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リニア新幹線を大阪へ

1よっさん:2008/07/03(木) 08:34:56
 少しづつ動き始めているリニア新幹線計画。
 大阪まで建設するには、どうしたらよいのか、何処に駅を設けるのかを議論出来たらと思います。

1034名無しさん:2016/07/24(日) 19:33:35 ID:MLQWHo7E0
<大阪勢のロビー活動、マイナス金利導入で一気に具体化>

また、リニア新幹線の工事前倒しが安倍政権の目玉政策に浮上する過程で、大阪圏の政治・経済団体のロビー活動が、大きな影響を与えたと関係者は口をそろえる。

「JR東海が自力で行うとしていることも勘案しつつ、要望を受けて対応を考えていきたい」ー─。世耕弘成官房副長官は2014年当時、関西経済連合会のリニア新幹線「国家プロジェクト化」と大阪・名古屋同時開業要望に対してこう語った。

JR東海が自己負担を原則に進めてきた計画に、長年距離を置いてきた政府が関与を強め始めたのは、このころからだ。

ロビー活動の主役は「おおさか維新の会」(現政党名)の松井一郎幹事長と橋下徹代表(ともに当時)だった。

両氏は大阪府知事、大阪市長として、関西経済団体とともに大阪・名古屋同時開業に向けた協議会を設立。自民党の大阪府選出議員らも財投資金での支援、税制優遇など要望策をまとめた。さらに和歌山県選出の二階俊博総務会長の働き掛けも大きかったと関係者は語る。

その後、今年6月の「骨太方針」に財投活用による大阪までのリニア前倒し開業が盛り込まれることとなったのは「日銀によるマイナス金利の導入がきっかけだった」(政府高官)という。

首相ブレーンとして強い影響力を持つ藤井聡内閣官房参与(京都大大学院教授)は、ロイターに対し「マイナス金利政策の中、公共投資の活性化のための財投を活用すべきだと安倍首相に提案した」と断言した。

<不透明な経済効果、輸出市場も見当たらず>

ただ、今回の「国家プロジェクト」案には、経済効果について一部で疑問の声も上がっている。

国土交通省・交通政策審議会答申(2011年5月)では、経済成長率1%を前提に大阪までの開業時(2045年)の経済効果を年間8700億円と試算した。国内総生産(GDP)500兆円のわずか0.17%だ。

さらに大阪府は、2027年に大阪と名古屋を同時に開業する場合の上乗せ効果について6700億円と試算。

これに対し、藤井教授は累計136兆円、年間7.5兆円、GDPの1.1%になるとはじき出し、両者には相当な開きがある。

輸出への期待も、現状では先行き不透明感が色濃い。安倍首相は昨秋、オバマ米大統領にワシントンDC―ニューヨーク間でのリニア採用計画を提案した。

米国側は調査費として連邦政府補助金を承認し、日本側も今年度予算で同様に調査費を計上した。ただ、採用されるかどうかの見通しは立っていない。

さらに世界中を見ても、米国での案件以外に超高速新幹線に見合う候補地が見つかっていない。その点はJR東海自身も認めている。輸出案件の進展がはかばかしくない場合、東京─大阪間がリニア新幹線の唯一の路線になりかねない。

「リニア新幹線―巨大プロジェクトの『真実』」の著者であるアラバマ大学名誉教授の橋山禮治郎氏は「海外輸出の可能性はゼロ」と言い切る。「世界で鉄道に求められているものは超高速性ではなく、安全性、利便性、ネットワーク性、環境保全性。(リニア開発は)はっきり言って独りぼっち」と語る。

もともとリニア新幹線の導入目的は、東京─大阪という大動脈の二重系化と、東海地震など災害リスクへの備え、そして東海道新幹線の大規模改修工事への対応だった。

ただ、リニア技術の採用で新幹線整備事業としては「これまで例を見ない巨額投資」(国土交通省鉄道局)となることが確実になった。財投資金の投入に関しては、このビジネスの将来性や経済効果など一段と詳細なシミュレーションと国民の理解が必要だとの指摘もある。

BNPパリバ証券・シニアエコノミスト、白石洋氏は「財投資金を使ってやるべきことなのかどうかの判断は、経済全体にとってリターンがあるか、外部効果があるのかという点が基本的な判断基準になる。だが、その必然性が不明だ」と指摘している。

(宮崎亜巳 中川泉 取材協力:リンダ・シーグ 竹中清 編集:田巻一彦)

1035名無しさん:2016/08/04(木) 08:36:57 ID:Mii5n1..0
JR東海社長 リニア「奈良ルート前提」強調 途中駅は言及せず
2016/8/4
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD03H42_T00C16A8LDA000/

 東海旅客鉄道(JR東海)の柘植康英社長は3日、大阪市内で記者会見した。同社が建設するリニア中央新幹線の名古屋―大阪間のルートに関して「奈良市付近を経過地の前提で進める」と述べ、京都市から要望の強い京都駅経由を改めて否定した。政府の経済対策で大阪延伸開業を最大8年前倒しする支援策が盛り込まれたが、関西では全線同時開業を求める声がある。柘植社長は「それ以上の開業前倒しは難しい」と繰り返した。

 国の整備計画ではリニア新幹線のルートは経由地が奈良市付近としている。観光面の影響から京都市などが再考を求めているが、柘植社長は「超電導リニアの特性を最大限発揮できる直線に近いルートを設定する」と話し、京都駅経由のルートは実現不可能とした。

 途中駅に関して奈良市と生駒市、大和郡山市による誘致活動が活発になっているが「通過点のコメントは差し控える」と述べるにとどめた。

 リニア新幹線の建設では着工前に沿線などで自然環境に与える影響を調べる環境影響評価が必要になる。柘植社長は名古屋―大阪間の環境影響評価について初めて言及し「着工する4年前には始める必要がある」と述べ、2023年度にも準備を本格化する。

 リニア新幹線は27年に品川―名古屋間で先行開業が予定されている。当初計画では名古屋―大阪間の開業は45年だったが、政府の財政投融資を活用し最大8年前倒しする。関西では経済的な地盤沈下を避けるため、品川―大阪間の全線同時開業を求める声が多い。柘植社長は「品川―名古屋間も難工事。名古屋以西の工事を重ねるのは(人材面で)とても無理」と話し、さらなる前倒しは難しいと強調した。

 大阪府内では用地買収が不要になる地下40メートルよりも深い「大深度地下」を通り、新大阪駅を終着駅とする。地下駅となる予定だが、西日本旅客鉄道(JR西日本)が計画する北陸新幹線の新駅も同駅に設置する。位置に関して柘植社長は「まだJR西日本など関係機関と調整はしていない」と話した。

            ◇

 リニア中央新幹線の大阪までの同時開業を求めてきた大阪府の松井一郎知事は3日、「同時開業と言い続けても具体的根拠に欠ける」と会見で述べ、要求を切り替えて工期短縮を求める意向を示した。政府の経済対策で名古屋―大阪間の開業が最大8年前倒しになる見通しになったのを評価し、実現しやすい要望にした。事実上、同時開業の旗を降ろして実を取ることを選んだ格好だ。

 大阪府は関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会などと「リニア中央新幹線全線同時開業推進協議会」を設置。2027年の品川―名古屋間の開業に合わせて名古屋―大阪間も開業するよう要望してきた。しかし経済対策で大阪開業が早ければ37年となり、「不十分と批判しても大阪のためにならない」(松井知事)と判断した。

 今後、関経連など協議会の他の構成員と大阪までの開業目標時期の修正を話し合う方針。協議会で工期短縮のための技術的提案を検討する。松井知事は東海旅客鉄道(JR東海)への資金支援を提案していたが、「財政投融資で資金を出すのだから技術的な問題(の方)が大事」と指摘した。

1036名無しさん:2016/08/17(水) 21:49:32 ID:MLQWHo7E0
http://www.news-postseven.com/archives/20160816_437012.html?PAGE=1#container

名古屋人のトラウマ 1992年3月14日の「屈辱の朝」 2016.08.16 07:00

昨今話題の書『京都ぎらい』(朝日新書)より潜在数は多い(!?)とも言われる「名古屋ぎらい」な人々。“見栄っ張り”と言われる名古屋人には、実は大きなトラウマがある。それが「名古屋飛ばし」である。

 発端は1987年に遡る。マドンナとマイケル・ジャクソンという大スターの初来日コンサートが横浜や大阪、福岡で公演されたが、なぜか名古屋が飛ばされてしまったのだ。この屈辱に多くの名古屋人が震えたが、最大の“事件”はその4年後に起きた。

 1991年11月、運転開始を翌年に控えた東海道新幹線「のぞみ」の下り1番列車が、名古屋駅を「通過する」と報じられたのだ。この“悲報”に地元は大騒動となった。『名古屋あるある』の共著者で名古屋出身の川合登志和氏が振り返る。

「この時の名古屋人の怒りようは凄まじかった。名古屋を通過するという発想自体がありえない話で、地元では“社会問題化”しました」

 名古屋を通過する新幹線は早朝のたった1本のみだったが、地元政財界は猛反発。しかし、ダイヤは変更されず1992年3月14日に名古屋人は“屈辱の朝”を迎えた。

「この日、地元テレビ局は通過の瞬間を生放送し、局アナが『これは名古屋に対する冒涜でありましょうか!』とまるで“事件報道”のように実況した」(川合氏)

 そんな名古屋人が期待に胸膨らませるのが2027年に東京〜名古屋間で開業予定のリニアモーターカーである。もしここで、忌まわしき「名古屋飛ばし」が起きたらどうなるだろうか? 川合氏は続ける。

「流石にないでしょうが、万が一また飛ばされるようなことがあれば、かつてない大暴動が起きるはずです(笑い)」

※週刊ポスト2016年8月19・26日号

これがあるから心情的に未来永劫「名古屋止め」にしたいのがあちゃら連中の本音やろね。

1037名無しさん:2016/08/18(木) 09:26:40 ID:LZ1C.XZk0


1038名無しさん:2016/08/18(木) 09:29:41 ID:LZ1C.XZk0
1036
普通に東京大阪間で開通したとしても名古屋飛ばしにならないじゃん。

1039名無しさん:2016/08/18(木) 19:22:56 ID:X9aKZSHA0
リニアが出来たら新幹線は「名古屋飛ばし」するよな
名古屋を飛ばして京都まで所要時間を短くすると
そうでもしなきゃリニアを奈良に持っていかれる京都人が黙っちゃいないよ

1040名無しさん:2016/08/26(金) 22:48:26 ID:MLQWHo7E0
https://www.youtube.com/watch?v=UEdAscsAIns
1昔ぐらい前だから、観た者も多いと思うが。

1041名無しさん:2016/09/11(日) 10:21:19 ID:puwbk0BY0
奈良・三重県、リニア全通「1日も早く」 共同アピール採択
2016/9/6 6:00
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06906790V00C16A9LDA000/

 奈良県と三重県は5日、奈良県橿原市でリニア中央新幹線建設促進会議を開き、共同アピールを採択した。政府は今夏の経済対策に全線開業の最大8年前倒しを盛り込んだが、中間駅周辺のまちづくりを進めるには一日も早い全線開業が必要と指摘。両県が駅位置の早期確定の要求で協力することも確認した。

 中間駅の位置については国の基本計画や整備計画にある「奈良市付近」を通るという原則を重視。リニア中央新幹線の便益が紀伊半島全体に広がるよう、半島南部との交通アクセスのよい場所を求めた。

 奈良県の荒井正吾知事は「全線開業の最大8年前倒しで環境アセスメントも迫ってきた。三重・奈良ルートが(東海道新幹線の代替ルートになり)災害対応面でも必要になっている」と話した。

 両県による同会議は年2回開かれ今回が9回目。京都府や京都市が中間駅誘致をアピールするなか、奈良県と三重県には「三重・奈良ルート」を前提とした中間駅誘致という共通利害がある。

1042名無しさん:2016/10/23(日) 09:52:52 ID:Hb.lFfjQ0
リニア工事、来月1日開始 南アルプストンネル長野工区
2016年10月21日 18:47

 JR東海は21日、リニア中央新幹線建設工事のうち「南アルプストンネル長野工区」の安全祈願・起工式を、11月1日に長野県大鹿村で開くと発表した。長野工区は大鹿村と静岡市をつなぐ約8・4キロで、工期は約10年を予定している。

 南アルプストンネルは全長25キロ。昨年12月には「山梨工区」(約7・7キロ)の工事が始まった。国内のトンネルでは最も深い地表から約1400メートルの場所を掘削する計画で、リニア工事の最難関となる。

 長野工区では、トンネル掘削で発生する残土や工事用車両などで生活環境が悪化するとして、住民から不安の声が上がっている。

http://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/161021/20161021126.html

1043名無しさん:2016/10/25(火) 08:08:18 ID:Mii5n1..0
奈良県、リニア候補地で生態系調査 知事が独自の情報提供表明
2016/10/25
http://www.nikkei.com/article/DGXLASJB24H44_U6A021C1LDA000/

 奈良県の荒井正吾知事は24日、リニア中央新幹線の奈良ルート確定に向けて生態系調査を始めたことを明らかにした。ルート確定には東海旅客鉄道(JR東海)の環境影響評価が前提となるが、評価の開始前に独自に情報を提供する。荒井知事は「奈良の立場で気になるところを調査する。JR東海の影響評価に向けた準備に役立ててもらいたい」と話した。

 調査は生態系関連の文献や報告書を基に2017年3月末まで続ける。事業費は2300万円。奈良ルートの中間駅候補である奈良市、生駒市、大和郡山市を含む県北部が対象だ。結果はJR東海に報告する予定。荒井知事は「地域との調和を考えたい。JR東海に協力的な印象を持ってもらい、関係を深めたい思いもある」としている。

1044名無しさん:2016/11/12(土) 23:07:59 ID:mk6ijFLU0
>>1007
http://www.rbbtoday.com/article/2016/11/09/146830.html
約124kmがわずか12分!超高速移動システム「Hyperloop」、中東・UAEで実現へ

http://jp.techcrunch.com/2016/11/09/20161108hyperloop-one-will-build-the-first-hyperloop-system-to-go-from-dubai-to-abu-dhabi-in-twelve-minutes/
Hyperloop One、初のハイパーループシステムをUAEに建設へ。ドバイ-アブダビ間を12分で結ぶ

http://www.gizmodo.jp/2016/11/train-from-1965-looks-like-hyperloop.html
音速特急ハイパーループ、その構想は1965年には存在していた!?

1045名無しさん:2016/11/14(月) 23:24:03 ID:mk6ijFLU0
http://search.jword.jp/go.phtml?type=cnt&fm=2&agent=&partner=jwsearch&url=http%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fnews%2F16%2F110100411%2F&name=yst_jwsearch_clk_yst00

「スター・トレック」のワープは実現可能か?
人類は光の速さを超えて移動することができるのか
2016.11.08

 映画『スター・トレック』の世界では、有名なワープ・ドライブ(ワープ航法)のおかげで、銀河系の横断がいとも簡単だ。このフィクションのテクノロジーを使えば、人類やその他の文明は何百年もかけることなく、わずか数日で恒星間を移動できる。
 現実世界では、そこまでの高速移動は不可能だ。なぜなら、宇宙の仕組みを説明するアインシュタインの特殊相対性理論によると、光速より速く移動するものは存在しないから。
 現行のロケット推進システムはこの法則に縛られているものの、野心的なエンジニアや物理学者が数多く、スター・トレックの宇宙移動に少しでも近づくための概念設計に取り組んでいる。
「現在もっとも先進的な恒星間旅行のアイデアでさえ、最寄りの恒星まで数十年から数百年の移動時間がかかります。壁は、特殊相対性理論、それに超高速で移動するための技術不足です」と言うのは、恒星間飛行に向けた取り組みを専門とする非営利団体イカルス・インターステラーの創設者であるリチャード・オバウシー氏だ。
「光より速く移動できる宇宙船を作ることができれば、銀河の探査と人類移住の可能性が開けます」
中略
超光速を可能にする理論も
 もちろん、真のブレークスルーは、ワープ・ドライブの実現だ。それには、理論的設計に追いつくテクノロジーが不可欠である。(参考記事:「科学に基づいてないとダメだ!――『スター・トレック BEYOND』のジャスティン・リン監督に聞いてみた」)
 1994年、メキシコの理論物理学者ミゲル・アルクビエレ氏が、スター・トレックファンに希望の光を与えた。氏は、アインシュタインの特殊相対性理論に反しない、超光速航法の説を唱えたのだ。
 宇宙船そのものを光速まで加速させるのではなく、宇宙船周辺の時空構造をゆがめてしまえばいいのでは? アルクビエレ氏は、時空間にバブルを作る計算を提示した。バブルは、その後方が拡大し、前方が収縮することで推進する。この理論にしたがえば、宇宙船はバブルに沿って運ばれ、光速の10倍以上の速度までの加速が可能になる。
 机上ではシンプルだが、実現のためには、あまり理解の進んでいない変わった形態の物体を利用する必要がありそうだ。さらに、バブルを作ってコントロールするには、未解決の問題が無数に存在するとオバウシー氏は言う。
 それでも、とこう付け加えた。「15世紀にいくら考えても、21世紀のテクノロジーの素晴らしさを予想することはできなかったでしょう。同様に、27世紀の人類がどのようなテクノロジーを習得しているかなんて、誰にもわかるはずがありません」(参考記事:「スター・トレックが描く異星人は科学的に正しいか?」)

  以下略

1046名無しさん:2017/01/27(金) 19:44:27 ID:J1d8UE.Y0
http://gigazine.net/news/20170127-metallic-hydrogen/
世界で初めて「金属水素」の生成に成功したとハーバード大の研究者が発表、常温常圧で金属状態を維持できるかに注目が集まる

水素に極めて高い圧力をかけることで、地球上で初めて金属状の水素「金属水素」の生成に成功したとハーバード大学の研究者が発表しました。金属水素が実用化すれば、常温の超伝導の実現や高エネルギーのロケット燃料、超高速コンピューターの開発など、さまざまな分野での応用が期待されています。

