「Web2.0バブル」をこれ以上膨らませることのリスク、
バブルが崩壊した後に来る空疎な状況は想像に難くない。
グーグル、アマゾン、mixi、はてな等を必要以上に持ち上げる
Web2.0礼賛はもうたくさんだ!
はっきり言おう。
Web2.0が既存のビジネスを破壊するわけでもないし、
Web2.0でビジネスが変わるわけでもない!
Web2.0なる言葉とその煽りによって儲かる一部の人間がいるだけだ。
Web2.0というBuzzwordに惑わされずに、Webの本質を正しく理解する!

内容(「BOOK」データベースより)
近頃グーグルの検索結果にはノイズが多い!揺らぐ検索結果への信頼、グーグルの連続シェア拡大がストップ!Web2.0的サービスの知られざる盲点、弱点とは何か?巷にあふれる礼賛本とは一線を画す初のWeb2.0批判書。Web2.0という空疎な言葉を弄ぶ新たな支配階級を引きずり降ろせ。

25日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:21:15 ID:MbKJEneQ0
『ウェブ進化論』『ウェブ人間論』の副読本として読む, 2007/1/17レビュアー:ザイアン (永福町バレー) - レビューをすべて見る

威勢のいい『ウェブ進化論』では語られることのなかった(隠蔽されていた)Web2.0の問題点、マイナス面の影響について主に言及されている本だ。

『ウェブ人間論』で梅田氏は、そうした批判を知ってか知らずか巧妙に立ち位置のバランス修正を行っているが、本書は『ウェブ人間論』以前に出た本であるので、苛烈な追及は『ウェブ進化論』に限定される。

具体的には、匿名署名を含めた有象無象のブログの急増によって検索結果の信頼性が著しく低下していること、自分の関心領域以外では興味が極端になくなっていく懸念、Web2.0的世界とはニートに代表される暇人が幅を利かせる面があること(リアル社会で忙しかったり充足している人はウェブ世界に逃げ込む必要がないという面あり)、グーグルデスクトップやGメールが蓄積した個人情報は果たして監視されたり、漏洩することはないと言えるのか等である。

エバンジェリストによるエバンジェリストのためのWeb2.0, 2006/12/13レビュアー:丁三 (千葉県) - レビューをすべて見る


Web2.0に関する最新刊をざっと漁ってみた中の一冊。
タイトルからもわかるようにWeb2.0の流行に対するアンチテーゼである。
10冊ほどあたってみた中では批判的なものはこれ一冊だけで珍しい。

著者の宮脇氏の批判は多岐にわたっているが、
おおむね、火付け役の梅田望夫氏への批判と、
Google、mixiなどWeb2.0的成功企業への批判がその芯である。

必ずしも当っている批判ばかりではないが、
それなりに「わかっている」人が書いた本だ、という印象である。
Web2.0礼賛ばかりのなか、一読しておく価値はあるだろう。

26日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:23:43 ID:MbKJEneQ0
「Web2.0利権」のタブーを抉る!, 2006/10/1レビュアー:鶴見屋 (東京都) - レビューをすべて見る

本書にはWeb2.0バブルに沸く人々・企業とその動きに真っ向から勝負を挑んだ内容だ。

数々の鋭い指摘がある。Web2.0的社会とは「Web接触時間が勝敗を決める世の中」であり、そのため「Web2.0社会で最強のプレイヤーになれるのはニート」という示唆などは、シニカルだが意外性のある真実を捉えている。他にも「グーグルの検索結果によって富の偏在が起きる」「Web性善説を唱える人の胡散臭さ」「アルファブロガーとはブログ界のボス猿」「20%のWebヘビーユーザーが、Webに関する言説の80%を握っている」「検索連動型広告の効果に疑問符がうたれる日」など刺激的な内容が並ぶ。

この著者、「敵」を明確にしている点が立派だ。そのため数々のバッシングも受けよう。
その姿勢は現在の潮流に対して明らかに逆行しているが、巨大な風車に立ち向かったドン・キホーテとも重ねあわされる。それだけに応援したい貴重な言説ともいえるのだ。

『ウェブ進化論』の著者である梅田望夫氏への批判や皮肉も随所に散見され小気味よい。梅田氏はこの本をどう読んだかなど興味は尽きない。

自分の周りの人間にもこの本を勧めてみたが、こちらのほうが余程しっくりきた、内実がわかったという感想だった。

みんなの意見は「そこそこ」正しい, 2006/9/30レビュアー:禿同 "次郎" - レビューをすべて見る

グーグルで世界が変わるみたいなWEB2.0礼賛本が多い中、批判本がようやく出てきたなと早速購入。うさん臭いグーグル万能論や最近のMIXI上場に伴う騒動を見ていると、著者の批判は地に足の着いた説得力のあるものだと思える。以下、共感を覚えた点。
1.Web性善説への批判:Webの世界で形成される「世論」、「集合知」と言ったものが本当にそれほど、正しいものなのか?過大にかつ楽観的に評価されているのでは?そしてそこに立脚したWeb2.0礼賛論はやっぱり、怪しいのでは?
2.何のコンテンツも創り出さないグーグルは「ただ乗りの王様」。そのビジネスモデルはあまりに脆弱。
3.Web2.0の説く世界は最初からPCやネットに関心のない人や、そもそもPCを使わない人たちを全く無視した、要するにリアルの世界の価値観から浮いた世界。よって、「Web2.0で最強のプレイヤーになれるのはニート」
4.Web2.0礼賛本で最も違和感を覚えるのは、グーグルやアマゾンみたいな、はっきり言って「危ない」会社が、世界中の情報を取り込んだり、個人情報を集めまくろうとするのを容認するところだが、著者はその危険性を指摘している。グーグルはポリシーの無い会社だから、集めまくった情報を悪用する危険すらあるだろう。

インターネットは確かに多くの部分で世界を変えつつ有るが、しかし、Web2.0礼賛本で喧伝されるような、グーグル的な方法論で世界が劇的に変わったり、幸せになったりはしないのだと思う。

27日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:28:04 ID:MbKJEneQ0
低度情報化社会 Ultra Low-level Information Society
(単行本(ソフトカバー)) コモエスタ 坂本 (著)

内容(「BOOK」データベースより)
インターネットにはゴミ情報しかないと言われたのは、もはや過去の話だ。現在のネットは、学術機関などのデータベースが充実し、宝の山となっている。しかし、その宝を使える人間はどこにもいない。なぜなら、IT技術の進歩で情報爆発が起きた結果、何が重要で必要な情報なのか、誰も判断できなくなってしまったからだ。個々人は自分の理解できる情報(つまりレベルの低い情報)だけに手を出し、簡単に充足してしまう。ジャンク情報だけでお腹いっぱいだから、もはやレベルの高い情報の存在には気づかない。そしてゴミのような意見をブログで公表し、さらにジャンク情報は増殖していく。ネットはレベルの低い同類同士の交信を加速させ、情報のぬるま湯に浸った低レベル人間を大量に作り出してしまった。つまり、Webは進化どころか、明らかに退化しており、そして社会そのものも劣化させているのである。

28日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:30:06 ID:MbKJEneQ0
IT技術者から見た情報化社会・格差社会批判の書, 2007/3/7レビュアー:福代 (宇部市) - レビューをすべて見る

IT技術者から見た、情報化社会・格差社会批判の書である。
ふざけた書名・著者名に嫌悪感を抱く人もいるだろうが、内容は極めて硬い。
IT技術が高度化した一方で低質の情報があふれかえり、多くの人々が思考停止状態に陥り始めていること、また、ウェブが思考停止した人々から薄く広く資金と時間を収奪する道具になっていることを述べている。この他にも本書は「Web2.0」が提唱者であるオライリーの手を離れ、次世代の「儲かる仕組み」を求めるマーケッターたちの「バズワード(空虚なお題目)」になっていることを指摘しており、「明るい未来」を描く他書とは一線を画している。
著者は情報化社会を単純に悪と見なしているのではない(「本気で使えば」ウェブは知の宝庫であることを述べている)。その中で生きていく現代人は孤独を恐れず無駄な情報をそぎ落として自分の道を模索していかなければならないということを主張している。

29日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:31:07 ID:MbKJEneQ0
古き良き時代のパソコンユーザーなら共感できるかも, 2007/2/6レビュアー:厭世ガイ (博多市長靴区) - レビューをすべて見る

昔からパソコンを使っていた人、
例えばWindows以前の人、
最近のIT系の発達のスピードについていけてますか?
Web2.0やブログが大絶賛されている中、
むしろ「最近のIT進化はどっか間違ってないかなぁ」と
なんとなく違和感を感じませんか?

