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社会問題について語るスレ

471よっさん:2008/02/15(金) 09:03:10
asahi.comより
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802140094.html

救急搬送、苦悩の現場 「62回拒否」「到着に5時間」
2008年02月15日

 搬送拒否62回、5時間13分待ち――。大阪市消防局が14日に発表した要請回数20回以上を数えた救急活動の事例には、驚くべき数字が並んだ。症状が悪化していく患者に付き添って病院を探し続ける救急隊員は、焦燥感にさいなまれる。一方、救急病院側にも患者受け入れを断らざるを得ない事情がある。「救急危機」の広がりはとどまるところを知らない。

    ◇

 「80代の女性が自宅で倒れている」

 昨年4月の深夜、そんな内容の119番通報が大阪市消防局にあった。救急車が即座に出動。6分後に女性を収容した。だが、肝心の受け入れ先が見つからない。

 10分後、呼吸が弱まり、人工呼吸を始めた。府内の救急病院13カ所、救命救急センター7カ所に受け入れを断られ、26回目の連絡でようやく搬送先が決定。市内の救急病院に着いたのは、現場到着から54分後の午前3時58分だった。女性は病院到着の約40分後、死亡が確認された。

 同年6月、自宅マンションから転落した30代男性は、救急車に収容された20分後、心肺停止状態に陥った。車内で人工呼吸や心肺蘇生を施しながら、搬送先を探したが、府内と兵庫県の30病院に計39回受け入れを断られた。市内の救急病院に着いたのは通報から約1時間半後。男性はその45分後に亡くなった。

 受け入れを断られた回数が最多の62回だった30代男性。1月に自宅で吐血して救急車を呼んだが、アルコール臭がしていることを救急隊員が病院に伝えた。搬送要請は次々に断られ、通報から2時間20分後、府内の救命救急センターに入院できた。胃潰瘍(かい・よう)と診断された。

 統合失調症の60代女性は、通報から病院搬送まで5時間13分かかった。府内には精神科の急患を受け入れる病院が少ないうえ、休診や「収容不可能」と答える病院が相次ぎ、搬送先探しが難航。26回目に連絡した病院に入院が決まった。

 市消防局の元救急隊長は「病院に要請依頼を続ける救急隊員はいつも、焦りとプレッシャーで押しつぶされそうになる。人を助ける仕事なのに、と考えてしまう」と話す。

    ◇

 なぜ、大阪市で搬送要請が20回以上もかかるケースが一気に増えたのか。

 大阪市内の病院の救急医は「救急医療を支えてきた救急医や麻酔医が大阪で、急速に現場を離れている」と指摘する。医師不足のしわ寄せが一気に押し寄せたほか、在宅医療を進めた結果、在宅の高齢患者が体調悪化で救急病院に運ばれるケースも増えている、とみる。

 問題が次々に発覚した富田林市も含め、大阪府内で救急医療の衰退が目立つことについて、堺市立堺病院の横田順一朗副院長は「この1年、内科医や麻酔科医など救急医療の核になる医師が急減し、予定が決まっている通常の手術がやっとの病院が多い」とみる。

 今回の調査で、搬送先が見つかりにくいのは、これまでも「病院に敬遠されやすい」とささやかれてきた酒や薬物を多量に服用している患者であることが裏づけられた。横田副院長は「人手やベッドが限られ、重い症状の患者が待つ中で、暴力や暴言など、手がかかる飲酒の患者をみる余裕はない」と明かす。

 日本の救命救急の草分け的存在とされる杉本侃(つよし)・大阪大名誉教授(75)は「医療現場はドミノ式に疲弊しており、私の病院にも『10回目なので受け入れてほしい』と要請が来る。救急システムを築くのは大変だったが、崩壊はあっという間。最終的に迷惑を被るのは患者だ」と憂える。


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