Observation of the Wigner-Huntington transition to metallic hydrogen | Science
http://science.sciencemag.org/content/early/2017/01/25/science.aal1579

Hydrogen turned into metal in stunning act of alchemy that could revolutionise technology and spaceflight | The Independent
http://www.independent.co.uk/news/science/hydrogen-metal-revolution-technology-space-rockets-superconductor-harvard-university-a7548221.html

1つの陽子と1つの電子で構成される最もシンプルな物質である「水素」は、極めて高い圧力をかけることで分子構造が変化して金属(金属水素)になると考えられてきました。この金属状態の水素では電子は束縛を受けず、超伝導性を持つと予想されていることから、常温・常圧下で金属水素が存在すれば、超伝導が実用化すると期待されています。そのため、世界中の研究者の間で、金属水素を生成しようという研究が進められていました。

そんな中、 金属水素を研究するハーバード大学のアイザック・シルベラ博士とランガ・ディアス博士は、科学誌Scienceに「世界で初めて金属水素の生成に成功した」とする論文を発表しました。この研究では、495GPaという地球の中心部よりも高い圧力をかけることで反射率0.91の金属水素を生み出したとのこと。ドルーデモデルから予想した原子密度の推定値が一致しており、原子状の金属の性質を確認したとしています。

金属水素が生成したとしても、大きな問題は常温常圧化で金属水素が存在し得るのかという点。水素分子が高い圧力を受けることで解離して金属水素に一度変化すると、圧力が下がっても金属状態を維持できるのではないかと予想する科学者は少なくなく、常温・常圧化で超伝導性を持つ物質として金属水素には大きな期待が寄せられています。

現在、ハーバード大学の研究所では0度を下回る低温で高い圧力を加え続けることでごく少量の金属水素を維持している状態です。この金属水素と考えられるサンプルは、今後数週間以内に注意深く高圧状態から解放される予定です。

金属水素は生成に膨大なエネルギーが必要で、再び水素分子状態に変換すれば大きなエネルギーを放出することができるため、これまでにはあり得なかった強力なロケット推進剤としてロケット技術に革命を起こす可能性があるとのこと。また、金属水素を電線に使えば送電時に15%も失われているエネルギー損失をなくすことも可能で、超伝導性が常温・常圧化で実現すればリニア技術やコンピューター技術に革命的な進歩がもたらされる可能性もあります。

1047名無しさん:2017/02/02(木) 08:10:04 ID:qyBlkDVA0
「奈良市にリニア駅を」 市長、知事に要望書
2017/2/2
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12421230R00C17A2LDA000/

 リニア中央新幹線奈良駅設置推進会議(会長=仲川げん奈良市長)は1日、奈良県の荒井正吾知事に対し、リニア中間駅の奈良市内への設置を求める要望書を提出した。2016年2月にも要望書を提出したが、リニア大阪延伸の8年前倒しが決まり中間駅設置も早まる見通し。このため改めて知事に要望書を提出し、奈良市が中間駅にふさわしいことを訴えた。

 奈良市は中間駅の場所について、JR平城山駅付近と近鉄奈良駅からJR奈良駅にかけての地下の2カ所を想定。交通アクセスと利便性の良さと国際文化観光都市である点をアピールしている。 県内では生駒市と大和郡山市も中間駅誘致に動いている。昨夏には森下豊橿原市長が会長を務める「『奈良県にリニアを!』の会」が大和郡山市に中間駅を求める提言書をまとめたこともあり改めて提出した。

1048名無しさん:2017/07/27(木) 07:52:46 ID:qyBlkDVA0
リニア早期実現へ大会 大阪府と奈良・三重県、9月に
2017/7/27
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO19299850W7A720C1LKA000/

 大阪府と奈良、三重県はリニア中央新幹線の大阪延伸の早期実現とルート・駅位置確定を要望するため9月に合同会議を開く。3府県が開くリニア会議は初めて。大阪延伸に関係する3府県の知事が共同歩調をとり、JR東海や政府へのアピールを強める狙いがある。

 合同会議の名称は「三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進決起大会」。9月11日に大阪市で初会合を開催。奈良、三重の各リニア関連同盟会と大阪のリニア関連協議会、三重・奈良の経済団体連合協議会の4団体が参加する。これまでは個別の活動や2県の合同会議にとどまっていた。

 全線開業は当初予定の2045年から最大8年前倒しする方針が決まっている。会議では早期着工、三重・奈良ルートと駅位置の確定、前提となる環境アセスメントの早期実施などが議題になる。決議文は後日政府に提出する見通し。合同会議は今後も継続する予定。

 大阪府の松井一郎知事は「一日も早い着工、全線開業に向けた取り組みをさらに強化したい」と話す。三重県の鈴木英敬知事は「早期実現のため、沿線自治体や経済団体の活動も新たな次元に移るべきだとの共通認識を確立させたい」という。

 リニアでは京都府・市も中間駅誘致を目指している。奈良県の荒井正吾知事は「国の整備計画でルートは『奈良市付近』と決められておりルート確立へ気を引き締めたい」と語った。

1049名無しさん:2017/09/12(火) 07:56:36 ID:qyBlkDVA0
三重・奈良・大阪 リニア決起大会 JR東海社長、協力要請
2017/9/12
https://www.nikkei.com/article/DGXLASJB11H5C_R10C17A9LKA000/

 JR東海の柘植康英社長は11日、リニア中央新幹線の大阪延伸に向けた三重、奈良両県と大阪府の決起大会に来賓として出席し、「3府県の皆さんと連携を取らせてほしい」と呼びかけた。名古屋―大阪間の環境影響評価(アセスメント)の前提として情報を収集するという。同社がこの区間で自治体に連携を要請するのは初めて。

 リニア中央新幹線は東京・品川―名古屋が2027年に先行開業予定だ。JR東海は45年の予定だった大阪までの全線開業を最大8年前倒しする方針。名古屋―大阪間のルートについては国の整備計画で「奈良市付近」を通ると定められているが、詳細は決まっておらず、京都府・市は京都駅への誘致を進めてきた。

 柘植社長がこの日、同席する3府県知事に協力を直接呼びかけたことは、京都府域を除く3府県を通るルートを示唆したとみられる。

 決起大会は大阪市内で開かれ、地元選出の国会議員、関西経済連合会の幹部ら約490人が出席した。大阪府の松井一郎知事は「名古屋までの工事にめどを付け、大阪までの工事に一日も早く着手するようお願いしたい」とあいさつした。

 奈良県の荒井正吾知事は3府県が初めて開いた大会の意義を「国の基本計画、整備計画決定に次ぐ大きな出来事」と評価。三重県の鈴木英敬知事は「いよいよ自治体や経済界が汗をかくステージに入った」と述べた。

1050名無しさん:2017/09/21(木) 08:11:01 ID:qyBlkDVA0
東京-大阪リニア早期整備を要請 大阪など9都府県の経済団体
2017.9.20
http://www.sankei.com/west/news/170920/wst1709200086-n1.html

 9都府県の経済団体で構成するリニア中央新幹線建設促進経済団体連合会の山本亜土会長らは20日、国土交通省を訪れ、東京(品川)-大阪の早期整備を求める要請書を簗和生政務官に提出した。名古屋-大阪の概略ルートや駅の概略位置を早期公表し環境影響評価に着手することも求めた。

 政府は2045年の予定だった大阪までの全線開業を最大8年前倒しする方針を示している。簗政務官は「日本の発展をけん引する素晴らしい事業になればと思う。大阪までの取り組みもしっかり進めたい」と応じた。

 9都府県は、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知、三重、奈良、大阪。

1051名無しさん:2018/06/10(日) 20:12:39 ID:FaStTtw60
http://www.bs-tbs.co.jp/journey/narafusigi/
JR倒壊がこういう番組をスポンサードするからには、一応奈良までは伸ばすか?
かすがを復活さそうにも、西の所轄だったっけ?

1052名無しさん:2018/11/27(火) 17:38:57 ID:gclmR8aY0
万博に合わせて2025年に開業するべし

1053名無しさん:2019/02/11(月) 13:11:46 ID:NrdB.GxU0
JR東海はいちいち対応が杜撰。身から出た錆、自業自得。


リニア工事差し止め訴訟説明会に50人 南ア住民
https://www.yomiuri.co.jp/local/yamanashi/news/20190210-OYTNT50087/

 リニア中央新幹線が通る南アルプス市の沿線住民でつくる「南アルプス市リニア対策協議会」は、JR東海を相手取り、工事差し止めや損害賠償を求める民事訴訟を甲府地裁に起こす方針を決め、10日に同市で住民説明会を開いた。

 協議会は昨年4月、リニア開業に伴う生活環境の悪化で住民が移転する場合の補償などを求める民事調停を、甲府簡裁に申し立てた。しかし8月に調停が不調に終わったことなどから、訴訟に踏み切ることにした。

 説明会には住民ら約50人が出席し、訴訟の流れなどを確認した。提訴まで、手続きに2か月ほどかかる見込みという。

 協議会の志村一郎代表は「騒音や日陰などの不安は大きいが、JR東海に意見を聞いてもらえずここまできた。工事の差し止めを求めるしかない」と話した。

1054名無しさん:2019/05/08(水) 20:12:41 ID:NrdB.GxU0
リニアの工事中止求め提訴、山梨 南アルプス市の沿線住民ら
共同通信社
2019/05/08 17:36
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%82%a2%e3%81%ae%e5%b7%a5%e4%ba%8b%e4%b8%ad%e6%ad%a2%e6%b1%82%e3%82%81%e6%8f%90%e8%a8%b4%e3%80%81%e5%b1%b1%e6%a2%a8-%e5%8d%97%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%83%97%e3%82%b9%e5%b8%82%e3%81%ae%e6%b2%bf%e7%b7%9a%e4%bd%8f%e6%b0%91%e3%82%89/ar-AAB4C1e?ocid=ientp

  2027年開業予定のリニア中央新幹線が通る山梨県南アルプス市の沿線住民らが8日、騒音や日照などの問題を巡る説明や補償が不十分だとして、JR東海に工事の差し止めや慰謝料を求めて甲府地裁に提訴した。

 訴状によると、原告は建設予定の線路から約30メートル以内に土地や建物を持つ住民8人。建設に伴う環境悪化を「財産権と人格権の侵害」と主張し、市内約5キロの区間で工事差し止めを請求。建設前から資産価値が低下し、精神的苦痛も生じているとして1人当たり100万円の慰謝料を求めた。

 原告らは昨年4月に民事調停を申し立てたが、JR東海と折り合わず昨年8月に不成立となった。

1055名無しさん:2019/05/29(水) 22:26:48 ID:NrdB.GxU0
リニア、追加の準備工事容認 静岡県見解案、提出へ
5/28(火) 7:25配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190528-00000001-at_s-l22

 
 JR東海によるリニア中央新幹線南アルプストンネル本体工事を巡り、作業員宿舎建設など準備工事の追加分を受け入れる見解案を県がJRに提出する方向で調整していることが分かった。トンネル湧水を中流域に流す導水路トンネルの位置や規模の変更を求める方針も盛り込み、27日までに大井川の利水関係者に提示した。

 県環境局によると、リニア関係の施策を取り仕切る難波喬司副知事の見解案としてまとめた。案によると、準備工事について「樹木伐採や整地などの追加工事を受忍する」とした。

 見解案は、トンネル本体工事をも受忍するとの誤解を排除するため「この受忍を持ってトンネル本体の工事を認めるものではない。(利水関係者と)合意するまでは掘削工事に着手できず、導水路トンネルの位置や規模の変更の可能性がある」と明記した。利水関係者の意見を聞いて必要な修正を加え、流域自治体の首長にも諮る。

 追加工事に関し、川勝平太知事は17日の定例記者会見で、開発行為の規模が5ヘクタール以上になる場合に適用される県自然環境保全条例の規定に基づき、JRとの自然環境保全協定が必要だとの認識を示した。県環境局によると、同協定は許認可と異なり、事業者側に履行の義務がない。このため、同協定を根拠に準備工事を停止させる効力は生じない可能性が高いという。
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静岡新聞社

1056名無しさん:2019/05/30(木) 19:46:57 ID:NrdB.GxU0
まるで地元自治体が悪いかのようなJR東海の言い草ですが、悪いのはJR東海。とにかく杜撰、説明不足。
どうせ品川〜名古屋だけでは絶対にペイしないのだし、思い切って全体計画を見直して、大阪〜品川同時開業を目指してみては。


「リニア開業に遅れも」JR東海社長 トンネル工事協議難航で
2019年5月30日 19時22分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190530/k10011935321000.html

 2027年の開業を目指すリニア中央新幹線。事業主体であるJR東海の金子慎社長は、静岡県内でのトンネル工事に着工できていないことから開業時期に遅れが出かねないという認識を示しました。

 

東京と名古屋、大阪を結ぶリニア中央新幹線は、8年後の2027年に東京・名古屋間の開業を目指して各地で工事が進んでいます。

このうち、山梨、静岡、長野の3県にまたがる「南アルプストンネル」は山梨と長野で掘削工事が始まっています。

しかし、静岡では、地元自治体から川の水量が減ることへの懸念が示されて協議が難航し、本格的な工事が始まっていません。

これについて、事業主体であるJR東海の金子慎社長は30日の記者会見で、このままでは開業時期に遅れが出かねないという認識を示しました。

金子社長は「静岡での工事は進捗(しんちょく)が遅れていて、今後の工程で取り返すことが難しくなりつつある。このままの状態が続けば開業時期に影響を及ぼしかねないと懸念している」と述べました。

1057名無しさん:2019/06/12(水) 22:09:35 ID:NrdB.GxU0
静岡知事「リニアこびる必要ない」 山梨知事「予定通り開業を」
2019.6.12 15:55
https://www.sankei.com/economy/news/190612/ecn1906120022-n1.html

 リニア中央新幹線が静岡県内で本格着工できず、JR東海の金子慎社長が令和9年の開業予定が遅れる可能性に言及したことについて、同県の川勝平太知事は11日の記者会見で「JR東海の事業計画にこびを売る必要は全くない」と述べ、JR東海を牽制(けんせい)した。

 リニア南アルプストンネルの静岡工区は、大井川の流量減少問題をめぐる地元協議が難航していることなどから本体工事が始まっていない。

 川勝知事は「JR東海はいきなり土足で入ってきたのだから、不安を払拭(ふっしょく)する義務がある。自社の事業計画を金科玉条のごとく押し付けるのは無礼千万」と不満をあらわにした。

 金子社長の発言をめぐっては、山梨県の長崎幸太郎知事が5日の会見で「JR東海と静岡県との間で協議をしていくべきものだ。状況を見守っていきたい。山梨県が役に立てるようなことがあれば積極的に取り組んでいきたい」とした上で、予定通りの開業を望んだ。

1058名無しさん:2019/06/13(木) 21:34:59 ID:NrdB.GxU0
川勝知事 リニア建設予定地を視察 本体工事「GOサイン出せない」
6/13(木) 19:21配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190613-00010003-sbsv-l22

 
 リニア中央新幹線の工事をめぐり県とJR東海の議論は平行線をたどっています。川勝知事は6月13日、水資源への影響などを確認するため、利水者などと南アルプスの工事現場を視察しました。
 川勝知事は13日、南アルプスの準備工事が始まって以降、初めて現地を訪れました。
「ここの深さはどのくらい?」(川勝知事)
 リニア新幹線の本体工事に向けた工事用のトンネルを掘り始める現場などを確認しました。13日は大井川の水量減少の問題で県と折り合いがつかないJR東海の副社長が同行し、川勝知事に現地の様子を説明して回りました。
「現地も見ていただき、直接、工事を進める考え方を伝えて、理解が深まればいいなと思う」(JR東海・宇野護副社長)
 しかし、川勝知事は視察が終わった後も今後の本体工事については難色を示しました。
「とてもではないけど、(本体工事への)GOサインを出せる状況ではない。納得できるものが返ってこない限り、本体工事はできない」(川勝知事)
 川勝知事は13日の視察を踏まえ、追加の工事を認める基本協定を結ぶか判断するとしています。
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静岡放送(SBS)

1059名無しさん:2019/06/14(金) 21:04:36 ID:ylDuNnHU0
リニアルート変更を 静岡県知事「無礼千万」JR突き放す
6/12(水) 7:24配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00000002-at_s-l22

 
 リニア中央新幹線静岡工区の着工遅れを巡り、川勝平太知事は11日の定例記者会見で、リニア沿線の他都府県で作る建設促進期成同盟会に静岡県の加盟が認められない場合について「道(ルート)を外してほしい。急がば回れという言葉がある」と述べ、県内の南アルプスを横切るルートの変更をJR東海に求める考えを示した。

 同社の金子慎社長が静岡工区の未着工を理由に2027年のリニア開業時期が遅れる可能性を示唆したことには「(リニア)事業計画の年次を金科玉条のごとく相手に押しつけるのは無礼千万だ」と強く反発。「私は県民の安全、南アルプスの生態系保護という観点でのタイムスパン(期間)で考えている。事業計画に何ら影響されるところはない」と突き放した。リニア開業の移動時間短縮効果と南アルプスの自然環境を比較し「県民は明らかに南アルプスを選ぶ」と強調した。

 同盟会は6日の総会で入会を保留。川勝知事は会見で加盟申請の理由を、沿線自治体に本県の立場を理解してもらうためだと説明し「議論が平行線になってはいけない。事実を知ってもらう必要がある」とした。政府には「どうなるのが最善の解決策か公平無私の観点で考えられる立場」と調整役を期待した。

 また、南アルプストンネル準備工事の現場を13日に視察する際、水資源や生態系への影響と、建設される施設が将来的に観光に役立つかを重視して追加の準備工事を認めるか判断する姿勢を示した。
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静岡新聞社