そんな人はこの本を読んでみるといいかもしれません。
著者はおそらく古くからのIT関係者で、
その違和感をうまく表現しています。

昔のほうがCPU、メモリなどハード上の制約が大きかったが、
将来はあれができる、これができると
夢は限りなく大きかった。
ところが、今はCPUやメモリが何百倍と進化したのに、
実際にやっていることは日記の見せ合い…。
確かに進化したけど、いつの間にか夢はしぼんでしまった。
古いパソコンユーザーである僕はそう思います。

パソコンユーザーにも第○世代という世代観があって、
古い世代の人間は、新しい技術についていけない代わりに、
端的に言うと、新世代がバカに見えます。
「パソコンをそんなふうに使うんじゃない。けしからん」と。
古くからいるので、新世代には見えない欠陥も見抜けます。
ただ、世間にとっては、ただの時代遅れのやっかみにしか聞こえないから
その批判をうまく発信することができません。
著者はそれを代弁しているように感じます。

読んでみて考えたのは次の2点。
・パソコンユーザーにもジェネレーションギャップがある
・今のWebは過度に世俗化しており、その波に過度に迎合するのではなく、
 それに対抗できる文化や哲学をWeb以外から吸収していくことが
 これからの時代を生きていくために大切なこと

Webについて自分なりに考えてみたい人、読んでみてください。

30日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:36:26 ID:MbKJEneQ0
グーグル・アマゾン化する社会 (新書) 森 健 (著)

内容は多義に亘るがポイントは一つ, 2007/3/3レビュアー:育郎 (川崎市) - レビューをすべて見る

中小企業の希望の光のように思えたロングテール。
しかし例外を除いて通用しない事実とその理由が理解できるだろう。
本書は一極集中化する社会現象がWebの世界でも同様に当てはまることを指摘している。
各章個々の内容だけでも最新の情報が説明されている為、単純にITの今を勉強するだけでも役立つだろう。
枝葉末節な内容もかなり詳しく説明されている為、読んでいるうちに大局を見失いがちになるが、
読後、再度俯瞰し直すと著者の全体を通して言いたいことがよく分かる。
構成もよく練られているが、、、
タイトル名だけは如何なものかと思う。
Webの世界で一極集中化したその代表的な企業がグーグル・アマゾンということであり
社会がグーグル・アマゾン化するというのは論理が逆である。
タイトルはおそらく内容を理解していない出版社がつけたものだろう。
そこだけが残念というか勿体無いと思う。

31日系ブラジリアン:2007/05/07(月) 15:40:54 ID:MbKJEneQ0
タイトルは、むしろ本書の議論を有意味化するための仮説でしょう, 2006/9/30レビュアー:モワノンプリュ (Japan) - レビューをすべて見る


 バラバシ『新ネットワーク思考』やブキャナン『複雑な世界、単純な法則』なんかを読むと、誰だってネットワーク理論をいろんな現象に応用したくなる。だから本書目次を覗いた時の感想は、「ああ、やってる、やってる」だった。でもね…
 著者はまず、現代社会において一極集中化が広範に観察されると主張する(p44)。ここですでにネットワーク理論の登場が予想できるが、著者はもう一歩、「そうした一極集中化の背景には規制緩和やボーダーレス化がある。そして、さらに基底には情報化の拡大がある」(p45、p48など)と踏み込む。つまり社会現象としての一極集中化の問題を、情報化の問題に変換するワケだ。
 そこまで来れば、後は一直線。今どき情報化と言えばWeb世界と相場は決まっており、Web世界が現実世界を呑み込みつつあるという認識は、ウソかマコトかは知らないが、まあ馴染みのあるものだ。
 しかし議論がこの水準に止まっていたら、一般論に終始した可能性が大。やはり本書の読みどころは、グーグル・アマゾンという具体的な成功例に即して論じている部分だろう。その意味で、私は本書のタイトルは正当だと思う。
 本書の面白さは、Web世界のスケールフリー・ネットワーク構造を上空から確認した上で、再び地上に、つまりネットワークの只中に視点を戻すところにある。ネットワーク生成の、まさにその現場がどうなっているか、スケールフリー・ネットワークの中での生の実態が、さまざまに検証される。問題にしている項目に、すでにあちこちで論じられているものが多いのも事実だが、それらをある程度一貫性のある、一つのスッキリした構図に収めようとしている点には好感を持った。

32日系ブラジリアン:2007/05/08(火) 13:05:16 ID:MbKJEneQ0
背後では何が行われているのかhttp://markezine.jp/a/article/aid/1135.aspx?p=3

 では、アレクサ・ツールバーがInternet Explorerにインストールされているときに背後で何が起こっているのか、簡単に見てみましょう。ブラウザからインターネットへのアクセスを監視するようなプログラム(プロキシ)を設定した上で、Internet Explorerから適当なWebサイトをアクセスしてみます。

 実験では、なるべく読み込むファイルの少ないサイトがわかりやすいので、グーグルのサイトにアクセスしてみました。その際に、Internet Explorer(の中のアレクサ・ツールバー)から、以下のようなリクエストが、http://data.alexa.com/ というAlexaのサイトに向かって送信されていました。
アレクサ・ツールバーがアレクサに送信していたデータ

GET /data/**************?cli=10&dat=snba&ver=7.2&cdt=********&url
=http://www.google.co.jp/ HTTP/1.1
(注)上記のリクエストにはブラウザの解像度などいろいろな情報が含まれているのですが、私のPCに固有の部分は***で隠してあります。

 送られているリクエストの末尾には、IEで開いたグーグルのURLが含まれていますね。これを受け取ることで、Alexaは、あるユーザがこの時刻に、グーグルのトップページに一回アクセスした、ということを知ることができるわけです。つまり、ネットサーフィンでページを切り替えるたびに、新たに表示したページのURLが全部、Alexaに送られています。

 あとは、世界中のツールバーユーザから送られてきたこのようなデータを集計し、グラフも作ることで、これまで見てきたような統計情報が提供できている、というわけです。次のページで紹介する、アレクサ・ツールバー互換ツールも、この同じ情報を自分で組み立てて送ることで、引き換えにオリジナルのツールバーと同様のランキング情報などを得るようにできています。

33日系ブラジリアン:2007/05/08(火) 13:07:38 ID:MbKJEneQ0
結局、Alexaにデータを送っている人の統計でしかない

 現在のAlexaは、主にアレクサ・ツールバーを配布し、そこから収集したアクセス先やアクセス回数のデータを集計することで、各ドメインへのアクセス数や頻度の統計を作っていることがわかりました。直感的に、インストールした人だけから集めたデータでどれだけ正確な統計になるのか、という疑問がわいてくるのではないかと思います。

