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社会問題について語るスレ
691
:
よっさん
:2008/05/10(土) 11:41:24
asahi.comより
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000805100003
新たな結核 6年で半減 あいりん地区
2008年05月10日
結核患者の発生率全国一の大阪市のあいりん地区で、10万人あたりの新規患者数を示す罹患(りかん)率が00年から06年までの6年間で半減した。市と地域のNPOが手を携えて看護師の前で患者に薬を飲ませたり、地元児童施設も路上生活者に無料診察券を配ったりするなどの取り組みが浸透した成果だ。中心になった市保健所職員の有馬和代さん(48)は秩父宮妃記念結核予防功労賞を受賞。5月10日午後、同市都島区で記念講演に臨む。
市保健所によると、あいりん地区の06年の結核罹患率は676・7で、全国平均の30倍超と高水準だ。路上生活者が多く、免疫力が低下していることなどが原因とされる。しかし、00年の罹患率は1400。06年の倍以上だった。
結核は治療薬を約半年間飲み続けないと根治しない。症状が落ち着いた患者が服薬をやめ、耐性ができた結核菌で病状が悪化する、という悪循環が問題になっている。
有馬さんらは患者に毎日、地区にある大阪社会医療センターで栄養ドリンクを支給し、看護師の目の前で薬を飲んでもらうようにした。米国で「直接監視下短期化学療法」(DOTS)と呼ばれる方法だ。体が不自由な患者はNPO「ヘルスサポート大阪」の保健師が自宅を訪ねて回る。
06年には、エックス線撮影した画像をその場で再生できる装置を搭載した車両が導入された。撮影結果を見るために後日出直す必要がなく、すぐに医師が助言できることから、より詳しい検査を受ける人の割合が、それまでの6割程度から9割まで上がった。
有馬さんは「おっちゃんたちが『待ってくれる人がいることがうれしい』と言ってセンターに通い、病気を治そうという気持ちになってくれた」とDOTSの効果を話す。
児童施設「こどもの里・子どもの家」に集う地区の小学生も活動に協力し、学生ボランティアとともに今年1〜3月、路上生活者にセンターの無料受診券を配った。
有馬さんの記念講演は、5月10日午後2時から同市都島区都島本通2丁目の市立総合医療センターで開かれる講演会「STOP結核作戦を推進する患者支援」の中である。
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