1060名無しさん:2019/06/21(金) 22:09:41 ID:jJJtRiGM0
https://news.infoseek.co.jp/article/itmedia_bizmakoto_20190621051/
 リニア中央新幹線の2027年開業に向けて、JR東海は建設工事を進めている。そこへ静岡県が「待った」をかけた形になっている。ただし、静岡県はリニア中央新幹線に反対しているわけではない。大井川流域の水利と環境問題を解決してほしいだけだ。
 大井川は古くは東海道の難所でもあり、「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川(箱根馬子唄)」は、私の子ども時代の社会科教科書でも紹介されていた記憶がある。大井川といえば、鉄道ファンにとっては大井川鐵道だ。蒸気機関車の保存運転の先駆けである。近年はソドー島から「きかんしゃトーマス」がやってくるため、子どもたちや親御さんたちにも知名度を高めた。
 大井川鐵道のSL列車は新金谷〜千頭間。その先の千頭〜井川間は「井川線」という小型車両の路線が続く。愛称は南アルプスアプトラインだ。登坂能力を高めるため、ギザギザレールにギアの車輪を絡めて走る「アプト式」を一部区間で採用している。終点の井川駅付近に井川ダムがあって、景色の良いところで遊覧船も運航されている。しかし、私が訪問した2019年4月3日は運休中だった。理由は水不足。水位が足りなかった。運航再開は6月17日だった。
 大井川はかつて、頻繁に洪水を起こすほど水量が多かった。ダムの整備で下流の水量は制御されるようになったけれども、今度は水不足に悩まされている。17年度は97日間の取水制限が行われた。18年度は12月27日から取水制限が始まり、19年5月22日まで続いた。節水期間は147日間だった。
 その大井川の水がさらに減るとなれば、静岡県は看過できない。静岡県中央新幹線対策本部がJR東海に提出した「中央新幹線建設工事における大井川水系の水資源の確保及び水質の保全等に関する中間意見書」によると、大井川からの水を必要とする生活者は約62万人で、静岡県の人口の6分の1にあたる。ダムでは水力発電が行われ、1万2000ヘクタールの農地に水を供給する。下流では工業用水としても重要という。静岡県にとっては大切な水資源だ。
●大井川水系の河川流量維持を求める
 リニア中央新幹線は静岡県も通る。全て南アルプスを貫くトンネルで、距離は約11キロ。品川〜名古屋間285.6キロのうち、わずか3.8%にすぎない。しかし、この部分が大井川水系の水源地帯だ。11年にJR東海が「中央新幹線(東京都・名古屋市間)計画段階環境配慮書」を公開し意見を募集した。12年2月、静岡県知事は「河川流量のそのものの維持を図ること、トンネルの工事及び存在が水資源の減少につながらないよう路線維持を選定すること」と意見している。


以下略

1061名無しさん:2019/06/22(土) 19:26:30 ID:NrdB.GxU0
大阪と東京の金で経営が成り立っているJR東海なんですから、せめて大阪と東京に迷惑はかけてほしくないものですねぇ。


株主からリニア中央新幹線開業の遅れについて懸念の声相次ぐ JR東海の株主総会
6/21(金) 19:36配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190621-00202923-nbnv-l23

 JR東海の株主総会が名古屋市内で開かれ、株主からリニア中央新幹線の開業の遅れについて懸念の声が相次ぎました。

 総会には、株主604人が出席しました。

 2027年の開業を目指すリニア中央新幹線は、トンネル工事をめぐって静岡県との協議が難航し、静岡工区が未着工となっていて、株主からは、国や県との協議や工事の進み具合などについての質問が相次ぎました。

 これについて水野孝則取締役は、「関係者との協議を精力的に進め、できる限り早く着工できるよう全力で取り組みたい」と回答しました。

 また、JR東海は、去年相次いだ豪雨などの被害への対策について、レーダーなどを使って事前に災害を察知するシステムを導入したことを説明しました。

1062名無しさん:2019/06/22(土) 22:24:33 ID:NrdB.GxU0
リニアトンネル工事 静岡県とJR、深まる溝 互いに不信感、合意遠く
6/22(土) 15:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000041-at_s-l22

   リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り、JR東海と静岡県の溝が深まっている。2027年のリニア開業に向けて着工を急ぎたいJR東海、大井川の流量減少対策が不十分だとして慎重姿勢を崩さない県。両者には東海道新幹線の静岡空港新駅設置を巡るあつれきもあり、石井啓一国土交通相が調整に乗り出す姿勢を示すが、合意点を見いだせるかどうかは不透明だ。

 工期の余裕がなくなる中、しびれを切らしたのはJR東海の金子慎社長。5月末の記者会見で「この状態が続けば、開業時期に影響を及ぼしかねない」と静岡工区の未着工が開業遅れにつながる可能性に言及した。6月に入ると「国策と言えるような目的の下に進められている」と事業の必要性を強調した。名古屋駅周辺の開発遅れを懸念する愛知県の大村秀章知事も「開業遅れは到底受け入れられない」と呼応した。

■「静岡を悪者に」

 こうしたJRなどの姿勢に静岡県側は反発を強めている。

 川勝平太知事は、トンネル工事による湧水の全量を大井川に戻すことを「当たり前」とし、これにJRが応じるのに1年半かかったと指摘する。県幹部は「JRは静岡を悪者にしようという魂胆だろうが、問題があるのはJRの方だ」と不信感を募らせる。

 両者がテーブルに着いた協議では、JRが県側の質問に直接回答しなかったり、論点をはぐらかしたりする場面が相次ぎ、結論が先送りになった。

■水問題、前面に

 川勝知事は13日に南アトンネル関連工事の現場を視察した際、JR東海道線丹那トンネル工事に伴う丹那盆地の水枯れに言及し、水問題を前面に出す姿勢を示した。一方で「地域貢献を金額に直すと(中間駅のある)4県の(駅整備額の)平均がめどになる」とJRに金銭を要求するとも取れるような発言をしたが、県関係者からは「誤解を招きかねない」との指摘が相次ぎ、川勝知事は発言をトーンダウンさせている。

1063名無しさん:2019/06/22(土) 22:25:25 ID:NrdB.GxU0
■流域の補償が焦点 水利用や生態系

 静岡県は6日に、リニアトンネル工事に伴う大井川流量対策の中間意見書をJR東海に提出した。回答を踏まえてJRとの協議を再開する見通し。協議では、流域の水利用に支障が生じたり、生態系が変化したりした場合の補償の在り方が焦点になりそうだ。

 JRは地下水の成分分析などで工事と水利用の支障との因果関係を確認するのは可能だとの立場だ。しかし、県や有識者はそうした手法で因果関係を明らかにすることは難しいと見ている。

 河川法の許可権限を持つ県は、治水や利水に支障を生じる恐れがないか、などの基準も踏まえ、トンネル本体工事を許可するかどうかを判断するが「前例のない工事。慎重に対応したい」(県担当者)との姿勢。

 調整に乗り出す構えの国交省の関係者は「どこまで対策をやれば十分かという判断は難しい」と指摘する。

1064名無しさん:2019/06/26(水) 22:55:37 ID:NrdB.GxU0
リニアの川勝知事対応評価 静岡県内市町長・議長アンケート
6/25(火) 7:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00000006-at_s-l22

 
静岡新聞社が24日までに実施した県内全35市町長・議長へのアンケートでは、川勝平太知事の10年間の県政運営に及第点を与えた上で、市町の活性化や生活基盤強化に向けたさまざまな意見や要望が上がった。リニア中央新幹線トンネル工事を巡るJR東海への知事の対応は多くの首長、議長が支持。同時に静岡市長との関係悪化を念頭に、市町との良好な関係構築への注文も目立った。

 リニア工事を巡る知事の対応について、県中部の首長は「特に大井川利水関係者の代弁者として工事の影響に懸念を示していることに感謝している」と支持。県西部の議長は「常に問題提起していく姿勢は従来の知事とは異なる」とし、姿勢の堅持を期待した。県中部の議長も「他都府県と温度差がある中、しっかり対応してくれている」と評価した。

 市町との関係性を巡っては、静岡市長との関係悪化を問題視する声が強かった。県中部の首長は「市民県民が首長同士の確執で不利益を被ることは決してあってはならない」と指摘。村木脩東伊豆町議会議長は「もう少し大人の対応が必要」と知事の姿勢に苦言を呈した。

 遠藤裕孝静岡市議会議長は、議会が市民の合意を得て市の施策を決めていると強調し「知事は権限の範囲内で発言してほしい。市長ばかり責めるのは納得できない」とした。

 地域ごとに抱える課題を巡り、期待や注文の声も多く上がった。特に伊豆地域の首長や議長には、伊豆半島ジオパーク構想、伊豆担当副知事の設置などを評価し「今後も伊豆半島の振興に協力してほしい」とする声が強かった。県東部の首長は東部・伊豆地域の医師不足を挙げて「医師の偏在解消、医師確保策のさらなる拡充を」と求めた。一方、湖西市の影山剛士市長は「三遠南信はじめ、広域の経済・物流などの連携」に対する取り組みの強化を期待した。
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静岡新聞社

1065名無しさん:2019/06/26(水) 22:57:45 ID:NrdB.GxU0
リニア残土、相模原に処分場 市民団体反対「水源地守れ」
6/26(水) 5:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190626-00000006-kana-l14

 
JR東海は25日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事に伴う残土(建設発生土)の処分場として、相模原市緑区の道志川そばの砂利採取場跡地2カ所を活用する計画を明らかにした。道志川は横浜市営水道の取水口があり飲用水として利用されていることから、地元住民らでつくる市民団体「リニア新幹線を考える相模原連絡会」は「水源地が汚される恐れがある」と反発している。

 JR東海によると、処分場は同区寸沢嵐と、同区牧野の砂利採取場跡地を活用。同区〜山梨県上野原市を結ぶ「藤野トンネル」の掘削工事で排出される残土(約200万立方メートル)の一部を搬入、砂利採取場跡の埋め戻しに使用する計画という。

 残土の運搬車両の走行距離を短縮するため、同区寸沢嵐の処分場近くに「新戸非常口」を、同区牧野の処分場近くに「大洞(おおほら)非常口」をそれぞれ建設する。非常口は別の場所に建設予定だったが、処分場計画に合わせて変更した。

 JR東海は「(採石時の災害防止などを定めた)採石法に基づいて安全性を確認した土を搬出する。処分場の安全性は業者が確保すると認識している」と説明している。

 これに対し、連絡会は水源地の汚染の懸念を募らせる。処分場近くを流れる道志川には横浜市営水道の「鮑子(あびこ)取水口」があり、飲用水を提供しているからだ。

 メンバーの一人は「処分場から道志川に、土砂や掘削工事で使用された有毒物質が流れ込む可能性がある。業者に任せず、JR東海が水源地を守るための安全対策を取るべきだ」と批判。道志川の水を水道水として使っている横浜市民と連携し、反対運動を進めていくという。

 また、JR東海は同日、同市緑区の橋本駅付近に建設されるリニア神奈川県駅について、奥村組を代表構成員とする共同企業体(JV)と工事契約を結んだことを明らかにした。

 リニア中央新幹線は品川〜名古屋間を結び、2027年中の開業を目指して工事が進められている。
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神奈川新聞社

1066名無しさん:2019/07/31(水) 23:18:24 ID:NrdB.GxU0
リニア未着工、静岡県への対応批判 川勝・静岡知事、愛知知事に「説明に行く」
7/31(水) 8:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00000002-at_s-l22

 
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の水量減少問題で、川勝平太知事は30日、リニアの開業遅れを懸念して県に対する批判を強めている大村秀章愛知県知事を訪ねて静岡県の立場を自ら説明する意向を明らかにした。県庁で取材に応じた。

 水量減少問題で安易な妥協をしない姿勢を貫く川勝知事に対し、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会の会長を務める大村知事は「意図的に遅らせているとしか考えられない」などと批判を繰り返している。29日の定例会見では、難波喬司副知事が3日に愛知県の副知事を訪ね、県の考えをまとめた中間意見書について、説明したことに矛先を向け「(川勝知事が)自分で直接説明にくればいい」などと言い放った。

 川勝知事は30日、取材に応じ「名古屋に来るようにということであれば都合を付けていつでも参る」と述べた。さらに「(難波副知事は)県や利水者を代表して行った。(大村知事が)不足だというのなら、ぜひ行きたい。直接お目に掛かって説明するのがよいかと思う」との認識を示した。

 一方、この日はリニア建設に反対する市民団体「リニア新幹線を考える県民ネットワーク」が県庁に難波副知事を訪ね、13日の集会で採択したアピール文を提出した。
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静岡新聞社

1067名無しさん:2019/08/07(水) 21:13:55 ID:NrdB.GxU0
リニア工事、国交省がJR東海と静岡県仲介の意向 知事明かす
8/7(水) 19:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190807-00000574-san-pol

 
南アルプスの地下を貫通するリニア中央新幹線工事をめぐる問題に関し、静岡県の川勝平太知事は7日の定例会見で、6日に国土交通省鉄道局から「事業を円滑に進めるために今後の進め方について調整したい」と連絡があったと明かした。川勝知事は「国が見守る中で科学的根拠に基づいてJR東海との話し合いを進めたい」と期待を込めた。

 川勝知事は5日、来年度予算に向けた要望のため、石井啓一国土交通大臣を訪ね、リニア中央新幹線の問題についても話していた。「(私が)行ってすぐにこういう形で返ってくるのは大変励みになる」と述べた。

 今回の連絡を受け、県は20、21両日に行われる県の専門部会へ国交省の担当者にオブザーバーとして出席してもらえるよう依頼したという。

 静岡工区の未着工により、令和9年に予定している開業の遅れが懸念される中、難波喬司副知事らが沿線自治体にJR東海との議論の進(しん)捗(ちょく)を説明に回った。この成果について川勝知事は「みなさんご理解を示していただいた」と手応えを示した。「残すは愛知県だけだと思っている」とし、愛知県の大村秀章知事と直接面会する方針を示した。

 一部では大村知事から断りの連絡があったと報じられたが、「難波副知事と同じ話をするなら断るということだった。中間意見書について丁寧に説明したが、それ以外でも話をすることがある」といい、「日程を調整している」とした。
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1068名無しさん:2019/10/08(火) 22:25:14 ID:NrdB.GxU0
リニア工事で静岡県外に湧水流出 県とJR東海の議論紛糾
10/5(土) 10:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191005-00000020-mai-soci

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題で、有識者とJR東海の意見交換会が4日、静岡県庁で開かれた。南アルプストンネル工事の一定期間、県外に流出する湧き水について、JRは「湧水(ゆうすい)の一部が流出しても大井川の流量は減少しない」と主張。難波喬司副知事は「湧水が県外に一定期間流出すれば、大井川水系の総量が減るのは間違いない」と反発し、議論は紛糾した。【山田英之】

 JRは山梨県境付近のトンネル工法として、新たに2案を提示した。だが、「突発的な湧水が発生した場合、ポンプ設備でくみ上げても水没する危険性があり、作業員の安全性に問題がある」などと説明し、安全性や技術的に困難とした。トンネル本坑より先に、断面の小さい先進坑を貫通させ、先進坑を活用してくみ上げた湧水を静岡県側に戻すのが現実的とした。

 大井川水系の総量減少を指摘した県側に対し、JR側は「地下水を含めて水系がどこまでかは難しい。地下水が(静岡側か山梨側か)どちらに流れているかは分からない」と発言。難波副知事は「分からないなら調査して、評価してほしい」と求めた。

 終了後の取材に難波副知事は「私はあきれた。県境付近の水がどちらに行っているか分からないと言い出したら、一からやり直し。とんでもない発言で対話のしようがない」と反発。新美憲一・JR東海中央新幹線推進本部副本部長は「他の工法と比較して分かりやすく説明したつもり。利水者への影響は少ないことを申し上げたかった」と述べた。

1069名無しさん:2019/10/08(火) 22:27:06 ID:NrdB.GxU0
住民投票で“産廃処分場計画中止”の町…JR東海が岐阜・御嵩町にリニア工事残土の一部受け入れ打診
10/7(月) 18:41配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191007-00024680-tokaiv-bus_all

  リニア中央新幹線の工事で出る残土について、JR東海が岐阜県御嵩町の町有地を受け入れ先とする案を、町に打診していることが分かりました。

 リニア工事を巡っては、トンネル工事などで大量の残土が発生する見込みで、その受け入れ先について検討が進められています。

 JR東海はこのうち岐阜県御嵩町美佐野地区のトンネル工事で出た残土について、一部を御嵩町が所有する土地に埋める案を町に示し、協議を進めていることがわかりました。

 案ではトンネル工事で出るおよそ90万立方メートルの残土のうち、およそ40万立方メートルをゴルフ場の元建設予定地に、残りの50万立方メートルを御嵩町が所有する7ヘクタールの土地に埋めるとしています。

 また御嵩町の工事で出る残土には、自然由来のカドミウムやヒ素など重金属が含まれている恐れがあり、JR東海は土地を町から購入して残土を遮水シートで覆い、恒久的な管理をすることなどを提案しています。

 1997年に全国初の住民投票の結果、産業廃棄物処分場の建設計画が中止になった御嵩町。

 御嵩町は東海テレビの取材に対し「提案があったのは事実だがまだ何も決まっていない」とコメント。またJR東海は「協議していることは事実だがそれ以上の回答は差し控える」としています。

1070名無しさん:2019/10/20(日) 22:42:20 ID:NrdB.GxU0
現場へ続く“唯一の道路”で複数の崩落…台風19号の影響がリニア工事にも 全面復旧まで約1年か
10/16(水) 18:48配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191016-00024850-tokaiv-bus_all