 また、見ているページの情報を全部他社(Alexa)に送ってしまうという仕組みはどうなのか、と感じられた方もいるかもしれません。これについても実際に議論が起こっています。この連載の次回以降の回で、それらの問題についても説明したいと思います。
おまけ:その他のデータ入手先

 Amazonの所有している検索エンジンであるA9.comが提供するA9ツールバーでも、Alexaのデータを集めていました。A9ツールバーは、FirefoxやMozillaブラウザ版も提供されたことから、Alexaに興味のあるFirefox/Mozilla系のユーザにとっての選択肢となりました。

 また、A9ツールバーは、アレクサ・ツールバーとはまた異なるオマケ機能(Diary機能など)を付加することで別の対象からもアクセス情報を収集しようとしました。しかしその後、A9.comの開発方針の変更に伴い、A9ツールバーの開発・サポートは中止し、A9ツールバー自体もアンインストールするように呼びかけられています。

 また、それらのツールバーが対応していないOSやブラウザの利用者の中には、アレクサ・ツールバーの動作を解析し、それと同じように振舞うクローンツールを書いた人たちもいます。たとえば、FirefoxブラウザでAlexaのデータを表示するためのアドオンツールなどがそれにあたります。

 これらの勝手に作成されたクローンから送られたアクセス情報も、Alexaの集計データに反映されているはずです。

34日系ブラジリアン:2007/05/15(火) 20:37:25 ID:LTDISxGk0
セカンドライフの歩き方 (大型本) 三淵 啓自 (著)

商品の説明
出版社 / 著者からの内容紹介
3D CGによるオンラインのコミュニケーション空間「セカンドライフ」を知り、体験するための本格的ガイドブック。本書とともに、第2の世界へ踏み出そう。

出版社からのコメント
いま大きな注目を集めている、3D
CGによるオンラインのコミュニ
ケーション環境「セカンドライフ」。
本書はこの巨大メタバースを知り、体験するための本格的ガイドブックです。著
者は、セカンドライフに精通し、その普及に尽力している国内第一人者の三淵啓
自氏(デジタルハリウッド大学大学院教授)。操作ガイドをはじめ、セカンドラ
イフを知る、楽しむ、体験する、さらに理解する----という4つの切り口で、メ
タバースの世界を豊富な図版でていねいに紹介しています。
このほか、日本人ユーザー向けのお薦めスポットも多数掲載。また、クリエイ
ティブやビジネスの現状と展望、セカンドライフのガイドラインも、本書を読め
ばすぐに把握できる内容になっています。全アバター必携!

35日系ブラジリアン:2007/05/15(火) 20:41:27 ID:LTDISxGk0
だからなんだ、という世界, 2007/5/7レビュアー:Surf Boy "Ken" - レビューをすべて見る

書籍としてはよくまとまっている、というかアスキーお得意のノウハウ本。
字も大きいし、余白も多いし、本も大きい。写真そこそこ、といった従来の形態。
でも初心者が読む程度のことしか書かれていない、というのも従来どおり。

問題はSLの方にあるのかもしれない。ネトゲといっても、従来のFFやDQのような目標を提示してくれるお手軽ゲームと異なり、仮想世界で人生そのままを送るわけだから、現実世界はどうするの?という、実にナンセンスだが、至極まっとうな疑問が浮かび上がってくる。仮想世界で遊んでる暇なんかねえよという声、必至。
ネットショップとしてはキュリオシティだの、某NTTがかつてポリゴンで仮想商店街を作っていたけれど、現在はその片鱗さえも残っていないのはご存知のとおり。すべてを自由にされて、人間の脳から作られた自然で、果たして人は純粋に楽しめるのか・・・疑問が生じる。単なる巨大なアミューズメントパークになってしまうような気がしてならないのだ。もっと下手をすればビックサイト(同人誌即売会)である。

むしろ無理やり現実世界とリンクさせない「Sims」の方がよっぽどよくできてるんじゃないのか!?どうしてもそう思われてならない。

セカンドライフとは!? の人へ, 2007/4/8レビュアー:ニャンゴロ(rakugaki) (関東) - レビューをすべて見る


メディアで取り上げられる機会も多くなり、
その言葉を耳にしたことがある人は多いのではないだろうか。

曰く、
「仮想世界で人々や企業が様々な活動を行い、
リアルな世界へも影響を与えている」
「土地の売買で億万長者!?」

そういわれてもただのゲームだと思ってしまう人が多いのではないだろうか。
実際にセカンドライフで行われているか活動。そして何が起こっているのか。

2007年春。日本語版の正式サービスが始る。

セカンドライフ--その世界を知るのには役立つ一冊だ。

初期のムダな時間を節約できます。これから始める人に最適。, 2007/4/1レビュアー:Dr. Amazon "SL" (東京都) - レビューをすべて見る

良くも悪くもガイドブックであり、MOOKなのが本書だと思います。本書を見ながらセカンドライフを歩き始めれば、初期の試行錯誤する時間が節約できます。

書店のトラベルコーナーに様々なガイドブック、MOOKが並んでいます。また、PC関連書籍コーナーにはいろんなソフトのガイドブックがあります。それらのノリで作られたのが本書なのでしょう。難しいところは一切なし、PCの脇に置いて読みながら操作すれば簡単にSL(secondlife)の住民になれます!

住民になって1ヶ月を越えたボクにとって、ほとんどのところは後追い確認だったけれど、新鮮かつ面白かったのはリンデン・ラボ社の章でした。今後、この会社がそのままSLを発展させるのか、吸収合併の嵐の中で創業者利益を得て他社に譲渡するのかわからないけれど、彼らの考え方に共感!

本書の(あるいは著者の)方針としては、住民同士のコミュニケーションをもっと強調して欲しかった。他人が作った世界を飛んでみて回るのもすごく楽しいのだけれど、また、新しいビジネスの可能性もあるとは思うけれど、3Dを背景にしたコミュニケーションは言語の壁を少し低くすると思う。

36日系ブラジリアン:2007/05/15(火) 20:44:28 ID:LTDISxGk0
ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (新書)浅枝 大志 (著)


商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
世界中の大企業が次々と参入を果たしている、ネット上の3D仮想
空間「セカンドライフ」。それは、ユーザー参加による仮想社会づくりとリアル
な経済活動が可能な経済システムで成立している、未開拓の新市場である。参入
企業はすでに、そこに金脈を見つけた。我々は「現実」という概念の再構築を迫
られている。

カバーの折り返し
世界中の大企業が次々と参入を果たしている、ネット上の3D仮想空
間「セカンドライフ」。それは、ユーザー参加による仮想社会づくりとリアルな
経済活動が可能な経済システムで成立している、未開拓の新市場である。参入企
業はすでに、そこに金脈を見つけた。我々は「現実」という概念の再構築を迫ら
れている。

37日系ブラジリアン:2007/05/15(火) 20:45:49 ID:LTDISxGk0
新しい世界の(過剰?)広告, 2007/4/26レビュアー:のいのい (東京都) - レビューをすべて見る

最近話題沸騰中のセカンドライフについて、最新の情報を盛り込んだ新書。
セカンドライフを日本で広めるためのベンチャー企業である「メルティングドッツ」の社長による本なので、最初から最後までひたすらセカンドライフ礼賛な一冊です。
この新しい世界の魅力と可能性を感じるのにはちょうどよいでしょう。

が、しかし。
セカンドライフの現状はまだまだ厳しい。

いくら新しい世界の可能性を提示してくれても、セカンドライフそのものの現状がイマイチでは、ちょっとどうしようもありませんよね。
本書を読んで期待に胸を膨らませた人が、実際にセカンドライフにログインして、全く使えない世界に愕然としている様子が目に浮かぶようです。