 猛威を振るった台風19号の影響は、リニア新幹線の工事にも…。工事現場に続く静岡市の林道が、複数の場所で崩落しているのが見つかりました。

 崩落が起きたのは、静岡市葵区の林道東俣線で、台風19号の大雨で川が増水した影響で複数の場所で道路が崩落しました。

 この林道は、リニア新幹線静岡工区の工事現場に続く唯一の道路ですが、全面復旧には1年ほどかかる見通しです。

 リニアの工事を巡って静岡工区では、大井川の水問題などがありトンネル本体の工事は始まっていません。

 静岡市は、工事現場へ向かう迂回ルートの検討を始めていて、JR東海は「詳細は確認中」とコメントしています。

1071名無しさん:2019/10/27(日) 18:14:27 ID:jJIFX6Dw0
リニアがあれば西田局長が降りることもなかったかも

1072名無しさん:2019/10/27(日) 20:27:55 ID:NrdB.GxU0
国交省事務方トップと知事が直接会談 リニア新幹線の工事問題
10/24(木) 17:58配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191024-00010003-sbsv-l22

 
リニア中央新幹線の工事を巡る問題で、国交省の事務方トップが10月24日、川勝知事と直接会談しました。国側から「交通整理という立場で事業を促進したい」と提案があったということです。
 県庁を訪れたのは国土交通省の事務方トップ・藤田耕三事務次官など4人です。会談は非公開で行われ、国側は2027年の開業という目標は崩さないとの意思を示したうえで、水資源や南アルプスの環境保全と両立させるために交通整理という立場で役割を果たしたいと提案があったということです。これに対して知事は、これまでの議論を踏まえ様々なデータを評価したうえで行司役を務めてほしいと伝えたということです。
 国は24日の意見とJR東海の意向も踏まえたうえで、三者での今後の進め方について合意を目指していきたいとしています。
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静岡放送(SBS)

1074名無しさん:2019/11/17(日) 17:08:26 ID:NrdB.GxU0
リニア中央新幹線の整備、各地で進む 完成後は安全保障で貢献へ
11/16(土) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191116-00000507-san-bus_all

 JR東海のリニア中央新幹線の整備が各地で進んでいる。運行区間の約9割でトンネル内を走行するのが特徴だ。完成すれば、東京、名古屋、大阪の三大都市圏をつなぐ重要な輸送網となるが、実は日本の安全保障面で効果を発揮するとして期待されている。

 リニア中央新幹線は、最高時速505キロを実現するため、走行区間はカーブが極めて少ない。直線に近い形でルートを引くことで、東京-名古屋間の距離を東海道新幹線より約50キロ短縮した。このうち、86%に当たる247キロの区間でトンネル内を走行する。深さ40メートルの地中においては、地権者への事前の補償なしに事業者が使用権を設定できる「大深度地下」の認可を受ける。地下に設置される駅までの深さはおよそ20〜50メートル。つまり、大都市間の地下を直線で結ぶ移動路と避難施設を備えた、巨大な施設となるわけだ。

 このリニア中央新幹線の特長について、「抗堪性(こうたんせい)が強い」(関係者)と期待されている。抗堪性とは、軍事攻撃に耐えて防護し機能を維持する能力のこと。自衛隊や警察の部隊がトンネル内を移動しても、敵国の偵察機や人工衛星などから発見される可能性が低いため、安保上の利点があると考えられている。

 海外で鉄道網に抗堪性を持たせた事例の一つに、旧ソ連がモスクワに整備した地下鉄がある。核シェルターの代わりとして、「西側」の地下鉄よりはるかに深く掘られているという。旧ソ連の構成国だった中央アジアのウズベキスタンの首都タシケントにある地下鉄も、同様の機能を持たせるために整備された、との説もある。

 ウズベキスタン政府は、旧ソ連崩壊後も地下鉄での写真撮影を禁じていた。一説には「軍事関連施設」との扱いだったとされており、撮影が解禁されたのは2018年になってからだ。

1075名無しさん:2019/11/17(日) 17:09:18 ID:NrdB.GxU0
記者は当時、この地下鉄を利用したことがある。ウズベク政府の許可を得て写真を撮影することもできた。プラットホームの天井や壁などの巨大な美術品が飾られた荘厳な造りだった。

 もっとも、この地下鉄の深度は、大深度地下を掘削する箇所のあるリニア中央新幹線と比べて浅いとみられる。核シェルターとしての役割を本当に持たせていたかどうかは定かではない、との見方もある。

 日本の安保関係者が懸念するのは、軍事力の増強を進める東アジア各国の動向だ。10月1日、中国・北京で挙行された軍事パレードでは、無人偵察機などが披露された。北朝鮮は短距離弾道ミサイルなど飛翔体を相次いで発射し、日本を取り巻く安保環境は変化している。その意味でも、抗堪力の強い施設の整備は重要性が増している。

 一方、着々と進められる中央新幹線の整備だが、進捗が不透明となっている箇所がある。

 工事による大井川の流量減少問題で、JR東海と静岡県との対立が続き、静岡工区は未着工だ。JR東海は10月初旬、山梨県の実験センターで試乗会を開催。「いまだ工事関係者の宿舎整備などの準備工事の段階」(同部)と説明したが、着工の見通しは立っていない。

 JR東海のある幹部は、最高時速505キロで営業運行できる陸上の乗り物は将来的にも実現は難しいとして、リニア中央新幹線が「陸上の交通機関としては、最後の乗り物になる」と期待を寄せる。多様な効果が見込まれる次世代の交通インフラだが、お披露目される日はまだまだ遠く、実現が遅れれば、安保上の損失は計り知れない。(経済本部 岡田美月)

1076名無しさん:2019/11/23(土) 20:13:38 ID:NrdB.GxU0
東京=名古屋の中間駅として初…リニア中央新幹線『神奈川県駅』工事開始 静岡工区は依然未着工
11/22(金) 16:52配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191122-00025460-tokaiv-bus_all

 2027年の開業を目指す「リニア中央新幹線」。神奈川県相模原市に建設予定の駅の工事が、東京=名古屋間の中間駅として初めて始まりました。

 リニア中央新幹線は2027年に東京=名古屋間で先行して開業することを目指しています。22日は相模原市の橋本駅近くに建設される予定の「神奈川県駅」の起工式が、東京=名古屋間の途中に作られる中間駅として初めて行われました。

 リニア中央新幹線を巡っては、静岡県の南アルプストンネル工事に関連し、JR東海と静岡県との対立が続いているため、静岡工区が着工できておらず、2027年に間に合わない可能性も指摘されています。

1077名無しさん:2019/12/18(水) 21:01:52 ID:NrdB.GxU0
山梨県のリニア駅は甲府市内で 県検証、現行案が「最適」
12/18(水) 16:53配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000146-kyodonews-soci

 山梨県の長崎幸太郎知事は18日の記者会見で、再検討を表明していたリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称)の設置場所について、甲府市内の現行案が「最適」とする検証結果を公表した。

 2011年に県や経済団体などがJR東海に要望した現行案では、リニアの駅はJR在来線の駅から約3キロ離れている。長崎知事は2月の就任後「JR身延線とのアクセスがあった方がいい」として、リニアの駅を身延線小井川駅と直結させる案と現行案を比較検討していた。

 県の推計によると、設置場所は現行案のまま、JR甲府駅や小井川駅との間をそれぞれシャトルバスで結んだ場合に最も利用者が多くなるという。

1078名無しさん:2019/12/18(水) 22:11:28 ID:NrdB.GxU0
リニア新幹線 大井川の水問題でJR東海が「見解」提出 静岡県は受け入れず
12/18(水) 20:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000584-san-l22

  リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少をめぐり、静岡県側が疑問点など47項目を列挙してJR東海に回答を求めている問題で、JR側が37項目分の「見解」を提出していたことが18日、分かった。

 県は、この「見解」は同社からの正式回答ではなく、内容についても矛盾した記載や根拠が不明確な点が多いとしている。このため、県の担当者が疑問点や不十分な点を細かく指摘して、JR側に見直しを要求したという。この「見解」は10月から11月にかけて、2回に分けて提出された。

 県環境局の織部康宏局長は「足りないところや矛盾点が多く、専門部会の委員からの要望に答えていない」と不満を漏らし、JR側に「地元の皆さんの不安を払拭するために回答を求めているのだから、不安を払拭できるものを出してきてほしい」と訴えた。

 県は、JR側の47項目に対する丁寧な回答と十分な説明を、専門部会開催の条件としている。

1079名無しさん:2019/12/18(水) 22:13:54 ID:NrdB.GxU0
リニア巡り不満か 難波副知事に4通目の脅迫状 浜松市内から投函 静岡
12/17(火) 12:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00000001-sut-l22

 
県の難波副知事に4通目となる脅迫状が届いていたことがわかりました。

ハガキは浜松市内で投函されたということです。

関係者によりますと、脅迫状はハガキで、今月9日、宛名のない状態で県庁に届いたということです。

届いたハガキは2014年に販売を終了した50円ハガキで浜松市内の郵便局の消印がついていました。

難波副知事への脅迫状は4通目で、これまでと同様にリニア中央新幹線の工事をめぐる副知事の姿勢を批判する内容が書かれていました。

警察はこれまでの脅迫状と似ていることから同一犯による犯行とみて捜査しています。
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テレビ静岡

1080名無しさん:2019/12/18(水) 22:15:06 ID:NrdB.GxU0
リニア問題 国交省局長、JR東海に姿勢改善求める「説明責任果たして」
12/15(日) 7:39配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191215-00000001-at_s-l22

 
 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡るJR東海と静岡県の協議が停滞している問題で、国土交通省の水嶋智鉄道局長は14日までに静岡新聞社のインタビューに応じ「JR東海は地元の負担軽減と向き合い、説明責任を果たすことが求められる」と述べ、大井川流域市町への姿勢を改善すべきと強調した。

 川勝平太知事が要請している、新しい協議体に環境省など他省庁を加えることや、JRの対策に対する国の見解を文書で示すことについてはともに否定的な考えを示した。

 国交省の江口秀二技術審議官が11月に流域11市町を巡回した際、JRへの不信感が示されたことから「JRは市町の声を拾い上げられていない」と認識。流域市町との面会に向けて努力を続ける必要性を指摘した。

 一方、今後の議論の進め方における国交省の役割は「交通整理役」と述べ、県の主張やJRの対策に対し、評価や判断に踏み込まない立場も強調。JRの対策に知事が国の評価を文書で回答するよう求めていることについても「国は環境アセスメントや着工認可で政策判断を終えている。判断するのは県」として応じない考えだ。

 新たな協議体に同省以外の省庁を入れることに関し、リニア事業の法令上の手続きは鉄道局が所管することを挙げ「交通整理の場に、制度上接点がないメンバーを入れる意味は理解しかねる」と否定した。ただ、必要に応じて、鉄道局以外の有識者や行政機関の意見を求める可能性はあるとした。
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静岡新聞社

1081名無しさん:2019/12/18(水) 22:16:25 ID:NrdB.GxU0
リニア水問題「工事前から水量常時観測を」 静岡県と有識者委員がJR東海に要望
12/13(金) 18:38配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191213-00000564-san-l22

  リニア中央新幹線工事による大井川の流量減少問題をめぐり、県の担当者と県の専門部会の有識者委員による会合が13日に開かれ、先月の県とJR東海、国の3者による建設予定地の視察結果が報告された。同行した県の田島章次参事が「大井川上流部の水量の少なさを確認し、工事の影響で沢枯れが起きる危険性の高さを実感した。水量を常時観測する必要性を改めて認識した」と現地に足を運んだ印象を述べた。

 難波喬司副知事も「工事開始前から水量などを常時観測しなければ工事による水量の変化を確認できない」と指摘し、「常時観測はJR東海が責任を持って行うべき。JR側にできるだけ早期からの常時観測を求めていく」と今後の方針を示した。

 JR東海は水量計や監視カメラによる常時観測を実施する方向で検討しているものの、観測開始時期は明示していない。

 さらにこの日の会合では、大井川の流量減少問題をめぐる県とJR東海との協議が停滞しており、国土交通省を仲介役とする新しい協議の場の枠組みづくりも進んでいない現状が報告された。

 この点について委員側から「新しい協議の場に、これまでの県の専門部会による専門的な議論が反映されないのでは」と懸念する意見が出され、難波副知事も「国にはこれまでの県の専門部会の議論を踏まえて評価してほしい」と注文を付けた。

1082名無しさん:2019/12/25(水) 22:15:44 ID:NrdB.GxU0
リニア、静岡の年度内着工は困難 JR東海社長、先行開業にも懸念
2019年12月24日 18:31
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/191224/20191224105.html

 JR東海の金子慎社長は24日、名古屋市で記者会見し、リニア中央新幹線工事の環境対策で静岡県と対立し、静岡県内の本体工事が未着手となっていることについて、2019年度中の着工は「難しい状況だと思う」との認識を示した。

 目標に掲げる27年の先行開業も「状況は厳しくなってきている」と改めて懸念を表明。ただ、現時点で開業目標は変更しないと述べた。

 静岡工区を巡っては、大井川の流量減少対策で、JR東海と静岡県の川勝平太知事の溝が埋まっていない。金子氏は、川勝知事との直接会談の開催に関し、「前に進むことに有効だというタイミングで、いつでも会いたい」と述べた。

1083名無しさん:2020/01/30(木) 19:20:22 ID:NrdB.GxU0
リニア中央新幹線静岡工区、国交省と静岡県が有識者会議設置で合意 
1/30(木) 18:59配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200130-00000070-mai-soci

  未着工のリニア中央新幹線静岡工区を巡り、国土交通省と静岡県は30日、トンネル工学などの専門家による有識者会議を設置することで合意した。早期着工を望むJR東海と、トンネル工事に伴う大井川の流量減少などを懸念する県の協議が停滞しており、国交省が状況を打開するため県に提案。県が条件付きで受け入れた。

 県の条件は、会議の全面公開▽県が協議を求めている47項目全てを議題にする▽国交省によるJRへの指導を会議の目的とする▽委員選定は中立公正を旨とする▽会議の長は利害関係者を除く――の5項目。記者会見した水嶋智・国交省鉄道局長は、県の条件について「真摯(しんし)に受け止めたい。具体的な進め方を固めて、早急に会議を立ち上げたい」と語った。【山田英之、松本惇】

1084名無しさん:2020/02/01(土) 18:29:57 ID:NrdB.GxU0
東京〜名古屋〜奈良〜新大阪、で一刻も早い開業を。それも全線同時開業が望ましい。


リニア、大阪まで早期開業を 「東京・中部・関西が連携し世界と勝負」とシンポで訴え
1/31(金) 13:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200131-00249002-kyt-l27

 
 リニア中央新幹線の東京-大阪間の早期開業を目指すシンポジウムが29日夜、大阪市北区の中之島会館で開かれた。リニアで結ばれる中部と関西など三大都市圏の連携の必要性を専門家らが訴えた。

 「東京・大阪間が67分!リニア時代の大阪・関西を考える!」をテーマに大阪府や関西経済連合会、大阪商工会議所などでつくる協議会が主催。名古屋大の森川高行教授が基調講演した。
 森川教授は「リニア開通で東京、名古屋、関西の都市圏で人口が計7千万人のスーパーメガリージョンが形成され、世界と勝負できる」とし「関西は、自動車産業などで強みのある中部圏と連携すればシナジー効果が出る」と強調した。京阪神の多様性など関西の強みを生かすため「新大阪駅周辺を大阪色を薄くしてイメージを変え、関西とその後背地を含めた西日本の玄関口として再開発を進めるべきだ」と述べた。
 東京などに人口が集中するストロー効果については「京都や静岡など東海道新幹線沿線からリニア沿線への吸い上げは少ないと思われるが、神戸など山陽新幹線沿線は要注意だ」と述べた。未定の名古屋以西のルートと中間駅については「着工の4年前に環境アセスメントが始まると言われている。名古屋までの開通予定が2027年なので、一番早くて23年ごろにルートと駅が決まる」との見通しを示した。
 シンポは女優の村井美樹さん、ゲーム関連企業経営者のイバイ・アメストイさんも加えたトークセッションもあり、リニアの早期開通へ期待を寄せた。
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1085名無しさん:2020/02/11(火) 16:05:11 ID:ylDuNnHU0
リニア工区の水資源影響 補償の判定方法「不明確」 静岡県副知事が指摘 
2/11(火) 12:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200211-00000025-mai-soci

 未着工のリニア中央新幹線静岡工区を巡り、有識者による静岡県の専門部会が10日、県庁で開かれた。JR東海がトンネル工事を原因とする大井川中下流域の水資源利用への影響に対し、補償の申請期限を設けないと表明したことについて、専門部会終了後の取材に難波喬司副知事は「何より大事なのは影響が出たことを誰が証明するのか。明確な考えを示してほしい」と語り、補償の判定方法は依然、不明確だと指摘した。【山田英之】

 難波副知事は、補償の考え方で大事な点として申請期限に加え、補償期間と補償する場合の判定方法を挙げ、「泣き寝入りという言葉を私たちは使っているが、白、黒、灰色のうち、灰色では補償されない。完全に黒だ、影響は明確だと証明しないと補償はない。誰が決めるかが大事なポイント」と述べた。

 JR東海の沢田尚夫・中央新幹線建設部次長は取材に、補償方法として、井戸が枯れた場合にもっと深い代替の井戸を造って費用を負担する例を挙げた。代替井戸のポンプなどの維持・保守費用をいつまで支払うかという補償期間については「国の基準で30年という考え方がある。相手との話で、実際に何年分になるかは難しい。一概に30年と言うつもりはない。30年をベースに話をするが、そぐわなければ違う対応もある。(31年以上補償する)可能性はある。ガチガチのものではない」と話した。

 また、補償の判定方法について、沢田次長は「JRで調査すると納得されない。因果関係の調査を公的機関にしてもらうことを考えている。公的機関がどこかは具体化していない」と述べるにとどめた。

 トンネル工事に伴う地下水などへの影響を巡って、2019年10月に県とJRの協議は紛糾。10日の専門部会開催で、専門家を交えたJRとの協議は4カ月ぶりに再開された。専門部会では、トンネル工事中の突発的な湧き水に対する考え方について、JRの矛盾点を指摘する意見があった。

 難波副知事は「流域の人の思いを考え、安心できる解析をするのが大事。その姿勢がまだ不十分。(JRには)質問に十分答えられない場面があった。まだそういう段階」と述べ、JRとの協議は依然、時間がかかるとの見通しを示した。

 この日は、国土交通省が新設する有識者会議で重点的に議論するとしている「トンネル湧水(ゆうすい)全量の大井川への戻し方」「大井川中下流域の地下水への影響」については議題にしなかった。

1086名無しさん:2020/02/11(火) 16:10:42 ID:ylDuNnHU0
しっかりと確認、そして対策。それが大規模公共工事の大鉄則。

リニア工事 大井川流量減少 「水、何よりも大切」「妥協しないで」 掛川市シンポに500人 /静岡
https://mainichi.jp/articles/20191204/ddl/k22/020/078000c?inb=ys

 リニア中央新幹線の建設工事で大井川の流量減少が懸念されていることを受け、掛川市は3日、市生涯学習センター(同市御所原)で「掛川の水について考えるシンポジウム」を開いた。市民ら約500人が参加。パネルディスカッションで登壇した企業や農業関係者からは、「水は何よりも大切な資源」「JR東海に妥協しないで」との声が上がった。【古川幸奈】

 掛川市は生活用水の約9割を大井川から取水しており、市民からの要望を受けて市が企画した。松井三郎市長は「昔から水の確保に命をかけて挑戦してきた歴史がある。JRは百年の計を持って、水資源の確保、環境保全に万全を期して取り組んでいただきたい」とあいさつした。

1087名無しさん:2020/03/14(土) 22:04:54 ID:NrdB.GxU0
静岡県、リニアで有識者委員公募 川勝知事、国交省案を疑問視
2020年3月13日 18:15
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200313/20200313103.html

 静岡県の川勝平太知事は13日の記者会見で、リニア中央新幹線工事の環境対策を議論する国土交通省の有識者会議委員の人選を巡り、県独自に委員候補を公募して、4月中旬までに対案を示す考えを明らかにした。国交省の人選案は「中立性に疑問がある」と批判した。

 川勝知事は公募の理由について「日本全体の問題である水問題で、国民の声を結集して難関を乗り切る必要がある」と説明した。

 県によると、国交省は6日に河川工学の専門家ら5人を充てる案を提示したが、県側の有識者から「リニアを推進する人物が入っている」「専門分野が工学系に偏っている」などの意見が出た。

1088名無しさん:2020/03/17(火) 21:38:11 ID:ylDuNnHU0
リニア有識者会議の委員決まらず 静岡県は公募開始、国交省不快感
2020年3月17日 16:53
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200317/20200317116.html

 国土交通省は17日、リニア中央新幹線工事に伴う環境対策を巡る有識者会議の設置に向け、静岡県と委員の構成を協議したが、意見はまとまらず結論を持ち越した。国交省が示した人選案に対し、県は独自に委員の公募を開始。国交省幹部は協議後の記者会見で「有識者会議は国が立ち上げる。県の公募は目的が理解できない」と不快感を示した。

 国交省は6日、河川工学の専門家らを充てる案を県に提示。川勝平太静岡県知事は13日の記者会見で、県が設けた専門部会の委員から「国交省案は中立性に疑問がある」との意見が寄せられたとして、県による公募を表明した。

1089名無しさん:2020/03/24(火) 21:58:46 ID:ylDuNnHU0
静岡県、リニア会議人選に異論 国交省案に「中立性欠く」と
2020年3月23日 16:14
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200323/20200323081.html

 静岡県は23日、リニア中央新幹線工事の環境対策を議論する有識者会議について、国が示した委員人選案は「中立公正性に欠け、構成に偏りがある」との意見を国土交通省に提出した。国交省は「省内で対応を検討したい」としている。

 国交省は6日、河川工学の専門家らを充てるとした人選案を提示。県側は「中立性に疑問がある」として独自の公募を開始しているが、国交省が具体的な見解を示すよう求めていた。

 県は意見書で、候補の一人は静岡県内区間の工事を受注した企業の社外監査役で、JR東海の中央新幹線懇話会メンバーでもあることを問題視した。

1090名無しさん:2020/05/08(金) 15:11:52 ID:NrdB.GxU0
静岡県の神経を逆なで、火に油。
リニア事業から撤退したいと思っているのではないか、とすら思えるほどにあり得ない事を言ってしまうJR東海の経営陣。

国交省、JR東海社長を注意 リニア会議発言で
2020年5月7日 20:38
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200507/20200507107.html

 国土交通省は7日、静岡県内のリニア中央新幹線工事に関する有識者会議で、JR東海の金子慎社長が県から抗議を受ける発言をしたとして「(静岡県など)関係者間の信頼関係がない中では、建設的な議論は期待できない。反省を促す」と注意する文書を金子氏宛てに送った。会議が円滑に進むよう真摯な対応を求めている。

 有識者会議は4月27日に初会合があり、トンネル掘削が大井川の流量に与える影響や対策をJR東海が説明。金子氏は「(県などが)あまりに高い要求を課し、達成できなければ着工も認めないというのは、法律の趣旨に反する扱いなのではないか」などと発言した。

1091名無しさん:2020/05/09(土) 16:01:03 ID:ylDuNnHU0
訪日客頼みが一転… 新型コロナ、リニア計画見直し懸念 JR東海の憂鬱
5/9(土) 11:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d5344d701132c26d9a2ace9fe8ca6386aa378d9

  新型コロナウイルス感染拡大が、JR東海のリニア中央新幹線の整備計画に影響を及ぼしている。緊急事態宣言の5月31日までの延長が決まり、東海道新幹線の旅客数の回復が先延ばしとなったほか、リニア中央新幹線の工事の半分が一時中断を余儀なくされているからだ。同社は、運輸収入の約9割を占める東海道新幹線の収益力を背景に、リニア新幹線の建設費を全額自社で負担する計画だが、計画の見直しへの懸念が高まっている。

■訪日客頼みが一転

 JR東海が4月27日発表した令和2年3月期連結決算は、売上高が前期比1・8%減の1兆8446億円、最終利益が9・3%減の3978億円の減収減益だった。減収減益となるのは10年ぶり。感染拡大などの影響で2月以降、東海道新幹線や在来線の輸送量が落ち込み、売上高は約750億円減少した。東海道新幹線の旅客収入は、訪日外国人客の増加が牽引しており、新型コロナによる影響が際立つ結果となった。

 4月7日に緊急事態宣言が出てからは、企業の出張や旅行需要がさらに落ち込み、4月1〜26日の東海道新幹線の輸送実績は前年同期比11%という厳しい状況だ。

 JR東海は、コスト削減のため新幹線の運行本数を削減するが、「大きな効果は見込めない」(金子慎社長)という。「元々、効率化・低コスト化は経営の中で安全の問題、サービス向上の問題と並び、大変力を入れている」(金子氏)としており、運行本数の削減による費用の削減幅は年間1%程度に止まるとの試算を示した。

 リニア新幹線の整備を含めた設備投資は、計画通り進める方針だ。リニア新幹線に必要な資金は当面、財政投融資を活用した長期借入金で確保できている。

 JR東海の金子氏は「もうかるからやってみようという投資ではなく、安全、サービス向上に資するための投資が圧倒的に多い」と説明。今後については「非常に厳しい情勢なので、いろいろ見ながら判断することになる」と述べた。

 ただ、リニア新幹線の整備計画が順調に進んでいるとは言い難い。

 新型コロナによる影響は、リニア新幹線の工事にも及んでいる。土木工事は、約40カ所のうち約半数の工区で中断している。休工はゴールデンウイーク(GW)明けまでをめどとしており、再開の時期は工事を請け負う事業者が今後の情勢を踏まえて判断するというが、緊急事態宣言の延長は再開に逆風となっている。

1092名無しさん:2020/05/09(土) 16:01:38 ID:ylDuNnHU0
 さらに、南アルプスを貫通するトンネル工事を控える静岡工区については、静岡県との間で環境対策をめぐって対立し、いまだ着工していない。国土交通省が間に入り、有識者会議が発足したが、早期の問題解決には至っていない。

 リニア整備計画は、東海道新幹線の経年劣化や大規模災害に備え、日本の大動脈の東京-大阪間のバイパス機能を確保する目的がある。東京・品川-大阪間をつなぐリニア新幹線の総工事費は9兆300億円に上る。令和9年に品川-名古屋を先行開業、19年に大阪まで延伸する計画だ。東海道新幹線と合わせて一体的な経営を実践することで財務体力を維持、回復しながら建設費を自己負担して進める方針だ。

 整備計画の財務面の裏付けの一つが、高い収益力を誇る東海道新幹線だが、新型コロナの影響で、出張などのビジネス利用や観光利用が激減している。東海道新幹線の旅客収入の減少や低迷が続けば、自己負担の見直しを迫られる可能性も出てくる。

■大量輸送や定時制に影響

 東海道新幹線の大量輸送や定時制という強みについても、新型コロナ感染防止対策が思わぬ影響をもたらす可能性がある。

 政府や地方自治体の外出自粛の要請に伴い、可能な限り在宅勤務が励行され、会議がインターネットを通じて行われるなど、一部の業態ではこれまでとは働き方が変わりつつある。対面によらないビジネスが常態化すれば出張の機会が減り、新幹線のビジネス客数が感染拡大前の水準に戻らないことも予想される。

 新幹線の定時制を維持してきた車内清掃にも波及する可能がある。JR東海は東京駅に到着した東海道新幹線の車内清掃を効率化し、折り返し発車にかかる時間を短縮してきた。今年3月のダイヤ改正では、「のぞみ」が1時間当たり最大10本から12本に増便された。全列車を最高速度時速285キロのN700Aに統一したことに加え、これまで約12分だった清掃時間を約10分に短縮したことで実現した。

 新型コロナの感染予防策を考慮した場合、効率化した部分をより丁寧に作業しなければならなくなる。観光レジリエンス研究所の高松正人代表は「清掃時間を切り詰めることで、1時間当たりにのぞみが最大12本のダイヤを実現したが、清掃時間が再び長くなれば、現行のダイヤは難しくなるだろう」との見方を示す。

 JR東海は今後、本格的な人の移動や経済活動の再開時期を見据え、新たな戦略が求められる転換期を迎えている。(経済本部 岡田美月)

1093名無しさん:2020/06/02(火) 21:26:18 ID:NrdB.GxU0
まあ無理でしょう。もともとそんなに余裕のある工期ではありませんでしたし。
というかJR東海はリニアを作ってやっていけんのかな。

リニア「予定通りの開業努力を」 国交相、工事中断でJR東海に
2020年6月2日 11:16
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200602/20200602055.html

 赤羽一嘉国土交通相は2日の記者会見で、静岡県内の工事が中断しているリニア中央新幹線について「予定通りの2027年開業への期待が大きい。JR東海は最大限努力する必要がある」と述べた。JR東海の金子慎社長は5月29日の記者会見で、静岡県内のトンネル工事に向けた準備を6月中に再開しないと、予定通りの開業が難しくなるとの見解を示していた。

 静岡県内の工事は、トンネル掘削に伴う水資源への影響を巡り、県とJR東海の主張が対立。国交省が有識者会議を設けて検証しており、赤羽氏は「リニアの早期実現と、自然環境への影響回避を同時に進めなければいけない」と強調した。

1094名無しさん:2020/06/03(水) 22:29:08 ID:icwpQdUw0
名古屋止にしたきゃするがよい。名阪間は西がやる。といきたいが、北陸新幹線でそこまで回るかな?

1095名無しさん:2020/06/11(木) 20:16:54 ID:NrdB.GxU0
JR東海の杜撰な対応が自らの首を絞めているとしか言いようがない。

リニア工事の月内再開「認められない」 静岡知事
6/11(木) 18:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/704ff1c9b2aaff559672dcadb0ebc461bab5676b

  リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題にからみ、静岡県の川勝平太知事が11日、南アの作業道や発生土置き場予定地を視察した。終了後、記者団の取材に応じ、事業主体のJR東海が望む今月中の準備工事再開について本体工事と一体であるとして「認められない」と述べた。また、同社の金子慎社長とのトップ会談については大井川流域10市町とのウェブ会議の後に会う意向を示した。

 リニア静岡工区に関して同社は、今月中にトンネル入り口付近の整地を含むヤード整備などの準備工事を再開できなければ、予定する令和9年の開業が難しくなるとの認識を示している。

1096名無しさん:2020/06/16(火) 21:55:33 ID:NrdB.GxU0
どうなるリニア…有識者会議の結論出るまで“準備工事NG”の意見相次ぐ 大井川流域市町の会議で
6/16(火) 18:40配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7678580ee269a8755b90846bde756d14ad373f4a

 リニアのトンネル工事について静岡県の川勝知事は、「準備工事の認識にズレがある」と主張しています。

 「トンネル工事」といっても、山を掘るトンネル本体などの工事だけでなく、必要な資材の置き場・「ヤード」なども整備する必要があります。

 認識のズレがあるのは、ヤード部分です。JR東海は「準備工事」の一部としていますが、川勝知事は「トンネルを掘るための工事であれば、本体工事の一環」と主張しています。

 この地上部分の工事が最初に問題となった「大井川の水量」に影響するかどうかについて、JR東海は水量に直接影響はないとしています。

 こうして「準備工事」か「本体工事」かに焦点が当たっていますが、この状況に対し国交省は、「本体」「準備」という言葉にとらわれず、それぞれに具体的な議論や判断をするよう呼びかけています。

 16日は県と流域の市や町でオンライン会議が行われましたが、JR東海や国交省を交えた有識者会議で結論が出るまでは、「準備工事開始は認められない」との意見が相次ぎました。

 そして、JR東海の金子社長と川勝知事は、近くトップ会談を行う姿勢を互いに示しています。

 日程はまだ決まってませんが、JR東海は「6月中に着工できなければ2027年の開業は厳しい」としているので、月末に向けての動きが注目されます。

1097名無しさん:2020/06/26(金) 21:43:09 ID:NrdB.GxU0
リニアのトンネル工事、静岡県知事「認められない」
6/26(金) 17:57配信
読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/6aabd55794b16610b81062a7c38dc0d2ed02fb08

 静岡県の川勝平太知事は26日、未着工のリニア中央新幹線静岡工区についてJR東海の金子慎社長と会談後、金子社長が求めた今月中のトンネル工事準備について「本体工事と一緒なので、認められない」と了解しない考えを明言した。報道陣の取材に答えた。

 金子社長は、予定している2027年のリニア中央新幹線開業に向け、初めて川勝知事と会談。月内の本格的なトンネル工事準備を了解するよう求めたが、川勝知事は明確な返答をしなかった。金子社長は会談で、「6月中に(準備)工事に着手できなければ27年開業が困難になる」と述べた。

 川勝知事は、南アルプスを貫通するトンネル工事の影響で大井川の水量が減るとして、着工を認めていない。

1098名無しさん:2020/06/28(日) 15:43:49 ID:NrdB.GxU0
思い切って開業時期を十年ぐらい延期し大阪〜東京を同時開業とすれば宜し。

リニア、開業延期表明へ 静岡知事が同意せず、会談物別れ
2020年6月26日 23:08
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200626/20200626102.html

 JR東海の金子慎社長は26日、静岡県庁を訪れ、リニア中央新幹線建設を巡る水資源の問題で対立する静岡県の川勝平太知事との初会談に臨んだ。金子氏は6月中に静岡工区の準備工事に着手できなければ、予定の2027年開業が困難になるとして同意を要請したが、川勝氏は認めず物別れに終わった。JR東海は事実上の期限としていた月内着工を断念し、来週にも開業の延期と計画の見直しを表明する見通しとなった。

 総額9兆円超の総工費を投じる国家的プロジェクトは着工から6年で正念場を迎えた。沿線の自治体や企業は、駅予定地周辺の開発を進めているが、延期になれば影響は大きい。

1099名無しさん:2020/07/03(金) 17:02:23 ID:ylDuNnHU0
「リニア工事認められぬ」 静岡県がJR東海に正式回答
7/3(金) 12:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/01d77fd2211e939622de188a549fb36aa395466c

リニア中央新幹線工事の静岡工区のトンネル掘削に先立つ準備工事をめぐり、静岡県は3日、早期着手の可否を問い合わせていたJR東海に対し「本体工事につながる準備工事の再開は認められない」などとする文書を提出した。県は大井川の水量減などを理由に本体工事に同意していない。これにより当分の間、県の着工同意が得られないことが確定し、同社が目指す東京・品川-名古屋間の令和9年の開業予定は延期が不可避となった。同社が今後、開業予定延期や建設計画見直しを決断するかどうかが焦点になる。

リニア静岡工区をめぐって同社は、各ヤード(作業場)で資材置き場や濁水処理設備の設置といった準備工事に6月中に着手できなければ、令和9年の開業は困難だと主張していた。

 このため同社は6月29日に、県に対してヤード整備工事の可否とその理由を書面で回答するよう申し入れた。同社は「ヤード整備に今月(6月)中に着手できるか否かは、開業が(9年に)間に合うか否かにかかわる極めて重要な意味を持つ」と切迫感を示し、今月3日までの回答を求めていた。

 同県の川勝平太知事は6月26日に行われた同社の金子慎社長とのトップ会談で、ヤード工事着手を懇願する金子氏に対し明確な回答を避けた。ところが、川勝知事は会談終了後の記者団の取材に「濁水処理施設などはそのまま本体工事に関わるものだから一切認められない」と明言したため、同社が改めて書面で回答を求めた。

1100名無しさん:2020/07/04(土) 07:59:47 ID:ylDuNnHU0
JR東海、リニア27年開業延期事実上表明
7/3(金) 20:39配信
共同通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e673b8c0eb509b0206b925b234af9edd96cd274c

 JR東海は3日、リニア中央新幹線を巡って静岡県が準備工事の着手を認めないとの見解を示したことを受け「残念ながら2027年開業は難しい」として、事実上の延期を表明した。

1101名無しさん:2020/07/10(金) 16:27:47 ID:NrdB.GxU0
JR東海に忖度して静岡県が悪いかのようにメディアは誘導しようとしていますが、静岡県は至極もっともな事を言っているだけ。
この混乱の責任は長年、無責任な対応を続けてきたJR東海にある。