将来への夢を抱くのにはよい本だと思いますが、あまりセカンドライフそのものへの過剰な期待を植えつけられないよう注意して読みたい本です。

まず読んで、理解できるか自分をチェック。, 2007/4/22レビュアー:かねこっち - レビューをすべて見る

いま、SecondLifeのエバンジェリストでありコンサルティング活動で最も活躍している人物2人(浅枝大志氏、三淵啓自氏)の一方の雄である著者。帰国子女で英語ネイティブ、20代前半の中盤という世代でネットネイティブ、学生時代にメイド美容室を企画し成功に導いたネイティブアントレプレナー。そんな著者の目から見えている、SecondLifeのビジョン、ネットのビジョンとは何か?、に触れるだけでも新書1冊を自費で買う価値あり。
現時点でSecondLifeのことを、ユーザーの楽しみの面から、ネットの未来ビジョンの点から、ビジネス環境の面から、いろいろな視点から、最も冷静な目でフェアに書いている本だろうな。
実はこの本、「本書で語られているビジョン」を【理解できるかどうか】が、読者への存在価値でもある本。(文章はメチャメチャ平易よ)
言いたいのは、「好きか、嫌いか」「肯定するか、否定するか」はもちろん読者の自由だけど【理解できるかどうか】は試されるよね、この本。ということ。
そういう意味では、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」が出版されたことと、同じぐらいの意味がある一冊。「ウェブ進化論」が梅田氏の実体験した『リアルな実感』から書かれているように、本書も著者が実体験した『リアルな実感』から書かれている点でも“書物としての存在”にも近いものを感じる。
所属している企業の業種に関係なく、広告・宣伝、マーケティング、広報・PR、メディアの領域にかかわる人、必読。
クリエイターの名刺を持っている人、アントレプレナーの人には、激しく推奨。
そして、いま部下にSecondLifeの報告書作成を命じている立場の人、その報告書の前に一読をお奨め。

38日系ブラジリアン:2007/05/15(火) 20:49:36 ID:LTDISxGk0
「セカンドライフ」とは何かを知りたいなら, 2007/4/19レビュアー:redswing - レビューをすべて見る

新書らしく軽く読みやすい文体ではありつつも、内容は“濃い”です。
ブームの兆しを見せつつある「セカンドライフ」について、
ややビジネス寄りの視点から、わかりやすく解説しています。
梅田望夫氏や佐々木俊尚氏といった方々のIT系新書を
一冊でも読んだことがある方には、ぜひお薦めしたい本です。
今ネット上で何が起ころうとしているのか?を知りたいなら、
手にとって損はありません。

かつて、「ウェブ進化論」がWeb2.0ブームの火付け役になったように、
セカンドライフブームの火付け役の一角を担うことになる気がします。

非常にタイムリーで良い本なのですが、虚実、清濁ともに併せ持つ“仮想社会”
という概念を語るにはこれ一冊では足りない感じです。
仮想通貨、経済、不動産などそれぞれのテーマに特化した
セカンドライフの本も読んでみたいですね。

『ウェブ進化論』の各論版, 2007/4/16レビュアー:kenzan - レビューをすべて見る

巻末をみて「やっぱり」と思った。少ない参考文献のトップに挙げられていたのが
『ウェブ進化論』だったからだ。この本に新たに付け加わった一章と思いたい。
私は次の点がポイントだと考え、また課題があるとも思った。

・リアル社会とセカンドライフ(仮想社会)が本当に有機的なつながりをもてるか。
・Vistaが3D対応のため、これからは普及していくという仮説を検証する必要がある。
・成功のための4つのキーワードには賛成。著者は全て必要という趣旨の説明をしている。
・デジタルデバイドはさらに進む。特に3Dウェブの世界を理解できるかどうかか鍵となる。

あとは“開かれた社会”に全ての人が同じように参加するのか、
それとも一部の人々が先鋭化していくのか、その点に注目したい。
やや「確信している」旨の表現が目立ったため、
次は学問的あるいは中立な立場に立った人の著作を読んでみたい。

39日系ブラジリアン:2007/06/14(木) 04:28:24 ID:Pw70HyQY0
ブログ・オン・ビジネス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244946/

商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
日本では「個人の日記」という印象が強かったブログだが、今では多くの企業がビジネスのために活用している。PRや販促に利用して成功する例がある一方で、多くの企業ブログが、たいして人が訪れない、話題にならない、運営が続けられないという事態に直面している。本書は、世界で唯一のブログ専業メーカーであるシックス・アパート社の持つ豊富な事例をもとに、ブログマーケティングを成功させるノウハウを解説するケーススタディ集である。ブログを利用したPR、販促、Eコマースの企画の立て方、構築の仕方、既存サイトのリニューアルの進め方などをわかりやすく解説する。
なお、このようなビジネス・ブログを、マーケティング担当者が簡単に開設・運用できる「ブログ・オン・マーケティング」スターターキットもアマゾンで手に入る。価格は1万2600円(税込)とお手ごろなので、お試しいただきたい。

内容(「MARC」データベースより)
ブログ・メーカーがノウハウ、全部教えます! 企業のブログを「おもしろく」するには、プランナーに学ぶ企業ブログのつくりかた、成功企業のケーススタディ、ブログの歴史などを紹介。企業ブログ100社カタログ付き。

40日系ブラジリアン:2007/06/27(水) 17:35:03 ID:Pw70HyQY0
中年童貞…なぜ生まれる? 「恋愛資本主義」の肥大化
1 名前:道民雑誌('A`) φ ★ 投稿日:2007/06/24(日) 23:04:14 ID:???0
中年童貞…なぜ生まれる? 「恋愛資本主義」の肥大化
興味深い本が登場した。その名も『中年童貞』(扶桑社新書)−。
あからさまなタイトル通り、中年にいたるまで性交渉の経験のない
男性の存在と実像を紹介して、中年童貞の生きる道を模索する。
著者は34歳で童貞の渡部伸さん。
女性との性交渉を望みながら、なぜ中年まで果たせない男性が
生まれるのか。
個人に起因する問題も大きいだろうが、「恋愛資本主義」に覆われた
日本女性の意識にも原因を求めることができそうだ。

「日本家族計画協会」の調査(平成16年)によると「性交渉の経験がない」、
つまり童貞と答えたのは、25〜29歳=17.1%▽30〜34歳=6.3%
▽35〜39歳=5.1%▽40〜44歳=7.9%−だった。日本では見合い
制度の崩壊と出会いの機会の増大で、恋愛=結婚が完全な自由競争となったが、
その半面、異性を魅了する「恋愛資本」を多く持つ者が異性を独占する状況が生じた。
〜長文につき、つづきはリンク先にてご確認ください〜
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070624/wdi070624006.htm

41日系ブラジリアン:2007/06/28(木) 20:52:45 ID:Pw70HyQY0
■参考文献:ブログ&掲示板攻撃・防衛マニュアル/三沢 武士
http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2005/1226.html

ブログのコメント欄が荒れたので閉鎖したとか、行きつけの掲示板の雰囲気が悪くなったので行くのをやめた、と言う経験は無いだろうか?

ネットは、距離も時間も飛び越え、実世界なら出会うはずの無かった階層の人々を結びつけるためトラブルも多い。しかし、典型的な「荒れパターン」や攻撃の手法、そして対処方法を知っておけば、無闇に「新世界のコミュニケーションツール」を恐れる必要は無くなる。逆に言えば、無邪気にブログを始めることは、草食獣のくせしてライオンの目前でダンスするようなものだ。せめて、風下で餌を食べるような知恵を身に付けたい。

この本は、今まであまり語られなかった「ネットの闇テクニック」を解説するとともに、回線の向こう側はどんな人物なのかを教えてくれる。「嫌われ者養成スタック」とか「おまんたマガジン」を、現代風にアレンジして書籍にまとめたものと言えるかもしれない(ここで「なにそれ?」と言う人のための本です)。そもそも、テーマ自体が貴重な本。

ただ、ちょっと絵が多すぎる上、知識が散らばって書かれている感じなので、読破するのが大変かもしれない。そんな時は、見出しだけでも読んでおいて、気になった時に読み返してみると、今後のネット人生に役立つでしょう。

【目次】

第1部 攻撃編

1章 煽り煽られどこへ行く
2章 自作自演のすすめ
3章 プロキシ使って匿名化!
4章 百花繚乱匿名 便利ツール

第2部 防御編

5章 自作自演の見破り方と防ぎ方
6章 荒らしの中からヤッテキタ!
7章 攻撃者たちの素顔
8章 荒らしに遭わないためのサイト作り

42日系ブラジリアン:2007/06/30(土) 23:54:37 ID:Pw70HyQY0
下流社会 新たな階層集団の出現
消え行く中流幻想(320件のカスタマーレビュー)

日本社会に地殻変動が起きている。安定就職を前提とした中流階層モデルの崩壊は、目に見える仕組みやルールだけでなく、国民の価値観や生きる意欲に大きな影響を及ぼしている。

国民の消費動向分析と意識調査を基に、中流層崩壊の先には衝撃的な未来が待ち受けていると予測する書が『下流社会』(アマゾンジャパン1位)だ。所得が低いだけではなく、生活能力や働く意欲、学ぶ意欲に欠け、「だらだら歩き、だらだら生きている」ような階層集団が「下流社会」を形成しつつあると論じる。彼らの特徴として、団塊ジュニア男性なら「自民党、フジテレビ、スポーツ観戦が好き」、女性なら「自分らしさを口にしたがる傾向」などを挙げる。消費財を売る企業には、下流層とその対極にある富裕層の2つの市場を見据えた商品開発力が求められていると呼びかける。


(日経ビジネス 2006/02/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社 / 著者からの内容紹介
「いつかはクラウン」から「毎日100円ショップ」の時代へ 
もはや「中流」ではない。「下流」なのだ

「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。

43日系ブラジリアン:2007/07/08(日) 18:43:19 ID:Pw70HyQY0
超カンタン! 最強メディア ブログ成功バイブル (単行本) 百世 瑛衣乎 (著)

出版社 / 著者からの内容紹介
ビジネスで成功を掴むブログ活用の秘訣が満載!!
『ブログで始める超速起業入門』の著者中野瑛彦氏・推薦!
巻頭インタビューGMOグループ
熊谷正寿氏「ブログは史上最強のメディアツールだ」

他に類書のない、人気ブロガーへの取材本がついに発売!
超話題のブロガー11人に、成功の秘訣とストーリーをインタビュー。
手に取るようにわかる、初のブログ成功実例集です。
ブログとHPの違いは?ブログってどう使うの?など
初心者にもわかりやすい、ノウハウや各社サービス比較もご紹介。
まさにブログ本の決定版!

☆普通の人がブログを使いこなして、100万アクセス達成!
☆HPからブログに変えて、アクセス10倍!100倍!に。
☆[インタビュー]+[ノウハウ]→オンリー1ブログバイブル。
☆この本の購入者だけが手に入れられる、特別なプレゼント付き。

こんな方にオススメ
◎ブログのことを知りたい方。
◎どのブログサービスを選べばいいのか迷っている方。
◎ブログをもっとアクセスアップさせたい方。
◎ネットで収入や人気を得たい方。
◎自分の情報をたくさんの人に読んでもらいたい方。
◎ホームページは面倒だと思っている方。

内容(「BOOK」データベースより)
ブログを活用した成功術&実例インタビュー集!使えるノウハウ&ブログサービス徹底比較。

44日系ブラジリアン:2007/07/08(日) 19:25:59 ID:Pw70HyQY0
『ブログ成功バイブル』は私にとっての「バイブル」です!

この本が他のブログ解説本とどこが違うか、というと……。
社長やタレントといった元から有名だった人たちの人気ブログを取り上げているのではなく、私たちと同じ普通の人たちがどのようにして人気ブロガーになったのか、実際にインタビューをされて、実例をわかりやすくまとめて下さっているところなんです!

私はこの本に書かれていた実例を真似しながら、ブログのアクセスを伸ばすにはどうしたらいいか、人気ブログになるにはどうしたらいいか、いろいろと試してみました。すると、じわじわとアクセスが伸びていき、5月から始めたばかりのブログで、9月の月間PVが17580まで伸びました。

一時的にアクセスが伸びるというのではなく、日々アクセスが伸びていくのを実感できました。ちなみに7月月間PVは14602、8月の月間PVは14721でした。

そして結果的に、あるブログ・サイトのコンテストで優秀賞を受賞することができました。

ブログを始めたばかりの方、ブログを長年やっているけれどアクセスが伸びないと悩んでいる方、是非是非、読んでみて下さい!
私はこの本を何度も何度も読み返し、今でもパソコンの脇にいつも置いているんです。
まさに、「バイブル」です!

46日系ブラジリアン:2007/07/08(日) 20:23:48 ID:Pw70HyQY0
一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
(単行本(ソフトカバー)) 熊谷正寿 (著)

出版社/著者からの内容紹介
手帳は、仕事や時間を管理するためだけのものではない。 夢や、人生をマネジメントするものだ。そう信じて実践してきた著者は、手帳に書いた目標通りに会社を設立し、年商161億円の企業に成長させた。 本書では、手帳を使った夢の実現方法を中心に、著者の仕事術や、時間管理術、マネジメントの極意を紹介する。

内容(「BOOK」データベースより)
だれでも夢を持っています。そして、いつかはかなえたいと思っています。ところで、あなたの夢はなんですか?なんだっけ、と思い出そうとしていませんか?たくさんあるから、忘れてしまいましたか?忘れてしまった夢を、かなえることはできません。夢をかなえたいのなら、夢をカタチにしましょう。そしてその夢を、肌身離さず持ち歩きましょう。いつも夢と一緒にいれば、その夢は実現します。そのために必要なものは、たった一冊の手帳です。これさえあれば、もう夢を見失うことはありません。毎日、毎時間、夢に近づくことができます。本書では、その具体的な方法を紹介します。

47日系ブラジリアン:2007/07/08(日) 21:14:20 ID:Pw70HyQY0
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
手帳ブームの火付け役, 2006/1/8 By 想感 (東京都) - レビューをすべて見る


いうまでもなく、今日の手帳ブームの火付け役となった書、手帳に書きつけることで ”夢がかなう” ことを論じる本である。

たしかに読んでいてこの著者の考えには頷ける部分もあるし、内容は面白いのだが、これを実践しようとは決して思わない。

本を売るばかりでなく手帳もあわせて販売できるということもあって、大きな書店には、”手帳の効用を説く本”と、それに関連した手帳を一同に集めたコーナーがあったりする。

この種の本と手帳をあわせて掴んだ大半の読者はどうだろうか。
夢がかなう気分を味わう疑似体験と、自己満足に浸るくらいが関の山なのだ。

いまの手帳ブームは、本を販売する側、出版側が仕掛けた巧妙なマーケティング上の戦略である。
惑わされることなく、自分なりの方法で一歩ずつ夢に向けて努力してゆく事こそが常道だと思った。

48日系ブラジリアン:2007/07/25(水) 02:12:41 ID:Pw70HyQY0
「続ける」技術 (単行本) 石田 淳 (著) (55件のカスタマーレビュー)

出版社/著者からの内容紹介
英会話学習、各種試験勉強、日記・手帳術、禁煙、ダイエッ
ト......。
世の中、継続しなければ意味がないものばかりですね。
しかし、「長続きさせる」って、なかなか難しい。
いつまでたっても目標達成できずに、
挫折感を味わうだけ。

「あ~あ、自分は何て意志が弱いんだろう......」
ひょっとしてこんなふうに思って、
自信をなくしていませんか?