リニア中央新幹線「静岡県がごねている」は本当か。大井川の水問題の歴史
橋本淳司 | 水ジャーナリスト。アクアスフィア・水教育研究所代表
7/10(金) 12:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/hashimotojunji/20200710-00187441/

企業の地下水利用にも影響か

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、ネット上には「静岡県がごねている」「静岡県のせいでリニア開業が遅れた」「静岡県にはリニアの駅がないからごねる」という批判のコメントが相次いでいる。

 それに対して、現地で茶農家を営む男性に話を聞くと、

「大井川流域で生活する人にとって、リニアの問題は死活問題なのですが、知事の高圧的な物言いが災いし、県外の方からすると、単にわがままを言っているようにしか聞こえないのが残念です」

 と語る。

 静岡県の人口の6分の1に当たる62万人が大井川流域に住み、その人たちが使う水道水は大井川の水だ。工業用水、農業用水(灌漑される農地面積は水田と茶園を主体に1万2000ヘクタール)も大井川の恩恵に預かっている。

 また、島田市、藤枝市、焼津市などが位置する下流の扇状地では、企業の地下水利用も盛んだ。約430の事業所が、約1000本の井戸を設置する。

上図のエリアは、静岡県が定める「地下水条例」の指定地域であり、採取者には以下のような「地下水採取者の責務」が求められている。

 地下水採取者の責務

 1.揚水設備設置の届出

 2.取水基準の遵守

 3.水利用の合理化及び他の水源への転換努力

 4.地下水利用対策協議会への加入

 5.水量測定器の設置及び採取量の報告

 なぜ、このような責務が定められているのか。

1102名無しさん:2020/07/10(金) 16:28:34 ID:NrdB.GxU0
指定地域とは、過去に過剰な地下水の採取により、地下水位の異常低下(井戸涸れなど)や塩水化(海水の浸入)といった地下水障害が発生したところ。つまり、水がふんだんにあるというわけではない。

 地下水を採取する工場の関係者に話を聞くと、

「節水などさまざまな努力を行いながら地下水を使用しています。だからこそリニアのトンネル工事は心配です。上流部で地下水量が減ったり、地下水の流れが変わったりすると、いま使用している井戸が水枯れを起こすかもしれません」

 と語る。

少なすぎる水、多すぎる水と農業
 静岡県内を流れる大河川には共通する特徴がある。河川勾配が大きく、流れが早い。その水流によって砂や礫が大量に流され、河口付近に三角州や扇状地が形成される。古くからこの肥沃な土壌の恩恵を受け、農業が盛んだった。

 大井川流域の平野部には、江戸時代の新田開発を通し、水田地帯が形成された。しかし、新田が増えるほど必要な水量も増え、また、元々水がしみ込みやすい地質であるため、しばしば水不足に陥った。

 同時に「多すぎる水」に苦しんだ。大井川は暴れ川である。洪水が起こる度に開墾した田畑は水に浸かり、水門や用水路は甚大な被害を受けた。水不足と同時に、洪水からの復旧作業に負担を強いられたのである。

農業者の水との格闘は、昭和22年に着工した「大井川農業水利事業」が完工されるまで続いた。

電力会社との水利権争い
 その後も水力発電など水利用の変化に伴い、大井川の水不足は続く。

 昭和30年代、国策で水力発電所とダムが相次いで建設された。大井川の本線だけでも田代ダム、大井川ダム、奥泉ダム、井川ダム、畑薙第二ダム、畑薙第一ダムが建設された。水を有効利用するため、発電所間が導水管で結ばれ、奥泉ダムより川口発電所に至るまでの区間で発電を行った後、放流された。

 そのため、上、中流域の河川流量は減少し、渇水期には地下水位が下がったり、川霧が立たないため、お茶の生産にも影響が出た。当時を知る人は、

1103名無しさん:2020/07/10(金) 16:29:08 ID:NrdB.GxU0
「1980年代後半の大井川は『水無し川』とか『河原砂漠』と呼ばれていました。中流の約22キロは渇水期に水が流れませんでした。子どもの頃に、泳いだり、魚を取ったりした大井川とはまったく別物でした」

 という。

 1988年、2つの発電所が30年に1度の「水利権更新」を迎えたのを機に、中流域の住民は「大井川に水を返せ」の運動を展開し、中部電力、建設省(当時)、静岡県に陳情し、その結果として、毎秒0.1立法メートルの流量改善につなげた。大井川に水が戻ったのである。

新東名高速のトンネル工事で失われた水
 トンネル工事によって水が枯れたという経験もある。

 掛川市東山の粟ヶ岳の中腹には地下水が湧き出る水源がいくつもあり、1954年頃に約35世帯で簡易水道組合を発足し、生活用水を確保していた。毎分200リットル以上の豊富な水が湧き出るため、他の地区にも供給したほどだ。

 ところが、新東名高速道路金谷トンネル(4.6キロ)の掘削工事が始まると、2000年5月、水は忽然と姿を消した。工事によって地下水脈が変わったとされている。事業者の中日本高速道路が止水工事などを試みたが、湧き水が戻ることはなかった。

 現在でも大井川流域は水が豊富というわけではない。

 大井川は深刻な渇水が頻繁に生じる河川であり、26年間で22回の節水対策が必要だった。直近でも2018年12月27日から20

1104名無しさん:2020/07/10(金) 16:30:09 ID:NrdB.GxU0
 19年5月22日まで節水対策を実施している。

 こうした経験をもつ大井川流域の人びとが、リニアのトンネル工事を不安に思うのは当然だろう。

 島田市に住む男性は「『静岡県がごねている』と言われますけど、私はもっとJR東海にきちんと説明してほしい」と言う。

 2013年9月、JR東海が「大井川本流で流量が毎秒2立法メートル減る」という予測を発表した。1立法メートルが家庭用の風呂桶5つに水を満杯にした量だから、2立法メートルとは家庭用の風呂桶10杯分。それが毎秒減るということだ。

 これに対して静岡県は「トンネル湧水をすべて現在の位置に戻すこと」との条件を出し、2018年10月、JR東海は「原則として、湧水の全量を大井川に流す」ことを表明した。

 男性は「こうした発言の根拠が知りたい。調査方法や水を戻す具体的な手法が知りたい」と言った。

 静岡県とJR東海の対話は「科学的根拠に基づくこと」を原則としているが、南アルプスは地質構造が複雑であり、山体を流れる地下水の全容を解明するのは不可能だろう。「水を一滴ももらさない」、「全量を元に戻す」など、現実とはかけ離れた軽はずみな言葉が、流域に住む人たちの疑念を招いているのではないか。

 建設的な議論をどのように行うかが大事なポイントだが、少なくとも大井川流域の人々は「ごねている」わけではない。いまと同じように水が使いたいだけだ。

1105名無しさん:2020/07/10(金) 19:20:51 ID:NrdB.GxU0
事ここに至ってはリニア計画は一旦全ての工事を中断し、開業時期も大幅に後ろにずらし、計画を総点検しほうが良いのでは。
静岡県はリニアの中で占める割合はかなり少ないが、それでもこのドタバタ、杜撰ぶり。
静岡の工区だけがダメで他の工区は万事OKとはとても思えない。
後から問題噴出で更にダメージを受けるぐらいなら今ここで一旦止まるのが上策ではないかと。

静岡県、準備工事着工の国交省提案を認めない方針
7/10(金) 13:07配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcd30bc64f7b111fc83fa108a983466f33b3621a

  リニア中央新幹線の静岡工区をめぐるJR東海と静岡県の対立で、国土交通省が静岡県にトンネル掘削前の準備工事を進めるよう提案したことに対して、静岡県が提案を受け入れない方向で調整していることが10日わかった。川勝平太知事が同日、「大井川流域市町の反発は当然」と述べ、準備工事をトンネル工事と一体として準備工事着工に反発する流域市町の懸念に配慮する考えを示した。川勝氏は9日、「大井川流域市町の意見を踏まえて判断する」としていた。

 国交省が提案した準備工事にはトンネル坑口周辺の整備が含まれている。ただ、これらの工事には大井川の水資源への影響を心配する流域市町の同意が得られていない。また、令和2年7月豪雨の影響で工事現場に続く林道などは被害を受けており、復旧にはある程度の時間が必要だ。川勝氏はこれらの状況を考慮し、10日午後に静岡県庁を訪れる国交省の藤田耕三事務次官に、県として現時点では提案を受け入れられない旨を伝えるとみられる。

 国交省は9日公表した提案文書で、自然環境への影響回避と早期整備の両立に向け、影響が軽微な範囲で静岡県がJR東海に対して準備工事を容認し、7月の早い時期に手続きを進めるべきだとしている。一方でJR東海は、有識者会議の議論や必要な手続きを終えるまではトンネル本体の掘削工事には着手しないように念を押している。

 同県は、トンネル掘削が大井川の流量に与える影響や対応策をめぐってJR東海が希望する準備工事の着手に同意しておらず、リニア中央新幹線の令和9年の東京・品川-名古屋間の開業予定の実現が困難な状況になっている。

1106名無しさん:2020/07/11(土) 20:16:33 ID:NrdB.GxU0
この問題、昔から静岡県の言い分が圧倒的に筋が通っているし、JR東海の行動や言い分は杜撰であったり観念的・抽象的で説得力に乏しかったりしている。

それなのになんで静岡県だけが悪者みたいに言われなきゃならんのか、全く理解出来ない。
百歩譲って静岡県に落ち度があったとしてもJR東海の落ち度が帳消しになることなどあり得ない。

一体、いつまで我が国は『えぇぃ、お上の御意向に逆らうとは何事ぞ、お上の御沙汰であるぞ、控えおろう』という情けない体制のままでいなきゃならないのだろう。

公共事業が要らない、とか、コンクリートから人へ、とかあり得ない事を言うつもりはないけど、公共事業の進め方が何時まで経っても進歩しない。
民間企業であるJR東海が行うリニア建設ならば、透明性が高くて皆が納得出来る進め方になるかと密かに期待してたけどダメでしたね。


ネットに広がる静岡県批判 県民「大井川の水の必要性実感していないから分からない人が多い」 リニア問題で
7/6(月) 13:06配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/05ac98085a3f85a92328cc39156a748d9842c04f?page=2

県民「大井川の水の必要性実感してないから…」

 県民は…

沼津市70代女性:「別にリニアがなくたって困らないから、何も感じない。言われたらしょうがない」

島田市70代女性:「大井川の水が必要だと実感していないから、(静岡県の言い分が)分からない人も多いんだと思う」

藤枝市60代男性:「薬品会社から工場、パルプ会社、水産業…すべて(大井川の)水を使っている」

大井川の水を使ってトマトを栽培する生産者は…
「静岡県のせいだと言われてしまうと辛い。それはJR東海の都合。(JR東海が)静岡県の理解を得る、初めからそうしなかったからこうなった。一概に静岡県が悪いということではない」

1107名無しさん:2020/07/14(火) 22:51:59 ID:NrdB.GxU0
いっそのこと2040年に大阪〜東京同時開業とすればいいじゃん。
時間をかけて全工区を総点検し問題が起きないようにすればいい。
焦ってまた同じような問題が起きればそこからまた遅れるんだし。
名古屋〜東京だけでは絶対にペイしないんだし、国から3兆円もの融資を受けるんだし。

リニア、37年大阪延伸に影響も JR東海、27年開業困難で
7/14(火) 17:42配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/95db76e2dd6aac21eb2566a7304c0392616e118b

 JR東海の水野孝則取締役専務執行役員は14日、開業延期が不可避となっているリニア中央新幹線を巡る会合に出席し「残念ながら目標としてきた東京・品川―名古屋間の2027年開業は難しい」と改めて言明した。37年にも予定されている名古屋―大阪間の延伸に「影響が出ることが懸念される」との認識も示した。

 三重県の自治体などが参加して津市で開かれた会合で、水野氏はJR東海と静岡県との対立で静岡工区の準備工事着手が遅れていると指摘。

 名古屋以西については「できる限り早期に名古屋以西の調査と準備にかかるなど、大阪延伸に向けての準備を進めていく」と語った。

1108名無しさん:2020/07/16(木) 22:09:16 ID:9t7GXids0
「リニア新幹線」は本当に必要だろうか? --- 和田 慎市
http://agora-web.jp/archives/2047146.html

過去の人の移動状況からみて、時間距離が短縮されれば大東京の「ストロー効果」が働き、日帰り出張が容易になった分名古屋に泊まるケースは減ります。また、祝休日には名古屋圏から東京への買い物にも気軽に出かけやすくなります。

そうなってしまえば、名古屋圏のホテル業界や小売・サービス業界は、経済効果どころか逆に衰退していくリスクがあるわけです。

これだけ問題が山積みなのに、最近はJR東海と静岡県の論戦ばかりが取りざたされ、特に大手マスコミが深刻な問題を指摘しない(触れない? )と感じます。

1109名無しさん:2020/07/17(金) 20:36:46 ID:NrdB.GxU0
名古屋に本社があるJR東海が前のめりでリニア計画を進めていますから問題ないという考えなのでは。
JR東海は“東京都名古屋区”と名古屋市がなるのが目的なのかなぁ、とも感じます。


大井川流域全市町が個別訪問容認 静岡、リニアで
7/17(金) 20:24配信
共同通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ada9603653f3855e287a3efa13366c0c849deee9

 静岡県は17日、リニア中央新幹線静岡工区を巡り、トンネル本体掘削に先立つ準備工事着手について大井川流域の市町に個別に説明したいとする国土交通省の要請に対し、10市町全てが受け入れる意向を示したと明らかにした。県は同日、国交省に報告した。

 国交省の担当者は取材に「流域市町の不安を直接聞きたい」として、面会に向けた調整を進める考えを示した。

 県はトンネル掘削による大井川の流量減少を懸念。10日の藤田耕三国交事務次官との会談で提案された準備工事着手は「本体工事と一体で認められない」としており、10市町との会議でも、提案を容認しないことで合意したとしている。

1110名無しさん:2020/07/25(土) 23:39:15 ID:NrdB.GxU0
やはり色々と出てきますね。ここで全工区工事ストップして再点検した方がいい。

リニア工事の残土処分のため? 相模原市の急斜面に「不思議な牧場」建設計画
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12267-738370/
◆リニア新幹線の残土を捨てるためのカモフラージュ?

 2018年秋、神奈川県相模原市の田所健太郎市会議員(共産党)が、筆者に「不思議な牧場計画」について話してくれた。それは、以下のような内容だった。

 市の山の中に大量の残土が捨てられる。噂では、その数㎞近くで工事が行われるリニア中央新幹線のトンネル掘削の残土らしい。山の中に捨てれば不法投棄だが、山の急斜面を残土で平坦地にして「津久井農場」という牧場を建設するという。

 だが、その残土は東京ドーム1杯分にも相当する100万?にもなる。しかも、事業者は地元の人間ではない。自動車で1時間かかる茅ヶ崎市から通勤して、250頭もの牛がいるのに夜は無人になる。

「なぜ、わざわざ牧場計画地に斜面を選んだのか? この事業者が本当に酪農をやりたいのかが見えてこない。地元では、牧場造成に名を借りたリニア残土捨て場であり、牧場の造成直後に事業者は『やっぱり無理でした』と牧場経営を放棄するのではと噂されている」(田所議員)

 JR東海が計画するリニア中央新幹線は2027年に開通予定で、東京(品川駅)から名古屋までを40分で結ぶ予定だ。2014年から工事に入ったが、準備工事(ヤード整備、斜坑の掘削など)は進んでいるものの、本丸であるトンネル掘削はほとんど未着手。

 一つの要因として、東京ドーム約50杯分の5680万?もの膨大な残土の処分地が決まっているのが全体の2割台しかないからだ。建設残土は不法投棄を防止するため、「資源」として有効活用できる場所でなければ捨てることはできない。つまり、残土を有効利用できる処分地が決まらない限り、トンネルは掘れないのだ。

 田所議員と話した2018年時点で言えば、フジタはリニア工事を愛知県、長野県、岐阜県などで進めている。津久井農場予定地の近くのリニア工事にも入札するのではと噂されていた(*後述するが2020年6月25日に津久井トンネル他東工区をフジタが落札している)。リニア工事と津久井農場は関係があるのだろうか?

◆莫大なお金をかけて、なぜ急斜面の土地に牧場を作る謎

 そこで筆者は情報を整理しようと、2019年夏に地元で反対運動を展開する相模原市緑区韮尾根(にろうね)地区在住の鈴木秀徳さんと落ち合った。

 鈴木さんは居住地のすぐ近くの斜面に地上80mの高さに残土を積む計画に恐怖と疑問を抱いていた。こういう説明だった。

 事業者である有限会社「佐藤ファーム」の佐藤誠代表は、茅ヶ崎市で若いときから酪農を営んでいた。だが、県立高校の耐震化建替えに伴う仮校舎用地として牧場用地を提供したことで、1999年に休業。津久井農場が2024年に運営開始予定というから、実に25年ぶりの牧場経営となる。それなのに、250頭もの牛を飼育する経営体制は構築されていない。

 筆者は、佐藤代表はかなりの資産家なのかと思った。というのは、相模原市では残土の受け入れ業者に対して、残土の不法投棄を防止するため、市への保証金支払いを課している。100万?では、4億300万円が必要となる(造成後に返金される)。

1111名無しさん:2020/07/25(土) 23:39:48 ID:NrdB.GxU0
「造成工事にも数十億円はかかる」と鈴木氏は予測するが、さらに、残土を搬入するため、1日300台のダンプカーが集落の狭い道を何年もかけて延べ約25万台も通る。つまり、道路拡幅が必要となる。これにもおそらく億単位のお金がかかる。

 またこれだけの大事業なので、環境アセスメントの手続きを受けなければならない。環境調査を外部の業者に委託するために、さらに億単位のお金がかかる。

 もっともわからないのが、津久井農場の計画地は佐藤代表が1998年に購入したが、1999年の休業を見越しての土地取得だったとしても、なぜ牧場にするには使いづらい急斜面を選んだのかということだ。そして、なぜ20年以上も経っての牧場再開なのかだ。

 環境アセス手続きでは、環境調査が終わったあとに計画を文書化した「環境影響評価準備書」(以下、準備書)を公表して住民説明会を開催しなければならないが、鈴木氏と会った2か月後の2019年9月5日、その説明会が開催されるというので、筆者も参加した。まずは、鈴木氏の話を一方的に聞くだけではなく、佐藤代表の主張にも耳を傾ける必要があるからだ。

◆事業者は「答えられません」を連発

 2019年9月5日19時。相模原市の串川地域センターで開催された住民説明会には、一般市民が約30人集まった。佐藤代表からは純朴な印象を受けた。市民が入室するたびに「よろしくお願いします」と丁寧に頭を下げていたその姿からは、悪い人ではないと思った。

 説明会では、佐藤代表の横に造成工事を請け負う準ゼネコン「フジタ」の社員2名と環境アセスを行った「パシフィック・コンサルタンツ」社の社員1名が座った。津久井農場計画について40分の説明があった後、私は質問の手を上げた。

「これだけの大事業なのに、総事業費の説明がない。いくらかかるのですか?」

 すると、この質問には佐藤代表が答えず、フジタの社員が「私的な牧場計画ですので、資金計画に関わることはここでは回答を控えさせていただきたい」と答えた。私的な牧場計画だから? なぜフジタ社員がマイクを?