本書でご紹介する
「行動科学に基づいた『物事を継続させるための』セルフマネジメント手法」
は、あなたの意志の弱さや性格、精神論や根性とはまったく無縁のものです。
無駄な努力の必要がない、誰にでもできるスキルなのです。

●ある行動を増やす
●ある行動を減らす
この「行動のコントロール」をすることで、ものごとは継続していきます。

本書では、物事が長続きしない理由を解き明かし、行動のコントロールのポイン
ト、さらに継続のためのちょっとしたコツをご紹介します。

人間の行動に着目した米国生まれの科学的マネジメントスキルを応用した「続け
方」を知れば、目標達成は確実なものになります。

「継続は力なり。」を、今度こそ自分のものに!

内容(「BOOK」データベースより)
性格も、精神力も、時間も、年齢も、お金も関係なし!あなたの「行動」に着目すれば、もうムダな挫折感を味わうことはありません!アメリカ発の「行動科学マネジメント」を使って「継続は力なり。」をあなたのものにする!3日坊主にならない「とっておきのコツ」を紹介します。

49日系ブラジリアン:2007/07/25(水) 02:18:39 ID:Pw70HyQY0
ターゲット行動とライバル行動という視点, 2007/4/16 By YNK (横浜市) - レビューをすべて見る

書かれていることは意外と知っていることが多いはずだ。
例えばテレビを見ないようにするのにコンセントを抜くなんてことは誰でも考えることだと思う。

しかし、ターゲット行動とライバル行動を明確にすることをした人はどれだけいるだろうか。
本書ではまずその2つを定めることが大前提となる。

そしてそれが定まると、それをするために、あれをしないために、という方法がいろいろと見えてくるのだ。
例えばその行動を起こすきっかけを増やすなり、きっかけを減らすなり・・・様々だ。
多様かつ合理的な策が見えてくる。

上にも書いたとおり、書いてあるテクニック自体を知っている人は結構いるはずだ。
しかし、この本に書いてあるような明確な基準を持って、自分の行動をコントロールしようとはしただろうか。
本書が特に優れていると思う点は、ターゲット行動とライバル行動という行動そのものに視点をあて、
その視点から分析して策をたてていくという一種のマニュアルを示したことにあるだろう。
これにより多くの読者が続ける技術をマニュアル的に実行できるようになるわけである。

50日系ブラジリアン:2007/07/25(水) 02:19:55 ID:Pw70HyQY0
行動科学の手法を用いた継続のコツ, 2007/3/29 By makip - レビューをすべて見る

行動を続けるための原則は、ターゲット行動とライバル行動のコントロールだそうです。

本書を読めば、確かに、「『続ける技術』には意志の強さや根性はまったく関係ありません。」と、筆者が、おっしゃるとおりだと、納得がいきます。

第4章に、具体的な「進め方」がステップごとに解説されています。
ここに挙げられているステップを、自分の目標・目的に当てはめて、踏んでいけば、それは達成できるのではないでしょうか。

この「進め方」では、「ターゲット行動を本当に続けたいのかどうか」、ということがスタートでした。つまり、行動を始めるということは、本当に続けたいと考えているということです。まず、自分の続けたい行動について真剣に考えることが大切なのだと受け取りました。

「技術」という言葉に、誰でも何にでも使える万能薬のような印象を受けましたが、単に機械的に行ってできるものとは、違うようです。続けることは、技術的にステップを踏めるとしても、その後ろ盾として、続ける気持ちが関係しているように思います。

自分自身でも、資格を取るために、また、不健康な習慣を改めるために活用したいと思いました。また、それよりも小学生の子どもをこんなふうに援助できたらいいだろうなあ、とも思いました。ステップを踏んで、自分で続けられて、一緒に目標が達成できると、いいなあ、と。そういう読み方をすれば、「おわりに」で著者が語る「目的」に近いのかもしれません。

51日系ブラジリアン:2007/07/25(水) 02:22:38 ID:Pw70HyQY0
ヒントは与えてくれました。, 2006/11/23 By バブルス君 - レビューをすべて見る

普段、私が気をつけていることがいくつかあり、
非常に参考になった訳ではないので星3つにしました。

本書で紹介されている「行動科学」を簡単に書くと、
『継続したいことができるような環境(他の誘惑される事柄を遠ざける)』
や、『止めたいことを減らせるようにできるような環境
(止めたいことを遠ざける)』
に持っていくことだと理解しました。

継続することに対して、【ご褒美、ペナルティ付与、周囲への宣言】も
行動科学の一部だということです。

禁煙、ダイエット、勉強の継続などの例もあり、参考になりました。

※結局は、各個人が、自身に合った「継続できるような環境・動機作りがいかにできるか」
にかかっているかだと思いました。

52日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 14:50:59 ID:Pw70HyQY0
ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化 西田隆一(編集部)2006/02/08 14:19
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20095905,00.htm

 その深い洞察力でITやインターネットがもたらす時代のうねりを的確にとらえ、CNET Japan ブログに毎日書き続けた梅田望夫氏が、雑誌の連載やブログにつづった内容をもとに『ウェブ進化論』(筑摩書房刊)を上梓した。氏はこの本の中で、「チープ革命」と「インターネット」そして「オープンソース」が次の10年の三大潮流だと定義し、その潮流によって生まれる「不特定多数無限大」の影響力をグーグルやWeb 2.0、ブログを引き合いにしながら解説している。この本に描かれた世界を元に、梅田氏にウェブ社会の変化やグーグルについて話をうかがった。

--『ウェブ進化論』ではインターネット上の社会の変化を書いていますが、インターネット上の知識産業だとか、あるいはコンテンツ産業だとか、そういうもののあり方が変わっていくことだととらえてもよろしいですか。

 産業論としてはそうですね。ただ人間の生活の局面全部を含んでいます。産業論というのは、ものすごく小さいでしょう。人間が生きていくには、どういう情報と接していくのかということがあるから、情報というのは、いまや人生そのものみたいなところがありますから。
ウェブ進化論--本当の大変化はこれから始まる
梅田望夫著
筑摩書房刊
定価777円


 ただ産業論だけで言えば、やはりコンテンツ、メディア、あるいはITの影響が一番大きい。ただ、本で書いたようにITといってもコンピュータ産業の影響は大きくはあるのだけれど、そんなには大きいというわけではないです。なぜなら、日本の大手IT関連のベンダーは、インターネットのコンテンツやメディアということとあまり関係ないことをやっているからです。むしろ中国の問題のほうが、彼らにとっては大きいですよね。

--検索をしたりブログを書いたりするような能動的に知的活動をする人たちがたくさん出てきましたが、インターネットはその人たちだけの社会であって、その社会からドロップアウトしてしまう人が出てくるのではないかと本を読んでいて思ったのですが。

 僕はあまりそういう見方をしていないんですよ。というのは、既存メディアがどういう方向にいくかということとすごく密接な関係にあると思っています。インターネット上に確かに知が集約されていて、Googleを初めとする会社がインターネット上で情報の整理をしつくすわけですね。

 ところが、それを直接、インターネットにアクセスして自分でGoogleを使い、自分で能動的に相当な時間をかけて知的活動をする人というのは、人口のマスにはならないかもしれない。だから、逆にメディア産業に携わる人たちがどういう役割を果たしているかというと、テレビも雑誌も本も要するに受動的な読者が対象になります。それは知的レベルが高い低いは関係なく、時間がないとかいろんな理由がありますよね。インターネットを使って、自分から積極的に能動的に何かをする人以外の人の中に、お年寄りも含めて知的レベルの非常に高い人もたくさんいるわけですよ。