「なぜ、あなたが回答するのですか? 私は事業者の佐藤さんに尋ねているんですが」

 こう私が発言すると佐藤代表はマイクを持ったが、やはり「答えられません」という回答しか返ってこなかった。これに限らず、他の市民からの資金に関する質問には、事業者である佐藤代表が答えずフジタ社員が答えるというパターンが続いた。

◆予定地の近くで大量の残土が発生する工事は、リニアのトンネル掘削しかない

 会場から出た質問への佐藤代表の回答を整理すれば、計画の概要は以下の通りだ。

1112名無しさん:2020/07/25(土) 23:40:30 ID:NrdB.GxU0
 佐藤代表は58歳。2024年には63歳になる。20年前までは約100頭の牛を育てていたが休業。いつかは規模拡大して牧場再開をしたいと夢見ていたという。しかし、平坦な土地を売ってくれるところはなく、山ならいくらでも売ってくれたので、1998年に土地を購入した。

 だがそこを開発しようにも、周辺地域で他業者が残土受け入れを始めたことで、佐藤ファームもその目的だと誤解されるため「今は待つように」と行政に言われて結局20年待った(これは理解に苦しむが)。そしてフジタと出会い、造成をお願いすることになった。

 佐藤氏の3人の息子(大学生)も跡を継ぎたいと言っているが、3人とも専攻は農業とは無縁で、酪農の修行もしていない。夜は無人になるが「問題ない」という。できれば地元の方を雇いたいとのことだ。

 また、残土を運ぶ市道「志田線」は道幅が5.5mしかない。フジタは「これを片側3mの2車線にして、加えて3mの歩道も設置したいが、最終決定ではない」と説明した。

 100万?の残土を受け入れると、10トンのダンプカー1台あたり1万5000円が入るので、25万台では40億円弱の収入になるとの試算もある。その正確な数値はわからないまでも、佐藤代表によると「それでも残土を積んでの造成にはお金が足りない」という。

 この準備書説明会は9月8日にも行われたが、参加した市民によれば(私は不参加)、やはり具体的な数字は出されなかった。「試算中です」「答えられません」との回答だけが頻発したという。

 そしてこの2回の説明会を通じて、住民が佐藤代表とフジタに突きつけた質問が「それだけ大量の残土を排出するのは、予定地の近くならリニア中央新幹線のトンネル掘削しかない。リニアの残土を受け入れるんじゃないですか?」ということだ。

 確かに、津久井農場から数kmの距離には、JR東海が2027年に開通を目指すリニアのトンネル掘削とその前段階となる斜坑掘削の工事が予定されている。

 地域住民は「あの急斜面を牧場に選ぶのは不自然。結局、津久井農場は、リニア残土を体よく埋め立てるカモフラージュじゃないのか」と見ている。これに対してフジタは「どこの残土にするかは数社と交渉中」と答えるだけだった。

◆引っ越す予定がない住民が引っ越すことになっている

 津久井農場の造成で予想される問題は、沢が埋まる可能性、土砂崩れの危険性が指摘される。地元住民に直結する問題は、生活道路である市道志田線を1日に300台もの大型ダンプカーが通ることだ。そうなると犬の散歩もできなくなり、1日中排気ガスや騒音、振動に悩むことになる。

 志田線は幅5.5mしかなく、乗用車同士でもすれ違いが難しい。そのため、フジタは、その道を拡幅する必要があるが、この件を巡って、住民に不信を抱かせる事件が発生した。

 その拡幅工事には、ある家屋の立ち退きが必要となる。フジタは相模原市に「一軒の家が引っ越すことになった」と報告して計画を進めようとしたが、その家の家族はそのことをまったく知らなかった。

1113名無しさん:2020/07/25(土) 23:41:08 ID:NrdB.GxU0
 コトが発覚したのは10月4日。その前日、鈴木氏は韮尾根の住民から情報収集を行っていたが、その一人である内藤ひろみさんから「9月下旬に、フジタが来訪して『工事期間中に庭を2m幅だけ貸してほしい。工事終了後に返す』との説明を受けた」との情報を得た。

 鈴木氏は翌日、相模原市環境政策課に電話で「そんな話があるのか」と尋ねると、夕方に返信の電話があり、「工事期間中、内藤さんは一時的に引っ越すことになっている」と回答した。

 驚いたのは内藤さん本人だ。

「そんな話は一度もしていません!」

 さらに問題は続く。

 10月9日。フジタ社員F氏が内藤宅を訪問。内藤さんの兄が「引越しとはどういうことなんだ」と問い質すと、その話を初めて聞いたというF氏は返答も説明もできなかった。この時点でフジタを信用できなくなった内藤さんは「信?できないから、土地は貸さない」ときっぱりと断った。ところが――。

 環境アセス手続きでは住民説明会のほかに、相模原市が常設する有識者で構成された「環境影響審査会」で計画が審議されるのだが、その第2回目となる11月28日、フジタは内藤宅が転居することになる資料をそのまま提出したのだ。

 20年1月20日の第3回目の審査会で、委員の一人は「引っ越す予定がない住民が引っ越すことになっている。これは誤植なのか?」と疑問を呈すると、審査会の片谷教孝会長は「地権者の同意なく着工はできない。具体的方針を出してもらう」と佐藤ファームへの正しい対応を求めた。

◆事業者は「知りませんでした。今、初めて聞きました」

 この事件で韮尾根自治会が抱いた疑問は、「施工業者を指導する立場にある佐藤代表がこの件に関与していない」ということだった。住民約20人と佐藤代表は、2019年12月21日に話し合いを持った。

 そこでわかったのは、佐藤代表は工事の内容はもちろん、審査会で配布された資料にもまったく目を通していないという事実だった。つまり、工事のすべてをフジタに丸投げしていたのだ。だから、内藤さんの引っ越し話も当然だが知らなかった。以下、当日の録音データから書き起こす。

内藤:なぜウチが引っ越すことになったのか説明してほしい。

佐藤:把握していません。申し訳ありません。

内藤:でも(フジタ作成の)書類は佐藤さんが認めたもの。工事は承知しているんですよね。どこを拡幅するかご存知ですよね。

佐藤:知りませんでした。今、初めて聞きましたので。

1114名無しさん:2020/07/25(土) 23:41:40 ID:NrdB.GxU0
コトが発覚したのは10月4日。その前日、鈴木氏は韮尾根の住民から情報収集を行っていたが、その一人である内藤ひろみさんから「9月下旬に、フジタが来訪して『工事期間中に庭を2m幅だけ貸してほしい。工事終了後に返す』との説明を受けた」との情報を得た。

 鈴木氏は翌日、相模原市環境政策課に電話で「そんな話があるのか」と尋ねると、夕方に返信の電話があり、「工事期間中、内藤さんは一時的に引っ越すことになっている」と回答した。

 驚いたのは内藤さん本人だ。

「そんな話は一度もしていません!」

 さらに問題は続く。

 10月9日。フジタ社員F氏が内藤宅を訪問。内藤さんの兄が「引越しとはどういうことなんだ」と問い質すと、その話を初めて聞いたというF氏は返答も説明もできなかった。この時点でフジタを信用できなくなった内藤さんは「信?できないから、土地は貸さない」ときっぱりと断った。ところが――。

 環境アセス手続きでは住民説明会のほかに、相模原市が常設する有識者で構成された「環境影響審査会」で計画が審議されるのだが、その第2回目となる11月28日、フジタは内藤宅が転居することになる資料をそのまま提出したのだ。

 20年1月20日の第3回目の審査会で、委員の一人は「引っ越す予定がない住民が引っ越すことになっている。これは誤植なのか?」と疑問を呈すると、審査会の片谷教孝会長は「地権者の同意なく着工はできない。具体的方針を出してもらう」と佐藤ファームへの正しい対応を求めた。

◆事業者は「知りませんでした。今、初めて聞きました」

 この事件で韮尾根自治会が抱いた疑問は、「施工業者を指導する立場にある佐藤代表がこの件に関与していない」ということだった。住民約20人と佐藤代表は、2019年12月21日に話し合いを持った。

 そこでわかったのは、佐藤代表は工事の内容はもちろん、審査会で配布された資料にもまったく目を通していないという事実だった。つまり、工事のすべてをフジタに丸投げしていたのだ。だから、内藤さんの引っ越し話も当然だが知らなかった。以下、当日の録音データから書き起こす。

内藤:なぜウチが引っ越すことになったのか説明してほしい。

佐藤:把握していません。申し訳ありません。

内藤:でも(フジタ作成の)書類は佐藤さんが認めたもの。工事は承知しているんですよね。どこを拡幅するかご存知ですよね。

佐藤:知りませんでした。今、初めて聞きましたので。

本村市長は、そこにさらに「地元自治会から地域環境悪化への懸念に関する要望書が署名を添えて市に提出されたことも念頭に置き」などの文言を加え、佐藤ファームに対して「地域住民等との意思疎通を図ること」との意見を表明したのだ。

 環境アセス手続きでは、市長意見を取り入れてアセスの最終報告書というべき「環境影響評価書」を作成しなければならない。だが、市長意見に従えば、地域住民と佐藤ファームとが協議のうえで同意に至らなければ、評価書は作成されず、計画は進まないことになる。

 佐藤代表はその後「住民からの質問に丁寧に答えます」と表明し、話し合いを要望しているが、コロナ禍での外出・集会自粛の影響で7月6日時点でも話し合いは実現していない。

1115名無しさん:2020/07/25(土) 23:42:21 ID:NrdB.GxU0
◆残土を受け入れの数十億円が最初から目的だった!?

 この取材の過程で、私は「佐藤誠代表を知っている」という男性と知り合った。相模原市緑区在住の嶋田俊一氏だ。

 約10年前、佐藤代表の父親と懇意にしていた横浜市在住のK氏から「佐藤の息子(佐藤代表)が土地を2か所、それぞれ1億円で騙されて買ってしまった。その処分に困っている。相談に乗ってくれないか」との連絡を受けた。

 嶋田氏は佐藤代表と一緒にその土地(今の津久井農場計画地)を見に行った。佐藤代表は「ここを残土捨て場にしようと思う」と説明したが、嶋田氏は「残土捨て場は谷にするべき。この急斜面では無理だ」と告げ、以後、寺院関係者に「墓地にならないか」と打診をしたが、すべて断られた。

 そして2009年には佐藤代表に「私が仕事で回収するスーパーやドラッグストアなどからの段ボールの保管場所としてあの土地を使い、とりあえず利益を出し、廃品回収業の下地を作ることを検討してみては」との手紙を送ったが、返事はなかった。

 また2か所の土地のもう1か所は、反社会勢力組織が産廃などの不法投棄を始めた。これにK氏が対処し、それを片づけさせたこともあるという。

 ところが、5年ほど前から佐藤代表とは音信不通になる。そして2019年8月、偶然にインターネットで津久井農場計画を知った。嶋田氏は「この土地の件で世話をした人間に何の連絡もないとは」と憤ったという。

 もしこの話が本当だとすれば、佐藤代表は農場などやる気はなかったことになる。ただし、フジタとつながったことで、残土を受け入れれば数十億円の金が入ってくるということで、改めて農場経営を目指した可能性も否定はできない。

 そこで筆者は4月上旬、佐藤代表に宛てて「嶋田氏の話は事実なのか、佐藤ファームの住民への説明責任、フジタを紹介した政治家とは誰か、そして万一の土砂崩れでの補償の用意はあるのか」など17の質問を手紙で送った。

 すると1週間後に佐藤ファームの顧問弁護士から「後日、弁護士から回答を入れる」との電話が入った。そして回答がFAXで入ったのは、1か月以上も経った5月22日のことだった。

 その内容は「地元説明会等において通知人(佐藤代表)自らご説明を差し上げて参りたいと考えているところであり、個別の対応は差し控えさせていただきます」という実質上の“ゼロ回答”だった。

 だがこれは、佐藤代表が地元住民から筆者と同様の質問が出されても回答すると明言したことである。実際に地元自治会は、佐藤代表に対して質疑をする予定だ。

◆フジタはJR東海から「残土の処分地を口外するな」と言われている!?

 5月中旬。韮尾根自治会で気になる動きがあった。フジタの意向を受けた住民のH氏が内藤さん宅を訪問。H氏は「橋本(相模原市の中心部)に引っ越せば、資産価値も上がります」と引っ越しをほのめかしたが、内藤さんは「フジタと佐藤ファームとは交渉は一切しない」と引っ越しを拒否。だがH氏は、「フジタはもう引けないところまで来ているから、道路の拡幅がなければ、別方向から残土を運ぶかもしれない」と説明した後にこう告げたのだ。

1116名無しさん:2020/07/25(土) 23:42:55 ID:NrdB.GxU0
「フジタは、どの残土を持ってくるかは先行して伝えられない。JR東海から(口外を)止められているらしいんですよね」

 これはリニア工事からの残土を意味するのか? 内藤さんからこの録音データが送られてきたとき、鈴木氏ら住民は「やはりか」との思いを抱いた。そして、それが決定的になったのは6月25日。

 JR東海が、リニア工事のうち津久井農場に近い「津久井トンネル(東工区)」の施工者をフジタに決め、契約を交わしたのだ。これにより、そこから発生する60万?(津久井農場への搬入量と同じ)もの残土を、フジタが津久井農場に運ぶ可能性が高まった。

 すると、フジタが排出する残土を佐藤ファームが数十億円で引き取り、そこから佐藤ファームが農場造成への数十億円をフジタに支払うことになるのだろうか? 佐藤代表の話では「(100万?の段階で)農場造成にはそのお金だけでは足りない」ということだが、その足りない分はどう工面するのか? 佐藤代表は住民の前でそれをどう説明するのだろうか。

 JR東海の発表のあと、フジタのF氏から韮尾根自治会の落合会長に「受注したリニア工事は農場計画とは一切関係ない」との電話が入った。では、60万?もの残土をどこから運ぶのか? それを明かさないままでは住民合意には至らない。

 住民が知るべきことはまだまだある。たとえば、2019年12月時点で佐藤ファーム、津久井農場での牧場施設(牛舎や堆肥舎など)の建設(約4億3000万円)については未契約だった。これはいつ契約されるのだろう。

 また、膨大な残土を急斜面で造成する以上は、土砂崩れの可能性もある。そうなった場合の補償は誰が行うのか。土砂崩れを怖れて隣接する愛川町でも反対運動が起こっている。この問題を今しばらく追いかけてみたい。

<文・写真/樫田秀樹>

【樫田秀樹】

かしだひでき●Twitter ID:@kashidahideki。フリージャーナリスト。社会問題や環境問題、リニア中央新幹線などを精力的に取材している。『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』(旬報社)で2015年度JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞。

1117名無しさん:2020/07/25(土) 23:46:38 ID:NrdB.GxU0
リニア準備工事 大井川流域9市町が難色 本紙調査
静岡
2020/7/22 19:54日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61863460S0A720C2L61000/

 リニア中央新幹線の静岡工区の未着工問題を巡り、大井川流域10市町のうち9市町が国と個別の協議に応じる意思があることが日本経済新聞社の調査で分かった。ただ、JR東海が2027年開業の前提に再開を求めた工事は9市町が現時点で認められないと回答。国は8月にも市町に説明に出向く方向で検討するが態度は硬く、打開は難しい実態が鮮明になった。

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1119名無しさん:2020/08/13(木) 23:19:42 ID:NrdB.GxU0
静岡県、JR東海の計算を疑問視 リニア工事による大井川流量減少
2020年8月13日 18:55
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200813/20200813113.html

 静岡県は13日、リニア中央新幹線建設工事による大井川の流量減少対策などを話し合う有識者会議を設置した国土交通省に対し、JR東海が議論の前提に使っている流量計算方法に問題があるとして、今後の会議でこの方法に基づいた議論をしないよう求める文書を提出した。

 文書では、トンネル掘削に伴う湧水量や川の流量の推定でJR東海が用いた計算方法は、精度に限界があると主張。にもかかわらず同社が「精度が高い」と言い続けているとして、国交省に対し「納得できる説明をするよう指導してほしい」と訴えた。

 県は大井川の流量が減少し茶生産などの影響すると静岡工区の工事に反対している。

1120名無しさん:2020/08/17(月) 16:18:32 ID:NrdB.GxU0
ようやく長年に渡るJR東海の傲慢な経営の一端が伺える記事が出るようになってきました。
JR東海の提灯持ちを任じるメディア(それはJR東海からの膨大な広告料という名の毒饅頭を食べてしまった、とも言う)は何とかして静岡県だけが悪くJR東海は被害者だというイメージを一般市民に植え付けようと必死だがそうは問屋が卸さない。