 そういう人たちに対してパッケージをする。新聞はパッケージだし、雑誌もパッケージですよね。インターネットの知みたいなものをきちんと使って、上手なパッケージングをしていくことをやっていくとすれば、既存のメディアはどちらかというと受動的な人たちに向けてのメディアになって、インターネットは能動的な人のメディアという分かれ方をしてきて、この二つは侵食し合うというよりは共存していくのではないかなと思います。

 というのは、やはり忙しさというのが一番問題ですよ。インターネットが大好きで面白くて、こういう世界に興奮して素晴らしいと思ってこの世界が全部になってしまう人がいる。サービスを提供している人はそう思うかもしれないけど、やはり社会人になって大企業に勤めたり、自分で会社を始めたり、フリーで何かやったりといったら、生きていくのにかける時間が必要になる。家族ができ、子どもがいてとなったらなおさらです。

 そうすると、どれだけ短い時間に自分にとって必要な情報を得られるか、そういうゲームにだんだんとなってくるんですね。これは30代、40代、50代の働き盛りの人たちはみんなそうですよ。新聞だったら日経を読むとか、雑誌だったら何を読むとか、メディアってそういうものですよね。例えば、週刊文春を読んでおけば、300円ぐらい払えばなんとなく世の中の裏を読めるということです。

 だから、ネットで何かできる人=勝ち組だとか知的なレベルがものすごくあって、そうではない人は落ちこぼれというのは全く嘘であろうと思いますね。

53日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 14:52:43 ID:Pw70HyQY0
--時間という観点からすると、パッケージ化してくれたり、ある決まった瞬間に自動で情報を提供してくれたりするのは、能動的に探すのとは違う価値があるというのはわかりやすいです。

 あと、能動的であるからレベルが高いかっていうのも、すごく難しい。能動的ということは自分の関心の外には関心がいかない。自分の関心があることについては、ものすごく深堀ができるけれど、それ以外の世の中で起こっていることというのは自分の中で概念のマップがないから、自分で探しにいくことができないですよね。その部分は何かに頼らなければならないです。

 そうすると自分の専門領域、大好きなことをどんどん深堀していくには、インターネットというのは素晴らしいメディアだけど、「世の中全体で何が起きているんだろう」とか、「自分は全然この分野に興味はないけれど、最低限、読んでおかなければいけないものは何だろう」といったことには向いていません。インターネットというのは、果たしてこれからそういうところに訴求するメディアになるのだろうかということですよね。

 10年、20年というレンジでいくと、インターネットはそういうメディアになっていくと思うのですが、でもそういう分野は既存メディアのノウハウとか人材の厚みが圧倒的にある。だから、そこは相当長い間、住み分けていくのではないかなという気がしますね。

--本の中ではGoogleが非常にとても素晴らしい会社だということを指摘していますが、一方で楽天やヤフーという会社はいわゆる「1.0」的だとしています。

54日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 14:55:11 ID:Pw70HyQY0
 今、アメリカで起きていることをざっと言うと、Amazon、eBay、Yahoo――これはもともと日本でいう楽天やヤフーと同じようなネットの第一世代ですが、この人たちがやってきたことというのは、基本的には第一世代的な概念でずっと続いてきました。

 Googleが出てきたことによって、アメリカは、ものすごく身近なところにとんでもない怪物が生まれたから、その人たちは大変な危機感を持ったわけです。Amazonはすごく影響を受けました。Googleの登場によって自分たちはどう変わってしまうのだろうと。Yahooは一番影響を受けました。だから検索エンジンの会社を買収して4千億円以上の金を突っ込んだのです。eBayもちょっと領域は違うと言われていたけれど、やはりこのままただオークションをやっているだけでは駄目だというのでSkypeを買ったりした。そういう第二段階に入ったんですよ、列強と言われるアメリカのそれらの企業が。

 Googleが出てきて時価総額が10兆円を超えて、これだけのものになったのに、日本の列強はそれに対してどういう危機感を持っているんだろうと思いました。日本の列強というのはヤフージャパンであり、楽天でありということです。では、彼らはどうかというと、第一にアメリカの会社に比べてテクノロジーに対する関心が非常に低いわけです。これが残念だなということです。

 会社の戦略が間違っているというつもりは全然ないのですが、やはり日本のネットを引っ張っているリーダーとして、儲かっていてすべてうまくいっていると思っているかもしれないけれど、そういう方向に行ってしまうのは残念だなっていう気分ですね。それが僕の個人的な感覚です。

55日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 14:56:46 ID:Pw70HyQY0
--私が知る限りは、日本のヤフーは実は半分はエンジニアで、楽天もそれぐらいはエンジニアがいると思うのですが、それでもやはり、梅田さんの目から見ると技術志向的な経営をしていないということでしょうか。

 技術があるかないかを言っているのではないのです。あれだけのサイトを運用して、あれだけのサービスをきちんとやって決済をやって何をやってというのは、そのバックエンドをやっている人とかそれを作っている人は、技術がないとかあるという議論はそもそも意味がないほど技術を必要としますよ。NTTドコモのインフラを作っている人たちに「技術がありますか?」と聞くことにあまり意味がないのと同じでしょう。だからヤフーや楽天、ライブドアみたいな会社に、技術があるかないかの話というのはナンセンスで、ITに絡む仕事だったら技術はあるわけです。

 ところが技術はあるのだけど、技術によって次の世代を切り開いていこうという会社かどうかになると、やはりGoogleという会社は1社だけ突然変異です。Amazon、Yahoo、eBayという会社は、今の日本のヤフー、楽天と似ていますよ。そんなに前面に技術が出てきているわけじゃない。

 もともとコンシューマー向けのネット産業というのはサービス業だから、基本的にセブン-イレブンと同じです。セブン-イレブンのバックエンドのシステムって、やっぱりすごいのです。すごいシステムがあるからああいうロジスティックができる。基本的にはそれと構造が同じなんですね。

 だから普通にネット事業を経営すると、前面にはサービスが出て、技術というのは裏方になるんです基本は。ヤフー、楽天、アメリカで言えばAmazon、eBay、Yahoo。こういう人たちは基本的にずっとそうだった。

 ところが、そうでないスキームでPhD(博士号)を山のように雇い、サーバの巨大なコンピュータを作り、というインフラを作って、これを強みにして全然ほかの人ができないサービスをしようということをGoogleはやり始めた。

 これが大変なことだとわかったのが2002年ごろで、(Amazon創業者でCEOの)ジェフ・ベゾスはそのころ「自分たちはもうテクノロジーの会社にならなければいけない」ということをどこで講演していても言っていた。それをベースにウェブサービスを始め、データベースのAPIを公開してという方向に流れていって、自分たちはただの小売業者ではなくて、eコマースにおけるテクノロジーのプラットホームの会社になりたいということを3、4年前から言い始めた。

 だからといってAmazonがテクノロジーの会社かと言えば、相変わらずそうではないと思うけれど、やはりGoogleが出てきた影響というのは、アメリカでは少なくとも列強と言うべき4社の間では、経営レベルで相当真剣にあったわけですよ。だってYahooでも、Yahoo! Search technology(YST)を作って、どんどんサーチの第一人者を雇っているじゃないですか。

 そういう感覚は日本のヤフー、楽天にはない。半分エンジニアで、自分でサービスを作ったり、コードを書いたり、バックエンドのシステムの運用をしているという話は、当然そうでしょう。そこを否定するつもりも全然ないし敬意も表するけど、そうではない部分のレイヤーでもう少し頑張ってほしいと思っているんですね。

--「こういう技術があるからどう使おうか」とか「こういう技術を考えて、それをどのように社会に融合させていくか」といったことを企業は考えるべきだといううことでしょうか。

56日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 15:08:21 ID:Pw70HyQY0
 「べきだ」というか、日本ではネット産業にそういう視点がなさすぎるという気がします。

 技術という意味では、これは僕の造語なのですが、「深い技術」と「早い技術」というのがあると思っています。今のウェブの世界は「早い技術」--サービスを開発したら、いろんなものを組み合わせて、さらにそれをいち早くサービスとして立ち上げて、ユーザーをどんどん集めて改良していくんですね。「早い技術」というのが正しい言葉かどうか分からないけど、僕はそう定義しているんです。

 「深い技術」というのは、やはり1つのテーマで、例えばGoogleはページランクというアルゴリズムがベースにあって、そのページランクというアルゴリズムで全世界のウェブサイトをランクづけして、といったものです。その検索の結果をとにかく常に改良していくといったものは、そう簡単にできる技術じゃなくて「深い技術」ですよ。アルゴリズムも相当深いです。そこに数学者やらPhDやら集めてきて何かやるというのはさらに上を行っているわけです。

 そういう「深い技術」と「早い技術」がネットの世界にあって、この「深い技術」を極めようという気が、今の日本のネット産業の中に全くないのだろうなということですよね。

 利用者としては、いくら「深い技術」と言ったって、それができあがってオープンソース化されればサービスのコンポーネントとして使えばいいじゃないかというのは、正しい考え方の1つではあるのです。

 ただそうなると結構、同質の競争になってしまうわけです。だってみんな同じことができるのだから。だから違うレイヤーで、営業力とか、マーケティング力での競争になるから、その部分で勝負していくことになりますよね。だけど、アメリカではサーチでもGoogleのサーチのアルゴリズムがパーフェクトではないと思って、全く違うアルゴリズムでベンチャーができていたりするんです。

57日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 15:09:17 ID:Pw70HyQY0
 例えば、このあいだGoogleが買収するかもしれないと噂になっていたRiyaという写真の会社が持っている技術は、写真の中の人物認定をするわけです。誰が写っている写真かを全部、自動的に認識するような技術を持っている会社があるわけです。こういう技術というのは、新しいブレイクスルーを生む可能性があるわけです。

 また、ビデオの世界でどういうビジネスモデルがあるだろうかと考えてみると、ビデオの内容を分析して、そのビデオがどんなことを言っているビデオなのかということを理解してコマーシャル映像を差し込む技術というのが考えられます。多分、こんな技術をこれから誰かが開発してきますよね。ところが、それはAdSenseのマルチメディア版になるわけですよね。

 その時にGoogleはそういうものを中でどんどん作ろうとする。Yahooはそれに対抗しなければいけないから、次々にベンチャーを見ていて買う。アメリカには、そういう深い技術をやって、列強に買ってもらいたいと思っているベンチャーがどんどん出てくるんです。そういうところで新しい技術をレバレッジしたビジネスモデルみたいなものがこれから生まれてくる可能性はあると思います。

 日本で、「そういうことができる人がどこにいるんですか」と言うと、やはりまだ大企業の中にいるんですよ。大企業の研究所の中にいたり、あるいは研究所ではなくても、大企業の中で最も難しいシステムインテグレーションの仕事をやっていたり。日本ではそういうところにそういう人材がいて、そういう人たちは容易にネットのほうに来ない。

 ヤフーも楽天も研究所を作って、そういうアルゴリズムの開発をするとか、NTTからごそっと人を採るということに全然興味がない。それをやるのはリスクが高いのですが、次の時代を切り開くようなビジネスモデルになるのではないかと思います。

--おっしゃっている技術志向の経営は、実を言うと日本から少しずつ消え去っていっているのではないかという気がします。

 技術志向の経営が消え去っているかというと、そうではなくて、その方向がこの何年間かハードウェアの方向に回帰しているんですよね。例えばキヤノンの御手洗(冨士夫)さんが経団連の会長になるというのが1つの象徴だし、トヨタが世界でトップの自動車会社になるといったことです。

 「日本の強みってどこ?」って言った時に、「やはり『ものづくり』だよな」というところへ日本中がこの数年でぐっとシフトした。いろんな要因が絡まっているけれども、その1つは、やはり中国の問題があって、日本の製造業はどうサバイバルするかと必死で考えた。その結果の1つとして、ものづくりにおける絶対的優位を日本の製造業は確立しなければならないという命題があって、そこに優秀な人材を入れなくてはいけないというのがありましたね。「絶対に」というものがあった。

--ソフトウェアや情報産業に対して、お金を生み出すかわからないものに投資をするのは、今の日本ではやりづらいのではないでしょうか。

58日系ブラジリアン:2007/07/29(日) 15:12:16 ID:Pw70HyQY0
 だけれど逆に言うと、そんな馬鹿なことをやっているのはシリコンバレーだけなんですよ。そういう思想でお金が回っている場所というのは、あそこだけです。それぐらいの役割は、あそこに残してあげてもいいのではないでしょうか。

--やはりシリコンバレーという土壌が、ある種Googleを生んでいるというのはあるんですね。

 もちろんそうですよ。シリコンバレーというのは、好きな人と嫌いな人がいるし、シリコンバレーをあまり美化してしゃべるつもりはないんだけど、たかがシリコンバレーなんだけど、されどシリコンバレーでね。やはりあそこのソフトウェア系の人材の厚みってすごいんですよ。だから自分たちが強いところで、何かを生み出したいと思うじゃないですか。

--梅田さんは日本でそういうシリコンバレー的な役割を作れるマーケットなり、社会システムみたいなものができたほうがいいと思いますか、それとも日本で優秀な人材がいるのだったらシリコンバレーに来たほうがいいよと思いますか。

 それは日本でできたほうがいいですよ。そしていまは日本にできつつあると思うわけです。それはネットの世界だけですけどね。ベンチャーキャピタルのお金も結構、増えてきたし、新興市場も充実してきました。それからヤフージャパン、楽天を初めとして、列強と言われるような人たちが小さい会社を買収する、そういうイグジット(出口)もできてきたからだいぶ箱はできてきた。だから若い人たちが、ここの世界で自由闊達に起業して、借金をしないで会社を作っていろいろ冒険したりできるというところまできた。

 欠けているのが、さっき僕が言った「深い技術」というところなんですよ。そこの部分の感じが入らない、まだね。だからイメージとしては、25年ぐらい前、1980年頃のシリコンバレーと、今の日本のネット周辺で起こり始めた世界というのが似ているんじゃないかなと思うわけです。

 アメリカ一のベンチャーキャピタリストのジョン・ドーアは、ちょうど25年ぐらい前、これからベンチャーキャピタリストになろうという若かりし頃に、スタンフォード大学に入り浸って次の技術を探して、同世代の連中と一緒になって泥にまみれて、いろんな会社を作るのにかかわってきた。

 それで25年経ってみると、だいたい彼らの世代はビル・ゲイツ世代だろうから、ちょうど50歳とか、そのぐらいになっています。そうすると、その25年間でシリコンバレーというのは、ほとんど誰も知らない場所から世界のハイテクのメッカになったわけです。そうすると、そこまで作ってきた時にベンチャーキャピタリストがいれば弁護士もいれば何もいて。「みんな、あの時、あのプロジェクトを一緒にやった仲間だな」という感じになっているわけです。

 日本で今、そういうシステムができるかというと、そんなに簡単ではないわけですよ。それにはまだまだ時間がかかると思います。


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