JR東海は己の今までの傲慢さと不作為にこれから苦しめばいい。そして名古屋はJR東海とともに沈んでいけばいい。
因果応報、盛者必衰の理を表す、を地で行けばいい。

なぜ静岡県はリニア着工に反対するのか? 透けて見えるJR東海への怨念
8/16(日) 16:45配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e19ac2f8dfd80faae8e83d33887ee1fa4ad838f?page=1

「着工は認められません」――。6月26日、川勝平太静岡県知事がJR東海の金子慎社長とのトップ会談後にこう発言した瞬間、予定されていたリニア中央新幹線の2027年の開業延期が事実上、決定的となった。静岡県が着工を認めないのは、トンネル工事で南アルプス(南ア)の地下水が漏れ、県中西部を流れる大井川の水量が減少するという「水問題」が表向きの理由だ。だが、問題の根源をたどると、JR東海の度重なる“静岡飛ばし”に対する地元の根深い怨念が見えてくる。

表向きは「水問題」だが……
 会談から20日後の7月15日の定例会見。金子社長は新たな開業時期の設定には言及しなかったものの、「2027年の開業は難しい」と、初めて公の場で発言し、「白旗」を上げた。新聞、テレビなど各マスコミでも取り上げられたこのトップ会談と一連のリニア開業延期問題。静岡県とJR東海の間で、何が問題となっているのか。まず、延期の理由となった静岡の「水問題」について簡単に振り返っておこう。

 予定されている静岡県内の工区は8.9キロで、南アの真下を全てトンネルで通る。トンネル工事やトンネルが完成すると、湧水によって南アの地下水を源泉とする大井川の水量に影響が出るのではないか、と懸念されている。事実、JR東海も何も対策を講じなければ、毎秒2トンの水が失われると試算。そうならないようトンネルの湧水をポンプでくみ上げ、導水路で水を川に戻すなどと主張している。

 県が本格的に反対に回ったのは3年前。当時、湧水を大井川に全量戻すと明言しないJR東海に対し、川勝知事が「堪忍袋の緒が切れた」として態度を硬化させた。議論は平行線をたどり、今年の4月から国土交通省が仲介する形で、湧水を全量戻せるのか、大井川への地下水の影響はないのかを評価する有識者会議が開かれている。県側は湧水を全量戻し、大井川に影響が出ないという科学的な根拠が有識者会議などで出てからでなければ、工事着工を認めない考えだ。

 県が、着工を認めなかったのは、トンネルを掘るために作業員の詰め所や電気設備などを設置する「ヤード」を整備するための工事のこと。既にJR東海は一部整備をしているが、県は今以上の工事は「トンネルを掘るための本体工事と一体」とみなし、認めていない。工期から逆算すると、6月中にこのヤードの整備の続きを始めないと27年の開業に間に合わないため、JR東海は県に着工の許可を求めてきた。

1121名無しさん:2020/08/17(月) 16:19:48 ID:NrdB.GxU0
一見、県が水という環境問題で反対しているように見えるが、ことはそう単純ではない。リニアが県の北端、南アルプスを通るルートが決まったのは10年前。川勝知事自身が「自分はリニア推進派」と自認しており、当時は静岡がここまで反対するとは思われていなかった。確かに、流域人口が60万人以上にも上るとされる大井川の水量が保たれるかは大きな問題だが、県民や川勝知事とって、水問題はきっかけの一つで、長年、JR東海に「こけにされてきた鬱憤(うっぷん)が爆発した」(地元紙記者)との見方がある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2e19ac2f8dfd80faae8e83d33887ee1fa4ad838f?page=2

JR東海三つの「静岡飛ばし」
 東海道新幹線に乗って、東京や名古屋から静岡駅に行くとする。のぞみが静岡駅に停車しないことは誰でも知っているだろうが、静岡駅で乗り降りした経験がなければ、停車する本数の少なさを実感する機会はないかもしれない。名古屋、東京から静岡へ向かうひかりかこだまは1時間にほぼ3本。途中に小田原駅や浜松駅などに停車するため、東京、名古屋のどちらから行っても概ね1時間くらいかかる。

 他の交通手段と比べれば短時間で、取り立てて不便かと言われれば、それほどでもないのかもしれないが、静岡に向かうまでの停車駅で、毎回のぞみが通過するのを待たなくてはいけない。のぞみはダイヤ改正もあって上下線とも1時間に最大12本走ることもあり、このうち、1本くらいは静岡に止めてもいいのではないか、とは静岡県民ならずとも思ってしまう。

 ちなみに、のぞみが停車する駅で最も人口が少ない都市は、岡山市(岡山駅※JR西日本が運行する山陽新幹線の駅)で約72万人。静岡駅のある静岡市は約69万人で、それほど変わらない。

 これまでも、静岡県はのぞみが県内に停車しないことに不快感を示してきた。過去には石川嘉延元知事(1993〜2009年)が県議会で「のぞみの通行税を取る」と発言したこともある。また、富士山静岡空港(牧之原市)に直結させた新駅を造ることは、県の悲願だ。富士山静岡空港の場所を検索すれば一目で分かるが、東海道新幹線の静岡駅と掛川駅の中間地点の真上に建設されている。これは、東海道新幹線と飛行機をつなぎ、県外とのアクセス向上をもくろんだ産物だが、JR東海からは「静岡と掛川両駅の距離が近すぎる。新幹線の高速性が発揮されなくなる」として一蹴されている。川勝知事も過去に要望したが、事実上、一顧だにされなかった。

 そこにもってきて、リニアは県内に駅すら建設されない。リニアの駅数は当初、今の予定より少なかった。その後、それぞれの地域の反対で一県一駅に落ち着いたにも関わらず、静岡県だけ駅が置かれないのだ。川勝知事や県民には、JR東海は地元への恩恵はもたらさないのに、水問題というデメリットだけを押しつけてくる企業、というふうに映ってもおかしくはない。

1122名無しさん:2020/08/17(月) 16:20:33 ID:NrdB.GxU0
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e19ac2f8dfd80faae8e83d33887ee1fa4ad838f?page=3

手痛い地元軽視のしっぺ返し
 静岡県がJR東海に不満を抱くのは、(1)のぞみが止まらない(2)新駅をつくらない(3)リニアも素通り――という三つの「静岡飛ばし」だけが理由ではない。JR東海が地元との信頼関係を長年かけてつくってこなかった、という背景もある。鉄道関係に詳しいある記者に言わせれば、JR東海は「観光列車を走らせて地域振興を図るとか、地元自治体と一緒になった営業努力をしようとしない会社として、業界では有名」という。

 この記者が話している趣旨は、子ども向けの鉄道図鑑を開いてみても容易に想像がつく。観光に力を入れているJR九州は当然として、JR東日本や西日本、北海道のページには、色とりどりの特急列車や観光列車の写真が掲載されているのに、JR東海のそれは、東海道新幹線や、見た目が基本的に同じ「ワイドビューひだ」や「ワイドビュー伊那路」などの特急列車くらいで、視覚的にも明らかに寂しい。

 そんなJR東海が昨年、県とタイアップした観光企画「静岡デスティネーションキャンペーン」への参加を始めた。JR東海が自治体と観光キャンペーンを張るのは珍しいとされる。関係者の間では、リニアを巡る地元対策として、JR東海がようやく重い腰を上げたのでは、とささやかれた。

 「ぜひ、富士山一周をやってもらいたい」。6月26日のトップ会談で、川勝知事が持論の観光ルートを金子社長に提案した。「東京から20分で甲府に着く。南アルプスや富士山、八ケ岳などがあるワンダーランドだ。そこから世界最速とは真逆の身延線特急で静岡まで来て、新幹線で帰るのは観光になる」とぶった。一度ならずあった発言に金子社長は困惑の表情を浮かべ、県外から駆けつけた報道陣の中には、あっけに取られた様子を見せる記者もいた。一見、突拍子もないこの発言も、過去の経緯をひもとけば、地元を顧みずリニアの工事に邁進するJR東海を当てこすった発言として理解できなくもない。

 前出の記者は、一連のJR東海の地元対策をこう揶揄する。「静岡からすれば、JR東海は地元にのぞみを止めない東海道新幹線で大儲けしている。その上、その金でリニアをつくって、また駅をつくらない。リニアは水の不安だけあって、何の恩恵もない。JR東海は静岡のことはどうでもいいのか、という強い不満がある。観光列車を走らせるとか、『地元を大切にしてます』という姿勢をもっと前から示しておけば、リニアの静岡問題はこんなにこじれていなかったはずだ」

 リニアの開業延期は、JR東海の地元軽視に対する静岡県の強烈なしっぺ返しとも言える。静岡にくすぶるJR東海への怨念は、リニアにどのような影を落とすのか。静岡問題の先行きは全く見えない。

1123名無しさん:2020/08/28(金) 20:01:52 ID:NrdB.GxU0
リニア有識者会議は「拙劣」 全面公開でないと静岡知事
2020年8月28日 18:09
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/200828/20200828118.html

 静岡県の川勝平太知事は28日の記者会見で、リニア中央新幹線のトンネル掘削に伴う大井川の流量への影響を検討する国土交通省の有識者会議について、議論が全面公開されない状態が続いていると主張し「運営が拙劣だ。強く反省を求めたい」と批判した。

 川勝知事は、25日の有識者会議終了後に委員の非公開の協議を経て国交省が「座長コメント」を発表したと指摘。「議論されていないことが書かれ、会議の内容がゆがめられた」と主張し、国交省に対し、コメント作成の経緯も公開するよう求める抗議文を送ったと明らかにした。

1124名無しさん:2020/09/26(土) 00:47:21 ID:NrdB.GxU0
リニアは国の計画では奈良付近となっている。
ので、京都の動きはハッキリ言っておかしい。

リニア誘致「京都駅ルート」から「駅」の字消える 京都市の要望書「京都駅にこだわらず」
9/25(金) 12:24配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa64769179a89b7662503be5748f4eb654320540

  リニア中央新幹線の「京都駅ルート」誘致を目指す京都市が毎年国に提出している要望書で、今年から「駅」の文字が消えた。市は「誘致が厳しい情勢の中、京都駅にこだわらず、幅広く可能性を探るため『駅』を取った」と説明している。

 リニアの名古屋―大阪間のルートを巡っては、1973年の基本計画で「奈良市付近」を経由するとされ、2011年の整備計画でも同様の記載がある。これに対し、京都市や京都府、京都商工会議所は「経済効果が大きい」などとして京都経由を求めている。

 京都「駅」の記載が消えたのは、市が毎年政府に出す「施策・予算に関する提案・要望」。今年7月の文面では、従来の「『京都駅ルート』の実現」ではなく、「京都を通る整備ルートの選定」との表現に改められた。

 市リニア・北陸新幹線誘致推進室は「京都駅ルートを求め続けることに変わりはない」とした上で、「京都駅という表現だと範囲が狭い。より幅広く国に検討してもらうため、京都府内への誘致を目指す府の表現に合わせた」とする。

 一方、国土交通省の担当者は「(奈良市付近を経由するとした)整備計画に基づき必要な手続きを進めることが適当。(京都市が記載を)変更したからといって国交省としてどうということはない」と話している。

1125名無しさん:2020/10/18(日) 21:41:50 ID:NrdB.GxU0
リニア工事差し止め、30日提訴 静岡住民「大井川に影響」
2020年10月18日 17:19
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/201018/20201018055.html

 リニア中央新幹線建設工事を巡り、静岡県内の住民らが、JR東海に対し県内区間(10・7キロ)の工事差し止めを求める訴訟を、今月30日に静岡地裁に起こすことが18日、分かった。同日発足した原告団が、静岡市内で開いた総会で明らかにした。訴訟では、工事が大井川や南アルプスの自然に影響を及ぼす恐れがあると主張する方針。

 住民らは、工事による大井川の流量減少を懸念し、JR東海と対立。10・7キロのうち静岡工区と呼ばれる8・9キロが着工できていない。

 原告代表に選出された島田市の農家桜井和好さん(70)は「農業には水が命。その供給を守らなければならない」と強調した。

1126名無しさん:2020/10/19(月) 14:03:12 ID:hOUwzX2M0
静岡のばかほっといて 関空と大阪と奈良を先につくったらわ?

関空と大阪12分やから単線でピストンでいける。橋下が試算したら安かった。 あと奈良までつくったら
ならから 関空まで大阪経由でも30分。これで 大阪 奈良 京都の
インバウンドの完成。 中央リニアその後でもいい。  もしくは関空 奈良を
リニアでつくって大阪と結ぶのもあり。 奈良の荒井知事は奈良関空構想を
語っている。

1127名無しさん:2020/10/19(月) 18:06:04 ID:cYBWvdzI0
>>1126
確かに伊丹があるんだし関西は中央リニアより先に
そっちのほうが有益だと思うね

1128名無しさん:2020/10/19(月) 21:48:41 ID:hOUwzX2M0
奈良〜関空直結の「リニア支線」現実性は? 奈良県が検討、その背景

奈良県が調査・検討費2500万円を計上
 奈良県は2019年度補正予算で、リニア中央新幹線の名古屋〜新大阪間開業時に開設予定の奈良県新駅から関西空港までをつなぐ「リニア支線」の調査・検討費として2500万円を計上しました。

このリニア支線構想は4月の奈良県知事選で4選を果たした荒井正吾知事が公約に掲げていたものです。単線・常電導方式のリニア新幹線を建設し、リニア中央新幹線の奈良県新駅から、奈良県大和高田市、御所市、五條市、和歌山県橋本市を経由し、関西の玄関口である関西空港まで20〜30分で接続し、将来的には京都府京田辺市付近で北陸新幹線にもつなげたいとしています。2019年6月14日付の産経新聞によると、荒井知事は会見で「難しいチャレンジだが、需要や工事費を検討し実現可能性を探っていきたい」と意欲を示し、「リニア中央新幹線が品川-新大阪間で全線開通すると、関空からの結節点でもある新大阪への集中が過剰になる」として新ルートを整備する意義を強調していますが、関西空港から大阪、京都へ流れがちな外国人旅行客を奈良に呼び込みたいというのが本音でしょう。

 ただ、元運輸官僚である荒井知事の構想は壮大です。このリニア支線と表裏一体の関係にあるのが、南海トラフ地震に備えて県南部の五條市に2000m級の滑走路を併設した大規模広域防災拠点を整備する計画です。こちらも今回の補正予算で調査費が計上されています。

1129名無しさん:2020/10/19(月) 21:56:54 ID:hOUwzX2M0
https://trafficnews.jp/photo/87974

1130名無しさん:2020/10/20(火) 22:44:20 ID:NrdB.GxU0
リニア工事で知事に流量確保要請 地元3団体、静岡
2020年10月20日 12:23
https://www.nnn.co.jp/dainichi/knews/201020/20201020064.html

 リニア中央新幹線の静岡工区トンネル工事により、大井川の流量が大きく減少する懸念があるとして、川の水を農業用水として利用する静岡県農業協同組合中央会など3団体が20日、同県の川勝平太知事に流量の確保などを求める要請書を手渡した。

 他に同県森林組合連合会と県漁業協同組合連合会。いずれも流量減少のほか、水質の悪化を懸念し、森林環境の維持・保全や、水産加工のための地下水利用に影響が出ないようにすることを求めている。

 県森林組合連合会の中谷多加二代表理事会長は「JR東海と命の水や産業を守るように協議してほしい」と訴えた。川勝知事は「広く理解を求めていく」と応じた。

1131名無しさん:2020/10/21(水) 17:13:43 ID:NrdB.GxU0
リニア談合、ゼネコン4社に排除命令へ 2社には課徴金
10/21(水) 5:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d73e7e5f91fc090c99430a7059b74039af5ea95e

 リニア中央新幹線の建設工事をめぐるゼネコン大手4社の談合事件で、公正取引委員会が独占禁止法違反(不当な取引制限)で大成建設、鹿島、大林組、清水建設の4社に再発防止などを求める排除措置命令を出す方針を固めたことが、関係者への取材でわかった。談合で工事を受注した大林組と清水建設の2社には、計約43億円の課徴金納付命令も出す方針。

 公取委は20日までに処分案を4社に通知した。これに対する各社の意見を聴いたうえで結論を出す。

 この事件では、東京地検特捜部が2018年3月に4社を同法違反罪で起訴。起訴状によると、4社は14年4月〜15年8月、リニア中央新幹線の品川、名古屋両駅の新設工事をめぐり、受注調整をしたとされる。

 関係者によると、公取委も両駅の工事での違反を認定したとみられる。課徴金は違反行為があった業務やサービスの売り上げを元に算出される。両駅の工事は大林組と清水建設が受注し、他の2社は売り上げがないため、課徴金の対象にならない見通し。課徴金額は大林組が約31億円、清水建設は約12億円とする方針だ。

 この2社は起訴前に違反を認め、課徴金減免制度に基づき公取委に違反を自主申告していた。このため、本来の課徴金からは減額されているとみられる。両社は公判でも起訴内容を認め、18年10月にそれぞれ2億円と1億8千万円の罰金刑が言い渡された。

 一方、大成建設と鹿島側は、19年2月に始まった公判で「現実的に受注可能な会社は限られ、そもそも競争が存在していなかった」などと否認している。来年3月に判決が言い渡される見通し。

 大成建設は「公取委の調査については、引き続き協力してまいります」、鹿島は「(公取委による)意見聴取で意見を申し上げる予定。現時点ではコメントできない」、大林組と清水建設は「調査中の事案なのでコメントは差し控える」としている。(田中恭太)

朝日新聞社

1132名無しさん:2020/10/25(日) 00:38:35 ID:EjEt1aTw0
開業前ににほんかいめつq

1133名無しさん:2020/10/25(日) 19:46:23 ID:6Fo79npg0
>>1128 少々スレチになるが、モノレールが東大阪に延びれば、伊丹に流れゆくな
でもどこで紀伊山地を越えんねん?


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